JP4937883B2 - 光学要素位置制御機構 - Google Patents

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Description

本発明は光学機器における光学要素の位置制御機構に関し、特に、光軸方向に進退する進退部材に対してその移動方向の付勢力を付与する構造に関する。
カメラなどの光学機器において、光学要素を保持し光軸方向に移動可能な進退部材に対して、その駆動機構の一部の機能を担わせたり、駆動機構におけるバックラッシュを取ったり、あるいは位置を安定させたりする目的で、光軸方向への付勢力が与えられることが多い。この進退部材に対する付勢手段は、光軸方向に軸線を向けた引張ばねや圧縮ばねで構成されるのが一般的であった。
特開2000−206391号公報
進退部材の付勢手段として従来多用されてきた引張ばねや圧縮ばねの配設構造では、ばねの一端部が進退部材に係合され、他端部が固定部材などの、進退部材とは一体に移動されない別の支持部材に係合され、進退部材の移動量がそのままばねの伸縮量に反映されるようになっていた。ばねの伸縮量が大きくなると、それに応じて荷重の変動幅も大きくなる。
ところで、進退部材の駆動機構を構成するモータやアクチュエータの出力は、該進退部材に対する付勢手段の最大荷重に対応できるように設定される。すなわち、付勢手段の最大荷重が大きくなれば、それだけ強力な駆動源が必要となり、消費電力、製造コスト、小型化などの面で不利になる。しかしながら、従来の進退部材に対する引張ばねや圧縮ばねの配設構造では、進退部材の移動量あたりのばね伸縮量、すなわち荷重の変動幅が大きくなりがちで、最大荷重を小さく抑えることが難しかった。
引張ばねや圧縮ばねにおいて、進退部材の一定の移動量に対する荷重の変動幅は、ばね長を伸ばすことによって相対的に小さくすることは可能である。しかし、小型化の要求が強い昨今の光学機器において、ばね長を伸ばすことは省スペース性に反するため採用しづらい。特に、ズームレンズ鏡筒では、撮影を行わない収納状態でのコンパクト化の要求が強く、収納時には光学系を構成する複数の光学要素の光軸方向間隔を可能な限り詰めて鏡筒を短縮化させる構造が多い。そのため、進退部材の移動方向におけるばね長は、この短縮状態での鏡筒の厚みの制約を受け、長いばねを採用することが難しかった。その結果、ばねの荷重変動が大きくなるという前述の問題が生じやすくなっていた。
また、進退部材の移動量自体を小さくしても、付勢手段による荷重の変動幅を抑えることができるが、進退部材すなわち光学要素の移動量は、元々、要求される光学性能を満たすために定められているものであり、その移動量が制限されると、所要の光学性能が得られなくなるおそれがある。例えば、前述のように収納状態では光学系の光軸方向サイズを可能な限り小さくし、かつ高変倍化を狙ったズームレンズ鏡筒では、光学要素を保持する進退部材の移動量は大きくなる傾向にある。
そこで本発明は、省スペースに構成可能でありながら、進退部材の移動に伴う荷重の変動が小さく、小型化と省電力性を高いレベルで両立させた光学要素位置制御機構を提供することを目的とする。
本発明の光学要素位置制御機構は、光学要素を保持し該光学要素を通る光軸と平行な方向へ延設されたガイド軸によって光軸方向へ可動に支持された進退部材と、該光軸方向へ進退部材を進退移動させる駆動機構と、該光軸方向に揺動可能で、該揺動の中心から離れた位置で進退部材に係合する揺動着力部を有し、該揺動着力部を介して進退部材を光軸方向に付勢する付勢手段と、進退部材に保持される光学要素の光軸を囲み、回転によって該光学要素とは別の光学要素を光軸方向に移動させる回転枠を備え、進退部材の駆動機構、ガイド軸及び付勢手段がそれぞれ、該回転枠より径方向外側に配置されていること;及び、回転枠の外側において付勢手段の揺動着力部の揺動中心軸と略平行で光軸を含む平面で分割される2つの領域の一方に、進退部材に対する揺動着力部の係合箇所とガイド軸と駆動機構を配置し、この2つの領域の他方に揺動着力部の揺動中心軸を配置したこと;を特徴としている。この構成によると、進退部材の駆動に関連する要素である付勢手段、ガイド軸及び駆動機構を、回転枠などの可動部材の制約を受けることなくスペース効率良く構成することができる。また、回転枠に制約されることなく揺動着力部を長くして、付勢手段の荷重変動幅の抑制を図ることができる。
付勢手段の一態様として、光軸方向と直交する方向に軸線を向けて進退部材とは別の支持部材に支持されるコイル部と、該コイル部から外径方向に向けて延設され進退部材に係合する第1の腕部と、該コイル部から外径方向に向けて延設され支持部材に係合される第2の腕部を有し、進退部材の移動に応じてコイル部を中心とする回転方向の撓み量を変化させるばね部材によって付勢手段を構成することができる、
この場合、付勢手段を構成するばね部材は、進退部材に係合しない自由状態から該進退部材に係合する着力状態になるまでの第1の腕部の回転方向の変位量を、進退部材への着力状態での該進退部材の進退移動による第1の腕部の回転方向の変位量よりも大きくさせるとよい。
付勢手段の別な態様として、進退部材とは別の支持部材に一端部が軸支され他端部が進退部材に係合するレバー部材を揺動着力部として備え、さらに該レバー部材を揺動中心に対して正逆いずれかの回転方向に付勢するレバー付勢部材を備えているという構成も可能である。
この態様におけるレバー付勢部材は、光軸方向と直交する方向に軸線を向けて支持部材に支持されるコイル部と、該コイル部から延出されレバー部材に係合される第1の腕部と、該コイル部から延出され支持部材のばね掛け部に係合される第2の腕部とを有し、レバー部材の揺動に応じてコイル部を中心とする回転方向の撓み量を変化させるばね部材で構成することが可能である。
あるいは、一端部がレバー部材に係合され、他端部が支持部材に係合され、レバー部材の揺動に応じて長さを変化させる伸縮ばねによってレバー付勢部材を構成してもよい。この場合、レバー部材における揺動中心から伸縮ばねのばね掛け部までの長さを、該揺動中心から進退部材との係合位置までの長さよりも短くするとよい。
本発明では、進退部材の駆動機構は、様々なタイプを用いることができる。例えば、光軸方向と平行な軸を中心に回動する送りねじと、該送りねじに螺合し該送りねじの正逆回転によって光軸方向に進退されるナットを有し、該ナットとの当接によって進退部材の光軸方向の移動位置が定められるタイプの駆動機構では、進退部材に対する付勢手段は、ナットとの当接状態を維持させて該ナットに進退部材を追随させるように機能する。
また、光軸方向に対する傾斜成分を有するガイド面を備えたガイド部材と、進退部材に突設され該ガイド部材のガイド面に摺接するフォロアとを有するタイプの駆動機構では、進退部材に対する付勢手段は、ガイド面に対してフォロアを押し付けてバックラッシュを取りの機能を果たすことができる。
以上の本発明によれば、省スペースに構成可能でありつつ進退部材の移動に伴う付勢手段の荷重の変動が小さく、小型化と省電力性を高いレベルで両立させた光学要素位置制御機構を得ることができる。
まず、主に図1から図7を参照して、本発明の光学要素位置制御機構を適用したズームレンズ鏡筒1の全体構造を説明する。図1及び図2はズームレンズ鏡筒1の断面を示しており、図1は撮影を行わない収納状態、図2の上半断面はズーム撮影領域のワイド端、図2の下半断面はテレ端をそれぞれ示している。図3と図4は図1の収納状態に対応する斜視図で、図5と図6は図2の撮影状態に対応する斜視図である。
ズームレンズ鏡筒1は、物体(被写体)側から順に第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2、絞り兼用のシャッタS、第3レンズ群LG3、ローパスフィルタLPF及びCCD(撮像素子)24を備えた3群タイプの撮像光学系を備えている。この光学系は焦点距離可変のズーム光学系であり、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2を光学系の撮影光軸Oに沿って所定の軌跡で進退させることによって変倍を行う。また、撮影光軸Oに沿って第3レンズ群LG3を移動させることでフォーカシングを行う。
ズームレンズ鏡筒1は、第1レンズ群LG1から第3レンズ群LG3までの光学系を内部に可動に支持する固定鏡筒(支持部材)22と、その後部に固定される鏡筒後面板23を備えている。鏡筒後面板23の中央部に形成された開口内には、CCD保持枠62を介してCCD24が保持され、CCD保持枠62の前部に設けたフィルタ保持枠21にローパスフィルタLPFが保持されている。ローパスフィルタLPFとCCD24の間には密封(防塵)用のパッキン61が挟着されている。CCD保持枠62は、鏡筒後面板23に対して傾き調整などが可能に支持されている。
固定鏡筒22は、撮影光軸Oを囲む円筒状の筒状ハウジング部22aと、ズームモータ32を支持するズームモータ支持部22bと、AFモータ(駆動機構)30を支持するAFモータ支持部22cと、該AFモータ支持部22cの前方に位置する前方壁部22dとを有している。筒状ハウジング部22aは、前述した各レンズ群などの光学要素を内部に保持し、ズームレンズ鏡筒1の実質的な外形部を構成している。ズームモータ支持部22b、AFモータ支持部22c及び前方壁部22dは、撮影光軸Oを中心とする半径方向において筒状ハウジング部22aの外側に位置されている。図3ないし図7に示すように、AFモータ支持部22cは、筒状ハウジング部22aの後端部と略同じ光軸方向位置に設けられており、その後面部が鏡筒後面板23によって塞がれる。前方壁部22dは、AFモータ支持部22cに対して光軸方向前方に離間した対向位置に形成されている。
第3レンズ群LG3を保持する3群レンズ枠(進退部材)51は、中央のレンズ保持部51aから、撮影光軸Oを挟んで略対称の方向に一対のガイド腕部51b、51cを延設させている。このうち一方のガイド腕部51bの先端部には前後一対のガイド穴51dが形成され、このガイド穴51dに対して、固定鏡筒22と鏡筒後面板23の間に固定された3群ガイド軸52が摺動自在に挿通されている。図6や図10に示すように、3群ガイド軸52は固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの外側に配置されており、その前端部が前方壁部22dに支持されている。3群ガイド軸52の後端部は、AFモータ支持部22cの下方を通って、鏡筒後面板23に形成した不図示の支持穴に嵌合している。この3群ガイド軸52の案内を受けるために、3群レンズ枠51のガイド腕部51bは、その先端部付近が固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの外方に突出されており、筒状ハウジング部22aにはガイド腕部51bの突出を許す開口部22e(図7)が形成されている。また、3群レンズ枠51の他方のガイド腕部51cの先端部に設けた回転規制突起51eが、固定鏡筒22の内周面に形成した直進ガイド溝22fに対して摺動自在に係合している。3群ガイド軸52の軸線と直進ガイド溝22fの長手方向はそれぞれ撮影光軸Oと平行な方向に向いており、この3群ガイド軸52と直進ガイド溝22fによってガイド穴51dと回転規制突起51eが案内されることによって、3群レンズ枠51は撮影光軸Oと平行な方向に移動可能に直進案内されている。そして、3群レンズ枠51はAFモータ30によって撮影光軸Oに沿って前後に進退移動させることができる。この3群レンズ枠51の駆動機構については後述する。
固定鏡筒22のズームモータ支持部22bの内部には、ズームモータ32の駆動力をズームギヤ31(図6、図7)に伝達する減速ギヤ列が設けられている。固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの内側に支持されたカム環(回転枠)11の後端部には、ズームギヤ31に噛合する環状ギヤ11aが設けられ、カム環11はズームギヤ31を介してズームモータ32によって回転駆動される。カム環11の環状ギヤ11aから外径方向に突出するガイド突起11bが設けられ、ガイド突起11bは、固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの内周面に形成したカム環制御溝22gに対して摺動可能に係合している。カム環制御溝22gは、撮影光軸Oに対して所定の傾斜を有するリード溝部と、撮影光軸Oを中心とする周方向成分のみからなる周方向溝部とからなる。図1の収納(沈胴)状態と図2の上半断面のワイド端の間は、ズームモータ32によって回転力を付与すると、カム環11は、カム環制御溝22gのリード溝部によってガイド突起11bが案内されて回転しながら光軸方向に移動する。一方、ワイド端とテレ端の間の撮影状態にあるときには、ガイド突起11bがカム環制御溝22gの周方向溝部に位置し、ズームモータ30の駆動に応じてカム環11は光軸方向に移動せずに定位置で回転される。
固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの内側には、カム環11を挟む態様で第1繰出筒13と直進案内環10が支持されている。第1繰出筒13は、筒状ハウジング部22aの内周面に形成した直進案内溝22hに対する直進案内突起13aの係合関係により光軸方向に直進案内されており、直進案内環10は、筒状ハウジング部22aの内周面に形成した直進案内溝22iに対する直進案内突起10aの係合関係により光軸方向に直進案内されている。第1繰出筒13と直進案内環10はそれぞれ、カム環11に対しては、相対回転は可能で光軸方向に共に移動するように結合されている。
直進案内環10は、カム環11の内側に位置する直進案内キー10b(図2)によって、2群レンズ移動枠8を光軸方向に直進案内している。2群レンズ移動枠8の内部には、2群レンズ保持枠部6を介して第2レンズ群LG2が支持されている。また、第1繰出筒13の内周面には撮影光軸Oと平行な直進案内溝13bが形成され、該直進案内溝13bに対して第2繰出筒12の直進案内突起12aが摺動自在に係合しており、第2繰出筒12も光軸方向へ直進案内されている。第2繰出筒12の内部には、1群レンズ保持枠部4を介して第1レンズ群LG1が支持されている。
カム環11の内周面に形成した2群制御カム溝11cに対し、2群レンズ移動枠8の外周面に設けた2群用カムフォロア8aが係合している。2群レンズ移動枠8は直進案内環10を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環17が回転すると、2群制御カム溝11cの形状に従って、2群レンズ移動枠8すなわち第2レンズ群LG2が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
第2繰出筒12は内径方向に突出する1群用カムフォロア12bを有し、この1群用カムフォロア12bが、カム環11の外周面に形成した1群制御カム溝11dに摺動可能に嵌合している。第2繰出筒12は第1繰出筒13を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、1群制御カム溝11dの形状に従って、第2繰出筒12すなわち第1レンズ群LG1が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
2群レンズ移動枠8と第2繰出筒12は、群間付勢ばね27によって、互いに離間する方向に付勢されており、2群制御カム溝11cと2群用カムフォロア8aの間と、1群用カムフォロア12bと1群制御カム溝11dの間での嵌合精度を高めている。
2群レンズ移動枠8の内側には、シャッタSを有するシャッタブロック15が支持されている。2群レンズ移動枠8と、該2群レンズ移動枠8の後部に設けた後方規制部材5には、撮影光軸Oと平行な方向へ向けて対をなすガイド突起8b、5aが互いに接近するように突設されており、このガイド突起8b、5aに対してシャッタブロック15は光軸方向に摺動可能に支持されている。
第2繰出筒12の前端部には化粧板16が固定され、該化粧板16における第1レンズ群LG1前方の撮影開口16aを開閉するバリヤ部材17が設けられている。
以上の構造からなるズームレンズ鏡筒1は次のように動作する。図1に示す鏡筒収納状態では、図2の撮影状態よりも撮影光軸方向の光学系の長さ(第1レンズ群LG1の物体側の面からCCD24の撮像面までの距離)が短くなっている。この鏡筒収納状態においてカメラに設けたメインスイッチがオンされると、ズームモータ32が鏡筒繰出方向に駆動される。ズームモータ32によりズームギヤ31が回転駆動され、固定鏡筒22のカム環制御溝22gのリード溝部にガイド突起11bが案内されて、カム環11が光軸方向前方へ回転繰出される。直進案内環10と第1繰出筒13は、カム環11と共に前方に直進移動する。カム環11が回転すると、その内側では、直進案内環10を介して直進案内された2群レンズ移動枠8が、2群用カムフォロア8aと2群制御カム溝11cの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。また、カム環11が回転すると、該カム環11の外側では、第1繰出筒13を介して直進案内された第2繰出筒12が、1群用カムフォロア12bと1群制御カム溝11dの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。
すなわち、鏡筒収納状態からの第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の繰出量はそれぞれ、前者が、固定鏡筒22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する第2繰出筒12のカム繰出量との合算値として決まり、後者が、固定鏡筒22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する2群レンズ移動枠8のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、この第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸O上を移動することにより行われる。図1の収納状態から鏡筒繰出を行うと、まず図2の上半断面に示すワイド端の繰出状態になり、さらにズームモータ32を鏡筒繰出方向に駆動させると、図2の下半断面に示すテレ端の繰出状態となる。テレ端とワイド端の間のズーム領域では、カム環11は、ガイド突起11bがカム環制御溝22gの周方向溝部内に位置することにより前述の定位置回転のみを行い、光軸方向へは進退しない。メインスイッチをオフすると、ズームモータ32が鏡筒収納方向に駆動され、ズームレンズ鏡筒1は以上の繰出動作とは逆の収納動作を行い、図1の収納状態になる。
なお、ズームレンズ鏡筒1における図2の撮影状態では、シャッタSが第2レンズ群LG2の後方に位置される一方、図1の収納状態では、シャッタブロック15が、2群レンズ移動枠8内での相対的な光軸方向位置を前方に移動させ、第2レンズ群LG2とシャッタSが一部重なる状態になる。
第3レンズ群LG3は、以上のズームモータ32による第1及び第2のレンズ群LG1、LG2の駆動とは独立して、AFモータ30によって撮影光軸Oに沿って前後移動させることができる。そして、ワイド端からテレ端までの撮影可能状態にあるとき、測距手段によって得られた被写体距離情報に応じてAFモータ30を駆動することにより、第3レンズ群LG3を支持する3群レンズ枠51が撮影光軸Oに沿って移動してフォーカシングが実行される。
続いて、3群レンズ枠51の位置制御機構の細部を説明する。前述のように、固定鏡筒22には、筒状ハウジング部22aの外側にAFモータ支持部22cが形成され、このAFモータ支持部22cの前方に対向させて前方壁部22dが形成されている。AFモータ30は、固定ねじ33によってAFモータ支持部22cの前面側に固定され、該AFモータ30の回転軸に設けたピニオン30aがAFモータ支持部22cの後面側に突出する。AFモータ支持部22cの後面側には、ピニオン30aに噛合する減速ギヤ34と、該減速ギヤ34に噛合する送りねじギヤ35が軸支されていて、AFモータ30の回転軸の回転は、この減速ギヤ列を介して、送りねじギヤ35と一体に回転する送りねじ(駆動機構)36に伝達される。送りねじ36は、その前端部が固定鏡筒22の前方壁部22dに形成した軸穴により軸支され、後端部が鏡筒後面板23に形成した軸穴により軸支され、この軸支状態において送りねじ36は、撮影光軸Oと略平行な回転中心によって回転自在となる。
3群レンズ枠51のガイド腕部51bの先端部には、送りねじ36を挿通させる貫通穴が形成されたナット当付部51fが形成されており、このナット当付部51fの前方に位置させて、送りねじ36に螺合するねじ穴を有するAFナット(駆動機構)37が設けられている。AFナット37は、回り止め用の凹部37a(図7)を3群レンズ枠51の回り止め突起51g(図8)に係合させ、また回り止め用の凸部37bを固定鏡筒22の回り止め用の凹部(不図示)に係合させることにより回転規制されており、送りねじ36を正逆に回転させることにより、送りねじ36と連れ回りすることなく撮影光軸Oと平行に進退移動される。3群レンズ枠51のガイド腕部51bの先端部にはさらに、前後一対のガイド穴51dの間に位置させて、撮影光軸Oと略平行な平面状をなす立壁部51kが形成され、この立壁部51kから側方に向けてばね掛け突起51hが突設されている。ばね掛け突起51hは、その先端部が光軸方向後方に向けて曲折されたL字状の突起である。立壁部51kには、ばね掛け突起51hの後方に位置させて半円状断面部51mが形成されている。
3群レンズ枠51に対して撮影光軸Oに沿う移動方向の付勢力を与える付勢手段として、3群レンズ付勢ばね(ばね部材)38が設けられている。3群レンズ付勢ばね38はトーションばねであり、そのコイル部38aが、固定鏡筒22に設けたばね支持突起22jに支持される。ばね支持突起22jは、筒状ハウジング部22aの外側に、撮影光軸Oと略直交する側方へ軸線を向けて形成された円筒状の突起であり、該ばね支持突起22jの中心に形成されたねじ穴に対してばね留めねじ39を固定することによって、ばね支持突起22jの円筒状外面に対して3群レンズ付勢ばね38のコイル部38aが抜け止めされた状態で保持される。この保持状態のコイル部38aの軸線は、ばね支持突起22jの軸線と概ね一致する。
3群レンズ付勢ばね38は、コイル部38aから外径方向に向けて、短い支持腕部(第2の腕部)38bと、長い付勢腕部(第1の腕部)38cを延設させている。このうち支持腕部38bは、ばね支持突起22jの近傍に位置させて固定鏡筒22に形成されたばね掛け突起22k(図12)に掛けられている。一方、付勢腕部38cは、3群レンズ枠51のばね掛け突起51hに掛けられている。3群レンズ枠51の立壁部51kや半円状断面部51mは、ばね掛け突起51hに対して付勢腕部38cを係合させたときに、他の部位に付勢腕部38cが接触するのを防ぐ。付勢腕部38cは、コイル部38aの軸線に略一致する揺動中心軸38xを中心(支点)として揺動することが可能な(すなわち撮影光軸Oと概ね平行な揺動平面内で揺動可能な)揺動着力部であって、ばね掛け突起51hに掛けられていない自由状態では図12に「38c(F)」で示す方向を向いている。そして、この自由状態から付勢腕部38cを図12中の反時計方向に約半回転させて、該付勢腕部38cの先端部付近をばね掛け突起51hの光軸方向後方の面に当て付けることにより、3群レンズ付勢ばね38の撓み(ねじれ)量が大きくなり、その撓み解消方向の力は、付勢腕部38cがばね掛け突起51hを光軸方向前方へ押圧する荷重として作用する。すなわち、付勢腕部38cを介して3群レンズ枠51に対して光軸方向前方への付勢力が与えられる着力状態となる。
このようにして3群レンズ付勢ばね38から光軸方向前方への付勢力を与えられた3群レンズ枠51は、ナット当付部51fがAFナット37に当て付くことによって、その前方への移動が規制される。すなわち、図8、図9及び図12に示すように、3群レンズ枠51は、3群レンズ付勢ばね38の付勢力によってナット当付部51fをAFナット37に当接させた状態で保持され、3群レンズ枠51の光軸方向への前後位置はAFナット37に依存して決まる。前述の通り、AFナット37は、AFモータ30のピニオン30aを正逆に回転駆動することにより、送りねじ36によって撮影光軸Oと平行な方向へ進退移動されるため、結果として、3群レンズ枠51の光軸方向位置は、AFモータ30の駆動方向と駆動量に応じて制御される。例えば、AFモータ30によって前方にAFナット37を移動させると、AFナット37の移動分だけ、3群レンズ付勢ばね38の付勢力によって3群レンズ枠51が追随して前方に移動する。逆に、前方の移動位置からAFナット37を後方に移動させると、該AFナット37がナット当付部51fを押し込み、3群レンズ枠51は3群レンズ付勢ばね38の付勢力に抗して後方へ移動される。
固定鏡筒22には、AFモータ30による3群レンズ枠51の光軸方向の後方移動端を検出する原点位置検出センサ40が設けられている。原点位置検出センサ40は、透過型フォトインタラプタからなり、二股状の投光部と受光部の間に3群レンズ枠51のセンサ通過板51iが位置した状態が、該3群レンズ枠51の後方移動端であると検知される。AFモータ30はステッピングモータからなり、フォーカシングに際しての第3レンズ群LG3の移動量は、この後方移動端を原点位置としたAFモータ30の駆動ステップ数として演算される。
図12に実線で示しているのが、AFモータ30に制御される可動範囲における3群レンズ枠51の後方移動端であり、同図に二点鎖線で示しているのが、同可動範囲における3群レンズ枠51の前方移動端である。この3群レンズ枠51の光軸方向の位置変化に応じた、3群レンズ付勢ばね38の荷重の変動を図14(a)に示した。3群レンズ枠51が後方移動端に位置するときと、前方移動端に位置するときの、自由状態からの付勢腕部38cの揺動角(3群レンズ付勢ばね38の撓み量)の大きさはそれぞれθmin、θmaxで表される。そして、この付勢腕部38cの揺動角θmin、θmaxに対応する3群レンズ付勢ばねの荷重がFmin、Fmaxとなる。図12から分かるように、3群レンズ付勢ばね38における着力状態での最小揺動角θminと最大揺動角θmaxの間の変位量θvは、自由状態から着力状態になるまでの最小揺動角θminに比べて遙かに小さい。そのため、3群レンズ枠51の可動範囲における3群レンズ付勢ばね38の最小荷重Fminから最大荷重Fmaxまでの変動は小さく抑えられる。
3群レンズ付勢ばね38に代えて、撮影光軸Oと平行な方向に伸縮する引張ばね38′を配した比較例を図13に示す。この引張ばね38′は、一端部が3群レンズ枠51′のばね掛け突起51h′に掛けられ、他端部が固定鏡筒22′のばね掛け突起22j′に掛けられている。3群レンズ枠51′は、3群ガイド軸52′に沿って撮影光軸Oと平行に進退移動可能であり、AFモータ30′に制御される可動範囲内における3群レンズ枠51′の後方移動端を実線、前方移動端を二点鎖線で示している。また、3群レンズ枠51′の前後それぞれの移動端における、固定鏡筒22′側のばね掛け突起22j′との係合位置を基準にした引張ばね38′の長さをLmin、Lmaxで示している。固定位置のばね掛け突起22j′は前方に位置しているので、3群レンズ枠51′の後方移動端で引張ばね38′が最も長く(Lmax)なる。Lfは、自由状態での引張ばね38′の長さである。
図13の比較例における引張ばね38′による荷重の変動を、図14(b)に示した。同図のFmin′、Fmax′はそれぞれ、引張ばね38′の長さがLmin、Lmaxであるときのばね荷重である。図13から分かるように、引張ばね38′は、自由状態での長さLFから3群レンズ枠51′への着力状態での最小長さLminになるまでの変位量Lv1よりも、該着力状態での最小長さLminと最大長さLmaxの間の変位量Lv2の方が大幅に大きくなっている。引張ばね38′の荷重の大きさはその長さ変化に比例して変動するため、引張ばね38′では、最小長さLmin時の荷重Fmin′と最大長さLmax時の荷重Fmax′の差が非常に大きくなってしまう。そして、最大荷重Fmax′に対応した強力なAFモータ30′が必要になる。
荷重変動を抑制するため、すなわち最長時と最短時の長さ変化を相対的に小さくするために、引張ばね38′の自由状態での長さを伸ばすことが考えられる。しかし、引張ばね38′を長くすればそれだけ広い配設スペースが必要となり、鏡筒小型化の要求に反してしまう。図13の比較例は、引張ばね38′を除いては図12の実施形態と共通の構造を有しており、仮に引張ばね38′の全長を長くさせようとすると、収納状態の鏡筒前端部位置(固定鏡筒22′の前端位置にほぼ等しい)よりも前方(図13中の右側)にばね掛け突起22j′を位置させなければならない。つまり、長くした引張ばね38′を配置しようとすると、鏡筒収納長が大きくなってしまう。その意味において、図13の比較例における引張ばね38′は、鏡筒の構造上可能な最大の長さを既に与えられているのであり、現状の鏡筒収納サイズを維持しつつ、図14(b)に示される以上に荷重変動を小さく抑えることは困難であり、鏡筒の小型化と荷重変動の抑制の要求を同時に満たすことができない。
また、3群レンズ枠51′の可動範囲を小さくすれば(後方移動端を図13の実線位置よりも前寄りに設定すれば)、引張ばね38′の自由長を伸ばさずに最大荷重を小さくすることはできるが、レンズ移動量が制限されて所要の光学性能が得られなくなるおそれがあるため、実際的ではない。
なお、図13の比較例では引張ばね38′を用いているが、これを圧縮ばねに置き換えても同様の問題がある。すなわち、引張ばねと圧縮ばねのいずれであっても、3群レンズ枠51′と固定部材(固定鏡筒22′)との間を、該3群レンズ枠51′の進退方向に伸縮するばね部材で直接に接続した付勢構造では、コンパクト化と荷重変動の抑制とを両立させることが難しかった。
これに対して、3群レンズ枠51の付勢手段に3群レンズ付勢ばね38を用いた本実施形態の構成では、図14(a)と図14(b)の比較から分かるように、同等の配置スペースに設けられる付勢手段でありながら、その荷重変動は比較例に対して遙かに小さく、ばねの最大荷重も比較例に比べて小さい。その結果、3群レンズ枠51の駆動に必要とされるエネルギーが低いレベルで平均化され、AFモータ30における消費電力を抑えることが可能となった。別言すれば、省電力タイプのAFモータ30の採用が可能となった。また、3群レンズ枠51の移動に応じた荷重変動が小さいので、移動範囲の全域に亘ってスムーズに駆動させることができ、AFモータ30からの駆動力を伝達する駆動機構からの異音も発生しにくい。
前述のように、3群レンズ付勢ばね38においては、着力状態の作用区間(3群レンズ枠51の前後移動端の間)での付勢腕部38cの揺動変位量(θv)が、自由状態から3群レンズ枠51への着力(係合)状態になるまでの付勢腕部38cの揺動変位量(θmin)よりも小さく、θv/θmin<1という関係になっており、これによって着力状態における荷重変動が小さく抑えられている。図12に示す態様では、θminの大きさが約半回転に設定されているが、分母にあたるθminの値を大きくすることで(θminの増加に応じてθmaxも大きくなるためθvは一定)、着力状態の作用区間での付勢腕部38cの揺動変位量θvを相対的に小さくさせ、3群レンズ付勢ばね38の最大荷重と最小荷重の差をより一層小さくさせることができる。θv/θmin<1を満たすことで荷重変動の抑制には有効であるが、より好ましくは、θv/θmin<0.5を満たすようにすると、顕著な効果が得られる。θminの値を大きくする具体的な手法として、付勢腕部38cを自由状態から1回転以上ねじってばね掛け突起51hに係合させてもよい。トーションばねからなる3群レンズ付勢ばね38は、コイル部38aを中心とした回転方向の撓み量を増大させてもその大きさは実質的に変わらないので、比較例として挙げた引張ばねや圧縮ばねの自由状態長を伸ばす場合とは異なり、その配設スペースを増大させる必要はない。なお、ばねを構成する鋼線の太さなどの条件が同一であれば、自由状態から着力状態になるまでの3群レンズ付勢ばね38の撓み量を大きくすれば、荷重も平均的に増大するため、最大荷重が過大にならない範囲内で撓み量が設定される。
3群レンズ付勢ばね38において荷重変動が小さく抑えられている要因として、揺動の支点であるコイル部38aから、3群レンズ枠51への着力点(作用点)までの付勢腕部38cの長さも関係している。付勢腕部38の揺動中心から着力点までの距離、すなわち3群レンズ付勢ばね38の先端付近の揺動の回転半径が大きくなるほど、3群レンズ枠51の単位移動量あたりの付勢腕部38cの変位角(θv)は小さくなり、ばね荷重の変動を抑制できる。図10に示すように、3群レンズ付勢ばね38の揺動中心軸38xと平行で撮影光軸Oを含む平面P(本実施形態では平面Pは水平方向平面である)を仮想した場合、3群レンズ枠51に対する付勢腕部38cの係合位置であるばね掛け突起51hは、平面Pよりも上側の領域に位置している。一方、3群レンズ付勢ばね38の揺動中心となるコイル部38aを支持するばね支持突起22jは、平面Pよりも下側の領域に設けられている。そのため、3群レンズ付勢ばね38の付勢腕部38cは、平面Pをまたいでズームレンズ鏡筒1の上下(天地)方向に長く延設されている。鏡筒内部の回転部材であるカム環11よりも径方向外側位置に3群レンズ付勢ばね38が設けられているため、該カム環11によって駆動される第1レンズ群LG1や第2レンズ群LG2に関する可動部材と干渉することなく、付勢腕部38cにこのような長さを持たせることが可能となっている。
また、ズームレンズ鏡筒1の正面投影形状においても、3群レンズ付勢ばね38を含めた3群レンズ枠51の位置制御機構が、スペース効率良く配置されている。図10に示すように、3群レンズ枠51のガイド機構を構成する3群ガイド軸52や、該3群レンズ枠51の駆動機構を構成するAFナット37、AFモータ30及び送りねじ36といった要素は、平面Pよりも上側の、固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの外周面に沿う三角状のスペースに配設されている。3群レンズ付勢ばね38のコイル部38aは、該上方の三角状スペースと平面Pに関して略面対称の位置関係にある下方の三角状のスペースに支持されている。ズームレンズ鏡筒1が搭載されるカメラなどの光学機器の正面投影形状は方形を基準とするものが多いが、この配置関係によれば、3群レンズ枠51の位置制御機構を、方形をなす光学機器の筐体部と、円筒状をなす筒状ハウジング部22aの外周面と間のデッドスペースに効率的に収容することができる。また、図10から分かるように、3群レンズ付勢ばね38の付勢腕部38cは、上記の下方の三角状スペースから上方の三角状スペースに向けて、ほぼ筒状ハウジング部22aの外周面に対する接線となるような態様で、該筒状ハウジング部22aに近接させて延設されている。そのため、筒状ハウジング部22aの外側に3群レンズ付勢ばね38を設けても、ズームレンズ鏡筒1の左右方向幅にはほとんど影響していない。
以上のように、本実施形態の3群レンズ付勢ばね38による3群レンズ枠51の付勢構造では、ズームレンズ鏡筒1の小型化、特に収納長の薄型化に寄与しつつ、AFモータ30の負荷を軽減させて消費電力を抑えることができる。
図15と図16を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。図1ないし図12及び図14に示した第1の実施形態では、送りねじ36とAFナット37によって3群レンズ枠51の移動を制御しているが、第2の実施形態では、レンズ群LGを保持するレンズ枠(進退部材)151の駆動機構として、送りねじに代えて、リードカム軸(駆動機構、ガイド部材)136を用いている。レンズ枠151は、円筒状部151aに形成したガイド穴に対してガイド軸152を摺動可能に挿通させ、該円筒状部151aと撮影光軸Oを挟んで略対称の位置に形成した回り止め溝151dに対してと回り止め軸153を摺動可能に係合させることで、撮影光軸Oと平行な方向へ直進案内されていて、ガイド軸152の案内を受ける円筒状部151aからガイドピン(駆動機構、フォロア)151bを突出させている。ガイドピン151bは、リードカム軸136の周面に形成したリード溝136aに係合している。リード溝136aは、撮影光軸Oに対して傾斜する一対の対向ガイド面を有していて、この一対の対向ガイド面とガイドピン151bの間には、ガイドピン151bの摺動を可能にさせる所定のクリアランスが設けられている。リードカム軸136の一端部にはギヤ135が設けられていて、該ギヤ135を介してモータ(駆動機構)130によって回転力を与えると、リードカム軸136は撮影光軸Oと平行な回転中心によって回転駆動される。すると、リード溝136aのガイド面によってガイドピン151bが摺動案内されて、レンズ枠151は光軸方向に移動される。
トーションばねからなるレンズ枠付勢ばね(付勢手段)138は、撮影光軸Oと直交する方向にコイル部138aの軸線を向け、該コイル部138aが円筒状のばね支持突起122jの外周面に支持されている。ばね支持突起122jの位置は固定である。そして、一方の支持腕部(第2の腕部)138bを固定突起122kに係合させ、他方の付勢腕部(第1の腕部)138cをレンズ枠151のばね掛け突起151cに係合させている。この係合状態で、レンズ枠付勢ばね138の付勢腕部138cは、ばね支持突起122jに支持されるコイル部138aの軸線と略一致する揺動中心軸138xを中心(支点)として揺動することが可能であり、レンズ枠151を光軸方向前方(図15の左方)に付勢する。この付勢力によって、リード溝136aの対向する一対のガイド面のうち、光軸方向前方の一方のガイド面に対してガイドピン151bが押し付けられて、リード溝136aとガイドピン151bの間のバックラッシュが除去される。なお、ばね掛け突起151cは、円筒状部151aの長手方向の略中央に設けられているため、レンズ枠付勢ばね138の荷重を受けたとき、ガイド軸152に対して円筒状部151aを傾かせるようなモーメントが発生しにくくなっており、光軸方向へのレンズ枠151の円滑移動が保証される。
レンズ枠付勢ばね138によると、モータ130とリードカム軸136を介してレンズ枠151が光軸方向に進退移動されたときに、先の実施形態の3群レンズ付勢ばね38と同様に、着力状態でのばね荷重の変動を小さくすることができ、モータ130の負担を軽減させることができる。また、自由状態から着力状態にするとき、付勢腕部138cの回転量を変化させても、レンズ枠付勢ばね138自体の設置スペースが増大せずスペース効率にも優れている点も、3群レンズ付勢ばね38と同様である。そして、この第2の実施形態から分かるように、本発明における進退部材への付勢手段の用途は、第1の実施形態のように進退部材の駆動に直接携わるものに限定されず、レンズ枠付勢ばね138のようなバックラッシュ取りのためのものであってもよい。なお、レンズ枠151のような進退部材に対する駆動機構としては、本実施形態におけるリード溝136とガイドピン151bのような溝と突起に限らず、例えばフェイスカム(端面カム)のような構造であってもよい。要は、ガイド面とそれに摺接するフォロアとの間でのバックラッシュ取りが要求されるタイプの駆動機構であれば、本発明は広く適用が可能である。また、図15及び図16ではレンズ枠151の駆動機構以外の要素の図示を省略しているが、レンズ鏡筒の概略構造や、レンズ鏡筒内でのレンズ枠付勢ばね138を含む駆動機構の配置などについては、第1の実施形態と同様に構成することができる。
第1と第2の実施形態では、3群レンズ枠51とレンズ枠151に対する付勢手段はそれぞれ、単体のトーションばねからなる3群レンズ付勢ばね38とレンズ枠付勢ばね138となっている。しかし、付勢手段は、進退部材が保持する光学要素を通る光軸の方向に揺動する揺動着力部を介して該進退部材に付勢力を付与するという要件を満たしていれば、こうした単体のトーションばねに限定されるものではない。続いて、図17以下を参照して、付勢手段の態様を異ならせた第3ないし第5の実施形態を説明する。なお以下の各実施形態は、付勢手段とそれに関する構成以外は第1の実施形態と共通しており、第1の実施形態と共通する要素については同符号、同部材名で表す。
図17ないし図19に示す第3の実施形態では、3群レンズ枠51に対する付勢手段を、揺動レバー(揺動着力部、レバー部材)70とトーションばね(レバー付勢部材)238で構成している。揺動レバー70は、その一端部が、固定鏡筒22に設けた揺動支持突起22mに対して回動自在に支持されていて、該揺動支持突起22mの軸線に略一致する揺動中心軸70xを中心(支点)として撮影光軸Oと平行な平面内で揺動することができる。揺動レバー70の他端部は、3群レンズ枠51に設けたレバー係合突起51jに係合している。揺動支持突起22mの外周面にはさらに、トーションばね238のコイル部238aが嵌合支持されている。トーションばね238は、コイル部238aから外径方向に延出された支持腕部(第2の腕部)238bを固定鏡筒22の固定突起22nに係合させ、付勢腕部(第1の腕部)238cを揺動レバー70の軸支部近傍に係合させていて、該揺動レバー70を図19の時計方向に回動付勢している。この揺動レバー70に対する付勢力は、レバー係合突起51jを介して3群レンズ枠51を光軸方向前方に押圧するように作用する。
揺動レバー70は、それ自体は揺動方向への弾性を有するものではないが、トーションばね238によって付勢力を与えられることにより、該トーションばね238の付勢腕部238cと揺動レバー70とが、事実上、第1及び第2の実施形態における付勢ばね38、138の付勢腕部38c、138cと同様の揺動着力部として機能される。そのため、先の実施形態における付勢手段と同じく、省スペースに配置可能でありながら、3群レンズ枠51に対しての着力状態での荷重変動を抑えてAFモータ30の負荷を軽減できる。なお、この実施形態と異なり、トーションばね238のコイル部238aを、揺動レバー70の揺動支持突起22mとは別の支持部によって支持させる態様にすることも可能である。
図20に示す第4の実施形態は、第3の実施形態で採用した揺動レバー70に対する付勢部材として、トーションばね238を引張ばね(レバー付勢部材、伸縮ばね)338に置き換えたものである。揺動レバー70は、揺動支持突起22mによる軸支部分から3群レンズ枠51のレバー係合突起51jとの係合方向に延設されたメインアーム70aに加えて、該メインアーム70aと略反対方向に延出されたばね掛けアーム70bを有している。引張ばね338は、このばね掛けアーム70bに一端部を係合させ、他端部を固定鏡筒22に形成したばね掛け突起22pに係合させ、その軸線方向が概ね撮影光軸Oと平行になるように配置されている。揺動レバー70において、揺動支持突起22mの中心からレバー係合突起51jとの係合部E1までのメインアーム70aの長さD1と、揺動支持突起22mの中心から引張ばね338との係合部E2までのばね掛けアーム70bの長さD2は、D1>D2の関係にある。このメインアーム70aとばね掛けアーム70bの長さの比率(レバー比)によって、3群レンズ枠51の光軸方向の単位移動量あたりの、メインアーム70a側の係合部E1の移動量(揺動支持突起22mを中心とする回転方向移動量)と、ばね掛けアーム70b側の係合部E2の移動量(同)は、後者の方が小さくなる。その結果、図13と図20の比較から分かるように、3群レンズ枠51に対する着力状態での引張ばね338の最小長さLminと最大長さLmaxの間の変位量Lv3が小さくなり、付勢手段として単独の引張ばねを用いた場合よりも荷重の変動を抑えることができ、最大荷重を小さくしてAFモータ30の負担を軽減することが可能となっている。
図21の第5の実施形態は、第4の実施形態の引張ばね338を、引張方向が異なる引張ばね(レバー付勢部材、伸縮ばね)438に置き換えたものである。揺動レバー70は、揺動支持突起22mによる軸支部分から、メインアーム70aとは略直交する回転方向位相でばね掛けアーム70cを突出させている。引張ばね438は、このばね掛けアーム70cに一端部を係合させ、他端部を固定鏡筒22に形成したばね掛け突起22qに係合させ、その軸線方向が概ね撮影光軸Oと直交する鏡筒上下方向を向くように配置されている。揺動レバー70において、揺動支持突起22mの中心からレバー係合突起51jとの係合部E1までのメインアーム70aの長さD1と、揺動支持突起22mの中心から引張ばね438との係合部E3までのばね掛けアーム70cの長さD3は、D1>D3の関係にある。よって、3群レンズ枠51が光軸方向に進退したときには、メインアーム70a側の係合部E1の移動量(揺動支持突起22mを中心とする回転方向移動量)よりも、ばね掛けアーム70c側の係合部E3の移動量(同)の方が小さくなる。その結果、3群レンズ枠51に対する着力状態での引張ばね438の最小長さLminと最大長さLmaxの間の変位量Lv4が小さくなり、付勢手段として単独の引張ばねを用いた場合よりも荷重の変動を抑えることができ、最大荷重を小さくしてAFモータ30の負担を軽減できる。
第4、第5の実施形態では、揺動レバー70におけるメインアーム70aの長さ(D1)と、ばね掛けアーム70b、70cの長さ(D2、D3)の比は、D2<D1/2、もしくはD3<D1/2を満たすことが好ましい。
第4、第5の実施形態から分かるように、3群レンズ枠51の付勢手段として揺動レバー70を介在させることにより、トーションばねのみならず、軸線方向に伸縮するタイプのばねにおいても荷重の変動を抑えることができる。この観点から、第4、第5の実施形態のような引張ばね338、438に変えて、圧縮ばねと揺動レバーの組み合わせで付勢手段を構成しても同様の効果が得られる。
以上、図示実施形態を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、図示実施形態では、光軸方向に進退移動される光学要素をフォーカシング用のレンズ群としたが、本発明は、フォーカシング用レンズ群以外の光学要素の位置制御機構としても適用が可能である。
また、第1の実施形態における3群レンズ付勢ばね38の支持腕部38b、第3の実施形態におけるトーションばね238の支持腕部238b、第4及び第5の実施形態における引張ばね338、438の一端部はそれぞれ、固定鏡筒22に設けた突起部に係合されているが、付勢手段を構成するばねの一端部が係合する対象は、少なくとも3群レンズ枠51に相当する進退部材との間で相対移動を生じるものであれば、固定部材に限らず可動の部材であってもよい。同様に、第3から第5の実施形態におけるレバー部材70を軸支する支持部材も、固定鏡筒22のような固定部材に限定されず、少なくとも3群レンズ枠51に相当する進退部材との間で相対移動を生じるものであればよい。
本発明の光学要素位置制御機構を適用したズームレンズ鏡筒の収納状態を示す断面図である。 同ズームレンズ鏡筒の撮影状態の断面図である。 同ズームレンズ鏡筒の収納状態の前方斜視図である。 同ズームレンズ鏡筒の収納状態の後方斜視図である。 同ズームレンズ鏡筒の撮影状態の前方斜視図である。 同ズームレンズ鏡筒の撮影状態で、鏡筒後面板を外した後方斜視図である。 ズームレンズ鏡筒から第3レンズ群の位置制御に関わる部材を取り外した状態の後方斜視図である。 3群レンズ枠とその位置制御機構の要部を示す前方斜視図である。 3群レンズ枠とその位置制御機構の要部を示す後方斜視図である。 3群レンズ枠とその位置制御機構を主として示した、ズームレンズ鏡筒の正面図である。 図10から3群レンズ枠とその位置制御機構のみを取り出して示した正面図である。 3群レンズ付勢ばねの作用を示す、3群レンズ枠とその位置制御機構の側面図である。 3群レンズ付勢ばねに引張ばねを用いた比較例における、3群レンズ枠とその位置制御機構の側面図である。 図12の実施形態と図13の比較例によるばね荷重の変動を比較するためのグラフ図であり、(a)は実施形態、(b)は比較例を示す。 第1の実施形態の送りねじ機構に代えて、リードカム軸を用いた第2の実施形態を示すレンズ群の位置制御機構の側面図である。 図15の第2の実施形態におけるレンズ群の位置制御機構の正面図である。 3群レンズ枠の付勢手段としてレバー部材とトーションばねを用いた第3の実施形態を示す、3群レンズ枠とその位置制御機構を主としたズームレンズ鏡筒の正面図である。 図17から3群レンズ枠とその位置制御機構のみを取り出して示した正面図である。 第3の実施形態におけるレバー部材とトーションばねの作用を示す、3群レンズ枠とその位置制御機構の側面図である。 3群レンズ枠の付勢手段としてレバー部材と引張ばねを用いた第4の実施形態を示す、3群レンズ枠とその位置制御機構の側面図である。 3群レンズ枠の付勢手段としてレバー部材と引張ばねを用いた第5の実施形態を示す、3群レンズ枠とその位置制御機構の側面図である。
符号の説明
1 ズームレンズ鏡筒
11 カム環(回転枠)
12 第2繰出筒
13 第1繰出筒
22 固定鏡筒(支持部材)
22a 筒状ハウジング部
22b ズームモータ支持部
22c AFモータ支持部
22d 前方壁部
22e 開口部
22f 直進ガイド溝
22g カム環制御溝
22h 22i 直進案内溝
22j ばね支持突起
22k 22n 固定突起
22m 揺動支持突起
22p 22q ばね掛け突起
23 鏡筒後面板
24 CCD
30 AFモータ(駆動機構)
32 ズームモータ
36 送りねじ(駆動機構)
37 AFナット(駆動機構)
38 3群レンズ付勢ばね(付勢手段、ばね部材)
38a コイル部
38b 支持腕部(第2の腕部)
38c 付勢腕部(揺動着力部、第1の腕部)
38x 揺動中心軸
39 ばね留めねじ
40 原点位置検出センサ
51 3群レンズ枠(進退部材)
51a レンズ保持部
51b 51c ガイド腕部
51d ガイド穴
51e 回転規制突起
51f ナット当付部
51g 回り止め突起
51h ばね掛け突起
51i センサ通過板
51j レバー係合突起
52 3群ガイド軸
70 揺動レバー(揺動着力部、レバー部材)
70a メインアーム
70b 70c ばね掛けアーム
70x 揺動中心軸
122j ばね支持突起
122k 固定突起
130 モータ(駆動機構)
136 リードカム軸(駆動機構、ガイド部材)
136a リード溝(ガイド面)
138 レンズ枠付勢ばね(付勢手段、ばね部材)
138a コイル部
138b 支持腕部(第2の腕部)
138c 付勢腕部(揺動着力部、第1の腕部)
138x 揺動中心軸
151 レンズ枠(進退部材)
151a 円筒状部
151b ガイドピン(駆動機構、フォロア)
151c ばね掛け突起
152 ガイド軸
153 回り止め軸
238 トーションばね(レバー付勢部材)
238a コイル部
238b 支持腕部(第2の腕部)
238c 付勢腕部(第1の腕部)
338 引張ばね(レバー付勢部材、伸縮ばね)
438 引張ばね(レバー付勢部材、伸縮ばね)
LG レンズ群
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
LPF ローパスフィルタ
O 撮影光軸
S シャッタ

Claims (9)

  1. 光学要素を保持し、該光学要素を通る光軸と平行な方向へ延設されたガイド軸によって上記光軸方向へ可動に支持された進退部材と;
    該進退部材を上記光軸方向に進退移動させる駆動機構と;
    上記光軸方向に揺動可能で、該揺動の中心から離れた位置で上記進退部材に係合する揺動着力部を有し、該揺動着力部を介して上記進退部材を上記光軸方向に付勢する付勢手段と;
    光軸を囲み、回転によって上記光学要素とは別の光学要素を光軸方向に移動させる回転枠と;
    を備え、
    上記進退部材の駆動機構、上記ガイド軸及び上記付勢手段は、上記回転枠より径方向外側に設けられていること;及び
    上記回転枠の外側において上記付勢手段の揺動着力部の揺動中心軸と略平行で上記光軸を含む平面で分割される2つの領域の一方に、上記進退部材に対する上記揺動着力部の係合箇所と、上記ガイド軸と、上記駆動機構を配置し、上記2つの領域の他方に上記揺動着力部の揺動中心軸を配置したこと;
    を特徴とする光学要素位置制御機構。
  2. 請求項1記載の光学要素位置制御機構において、上記付勢手段は、上記光軸方向と直交する方向に軸線を向けて上記進退部材とは別の支持部材に支持されるコイル部と、該コイル部から外径方向に向けて延設され上記進退部材に係合する第1の腕部と、該コイル部から外径方向に向けて延設され上記支持部材に係合される第2の腕部を有し、進退部材の移動に応じてコイル部を中心とする回転方向の撓み量を変化させるばね部材からなる光学要素位置制御機構。
  3. 請求項2記載の光学要素位置制御機構において、上記ばね部材は、上記進退部材に係合しない自由状態から該進退部材に係合する着力状態になるまでの上記第1の腕部の回転方向の変位量が、進退部材への着力状態での該進退部材の進退移動による第1の腕部の回転方向の変位量よりも大きい光学要素位置制御機構。
  4. 請求項1記載の光学要素位置制御機構において、上記付勢手段の揺動着力部は、上記進退部材とは別の支持部材に一端部が軸支され他端部が上記進退部材に係合するレバー部材からなり、付勢手段はさらに、該レバー部材を上記揺動中心に対して正逆いずれかの回転方向に付勢するレバー付勢部材を備えている光学要素位置制御機構。
  5. 請求項4記載の光学要素位置制御機構において、上記レバー付勢部材は、上記光軸方向と直交する方向に軸線を向けて上記支持部材に支持されるコイル部と、該コイル部から延出され上記レバー部材に係合される第1の腕部と、該コイル部から延出され上記支持部材のばね掛け部に係合される第2の腕部とを有し、レバー部材の揺動に応じてコイル部を中心とする回転方向の撓み量を変化させるばね部材からなる光学要素位置制御機構。
  6. 請求項4記載の光学要素位置制御機構において、上記レバー付勢部材は、一端部が上記レバー部材に係合され、他端部が上記支持部材に係合され、レバー部材の揺動に応じて長さを変化させる伸縮ばねからなる光学要素位置制御機構。
  7. 請求項6記載の光学要素位置制御機構において、上記レバー部材における揺動中心から上記伸縮ばねのばね掛け部までの長さが、該揺動中心から進退部材との係合位置までの長さよりも短い光学要素位置制御機構。
  8. 請求項1ないしのいずれか1項記載の光学要素位置制御機構において、上記進退部材の駆動機構は、上記光軸方向と平行な軸を中心に回動する送りねじと、該送りねじに螺合し該送りねじの正逆回転によって上記光軸方向に進退されるナットを有し、
    上記進退部材は上記ナットとの当接によって光軸方向の移動位置が定められ、上記付勢手段は該ナットとの当接方向に進退部材を付勢する光学要素位置制御機構。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項記載の光学要素位置制御機構において、上記進退部材の駆動機構は、上記光軸方向に対する傾斜成分を有するガイド面を備えたガイド部材と、進退部材に突設され該ガイド部材のガイド面に摺接するフォロアとを有し、上記付勢手段の付勢力によって、上記ガイド面に対してフォロアが押し付けられる光学要素位置制御機構。
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