JP2002072883A - データ記憶素子保持ラベル - Google Patents

データ記憶素子保持ラベル

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JP2002072883A
JP2002072883A JP2000268486A JP2000268486A JP2002072883A JP 2002072883 A JP2002072883 A JP 2002072883A JP 2000268486 A JP2000268486 A JP 2000268486A JP 2000268486 A JP2000268486 A JP 2000268486A JP 2002072883 A JP2002072883 A JP 2002072883A
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JP2000268486A
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Yasutake Fujiki
保武 藤木
Takeshi Kamimura
武 上村
Yasuto Tai
靖人 田井
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICモジュールを有するラベルを実用化する
にあたり、さまざまな問題があることがわかった。本発
明は種々の問題を解決したデータ記憶素子保持ラベルを
提供する。 【解決手段】 表面基材の片面に、少なくともデータ記
憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベル
であって、前記データ記憶素子の両面に粘着剤層が形成
されているデータ記憶素子保持ラベル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ記憶素子を備
えたデータ記憶素子保持ラベルに関する。
【0002】従来、物流、販売等における商品管理に
は、バーコードを利用した自動認識管理システムが用い
られている。バーコードは、画像(バー)の配列状態を
情報化したものであり、専用のバーコードリーダでその
情報を読み取ることが可能である。そのため、例えば商
品情報を記録したバーコードを当該商品に添付して商品
管理や物流管理が行われている。ところが、バーコード
は大量の情報を記載させたり、情報の更新が不可能であ
り、又、偽造が容易であるという問題がある。そのた
め、近年、RFID(Radio Frequency Identificati
on:無線周波数認識)と称されるシステムが注目されて
いる。
【0003】このシステムは半導体(IC)チップに大
量の情報を記憶させておき、該ICチップに情報の送受
信を行う平面状のアンテナを接続する。そして、読取器
の発する所定周波数の電波をアンテナで受信すると、こ
の電波に応じて、内部のICチップの記憶情報が当該ア
ンテナを介して読取器へ送信される。又、読取器からの
更新情報も前記アンテナを介してICチップへ送信さ
れ、ICチップの記憶情報の更新がされるようになって
いる。(以下、ICチップとアンテナ、さらには所定の
コンデンサなどを合わせたものを「ICモジュール」と
いう)。
【0004】このICモジュールは、まず、ICカード
として実用化されている。この場合、ICモジュールを
プラスチックフィルム等で挟んで適宜熱圧着すること
で、硬質なプラスチック中にICモジュールが保持され
たICカードが製造される。ICカードは、例えば社員
証やプリペイドカードとして適宜ユーザの携帯に供され
る。一方、商品管理や物流管理の観点からは、上記IC
モジュールを商品に貼付できる方が好都合である。この
ようなことから、ICモジュールを内蔵した粘着ラベル
が各種提案されている。例えば、特開平10−1239
53号公報には、支持フィルムの片面に接着剤が形成さ
れ、その接着剤を介してデータキャリアが支持フィルム
と一体化されているラベルが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ICモジュー
ルを有するラベルを実用化するにあたり、さまざまな問
題があることがわかった。本発明は種々の問題を解決し
たデータ記憶素子保持ラベルを提供するものである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】第1の発明は、表面基材の
片面に、少なくともデータ記憶素子及び粘着剤層を有す
るデータ記憶素子保持ラベルであって、前記データ記憶
素子の両面に粘着剤層が形成されていることを特徴とす
るデータ記憶素子保持ラベルである。
【0007】第2の発明は、表面基材の片面に、少なく
ともデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素
子保持ラベルであって、該データ記憶素子は送受信部と
データ記憶及び/又は演算部を有し、該データ記憶及び
/又は演算部と表面基材との間、データ記憶及び/又は
演算部と粘着剤層との間の少なくとも一方にデータ記憶
及び/又は演算部を保護する保護材を有することを特徴
とするデータ記憶素子保持ラベルである。
【0008】第3の発明は、表面基材の片面に、少なく
ともデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素
子保持ラベルであって、前記データ記憶素子がスペーサ
ーと貼合されていることを特徴とするデータ記憶素子保
持ラベルである。
【0009】第4の発明は、表面基材の片面に、少なく
ともデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素
子保持ラベルであって、該ラベルは表面基材よりも広い
面積の剥離シートを有し、該剥離シートにマージナル部
を有することを特徴とするデータ記憶素子保持ラベルで
ある。
【0010】第5の発明は、表面基材の片面に、少なく
ともデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素
子保持ラベルであって、該データ記憶素子は送受信部と
データ記憶及び/又は演算部を有し、該データ記憶及び
/又は演算部が配置されている部分の表面基材にはプリ
ンターによる印字を行わないことを特徴とするデータ記
憶素子保持ラベルである。
【0011】第6の発明は、表面基材の片面に、少なく
ともデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素
子保持ラベルであって、該表面基材は複数のラベル部を
有してなり、その内の一つのラベル部にデータ記憶素子
が配置されていることを特徴とするデータ記憶素子保持
ラベルである。
【0012】第7の発明は、表面基材の片面に、少なく
ともデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素
子保持ラベルであって、該ラベルを被着体に貼着後、デ
ータ記憶素子を回収できるように構成されたデータ記憶
素子保持ラベルである。
【0013】第8の発明は、表面基材の片面に、少なく
ともデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素
子保持ラベルであって、該ラベルを被着体に貼着後、デ
ータ記憶素子をICカードとして利用可能に構成された
データ記憶素子保持ラベルである。
【0014】第9の発明は、表面基材の片面に、少なく
ともデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素
子保持ラベルであって、表面基材、粘着剤層の何れかに
偽造ないし改竄防止機能を有することを特徴とするデー
タ記憶素子保持ラベルである。
【0015】
【発明の実施の形態】表面基材としては、上質紙、アー
ト紙、コート紙、キャスト塗被紙、クラフト紙、ポリエ
チレンラミネート紙、含浸紙、発泡紙などの紙類、ポリ
オレフィン(例えばポリエチレン、ポリプロピレンな
ど)、ポリ塩化ビニル(例えば軟質ポリ塩化ビニル、硬
質ポリ塩化ビニルなど)、ポリエステル(例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、変性ポリエチレンテレフタレ
ート(PET−Gとして商品化されている)など)、ポ
リスチレン、ポリウレタン、セロハンなどの樹脂を主成
分にしたフィルム、該樹脂に発泡剤を配合し発泡せしめ
た発泡フィルム、該樹脂に無機顔料、有機顔料等を配合
し延伸によりボイドを形成した多孔質フィルムなどのフ
ィルム類、あるいは合成紙類や不織布類、更にこれらを
貼り合せた積層シートが挙げられ、更にこれらのシート
の片面に感熱記録、感圧記録、熱転写記録、インクジェ
ット記録などの各種記録層を形成したものも使用可能で
ある。熱転写記録、インクジェット記録はフルカラー記
録が可能なので特に好ましい。また、可逆感熱記録層
は、情報を更新することが可能なので特に好ましい。
【0016】データ記憶素子としては特に限定するもの
ではなく、略平板状の送受信部(アンテナ部)と、該送
受信部と接続されたデータ記憶及び/又は演算部とを少
なくとも有するものが使用できる。このようなデータ記
憶素子としては、ICカードなどで実用化されているIC
モジュールが適宜使用できる。送受信部としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンなどの樹脂からなる厚さ20〜100μmの絶縁性シ
ートに、銀や銅等のワイヤーからなるコイルを貼り付け
る方法、銅やアルミニウム等をコイル状にエッチングす
る方法、導電性インキ等を用いてコイル状に印刷したコ
イル状アンテナや、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレン、ポリエチレンなどの樹脂や紙からなる厚さ
20〜100μmの絶縁性シートに導電性インキ等を用
いて印刷、あるいは銅やアルミニウム等の金属を蒸着し
た板状アンテナ等が使用できる。また、データ記憶及び
/又は演算部としては各種ICチップが使用できる。こ
のほか、コンデンサーなどを配置することも適宜可能で
ある。更に、データ記憶素子は、樹脂フィルム、樹脂板
などで固定あるいは保護してもよい。
【0017】粘着剤層を形成する粘着剤としては、特に
限定されるものではなく、ゴム系、アクリル系、ビニル
エーテル系、ウレタン系等のエマルジョン型、溶剤型、
ホットメルト型粘着剤を使用することができる。また用
途に応じて永久粘着用、強粘着用、冷食用、再剥離用な
どの粘着剤を使用できる。粘着剤層の塗布量は、乾燥重
量で5〜50g/m2、好ましくは7〜30g/m2であ
る。粘着剤層には、酸化チタン、カーボンブラック、着
色剤などの隠蔽剤を配合することもできる。また、必要
に応じて粘着付与剤、架橋剤、顔料、紫外線吸収剤など
の助剤を配合してもよい。
【0018】剥離シートとしては、グラシン紙のような
高密度紙、クレーコート紙、クラフト紙、上質紙などに
ポリエチレン等の樹脂をラミネートしたいわゆるポリラ
ミ紙、あるいはクラフト紙や上質紙等にポリビニルアル
コール、澱粉等の水溶性高分子などと顔料を主成分とす
る目止め層を設けた樹脂コーティング原紙、あるいはポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのフィ
ルム等に、エマルジョン型、溶剤型あるいは無溶剤型の
シリコーン樹脂やフッ素樹脂等を乾燥重量で0.05〜
3g/m2程度になるように塗布後、熱硬化、電子線硬
化、紫外線硬化などによって剥離剤層を形成したものが
適宜使用できる。なお、厚さには制限はないが、通常3
0〜300μmである。剥離シートには、ラベルを容易
に剥がせるようにスリット(切り込みなど)を形成して
もよい。
【0019】まず第1の発明について説明する。データ
記憶素子保持ラベル連続体は、保管時、使用時に圧力が
かかり、データ記憶素子に不良(例えばICチップの破
壊、アンテナの破壊、ICチップとアンテナの接続不良
など)を生じる可能性があるためである。発明者等は、
データ記憶素子の両面に粘着剤層を形成することで、デ
ータ記憶素子の不良を激減できることを見出したのであ
る。即ち、第1の発明は、表面基材の片面に、少なくと
もデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子
保持ラベルであって、前記データ記憶素子の両面に粘着
剤層が形成されていることを特徴とするデータ記憶素子
保持ラベルである。
【0020】例えば、図1に示すデータ記憶素子保持ラ
ベルである。データ記憶素子保持ラベル1は、表面基材
2の片面に、送受信部3とデータ記憶及び演算部4を有
するデータ記憶素子5が粘着剤層6、7に挟まれた状態
で表面基材2に一体化され、粘着剤層7は剥離シート8
により保護されている層構成である。データ記憶素子5
がクッション性を有する粘着剤層6,7によって保護さ
れており、また、送受信部3とデータ記憶及び演算部4
は粘着剤に覆われて固定しているので外圧による両者の
接続不良を防ぐこともできる。
【0021】第2の発明について説明する。データ記憶
素子保持ラベルを例えば荷物の配送用伝票として貼付し
た場合、ラベル上に他の荷物などが載せられるとデータ
記憶素子、特にデータ記憶及び/又は演算部4が破損す
る可能性がある。発明者等は、保護材を採用することに
よってデータ記憶素子の不良を激減できることを見出し
たのである。即ち、第2の発明は、表面基材の片面に、
少なくともデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ
記憶素子保持ラベルであって、該データ記憶素子は送受
信部とデータ記憶及び/又は演算部を有し、該データ記
憶及び/又は演算部と表面基材との間、データ記憶及び
/又は演算部と粘着剤層との間の少なくとも一方にデー
タ記憶及び/又は演算部を保護する保護材を有すること
を特徴とするデータ記憶素子保持ラベルである。
【0022】例えば、図2に示すデータ記憶素子保持ラ
ベルである。データ記憶素子保持ラベル1は、表面基材
2の片面に、送受信部3とデータ記憶及び/又は演算部
4を有するデータ記憶素子5があるが、表面基材2とデ
ータ記憶及び演算部4との間に保護材9を配置した構成
である。図示はしないが、データ記憶及び/又は演算部
と粘着剤層の間に保護材を配置してもよく、表面基材側
と両方行うこともできる。保護材9の面積は、データ記
憶及び/又は演算部4の面積と同等か、それ以上である
ことが望ましい。保護材9は、データ記憶及び/又は演
算部4を保護する機能が有れば特に限定するものではな
く、データ記憶素子上部を強固な材質で補強する、ある
いはクッション性を有する材質で衝撃を吸収するなどの
構成が挙げられる。例えば、金属板、樹脂板、樹脂シー
ト、ゴムシート、紙、板紙、パルプモールドなどが使用
でき、予め表面基材2の片面に形成していてもよく、デ
ータ記憶及び/又は演算部4上に形成してもよい。保護
材9は粘着剤、接着剤、ラミネート等で積層すればよ
い。
【0023】第3の発明について説明する。データ記憶
素子保持ラベルに使用するデータ記憶素子は小型化され
てきてはいるが厚みがある。したがって、データ記憶素
子保持ラベルにすると、表面基材あるいは剥離シートの
データ記憶素子の部分だけ凸状を生じることになる。こ
の凸状を形成しないように、あるいは凸状を目立たなく
する為に、研究を行った結果、特定の構成の粘着ラベル
を見出した。即ち、第3の発明は、表面基材の片面に、
少なくともデータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ
記憶素子保持ラベルであって、前記データ記憶素子がス
ペーサーと貼合されていることを特徴とするデータ記憶
素子保持ラベルである。
【0024】例えば、図3に示すデータ記憶素子保持ラ
ベルである。データ記憶素子保持ラベル1は、表面基材
2の片面に、送受信部3とデータ記憶及び演算部4を有
するデータ記憶素子5があるが、表面基材2とデータ記
憶素子5との間にデータ記憶素子5の形状に合わせたス
ペーサー10を配置した構成である。スペーサーとして
は、紙、板紙、パルプモールド、樹脂フィルム、樹脂板
などが使用でき、データ記憶素子5を重ねても、表面基
材2、剥離シート8に凸部が生じないようにすることが
できる。あらかじめ、データ記憶素子5の凹凸の形状に
合わせてスペーサーを成形してもよいし、データ記憶素
子上に溶融状態の樹脂を流し込んでもよい。
【0025】第4の発明について説明する。データ記憶
素子保持ラベル連続体は、印刷機、プリンタ、ラベラー
などの後工程を経ることが想定される。しかし、後工程
でデータ記憶素子保持ラベルを供給する場合、一対のロ
ールによるニップで繰り出されることになる。しかし、
ニップによる繰り出しはデータ記憶素子に圧力を掛ける
ことになり、データ記憶素子の不良につながることにな
る。データ記憶素子保持ラベルは、剥離シートにマージ
ナルを形成し、マージナルを用いて繰り出すようにすれ
ば、データ記憶素子の不良が生じないことを見出した。
即ち、第4の発明は、表面基材の片面に、少なくともデ
ータ記憶素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持
ラベルであって、該ラベルは表面基材よりも広い面積の
剥離シートを有し、該剥離シートにマージナル部を有す
ることを特徴とするデータ記憶素子保持ラベルである。
【0026】表面基材の片面に、少なくともデータ記憶
素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルを
剥離シートに配置したデータ記憶素子保持ラベルであっ
て、該ラベルは剥離シートにマージナル部を有すること
を特徴とするデータ記憶素子保持ラベルである。なお、
データ記憶素子保持ラベルの層構成は、上記第1発明〜
第3の発明に限定するものでなく、表面基材、データ記
憶素子及び粘着剤層を有するものであれば特に限定する
ものではない。
【0027】第5の発明について説明する。データ記憶
素子保持ラベル連続体は後工程で、個々の情報をラベル
表面に表示するためにプリンタにより印字、印画される
ことがある。しかし、通常のラベルと異なり、データ記
憶素子を有する。データ記憶素子は送受信部とデータ記
憶及び/又は演算部を有するが、特にデータ記憶及び/
又は演算部は外部からの圧力に弱い。発明者等は鋭意研
究の結果、特定の位置を除いてプリンターで印字を行う
ことにより達成できたのである。即ち、第5の発明は、
表面基材の片面に、少なくともデータ記憶素子及び粘着
剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルであって、該デ
ータ記憶素子は送受信部とデータ記憶及び/又は演算部
を有し、該データ記憶及び/又は演算部が配置されてい
る部分の表面基材にはプリンターによる印字を行わない
ことを特徴とするデータ記憶素子保持ラベルである。
【0028】なお、データ記憶及び/又は演算部が、デ
ータ記憶素子保持ラベルの一定の場所に存在すれば、デ
ータ記憶及び/又は演算部が、プリンターのロールや記
録ヘッドなど接触する部位は定まるので、該部位のロー
ルに窪みをつけるとか、記録ヘッドを除去するといった
プリンターに加工を施すことが、データ記憶及び/又は
演算部が破壊されることがなく好ましい。
【0029】第6の発明について説明する。データ記憶
素子保持ラベルは、さまざまな使用形態が考えられる
が、その一種を提供するものである。即ち、第6の発明
は、表面基材の片面に、少なくともデータ記憶素子及び
粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルであって、
該表面基材は複数のラベル部を有してなり、その内の一
つのラベル部にデータ記憶素子が配置されていることを
特徴とするデータ記憶素子保持ラベルである。
【0030】例えば、図4に示すデータ記憶素子保持ラ
ベル1である。データ記憶素子保持ラベル1の表面基材
2は、3つラベル部11、12,13を有している。勿
論、ラベル部の個数は3つに限らず、複数のラベル部で
あれば数に限定はない。ラベル部はミシン目14により
分離可能に構成されている。そのうちのラベル部11に
は、表面基材2の片面に、送受信部3とデータ記憶及び
演算部4を有するデータ記憶素子5と粘着剤層6を有す
る。なお、図4において、表面基材2とデータ記憶素子
5との間にはデータ記憶素子5の形状に合わせたスペー
サー10を配置しているが、第6の発明の構成の必須要
件ではない。同様、図4においてラベル部間にミシン目
14が図示されているが、第6の発明の構成の必須要件
ではない。ラベル部11、12、13は、表面に印字可
能な記録層を形成しておくとよい。例えば、ラベル部1
1、12、13を有するデータ記憶素子保持ラベル1を
被着体に貼着する。後の工程で、各ラベル部を剥がすよ
うな利用形態が可能となる。配送伝票のような差し出し
人用、運送会社用、受け取り人用といった伝票のよう
に、各ラベル部を使用することができる。また、データ
記憶素子を有するラベル部を運送会社が持ちかえれば、
配達終了等の管理もデータ記憶素子を用いて使用するこ
ともできるし、高価なデータ記憶素子を再使用すること
もできる。例えば、各ラベル部における粘着剤層の粘着
力に差をつけておくことも可能である。
【0031】第7の発明について説明する。データ記憶
素子保持ラベルは、さまざまな使用形態が考えられる
が、その一種を提供するものである。即ち、第7の発明
は、表面基材の片面に、少なくともデータ記憶素子及び
粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルであって、
該ラベルを被着体に貼着後、データ記憶素子を回収でき
るように構成されたデータ記憶素子保持ラベルである。
【0032】例えば、図5に示すデータ記憶素子保持ラ
ベル1である。データ記憶素子保持ラベル1の表面基材
2は、ミシン目15,16及び17が形成されている。
図6のように被着体18に貼着したあと、データ記憶素
子5は利用され、不要となった場合、まず、ミシン目1
5,16により表面基材2の剥離開始部分19を剥離
し、次いでミシン目17を切り取ることにより、データ
記憶素子5が現れる。該データ記憶素子を回収すればよ
い。勿論、データ記憶素子5を回収可能に構成する方法
が、図5、図6に示すミシン目の形状に限定されるもの
ではない。
【0033】第8の発明について説明する。データ記憶
素子保持ラベルは、さまざまな使用形態が考えられる
が、その一種を提供するものである。即ち、第8の発明
は、表面基材の片面に、少なくともデータ記憶素子及び
粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルであって、
該ラベルを被着体に貼着後、データ記憶素子をICカー
ドとして利用可能に構成されたデータ記憶素子保持ラベ
ルである。
【0034】例えば、図7に示すデータ記憶素子保持ラ
ベル1である。データ記憶素子5はICカード20の形
態を有している。従って、ラベルを被着体に貼着後、デ
ータ記憶素子5を取り出すとICカードとして利用が可
能となる。
【0035】第9の発明について説明する。データ記憶
素子保持ラベルは、さまざまな使用形態が考えられる
が、その一種を提供するものである。即ち、第9の発明
は、表面基材の片面に、少なくともデータ記憶素子及び
粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルであって、
表面基材、粘着剤層の何れかに偽造ないし改竄防止機能
を有することを特徴とするデータ記憶素子保持ラベルで
ある。
【0036】表面基材の偽造ないし改竄防止機能として
は、透かしの形成、スレッドの形成、隠し印刷、ミシン
目加工、易崩壊性シートの使用、磁気記録層の形成など
があげられる。透かしの形成およびスレッドの形成は、
偽造防止に有用である。スレッドとしては、数ミリ以下
の帯状のフィルム、金属蒸着フィルム、紙や、糸(例え
ば金糸など)などであって、表面基材に挿入(例えば抄
きこみ)、貼着したものが使用可能である。第三者がラ
ベルを剥がそうとするとスレッドが切断され、偽造ない
し改竄を防止することができる。
【0037】また、表面基材のデータ記憶素子側に透か
し入り紙やスレッド入り紙を貼り合せておくと、貼着状
態では透かしやスレッドの存在を第三者が存在を認識で
きず好ましい。また、スレッドをデータ記憶素子上に形
成することも好ましい。データ記憶素子を剥がそうとす
ると、スレッドが切断してしまうためである。
【0038】隠し印刷は、蛍光顔料、燐光顔料を有する
インキで印刷する。特に表面基材のデータ記憶素子側に
隠し印刷を施すと、貼着状態では隠し印刷の存在を第三
者が存在を認識できず好ましい。ブラックライトなどを
照射すると、隠し印刷が浮き出てくる構成である。な
お、印刷に限らず蛍光顔料、燐光顔料を有する塗工層で
あってもよい。
【0039】ミシン目の加工は、表面基材にミシン目を
形成しておくと、第三者が剥がそうとした場合、表面基
材のミシン目が切断されてしまうのでものである。一旦
切断してしまたミシン目は元に戻すことができないの
で、第三者が剥がそうとした事実が判明する。なお、ミ
シン目の形状については特に限定するものでない。
【0040】易崩壊性シートの使用もミシン目の加工と
同様であり、表面基材、あるいは表面基材の裏面に積層
しておくと、第三者が剥がそうとした場合、該シートが
破壊されるというものである。磁気記録層の形成は、デ
ータを保持させることにより、データの偽造や改竄を防
止するものである。粘着剤層の偽造ないし改竄防止機能
としては、粘着剤層の着色、蛍光顔料や燐光顔料配合、
粘着力の部分的に重くするといった方法が挙げられる。
勿論、これらの手段を組み合わせると、より優れた偽造
ないし改竄防止ができるものである。
【0041】このようなデータ記憶素子保持ラベルは、
その用途には特に制限はなく、例えば、物流、販売また
は航空会社などにおいて、商品や手荷物に貼付してこれ
らを管理するだけでなく、個人の着衣や所持品に貼着し
て、各種交通機関の定期券等として使用したり、各種機
関、企業、学校などで入出管理などに活用するなど、幅
広い分野で使用できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データ記憶素子保持ラベル連続体は、データ記憶素子の
不良の発生などを防ぐことができ、また、公知の印刷
機、プリンタ、ラベラなどに適用できるので、極めて実
用的なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1の発明でいうデータ記憶素子保持ラベル
の一例の層構成を説明する為の図である。
【図2】本第2の発明でいうデータ記憶素子保持ラベル
の一例の層構成を説明する為の図である。
【図3】本第3の発明でいうデータ記憶素子保持ラベル
の一例の層構成を説明する為の図である。
【図4】本第6の発明でいうデータ記憶素子保持ラベル
の一例の層構成を説明する為の図である。
【図5】本第7の発明でいうデータ記憶素子保持ラベル
の一例の層構成を説明する為の図である。
【図6】図5のデータ記憶素子保持ラベルを被着体に貼
着した様子を説明する為の図である。
【図7】本第8の発明でいうデータ記憶素子保持ラベル
の一例の層構成を説明する為の図である。
【符号の説明】
1:データ記憶素子保持ラベル 2:表面基材 3:送受信部(アンテナ) 4:データ記憶及び/又は演算部(ICチップ) 5:データ記憶素子 6:粘着剤層 7:粘着剤層 8:剥離シート 9:保護材 10:スペーサー 11,12,13:ラベル部 14:ミシン目 15,16,17:ミシン目 18:被着体 19:剥離開始部 20:ICカード

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面基材の片面に、少なくともデータ記憶
    素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルで
    あって、前記データ記憶素子の両面に粘着剤層が形成さ
    れていることを特徴とするデータ記憶素子保持ラベル。
  2. 【請求項2】表面基材の片面に、少なくともデータ記憶
    素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルで
    あって、該データ記憶素子は送受信部とデータ記憶及び
    /又は演算部を有し、該データ記憶及び/又は演算部と
    表面基材との間、データ記憶及び/又は演算部と粘着剤
    層との間の少なくとも一方にデータ記憶及び/又は演算
    部を保護する保護材を有することを特徴とするデータ記
    憶素子保持ラベル。
  3. 【請求項3】表面基材の片面に、少なくともデータ記憶
    素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルで
    あって、前記データ記憶素子がスペーサーと貼合されて
    いることを特徴とするデータ記憶素子保持ラベル。
  4. 【請求項4】表面基材の片面に、少なくともデータ記憶
    素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルで
    あって、該ラベルは表面基材よりも広い面積の剥離シー
    トを有し、該剥離シートにマージナル部を有することを
    特徴とするデータ記憶素子保持ラベル。
  5. 【請求項5】表面基材の片面に、少なくともデータ記憶
    素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルで
    あって、該データ記憶素子は送受信部とデータ記憶及び
    /又は演算部を有し、該データ記憶及び/又は演算部が
    配置されている部分の表面基材にはプリンターによる印
    字を行わないことを特徴とするデータ記憶素子保持ラベ
    ル。
  6. 【請求項6】表面基材の片面に、少なくともデータ記憶
    素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルで
    あって、該表面基材は複数のラベル部を有してなり、そ
    の内の一つのラベル部にデータ記憶素子が配置されてい
    ることを特徴とするデータ記憶素子保持ラベル。
  7. 【請求項7】表面基材の片面に、少なくともデータ記憶
    素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルで
    あって、該ラベルを被着体に貼着後、データ記憶素子を
    回収できるように構成されたデータ記憶素子保持ラベ
    ル。
  8. 【請求項8】表面基材の片面に、少なくともデータ記憶
    素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルで
    あって、該ラベルを被着体に貼着後、データ記憶素子を
    ICカードとして利用可能に構成されたデータ記憶素子
    保持ラベル。
  9. 【請求項9】表面基材の片面に、少なくともデータ記憶
    素子及び粘着剤層を有するデータ記憶素子保持ラベルで
    あって、表面基材、粘着剤層の何れかに偽造ないし改竄
    防止機能を有することを特徴とするデータ記憶素子保持
    ラベル。
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