JPH11314478A - マシンリーダブルパスポート及びその製造方法 - Google Patents

マシンリーダブルパスポート及びその製造方法

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JPH11314478A
JPH11314478A JP12507998A JP12507998A JPH11314478A JP H11314478 A JPH11314478 A JP H11314478A JP 12507998 A JP12507998 A JP 12507998A JP 12507998 A JP12507998 A JP 12507998A JP H11314478 A JPH11314478 A JP H11314478A
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JP12507998A
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Kiyoshi Horie
潔 堀江
Atsushi Kijima
厚 木島
Kazuhisa Hoshino
和久 星野
Hideyuki Yamada
英幸 山田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パスポートの偽造・改竄・変造に対するセキュ
リティ性が良好であり、かつ比較的簡単な装置で読みと
り可能で、その読みとり精度が高いマシンリーダブルパ
スポートを提供することを目的とする。 【解決手段】基材上の少なくとも一方の面上の所定の位
置に、顔写真等の目視確認情報と、OCR等の機械確認
情報が形成されているパスポートで、パスポート基材
は、内部にランダムな磁気固有データを有し、パスポー
ト基材の最外層の、上記顔写真とOCR文字の確認エリ
アを除く任意の位置に前記ランダムな磁気固有データを
表すデジタル情報を付与して成ることを特徴とするマシ
ンリーダブルパスポートおよびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パスポートの偽
造、改竄、あるいは変造の防止し、詳しくはパスポート
へのセキュリティ磁気データの付与に為の技術に関係し
たパスポート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パスポートは、空港での国際乗客の通関
業務を円滑にすることのほか、所持人が国境を越えると
き、または外国の法律が適用される地域で本人であるこ
とを証明するため、あるいは必要な政治的保護を受ける
目的で使用されている。現在使用されているパスポート
はICAO(International Civil
Aviation Organization の略)
の規定によれば、目視及び光学文字識別方式の両方で読
めなければならない。パスポートに使用する材質、セキ
ュリティに関しては各国の自由裁量であり、セキュリテ
ィ機能として一般に使われているのは、有機溶剤等で反
応する化学反応体、虹彩色のパールチップ、ファイバー
(絹もしくは合成繊維、可視もしくは不可視、蛍光もし
くは非蛍光)、ホログラムやマイクロ文字の印刷された
フィルムのセキュリティ糸、透かし模様等を盛り込んだ
用紙や、退色性インキ、蛍光インキ、感熱インキ、光学
的に変化するインキ(OVI)等の各種インキ、細線印
刷、レインボー印刷、凹版印刷、ピクセル印刷等の様々
な技法を組み込んでセキュリティと美観の同時向上を図
っている。
【0003】また、パスポートの目視確認情報としての
顔写真は、従来写真を貼り合わせたものであったが、近
年では写真情報をデジタル化し、これをパスポートに再
現する傾向にある。パスポートへの画像再現方法として
は、現実に多用されているオフセット印刷、グラビア印
刷、スクリーン印刷等の公知印刷方法により前もって基
材上に印刷されたもの、昇華性(熱移行性)染料や、顔
料を分散させた樹脂型溶融タイプや、ワックス溶融タイ
プを用いた転写リボンによる感熱転写記録法、或いは電
子写真法やインクジェット法、光重合記録材等を用いた
各種転写記録法も技術的に可能な例として挙げることが
できる。また、画像を付与したい最終記録媒体(最終製
品)にこれらの画像形成手段を用いて直接に画像を形成
することが技術的に困難であるとか、量産性が悪いと
か、或いは高コストになってしまう、等の何らかの問題
を伴う場合、中間転写媒体ひとまず画像を形成してお
き、しかる後に転写によってその画像を最終製品へ付与
する方法が採用されている。
【0004】また、この種の個人認識データの入った画
像表示体としては、図10(A)に示すように画像デー
タに基づいて形成された画像パターンsをポリ塩化ビニ
ル等カード基材r上に備えたもの、あるいは、図10
(B)に示すように上記画像パターンsに加えてホログ
ラムや回折格子画像に代表されるOVD(Optical Vari
-able Device)画像tを具備するもの等が知られてい
る。
【0005】これらホログラムや回折格子のOVD技術
は、高度な製造技術を要し、複製の難しいことから有効
な偽造防止手段としてクレジットカード、IDカード、
プリペイドカード等のカード類に利用されてきた。さら
には、その装飾性の高さから、包装材、書籍、パンフレ
ット、POP等への利用も少なくない。尚、本明細書に
おいて、上記ホログラム画像や回折格子画像等の光学的
に画像を表現した技術を総称し、OVDと称して用い
る。これらOVDを物品に貼着するための手段として従
来から転写箔を用いて転写形成するといった方法が採ら
れている。この種の転写箔は、基材シート上に剥離層、
ホログラムや回折格子の画像パターンを形成されている
レリーフ層と、公知の薄膜形成手段により形成される反
射層、接着層を順次積層してなる構成のものが知られて
いる。これら、転写箔に刻まれたOVDパターン(ホロ
グラム及び回折格子パターン)は、微少な凹凸パターン
をニッケル製のプレス版に複製し、レリーフ層に加熱押
圧するという周知の方法により大量複製が行われてい
る。
【0006】また、上記反射層は屈折率の異なる透明な
物質を真空蒸着法等の公知の薄膜形成手段により形成す
ることで(以下透明薄膜層と代用)、透明ホログラムや
透明回折格子形成体となることは、公知の技術である。
この場合、レリーフ層と透明薄膜層の屈折率差が大きい
程、反射率も大きくなることは、光学的見地からも明ら
かである。但し、 レリーフ層の屈折率 < 透明薄膜層の屈折率 である。
【0007】上記OVD転写シートの形成方法に関し簡
単に説明する。図11は、透明OVD転写シートの構成
例を示す断面図である。OVD転写シートは、光を透過
しつつ反射する層、すなわち透過性薄膜層層113bを
有しており、被転写体である基材上の印刷等デザインを
損なうことなく、優れたアイキャッチ効果を有すること
ができる。以下、図11の断面図に基づき、その構成を
説明する。支持体としての基材111上に剥離層(剥離
性保護層)112が形成され、剥離層112上にホログ
ラムあるいは回折格子等のOVDパターンを設けたレリ
ーフ形成層113a、透過性薄膜層113bが形成され
ている。この透過性薄膜層113上には接着層114が
形成されている。尚、上記説明及び以降の説明において
も、断面図と説明文では上下の関係が逆になっている
が、上下の関係は転写箔を観察する方向(または、物品
に転写形成する場合の使用状態)に応じて変更するた
め、本質的なことではない。
【0008】また、OVD層113のレリーフ形成面
は、基材111の反対側に存在し、物品表面に転写形成
した場合、剥離層112は基材111との界面にて剥離
し、物品側に移行して保護層としても機能することにな
るため、「剥離性保護層」と称することもある。さら
に、基材を除いた、物品側に移行する各層を総称して
「転写層」と称することとする。
【0009】各図面は、転写箔の構成を模式的に表現す
るものであり、各層の厚さなどの寸法は、実際の製造物
に則したものではない。
【0010】これらホログラムは、一般的に光学的な撮
影方法により微細な凹凸パターンからなるレリーフ型の
マスター版を作製し、これから電気メッキ法により凹凸
パターンを複製したニッケル製のプレス版を複製し、こ
のプレス版をレリーフ形成層113上に加熱押圧すると
いう周知の方法により大量複製が行われている。
【0011】また、この立体画像を再生し得るホログラ
ムとは異なり、微小なエリアに複数種類の単純な回折格
子を配置して画素とし、画像を表現するグレーティング
イメージ、ピクセルグラムといった回折格子画像もま
た、ホログラムと同様な方法で大量複製が行われ、偽造
防止手段としてクレジットカード、キャッシュカード、
会員証カード、社員証カード、プリペイドカード、運転
免許証等の各種カード類、商品券、ギフト券、株券等の
各種紙券類や、申込用紙、領収書、複写伝票等の各種帳
票類や、パスポート、通帳、年金手帳等の各種冊子類の
他、本や手帳の表紙やパネル等ディスプレイ用途等の一
部または全面に貼着して使用されている。なお、本発明
で述べている全面とは、概念的な意味であり、柄・パタ
ーン等を問わず、スポット状・ストライプ状・格子状に
貼着されたものや、定型・不定形の網点状のドットで貼
着されたものも含まれる。
【0012】しかしながら、海外での不法就労等を目的
とした密入出国者は世界的規模で増加傾向にあり、偽造
・変造パスポートも年々巧妙化してきている。上記した
様な従来のセキュリティ技術は、それぞれが特殊な材料
であり、それなりに完成された技術であるが、空港等で
の通関業務においては、顔写真、OCR読みとり、蛍光
印刷の検証などが殆どであり、模造されたものや、巧妙
に変造されたものを完璧に見分けることは不可能であっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みてなされた発明であり、パスポートの偽造・改竄・
変造に対するセキュリティ性が良好であり、かつ比較的
簡単な装置で読みとり可能で、その読みとり精度が高い
マシンリーダブルパスポートを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に示す発明は、
基材上の少なくとも一方の面上の所定の位置に、顔写真
等の目視確認情報と、OCR等の機械確認情報が形成さ
れているパスポートにおいて、該パスポート基材は、内
部にランダムな磁気固有データを有し、パスポート基材
の最外層の、上記顔写真とOCR文字の確認エリアを除
く任意の位置に前記ランダムな磁気固有データを表すデ
ジタル情報を付与して成ることを特徴とするマシンリー
ダブルパスポートである。
【0015】請求項2に示す発明は、請求項1に記載の
マシンリーダブルパスポートを基本とし、前記ランダム
な磁気固有データは、磁性金属ファイバーの分散により
設けられてなることを特徴とする。
【0016】請求項3に示す発明は、請求項1又は2の
いずれかに記載のマシンリーダブルパスポートを基本と
し、前記ランダムな磁気固有データは、磁性材料を高分
子繊維中に充填した高分子磁気ファイバーの分散により
設けられてなることを特徴とする。
【0017】請求項4に示す発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載のマシンリーダブルパスポートを基本と
し、前記ランダムな磁気固有データは、磁性インキから
なるパターンにより設けられてなることを特徴とする。
【0018】請求項5に示す発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載のマシンリーダブルパスポートを基本と
し、前記ランダムな磁気固有データは、不均一に分散さ
れた磁性粒子により設けられてなることを特徴とする。
【0019】請求項6に示す発明は、支持体上に少なく
とも受像層を備えた中間転写媒体の該受像層上に、色材
により着色された画像情報に基づく画像を形成し、また
パスポート基材内部に設けられたランダムな磁気固有デ
ータに対応したデジタル情報を示す文字、記号、画像、
又はパターンのいずれかを付与し、しかる後に、該受像
層の側をパスポート基材上に加熱・加圧することで貼付
けることにより、前記画像情報に基づく画像、並びにデ
ジタル情報を示す文字、記号、画像、又はパターンを、
該パスポート基材上に形成することを特徴とするマシン
リーダブルパスポートの製造方法である。
【0020】請求項7に示す発明は、請求項6にてマシ
ンリーダブルパスポートの製造方法を基本とし、前記中
間転写媒体は支持体と受像層間にOVD画像を備え、色
材により着色された画像情報及び、ランダムな磁気固有
データに対応したデジタル情報は、前記OVD画像によ
り全面を覆われているものを使用することを特徴とす
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明によれば、パスポート基材
内部に設けられたランダムな磁気固有データをデジタル
情報としてパスポート基材の最外層に記録することによ
り、検証時には両方のデータを読みとり、相関係数等に
より真偽判定を行うことができ、偽造・改竄・変造パス
ポートの不正使用を防止することができる。
【0022】
【実施例】<実施例1>以下、本発明の実施例1につい
て図面を用いて説明する。図1は、本実施例に係るマシ
ンリーダブルパスポート1の基本的な構成を示す断面図
である。紙等の材質からなる基材2は、内部にランダム
な磁気固有データ3を有し、基材2の最外層にはランダ
ムな磁気固有データをデジタル情報として記録するデジ
タル情報記録部4が設けられている。本実施例では、顔
料を分散した樹脂型溶融タイプの転写方式を用いて、O
VD画像を含む中間転写シートへの画像形成及び、ラン
ダムな磁気固有データを表すデジタル情報を付与した後
に、パスポート基材上に転写するマシンリーダブルパス
ポートの製造方法を代表して説明する。
【0023】(樹脂型溶融転写リボンの製造)まず、4
つの色の顔料(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラッ
ク)を各々塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂に分散さ
せて顔料インキを調合し、グラビアコーターを用いて厚
さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に各
色が交互に配置されるように塗布・乾燥して4色の顔料
層を有する樹脂型溶融転写リボンを製造した(図示せ
ず)。なお、上記ブラックの色で形成される文字や図
形、バーコード等がパスポートの光学文字識別(OC
R)及び、ランダムな磁気固有データを表すデジタル情
報としてのバーコード等となるため、最終製品となった
ときのPCS値(Print Contrast Si
gnal)が0.6以上となる様にブラックの顔料濃度
及び膜厚を適宜調整することが必要である。
【0024】(中間転写シートの製造)この実施例に係
わる中間転写シートは、図2(A)に示す構成である。
すなわち支持体5上に剥離性保護層6が形成され、剥離
性保護層6の上にOVD層7が形成され、OVD層7の
上に受像兼接着層8が形成されている。
【0025】ここで、支持体5は熱転写における熱圧で
軟化変形しない耐熱性と強度が要求される。その材料と
しては、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等
の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙などから単独で選択
されたもの、または上記より選択されて組み合わされた
複合体が使用可能でる。また、その厚みは、操作性、加
工性を考慮し2〜100μmのものが使用可能である
が、転写適性や加工性等のハンドリング性を考慮する
と、6〜50μm程度のものが好ましい。
【0026】本実施例では、厚さ16μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを使用し、以下の配合比から
なる剥離性保護層組成物を1.5μmとなるように塗布
乾燥した。なお、剥離性保護層6は、OVD層7及び受
像兼接着層8をより効果的に被転写体(図示せず)に転
写するために設けられたものである。さらに、最終製品
となった場合に保護層として機能するものである。 アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部 ポリエチレンパウダー … 5部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部
【0027】剥離性保護層6としては、容易に基材から
剥がれる材料であれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
紫外線あるいは電子線硬化性樹脂のいずれであっても良
いが、柔軟性、箔切れ性を考慮し、熱可塑性樹脂が好ま
しい。その例として、熱可塑性ポリアクリル酸エステル
樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ニトロセル
ロース系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリエー
テル系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂等のを単独あるい
複合して用いることができる。また、箔切れ性や耐摩性
を考慮し、石油系ワックス、植物系ワックス等の各種ワ
ックス、ステアリン酸等の高級脂肪酸の金属塩、シリコ
ンオイル等の滑剤や、テフロンパウダー、ポリエチレン
パウダー、シリコーン系微粒子やアクリルニトリル系微
粒子等の有機フィラーおよび、シリカ微粒子等の無機フ
ィラーを添加することもできる。尚、剥離性保護層6は
支持体5自体が剥離性を有している場合、あるいは支持
体自体に離型処理を施してある場合は設ける必要はな
い。しかし、その場合には転写後、最表面にあたる層
(本実施例においてはOVD層7)に耐摩擦性を付与す
るか、あるいは転写後に保護層を設けることもできる。
剥離性保護層としての厚みは、0.1〜20μmの範囲
で形成することができ、保護層を後から設ける場合には
特に限定されるものでは無い。
【0028】次に本実施例では、OVD層の一例とし
て、図2(B)の構成に示すレリーフ型透明ホログラム
を使用した。以下にその製造方法について説明する。レ
リーフ形成層9は剥離性保護層6とは反対側の面にホロ
グラムのレリーフ形成面を有し、レリーフ形成面上に透
過性薄膜層10が形成されている。なお、このレリーフ
形成面は、レリーフ型ホログラムを構成する微細な凹凸
パターンが形成されたニッケル製のプレス版をレリーフ
形成層上に加熱押圧することにより形成可能である。ま
た、レリーフ形成層はホログラムパターンを層表面(前
述したレリーフ形成面)又は層内に有するものであれば
よく、他に例えば二光束干渉もしくは電子ビーム(E
B)による回折格子(グレーティング)により微細凹凸
形状を有するようにしたグレーティングホログラムやリ
ップマンホログラム等が適用可能である。
【0029】また、透過性薄膜層10は、はレリーフ形
成層(屈折率n=1.3〜1.7)よりも屈折率の高い
透明材料であって、例えば次の表1に示す無機材料が使
用可能となっている。さらに透過性薄膜層10は、複数
の層を重ね合わせて形成してもよく、異なる屈折率の層
の組み合わせ、高屈折率の層と低屈折率の層とを交互に
積層した多層膜としてもよい。
【0030】
【表1】
【0031】また、このような透過性薄膜層10を形成
する方法としては、真空蒸着法の他にスパッタリング
法、イオンプレーティング法等の成膜手段が適用可能で
あり、膜厚としては10nm〜1000nmの範囲にあ
ることが好ましい。また、透過性薄膜層としては、Ti
2 等の高屈折微粉末を樹脂中に分散し、レリーフ形成
層との屈折率差を0.2以上としたものでも良い。この
場合には一般的なコーティング法で塗膜形成できるた
め、上記膜厚に限定されるものでは無い。
【0032】ここで、レリーフ形成層9は、エンボス成
形性が良好で、プレスムラが生じ難く、明るい再生像が
得られ、剥離性保護層6及び透過性薄膜層10との接着
性が良好である樹脂がよく、ここでは以下の配合比から
なる組成物を用い、乾燥後の厚みが1.0μmになるよ
うに形成した。 ポリウレタン樹脂 …30部 メチルエチルケトン …70部 トルエン …30部 また、レリーフ形成面は、このような組成物に対し、前
述したプレス版の版面温度を160℃として形成した。
【0033】なお、レリーフ形成層9としては、他にポ
リカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン(メタ)アクリ
レート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレー
ト、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メ
タ)アクリレートなどの熱硬化性樹脂あるいはこれらの
混合物、さらにはラジカル重合性不飽和基を有する熱成
形性材料などが使用可能であり、また、上記以外のもの
でも、OVD画像を形成可能な安定性を有する材料であ
れば使用可能である。
【0034】透過性薄膜層10は、レリーフ形成層9の
情報を透過するための透明材料であって、ここでは厚さ
50nmのZnSを真空蒸着法により形成した。
【0035】次に、上記透過性薄膜層10上に以下の配
合比からなる受像兼接着層組成物を厚み4.0μmにな
るように塗布乾燥した(乾燥100℃、5min)。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …30部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部
【0036】なお、受像兼接着層8としては例えば、線
状飽和ポリエステル等のポリエステル、ポリ塩化ビニル
や塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等の塩化ビニル
系樹脂、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸−2−メトキ
シエチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸−2
−ナフチル、ポリアクリル酸イソボルニル、ポリメタク
リロメチル、ポリアクリロニトリル、ポリメチルクロロ
アクリレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリ
ル酸エチル、ポリメタクリル酸−tert−ブチル、ポ
リメタクリル酸イソブチル、ポリメタクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸メチルとメタクリル酸アルキル(但
し、アルキル基の炭素数は2〜6)の共重合樹脂等のア
クリル系樹脂、ポリスチレン、ポリジビニルベンゼン、
ポリビニルベンゼン、スチレン−ブタジエン共重合樹
脂、スチレンとメタクリル酸アルキル(但し、アルキル
基の炭素数は2〜6)等のビニル系樹脂等が挙げられ
る。
【0037】また、画像を構成する色材の光による変褪
色を防止するため、受像層兼接着層8内に最大吸収波長
250〜400nmの紫外線吸収剤を添加してもよい。
この様な紫外線吸収剤としては、例えばフェニルサリシ
レート、p−tert−ブチルフェニルサリシレート、
p−オクチルフェニルサリシレート、等のサリチル酸系
紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデ
シルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ
−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン等のベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’
−ジtert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール等
のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−エチルヘキ
シル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレー
ト、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ
ート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤等が挙げら
れる。また、TiO2やZnO系等の微粉末の無機紫外
線遮蔽剤を用いても良い。なお、上記紫外線吸収剤の配
合割合は、受像層を構成する樹脂等からなる組成物10
0重量部に対して、5〜40重量部の範囲で良い。
【0038】(パスポート基材の製造)パスポートに使
用する材質は各国の自由裁量であり、独立したカードま
たは、文書として発行できるほか、ビザ及びそのほかの
証明の便をはかるため、冊子形式としても発行できる。
本実施例では、紙内に磁性金属ファイバー11の分
散、磁性材料を高分子繊維中に充填した高分子磁気フ
ァイバー12の分散、紙上に不規則な磁性インキから
なるパターン13、不均一に分散された磁性粒子から
形成されるランダムな磁気固有データ部14を各々設け
た、4種類の基材2を作成した。なお、ランダムな磁気
固有データとしてのパターンとしては、不規則なパター
ンとして、パスポート基材毎に異なるようにランダムに
形成されており、少なくとも同じパターンは存在しない
ようにするものである。なお、仮に類似するパターンで
あっても、その出現を極めて低い確率に抑えることが望
ましい。
【0039】本発明に用いる用紙は、植物繊維または合
成繊維を原料とし、水中にて叩解し抄いて絡ませた後、
脱水・乾燥させて作られる。この時紙は原料であるセル
ロースの水酸基間の水素結合で繊維間の強度が得られ
る。また、紙に用いる添料としてはクレイ、タルク、炭
酸カルシウム、二酸化チタン等があり、サイズ剤として
はロジン、アルキル・ケテン・ダイマー、無水ステアリ
ン酸、アルケニル無水こはく酸、ワックス等があり、紙
力増強剤には変性デンプン、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリルアミド、尿素−ホルムアルデヒド、メラミン
−ホルムアルデヒド、ポリエチレンイミン等があり、こ
れらの材料をそれぞれ抄紙時に加え、主として長網抄紙
機で抄造するが、これに限るものではない。
【0040】抄紙方法は通常の植物繊維紙の製造に用い
られる方法でよく、原料濃度0.1〜5%好ましくは
0.3〜0.6%の水希薄原料で十分に膨張させた繊維
をよく混練し、スダレ・編目状のワイヤー等に流して並
べ、搾水後加温により水分を蒸発させて作られる。
【0041】また、植物繊維以外の例えば合成繊維や本
実施例の磁性金属ファイバー11や、磁性材料を高分子
繊維中に充填した高分子磁気ファイバー12を混入した
紙の場合は合成繊維間に水素結合などの結合力を持たな
いため結着剤を必要とすることが多いので、合成繊維比
率と結着剤量は、紙の強度を落とさない程度に適宜決め
るのが望ましい。
【0042】不規則な磁性インキからなるパターン13
は、公知の印刷・塗布手段、転写手段、印字手段等の各
種印刷方式等を使用することができ、この磁気パターン
を形成する磁性材料としては、Fe、Ni、Mn、Z
n、Co、パーマロイ、センダスト、Mn−Znフェラ
イト、Mnフェライト、Znフェライト、FeS、マグ
ネタイト、γ−酸化鉄、Co被着γ−酸化鉄、バリウム
フェライト、ストロンチウムフェライト、二酸化クロム
などの金属・合金、金属化合物の粉末をインキ化させた
もの、ファイバー状に形成したもの、上記粉末を樹脂な
どに分散しファイバー状に形成したものがある。磁性材
料は、保持力が60Oe以下の軟磁性材料を用いること
が好ましく、保持力が60Oe以下の軟磁性材料であれ
ば、300ガウス以下の弱い外部バイアス磁場において
も磁性材料が応答し、パターンを読みとることができ、
さらに読みとりの際のバイアス磁場による残留磁化が極
めて少ないため、マグネットビュアー、磁性流体等によ
る磁気パターンの存在が確認しにくい構成とすることが
できる。
【0043】不均一に分散された磁性粒子14で構成さ
れるランダムな磁気固有データは、磁気パターンを故意
につくらなくても、通常の全面コーティングもしくは、
ベタ印刷等によって容易にランダムに作成することがで
きる。つまり、粒径の小さい磁性粒子は磁気インキ中で
比較的均一に分散するのに対し、粒径の大きい場合は磁
気インキ中で不均一に分散するため、この磁気インキを
塗布した層には磁気ムラが発生する。このムラがランダ
ムな磁気固有データとなる。なお、粒径の大きい磁性粒
子とは、磁性粒子単独及びその凝集体を意味する。ここ
で、上記磁気ムラとは、約10〜50μm程度のものが
好ましい。このようなアナログ磁気固有データを読みと
るための磁気センサーの解像度は一般的に約20μm以
上であることから、磁気ムラは20μm以上であれば読
みとりが容易である。
【0044】このような20μm以上の磁気ムラをつく
るために使用される磁性粒子は、2μm以上の粒径を有
することが好ましい。磁性粒子が2μm未満であると、
20μm以上の磁気ムラをつくることが困難となる傾向
がある。さらに好ましくは、磁性粒子の平均粒径は、2
〜40μmである。磁性材料を不均一に分散させる方法
としては、粒度分布(例えば0.5〜10μm)の大き
な磁性粉末を用いる、平均粒子径が10μm以下で粒度
分布が小さい磁性粉末の場合は、一次粒子まで分散させ
ずに、10μm以上の凝集体を残しておく、10μm以
上の大きな磁性粒子を用いること、等が考えられる。磁
性材料の材質・保持力については特に限定されるもので
は無く、何れの磁性材料を使用してもかまわない。
【0045】上記方法にて製造されたランダムな磁気固
有データ入りパスポート基材の平面図を図3〜図5に記
す。ここで作成されたパスポート基材のランダムな磁気
固有データが後に形成する顔写真やOCR読みとりに悪
影響を及ぼす場合には、上記パスポート基材2に隠蔽層
を設けても良い。(図示せず) 隠蔽層としては、非磁性金属薄膜、非磁性金属粉末を合
成樹脂等に分散させた塗液や非磁性隠蔽性顔料を合成樹
脂等に分散させた塗液などを用いることができる。ま
た、上記パスポート基材もしくは、隠蔽層上に印刷層
(図示せず)があっても当然のことながらよい。 印刷
層としては上述したような、有機溶剤等で反応する化学
反応体、虹彩色のパールチップ、退色性インキ、蛍光イ
ンキ、感熱インキ、光学的に変化するインキ(OVI)
等のインキ、細線印刷、レインボー印刷、凹版印刷、ピ
クセル印刷等の様々な技法を組み込むことができる。
【0046】そして、このようにして製造された中間転
写フィルムと転写リボンを図6において示した装置内に
セットし、従来法と同様にサーマルヘッドの発熱素子群
を画像データに基づき発熱させて中間転写フィルムの受
像兼接着層8に上記顔料を分散させた樹脂型溶融リボン
から成る多色の顔写真12、OCR文字13を形成する
と共に、パスポート基材内部のランダムな磁気固有デー
タ3を表すデジタル情報14を、光学バーコード等の方
式で上記OCR文字と同様に、パスポートの機械読みと
りゾーンを除く任意の位置に形成する。その後に、上記
パスポート基材2へ上記中間転写フィルムの受像兼接着
層8を当接し、中間転写フィルム側から加熱媒体を加圧
・加熱(加熱温度:125℃)して上記パスポート基材
上へ受像兼接着層8を圧着させると共に、中間転写フィ
ルムから上記支持体5を剥離させて図7に示すようなマ
シンリーダブルパスポートを各々製造した。
【0047】<比較例1>次に比較例として、パスポー
ト基材にランダムな磁気固有データを有さない従来のパ
スポートを作成した。前記ランダムな磁気固有データを
有さないこと以外は実施例1と同様の方法にて作成した
ものであり、図10に示す。
【0048】ここで、実施例1と比較例1とでそれぞれ
製造されたパスポートを磁気センサーにて検証を行っ
た。すなわち、ランダムな磁気固有データ3は、磁気ヘ
ッドなど磁気検知可能な磁気センサーにより読みとり、
この磁気出力波形(アナログ信号)をA−D変換により
デジタル信号化、一定のルールによるコード化したの
ち、デジタル情報14に固有情報として記録される。照
合時には磁気パターンの領域を同様に磁気ヘッドなどの
磁気センサーにより走査し、下層のランダムな磁気固有
データを読みとり、この読みとり磁気出力波形(アナロ
グ信号)をA−D変換によりデジタル信号化、一定のル
ールによるコード化した情報を、予めデジタル情報14
部に記録されてなる固有情報と比較照合され、一致また
は極めて近似するものなのか、そのデータの相関が演算
され、その結果により真偽が判定されるものである。図
8に本実施例のマシンリーダブルパスポートが真と判定
された状態を、図9に本実施例のマシンリーダブルパス
ポートが偽と判定された状態をそれぞれ示す。
【0049】比較例で製造されたパスポートは、磁気固
有データを有さないため、当然のことながら基材の貼り
替え等を行っても真偽判定できない。一方、本実施例で
製造されたパスポートは、基材の貼り替えや、デジタル
情報記録部の改竄、他の基材上にデジタル情報記録部を
デッドコピー等の偽造・変造・改竄を行っても、データ
の照合により真偽判定が容易に行うことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、パスポート基材内
部にランダムな磁気固有データを有し、基材の最外層に
設けられた前記ランダムな磁気固有データを表すデジタ
ル情報との照合によって、基材の変造や、デジタル情報
の改竄、デッドコピー等の偽造・変造・改竄等を容易に
判定可能なマシンリーダブルパスポートを提供すること
ができる。
【0051】また、支持体上に少なくとも受像層を備え
た中間転写媒体の該受像層上に、色材により着色された
画像情報及び、パスポート基材内部に設けられたランダ
ムな磁気固有データに対応したデジタル情報を付与した
後、パスポート基材上に加熱・加圧することで形成する
ことにより、本発明のマシンリーダブルパスポートをよ
り効果的に製造することができ、パスポート毎に個別の
ランダムな磁気固有データをパスポートの発行時にデジ
タル情報として付与することができるため、万が一のパ
スポート基材の流出等の事故があった場合においても、
偽造パスポートとして使用することができない。
【0052】さらに、OVD画像を全面に備えることに
より、顔写真やOCR文字、デジタル情報部等の部分的
な改竄がさらに困難になり、より偽造防止性の高いマシ
ンリーダブルパスポートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のマシンリーダブルパスポート
の基本的な構成の断面説明図を示す。
【図2】図2は(A)は、本実施例の中間転写シートの
基本的な断面説明図、また、図2(B)は、本実施例の
中間転写シートの具体的な断面説明図をそれぞれ示す。
【図3】図3は、本実施例で作成された、磁性金属ファ
イバー及び、磁性材料を高分子磁気ファイバーの分散さ
れたパスポート基材の正面図を示す。
【図4】図4は、本実施例で作成された、不規則な磁性
インキからなるパターンにより設けられたパスポート基
材の正面図を示す。
【図5】図5は、本実施例で作成された、不均一に分散
された磁性粒子により設けられたパスポート基材の正面
図を示す。
【図6】図6は、本実施例で中間転写シートを用いて、
マシンリーダブルパスポートを作成するための装置の説
明図。
【図7】本実施例で製造されたマシンリーダブルパスポ
ートの正面図。
【図8】本実施例で製造されたマシンリーダブルパスポ
ートの真偽判定において、真と判断された場合の状態を
表す図である。
【図9】本実施例で製造されたマシンリーダブルパスポ
ートの真偽判定において、偽と判断された場合の状態を
表す図である。
【図10】図10(A)及び図10(B)は、従来の画
像表示媒体を示す平面図である。
【図11】従来の透明OVD転写シートの構成例を示す
断面図
【符号の説明】
1…マシンリーダブルパスポート 2…基材 3…ランダムな磁気固有データ 4…デジタル情報記録部 5,111…支持体 6,112…剥離性保護層 7…OVD層 8…受像兼接着層 9,113a…レリーフ形成層 10,113b…透過性薄膜層 11…磁性金属ファイバー 12…磁性材料を高分子繊維中に充填した高分子磁気フ
ァイバー 13…不規則な磁性インキからなるパターン 14…不均一に分散された磁性粒子からなる磁気固有デ
ータ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 英幸 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上の少なくとも一方の面上の所定の位
    置に、顔写真等の目視確認情報と、OCR等の機械確認
    情報が形成されているパスポートにおいて、 該パスポート基材は、内部にランダムな磁気固有データ
    を有し、パスポート基材の最外層の、上記顔写真とOC
    R文字の確認エリアを除く任意の位置に前記ランダムな
    磁気固有データを表すデジタル情報を付与して成ること
    を特徴とするマシンリーダブルパスポート。
  2. 【請求項2】前記ランダムな磁気固有データは、磁性金
    属ファイバーの分散により設けられてなることを特徴と
    する請求項1に記載のマシンリーダブルパスポート。
  3. 【請求項3】前記ランダムな磁気固有データは、磁性材
    料を高分子繊維中に充填した高分子磁気ファイバーの分
    散により設けられてなることを特徴とする請求項1又は
    2のいずれかに記載のマシンリーダブルパスポート。
  4. 【請求項4】前記ランダムな磁気固有データは、磁性イ
    ンキからなるパターンにより設けられてなることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマシンリーダ
    ブルパスポート。
  5. 【請求項5】前記ランダムな磁気固有データは、不均一
    に分散された磁性粒子により設けられてなることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載のマシンリーダ
    ブルパスポート。
  6. 【請求項6】支持体上に少なくとも受像層を備えた中間
    転写媒体の該受像層上に、色材により着色された画像情
    報に基づく画像を形成し、またパスポート基材内部に設
    けられたランダムな磁気固有データに対応したデジタル
    情報を示す文字、記号、画像、又はパターンのいずれか
    を付与し、 しかる後に、該受像層の側をパスポート基材上に加熱・
    加圧することで貼付けることにより、前記画像情報に基
    づく画像、並びにデジタル情報を示す文字、記号、画
    像、又はパターンを、該パスポート基材上に形成するこ
    とを特徴とするマシンリーダブルパスポートの製造方
    法。
  7. 【請求項7】前記中間転写媒体は支持体と受像層間にO
    VD画像を備え、色材により着色された画像情報及び、
    ランダムな磁気固有データに対応したデジタル情報は、
    前記OVD画像により全面を覆われているものを使用す
    ることを特徴とする請求項6にてマシンリーダブルパス
    ポートの製造方法。
JP12507998A 1998-05-07 1998-05-07 マシンリーダブルパスポート及びその製造方法 Pending JPH11314478A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005271217A (ja) * 2004-03-22 2005-10-06 Fuji Xerox Co Ltd 情報記録媒体及びその作製方法
EP1730701A1 (en) 2004-03-01 2006-12-13 Bcode Pty Ltd. Mobile ticketing

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EP1730701A1 (en) 2004-03-01 2006-12-13 Bcode Pty Ltd. Mobile ticketing
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Effective date: 20031224