JP2001202491A - 偽造防止効果を高めたicカード - Google Patents

偽造防止効果を高めたicカード

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード表面にID固有情報を記録した識別体
を有する偽造防止効果を高めたICカードを提供する。 【解決手段】 本発明の偽造防止効果を高めたICカー
ドは、ICカード基材に、メモリーを有するICチップ
と強磁性材箔からなる識別体13を設けたICカードで
あって、当該識別体にID固有情報を記録し、当該記録
された情報と同一のID固有情報をICチップのメモリ
ーに記憶させたことを特徴とする。上記において、強磁
性材13aをアモルファス強磁性材とすることができ、
ICカードが磁気記録のための磁気ストライプ14を有
するものとすることができ、また、強磁性箔からなる識
別体の表面にホログラム層13hを有するようにするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止効果を高
めたICカードに関する。詳しくは、ICカードにアモ
ルファス強磁性材箔からなる識別体を設け、当該識別体
にICチップに記録された固有情報と同一のID固有情
報を記録したICカードに関する。
【0002】
【従来技術】従来よりICチップを使用したICカード
は、データの解析が困難なことから高度なセキュリティ
ー媒体として使用されてきた。しかし、近年、解読技術
やコンピュータ処理速度の向上により暗号化した内容の
解析も比較的短時間にされる場合も生じるようになって
きた。したがって、ICチップの暗号ソフトが解析さ
れ、ICチップの製造複製が可能になった場合、元のカ
ード基材はいとも簡単に入手可能なため、ICチップ付
きカードの製造は容易になされることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明ではI
Cチップ暗号ソフトが解析された場合でも、元のカード
基材に偽造が極めて困難なID固有性を持たせること
で、ICカードそのものの偽造を防止しようとするもの
である。ID固有性の持たせ方としては、材料的に偽造
が極めて困難な強磁性材、特にアモルファス強磁性材を
利用し、ICチップ内データと対応したデータを当該強
磁性材に持たせることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨は、ICカード基材に、メモリーを有す
るICチップと強磁性材箔からなる識別体を設けたIC
カードであって、当該識別体にID固有情報を記録し、
当該記録された情報と同一のID固有情報をICチップ
のメモリーに記憶させたことを特徴とする偽造防止効果
を高めたICカード、にある。かかるICカードである
ため偽造、複製が困難である。
【0005】上記において、強磁性材箔がアモルファス
強磁性材箔であること、ICカードが磁気記録のための
磁気ストライプをさらに有すること、識別体の表面にホ
ログラム層を有するようにすることもでき、この場合は
偽造、複製が一層困難なものとなる。また、強磁性材箔
からなる識別体への記録がレーザービームでされるよう
にすれば、高密度に記録した識別体が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の偽造防止効果を高めたI
Cカードは、メモリーを有するICチップとアモルファ
ス強磁性材箔からなる識別体をICカード基材に設け、
当該識別体にID固有情報を記録し、当該記録された情
報と同一のID固有情報をICチップのメモリーに記憶
させている。このような構成からなることにより識別体
自体の製造が困難であるとともに、識別体にICチップ
に記憶された固有情報と同一のID固有情報を記録する
ことが困難であることから、偽造、複製は一層困難なも
のとなる。
【0007】以下、本発明の実施形態を図面を参照して
説明することにする。図1は、本発明のICカードを示
す図であり、図1(A)は平面図、(B)は図1(A)
のA−A線に沿う断面を示している。図1のように、本
発明のICカードは、プラスチックからなるカード基材
11にICチップ12が埋設されてなり、当該ICチッ
プはメモリーを有し、メモリーには通常の取引事項が記
録される他、ICカードの利用者に関するID固有情報
が記録されている。13は識別体であり、カード基材1
1に粘着剤13nを介して強磁性材13aが転写されて
いる。当該強磁性材には前記のようにICチップに記録
されたと同一のID固有情報が記録されている。さら
に、ICカードには通常の磁気記録のための磁気ストラ
イプ14を有することが好ましく、カード利用者名を記
名するエンボス領域15も設けられる。識別体13は、
図1(A)のようにカード表面側でもよく、ICチップ
の裏面側に設けてもよい。また、強磁性材箔のカード表
面側となる面には、ホログラム層13hを有することが
好ましく、これにより偽造、複製を一層困難なものとす
ることができる。
【0008】図1の場合、ICチップは外部装置接続用
端子基板12cを有し、接触型ICカードを示している
が、外部装置と非接触で交信するものであってもよい。
図示しないが、この場合は、カード基材内にICチップ
が埋設されるとともに交信用のアンテナコイルがカード
基材内に設けられる。
【0009】識別体に記録する内容は、ICチップに記
録する固有情報の数値等と同一のものでも良く、何らか
のアルゴリズムにより1対1で関係づけられる数値、文
字、記号等であっても良い。暗証番号をも記録するか否
かはカード発行者に委ねられる事項である。識別体の記
録内容は通常書き換えることはできない内容となるの
で、常時、変更を必要とするようなID固有情報は避け
ることが好ましい。識別体の磁性層にレーザービームで
書き込んだ場合に、0.2mmの幅で書き込み、かつ読
み取れることが確認されており、1mm幅で5ビット、
8mm幅で5バイトの記録ができることになる。すなわ
ち、2〜3cm幅の強磁性材箔を転写すれば、かなりの
ID固有情報を記録することができる。
【0010】次に、本発明のICカードの発行手順につ
いて説明する。図2は、ICカードの発行手順の例を示
す図である。図2(A)は生カードの状態であり、生カ
ード右下には、強磁性材箔またはホログラム付き強磁性
材箔からなる識別体13が転写されている。次に、図2
(B)は、エンボス/エンコード処理の工程を示す、磁
気ストライプ14へのエンコードとエンボス領域15へ
のカード利用者の氏名等のエンボスがなされる。図2
(C)は、ICチップへのエンコード処理を示す図であ
る。ICチップのメモリーには特定のデータ、例えば
「××××aaaa××××」が記録される。このデー
タの内、「aaaa」の固有データ部分のみを、ICチ
ップ内の特定固有データとして、強磁性材箔からなる識
別体13にレーザービームにて描画加工して本発明の偽
造防止効果を高めたICカードが完成する(図2
(D))。描画の際、ICチップの固有データに対して
リンク付けに暗号処理(例えば、スクランブル化)した
データを付与して識別体に記録すれば、解読が困難なこ
とから偽造、複製が一層困難になる。なお、レーザービ
ームによる描画加工は金属部分に対してのみされるの
で、ホログラム層を介して描画してもホログラム層が損
傷することはない。もし、強磁性材層とホログラム層と
の間にアルミ等の金属反射層がある場合は双方の金属層
に対して加工がされることになる。
【0011】発行されるICカードのICチップメモリ
ーには、多種のアプリケーションに対応した暗号化アル
ゴリズムが書き込まれる。これらは多用されるアメリカ
データ標準局のDESのような慣用暗号系であってもR
SA暗号系やエルガマル暗号系のような公開暗号系であ
ってもよい。このように暗号化することにより、たとえ
信号が読み出されたとしても信号の解読を困難にすれ
ば、ICカードの偽造を一層困難にすることができる。
例として、EC諸国で使用されている電子マネーとして
の利用を考えた場合、オンライン取引をするための属性
データの確認は磁気ストライプで行い、利用履歴等の追
記/書き換えデータはICチップ内で処理される。真正
なカードであるか否かはICチップ内の特定固有データ
で確認するのが一般的であるが、強磁性材箔からなる識
別体の記録データを専用の読み取り装置で認識の上、I
Cチップ内データとの整合を確認し、カードの真正をチ
ェックすることもできる。このようなICカードの読み
取り装置の構成としては、ICカード用のリーダライ
タ、磁気ストライプ用のリーダライタ、識別体のリーダ
と3つの読み取り部が必要となり、回路を一体化したス
タンドアローン形式の装置が推奨される。
【0012】次に、本発明のICカードに使用する識別
体について説明する。図3は、ホログラム付き強磁性材
転写箔を示す断面図である。識別体13は、このような
強磁性材転写箔をカード基材に転写することにより形成
する。強磁性材転写箔23は、支持体となる基材231
上に離型層232を介して光回折格子またはホログラム
パターンが形成された樹脂層233を設け、その表面に
強磁性材を蒸着またはスパッタ等の気相法で形成して磁
性層兼反射層を形成するかまたは別にアルミニウム等の
光反射層を介在させて通常の光輝性転写箔と同等の反射
効果を持たせたうえで強磁性材層234を設けた構成か
らなるもので、ホログラムによる特有の光輝性および3
次元表示効果と強磁性材箔による磁気特性から、通常の
光輝性転写箔や磁気転写箔では得られない複合した効果
を有し、偽造、改ざん困難性を高めたものとなる。
【0013】強磁性材転写箔23は前記樹脂層の光回折
格子またはホログラムパターンの微細凹凸に追従するよ
うに設けることにより、該強磁性材薄膜層に該光回折格
子またはホログラムパターンに応じた特徴的な磁気情報
特性を保持させることもできる。強磁性材層234上に
は、被転写媒体であるICカードに熱接着するためのヒ
ートシール剤層または粘着剤層235が設けられる。
【0014】以下、強磁性材転写箔の各構成要素につい
てさらに詳細に説明する。基材231としては、耐溶剤
性および耐熱性のある樹脂フィルムが使用でき、一般的
にはポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィル
ムをはじめとしてポリアミド樹脂フィルム、ポリイミド
樹脂フィルム、セルロース系樹脂フィルム、等が挙げら
れる。厚さは、5〜100μm程度、好ましくは、10
〜50μmの厚さが推奨できる。
【0015】離型層232は、樹脂層233を基材23
1に剥離性を有して密着させるためのものであって、転
写後には樹脂層をある程度保護する役割をもするもので
ある。この層の材質としては、十分な透明性があり、耐
摩擦性、耐汚染性、耐溶剤性を有する樹脂が用いられ
る。このような離型層の厚さは、0.5〜5μm程度が
好ましく、さらに好ましくは、1〜 3μmの範囲であ
る。
【0016】ホログラムパターンを形成する樹脂層23
3を構成する材料は、ホログラムの微小凹凸形状を付与
できうる合成樹脂が使用できる。この合成樹脂として
は、熱可塑性合成樹脂、例えばポリ塩化ビニル、アクリ
ル樹脂(例えばポリメチルメタクリレート等)、ポリカ
ーボネート、もしくはポリスチレン等、または熱硬化性
合成樹脂、例えば不飽和ポリエステル、メラミン、エポ
キシ、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン
(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレー
ト、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、もしくはトリアジン系(メタ)アクリレート等が挙
げられる。
【0017】次に、強磁性材は、結晶性あるいはアモル
ファスのものであっても良く、鉄(Fe)、コバルト
(Co)、ニッケル(Ni)のいずれか1種または2種
以上の組み合わせからなる磁性材料を主成分として、こ
れに、ほう素(B)、炭素(C)、マグネシウム(M
g)、アルミニウム(Al)、珪素(Si)、燐
(P)、硫黄(S)、チタン(Ti)、バナジウム
(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、銅(C
u)、亜鉛(Zn)、イットリウム(Y)、ジルコニウ
ム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブテン(Mo)、パ
ラジウム(Pd)、銀(Ag)、インジウム(In)、
錫(Sn)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、
イリジウム(Ir)、白金(Pt)、金(Au)、鉛
(Pb)から選ばれた数種の金属または非金属元素の添
加物から構成されている。
【0018】強磁性材の形成は、主成分となる鉄、コバ
ルト、ニッケルからなる合金と添加元素からなる材料あ
るいはこれらの混合物をターゲット材または蒸着源とし
て、スパッタリング、蒸着、イオンプレーティングなど
の真空プロセスを用いた手段で光回折格子またはホログ
ラムパターン層上に形成する。強磁性材層234の厚み
は、50〜500nmが適切である。当該層の下限値が
50nm以下となる理由は、磁性体層の厚みが薄くなる
ため、磁性体の絶対量の減少と共に飽和磁束が減少し、
磁気信号が小さくなるためであり、真偽判定に用いる磁
気信号を得るためには磁性体の厚みは、50nm以上が
必要となるためである。また、500nmが上限値とな
る理由は、他の方法で作製した磁性体膜(通常は厚さ1
μm以上)と明確な区別をつけるためであり、これ以上
厚くすることは避けることが好ましいからである。さら
に、これ以上の厚さとなる場合は、膜の内部応力による
カール等で強磁性材転写箔の特性が悪くなり、しわ、ク
ラックが発生する場合があるからである。強磁性材転写
箔の生産性および磁気信号の安定性から、好ましい当該
層の厚さは、150〜300nmの範囲である。
【0019】このような強磁性材は、Hc(保磁力)、
Bm(飽和磁束密度)において特異な特性を示し、その
磁気特性から通常印加の磁界強度とその磁界によって磁
化される磁性体の磁束密度とは非線形のB−H特性(ヒ
ステリシス曲線)を有するので、一般の磁性材料とは明
確に区別することができる。図4は、磁性材のヒステリ
シス曲線を示すもので、強磁性材では、(A)のよう
に、強磁性材層234は保磁力Hcが小さく、かつ高角
型比(0.8〜1.0)のB−Hヒステリシス曲線が得
られる。一方、一般の磁性材料では、図4(B)のよう
に、飽和磁束密度Bmが減少し保磁力Hcが増大し低角
型比(0.5以下)のヒステリシス特性が得られる。
【0020】図示しないが、光回折格子またはホログラ
ムパターンを形成した樹脂層233と、強磁性材層23
4との間には、光反射層として非磁性金属膜を設けるこ
とができる。このようにする場合には強磁性材薄膜の色
に影響されることなしに、非磁性金属の光沢色が反射光
として外部から観測されるようになり、外見上は一般の
光回折格子またはホログラムと変わらない強磁性材転写
箔が与えられる。このような光反射層は反射性の非磁性
金属材料が使用され、金、銀、アルミニウム、クロム、
ニッケル等が使われる。一般的にはコストおよび技術上
の問題からアルミニウムが好ましく採用され、その厚さ
は、10nm〜200nm程度の厚みに形成するが、好
ましくは20nm〜100nm程度の厚みである。
【0021】ヒートシール剤層または粘着剤層235
は、強磁性材転写箔23を所定の被転写媒体に転写した
際に、十分な接着強度を得るためのものであり、用途に
合わせて従来より公知のヒートシール剤や粘着剤が用い
られる。ヒートシール剤としては、アクリル系樹脂、ビ
ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ア
ミド系樹脂、エポキシ系樹脂があげられ、また、粘着剤
としては、アクリル系、ゴム系のものがあげられる。そ
の塗布厚みは、1〜数μm以内のものであってよい。
【0022】なお、強磁性材転写箔は、サーマルヘッド
等によりカードに転写後にレーザービームによりID固
有情報を描画して記録する。この描画は転写前のロール
原反に記録して転写することも可能であるが、個々のカ
ードに対して記録するため、工程上は転写後に描画する
ことが好ましい。
【0023】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の実施例
を説明する。 (実施例1) <強磁性材転写箔の作製>強磁性材転写箔の基材231
として、平滑性が良く透明なポリエチレンテレフタレー
トフィルム(東レ株式会社製「ルミラー25T60」)
〔厚み;25μm〕に剥離性を与えるため、メチルメタ
クリレート系アクリル樹脂をトルエンに希釈してグラビ
ア印刷法により薄層の離型層232として塗工した。
【0024】常温で固体であり熱成形性を有する樹脂
層、例えば常温で固体の紫外線硬化性樹脂層233を厚
み、3μmに塗工し、この面にホログラムパターンが凹
凸状に形成されている原版を加圧接触させて、ホログラ
ムパターンを樹脂層表面に転写すると同時に透明なフィ
ルムの背後から紫外線を照射して樹脂層を硬化させてホ
ログラムパターンを形成した。
【0025】続いて、このホログラムパターン面に、A
lによる蒸着膜を厚み、30nmに形成してから、鉄F
e−珪素Si系からなる強磁性材層234をスパッタリ
ング法で、膜厚0.2μmになるように形成した。さら
に、強磁性材層上に、塩酢ビ系ホットメルトヒートシー
ル剤を1μmの厚みに塗布した後、スリッタ機を使用し
て、幅15mmにスリッタして、強磁性材転写箔23を
完成した。
【0026】<ICカードへの転写>この強磁性材転写
箔を塩化ビニル製のICチップ装着済のカード基材に加
熱ローラを使用して135°C、0.7秒に加熱して転
写し識別体とした。その際、基材231を離型層232
から剥離して除去した。転写後は表面にアルミによる光
反射層が現れるので、顕著な光回折効果を視認すること
ができた。
【0027】この識別体13に、ICチップに記録した
とID固有情報「1234」の数値と同一の数値を、Y
AGレーザー(波長1064nm、ビーム径約50μ
m)により0.2mmの幅で描画して記録することがで
きた。
【0028】
【発明の効果】以上に詳述のように本発明の偽造防止効
果の高いICカードでは、複製困難な識別体が貼着され
ているので、カード基材そのものの偽造を防止できる
他、ICチップ内の特定固有データと識別体の強磁性材
箔上に記録されたデータがリンク付けされていることか
ら、ICカード自体の偽造、複製を強力に防止できる。
識別体へのリンク付けしたデータの付与は、ICカード
発行時点で容易に行うことができ、かつリンク付けに暗
号処理したデータを付与すれば、さらに偽造防止効果を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のICカードを示す図である。
【図2】 ICカードの発行手順の例を示す図である。
【図3】 ホログラム付き強磁性材転写箔を示す断面図
である。
【図4】 磁性材のヒステリシス曲線を示すものであ
る。
【符号の説明】
11 カード基材 12 ICチップ 13 識別体 14 磁気ストライプ 15 エンボス領域 23 強磁性材転写箔 231 基材 232 離型層 233 樹脂層 234 強磁性材層 235 ヒートシール剤層または粘着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/08 G06K 19/00 R G11B 5/80 F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカード基材に、メモリーを有するI
    Cチップと強磁性材箔からなる識別体を設けたICカー
    ドであって、当該識別体にID固有情報を記録し、当該
    記録された情報と同一のID固有情報をICチップのメ
    モリーに記憶させたことを特徴とする偽造防止効果を高
    めたICカード。
  2. 【請求項2】 強磁性材箔がアモルファス強磁性材箔で
    あることを特徴とする請求項1記載の偽造防止効果を高
    めたICカード。
  3. 【請求項3】 ICカードが磁気記録のための磁気スト
    ライプをさらに有することを特徴とする請求項1から請
    求項2記載の偽造防止効果を高めたICカード。
  4. 【請求項4】 強磁性材箔からなる識別体の表面にホロ
    グラム層を有することを特徴とする請求項1から請求項
    3記載の偽造防止効果を高めたICカード。
  5. 【請求項5】 強磁性材箔からなる識別体への記録がレ
    ーザービームでされていることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4記載の偽造防止効果を高めたICカード。
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