JP2012220585A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納状態で光軸外に退避移動される光学要素を備えたレンズ鏡筒において、収納動作における光学要素と他の部材の干渉を防ぎつつ、退避光学要素を保持する軸外退避部材に対する負荷を低減する。
【解決手段】軸上位置と軸外位置に移動して退避光学要素を光軸上に挿脱させる軸外退避部材と、軸外退避部材を支持して光軸方向に移動可能な前方進退部材と、後方光学要素を保持して光軸方向に移動可能な後方進退部材と、前方進退部材の後退移動に応じて軸外退避部材を軸上位置から軸外位置へ移動させる退避駆動部材を備え、退避駆動部材を前方進退部材の後部に配置し、後方進退部材に対して前方進退部材を光軸方向後方に相対移動させたとき、軸外退避部材の軸上位置と軸外位置の間の可動域では、軸外退避部材と後方進退部材を当接させずに、退避駆動部材を後方進退部材に対して軸外退避部材の駆動方向へ摺動可能に当接させる。
【選択図】図22

Description

本発明は、収納状態になるとき撮影状態の光軸上位置から退避する光学要素を有するレンズ鏡筒に関する。
収納状態で光軸方向長を短縮させるタイプのレンズ鏡筒において収納長の一層の短縮を図るべく、出願人は、撮影光学系の一部をなす退避光学要素を撮影状態での光軸上位置から退避させながら収納動作を行うレンズ鏡筒を提案した(特許文献1)。さらに、この種のレンズ鏡筒の収納動作時に退避光学要素と他の光学要素の干渉を防ぐことが可能な退避機構を提案した(特許文献2)。
特許第3771909号公報 特許第4520171号公報
特許文献2では、退避光学要素を保持した軸外退避部材と、撮影状態でその後方に位置する後方光学要素を保持した後方進退部材に、各光学要素以外の領域で当接可能な当接面を形成し、後方進退部材が光軸方向の定められた収納用位置よりも前方に位置しているときに収納動作が行われると、当接面の当接によって、軸外退避部材に対する後方光学要素の接触と、後方進退部材に対する退避光学要素の接触を防いでいる。換言すれば、それぞれの光学要素を保持する部材を直接に当接させながら退避光学要素の退避動作を行わせる構成となっている。しかし、退避光学要素を保持する軸外退避部材は、光軸方向にのみ移動する一般的な光学要素の保持部材に比してより厳密な精度管理が要求されるため、退避動作時に可能な限り負荷を少なくすることが望ましい。
本発明は、以上の問題を解決するべく、収納状態で光軸外に退避移動される光学要素を備えたレンズ鏡筒において、収納動作における光学要素と他の部材の干渉を防ぎつつ、退避する光学要素を保持する軸外退避部材への負荷を低減することを目的とする。
本発明は、撮影光学系を構成する後方光学要素を保持し、該撮影光学系の光軸に沿って、使用位置と該使用位置より後方の後退収納位置とに移動可能な後方進退部材;撮影光学系を構成する退避光学要素を保持し、該退避光学要素が光軸上に位置する軸上位置と光軸から外れる軸外位置とに移動可能な軸外退避部材;軸外退避部材を支持し、光軸に沿って、使用位置と該使用位置より後方の後退収納位置とに移動可能な前方進退部材;及び、前方進退部材に支持され、前方進退部材の使用位置で軸外退避部材を軸上位置に位置させ、前方進退部材が使用位置から後方収納位置に移動するとき軸外退避部材を軸上位置から軸外位置へ移動させる退避駆動部材;を備え、前方進退部材と後方進退部材がそれぞれの使用位置にあるとき、退避光学要素を後方光学要素の前方に位置させ、前方進退部材と後方進退部材がそれぞれの後退収納位置にあるとき、退避光学要素の少なくとも一部の光軸方向位置を後方光学要素と重複させるレンズ鏡筒に適用されるものである。退避駆動部材は前方進退部材の後部に配置され、後方進退部材に対して前方進退部材を光軸方向後方に相対移動させたとき、軸外退避部材の軸上位置と軸外位置の間の可動域では、該軸外退避部材と後方進退部材を当接させずに、退避駆動部材が後方進退部材に対して軸外退避部材の駆動方向へ摺動可能に当接することを特徴としている。
退避駆動部材は、軸外退避部材を軸上位置から軸外位置へ移動させるものであれば具体的な態様を問わないが、例えば、前方進退部材に対して光軸と略平行な軸によって揺動可能に支持された揺動部材や、前方進退部材に対して光軸と略直交する方向へ直進移動可能に支持された直進移動部材とすることができる。
後方進退部材には、後方光学要素を保持する枠部に、光軸方向前方へ突出しかつ退避駆動部材の移動軌跡に沿って形成され、該退避駆動部材が当接可能な突出当接部を形成するとよい。この場合、後方進退部材の突出当接部を、後方光学要素を保持する枠部の周縁から光軸方向前方に突出するフランジ部とし、退避駆動部材には、軸外退避部材を軸上位置から軸外位置に移動させるときに後方進退部材のフランジ部に対向する、光軸に対して略直交する後方平面を設けることが好ましい。
退避駆動部材は、軸外退避部材が軸上位置にある状態では後方進退部材の突出当接部の光軸方向延長上には位置せず、軸外退避部材と後方進退部材の光軸方向の接近移動を規制しないようにすることができる。この場合、軸外退避部材と後方進退部材が光軸方向に最も接近した状態で、退避駆動部材によって軸外退避部材を軸上位置から軸外位置に向けて移動させるときに、軸外退避部材と後方進退部材の光軸方向間隔を大きくさせながら退避駆動部材を後方進退部材の突出当接部との対向位置に挿入させるガイド手段を設けるとよい。ガイド手段は、後方進退部材における後方光学要素の保持枠部に形成され、軸上位置側から軸外位置側への退避駆動部材の移動によって後方進退部材を光軸方向後方へ押圧する分力を生じるテーパー面として構成することができる。
退避駆動部材から軸外退避部材への駆動力伝達は、光軸方向への移動力は伝達せずに光軸直交方向の移動力を伝達する、光軸方向に突出する突出部と該突出部が挿入される溝部によって行うことが好ましい。
本発明は光学要素の種類を限定するものではないが、例えば退避光学要素と後方光学要素がレンズ群であるレンズ鏡筒に好適である。
以上の本発明のレンズ鏡筒によれば、レンズ鏡筒の収納動作で軸外退避部材が軸上位置から軸外位置へ移動するとき、光学要素を保持する軸外退避部材ではなく、該軸外退避部材を駆動する退避駆動部材と後方進退部材との間で当接が生じる構造としたので、軸外退避部材への負荷を低減することができる。
本発明を適用したズームレンズ鏡筒の一実施形態を示す収納(沈胴)状態の断面図である。 同ズームレンズ鏡筒がズーム域のワイド端にある状態での断面図である。 同ズームレンズ鏡筒がズーム域のテレ端にある状態での断面図である。 同ズームレンズ鏡筒の撮像光学系を構成する第2レンズ群と第3レンズ群の支持構造を示す、前方分解斜視図である。 同ズームレンズ鏡筒の撮像光学系を構成する第2レンズ群と第3レンズ群の支持構造を示す、後方分解斜視図である。 2群支持ユニットの前方分解斜視図である。 2群支持ユニットの後方分解斜視図である。 3群レンズ枠の前方斜視図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーを光軸方向前方から見た図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーを光軸方向前方から見た図である。 撮影状態から収納状態へ移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーを光軸方向前方から見た図である。 レンズ鏡筒の収納状態における2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーを光軸方向前方から見た図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーを光軸方向後方から見た図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーを光軸方向後方から見た図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーを光軸方向後方から見た図である。 レンズ鏡筒の収納状態における2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーを光軸方向後方から見た図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーをY軸方向の断面で示した図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーをY軸方向の断面で示した図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーをY軸方向の断面で示した図である。 レンズ鏡筒の収納状態における2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーをY軸方向の断面で示した図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーの平面図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーの平面図である。 撮影状態から収納状態への移行途中の2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーの平面図である。 レンズ鏡筒の収納状態における2群支持ユニットと3群レンズ枠と挿脱制御レバーの平面図である。 ズームレンズ鏡筒の回路構成の概略を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るズームレンズ鏡筒の撮影状態での2群支持ユニットを示す正面図である。 第2の実施形態に係るズームレンズ鏡筒の収納状態での2群支持ユニットを示す正面図である。
図1から図3に断面を示す沈胴式ズームレンズ鏡筒10は、物体(被写体)側から順に第1レンズ群LG1、シャッタS、第2レンズ群(退避光学要素)LG2、第3レンズ群(後方光学要素)LG3、ローパスフィルタ11及び撮像素子12が配された撮像光学系を有する。この撮像光学系は焦点距離可変のズーム光学系であり、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2を光学系の撮影光軸Oに沿って所定の軌跡で進退させることによってズーミングを行う。また、撮影光軸Oに沿って第3レンズ群LG3を移動させることでフォーカシングを行う。以下の説明中で光軸方向とは、撮像光学系の撮影光軸Oと平行な方向を意味し、前方とは光軸方向の前方(被写体側)、後方とは光軸方向の後方(像面側)を意味する。
ズームレンズ鏡筒10は、固定部材として筒状のハウジング13を備える。ハウジング13の後部に撮像素子ホルダ14が固定され、撮像素子ホルダ14の前面にローパスフィルタ11と撮像素子12が支持される。
図4、図5及び図8に示すように、第3レンズ群LG3は、3群レンズ枠(後方進退部材)15のレンズ保持枠部15a内に保持されている。3群レンズ枠15はレンズ保持枠部15aから略反対の外径方向に延設される一対のガイド腕部15b、15cを有し、一方のガイド腕部15bに形成されたガイド孔15dに対して、ハウジング13と撮像素子ホルダ14に固定された3群ガイド軸80が挿通され、この3群ガイド軸80を介して3群レンズ枠15が光軸方向に直進移動可能に支持されている。他方のガイド腕部15cの先端に設けた回り止め部15eが、ハウジング13の内側に形成した回転規制溝13aに係合して3群レンズ枠15の回転を規制する。3群レンズ枠15は3群付勢ばね81によって光軸方向前方へ付勢され、AFナット82に当て付いて前方への移動が規制される。AFナット82は、リードスクリュー83に螺合しており、制御回路60(図25)に駆動制御されるAFモータ61によってリードスクリュー83を回転させることにより光軸方向に移動される。
3群レンズ枠15のレンズ保持枠部15aの前面には、第3レンズ群LG3の入射面よりも光軸方向前方に位置し(図1ないし図3、図17ないし図20参照)、第3レンズ群LG3の前方への脱落を防ぐレンズ抜止枠15fが設けられている。レンズ抜止枠15fは、第3レンズ群LG3の入射面(被写体側の面)を囲む枠状をなし、その前面は撮影光軸Oと略直交する平面となっている。3群レンズ枠15にはさらに、レンズ保持枠部15aの周縁部に位置しレンズ抜止枠15fよりも前方に突出する当接フランジ(突出当接部)15gが形成されている。第3レンズ群LG3の入射面は凹面であり、レンズ保持枠部15a内に保持された状態では、第3レンズ群LG3にはレンズ抜止枠15fや当接フランジ15gよりも前方に突出する部分が存在しない。また、レンズ保持枠部15aの側部には、当接フランジ15gに隣接する位置にガイド凹部(ガイド手段)15hが形成されている。ガイド凹部15hは、後述するテーパー面を有している。
ハウジング13の内側には、3群レンズ枠15の支持駆動手段とは別に、ズームモータ62(図25)により駆動制御される変倍群(カム環)ブロックが支持されている。変倍群(カム環)ブロックは、第1繰出筒16、2群レンズブロック17、第2繰出筒18及び直進案内環20を含んでいる。
第1繰出筒16は、第2繰出筒18と共にズームレンズ鏡筒10の外観筒を構成しており、ハウジング13の内周面に形成したガイド溝13bに対して摺動可能に嵌るガイド突起16aを有する。第1繰出筒16は、ズームモータ62により回転駆動されるズームギヤの駆動力を周面ギヤ16bで受けて回転する。ズームモータ62を駆動させて第1繰出筒16を回転させると、ガイド溝13bにガイド突起16aが案内されて、第1繰出筒16が回転しながら光軸方向に移動する。具体的には、図1の収納(沈胴)状態から図2や図3に示す撮影状態(ズーム域)になるときに、第1繰出筒16が回転しながら光軸方向前方に移動する。
直進案内環20は、ハウジング13の内面に形成した直進案内溝13cに対して直進案内突起20aを摺動可能に係合させることで、光軸方向に直進移動可能に案内されている。直進案内環20と第1繰出筒16は、相対回転は可能で光軸方向に共に移動するように結合されている。
2群レンズブロック17は、2群レンズ移動環(前方進退部材)25の内部に2群支持ユニット26とシャッタユニット27を支持した構成であり、2群レンズ移動環25から外径方向に突出する直進案内キー25aを、直進案内環20に形成した光軸方向への長孔である直進案内スロット20bに対して摺動可能に係合させることにより光軸方向へ直進案内されている。2群レンズ移動環25内には、2群支持ユニット26とシャッタユニット27の配置スペースを分ける内方フランジ25bが形成されている。内方フランジ25bの後方に位置する2群支持ユニット26は、第2レンズ群LG2を撮影光軸Oと略直交する平面に沿って移動可能に支持しており、その詳細については後述する。内方フランジ25bの前方に位置するシャッタユニット27内には、シャッタSの開閉駆動を行わせるシャッタアクチュエータ63(図25)が設けられている。
第1繰出筒16の内周面に形成した2群制御カム溝CG2に対し、2群レンズ移動環25に設けた2群用カムフォロアCF2が摺動可能に係合している。2群用カムフォロアCF2は、直進案内キー25aの外径部に設けられ、直進案内環20を径方向に貫通する直進案内スロット20bを通して2群用カムフォロアCF2との係合位置まで突出されている。2群レンズ移動環25(2群レンズブロック17)は直進案内環20を介して光軸方向に直進案内されているため、第1繰出筒16が回転すると、2群制御カム溝CG2の形状に従って、2群レンズ移動環25(2群レンズブロック17)が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
第2繰出筒18内には第1レンズ群LG1が保持されている。第2繰出筒18は、その内面側に設けた直進案内キー(不図示)を、直進案内環20に形成した光軸方向の直進案内溝(不図示)に対して摺動可能に係合させることで光軸方向へ直進案内されている。第1繰出筒16の内周面に形成した1群制御カム溝CG1に対し、第2繰出筒18の後端部付近に設けた1群用カムフォロアCF1が摺動可能に係合している。第2繰出筒18は直進案内環20を介して光軸方向に直進案内されているため、第1繰出筒16が回転すると、1群制御カム溝CG1の形状に従って第2繰出筒18が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
ズームレンズ鏡筒10は、撮像素子12の受光面上での画像の振れを軽減させる防振装置を備えている。この防振装置は、ズームレンズ鏡筒10に加わる振れをXジャイロセンサ64とYジャイロセンサ65(図25)で検出し、その検出情報に基づいて2群支持ユニット26で第2レンズ群LG2を撮像光軸Oと直交する方向に駆動するものである。
図4ないし図7に示すように、2群支持ユニット26は、第1ステージ30と第2ステージ(軸外退避部材)31を備える。第1ステージ30は、2群レンズ移動環25内に固定されたXガイド軸32に対して摺動可能に支持され、第2ステージ31は第1ステージ30上に固定されたYガイド軸33に対して摺動可能に支持されている。Xガイド軸32とYガイド軸33は撮影光軸Oと直交する平面内で互いに直交する方向に軸線を向けており、以下ではXガイド軸32の軸線方向である第1ステージ30の移動方向をX方向(X軸)と呼び、Yガイド軸33の軸線方向である第2ステージ31の移動方向をY方向(Y軸)と呼ぶ。
第1ステージ30は、Y方向に離間しX方向に延設された上辺部30a及び下辺部30bと、X方向に離間しY方向に延設された側辺部30c及び側辺部30dとを有し、これら各辺に囲まれる中央部をステージ開口30eとした四角枠形状をなす。ステージ開口30eは、3群レンズ枠15のレンズ保持枠部15aが進入可能な大きさ及び形状であり、ステージ開口30e内の上辺部30aに隣接する位置にレンズ保持枠部15aを進入させたとき、レンズ保持枠部15aと下辺部30bの間に空きスペースが得られる。上辺部30a上にはX方向へ向けてXガイド孔30fが形成され、Xガイド孔30fに対してXガイド軸32が摺動可能に挿通される。Yガイド軸33は、ステージ開口30e内の側辺部30cに沿う位置に固定され、その下端部が、2群レンズ移動環25内に対してX方向に移動可能に支持されている。以上の構造によって第1ステージ30は、2群レンズ移動環25に対してX方向に移動可能に支持される。
第2ステージ31は、第2レンズ群LG2を保持する円筒状のレンズ保持枠部31aと、該レンズ保持枠部31aから斜め上方へV字状に延設された一対の支持腕部31b、31cとを有する。一方の支持腕部31bの先端には、Yガイド軸33に対して摺動可能に嵌るガイド孔が形成されたYガイド部31dが設けられる。他方の支持腕部31cの先端には、第1ステージ30の側辺部30dに形成したガイドリブ30gに対して摺動可能に嵌るガイド片31eが形成される。第2ステージ31は、Yガイド軸33の案内により第1ステージ30に対してY方向へ移動可能に支持され、このY方向への移動により、第2ステージ31が第1ステージ30のステージ開口30e内で占める位置が変化する。ガイドリブ30gとガイド片31eは、Yガイド軸33の軸線を中心とする第2ステージ31の角度を制御(回り止め)する。
第1ステージ30と第2ステージ31は、第2ステージ31の支持腕部31b、31c上に固定された2つの永久磁石41、42と、2群レンズ移動環25に固定された2つのコイル43、44(図25)を有する電磁アクチュエータにより駆動制御される。図示を省略しているが、図2及び図3に示すズームレンズ鏡筒10の撮影状態では、永久磁石41とコイル43、永久磁石42とコイル44がそれぞれ光軸方向に対向している。この状態でコイル43とコイル44に通電すると、撮影光軸Oと直交する平面内でX軸及びY軸に対して互いに正逆に約45度の角度で交差する方向への駆動力が作用する。よって、各コイル43、44への通電制御によって、第1ステージ30のX方向移動と第2ステージ31のY方向移動を任意に行わせることができる。このように電磁アクチュエータによって第2レンズ群LG2の位置を制御することが可能な範囲を、第2レンズ群LG2(第2ステージ31)における防振駆動位置(軸上位置)と呼ぶ。防振駆動位置では、第2レンズ群LG2は撮影光軸Oを中心とする所定範囲内に位置する。電磁アクチュエータによる第2レンズ群LG2の駆動位置を位置センサ45、46(図25)により検出することができ、その位置情報が制御回路60に入力される。
Yガイド軸33によって案内される第2ステージ31のY方向の可動量は、電磁アクチュエータにより与えられるY方向の駆動量よりも大きい。第2レンズ群LG2(第2ステージ31)が防振駆動位置にあるとき、支持腕部31b、31cの上端部が第1ステージ30の上辺部30aに近接して位置される。詳細には、このとき支持腕部31b、31cの上端部と、上辺部30aとの間にスペースがあり、電磁アクチュエータによって第2ステージ31を当該位置からY方向の上方と下方のいずれにも移動させることが可能となっている。図9、図13及び図17はいずれも、撮影状態から収納状態への移行途中を示したものであり、第2ステージ31と3群レンズ枠15の光軸方向の位置関係が撮影状態と異なっているが、これらの図における第2ステージ31のY方向位置が防振駆動位置に相当する。一方、第2ステージ31は、支持腕部31b、31cの下端部が下辺部30bに近接する位置まで下方に移動することが可能である。この第2ステージ31の下方移動端(図12、図16及び図20)では、永久磁石41とコイル43、永久磁石42とコイル44はいずれも光軸方向に対向しなくなり、第2レンズ群LG2(第2ステージ31)は、電磁アクチュエータにより位置制御可能な防振駆動位置を外れる。この位置を第2レンズ群LG2(第2ステージ31)の軸外位置(離脱位置)と呼ぶ。なお、軸外位置では第2レンズ群LG2が第1ステージ30の下辺部30bと重なる位置まで下降されるが、下辺部30bは、当該状態でのレンズ保持枠部31aの後部との干渉を避ける形状に形成されている。2群レンズ移動環25には、軸外位置まで移動されたレンズ保持枠部31aの一部を進入させる径方向貫通孔25cが形成されている。軸外位置に達した第2ステージ31は、支持腕部31b、31cの下端部が第1ステージ30の下辺部30bに当接することによって、下方への移動が規制される。
電磁アクチュエータによる第2レンズ群LG2の位置制御が可能な範囲は防振駆動位置に限定され、防振駆動位置を外れた軸外位置との間の第2レンズ群LG2(第2ステージ31)のY方向駆動は、電磁アクチュエータとは別に設けた挿脱駆動機構50によって行われる。図4ないし図7に示すように、挿脱駆動機構50は、支持軸52によって2群レンズ移動環25内に軸支された挿脱制御レバー(退避駆動部材)51を備える。支持軸52は、挿脱制御レバー51の一端部に形成した円筒状の軸受部51a(図6、図7参照)の軸孔に挿通され、その前端部が2群レンズ移動環25内に形成した軸支持孔(不図示)に支持され、その後端部がレバー押さえ部材53に支持されている。この支持状態で支持軸52の軸線は撮影光軸Oと略平行であり、挿脱制御レバー51は該支持軸52を中心として揺動することができる。レバー押さえ部材53は2群レンズ移動環25に固定され、支持軸52の軸線方向(光軸方向)への挿脱制御レバー51の移動を規制する。
図6や図7に示すように、挿脱制御レバー51には、第2ステージ31の支持腕部31bの後部に位置させて、軸受部51aから外径方向に向けて延設される制御腕部51bが設けられ、この制御腕部51bに挿脱ガイド溝部(溝部)55と離脱規制溝部56が連続して形成されている。挿脱ガイド溝部55は、軸受部51aを中心とする回動半径方向に延びる溝であり、離脱規制溝部56は、挿脱ガイド溝部55に対して屈曲され、かつ挿脱ガイド溝部55よりも幅広に形成されている。制御腕部51bは、挿脱ガイド溝部55や離脱規制溝部56と重ならない領域に、撮影光軸Oと略直交する平面である前方対向面51cと後方摺接面(後方平面)51dを光軸方向の前後に有している。また、制御腕部51bの先端にはガイド凸部(ガイド手段)51eが形成されている。
第2ステージ31には、Yガイド部31dから後方に向けて突出する位置制御ピン(突出部)31fが設けられ、位置制御ピン31fは挿脱制御レバー51の揺動位置に応じて挿脱ガイド溝部55内と離脱規制溝部56内のいずれかに位置される。第2ステージ31が軸外位置にあるとき、図12及び図16に示すように、挿脱制御レバー51は軸受部51aを中心とする制御腕部51bの延設方向が斜め下方に向く角度(以下、離脱保持位置と呼ぶ)に保持され、位置制御ピン31fが挿脱ガイド溝部55内に係合している。このとき第2ステージ31のY方向の位置制御は、位置制御ピン31fに対する挿脱ガイド溝部55の対向面の当接によって行われる。ここで挿脱制御レバー51が図12中の反時計方向に回動されると、挿脱ガイド溝部55の内面が位置制御ピン31fを上方に押圧し、第2ステージ31が軸外位置から防振駆動位置に向けて移動される。
第2ステージ31が防振駆動位置にあるとき、図9及び図13に示すように、挿脱制御レバー51は軸受部51aを中心とする制御腕部51bの延設方向が斜め上方に向く角度(以下、挿入位置と呼ぶ)に保持され、位置制御ピン31fが離脱規制溝部56内に位置される。このとき、離脱規制溝部56の延設方向(長手方向)がX方向と略平行になり、X方向での位置制御ピン31fの位置規制を行わないため、電磁アクチュエータによるX方向への第1ステージ30及び第2ステージ31の移動は妨げられない。また、離脱規制溝部56は挿脱ガイド溝部55よりも幅広に設定されており、その内面と位置制御ピン31fとの間には、電磁アクチュエータによるY方向の第2ステージ31の移動を妨げない十分な隙間が確保されている。
第2ステージ31が防振駆動位置にある状態で挿脱制御レバー51を挿入位置から離脱保持位置に向けて回動させると、挿脱ガイド溝部55の内面が位置制御ピン31fを下方に押圧し、第2ステージ31が防振駆動位置から軸外位置に移動される。
第2ステージ31において、位置制御ピン31fが突出するYガイド部31dの後面側は、挿脱制御レバー51の制御腕部51bに形成した前方対向面51cに対向する対向平面31gになっている(図7)。挿脱ガイド溝部55と離脱規制溝部56に対して位置制御ピン31fが挿入される状態で、対向平面31gと前方対向面51cの間には光軸方向に若干のクリアランスが確保されている(図21ないし図24)。位置制御ピン31fと挿脱ガイド溝部55は、光軸方向への移動力は伝達せずに光軸直交方向の移動力を伝達する形状であり、さらに対向平面31gと前方対向面51cの間にクリアランスがあるため、挿脱制御レバー51から第2ステージ31に対しては光軸方向への負荷が作用しないようになっている。第2ステージ31にはさらに、支持腕部31cの後面に支持突起31hが突設されている。支持突起31hの後端面は、レンズ保持枠部31aの後端面よりも光軸方向後方に突出した位置にある。
挿脱制御レバー51は、レバー付勢ばね54(図4、図5)によって挿入位置へ回動付勢されている。レバー付勢ばね54は、軸受部51aの外周面上に支持されるコイル部を有するトーションばねからなり、コイル部から延出される一対のばね端部の一方が挿脱制御レバー51に掛けられ、他方が2群レンズ移動環25に掛けられている。2群レンズ移動環25の内面には、レバー付勢ばね54の付勢力によって挿脱制御レバー51が当接するストッパ(不図示)が設けられている。そのため、挿脱制御レバー51は、特別な外力が加わらない状態では挿入位置に保持され、これに応じて第2ステージ31は防振駆動位置に保持される。撮像素子ホルダ14には光軸方向前方へ突出する離脱制御突起57(図4、図6)が突設されており、2群レンズ移動環25が光軸方向後方へ移動して撮像素子ホルダ14に接近すると、離脱制御突起57が挿脱制御レバー51を押圧して、レバー付勢ばね54の付勢力に抗して挿脱制御レバー51が挿入位置から離脱保持位置へ回動される。詳細には、離脱制御突起57の先端部には端面カム57aが形成されており、2群レンズ移動環25が後退して離脱制御突起57に接近すると、挿脱制御レバー51に設けたカム当接部51f(図6、図7参照)が端面カム57aに当接する。この当接によって、光軸方向後方への2群レンズ移動環25の移動力から挿脱制御レバー51を離脱保持位置へ回動させる分力が生じる。挿脱制御レバー51が離脱保持位置に達すると、離脱制御突起57の側面に設けた撮影光軸Oと略平行な離脱保持面57bがカム当接部51fの側面に係合し、挿脱制御レバー51が離脱保持位置に保持され続ける。
以上の構造からなるズームレンズ鏡筒10は次のように動作する。図1に示す鏡筒収納状態において、ズームレンズ鏡筒10が搭載される撮像装置に設けたメインスイッチがオンされると、ズームモータ62が鏡筒繰出方向に駆動されてズームギヤが回転し、第1繰出筒16がハウジング13のガイド溝13bにガイドされて前方へ回転繰出される。直進案内環20は第1繰出筒16と共に前方に直進移動する。第1繰出筒16が回転すると、その内側では、2群制御カム溝CG2と2群用カムフォロアCF2の関係によって、直進案内環20により直進案内された2群レンズ移動環25(2群レンズブロック17)が光軸方向に所定の軌跡で移動される。また、第1繰出筒16が回転すると、該第1繰出筒16の外側では、直進案内環20を介して直進案内された第2繰出筒18が、1群制御カム溝CG1と1群用カムフォロアCF1の関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。
すなわち、鏡筒収納状態からの第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の繰出量はそれぞれ、ハウジング13に対する第1繰出筒16の前方移動量と、該第1繰出筒16に対する第2繰出筒18、2群レンズ移動環25のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸O上を移動することにより行われる。図1の収納状態から鏡筒繰出を行うと、まず図2に示すワイド端の繰出状態になり、さらにズームモータ62を鏡筒繰出方向に駆動させると、図3に示すテレ端の繰出状態となる。メインスイッチをオフすると、ズームモータ62が鏡筒収納方向に駆動され、ズームレンズ鏡筒10は上記の繰出動作とは逆の収納動作を行い、図1の収納状態になる。
また、ワイド端からテレ端までのズーム域にあるとき、測距手段によって得られた被写体距離情報に応じてAFモータ61を駆動することにより、第3レンズ群LG3を支持する3群レンズ枠15が撮影光軸Oに沿って移動してフォーカシングが実行される。このズーム域における3群レンズ枠15のフォーカシング用の可動範囲(使用位置)は、図1に示す後退収納位置よりも前方である。
以上はズームレンズ鏡筒10の全体的な動作であり、続いて、防振ユニット26に関連する収納構造と、撮影状態での防振ユニット26の動作を説明する。
図1の鏡筒収納状態では、3群レンズ枠15は、撮像素子ホルダ14の前面部に近接する後退収納位置(後方移動端)まで後退され、2群レンズ移動環25も後退収納位置(後方移動端)に位置している。挿脱制御レバー51はレバー付勢ばね54によって挿入位置へ回動付勢されているが、2群レンズ移動環25が後退収納位置に位置する状態では、離脱制御突起57の離脱保持面57bとカム当接部51fの側面との係合により付勢方向への回動が規制され、挿脱制御レバー51は図12及び図16に示す離脱保持位置に保持されている。この挿脱制御レバー51の離脱保持位置では、挿脱ガイド溝部55の内面が位置制御ピン31fの上方への移動を規制し、第2レンズ群LG2を保持する第2ステージ31は撮影光軸Oに対して下方に変位した軸外位置に保持される。このとき、第2ステージ31のレンズ保持枠部31aが2群レンズ移動環25の径方向貫通孔25cに進入し、2群レンズ移動環25に制約されずに第2ステージ31の離脱移動量を大きくすることが可能になっている。
第2ステージ31を軸外位置に位置させることで、第1ステージ30のステージ開口30eにおける開放領域が増大し、ステージ開口30e内の撮影光軸O付近の領域は、第2ステージ31が存在しない空きスペースとなっている。そして、このステージ開口30eの開放領域内(撮影状態では第2レンズ群LG2、第2ステージ31、永久磁石41、42などが位置する領域)に3群レンズ枠15のレンズ保持枠部15aが進入して、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3がY方向に並列する位置関係となる(図1、図12、図20)。これにより、ズームレンズ鏡筒10の収納状態では撮像光学系の光軸方向の厚みが小さくなり、鏡筒収納長の薄型化が達成される。なお、第2ステージ31が防振駆動位置から軸外位置に移動すると、図24に示すように、Yガイド軸33を中心にして第2ステージ31の角度がわずかに変化する。この角度変化はガイド片31eを案内するガイドリブ30gの形状によってもたらされるものであるが、このような角度変化を伴わずに第2ステージ31がY方向に移動する構成にしてもよい。
ズームモータ62の駆動によってズームレンズ鏡筒10が図1の収納位置から繰り出しされ、2群レンズ移動環25が光軸方向前方へ所定量移動されると、挿脱制御レバー51が離脱制御突起57から離れて離脱保持面57bによる回動規制が解除され、レバー付勢ばね54の付勢力によって挿脱制御レバー51が図12及び図16の離脱保持位置から図9及び図13の挿入位置へ向けて回動していく。すると、挿脱ガイド溝部55の内面が位置制御ピン31fを上方に押圧し、第2ステージ31がY方向における防振駆動位置に向けて移動される。この段階で2群支持ユニット26は3群レンズ枠15よりも前方に移動されており、第1ステージ30のステージ開口30e内からレンズ保持枠部15aが既に離脱しているので、防振駆動位置へ向けて移動する第2ステージ31が3群レンズ枠15と干渉することはない。挿脱制御レバー51によって第2ステージ31がある程度上方に移動されると、永久磁石41と永久磁石42がそれぞれコイル43とコイル44に対向し、電磁アクチュエータによって第1ステージ30及び第2ステージ31の位置制御を行うことが可能な状態、すなわち防振駆動位置に達する。防振駆動位置では、位置制御ピン31fは挿脱制御レバー51の離脱規制溝部56内に位置し、第2ステージ31は、挿脱制御レバー51に対してX及びY方向の所定量の移動が許容された状態にある。
挿脱制御レバー51による第2ステージ31の防振駆動位置への移動は、図2のワイド端に達する前に完了する。防振駆動位置では挿脱制御レバー51が離脱制御突起57から前方に離れ、カム当接部51fと端面カム57aが光軸方向に離間して対向している。これ以降は再び鏡筒収納動作を行うまで、挿脱制御レバー51と離脱制御突起57が当接することはなく、第2ステージ31は防振駆動位置に保持され続ける。ワイド端からテレ端までのズーム域では、第1繰出筒16の回転に応じて2群レンズ移動環25の光軸方向位置が変化するが、2群レンズ移動環25は図2に示すワイド端位置付近がズーム域における使用位置のうち最後方であり、挿脱制御レバー51が離脱制御突起57に接触することはない。つまり、ズーム域全体で、第2ステージ31が防振駆動位置に維持される。
ズーム域では、ズームレンズ鏡筒10に加わる振れの方向と大きさに応じて、電磁アクチュエータによって第1ステージ30と第2ステージ31をX方向とY方向に駆動することで、撮像素子12の受光面上での被写体像のずれ(像振れ)を抑制することができる。詳細には、Xジャイロセンサ64とYジャイロセンサ65によってX軸とY軸周りにおける移動角速度を検出し、それぞれの振れの角速度を時間積分して移動角度を求め、該移動角度から焦点面(撮像素子12の受光面)上でのX軸方向及びY軸方向の像の移動量を演算すると共に、この像振れをキャンセルするための各軸方向に関する第2レンズ群LG2の駆動量及び駆動方向を演算する。そして、この演算値に基づいて、コイル43とコイル44の通電制御を行う。
ズーム域からの鏡筒収納では繰出時とは逆の動作が行われる。ズームモータ62の収納方向駆動により、2群レンズ移動環25が光軸方向後方に移動され、2群レンズ移動環25と共に後退している挿脱制御レバー51のカム当接部51fが、離脱制御突起57の端面カム57aに当て付く。すると、カム当接部51fが端面カム57aに押圧されて2群レンズ移動環25の後退移動力から分力が生じ、挿脱制御レバー51がレバー付勢ばね54の付勢力に抗して挿入位置から離脱保持位置へ向けて回動される。これにより位置制御ピン31fの位置が離脱規制溝部56内から挿脱ガイド溝部55内に変化し、挿脱ガイド溝部55の内面が位置制御ピン31fを下方に押圧して、第2ステージ31が防振駆動位置から軸外位置へ向けて移動される。2群レンズ移動環25がさらに後方に移動すると、挿脱制御レバー51のカム当接部51fの側面が離脱制御突起57の離脱保持面57bに当接する位置関係となり、挿脱制御レバー51は、離脱制御突起57によって離脱保持位置に保持されて挿入位置への回動が規制される。つまり第2ステージ31が軸外位置に保持される。
挿脱制御レバー51による第2ステージ31の防振駆動位置から軸外位置への移動は、2群レンズ移動環25が図1に示す後退収納位置に達するよりも前に完了する。そして、第2ステージ31の離脱完了後に2群レンズ移動環25がさらに後退移動することにより、開放領域を大きくしたステージ開口30e内に3群レンズ枠15のレンズ保持枠部15aが進入し、上述した収納状態(図1)となる。
以上の鏡筒収納動作は、3群レンズ枠15の状態(光軸方向位置)によって2つの態様に分けられる。第1は、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2を含む変倍群ブロックの収納動作よりも先に、AFモータ61の駆動によって3群レンズ枠15を図1に示す後退収納位置まで移動させる態様である。この態様では、変倍群ブロックの構成要素が3群レンズ枠15と接触することなく、第2ステージ31の軸外位置への移動を含む上述の収納動作を行う。第2は、AFモータ61で3群レンズ枠15を図1の後退収納位置まで移動させずに変倍群ブロックの収納動作を行わせる態様である。この第2の態様について詳述する。
ズームモータ62の収納方向駆動によって2群レンズ移動環25が撮影状態での使用位置から光軸方向後方に移動されると、図17や図21に示すように、2群レンズ移動環25内に支持された第2ステージ31が3群レンズ枠15に接近する。このとき第2ステージ31のY方向位置は、図9及び図13に示す防振駆動位置であり、当該防振駆動位置に対応する挿入位置に保持された挿脱制御レバー51は、3群レンズ枠15のレンズ抜止枠15fや当接フランジ15gの光軸方向の延長上から外れた位置にある。そのため、2群レンズ移動環25が後退移動すると、挿脱制御レバー51が第2ステージ31と3群レンズ枠15の接近を妨げることなく、第2ステージ31における支持突起31hの後端部が、3群レンズ枠15のレンズ抜止枠15fの前面に当接する。また、第2ステージ31における対向平面31gが、3群レンズ枠15の当接フランジ15gに当接する。そして、図21に示すように、挿入位置に保持された挿脱制御レバー51における制御腕部51bの先端付近のガイド凸部51eが、3群レンズ枠15のガイド凹部15hに進入する。この状態で2群レンズ移動環25が後退すると、第2ステージ31との当接箇所を介して3群レンズ枠15が後方に押圧される。3群レンズ枠15は、3群付勢ばね81によって前方に移動付勢されてガイド腕部15bの先端付近をAFナット82に当接させており、後方への移動はAFナット82に規制されずに行うことができる。よって2群レンズ移動環25の後退に応じて押圧された3群レンズ枠15は、3群付勢ばね81の付勢力に抗して2群レンズ移動環25と共に光軸方向後方へ移動される。
上述のように、後退移動する2群レンズ移動環25が撮像素子ホルダ14に接近すると、挿脱制御レバー51が、離脱制御突起57によって押圧されて挿入位置から離脱保持位置へ回動される。すると、挿脱制御レバー51の制御腕部51bのガイド凸部51eが3群レンズ枠15のガイド凹部15hの内面を押圧する。このガイド凹部15hの内面は、挿脱制御レバー51の離脱保持位置への回動に応じて3群レンズ枠15を後方へ押圧させる分力を生じさせるテーパー面として形成されており、図22に示すように3群レンズ枠15が第2ステージ31に対して相対的に後方へ押し込まれる。このときの第2ステージ31のY方向位置を図10と図14に示す。3群レンズ枠15が後方に押し込まれることで、挿脱制御レバー51の制御腕部51bが第2ステージ31の後面と3群レンズ枠15のレンズ保持枠部15aの前面の間に入り込み、挿脱制御レバー51の後方摺接面51dが3群レンズ枠15の当接フランジ15gに当接する。そして、後方摺接面51dを当接フランジ15gに対して摺接させながら、挿脱制御レバー51が離脱保持位置へ向けて回動する。この挿脱制御レバー51の回動の間も2群レンズ移動環25は後退移動を続けており、第2ステージ31と3群レンズ枠15は、図22に示す光軸方向間隔を保ちつつ共に後退移動される。
第2ステージ31が軸外位置側へ向けて図11、図15及び図19に示す位置まで移動すると、挿脱制御レバー51の後方摺接面51dが3群レンズ枠15の当接フランジ15gとの対向位置から外れる。図23に示すように、この状態ではまだ3群レンズ枠15のレンズ保持枠部15aの前方に挿脱制御レバー51の制御腕部15bが挿入されているが、第2ステージ31が図12や図16に示す軸外位置まで移動すると、挿脱制御レバー51の制御腕部51bが3群レンズ枠15のレンズ保持枠部15aとの対向位置から完全に外れる。よって、挿脱制御レバー51による第2ステージ31と3群レンズ枠15の接近移動の規制が解除され、2群レンズ移動環25のさらなる後退移動に応じて、図20や図24に示すように、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3がY方向に重なる位置まで第2ステージ31が後退する。
以上の第2の態様による収納動作は、AFモータ61の駆動力に代えて、2群レンズ移動環25の移動力を用いて3群レンズ枠15を後退移動させるものであり、これを通常の収納動作として用いてもよい。あるいは、AFモータ61を用いた第1の態様の収納動作が何らかの原因で機能しなかった場合のフェイルセーフとして第2の態様の収納動作を用いることもできる。いずれにしても、第2の態様の収納動作では、第2ステージ31が防振駆動位置から軸外位置へ移動されている間は、第2ステージ31自体ではなく、第2ステージ31を離脱移動させるための挿脱制御レバー51を3群レンズ枠15に当接させることによって、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3の干渉を防いでいる。この構成によれば、第2ステージ31の軸外位置への退避移動時に、3群レンズ枠15との当接による光軸方向への負荷が作用しないため、第2ステージ31の支持機構における負荷が少なくスムーズな退避移動を行わせることができる。
図26と図27は、第2ステージ31を防振駆動位置(軸上位置)と軸外位置の間で移動させる退避駆動部材として、先の実施形態の挿脱制御レバー51に代えて、Y方向に直進移動する直進挿脱部材(退避駆動部材)70を用いた第2の実施形態を示している。第1ステージ30と第2ステージ31については、第2ステージ31のY方向への案内部として、第1ステージ30と一体形成のガイドリブ30gに代えて別体のYガイド軸130gを用いている点以外は、先の実施形態と共通する。また、図示されていない構成要素も先の実施形態と共通するが、第2ステージ31の挿脱動作の駆動源として独自の挿脱駆動モータ72を備えるため、撮像素子ホルダ14が離脱制御突起57を備えていない(備える必要がない)点が相違する。
直進挿脱部材70は、Y方向に延設されたドライブシャフト71に形成した送りねじに螺合しており、ドライブシャフト71の回転軸を中心とする回転は規制されている。挿脱駆動モータ72によってドライブシャフト71を正逆に回転させると、ドライブシャフト71に沿って直進挿脱部材70がY方向に移動される。挿脱駆動モータ72とドライブシャフト71は、2群レンズ移動環25内に支持されている。直進挿脱部材70には、位置制御ピン31fを挿入させる挿脱ガイド溝(溝部)73が形成されており、直進挿脱部材70が図26の挿入位置から図27の離脱保持位置へ移動するとき、溝73内部の対向側面の一方(図中の上側の面)によって位置制御ピン31fを押圧し、第2ステージ31を軸外位置に移動させる。一方、直進挿脱部材70が図27の離脱保持位置から図26の挿入位置へ移動するとき、溝73内部の対向側面の他方(図中の下側の面)によって位置制御ピン31fを押圧し、第2ステージ31を防振駆動位置(軸上位置)に移動させる。
先の実施形態の挿脱制御レバー51と同様に、第2の実施形態の直進挿脱部材70でも、第2ステージ31を軸外位置に移動させるときに、第2ステージ31ではなく直進挿脱部材70を後方の3群レンズ枠15(図26及び図27には図示されていない)の前面側の当接フランジ(15g)に対して摺接させることによって、第2ステージ31への負荷を軽減することができる。
以上、図示実施形態に基づき説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図示実施形態のズームレンズ鏡筒は、第2レンズ群LG2をX及びY方向に移動させる防振装置を備えているが、本発明が適用されるレンズ鏡筒は、少なくとも光軸外への退避動作を行う退避光学要素を備えていればよく、撮影状態での退避光学要素の駆動態様を問うものではない(退避光学要素が防振用の光学要素を兼ねるものでなくてもよい)。
また、図示実施形態のズームレンズ鏡筒10は、第2ステージ31が防振駆動位置(軸上位置)と軸外位置の間を直進移動するタイプであるが、撮影光軸Oと平行な軸を中心とした回動など、直進移動以外の態様で移動される軸外退避部材を備えたレンズ鏡筒にも適用が可能である。
また、図示実施形態はズームレンズ鏡筒への適用例であるが、本発明は、撮影状態と収納状態を有するものであれば、単焦点式のレンズにも適用可能である。
また、図示実施形態では、撮影光軸外に退避させる光学要素とその後方の光学要素がいずれもレンズ群(LG2、LG3)であるが、本発明における光学要素はレンズ群以外のものとすることもできる。
また、第1の実施形態では、第2ステージ31と3群レンズ枠15を図21の位置まで接近させ、挿脱制御レバー51のガイド凸部51eとガイド凹部15hの摺接によって離間方向の分力を与えながら挿脱制御レバー51を当接フランジ15gの前方に挿入させている。これと異なり、第2ステージ31と3群レンズ枠15を接近移動させたとき、挿脱制御レバー51が最初から当接フランジ15gに当接し、図21の状態を経ずに図22の状態になるように構成することもできる。この態様では、挿脱制御レバー51が図9や図13のような挿入位置にある状態で該挿脱制御レバー51と当接可能になる(光軸方向の延長上に位置する)ように、当接フランジ15gの形成領域や挿脱制御レバー51の設置位置などを適宜変更するとよい。具体的には、2群支持ユニット26が撮影状態の位置にあるときに挿脱制御レバー51と当接フランジ15gを図22に示す位置関係にすると、挿脱制御レバー51が被写体光を遮る可能性が出てくるため、これを避けるために、図22の位置よりも挿脱制御レバー51と当接フランジ15gを撮影光軸Oから径方向に離れた位置(図22の右側)にずらして設定するとよい。
10 ズームレンズ鏡筒
12 撮像素子
14 撮像素子ホルダ
15 3群レンズ枠(後方進退部材)
15a レンズ保持枠部
15f レンズ抜止枠
15g 当接フランジ(突出当接部)
15h ガイド凹部(ガイド手段)
16 第1繰出筒
17 2群レンズブロック
18 第2繰出筒
20 直進案内環
25 2群レンズ移動環(前方進退部材)
26 2群支持ユニット
30 第1ステージ
31 第2ステージ(軸外退避部材)
31a レンズ保持枠部
31f 位置制御ピン(突出部)
31g 対向平面
31h 支持突起
50 挿脱駆動機構
51 挿脱制御レバー(退避駆動部材)
51a 軸受部
51b 制御腕部
51c 前方対向面
51d 後方摺接面(後方平面)
51e ガイド凸部(ガイド手段)
51f カム当接部
52 支持軸
53 レバー押さえ部材
54 レバー付勢ばね
55 挿脱ガイド溝部(溝部)
56 離脱規制溝部
57 離脱制御突起
57a 端面カム
57b 離脱保持面
60 制御回路
61 AFモータ
62 ズームモータ
70 直進挿脱部材(退避駆動部材)
71 ドライブシャフト
72 挿脱駆動モータ
73 挿脱ガイド溝(溝部)
80 3群ガイド軸
81 3群付勢ばね
82 AFナット
83 リードスクリュー
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群(退避光学要素)
LG3 第3レンズ群(後方光学要素)

Claims (9)

  1. 撮影光学系を構成する後方光学要素を保持し、該撮影光学系の光軸に沿って、使用位置と該使用位置より後方の後退収納位置とに移動可能な後方進退部材;
    撮影光学系を構成する退避光学要素を保持し、該退避光学要素が上記光軸上に位置する軸上位置と光軸から外れる軸外位置とに移動可能な軸外退避部材;
    上記軸外退避部材を支持し、上記光軸に沿って、使用位置と該使用位置より後方の後退収納位置とに移動可能な前方進退部材;及び
    上記前方進退部材に支持され、上記前方進退部材の上記使用位置で上記軸外退避部材を上記軸上位置に位置させ、上記前方進退部材が上記使用位置から上記後方収納位置に移動するとき上記軸外退避部材を上記軸上位置から上記軸外位置へ移動させる退避駆動部材;
    を備え、上記前方進退部材と上記後方進退部材がそれぞれ上記使用位置にあるとき、上記退避光学要素を上記後方光学要素の前方に位置させ、上記前方進退部材と上記後方進退部材がそれぞれ上記後退収納位置にあるとき、上記退避光学要素の少なくとも一部の光軸方向位置を上記後方光学要素と重複させるレンズ鏡筒において、
    上記退避駆動部材は上記前方進退部材の後部に配置され、上記後方進退部材に対して上記前方進退部材を光軸方向後方に相対移動させたとき、上記軸外退避部材の上記軸上位置と上記軸外位置の間の可動域では、該軸外退避部材と上記後方進退部材を当接させずに、上記退避駆動部材が上記後方進退部材に対して上記軸外退避部材の駆動方向へ摺動可能に当接することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1記載のレンズ鏡筒において、上記退避駆動部材は、上記前方進退部材に対して上記光軸と略平行な軸によって揺動可能に支持された揺動部材からなることを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1記載のレンズ鏡筒において、上記退避駆動部材は、上記前方進退部材に対して上記光軸と略直交する方向へ直進移動可能に支持された直進移動部材からなることを特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のレンズ鏡筒において、上記後方進退部材は、上記後方光学要素を保持する枠部に、光軸方向前方へ突出しかつ上記退避駆動部材の移動軌跡に沿って形成され、該退避駆動部材が当接可能な突出当接部を有していることを特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項4記載のレンズ鏡筒において、上記後方進退部材の突出当接部は上記後方光学要素を保持する枠部の周縁から光軸方向前方に突出するフランジ部であり、上記退避駆動部材は、上記軸外退避部材を上記軸上位置から上記軸外位置に移動させるときに上記後方進退部材のフランジ部に対向する、上記光軸に対して略直交する後方平面を有していることを特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項4または5記載のレンズ鏡筒において、上記退避駆動部材は、上記軸外退避部材が上記軸上位置にある状態では上記後方進退部材の上記突出当接部の光軸方向延長上には位置せず、上記軸外退避部材と上記後方進退部材の光軸方向の接近移動を規制せず、
    上記軸外退避部材と上記後方進退部材が光軸方向に最も接近した状態で、上記退避駆動部材によって上記軸外退避部材を上記軸上位置から上記軸外位置に向けて移動させるときに、上記軸外退避部材と上記後方進退部材の光軸方向間隔を大きくさせながら上記退避駆動部材を上記突出当接部との対向位置に挿入させるガイド手段を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項6記載のレンズ鏡筒において、上記ガイド手段は、上記後方進退部材の上記後方光学要素の保持枠部に形成され、上記軸上位置側から軸外位置側への上記退避駆動部材の移動によって上記後方進退部材を光軸方向後方へ押圧する分力を生じるテーパー面を備えていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項記載のレンズ鏡筒において、上記退避駆動部材から上記軸外退避部材への駆動力伝達は、光軸方向への移動力は伝達せずに光軸直交方向の移動力を伝達する、光軸方向に突出する突出部と該突出部が挿入される溝部によって行うことを特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項記載のレンズ鏡筒において、上記退避光学要素と上記後方光学要素はそれぞれレンズ群であることを特徴とするレンズ鏡筒。
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