JP4577623B2 - 遊技機用基板ケース - Google Patents

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本発明は、無線通信装置を利用することで不正開封を発見可能な遊技機用基板ケースに関するものである。
パチンコ機などの遊技機は、CPUやROM等が実装された各種の制御基板を備えている。一般に、制御基板はケース本体とケース蓋体とからなる基板ケースに収容され、ケース本体及びケース蓋体にはこれらを跨ぐように封印シールが貼り付けられる。かかる封印シールは、ケース蓋体が開かれた場合に該シールが剥がされた痕跡を残すためのものであり、そのような目視判別可能な剥離痕跡を残すことで制御基板上のROMが不正なROM(いわゆる裏ROM)に交換された可能性を示唆するという役目を果たす。しかし最近では、封印シールの剥離痕跡をほとんど残さずに基板ケースを開封する方法があみ出される等、不正行為の手口も巧妙化している。このため、セキュリティデータを無線通信可能な小型チップ状の無線通信装置を利用した封印シールが提案されている。
例えば特許文献1は、小型チップ状無線通信装置を利用した封印シールの一種であるRFID(Radio Frequency Identification)シールを開示する。そのRFIDシールは、一方面に粘着面を有するシールフィルム(61)と、ICチップ(63)及びアンテナ(64)からなる無線通信装置とを備え、少なくとも無線通信装置のアンテナをシールフィルムの粘着面に貼着させた状態で構成されている。そして、そのRFIDシールを基板ケースの外面に貼り付けた状態において、当該RFIDシールとRFID検査機との間で無線データ通信を正常に行うことができたならば、基板ケースは開封されていないと判定する。これに対し、RFIDシールとRFID検査機との間で無線データ通信を正常に行うことができない場合には、基板ケースの開封(即ちRFIDシールの剥離)に伴ってシールフィルムに貼着されたアンテナが破損している可能性が高く、基板ケースが不正に開封された可能性が高いと判定する。このように小型チップ状の無線通信装置を利用することで、封印シールの剥離痕跡の目視確認に頼っていた従来よりも迅速且つ確実に、基板ケースの不正開封を発見可能としている。
特開2000−334154号公報
しかしながら、上記従来例のようにRFIDシールを基板ケースの外面側に貼り付けて使用する限り、基板ケースの外からICチップに容易に接触することができる。このため、ICチップがいたずらされて損傷したり、あるいは基板ケースの搬送時に不慮の出来事でICチップが損傷したりするおそれがある。また、封印シールについては薬剤等を用いて再貼着可能な状態で巧妙に剥がすという手口も存在するため、かかる手口によれば、無線通信装置のアンテナを破損することなくRFIDシールを剥がして基板ケースを不正に開封できてしまう可能性もある。
このような不都合を回避するために、RFIDシールを基板ケースの内面側(つまりケースの内部)に貼り付けるという解決策も考えられないではないが、基板ケースの内面側においてRFIDシールをケース本体とケース蓋体との境目に貼り付けるということ自体が極めて困難な作業であり、製造現場での実現性に乏しい。
本発明の目的は、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置を利用した遊技機用基板ケースであって、基板ケースを開封しない限り、無線通信装置又はその要部である無線通信部に対し外部からの接触が困難な遊技機用基板ケースを提供することにある。
請求項1の発明は、遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、前記ケース本体に対して、閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、通信アンテナが設けられたアンテナ面を有し、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置とを備え、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体には、そのケース体の内側において前記無線通信装置を保持するための保持部が設けられ、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に支持孔が貫通形成され、該支持孔に対し圧入されて嵌入支持される部材によって形成される対向部が設けられ、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記他方のケース体の対向部に対面させた状態で前記一方のケース体の保持部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、前記無線通信装置のアンテナ面と前記対向部との間には、前記通信アンテナを前記対向部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、前記第2の粘着剤は前記第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有し、前記対向部が前記支持孔に嵌入支持された状態において、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に配置したときに、前記アンテナ面に設けられた前記通信アンテナが前記アンテナ面から引き剥がされて前記通信アンテナが破損される、ことを特徴とする遊技機用基板ケースである。
また、請求項2の発明は、遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、前記ケース本体に対して、閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、通信アンテナが設けられたアンテナ面を有し、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置とを備え、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体には、そのケース体の内側において前記無線通信装置を保持するための保持部が設けられ、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に前記無線通信装置を押圧する方向に塑性変形可能な部位が形成され、該塑性変形可能な部位によって形成される対向部が設けられ、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記他方のケース体の対向部に対面させた状態で前記一方のケース体の保持部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、前記無線通信装置のアンテナ面と前記対向部との間には、前記通信アンテナを前記対向部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、前記第2の粘着剤は前記第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有することを特徴とする遊技機用基板ケースである。
請求項1及び2の発明における遊技機用基板ケースでは、ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体の内側において無線通信装置を保持するための保持部が設けられ、無線通信装置は前記一方のケース体の保持部に固定されている。それ故、ケース本体に対してケース蓋体が装着され、ケース蓋体が閉塞位置に配置されて基板ケースが閉じられた封印状態では、無線通信装置は基板ケースの内部に閉じ込められる。つまり基板ケースを開封しない限り、無線通信装置に対して外部から物理的に接触することが不可能になる。従って、基板ケースの封印状態が保たれる限り、悪戯や搬送時のアクシデント等によって無線通信装置が不本意に損傷する事態を防止することができる
また、請求項1の発明は、ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体の保持部に保持される無線通信装置と対向する位置に支持孔が貫通形成され、該支持孔に対し圧入されて嵌入支持される部材によって形成される対向部が設けられ、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記他方のケース体の対向部に対面させた状態で前記一方のケース体の保持部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、無線通信装置のアンテナ面と対向部との間には、通信アンテナを前記対向部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、第2の粘着剤は第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有し、前記対向部が前記支持孔に嵌入支持された状態において、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に配置したときに、前記アンテナ面に設けられた前記通信アンテナが前記アンテナ面から引き剥がされて前記通信アンテナが破損されることにより、封印状態の基板ケースを不正開封すべくケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けて移動させ、一方のケース体側の無線通信装置と他方のケース体側の対向部との間に相対移動が生じると、それに伴い、前記第1の粘着剤により対向部の側に粘着させられた通信アンテナが無線通信装置から引き剥がされて破損(例えば断線)させられる。通信アンテナが破損した無線通信装置は外部の検査装置との間で無線データ通信を正常に行うことができないため、外部の検査装置は、無線データ通信の異常を検知することで基板ケースが不正開封された事実(又は不正開封があった可能性)を発見することができる。
また、請求項2の発明は、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に無線通信装置を押圧する方向に塑性変形可能な部位が形成され、該塑性変形可能な部位によって形成される対向部が設けられ、ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、無線通信装置は、そのアンテナ面を前記他方のケース体の対向部に対面させた状態で一方のケース体の保持部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、無線通信装置のアンテナ面と対向部との間には、通信アンテナを対向部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、第2の粘着剤は第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有することにより、封印状態の基板ケースを不正開封すべくケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けて移動させ、一方のケース体側の無線通信装置と他方のケース体側の対向部との間に相対移動が生じると、それに伴い、前記第1の粘着剤により対向部の側に粘着させられた通信アンテナが無線通信装置から引き剥がされて破損(例えば断線)させられる。通信アンテナが破損した無線通信装置は外部の検査装置との間で無線データ通信を正常に行うことができないため、外部の検査装置は、無線データ通信の異常を検知することで基板ケースが不正開封された事実(又は不正開封があった可能性)を発見することができる。
請求項の発明は、遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、前記ケース本体に対して、閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、通信アンテナが設けられたアンテナ面を有し、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置とを備え、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体には、そのケース体の内側において前記無線通信装置を保持するための保持部が設けられ、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に支持孔が貫通形成され、該支持孔に対し圧入されて嵌入支持される部材によって形成される対向部が設けられ、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記一方のケース体の保持部に対面させた状態で前記他方のケース体の対向部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、前記無線通信装置のアンテナ面と前記保持部との間には、前記通信アンテナを前記保持部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、前記第2の粘着剤は前記第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有し、前記対向部が前記支持孔に嵌入支持された状態において、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に配置したときに、前記アンテナ面に設けられた前記通信アンテナが前記アンテナ面から引き剥がされて前記通信アンテナが破損される、ことを特徴とする遊技機用基板ケースである。
また、請求項4の発明は、遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、前記ケース本体に対して、閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、通信アンテナが設けられたアンテナ面を有し、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置とを備え、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体には、そのケース体の内側において前記無線通信装置を保持するための保持部が設けられ、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に前記無線通信装置を押圧する方向に塑性変形可能な部位が形成され、該塑性変形可能な部位によって形成される対向部が設けられ、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記一方のケース体の保持部に対面させた状態で前記他方のケース体の対向部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、前記無線通信装置のアンテナ面と前記保持部との間には、前記通信アンテナを前記保持部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、前記第2の粘着剤は前記第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有することを特徴とする遊技機用基板ケースである。
請求項3及び4の発明における遊技機用基板ケースでは、ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体の内側には保持部が設けられ、ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記保持部に保持される無線通信装置と対向する対向部が設けられ、更に無線通信装置は前記他方のケース体の対向部に固定されている。それ故、ケース本体に対してケース蓋体が装着され、ケース蓋体が閉塞位置に配置されて基板ケースが閉じられた封印状態では、無線通信装置は基板ケースの内部に閉じ込められる。つまり基板ケースを開封しない限り、無線通信装置に対して外部から物理的に接触することが不可能になる。従って、基板ケースの封印状態が保たれる限り、悪戯や搬送時のアクシデント等によって無線通信装置が不本意に損傷する事態を防止することができる。
また、請求項3の発明は、ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に支持孔が貫通形成され、該支持孔に対し圧入されて嵌入支持される部材によって形成される対向部が設けられ、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記一方のケース体の保持部に対面させた状態で前記他方のケース体の対向部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、前記無線通信装置のアンテナ面と前記保持部との間には、前記通信アンテナを前記保持部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、前記第2の粘着剤は前記第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有し、前記対向部が前記支持孔に嵌入支持された状態において、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に配置したときに、前記アンテナ面に設けられた前記通信アンテナが前記アンテナ面から引き剥がされて前記通信アンテナが破損されることにより、封印状態の基板ケースを不正開封すべくケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けて移動させ、他方のケース体側の無線通信装置と一方のケース体側の保持部との間に相対移動が生じると、それに伴い、第1の粘着剤により保持部の側に粘着させられた通信アンテナが無線通信装置から引き剥がされて破損(例えば断線)させられる。通信アンテナが破損した無線通信装置は外部の検査装置との間で無線データ通信を正常に行うことができないため、外部の検査装置は、無線データ通信の異常を検知することで基板ケースが不正開封された事実(又は不正開封があった可能性)を発見することができる。
また、請求項4の発明は、ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に前記無線通信装置を押圧する方向に塑性変形可能な部位が形成され、該塑性変形可能な部位によって形成される対向部が設けられ、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記一方のケース体の保持部に対面させた状態で前記他方のケース体の対向部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、前記無線通信装置のアンテナ面と前記保持部との間には、前記通信アンテナを前記保持部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、前記第2の粘着剤は前記第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有することにより、封印状態の基板ケースを不正開封すべくケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けて移動させ、他方のケース体側の無線通信装置と一方のケース体側の保持部との間に相対移動が生じると、それに伴い、第1の粘着剤により保持部の側に粘着させられた通信アンテナが無線通信装置から引き剥がされて破損(例えば断線)させられる。通信アンテナが破損した無線通信装置は外部の検査装置との間で無線データ通信を正常に行うことができないため、外部の検査装置は、無線データ通信の異常を検知することで基板ケースが不正開封された事実(又は不正開封があった可能性)を発見することができる。
請求項の発明は、遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、前記ケース本体に対して、閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、通信アンテナが設けられたアンテナ面を有し、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信部及びその無線通信部と一体化された支持部を具備してなる無線通信装置とを備え、前記ケース蓋体及びケース本体のうちの一方のケース体には、前記無線通信装置の支持部を嵌入可能な支持孔が貫通形成されており、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記ケース蓋体及びケース本体のうちの他方のケース体に前記無線通信装置の無線通信部のアンテナ面が対面するように、前記一方のケース体の支持孔に前記無線通信装置の支持部が圧入されることで嵌入支持されると共に、前記無線通信装置の無線通信部のアンテナ面と前記他方のケース体との間には、前記通信アンテナを前記他方のケース体の側に粘着させるための粘着剤が介在しており、前記支持部が前記支持孔に嵌入支持された状態において、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に配置したときに、前記アンテナ面に設けられた前記通信アンテナが前記アンテナ面から引き剥がされて前記通信アンテナが破損される、ことを特徴とする遊技機用基板ケースである。
請求項5の発明における遊技機用基板ケースでは、ケース蓋体及びケース本体のうちの一方のケース体には無線通信装置の支持部用の支持孔が貫通形成されており、ケース蓋体及びケース本体のうちの他方のケース体に無線通信装置の無線通信部のアンテナ面を対面させた状態で、前記一方のケース体の支持孔に無線通信装置の支持部が圧入されることで嵌入支持される。即ち、ケース本体に対してケース蓋体が装着され、ケース蓋体が閉塞位置に配置されて基板ケースが閉じられた封印状態では、無線通信装置の無線通信部は、ケース本体とケース蓋体との境界域又はその近傍に位置して基板ケースの内部に閉じ込められる。つまり基板ケースを開封しない限り、無線通信装置の無線通信部に対し外部から物理的に接触することが不可能になる。従って、基板ケースの封印状態が保たれる限り、悪戯や搬送時のアクシデント等によって無線通信装置の無線通信部が不本意に損傷する事態を防止することができる。
また、請求項5の発明は、ケース蓋体及びケース本体のうちの一方のケース体には、前記無線通信装置の支持部を嵌入可能な支持孔が貫通形成されており、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記ケース蓋体及びケース本体のうちの他方のケース体に前記無線通信装置の無線通信部のアンテナ面が対面するように、前記一方のケース体の支持孔に前記無線通信装置の支持部が圧入されることで嵌入支持されると共に、前記無線通信装置の無線通信部のアンテナ面と前記他方のケース体との間には、前記通信アンテナを前記他方のケース体の側に粘着させるための粘着剤が介在しており、前記支持部が前記支持孔に嵌入支持された状態において、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に配置したときに、前記アンテナ面に設けられた前記通信アンテナが前記アンテナ面から引き剥がされて前記通信アンテナが破損される遊技機用基板ケースであるため、封印状態の基板ケースを不正開封すべくケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けて移動させ、一方のケース体側の無線通信装置と他方のケース体との間に相対移動が生じると、それに伴い、前記粘着剤により他方のケース体の側に粘着させられた通信アンテナが無線通信部から引き剥がされて破損(例えば断線)させられる。通信アンテナが破損した無線通信部は外部の検査装置との間で無線データ通信を正常に行うことができないため、外部の検査装置は、無線データ通信の異常を検知することで基板ケースが不正開封された事実(又は不正開封があった可能性)を発見することができる。
請求項1〜4の発明によれば、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置を基板ケースの内部に配置することより、基板ケースを開封しない限り、無線通信装置に対して外部からの接触を困難にしたので、無線通信装置が悪戯や搬送時のアクシデント等によって不本意に損傷する事態を極力防止することができる。また、封印された基板ケースが不正に開封されたときには、ケース本体とケース蓋体との間の相対移動に伴って無線通信装置の通信アンテナが破損されるように構成したので、不正開封後は、通信アンテナが破損した無線通信装置と外部の検査装置との間で無線データ通信を正常に行うことができなくなることに基づき、基板ケースの不正開封を発見することができる。
請求項の発明によれば、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置の無線通信部を基板ケースの内部に配置することより、基板ケースを開封しない限り、無線通信部に対して外部からの接触を困難にしたので、無線通信部が悪戯や搬送時のアクシデント等によって不本意に損傷する事態を極力防止することができる。また、封印された基板ケースが不正に開封されたときには、ケース本体とケース蓋体との間の相対移動に伴って無線通信装置の無線通信部の通信アンテナが破損されるように構成したので、不正開封後は、通信アンテナが破損した無線通信部と外部の検査装置との間で無線データ通信を正常に行うことができなくなることに基づき、基板ケースの不正開封を発見することができる。
以下、本発明のいくつかの実施形態を図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1〜図5は第1実施形態の遊技機用基板ケースを示す。図1〜図3に示すように、第1実施形態の基板ケースは、遊技機用の電子回路基板(例えば主制御基板や払出し制御基板)を内部に収納するための平面矩形状のケース本体10(「ベース」とも言う)と、そのケース本体10に対して往復スライド可能に装着される平面矩形状のケース蓋体20(「カバー」とも言う)とを備えている。ケース本体10及びケース蓋体20は、例えばポリカーボネートのような合成樹脂でできている。
ケース本体10は、所定の高さ又は厚さを有する平面矩形状の箱形に形成されている。即ちケース本体10は、平面矩形状の底壁部11と、その底壁部11の四辺(一対の短辺及び一対の長辺)に沿って土手状に形成された四つの周壁部12,13とを有している。これら四つの周壁部12,13によって囲まれた内側領域には電子回路基板の収納室14が区画されている。ケース本体10単独では収納室14は上方に開放されたままであるため、収納室14の開放状態を閉塞して収納室14をいわば密封するための部材として前記ケース蓋体20が併用される。このケース蓋体20は、収納室14を閉塞する閉塞位置(図1及び図2に示す位置)と、収納室14を開放させる開封位置(例えば図3に示す位置)との間をスライド移動可能となっている。なお、ケース本体10の両短辺に沿った両周壁部12の一方には、閉塞位置に配置されたケース蓋体20をケース本体10にロックするための公知のロック機構15が設けられている。ロック機構15としては、例えばワンウェイピン等を備えたロック機構15を例示することができる。
図4(A)に示すように、ケース本体10の両長辺に沿った各周壁部13の外側面には、各周壁部13の長手方向(即ちケース蓋体20のスライド方向)に延びるレール溝16がそれぞれ形成されている。また、図3及び図4に示すように、ケース本体10の長辺側周壁部13の一方(図3で左側に示された周壁部13)の上面13aには、平面矩形状のタグ収容凹部18が上方に開口又は露出するように形成されている。このタグ収容凹部18は、後述する無線通信タグ30を収容し保持するための保持部であり、無線通信タグ30の平面形状に対応する平面形状と、無線通信タグ30の厚さにほぼ対応する深さとを有している。
図1及び図2に示すように、ケース蓋体20は、ケース本体10とほぼ相似形の平面矩形状に形成されており、ケース本体10の四つの周壁部12,13に対応する四つの周壁部(ケース蓋体長辺側の周壁部21を図3及び図4に図示)を有している。ケース蓋体20の四つの周壁部も電子回路基板の収納室14を区画する。
図4(B)及び(C)に示すように、ケース蓋体20の両長辺に沿った各周壁部21の外側面の下端縁(又は下面の外端縁)には、各周壁部21の長手方向(即ちケース蓋体20のスライド方向)に延びる横断面L字形のガイドレール22がそれぞれ設けられている。ケース蓋体20のケース本体10への装着時、ケース蓋体20の各ガイドレール22がケース本体10の各レール溝16に係合することにより、ケース本体10の長辺側周壁部13の上面13aに対してケース蓋体20の長辺側周壁部21の下面21aが摺接した状態(つまりケース本体10とケース蓋体20とが垂直方向に離間不能な状態)を保ちながら、ケース蓋体20がケース本体10に対して水平方向にスライド可能に装着される。なお、ケース本体10の長辺側周壁部13の上面13a及びケース蓋体20の長辺側周壁部21の下面21aは「蓋体装着時における両ケース体10,20の境界面又は境界域」に相当する。
但し、図4(B)及び(C)に示すように、上記タグ収容凹部18を有するケース本体10の長辺側周壁部13に対応するケース蓋体20の長辺側周壁部21の下面側には、上記下面21aよりも数ミリメートル高い位置に後退した第2の下面(後退下面21b)が形成されている。このため、ケース本体10へのケース蓋体20の装着時、上記タグ収容凹部18を有するケース本体10の長辺側周壁部13の上面13aと、それに対面するケース蓋体20の長辺側周壁部21の後退下面21bとの間には、隙間Sが確保されている。この隙間Sの形成範囲(図1参照)は、長辺側周壁部13のロック機構15側端部からタグ収容凹部18の位置(つまり無線通信タグ30の位置)までの範囲にわたっている。
図2〜図4に示すように、上記タグ収容凹部18を有するケース本体10の長辺側周壁部13に対応するケース蓋体20の長辺側周壁部21には、支持孔23が当該周壁部21を垂直方向に貫通するように形成されている。この支持孔23は、ケース蓋体20を閉塞位置に配置したときにケース本体10のタグ収容凹部18の真上に位置して当該凹部18と対向するように位置決めされている。更に、支持孔23はタグ収容凹部18の平面形状とほぼ相似した平面矩形状を有し、且つ、支持孔23の平面矩形状はタグ収容凹部18の平面矩形状よりも若干大きくなっている。それ故、この支持孔23は、タグ収容凹部18に収容されるべき無線通信タグ30を通り抜けさせることができる。なお、支持孔23は、その内側に後記タグ固定部材24を支持するための孔である。
図2及び図4(C)に示すように、ケース蓋体20の支持孔23に対しては、タグ固定部材24が嵌入支持される。このタグ固定部材24は、支持孔23の孔形状に対応した略直方体形状のブロック体として形成されており、支持孔23への嵌入時には支持孔23を完全に埋め尽くす。また、タグ固定部材24は、支持孔23に対し非常にタイトに嵌合又は圧入されてケース蓋体20に事実上一体化されるため、一旦支持孔23に嵌入後に引き抜くことは極めて困難である。なお、この第1実施形態において、ケース蓋体20の支持孔23に嵌入支持されたタグ固定部材24は、「ケース蓋体20を閉塞位置に配置したときにケース本体10の保持部(タグ収容凹部18)に保持される無線通信タグ30と対向する対向部」に相当する。
図5(A)及び(B)は、ケース本体10のタグ収容凹部18に収容保持される無線通信装置としての無線通信タグ30を示す。この無線通信タグ30は、タグ本体31、並びに、それに支持されたRFIDチップ32及び通信アンテナ33から構成されている。タグ本体31は、平面矩形状(例えば2cm×1cmの長方形状)の合成樹脂製の薄板として形成されている。タグ本体31の内部には、通信処理回路を内蔵した超小型のRFIDチップ32が埋め込まれており、タグ本体31の一方の面には、前記RFIDチップ32と電気的に接続された細線状の通信アンテナ33が蛇行状態で配設されている。
通信アンテナ33を伴ったRFIDチップ32は、所定周波数の電波を用いて外部のRFID検査機(図示略)との間でデータ通信を行うことができる。具体的には、外部のRFID検査機が送信した電波(アクセスデータ信号)を通信アンテナ33がキャッチし、それがRFIDチップ32に伝達されると、RFIDチップ32はその受信波に基づいて自己発電すると共にそのアクセスデータ信号が正規のものであるか否かを判定する。そして、それがRFID検査機からの正規のアクセスデータ信号である場合には、当該チップ32が予め保持しているセキュリティデータに基づいて所定の電波(応答データ信号)を送信する。無線通信タグ30が送信した電波をRFID検査機が受信することで、RFIDチップ32とRFID検査機との間のデータ通信が完了する。RFID検査機は、無線通信タグ30から送信された応答データ信号が正規のセキュリティデータに基づくものであるか否かを解析することで、無線通信タグ30とのデータ通信が正常に行われたか否かを判断する。RFID検査機と無線通信タグ30との間のデータ通信が正常に行われる限り、無線通信タグ30(ひいては基板ケース)に異常は無いと判定される。
更に図5(B)に示すように、通信アンテナ33が設けられたタグ本体31の一方の面(以下この面を「アンテナ面」という)には、そのほぼ全面に第1の粘着剤を塗布することで第1の粘着層34が形成されている。また、タグ本体31の前記アンテナ面と反対側の面(以下この面を「反対側固定面」という)には、そのほぼ全面に第2の粘着剤を塗布することで第2の粘着層35が形成されている。そして、第2の粘着層35を形成する第2の粘着剤には、第1の粘着層34を形成する第1の粘着剤よりも粘着力の強い粘着剤が使用されている。なお、図5(B)に二点鎖線で示すように、無線通信タグ30の不使用時(又は単独取引時)には、第1の粘着層34の外側及び第2の粘着層35の外側を剥離紙(又は剥離フィルム)36,37で覆うことにより、各粘着層34,35への異物の付着防止及び粘着力の低下防止を図ることが好ましい。
第1実施形態の基板ケースを使用するにあたり、ケース本体10の収納室14に電子回路基板(図3に二点鎖線で示す)を収納した基板ケースを封印する手順には、以下に述べる二通り(第1の封印手順及び第2の封印手順)がある。
第1の封印手順では、先ず、無線通信タグ30の反対側固定面を第2の粘着層35を介してケース本体10のタグ収容凹部18の底面に接着しながら、当該凹部18内に無線通信タグ30を収容固定する。すると、アンテナ面が無線通信タグ30の上面となってタグ収容凹部18から露出すると共に、アンテナ面に蛇行配設された通信アンテナ33の直線状部分がケース蓋体20のスライド方向に対し直交するように無線通信タグ30が配置される。続いて、開封位置に待機していたケース蓋体20を閉塞位置に向けて水平スライドさせる。その際、上述のようにケース本体10の長辺側周壁部13の上面13aと、ケース蓋体20の長辺側周壁部21の後退下面21bとの間には隙間Sが確保されているため、ケース本体10に保持された無線通信タグ30のアンテナ面が、水平スライドするケース蓋体20の下面によってこすられる心配がない。ケース蓋体20を閉塞方向に最後までスライドさせケース蓋体20を閉塞位置に位置決めすることで、ケース本体10のタグ収容凹部18に保持された無線通信タグ30とケース蓋体20の支持孔23とが一致し、無線通信タグ30のアンテナ面が支持孔23を通して露出する。そこで図4(C)に示すように、支持孔23に対しタグ固定部材24を嵌入し、その下端面(先端面)を第1の粘着層34を介して無線通信タグ30のアンテナ面に粘着させる。ケース本体10とケース蓋体20とをロック機構15でロックすることで、基板ケースの封印がほぼ完了する。
第2の封印手順では、先ず、開封位置に待機していたケース蓋体20を閉塞位置に向けて水平スライドさせる。ケース蓋体20を閉塞方向に最後までスライドさせケース蓋体20を閉塞位置に位置決めすることで、ケース本体10のタグ収容凹部18とケース蓋体20の支持孔23とが一致し、支持孔23を通してタグ収容凹部18が露出する。続いて、無線通信タグ30のアンテナ面を第1の粘着層34を介してタグ固定部材24の下端面(先端面)に予め粘着させておき、その状態のタグ固定部材24をケース蓋体20の支持孔23に嵌入する。そして図4(C)に示すように、タグ固定部材24の下端に付着した無線通信タグ30の反対側固定面を第2の粘着層35を介してタグ収容凹部18の底面に接着しながら、当該凹部18内に無線通信タグ30を収容固定する。このとき、アンテナ面に蛇行配設された通信アンテナ33の直線状部分がケース蓋体20のスライド方向に対し直交するように無線通信タグ30が配置される。ケース本体10とケース蓋体20とをロック機構15でロックすることで、基板ケースの封印がほぼ完了する。
上記第1又は第2の封印手順を経て正規に封印された基板ケース内には、無傷(つまり本来の姿)の無線通信タグ30が収められているので、RFID検査機からの電波(アクセスデータ信号)に応答して正常な電波(応答データ信号)を発信することができる。このように、RFID検査機と基板ケース内の無線通信タグ30との間で正常なデータ通信を行うことができる限り、基板ケースは不正開封されていないと判定される。
仮にロック機構15のロックが解除され、基板ケースが不正に開封されたとする。その場合には、不正行為者によってケース蓋体20が閉塞位置から開封位置に向けて強制スライドさせられる。しかしその場合でも、第2の粘着層35によって無線通信タグ30がタグ収容凹部18に強固に接着固定されていること、及び、タグ収容凹部18と無線通信タグ30との係合に基づき無線通信タグ30の水平スライドがそもそも規制されていることのために、無線通信タグ30の本体31はケース本体10のタグ収容凹部18に保持され続ける。これに対し、タグ固定部材24と無線通信タグ30との間に介在する第1の粘着層34の粘着力が第2の粘着層35の粘着力よりも弱いこともあり、無線通信タグ30とタグ固定部材24との粘着関係は相対スライド時には解消されるものの、それでも無線通信タグ30のアンテナ面に設けられた通信アンテナ33の一部が、ケース蓋体20と共にスライドするタグ固定部材24の下端面に粘着し、タグ固定部材24の動きに追従する。このため、開封方向に移動するタグ固定部材24(ケース蓋体20の対向部)に粘着した通信アンテナ33の一部と、ケース本体10側に留まるタグ本体31との間で引っ張りあいが生じ、その結果、通信アンテナ33の一部がタグ本体31から引き剥がされ、タグ本体31側の通信アンテナ33は一箇所又は複数箇所で断線状態となる。
不正行為者が基板ケースを不正開封した後、再びケース蓋体20を元通りに閉じ、一見して不正開封の痕跡が残らないように偽装工作を試みたとしても、再封印された基板ケース内の無線通信タグ30の通信アンテナ33は断線したままである。それ故、不正開封があった後にRFID検査機で検査した場合、破損した無線通信タグ30は、RFID検査機からの電波(アクセスデータ信号)に全く応答できないか、応答できたとしても正常な電波(応答データ信号)を発信することができない。このデータ通信の異常をRFID検査機が検知することで、当該基板ケースが不正開封されたことを容易に発見することができる。
このように本実施形態によれば、基板ケースが不正開封されたときには、基板ケース内に収められた無線通信タグ30の通信アンテナ33が断線され、その結果、無線通信タグ30とRFID検査機との間で正常な無線データ通信が不能となることで、封印シールの状況を目視確認しなくても、迅速且つ確実に不正開封の事実を発見することができる。また、本実施形態の基板ケースによれば、ケース蓋体20が閉塞位置に配置されて基板ケースが閉じられた封印状態では、無線通信タグ30は基板ケースの内部に閉じ込められており、基板ケースを開封しない限り、無線通信タグ30に対して外部から物理的に接触することができない。従って、基板ケースの封印状態が保たれる限り、悪戯や搬送時のアクシデント等によって無線通信タグ30が不本意に損傷する事態を防止することができる。
なお、第1実施形態の基板ケースにおいては、封印後、閉塞位置にあるケース蓋体20からタグ固定部材24だけを抜き取り、その抜き跡となる支持孔23から基板ケース内部に不正を働きかけるという不正行為もあり得ないとは言えない。しかし、タグ固定部材24は支持孔23に対してタイトに嵌合(圧入)されているので、支持孔23からタグ固定部材24を抜き取ること自体が極めて困難である。仮に支持孔23からタグ固定部材24を抜き取ることに成功したとしても、その抜き取り過程で無線通信タグ30のアンテナ面から通信アンテナ33の一部が引き剥がされ、通信アンテナ33が断線することは避けられない。それ故、支持孔23からタグ固定部材24が無理に抜き取られた場合についても、そのような不正抜き取りの事実をRFID検査機によって発見することができる。
[第1実施形態の変更例]
上記第1実施形態では、ケース蓋体20の支持孔23に嵌入されるタグ固定部材24をケース蓋体20から切り離された別部材として提供している。そして、支持孔23にタグ固定部材24を嵌入する過程で、タグ固定部材24の下面を無線通信タグ30の上面に対面させると共に、第1の粘着層34を介してタグ固定部材24の下面が無線通信タグ30の上面(アンテナ面)に粘着したところで、タグ固定部材24が支持孔23を完全に埋め尽くしてケース蓋体20に一体化し、結果的に「対向部」と化すという構成を採用した。これに代えて、図6(A)及び(B)に示すような構成を採用してもよい。具体的には、ケース蓋体20のうち上記第1実施形態で支持孔23又はタグ固定部材24が占めていた部位(即ちケース蓋体20を閉塞位置に配置したときにケース本体10のタグ収容凹部18に保持される無線通信タグ30と対向する対向部)を、塑性変形可能な素材からなる塑性部25としてもよい。この塑性部25は、最初からケース本体20に一体化された部位(つまりケース本体20の一部)であり、ケース蓋体20の他部位とは構成素材又は柔軟性のみが異なる。
図6の変更例によれば、上記第1実施形態で述べた第1の封印手順にほぼ準じた手順で基板ケースの封印を完了できる。但し、次の二点で上記第1の封印手順とは若干異なる。第1の相違点は、ケース蓋体20を閉塞方向に最後までスライドさせケース蓋体20を閉塞位置に位置決めすることで、ケース本体10のタグ収容凹部18に保持された無線通信タグ30とケース蓋体20の塑性部25とを対向させる点である(図6(A)参照)。第2の相違点は、図6(A)の対向配置完了後に、塑性部25の上部を手指等で押圧して塑性部25を下向きに凹むように塑性変形させることで、塑性部25の下面を第1の粘着層34を介して無線通信タグ30のアンテナ面に粘着させる点である(図6(B)参照)。図6(A)及び(B)の手順を経て基板ケースの封印が完了した後は、図6の変更例も上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。つまり、ケース蓋体20に最初から一体化されている塑性部25も、ケース蓋体20に後発的に一体化されるタグ固定部材24も機能上等価な存在と言え、いずれも「ケース本体10のタグ収容凹部18に保持される無線通信タグ30と対向する対向部」と位置付けることができる。
上記第1実施形態及び図6の変更例では、ケース本体10に保持部としてのタグ収容凹部18を設けると共に、無線通信タグ30のアンテナ面をケース蓋体20の対向部(タグ固定部材24、塑性部25)に対面させた状態で、無線通信タグ30の反対側固定面を第2の粘着層35によりタグ収容凹部18の底面に接着しつつ当該タグ30を当該凹部18に固定し、更に、無線通信タグ30のアンテナ面と前記ケース蓋体20の対向部(タグ固定部材24、塑性部25)との間に、通信アンテナ33を対向部の側に粘着させるための第1の粘着層34を介在させてアンテナ面と対向部とを緩接着した。これに代えて、無線通信タグ30の上下面を反転させて配置した場合に相当する代替構成を採用してもよい。即ち、ケース本体10にはタグ収容凹部18を設けること無く、ケース本体10の長辺側周壁部13のフラットな上面13aの一部を「保持部」と位置付ける共に、ケース蓋体20を閉塞位置に配置したときに、ケース本体10の上記保持部(周壁部上面13aの一部)に対してケース蓋体20の対向部(タグ固定部材24、塑性部25)が対向するものとする。そして、無線通信タグ30のアンテナ面をケース本体10の保持部(周壁部上面13aの一部)に対面させた状態で、無線通信タグ30の反対側固定面を第2の粘着層35によりケース蓋体20の対向部(タグ固定部材24、塑性部25)に接着固定する。更に、無線通信タグ30のアンテナ面とケース本体10の保持部(周壁部上面13aの一部)との間に、通信アンテナ33を保持部の側に粘着させるための第1の粘着層34を介在させて、アンテナ面と保持部とを緩接着する。
このような代替構成を採用した場合でも、上記第1実施形態及び図6の変更例と同様の作用効果を奏する。なぜなら、無線通信タグ30のアンテナ面に付着している第1の粘着層34の粘着力よりも反対側固定面に付着している第2の粘着層35の粘着力の方が強力なので、不正開封によりケース本体10(及び保持部)とケース蓋体20(及び対向部)との間に相対移動が生じた場合でも、無線通信タグ30はケース蓋体20の対向部(24,25)側に保持固定される。そして、第1の粘着層34の粘着力に基づいてケース本体10の保持部に残留しようとする通信アンテナ33の一部と、対向部に追従するタグ本体31との間でアンテナの断線が確実に生じるからである。
上記第1実施形態及び図6の変更例では、ケース本体10に保持部(タグ収容凹部18等)を設け、ケース蓋体20に対向部(タグ固定部材24、塑性部25)を設けたが、ケース本体10とケース蓋体20との関係を逆転させた構成を採用してもよい。即ち、ケース蓋体20の側に保持部(タグ収容凹部18等)を設けると共に、ケース本体10の側に対向部(タグ固定部材24、塑性部25)を設けてもよい。この逆転構成の場合でも、ケース蓋体20の水平スライド時に、ケース本体10及びケース蓋体20のうちの一方のケース体の保持部と他方のケース体の対向部との間で相対移動が生じるという点では、上記第1実施形態及び図6の変更例と何ら変わるところは無く、従って同様の作用効果を奏し得る。
[第2実施形態]
図7及び図8は第2実施形態の遊技機用基板ケースを示す。上記第1実施形態では、ケース蓋体20の支持孔23にタグ固定部材24を嵌入固定したが、この第2実施形態は、ケース蓋体20の支持孔23に無線通信装置40を直接嵌入するタイプの基板ケースである。なお、第2実施形態の基板ケースを構成するケース蓋体20は、第1実施形態のケース蓋体20と全く同じものである。第2実施形態の基板ケースを構成するケース本体10は、第1実施形態のケース本体10とほぼ同じであるが、唯一、タグ収容凹部18を持たない点で第1実施形態のケース本体10とは異なる。
図7及び図8に示すように、第2実施形態で用いられる無線通信装置40は支持部41及び無線通信部42を具備し、両部41,42が一体化された略直方体形状のブロック体として構成されている。無線通信装置40の支持部41は、ケース蓋体20の支持孔23の孔形状に対応した略直方体形状に形成されており、この支持部41をケース蓋体20の支持孔23に圧入することで無線通信装置40がケース蓋体20に固定される。
無線通信装置40の無線通信部42は支持部41の下端に設けられている。無線通信部42は、外部のRFID検査機との間で無線データ通信を行うための部位であり、第1実施形態における無線通信タグ30に相当する。即ち、無線通信部42の内部には、通信処理回路を内蔵した超小型のRFIDチップ32が埋め込まれている。また、無線通信部42の下面には、前記RFIDチップ32と電気的に接続された細線状の通信アンテナ33が蛇行状態で配設され、無線通信部42の下面がアンテナ面となっている。このアンテナ面上には、粘着剤43を塗布することで粘着層43が形成されている。なお、図8に二点鎖線で示すように、無線通信装置40の不使用時(又は単独取引時)には、粘着層43の外側を剥離紙(又は剥離フィルム)44で覆うことで、粘着層43への異物の付着防止及び粘着力の低下防止を図ることが好ましい。
第2実施形態の基板ケースを使用する際には、先ず、開封位置に待機していたケース蓋体20を閉塞方向に水平スライドさせ、ケース蓋体20を閉塞位置に位置決めする。続いて、図7に示すように、無線通信装置40をケース蓋体20の支持孔23に嵌入すると共に、ケース本体10の長辺側周壁部13の上面13aに無線通信装置40の下面(無線通信部42のアンテナ面)を粘着層43を介して粘着させる。そして、ケース本体10とケース蓋体20とをロック機構15でロックし、基板ケースの封印を完了する。
第2実施形態の基板ケースによれば、基板ケースが不正開封されない限り、RFID検査機と基板ケース内の無線通信部42との間で正常なデータ通信を行うことができる。他方、不正行為者が基板ケースを不正開封し、ケース蓋体20が閉塞位置から開封位置に向けて強制スライドされた場合には、通信アンテナ33が断線し、RFID検査機と基板ケース内の無線通信部42との間で正常なデータ通信を行うことができなくなる。より具体的には、ケース蓋体20の開封方向スライド時、無線通信部42のアンテナ面に設けられた通信アンテナ33の一部がケース本体10の周壁部上面13aに付着・残留し続けようとするのに対し、無線通信部42を含む無線通信装置40全体がケース蓋体20と共に相対移動するため、通信アンテナ33の一部が無線通信部42から引き剥がされ、無線通信部42の通信アンテナ33は一箇所又は複数箇所で断線した状態となる。故に第2実施形態の基板ケースは、第1実施形態の基板ケースと同様の作用及び効果を奏する。
[第2実施形態の変更例]
上記第2実施形態では、ケース蓋体20に支持孔23を設け、その支持孔23内に無線通信装置40を固定した。これに代えて、ケース本体10に支持孔23を設け、その支持孔23内に無線通信装置40を固定するように構成してもよい。このようにケース本体10とケース蓋体20との関係を逆転させた構成を採用しても、ケース蓋体20の水平スライド時に、ケース蓋体20及びケース本体10のうちの一方のケース体の支持孔23に固定された無線通信装置40と、他方のケース体との間で相対移動が生じるという点では、上記第2実施形態と何ら変わるところは無く、従って同様の作用効果を奏し得る。
[第1及び第2実施形態に共通の変更例]
上記第1実施形態及びそれに関連する変更例、並びに、上記第2実施形態及びそれに関連する変更例では、ケース本体10に対しケース蓋体20が往復スライド可能に装着されるタイプの基板ケースについて説明したが、本発明の適用対象はこのタイプに限定されるものではない。例えば図9に示すように、ケース本体10に対してケース蓋体20が回動軸51を中心として往復回動可能に装着されるタイプの基板ケースに本発明が適用されてもよい。即ち、ケース蓋体20を閉塞位置から開封位置に向けて回動させたときのケース本体10とケース蓋体20の相対回動に伴って、無線通信装置(30,40)のアンテナ面の通信アンテナ33が断線するように構成してもよい。
第1実施形態に従うスライド開閉可能な基板ケースの平面図。 図1に示す基板ケースの側面図。 ケース蓋体が開かれた状態の基板ケースの一部を示す部分平面図。 (A)は図3のA−A線位置でのケース本体の断面図、(B)は図3のB−B線位置でのケース蓋体の断面図、(C)は無線通信タグ装着時における図3のA−A線位置断面と図3のB−B線位置断面とを組み合わせた組み合わせ断面図。 無線通信タグを示し、(A)はその平面図、(B)はその側面図。 (A)及び(B)は第1実施形態の変更例を示す図4(C)相当の断面図。 第2実施形態を示す図4(C)相当の断面図。 第2実施形態の無線通信装置の無線通信部付近を示す要部側面図。 回動開閉可能な基板ケースの一例を示す概略側面図。
符号の説明
10…ケース本体
13a…ケース本体の周壁部の上面(変更例における保持部)
18…ケース本体のタグ収容凹部(第1実施形態における保持部)
20…ケース蓋体
23…ケース蓋体の支持孔
24…タグ固定部材(対向部)
25…塑性部(対向部)
30…無線通信タグ(無線通信装置)
33…通信アンテナ
34…第1の粘着層
35…第2の粘着層
40…無線通信装置
41…無線通信装置40の支持部
42…無線通信装置40の無線通信部
43…無線通信装置40における粘着層

Claims (5)

  1. 遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、
    前記ケース本体に対して、閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、
    通信アンテナが設けられたアンテナ面を有し、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置とを備え、
    前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体には、そのケース体の内側において前記無線通信装置を保持するための保持部が設けられ、
    前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に支持孔が貫通形成され、該支持孔に対し圧入されて嵌入支持される部材によって形成される対向部が設けられ、
    前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記他方のケース体の対向部に対面させた状態で前記一方のケース体の保持部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、前記無線通信装置のアンテナ面と前記対向部との間には、前記通信アンテナを前記対向部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、前記第2の粘着剤は前記第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有し、
    前記対向部が前記支持孔に嵌入支持された状態において、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に配置したときに、前記アンテナ面に設けられた前記通信アンテナが前記アンテナ面から引き剥がされて前記通信アンテナが破損される、
    ことを特徴とする遊技機用基板ケース。
  2. 遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、
    前記ケース本体に対して、閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、
    通信アンテナが設けられたアンテナ面を有し、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置とを備え、
    前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体には、そのケース体の内側において前記無線通信装置を保持するための保持部が設けられ、
    前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に前記無線通信装置を押圧する方向に塑性変形可能な部位が形成され、該塑性変形可能な部位によって形成される対向部が設けられ、
    前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記他方のケース体の対向部に対面させた状態で前記一方のケース体の保持部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、前記無線通信装置のアンテナ面と前記対向部との間には、前記通信アンテナを前記対向部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、前記第2の粘着剤は前記第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有する、
    ことを特徴とする遊技機用基板ケース。
  3. 遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、
    前記ケース本体に対して、閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、
    通信アンテナが設けられたアンテナ面を有し、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置とを備え、
    前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体には、そのケース体の内側において前記無線通信装置を保持するための保持部が設けられ、
    前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に支持孔が貫通形成され、該支持孔に対し圧入されて嵌入支持される部材によって形成される対向部が設けられ、
    前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記一方のケース体の保持部に対面させた状態で前記他方のケース体の対向部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、前記無線通信装置のアンテナ面と前記保持部との間には、前記通信アンテナを前記保持部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、前記第2の粘着剤は前記第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有し、
    前記対向部が前記支持孔に嵌入支持された状態において、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に配置したときに、前記アンテナ面に設けられた前記通信アンテナが前記アンテナ面から引き剥がされて前記通信アンテナが破損される、
    ことを特徴とする遊技機用基板ケース。
  4. 遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、
    前記ケース本体に対して、閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、
    通信アンテナが設けられたアンテナ面を有し、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置とを備え、
    前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体には、そのケース体の内側において前記無線通信装置を保持するための保持部が設けられ、
    前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には、前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに前記一方のケース体の保持部に保持される前記無線通信装置と対向する位置に前記無線通信装置を押圧する方向に塑性変形可能な部位が形成され、該塑性変形可能な部位によって形成される対向部が設けられ、
    前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記無線通信装置は、そのアンテナ面を前記一方のケース体の保持部に対面させた状態で前記他方のケース体の対向部に第2の粘着剤によって接着固定されると共に、前記無線通信装置のアンテナ面と前記保持部との間には、前記通信アンテナを前記保持部の側に粘着させるための第1の粘着剤が介在し、前記第2の粘着剤は前記第1の粘着剤の粘着力よりも強い粘着力を有する、
    ことを特徴とする遊技機用基板ケース。
  5. 遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、
    前記ケース本体に対して、閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、
    通信アンテナが設けられたアンテナ面を有し、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信部及びその無線通信部と一体化された支持部を具備してなる無線通信装置とを備え、
    前記ケース蓋体及びケース本体のうちの一方のケース体には、前記無線通信装置の支持部を嵌入可能な支持孔が貫通形成されており、
    前記ケース蓋体を閉塞位置に配置したときに、前記ケース蓋体及びケース本体のうちの他方のケース体に前記無線通信装置の無線通信部のアンテナ面が対面するように、前記一方のケース体の支持孔に前記無線通信装置の支持部が圧入されることで嵌入支持されると共に、前記無線通信装置の無線通信部のアンテナ面と前記他方のケース体との間には、前記通信アンテナを前記他方のケース体の側に粘着させるための粘着剤が介在しており
    前記支持部が前記支持孔に嵌入支持された状態において、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に配置したときに、前記アンテナ面に設けられた前記通信アンテナが前記アンテナ面から引き剥がされて前記通信アンテナが破損される、
    ことを特徴とする遊技機用基板ケース。
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