JP2015111203A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影状態から沈胴状態へ移行する際、光学系に退避光学系が干渉するのを確実に防止し、光学系と退避光学系とを撮影光軸方向に近接させて光学性能の向上を図る。【解決手段】撮像装置は、沈胴位置と撮影位置との間を撮影光軸Aに沿って移動する第1の光学部材10と、撮影位置で撮影光軸Aの軸上に進入して、第1の光学部材10の背面側で第1の光学部材10に対して撮影光軸A方向にオーバーラップしてされ、沈胴位置で撮影光軸Aの軸上から退避する第2の光学部材20と、回転することで、第1の光学部材10及び第2の光学部材20をそれぞれカム作用により撮影光軸A方向に移動させるカム筒8とを備え、撮影位置から沈胴位置へ移行する際、カム筒8が第2の光学部材20を撮影位置における第1の光学部材10と第2の光学部材20との重なり量より大きな移動量だけ第1の光学部材10に対して離れる方向に移動させ、第2の光学部材20を退避させる。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばデジタルカメラ等の撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置では、撮影光軸に沿って撮影位置と沈胴位置との間を移動する光学系と、光学の背面側に配置され、撮影状態で撮影光軸上に移動し、沈胴状態では、撮影光軸上から退避する退避光学系とを備えるものがある。
従来、この種の撮像装置として、例えば、撮影位置から沈胴位置に移行する際、三群枠を撮影光軸上から退避させるとともに、シャッタ枠と三群枠との撮影光軸方向の間隔を広げるように変化させる技術が提案されている(特許文献1)。
この提案では、保持プレートの退避カムと三群枠の軸支ボス部の端部に移動可能に嵌合支持された駆動部材のカムフォロアとのカム作用により、三群枠を撮影光軸上から退避させる。また、シャッタ・三群枠を支持する三群用直進枠の突起部と三群枠の軸支ボス部の端面カム部とのカム作用により、シャッタ枠と三群枠との撮影光軸方向の間隔を広げるように変化させる。
特開2008−170650号公報
しかし、上記特許文献1では、三群枠を撮影光軸上の位置から退避する方向に回動させながら、三群枠を撮影光軸方向に移動させてシャッタ枠と三群枠との撮影光軸方向の間隔を広げるように変化させる。
このため、摩擦等の何らかの原因で三群枠が撮影光軸方向に移動できなくなった場合、シャッタ枠と三群枠との間隔が広がらない状態で三群枠が退避方向に回動して、三群枠がシャッタ枠に干渉するおそれがある。
そこで、本発明は、撮影状態から沈胴状態へ移行する際、第1の光学部材に第2の光学部材が干渉するのを確実に防止することができ、また、撮影状態で、第1の光学部材と第2の光学部材とを撮影光軸方向に近接させて光学性能の向上を図る仕組みを提供する。
上記の目的を達成するため、本発明の撮像装置は、沈胴位置と撮影位置との間を撮影光軸に沿って移動する第1の光学部材と、前記撮影位置で前記撮影光軸の軸上に進入して、前記第1の光学部材の背面側で前記第1の光学部材に対して前記撮影光軸の方向に重なり、前記沈胴位置で前記撮影光軸の軸上から退避する第2の光学部材と、回転することにより、前記第1の光学部材、及び前記第2の光学部材をそれぞれカム作用により前記撮影光軸の方向に移動させるカム筒と、前記撮影位置から前記沈胴位置に移行する際、前記第2の光学部材を前記撮影光軸の軸上から退避させる退避動作手段と、を備え、前記撮影位置から前記沈胴位置へ移行する際、前記カム筒が前記第2の光学部材を前記撮影位置における前記第1の光学部材と前記第2の光学部材との重なり量より大きな移動量だけ前記第1の光学部材に対して離れる方向に前記撮影光軸に沿って移動させ、その後、前記退避動作手段が前記第2の光学部材を前記撮影光軸の軸上から退避させることを特徴とする。
本発明によれば、撮影状態から沈胴状態へ移行する際、第1の光学部材に第2の光学部材が干渉するのを確実に防止することができ、また、撮影状態において、第1の光学部材と第2の光学部材とを撮影光軸方向に近接させて光学性能の向上を図ることができる。
本発明の実施形態の一例であるデジタルカメラが沈胴位置にある状態を示す断面図である。 図1に示すデジタルカメラが撮影位置にある状態を示す断面図である。 第1光軸ユニットの分解斜視図である。 2群レンズユニットの分解斜視図である。 バリアユニットの分解斜視図である。 第2光軸ユニットの分解斜視図である。 3群レンズユニットの分解斜視図である。 第3レンズ枠の駆動軸が直進筒の孔に挿入された状態を背面から見た部分斜視図である。 第2光軸ユニットの撮影状態を示す背面図である。 (A)は沈胴位置での2群レンズ枠の駆動部と本体部の2群駆動部との関係を示す断面図、(B)はカム筒が撮影位置から回転した状態での2群レンズ枠の駆動部と本体部の2群駆動部との関係を示す断面図である。(C)は、撮影位置での2群レンズ枠の駆動部と本体部の2群駆動部との関係を示す断面図である。 (A)は2群レンズ枠が第1撮影光軸の軸上から退避した状態を示す図10(A)に対応する正面図、(B)は2群レンズ枠の退避途中の状態を示す図10(B)に対応する正面図である。(C)は、2群レンズ枠が第1撮影光軸の軸上に進入した状態を示す図10(C)に対応する正面図である。 (A)は沈胴位置での直進筒と3群レンズユニットとの関係を示す断面図、(B)はカム筒が撮影位置から回転した状態での直進筒と3群レンズユニットとの関係を示す断面図である。 (A)はカム筒が図12(B)の状態から更に回転した状態での直進筒と3群レンズユニットとの関係を示す断面図、(B)は撮影位置での直進筒と3群レンズユニットとの関係を示す断面図である。 (A)は沈胴位置でのバリア駆動リングの駆動部と本体部のバリア駆動部との関係を示す図、(B)は撮影位置でのバリア駆動リングの駆動部と本体部のバリア駆動部との関係を示す図である。 (A)はバリア羽根の全閉状態を示す図14(A)に対応する正面図、(B)はバリア羽根の全開状態を示す図14(B)に対応する正面図である。 固定筒の内周部のカム軌跡とカム筒の回転角度との関係を示す図である。 (A)は、1群レンズ及び2群レンズがそれぞれ接着により1群レンズ枠及び2群レンズ枠に固定されたときの1群レンズと2群レンズとの重なり量を示す部分断面図である。(B)は、1群レンズ及び2群レンズがそれぞれ加締めにより1群レンズ枠及び2群レンズ枠に固定されたときの固定部間の重なり量を示す部分断面図である。 図17(A)の状態から、カム筒が図16の角度θ1回転したときの2群レンズユニットの繰込み状態を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例であるデジタルカメラが沈胴位置にある状態を示す断面図である。図2は、図1に示すデジタルカメラが撮影位置にある状態を示す断面図である。図3は、第1光軸ユニットの分解斜視図である。図4は、2群レンズユニットの分解斜視図である。図5は、バリアユニットの分解斜視図である。
図1乃至図3に示すように、本実施形態のデジタルカメラは、第1撮影光軸Aに沿って配置される第1光軸ユニット100と、第1撮影光軸Aと交差(直交)する第2撮影光軸Bに沿って配置される第2光軸ユニット200とを備える。第1光軸ユニット100は、固定筒9に支持され、固定筒9は、本体部80に固定される。
本体部80は、第1光軸ユニット100及び第2光軸ユニット200を支持する。本体部80には、沈胴状態において、後述する2群レンズ枠22の駆動部22bが当接する2群駆動部80aと、後述するバリア駆動リング71の駆動部71aが当接するバリア駆動部80bとが形成される。2群駆動部80aとバリア駆動部80bとは、第2撮影光軸Bを基準に互いに対向する位置に配置される。また、本体部80には、第2光軸ユニット200及び後述するギア部品90b(図6参照)を覆うズームカバー81が固定される。
第1光軸ユニット100は、図3に示すように、直進筒7、カム筒8、固定筒9、1群レンズユニット10、2群レンズユニット20、及びバリアユニット70を有する。
直進筒7は、1群レンズユニット10及び2群レンズユニット20の回転を規制する。直進筒7の外周部には、複数の突部7aが設けられ、複数の突部7aは、それぞれカム筒8の内周部に形成された溝部8a(図2参照)に係合する。これにより、直進筒7は、カム筒8に対して相対回転可能に支持され、カム筒8と一体に第1撮影光軸Aに沿って進退移動する。また、直進筒7の外周部には、3本の直進キー7bが設けられ、3本の直進キー7bは、固定筒9の内周部に形成された3本の直進溝9aにそれぞれ係合する。これにより、直進筒7は、固定筒9に対して回転が規制される。
直進筒7の内周部には、カム部7f(図8参照)が形成され、カム部7fは、沈胴位置への移行動作において、第2光軸ユニット200の後述する3群レンズ枠32の駆動軸32c(図7参照)を押圧する。この押圧により、3群レンズ枠32及び3群レンズユニット30を第1撮影光軸Aの軸上及び第2撮影光軸Bの軸上から退避させる。カム部7fは、本体部80の2群駆動部80aに対して第2撮影光軸Bを基準に互いに対向して配置される。
カム筒8は、1群レンズユニット10及び2群レンズユニット20を第1撮影光軸Aに沿って進退移動可能に支持する。カム筒8の外周部には、3本のカムピン8bが設けられ、3本のカムピン8bは、固定筒9の内周部に形成された3本のカム溝9bにそれぞれ係合する。これにより、カム筒8は、固定筒9に回転可能に支持され、固定筒9の3本のカム溝9bに従って第1撮影光軸Aに沿って進退移動する。また、カム筒8の外周部には、ギア部(不図示)が形成され、ギア部は、後述するカム筒駆動装置90(図6参照)に連結される。
1群レンズユニット10は、本発明の第1の光学部材の一例に相当し、1群レンズL1、1群レンズ枠11、及び1群鏡筒12を備える。1群レンズL1は、接着剤UV1(図17(A)参照)又は加締め等の固定部11a(図17(B)参照)により1群レンズ枠11に固定され、1群レンズ枠11は、1群鏡筒12に固定される。
1群鏡筒12の外周部には、3本のカムピン12aが形成され、3本のカムピン12aは、カム筒8の内周部に形成された3本のカム溝8cにそれぞれ係合する。また、1群鏡筒12の外周部には、3本のサブカムピン12bが形成され、3本のサブカムピン12bは、カム筒8の内周部に形成された3本のカム溝8dにそれぞれ係合する。これらの係合により、1群鏡筒12は、カム筒8に支持され、カム筒8の3本のカム溝8cと3本のカム溝8dに従って第1撮影光軸Aに沿って進退移動する。
1群鏡筒12の内周部には、3本の直進キー(不図示)が形成され、3本の直進キーは、直進筒7の外周部に形成された3本の直進溝7cにそれぞれ係合する。これにより、1群鏡筒12は、直進筒7によって回転が規制される。
2群レンズユニット20は、1群レンズユニット10の背面側に配置され、図4に示すように、2群レンズL2、2群地板21、2群レンズ枠22、2群圧縮トーションスプリング23、及び2群ガイド軸24を有する。2群レンズL2は、接着剤UV2(図17(A)参照)又は加締め等の固定部22g(図17(B)参照)により2群レンズ枠22に固定される。ここで、2群レンズユニット20は、本発明の第2の光学部材の一例に相当する。
2群地板21の外周部には、3本のカムピン21aが形成され、3本のカムピン21aがカム筒8の内周面に形成された3本のカム溝8eに係合する。これにより、2群地板21は、固定筒9に支持され、カム筒8の3本のカム溝8eに従って第1撮影光軸Aに沿って進退移動する。また、3本のカムピン21aの基端部には、直進キー21bがそれぞれ形成され、各直進キー21bは、直進筒7に形成された3本の直進溝7dにそれぞれ係合する。これにより、直進筒7に対して2群地板21の回転が規制される。
2群レンズ枠22は、2群レンズL2を保持する。2群レンズ枠22には、嵌合部22aが形成され、嵌合部22aは、2群地板21に形成された孔21eに挿入され、第1撮影光軸Aと平行に配置された2群ガイド軸24により2群地板21に対して回動可能に支持される。また、後述するが、2群レンズL2の凸面は、撮影状態において、1群レンズL1の凹面に対して第1撮影光軸A方向で重なる場合がある(図17参照)。なお、2群レンズL2を凹面とし、1群レンズL1を凸面にとしてもよい。
2群レンズ枠22は、2群圧縮トーションスプリング23により、第1撮影光軸Aと2群レンズ枠22の中心が一致する撮影位置の方向(図4矢印F方向)に付勢される。2群レンズ枠22には、第1撮影光軸A方向に延びる駆動部22bが形成され、駆動部22bは、沈胴状態において、本体部80の2群駆動部80aに当接する。
また、2群レンズ枠22の駆動部22bと対向する位置に形成された突起部22cは、第1の撮影光軸Aと2群レンズ枠22の光軸が一致する位置(撮影状態)において、2群地板21の位置規制部21cと当接する。
2群圧縮トーションスプリング23は、2群地板21と2群レンズ枠22との間に配置され、2群レンズ枠22の嵌合部22aの外周部に挿入される。2群圧縮トーションスプリング23のコイル部23aは、2群レンズ枠22を被写体側(図4矢印C方向)に付勢する。また、2群圧縮トーションスプリング23の2本の腕部23bは、一方が2群地板21に形成されたSP孔21fに掛止され、他方が2群レンズ枠22に形成されたSPフック(不図示)に掛止される。2群圧縮トーションスプリング23は、2群レンズ枠22を図4の時計回り方向(矢印F方向)に回転させ、2群レンズ枠22を第1撮影光軸Aの軸上に進入する方向に付勢する。
バリアユニット70は、図5に示すように、バリア駆動リング71、バリアスプリング72、バリア羽根73〜75、固定テープ76、及びバリアカバー77を有する。バリア駆動リング71は、1群鏡筒12に回転可能に支持され、一組3枚で構成される一対のバリア羽根73〜75を駆動する。バリア駆動リング71には、第1撮影光軸A方向に延びる駆動部71aが形成され、駆動部71aは、沈胴状態において、本体部80のバリア駆動部80bに当接する。
一対のバリア羽根73〜75は、1群レンズL1の被写体側に配置され、バリアカバー77に形成された開口部77aを開閉する。バリア羽根73〜75の腕部先端には、それぞれ孔73a〜75aが形成され、孔73a〜75aは、1群鏡筒12に形成された軸12cに回転可能に支持される。
一対のバリアスプリング72は、それぞれ一方がバリア羽根73に形成されたSPフック(不図示)掛止され、他方がバリア駆動リング71に形成されたSPフック71bに掛止される。一対のバリアスプリング72は、バリア駆動リング71を図の時計回り方向(矢印G方向)に回転させ、これにより、バリア羽根73〜75がバリアカバー77の開口部77aを開く方向に付勢される。バリアカバー77は、固定テープ76により、1群鏡筒12に固定される。
図6は、第2光軸ユニット200の分解斜視図である。図7は、3群レンズユニット30の分解斜視図である。図8は、第3レンズ枠32の駆動軸32cが直進筒7の孔7eに挿入された状態を背面から見た部分斜視図である。図9は、第2光軸ユニット200の撮影状態を示す背面図である。
図6乃至図9に示すように、第2光軸ユニット200は、3群レンズユニット30、3群スプリング36、4群レンズユニット40、5群レンズユニット50、5群スプリング52、6群レンズユニット60、及びメインガイド軸82,83を備える。また、第2光軸ユニット200は、カム筒駆動装置90、4群駆動装置91、6群駆動装置92、光学フィルタF、及び撮像素子Sを備える。
3群レンズユニット30は、図7に示すように、3群レンズL3、3群地板31、3群レンズ枠32、3群圧縮トーションスプリング33、ガイド軸34、及びカバー35を有する。3群レンズユニット30は、図9に示すように、3群地板31に形成されたSPフック31fと本体部80に形成されたSPフック80cにそれぞれ掛止された3群スプリング36により、本体部80の位置規制部80dに当接する方向に付勢される。
3群地板31には、ガイド部31a及び振れ止め部31bが設けられ、ガイド部31a及び振れ止め部31bは、本体部80に配置されるメインガイド軸82及び83(図6参照)に嵌合することで、第2撮影光軸Bに沿って進退移動可能に支持される。
3群レンズ枠32は、3群レンズL3を保持する。3群レンズL3は、第1撮影光軸A方向に沿って入射する光束を第2撮影光軸B方向に折り曲げて、撮像素子Sの結像面に導くプリズムである。3群レンズ枠32には、嵌合部32aが形成されている。嵌合部32aは、3群地板31に形成された支持部31c,31d間に挿入され、第2撮影光軸Bと直交する方向に配置された3群ガイド軸34により3群地板31に対して回動可能に支持される。
また、3群レンズ枠32は、3群圧縮トーションスプリング33により、第1撮影光軸Aと第2撮影光軸Bが90°の角度で交差する位置に向けて(図7矢印H方向)に付勢される。3群レンズ枠32の側面に形成された突起部32bは、第1撮影光軸Aと第2撮影光軸Bが90°の角度で交差する位置(撮影状態)において、3群地板31に形成された位置規制部31eに当接する(図13(B)参照)。また、3群レンズ枠32の突起部32bの近傍に形成された駆動軸32cは、図8に示すように、直進筒7のカム部7fと所定の隙間をもって配置され、沈胴状態への移行動作において、直進筒7に押圧される。
3群圧縮トーションスプリング33は、3群地板31の支持部31cと3群レンズ枠32の嵌合部32aの端部との間に配置される。3群圧縮トーションスプリング33のコイル部33aは、3群レンズ枠32を3群地板31の支持部31dの方向(図7矢印D方向)に付勢する。また、3群圧縮トーションスプリング33の2本の腕部33bは、一方が3群地板31に形成された凹部(不図示)に掛止され、他方が3群レンズ枠32に形成されたSPフック32dに掛止される。3群圧縮トーションスプリング33は、3群レンズ枠32を反時計方向(図7矢印H方向)に回転させて、上述したように、第1撮影光軸Aと第2撮影光軸Bが90°の角度で交差する位置に向けて付勢する。
3群カバー35は、3群レンズL3の反射面L3a(図1、図2参照)を覆う。3群カバー35には、2個の固定爪35aが形成され、2個の固定爪35aは、3群レンズ枠32の2個の突起部32eに係止されることで、3群レンズ枠32に固定される。
4群レンズユニット40は、図6に示すように、4群レンズL4、4群レンズ枠41、シャッターユニット42、及びラック43を有する。4群レンズ枠41は、4群レンズL4とシャッターユニット42を保持する。4群レンズ枠41には、ガイド部41a及び振れ止め部41bが形成され、ガイド部41a及び振れ止め部41bは、本体部80に配置されるメインガイド軸82及び83に嵌合される。これにより、4群レンズ枠41は、第2撮影光軸Bに沿って進退移動可能に支持される。
ラック43は、4群レンズ枠41に配置され、4群レンズ枠41と一体に第2撮影光軸Bに沿って進退移動する。ラック43は、4群駆動装置91のねじ軸91bに螺合する。この螺合により、4群レンズユニット40は、4群駆動装置91のねじ軸91bのリードに案内されて第2撮影光軸Bの方向への進退移動が可能となる。
5群レンズユニット50は、図6に示すように、5群レンズL5、及び5群レンズ枠51を有する。5群レンズ枠51は、5群レンズL5を保持する。5群レンズ枠51には、ガイド部51a及び振れ止め部51bが設けられ、ガイド部51a及び振れ止め部51bは、本体部80に配置されるメインガイド軸82及び83に嵌合される。これにより、5群レンズ枠51は、第2撮影光軸Bに沿って進退移動可能に支持される。また、5群レンズユニット50は、図9に示すように、5群レンズ枠51に形成されたSPフック51cと本体部80に形成されたSPフック80eに掛止された5群スプリング52により、本体部80の位置規制部80fに当接する方向に付勢される。
6群レンズユニット60は、図6に示すように、6群レンズL6、6群レンズ枠61、及びラック62を有する。6群レンズ枠61は、6群レンズL6を保持する。6群レンズ枠61には、ガイド部61a及び振れ止め部61bが設けられ、ガイド部61a及び振れ止め部61bは、本体部80に配置されるメインガイド軸82及び83に嵌合される。これにより、6群レンズ枠61は、第2撮影光軸Bに沿って進退移動可能に支持される。
ラック62は、6群レンズ枠61に配置され、6群レンズ枠61と一体に第2撮影光軸Bに沿って進退移動する。ラック62は、6群駆動装置92のねじ軸92bに螺合している。この螺合により、6群レンズユニット60は、6群駆動装置92のねじ軸92bのリードに案内されて第2撮影光軸Bに沿う進退移動が可能となる。
カム筒駆動装置90は、図6に示すように、ズームモータ90a、ギア部品90b、及びギア地板90cを有する。ズームモータ90a及びギア部品90bは、ギア地板90cに支持されて、本体部80に固定される。4群駆動装置91は、ステッピングモータ91a、及びねじ軸91bを有して、本体部80に固定される。6群駆動装置92は、ステッピングモータ92a、及びねじ軸92bを有して、本体部80に固定される。
次に、図10及び図11を参照して、2群レンズユニット20を構成する2群レンズ枠22の動作について説明する。
図10(A)は、沈胴位置での2群レンズ枠22の駆動部22bと本体部80の2群駆動部80aとの関係を示す断面図である。図10(B)は、カム筒8が撮影位置から回転した状態での2群レンズ枠22の駆動部22bと本体部80の2群駆動部80aとの関係を示す断面図である。図10(C)は、撮影位置での2群レンズ枠22の駆動部22bと本体部80の2群駆動部80aとの関係を示す断面図である。
図11(A)は、2群レンズ枠22が第1撮影光軸Aの軸上から退避した状態を示す図10(A)に対応する正面図である。図11(B)は、2群レンズ枠22の退避途中の状態を示す図10(B)に対応する正面図である。図11(C)は、2群レンズ枠22が第1撮影光軸Aの軸上に進入した状態を示す図10(C)に対応する正面図である。
(1)撮影状態への移行動作
図10(A)及び図11(A)に示す沈胴状態から、カム筒駆動装置90によりカム筒8が図3の矢印K方向(反時計回り方向)に回転駆動されると、カム筒8は、回転しながら固定筒9の3本のカム溝9bに従って被写体側(繰出し方向)に移動する。この移動により、2群レンズユニット20は、カム筒8の3本のカム溝8eに従って被写体側に移動する。この移動により、図10(B)に示すように、2群レンズ枠22の駆動部22bに形成された回転規制部22eと本体部80の2群駆動部80aに形成された回転規制部80hとの当接が解除される。
この解除により、2群レンズ枠22は、図11(B)に示すように、チャージされた2群圧縮トーションスプリング23のバネ力により、ガイド軸24を中心に図11の時計回り方向に回動して第1撮影光軸Aの軸上への進入動作を開始する。その後、図10(C)に示すように、2群レンズ枠22の駆動部22bに形成されたカム部22dが本体部80の2群駆動部80aに形成されたカム部80gから離れる。
そして、2群レンズ枠22は、図11(C)に示すように、2群地板21の位置規制部21cに2群レンズ枠22の突起部22cが当接する位置まで回転する。この当接により、第1撮影光軸Aと2群レンズ枠22の光軸とが一致し、撮影状態となる。
(2)沈胴状態への移行動作
図10(C)及び図11(C)に示す撮影状態から、カム筒駆動装置90によりカム筒8が図3の矢印L方向(時計回り方向)に回転駆動されると、カム筒8は、回転しながら固定筒9の3本のカム溝9bに従って本体部80の方向(繰込み方向)に移動する。この移動により、2群レンズユニット20は、カム筒8の3本のカム溝8eに従って本体部80の方向(繰込み方向)に移動する。この移動により、図10(B)に示すように、2群レンズ枠22のカム部22dが本体部80のカム部80gと当接する。
この当接により、2群レンズ枠22は、図11(B)に示すように、カム部22dと本体部80のカム部80gとのカム作用により、2群圧縮トーションスプリング23をチャージしながらガイド軸24を中心に図11の反時計回り方向へ回動する。これにより、2群レンズ枠22は、第1撮影光軸Aの軸上からの退避動作を開始する。
その後、図10(A)に示すように、2群レンズ枠22のカム部22dと本体部80のカム部80gとの当接が解除され、2群レンズ枠22の回転規制部22eが本体部80の回転規制部80hに当接する。この当接により、2群レンズ枠22は、図11(A)に示すように、第1撮影光軸Aの軸上から退避した状態が保持され、沈胴状態となる。
次に、図12、及び図13を参照して、3群レンズユニット30の動作について説明する。
図12(A)は、沈胴位置での直進筒7と3群レンズユニット30との関係を示す断面図である。図12(B)は、カム筒8が撮影位置から回転した状態での直進筒7と3群レンズユニット30との関係を示す断面図である。図13(A)は、カム筒8が図12(B)の状態から更に回転した状態での直進筒7と3群レンズユニット30との関係を示す断面図である。図13(B)は、撮影位置での直進筒7と3群レンズユニット30との関係を示す断面図である。
(1)撮影状態への移行動作
図12(A)に示す沈胴状態から、カム筒駆動装置90の駆動によりカム筒8が図3の矢印K方向(反時計回り方向)に回転駆動されると、カム筒8は、回転しながら固定筒9の3本のカム溝9bに従って被写体側の方向(繰出し方向)に移動する。このとき、直進筒7もカム筒8と一体に被写体側の方向に移動する。この移動により、図12(B)に示すように、直進筒7に形成された移動規制部7kと3群地板31に形成された移動規制部31gとの当接が解除される。
この解除により、3群地板31は、チャージされた3群スプリング36のバネ力により、第1撮影光軸Aの軸上への進入動作を開始する。また、3群レンズ枠32は、チャージされた3群圧縮トーションスプリング33のバネ力により、ガイド軸34を中心に反時計回り方向へ回動し第1撮影光軸Aの軸上および第2撮影光軸Bの軸上への進入動作を開始する。
その後、図13(B)に示すように、直進筒7が撮影位置まで移動すると、直進筒7のカム部7fが3群レンズ枠32の駆動軸32cから離れる。そして、3群地板31は、本体部80の位置規制部80d(図9参照)に当接する位置まで移動する。また、3群レンズ枠32は、3群レンズ枠32の突起部32bが3群地板31の位置規制部31eに当接する位置まで回動する。この当接により、3群レンズユニット30は、第1撮影光軸Aの軸上および第2撮影光軸Bの軸上に進入する。この進入により、第1撮影光軸Aと第2撮影光軸Bが90°の角度で交差し、撮影状態となる。
(2)沈胴状態への移行動作
図13(B)に示す撮影状態から、カム筒駆動装置90の駆動によりカム筒8が図3の矢印L方向(時計回り方向)に回転駆動されると、カム筒8は、回転しながら固定筒9の3本のカム溝9bに従って本体部80の方向(繰込み方向)に移動する。このとき、直進筒7もカム筒8と一体に本体部80の方向に移動する。この移動により、図13(A)に示すように、3群レンズ枠32の駆動軸32cは、直進筒7のカム部7fにより押圧される。
この押圧により、3群レンズ枠32は、直進筒7のカム部7fのカム作用により、3群圧縮トーションスプリング33をチャージしながらガイド軸34を中心に図の時計回り方向へ回動し、第1撮影光軸Aの軸上および第2撮影光軸Bの軸上からの退避動作を開始する。また、3群地板31は、図12(B)に示すように、直進筒7に形成されたカム部7iと3群地板31に形成されたカム部31fとの作用により、3群スプリング36をチャージしながら撮像素子S側への移動を開始する。
その後、図12(A)に示すように、直進筒7のカム部7iと3群地板31のカム部31fとの当接が解除され、直進筒7の移動規制部7kが3群地板31の移動規制部32gに当接する。この当接により、3群レンズユニット30は、第1撮影光軸Aの軸上および第2撮影光軸Bの軸上から退避した状態が保持され、沈胴状態となる。
次に、図14及び図15を参照して、バリア羽根73〜75の開閉動作について説明する。
図14(A)は、沈胴位置でのバリア駆動リング71の駆動部71aと本体部80のバリア駆動部80bとの関係を示す図である。図14(B)は、撮影位置でのバリア駆動リング71の駆動部71aと本体部80のバリア駆動部80bとの関係を示す図である。図15(A)は、バリア羽根73〜75の全閉状態を示す図14(A)に対応する正面図である。図15(B)は、バリア羽根73〜75の全開状態を示す図14(B)に対応する正面図である。
(1)撮影状態への移行動作
図14(A)及び図15(A)に示す沈胴状態から、カム筒駆動装置90の駆動によりカム筒8が図3の矢印K方向(反時計回り方向)に回転駆動されると、カム筒8は、回転しながら固定筒9の3本のカム溝9bに従って被写体の方向(繰出し方向)に移動する。この移動により、1群レンズユニット10は、カム筒8の3本のカム溝8cに従って被写体の方向に移動する。この移動により、バリア駆動リング71は、チャージされたバリアスプリング72のバネ力により、第1撮影光軸Aを中心に時計回り方向への回転を開始する。
この回転に追従して、バリア羽根73〜75は、1群鏡筒12に形成された軸12cを中心に図15の反時計回り方向への回動を開始する。その後、図14(B)に示すように、バリア駆動リング71の駆動部71aが本体部80のバリア駆動部80bから離れる。そして、バリア羽根73〜75は、図15(B)に示すように、バリアカバー77の開口部77aから退避し、撮影状態となる。
(2)沈胴状態への移行動作
図14(B)及び図15(B)に示す撮影状態から、カム筒駆動装置90の駆動によりカム筒8が図3の矢印L方向(時計回り方向)に回転駆動されると、カム筒8は、回転しながら固定筒9の3本のカム溝9bに従って本体部80の方向(繰込み方向)に移動する。この移動により、1群レンズユニット10は、カム筒8の3本のカム溝8cに従って本体部80の方向に移動する。
この移動により、バリア駆動リング71の駆動部71aは、図14(A)に示すように、本体部80のバリア駆動部80bに当接する。この当接により、バリア駆動リング71は、図15(A)に示すように、駆動部71aと本体部80のバリア駆動部80bとの作用により、第1撮影光軸Aを中心にバリアスプリング72をチャージしながら反時計回り方向に回転する。
この回転に追従して、バリア羽根73〜75は、1群鏡筒12に形成された軸12cを中心に図15の時計回り方向に回転する。この回転により、バリア羽根73〜75は、バリアカバー77の開口部77aに進入して1群レンズL1を覆い、沈胴状態となる。
次に、図10乃至図18を参照して、2群レンズユニット20の退避動作、3群レンズユニット30の退避動作、及びバリア羽根73〜75の開閉動作のタイミングについて説明する。
図16は、固定筒9の内周部におけるカム軌跡とカム筒8の回転角度との関係を示す図である。図17(A)は、1群レンズL1及び2群レンズL2がそれぞれ接着により1群レンズ枠11及び2群レンズ枠22に固定されたときの1群レンズL1と2群レンズL2との重なり量K2を示す部分断面図である。図17(B)は、1群レンズL1及び2群レンズL2がそれぞれ加締めにより1群レンズ枠11及び2群レンズ枠22に固定されたときの固定部11aと固定部22gとの重なり量K3を示す部分断面図である。図18は、図17(A)の状態から、カム筒8が図16の角度θ1回転したときの2群レンズユニット20の繰込み状態を示す部分断面図である。
(沈胴状態への移行動作タイミング)
図10(C)、図11(C)、図13(B)、図14(B)、及び図15(B)は、いずれも撮影状態を示す。この撮影(ワイド)状態から、カム筒駆動装置90の駆動によりカム筒8が図3の矢印L方向(時計回り方向)に回転駆動されると、カム筒8は、回転しながら固定筒9の3本のカム溝9bに従って本体部80の方向(繰込み方向)へ繰込み動作を開始する。
同様に、1群レンズユニット10は、カム筒8の3本のカム溝8cに従って本体部80の方向へ繰込み動作を開始する。また、2群レンズユニット20は、カム筒8のカム筒8の3本のカム溝8eに従って本体部80の方向へ繰込み動作を開始する。
カム筒8が角度θ1(図16参照)回転すると、2群レンズユニット20は、図17(A)に示すように、1群レンズL1から離れるように1群レンズL1の凹面と2群レンズL2の凸面との重なり量K2より大きな移動量だけ繰込み方向に移動する(図18参照)。
又は図16(B)に示すように、2群レンズユニット20は、1群レンズL1から離れるように1群レンズ枠11の凹面の固定部11aと2群レンズ枠22の凸面の固定部22gとの重なり量K3より大きな移動量だけ繰込み方向に移動する。すなわち、1群レンズL1と2群レンズL2との第1撮影光軸A方向の間隔が拡大する。
この移動により、2群レンズ枠22が回動して第1撮影光軸Aの撮影光路から退避するとき、1群レンズL1と2群レンズL2との干渉、又は1群レンズ枠11の固定部11aと2群レンズ枠22の固定部22gとの干渉を防止することができる。このとき、カム筒駆動装置90には、カム筒8の繰込み動作負荷が加わる。
カム筒8が角度θ2(図16参照)回転すると、3群レンズユニット30の回動退避動作を開始する。詳述すると、図13(A)に示すように、カム筒8に追従して移動する直進筒7のカム部7fが3群レンズ枠32の駆動軸32cに当接する。
この当接位置から、3群レンズ枠32は、直進筒7のカム部7fに沿って、3群圧縮トーションスプリング33をチャージしながらガイド軸34を中心に時計回り方向へ回動し、第1撮影光軸Aの軸上および第2撮影光軸Bの軸上から退避する退避動作を開始する。このとき、カム筒駆動装置90には、カム筒8の繰込み動作負荷、及び3群レンズユニット30の回動退避動作負荷が加わる。
カム筒8が角度θ3(図16参照)回転すると、3群レンズユニット30の回動退避動作中に、2群レンズユニット20の回動退避動作を開始する。詳述すると、2群レンズ枠22のカム部22dが本体部80のカム部80gに当接する。
この当接位置から、2群レンズ枠22は、本体部80のカム部80gに沿って、2群圧縮トーションスプリング23をチャージしながらガイド軸24を中心に図11(C)に示す撮影状態から反時計回り方向へ回動し、第1撮影光軸Aの軸上から退避する動作を開始する。このとき、カム筒駆動装置90には、カム筒8の繰込み動作負荷、3群レンズユニット30の回動退避動作負荷、及び2群レンズユニット20の回動退避動作負荷が加わる。
カム筒8が角度θ4(図16参照)回転すると、3群レンズユニット30の回動退避動作中に、2群レンズユニット20の回動退避動作が終了する。詳述すると、2群レンズ枠22のカム部22dと本体部80のカム部80gとの当接が解除される位置で、図11(A)に示すように、2群レンズ枠22が第1撮影光軸Aの軸上からの退避動作が終了する。
当接解除後は、2群レンズ枠22の回転規制部22eが本体部80の回転規制部80hに当接するため、カム筒8の回転角度θ4以降、2群レンズ枠22は、図11(A)に示すように、第1撮影光軸Aの軸上から退避した状態が保持される。このとき、カム筒駆動装置90には、カム筒8の繰込み動作負荷、及び3群レンズユニット30の回動退避動作負荷が加わる。
カム筒8が角度θ5(図16参照)回転すると、3群レンズユニット30の回動退避動作中に、バリアユニット70の閉じ動作を開始する。詳述すると、バリア駆動リング71の駆動部71aが本体部80のバリア駆動部80bに当接する。
この当接位置から、バリア駆動リング71は、本体部80のバリア駆動部80bに沿って、バリアスプリング72をチャージしながら第1撮影光軸Aを中心に図15(B)に示す開き状態から反時計回り方向への回転を開始する。
この回転に追従して、バリア羽根73〜75は、1群鏡筒12の軸12cを中心に時計回り方向への回動し、バリア閉じ動作を開始する。このとき、カム筒駆動装置90には、カム筒8の繰込み動作負荷、3群レンズユニット30の回動退避動作負荷、及びバリア閉じ動作負荷が加わる。
カム筒8が角度θ6(図16参照)回転すると、3群レンズユニット30の回動退避動動作中及びバリアユニット70のバリア閉じ動作中に、3群レンズユニット30の撮像素子S側への並進退避動作を開始する。詳述すると、直進筒7のカム部7iが3群地板31のカム部31fに当接する。
この当接から、3群地板31は、3群地板31のカム部31fに沿って、3群スプリング36をチャージしながら撮像素子S側への移動を開始する。このとき、カム筒駆動装置90には、カム筒8の繰込み動作負荷、3群レンズユニット30の回動退避動作負荷、バリア閉じ動作負荷、3群レンズユニット30の並進退避動作負荷が加わる。
カム筒8が角度θ7(図16参照)回転すると、3群レンズユニット30の回動退避動作及び並進退避動作中に、バリアユニット70の閉じ動作が終了する。詳述すると、図15(A)に示すように、バリア羽根73〜75がバリアカバー77の開口部77aへ進入が終了し、1群レンズL1の全面を覆いバリア閉じ動作が終了する。
バリア閉じ動作終了後もバリア駆動リング71の駆動部71aが本体部80のバリア駆動部80bに当接した状態となっている。従って、カム筒8の回転角度θ7以降もバリア駆動リング71は、本体部80のバリア駆動部80bに沿って第1撮影光軸Aを中心にバリアスプリング72をチャージしながら反時計回り方向に回転する。このとき、カム筒駆動装置90には、カム筒8の繰込み動作負荷、3群レンズユニット30の回動退避動作負荷、バリア閉じ動作負荷、及び3群レンズユニット30の並進退避動作負荷が加わる。
カム筒8が角度θ8(図16参照)回転すると、3群レンズユニット30の回動退避動作及び並進退避動作が終了する。詳述すると、直進筒7のカム部7iと3群地板31のカム部31fとの当接が解除される位置で、図12(A)に示すように、3群レンズ枠32の第1撮影光軸Aの軸上および第2撮影光軸Bの軸上からの退避動作が終了する。
当接解除後は、直進筒7の移動規制部7kが3群地板31の移動規制部32gに当接するため、カム筒8の回転角度θ8以降、3群レンズ枠32は、図12(A)に示すように、第1撮影光軸Aの軸上および第2撮影光軸Bの軸上から退避した状態が保持される。このとき、カム筒駆動装置90には、カム筒8の繰込み動作負荷、及びバリア閉じ動作負荷が加わる。
カム筒8が角度θ9(図16参照)回転すると、カム筒8の繰込み動作が終了し、図10(A)、図11(A)、図12(A)、図14(A)、及び図15(A)に示す沈胴状態となる。なお、撮影状態への移行動作タイミングは、上述した沈胴状態への移行動作タイミングの逆のタイミングとなるため、その説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態では、撮影状態から沈胴状態へ移行する際、2群レンズL2と2群レンズL2に近接する1群レンズL1との重なり量より大きな移動量だけ2群レンズL2を1群レンズL1に対して第1撮影光軸A方向に離間移動させる。そして、この離間移動が完了した後、2群レンズ枠22を回動させて2群レンズL2を第1撮影光軸Aの軸上から退避させる動作を行う。
これにより、撮影状態から沈胴状態へ移行する際、1群レンズユニット10に2群レンズユニット20が干渉するのを確実に防止することができる。また、撮影状態において、2群レンズユニット20の2群レンズL2と1群レンズユニット10の1群レンズL1との間隔を極限まで近接させることができるので、カメラの光学性能の向上を図ることができる。
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、第1撮影光軸A及び第2撮影光軸Bを有する屈曲沈胴構造のカメラを例示したが、第1撮影光軸Aのみのストレート沈胴構造のカメラであってもよい。
また、本実施形態では、2群レンズユニット20を1群レンズL1と2群レンズL2との重なり量K2又は固定部11aと固定部22gとの重なり量K3より大きな移動量だけ繰込み方向に移動させた場合を例示したが、これに限定されない。
例えば、レンズと固定部との重なり量より大きな移動量だけ2群レンズユニット20を繰込み方向に移動させるようにしてもよい。
L1 1群レンズ
L2 2群レンズ
7f カム部
8 カム筒
8c,8e カム溝
10 1群レンズユニット
11 1群レンズ枠
11a,22g 固定部
20 2群レンズユニット
22 2群レンズ枠
22d カム部
23 2群圧縮トーションスプリング
80 本体部
80g カム部

Claims (3)

  1. 沈胴位置と撮影位置との間を撮影光軸に沿って移動する第1の光学部材と、
    前記撮影位置で前記撮影光軸の軸上に進入して、前記第1の光学部材の背面側で前記第1の光学部材に対して前記撮影光軸の方向に重なり、前記沈胴位置で前記撮影光軸の軸上から退避する第2の光学部材と、
    回転することにより、前記第1の光学部材、及び前記第2の光学部材をそれぞれカム作用により前記撮影光軸の方向に移動させるカム筒と、
    前記撮影位置から前記沈胴位置に移行する際、前記第2の光学部材を前記撮影光軸の軸上から退避させる退避動作手段と、を備え、
    前記撮影位置から前記沈胴位置へ移行する際、前記カム筒が前記第2の光学部材を前記撮影位置における前記第1の光学部材と前記第2の光学部材との重なり量より大きな移動量だけ前記第1の光学部材に対して離れる方向に前記撮影光軸に沿って移動させ、その後、前記退避動作手段が前記第2の光学部材を前記撮影光軸の軸上から退避させることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の光学部材は、第1レンズを有し、前記第2の光学部材は、第2レンズを有し、
    前記撮影位置において、前記第1レンズの凹面又は凸面に対して前記第2レンズの凸面又は凹面が前記撮影光軸の方向に重なって配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の光学部材は、第1レンズを有し、前記第2の光学部材は、第2レンズを有し、
    前記撮影位置において、前記第1レンズを保持する第1レンズ枠における前記第1レンズの加締めによる固定部に対して前記第2レンズを保持する第2レンズ枠における前記第2レンズの加締めによる固定部が前記撮影光軸の方向に重なって配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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