JPH07503676A - 像の改良 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １８、像が安全像である請求の範囲第２項に記載の方法によって得られた請求の 範囲第１５〜１７項のいずれか１項に記載の文書。

１９、キャリヤと転写可能な層を含む転写媒体であって、転写可能な層はその上 に安全しるしを施したフィルムを含む転写媒体。

２０、安全しるしを安全インキで施した請求の範囲第１９項に記載の転写媒体。

２１、基材上のマーキング物質によって提供された像を改良する方法であって、 マーキング物質は熱可塑性となって成形できるが基材はそうではない高い温度と 圧力の条件下で模様のあるパターンに基材とマーキング物質を接触させ、次いで マーキング物質が型の模様を取得した後に型から取り出す方法。

２２、マーキング物質がドライトーンの像を画定する請求の範囲第２１項に記載 の方法。

２３、型が回折パターンを画定する請求の範囲第２１又は２２項に記載の方法。

明細書 像の改良 本発明は、基材上の熱可塑性マーキング物質によって提供される像の改良方法に 関係し、具体的には物品の信頼性の確立に関係し、マーキング物質は接着性を取 得するように活性化することができる。

このような像は一般に、静電レーザープリンター、又は静電フォトコピー機に使 用される種類のドライトナーを用いて作成される。

最近のレーザー印刷機は各種多様な色調の像を得ることを可能にする。印刷用の 熱可融性のドライトナーの使用が普及している。このようなドライトナーは、例 えばワードプロセッシング、データベース、スプレッドシート、画像ソフトフェ アによって制御した静電プリンター、レーザープリンターによって作成される像 を紙の上に形成するために使用することができる。像は文字、数値、記号、グラ フ、絵の形態であることができる。例えば、サインの形態の像を制御コンピュー ターの中に走査し、データ組の中に保有することができる。データ組は元のデー タと併合することができ、静電レーザープリンターで複合印刷することができる 。サインのアウトプットはドライトナーでファクシミリにより形成する。このよ うなレーザープリンターは身分証明書の作成に使用することができ、身分証明の 詳細は安全印刷のベースストックや、他の個人的な安全印刷物品、例えばパスポ ート、ピザ、チケットのような物品に適用される。

最近のオフィスのフォトコピーは、一般に、像媒体としてドライトナーを使用す る。このようなゼログラフィは黒いドライトナーを用いて複製することが多く、 このフォトコピー印刷は全てのレーザー印刷の原本と識別することが非常に難し い。

ゼログラフィのドツトイメージのカラーコピー機は利用が増えてきている。これ らは元の実際の色の全体の複製を作成する能力を存する。全体の色の再現は静電 走査、原本スリアートワークの色の成分を分離し、次いで黄色、赤紫、及び青緑 に着色した熱可融性トナーと、一般に仕上げの黒いトナーを連続像化堆積によっ て元の色の知覚を再現する。

オフィスのコピー目的とは別に、着色トナー印刷の使用はりソグラフィ印刷の防 水目的に採用される。また、トナーの静電堆積特定のファクシミリ伝送機の印刷 箇所に使用されることがある。

個人的な像の高速印刷法もまた利用できる。ここで、トナーを小切手等に電子制 御によって堆積させ、一般的に印刷したベースストックに例えば名前、住所、預 金者の預金高を印刷し、個人化する。

熱転写テープが使用されることもあり、機構を含めて［ディズイホイールＪプリ ンターと称される。

ドライトナーの形態の像形成の使用が普及している。しかしながら、これは証書 の任意のトナー印刷の特定の部分が信頼性がある、付着している、除かれた、又 は変化したかを確かめることが非常に難しい。

小切手やパスポートのような重要証書は、特に安全な印刷プロセスにおいて特に 開発された材料を用いて印刷され、偽造、変更、置き換えができないようにする 。このような証書にドライトナーで印刷する個人的な像は耐性が少ない。

小切手に個人的事項や金額を書き加えるため、パスポート、チケット等に個人的 事項又は数値を個別に書き加えるために静電レーザー印刷を使用することができ る。このような元の像又は個人的な像の重要な部分を安全にする簡単な手段を提 供する要求が存在する。

特に、色調のある像を迅速に信頼性のあるものにし、フォトコピーから原本を区 別することができることを容易にすることができる要求が存在する。また、色調 のある像の除去、変更、追加等を防ぐ要求が存在する。

身分証明書に成る安全性を付与するかなり粗い方法がイギリス特許出願公開明細 書１１６５５５６号に開示されている。この方法において、オーバースタンプに よって身分証明書の表面上に回折格子構造を付与する。実際には、この方法は作 成に法外に費用がかかり、偽造又は模倣に対して充分な保護を提供しないであろ う。

溶媒で湿らして色調のある像を活性化し、装飾目的に明瞭な転写材料を適用する ことは既に公知である。

また、明瞭なフィルムとホイルをドライトーンの像に適用することも知られてい るが（ＥＰＯ特許出願公開明細書第０１９１５９２号）、これらのフィルムと箔 は装飾性が高く、安全の目的は非常に少ない。これらの使用可能な物の中で恐ら く金属フィルムが複製するに最も難しいが、それでもそのような金属フィルムは 犯罪者には容易に入手でき又は複製できるであろう。

米国のＫｒｏｙ社は色調のある像を装飾するためのシステムを販売している。し たがって、紙の上のドライトーンの印刷をメタライズしたプラスチックの薄いフ ィルムと共に差し向かいで配置することができる。これらを−緒に加熱したニッ プの中を通過させると、トナーが加熱され（熱伝導による）、トナーが粘着性に なる。マイルドなローラー圧力の下で金属表面が粘着性のトナーに押しつけられ 、冷えて接着する。ニップから出たシートは像を一緒に接着し、次いでプラスチ ック支持フィルムをはぎ取る。

トナーを運ばない紙の部分に接触する金属コーティングは紙と接着せず、したが って支持フィルムの上に残る。トナーと接触する金属は、フィルムよりもトナー によってしっかりと接着され、したかってトナーは金属コーティングを受け取っ て保持し、像は外観が変わる。

全体の効果はフォトコピー上の像が金属化されることである。ネガ像もまた支持 フィルムの上に存在するが、通常これは壊される。

Ｋｒｏｙ社は成る範囲の異なる濃淡の転写フィルムを販売している（黒、白、カ ラー、真珠色、メタリック（金、銀）を含む）。例えば、黒トナーを赤、黄、緑 、青、白、金、又は銀のような任意の明瞭な外観に変えることができる。この方 法はグラフィックな装飾に適するが、材料が比較的普通であり、偽造や模倣に対 してあまり保護を提供しない。

このような像をさらに向上させる要求が継続しており、本発明の１つの面にした がうと、基材上のマーキング物質によって像を改良する方法が提供され、マーキ ング物質は熱活性で接着性が生起し、この方法はマーキング物質を支持する基材 と転写媒体を接触させ、転写媒体はキャリヤと転写可能な層を含み、転写可能な 層は使用においてキャリヤと基材の間に位置し、マーキング物質の接着性を熱活 性化し、キャリヤと基材を分離し、それによって活性化したマーキング物質に接 触する転写可能な層の領域がマーキング物質に接触して残り、転写可能な層が可 視パターンを提示又は発生することを特徴とする。

本発明者らは、意外なことに、既に知られている模様のない金属層と対照的に模 様のある転写可能な層を用いることによって、現実的な容易に実施できる仕方で 像の顕著な向上が達成できることを見いだした。さらに驚（べきことに、本発明 者らは、ドライトーンの像にホログラムを転写するような光学的に変化する性質 、又は保護印刷したホイルを付与することが可能であることを見いだした。本発 明は色調のある形状に強いホログラフィックなパターンを付与することを可能に し、また弱いホログラフィックな像や、効果をより微妙にすることを可能にする 。例えば、透明なホログラフィック転写フィルムをピザの色調のある像に適用す ることができる。色調のある像が特定の見る角度で普通に見ることができるが、 傾けるとホログラフィ効果が現れることが必要であろう。

特に、本発明は、基材の中間領域に接着せずに像のみにパターンを非常に正確に 転写できることに注目すべきである。

本発明は簡単な像の外観を向上を提供するために使用できるが、特には、像の安 全性を高めるためにゼログラフィ又はレーザープリントの熱可融性のドライトー ンの像に適用可能である。例えば、ドライトナーを採用する静電レーザープリン トを、身分証明書、ピザ、チケット、免許証、小切手等に個人的な識別像や数値 像を適用するために使用する。身分証明書は、ドライトナーで個人の詳細事項を レーザープリントし、次いでポリエステルのパウチの中にシールした保護印刷基 材を含むことができる。

転写可能な層の可視パターンは、例えば線やドツトのパターンの模様のないパタ ーン、縄編み模様等のような安全タイプのパターンを含むことができ、一般に保 護印刷インキを含み、又は好ましくはホログラフィックパターンのような白色光 の回折、干渉、偏光から生じる光学的に変化するパターンを含む。ここで、ホロ グラフィックとは、例えば回折的にエンボスした表面での光の回折から生じるこ とができる像を意味する。光学的偏光物質は、剥離層（ワックス）によってキャ リヤ上に支持することができる液晶高分子物質を含む。

回折パターンは、模様のない一般的な回折格子、隣接した回折格子のモザイク、 二次元のグラフィクパターン、多数の二次元パターンによって面の深さの印象を 与えるパターン、連続的な三次元の深さを示す物体のホログラム、ステレオホロ グラム、複式ホログラムのパターンであることができる。回折用ホイルは透明又 は不透明でよい。

回折像は、例えばＫｉｎｅｇｒａｍのＷＯ９１１０３７４７に開示の絵画素化し た回折像や、ＷＯ−Ａ−９０１０７１３３に開示のような絵画素化した回折格子 のような電子ビーム書き込み法によって形成したコンピューターにより作成した 回折パターン書き込み法によって作成することができる。

本発明をドライトーンの像に転写可能なホログラフィック層に関して原理的に説 明する。

ホログラフィック転写媒体の例は次のものがある。

ａ）・キャリヤ（例、ポリエステル） ・ワックス剥離層（又は結合制御層） ・エンボス可能な（ｅｍｂｏｓｓａｂｌｅ）ラッカー（例、アクリル）・ホログ ラフィックにエンボスした表面・随意の印刷層又は付加的な透明層 ・アルミニウムのような金属層、又はラッカーと屈折率がかなり異なる層、又は その上に例えば硫化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウムが位置するポリマー ｂ）・キャリヤ（例、ポリエステル、ポリプロピレン）・剥離性のエンボス可能 なラッカー（例、ポリ塩化ビニリデン／ポリフッ化ビニリデン又はアクリル／ビ ニルコポリマー）−エンボスした（ｅｍｂｏｓｓ’ｌ：ｄ）表面・随意の印刷層 又は付加的な透明な高分子層・アルミニウムのような金属層、又はラッカーと屈 折率がかなり異なる層、又はその上に例えば硫化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコ ニウムが位置するポリマー ・随意の印刷層又は付加的な透明な高分子フィルムＣ）・キャリヤ（例、所望に よりコロナ処理したポリプロピレン）・剥離性のエンボスした表面 ・随意の剥離性の印刷 ・アルミニウムのような金属層、又はラッカーと屈折率がかなり異なる層、又は その上に例えば硫化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウムが位置するポリマー 全ての回折的にエンボスした又は注型した透明な高分子表面の裏面は、通常は連 続的で不透明であることができるが部分的に薄いフィルム又は点状であることが できる金属フィルムで処理することができ（例、ＥＰＯ特許出願公開明細書第３ ２８０８６号に開示）、又は異なる屈折率の物質、例えば硫化亜鉛、酸化チタン 、酸化ジルコニウム層で被覆してホログラムを形成する。透明なホログラムのコ ーティング例はＥＰＯ特許出願公開明細書第２０１３２３号に開示されている。

これらの場合において、金属層を環境に曝すことがあり、付加的な透明層を金属 層を保護するために提供することができる。これらの保護層は蛍光体であるこが できる。

回折表面はアルミニウム、金、銀、クロム、銅、ニッケル、チタン、亜鉛、マグ ネシウム等の蒸着又は電子ビーム堆積の金属層で処理することができる。

或いは、干渉構造を作成するために、キャリヤを硫化亜鉛のような誘電物質の薄 い層で交互に処理することができる。例えば、そのような凝集多層コーティング は、多数の金属層と誘電層を連続的に堆積させる、又は入射白色光又は他の可視 光と干渉するような厚さで２以上の誘電物質の層を変えることによって作成する 。これらの層は光干渉構造を構成し、剥離性のキャリヤの上に形成することがで き、本発明にしたがって転写した後、白色光干渉性の光学的に変化する外観を色 調のある印刷物に与える。

全てのホログラフィックパターンの中の特徴を読むことができる機械を含めるこ とができる。ホログラムは金属層又は他の層の適用の前にエンボスした界面に印 刷することができる。透明なホログラムを作成する場合、印刷は屈折するホログ ラフィック層の上又は下でよい。

この方法の次の性能が認識されるであろう。即ち、基材の上に堆積したマーキン グ組成物による像化法の新しい外観は、転写媒体からの二次像が一次像の上に重 なることができることである。特に、転写する像が下地像の多数の部分の上に広 がる小さな繰り返しの記号又は特色を示す場へ、全ての変化した部分の検出が非 常に容易になるため、安全性の顕著な向上が達成される。同様に、格子構造から 生じる段階的な色の変化、又は光の干渉から得られる段階的な色の変化は、１つ の色調のある性質から次への視覚の連続性を生じさせるために使用することもで きる。次いでホログラフィックに改質した色調のある像は、カラーコピーを含む フォトコピーに抵抗するようになる。本発明者らが採用する模様化物質は供給を 制限することができ、製造が難しいため、偽造を抑制することができる。同様に 、犯罪者が付加的な性質を加えることは困難であろう。

好ましくは、二次パターンは個人の像形状（組み合わせてアルファベット文字の ような像の要素の全部又は一部を形成する絵画素又はドツトとは異なる）の全体 の上に広がる。

完全に模様入りにした保護コーティングを提供することにより、結果を正確に再 現することが難しいため、偽造が実質的に禁止される。模様化材料の供給もまた 入手を制限することができ、偽造者の変更しようとする試みはさらに見つかりや すいと思われる。

ホログラフィックフィルムのような任意の光学的に変化できる転写フィルムを使 用すれば、模造や偽造は特に防げるであろう。ホログラム等の再現の困難さはか なりである。

本発明のもう１つの長所は、ホログラム「印刷」、干渉構造、安全パターンの非 常に簡単な方法を提供することである。このように、ブランド保護ラベルの上の 連続番号は、ドライトナーを用いて印刷し、次いで転写を行うことによってホロ グラフィック特性を有して容易に「印刷」することができる。

転写媒体はシート状又はリボン状で提供することができる。例えば、印刷した金 額値のようなく色調のある）情報倫の一部を確かめることだけが必要である。二 の場合、局所的な転写特性を有するフィルムを使用することができ、或いはキャ リヤフィルムの１つの端で文書に接着によって剥離しながら取り付ける転写物質 のタブを提供することができる。

転写媒体上のパターンは一般に微細なパターンであることができる（像の領域の 大きさに対して）。例えば、単語や大きい番号を含む各々の別な記号（各々の絵 画素では必ずしもない）が模様入りにすることが好ましい。したがって、いくつ かのアラビア数字を含む番号をトナーで印刷する場合、各々のアラビア数字は七 の周囲の中にホログラフィック又は同様な外観を与えることができ、好ましくは 、アラビア数字又は系統的な色の変化を渡して（二次）ホログラフィックパター ンの認識できる連続性が存在することができる。

このように、本発明はレーザー印刷像の極めて簡単で、便利であって、確かな保 護方法を提供する。本発明者らは、ホログラフィックな詳細の微細さが、予想の ようには加熱転写プロセスの間に失われないことに特に注目すべきと考える。

熱可融性ドライトナーや同様な熱活性できる静電堆積粉末１．電子タイプライタ −転写フィルムや熱プリンター転写フィルムのような熱軟化性像化フィルム、及 びスクリーン印刷、凹版リソグラフィク、活版のインキ、マーカーペンのインキ を用いて適当な像を形成することができる。このようなホログラフィック転写の アクセプタ一層は充分な面積の層であり、転写温度に加熱したときに充分な粘着 性と流れ変形を示す必要があり、そうでなければ品質に満足することができない であろう。

電子的に形成した他の形態の像を転写媒体、例えば熱転写テープ、転写可能なタ イプライタ−フィルム、サーモグラフィク像、さらに軟化性印刷インキ、例えば スクリーン印刷、静電堆積粉末の上に使用することができる。

転写可能な層の上の全ての印刷は、証券印刷業に典型的に使用されるような微細 なラインワークの表示のパターンとして典型的に存在することができる。また、 印刷はアルファベットと数値のパターン、バーコード、記号、言語、グラフデザ イン、幾何図形、ベクトル表示、線パターン等の像を提供することができる。こ れらの印刷した像は、使用においてマーキング物質が適切に模様入りにされるよ うに転写可能な部分を覆うべきである。

印刷は黒、白、カラー、メタリック、カラーメタリック、真珠色、玉虫色等の剥 離性のインキ、又はトナー等を例えばキャリヤフィルムの上に印刷することによ って形成した印刷パターンとして作成することができる。転写物質は、転写フィ ルムの全体にキャリヤ剥離性インキを適用する前にキャリヤの上に印刷すること によって模様化することができる。このような模様化インキがその表面上にない 場合、媒体が全体的に又は部分的に透明であれば、転写媒体の内側又は媒体の最 も遠い表面上に位置することができる。

また、証券印刷業で知られるように、インキ対を前景の像又は背景のコーティン グの中に混ぜて［虹Ｊ色の変化を形成することができる。メタリックインキ対も また採用できる。

インキは特殊の（安全な）性質、例えば紫外線、可視光、近赤外光の誘導の蛍光 又は燐光、フォトクロミズム、サーモクロミズム、又は磁気特性を有することが できる。

転写可能な層が印刷物を支持する場合、この層は一般に不透明、半透明、又は透 明、無色又は着色、或いはメタリックであることができる層を形成する剥離性の フィルムであることができる。

次いでキャリヤをコーティング又は他のフィルム堆積法で処理して転写可能な層 の構造を形成する。転写可能な層が透明ならば、印刷を外面の内側又は外面上に 位置させることができる。

マーキング物質は一般にその温度を上げることで活性化させ、典型的に転写媒体 が像と接触したときに行う。ここで、活性化は接触の前又は後で行うことができ る。加熱粘着化印刷インキとドライトナーは、高温の条件下で、マーキング物質 （基材ではない）は粘着性になり、転写媒体の転写接着面に局所的に接着するで あろう。この接触過程の後、転写媒体は基材から離れる（必要により冷却後）。

このように、転写を行うためには、熱活性できる像を支持する基材と転写層とを 接触させる必要がある。像化媒体が転写コーティングに接着するように充分な熱 圧を適用する必要がある。転写温度は、基材、キャリヤフィルム、転写層のその ものが粘着化又は劣化するしない温度を選択すべきである。

キャリヤを剥離・除去したとき、熱活性可能な像と接触する転写層の部分のみが 転写される。

ドライトナーであって、転写媒体が例えばラッカーのフィルム形成コーティング を含む場合、トナーが粘着性になる温度はエンボスパターンを支持するラッカー のガラス転移点よりもかなり低いべきであり、そうでなければ転写パターンのロ スを伴う早すぎる軟化が生しることがある。

転写は、平らな又は模様のある表面を有することができる加熱した熱盤を使用し て行うことができる。或いは、回転ラミネート装置のような加熱ローラーを使用 して転写を行うこともでき、ローラーは平ら又は場合により模様入りであること ができる。ローラーはドライな色調のあるコピー機、又はドライトナーで印刷を 形成するレーザープリンターの中に組み込むことができる。ローラーは基材の幅 の全体を覆う必要はな（、例えば帯を覆えばよい。

伝導により加熱した高温ローラーの使用とは異なり、例えば赤外線帯ランプから の輻射熱を使用することもでき、両方の物質を面と面での接触を保ちながら層を 加熱し、又は特定の用途においては高周波誘導加熱によって行うこともできる。

また、トナーによって画定した像の場合、転写媒体とトナーの特性は重要であり 、実験によって特定の適用を決めることができる。

トナーは通常の周囲条件下では粘着性を示さず、加熱すると粘着性になるべきで ある。基材の表面はトナーを接着するに充分強い必要があり、トナーは転写フィ ルムに接着するに充分強い必要がある。

当然ながら、それぞれの接着結合と凝集強度は転写が明瞭に生じるように充分で なければならない。また、基材の上に存在するトナーの量が転写した像の質に影 響することがある。

転写可能なホログラムを印刷又はコピーの全部又は一部に付着させる出力箇所を 有するレーザープリンターのような連続的印刷機の中で転写を行うことができる 。

トナーが縁取りを含む場合、ポジ印刷記号に（ホログラフィック）パターンを転 写することの他に、記号にネガの縁取りを転写するために使用することができる 。

本発明に使用する転写可能なホイルの製造は、ホイルをうまく使用することを可 能にするに必要な相対的な凝集力と接着力を考慮する必要がある。即ち、例えば ホイル上で容易すぎる剥離性や軟らかすぎるエンボスラッカーの使用は早すぎる 剥離につながることがある。

例Ｃにおいて、回折パターンを有するラッカーなしの金属を転写する場合、トナ ー表面は既に融解状態であり、比較的なめらかであることが適切である。トナー が溶融状態のときトナーと金属の接触を圧力下で起こすことができ、ホログラフ ィック像が驚くほど保たれることを可能にし、懸念されるロスは生じない。この 方法は、メタリック層のみを転写すると同様な、ホログラフィック像の低コスト の転写法を提供する。ここで、構造の耐久性は、金属を高分子層で保護した場合 よりも少ないであろう。

本発明に使用する色調のある又は他の適切な像を運ぶ基材にはセルロース紙、ラ ッグペーパー、バライタ表面紙を含む表面仕上紙、樹脂コーテイング紙、不織紙 を含む合成紙、ラッカーコーテイング紙、プラスチックフィルム、メタライズプ ラスチックフィルム、プラスチックラミネートフィルム、プラスチック紙ラミネ ート、金属ホイル、金属シートがある。

本発明の実施に適切なトナー又は他のタイプの軟化性印刷を備えたものの例には ピザ、パスポート、免許証、小切手、身分証明書、プラスチックカード、預金通 帳、チケット、証文、株券、領収証、入場証、許可証、静電ホトコピー、静電レ ーザー印刷物、商標保証ラベル、連続番号紙片、品質保証書、荷物札、発送証明 書、法律証書、変更証明書がある。

保護ラッカーは例えば印刷によって改良像の上に提供することができ、所望によ り改良像によって覆われていない領域まで広げることができる。

本発明の方法は、実物又はトナーや熱活性可能なインキのような軟化性像を育す るファクシミリの形態であるならば、サインや図形パターンを保護するに適する 。

転写可能な層は通常は連続であり、キャリヤを完全に覆うことができる。ここで 、模様のある転写フィルムを提供するように、エンボス可能なラッカーのパター ン、次いでホログラフィックエンボシング、次いでメタライズパターン（例、金 属メッキ法）を印刷することができる。

要するに、本発明は、任意の印刷した文字又は数値記号で伝えられる情報内容を 変化させずに、色調のある又は同様な像に新しい外観を与えることを可能にする 。驚くことに、本発明者らは例えばホログラフィックな外観を示すホイルの熱転 写の際に回折エンボス可能の微細さが壊されないことを見いだした。

即ち、連続番号の形態で１〜５の数字が黒いトナーで印刷された場合、ホログラ フィック転写ホイルを適用することにより、その数字がホログラフィックな外観 を有するように見ることができる。このホログラフィックな外観は偽造や変更が 困難であろう。実際に、回折着色であることができ、任意の１つの数字を画定す るトナー画定領域の中に見ることができるホログラフィックパターンと別に、ホ ログラフィックパターンは隣の数字を渡して連続して見ることができる。したが って、１つの数字の中のパターンと隣の数字の中のパターンを提供し、２つのパ ターンの間にグラフ式の相関性を有することによって、偽造と犯罪者の作業はよ り困難になる。

ホログラフィック像はフォトコピーが困難であるだけでなく、数値に関係する一 連のパターンの中の１つの数字の変更、除去、追加は容易に見つけることができ る。このことは、法律証書や小切手等のように値がトナーで描かれている貴重な 文書の元の像の保護に非常に価値があると考えられる。また、この方法は連続的 生産性を可能にし、ホログラフィック転写ホイル等がリール形態で存在すること ができ、ドライトナーや、ドライトーンの黒を印刷するレーザープリンター、カ ラーコピー機、小切手記名プリンター、又は全体の印刷操作が完了する前にドラ イトーンの像に転写するプリンターの出力端部に位置させることができる。

１つの記号と他の記号に関係して使用できるパターン、又は他のパターン含む像 のパターンは、拡大比の絵画像を含むことができ、又は例えば繰り返しの語句や 縮小の標章や随意の種々の色の変化を含む一般的なパターンを含むことができる 。

ホログラフィック物質は非常に有用と思われるが、隣接した文字の安全性は、１ つの文字から次の文字に伸びる微細な線の安全しるしを支持する金属フィルムを 使用することによって顕著に高めることができる。

高い安全性の提供に加え、方法は新規な色調の装飾法及びその像を提供する。転 写する形状は元のデザインや変化するデータを追従し、ホットスタンプと異なり これらは容易に変化することができる。

本発明の第２の面にしたがうと、基材の上のマーキング物質によって提供される 像の改良法は、基材とマーキング物質と模様のある型を、マーキング物質は熱可 塑性で成形できるが基材はそうではない高温と圧力の条件下で接触させ、次いで マーキング物質が型模様を得た後に梨から外すことを含む。

本発明のもう１つの面として、驚くべきことに、高い温度と圧力の条件下で回折 模様の型に接触させ、トナーを型に一致させ、次いで型からトナーを離すことに よって、静電レーザープリンター又はドライトーンコピー機で作成したドライト ーン像に回折性（例、ホログラフィック表面効果）を与えることができることを 見いだした。

冷えた調色した像は一般に型によって滑らかであり、フィルム形成状態に近く、 滑らかな表面は型から付与された回折微構造を保持する。

このようにして、ホログラフィック転写物質の転写を行う必要なしに、微妙であ って容易に視覚で検出できる仕方において調色した像を回折的に装飾することが 可能なことが分かった。

黒トナーを使用する場合、調色した像は光沢のある外観を取得し、検査において 回折的に改良されたことが分かる。

いくつかの調色した文字をつなげた回折型を使用することにより、各々の文字に 微妙な回折の外観を与えることができる。制限よりも回折パターンをこれらの文 字のつながりを渡して変化するように選択する場合、回折像のパターンの変化を 、文字から文字に連続的な仕方で広がるように見ることができる。このように、 物品の保証検査をするときに、全ての変更、除去、追加が認められやすい。

トナーへの回折パターンの付与は、表面が回折用微構造を有する金属プレートを 用いて達成することができる。これは一般に［ホログラフィックシム」と言われ る。或いは、微構造はプラスチックに成形して存在する存在することができる。

ここで、プラスチックはトナーが軟化して成形することができる温度よりもかな り高いガラス転移点を存する必要があろう。

したがって、ホログラフィックにエンボスしたポリプロピレンやポリエステルの フィルムを型として採用することができる。ここで、典型的に、調色した印刷は 型の表面に接触して配置し、２つの表面を高い温度と圧力の条件に一緒に保つ。

成る程度冷えると、紙を型から剥ぎ、トナーの表面は、文書の即席の検査では簡 単に気づかないが視覚的に確かめることができる回折の、微妙な、安全な特徴を 有することができる。別な角度においてトナーは比較的通常に見え、例えばその ように処理した黒は全ての文書の読みやすさを助けることができる。回折像は典 型的に前記のタイプであることができる。

シムは平面状スタンプとして、又はロータリーエンボスに適切な円筒上に使用す ることができる。特定の基材は紙のように圧縮性であり、最終的な回折像の品質 は付与すべき微細な微構造に対して達成できる圧縮性の均等性と基材の全体のな めらかさに依存することがある。

１つの態様として、トナーの表面が光回折性であるドライトーンによって形成し た印刷像がある。

次に本発明による方法と装置の例を添付の図面を参照して説明する。

発明の詳細な説明 次に添付の図面を参照しながら本発明による方法と装置の例を説明する。

図１は装置の略図である。

図２と３は装置による処理の前後でのシートを示す。

図４は図１に示す転写媒体を横切る拡大横断面図である（等倍率ではない）。

図１に示す装置は静電印刷機又はフォトコピー機の一部でよく、コンベアーベル ト３を装着する一対のローラー１，２を含む。コンベアーベルト３はドライトナ ーによる印刷（図示せず）の後にシート４を受け取り、加熱した（手段は図示せ ず）ローラー２とローラー５の間のニップにこれらのシートを運ぶ。貯蔵ロール ６の上に支持した転写媒体７をローラー２．５の間のニップを通して供給し、次 いでローラー８で取る。ニップを通ったシートは、ローラー２とローラー９と同 軸のローラー（図示せず）に乗せたベルト８の上で受けホッパー１０まで運ぶ。

図２はコンベヤー３で運ぶときのシート４の例を示す。シート４は、文字ＢとＣ からなるドライ調色像１１、及び他の印刷情報１２（ドライトナーで印刷せず） を保持する。

図４は転写媒体７の典型的な形態を示す。転写媒体はポリエステルキャリヤ１３ 、ワックス剥離層１４、ホログラフィックにエンボシングしたラッカ一層１５を 含む。エンボッシングはアルミニウムのような金属層１６で被覆する。

シート４はローラー２．５の間のニップに入りながら加熱され、ドライトナーが 熱処理によって粘着性になることができる。粘着性のドライトナーは転写媒体７ と接触したときに接着剤として作用し、したがって転写媒体の成形部分はキャリ ヤ１３と剥離層１４から層１５．１６を引き離し、文字ＢとＣの成形領域の上に 転写する。この転写操作の後のシートの外観を図３に略図で示しており、文字Ｂ とＣがホログラフィク像を保持し、シートの他の領域（印刷領域１２を含む）は 像を保持しないことが見える。ホログラフィク像は転写部分ＢとＣの間の位置合 わせの中に見ることができる。

上記の転写ホイルの組み合わせを、文書の異なる部分に異なる作用を付与するた めに使用することができる。

一般に、残りの未転写媒体を有するキャリヤは、例えば補足的な像を支持するレ シートのような機能をするために保つことがある特定の用途を除き、廃棄してよ い。

補正書の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の８） 平成６年８月ｑ　日

Claims (23)

【特許請求の範囲】
1. １．熱活性によって接着性を付与することができる熱可塑性マーキング物質を基 材の上に施して像を改良する方法であって、マーキング物質を支持する基材に転 写媒体を接触させ、転写媒体はキャリヤと転写可能な層を含み、使用において転 写可能な層はキャリヤと基材の間に位置し、マーキング物質の接着性を熱的に活 性化し、キャリヤと基材を分離し、それによって活性化したマーキング物質に接 触する転写可能な層がマーキング物質の上に残り、転写可能な層が可視パターン を形成する像の改良方法。
2. ２．マーキング物質が安全像を画定する請求の範囲第１項に記載の方法。
3. ３．基材が安全文書を含み、マーキング物質が保持者に特徴的な個人用の像を画 定する請求の範囲第２項に記載の方法。
4. ４．基材がビザ、パスポート、免許証、小切手、身分証明書、プラスチックカー ド、預金通帳、チケット、証書、株券、領収書、入場券、許可証、静電ホトコピ ー、静電レーザー印刷物、商標保証ラベル、連続番号紙片、品質保証書、荷物札 、発送証明書、法律証書、変更証明書から選択された文書である請求の範囲第２ 項又は３項に記載の方法。
5. ５．可視パターンが光学的に変化するパターンである請求の範囲第１〜４項のい ずれか１項に記載の方法。
6. ６．光学的に変化するパターンがホログラフィーパターンである請求の範囲第５ 項に記載の方法。
7. ７．ホログラフィーパターンが、模様のない一般的な回折格子、隣接する回折格 子のモザイク、二次元のグラフパターン、多数の二次元のパターン、連続的な三 次元深さを示す物体のホログラム、ステレオホログラム、多重ホログラムから選 択された請求の範囲第６項に記載の方法。
8. ８．転写可能な層が少なくとも部分的に金属フィルムで被覆されたエンボス表面 を含む請求の範囲第１〜７項のいずれか１項に記載の方法。
9. ９．転写されたパターンが、マーキング物質によって画定された下地像の多数の 部分の上に広がる繰り返しを有する請求の範囲第１〜８項のいずれか１項に記載 の方法。
10. １０．可視パターンが、繰り返しなしに、マーキング物質によって画定された像 の全体の上に広がる請求の範囲第９項に記載の方法。
11. １１．マーキング物質によって画定された像が、微細なラインワークのしるし、 アルファベットと数字のパターン、バーコード、標章、語句、グラフ状デザイン 、幾何図形、ベクトル配列、線パターン等の１種以上を含む請求の範囲第１〜１ ０項のいずれか１項に記載の方法。
12. １２．マーキング物質が印刷インキ又はドライトナーを含む請求の範囲第１〜１ １項のいずれか１項に記載の方法。
13. １３．マーキング物質の接着性が、転写媒体が基材に接触しながら活性化される 請求の範囲第１〜１２項のいずれか１項に記載の方法。
14. １４．基材が紙、ラグペーパー、バリタ表面紙を含む表面仕上紙、樹脂コーティ ング紙、不織紙を含む合成紙、ラッカーコーティング紙、プラスチックフィルム 、メタライズプラスチックフィルム、プラスチックラミネートフィルム、プラス チック紙ラミネート、金属ホイル、金属シートから選択された請求の範囲第１〜 １３項のいずれか１項に記載の方法。
15. １５．基材上の熱可塑性マーキング物質によって提供された像を有する文書であ って、前記マーキング物質は熱的に活性化されて接着性を取得することができ、 請求の範囲第１〜１４項のいずれか１項に記載の方法によって改良された像を有 する文書。
16. １６．トナー像がレーザー印刷又はゼログラフィーコピーによって得られた請求 の範囲第１５項に記載の文書。
17. １７．像を改良するために使用した転写媒体の転写可能な層が光学的に変化する パターンを含む請求の範囲第５〜７項のいずれか１項に記載の方法によって得ら れた請求の範囲第１５又は１６項に記載の文書。
18. １８．像が安全像である請求の範囲第２項に記載の方法によって得られた請求の 範囲第１５〜１７項のいずれか１項に記載の文書。
19. １９．キャリヤと転写可能な層を含む転写媒体であって、転写可能な層はその上 に安全しるしを施したフィルムを含む転写媒体。
20. ２０．安全しるしを安全インキで施した請求の範囲第１９項に記載の転写媒体。
21. ２１．基材上のマーキング物質によって提供された像を改良する方法であって、 マーキング物質は熱可塑性となって成形できるが基材はそうではない高い温度と 圧力の条件下で模様のあるパターンに基材とマーキング物質を接触させ、次いで マーキング物質が型の模様を取得した後に型から取り出す方法。
22. ２２．マーキング物質がドライトーンの像を画定する請求の範囲第２１項に記載 の方法。
23. ２３．型が回折パターンを画定する請求の範囲第２１又は２２項に記載の方法。