JP4048788B2 - カード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗車券、テレホンカード、荷物タグ等に使用され、データの交信等を外部電波で行なう非接触型ICカードをはじめとする各種カードに関し、特にカードの偽造等を防ぐのに好適なカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ICカードは大きく、接触型、非接触型およびこれら両者の機能を有するコンビ型の3種類に分類することができる。接触型ICカードは、カード表面に、ICチップに電気的に接続されているデータ交換用の金属端子が設けられており、その端子を通じて外部読み取り機とデータ交換を行っている事を特徴とする物である。現在使い捨てタイプは欧州等でテレホンカードとして広く流通しており、情報の書き換え可能なタイプをマネーカードとして使用する実験が各国で行われている。特に、金融関係で使用されるカードとして注目されている。
【0003】
一方、非接触型ICカードは、データの交換を電波を介して非接触により行うため、たとえば従来の切符、定期券等、磁気記録層が片面に設けられている乗車券に変わる記録媒体として注目されている。特に、改札通過の際に、一々乗車券を取り出すことがなく、定期入れや鞄等の中からでもデータ交換できるため、利便性が大きく向上するものと期待されている。
物流分野においてもバーコードや磁気記録に取って代わり、移動体とのデータ交換を電波にて行うRFIDタグによる管理が主流になりつつある。
また、入退室管理、身分証明書などのセキュリティ管理用のIDカードとしても有用である。
なお、通称ICカードと呼ばれるが、必ずしもカード形態をとるものだけでなく、物に貼り付けられるシート状のものや容器に封入されたタグや腕時計型等の種々の形態のものもある。この明細書でもICカードには、カード状以外の形態のものも含むものとして使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、カードは、その表面にホログラムを設けたり、顔写真を設けたりすることにより、偽造防止機能を付与している。しかし、例えば非接触型ICカードは、繰り返し使用するように設計されるものである。例えば、使用期間などの内容を更新したり、使用後に回収され、再利用されることがある。この場合、カード自身に顔写真などの情報を形成すると、内容が更新することができない。定期券などでは、リライタブルの感熱記録層をカード表面に形成し、情報を更新可能なように設計されているが、このような記録層は、フルカラー記録を行うことができない。
粘着ラベルにフルカラー記録を行い、カード表面に貼着したカードもあるが、ラベルの貼り代えられるなどの可能性があり、偽造防止として十分機能をしていないのが現状である。
【0005】
本発明は、非接触型ICカードをはじめとするカードにおいて、新たな偽造防止を有するカードを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1)ICカードの機能を有するICチップを備えるカード基体に、情報を記録したラベルを貼着したカードにおいて、該ラベルは、真偽確認用のICチップを配置することにより貼り代え防止機能が施されており、前記ICカードの機能を有するICチップと、前記真偽確認用のICチップとは、各々異なる構造のアンテナを備えることを特徴とするカードである。
(2)前記ICカードの機能を有するICチップがコイル状アンテナを備え、前記真偽確認用のICチップが、板状に形成されたアンテナ、またはチップ上に形成されたアンテナを備える(1)記載のカードである。
(3)前記真偽確認用のICチップに管理コードが格納されていると共に、前記管理コードの少なくとも一部が、前記ICカードの機能を有するICチップに格納されている(1)又は(2)記載のカードである。
(4)前記ラベルが顔写真の画像情報を有する(1)〜(3)の何れかに記載のカードである。
(5)前記ラベルが不透明であり、ラベル基材の中、ラベル基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤層表面の何れかに、真偽確認用のICチップが配置されている(1)〜(4)の何れかに記載のカードである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明でいうカードとしては、紙カード、プラスチックカード、あるいはデータを記憶可能な磁気カード、ICカードなど公知のカードが使用できる。特に、非接触型ICカードは繰り返し使用されるので、表示項目等をラベルで貼付することが他のカードに比べて多いので、本発明に適している。以下、非接触型ICカードを主として説明をする。
【0008】
非接触型ICカードは、カードの内部にデータを記憶し、演算・制御するICチップ部、データを外部の処理手段(例えばリーダーライター)と通信するアンテナ部を有し、このほか必要に応じコンデンサーなどが配置される。なお、安価なICカードの場合は、カードの片面にICチップ部とアンテナ部を形成したものもある。
【0009】
ICチップは、公知のICカード用のチップが使用できる。樹脂板や樹脂フィルムなどで補強されていてもよい。
アンテナは、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂からなる厚さ20〜100μmの絶縁性シートに、銀や銅等のワイヤーからなるコイルを貼り付ける方法、銅やアルミニウム等をコイル状にエッチングする方法、導電性インキ等を用いてコイル状に印刷したコイル状アンテナや、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂や紙からなる絶縁性シートに導電性インキ等を用いて印刷、あるいは銅やアルミニウム等の金属を蒸着した板状アンテナ等が使用できる。
最近、絶縁性シートに導電性インキ等を用いて印刷し、ICチップと組み合わせたデータ記憶素子がモトローラ社からBiStatixという商品名で提案されているが、このようなデータ記憶素子も本発明では適用できる。
【0010】
カード基体としては、紙、プラスチックシート(例えばポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフィン等)、及びこれらの積層物などが使用できる。特に非接触型ICカードの基体としては、アンテナ部とICチップを有するインレットシートをPETなどのプラスチックフィルムで積層したものが使用される。
【0011】
カード基体に貼着されるラベルは、表面に、顔写真などの画像情報や使用期限、使用者名などの文字情報が形成される。これら情報はプリンタなどで出力した後、カードに貼着されるが、逆にカードに貼着した後、プリンタ(例えばカードプリンタ)で出力してもよい。
例えば、感熱記録方式、熱転写記録方式、インクジェット記録方式、電子写真記録方式などのプリンターで記録するとよい。ラベルにはプリンターに適した記録層を形成しておくとよい。記録後、画像や情報を保護するために、保護層を形成したり、保護フィルムを貼着することもできる。
【0012】
本発明は、ラベルを別のラベルに貼り代えられることを防ぐために、このラベルに不正防止機能を付与する。しかし、不正防止機能がカードの状態で視覚的にその機能が付与されていることが判別されると、その不正防止機能をも真似されるおそれがある。本発明は、ラベルを貼着した状態では不正防止機能が施されていることが視覚的に判別不能にすることが特徴である。
【0013】
不正防止機能を有するラベルとしては、ラベルが不透明であり、ラベル基材の粘着剤層を形成する面に隠しマークが印刷する構成が挙げられる。
隠しマークとしては、例えば文字、記号、図形、あるいはこれらの組み合わせたものが挙げられる。マイクロ文字や超細密画線を採用することもできる。また、蛍光物質、燐光物質を用いたインクで印刷することもできる。
カードの状態では、不正防止機能が施されているかどうかは判別できず、一旦ラベルを剥がすことにより、隠しマーク印刷を見ることができる。
【0014】
また、不正防止機能を有するラベルとしては、ラベルが不透明であり、ラベル基材の中、ラベル基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤層表面の何れかに、スレッド、短繊維、プラスチック片、蛍光物質、燐光物質およびホログラムの少なくとも一つを配置すること構成が挙げられる。
【0015】
スレッドは、プラスチックフィルム、紙、糸などの帯状物であり、ラベル基材中、ラベル基材の粘着剤を形成する面に配置するとよい。
【0016】
短繊維は、微細な糸状物を、ラベル基材の中、ラベル基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤層表面に配置するとよい。ラベル基材が紙の場合、中に抄き込むこともできる。ラベル基材の粘着剤層を形成する面に、コーティングすることもできる。なお、粘着剤層中に分散させることもできる。金糸、銀糸、合成繊維なども使用できる。
【0017】
プラスチック片は、微小なプラスチックをラベル基材の中、ラベル基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤層表面に配置するとよい。ラベル基材が紙の場合、中に抄き込むこともできる。ラベル基材の粘着剤層を形成する面に、コーティングすることもできる。なお、粘着剤層中に分散させることもできる。プラスチック片は、着色されていてもよい。
【0018】
蛍光物質、燐光物質は、ラベル基材の粘着剤層側に配置するか、粘着剤層中に分散させるとよい。なお、粘着剤層に分散させると、カードの状態でブラックライトを当てた際に粘着剤層が発光する可能性があるので、ラベル基材の粘着剤層側のラベルの内部に配置することが好ましい。印刷などで内部に部分的に形成することが特に好ましい。
【0019】
ホログラムは、カードなどでよく表面に見えるように形成されているが、本発明は見えない部分に形成することが特徴である。
【0020】
カードの状態では、不正防止機能が施されているかどうかは判別できず、一旦ラベルを剥がすことにより、スレッド、短繊維、プラスチック片、蛍光物質、燐光物質およびホログラムを見ることができる。なお、蛍光物質、燐光物質は、ブラックライトを当てるとよい。
【0021】
更に、不正防止機能を有するラベルとしては、ラベルが不透明であり、ラベル基材の中、ラベル基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤層表面の何れかに、真偽確認用のICチップを配置する構成が挙げられる。
真偽確認用のICチップの存在は、カードの状態では視覚的に認識できず、リーダーでチップの有無を確認することにより、あるいはリーダーによりチップの情報を読み取ることにより、確認できる。
【0022】
勿論、上記の不正防止機能は、複数組み合わせて採用することができる。また、カードに貼着するラベルは、複数あっても構わない。
【0023】
真偽確認用のICチップを有するラベルを非接触型ICカードに貼着した場合、2種類の非接触で通信するICチップがカードに存在することになる。
従って、例えば、情報の通信で使用するICカードの通信距離と、真偽確認用のICチップの通信距離を異なるようにするとよい。リーダーライターから5cm以上は離れた状態で通常使用し、真偽を確認する際には更に近づけて1cm以下の距離にすると真偽確認用のICチップがリーダーで読み取ることができるようにするとよい。
【0024】
或いは、情報の通信で使用する周波数とは異なる周波数で真偽確認用のICチップが通信するようにすると、通常の情報の通信の際に影響を及ぼさないので好ましい。例えば、通常の情報の通信を周波数を13.56MHzとし、真偽確認用のICチップの通信が周波数2.45GHzにするとよい。
【0025】
真偽確認用のICチップが、情報の通信で使用するアンテナと異なる構造のアンテナを有することが好ましい。両方のアンテナをコイル状アンテナにした場合、アンテナ同士で干渉しあい、正常な通信が行えない可能性がある。例えば、情報の通信で使用するアンテナがコイル状の場合、真偽確認用のICチップは、例えば、板状に形成されたアンテナやチップの上に形成されたアンテナを使用することができる。
特に、チップ上に形成されたアンテナにより通信するICチップを使用すると、カードに新たな真偽確認用ICチップのためのアンテナ配置することなく形成できるので好ましい。
また、真偽確認用ICチップは、データが書き換え不可能なリードオンリーメモリであることが好ましい。
【0026】
本発明は、真偽確認用のICチップの有無や真偽確認用のICチップのデータの読み取りにより、真偽の確認を行うことができるが、更に、真偽確認用のICチップに格納されている情報の少なくとも一部が、ICカードの機能を有するICチップに格納することが、更に改竄を防ぐことができるので好ましい。例えば、真偽確認用のICチップの管理コードを記録させておくとよい。なお、該管理コードとICカードの情報等をサーバーなどで管理しておくことも好ましい。なお、情報を暗号化したり、圧縮したりすることも可能である。
【0027】
このようなラベルは、例えば、ラベルを製造する際に、粘着剤層を剥離シートに形成しておき、粘着剤層上に真偽確認用のICチップを置き、ラベルの基材を積層し、ラベルを形成するとよい。或いは、ラベル基体と粘着剤層を有するラベルを形成しておき、カードに貼着する前に真偽確認用のICチップをラベルの粘着剤層にのせて貼着することもできる。なお、前者の真偽確認用のICチップを有するラベルを形成する方法が、ラベルの段階で貼付する前にリーダーを用いてICチップの不具合を確認できるので好ましい。
【0028】
ラベルの粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、ビニルエーテル系、ウレタン系等の公知の粘着剤が使用できる。データを更新時にラベルを貼りかえる場合は、再剥離可能な粘着剤を使用するとよい。
【0029】
【実施例】
以下に、実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、もちろんこれらに限定されるものではない。また、特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ質量部および質量%を示す。
【0030】
実施例1
「記録シートの作成」
PET複合フィルム(厚み50μm、東レ製、商品名:50E63)の片面に、記録層(熱転写受容層)として、下記組成の塗液を固形分8g/m2となるようにダイコーターにより塗工、乾燥した。
Figure 0004048788
これをトルエン/メチルエチルケトン=5/1の混合溶剤で18%に希釈した。
【0031】
「隠しマークの形成」
この記録層を形成していない面に下記組成から成る白色インクで"ABC”なる文字パターンを隠しマークとしてフレキソ印刷した。
〔インクの組成〕
チタン顔料 7部
炭酸カルシウム 38部
アクリル系樹脂 12部
エチルアルコール 3部
水 32部
蛍光物質(日本染化工業(株)製、商品名:GYLリキッド40−D)8部
【0032】
「剥離シートの作成」
上質紙の両面にポリエチレン系樹脂をラミネートし、その一方の面に、シリコーン系剥離剤(信越化学工業製,商品名:KS−830)を固形分で0.6g/m2となるように塗工、乾燥して剥離剤層を形成し、剥離シートを得た。
【0033】
「ラベルの作成」
剥離シートの剥離剤層上に、下記組成の粘着剤層用塗液を固形分で15g/m2となるように塗工、乾燥した後、上記の隠しマークを設けた記録シートを積層し、ラベルを得た。
〔粘着剤層用塗液〕
アクリル系粘着剤(日本カーバイド製,商品名:PEー115E)100部
イソシアネート系硬化剤(日本カーバイド製,商品名:CK−101)1部
エポキシ系硬化剤(日本カーバイト製,商品名:CK−202) 3部
これを酢酸エチル溶液で20%に希釈した。
【0034】
「非接触型ICカードの作成」
得られたラベルの記録層に、市販の昇華ビデオプリンター(ソニー製,商品名:UP−1800)を用いて、顔写真の画像を形成した後、剥離シートを剥がし、現われた粘着剤層を介して市販の非接触型ICカード(NTT製、ICテレホンカード)の表面に貼付した。
【0035】
「評価」
得られた非接触型ICカードは、ICカード用公衆電話で使用ができた。また、目視では、カードのラベル部分に隠しマークがほどこされていることがわからなかった。更に、紫外線を照射するブラックライト装置(IRIE、S、S製、商品名:スーパーライトLS−DI)で2537Åの波長を照射したが、隠しマークの確認はできなかった。ラベルを剥がした状態で、2537Åの波長を照射すると、”ABC”の文字が浮かびあがり、隠しマークを確認することができた。
【0036】
実施例2
「インレットシートの作成」
厚さ188μmのPETフィルム(製品名:UP2W、帝人ディュポン社製)を使用した。このフィルムに厚さ35μm銅箔アンテナ回路をエッチング法で形成した。さらに、高さ20μmの接続用バンプを印刷した。ICチップ(4mm×4mm、250μm厚さ、商品名:フェリカ、ソニー製)を厚さ50μmの異方導電性フィルム接着剤(製品名:FC161A、日立化成製)を用いて前記アンテナ回路の端子部に接続してインレットシートを得た。
【0037】
「非接触型ICカード基体の作成」
このインレットシートの両側を厚さ200μmのシート状ホットメルト接着剤(製品名:アロンメルトPES−111EEW、東亞合成製)で挟み、さらにその外側を300μmの2枚の白色PET−Gフィルム(製品名:PG−WHI、三菱樹脂製)で挟み、この積層物を熱プレス装置を用いて熱プレスした。圧縮用金属板として圧縮用金属板(厚さ1mm、SUS304製、川崎製鉄社製)を使用し、120℃まで昇温し、圧力300kPaで圧着し、非接触型ICカード基体を得た。
【0038】
「剥離シートの作成」
上質紙の両面にポリエチレン系樹脂をラミネートし、その一方の面に、シリコーン系剥離剤(信越化学工業製,商品名:KS−830)を固形分で0.6g/m2となるように塗工、乾燥して剥離剤層を形成し、剥離シートを得た。
【0039】
「ラベルの作成」
剥離シートの剥離剤層上に、下記組成の粘着剤層用塗液を固形分で15g/m2となるように塗工、乾燥した。この塗布面に、真偽確認用ICチップとして小型無線認識用ICチップ(0.3mm×0.4mm、厚さ170μm、商品名:オンチップアンテナ付きミューチップ、日立製作所製)を載せた後、フルカラー感熱記録体(TAペーパー、富士写真フィルム製)を積層し、ラベルを得た。
〔粘着剤層用塗液〕
アクリル系粘着剤(日本カーバイド製,商品名:PEー115E)100部
イソシアネート系硬化剤(日本カーバイド製,商品名:CK−101)1部
エポキシ系硬化剤(日本カーバイト製,商品名:CK−202) 3部
これを酢酸エチル溶液で20%に希釈した。
【0040】
「ラベルの品質確認」
得られたラベルを周波数2.45GHzのリーダーで読み取り、読み取れないものは不良品として取り除き、残ったラベルを非接触型ICカード用のラベルとした。
【0041】
「非接触型ICカードの作成」
得られたラベルの記録層に、サーマルプリンタ(FUJIX FOT JOYPRINTER NCI(300dpi)、富士写真フィルム社製)を用いて、顔写真の画像を形成した後、剥離シートを剥がし、現われた粘着剤層を介して上記の非接触型ICカードの表面に貼付した。
【0042】
この非接触ICカードを、周波数2.45GHzのリーダーで真偽確認用のICチップの有するデータを読み取り、そのデータの一部を、周波数13.56MHzでICチップ(商品名:フェリカ)に書き込んだ。
【0043】
「評価」
得られた非接触型ICカードは、周波数13.56MHzのリーダーライターで情報の読み書きができ、周波数2.45GHzのリーダーで、真偽確認用ICチップのデータを読み取ることができた。また、周波数13.56MHzの読み取り値と周波数2.45GHzでの読み取り値で同じデータ部分があることを確認できた。
このカードを目視したところ、真偽確認用ICチップの存在を認識することはできなかった。
【0044】
実施例3
「記録シートの作成」
PET複合フィルム(厚み50μm、東レ製、商品名:50E63)の片面に、記録層(熱転写受容層)として、下記組成の塗液を固形分8g/m2となるようにダイコーターにより塗工、乾燥した。
Figure 0004048788
これをトルエン/メチルエチルケトン=5/1の混合溶剤で18%に希釈した。
【0045】
「隠しマークの形成」
この記録層を形成していない面に下記組成から成る白色インクで"ABC”なる文字パターンを隠しマークとしてフレキソ印刷した。
〔インクの組成〕
チタン顔料 7部
炭酸カルシウム 38部
アクリル系樹脂 12部
エチルアルコール 3部
水 32部
蛍光物質(日本染化工業(株)製、商品名:GYLリキッド40−D)8部
【0046】
「剥離シートの作成」
上質紙の両面にポリエチレン系樹脂をラミネートし、その一方の面に、シリコーン系剥離剤(信越化学工業製,商品名:KS−830)を固形分で0.6g/m2となるように塗工、乾燥して剥離剤層を形成し、剥離シートを得た。
【0047】
「ラベルの作成」
剥離シートの剥離剤層上に、下記組成の粘着剤層用塗液を固形分で15g/m2となるように塗工、乾燥した。この塗布面に、真偽確認用ICチップとして小型無線認識用ICチップ(0.3mm×0.4mm、厚さ170μm、商品名:オンチップアンテナ付きミューチップ、日立製作所製)を載せた後、上記の隠しマークを設けた記録シートを積層し、ラベルを得た。
〔粘着剤層用塗液〕
アクリル系粘着剤(日本カーバイド製,商品名:PEー115E)100部
イソシアネート系硬化剤(日本カーバイド製,商品名:CK−101)1部
エポキシ系硬化剤(日本カーバイト製,商品名:CK−202) 3部
これを酢酸エチル溶液で20%に希釈した。
【0048】
「ラベルの品質確認」
得られたラベルを周波数2.45GHzのリーダーで読み取り、読み取れないものは不良品として取り除き、残ったラベルを非接触型ICカード用のラベルとした。
【0049】
「非接触型ICカードの作成」
得られたラベルの記録層に、市販の昇華ビデオプリンター(ソニー製,商品名:UP−1800)を用いて、顔写真の画像を形成した後、剥離シートを剥がし、現われた粘着剤層を介して実施例2で得られた非接触型ICカード基体の表面に貼付した。
【0050】
この非接触ICカードを、周波数2.45GHzのリーダーで真偽確認用のICチップの有するデータを読み取り、そのデータの一部を、周波数13.56MHzでICチップ(商品名:フェリカ)に書き込んで、本発明の非接触型ICカードを得た。
【0051】
「評価」
得られた非接触型ICカードは、周波数13.56MHzのリーダーライターで情報の読み書きができ、周波数2.45GHzのリーダーで、真偽確認用ICチップのデータを読み取ることができた。また、周波数13.56MHzの読み取り値と周波数2.45GHzでの読み取り値で同じデータ部分があることを確認できた。
また、目視では、カードのラベル部分に隠しマークがほどこされていることがわからなかった。更に、紫外線を照射するブラックライト装置(IRIE、S、S製、商品名:スーパーライトLS−DI)で2537Åの波長を照射したが、隠しマークの確認はできなかった。ラベルを剥がした状態で、2537Åの波長を照射すると、”ABC”の文字が浮かびあがり、隠しマークを確認することができた。
【0052】
【発明の効果】
本発明のカードは、ラベル部分に外観から偽造防止機能が施されていることがわからないような偽造防止機能が付与されているので、ラベルを貼り代えられた場合、偽造防止手段の有無により真偽を確認することが可能である。

Claims (5)

  1. ICカードの機能を有するICチップを備えるカード基体に、情報を記録したラベルを貼着したカードにおいて、該ラベルは、真偽確認用のICチップを配置することにより貼り代え防止機能が施されており、
    前記ICカードの機能を有するICチップと、前記真偽確認用のICチップとは、各々異なる構造のアンテナを備えることを特徴とするカード。
  2. 前記ICカードの機能を有するICチップがコイル状アンテナを備え、前記真偽確認用のICチップが、板状に形成されたアンテナ、またはチップ上に形成されたアンテナを備える請求項1記載のカード。
  3. 前記真偽確認用のICチップに管理コードが格納されていると共に、前記管理コードの少なくとも一部が、前記ICカードの機能を有するICチップに格納されている請求項1又は2記載のカード。
  4. 前記ラベルが顔写真の画像情報を有する請求項1〜3の何れか1項に記載のカード。
  5. 前記ラベルが不透明であり、ラベル基材の中、ラベル基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤層表面の何れかに、真偽確認用のICチップが配置されている請求項1〜4の何れか1項に記載のカード。
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