JP4647803B2 - 光触媒粉体の製造法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光触媒作用を有する材料に関し、特に光触媒作用を有する、二酸化チタンを含む光触媒粉体、該光触媒粉体を含むスラリー、該光触媒粉体を含む有機重合体組成物、該有機重合体組成物の光触媒機能性成形体、光触媒スラリーを含む塗工剤、及び該重合体組成物又は該塗工剤を表面に具備した光触媒機能性構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、二酸化チタンを使用した光触媒性微粒子が、抗菌、消臭、防汚、大気の浄化、水質の浄化等の環境浄化材として注目されている。このような二酸化チタンの光触媒メカニズムについては、次のような機構に基づいていると言われている。先ず、二酸化チタン微粒子に光が照射されると、二酸化チタン微粒子内部に発生した電子や正孔が二酸化チタン微粒子表面近傍の水や酸素と反応してヒドロキシラジカルや過酸化水素が発生し、このヒドロキシラジカルと過酸化水素の強力な酸化還元作用により有害な有機物質を炭酸ガスと水に浄化する。こうした二酸化チタン微粒子の光触媒作用は、二酸化チタン微粒子、光、水、酸素が存在する限り半永久的に継続すると言われている。
【0003】
このような二酸化チタンの光触媒性に注目した応用については、代表的な例として二酸化チタン微粒子を取り扱いの容易な繊維やプラスチック成形体などの媒体に練り込んだり、布、紙等の基体の表面に塗布する方法が試みられている。しかしながら、二酸化チタンの強力な光触媒作用によって有害有機物や環境汚染物質だけでなく繊維やプラスチック、紙自身の媒体も分解・劣化され易く、実用上の耐久性への障害になっていた。また、二酸化チタン微粒子の取り扱い易さから、二酸化チタン微粒子とバインダーを混合した塗料が開発されているが、そのような媒体への作用(障害)に克服する耐久性ある安価なバインダーはまだ見出されていない。
【0004】
特開平9−225319号公報や特開平9−239277号公報には、二酸化チタン粒子の強い光触媒作用による樹脂媒体の劣化またはバインダーの劣化に対する防止抑制策が開示されており、その手段として二酸化チタン粒子の表面にアルミニウム、珪素,ジルコニウム等の光不活性化合物を立体的障壁のある島状に担持して光触媒作用を抑制する方法が提案されている。しかしながら、この方法では光不活性化合物が島状に担持されるものの、樹脂媒体やバインダーの特定部位は二酸化チタンの強い光触媒作用を受ける部分が存在してしまう欠点がある。
【0005】
特開平10−244166号公報には、二酸化チタンの表面に多孔質のリン酸カルシウムを被覆した光触媒性二酸化チタンが提案されているが、この場合は被覆膜のリン酸カルシウム層によって光触媒性能が低下するという問題点が指摘されている。
【0006】
また、国際公開WO99/33566号公報には、二酸化チタン微粒子の表面の少なくとも一部に多孔質のリン酸カルシウム被覆層が形成され、その界面に陰イオン性界面活性剤が存在する二酸化チタン微粒子粉体が開示されている。
さらに、光触媒活性を有する二酸化チタンを含むスラリーに関しては、特開平10−142008号公報に、チタニアゾル溶液、チタニアゲル体又はチタニアゾル・ゲル混合体を、密閉容器内で加熱処理すると同時に加圧処理し、ついで超音波により分散させるか又は攪拌して得られたアナターゼ型酸化チタン含有スラリーが開示されている。
【0007】
また、特開平11−343426号公報には分散安定性に優れた光触媒塗料が開示され、これには146〜150cm-1の範囲にラマンスペクトルのピークを有し、かつ、アナターゼ型二酸化チタンの占める割合が95質量%以上である酸化チタンとシリカゾルとを溶媒中に含む光触媒塗料が開示されている。
これまでの従来技術においては、光触媒活性と、有機系材料と一緒に用いる場合の耐久性及び分散安定性を同時に満足するような光触媒粉体及びスラリーを工業的に有用な方法で提供することが不可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記のような従来技術に鑑み、悪臭の除去、空気中の有害物質または汚れの分解除去、排水処理や浄水処理、抗菌や抗かび作用など(以下、環境浄化作用と総称する。)を効果的かつ経済的に行い、それと同時に分散安定性に優れることによって産業上の利用性を極めて高めることが可能となる光触媒粉体及び該光触媒粉体を含むスラリー、該光触媒粉体を含む有機重合体組成物、該有機重合体組成物の成形体、該スラリーを含む塗工剤、及び該有機重合体組成物又は該塗工剤を表面に具備する構造体を提供するものである。
特に本発明は、繊維、紙、プラスチック素材への表面塗布、または該素材への練り混み、あるいは塗料組成物への使用において優れた光触媒活性と耐久性及び分散安定性とを有する光触媒粉体及びスラリーを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、二酸化チタン微粒子にアニオン活性物質を含む微粒子であって、pH5の水系環境下における該微粒子の界面電位が0〜−100mVであることを特徴とする光触媒粉体及び該粉体を含んだスラリーを発明することにより上記課題を達成した。
【0010】
即ち、本発明は、以下の発明からなる。
(1)縮合燐酸またはそのソーダ塩の存在下に、四塩化チタンを加水分解して、二酸化チタン微粒子からなる光触媒粉体の製造法であって、該二酸化チタン微粒子は縮合燐酸またはそのソーダ塩のアニオン活性物質を含み、pH5の水系環境下における該微粒子の界面電位が0〜−100mvである光触媒粉体の製造法
(2)二酸化化チタンがブルーカイト型である請求項1に記載の光触媒粉体の製造法
【0011】
(3)微粒子の一次粒子径が、0.001〜0.2μmの範囲である請求項1または2に記載の光触媒粉体の製造法
(4)上記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の製造法により光触媒粉体を製造し、該光触媒粉体を有機重合体に添加することを特徴とする有機重合体組成物の製造法
【0012】
(5)上記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の製造法により光触媒粉体を製造し、該光触媒粉体を用いてスラリーを形成することを特徴とする塗工剤の製造法
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明において用いられる二酸化チタンは、基本的には光触媒能を有するものであれば特に結晶形やその製法には限定されるものではなく、例えばハロゲン化チタンを原料とし気相反応により得られる二酸化チタン微粒子、あるいはチタン酸溶液を湿式で加水分解して得られる二酸化チタン微粒子やゾルまたはそれらを焼成した物でも良い。
【0014】
本発明において用いられる二酸化チタン微粒子は、前記のように結晶形を限定するものではないが、光触媒として高性能を期待する上からアナターゼやブルーカイトの方が好ましい。前記二酸化チタン微粒子は、これらの結晶形微粒子もしくはこれらの結晶を含む複合結晶系微粒子であっても良い。
【0015】
本発明において用いられる二酸化チタンは、一次粒子の平均粒径が0.001〜0.2μm、さらに好ましくは0.001〜0.1μmの範囲がよい。一次粒子の平均粒径が0.001μm以下ではそれを効率よく生産するのが困難であり実用的でない。また、0.2μmを超えると該二酸化チタンの光触媒性能が大幅に低下する。
【0016】
本発明においては、上記二酸化チタンを主成分として、これにアニオン活性物質を含む微粉末であって、pH5の水系環境下における該微粉末の界面電位が0〜−100mVであることが重要である。ここで、アニオン活性物質とは、分子中に陰イオン性を示す親水性原子団を有する物質であり、水中においてプロトン供与性を有することによりその物質の表面が陰イオン性を示しやすい物質を指し、それらに該当するものであれば何でも良い。例えば、分子中に陰イオンを有する親水性原子団(特にブレンステッド塩基)を有する物質としては、縮合リン酸、有機スルホン酸、硫酸、フッ酸から選ばれた少なくとも1種の物質である。
縮合リン酸を例示すれば、ピロリン酸、トリポリリン酸、テトラポリリン酸、トリメタリン酸、テトラメタリン酸、ヘキサメタリン酸等が挙げられる。有機スルフォン酸を例示すれば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸が挙げられる。中でも、縮合リン酸が好ましい。
【0017】
二酸化チタンを主成分としアニオン活性物質を含むとは、アニオン活性物質が二酸化チタンと複合化した状態でかつ微粒子表面近傍に存在したり、アニオン活性物質が二酸化チタン微粒子の表面に吸着した状態になっていたり、アニオン活性物質が二酸化チタンの表面付近に存在した状態であってもよく、いずれの状態の粉体でも構わない。
【0018】
本発明において、界面電位とは互いに接している固体粒子と水とが相対運動を行った時、両者の界面に生じる電位差を指す。この界面電位を測定する方法としては、例えば微粉末を水中に分散させたセルの両端に電場を負荷して電気泳動を生じさせ、その泳動速度を測定する方法が一般的である。泳動速度の測定法としては顕微鏡下で直接観察する方法、回転プリズム法、レーザードップラー法、レーザー回転グレーティング法、画像解析法、質量測定法などを用いることができる。
【0019】
また、電気泳動法以外では沈降電位法、電気浸透法、流動電位法、超音波法などがある。これらのうち、レーザードップラー速度測定法を応用した電気泳動法の電気泳動光散乱法が望ましい。本発明においては、pH5における界面電位の値が0〜−100mVであることが必要であり、さらに言えば−10mV〜−50mVであることが望ましい。界面電位の値が0より大きいと十分な光触媒活性が得られず、また分散安定性も不十分なものとなる。界面電位の値が−100mVより小さい場合には、十分な光触媒活性が得られない。
【0020】
本発明において、二酸化チタンに対するアニオン活性物質の存在割合としては、pH5の水系環境下における該微粒子の界面電位の値が0〜−100mVの範囲の特性を有するものであれば良く、例えば、二酸化チタンの100質量部に対しアニオン活性物質が0.1質量部〜50質量部の範囲、さらには0.2質量部〜20質量部の範囲であることが望ましい。0.1質量部を下回ると該微粒子の十分な分散安定性が得られない。一方、50質量部を上回ると該微粒子の光触媒としての性能が大幅に低下する。またアニオン活性物質を二酸化チタン表面に存在させる方法についても特に制限されない。例えば、その方法として二酸化チタンの製造過程の初期あるいは途中段階でアニオン活性物質を添加しても良いし、二酸化チタンの製造終了後に改めてその表面処理工程の中でアニオン活性物質を存在させても良い。
【0021】
前記光触媒粉体において、予め二酸化チタン微粒子の表面に白金やロジウム、ルテニウム、パラジウム、銀、銅、亜鉛などの金属が担持されていても良い。そのような場合は二酸化チタン微粒子の環境浄化作用がさらに増長し、殺菌、殺藻作用も大きくなる。またその金属の担持は原料の二酸化チタンになされても良いし、また前記アニオン活物質を含ませる時に前記金属が担持できる工程を組み込んでも良い。
【0022】
本発明におけるスラリーとは、二酸化チタン微粒子を主成分としてさらにアニオン活性物質を含む微粒子であって、pH5の水系環境下における該微粒子の界面電位が0〜−100mVであることを特徴とする光触媒粉体を含む水分散体を指す。この水分散体に親水性有機溶媒を添加してもよい。
記スラリー中の光触媒粉体の含有割合については特に制限なく、例えば0.01質量%〜50質量%、さらには1質量%〜40質量%の範囲が望ましい。もし、光触媒粉体の含有量が0.01質量%を下回ると、塗工後に十分な光触媒効果が得られない。一方、50質量%を越えると増粘等の問題が生じるばかりか経済的に不利となる。
【0023】
また、この水分散体(スラリー)にバインダーを任意に添加して塗工剤となし、これを後記する各種構造体の表面に塗布することにより、光触媒機能性構造体を製造することができる。本発明においては、バインダー材料について制限されるものではないが、例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸酸ナトリウム、ポリ(N−ビニルアセトアミド)等の親水性高分子やジルコニウム化合物等の無機材料から選ばれた少なくとも1種のものを使用することができる。
【0024】
ジルコニウム化合物には、オキシ塩化ジルコニウム、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、硝酸ジルコニウム、硫酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウムアンモニウム、プロピオン酸ジルコニウム等を例示できる。
また、具体的に塗工剤中のバインダーの添加量は、例えば0.01質量%〜20質量%、さらには1質量%〜10質量%の範囲が望ましい。もし、バインダーの含有量が0.01質量%以下だと、塗工後に十分な接着性を有さず、また20質量%を越えると増粘等の問題が生じるばかりか経済的に不利となる。
【0025】
本発明の光触媒粉体は、有機重合体に添加して組成物として使用できる。ここで、使用できる有機重合体には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、合成樹脂、天然樹脂、親水性高分子等が挙げられる。前記アニオン活性物質を二酸化チタンに含ませることにより、有機重合体と二酸化チタンの光触媒活性面(表面)が直接接触することが少ないために、媒体の有機重合体自身が分解劣化を受けることが少ない。
【0026】
このような有機重合体として、ポリエチレン、ナイロン6、ナイロン66、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、ポリエチレンテレフタレート、シリコン樹脂、ポリビニルアルコール、ビニルアセタール樹脂、ポリアセテート、ABS樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、セルロース、セルロース誘導体、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、尿素樹脂、フッ素樹脂、ポリフッ化ビニリデン、フェノール樹脂、セルロイド、キチン、澱粉シート、アクリル樹脂、不飽和ポリエステル、メラミン樹脂、アルキド樹脂、レーヨン等が挙げられる。
【0027】
本発明の環境浄化用光触媒粉体を含むこれら有機重合体組成物として、塗料、コーティング組成物、コンパウンド、マスターバッチといった形態で使用できる。有機重合体組成物中の光触媒の濃度は、該組成物全質量につき、0.01〜80質量%、好ましくは1〜50質量%である。また、これらの重合体組成物の中、悪臭物質の除去効果を高めるために活性炭、ゼオライトのような吸収剤を添加しても良い。本発明においては、上記重合体組成物を成形することによって環境浄化機能を有する重合体成形体が得られる。このような組成物の成形体として、繊維、フィルム、プラスチック成形体等が挙げられる。
【0028】
さらに、本発明の重合体組成物は、耐久性に優れていることから壁材、ガラス、看板、道路建築用コンクリート等の構造体のコーティング組成物として適応できる。さらに表面処理された本発明の二酸化チタン及び該重合体組成物は、紙やプラスチック、布、木のような構造体(有機物)や、車のような車体塗膜にコーティングされても、媒体(構造体や塗膜)を光触媒的劣化・破壊することなく、光触媒の機能を十分発揮することが可能である。
【0029】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例によって何ら制限されるものではない。
(実施例1)
あらかじめ計量した純水476mlにヘキサメタリン酸ソーダ(純正化学工業(株)製試薬1級)を0.01g添加し、ラボスターラーで攪拌を行いながら加熱して温度を98℃に保持した。そこへ四塩化チタン水溶液(昭和タイタニウム(株)製)36gを60分かけて滴下した。滴下後に得られた白色懸濁液を電気透析器にかけてpHを5にした。こうして得られた光触媒スラリーの一部を採取し、乾燥恒量法により固形分濃度を測定したところ、2.1質量%であった。乾燥粉をX線回折装置にかけて構造解析を行った結果、得られた粉末はブルーカイト型酸化チタンであった。次に得られた粉末をFT−IR((株)パーキンエルマー製、FT−IR1650)で分析を行った結果、メタリン酸の吸収が観察され、アニオン活性物質の存在が確認された。また粉末のBET比表面積測定結果から一次粒子径を求めたところ、0.015μmであった。
【0030】
(光触媒活性評価)
次に、この粉末を3質量%含む塗工液(バインダーとしてオキシ塩化ジルコニウムを使用し、その添加量は該粉末に対して20質量%を用いた)を作製して市販のガラス板上にフローコート法で塗布を行い、その表面に赤インクを滴下した。そうして得られた試料を市販のブラックライトの直下に設置し、ライト点灯後の相対的な赤インク退色速度を求めたところ130であった。
【0031】
(樹脂劣化評価)
また、前記表光触媒粉体10gとポリエチレンテレフタレート樹脂を用い、市販のバッチ式ニーダー((株)東洋精機製ラボプラスとミル)にて温度280℃下で二酸化チタン濃度20%の混練物を製造した。得られたコンパウンドを加熱プレスで3cmφ×1cmの試験片を作製し、試験片の黄色度(YI値、ASTM−D1925)を分光測色計(ミノルタ(株)製、CM−2002)で測定した結果、黄変は認められなかった。
【0032】
(分散性評価)
光触媒スラリーの一部を用い、市販の光子相関法粒度分布測定器(ハネウエル社製UPA)による分散粒径評価を行った結果、平均粒径で0.17μmであった。
【0033】
(界面電位評価)
光触媒スラリーの一部を採取し、市販の界面電位測定装置(コールター(株)社製DELSA440)で界面電位測定を行った結果−35mVであった。
【0034】
(実施例2)
実施例1のヘキサメタリン酸ナトリウムを酸性ピロリン酸ナトリウム(太平化学産業(株)製を使用)とした以外は実施例1の方法と同様に処理して、アニオン活性物質を含む光触媒粉体を製造した。次に、得られた光触媒粉末を実施例1と同様な手法により光触媒活性評価と樹脂劣化評価及び分散粒径評価、界面電位評価を行った結果、表1の結果が得られた。
【0035】
(実施例3)
実施例1のヘキサメタリン酸ナトリウムに代えてオルトリン酸(和光純薬(株)製試薬1級を使用)を用いた以外は実施例1の方法と同様に処理して、アニオン活性物質を含む光触媒粉体を製造した。次に、得られた光触媒粉末を実施例1と同様な手法により光触媒活性評価と樹脂劣化評価及び分散粒径評価、界面電位評価を行った結果、表1の結果が得られた。
【0036】
(実施例4)
この例は参考例として示す。
1Lフラスコに純水476mlを計量し、ラボスターラーで攪拌を行いながら加熱して温度を98℃に保持した。そこへ四塩化チタン水溶液(昭和タイタニウム(株)製)36gを60分かけて滴下した。滴下後に得られた白色懸濁液を電気透析器にかけてpHを5にした。次にこの液中にヘキサメタリン酸ソーダ(純正化学工業(株)製試薬1級)を0.1g添加し、さらに、あらかじめ0.8mmのジルコニアビーズを2kg充填した2.4Lのポットミルの中にこのスラリーを入れ、回転数100rpmで混合処理を行って、アニオン性活性剤を含む光触媒スラリーを得た。この一部を採取し、乾燥恒量法により固形分濃度を測定したところ、1.9質量%であった。乾燥粉をX線回折装置にかけて構造解析を行った結果、得られた粉末はブルーカイト型酸化チタンであった。次に得られた粉末をFT−IR((株)パーキンエルマー製、FT−IR1650)で分析を行った結果メタリン酸の吸収が観察され、アニオン活性物質の存在が確認された。
【0037】
(比較例1)
1Lフラスコに純水476mlを計量し、ラボスターラーで攪拌を行いながら加熱して温度を98℃に保持した。そこへ四塩化チタン水溶液(昭和タイタニウム(株)製)36gを60分かけて滴下した。滴下後に得られた白色懸濁液を電気透析器にかけてpHを5にした。こうして得られたスラリーの一部を採取し、乾燥恒量法により固形分濃度を測定したところ、2.1質量%であった。乾燥粉をX線回折装置にかけて構造解析を行った結果、得られた粉末はブルーカイト型酸化チタンであった。また、BET法で測定した粉末の比表面積から求めた一次粒子径は0.016μmであった。次いで、実施例1と同様にして粉体での光触媒活性評価、樹脂劣化評価、及びスラリーでの分散粒径評価及び界面電位評価を行った。結果は表1にまとめる。
【0038】
(比較例2)
市販の光触媒粉(石原産業(株)製ST−01)1gを純水499mlに添加し、ラボスターラーで分散を行って光触媒スラリーを得た。元の粉末を用い、実施例1と同様の方法により光触媒活性評価と樹脂劣化評価を行った。また光触媒スラリーを用い、同じく実施例1と同様の方法により分散粒径及び界面電位評価を行った。結果は表1にまとめる。
【0039】
(比較例3)
市販の顔料用酸化チタン(石原産業(株)製A220)1gを純水499mlに添加し、ラボスターラーで分散を行って光触媒スラリーを得た。次にこの液中にヘキサメタリン酸ソーダ(純正化学工業(株)製試薬1級)を0.1g添加し、さらに、あらかじめ0.8mmのジルコニアビーズを2kg充填した2.4Lのポットミルの中にこのスラリーを入れ、回転数100rpmで混合処理を行って、アニオン性活性剤を含む光触媒スラリーを得た。この一部を採取し、乾燥恒量法により固形分濃度を測定したところ、1.9質量%であった。この時得られた乾燥粉を用い、実施例1と同様の方法により光触媒活性評価と樹脂劣化評価を行った。また光触媒スラリーを用い、同じく実施例1と同様の方法により分散粒径及び界面電位評価を行った。結果は表1にまとめる。
【0040】
(比較例4)
ヘキサメタリン酸ソーダの添加量を0.001gとした以外は実施例と同様な手順で光触媒粉末及び光触媒スラリーを得た。これらを用い実施例1と同様の方法で光触媒活性、樹脂耐久性、分散粒径、界面電位の評価を行った。結果は表1にまとめる。
【0041】
(比較例5)
ヘキサメタリン酸ソーダの添加量を0.7gとした以外は実施例と同様な手順で光触媒粉末及び光触媒スラリーを得た。これらを用い実施例1と同様の方法で光触媒活性、樹脂耐久性、分散粒径、界面電位の評価を行った。結果は表1にまとめる。
【0042】
【表1】
Figure 0004647803
【0043】
【発明の効果】
本発明の光触媒粉体及びスラリーは、悪臭の除去、空気中の有害物質または汚れの分解除去、排水処理や浄水処理、抗菌や抗かびなどを効果的かつ経済的に行える有益な材料であり、また光触媒粉体を含むスラリーは、分散安定性に優れ、産業上の利用性を極めて高めるものである。特に本発明により繊維、紙、プラスチック素材への表面塗布、または該素材への練り混み、あるいは塗料組成物への使用において優れた光触媒活性と耐久性及び分散安定性とを有する触媒粉体及びスラリーを提供することができる。

Claims (5)

  1. 縮合燐酸またはそのソーダ塩の存在下に、四塩化チタンを加水分解して、二酸化チタン微粒子からなる光触媒粉体の製造法であって、該二酸化チタン微粒子は縮合燐酸またはそのソーダ塩のアニオン活性物質を含み、pH5の水系環境下における該微粒子の界面電位が0〜−100mvである光触媒粉体の製造法
  2. 二酸化化チタンがブルーカイト型である請求項1に記載の光触媒粉体の製造法
  3. 微粒子の一次粒子径が、0.001〜0.2μmの範囲である請求項1または2に記載の光触媒粉体の製造法
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の製造法により光触媒粉体を製造し、該光触媒粉体を有機重合体に添加することを特徴とする有機重合体組成物の製造法
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の製造法により光触媒粉体を製造し、該光触媒粉体を用いてスラリーを形成することを特徴とする塗工剤の製造法
JP2001037799A 2000-04-21 2001-02-15 光触媒粉体の製造法 Expired - Fee Related JP4647803B2 (ja)

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