JP2000151459A - 識別装置における応答器の取り付け方法と、この方法を用いた応答器付封印用シ―ル - Google Patents

識別装置における応答器の取り付け方法と、この方法を用いた応答器付封印用シ―ル

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JP2000151459A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物品の真偽を識別するための応答器を取り外す
ことを困難とし、偽造行為や不正行為等を防止するよう
にした識別装置における応答器の取り付け方法と、この
方法を用いて応答器を物品に対して取り付けることを簡
単に成し得ることとした応答器付封印用シールを提供す
ることを目的する。 【解決手段】集積回路(2)とアンテナコイル(3)と
の接続部分(3c)を易破壊性とした応答器(1)を、
取り付け後の応答器に対する所定の禁止行為に伴って該
接続部分が破壊されるように、応答器(1)の部位にお
いて不均一な接着強度となる部分的接着によって物品に
取り付けることとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、質問器と応答器
とからなる非接触型の識別装置における応答器の取り付
け方法と、この方法を用いた応答器付封印用シールに係
り、詳しくは、手形、小切手、株券、債券、商品券、等
の有価証券類や、パスポート、免許証、身分証明書、と
いったシート状物品は勿論のこと、フロッピーディス
ク、ビデオカセット、コンパクトカセット、スキー等の
運道具、衣裳、パチンコ等遊技機(詳しくは該遊技機を
制御する遊技制御基板)、等の真偽を識別することを目
的として取り付けた応答器の付け替えを含めた取り出し
を困難とすることによる偽造行為を防止や、開蓋や分解
を禁止する機械や装置等の真偽を識別することは勿論の
こと、該機械や装置等の故障や誤作動、事故の発生を防
止することを目的として取り付けた応答器の破壊を容易
にすることによる禁止行為を防止するようにした識別装
置における応答器の取り付け方法と、この方法を用いて
応答器を取り付けることを簡単に成し得ることとした応
答器付封印用シールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報を非接触で識別する方法は、磁気カ
ードやICカードのようにヘッドや接点等の接触面を介
して通信を行う方法と異なり、情報の読み取りや書き込
みの際にカードをポケットや鞄等の中から取り出してリ
ーダに通す、と言った通信のための特別な操作が不要で
あるという利点を有しており、中でも電波を利用した識
別方式は、バーコードリーダやOCRなどのような印刷
情報を必要としないという更なる利点を有している。
【0003】この電波を利用した識別方式は、質問器と
応答器とからなる非接触型の識別装置用いて行われ、例
えば、集積回路とアンテナコイルとをプラスチック等の
ケース内封じ込めて一体構造とした応答器を、物品内部
に埋め込むように、又は、物品表面に貼着するようにし
て取り付けることで、外部に設置された質問器と電波を
介して通信を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように単に応答器を物品内部に埋め込むように、又は、
物品表面に貼着するようにして取り付けるような方法で
は、応答器を物品から取り出すことが容易に行なえるこ
とから、取り出した応答器を他の物品に付け直すこと、
もしくは、取り出した応答器に換えて別の情報が書き込
まれた応答器を取り付けることで偽造品を作り出すこと
が容易に行なえてしまう。
【0005】例えば、有券価証類であれば、取り出した
応答器を額面価格や内容の異なった偽物に取り付けるこ
とで、真偽の識別が困難な偽造品を容易に作り出すこと
が出来、又、スキー等の運道具や衣裳等であれば、取り
出した応答器を品質の劣る廉価品に取り付けることで、
真偽の識別が困難な代替品を容易に作り出すことが出
来、さらに、パチンコやスロットマシン等の遊技機であ
れば、取り出した応答器を不正なプログラムを記憶させ
た遊技制御基板を具備する遊技制御基板ボックスに付け
替えるとともに該遊技制御基板ボックスごとすり替える
ことで、もしくは応答器を取り出さなくても遊技制御基
板が収容された遊技制御基板ボックスにおける該遊技制
御基板を不正なものとすり替えること(すなわち、現在
応答器は蓋付き遊技制御基板ボックスにおける蓋体に貼
着するよう取り付けられていることから、遊技制御基板
ボックスはそのままにして、遊技制御基板だけ不正なも
のとすり替えること)で、真偽の識別が困難な不正品を
容易に作り出すことが出来、本物(真正)であることを
証する識別信号を発する応答器がある以上、偽造品や代
替品でも真正品であると認識せざるを得ないのが現状で
ある。
【0006】また、開蓋や分解を禁止する機械や装置等
においては、単に注意書きを貼着又は添付するのみで、
禁止行為を積極的に防止させる対策は特に成されていな
いことから、該禁止行為をなすことで機械や装置等を破
損させ、故障や誤作動、事故を発生させたり、怪我を生
じさせてしまったりする恐れがある。
【0007】本願発明は、このような課題に対処しよう
とするものであり、物品の真偽等を識別するために取り
付けられた応答器を該物品から取り外すことを困難とす
ることにより、偽造行為や不正行為等を防止するように
した識別装置における応答器の取り付け方法と、この方
法を用いて応答器を物品に対して取り付けることを簡単
に成し得ることとした応答器付封印用シールを提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、検知用電波
を発信するとともに応答電波を検知する質問器と、該質
問器から発信された検知用電波に応答して固有の識別信
号を含む応答電波を発信する応答器とからなる非接触型
の識別装置において、該応答器を以下に説明するような
特有の構成及び取り付け方法とすることにより、一旦所
定の物品に取り付けられた応答器の取り外し、という応
答器に対して所定の禁止行為が成されることで、該応答
器が破損して質問器との通信が不能なって禁止行為の有
無の確認が出来るように、該応答器を物品に対して取り
付けるようにしてなるものであり、また、該方法を用い
て物品に対して応答器を取り付けることを簡単に成し得
ることが出来るようにしたものでもある。
【0009】この際、応答器に対する所定の禁止行為と
は、その目的の如何を問わず物品から応答器を取り外そ
うとする不正な行為のことを言うとともに、応答器が物
品から完全に取り外されたか否かをも問わないものであ
る。これにより、物品から応答器が取り外されると、該
応答器は質問器との通信が不能なって応答器としての用
を成さないよう破損してしまうこととなるので、これを
他の物品に取り付けることが不可能(意味を成さないこ
と)となり、偽造等不正な行為が防止されることとな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本願発明は、検知用電波を発信す
るとともに応答電波を検知する質問器と、該質問器から
発信された検知用電波に応答して固有の識別信号を含む
応答電波を発信する応答器とからなる非接触型の識別装
置であって、該応答器は識別信号を発生する集積回路と
検知用電波の受信及び応答電波の発信を行なうアンテナ
コイルとからなり、該応答器における集積回路とアンテ
ナコイルとの接続部分を易破壊性とするとともに、該接
続部分が取り付け後の応答器に対する所定の禁止行為に
伴って破壊されるよう該応答器を物品に取り付けるよう
にしたものである。
【0011】そして、取り付け後の応答器に対する所定
の禁止行為に伴って集積回路とアンテナコイルとの接続
部分が破壊されるように応答器を物品に対して取り付け
るには、該応答器を物品に対して接着強度を不均一とし
て取り付けることとするものでもある。これにより、こ
のような接着強度の不均一な取り付けに伴って応答器を
取り外す際に加えることとなる力も不均一なものとな
り、応答器の取り外しに必要な力の余剰分(すなわち、
弱い接着強度部分の取り外しに加えすぎた余分な力)が
衝撃となって応答器に伝わることとなり、易破壊性とし
た応答器における集積回路とアンテナコイルとの接続部
分が破壊されて該応答器は破損してしまうこととなる。
【0012】また、物品に対する接着強度を不均一とし
て応答器を物品に対して取り付けるには、該応答器を物
品に対して部分的接着で取り付けることとするものでも
ある。これにより、応答器と物品とが接着された部分と
接着されない部分とで取り付け強弱部分が生まれ、応答
器を物品に対する接着強度を不均一として取り付けるこ
ととしたのと同様に、応答器を取り外そうとして加えた
力の余剰分が衝撃となって応答器に伝わり、易破壊性と
した応答器における集積回路とアンテナコイルとの接続
部分が破壊されて該応答器は破損してしまうこととな
る。
【0013】また、応答器の物品に対する部分的接着と
しては、集積回路とアンテナコイルとで物品に対する接
着有無を異なるようにしたり、アンテナコイルにおける
前半部と後半部とで物品に対する接着有無を異なるよう
にしたり、アンテナコイルの部位、例えば、アンテナコ
イルにおける右半部と左半部、によって物品に対する接
着有無を異なるようにするとともに集積回路を物品に対
して非接着としたり、物品に取り付けられる一部を残し
てケースで覆って一体構造とするとともに、該一部を物
品に取り付けることとするものでもある。
【0014】これにより、応答器を取り外そうとする
と、応答器における集積回路とアンテナコイルとが引き
離されることとなるので、易破壊性とした該集積回路と
該アンテナコイルとの接続部分が破壊されて該応答器は
破損してしまうこととなる。
【0015】また、本願発明は、検知用電波を発信する
とともに応答電波を検知する質問器と、該質問器から発
信された検知用電波に応答して固有の識別信号を含む応
答電波を発信する応答器とからなる非接触型の識別装置
であって、該応答器は識別信号を発生する集積回路と検
知用電波の受信及び応答電波の発信を行なうアンテナコ
イルとからなり、該応答器において隣接するアンテナコ
イル同士の接続且つ絶縁を成す絶縁部材が取り付け後の
応答器に対する所定の禁止行為に伴って破壊されるよう
該絶縁部材より強度を有する接着部材にて該応答器を物
品に取り付けるようにしたものでもある。
【0016】そして、取り付け後の応答器に対する所定
の禁止行為に伴って該応答器において隣接するアンテナ
コイル同士の接続且つ絶縁を成す絶縁部材が破壊される
ように応答器を物品に対して取り付けるには、該応答器
におけるアンテナコイルを物品に対して接着強度を不均
一として取り付けることとするものでもある。これによ
り、このような接着強度の不均一な取り付けに伴って応
答器を取り外す際に加えることとなる力も不均一なもの
となり、応答器の取り外しに必要な力の余剰分(すなわ
ち、弱い接着強度部分の取り外しに加えすぎた余分な
力)が衝撃となって応答器に伝わることとなり、接着部
材より強度の小さい絶縁部材が破壊されてアンテナコイ
ル同士の絶縁作用を成さなくなって該応答器は破損して
しまうこととなる。
【0017】また、アンテナコイルの物品に対する接着
強度を不均一として応答器を物品に対して取り付けるに
は、該アンテナコイルを物品に対して部分的接着で取り
付けることとするものでもある。これにより、アンテナ
コイルと物品とが接着された部分と接着されない部分と
で取り付け強弱部分が生まれ、アンテナコイルを物品に
対する接着強度を不均一として取り付けることとしたの
と同様に、応答器を取り外そうとして加えた力の余剰分
が衝撃となってアンテナコイルに伝わり、接着部材より
強度の小さい絶縁部材が破壊されて該応答器は破損して
しまうこととなる。
【0018】また、アンテナコイルの物品に対する部分
的接着としては、アンテナコイルの部位、例えば、アン
テナコイルにおける前半部と後半部、もしくはアンテナ
コイルにおける右半部と左半部、とで物品に対する接着
有無を異なるようにして取り付けることとするものでも
ある。
【0019】これにより、応答器を取り外そうとする
と、アンテナコイルが部位によって引き離されることと
なるので、接着部材より強度の小さい該応答器において
隣接するアンテナコイル同士の接続且つ絶縁を成す絶縁
部材は破損してしまうこととなる。
【0020】また、本願発明は、上述のように構成した
応答器を、シート状基体とシート状覆体からなるシート
状物品の内部に取り付けるようにしたり、物品の表面に
取り付けシート体を用いて取り付けるようにしたり、二
つの物品間に取り付けシート体を用いて架橋するよう取
り付けるようにしたり、蓋体を有する基体からなる物品
における蓋体と基体間にシート体を用いて架橋するよう
取り付けるようにしたり、二つの物品間に挟持されるよ
う取り付けるようにするものでもある。
【0021】これにより、例えば、手形、小切手、株
券、債券、商品券、等の有価証券類や、パスポート、免
許証、身分証明書、といったシート状物品の場合、シー
ト状基体とシート状覆体からなるシート状物品の内部に
取り付けるようにしたり、物品の表面に取り付けシート
体を用いて取り付けるようにすることで、シート状基体
とシート状覆体の引き剥がしや、取り付けシート体のシ
ート状物品からの引き剥がしに伴う取り付け後の応答器
に対する所定の禁止行為に伴って(すなわち、応答器を
取り外そうと)、集積回路とアンテナコイルとが又はア
ンテナコイルが部位によって引き離されることとなっ
て、易破壊性とした接続部分又は接着部材より強度の小
さい絶縁部材が破壊され該応答器は破損してしまうこと
となる。また、フロッピーディスク、ビデオカセット、
コンパクトカセット、スキー等の運道具、衣裳、パチン
コやスロットマシン等遊技機(詳しくは該遊技機を制御
する遊技制御基板)等の場合は、物品の表面に取り付け
シート体を用いて取り付けるようにしたり、二つの物品
間に取り付けシート体を用いて架橋するよう取り付ける
ようにしたり、蓋体を有する基体からなる物品における
蓋体と基体間にシート体を用いて架橋するよう取り付け
るようにすることで、取り付けシート体の物品表面や物
品間等の架橋部分からの引き剥がしや、二つの物品の引
き剥がしに伴う取り付け後の応答器に対する所定の禁止
行為に伴って、集積回路とアンテナコイルとが又はアン
テナコイルが部位によって引き離されることとなり、易
破壊性とした接続部分又は接着部材より強度の小さい絶
縁部材が破壊されて該応答器は破損してしまうこととな
る。しかも、二つの物品間に挟持されるよう応答器を取
り付けるようにすることで、該応答器は二つの物品間に
隠れて取り付けられているの否か容易に判別することが
出来ないこととなり、その取り付け有無を確認しようと
する所定の禁止行為に伴って、集積回路とアンテナコイ
ルとが又はアンテナコイルが部位によって引き離され、
やはり易破壊性とした接続部分又は接着部材より強度の
小さい絶縁部材が破壊されて該応答器は破損してしまう
こととなる。
【0022】また、本願発明は、上述のようにそれぞれ
取り付けてなる応答器を、物品に取り付けられてなる質
問器との通信が可能な近傍位置に取り付けるようにする
ものでもある。
【0023】これにより、予め質問器と応答器との通信
が成されることによって取り付け物品が作動するように
設定しておけば、パチンコやスロットマシン等の遊技機
や、開蓋や分解を禁止する機械や装置等においては、所
定の禁止行為が成されることによって、易破壊性とした
接続部分又は接着部材より強度の小さい絶縁部材が破壊
し応答器は破損することとなるので、所定の禁止行為が
成されたパチンコやスロットマシン等の遊技機や開蓋や
分解を禁止する機械や装置等の物品は質問器との通信が
不可能のなって作動せず、故障や誤作動、事故又は怪我
等が未然に防止されることとなる。
【0024】また、本願発明は、検知用電波を発信する
とともに応答電波を検知する質問器と、該質問器から発
信された検知用電波に応答して固有の識別信号を含む応
答電波を発信する応答器とからなる非接触型の識別装置
における応答器であって、該応答器は識別信号を発生す
る集積回路と検知用電波の受信及び応答電波の発信を行
なうアンテナコイルとからなるとともに、該集積回路と
該アンテナコイルとの接続部分を取り付け後の応答器に
対する所定の禁止行為に伴って破壊される易破壊性と
し、さらに、物品に対する接着強度を不均一とする接着
面を設けるとともに、何れか一方の面に該接着面を覆い
物品に対する取り付けを容易とする被覆シート体を具備
するとともに、他方の面に該接着面を被覆保護する引き
剥がし可能な剥離シートを具備するようにしたもの、ま
たは、上述と同様に該集積回路と該アンテナコイルとの
接続部分を取り付け後の応答器に対する所定の禁止行為
に伴って破壊される易破壊性とし、さらに、物品に対す
る接着強度を不均一とする接着面を設けるとともに、表
裏両面に該接着面を被覆保護する引き剥がし可能な剥離
シートを具備するようにしてなるものでもある。この
際、他方の面に接着強度を不均一とする接着面を設ける
ために、接着剤を部分的に塗布することとしたり、ま
た、シート体に取り付けられた応答器の状態を外部から
認識可能とするために、該シート体を透過性を有してな
るものとすると良い。
【0025】これにより、取り付け後の応答器に対する
所定の禁止行為に伴って易破壊性とした応答器における
集積回路とアンテナコイルとの接続部分が破壊されてし
まうこととなるように、物品に対して応答器を簡単に取
り付けることが出来ることとなり、また、応答器が取り
付けられたシート体を透過性を有してなるものとするこ
とにより、応答器と質問器との通信を確認する前段階と
して目視により応答器における接続部分が破壊されてい
るか否か確認することが出来ることとなる。
【0026】さらに、本願発明は、検知用電波を発信す
るとともに応答電波を検知する質問器と、該質問器から
発信された検知用電波に応答して固有の識別信号を含む
応答電波を発信する応答器とからなる非接触型の識別装
置における応答器であって、該応答器は識別信号を発生
する集積回路と検知用電波の受信及び応答電波の発信を
行なうアンテナコイルとからなるとともに、該応答器に
おいて隣接するアンテナコイル同士の接続且つ絶縁を成
す絶縁部材より強度を有する接着面を物品に対する接着
強度を不均一としてその表裏に設け、何れか一方の面に
該接着面を覆い物品に対する取り付けを容易とする被覆
シート体を具備し、他方の面に該接着面を被覆保護する
引き剥がし可能な剥離シートを具備してなるするように
したもの、または、上述と同様に物品に対する接着強度
を不均一とする接着面を表裏に設けるとともに、表裏両
面に該接着面を被覆保護する引き剥がし可能な剥離シー
トを具備するようにしてなるものでもある。この際、他
方の面に接着強度を不均一とする接着面を設けるため
に、接着剤を部分的に塗布することとしたり、また、シ
ート体に取り付けられた応答器の状態を外部から認識可
能とするために、該シート体を透過性を有してなるもの
とすると良い。
【0027】これにより、取り付け後の応答器に対する
所定の禁止行為に伴って接着部材より強度の小さい絶縁
部材が破壊されてしまうこととなるように、物品に対し
て応答器を簡単に取り付けることが出来ることとなり、
また、応答器が取り付けられたシート体を透過性を有し
てなるものとすることにより、応答器と質問器との通信
を確認する前段階として目視により応答器における接続
部分が破壊されているか否か確認することが出来ること
となる。
【0028】
【実施例】以下、本願発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。まず、本願発明において用いる非接触型の識
別装置は、図1に示すように、検知用電波を発信すると
ともに応答電波を検知する質問器(10)と、該質問器
(10)から発信された検知用電波に応答して固有の識
別信号を含む応答電波を発信する応答器(1)とからな
るであり、該応答器(1)は識別信号を発生する集積回
路(2)と検知用電波の受信及び応答電波の発信を行な
うアンテナコイル(3)とからなるものである。
【0029】集積回路(2)は、アンテナコイル(3)
に接続される受波回路(4)と、該受波回路(4)に接
続される整流回路(5)と、該整流回路(5)に接続さ
れる周波数分周回路(6)と、該周波数分周回路(6)
に接続されるデータメモリ・データ発生回路(7)と、
該データメモリ・データ発生回路(7)及び周波数分周
回路(6)に接続される周波数変調回路(8)と、該周
波数変調回路(8)に接続される送波回路(9)とから
なり、該送波回路(9)は該アンテナコイル(3)に接
続されている。
【0030】アンテナコイル(3)は、線状体よりなる
導体の周囲に絶縁部材として、例えば、ウレタン樹脂や
エナメル等が被覆されてなるものであり、例えば、渦巻
き状のコイルに形成するのであれば、線状のコイルを渦
巻き状に巻回し加熱して隣接する絶縁部材同士を溶着さ
せることにより、もしくは、線状のコイルの周囲にアル
コール等の溶剤を噴霧してから素早く渦巻き状に巻回し
隣接する絶縁部材同士を溶着させることにより、任意の
形状に形成することとする。
【0031】受波回路(4)は、検知用の電波を出力す
る電波源から所定レベルの電波をアンテナコイル(3)
を介して受信し、所定周波数の電波を検知・増幅して整
流回路(5)に信号電流を送信する。整流回路(5)
は、受波回路(4)からの信号電流を直流に整流し、各
回路の電源電力を発生するとともに信号電流の一部を周
波数分周回路(6)に出力する。周波数分周回路(6)
は、整流回路(5)からの直流電圧を受けるととともに
信号電流が入力されることにより、周波数変調回路
(8)に対して搬送波用の高周波電流を出力する一方、
データメモリ・データ発生回路(7)に対して信号電流
を出力する。データメモリ・データ発生回路(7)は、
周波数分周回路(6)からの信号電流を応答器固有のデ
ータ信号に変換し、周波数変調回路(8)に出力する。
周波数変調回路(8)は、前記周波数分周回路(6)か
らの搬送波用高周波信号に前記データメモリ・データ発
生回路(7)からのデーター信号を変調して送波回路
(9)に出力する。送波回路(9)は整流回路(5)の
電源電圧により変調された信号電流を増幅して識別信号
を含む応答電波としてアンテナコイル(3)から発信す
る。
【0032】応答器(1)から出力された応答電波を検
知する質問器(10)は、アンテナコイル(13)と、
応答器(1)の駆動電源となり得る振幅レベルのエネル
ギー電波を発生する発信器(11)と、応答器(1)か
らの応答電波を検知する受信器(12)とを有する。
【0033】質問器(10)の発信器(11)は、情報
処理装置であるパーソナルコンピュータ等のコンピュー
タ(14)からの命令により検知用の電波を発信し、ま
た、受信器(12)は、応答器(1)からの電波信号を
受信して識別番号を信号電流に変換する。質問器(1
0)の発信器(11)及び受信器(12)は、例えば、
RS232C等の通信インターフェイス(19)を介し
て該コンピュータ(14)と接続されている。
【0034】コンピュータ(14)には、キーボード
(17)、モニター(16)、記憶装置(15)、プリ
ンター(18)が接続されており、該記憶装置(15)
には、物品の管理プログラム及び個々の物品の管理デー
タが記憶され、該コンピュータ(14)の立ち上げ後自
動或いはキーボード(17)による選択操作により該管
理プログラムが立ち上げられるようになっている。
【0035】このようにした非接触型の識別装置は、外
部の質問器(10)から検知用電波を発することとすれ
ば、これに応答して物品に内蔵等された応答器(1)か
ら固有の識別信号を含む応答電波を発信し、この応答電
波を該質問器(10)が検知することで、非接触での識
別管理を行うこととするものである。この際、質問器
は、片手で把握操作が可能となるようなワイヤレスタイ
プのものとすると望ましく、また、対象物品、例えば、
開蓋や分解を禁止する機械や装置等によっては、該機械
や装置等自体に取り付けるようにしても良い。
【0036】そして、識別装置における応答器を有価証
券等のシート状物品に取り付ける場合の本願発明につい
て説明すると、応答器(1)が図2に示すようにアンテ
ナコイル(3)を集積回路(2)の周囲に渦巻き状の配
置したものであり、該応答器(1)を物品(21)の内
部に取り付けるようにしたものであれば、図4乃至図7
に示すように、シート状基体(21a)における応答器
(1)の配置相当部を予め段状に削って収容段溝部(2
2)を形成しておき、該収容段溝部(22)内に、図3
に示すような集積回路(2)とアンテナコイル(3)と
の接続部分(3c,3c)を易破壊性とした応答器
(1)を配置収容した後、その上方に他方のシート状覆
体(21b)を被覆し、該応答器(1)がシート状基体
(21a)及びシート状覆体(21b)に対して接着強
度が異に取り付けられるよう、該シート状基体(21
a)及び該シート状覆体(21b)を接着し一体とす
る。
【0037】この際、集積回路(2)とアンテナコイル
(3)との接続部分(3c,3c)を易破壊性とする手
段は特に限定されないが、例えば、集積回路(2)とア
ンテナコイル(3)とを予め一体とせず別々に準備し、
シート状基体における収容段溝部内に集積回路とアンテ
ナコイルとを連絡しないように配置した後、その接続部
分に、一旦粉末状としたアンテナコイルに用いた素材を
糊状に固めてから塗布することで、該接続部分の破壊を
達成することが出来るし、また、応答器が数ミリ角の極
小のものであれば、集積回路とアンテナコイルとの接続
を硬質の接合剤により成し得ることで、接続部分におけ
るアンテナコイルの僅かな位置ズレにより該アンテナコ
イルと該接合剤との境界部である接続部分の破壊を達成
することが出来る。
【0038】また、応答器(1)をシート状基体(21
a)とシート状覆体(21b)からなる物品(21)に
対して接着強度不均一に取り付ける部分的接着の手段と
しては、図4に示すように、集積回路(2)は接着剤
(25)を介してシート状基体(21a)側に接着する
とともに、アンテナコイル(3)は接着剤(25)を介
してシート状覆体(21b)側に接着することで、物品
(21)内部での接着面がそれぞれ異なるように(すな
わち、物品に対する接着有無を成すように)して取り付
けることとする。これにより、物品(21)内部から応
答器(1)を取り出そうとしてシート状覆体(21b)
を剥がすこととすると、集積回路(2)はシート状基体
(21a)側に残り、アンテナコイル(3)はシート状
覆体(21b)側に引っ付いて離反されることとなり、
該集積回路(2)と該アンテナコイルとの接続部分(3
c,3c)が破壊され、応答器(1)は破損してしまう
こととなる。
【0039】また、応答器(1)を物品(21)に対し
て接着強度不均一に取り付ける部分的接着の他の手段と
しては、図5に示すように、集積回路(2)及びアンテ
ナコイルの偶数周目巻部(3″)(すなわち、2周目及
び4周目巻部)は接着剤(25)を介してシート状基体
(21a)側に接着するとともに、アンテナコイルの奇
数周目巻部(3′)(すなわち、1周目、3周目及び5
周目巻部)は接着剤(25)を介してシート状覆体(2
1b)側に接着することで、物品(21)に内部での接
着面がそれぞれ異なるようにして取り付けることとす
る。これにより、物品(21)内部から応答器(1)を
取り出そうとしてシート状覆体(21b)を剥がすこと
とすると、集積回路(2)及びアンテナコイルの偶数回
目巻部(3″)はシート状基体(21a)側に残り、ア
ンテナコイルの奇数回目巻部(3′)はシート状覆体
(21b)側に引っ付いて離反されることとなり、該集
積回路(2)と該アンテナコイルにおける1回目巻部及
び5回目巻部との両接続部分(3c,3c)は破壊さ
れ、応答器(1)は破損してしまうこととなる。
【0040】また、応答器(1)を物品(21)に対し
て接着強度不均一に取り付ける部分的接着の他の手段と
しては、図6に示すように、アンテナコイルの右側巻部
(3a)は接着剤(25)を介してシート状基体(21
a)側に接着するとともに、アンテナコイルの左側巻部
(3b)は接着剤(25)を介してシート状覆体(21
b)側に接着し、集積回路(2)をシート状基体(21
a)及びシート状覆体(21b)の何れとも非接着とし
て取り付けることとする。これにより、物品(21)内
部から応答器(1)を取り出そうとしてシート状覆体
(21b)を剥がすこととすると、アンテナコイルの右
側巻部(3a)はシート状基体(21a)側に残り、ア
ンテナコイルの左側巻部(3b)はシート状覆体(21
b)側に引っ付いて離反されるとともに、集積回路
(2)は何れか一方の側に引っ張られるように位置する
こととなり、該集積回路(2)と該アンテナコイルとの
接続部分(3c,3c)の何れか一方、もしくは両接続
部分は破壊され、応答器(1)は破損してしまうことと
なる。
【0041】さらに、応答器(1)を物品(21)に対
して接着強度不均一に取り付ける部分的接着の他の手段
としては、図7に示すように、集積回路(2)における
シート状覆体(21b)側を取付部(24)として一部
を残した状態で応答器(1)全体をケース(23)で覆
って一体構造とし、該取付部(24)から露出する集積
回路(2)を接着剤(25)を介してシート状覆体(2
1b)側に接着するように取り付けることとする。これ
により、物品(21)内部から応答器(1)を取り出そ
うとしてシート状覆体(21b)を剥がすこととする
と、応答器(1)はケース(23)とともに一体的にシ
ート状覆体(21b)側に引っ付いてシート状基体(2
1a)から離されることとなるが、さらに応答器(1)
をシート状覆体(21b)から取り外そうとしてシート
状覆体(21b)を剥がすこととすると、集積回路
(2)はシート状覆体(21b)側に引っ付いてアンテ
ナコイル(3)と離反することとなり、該集積回路
(2)と該アンテナコイルとの接続部分(3c,3c)
は破壊され、応答器(1)は破損してしまうこととな
る。
【0042】なお、上記各実施例においては、シート状
基体(21a)における応答器(1)の配置相当部を予
め段状に削って収容段溝部(22)を形成しておくこと
としたが、応答器よる突出段差が特に気にならないもの
であれば、応答器収容用の段溝部は特に形成しなくとも
良い。
【0043】また、アンテナコイルを集積回路の周囲に
渦巻き状の配置して物品の内部に取り付けるようにした
他の場合について説明すると、図8及び図9に示すよう
に、渦巻き状に巻回した2つの巻部(3′a,3′b)
を上下二段に配置するとともに、アンテナコイルの上方
巻部(3′a)の外側巻端部とアンテナコイルの下方巻
部(3′b)の外側巻端部とを点線で示すように連結
し、さらに、アンテナコイルの上方巻部(3′a)の内
側巻端部とアンテナコイルの下方巻部(3′b)の内側
巻端部をそれぞれ集積回路(2′)に接続部分(3c,
3c)を易破壊性として点線で示すように取り付けるこ
とにより応答器(1′)とし、一方のシート状基体(2
1′a)における該応答器(1′)の配置相当部を予め
段状に削ることにより形成した収容段溝部(22′a)
内に該応答器(1′)を配置収容した後、その上方に一
方のシート状基体(21′a)と同様に、該応答器
(1′)の配置相当部を予め段状に削ることにより収容
段溝部(22′b)を形成した他方のシート状覆体(2
1′b)を被覆し、アンテナコイルの上方巻部(3′
a)は接着剤(25′)を介してシート状基体(21′
b)側に接着するとともに、アンテナコイルの下方巻部
(3′b)は接着剤(25)を介してシート状覆体(2
1′a)側に接着し、集積回路(2′)をシート状基体
(21′a)及びシート状覆体(21′b)の何れとも
非接着として取り付けることとする。これにより、物品
(21′)内部から応答器(1′)を取り出そうとして
シート状覆体(21′b)を剥がすこととすると、アン
テナコイルの上方巻部(3′a)はシート状基体(2
1′b)側に残り、アンテナコイルの下方巻部(3′
b)はシート状覆体(21′a)側に引っ付いて離反さ
れるとともに、集積回路(2′)は何れか一方の側に引
っ張られるように位置することとなり、該集積回路
(2′)と該アンテナコイルとの接続部分(3′c,
3′c)の何れか一方、もしくは両接続部分は破壊さ
れ、応答器(1′)は破損してしまうこととなる。
【0044】また、本願発明での識別装置における応答
器(1)を、有価証券等のシート状物品に取り付けた他
の場合について説明すると、図10に示すようにアンテ
ナコイル(3)を物品(31)内部における周縁部に沿
って配置して取り付けるようにしたものであれば、図1
2乃至図14に示すように、シート状基体(31a)に
おける応答器(1)の配置相当部を予め段状に削って収
容段溝部(図示せず)を形成しておき、該収容段溝部内
に、図11に示すように、集積回路(2)とアンテナコ
イル(3)との接続部分(3c,3c)を易破壊性とし
た応答器(1)を配置収容した後、その上方に他方のシ
ート状覆体(31b)を被覆し、該応答器(1)がシー
ト状基体(31a)及びシート状覆体(31b)に対し
て接着強度が異に取り付けられるよう、該シート状基体
(31a)及び該シート状覆体(31b)を接着し一体
とするものである。
【0045】応答器(1)をシート状基体(31a)と
シート状覆体(31b)からなる物品(21)に対して
接着強度不均一に取り付ける部分的接着の手段として
は、図12に示すように、集積回路(2)は接着剤(3
5)を介してシート状覆体(31b)側に接着するとと
もに、アンテナコイル(3)は接着剤(35)を介して
シート状基体(31a)側に接着することで、物品(3
1)に内部での接着面がそれぞれ異なるようにして取り
付けることとする。これにより、物品(31)内部から
応答器(1)を取り出そうとしてシート状覆体(31
b)を剥がすこととすると、集積回路(2)はシート状
覆体(21b)側に引っ付いて離反され、アンテナコイ
ル(3)はシート状基体(21a)側に残ることとな
り、該集積回路(2)と該アンテナコイル(3)との接
続部分(3c)が破壊され、応答器(1)は破損してし
まうこととなる。
【0046】また、応答器(1)を物品(31)に対し
て接着強度不均一に取り付ける部分的接着の他の手段と
しては、図13に示すように、アンテナコイル前半部
(3a)は接着剤(35)を介してシート状覆体(21
b)側に接着するとともに、アンテナコイル後半部(3
b)は接着剤(35)を介してシート状基体(31a)
側に接着し、集積回路(2)をシート状基体(31a)
及びシート状覆体(31b)の何れとも非接着として取
り付けることとする。これにより、物品(31)内部か
ら応答器(1)を取り出そうとしてシート状覆体(31
b)を剥がすこととすると、アンテナコイル前半部(3
a)はシート状覆体(21b)側に引っ付いて離反さ
れ、アンテナコイル後半部(3b)はシート状基体(2
1a)側に残るとともに、集積回路(2)は何れか一方
の側に引っ張られるように位置することとなり、該集積
回路(2)と該アンテナコイル前半部(3a)もしくは
アンテナコイル後半部(3b)との何れか一方、もしく
は両接続部分(3c)が破壊され、応答器(1)は破損
してしまうこととなる。
【0047】また、応答器(1)を物品(31)に対し
て接着強度不均一に取り付ける部分的接着の他の手段と
しては、図14に示すように、集積回路(2)における
シート状基体(31a)側を取付部(34)として一部
を残した状態で応答器(1)全体をケース(33)で覆
って一体構造とし、該取付部(34)から露出する集積
回路(2)を接着剤(35)を介してシート状基体(3
1a)側に接着するように取り付けることとする。これ
により、物品(31)内部から応答器(1)を取り出そ
うとしてシート状覆体(31b)を剥がすこととする
と、応答器(1)はケース(33)とともに一体的にシ
ート状基体(31a)側に残りシート状覆体(31b)
から離されることとなるが、さらに応答器(1)をシー
ト状基体(31a)から取り外そうとしてシート状基体
(31a)を剥がすこととすると、集積回路(2)はシ
ート状基体(31a)側に引っ付いてアンテナコイル
(3)と離反することとなり、集積回路(2)アンテナ
コイル(3)との接続部分(3c)が破壊され、応答器
(1)は破損してしまうこととなる。
【0048】なお、上記の実施例は何れもシート状基体
とシート状覆体からなるシート状物品の内部に応答器を
取り付ける手段について説明したが、上記シート状基体
を物品本体と仮定し、上記シート状覆体を取り付けシー
ト体と仮定すれば、特に説明するまでもなく物品表面に
応答器を取り付ける手段は容易に理解されるであろう。
【0049】すなわち、物品表面に応答器を取り付ける
場合は、例えば、集積回路(2)の周囲にアンテナコイ
ル(3)を渦巻き状に配置することとした応答器(1)
であれば図15に示すように、該集積回路と該アンテナ
コイルとの接続部分を取り付け後の応答器に対する所定
の禁止行為に伴って破壊される易破壊性とし、さらに、
該応答器(1)に接着剤(45)を部分的に塗布するこ
とにより物品に対する接着強度を不均一とする接着面を
設けるとともに、何れか一方の面に該接着面を覆い物品
に対する取り付けを容易とする被覆シート体(41)
を、かつ、他方の面に該接着面を被覆保護する引き剥が
し可能な剥離シート(42)を具備することにより応答
器付封印用シール(40)とする。そして、該応答器付
封印用シール(40)は、使用時に該剥離シート(4
2)を剥がすことにより、物品表面への応答器を取り付
けを可能とする。また、集積回路(2)の周囲にアンテ
ナコイル(3)を単環状に配置することとした応答器
(1)であれば図16に示すように、上記渦巻き状アン
テナコイルを有する応答器付封印用シール(40)と同
様に、集積回路とアンテナコイルとの接続部分を取り付
け後の応答器に対する所定の禁止行為に伴って破壊され
る易破壊性とし、さらに、該応答器(1)に接着剤(5
5)を部分的に塗布することにより物品に対する接着強
度を不均一とする接着面を設けるとともに、何れか一方
の面に該接着面を覆い物品に対する取り付けを容易とす
る被覆シート体(51)を、かつ、他方の面に該接着面
を被覆保護する引き剥がし可能な剥離シート(52)を
具備することにより応答器付封印用シール(50)とす
る。して、該応答器付封印用シール(50)は、使用時
に該剥離シート(52)を剥がすことにより、物品表面
への応答器を取り付けを可能とする。
【0050】ここで、応答器付封印用シールは、図示し
ないが、上記応答器付封印用シール(40)及び応答器
付封印用シール(50)における各被覆シート体(4
1,51)に換えて剥離シートを具備するように、すな
わち、物品に対する接着強度を不均一とする接着面を設
けるとともに、その表裏両面に該接着面を被覆保護する
引き剥がし可能な剥離シートを具備してなるものとして
も良い。
【0051】さらに、物品に対する取り付けを容易とす
るシート体は、応答器の状態、すなわち、応答器におけ
る接続部分が破壊されているか否かを外部から目視によ
り認識することが出来るように透過性を有するものとし
ても良い。
【0052】そして、これら応答器付封印用シールは、
物品表面への応答器を取り付けに限らず、以下に述べる
ように二つの物品間に取り付けシート体を用いて架橋す
るよう取り付けるようにしたり、蓋体を有する基体から
なる物品における蓋体と基体間にシート体を用いて架橋
するよう取り付けるようにしたり、二つの物品間に挟持
されるよう取り付けるようにすることが出来る。
【0053】すなわち、本願発明での識別装置における
応答器(応答器付封印用シール)を物品表面以外の場所
へ取り付けることを、パチンコ遊技機に用いた場合につ
いて説明すると、パチンコ遊技機(P)は、図17に示
すように背面に遊技プログラムを記憶させた遊技制御基
板(61)を具備する遊技制御基板ボックス(60)が
取り付けられており、該パチンコ遊技機と該遊技制御基
板ボックスとの二つの物品間に取り付けシート体を用い
て架橋するように応答器(応答器付封印用シール)を取
り付けるようにするものであれば、図18に示すよう
に、パチンコ遊技機(P)の背面(P)に取り付け
られることにより突出して垂直的な段差配置とされた遊
技制御基板ボックス(60)における側面(60a)
と、該遊技制御基板ボックス(60)が取り付けられた
パチンコ遊技機(P)の背面(P)における近傍部分
(P)とに跨る側方L字状面に、集積回路(2)と
アンテナコイル(3)との接続部分を易破壊性とすると
ともに、物品に対する接着強度を不均一とする部分的に
接着剤(75,75)を塗布する接着面を設け、さら
に、何れか一方の面に該接着面を覆って物品に対する取
り付けを容易とする被覆シート体(71)を、かつ、他
方の面に該接着面を被覆保護する引き剥がし可能な剥離
シート(図示せず)を具備してなる応答器付封印用シー
ル(70)を架橋するよう配置した後、剥離シートを引
き剥がして取り付けることにより上記両物品を一体とす
るものである。そして、遊技制御基板ボックス(60)
は、さらにネジ等によりパチンコ遊技機(P)に対して
確実に固定される。なお、応答器は、上述のような垂直
的な段差配置とされた二つの物品間における側方L字状
面に架橋させて取り付けるようにするものに限らず、平
面的な隣接配置とされた二つの物品表面間に架橋させて
取り付けるようにするものであっても良い。
【0054】これにより、パチンコ遊技機(P)の背面
(P)から遊技制御基板ボックス(60)を取り出
そうとして両物品を引き剥がすこととすると、集積回路
(2)はパチンコ遊技機(P)の背面(P)側に残
り、アンテナコイル(3)は被覆シート体(71)側に
引っ付いて離反されることとなり、該集積回路(2)と
該アンテナコイルとの接続部分が破壊され、応答器は破
損してしまうこととなる。
【0055】また、蓋体を有する基体からなる物品にお
ける蓋体と基体の間にシート体を用いて架橋するよう取
り付けるようにしたものであれば、図19に示すよう
に、パチンコ遊技機(P)の背面(P)に取り付け
られた基体(62)と蓋体(63)からなる蓋付き遊技
制御基板ボックス(60)における、基体(62)と蓋
体(63)の閉じ合わせ境界部(64)の外面に、積回
路(2)とアンテナコイル(3)との接続部分を易破壊
性とするとともに、物品に対する接着強度を不均一とす
る部分的に接着剤(75,75)を塗布する接着面を設
け、さらに、何れか一方の面に該接着面を覆って物品に
対する取り付けを容易とする被覆シート体(71)を、
かつ、他方の面に該接着面を被覆保護する引き剥がし可
能な剥離シート(図示せず)を具備してなる応答器付封
印用シール(70)を架橋するよう配置した後、剥離シ
ートを引き剥がして取り付けることにより上記蓋付き遊
技制御基板ボックス(60)の開口部を封止するもので
ある。そして、遊技制御基板ボックス(60)は、さら
にネジ等によりパチンコ遊技機(P)に対して確実に固
定される。なお、蓋付き遊技制御基板ボックスは、蓋体
が、基体に対して蝶番(もしくは、ヒンジ)回動式に開
閉されるものであっても、基体に対して引き出し(スラ
イド)式に開閉されるものであっても特に限定されるも
のではなく、要するに基体と蓋体とが離反して開口する
閉じ合わせ境界部に被覆シート体が取り付けられる構造
の蓋付き遊技制御基板ボックスであれば、何れも本実施
例に含まれるとするものである。
【0056】これにより、遊技制御基板ボックス(6
0)から遊技プログラムを記憶させた遊技制御基板(6
1)を取り出そうとして応答器付封印用シール(70)
を引き剥がそうとすると、集積回路(2)は遊技制御基
板ボックス(60)における基体(62)と蓋体(6
3)の閉じ合わせ境界部(64)の外面に残り、アンテ
ナコイル(3)は被覆シート体(71)側に引っ付いて
離反されることとなり、該集積回路(2)と該アンテナ
コイルとの接続部分が破壊され、応答器は破損してしま
うこととなる。
【0057】また、該パチンコ遊技機と該遊技制御基板
ボックスとの二つの物品間に挟持されるように応答器
(応答器付封印用シール)を取り付けるようにしたもの
であれば、図20に示すように、パチンコ遊技機(P)
の背面(P)と遊技制御基板ボックス(60)の背
面(60′)との間に、集積回路(2)とアンテナコイ
ル(3)との接続部分を易破壊性とするとともに、物品
に対する接着強度を不均一とする接着面(85,85)
を設け、かつ、その表裏に該接着面を被覆保護する引き
剥がし可能な剥離シート(図示せず)を具備してなる応
答器を挟持するよう配置した後、一方の剥離シートを引
き剥がして応答器を一方の物品に貼り着け、次いで、他
方の剥離シートを引き剥がしてこれを他方の物品を押し
付け一体とするものである。そして、遊技制御基板ボッ
クス(60)は、さらにネジ等によりパチンコ遊技機
(P)に対して確実に固定される。なお、応答器は、上
述のようなパチンコ遊技機(P)の背面(P)と遊
技制御基板ボックス(60)の背面(60′)との間に
挟持させて取り付けるようにするものに限らず、図19
に示したような基体(62)と蓋体(63)からなる蓋
付き遊技制御基板ボックス(60)における、該基体
(62)と該蓋体(63)の閉じ合わせ境界部(64)
の閉じ合わせ面に挟持されるように取り付けるようにす
るものであっても良い。
【0058】これにより、パチンコ遊技機(P)の背面
(P)から遊技制御基板ボックス(60)を取り外
そうとすると、集積回路(2)はパチンコ遊技機(P)
の背面(P)側に残り、アンテナコイル(3)は遊
技制御基板ボックス(60)の背面(60′)側に引っ
付いて離反されることとなり、該集積回路(2)と該ア
ンテナコイルとの接続部分が破壊され、応答器は破損し
てしまうこととなる。
【0059】さらに、本願発明での識別装置における応
答器を質問器の近傍に、例えば、パチンコ遊技機に用い
た場合であれば、図17に示すように、パチンコ遊技機
(P)の背面(P)に取り付けた遊技制御基板ボッ
クス(60)の近傍に質問器(10)を取り付けるとと
もに、該質問器(10)の近傍であって質問器との通信
が可能な近傍に応答器(応答器付封印用シール(40又
は50))を取り付けるようにすると、予め質問器と応
答器との通信が成されることによって物品であるパチン
コ遊技機(P)が作動するように設定しておくことで、
該遊技制御基板ボックス(60)に対して不正な行為が
成されていれば、集積回路とアンテナコイルとの接続部
分は破壊されて応答器は破損してしまっているので質問
器との通信が不可能となり、該パチンコ遊技機(P)の
作動を制御することとなる。
【0060】なお、上記実施例は何れも応答器における
集積回路とアンテナコイルとの接続部分を易破壊性とす
るものについて説明したが、応答器において隣接するア
ンテナコイル同士の接続且つ絶縁を成す絶縁部材が取り
付け後の応答器に対する所定の禁止行為に伴って破壊さ
れるよう該絶縁部材より強度を有する接着部材にて該応
答器を物品に取り付けるようにしたものでもあっても、
上記各実施例と同様に成し得ることは、実施例を挙げて
説明するまでもなく理解されるところであると思料す
る。
【0061】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、真偽の
識別を行う応答器を物品から正常な状態で取り出すこと
が困難であることから、取り出した応答器を他の物品に
付け直すこと、もしくは、取り出した応答器に換えて別
の情報が書き込まれた応答器を取り付けることも不可能
となり、有価証券類の偽造は勿論のこと、スキー等の運
道具や衣裳等のレンタル品における廉価品へのすり替
え、及びゲームソフトや音楽CDの違法な複製、パチン
コやスロットマシン等の遊技機における遊技制御基板ボ
ックスのすり替え(もしくは、不正なプログラムを記憶
させた遊技制御基板を具備する遊技制御基板ボックスへ
の付け替え)をも防止することが出来ることとなる。
【0062】しかも、本願発明は、上述のように容易に
成し得ることが出来るとともに、応答器を物品から取り
出すことを困難としたものであることから、非接触型の
識別装置が有する利点を十分に発揮させることが出来る
こととなる。
【0063】また、本願発明によれば、パチンコやスロ
ットマシン等の遊技機や、開蓋や分解を禁止する機械や
装置等においては、禁止行為をなすことでその作動を制
御することが出来るので、機械や装置等の破損や故障、
誤作動、事故、又はこれに伴う怪我を未然に防止させる
ことが出来ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明において用いる識別装置の構造を説
明するブロック図。
【図2】 本願発明における応答器の配置状態を説明す
る平面図。
【図3】 [図2]に示す応答器の構造を説明する拡大
平面図。
【図4】 [図2]に示す配置状態の応答器の取付状態
を説明するA−A拡大断面図。
【図5】 [図2]に示す配置状態の応答器の他の取付
状態を説明するA−A拡大断面図。
【図6】 [図2]に示す配置状態の応答器の他の取付
状態を説明するA−A拡大断面図。
【図7】 [図2]に示す配置状態の応答器の他の取付
状態を説明するA−A拡大断面図。
【図8】 応答器の他の構造を説明する拡大展開斜視
図。
【図9】 [図8]に示す配置状態の応答器の取付状態
を説明する断面図。
【図10】本願発明における応答器の他の配置状態を説
明する平面図。
【図11】[図10]に示す応答器の構造を説明する拡
大平面図。
【図12】[図10]に示す配置状態の応答器の取付状
態を説明するB−B拡大断面図。
【図13】[図10]に示す配置状態の応答器の他の取
付状態を説明するB−B拡大断面図。
【図14】[図10]に示す配置状態の応答器の他の取
付状態を説明するB−B拡大断面図。
【図15】本願発明における応答器付封印用シールの構
造を説明する(イ)拡大平面図、(ロ)C−C断面図。
【図16】本願発明における他の応答器付封印用シール
の構造を説明する(イ)拡大平面図、(ロ)D−D断面
図。
【図17】本願発明における質問器と応答器の取付状態
を説明する背面図。
【図18】本願発明における応答器付封印用シールの取
付状態を説明する部分側断面図。
【図19】本願発明における応答器付封印用シールの他
の取付状態を説明する部分側断面図。
【図20】本願発明における応答器付封印用シールの他
の取付状態を説明する部分側断面図。
【符号の説明】
1,1′・・・応答器 2,2′・・・集積回路 3・・・アンテナコイル 3′・・・アンテナコイルの奇数回目巻部 3″・・・アンテナコイルの偶数回目巻部 3a・・・アンテナコイルの右側巻部 3b・・・アンテナコイルの左側巻部 3′a・・・アンテナコイルの上方巻部 3′b・・・アンテナコイルの下方巻部 3c,3′c・・・アンテナコイル接続部分 4・・・受波回路 5・・・整流回路 6・・・周波数分周回路 7・・・データメモリ・データ発生回路 8・・・周波数変調回路 9・・・送波回路 10・・・質問器 11・・・発信器 12・・・受信器 13・・・アンテナコイル 14・・・パーソナルコンピュータ 15・・・記憶装置 16・・・モニター 17・・・キーボード 18・・・プリンター 19・・・通信インターフェイス 21・・・シート状物品 21a・・・シート状基体 21b・・・シート状覆体 22・・・収容段溝部 23・・・ケース 24・・・取付部 25・・・接着剤 31・・・シート状物品 31a・・・シート状基体 31b・・・シート状覆体 33・・・ケース 34・・・取付部 35・・・接着剤 40,50・・・応答器付封印用シール 41,51・・・被覆シート体 42,52・・・剥離シート 45,55・・・接着剤 60・・・遊技制御基板ボックス 60′・・・遊技制御基板ボックス背面 60a・・・遊技制御基板ボックス側面 61・・・遊技制御基板 62・・・基体 63・・・蓋体 64・・・閉じ合わせ境界部 70,80・・・応答器付封印用シール 71・・・被覆シート体 75,85・・・接着剤 P・・・パチンコ遊技機(取り付け物品) P・・・パチンコ遊技機背面

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検知用電波を発信するとともに応答電波
    を検知する質問器と、該質問器から発信された検知用電
    波に応答して固有の識別信号を含む応答電波を発信する
    応答器とからなる非接触型の識別装置であって、該応答
    器は識別信号を発生する集積回路と検知用電波の受信及
    び応答電波の発信を行なうアンテナコイルとからなり、
    該応答器における集積回路とアンテナコイルとの接続部
    分を易破壊性とするとともに、該接続部分が取り付け後
    の応答器に対する所定の禁止行為に伴って破壊されるよ
    う該応答器を物品に取り付けてなることを特徴とする識
    別装置における応答器の取り付け方法。
  2. 【請求項2】 応答器は、物品に対する接着強度を不均
    一として取り付けることで、取り付け後の応答器に対す
    る所定の禁止行為に伴って該接続部分が破壊されるもの
    としてなることを特徴とする請求項1に記載の識別装置
    における応答器の取り付け方法。
  3. 【請求項3】 応答器は、物品に対して部分的接着で取
    り付けることで、物品に対する接着強度を不均一として
    なることを特徴とする請求項2に記載の識別装置におけ
    る応答器の取り付け方法。
  4. 【請求項4】 検知用電波を発信するとともに応答電波
    を検知する質問器と、該質問器から発信された検知用電
    波に応答して固有の識別信号を含む応答電波を発信する
    応答器とからなる非接触型の識別装置であって、該応答
    器は識別信号を発生する集積回路と検知用電波の受信及
    び応答電波の発信を行なうアンテナコイルとからなり、
    該応答器において隣接するアンテナコイル同士の接続且
    つ絶縁を成す絶縁部材が取り付け後の応答器に対する所
    定の禁止行為に伴って破壊されるよう該絶縁部材より強
    度を有する接着部材にて該応答器を物品に取り付けてな
    ることを特徴とする識別装置における応答器の取り付け
    方法。
  5. 【請求項5】 アンテナコイルは、物品に対する接着強
    度を不均一として取り付けることで、取り付け後の応答
    器に対する所定の禁止行為に伴って該絶縁部材が破壊さ
    れるものとしてなることを特徴とする請求項4に記載の
    識別装置における応答器の取り付け方法。
  6. 【請求項6】アンテナコイルは、物品に対して部分的接
    着で取り付けることで、物品に対する接着強度を不均一
    としてなることを特徴とする請求項5に記載の識別装置
    における応答器の取り付け方法。
  7. 【請求項7】 応答器は、シート状基体とシート状覆体
    からなるシート状物品の内部に取り付けてなることを特
    徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の識別装置にお
    ける応答器の取り付け方法。
  8. 【請求項8】 応答器は、物品の表面に取り付けシート
    体を用いて取り付けてなることを特徴とする請求項1乃
    至6の何れかに記載の識別装置における応答器の取り付
    け方法。
  9. 【請求項9】 応答器は、物品間に取り付けシート体を
    用いて架橋するよう取り付けてなることを特徴とする請
    求項1乃至6の何れかに記載の識別装置における応答器
    の取り付け方法。
  10. 【請求項10】応答器は、蓋体を有する基体からなる物
    品における蓋体と基体間にシート体を用いて架橋するよ
    う取り付けてなることを特徴とする請求項1乃至6の何
    れかに記載の識別装置における応答器の取り付け方法。
  11. 【請求項11】応答器は、物品間に挟持されるよう取り
    付けてなることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに
    記載の識別装置における応答器の取り付け方法。
  12. 【請求項12】応答器は、物品に取り付けられてなる質
    問器との通信が可能な近傍位置に取り付けてなることを
    特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の識別装置
    における応答器の取り付け方法。
  13. 【請求項13】検知用電波を発信するとともに応答電波
    を検知する質問器と、該質問器から発信された検知用電
    波に応答して固有の識別信号を含む応答電波を発信する
    応答器とからなる非接触型の識別装置における応答器で
    あって、該応答器は識別信号を発生する集積回路と検知
    用電波の受信及び応答電波の発信を行なうアンテナコイ
    ルとからなるとともに、該集積回路と該アンテナコイル
    との接続部分を取り付け後の応答器に対する所定の禁止
    行為に伴って破壊される易破壊性とし、さらに、物品に
    対する接着強度を不均一とする接着面を設けるととも
    に、何れか一方の面に該接着面を覆い物品に対する取り
    付けを容易とする被覆シート体を具備し、他方の面に該
    接着面を被覆保護する引き剥がし可能な剥離シートを具
    備してなることを特徴とする非接触型の識別装置におけ
    る応答器付封印用シール。
  14. 【請求項14】検知用電波を発信するとともに応答電波
    を検知する質問器と、該質問器から発信された検知用電
    波に応答して固有の識別信号を含む応答電波を発信する
    応答器とからなる非接触型の識別装置における応答器で
    あって、該応答器は識別信号を発生する集積回路と検知
    用電波の受信及び応答電波の発信を行なうアンテナコイ
    ルとからなるとともに、該集積回路と該アンテナコイル
    との接続部分を取り付け後の応答器に対する所定の禁止
    行為に伴って破壊される易破壊性とし、さらに、物品に
    対する接着強度を不均一とする接着面を設けるととも
    に、表裏両面に該接着面を被覆保護する引き剥がし可能
    な剥離シートを具備してなることを特徴とする非接触型
    の識別装置における応答器付封印用シール。
  15. 【請求項15】接着強度を不均一とする接着面は、接着
    剤を部分的に塗布することにより形成してなることを特
    徴とする請求項13又は14に記載の非接触型の識別装
    置における応答器を用いた封印用シール。
  16. 【請求項16】検知用電波を発信するとともに応答電波
    を検知する質問器と、該質問器から発信された検知用電
    波に応答して固有の識別信号を含む応答電波を発信する
    応答器とからなる非接触型の識別装置における応答器で
    あって、該応答器は識別信号を発生する集積回路と検知
    用電波の受信及び応答電波の発信を行なうアンテナコイ
    ルとからなるとともに、該応答器において隣接するアン
    テナコイル同士の接続且つ絶縁を成す絶縁部材より強度
    を有する接着面を物品に対する接着強度を不均一として
    その表裏に設け、何れか一方の面に該接着面を覆い物品
    に対する取り付けを容易とする被覆シート体を具備し、
    他方の面に該接着面を被覆保護する引き剥がし可能な剥
    離シートを具備してなることを特徴とする非接触型の識
    別装置における応答器付封印用シール。
  17. 【請求項17】検知用電波を発信するとともに応答電波
    を検知する質問器と、該質問器から発信された検知用電
    波に応答して固有の識別信号を含む応答電波を発信する
    応答器とからなる非接触型の識別装置における応答器で
    あって、該応答器は識別信号を発生する集積回路と検知
    用電波の受信及び応答電波の発信を行なうアンテナコイ
    ルとからなるとともに、該応答器において隣接するアン
    テナコイル同士の接続且つ絶縁を成す絶縁部材より強度
    を有する接着面を物品に対する接着強度を不均一として
    その表裏に設け、表裏両面に該接着面を被覆保護する引
    き剥がし可能な剥離シートを具備してなることを特徴と
    する非接触型の識別装置における応答器付封印用シー
    ル。
  18. 【請求項18】接着強度を不均一とする接着面は、接着
    剤を部分的に塗布することにより形成してなることを特
    徴とする請求項16又は17に記載の非接触型の識別装
    置における応答器を用いた封印用シール。
  19. 【請求項19】物品に対する取り付けを可能とするシー
    ト体は、応答器の状態を外部から認識可能とする透過性
    を有してなることを特徴とする請求項13乃至18の何
    れかに記載の非接触型の識別装置における応答器を用い
    た封印用シール。
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