JP2003228699A - カード - Google Patents

カード

Info

Publication number
JP2003228699A
JP2003228699A JP2002027403A JP2002027403A JP2003228699A JP 2003228699 A JP2003228699 A JP 2003228699A JP 2002027403 A JP2002027403 A JP 2002027403A JP 2002027403 A JP2002027403 A JP 2002027403A JP 2003228699 A JP2003228699 A JP 2003228699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
label
adhesive layer
chip
prevention function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002027403A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4048788B2 (ja
Inventor
Hiroshi Tajima
洋 田島
Yasuto Tai
靖人 田井
Toshiya Katsuragi
俊哉 桂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP2002027403A priority Critical patent/JP4048788B2/ja
Publication of JP2003228699A publication Critical patent/JP2003228699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4048788B2 publication Critical patent/JP4048788B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】乗車券、テレホンカード、荷物タグ等に使用さ
れ、データの交信等を外部電波で行なう非接触型ICカ
ードをはじめとする各種カードに関し、特にカードの偽
造等を防ぐのに好適なカードに関するものである。 【解決手段】カード基体に情報を記録したラベルを貼着
したカードにおいて、該ラベルには不正防止機能が施さ
れており、且つ該不正防止機能はカード基体に貼着した
状態では不正防止機能が施されていることが視覚的に判
別できないことを特徴とするカードである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗車券、テレホン
カード、荷物タグ等に使用され、データの交信等を外部
電波で行なう非接触型ICカードをはじめとする各種カ
ードに関し、特にカードの偽造等を防ぐのに好適なカー
ドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICカードは大きく、接触型、非接触型
およびこれら両者の機能を有するコンビ型の3種類に分
類することができる。接触型ICカードは、カード表面
に、ICチップに電気的に接続されているデータ交換用
の金属端子が設けられており、その端子を通じて外部読
み取り機とデータ交換を行っている事を特徴とする物で
ある。現在使い捨てタイプは欧州等でテレホンカードと
して広く流通しており、情報の書き換え可能なタイプを
マネーカードとして使用する実験が各国で行われてい
る。特に、金融関係で使用されるカードとして注目され
ている。
【0003】一方、非接触型ICカードは、データの交
換を電波を介して非接触により行うため、たとえば従来
の切符、定期券等、磁気記録層が片面に設けられている
乗車券に変わる記録媒体として注目されている。特に、
改札通過の際に、一々乗車券を取り出すことがなく、定
期入れや鞄等の中からでもデータ交換できるため、利便
性が大きく向上するものと期待されている。物流分野に
おいてもバーコードや磁気記録に取って代わり、移動体
とのデータ交換を電波にて行うRFIDタグによる管理
が主流になりつつある。また、入退室管理、身分証明書
などのセキュリティ管理用のIDカードとしても有用で
ある。なお、通称ICカードと呼ばれるが、必ずしもカ
ード形態をとるものだけでなく、物に貼り付けられるシ
ート状のものや容器に封入されたタグや腕時計型等の種
々の形態のものもある。この明細書でもICカードに
は、カード状以外の形態のものも含むものとして使用し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、カードは、そ
の表面にホログラムを設けたり、顔写真を設けたりする
ことにより、偽造防止機能を付与している。しかし、例
えば非接触型ICカードは、繰り返し使用するように設
計されるものである。例えば、使用期間などの内容を更
新したり、使用後に回収され、再利用されることがあ
る。この場合、カード自身に顔写真などの情報を形成す
ると、内容が更新することができない。定期券などで
は、リライタブルの感熱記録層をカード表面に形成し、
情報を更新可能なように設計されているが、このような
記録層は、フルカラー記録を行うことができない。粘着
ラベルにフルカラー記録を行い、カード表面に貼着した
カードもあるが、ラベルの貼り代えられるなどの可能性
があり、偽造防止として十分機能をしていないのが現状
である。
【0005】本発明は、非接触型ICカードをはじめと
するカードにおいて、新たな偽造防止を有するカードを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)カード
基体に情報を記録したラベルを貼着したカードにおい
て、該ラベルには不正防止機能が施されており、且つ該
不正防止機能はカード基体に貼着した状態では不正防止
機能が施されていることが視覚的に判別できないことを
特徴とするカードである。 (2)ラベルが不透明であり、ラベル基材の粘着剤層を
形成する面に隠しマークが印刷することにより不正防止
機能を施した(1)記載のカードである。 (3)ラベルが不透明であり、ラベル基材の中、ラベル
基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤層表面
の何れかに、スレッド、短繊維、プラスチック片、蛍光
物質、燐光物質およびホログラムの少なくとも一つを配
置することにより不正防止機能を施した(1)又は
(2)記載のカードである。 (4)ラベルが不透明であり、ラベル基材の中、ラベル
基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤層表面
の何れかに、真偽確認用のICチップを配置することに
より不正防止機能を施した請求項1〜3の何れか1項に
記載のカードである。 (5)カードが非接触型ICカードである請求項1〜4
の何れか1項に記載のカードである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明でいうカードとしては、紙
カード、プラスチックカード、あるいはデータを記憶可
能な磁気カード、ICカードなど公知のカードが使用で
きる。特に、非接触型ICカードは繰り返し使用される
ので、表示項目等をラベルで貼付することが他のカード
に比べて多いので、本発明に適している。以下、非接触
型ICカードを主として説明をする。
【0008】非接触型ICカードは、カードの内部にデ
ータを記憶し、演算・制御するICチップ部、データを
外部の処理手段(例えばリーダーライター)と通信する
アンテナ部を有し、このほか必要に応じコンデンサーな
どが配置される。なお、安価なICカードの場合は、カ
ードの片面にICチップ部とアンテナ部を形成したもの
もある。
【0009】ICチップは、公知のICカード用のチッ
プが使用できる。樹脂板や樹脂フィルムなどで補強され
ていてもよい。アンテナは、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂からなる
厚さ20〜100μmの絶縁性シートに、銀や銅等のワ
イヤーからなるコイルを貼り付ける方法、銅やアルミニ
ウム等をコイル状にエッチングする方法、導電性インキ
等を用いてコイル状に印刷したコイル状アンテナや、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチ
レンなどの樹脂や紙からなる絶縁性シートに導電性イン
キ等を用いて印刷、あるいは銅やアルミニウム等の金属
を蒸着した板状アンテナ等が使用できる。最近、絶縁性
シートに導電性インキ等を用いて印刷し、ICチップと
組み合わせたデータ記憶素子がモトローラ社からBiS
tatixという商品名で提案されているが、このよう
なデータ記憶素子も本発明では適用できる。
【0010】カード基体としては、紙、プラスチックシ
ート(例えばポリエステル、ポリカーボネート、ポリオ
レフィン等)、及びこれらの積層物などが使用できる。
特に非接触型ICカードの基体としては、アンテナ部と
ICチップを有するインレットシートをPETなどのプ
ラスチックフィルムで積層したものが使用される。
【0011】カード基体に貼着されるラベルは、表面
に、顔写真などの画像情報や使用期限、使用者名などの
文字情報が形成される。これら情報はプリンタなどで出
力した後、カードに貼着されるが、逆にカードに貼着し
た後、プリンタ(例えばカードプリンタ)で出力しても
よい。例えば、感熱記録方式、熱転写記録方式、インク
ジェット記録方式、電子写真記録方式などのプリンター
で記録するとよい。ラベルにはプリンターに適した記録
層を形成しておくとよい。記録後、画像や情報を保護す
るために、保護層を形成したり、保護フィルムを貼着す
ることもできる。
【0012】本発明は、ラベルを別のラベルに貼り代え
られることを防ぐために、このラベルに不正防止機能を
付与する。しかし、不正防止機能がカードの状態で視覚
的にその機能が付与されていることが判別されると、そ
の不正防止機能をも真似されるおそれがある。本発明
は、ラベルを貼着した状態では不正防止機能が施されて
いることが視覚的に判別不能にすることが特徴である。
【0013】不正防止機能を有するラベルとしては、ラ
ベルが不透明であり、ラベル基材の粘着剤層を形成する
面に隠しマークが印刷する構成が挙げられる。隠しマー
クとしては、例えば文字、記号、図形、あるいはこれら
の組み合わせたものが挙げられる。マイクロ文字や超細
密画線を採用することもできる。また、蛍光物質、燐光
物質を用いたインクで印刷することもできる。カードの
状態では、不正防止機能が施されているかどうかは判別
できず、一旦ラベルを剥がすことにより、隠しマーク印
刷を見ることができる。
【0014】また、不正防止機能を有するラベルとして
は、ラベルが不透明であり、ラベル基材の中、ラベル基
材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤層表面の
何れかに、スレッド、短繊維、プラスチック片、蛍光物
質、燐光物質およびホログラムの少なくとも一つを配置
すること構成が挙げられる。
【0015】スレッドは、プラスチックフィルム、紙、
糸などの帯状物であり、ラベル基材中、ラベル基材の粘
着剤を形成する面に配置するとよい。
【0016】短繊維は、微細な糸状物を、ラベル基材の
中、ラベル基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘
着剤層表面に配置するとよい。ラベル基材が紙の場合、
中に抄き込むこともできる。ラベル基材の粘着剤層を形
成する面に、コーティングすることもできる。なお、粘
着剤層中に分散させることもできる。金糸、銀糸、合成
繊維なども使用できる。
【0017】プラスチック片は、微小なプラスチックを
ラベル基材の中、ラベル基材と粘着剤層の間、粘着剤層
中、および粘着剤層表面に配置するとよい。ラベル基材
が紙の場合、中に抄き込むこともできる。ラベル基材の
粘着剤層を形成する面に、コーティングすることもでき
る。なお、粘着剤層中に分散させることもできる。プラ
スチック片は、着色されていてもよい。
【0018】蛍光物質、燐光物質は、ラベル基材の粘着
剤層側に配置するか、粘着剤層中に分散させるとよい。
なお、粘着剤層に分散させると、カードの状態でブラッ
クライトを当てた際に粘着剤層が発光する可能性がある
ので、ラベル基材の粘着剤層側のラベルの内部に配置す
ることが好ましい。印刷などで内部に部分的に形成する
ことが特に好ましい。
【0019】ホログラムは、カードなどでよく表面に見
えるように形成されているが、本発明は見えない部分に
形成することが特徴である。
【0020】カードの状態では、不正防止機能が施され
ているかどうかは判別できず、一旦ラベルを剥がすこと
により、スレッド、短繊維、プラスチック片、蛍光物
質、燐光物質およびホログラムを見ることができる。な
お、蛍光物質、燐光物質は、ブラックライトを当てると
よい。
【0021】更に、不正防止機能を有するラベルとして
は、ラベルが不透明であり、ラベル基材の中、ラベル基
材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤層表面の
何れかに、真偽確認用のICチップを配置する構成が挙
げられる。真偽確認用のICチップの存在は、カードの
状態では視覚的に認識できず、リーダーでチップの有無
を確認することにより、あるいはリーダーによりチップ
の情報を読み取ることにより、確認できる。
【0022】勿論、上記の不正防止機能は、複数組み合
わせて採用することができる。また、カードに貼着する
ラベルは、複数あっても構わない。
【0023】真偽確認用のICチップを有するラベルを
非接触型ICカードに貼着した場合、2種類の非接触で
通信するICチップがカードに存在することになる。従
って、例えば、情報の通信で使用するICカードの通信
距離と、真偽確認用のICチップの通信距離を異なるよ
うにするとよい。リーダーライターから5cm以上は離
れた状態で通常使用し、真偽を確認する際には更に近づ
けて1cm以下の距離にすると真偽確認用のICチップ
がリーダーで読み取ることができるようにするとよい。
【0024】或いは、情報の通信で使用する周波数とは
異なる周波数で真偽確認用のICチップが通信するよう
にすると、通常の情報の通信の際に影響を及ぼさないの
で好ましい。例えば、通常の情報の通信を周波数を1
3.56MHzとし、真偽確認用のICチップの通信が
周波数2.45GHzにするとよい。
【0025】真偽確認用のICチップが、情報の通信で
使用するアンテナと異なる構造のアンテナを有すること
が好ましい。両方のアンテナをコイル状アンテナにした
場合、アンテナ同士で干渉しあい、正常な通信が行えな
い可能性がある。例えば、情報の通信で使用するアンテ
ナがコイル状の場合、真偽確認用のICチップは、例え
ば、板状に形成されたアンテナやチップの上に形成され
たアンテナを使用することができる。特に、チップ上に
形成されたアンテナにより通信するICチップを使用す
ると、カードに新たな真偽確認用ICチップのためのア
ンテナ配置することなく形成できるので好ましい。ま
た、真偽確認用ICチップは、データが書き換え不可能
なリードオンリーメモリであることが好ましい。
【0026】本発明は、真偽確認用のICチップの有無
や真偽確認用のICチップのデータの読み取りにより、
真偽の確認を行うことができるが、更に、真偽確認用の
ICチップに格納されている情報の少なくとも一部が、
ICカードの機能を有するICチップに格納すること
が、更に改竄を防ぐことができるので好ましい。例え
ば、真偽確認用のICチップの管理コードを記録させて
おくとよい。なお、該管理コードとICカードの情報等
をサーバーなどで管理しておくことも好ましい。なお、
情報を暗号化したり、圧縮したりすることも可能であ
る。
【0027】このようなラベルは、例えば、ラベルを製
造する際に、粘着剤層を剥離シートに形成しておき、粘
着剤層上に真偽確認用のICチップを置き、ラベルの基
材を積層し、ラベルを形成するとよい。或いは、ラベル
基体と粘着剤層を有するラベルを形成しておき、カード
に貼着する前に真偽確認用のICチップをラベルの粘着
剤層にのせて貼着することもできる。なお、前者の真偽
確認用のICチップを有するラベルを形成する方法が、
ラベルの段階で貼付する前にリーダーを用いてICチッ
プの不具合を確認できるので好ましい。
【0028】ラベルの粘着剤としては、アクリル系、ゴ
ム系、ビニルエーテル系、ウレタン系等の公知の粘着剤
が使用できる。データを更新時にラベルを貼りかえる場
合は、再剥離可能な粘着剤を使用するとよい。
【0029】
【実施例】以下に、実施例を示し、本発明をより具体的
に説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また、特に断らない限り例中の部および%はそれぞ
れ質量部および質量%を示す。
【0030】実施例1 「記録シートの作成」PET複合フィルム(厚み50μ
m、東レ製、商品名:50E63)の片面に、記録層
(熱転写受容層)として、下記組成の塗液を固形分8g
/m2となるようにダイコーターにより塗工、乾燥し
た。 〔記録層用塗液〕 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡製,商品名:バイロン200) 100部 シリコーン樹脂(トーレダウコーニングシリコーン製, 商品名:SH3746) 5部 これをトルエン/メチルエチルケトン=5/1の混合溶
剤で18%に希釈した。
【0031】「隠しマークの形成」この記録層を形成し
ていない面に下記組成から成る白色インクで"ABC”
なる文字パターンを隠しマークとしてフレキソ印刷し
た。 〔インクの組成〕 チタン顔料 7部 炭酸カルシウム 38部 アクリル系樹脂 12部 エチルアルコール 3部 水 32部 蛍光物質(日本染化工業(株)製、商品名:GYLリキッド40−D)8部
【0032】「剥離シートの作成」上質紙の両面にポリ
エチレン系樹脂をラミネートし、その一方の面に、シリ
コーン系剥離剤(信越化学工業製,商品名:KS−83
0)を固形分で0.6g/m2となるように塗工、乾燥
して剥離剤層を形成し、剥離シートを得た。
【0033】「ラベルの作成」剥離シートの剥離剤層上
に、下記組成の粘着剤層用塗液を固形分で15g/m 2
となるように塗工、乾燥した後、上記の隠しマークを設
けた記録シートを積層し、ラベルを得た。 〔粘着剤層用塗液〕 アクリル系粘着剤(日本カーバイド製,商品名:PEー115E)100部 イソシアネート系硬化剤(日本カーバイド製,商品名:CK−101)1部 エポキシ系硬化剤(日本カーバイト製,商品名:CK−202) 3部 これを酢酸エチル溶液で20%に希釈した。
【0034】「非接触型ICカードの作成」得られたラ
ベルの記録層に、市販の昇華ビデオプリンター(ソニー
製,商品名:UP−1800)を用いて、顔写真の画像
を形成した後、剥離シートを剥がし、現われた粘着剤層
を介して市販の非接触型ICカード(NTT製、ICテ
レホンカード)の表面に貼付した。
【0035】「評価」得られた非接触型ICカードは、
ICカード用公衆電話で使用ができた。また、目視で
は、カードのラベル部分に隠しマークがほどこされてい
ることがわからなかった。更に、紫外線を照射するブラ
ックライト装置(IRIE、S、S製、商品名:スーパ
ーライトLS−DI)で2537Åの波長を照射した
が、隠しマークの確認はできなかった。ラベルを剥がし
た状態で、2537Åの波長を照射すると、”ABC”
の文字が浮かびあがり、隠しマークを確認することがで
きた。
【0036】実施例2 「インレットシートの作成」厚さ188μmのPETフ
ィルム(製品名:UP2W、帝人ディュポン社製)を使
用した。このフィルムに厚さ35μm銅箔アンテナ回路
をエッチング法で形成した。さらに、高さ20μmの接
続用バンプを印刷した。ICチップ(4mm×4mm、
250μm厚さ、商品名:フェリカ、ソニー製)を厚さ
50μmの異方導電性フィルム接着剤(製品名:FC1
61A、日立化成製)を用いて前記アンテナ回路の端子
部に接続してインレットシートを得た。
【0037】「非接触型ICカード基体の作成」このイ
ンレットシートの両側を厚さ200μmのシート状ホッ
トメルト接着剤(製品名:アロンメルトPES−111
EEW、東亞合成製)で挟み、さらにその外側を300
μmの2枚の白色PET−Gフィルム(製品名:PG−
WHI、三菱樹脂製)で挟み、この積層物を熱プレス装
置を用いて熱プレスした。圧縮用金属板として圧縮用金
属板(厚さ1mm、SUS304製、川崎製鉄社製)を
使用し、120℃まで昇温し、圧力300kPaで圧着
し、非接触型ICカード基体を得た。
【0038】「剥離シートの作成」上質紙の両面にポリ
エチレン系樹脂をラミネートし、その一方の面に、シリ
コーン系剥離剤(信越化学工業製,商品名:KS−83
0)を固形分で0.6g/m2となるように塗工、乾燥
して剥離剤層を形成し、剥離シートを得た。
【0039】「ラベルの作成」剥離シートの剥離剤層上
に、下記組成の粘着剤層用塗液を固形分で15g/m 2
となるように塗工、乾燥した。この塗布面に、真偽確認
用ICチップとして小型無線認識用ICチップ(0.3
mm×0.4mm、厚さ170μm、商品名:オンチッ
プアンテナ付きミューチップ、日立製作所製)を載せた
後、フルカラー感熱記録体(TAペーパー、富士写真フ
ィルム製)を積層し、ラベルを得た。 〔粘着剤層用塗液〕 アクリル系粘着剤(日本カーバイド製,商品名:PEー115E)100部 イソシアネート系硬化剤(日本カーバイド製,商品名:CK−101)1部 エポキシ系硬化剤(日本カーバイト製,商品名:CK−202) 3部 これを酢酸エチル溶液で20%に希釈した。
【0040】「ラベルの品質確認」得られたラベルを周
波数2.45GHzのリーダーで読み取り、読み取れな
いものは不良品として取り除き、残ったラベルを非接触
型ICカード用のラベルとした。
【0041】「非接触型ICカードの作成」得られたラ
ベルの記録層に、サーマルプリンタ(FUJIX FO
T JOYPRINTER NCI(300dpi)、
富士写真フィルム社製)を用いて、顔写真の画像を形成
した後、剥離シートを剥がし、現われた粘着剤層を介し
て上記の非接触型ICカードの表面に貼付した。
【0042】この非接触ICカードを、周波数2.45
GHzのリーダーで真偽確認用のICチップの有するデ
ータを読み取り、そのデータの一部を、周波数13.5
6MHzでICチップ(商品名:フェリカ)に書き込ん
だ。
【0043】「評価」得られた非接触型ICカードは、
周波数13.56MHzのリーダーライターで情報の読
み書きができ、周波数2.45GHzのリーダーで、真
偽確認用ICチップのデータを読み取ることができた。
また、周波数13.56MHzの読み取り値と周波数
2.45GHzでの読み取り値で同じデータ部分がある
ことを確認できた。このカードを目視したところ、真偽
確認用ICチップの存在を認識することはできなかっ
た。
【0044】実施例3 「記録シートの作成」PET複合フィルム(厚み50μ
m、東レ製、商品名:50E63)の片面に、記録層
(熱転写受容層)として、下記組成の塗液を固形分8g
/m2となるようにダイコーターにより塗工、乾燥し
た。 〔記録層用塗液〕 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡製,商品名:バイロン200) 100部 シリコーン樹脂(トーレダウコーニングシリコーン製, 商品名:SH3746) 5部 これをトルエン/メチルエチルケトン=5/1の混合溶
剤で18%に希釈した。
【0045】「隠しマークの形成」この記録層を形成し
ていない面に下記組成から成る白色インクで"ABC”
なる文字パターンを隠しマークとしてフレキソ印刷し
た。 〔インクの組成〕 チタン顔料 7部 炭酸カルシウム 38部 アクリル系樹脂 12部 エチルアルコール 3部 水 32部 蛍光物質(日本染化工業(株)製、商品名:GYLリキッド40−D)8部
【0046】「剥離シートの作成」上質紙の両面にポリ
エチレン系樹脂をラミネートし、その一方の面に、シリ
コーン系剥離剤(信越化学工業製,商品名:KS−83
0)を固形分で0.6g/m2となるように塗工、乾燥
して剥離剤層を形成し、剥離シートを得た。
【0047】「ラベルの作成」剥離シートの剥離剤層上
に、下記組成の粘着剤層用塗液を固形分で15g/m 2
となるように塗工、乾燥した。この塗布面に、真偽確認
用ICチップとして小型無線認識用ICチップ(0.3
mm×0.4mm、厚さ170μm、商品名:オンチッ
プアンテナ付きミューチップ、日立製作所製)を載せた
後、上記の隠しマークを設けた記録シートを積層し、ラ
ベルを得た。 〔粘着剤層用塗液〕 アクリル系粘着剤(日本カーバイド製,商品名:PEー115E)100部 イソシアネート系硬化剤(日本カーバイド製,商品名:CK−101)1部 エポキシ系硬化剤(日本カーバイト製,商品名:CK−202) 3部 これを酢酸エチル溶液で20%に希釈した。
【0048】「ラベルの品質確認」得られたラベルを周
波数2.45GHzのリーダーで読み取り、読み取れな
いものは不良品として取り除き、残ったラベルを非接触
型ICカード用のラベルとした。
【0049】「非接触型ICカードの作成」得られたラ
ベルの記録層に、市販の昇華ビデオプリンター(ソニー
製,商品名:UP−1800)を用いて、顔写真の画像
を形成した後、剥離シートを剥がし、現われた粘着剤層
を介して実施例2で得られた非接触型ICカード基体の
表面に貼付した。
【0050】この非接触ICカードを、周波数2.45
GHzのリーダーで真偽確認用のICチップの有するデ
ータを読み取り、そのデータの一部を、周波数13.5
6MHzでICチップ(商品名:フェリカ)に書き込ん
で、本発明の非接触型ICカードを得た。
【0051】「評価」得られた非接触型ICカードは、
周波数13.56MHzのリーダーライターで情報の読
み書きができ、周波数2.45GHzのリーダーで、真
偽確認用ICチップのデータを読み取ることができた。
また、周波数13.56MHzの読み取り値と周波数
2.45GHzでの読み取り値で同じデータ部分がある
ことを確認できた。また、目視では、カードのラベル部
分に隠しマークがほどこされていることがわからなかっ
た。更に、紫外線を照射するブラックライト装置(IR
IE、S、S製、商品名:スーパーライトLS−DI)
で2537Åの波長を照射したが、隠しマークの確認は
できなかった。ラベルを剥がした状態で、2537Åの
波長を照射すると、”ABC”の文字が浮かびあがり、
隠しマークを確認することができた。
【0052】
【発明の効果】本発明のカードは、ラベル部分に外観か
ら偽造防止機能が施されていることがわからないような
偽造防止機能が付与されているので、ラベルを貼り代え
られた場合、偽造防止手段の有無により真偽を確認する
ことが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 3/00 G09F 3/10 A 3/02 G06K 19/00 R 3/10 H Fターム(参考) 2C005 MA03 MB02 MB05 PA20 PA21 5B035 AA13 BA03 BA05 BB05 BB09 BB11 CA01 CA06 CA07 CA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード基体に情報を記録したラベルを貼着
    したカードにおいて、該ラベルには不正防止機能が施さ
    れており、且つ該不正防止機能はカード基体に貼着した
    状態では不正防止機能が施されていることが視覚的に判
    別できないことを特徴とするカード。
  2. 【請求項2】ラベルが不透明であり、ラベル基材の粘着
    剤層を形成する面に隠しマークが印刷することにより不
    正防止機能を施した請求項1記載のカード。
  3. 【請求項3】ラベルが不透明であり、ラベル基材の中、
    ラベル基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤
    層表面の何れかに、スレッド、短繊維、プラスチック
    片、蛍光物質、燐光物質およびホログラムの少なくとも
    一つを配置することにより不正防止機能を施した請求項
    1又は2記載のカード。
  4. 【請求項4】ラベルが不透明であり、ラベル基材の中、
    ラベル基材と粘着剤層の間、粘着剤層中、および粘着剤
    層表面の何れかに、真偽確認用のICチップを配置する
    ことにより不正防止機能を施した請求項1〜3の何れか
    1項に記載のカード。
  5. 【請求項5】カードが非接触型ICカードである請求項
    1〜4の何れか1項に記載のカード。
JP2002027403A 2002-02-04 2002-02-04 カード Expired - Fee Related JP4048788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027403A JP4048788B2 (ja) 2002-02-04 2002-02-04 カード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027403A JP4048788B2 (ja) 2002-02-04 2002-02-04 カード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003228699A true JP2003228699A (ja) 2003-08-15
JP4048788B2 JP4048788B2 (ja) 2008-02-20

Family

ID=27748935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002027403A Expired - Fee Related JP4048788B2 (ja) 2002-02-04 2002-02-04 カード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4048788B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005115862A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Brother Ind Ltd 無線タグ通信装置
WO2006038438A2 (ja) * 2004-09-14 2006-04-13 Oji Paper Co 可逆性感熱記録体及び、表示層を有する通信媒体及び記録体
JP2007257620A (ja) * 2006-02-24 2007-10-04 Lintec Corp 非接触icタグ
JPWO2005040297A1 (ja) * 2003-10-29 2007-11-22 王子タック株式会社 ライナーレスインクジェット記録用粘着ラベル
WO2019116478A1 (ja) * 2017-12-13 2019-06-20 株式会社写光商会 印刷シート

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11715103B2 (en) 2020-08-12 2023-08-01 Capital One Services, Llc Systems and methods for chip-based identity verification and transaction authentication

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005115862A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Brother Ind Ltd 無線タグ通信装置
JP4501398B2 (ja) * 2003-10-10 2010-07-14 ブラザー工業株式会社 無線タグ通信装置
JPWO2005040297A1 (ja) * 2003-10-29 2007-11-22 王子タック株式会社 ライナーレスインクジェット記録用粘着ラベル
WO2006038438A2 (ja) * 2004-09-14 2006-04-13 Oji Paper Co 可逆性感熱記録体及び、表示層を有する通信媒体及び記録体
WO2006038438A3 (ja) * 2004-09-14 2006-06-29 Oji Paper Co 可逆性感熱記録体及び、表示層を有する通信媒体及び記録体
JP2007257620A (ja) * 2006-02-24 2007-10-04 Lintec Corp 非接触icタグ
WO2019116478A1 (ja) * 2017-12-13 2019-06-20 株式会社写光商会 印刷シート
JPWO2019116478A1 (ja) * 2017-12-13 2021-01-21 株式会社写光商会 印刷シート
EP3726295A4 (en) * 2017-12-13 2021-06-23 Shakou Shoukai Co., Ltd. PRINT SHEET
JP7142199B2 (ja) 2017-12-13 2022-09-27 株式会社写光商会 印刷シート
US11493854B2 (en) 2017-12-13 2022-11-08 Shakou Shoukai Co., Ltd. Printing sheet

Also Published As

Publication number Publication date
JP4048788B2 (ja) 2008-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101443832B (zh) 防伪用ic标识
US7845569B1 (en) Permanent RFID luggage tag with security features
KR100437007B1 (ko) 무선 주파수 식별 태그 장치 및 관련 방법
US20050040242A1 (en) A transparent transaction device
US7594604B2 (en) Process for visually validating identification badges
WO2006003851A1 (ja) アンテナ回路、icインレット及びicタグ
JP2008186127A (ja) 偽造防止用icラベル
JP4835448B2 (ja) 偽造防止用icラベル
CN101730624B (zh) 智能信息载体及其生产过程
JP4590908B2 (ja) 非接触ic媒体及び非接触ic媒体の製造方法
JP4048788B2 (ja) カード
JP2003132319A (ja) Icカード、その製造方法およびicカード用の紫外線硬化型インキ
JP2005222277A (ja) 情報記録媒体
JP2016201015A (ja) 情報記録媒体、および情報記録媒体の製造方法
JP2003228698A (ja) 非接触型icカード
JP2002072883A (ja) データ記憶素子保持ラベル
JP2000113155A (ja) Icカード
JP2002140681A (ja) 情報記録媒体とその製造方法
JP2001202491A (ja) 偽造防止効果を高めたicカード
JP2002225462A (ja) 非接触ic帳票とその使用方法
US20240331513A1 (en) Tamper-resistant security for artworks and collectibles
JP2000301861A (ja) 通帳およびその使用方法
JP3545686B2 (ja) Icチップが添付されたカードおよびカード処理装置
JP4529486B2 (ja) 非接触ic媒体
JP2006031675A (ja) Icタグを用いた図書館システムにおけるcd/dvdラベルとそのcd/dvdラベルを用いた書籍類管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070501

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees