JP4835712B2 - 無線通信タグ - Google Patents
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Description
図1〜図3に示すように、本実施形態の基板ケースは、遊技機用の電子回路基板(例えば主制御基板や払出し制御基板)を内部に収納するための平面矩形状のケース本体10(「ベース」とも言う)と、そのケース本体10に対して往復スライド可能に装着される平面矩形状のケース蓋体20(「カバー」とも言う)とを備えている。ケース本体10及びケース蓋体20は、例えばポリカーボネートのような合成樹脂でできている。
基板ケースの使用開始にあたっては図3に示すように、ケース本体10の収納室14に電子回路基板(二点鎖線で示す)を収納すると共に、ケース本体10のタグ収容凹部18に無線通信タグ30を収容する。タグ収容凹部18に対しては、無線通信タグ30上に蛇行配設された通信アンテナ33の直線状部分がカッター移動経路(又はカッター移動溝17)に対して直交するように無線通信タグ30を配置することが好ましい。その後、開封位置に待機していたケース蓋体20を閉塞位置に向けて水平スライドさせる。
図8に示すように、無線通信タグ30のタグ本体31の一端に保護シート34を設けてもよい。保護シート34は、耐スクラッチ性に優れたフィルム状の素材からなると共に、タグ本体31の上面(アンテナ面)全体を覆い得る形状及び大きさを有している。カッター43が閉塞方向に水平スライドしたときに、カッター43の峰部44が最初に接触するタグ本体31の端部側に、保護シート34の端部が固定されている。図8によれば、カッター43の閉塞方向スライドに伴ってカッター43が無線通信タグ30の上面をこすりながら乗り越える際も、タグ上面とカッター43との間に保護シート34が介在し、保護シート34によってタグ上面が保護されるため、通信アンテナ33の損傷が確実に防止される。他方で、不正開封時にはカッター43の開封方向スライドに伴って、カッター43の刃部45により保護シート34が図8に二点鎖線で示すように開封方向に捲りあげられるため、保護シート34がカッター43による無線通信タグ30の切断を阻害することはない。
[発明1]
遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、前記ケース本体に対して閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置と、前記無線通信装置を破損させるための破損具とを備え、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体にはそのケース体の内側に前記無線通信装置が設けられ、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には前記一方のケース体の側に突出するように前記破損具が設けられ、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けて移動させたとき前記破損具が前記無線通信装置を破損させるように前記無線通信装置及び破損具のうちの一方が前記ケース蓋体の移動に伴う前記無線通信装置及び破損具のうちの他方の相対移動経路上に配設されていることを特徴とする遊技機用基板ケース。
[発明2]
遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、前記ケース本体に対して閉塞位置と開封位置との間を往復スライド可能に装着されるケース蓋体と、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置と、前記無線通信装置を破損させるための破損具とを備え、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体にはそのケース体の内側であって蓋体装着時の両ケース体の境界面の近傍に前記無線通信装置が設けられ、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には前記境界面から前記一方のケース体の側に突出するように前記破損具が設けられ、前記無線通信装置及び破損具のうちの一方が前記ケース蓋体のスライド移動に伴う前記無線通信装置及び破損具のうちの他方の相対移動経路上に配設され、前記破損具又は無線通信装置が前記ケース蓋体のスライド方向に対して交差する方向に移動可能な状態で対応するケース体に支持されており、前記破損具は前記ケース蓋体を開封位置から閉塞位置に向けてスライドさせたとき前記無線通信装置との接触に基づき前記交差方向に移動可能な破損具又は無線通信装置を当該交差方向に退避させて破損具による無線通信装置の破損を回避するためのガイド部と、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けてスライドさせたとき前記無線通信装置を破損させる破損作用部とを有していることを特徴とする遊技機用基板ケース。
[発明3]
前記交差方向に移動可能な破損具又は無線通信装置を前記ケース蓋体のスライド時に破損具と無線通信装置とが接触し得る位置に向けて付勢するための付勢手段が設けられていることを特徴とする発明2に記載の遊技機用基板ケース。
[付記]更に好ましい態様や追加的構成要件を以下に列挙する。
(イ):発明1〜3において、前記無線通信装置は、RFIDチップと通信アンテナとを備えた無線通信タグであること。
(ロ):発明2又は3において、前記無線通信装置が設けられた一方のケース体には、前記ケース蓋体のスライド移動に伴う破損具又は無線通信装置の相対移動経路に沿った破損具移動溝(17)と、その破損具移動溝の途中位置において前記無線通信装置を収容保持するための収容凹部(18)とが設けられていること。
(ハ):発明2又は3において、前記破損具が設けられた他方のケース体には、破損具を前記交差方向に移動可能に支持するための収容凹部(23)が設けられていること。更には、この収容凹部(23)内に請求項3の付勢手段が設けられていること。
(ニ):発明2又は3において、前記破損具は切断具(43,47)であり、この切断具は、前記ケース蓋体を開封位置から閉塞位置に向けてスライドさせたとき、前記無線通信装置との接触に基づき前記交差方向に移動可能な当該切断具又は前記無線通信装置を当該交差方向に退避させて切断具による無線通信装置の破損(切断)を回避するための傾斜したガイド部(44,46,53)と、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けてスライドさせたとき、前記無線通信装置を破損(切断)させる切断部(45,48)とを有していること。
Claims (1)
- 遊技機用の電子回路基板を収納するための収納室を有するケース本体と、前記ケース本体の収納室を閉塞する閉塞位置および前記ケース本体の収納室を開放する開封位置相互間で移動操作されるケース蓋体と、前記ケース本体および前記ケース蓋体のうちの一方に設けられたものであって前記ケース蓋体が開封位置から閉塞位置への閉塞方向に移動操作された場合の前側に峰部を有すると共に後側に刃部を有するカッターを備えた遊技機用基板ケースにおいて、
前記ケース蓋体の閉塞位置では手指を触れることが不能に前記ケース本体および前記ケース蓋体の双方で覆われると共に前記ケース蓋体の開封位置では手指を触れることが可能に開封されるように前記ケース本体および前記ケース蓋体のうちの他方に設けられ、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信タグであって、
アンテナ面を有するタグ本体と、
前記タグ本体のうち前記閉塞方向とは反対側の一端に設けられ、前記タグ本体のアンテナ面を覆い得る形状および大きさの保護シートを備え、
前記保護シートは、
前記ケース蓋体が開封位置から閉塞位置に向けて移動操作された場合には前記カッターが前記タグ本体を乗り越える際に前記カッターおよび前記タグ本体のアンテナ面相互間に介在されることで前記カッターが当該アンテナ面に接触して当該アンテナ面を破損することを防止し、
前記ケース蓋体が閉塞位置から開封位置に向けて移動操作された場合には前記カッターの刃部によって前記タグ本体の一端を基準に前記閉塞方向とは反対方向へ捲りあげられることで前記カッターの刃部が前記タグ本体のアンテナ面に接触して当該アンテナ面を切断することを許容することを特徴とする無線通信タグ。
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