JP4647958B2 - ズームレンズ鏡筒の駆動機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ズームレンズ鏡筒に関し、特に光学要素の駆動機構におけるばね付勢構造に関する。
ズームレンズ鏡筒の駆動機構では、光軸方向へ互いに異なる軌跡で移動する複数の移動枠の間をばね付勢してバックラッシュを取ることが行われている。特に、レンズ鏡筒の外観を構成する外筒は、外力を受ける可能性が大きいため、外力を受けても正常な位置に復帰できるように、強いばね付勢力が必要とされる。また、多段繰出式のズームレンズ鏡筒における最前方の外筒は、撮影光学系のうち最大径をもつレンズ群を保持することが一般的に行われるため、他の移動枠よりも重量がかさむことが多い。そのため、このような外筒の保持には、より強いばね付勢力が要求される。
また、光軸方向に並ぶ3つの移動部材を互いにばね付勢する場合、3つのうち光軸方向の最前方と最後方の移動部材にそれぞれ付勢ばねの一端部を接続し、この2つの付勢ばねの他端部が光軸方向中間の移動部材に接続されていた。
ところが、以上のような外筒を含む各移動枠の移動量の度合いによってばね付勢力の強弱が生じ、安定したばね付勢力を付与することが難しいという問題があった。例えば、変化するばね付勢力の中で最弱の状態を基準のばね荷重(最低復帰力)として設定しなければならないので、このばね付勢力が最大になったときには荷重が過大となり、鏡筒の動作に対して大きな負担となるおそれがある。その結果、モータ駆動タイプのズームレンズ鏡筒では、ズーム用モータに強力で大型なものを使用する必要が生じ、鏡筒の小型化や軽量化が難しくなってしまう。
また、以上のような中間の移動部材を挟んでその前後に付勢ばねを配した構造では、それぞれの付勢ばねは、光軸方向に隣り合う移動部材の間隔以上に長くすることができない。そのため、比較的ばね定数の大きな付勢ばねを用いる必要があり、組み立てを難しくしていた。また、この構造では2つの付勢ばねの付勢力のバランスをとることが難しかった。
本発明は従って、光学要素を支持する移動部材に対して、高負荷になることなく安定したばね付勢力を与えることが可能なズームレンズ鏡筒の駆動機構を提供することを目的とする。本発明はまた、付勢ばねの組み込みや付勢力設定(調整)が容易であるズームレンズ鏡筒の駆動機構を提供することを目的とする。
本発明は、撮影光学系を構成する光学要素を支持し光軸方向に直進案内された3つの移動部材と、この3つの移動部材をそれぞれ独立して光軸方向に相対移動させるガイド手段を備える共通駆動部材と、この3つの移動部材を光軸方向に付勢して上記ガイド手段との間のバックラッシュを取る付勢部材を備えたズームレンズ鏡筒において、付勢部材が、付勢方向同一の第1と第2のばね部材からなること、3つの移動部材のうち、光軸方向の最前方移動部材と最後方移動部材のいずれか一方を、この第1と第2のばね部材の両方の一端部が共通に接続する共通ばね支持体とし、該最前方移動部材と最後方移動部材の他方とその間の中間移動部材とを、この第1と第2のばね部材の他端部が個別に接続する単独ばね支持体としたこと、及び、撮影光学系の変倍動作の少なくとも一部で、2つの単独ばね支持体が共通ばね支持体に対して互いに光軸方向の反対方向に移動し、第1と第2のばね部材のばね荷重の増加量が正負の関係になることを特徴としている。この構成により、共通ばね支持体に対して均質なばね付勢力を与えることができる。
本発明では、3つの移動部材のうち、鏡筒外側に露出する外観部材を共通ばね支持体とすることが効果的である。また、3つの移動部材がそれぞれ支持する光学要素をレンズ群とし、共通ばね支持体である移動部材が支持するレンズ群が最大径であると、より効果的である。
共通駆動部材は、例えば、光軸を中心として回転可能なカム環とすることができる。この場合、3つの移動部材は、該カム環の内周面または外周面に形成した軌跡の異なる少なくとも3つのカム溝に摺動可能に嵌まるフォロアをそれぞれ備えるとよい。
第1と第2のばね部材を共に引張ばねにすると、構造が簡略になり好ましい。
以上の本発明によれば、光学要素を支持する移動部材に対し、簡単な構造で、高負荷になることなく安定したばね付勢力を与えることができる。また、本発明によれば、付勢ばねの組み込みやその付勢力バランス取りの作業性が向上する。
図1ないし図3は、本発明を適用したズームレンズ鏡筒10の断面を示しており、図1はワイド端撮影状態、図2はテレ端撮影状態、図3は収納状態である。図1及び図2に示すように、撮影時におけるズームレンズ鏡筒10の撮影光学系は、物体側から順に第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2、シャッタS(絞)、第3レンズ群LG3、第4レンズ群LG4、ローパスフィルタ11及びCCD(固体撮像素子)12からなっている。この撮影光学系の撮影時の共通光軸をZ1で示す。ズーミングは、第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2、第3レンズ群LG3を撮影光軸Z1方向に所定の軌跡で進退させることによって行い、フォーカシングは同方向への第4レンズ群LG4の移動で行う。なお、以下の説明中で「光軸方向」という記載は、特に断りがなければ撮影光軸Z1と平行な方向を意味している。
図4は、ズームレンズ鏡筒10の構成要素を分解して示したものであり、図5から図12は、これらの構成要素を拡大して示したものである。ズームレンズ鏡筒10は図示しないカメラボディ内に搭載されており、該カメラボディに対して固定される固定環13を備えている。この固定環13の後部にCCDホルダ14が固定されている。CCDホルダ14の中央部にはCCD保持板15を介してCCD12が固定され、CCD12の前部にローパスフィルタ11が保持されている。ローパスフィルタ11とCCD12の間はパッキン16で密封される。
固定環13内には、第4レンズ群LG4を保持するAFレンズ枠(4群レンズ枠)17が光軸方向に直進移動可能に支持されている。固定環13とCCDホルダ14には、撮影光軸Z1と平行な一対のAFガイド軸18A、18Bの前端部と後端部がそれぞれ固定されており、このAFガイド軸18A、18Bに対してそれぞれ、AFレンズ枠17に形成したガイド孔(ガイド溝)が摺動可能に嵌まっている。固定環13とCCDホルダ14におけるAFガイド軸18A、18Bの支持部は固定環13の外径側に突出しており、したがってAFガイド軸18A、18Bは固定環13の径方向外側に位置している。
AFレンズ枠17は、AFモータ19の駆動力によって光軸方向へ進退させることができる。AFモータ19のドライブシャフトに形成した送りねじに対し、AFナット20が螺合している。AFレンズ枠17は、AFナット20に対して光軸方向へ摺動可能に係合し、かつAF枠付勢ばね21によって前方へ付勢されており、この付勢力でAFナット20に当て付くことによってAFレンズ枠17の前方移動端が決定される。そして、AFナット20が光軸方向後方へ移動したときに、AFレンズ枠17はAFナット20に押圧されて後方へ移動される。以上の構造により、AFモータ19のドライブシャフトを正逆に回転させると、AFレンズ枠17が光軸方向に進退される。
固定環13には、撮影光軸Z1と平行な軸22aを介してズームギヤ22が回転可能に支持されている。ズームギヤ22は、固定環13の内周面側に露出するように位置されており、ズームモータ23(図4に概念的に示す)によって正逆に回転させることができる。
図5に示すように、固定環13の内周面には、撮影光軸Z1に対して傾斜する雌ヘリコイド13a、撮影光軸Z1と平行な直進案内溝13b、雌ヘリコイド13aと平行な斜行溝13c、及び各斜行溝13cの前端部に連通する周方向への回転ガイド溝13dが形成されている。雌ヘリコイド13aは、回転ガイド溝13dが形成されている固定環13の前端部付近には形成されていない。なお、直進案内溝13b、斜行溝13c及び回転ガイド溝13dはそれぞれ、周方向に位置を異ならせて複数が設けられているが、図5では、それらの一部のみが見えている。
固定環13の内側にはヘリコイド環25が支持される。図6に示すように、ヘリコイド環25は、雌ヘリコイド13aに螺合する雄ヘリコイド25aと、斜行溝13c及び回転ガイド溝13d内に位置される回転ガイド突起25bとを外周面に有している。雄ヘリコイド25a上には、ズームギヤ22と噛合する環状ギヤ25cが形成されている。従って、ズームギヤ22から環状ギヤ25cへ回転力が与えられたときヘリコイド環25は、雌ヘリコイド13aと雄ヘリコイド25aが螺合関係にある状態では回転しながら光軸方向へ進退し、ある程度前方に移動すると、雄ヘリコイド25aが雌ヘリコイド13aから外れ、回転ガイド溝13dと回転ガイド突起25bの係合関係によって撮影光軸Z1を中心とする周方向回転のみを行う。なお、雌ヘリコイド13aと雄ヘリコイド25aが螺合関係にあるとき、回転ガイド突起25bは斜行溝13c内に位置しており、該回転ガイド突起25bと雌ヘリコイド13aが干渉することはない。
ヘリコイド環25は、第3外筒26と一緒に回動及び光軸方向の移動を行う。ヘリコイド環25はその前端部内周面に係合凹部25dを有し、第3外筒26の後端部には、係合凹部25dに対して係合可能な係合突起26aが後方に向けて突設されている。図14に示すように、係合凹部25dと係合突起26aはそれぞれ、周方向に位置を異ならせて3箇所設けられており、周方向位置が対応するそれぞれの係合凹部25dと係合突起26aは、撮影光軸Z1に沿う方向への相対摺動は可能に結合し、該撮影光軸Z1を中心とする周方向には相対回動不能に結合されている。すなわち、ヘリコイド環25と第3外筒26は一体に回転する。また、ヘリコイド環25には、回転ガイド突起25bの内径側の一部領域を切り欠いて嵌合凹部25eが形成されており、第3外筒26は、該嵌合凹部25eに嵌合する嵌合突起26bを有している。嵌合突起26bは、回転ガイド突起25bが回転ガイド溝13dに係合するとき、同時に回転ガイド溝13dに係合する。
ヘリコイド環25と第3外筒26は、光軸方向において互いに離間する方向へ付勢されている。この離間方向付勢ばねは、ヘリコイド環25の前端部と第3外筒26の後端部の間に圧縮された状態で収納された圧縮コイルばねであるが、図には表れていない。この離間方向付勢ばねによって、回転ガイド溝13dの前側壁面に向けて嵌合突起26bが押圧され、かつ回転ガイド溝13dの後側壁面に向けて回転ガイド突起25bが押圧される。
図14に示すように、第3外筒26の内周面には、撮影光軸Z1と平行な3本の回転伝達溝26cが形成されている。回転伝達溝26cは、その前端部が閉じ、後端部が第3外筒26の後端面側に開口されていて、この回転伝達溝26cの後端開口部は係合突起26aと同一の周方向位置にある。より詳細には、図14、図19及び図20に示すように、各係合突起26aは、光軸方向後方への突出量が大きい長突起部26a1と、突出量が小さい短突起部26a2とからなり、回転伝達溝26cの後端開口部は、この長突起部26a1と短突起部26a2の間に位置している。そして、長突起部26a1と短突起部26a2の対向する側壁面も、回転伝達溝26cの一部(後端開口部)を構成している。
一方、ヘリコイド環25の内周面には、各係合凹部25dに連通させて相対回転許容溝25fが形成されている。相対回転許容溝25fは、撮影光軸Z1を中心として周方向へ向かう溝であり、その一端部が係合凹部25dに連通し、他端部が閉じられている。ヘリコイド環25と第3外筒26を組み合わせた状態では、図20のように、相対回転許容溝25fが、回転伝達溝26cの後端開口部(長突起部26a1の側壁面)に連通し、該相対回転許容溝25fと回転伝達溝26cとによってL字状の溝部が形成される。
ヘリコイド環25と第3外筒26の内側には第1直進案内環30が支持される。ヘリコイド環25の内周面には、撮影光軸Z1を中心とする周方向溝25gが形成され、第3外筒26の内周面には、撮影光軸Z1を中心とする周方向溝26d、26eが形成されている(図6参照)。図6及び図13に示すように、第1直進案内環30の外周面には、光軸方向の後方から順に回転ガイド突起30a、30b及び30cが突設されており、この各回転ガイド突起30a、30b及び30cが、周方向溝25g、26d及び26eに対して摺動可能に嵌まる。これにより、ヘリコイド環25と第3外筒26は、第1直進案内環30に対して相対回転可能かつ光軸方向への相対移動を規制された状態で支持される。また、第1直進案内環30を介することにより、ヘリコイド環25と第3外筒26の光軸方向への分割も規制される。第1直進案内環30の後端部付近には、周方向位置を異ならせて複数の直進案内突起30dが外径方向へ突出されている。この直進案内突起30dが固定環13の直進案内溝13bに対して摺動可能に嵌まることにより、第1直進案内環30が光軸方向に直進案内される。
第1直進案内環30には、内周面と外周面を貫通する3つの貫通ガイド溝30eが形成されている。図13に示すように、各貫通ガイド溝30eは、周方向へ向け形成された周方向溝部30e-1と、この周方向溝部30e-1に続く第1リード溝部30e-2と、第1リード溝部30e-2と傾斜角を異ならせた第2リード溝部30e-3とを有する。それぞれの貫通ガイド溝30eに対し、カム環(共通駆動部材)31の外周面に設けたカム環ローラ32が嵌まっている。カム環ローラ32はさらに、貫通ガイド溝30eを貫通して回転伝達溝26cに嵌まっている。
以上の構造からカム環31の動作態様が理解される。すなわち、図3の鏡筒収納状態においてズームモータ23によってズームギヤ22を鏡筒繰出方向に回転駆動すると、雌ヘリコイド13aと雄ヘリコイド25aの関係によってヘリコイド環25が回転しながら前方に繰り出される。ヘリコイド環25と第3外筒26はそれぞれ、第1直進案内環30に対して相対回動可能かつ光軸方向へは共に移動するように結合されているため、ヘリコイド環25が回転繰出されると、第3外筒26も同方向に回転しながら前方に繰り出され、第1直進案内環30はヘリコイド環25及び第3外筒26と共に前方へ直進移動する。
鏡筒収納状態では、図15及び図17に示すように、カム環ローラ32は、貫通ガイド溝30e内では周方向溝部30e-1に位置し、同時に相対回転許容溝25fの閉塞端部に位置している。なお、図15と図17は同じ状態を示しているが、図17は、カム環ローラ32の動作を見易くするために、貫通ガイド溝30eだけを残して第1直進案内環30を消してある。また、図15及び図17では、第1直進案内環30(貫通ガイド溝30e)は、本来ヘリコイド環25及び第3外筒26の下側に隠れて見えない位置にあるが、図中では実線で示してある。
そして、ヘリコイド環25及び第3外筒26が回転しながら前方へ繰り出されるとき、その初期においては、カム環ローラ32が相対回転許容溝25f内に位置しているため、カム環31には回転が伝達されない。カム環ローラ32は、周方向溝部30e-1との係合関係によって、光軸方向にはヘリコイド環25、第3外筒26及び第1直進案内環30と共に移動される。つまり、鏡筒収納状態からの繰り出し初期においては、カム環31が回転せずに光軸方向前方へ移動される。
図16及び図18は、図15及び図17の鏡筒収納状態からヘリコイド環25及び第3外筒26が約30度回転した状態を示している。この状態では、カム環ローラ32が相対回転許容溝25fと回転伝達溝26cの連通部分に位置しており、回転伝達溝26cの側壁面によってカム環ローラ32へ回転が伝達されるようになる。すると、カム環ローラ32が図16及び図18の右方へ押し込まれ、周方向溝部30e-1から第1リード溝部30e-2内へと移動される。第1リード溝部30e-2は周方向溝部30e-1から離れるにつれて光軸方向前方に向かうように傾斜しているため、カム環ローラ32が第1リード溝部30e-2内を進むと、該カム環ローラ32は相対回転許容溝25fから離れて完全に回転伝達溝26c内へ進入していく。カム環ローラ32が回転伝達溝26c内に進入した状態では、該回転伝達溝26cとカム環ローラ32を介して、第3外筒26の回転力が常にカム環31に伝達される。そして、第1直進案内環30に対してカム環31は、回転しながら、第1リード溝部30e-2の形状に従って前方に繰り出される。このときカム環ローラ32は、回転伝達溝26cから回転力を伝達されつつ該回転伝達溝26c内を光軸方向前方に移動する。前述の通り、第1直進案内環30自体もヘリコイド環25及び第3外筒26と共に前方に直進移動しているため、結果としてカム環31には、第1リード溝部30e-2に従う回転繰出分と、第1直進案内環30(ヘリコイド環25及び第3外筒26)の前方への直進移動分とを合わせた光軸方向移動量が与えられる。
ヘリコイド環25及び第3外筒26の回転繰出動作は雌ヘリコイド13aと雄ヘリコイド25aが螺合している間行われ、このとき回転ガイド突起25bは斜行溝13c内を移動している。ヘリコイド環25が所定量繰り出されると、雌ヘリコイド13aと雄ヘリコイド25aの螺合が解除されて、回転ガイド突起25bが斜行溝13cから回転ガイド溝13d内へ入る。すると、ヘリコイドによる回転繰出力が作用しなくなるため、ヘリコイド環25及び第3外筒26は、回転ガイド突起25bと回転ガイド溝13dの摺動関係によって光軸方向の一定位置で回動のみを行うようになる。
また、回転ガイド突起25bが斜行溝13cから回転ガイド溝13d内へ入ってから所定時間後に、カム環ローラ32は貫通ガイド溝30eの第1リード溝部30e-2から第2リード溝部30e-3に入る。第2リード溝部30e-3は、第1リード溝部30e-2から離れるにつれて徐々に光軸方向前方へ向かう傾斜を有するため、引き続きヘリコイド環25及び第3外筒26を鏡筒繰出方向へ定位置回転させると、カム環ローラ32が第2リード溝部30e-3内を前方へ移動する。すなわち、第1直進案内環30に対してカム環31が、回転しながら第2リード溝部30e-3の形状に従って前方に繰り出される。
ズームギヤ22を鏡筒収納方向に回転駆動させると、以上と逆の動作が行われる。すなわち、定位置回転状態にあるヘリコイド環25及び第3外筒26は、雌ヘリコイド13aと雄ヘリコイド25aが螺合した後、回転しながら光軸方向後方へ移動する。第1直進案内環30は、常に回転することなく、ヘリコイド環25及び第3外筒26に追随して光軸方向へ直進移動する。カム環31は、カム環ローラ32が第2リード溝部30e-3及び第1リード溝部30e-2内に位置するときには、鏡筒収納方向へのヘリコイド環25及び第3外筒26の回転を受けて、ヘリコイド環25、第3外筒26及び第1直進案内環30に対して光軸方向後方へと相対移動する。このとき、カム環ローラ32は、回転伝達溝26cから回転力を伝達されながら、該回転伝達溝26c内を前方から後方へ移動する。そして、カム環ローラ32が第1リード溝部30e-2から周方向溝部30e-1内に移動したときに、カム環ローラ32は回転伝達溝26cの後端開口部から脱して相対回転許容溝25fに入る。この時点でヘリコイド環25及び第3外筒26によるカム環ローラ32への回転伝達が解除され、カム環31は、回転することなく、ヘリコイド環25、第3外筒26及び第1直進案内環30と共に光軸方向後方へ移動される。カム環ローラ32は相対回転許容溝25f内を移動し、該相対回転許容溝25fの閉塞端部にカム環ローラ32が達したときに前述の鏡筒収納状態となる。
続いて、カム環31より先の構造を説明する。図6に示すように、第1直進案内環30の内周面には、撮影光軸Z1と平行な第1直進案内溝30f及び第2直進案内溝30gが、周方向に位置を異ならせてそれぞれ複数本形成されている。第1直進案内溝30fに対しては、第2直進案内環33に設けた直進案内突起33a(図7ないし10、図24参照)が摺動可能に係合している。一方、第2直進案内溝30gに対しては、第2外筒34の後端部外周面に突設した直進案内突起34a(図12参照)が摺動可能に係合している。したがって、第2直進案内環33と直進案内突起34aはいずれも、第1直進案内環30を介して光軸方向に直進案内されている。第2直進案内環33は、第2レンズ群LG2を支持する2群レンズ移動枠(移動部材、中間移動部材、単独ばね支持体)35と、第3レンズ群LG3を支持する3群レンズ移動枠(移動部材、最後方移動部材、単独ばね支持体)36とを直進案内するための部材であり、直進案内突起34aは、第1レンズ群LG1を支持する第1外筒(移動部材、最前方移動部材、単独ばね支持体)37を直進案内するための部材である。
図7ないし10、及び図24に示すように、第2直進案内環33は、3つの直進案内突起33aを接続するリング部33bから前方へ向けて、3つの直進案内キー33cを突出させている。図1ないし図3に示すように、リング部33bの外縁部は、カム環31の後端部内周面に形成した周方向溝31aに対し相対回転は可能で光軸方向の相対移動は不能に係合しており、直進案内キー33cはカム環31の内側に延出されている。各直進案内キー33cは、2群レンズ移動枠35に形成した撮影光軸Z1と平行な直進案内溝35aに対して摺動可能に係合している(図25ないし図28参照)。図22に示すように、2群レンズ移動枠35は、撮影光軸Z1を中心とする環状部35bと、該環状部35bから光軸方向後方へ突出する3つの光軸方向突片35cを備え、該光軸方向突片35cのそれぞれに直進案内溝35aが形成されている。3つの光軸方向突片35cは周方向に略等間隔で配置されており、各光軸方向突片35cが、3群レンズ移動枠36の周面上に3箇所形成した直進案内溝部36aに対して摺動可能に嵌まっている(図8、図9、図25ないし図28参照)。図23に示すように、3群レンズ移動枠36は、撮影光軸Z1を中心とする環状部36bと、該環状部36bから径方向外側及び光軸方向前方へ突出する複数の光軸方向突片36cを備えており、直進案内溝部36aはこの光軸方向突片36cの側面と環状部36bの外周面(底面)とによって形成されている。つまり、各光軸方向突片35c、36cの側面が、2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36を光軸方向へ相対的に直進案内する直進案内面となっている。以上の嵌合構造により、2群レンズ移動枠35が第2直進案内環33によって光軸方向へ直進案内され、3群レンズ移動枠36が2群レンズ移動枠35によって光軸方向へ直進案内される。
図7ないし図10、及び図21に示すように、カム環31の内周面には、第2レンズ群LG2の移動軌跡を決める2群案内カム溝(ガイド手段)CG2と、第3レンズ群LG3の移動軌跡を決める3群案内カム溝(ガイド手段)CG3が形成されている。2群案内カム溝CG2に対して、2群レンズ移動枠35の光軸方向突片35cの外周面に設けた2群用カムフォロアCF2が係合している。また、3群案内カム溝CG3に対して、3群レンズ移動枠36の光軸方向突片36cの外周面に設けた3群用カムフォロアCF3が係合している。2群案内カム溝CG2、3群案内カム溝CG3、2群用カムフォロアCF2及び3群用カムフォロアCF3はそれぞれ、周方向に略等間隔で3つ設けられている。2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36はそれぞれ、第2直進案内環33によって直接または間接に光軸方向へ直進案内されているため、カム環31が回転すると、2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3の軌跡に従って、2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。このカム機構については後で詳しく説明する。
2群レンズ移動枠35の環状部35bには、第2レンズ群LG2を保持する2群レンズ枠40(図11参照)が支持されている。環状部35bと2群レンズ枠40は、撮影光軸Z1を中心とする環状の調整ねじによって螺着されており、2群レンズ枠40の光軸方向位置を調整することができる。
3群レンズ移動枠36の内側には、シャッタSを有するシャッタブロック41が支持される。シャッタブロック41には、シャッタSを駆動するアクチュエータなどが搭載されている。
また、3群レンズ移動枠36の内側には、シャッタブロック41の後方に位置させて、第3レンズ群LG3を保持する3群レンズ枠42が支持されている。3群レンズ枠42は、3群レンズ移動枠36に対して退避回動軸44を介して軸支されている。退避回動軸44は、撮影光軸Z1と平行でかつ撮影光軸Z1に対して偏心した位置に設けられており、3群レンズ枠42は、退避回動軸44を回動中心として、第3レンズ群LG3の光軸を撮影光軸Z1と一致させる撮影用位置(図1、図2、図30及び図32)と、第3レンズ群LG3の光軸を撮影光軸Z1から偏心した位置(退避光軸Z2)にさせる収納用退避位置(図3、図31及び図34)とに回動することができる。3群レンズ移動枠36には、3群レンズ枠42を上記撮影用位置で回動規制する回動規制ピン46が設けられていて、3群レンズ枠42は、3群レンズ枠戻しばね47によって該回動規制ピン46との当接方向へ回動付勢されている。軸方向押圧ばね48は、3群レンズ枠42を光軸方向後方へ付勢しており、光軸方向における該3群レンズ枠42と3群レンズ移動枠36の間のバックラッシュ取りを行う。
3群レンズ枠42は、光軸方向には3群レンズ移動枠36と一緒に移動する。図5及び図29に示すように、CCDホルダ14には、3群レンズ枠42に係合可能な位置にカム突起(退避駆動部材)49が前方に向けて突設されており、3群レンズ移動枠36が収納方向に移動してCCDホルダ14に接近すると、該カム突起49の先端部に形成した退避カム面49aが、3群レンズ枠42に係合して上記の収納用退避位置に回動させる。カム突起49にはさらに、退避カム面49aに連続する一方の側面に、撮影光軸Z1と平行な退避位置保持面49bが形成されている。
図12に示すように、第2外筒34の内周面には、撮影光軸Z1と平行な直進案内溝34bが形成されており、この直進案内溝34bに対し、第1外筒37の後端部付近の外周面に形成した直進案内突起37aが摺動可能に嵌合している。すなわち、第1外筒37は、第1直進案内環30と第2外筒34を介して光軸方向に直進案内されている。直進案内溝34bと直進案内突起37aはそれぞれ、周方向に位置を異ならせて複数(3つ)設けられている。また、第2外筒34は後端部付近の内周面に、周方向へ向かう内径フランジ34cを有し、この内径フランジ34cがカム環31の外周面に設けた周方向溝31bに摺動可能に係合することで、第2外筒34は、カム環31に対して相対回転可能かつ光軸方向には一緒に移動するように結合されている。一方、第1外筒37は、内径方向に突出する3つの1群用カムフォロアCF1を有し、それぞれの1群用カムフォロアCF1が、カム環31の外周面に3本形成した1群案内カム溝(ガイド手段)CG1に摺動可能に嵌合している。
第1外筒37内には、第1レンズ群LG1を保持する1群レンズ枠51が、1群調整環50を介して支持されている。1群調整環50と1群レンズ枠51の間には、ズームレンズ鏡筒10の組立時において該1群レンズ枠51の光軸方向位置を調整可能とさせる調整機構が備えられている。
第1外筒37の前端部には、シャッタSとは別に、非撮影時に撮影開口を閉じて撮影光学系(第1レンズ群LG1)を保護するためのレンズバリヤ機構54(図4)が設けられる。レンズバリヤ機構54は、撮影開口を開閉可能な複数のバリヤ羽根54aを有し、図3におけるズームレンズ鏡筒10の収納状態では、該バリヤ羽根54aが第1レンズ群LG1の前方で閉じられ、図1及び図2における撮影状態では該バリヤ羽根54aが開かれるように動作する。
以上の構造からなるズームレンズ鏡筒10の繰出及び収納動作の概要を説明する。カム環31までの繰出構造は既に説明しているので簡潔に述べる。図3の鏡筒収納状態からズームモータ23によりズームギヤ22を繰出方向に回転駆動させると、ヘリコイド環25と第3外筒26の結合体が雄ヘリコイド25aと雌ヘリコイド13aの螺合関係によって回転繰出される。第1直進案内環30は、ヘリコイド環25及び第3外筒26と共に前方に直進移動する。このときカム環31は、最初は回転せずにヘリコイド環25、第3外筒26及び第1直進案内環30と共に前方に移動し、約30度の繰出回転後に第3外筒26から回転力が伝達されて、第1リード溝部30e-2とカム環ローラ32の関係により、回転しながら第1直進案内環30に対して相対的に前方へ移動する。ヘリコイド環25と第3外筒26は前方の所定位置まで繰り出されると、雄ヘリコイド25aと雌ヘリコイド13aの螺合が解除されて、撮影光軸Z1を中心とした周方向回転のみを行うようになる。ヘリコイド環25と第3外筒26の光軸方向移動が停止されてから所定時間後に、カム環ローラ32が第1リード溝部30e-2から第2リード溝部30e-3内へ入り、カム環31は引き続き回転しながら光軸方向前方に移動される。
カム環31が回転すると、その内側では、第2直進案内環33を介して直接または間接に直進案内された2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36がそれぞれ、2群案内カム溝CG2と2群用カムフォロアCF2の関係と、3群案内カム溝CG3と3群用カムフォロアCF3の関係とによって、光軸方向に所定の軌跡で移動される。また、図3の鏡筒収納状態では、3群レンズ枠42は、CCDホルダ14に突設したカム突起49の作用によって、撮影光軸Z1から上方へ移動させられた(第3レンズ群LG3が退避光軸Z2上に偏心させられた)収納用退避位置に保持されており、該3群レンズ枠42は、3群レンズ移動枠36がズーム領域まで繰り出される途中でカム突起49から離れて、3群レンズ枠戻しばね47の付勢力によって第3レンズ群LG3の光軸を撮影光軸Z1と一致させる撮影用位置(図1、図2、図30及び図32)に回動する。以後、ズームレンズ鏡筒10を再び収納位置に移動させるまでは、3群レンズ枠42は撮影用位置に保持される。
また、カム環31が回転すると、該カム環31の外側では、直進案内突起34aを介して直進案内された第1外筒37が、1群案内カム溝CG1と1群用カムフォロアCF1の関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。
すなわち、撮像面(CCD12の受光面)に対する第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2及び第3レンズ群LG3の繰出位置はそれぞれ、固定環13に対するカム環31の前方移動量と、該カム環31に対する第1外筒37、2群レンズ移動枠35及び3群レンズ移動枠36のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、この第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2及び第3レンズ群LG3が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸Z1上を移動することにより行われる。図3の収納位置から鏡筒繰出を行うと、まず図1に示すワイド端の繰出状態になり、さらにズームモータ23を鏡筒繰出方向に駆動させると、図2に示すテレ端の繰出状態となる。これらの断面図から分かるように、ワイド端では、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の間隔が最小で、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3の間隔が大きい。テレ端では、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の間隔が広がり、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3の間隔が小さくなっている。このような第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2及び第3レンズ群LG3の空気間隔の変化は、1群案内カム溝CG1、2群案内カム溝CG2及び3群案内カム溝CG3の軌跡によって与えられるものである。テレ端とワイド端の間のズーム領域では、ヘリコイド環25及び第3外筒26の前述の定位置回転を行い光軸方向には移動しない。一方、ズーム領域において、カム環31は、回転しながら、カム環ローラ32と第2リード溝部30e-3の関係によって光軸方向へ進退する。
ズーム領域では、被写体距離に応じてAFモータ19を駆動することにより、第4レンズ群LG4を保持するAFレンズ枠17が撮影光軸Z1に沿って移動してフォーカシングが実行される。
ズームモータ23を鏡筒収納方向に駆動させると、ズームレンズ鏡筒10は、繰り出し時とは逆の収納動作を行う。この収納動作の途中で、3群レンズ枠42がカム突起49によって収納用退避位置に回動され、3群レンズ移動枠36と共に後退する。ズームレンズ鏡筒10が収納位置まで移動されると、第3レンズ群LG3は、光軸方向において第4レンズ群LG4、ローパスフィルタ11及びCCD12と同位置に格納される(鏡筒の径方向に重なる)。この収納時の第3レンズ群LG3の退避構造によってズームレンズ鏡筒10の収納長が短くなり、図3の左右方向におけるカメラの厚みを著しく小さくすることが可能となっている。
続いて、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3を移動させるカム機構の詳細を説明する。このカム機構における2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3の形状を図21、図25ないし図28に示す。なお、図21の展開平面図ではカム環31の外周面側を見ているが、形状を分かりやすくするために、内周面側に形成された2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3を破線ではなく実線で示している。また図25ないし図28の展開平面図でも同様にカム環31の外周面側を見ているが、カム環31の内側に位置する2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36を破線ではなく実線で示している。これらの各図から分かるように、カム環31の内周面においては、3群案内カム溝CG3が光軸方向前方に位置し、2群案内カム溝CG2が光軸方向後方に位置している。つまり、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3の前後位置関係と、これらレンズ群LG2、LG3をガイドするための2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3の前後位置関係とが、逆になっている。
図21に示すように、3つの2群案内カム溝CG2はそれぞれ、その一端部がカム環31の後端面に開口しており、この開口部の近傍に広場状の収納領域CG2-1が形成されている。2群案内カム溝CG2にはさらに、該収納領域CG2-1に続く直線状のリード領域CG2-2と、該リード領域CG2-2に続く戻りカム領域CG2-3が形成されている。また、2群案内カム溝CG2には、収納領域CG2-1の一部を光軸方向前方に向けて突出させた形状の組立用領域CG2-4が形成されている。3つの3群案内カム溝CG3のそれぞれには、周方向へ向かう収納領域CG3-1と、該収納領域CG3-1に続く直線状のリード領域CG3-2と、該リード領域CG3-2に続く戻りカム領域CG3-3が形成されている。カム環31の前端部には、半円状のフォロア装着切欠31vが3箇所形成されており、このフォロア装着切欠31vによって、各収納領域CG3-1の端部がカム環31の前端面に開口されるようになっている。
2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3はそれぞれ、戻りカム領域CG2-3、CG3-3のうち図21に示す「Wide(W)」と「Tele(T)」の間を撮影領域としてズーミングに用いる。2群用カムフォロアCF2と3群用カムフォロアCF3がそれぞれ対応するカム溝CG2、CG3内で「Wide(W)」に位置するときがズームレンズ鏡筒10のワイド端となり(図26)、同じく「Tele(T)」に位置するときがテレ端となる(図27)。図8及び図26に示すように、ワイド端では第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3の光軸方向離間量が大きく、光軸方向突片35cと直進案内溝部36aの係合量(光軸方向突片35c、36cの重畳量)が小さい。一方、図9及び図27に示すように、テレ端では第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3が接近し、光軸方向突片35cと直進案内溝部36aの係合量(光軸方向突片35c、36cの重畳量)が大きくなっている。また、ズームレンズ鏡筒10が収納状態にあるとき、2群用カムフォロアCF2と3群用カムフォロアCF3がそれぞれ対応するカム溝CG2、CG3内で収納領域CG2-1、CG3-1に位置される(図25)。
2群案内カム溝CG2のリード領域CG2-2は、収納領域CG2-1から離れるにつれて徐々に光軸方向前方へ向かうように傾斜しており、戻りカム領域CG2-3は、リード領域CG2-2から離れるにつれて徐々に光軸方向後方へ向かうように傾斜している。これとは逆に、3群案内カム溝CG3のリード領域CG3-2は、収納領域CG3-1から離れるにつれて徐々に光軸方向後方へ向かうように傾斜しており、戻りカム領域CG3-3は、リード領域CG3-2から離れるにつれて徐々に光軸方向前方へ向かうように傾斜している。つまり、図21のように光軸方向前方を上として見た場合、2群案内カム溝CG2は中央が高い凸状(山形)の軌跡をなし、3群案内カム溝CG3は中央が低い凹状(谷形)の軌跡をなしている。そして、この凹凸形状を噛み合わせるような態様で、2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3の周方向位置(厳密には、2群用カムフォロアCF2と3群用カムフォロアCF3の周方向位置)をずらせて配置することにより、2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3の光軸方向間隔を接近させることができ、カム環31の光軸方向長さを小さくすることが可能になっている。本実施形態では、3つの2群案内カム溝CG2と3つの3群案内カム溝CG3はそれぞれ周方向に等間隔で設けられており、2群案内カム溝CG2の「Wide」位置と3群案内カム溝CG3の収納領域CG3-1の周方向位相が略一致するような位置関係となっている。この位置関係によれば、2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3を交差させることなく、該2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3を最も光軸方向に接近させることができる。その結果、2群案内カム溝CG2が占める光軸方向幅W1(図21)と3群案内カム溝CG3が占める光軸方向幅W2(図21)の和よりも、カム環31の光軸方向長さが遙かに小さくなっている。
2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3は以上のような山形と谷形の軌跡を有しているが、その軌跡は対称ではない。そのため、本実施形態とは逆に、2群案内カム溝CG2を光軸方向前方に、3群案内カム溝CG3を光軸方向後方に形成すると、各カム溝の周方向位置を適宜ずらしたとしても、現状のカム環31の周面サイズ(光軸方向長さ)では2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3が交差してしまう。本発明の背景技術の項で説明した通り、カム溝が交差するとカムフォロアの脱落防止対策が必要になり、構造が複雑化してしまう。例えば、脱落防止用にカム溝と同軌跡の補助溝を設けるという解決手段が知られているが、このような補助溝を設ける分スペースが必要でカム環が大型化してしまう。これに対し本実施形態では、ガイド対象のレンズ群(LG2、LG3)の光軸方向の並び順にこだわることなく、2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3の光軸方向位置関係を入れ替えたので、カム環31を大型化することなく、2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3の交差を回避することが可能となった。
2群用カムフォロアCF2と3群用カムフォロアCF3はそれぞれ、以上のように前後関係を逆にした2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3に係合させる関係上、その配置や組立構造が工夫されている。すなわち、2群用カムフォロアCF2は、2群レンズ移動枠35において環状部35bよりも後方へ突出する光軸方向突片35cの外周面上に設けられ、3群用カムフォロアCF3は、3群レンズ移動枠36において環状部36bよりも前方へ突出する光軸方向突片36cの外周面上に設けられている。2群用カムフォロアCF2は、2群レンズ移動枠35の光軸方向突片35cと一体に形成されている。一方、3群用カムフォロアCF3は、3群レンズ移動枠36とは別部材であり、光軸方向突片36cの前端部付近には、3群用カムフォロアCF3を挿入固定することが可能なフォロア装着孔36v(図11)が設けられている。
2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36において、第2レンズ群LG2を保持する環状部35bと第3レンズ群LG3を保持する環状部36bは、互いの光軸方向の前後位置関係を入れ替えることがないのに対し、光軸方向に相対摺動可能な光軸方向突片35c、36c上に設けられた2群用カムフォロアCF2と3群用カムフォロアCF3は、互いに干渉することなく光軸方向の前後位置関係を自在に入れ替えることができる。よって、前後位置を逆にした2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3に対して支障なく、2群用カムフォロアCF2と3群用カムフォロアCF3を係合させることができる。なお、各カムフォロアCF2、CF3の前後方向位置関係は係合対象であるカム溝CG2、CG3それぞれの軌跡によって決まるものであり、カム環31内において常に3群用カムフォロアCF3が2群用カムフォロアCF2の前方に位置するわけではない。例えば、図25の鏡筒収納状態と図27のテレ端では、カム溝CG2、CG3の前後位置関係通りに、3群用カムフォロアCF3が2群用カムフォロアCF2より前方に位置するが、図26のワイド端では、2群用カムフォロアCF2が3群用カムフォロアCF3より前方に位置している。
カム環31に対する2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36の組み付けは、次のように行う。まず、2群レンズ移動枠35には2群レンズ枠40を取り付け、3群レンズ移動枠36にはシャッタブロック41や3群レンズ枠42を取り付けた状態で、光軸方向突片35c、36cを嵌合させて2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36をユニット化する(図7)。このユニット状態で、光軸方向突片35c、36cの摺接関係によって2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36が相互に直進案内される。続いて、2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36のユニットをカム環31の後端側から挿入する。この挿入時点では、3群用カムフォロアCF3が3群レンズ移動枠36へ装着されていない。一方の2群用カムフォロアCF2は、カム環31の後端面に開口した2群案内カム溝CG2内に挿入される。そして、2群用カムフォロアCF2が組立用領域CG2-4に入るように2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36のユニットを前方に押し込む。すると、図28に示すように、3群レンズ移動枠36の光軸方向突片36cに設けたフォロア装着孔36vが、フォロア装着切欠31vを通してカム環31の外周面側に露出される。ここでフォロア装着切欠31vを通して該フォロア装着孔36vに3群用カムフォロアCF3を取り付け、カム環31を繰出方向(図28の右方)に若干量回転させると、2群用カムフォロアCF2と第2レンズ群LG2(組立用領域CG2-4と収納領域CG2-1を結ぶ傾斜面)の関係によって、2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36のユニットが後方に若干押し込まれ、3群用カムフォロアCF3がフォロア装着切欠31vから3群案内カム溝CG3の開口部内へと進入していく。そして、図25に示す収納状態の位置までカム環31を回転させると、2群用カムフォロアCF2と3群用カムフォロアCF3のいずれも、対応するカム溝CG2、CG3の開口部から離れて収納領域CG2-1、CG3-1に達し、2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36がカム環31内に支持される。
以上のようにしてカム環31に支持された2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36はそれぞれ、引張ばね(付勢部材、第1と第2のばね部材)38、39により光軸方向前方に向けて移動付勢されている。引張ばね38は周方向に位置を異ならせて3つ設けられており、該3つの引張ばね38のそれぞれの一端部が第1外筒37のばね掛け突起37p(図34)に係合し、他端部が2群レンズ移動枠35のばね掛け突起35p(図7ないし図11、図22)に係合している。3つのばね掛け突起35pは、2群レンズ移動枠35における環状部35bの外周面に、光軸方向突片35cと位置を異ならせて周方向に略等間隔で設けられている。各ばね掛け突起35pの前部には、組立て時に引張ばね38が倒れないように保持するためのばね支持部35rが形成されている。引張ばね39は、撮影光軸Z1を挟んだ径方向の略対向位置に2つ設けられており、該2つの引張ばね39のそれぞれの一端部が第1外筒37のばね掛け突起37q(図34)に係合し、他端部が3群レンズ移動枠36のばね掛け突起36q(図7ないし図11、図23)に係合している。2つのばね掛け突起36qは、3群レンズ移動枠36における環状部36b上に形成されており、各ばね掛け突起36qの前部には、光軸方向突片36cを切り欠いてばね支持部36rが形成されている。各ばね支持部36r内には引張ばね39の一部が収納される。図34に示すように、第1外筒37の内周面には環状フランジ37sが形成されている。環状フランジ37sは、第1外筒37の内周面との間に複数の空隙を有していて、ばね掛け突起37pとばね掛け突起37qは、環状フランジ37sからこの空隙内へと突設されている。
すなわち、カム環31を共通の駆動部材とする第1外筒37、2群レンズ移動枠35及び3群レンズ移動枠36の関係において、光軸方向の最前方に位置する第1レンズ群LG1を支持する第1外筒37が、その後方に位置する2群レンズ移動枠35及び3群レンズ移動枠36に対する共通のばね支持部材(ばね荷重受け部材)となっている。引張ばね38、39はそれぞれ、2群レンズ移動枠35と2群レンズ移動枠35とを光軸方向前方へ移動付勢するのと同時に、第1外筒37を光軸方向後方へと付勢しており、共通の駆動部材であるカム環31に対する第1レンズ群、2群レンズ移動枠35及び3群レンズ移動枠36のバックラッシュ(カム溝とカムフォロアの間のバックラッシュ)が除去される。このばね付勢関係を模式的に示したのが図35である。なお、本実施形態では第1外筒37がカム環31の外側に位置し、1群用カムフォロアCF1と1群案内カム溝CG1はカム環31の外周面側に設けられているが、図35では本発明の概念を分かりやすくするために、第1外筒37もカム環31の内側にあるものと仮定して図示している。
本実施形態のようなタイプのズームレンズ鏡筒では、撮影光学系を構成する複数のレンズ群のうち、光軸方向の最前方に位置するレンズ群が最大径であることが多い。実際に、本実施形態の撮影光学系では、第1レンズ群LG1が最大径のレンズ群となっている。そのため、最大径の第1レンズ群LG1を支持する第1外筒37は、2群レンズ移動枠35などに比べて重量がかさむ。また、第1外筒37は、ズームレンズ鏡筒10の外観を構成する移動部材であるため、外力を受けても正しい位置に復帰するように保持力を高める必要がある。このような理由から、第1外筒37を安定させるために強いばね荷重が必要とされる。そして、図35のようなばね配置であると、引張ばね38、39を合わせた荷重が第1レンズ群LG1を支持する第1外筒37に作用するため、第1外筒37の安定性(ばねによる保持性)を高くすることができる。より具体的には、第1外筒37を基準にして考えた場合、引張ばね38と引張ばね39のいずれも光軸方向後方への付勢力を付与するため、 該引張ばね38と引張ばね39の荷重力が相殺されることなく効率的に第1外筒37に作用する。
また、本実施形態のばね付勢構造では、共通のカム環31によって駆動される第1外筒37、2群レンズ移動枠35及び3群レンズ移動枠36のうち、光軸方向において最も離間する第1外筒37と3群レンズ移動枠36の間に引張ばね39を張設している。このように、中間の移動部材(2群レンズ移動枠35)を跨いでその前後の移動部材(第1外筒37と3群レンズ移動枠36)間を接続するように配置することにより、長いばねを用いることができる。引張ばね39のような長いばねは、短いばねに比べて無理なく十分な付勢力を与えることができ、設計上有利である。具体的には、ばね定数を小さくすることができる。また、2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36にそれぞれ引張ばね38、39の一端部を掛けておき、これら引張ばね38、39の他端部をまとめて第1外筒37側に掛けるだけでばね装着が完了する。これらの要因によって、組立性(ばねの組込作業性)が向上している。
また、引張ばね38と引張ばね39の付勢力の関係において、次のような特徴がある。図1と図2の比較から分かる通り、図1のワイド端撮影状態では、第1レンズ群LG1に対して第2レンズ群LG2が接近し、第3レンズ群LG3が離間した状態にあり、図2のテレ端撮影状態では逆に、第1レンズ群LG1から第2レンズ群LG2が離間し、第3レンズ群LG3はワイド端撮影状態よりも第1レンズ群LG1に接近するような光学設計となっている。つまり、引張ばね38と引張ばね39の共通のばね支持部材である第1外筒37を基準とした場合、ワイド端とのテレ端の間では、2群レンズ移動枠35と3群レンズ移動枠36の移動方向が逆である(図21のカム溝軌跡を参照)。その結果、撮影状態において、引張ばね38の荷重(長さ)は、ワイド端で最小、テレ端で最大となり、引張ばね39の荷重(長さ)は逆に、ワイド端で最大、テレ端で最小となる。つまり、ワイド端とテレ端では引張ばね38と引張ばね39の荷重の強弱関係が逆転し、一方の荷重が弱まるときに他方の荷重が強くなるという相互作用を及ぼしている。また、図21における2群案内カム溝CG2と3群案内カム溝CG3の軌跡から分かるように、ワイド端からテレ端の間の中間領域においても、2群レンズ移動枠35(第2レンズ群LG2)と3群レンズ移動枠36(第3レンズ群LG3)の移動方向は概ね逆であり、引張ばね38と引張ばね39の一方の荷重が強まるときに他方の荷重が弱まるようになっている。このように引張ばね38と引張ばね39の荷重の増加量(変化量)を、ズーミング動作に応じて互いに正負の関係とさせることにより、第1外筒37に作用する荷重は撮影状態全域で平均化される。
例えば、本実施形態とは異なり、ズーム域において引張ばね38と引張ばね39の荷重変化の方向性が一致している場合を仮定すると、第1外筒37に作用する最大荷重と最小荷重の差が大きくなってしまう。前述のように、外観部材でありかつ大径の第1レンズ群LG1を支持する第1外筒37に対しては強いばね荷重が必要とされるので、最小荷重と最大荷重の差が大きい場合には、その必要な荷重基準に最小荷重を対応させると最大荷重が大きくなり過ぎてしまう。過大なばね荷重は、鏡筒駆動用のモータ(本実施形態のズームモータ23に相当)に対して負担をかけ、モータが大型化してしまう等の欠点が生ずる。最小荷重と最大荷重の差を小さく抑えるためには、引張ばね38と引張ばね39に相当するばね相互のばね力を厳密に調整しなければならず、手間がかかる。これに対し本実施形態では、第1外筒37に作用する引張ばね38と引張ばね39の合算荷重の変化がズーム域全体で小さいので、ズームモータ23に過大な負担をかけることなく、容易に第1外筒37を安定保持することができる。
本発明との比較例を図36と図37に示す。これらの比較例は、共通のカム環131、231によって3つのレンズ枠を駆動する点で本実施形態と共通するが、3つのレンズ枠相互のばね付勢構造が異なる。
図36の比較例は、光軸方向の中間に位置する中間レンズ枠135が、前後の引張ばね138、139の一端部を支持した構造である。引張ばね138、139の他端部はそれぞれ前方レンズ枠137と後方レンズ枠136に係合している。この図36の構造では、1つの中間レンズ枠135が2つの引張ばね138、139の付勢力を受けているが、引張ばね138は前方への付勢力を及ぼし、引張ばね139は後方への付勢力を及ぼし、互いの付勢力が相殺されてしまっている。そのため、第1外筒37に対する引張ばね38と引張ばね39の付勢力作用方向を同一として効率的に荷重を付与している本実施形態に比べて、ばね力の損失が多い。
図37の比較例は、光軸方向の中間に位置する中間レンズ枠235に対して、前方の引張ばね238と後方の圧縮ばね239が係合している構造である。この構造では、引張ばね238と後方の圧縮ばね239の双方とも光軸方向前方への付勢力を中間レンズ枠235に与えるので、図36の比較例における上記欠点は解消されている。しかし、本実施形態の第1外筒37、2群レンズ移動枠35及び3群レンズ移動枠36と同様の移動を、前方レンズ枠237、中間レンズ枠235及び後方レンズ枠236に与えた場合には次のような不具合が生じる。まず、ワイド端撮影状態では、前方レンズ枠237に対して、中間レンズ枠235が最も接近し後方レンズ枠236が離間し、引張ばね238の引張荷重と圧縮ばね239の圧縮荷重がいずれも減少する。テレ端撮影状態では逆に、前方レンズ枠237に対して、中間レンズ枠235が離間し後方レンズ枠236が接近し、引張ばね238の引張荷重と圧縮ばね239の圧縮荷重がいずれも増加する。つまり、ワイド端撮影状態とテレ端撮影状態における引張ばね238と圧縮ばね239の合算荷重の差が大きくなりすぎてしまう。前述したように、このような荷重状態のアンバランスは、鏡筒駆動用のモータなどの負担になるので好ましくない。
また、図36、図37のいずれの構造も、光軸方向の中間に位置する中間レンズ枠135、235を共通のばね支持部材としているため、本実施形態の引張ばね39のように、他の光学要素支持部材を跨いで配置されるような長いばねを用いることができない。前述のように、引張ばね39のような長いばねを用いる方がばね自体の設計が容易で安定した保持性能を得やすく、また組立作業性にも優れている。
以上の説明から分かるように、本実施形態のばね付勢構造によれば、共通のカム環31により駆動される3つの光学要素保持部材(第1外筒37、2群レンズ移動枠35及び3群レンズ移動枠36)を、簡単な構造で効率的にばね付勢して互いのバックラッシュを除去することができる。特に、引張ばね38、39が、第1外筒37を同方向に付勢しつつ、その加重の増減関係を逆転させるように設けられているので、第1外筒37に対して、高負荷となることなく安定したばね付勢力を与えることができる。
なお、以上の実施形態では引張ばね38、39を用いているが、引張ばね38、39に相当する部材を両方とも圧縮ばねに換えても、同様の効果が得られる。圧縮ばねに置き換えた場合、各要素に対する付勢方向が逆になり、第1外筒37は、2群レンズ移動枠35及び3群レンズ移動枠36に対して光軸方向前方に付勢され、2群レンズ移動枠35及び3群レンズ移動枠36はそれぞれ、第1外筒37に対して光軸方向後方に付勢される。
また、実施形態では、2種類の引張ばね38、39が共通して係合する部材を光軸方向前方の第1外筒37としているが、共通のばね支持部材を光軸方向の後方の部材(実施形態では3群レンズ移動枠36)とすることも可能である。前述の通り、図示実施形態においては、外観部材であること、そして最大径の第1レンズ群LG1を支持する関係上、前方の第1外筒37を共通のばね支持部材とすることが好ましいが、本発明は、光学設計上好適であれば、後方の部材を共通のばね支持部材とすることを排除するものではない。
また、実施形態では、第1外筒37、2群レンズ移動枠35及び3群レンズ移動枠36の3つの部材のばね付勢関係を説明したが、共通の駆動部材によって光軸方向へ移動する部材であれば、4つ以上の移動部材の付勢構造にも本発明は適用することができる。例えば、実施形態におけるAFレンズ枠17もカム環31のカム溝によって駆動されるものである場合、このAFレンズ枠17と第1外筒37をばねで直接に接続して付勢させればよい。
本発明を適用したズームレンズ鏡筒のワイド端撮影状態の断面図である。 同ズームレンズ鏡筒のテレ端撮影状態の断面図である。 同ズームレンズ鏡筒の収納(沈胴)状態の断面図である。 図1ないし図3のズームレンズ鏡筒の主要部品の分解斜視図である。 CCDホルダ、固定環及びAFレンズ枠の分解斜視図である。 第1直進案内環、ヘリコイド環及び第3外筒の分解斜視図である。 カム環、第2直進案内環、2群レンズ移動枠及び3群レンズ移動枠の分解斜視図である。 ワイド端撮影状態における2群レンズ移動枠と3群レンズ移動枠の相対位置関係と、カム環及び第2直進案内環とを同時に示した分解斜視図である。 テレ端撮影状態における2群レンズ移動枠と3群レンズ移動枠の相対位置関係と、カム環及び第2直進案内環とを同時に示した分解斜視図である。 図7とは反対側から見た、カム環、第2直進案内環、2群レンズ移動枠及び3群レンズ移動枠の分解斜視図である。 第2レンズ群と第3レンズ群の支持構造の分解斜視図である。 第1レンズ群の支持構造の分解斜視図である。 第1直進案内環の展開平面図である。 ヘリコイド環と第3外筒の展開平面図である。 鏡筒収納状態における、カム環ローラ、第1直進案内環、ヘリコイド環及び第3外筒の関係を示した展開平面図である。 鏡筒収納状態から若干繰り出された状態における、カム環ローラ、第1直進案内環、ヘリコイド環及び第3外筒の関係を示した展開平面図である。 図15から第1直進案内環を省略した展開平面図である。 図16から第1直進案内環を省略した展開平面図である。 ヘリコイド環の係合凹部と第3外筒の係合突起付近の関係を拡大して示した展開平面図である。 図19の状態からヘリコイド環の係合凹部と第3外筒の係合突起を係合させたときの展開平面図である。 カム環の展開平面図である。 2群レンズ移動枠の展開平面図である。 3群レンズ移動枠の展開平面図である。 第2直進案内環の展開平面図である。 ズームレンズ鏡筒の収納状態における2群レンズ移動枠、3群レンズ移動枠、カム環及び第2直進案内環の位置関係を示す展開平面図である。 ワイド端撮影状態における2群レンズ移動枠、3群レンズ移動枠、カム環及び第2直進案内環の位置関係を示す展開平面図である。 テレ端撮影状態における2群レンズ移動枠、3群レンズ移動枠、カム環及び第2直進案内環の位置関係を示す展開平面図である。 2群レンズ移動枠と3群レンズ移動枠をカム環内に組み付ける途中の状態を示す展開平面図である。 CCDホルダのカム突起付近を拡大して示した斜視図である。 撮影状態におけるカム環、3群レンズ移動枠及び3群レンズ枠の後方斜視図である。 鏡筒収納状態におけるカム環、3群レンズ移動枠及び3群レンズ枠の後方斜視図である。 図30の撮影状態におけるカム環、3群レンズ移動枠及び3群レンズ枠を光軸方向後方から見た背面図である。 図31の鏡筒収納状態におけるカム環、3群レンズ移動枠及び3群レンズ枠を光軸方向後方から見た背面図である。 第1外筒単体の正面図である。 実施形態のズームレンズ鏡筒におけるレンズ群支持部材のばね付勢構造を模式的に示した断面図である。 本発明実施形態のばね付勢構造に対する比較例を示す断面図である。 本発明実施形態のばね付勢構造に対する別の比較例を示す断面図である。
符号の説明
CF1 1群用カムフォロア
CF2 2群用カムフォロア
CF3 3群用カムフォロア
CG1 1群案内カム溝(ガイド手段)
CG2 2群案内カム溝(ガイド手段)
CG2-1 収納領域
CG2-2 リード領域
CG2-3 戻りカム領域(撮影領域)
CG2-4 組立用領域
CG3 3群案内カム溝(ガイド手段)
CG3-1 収納領域
CG3-2 リード領域
CG3-3 戻りカム領域(撮影領域)
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
LG4 第4レンズ群
S シャッタ
Z1 撮影光軸
Z2 退避光軸
10 ズームレンズ鏡筒
11 ローパスフィルタ
12 CCD
13 固定環
14 CCDホルダ
17 AFレンズ枠
17c レンズ保持筒部
25 ヘリコイド環
25d 係合凹部
25f 相対回転許容溝
26 第3外筒
26a 係合突起
26a1 長突起部
26a2 短突起部
26c 回転伝達溝
30 第1直進案内環
30e 貫通ガイド溝
30e-1 周方向溝部
30e-2 第1リード溝部
30e-3 第2リード溝部
31 カム環
31v フォロア装着切欠
32 カム環ローラ
33 第2直進案内環
34 第2外筒
35 2群レンズ移動枠(移動部材、中間移動部材、単独ばね支持体)
35a 直進案内溝
35b 環状部
35c 光軸方向突片
35p ばね掛け突起
35r ばね支持部
36 3群レンズ移動枠(移動部材、最後方移動部材、単独ばね支持体)
36a 直進案内溝部
36b 環状部
36c 光軸方向突片
36q ばね掛け突起
36r ばね支持部
36v フォロア装着孔
37 第1外筒(移動部材、最前方移動部材、共通ばね支持体)
37p 37q ばね掛け突起
37s 環状フランジ
38 39 引張ばね(付勢部材、第1と第2のばね部材)
40 2群レンズ枠
41 シャッタブロック
42 3群レンズ枠
44 退避回動軸
46 回動規制ピン
47 3群レンズ枠戻しばね
49 カム突起
49a 退避カム面
49b 退避位置保持面
50 1群調整環
51 1群レンズ枠
54 レンズバリヤ機構

Claims (5)

  1. 撮影光学系を構成する光学要素を支持し光軸方向に直進案内された3つの移動部材と;
    この3つの移動部材をそれぞれ独立して光軸方向に相対移動させるガイド手段を備える共通駆動部材と;
    上記3つの移動部材を光軸方向に付勢して上記ガイド手段との間のバックラッシュを取る付勢部材と;
    を備えたズームレンズ鏡筒において、
    上記付勢部材が、付勢方向同一の第1と第2のばね部材からなること;
    上記3つの移動部材のうち、光軸方向の最前方移動部材と最後方移動部材のいずれか一方を、この第1と第2のばね部材の両方の一端部が共通に接続する共通ばね支持体とし、該最前方移動部材と最後方移動部材の他方とその間の中間移動部材とを、この第1と第2のばね部材の他端部が個別に接続する単独ばね支持体としたこと;及び
    撮影光学系の変倍動作の少なくとも一部で、上記2つの単独ばね支持体が上記共通ばね支持体に対して互いに光軸方向の反対方向に移動し、上記第1と第2のばね部材のばね荷重の増加量が正負の関係になること;
    を特徴とするズームレンズ鏡筒の駆動機構。
  2. 請求項1記載のズームレンズ鏡筒の駆動機構において、上記3つの移動部材のうち上記共通ばね支持体である移動部材は、鏡筒外側に露出する外観部材であることを特徴とするズームレンズ鏡筒の駆動機構。
  3. 請求項1または2記載のズームレンズ鏡筒の駆動機構において、上記3つの移動部材がそれぞれ支持する光学要素はレンズ群であり、上記共通ばね支持体である移動部材が支持するレンズ群の径が最も大きいことを特徴とするズームレンズ鏡筒の駆動機構。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のズームレンズ鏡筒の駆動機構において、上記共通駆動部材は、光軸を中心として回転可能なカム環であり、上記3つの移動部材は、該カム環の内周面または外周面に形成した軌跡の異なる少なくとも3つのカム溝に摺動可能に嵌まるフォロアをそれぞれ有していることを特徴とするズームレンズ鏡筒の駆動機構。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のズームレンズ鏡筒の駆動機構において、第1と第2のばね部材が引張ばねであることを特徴とするズームレンズ鏡筒の駆動機構。
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