JP2009131704A - 無線通信タグ - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース蓋体が閉塞位置から開封位置に向けて移動操作された場合に無線通信タグを破損させること。
【解決手段】ケース蓋体にはカッターが装着されており、ケース蓋体が開封位置から閉塞位置に向けて移動操作された場合には無線通信タグ30の保護シート34がタグ本体31のアンテナ面を覆うことでカッターがタグ本体31のアンテナ面を破損することを防止し、ケース蓋体が閉塞位置から開封位置に向けて移動操作された場合には無線通信タグ30の保護シート34がカッターによって捲りあげられることでカッターがタグ本体31のアンテナ面を破損することを許容する。
【選択図】図8

Description

本発明は、遊技機用の電子回路基板を収納するための遊技機用基板ケースに設けられる無線通信タグに関するものである。
パチンコ機などの遊技機は、CPUやROM等が実装された各種の制御基板を備えている。一般に、制御基板はケース本体とケース蓋体とからなる基板ケースに収容され、ケース本体及びケース蓋体にはこれらを跨ぐように封印シールが貼り付けられる。かかる封印シールは、ケース蓋体が開かれた場合に該シールが剥がされた痕跡を残すためのものであり、そのような目視判別可能な剥離痕跡を残すことで制御基板上のROMが不正なROM(いわゆる裏ROM)に交換された可能性を示唆するという役目を果たす。しかし最近では、封印シールの剥離痕跡をほとんど残さずに基板ケースを開封する方法があみ出される等、不正行為の手口も巧妙化している。このため、セキュリティデータを無線通信可能な小型チップ状の無線通信装置を利用した封印シールが提案されている。
例えば特許文献1は、小型チップ状無線通信装置を利用した封印シールの一種であるRFID(Radio Frequency Identification)シールを開示する。そのRFIDシールは、一方面に粘着面を有するシールフィルム(61)と、ICチップ(63)及びアンテナ(64)からなる無線通信装置とを備え、少なくとも無線通信装置のアンテナをシールフィルムの粘着面に貼着させた状態で構成されている。そして、そのRFIDシールを基板ケースの外面に貼り付けた状態において、当該RFIDシールとRFID検査機との間で無線データ通信を正常に行うことができたならば、基板ケースは開封されていないと判定する。これに対し、RFIDシールとRFID検査機との間で無線データ通信を正常に行うことができない場合には、基板ケースの開封(即ちRFIDシールの剥離)に伴ってシールフィルムに貼着されたアンテナが破損している可能性が高く、基板ケースが不正に開封された可能性が高いと判定する。このように小型チップ状の無線通信装置を利用することで、封印シールの剥離痕跡の目視確認に頼っていた従来よりも迅速且つ確実に、基板ケースの不正開封を発見可能としている。
特開2000−334154号公報
しかしながら、上記従来例のようにRFIDシールを基板ケースの外面側に貼り付けて使用する限り、基板ケースの外からICチップに容易に接触することができる。このため、ICチップがいたずらされて損傷したり、あるいは基板ケースの搬送時に不慮の出来事でICチップが損傷したりするおそれがある。また、封印シールについては薬剤等を用いて再貼着可能な状態で巧妙に剥がすという手口も存在するため、かかる手口によれば、無線通信装置のアンテナを破損することなくRFIDシールを剥がして基板ケースを不正に開封できてしまう可能性もある。
このような不都合を回避するために、RFIDシールを基板ケースの内面側(つまりケースの内部)に貼り付けるという解決策も考えられないではないが、基板ケースの内面側においてRFIDシールをケース本体とケース蓋体との境目に貼り付けるということ自体が極めて困難な作業であり、製造現場での実現性に乏しい。
本発明の目的は、ケース蓋体が開封位置から閉塞位置に移動操作される場合に破損することなく閉塞位置から開封位置に移動操作される場合に破損する遊技機用基板ケースの無線通信タグを提供することにある。
請求項1に記載の無線通信タグは、遊技機用の電子回路基板を収納するための収納室を有するケース本体と前記ケース本体の収納室を閉塞する閉塞位置および前記ケース本体の収納室を開放する開封位置相互間で移動操作されるケース蓋体と前記ケース本体および前記ケース蓋体のうちの一方に設けられた破損具を備えた遊技機用基板ケースにおいて、前記ケース蓋体の閉塞位置では手指を触れることが不能に前記ケース本体および前記ケース蓋体の双方で覆われると共に前記ケース蓋体の開封位置では手指を触れることが可能に開封されるように前記ケース本体および前記ケース蓋体のうちの他方に設けられ外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信タグであって、アンテナ面を有するタグ本体と、前記タグ本体の一端に設けられ前記タグ本体のアンテナ面を覆い得る形状および大きさの保護シートを備え、前記保護シートは前記ケース蓋体が開封位置から閉塞位置に向けて移動操作された場合には前記タグ本体のアンテナ面を覆うことで前記破損具が前記タグ本体のアンテナ面を破損することを防止し、前記ケース蓋体が閉塞位置から開封位置に向けて移動操作された場合には前記破損具によって前記タグ本体の一端を基準に捲りあげられることで前記破損具が前記タグ本体のアンテナ面を破損することを許容するところに特徴を有する。
請求項2に記載の無線通信タグは、遊技機用の電子回路基板を収納するための遊技機用基板ケースに設けられ外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信タグであって、アンテナ面を有するタグ本体と、前記タグ本体の一端に設けられ前記タグ本体のアンテナ面を覆い得る形状および大きさの保護シートを備え、前記保護シートは前記タグ本体のアンテナ面を覆うことで破損具が前記タグ本体のアンテナ面を破損させることを防止する状態および前記タグ本体の一端を基準に捲りあげられることで前記破損具が前記タグ本体のアンテナ面を破損させることを許容する状態相互間で状態が変化するものであるところに特徴を有する。
ケース蓋体が開封位置から閉塞位置に向けて移動操作された場合には無線通信タグの保護シートがタグ本体のアンテナ面を覆うことで破損具がタグ本体のアンテナ面を破損することを防止し、ケース蓋体が閉塞位置から開封位置に向けて移動操作された場合には破損具が無線通信タグの保護シートを捲りあげることでタグ本体のアンテナ面を破損することを許容する。このため、ケース蓋体が閉塞位置から開封位置に向けて不正に移動操作された場合にタグ本体のアンテナ面を破損具によって破損できる。
一実施形態に従うスライド開閉可能な基板ケースの平面図。 図1に示す基板ケースの側面図。 ケース蓋体が開かれた状態の基板ケースの一部を示す部分平面図。 図3のA−A線位置での断面図。 図3のA−A線位置断面と図3のB−B線位置断面とを組み合わせた組み合わせ断面図。 (A),(B)及び(C)は、ケース蓋体スライド時の作用を説明するためのカッター移動溝に沿った概略断面図。 無線通信タグを示し、(A)はその平面図、(B)はその側面図。 無線通信タグの変更例の側面図。 破損具の第1の変更例を示し、(A)はケース蓋体の部分横断面図、(B)は(A)のP−P線での断面図。 破損具の第2の変更例を示す図6(A)相当の概略断面図。 無線通信タグの支持に関する変更例を示す図6(A)相当の概略断面図。 破損具の第3の変更例を示し、(A)はケース本体の部分横断面図、(B)はケース本体のカッター移動溝に沿った方向の断面図。 回動開閉可能な基板ケースの一例を示す概略側面図。
本発明の一実施形態である遊技機用基板ケースを図1〜図7を参照しつつ説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態の基板ケースは、遊技機用の電子回路基板(例えば主制御基板や払出し制御基板)を内部に収納するための平面矩形状のケース本体10(「ベース」とも言う)と、そのケース本体10に対して往復スライド可能に装着される平面矩形状のケース蓋体20(「カバー」とも言う)とを備えている。ケース本体10及びケース蓋体20は、例えばポリカーボネートのような合成樹脂でできている。
ケース本体10は、所定の高さ又は厚さを有する平面矩形状の箱形に形成されている。即ちケース本体10は、平面矩形状の底壁部11と、その底壁部11の四辺(一対の短辺及び一対の長辺)に沿って土手状に形成された四つの周壁部12,13とを有している。これら四つの周壁部12,13によって囲まれた内側領域には電子回路基板の収納室14が区画されている。ケース本体10単独では収納室14は上方に開放されたままであるため、収納室14の開放状態を閉塞して収納室14をいわば密封するための部材として前記ケース蓋体20が併用される。このケース蓋体20は、収納室14を閉塞する閉塞位置(図1及び図2に示す位置)と、収納室14を開放させる開封位置(例えば図3に示す位置)との間を移動可能となっている。なお、ケース本体10の両短辺に沿った両周壁部12の一方には、閉塞位置に配置されたケース蓋体20をケース本体10にロックするための公知のロック機構15が設けられている。ロック機構15としては、例えばワンウェイピン等を備えたロック機構15を例示することができる。
図4に示すように、ケース本体10の両長辺に沿った各周壁部13の外側面には、各周壁部13の長手方向(即ちケース蓋体20のスライド方向)に延びるレール溝16が形成されている。また、図3〜図5に示すように、ケース本体10の長辺側周壁部13の一方(図3で左側に示された周壁部13)の上面13aには、当該周壁部13の長手方向に延びるカッター移動溝17が形成されている。破損具移動溝としてのカッター移動溝17は、当該周壁部13の幅方向のほぼ中心に位置すると共に、後述する破損具としてのカッター43を余裕を持って受容可能な溝幅及び溝深さを有しつつ上方に開口するように形成されている。更に、カッター移動溝17を有する周壁部13の上面13aにはカッター移動溝17の途中位置において、平面矩形状のタグ収容凹部18が形成されている。このタグ収容凹部18は、当該周壁部13の上面側に開口又は露出すると共に、その下側に位置するカッター移動溝17とも連通している。なお、タグ収容凹部18は、後述する無線通信タグ30を収容し保持するための凹部であり、無線通信タグ30の平面形状に対応する平面形状と、無線通信タグ30の厚さよりも若干大きい深さとを有している。
図1及び図2に示すように、ケース蓋体20は、ケース本体10とほぼ相似形の平面矩形状に形成されており、ケース本体10の四つの周壁部12,13に対応する四つの周壁部(ケース蓋体長辺側の周壁部21を図3及び図5に図示)を有している。ケース蓋体20の四つの周壁部も電子回路基板の収納室14を区画する。
図5に示すように、ケース蓋体20の両長辺に沿った各周壁部21の外側面の下端縁(又は下面の外端縁)には、各周壁部21の長手方向(即ちケース蓋体20のスライド方向)に延びる横断面L字形のガイドレール22が設けられている。ケース蓋体20のケース本体10への装着時、ケース蓋体20のガイドレール22がケース本体10のレール溝16に係合することにより、ケース本体10の長辺側周壁部13の上面13aに対してケース蓋体20の長辺側周壁部21の下面21aが常に摺接した状態(つまりケース本体10とケース蓋体20とが垂直方向に離間不能な状態)を保ちながら、ケース蓋体20がケース本体10に対して水平方向にスライド可能に装着される。本実施形態では、ケース本体10の長辺側周壁部の上面13a又はケース蓋体20の長辺側周壁部21の下面21aが「蓋体装着時の両ケース体10,20の境界面」に相当する。
図5及び図6に示すように、カッター移動溝17を有するケース本体10の長辺側周壁部13に対応するケース蓋体20の長辺側周壁部21には、その下面21a側に開口するように変位機構収容凹部23が形成されている。この変位機構収容凹部23には、付勢手段としてのバネ41(図5ではコイルバネ41を図示)と支持プレート42とが設けられている。具体的には、バネ41の上端部が変位機構収容凹部23の天井壁23aに固定され、バネ41の下端部には支持プレート42が連結されている。更に、支持プレート42の下面には、破損具としてのカッター43が取り付けられている。なお、本実施形態では付勢手段としてコイルバネ41を用いたが、この付勢手段は板バネ等の他のバネやその他の弾性部材で置換されてもよい。
変位機構収容凹部23に支持プレート42及びカッター43がバネ41によって弾性支持された結果、少なくともカッター43は、垂直方向(即ちケース蓋体20の水平スライド方向に対して略直角に交差する垂直方向)に移動可能となっている。そして、バネ41によるカッター43の自然な支持状態では、カッター43は前記周壁部21の下面21aからケース本体10の側に突出し、カッター43の先端部(下端部)が前記カッター移動溝17内に進入している。それ故、ケース蓋体20の水平スライドに伴い、カッター43がカッター移動溝17に沿って水平移動可能となっている。
図6(A)に示すように、本実施形態のカッター43は側面視三角形状に形成されており、その三角形の底辺(上辺)が支持プレート42に連結され、他の二辺がそれぞれ峰部44及び刃部45となっている。本実施形態では、ケース蓋体20を閉塞方向に前進スライドさせたときのカッター43の前進方向前側にカッター43の峰部44が位置すると共にその反対側(前進方向後側)にカッター43の刃部45が位置するような向きで、カッター43が支持プレート42に取り付けられている。そして、カッター43の前側部位にあたる峰部44は、その上端部ほど、上記前進方向前側に位置するような傾斜角(以下「閉塞方向スライドにおける逃げの傾斜角」という)をもって形成されている。このため、カッター43の峰部44は、切断刃としては機能しないという消極的な役割にとどまらず、ケース本体10に保持された無線通信タグ30との接触時に当該カッター43を垂直方向に退避させるためのガイド部として機能するという積極的な役割を担う(詳しくは後述する)。他方、カッター43の後側部位にあたる刃部45は、その下端部ほど、ケース蓋体20を開封方向に後退スライドさせたときのカッター43の後退方向前側に位置するような傾斜角(以下「開封方向スライドにおける迎えの傾斜角」という)をもって形成されている。なお、峰部44の傾斜角はより水平に近い緩やかな傾斜角であるのに対し、刃部45の傾斜角はより垂直に近い急勾配な傾斜角となっている。また、カッター43の峰部44の最先端部(最下端部)をR形状に形成することで、カッター先端の尖りをなくしている。
図7(A)及び(B)は、ケース本体10のタグ収容凹部18に収容保持される無線通信装置としての無線通信タグ30を示す。この無線通信タグ30は、タグ本体31、並びに、それに支持されたRFIDチップ32及び通信アンテナ33から構成されている。タグ本体31は、平面矩形状(例えば1cm×1cmの正方形状)の合成樹脂製の薄板として形成されている。タグ本体31の内部には、通信処理回路を内蔵した超小型のRFIDチップ32が埋め込まれており、タグ本体31の上面には、前記RFIDチップ32と電気的に接続された細線状の通信アンテナ33が蛇行状態で配設されている。
通信アンテナ33を伴ったRFIDチップ32は、所定周波数の電波を用いて外部のRFID検査機(図示略)との間でデータ通信を行うことができる。具体的には、外部のRFID検査機が送信した電波(アクセスデータ信号)を通信アンテナ33がキャッチし、これがRFIDチップ32に伝達されると、RFIDチップ32はその受信波に基づいて自己発電すると共にそのアクセスデータ信号が正規のものであるか否かを判定する。そして、それがRFID検査機からの正規のアクセスデータ信号である場合には、当該チップ32が予め保持しているセキュリティデータに基づいて所定の電波(応答データ信号)を送信する。無線通信タグ30が送信した電波をRFID検査機が受信することで、無線通信タグ30とRFID検査機との間のデータ通信が完了する。RFID検査機は、無線通信タグ30から送信された応答データ信号が正規のセキュリティデータに基づくものであるか否かを解析することで、無線通信タグ30とのデータ通信が正常に行われたか否かを判断する。RFID検査機と無線通信タグ30との間のデータ通信が正常に行われる限り、無線通信タグ30(ひいては基板ケース)に異常は無いと判定される。
次に、本実施形態の基板ケースの使用方法及び利点について説明する。
基板ケースの使用開始にあたっては図3に示すように、ケース本体10の収納室14に電子回路基板(二点鎖線で示す)を収納すると共に、ケース本体10のタグ収容凹部18に無線通信タグ30を収容する。タグ収容凹部18に対しては、無線通信タグ30上に蛇行配設された通信アンテナ33の直線状部分がカッター移動経路(又はカッター移動溝17)に対して直交するように無線通信タグ30を配置することが好ましい。その後、開封位置に待機していたケース蓋体20を閉塞位置に向けて水平スライドさせる。
ケース蓋体20の閉塞方向への水平スライドに伴い、カッター43はカッター移動経路に沿ってカッター移動溝17内を水平移動する。カッター43の先端部(下端部)がカッター移動溝17内に深く進入しているのに対し、タグ収容凹部18の無線通信タグ30はカッター移動溝17の上部付近に位置している。このため、カッター43の移動中にカッター43が無線通信タグ30に接触(干渉)することが避けられない(図5及び図6(A)参照)。但し本実施形態では、閉塞方向スライド時のカッター43の進行方向前側部位は峰部44となっており、その峰部44には緩やかな傾斜が付与され、更にはカッター43自体が垂直方向に移動可能となっている。それ故、カッター43の峰部44が無線通信タグ30に接触後にカッター43が前進するに伴って、傾斜した峰部44のガイド作用によりカッター43が上方に退避させられる。すると図6(B)に示すように、バネ41の付勢力に抗してカッター43の大部分がケース蓋体20の変位機構収容凹部23内に没入すると共に、カッター43が無線通信タグ30を切断することなく乗り越える。その際、カッター43の先端部が無線通信タグ30の上面をこするが、前述のようにカッター43の先端部はR形状に形成されているため、カッター43の先端部によって無線通信タグ上面の通信アンテナ33が断線等させられることはない。
カッター43が無線通信タグ30を乗り越えると、バネ41の付勢力によってカッター43はその先端部がカッター移動溝17内に深く進入する元位置に復帰させられる。ケース蓋体20を閉塞方向に最後までスライドさせると、カッター43がカッター移動溝17の端部に到達すると共に、ケース蓋体20が閉塞位置に位置決めされる。そこで、ケース本体10とケース蓋体20とをロック機構15でロックすることで、基板ケースの封印がほぼ完了する。正規に封印された基板ケース内には、無傷(つまり本来の姿)の無線通信タグ30が収められているので、RFID検査機からの電波(アクセスデータ信号)に応答して正常な電波(応答データ信号)を発信することができる。このように、RFID検査機と基板ケース内の無線通信タグ30との間で正常なデータ通信を行うことができる限り、基板ケースは不正開封されていないと判定される。
仮にロック機構15のロックが解除され、基板ケースが不正に開封されたとする。その場合には、不正行為者によってケース蓋体20が閉塞位置から開封位置に向けて強制スライドさせられる。すると図6(C)に示すように、カッター移動溝17内を開封方向に後退スライドするカッター43の刃部45が無線通信タグ30に衝突すると共に、ケース蓋体20の開封方向スライドに伴ってカッター43が無線通信タグ30を切断する。なお、図6(A)及び(B)の場合と異なり図6(C)の場合には、前述のようにカッターの刃部45は「開封方向スライドにおける迎えの傾斜角」を付与されているため、カッター43が変位機構収容凹部23内に上方退避することはない。従って、カッター移動溝17内への突出状態を維持したカッター43によって無線通信タグ30が確実に切断される。少なくとも無線通信タグ30の通信アンテナ33が複数箇所で断線させられる。
不正行為者が基板ケースを不正開封した後、再びケース蓋体20を元通りに閉じ、一見して不正開封の痕跡が残らないように偽装工作を試みたとしても、再封印された基板ケース内の無線通信タグ30は壊れたままである。それ故、不正開封があった後にRFID検査機で検査した場合、破損した無線通信タグ30は、RFID検査機からの電波(アクセスデータ信号)に全く応答できないか、応答できたとしても正常な電波(応答データ信号)を発信することができない。このデータ通信の異常をRFID検査機が検知することで、当該基板ケースが不正開封されたことを容易に発見することができる。
このように本実施形態によれば、基板ケースが不正開封されたときには、基板ケース内に収められた無線通信タグ30がカッター43によって切断破壊され、その結果RFID検査機との間で正常な無線データ通信が不能となることで、封印シールの状況を目視確認しなくても、迅速且つ確実に不正開封の事実を発見することができる。また、本実施形態の基板ケースによれば、ケース蓋体20が閉塞位置に配置されて基板ケースが閉じられた封印状態では、無線通信タグ30は基板ケースの内部に閉じ込められており、基板ケースを開封しない限り、無線通信タグ30に対して外部から物理的に接触することができない。従って、基板ケースの封印状態が保たれる限り、悪戯や搬送時のアクシデント等によって無線通信タグ30が不本意に損傷する事態を防止することができる。
[変更例]発明の実施形態の変更例等について以下に説明する。
図8に示すように、無線通信タグ30のタグ本体31の一端に保護シート34を設けてもよい。保護シート34は、耐スクラッチ性に優れたフィルム状の素材からなると共に、タグ本体31の上面(アンテナ面)全体を覆い得る形状及び大きさを有している。カッター43が閉塞方向に水平スライドしたときに、カッター43の峰部44が最初に接触するタグ本体31の端部側に、保護シート34の端部が固定されている。図8によれば、カッター43の閉塞方向スライドに伴ってカッター43が無線通信タグ30の上面をこすりながら乗り越える際も、タグ上面とカッター43との間に保護シート34が介在し、保護シート34によってタグ上面が保護されるため、通信アンテナ33の損傷が確実に防止される。他方で、不正開封時にはカッター43の開封方向スライドに伴って、カッター43の刃部45により保護シート34が図8に二点鎖線で示すように開封方向に捲りあげられるため、保護シート34がカッター43による無線通信タグ30の切断を阻害することはない。
図9(A)及び(B)に示すように、支持プレート42の下面に固定されたカッター43の峰部44に対し、ガイド部としての板状のソリ46を設けてもよい。この場合、カッター43が閉塞方向に水平スライドする際には、ソリ46が無線通信タグ30の上面をこすりながら乗り越えていく。カッター43の前進方向前側部位にソリ46を設けることで、峰部44の場合よりもタグ上面との接触面積が増大し、通信アンテナ33の損傷をより確実に防止することが可能になる。
カッター43に代えて、図10に示すようなピアノ線48を用いた切断具47を破損具として採用してもよい。図10のピアノ線切断具47は、側面視が概略コ字状のフレーム49と、そのフレーム49に取り付けられたピアノ線48とを備えている。フレーム49は、支持プレート42の下面に固定される上腕部51と、その下方に位置する下腕部52と、フレーム49の前側に位置して上下腕部51,52の前端同士を連結する連結部53とを有している。上腕部51と下腕部52との間にはピアノ線48が略垂直方向に張設されている。また、フレーム49の前側部位を構成する連結部53は、前記カッター43の峰部44と同様、開封方向スライドにおける迎えの傾斜角をもって形成されており、ガイド部として機能する。図10のピアノ線切断具47は前記カッター43と機能的に等価であり、カッター43に代えて切断具47を使用した場合でも上記実施形態とまったく同様の作用及び効果を奏する。
上記実施形態では、ケース蓋体20の変位機構収容凹部23からカッター43を突出させていたが、変位機構収容凹部23の出入口付近に、必要に応じて凹部23を開閉可能な凹部開閉蓋(図示略)を取り付けてもよい。かかる凹部開閉蓋を設けることで、ケース蓋体20をケース本体10に装着していないときには、凹部開閉蓋を閉じて凹部23内にカッター43を封じ込めておくことが可能になる。他方、基板ケースの組立て時又は使用時には凹部開閉蓋を開けることで、カッター43は上記実施形態で説明したような機能を発揮できる。
上記実施形態では、ケース本体10側において無線通信タグ30を固定的に保持し、ケース蓋体20側においてカッター43を垂直移動可能にバネ支持したが、バネ支持の対象を交換してもよい。例えば図11に示すように、ケース本体10側において無線通信タグ30をバネ41によって垂直移動可能にバネ支持すると共に、ケース蓋体20側においてカッター43を固定的に保持してもよい。図11のような構成を採用した場合でも、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏し得る。即ち、ケース蓋体20を閉塞方向にスライドさせることで無線通信タグ30を破損すること無く基板ケースを封印することができ、且つ、不正開封時にケース蓋体20を開封方向にスライドさせることでカッター43により無線通信タグ30を切断することができる。
上記実施形態におけるカッター43及び図10のピアノ線切断具47のような切断具に代えて、図12に示すような棒状の剥がし具55を破損具として採用してもよい。即ち図12(B)に示すように、ケース蓋体20側の支持プレート42の下面に棒状の剥がし具55を固定する。この棒状剥がし具55は、ケース蓋体20が閉塞方向に前進スライドするときには剥がし具55の前進方向前側部位が「閉塞方向スライドにおける逃げの傾斜角」を持ったガイド部として機能し、ケース蓋体20が開封方向に後退スライドするときには剥がし具55の後退方向前側部位が「開封方向スライドにおける迎えの傾斜角」を持った破損作用部として機能するように、支持プレート42に傾斜した状態で取り付けられている。加えて、図12(A)及び(B)に示すように、無線通信タグ30のアンテナ面が下面となるように当該タグ30がケース本体10のタグ収容凹部18に対し挿入配置されると共に、タグ収容凹部18の左右の底面上には粘着剤が塗布され、当該左右の底面と無線通信タグ30のアンテナ面(下面)との間には粘着層56が形成されている。つまり図12(A)に示すように、無線通信タグ30のアンテナ面のうちの左寄り部位と右寄り部位がそれぞれタグ収容凹部18の左右の底面に対し接着されている。なお、図12の変更例で使用する無線通信タグ30は肉薄なシート状タグであることが好ましい。このような構成の基板ケースで、不正開封によりケース蓋体20及び棒状剥がし具55が開封方向にスライドされると、破損具移動溝17内を水平移動する棒状剥がし具55によって、タグ収容凹部18の底面に接着されている無線通信タグ30が凹部18から剥ぎ取られる。その際、タグ収容凹部18の左右底面に接着された通信アンテナ33の一部と、棒状剥がし具55によって剥ぎ取られるタグ本体31の中央部位(左寄り及び右寄り部位を除いた部位)に保持されている通信アンテナ33の一部との間で引っ張りによる断線が生じ、結果的に無線通信タグ30が破損して本来の機能を果たさなくなる(又は果たし難くなる)。このように基板ケースが不正開封された場合には無線通信タグ30が破損されるので、図12の構成によっても上記実施形態と同様の作用及び効果を奏し得る。それ故、切断具ではない棒状剥がし具55も、無線通信タグ30を破損させるための破損具と言える。
上記実施形態では、ケース本体10に無線通信タグ30を設け、ケース蓋体20に破損具としてのカッター43を設けたが、ケース本体10とケース蓋体20との関係を逆転させてもよい。つまり、ケース本体10の側に変位機構収容凹部23、付勢手段としてのバネ41、支持プレート42及び破損具としてのカッター43を設け、ケース蓋体20の側にカッター移動溝17、タグ収容凹部18及び無線通信タグ30を設けてもよい。その場合、ケース蓋体20の水平スライド時にはそれに付随して無線通信タグ30がスライドする一方でカッター43は移動しないが、無線通信タグ30とカッター43との間で相対移動が生じるという点では、発明の本質上、上記実施形態と特に変わりは無い。
上記実施形態では、ケース本体10に対しケース蓋体20が往復スライド可能に装着されるタイプの基板ケースについて説明したが、本発明の適用対象はこのタイプに限定されるものではない。例えば図13に示すように、ケース本体10に対してケース蓋体20が回動軸57を中心として往復回動可能に装着されるタイプの基板ケースに本発明が適用されてもよい。即ち、ケース本体10及びケース蓋体20のうちの一方のケース体の内側に無線通信タグ30を設けると共に、他方のケース体には破損具(例えばカッター43)を前記一方のケース体の側に突出するように設ける。そして、ケース蓋体20の回動に伴う破損具及び無線通信タグ30のうちの一方の相対回動経路上に位置するように他方を配設することにより、ケース蓋体20を閉塞位置から開封位置に向けて回動させたとき、破損具が無線通信タグ30を破損するように構成してもよい。
上記実施例には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[発明1]〜[発明3]が記載されている。
[発明1]
遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、前記ケース本体に対して閉塞位置と開封位置との間を往復移動可能に装着されるケース蓋体と、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置と、前記無線通信装置を破損させるための破損具とを備え、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体にはそのケース体の内側に前記無線通信装置が設けられ、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には前記一方のケース体の側に突出するように前記破損具が設けられ、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けて移動させたとき前記破損具が前記無線通信装置を破損させるように前記無線通信装置及び破損具のうちの一方が前記ケース蓋体の移動に伴う前記無線通信装置及び破損具のうちの他方の相対移動経路上に配設されていることを特徴とする遊技機用基板ケース。
発明1の遊技機用基板ケースでは、ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体の内側に無線通信装置を設けている。このため、ケース本体に対してケース蓋体が装着され、ケース蓋体が閉塞位置に配置されて基板ケースが閉じられた封印状態では、無線通信装置は基板ケースの内部に閉じ込められる。つまり基板ケースを開封しない限り、無線通信装置に対して外部から物理的に接触することが不可能になる。従って、基板ケースの封印状態が保たれる限り、悪戯や搬送時のアクシデント等によって無線通信装置が不本意に損傷する事態を防止することができる。また、無線通信装置及び破損具のうちの一方が、ケース蓋体の移動に伴う無線通信装置及び破損具のうちの他方の相対移動経路上に位置するように配設されている。このため、封印状態の基板ケースを不正開封すべくケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けて移動させた場合には、ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体に設けられた無線通信装置が、他方のケース体に設けられた破損具によって強制的に破損させられる。このようにして破損した無線通信装置は外部の検査装置との間で無線データ通信を正常に行うことができないため、外部の検査装置は、無線データ通信の異常を検知することで基板ケースが不正開封された事実(又は不正開封があった可能性)を発見することができる。
[発明2]
遊技機用の電子回路基板を収納するためのケース本体と、前記ケース本体に対して閉塞位置と開封位置との間を往復スライド可能に装着されるケース蓋体と、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信装置と、前記無線通信装置を破損させるための破損具とを備え、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体にはそのケース体の内側であって蓋体装着時の両ケース体の境界面の近傍に前記無線通信装置が設けられ、前記ケース本体及びケース蓋体のうちの他方のケース体には前記境界面から前記一方のケース体の側に突出するように前記破損具が設けられ、前記無線通信装置及び破損具のうちの一方が前記ケース蓋体のスライド移動に伴う前記無線通信装置及び破損具のうちの他方の相対移動経路上に配設され、前記破損具又は無線通信装置が前記ケース蓋体のスライド方向に対して交差する方向に移動可能な状態で対応するケース体に支持されており、前記破損具は前記ケース蓋体を開封位置から閉塞位置に向けてスライドさせたとき前記無線通信装置との接触に基づき前記交差方向に移動可能な破損具又は無線通信装置を当該交差方向に退避させて破損具による無線通信装置の破損を回避するためのガイド部と、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けてスライドさせたとき前記無線通信装置を破損させる破損作用部とを有していることを特徴とする遊技機用基板ケース。
発明2の遊技機用基板ケースでは、ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体の内側であって蓋体装着時の両ケース体の境界面の近傍に無線通信装置を設けている。このため、ケース本体に対してケース蓋体が装着され、ケース蓋体が閉塞位置に配置されて基板ケースが閉じられた封印状態では、無線通信装置は基板ケースの内部に閉じ込められる。つまり基板ケースを開封しない限り、無線通信装置に対して外部から物理的に接触することが不可能になる。従って、基板ケースの封印状態が保たれる限り、悪戯や搬送時のアクシデント等によって無線通信装置が不本意に損傷する事態を防止することができる。また、基板ケースを封印すべくケース蓋体を開封位置から閉塞位置に向けてスライドさせたときには、その途中で破損具と無線通信装置との相互接触(つまり機械的干渉)が避けられない。その場合でも、破損具には、無線通信装置との接触に基づき、ケース蓋体のスライド方向に対して交差する方向に移動可能な破損具又は無線通信装置を当該交差方向に退避させて破損具による無線通信装置の破損を回避するためのガイド部が形成されているため、無線通信装置を傷つけること無く安全にケース蓋体を閉塞位置に配置して基板ケースの封印を完了することができる。他方、無線通信装置及び破損具のうちの一方が、ケース蓋体の移動に伴う無線通信装置及び破損具のうちの他方の相対移動経路上に位置するように配設されている。このため、封印状態の基板ケースを不正開封すべくケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けてスライドさせた場合には、ケース本体及びケース蓋体のうちの一方のケース体に設けられた無線通信装置が、他方のケース体に設けられた破損具の破損作用部によって強制的に破損させられる。このようにして破損した無線通信装置は外部の検査装置との間で無線データ通信を正常に行うことができないため、外部の検査装置は、無線データ通信の異常を検知することで基板ケースが不正開封された事実(又は不正開封があった可能性)を発見することができる。
[発明3]
前記交差方向に移動可能な破損具又は無線通信装置を前記ケース蓋体のスライド時に破損具と無線通信装置とが接触し得る位置に向けて付勢するための付勢手段が設けられていることを特徴とする発明2に記載の遊技機用基板ケース。
発明3によれば、ケース蓋体のスライド方向に対して交差する方向に移動可能な破損具又は無線通信装置が、付勢手段によってケース蓋体のスライド時に破損具と無線通信装置とが相互接触し得る位置に向けて付勢されている。このため、ケース蓋体を開封位置から閉塞位置に向けてスライドさせる途中で、破損具と無線通信装置との接触に基づき破損具又は無線通信装置が前記交差方向に退避したとしても、その後に破損具と無線通信装置との接触が解消されたときには、一旦退避させられていた破損具又は無線通信装置を付勢手段が元の位置(ケース蓋体のスライド時に破損具と無線通信装置とが接触し得る位置)に強制復帰させる。従って、封印後の基板ケースを不正開封すべくケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けてスライドさせたときには、破損具の破損作用部が確実に無線通信装置に作用し、破損具による無線通信装置の破損を確実なものとすることができる。
[付記]更に好ましい態様や追加的構成要件を以下に列挙する。
(イ):発明1〜3において、前記無線通信装置は、RFIDチップと通信アンテナとを備えた無線通信タグであること。
(ロ):発明2又は3において、前記無線通信装置が設けられた一方のケース体には、前記ケース蓋体のスライド移動に伴う破損具又は無線通信装置の相対移動経路に沿った破損具移動溝(17)と、その破損具移動溝の途中位置において前記無線通信装置を収容保持するための収容凹部(18)とが設けられていること。
(ハ):発明2又は3において、前記破損具が設けられた他方のケース体には、破損具を前記交差方向に移動可能に支持するための収容凹部(23)が設けられていること。更には、この収容凹部(23)内に請求項3の付勢手段が設けられていること。
(ニ):発明2又は3において、前記破損具は切断具(43,47)であり、この切断具は、前記ケース蓋体を開封位置から閉塞位置に向けてスライドさせたとき、前記無線通信装置との接触に基づき前記交差方向に移動可能な当該切断具又は前記無線通信装置を当該交差方向に退避させて切断具による無線通信装置の破損(切断)を回避するための傾斜したガイド部(44,46,53)と、前記ケース蓋体を閉塞位置から開封位置に向けてスライドさせたとき、前記無線通信装置を破損(切断)させる切断部(45,48)とを有していること。
10はケース本体、13aはケース本体の周壁部の上面(境界面)、17はカッター移動溝(破損具移動溝)、20はケース蓋体、21aはケース蓋体の周壁部の下面(境界面)、23は変位機構収容凹部、30は無線通信タグ(無線通信装置)、41はバネ(付勢手段)、43はカッター(破損具)、44はカッターの峰部(ガイド部)、45はカッターの刃部(破損作用部、切断部)、46はソリ(ガイド部)、47はピアノ線切断具(破損具)、48はピアノ線(破損作用部、切断部)、53はピアノ線切断具のフレームの連結部(ガイド部)、55は棒状の剥がし具(破損具)を示している。

Claims (2)

  1. 遊技機用の電子回路基板を収納するための収納室を有するケース本体と、前記ケース本体の収納室を閉塞する閉塞位置および前記ケース本体の収納室を開放する開封位置相互間で移動操作されるケース蓋体と、前記ケース本体および前記ケース蓋体のうちの一方に設けられた破損具を備えた遊技機用基板ケースにおいて、
    前記ケース蓋体の閉塞位置では手指を触れることが不能に前記ケース本体および前記ケース蓋体の双方で覆われると共に前記ケース蓋体の開封位置では手指を触れることが可能に開封されるように前記ケース本体および前記ケース蓋体のうちの他方に設けられ、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信タグであって、
    アンテナ面を有するタグ本体と、
    前記タグ本体の一端に設けられ、前記タグ本体のアンテナ面を覆い得る形状および大きさの保護シートを備え、
    前記保護シートは、
    前記ケース蓋体が開封位置から閉塞位置に向けて移動操作された場合には前記タグ本体のアンテナ面を覆うことで前記破損具が前記タグ本体のアンテナ面を破損することを防止し、
    前記ケース蓋体が閉塞位置から開封位置に向けて移動操作された場合には前記破損具によって前記タグ本体の一端を基準に捲りあげられることで前記破損具が前記タグ本体のアンテナ面を破損することを許容することを特徴とする無線通信タグ。
  2. 遊技機用の電子回路基板を収納するための遊技機用基板ケースに設けられ、外部の検査装置との間で無線データ通信を行うことが可能な無線通信タグであって、
    アンテナ面を有するタグ本体と、
    前記タグ本体の一端に設けられ、前記タグ本体のアンテナ面を覆い得る形状および大きさの保護シートを備え、
    前記保護シートは、
    前記タグ本体のアンテナ面を覆うことで破損具が前記タグ本体のアンテナ面を破損させることを防止する状態および前記タグ本体の一端を基準に捲りあげられることで前記破損具が前記タグ本体のアンテナ面を破損させることを許容する状態相互間で状態が変化するものであることを特徴とする無線通信タグ。
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