JP2000033789A - Ovd画像入り磁気転写シート - Google Patents

Ovd画像入り磁気転写シート

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JP2000033789A
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Hisashi Asuke
尚志 足助
Naoaki Shindou
直彰 新藤
Masao Kuroiwa
政夫 黒岩
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気記録部とOVD画像体部を併設した複合転
写シートを用いた媒体においても、OVDによるセキュ
リティ性付与とともに、使用される磁気記録の読み取り
の扱いが容易であるような磁気転写シートを提供するこ
と。 【解決手段】支持体の片面に、少なくとも剥離可能に設
けられた剥離性保護層と、ホログラムまたは回折格子の
形成されたOVD層と、前記OVD層への入射光を反射
しかつ磁気記録層を隠蔽する金属反射層と、磁気記録層
と、接着剤層を順次積層した磁気転写シートにおいて、
金属反射層が磁性薄膜であることを特徴とするOVD画
像入り磁気転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばクレジット
カードや有価証券、証明書類等に転写される画像表示と
磁気の複合転写シートに係わり、詳しくは設けられてい
る磁気記録層に記録されたデータを接触/非接触で読み
取ることで、記録媒体としての利便性を図るとともに、
セキュリティ性を向上させたOVD画像入り磁気転写シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、クレジットカード等において
は、磁気記録部と、光の干渉を用いて立体画像や特殊な
装飾画像を表現し得るホログラム画像や回折格子画像の
ようなOVD(Optical Variable Device)画像体部
を設けて、磁気記録部の機械的情報処理と、OVD画像
体部の装飾性及び偽造防止機能を併設させている。その
設置の方法として、それぞれを別にした2つの占有面積
を必要とする方法だけではなく、媒体のデザインに制約
を与えないようにOVD画像体部が持っている光反射層
下に磁気記録層を設けた媒体を形成するホログラム入り
転写シートも提案されている。
【0003】また、ビール券等の商品券に代表される有
価証券においては、近年、複写機、特にカラー複写機の
高性能化、普及による各種有価証券類の偽造に対抗し
て、金属フィルムや金属光沢インキ等の光輝性を有した
材料を利用したものが数多く提案され、更に装飾性の観
点からOVD画像を有している転写シートによるものが
多く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら上述したような
技術は、次のような課題をそれぞれ有している。即ち、
磁気記録部とOVD画像体部を併設した場合には、そこ
で使用される磁気記録の読み取りは通常の磁気ヘッドを
用いた読み取り方法を採用するため、結局媒体としては
カード等の磁気記録媒体に限定される必要があった。
【0005】また、商品券に代表される有価証券におい
ては、OVD画像があることだけを目的にしているのが
大勢であり、磁気ヘッドによる接触読み取り方式は、読
み取り機械に媒体を投入する等、処理に時間がかかった
り、煩雑な手続き等が必要となることから、使用されて
いないのが現状である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明では、OVD画像入り磁気転写シートを構成
している積層のうち金属反射層を磁性薄膜で形成するこ
とにより、磁気ヘッドのみならず、磁束の変化を検知す
るアンテナ等のセンサを用いて、ある距離内での非接触
にて書き込まれたデータを読み取れるようにしたOVD
画像入り磁気層を各種被転写体に形成することが可能な
OVD画像入り磁気転写シートを提供する。
【0007】即ち、請求項1の発明においては、支持体
の片面に、少なくとも剥離可能に設けられた剥離性保護
層と、ホログラムまたは回折格子の形成されたOVD層
と、前記OVD層への入射光を反射しかつ磁気記録層を
隠蔽する金属反射層と、磁気記録層と、接着剤層を順次
積層した転写シートにおいて、金属反射層が磁性薄膜で
あることを特徴とするOVD画像入り磁気転写シートを
提供する。
【0008】請求項2の発明においては、磁性薄膜が、
保磁力が30Oe以下であることを特徴とする請求項1
に記載のOVD画像入り磁気転写シートを提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0010】<媒体の構成>図1は、本発明の基本的な
構成であり、OVD画像入り磁気転写シートの構成例を
示す断面図である。支持体(11)上に剥離性保護層
(12)が形成され、この剥離性保護層(12)の上に
はOVD形成層(13)が形成されている。また、支持
体(11)下の剥離性保護層(12)が形成された面と
反対側の面に、バックコート層(16)が形成されてい
る。本構成例はレリーフ型OVDの構成を示したもので
あり、OVD形成層(13)としては、レリーフホログ
ラムあるいは回折格子パターンを有したOVD層(13
a)とその形成面に接して金属反射層(13b)が設け
られている。この金属反射層(13b)が磁性材料より
なる薄膜であることが、本発明の特徴であり、詳細は後
述する。
【0011】金属反射層(13b)の上には、磁気記録
層(14)が形成され、前記磁性材料よりなる薄膜であ
る金属反射層(13b)に対して、磁気ヘッドによる磁
気記録パターンの書き込みが可能となっている。その上
には接着剤層(15)が形成されている。
【0012】以降、各層の役割とともに構成材料に関し
て詳細に説明する。支持体(11)には熱転写における
熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度が要求される。その
材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリプロピレン、ポリビニルアルコ
ール等の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙等から単独で
選択されたもの、または上記より選択されて組み合わさ
れた複合体が使用可能である。また、その厚みは、操作
性、加工性を考慮し2〜25μm程度のものが好まし
い。
【0013】剥離性保護層(12)としては、容易に支
持体(11)から剥がれる材料であれば、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、紫外線あるいは電子線硬化性樹脂の
いずれであっても良いが、柔軟性、箔切れ性を考慮し、
熱可塑性樹脂が好ましい。その例として、熱可塑性ポリ
アクリル酸エステル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポ
リプロピレン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ニトロセルロース系樹脂、スチレンアクリレート
系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂
等を単独あるい複合して用いることができる。また、箔
切れ性や耐摩性を考慮し、石油系ワックス、植物系ワッ
クス等の各種ワックス、ステアリン酸等の高級脂肪酸の
金属塩、シリコンオイル等の滑剤や、テフロンパウダ
ー、ポリエチレンパウダー、シリコーン系微粒子やアク
リルニトリル系微粒子等の有機フィラー及び、シリカ微
粒子等の無機フィラーを添加することもできる。
【0014】尚、剥離性保護層(12)は支持体(1
1)自体が剥離性を有している場合、あるいは支持体
(11)自体に離型処理を施してある場合は設ける必要
はない。更には摩擦性付与するために、転写後に保護層
を設けることも可能である。
【0015】OVD形成層(13)はホログラムや回折
格子を記録する層であり、表面に凹凸のレリーフとして
記録されているされているレリーフ型ホログラムや、厚
み方向に画像が立体的に記録されている体積型ホログラ
ム等の周知の光回折画像を具備する層である。
【0016】その中でも量産性やコストを考慮した場
合、レリーフ型のものが好ましい。即ち、光学的な撮影
方法により微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のO
VDを作製し、それをマスター版として電気メッキ法に
よりパターンを複製したニッケル製のプレス版を作製す
る。その後、レリーフ層にプレス版を加熱押圧して凹凸
パターンを複製する方法で、大量かつ安価に複製が得ら
れる手法である。このレリーフ型OVDを用いた場合に
は、回折効率を高めるためにレリーフ面と屈折率の異な
る反射層を設けることが好ましい。
【0017】OVD層(13a)は、プレス版にて成形
可能であることが要求され、その材質は熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、紫外線あるいは電子線硬化性樹脂のいず
れであっても良い。例を挙げれば、アクリル系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂等の熱
可塑性樹脂や、反応性水酸基を有するアクリルポリオー
ルやポリエステルポリオール等にポリイソシアネートを
架橋剤として添加、架橋したウレタン樹脂や、メラミン
系樹脂、フェノール系樹脂等の熱硬化樹脂、エポキシ
(メタ)アクリル、ウレタン(メタ)アクリレート等の
紫外線あるいは電子線硬化樹脂を単独もしくはこれらを
混合して使用できる。また上記以外のものであっても、
OVD画像を形成可能であるならば、使用可能である。
【0018】金属反射層(13b)が本発明の特徴であ
り、光反射性を持った磁性材料を用いる。例としては、
Fe、Co、Ni等の金属単体、Fe−Co、Fe−C
r、Fe−Ni、Fe−Ni−Cr、Fe−Co−Ni
等の合金、また中でも有効な材料としては、Fe,C,
Co,Si、B、Mo等の合金をアモルファスに作製し
たFeC、FeCoSiB、FeNiMoB、FeBS
i、FeBSiC、FeBSiCr等の磁性材料があ
る。これらの材料は透磁率が非常に高く、また膜の形成
方法によって保磁力も30Oe以下と低くできるので、
センシングを行う時には優位に働く。
【0019】更にこれらの材料を単独あるいは複合して
なる積層体として使用することが可能であり、真空蒸着
法、スパッタリング等の公知の薄膜形成技術にて形成さ
れる。膜厚は、反射率及び磁気特性の問題から50Å〜
50000Åが好ましい。
【0020】また、上記の磁性材料を顔料としてインキ
化すれば、印刷法を用いて形成することができ、グラビ
アコート、ロールコート、ダイコート等の公知のコーテ
ィング法やスクリーン印刷等の印刷法により1000Å
〜200000Å(0.1μm〜20μm)の膜厚形成
することも可能である。
【0021】磁気記録層(14)は、本発明による磁気
転写シートに記録する読み取りデータを保持する部分で
あり、公知の磁気塗料を用いてコーティング法や印刷法
により形成することができる。磁気塗料としては、塩化
ビニル/酢酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、セルロース系樹脂等をバインダー樹脂とし、
磁性体としては、Ba−フェライト、Sr−フェライ
ト、γ−酸化鉄、Co被着γ−酸化鉄、マグネタイト等
の酸化物磁性体やCo、Ni、Fe、Crの単独もしく
は合金、希土類Co磁性体等を用い、必要に応じて界面
活性剤、シランカップリング剤等の添加物やカーボン等
その他の顔料も用いて、3本ロール、ボールミル、サン
ドミル等によって混練して作製したものを用いることが
できる。
【0022】また磁気記録層としては、蒸着やスパッタ
リング等のドライプロセスで形成された金属薄膜でもよ
い。これらは磁気記録材料として用いられ、必要とされ
る記録に安定性を持つために、その保磁力は100Oe
以上、また、磁気ヘッドによる記録の書き込みが可能な
ためには5000Oe以下であることが望ましい。
【0023】接着剤層(15)は、磁気記録層(14)
と被転写体(20)を接着させるという性能が要求され
る。その材質としては熱可塑性樹脂が好ましくアクリル
樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル系樹脂
等の単体あるいは共重合体を、単独もしくは複合して使
用可能であるが、これらに限定されるものではない。ま
た、ブロッキングの防止及び箔切れ性を考慮し、石油系
ワックス、植物系ワックス等の各種ワックス、ステアリ
ン酸等の高級脂肪酸の金属塩、シリコンオイル等の滑剤
や、テフロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シリコ
ーン系微粒子やアクリルニトリル系微粒子等の有機フィ
ラー及び、シリカ微粒子等の無機フィラーを添加するこ
ともできる。
【0024】尚、バックコート層(16)としては、O
VD画像入り磁気転写シートがサーマルヘッドに貼り付
くのを防止する構成であれば、通常用いられるものでよ
く、バインダーとしては、例を挙げれば、アクリル系樹
脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂
等の熱可塑性樹脂や、反応性水酸基を有するアクリルポ
リオールやポリエステルポリオール等にポリイソシアネ
ートを架橋剤として添加、架橋したウレタン樹脂や、メ
ラミン系樹脂、フェノール系樹脂等の熱硬化樹脂、エポ
キシ(メタ)アクリル、ウレタン(メタ)アクリレー
ト、シリコーン系等の紫外線あるいは電子線硬化樹脂を
単独もしくはこれらを混合して使用できる。これらにス
リップ剤としての、各種界面活性剤、ポリエチレンワッ
クス、シリコンワックス等の滑剤、タルク等の充填剤を
必要に応じて添加したものが使用可能である。上記以外
でもサーマルヘッドとの貼り付きを防ぐことができる材
料であれば使用可能である。
【0025】このように作製されたOVD画像入り磁気
転写シートは、所定の条件によって、カード、商品券に
代表されるような有価証券、パスポートや証明書類のよ
うにセキュリティ性が要求される被転写体(20)に熱
転写される。
【0026】<データの書き込み>上記のようにOVD
画像入り磁気転写シートを熱転写して作製した媒体に対
して、運用開始時に磁気記録層(14)へデータの書き
込みを行う。磁気ヘッドによるデータの書き込みは公知
の技術であり、また本発明による金属反射層(13b)
である磁性薄膜が、磁気記録層(14)に対してシール
ド効果を持つことに対しては、直流バイアス磁界を媒体
に与えて、シールド効果を弱めてから磁気記録層(1
4)へのデータの書き込みを行えば、効率的であること
も公知の技術である。データの書き込みに関しては、記
録密度・記録パターンを変化させることで、対応できる
機械読み取り方法にバリエーションを持たせることがで
きる。
【0027】<機械的読み取り方法>磁気データの機械
的読み取り方法はいくつかあるが、大きくは接触式、非
接触式、遠隔式の3つの方法がある。それぞれ、既存の
技術の応用であり、接触式は磁気ヘッド、非接触式はM
R(Magnetic Resistance)センサやMI(MagneticIm
pedance)センサ、直交8の字コイル対等が利用可能で
ある。遠隔式の場合、アンテナを用いることができる。
【0028】接触式読み取りの磁気ヘッドは、読み取り
媒体上の磁気記録層を覆うシールド層がある場合に備
え、読み取りトラック部に永久磁石によってバイアス磁
界を印加できるような構造をしているのが一般的であ
る。また、ヘッドコアに少なくとも2つのコイル部を設
け、直流電流により直流バイアス磁界を発生させなが
ら、磁気バーコード部分をスキャンする方法もある。こ
れらの方法により磁気シールド層の下にある磁気記録層
に書き込まれた磁気データに応じた出力電圧を得ること
ができる。
【0029】非接触式のMRセンサ、MIセンサ、直交
8の字コイル対等も基本的には磁気ヘッドと同様の読み
取り方法である。即ち、バイアス磁界を発生させ、発生
させた磁界中に磁性体が存在することによる磁界の変化
を電圧として検出する方法である。
【0030】本発明のOVD画像入り磁気転写シートを
用いた媒体において、最も発明の効果が得られる方法と
して、国際特許WO96/31790に記述されている
ように遠隔式のアンテナによる読み取り方法がある。こ
れは媒体上の磁気記録層に一定の着磁パターンを記録す
ることにより、磁性材料で成膜されている金属反射層を
あたかも磁気バーコードを設けたような状態にし、この
状態でアンテナによって作り出された磁界変化に敏感な
空間領域に媒体をさらすことによって、記録されたパタ
ーンを非接触にて検出する方式である。本方式を使用す
ると、アンテナでのデータ読み取りが可能となるので、
磁気ヘッドを当ててデータを読み取る方式に比較して、
情報量は少なくなるものの、その取り扱いは格段に簡便
になる。
【0031】
【実施例】更に実施例について、説明する。本実施例に
おいて、支持体(11)は12μmの透明なポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを用いた。
【0032】剥離性保護層(12)は、OVD形成層
(13)、及び磁気記録層(14)、接着剤層(15)
をより効果的に被転写体(20)に転写するために支持
体(11)との剥離性、及び箔切れ性を考慮し設けられ
たものであり、以下の配合比からなる組成物がグラビア
印刷法により、乾燥温度110℃、厚さ0.8μmで形
成されている。 アクリル樹脂 ・・・・30部 ポリエチレンパウダー ・・・・10部 トルエン ・・・・40部 メチルエチルケトン ・・・・40部 メチルイソブチルケトン ・・・・20部
【0033】本実施例においてOVD層(13a)は、
以下の配合比からなる組成物をグラビア印刷法により、
乾燥温度110℃、厚さ0.5μmで形成した。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 ・・・・25部 ウレタン樹脂 ・・・・10部 メチルエチルケトン ・・・・70部 トルエン ・・・・30部 また、OVD層(13a)に対し、版面温度が165℃
のプレス成型を行うことによりOVD画像を形成した。
【0034】金属反射層(13b)である磁性薄膜は、
FeターゲットをCH4またはC2 4を含むArガス中
雰囲気中でDCスパッタリングして膜厚1μmで形成し
た。
【0035】磁気記録層(14)は、以下の配合比から
なる組成物をグラビア印刷法により、乾燥温度100
℃、厚さ6μmで形成した。 Ba−フェライト粉 ・・・・30部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 ・・・・10部 ウレタン樹脂 ・・・・ 7部 メチルエチルケトン ・・・・25部 トルエン ・・・・25部 ポリエステル系分散剤 ・・・・ 3部
【0036】接着剤層(15)は、以下の配合比からな
る組成物をグラビア印刷法により、乾燥温度110℃、
厚さ1.0μmで形成した。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 ・・・・30部 ポリエステル樹脂 ・・・・20部 メチルエチルケトン ・・・・50部 トルエン ・・・・50部
【0037】支持体(11)下の剥離性保護層(12)
が形成された面と反対側の面に形成されたバックコート
層(16)は、サーマルヘッドで転写する際、転写リボ
ンがサーマルヘッドに貼り付くのを防止するための層で
あって、以下の配合比からなる組成物をグラビア印刷法
により、乾燥温度110℃、厚さ1.0μmで形成し
た。 ビニル系樹脂 ・・・・50部 イソシアネート硬化剤 ・・・・ 5部 シリコーンワックス ・・・・ 1部 メチルエチルケトン ・・・・50部 トルエン ・・・・50部
【0038】〈情報を有する基材〉製作したOVD画像
入り磁気転写シートを幅12mmにスリット加工した
後、図2(A)に示すように54mm×85mmの白色
塩ビカードをカード基体(21)として、公知の技術を
用いて熱転写して、OVD画像入り磁気層(22)を持
つカードとした。このカードに最大振幅25kOeの減
衰パルス磁界を印加し、脱磁処理を施した。
【0039】<データの書き込み>製作したOVD画像
入り磁気転写シートを転写したカードに、磁気ヘッドを
用いて図2(B)に示すような波形パターンを書き込
み、金属反射層があたかも磁気バーコード状に設けられ
ているような状態にした。
【0040】<データの読み取り>データの読みとり
は、内径80mmの円形アンテナを用いて行った。アン
テナ内を通して、データの読み取りを行ったところ、図
2(C)に示すような波形を得ることができた。
【0041】
【発明の効果】本発明のOVD画像入り磁気転写シート
を用いて形成されたOVD画像入り磁気層を持つ媒体
は、OVD画像が有している装飾性、セキュリティ性が
当然のことながら得られるとともに、磁気ヘッドによっ
て書き込んだデータをアンテナを通すだけで非接触で読
み取ることが可能な媒体となるので、従来にない利便性
を持った媒体を提供することができる。また磁気ヘッド
によるデータの読み書きに関してはシールド層対策を施
した従来技術がそのまま適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるOVD画像入り磁気転写シートの
断面構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態とその記録・読み取りの
例を示したもので、(A)は、OVD画像入り磁気層を
持つカードの平面図。(B)は、OVD画像入り磁気層
に書き込んだ波形(C)は、OVD画像入り磁気層にデ
ータを書き込んだ後、アンテナで読み取った波形であ
る。
【符号の説明】
11 ・・・・支持体 12 ・・・・剥離性保護層 13 ・・・・OVD形成層 13a・・・・OVD層(レリーフ層) 13b・・・・金属反射層 14 ・・・・磁気記録層 15 ・・・・接着剤層 16 ・・・・バックコート層 20 ・・・・被転写体 21 ・・・・カード基体 22 ・・・・OVD画像入り磁気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA01 HA26 HB09 HB10 JA02 JA18 JA19 JB08 JB09 JB23 KA01 KA07 KA09 KA12 KA15 KA38 KA49 LA14 LA20 LA30 LB04 LB18 2K008 AA13 FF11 FF17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の片面に、少なくとも剥離可能に設
    けられた剥離性保護層と、ホログラムまたは回折格子の
    形成されたOVD層と、前記OVD層への入射光を反射
    しかつ磁気記録層を隠蔽する金属反射層と、磁気記録層
    と、接着剤層を順次積層した磁気転写シートにおいて、
    金属反射層が磁性薄膜であることを特徴とするOVD画
    像入り磁気転写シート。
  2. 【請求項2】請求項1の磁性薄膜が、保磁力が30Oe
    以下であることを特徴とする請求項1に記載のOVD画
    像入り磁気転写シート。
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