JP5143644B2 - レンズ鏡筒の遮光部材支持構造 - Google Patents

レンズ鏡筒の遮光部材支持構造 Download PDF

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Description

本発明はレンズ鏡筒において、状況に応じて光軸方向位置が制御される遮光部材の支持構造に関する。
レンズ鏡筒では、不要な光が像面側に入射しないように、光路中に遮光部材を備えたものがある。最もシンプルなタイプの遮光部材は、光軸方向に移動可能なレンズ保持枠などの可動部材に固定して、その光軸方向位置を制御していた。ところで、光学系の構成によっては、焦点距離変化に応じた適切な遮光効果を得るためや、収納時のコンパクト化のために、レンズ群に対する遮光部材の位置を変化させることが求められる場合がある。特許文献1には、遮光部材(遮光筒)の独立した光軸方向位置制御を行わせる構成として、カム機構による支持構造が記載されている。
特開平9−33781号公報
遮光部材の支持構造にカム機構を用いることで、遮光部材の細かい位置制御は可能になるが、その反面、構造が複雑化してしまい、レンズ鏡筒のコンパクト化の妨げになるという問題点がある。そこで本発明は、不要光遮断用の遮光部材の適切な位置制御を行わせることが可能で、しかもコンパクトで簡単な構成の遮光部材の支持構造を提供することを目的とする。
本発明は、レンズ群を保持し、光軸と平行な方向の直線溝を有するレンズ保持部材;レンズ保持部材の直線溝に対して光軸方向に相対移動可能に嵌るガイドキーを有し、レンズ保持部材を光軸方向へ直進移動可能に案内する直進案内部材;レンズ保持部材を直進案内部材に対して光軸方向に移動させる駆動手段;直進案内部材のガイドキーに対して径方向に対向する径方向対向部を有し、レンズ保持部材に伴って光軸方向に移動可能に支持される遮光部材;及び、直進案内部材と遮光部材の間に設けられ、レンズ保持部材が直進案内部材に対して光軸方向の所定位置を越えて移動するとき、該レンズ保持部材に伴う遮光部材の移動を規制してレンズ群との光軸方向間隔を変化させる遮光部材移動規制部:を備え、遮光部材移動規制部は、直進案内部材のガイドキーと遮光部材の径方向対向部の対向面上に光軸と平行な方向に並べて設けられ、直進案内部材と遮光部材の光軸方向の相対移動により係合する第1の係合部を有することを特徴としている。
直進案内部材のガイドキーと遮光部材の径方向対向部の対向面上にはさらに、第1の係合部による移動規制方向とは反対方向への、直進案内部材に対する遮光部材の光軸方向移動端を決める第2の係合部を形成してもよい。
この第1と第2のそれぞれの係合部の具体的態様として、直進案内部材のガイドキーの対向面上に形成した溝部の光軸方向端面と、遮光部材の径方向対向部の対向面上に突設され該溝部内に位置される径方向突起との組み合わせで構成すると、径方向のコンパクト化が図れるので好ましい。
また、レンズ保持部材と遮光部材の間に、遮光部材とレンズ群の光軸方向の最大離間位置を定める離間制限部を備えてもよい。この離間制限部は、レンズ保持部材に形成した光軸と平行な方向の直線溝の光軸方向端面と、遮光部材に設けられ該直線溝に嵌る径方向突起とで構成すると、先の第1及び第2の係合部の場合と同様に、径方向のコンパクト化が図れるので好ましい。
本発明は、特にズームレンズ鏡筒におけるズーム域での遮光部材の位置制御に適しており、ワイド端とテレ端の間の焦点距離変更動作の途中で、遮光部材移動規制部による遮光部材の移動規制が生じるように構成される。
本発明はまた、レンズ群を保持し、光軸と平行な方向の直線溝を有するレンズ保持部材;レンズ保持部材の直線溝に対して光軸方向に相対移動可能に嵌るガイドキーを有し、レンズ保持部材を光軸方向へ直進移動可能に案内する直進案内部材;レンズ保持部材を直進案内部材に対して光軸方向に移動させる駆動手段;直進案内部材のガイドキーに対して径方向に対向する径方向対向部を有し、レンズ保持部材に伴って光軸方向に移動可能に支持される遮光部材;直進案内部材のガイドキーと遮光部材の径方向対向部の対向面上に光軸と平行な方向に並べて設けられ、直進案内部材に対する遮光部材の光軸方向前方への移動を規制する第1の係合部;直進案内部材のガイドキーと遮光部材の径方向対向部の対向面上に光軸と平行な方向に並べて設けられ、直進案内部材に対する遮光部材の光軸方向後方への移動を規制する第2の係合部;を備えたことを特徴としている。
以上の本発明によれば、レンズ保持部材を光軸方向に直進案内する直進案内部材と遮光部材との間に設けた移動規制部を用いて、レンズ保持部材(レンズ群)に対する遮光部材の位置制御が行われるため、複雑なカム構造などが不要であり、コンパクトかつ簡単な構成の遮光部材支持構造が得られる。
図1から図5を参照して、本発明による遮光部材の支持構造を備えるズームレンズ鏡筒70の概略構造を説明する。このズームレンズ鏡筒70の撮像光学系は、物体(被写体)側から順に第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2、絞り兼用のシャッタ羽根S、第3レンズ群LG3、ローパスフィルタ25及び撮像素子71を備えており、以下の説明中で光軸方向とは、この撮影光学系の光軸Oと平行な方向を意味する。
ローパスフィルタ25と撮像素子71はユニット化されて撮像素子ホルダ23に固定され、撮像素子ホルダ23がハウジング22の後部に固定される。ハウジング22の外側には、ズームモータ150とAFモータ160が支持されている。
第3レンズ群LG3を保持する3群レンズ枠51は、ハウジング22に対して光軸方向に移動可能に支持されていて、AFモータ160によって駆動される。
ハウジング22の内側にはカム環11が支持されている。カム環11は、ズームモータ150の駆動力によって回転され、鏡筒収納状態(図3)からワイド端(図4)になるまでの間は、回転しながら光軸方向に移動し、ワイド端からテレ端(図5)の間のズーム撮影領域では、光軸方向には定位置で回転される。より詳しくは、図3ないし図5に示すように、カム環11は、光軸方向の後端部にギヤリング部11aが設けられ、ギヤリング11a上にガイド突起11bが突設されている。ギヤリング部11aは、ズームモータ150によって回転されるズームギヤ(不図示)に噛合しており、ガイド突起11bは、ハウジング22の内周面に形成したカム環ガイド溝22aに対して摺動可能に係合している。カム環ガイド溝22aは、光軸方向後方の螺旋溝部分と、光軸方向前方の撮影光軸Oを中心とする環状溝部分とを有し、鏡筒収納状態と撮影状態(ワイド端)の間では、ガイド突起11bがカム環ガイド溝22aの螺旋溝部分に案内されて、カム環11はハウジング22に対して回転しながら光軸方向に移動する。具体的には、カム環11は、鏡筒収納状態から撮影状態になるときに、回転しながら光軸方向前方(物体側)へ進出し、撮影状態から鏡筒収納状態になるときには逆に、回転しながら光軸方向後方へ後退する。また、ワイド端からテレ端までのズーム域では、ガイド突起11bがカム環ガイド溝22aの環状溝部分に案内されて、カム環11はハウジング22に対する光軸方向位置を変化させず、光軸方向の定位置で回転される。
カム環11を挟んで第1繰出筒13と直進案内環10が支持されている。第1繰出筒13と直進案内環10はそれぞれハウジング22に対して光軸方向に直進案内されており、かつカム環11に対しては、相対回転は可能で光軸方向に共に移動するように結合されている。
直進案内環10は、2群レンズ移動枠8を光軸方向へ相対移動可能に直進案内している。2群レンズ移動枠8の内部には、第2レンズ群LG2を保持する2群レンズ保持枠2、シャッタ羽根Sを保持するシャッタブロック100が支持されている。また、ハウジング22に対して光軸方向に直進案内された第1繰出筒13はさらに、第2繰出筒12を光軸方向へ相対移動可能に直進案内している。第2繰出筒12の内部には、1群レンズ保持枠1を介して第1レンズ群LG1が支持されている。
第2繰出筒12は内径方向に突出する1群用カムフォロアCF1を有し、この1群用カムフォロアCF1が、カム環11の外周面に形成した1群制御カム溝CG1に摺動可能に嵌合している。第2繰出筒12は第1繰出筒13を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、1群制御カム溝CG1の形状に従って、第2繰出筒12すなわち第1レンズ群LG1が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
カム環11の内周面に形成した2群制御カム溝CG2に対し、2群レンズ移動枠8の外周面に設けた2群用カムフォロアCF2が係合している。2群レンズ移動枠8は直進案内環10を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、2群制御カム溝CG2の形状に従って、2群レンズ移動枠8すなわち第2レンズ群LG2が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
2群レンズ移動枠8と第2繰出筒12の間には、圧縮ばねからなる群間付勢ばね27が挿入されており、2群レンズ移動枠8と第2繰出筒12は互いに離間する方向に付勢されている。
以上の構造からなるズームレンズ鏡筒70は次のように動作する。図1及び図3に示す鏡筒収納状態では、図2、図4及び図5に示す撮影状態よりも光軸方向の光学系の長さ(第1レンズ群LG1の物体側の面から撮像素子71の撮像面までの距離)が短くなっている。この鏡筒収納状態において撮影状態への移行信号(例えば、ズームレンズ鏡筒70が搭載されるカメラに設けたメインスイッチのオン)が入力されると、ズームモータ150が鏡筒繰出方向に駆動され、カム環11が回転しながら光軸方向前方へ繰り出される。直進案内環10と第1繰出筒13は、カム環11と共に前方に直進移動する。カム環11が回転すると、その内側では、直進案内環10を介して直進案内された2群レンズ移動枠8が、2群用カムフォロアCF2と2群制御カム溝CG2の関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。また、カム環11が回転すると、該カム環11の外側では、第1繰出筒13を介して直進案内された第2繰出筒12が、1群用カムフォロアCF1と1群制御カム溝CG1の関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。
すなわち、鏡筒収納状態からの第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の繰出量はそれぞれ、前者が、ハウジング22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する第2繰出筒12のカム繰出量との合算値として決まり、後者が、ハウジング22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する2群レンズ移動枠8のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、この第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸Oに沿って移動することにより行われる。収納状態から鏡筒繰出を行うと、まず図4に示すワイド端の繰出状態になり、さらにズームモータ150を鏡筒繰出方向に駆動させると、図5に示すテレ端の繰出状態となる。テレ端とワイド端の間のズーム領域では、カム環11は前述の定位置回転を行い、光軸方向へは進退しない。収納状態への移行信号(例えば、カメラのメインスイッチのオフ)が入力されると、ズームモータ150が鏡筒収納方向に駆動され、ズームレンズ鏡筒70は以上の繰出動作とは逆の収納動作を行う。
また、第2繰出筒12の前端部には、第1レンズ群LG1の前方を開閉可能なバリヤ羽根104が設けられており、鏡筒収納状態ではバリヤ羽根104が閉じており、撮影状態への繰り出し動作に応じてバリヤ羽根104が開かれる。
第3レンズ群LG3を支持する3群レンズ枠51は、以上のズームモータ150による第1レンズ群LG1及び第2レンズ群LG2の駆動とは独立して、AFモータ160によって光軸方向に前後移動させることができる。そして、光学系がワイド端からテレ端までのズーム域にあるとき、測距手段によって得られた被写体距離情報に応じてAFモータ160を駆動することにより、第3レンズ群LG3が光軸方向に移動してフォーカシングが実行される。
ズームレンズ鏡筒70には、2群レンズ移動枠(レンズ保持部材)8の後部に、不要光が撮像素子71に入射するのを防ぐ遮光部材15が設けられている。以下、この遮光部材15の支持構造について説明する。
図9に示すように、直進案内環(直進案内部材)10は、撮影光軸Oを中心とする環状の後端リング状部10aと、後端リング状部10aから外径方向に突出する3つのガイド突起10bと、後端リング状部10aの前部に周方向に間欠的に設けた複数の回転案内爪10cを有している。3つのガイド突起10bはそれぞれ、ハウジング22の内周面に形成した、撮影光軸Oと平行な直進案内溝22b(図3ないし図5)に対して摺動可能に嵌っており、これにより直進案内環10が光軸方向に直進案内されている。回転案内爪10cは、カム環(レンズ保持部材の駆動手段)11の後端部付近の内周面に形成した回転案内爪11c(図3ないし図5)に対して光軸方向の移動が規制され、かつ周方向の相対移動が可能に係合しており、これにより直進案内環10は、カム環11に対して、光軸方向の相対位置は不変で、相対回転は可能に結合されている。直進案内環10にはさらに、後端リング状部10aから光軸方向前方に向けて3つの直進ガイドキー10dが突出している。それぞれの直進ガイドキー10dは、撮影光軸Oを中心とする円筒体の一部をなす部分円筒部である。
図6及び図7に示すように、2群レンズ移動枠8は、外周面上に2群用カムフォロアCF2が突出形成された円筒部8aを有し、円筒部8a上には、光軸方向への直線溝である3つの直進案内溝(直線溝)8bが形成されている。この3つの直進案内溝8bと、直進案内環10の3つの直進ガイドキー10dとの嵌合関係によって、2群レンズ移動枠8が光軸方向に直進案内されている。2群レンズ移動枠8は、円筒部8aの前端部付近の内周面上に、撮影光軸Oと略直交する環状の内側フランジ部8cを有し、内側フランジ部8cの内径側には、撮影光軸Oに近付くにつれて段階的に光軸方向後方に位置を変化させる2群保持環部8d(図14ないし図19)が形成され、この2群保持環部8dと2群レンズ保持枠2の間に第2レンズ群LG2が保持されている。2群レンズ移動枠8における内側フランジ部8c及び2群保持環部8dの後部にはシャッタブロック格納空間8eが形成されている。
シャッタブロック格納空間8e内には、図6及び図7にその外観形状を示すシャッタブロック100が光軸方向に移動可能に支持されている。図7に示すように、2群レンズ移動枠8の内側フランジ部8cには、光軸方向後方へ向け前方ガイドピン8fが突出され、シャッタブロック100のシャッタ保持枠100aに形成した前方ピン挿通穴100bに挿入される。シャッタ保持枠100aには、前方ピン挿通穴100bと同軸上に位置する後方ピン挿通穴100cが形成され、後方ピン挿通穴100cに対して、シャッタストッパ部材5の後方ガイドピン5aが挿入される。シャッタストッパ部材5は、固定ビス32によって、2群レンズ移動枠8の後部に設けたストッパ取付凹部8g(図7)に固定される。この固定状態で、シャッタ保持枠100aに形成した前後のピン挿通穴100b、100cと、前後のガイドピン8f、5aの関係によって、シャッタブロック100が光軸方向に直進移動可能に案内され、シャッタストッパ部材5には、その後方移動を規制する後方移動規制部5bが備えられている。シャッタブロック100は、圧縮コイルばねからなるシャッタブロック付勢ばね30によって、後方移動規制部5bに接近する後方移動端側へ付勢されている。シャッタ保持枠100aの後面側には、シャッタ羽根Sの後部を塞ぐ後面カバー板100dが取り付けられている。
図8に示すように、遮光部材15は、遮光板支持枠16と遮光板17から構成されている。遮光板支持枠16は撮影光軸Oを囲む環状部16aを有し、この環状部16aの前部に薄板状の遮光板17が取り付けられる。遮光板17の中央には、撮影用の光を通すための開口17aが形成されている。遮光板支持枠16の環状部16aの外周部から光軸方向前方へ向けて、周方向に位置を異ならせてそれぞれ3つの第1支持キー(径方向対向部)16bと第2支持キー16cが突出されている。それぞれの第1支持キー16bは、2群レンズ移動枠8に形成した3つの遮光部材支持溝(直線溝)8hに挿入され、それぞれの第2支持キー16cは、2群レンズ移動枠8の内周面側に形成した3つの遮光部材支持溝8i(図7)に挿入されている。それぞれの遮光部材支持溝8h、8iは、撮影光軸Oと平行な方向への長溝である。このうち第1支持キー16bと遮光部材支持溝8hの摺接関係によって、遮光板支持枠16は2群レンズ移動枠8に対して光軸方向へ相対移動可能に直進案内されている。なお、第2支持キー16cと遮光部材支持溝8iなど、他の部分によって遮光板支持枠16を直進案内することも可能である。
図14ないし図19に示すように、遮光板支持枠16の環状部16aと遮光板17は、シャッタブロック100の後面カバー板100の後方に位置しており、遮光板支持枠16の第1支持キー16bと第2支持キー16cは、シャッタブロック100の外側を通って光軸方向前方に延出されている。シャッタ保持枠100aの外周部には、2群レンズ移動枠8の3つの遮光部材支持溝8hに対応する周方向位置に、3つの第1支持キー挿通凹部100eが形成され、3つの遮光部材支持溝8iに対応する周方向位置に、3つの第2支持キー挿通凹部100fが形成されている。遮光板支持枠16の3つの第1支持キー16bはそれぞれ、第1支持キー挿通凹部100e上を通ってシャッタブロック100の前方に突出し、遮光部材支持溝8hに挿入される。同様に、遮光板支持枠16の3つの第2支持キー16cはそれぞれ、第2支持キー挿通凹部100f上を通ってシャッタブロック100の前方に突出し、遮光部材支持溝8iに挿入される。
図6及び図7に示すように、2群レンズ移動枠8において、遮光板支持枠16の第1支持キー16bが挿入される3つの遮光部材支持溝8hはそれぞれ、直進案内環10の直進ガイドキー10dが挿入される3つの直進案内溝8bの底部(内径側)に連通しており、内径側に位置する遮光部材支持溝8hの方が、外径側に位置する直進案内溝8bよりも幅狭になっている。また、2群レンズ移動枠8には、遮光板支持枠16の第2支持キー16cが挿入される3つの遮光部材支持溝8iの外径側に連通する(径方向に貫通する)、3つのサブ制御溝(直線溝)8jが形成されている。サブ制御溝8jは、遮光部材支持溝8hよりも幅狭な光軸方向への長溝であって、その光軸方向の前端部と後端部が閉じられている。
図8に示すように、遮光板支持枠16におけるそれぞれの第1支持キー16bの外周面上には、光軸方向に位置を異ならせて2つの前方位置制御突起(第2の係合部、径方向突起)16dと1つの後方位置制御突起(遮光部材移動規制部、第1の係合部、径方向突起)16eが突設されている。2つの前方位置制御突起16dは、第1支持キー16bの幅方向に離間して設けられ、個々の前方位置制御突起16dは四角柱状の形状をしている。後方位置制御突起16eは、第1支持キー16bの幅方向の略中央に位置し、光軸方向前方に向く立壁面16e-1を有している。また、図8に示すように、遮光板支持枠16におけるそれぞれの第2支持キー16cの前端部付近の外周面上には、サブ制御突起(離間制限部)16fが突設されている。サブ制御突起16fは、第1支持キー16bの幅方向の略中央に位置し、光軸方向後方に向く立壁面16f-1を有している。
直進案内環10の直進ガイドキー10dの内周面には、幅広の遮光部材制御溝10eと、遮光部材制御溝10eの後方に連通する幅狭の後方連通溝10fが形成されている。遮光部材制御溝10eは、直進ガイドキー10dの前端部付近から光軸方向後方に向けて一定幅で形成された長溝であり、その前端部には溝幅方向に離間する2つの前方開口部10gと、該2つの前方開口部10gに挟まれる位置制御突起(遮光部材移動規制部、第1の係合部)10hが形成されている。位置制御突起10hには、光軸方向後方を向く立壁面10h-1が形成されている。遮光部材制御溝10eの後端部には、2つの前方開口部10gの光軸方向延長上に位置させて、光軸方向前方を向く2つの移動規制面(第2の係合部)10iが形成されている。遮光部材制御溝10eにおいては、位置制御突起10hの立壁面10h-1が光軸方向前方の端面を構成し、移動規制面10iが光軸方向後方の端面を構成しており、これら前後の溝端面(10h-1、10i)が、溝幅方向において互いの位置を異ならせている。後方連通溝10fは、位置制御突起10hの光軸方向延長上に位置しており、2つの移動規制面10iの間に、後方連通溝10fの前端部が連通している。
図10のように、2群レンズ移動枠8、直進案内環10、遮光部材15及びシャッタブロック100を組み合わせた状態で、直進案内環10の直進ガイドキー10dの内周面と、遮光板支持枠16の第1支持キー16bの外周面とが径方向に対向し、第1支持キー16b上の前方位置制御突起16dが、直進ガイドキー10d側の前方開口部10g及び移動規制面10iの光軸方向延長上に位置し、後方位置制御突起16eが、後方連通溝10f及び位置制御突起10hの光軸方向延長上に位置する。言い換えると、第1支持キー16b上に突設した前方位置制御突起16dと後方位置制御突起16eの径方向位置が、直進案内環10の直進ガイドキー10dの遮光部材制御溝10e及び後方連通溝10fの径方向位置と重なる。また、遮光板支持枠16の第2支持キー16c上に設けたサブ制御突起16fは、2群レンズ移動枠8のサブ制御溝8j内に位置される。これらの突起と溝の係合関係によって、2群レンズ移動枠8に対する遮光板支持枠16の光軸方向位置が制御され、その詳細を主に図11以下を参照して説明する。なお、図11ないし図13における遮光板支持枠16は、2群レンズ移動枠8や直進案内環10と重っていて実際は見えない部分についても、破線ではなく実線で示している。
図11、図14及び図15は、ズームレンズ鏡筒70の収納状態における遮光部材支持構造を示している。鏡筒収納状態では、遮光板17の背後に群レンズ枠51が近接して位置しており、遮光部材15のそれ以上の後退が規制されている。また、遮光板17の前面側にはシャッタブロック100の後面カバー板100dが位置していて、遮光部材15の前方移動も規制されている。また、シャッタブロック100が、シャッタブロック格納空間8e内の前方移動端(内側フランジ部8cへの近接位置)に位置されている。
鏡筒収納状態では、2群レンズ移動枠8、直進案内環10、遮光部材15及びシャッタブロック100の以上の相互位置関係によって、遮光板支持枠16上に設けた前方位置制御突起16d、後方位置制御突起16e及びサブ制御突起16fはそれぞれ、図11の位置に保持される。まず、第1支持キー16b上の2つの前方位置制御突起16dは、直進案内環10の遮光部材制御溝10e内の前方開口部10g付近に位置し、後方位置制御突起16eは、遮光部材制御溝10e内の移動規制面10iより若干前方に位置される(図14参照)。第2支持キー16c上のサブ制御突起16fは、2群レンズ移動枠8のサブ制御溝8j内の前端部付近に位置される(図15参照)。
鏡筒収納状態から撮影状態へのズームレンズ鏡筒70の繰り出し動作を行うと、カム環11が回転しながら光軸方向前方へ移動し、直進案内環10もカム環11と共に光軸方向前方へ移動される。また、2群レンズ移動枠8は、2群用カムフォロアCF2と2群制御カム溝CG2の関係によってカム環11内での光軸方向位置を変化させながら、カム環11自体の前方繰り出しによって、撮像素子71に対して前方に移動される。2群レンズ移動枠8が前方に移動されると、それより後方の部材(3群レンズ枠51や撮像素子ホルダ23など)による規制がなくなるため、シャッタブロック100が、シャッタブロック付勢ばね30の付勢力によって、シャッタストッパ部材5の後方移動規制部5bに当て付くまで、シャッタブロック格納空間8e内で後退される。すると、図16や図17に示すように、遮光部材15が、シャッタブロック100に押されて2群レンズ移動枠8に対して後方に相対移動され、第2レンズ群LG2と遮光部材15(遮光板17)の光軸方向間隔が、鏡筒収納時よりも拡大する。
前述のように、収納状態から撮影状態へのズームレンズ鏡筒70の繰り出し動作を行うと、まずズーム域のうちのワイド端(図4)になる。図4から分かる通り、ワイド端では、第1レンズ群LG1が像面(撮像素子71)に対して大きく前方に繰り出されているのに対し、第2レンズ群LG2の前方繰り出し量は小さく、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3の間隔が狭くなっている。さらに、第3レンズ群LG3はAFモータ160によるフォーカシング動作によって、第2レンズ群LG2への接近方向へ移動される。そのため、第2レンズ群LG2の後方に位置する遮光部材15を、第2レンズ群LG2に近い位置で保持し、第3レンズ群LG3との干渉を防ぐ必要がある。
このワイド端での遮光部材支持構造を示したのが図12、図16及び図17である。これらの図から分かるように、ワイド端における直進案内環10と遮光部材15の相互位置関係では、遮光板支持枠16の第1支持キー16b上の2つの前方位置制御突起16dが、直進案内環10の遮光部材制御溝10e内で移動規制面10iに接近して位置され、後方位置制御突起16eが、後方連通溝10f内に進入して、その後端部付近に位置する。また、2群レンズ移動枠8と遮光部材15の相互位置関係によって、第2支持キー16c上のサブ制御突起16fが、2群レンズ移動枠8のサブ制御溝8jの長手方向の中央付近に位置される。この状態では、遮光板支持枠16に設けた前方位置制御突起16dと、直進案内環10の移動規制面10iの係合によって、2群レンズ移動枠8や直進案内環10に対する遮光部材15の光軸方向後方への移動が規制されるため、遮光部材15を、第3レンズ群LG3に干渉しない位置に確実に保持することができる。
ワイド端からテレ端へ焦点距離を変化させると、図5に示すように、第2レンズ群LG2が光軸方向前方に移動して第1レンズ群LG1に接近する。これにより、後方の第3レンズ群LG3と遮光部材15の干渉のおそれはなくなるが、その一方で、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3の間隔拡大に伴い、図5や図18に二点鎖線IRで示すような鏡筒内面反射が生じやすくなる。このような鏡筒内面反射を防いで、不要な光を撮像素子71に入射させないようにするべく、遮光部材15が次のように位置制御される。
前述のように、ワイド端からテレ端への動作時には、カム環11は光軸方向位置を変えずに定位置回転され、カム環11と光軸方向の相対位置を不変に結合された直進案内環10も、光軸方向位置を変化させない。一方、2群レンズ移動枠8は、カム環11の回転に応じて、2群用カムフォロアCF2と2群制御カム溝CG2の関係によって、光軸方向前方へ直進移動される。遮光部材15は、遮光板支持枠16の支持キー16b、16cと、2群レンズ移動枠8側の遮光部材支持溝8h、8iとの間に働く摩擦力によって、2群レンズ移動枠8に伴って前方へ繰り出される。すると、光軸方向位置が変化しない直進案内環10の遮光部材制御溝10e及び後方連通溝10fに対して、遮光板支持枠16の前方位置制御突起16d及び後方位置制御突起16eが相対的に前方へ移動する。具体的には、ワイド端で後方連通溝10fの後端付近に位置していた後方位置制御突起16eは、再び遮光部材制御溝10e内に戻り、ワイド端で移動規制面10iに近接して位置していた前方位置制御突起16dは、遮光部材制御溝10eの前端部方向へ移動する。テレ端への動作に伴い直進案内環10に対する遮光部材15の前方移動が継続されると、2つの前方位置制御突起16dが、前方開口部10gを通って遮光部材制御溝10eから前方へ離脱する(図13、図18)。また、第1支持キー16bの幅方向中央に位置する後方位置制御突起16eが、同じく遮光部材制御溝10eの幅方向中央に位置する位置制御突起10hの立壁面10h-1に対して、立壁面16e-1を当接させる(図13、図18)。この位置制御突起10hへの後方位置制御突起16eの当接により、遮光部材15の前方移動が規制される。その結果、前方移動が規制された遮光部材15の遮光板17と、前方移動を続ける2群レンズ移動枠8に保持された第2レンズ群LG2との光軸方向間隔が拡大する。
ズームレンズ鏡筒70がテレ端まで達した状態における遮光部材支持構造を示したのが図13、図18及び図19である。前述の通り、第1支持キー16b上の後方位置制御突起16eの立壁面16e-1が位置制御突起10hの立壁面10h-1に当接して遮光板支持枠16の前方移動を規制し、その結果、遮光部材15の遮光板17が第2レンズ群LG2から後方に離れて位置されている。そして、図18や図19から分かるように、このように遮光板17を第2レンズ群LG2から後方に離して位置させたことによって、第2レンズ群LG2を通って鏡筒内面(特に直進ガイドキー10dの内周面)に向かおうとする光線を、遮光板17によって確実に遮断することができる。つまり、撮像素子71に向かう不要な鏡筒内面反射光を防いで、高い画像品質を得ることができる。
但し、テレ端における遮光部材15は、第2レンズ群LG2に対して無制限に後方に位置されてよいものではなく、不要光は遮断しつつ、必要な光線は遮ることがないように、第2レンズ群LG2に対する光軸方向後方への最大離間位置も制御(制限)されている必要がある。ワイド端では、遮光板支持枠16における前方位置制御突起16dと直進案内環10の移動規制面10iの関係によって、直進案内環10に対する遮光部材15の後方移動が規制されていたが、図13及び図18に示すように、テレ端では、前方位置制御突起16dは遮光部材制御溝10eから前方に離脱しており、遮光板支持枠16の光軸方向位置制御に関与していない。代わりに、テレ端では、図13及び図19に示すように、第2支持キー16c上のサブ制御突起16fの立壁面16f-1が、サブ制御溝8jの閉じられた後端面(離間制限部)8j-1に接近して位置されており、このサブ制御突起16fとサブ制御溝8jの後端面8j-1との関係によって、2群レンズ移動枠8に対する遮光板支持枠16の後退移動が規制される。例えば、何らかの外力によって遮光板支持枠16に対して光軸方向後方への移動力が作用した場合でも、サブ制御突起16fの立壁面16f-1がサブ制御溝8jの後端面8j-1に当て付くことによって、遮光部材15の後退が規制される。
テレ端からワイド端への移行では逆に、2群レンズ移動枠8が光軸方向後方に移動して、第2レンズ群LG2が第1レンズ群LG1から離間する。2群レンズ移動枠8が後退すると、2群レンズ移動枠8の遮光部材支持溝8h及び遮光部材支持溝8iと遮光板支持枠16の第1支持キー16b及び第2支持キー16cとの間に働く摩擦力によって、遮光部材15が後退する。この遮光部材15の後退動作で、第1支持キー16b上の後方位置制御突起16eが位置制御突起10hから離れて遮光部材制御溝10e内を後方へ移動し、2つの前方位置制御突起16dが前方開口部10gを通って遮光部材制御溝10e内に入る。また、第2支持キー16c上のサブ制御突起16fは、サブ制御溝8jの後端面8j-1から離れ、該サブ制御溝8j内での位置を相対的に前方に変化させる。遮光部材15がある程度後退すると、遮光板支持枠16の前方位置制御突起16dが直進案内部材10の移動規制面10iに当接して遮光部材15の後方移動が規制され、後方移動を続ける2群レンズ移動枠8に保持された第2レンズ群LG2と遮光板17との光軸方向間隔が小さくなる。また、2群レンズ移動枠8の後方移動に伴って、シャッタブロック100の後面カバー板100dが遮光板17に接近する。なお、図12、図16及び図17に示す各部の位置関係は、ズームレンズ鏡筒70を収納状態からワイド端に繰り出した場合を示しており、前方位置制御突起16dが移動規制面10iからわずかに前方に離間している。一方、ズームレンズ鏡筒70をテレ端側からワイド端へ動作させたときは、前方位置制御突起16dが移動規制面10iに係合するまで遮光板支持枠16が移動するため、遮光部材15は図12、図16及び図17に示す位置よりもわずかに光軸方向後方に位置する。但し前述のとおり、収納状態からワイド端に繰り出した場合でも、前方位置制御突起16dと移動規制面10iの係合によって直進案内環10に対する遮光部材15の光軸方向後方への移動が規制されるという点では共通している。
また、ワイド端から収納状態への移行では、カム環11と共に直進案内環10が光軸方向後方に移動し、これに伴って2群レンズ移動枠8も後方に移動する。すると、撮像素子ホルダ23に設けた規制突起23a(図4、図5)に遮光板支持枠16の環状部16aが当接し、遮光部材15とシャッタブロック100の後退移動が規制される。遮光部材15とシャッタブロック100の後退規制後も2群レンズ移動枠8の移動は継続され、その結果、図14及び図15に示すように、シャッタブロック付勢ばね30の付勢力に抗して、シャッタブロック格納空間8e内でのシャッタブロック100の位置が相対的に前方に変化する。また、ワイド端のときよりも、遮光板17と第2レンズ群LG2が光軸方向にさらに接近し、収納状態では、遮光板17が第2レンズ群LG2の後端に近接した状態となる。
以上のように、本実施形態のズームレンズ鏡筒70では、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3の光軸方向間隔が広くなるとき(テレ端)に、第2レンズ群LG2後方の遮光部材15を、第2レンズ群LG2との光軸方向間隔を拡大させるように位置制御しているため、不要な鏡筒内面反射光を効果的に防ぐことができる。そして、この遮光板支持枠16の光軸方向の位置制御は、2群レンズ移動枠8を直進案内するための直進案内環10に形成した遮光部材制御溝10e内の位置制御突起10h(立壁面10h-1)と、2群レンズ移動枠8に対して遮光部材15を支持させる第1支持キー16b上の後方位置制御突起16e(立壁面16e-1)の係合関係によって行わせているため、複雑なカム機構などによって遮光部材の位置を制御する態様に比べて構成が簡単であり、レンズ鏡筒の小型化や製造コストの低減の効果が得られる。
また、テレ端への移行時に遮光板支持枠16の前方移動を規制して第2レンズ群LG2に対する光軸方向間隔を大きくさせる後方位置制御突起16e及び位置制御突起10hとは別に、遮光部材15が2群レンズ群LG2に対する接近位置にあるとき(すなわちワイド端)、該遮光部材15の後方移動を制限する部位として、前方位置制御突起16dと移動規制面10iを備え、遮光部材15が2群レンズ群LG2に対する離間位置にあるとき(すなわちテレ端)、該遮光板支持枠16の後方移動を制限する部位として、サブ制御突起16fとサブ制御溝8j(後端面8j-1)を備えている。前述の通り、ワイド端で遮光部材15の後方移動を規制することにより、第3レンズ群LG3との干渉を防ぐことができる。また、テレ端では、第2レンズ群LG2から離れる方向の遮光部材15の過度移動を防ぐことで、不要な光線のみを遮断し、最適な遮光効果を得ることができる。そして、遮光部材15の後方移動を規制するこれらの部位も、遮光板支持枠16の支持キー16b、16c上に設けた突起(前方位置制御突起16d、サブ制御突起16f)や、2群レンズ移動枠8及び直進案内環10に形成した溝の光軸方向端面(遮光部材制御溝10eの移動規制面10i、サブ制御溝8jの後端面8j-1)からなっているので、構成が簡単であり、ズームレンズ鏡筒70の大型化を防ぐことができる。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では、ズームレンズ鏡筒70のワイド端とテレ端の間のズーム域において、第2レンズ群LG2と遮光板17の光軸方向間隔を変化させているが、本発明は、レンズ鏡筒の収納状態と撮影状態の間でレンズ群に対する遮光部材の光軸方向位置を変化させるタイプの遮光部材支持構造にも適用が可能である。すなわち、実施形態においてワイド端を示している図12及び図16が鏡筒収納状態に相当し、テレ端を示している図13及び図18が撮影状態に相当するとみなすことで、ズーミングを行わない単焦点レンズとしても成立する。
本発明を適用したズームレンズ鏡筒の収納状態の外観斜視図である。 同ズームレンズ鏡筒の撮影状態の外観斜視図である。 同ズームレンズ鏡筒の収納状態の断面図である。 同ズームレンズ鏡筒のワイド端での断面図である。 同ズームレンズ鏡筒のテレ端での断面図である。 2群レンズ移動枠とシャッタブロックの前方斜視図である。 2群レンズ移動枠とシャッタブロックの後方斜視図である。 遮光部材を構成する遮光枠と遮光板の前方斜視図である。 直進案内環の前方斜視図である。 2群レンズ移動枠、シャッタブロック、遮光部材及び直進案内環の組立状態の前方斜視図である。 ズームレンズ鏡筒の収納状態における遮光部材支持構造を示す展開平面図である。 ズームレンズ鏡筒を収納状態からワイド端に繰り出した状態における遮光部材支持構造を示す展開平面図である。 ズームレンズ鏡筒のテレ端における遮光部材支持構造を示す展開平面図である。 図11のA1-A1線に沿う位置で、2群レンズ移動枠、シャッタブロック、遮光部材、直進案内環及び3群レンズ枠の関係を示す断面図である。 図11のB1-B1線に沿う位置で、2群レンズ移動枠、シャッタブロック、遮光部材、直進案内環及び3群レンズ枠の関係を示す断面図である。 図12のA2-A2線に沿う位置で、2群レンズ移動枠、シャッタブロック、遮光部材、直進案内環及び3群レンズ枠の関係を示す断面図である。 図12のB2-B2線に沿う位置で、2群レンズ移動枠、シャッタブロック、遮光部材、直進案内環及び3群レンズ枠の関係を示す断面図である。 図13のA3-A3線に沿う位置で、2群レンズ移動枠、シャッタブロック、遮光部材、直進案内環及び3群レンズ枠の関係を示す断面図である。 図13のB3-B3線に沿う位置で、2群レンズ移動枠、シャッタブロック、遮光部材、直進案内環及び3群レンズ枠の関係を示す断面図である。
符号の説明
1 1群レンズ保持枠
2 2群レンズ保持枠
5 シャッタストッパ部材
5a 後方ガイドピン
5b 後方移動規制部
8 2群レンズ移動枠(レンズ保持部材)
8a 円筒部
8b 直進案内溝(直線溝)
8c 内側フランジ部
8d 2群保持環部
8e シャッタブロック格納空間
8f 前方ガイドピン
8g ストッパ取付凹部
8h 遮光部材支持溝(直線溝)
8i 遮光部材支持溝
8j サブ制御溝(直線溝)
8j−1 サブ制御溝の後端面(離間制限部)
10 直進案内環(直進案内部材)
10a 後端リング状部
10b ガイド突起
10c 回転案内爪
10d 直進ガイドキー
10e 遮光部材制御溝
10f 後方連通溝
10g 前方開口部
10h 位置制御突起(遮光部材移動規制部、第1の係合部)
10h−1 立壁面
10i 移動規制面(第2の係合部)
11 カム環(レンズ保持部材の駆動手段)
11a ギヤリング部
11b ガイド突起
11c 回転案内爪
12 第2繰出筒
13 第1繰出筒
15 遮光部材
16 遮光板支持枠
16a 環状部
16b 第1支持キー(径方向対向部)
16c 第2支持キー
16d 前方位置制御突起(第2の係合部、径方向突起)
16e 後方位置制御突起(遮光部材移動規制部、第1の係合部、径方向突起)
16e−1 立壁面
16f サブ制御突起(離間制限部)
16f−1 立壁面
17 遮光板
17a 遮光板の開口
22 ハウジング
23 撮像素子ホルダ
23a 規制突起
25 ローパスフィルタ
32 固定ビス
27 群間付勢ばね
51 3群レンズ枠
70 ズームレンズ鏡筒
71 撮像素子
100 シャッタブロック
100a シャッタ保持枠
100b 前方ピン挿通穴
100c 後方ピン挿通穴
100d 後面カバー板
100e 第1支持キー挿通凹部
100f 第2支持キー挿通凹部
104 バリヤ羽根
150 ズームモータ
160 AFモータ
CF1 1群用カムフォロア
CF2 2群用カムフォロア
CG1 1群制御カム溝
CG2 2群制御カム溝
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
O 撮影光学系の光軸
S シャッタ羽根

Claims (7)

  1. レンズ群を保持し、光軸と平行な方向の直線溝を有するレンズ保持部材;
    上記直線溝に対して光軸方向に相対移動可能に嵌るガイドキーを有し、上記レンズ保持部材を光軸方向へ直進移動可能に案内する直進案内部材;
    上記レンズ保持部材を上記直進案内部材に対して光軸方向に移動させる駆動手段;
    上記ガイドキーに対して径方向に対向する径方向対向部を有し、上記レンズ保持部材に伴って光軸方向に移動可能に支持される遮光部材;及び
    上記直進案内部材と上記遮光部材の間に設けられ、上記レンズ保持部材が上記直進案内部材に対して光軸方向の所定位置を越えて移動するとき、上記レンズ保持部材に伴う上記遮光部材の移動を規制して上記レンズ群との光軸方向間隔を変化させる遮光部材移動規制部:
    を備え
    上記遮光部材移動規制部は、上記直進案内部材の上記ガイドキーと上記遮光部材の上記径方向対向部の対向面上に光軸と平行な方向に並べて設けられ、上記直進案内部材と上記遮光部材の光軸方向の相対移動により係合する第1の係合部を有することを特徴とするレンズ鏡筒の遮光部材支持構造。
  2. 請求項記載のレンズ鏡筒の遮光部材支持構造において、上記直進案内部材の上記ガイドキーと上記遮光部材の上記径方向対向部の対向面上にはさらに、上記第1の係合部による移動規制方向とは反対方向への、上記直進案内部材に対する上記遮光部材の光軸方向移動端を決める第2の係合部が形成されているレンズ鏡筒の遮光部材支持構造。
  3. 請求項記載のレンズ鏡筒の遮光部材支持構造において、上記第1の係合部と上記第2の係合部はそれぞれ、上記直進案内部材の上記ガイドキーの上記対向面上に形成した溝部の光軸方向端面と、上記遮光部材の上記径方向対向部の上記対向面上に突設され該溝部内に位置される径方向突起からなっているレンズ鏡筒の遮光部材支持構造。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項記載のレンズ鏡筒の遮光部材支持構造において、上記レンズ保持部材と上記遮光部材の間に、上記遮光部材と上記レンズ群の光軸方向の最大離間位置を定める離間制限部を備えているレンズ鏡筒の遮光部材支持構造。
  5. 請求項記載のレンズ鏡筒の遮光部材支持構造において、上記離間制限部は、上記レンズ保持部材に形成した光軸と平行な方向の直線溝の光軸方向端面と、上記遮光部材に設けられ該直線溝に嵌る径方向突起とからなっているレンズ鏡筒の遮光部材支持構造。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項記載のレンズ鏡筒はズームレンズ鏡筒であって、ワイド端とテレ端の間の焦点距離変更動作の途中で、上記遮光部材移動規制部による上記遮光部材の移動規制が生じるレンズ鏡筒の遮光部材支持構造。
  7. レンズ群を保持し、光軸と平行な方向の直線溝を有するレンズ保持部材;
    上記直線溝に対して光軸方向に相対移動可能に嵌るガイドキーを有し、上記レンズ保持部材を光軸方向へ直進移動可能に案内する直進案内部材;
    上記レンズ保持部材を上記直進案内部材に対して光軸方向に移動させる駆動手段;
    上記ガイドキーに対して径方向に対向する径方向対向部を有し、上記レンズ保持部材に伴って光軸方向に移動可能に支持される遮光部材
    上記直進案内部材の上記ガイドキーと上記遮光部材の上記径方向対向部の対向面上に光軸と平行な方向に並べて設けられ、上記直進案内部材に対する上記遮光部材の光軸方向前方への移動を規制する第1の係合部;及び
    上記直進案内部材の上記ガイドキーと上記遮光部材の上記径方向対向部の対向面上に光軸と平行な方向に並べて設けられ、上記直進案内部材に対する上記遮光部材の光軸方向後方への移動を規制する第2の係合部;
    を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒の遮光部材支持構造。
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