JPH10137593A - 高光触媒活性アナタース形微粒子酸化チタンおよびその製造方法 - Google Patents

高光触媒活性アナタース形微粒子酸化チタンおよびその製造方法

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JPH10137593A
JPH10137593A JP8318643A JP31864396A JPH10137593A JP H10137593 A JPH10137593 A JP H10137593A JP 8318643 A JP8318643 A JP 8318643A JP 31864396 A JP31864396 A JP 31864396A JP H10137593 A JPH10137593 A JP H10137593A
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titanium oxide
photocatalytic activity
anatase
powder
titanium
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JP8318643A
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Teruo Aoe
輝雄 青江
Masahiro Kurose
雅弘 黒瀬
Hiroaki Okuyama
裕章 奥山
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Tayca Corp
Original Assignee
Tayca Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒活性の優れたアナタース形微粒子酸化
チタンおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 リン原子を酸化チタン粒子内に含有させ
て高光触媒活性アナタース形微粒子酸化チタンを構成す
る。リン酸、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ピロリン酸
カリウムなどの水溶性リン化合物の水溶液と硫酸チタニ
ル、塩化チタンなどの熱加水分解可能なチタン化合物の
水溶液とを混合した後、熱加水分解して得られる生成物
を中和、ろ過、水洗、乾燥、焼成して高光触媒活性アナ
タース形微粒子酸化チタンを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高光触媒活性アナ
タース形微粒子酸化チタン、すなわち、光触媒活性が優
れたアナタース形微粒子酸化チタンおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化チタンにそのバンドギャップ以上の
エネルギーを持つ光を照射すると、酸化チタンが励起さ
れて伝導帯に電子を生じ、価電子帯に正孔を生じる。こ
の光励起により生じた電子の持つ強い還元力や正孔の持
つ強い酸化力を利用した光触媒反応が近年盛んに研究さ
れている。
【0003】この光触媒反応は、既に水の分解、食用
油、醤油、タバコ(煙草)のヤニなどの生活環境から生
ずる有機化合物の除去・浄化、アンモニア、アルデヒド
類、アミン類、メルカプト類などの生活環境および地球
環境より生じる悪臭の脱臭、工業排水中に含まれる微量
の染料、糊剤などの除去・浄化、細菌、放射菌、菌類、
藻類などの殺菌・殺藻などに利用されている。
【0004】この酸化チタンの製造にあたって、これま
で採用されてきた方法は、大別すると気相法と液相法に
なり、前者の気相法としては、たとえば塩化チタンを高
温で分解酸化して酸化チタンを製造する方法が採用さ
れ、後者の液相法としては、たとえば硫酸チタニル、塩
化チタンなどのチタン化合物を加水分解または中和し、
焼成して酸化チタンを製造する方法が採用されている。
また、液相法としては、チタンアルコキシドを加水分解
して酸化チタンを製造する方法も採用されている。
【0005】そして、これらの方法によって製造された
酸化チタンが光触媒に供されるが、光触媒活性面から、
それらを評価すると、次の〜に示す通りである。
【0006】 気相法で製造された酸化チタンは、光
触媒活性の優れたアナタース形結晶ではなく、ルチル形
結晶とアナタース形結晶とが混合した酸化チタンであ
り、光触媒活性が低い。
【0007】 硫酸チタニルまたは塩化チタンを用い
て液相法で製造された酸化チタンは、焼成条件など適切
な条件設定によりアナタース形微粒子酸化チタンの製造
が可能であるが、粒子内または粒子表面に欠陥が生じや
すく、光触媒活性が低い。この欠陥を解消するため、一
般に高温で焼成する方法が採用されているが、その焼成
によって結晶構造がルチル形に転移するため、光触媒活
性が低くなる。
【0008】 チタンアルコキシドを用いて液相法で
製造された酸化チタンは、無定形や、ルチル形とアナタ
ース形との混合物になり、光触媒活性が低い。無定形の
酸化チタンからアナタース形微粒子酸化チタンを得るに
は、無定形の酸化チタンを低温で焼成する方法が知られ
ているが、この場合の酸化チタンは高純度であるために
ルチル化転移を起こしやすいので、アナタース形結晶構
造を維持していくためには、より低温での焼成が必要で
ある。しかし、低温で焼成すると粒子内または粒子表面
に欠陥が生じやすくなり、光触媒活性が低くなる。
【0009】上記のように、従来の方法により製造され
た酸化チタンは、ある程度の光触媒活性を有しているも
のの、充分に満足できるものとはいえず、より光触媒活
性が優れた酸化チタンが求められている。
【0010】そのため、酸化チタンに金属担持または金
属ドープさせることによって光触媒活性を向上させる検
討が行なわれている。
【0011】たとえば、特公平3−39739号公報に
は、水の光分解用触媒として酸化チタン粒子にニオブを
ドーピング処理し、さらに該粒子表面にRuO2 を含有
させた光触媒が開示されている。また、特開平6−39
285号公報には、酸化チタンの粒子表面に酸化鉄を担
持固定化させた光触媒が開示されている。さらに、特公
平7−59294号公報には、金を添着した酸化チタン
を脱臭光触媒として利用する脱臭方法が開示されてい
る。
【0012】また、特開平8−182934号公報に
は、カリウム化合物を酸化チタン粒子の内部および/ま
たはその表面に含有させた酸化チタンとその製造方法が
開示されている。この方法によれば、高温での焼成が可
能で、高温下でも光触媒活性の劣化が少なくなり、ある
程度光触媒活性の向上した酸化チタンが得られるもの
の、それでも充分に満足できるものとはいえなかった。
【0013】上記のように、酸化チタンの粒子表面への
金属のドーピング、添着や、酸化チタンへの他の化合物
の担持などにより、光触媒活性を向上させる方法が提案
されているが、それらのいずれも充分に満足できるもの
とはいえなかった。また、それらの処理によっては酸化
チタンが着色され、用途が限定されてしまうという問題
が生じることもあった。
【0014】そのため、酸化チタン自体の光触媒活性を
向上させることも検討されている。たとえば、焼成処理
した酸化チタンに関しては特公平5−87296号公報
に光触媒活性を向上させる方法が開示され、チタンアル
コキシドを加水分解したチタン酸化物に関しては特開平
5−17153号公報に光触媒活性を向上させる方法が
開示されている。しかしながら、これらの方法によって
得られる光触媒活性も、充分に満足できるものとはいえ
なかった。
【0015】また、特開平5−163022号公報に
は、硫酸チタニルを170℃以上において、該温度の飽
和蒸気圧以上の圧力下で加水分解し、得られた含水酸化
チタンを焼成して球状アナタース形酸化チタンを製造す
る方法が開示されている。しかしながら、この方法によ
って得られた球状アナタース形酸化チタンは、粒子径が
0.1〜5μmであって、比表面積が小さく、光触媒活
性が低いという問題があった。
【0016】さらに、特開平6−293519号公報に
は、硫酸チタニルを加水分解して得られる酸化チタン微
粒子の懸濁液を100℃以上で水熱処理して微粒子を結
晶成長させ、アナタース形酸化チタンを製造する方法が
開示されている。しかしながら、この方法によって得ら
れたアナタース形酸化チタンも、光触媒活性が充分に満
足できるものとはいえなかった。
【0017】また、特開平7−819号公報には、ルチ
ル形酸化チタンを含有した酸化チタンの懸濁液を100
℃以上で水熱処理した触媒用酸化チタンが開示されてい
る。しかしながら、この酸化チタンも、ルチル形酸化チ
タンが混在しているため、光触媒活性が低いという問題
があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術における問題点を解決し、光触媒活性の優れ
た酸化チタンを提供することを目的とする。
【0019】ここで、光触媒活性の優れた酸化チタンを
得るための条件と従来技術の問題点を整理して再度説明
すると、次の通りである。
【0020】光触媒活性の優れた酸化チタンを得るため
には、次の〜に示す条件が必要であると考えられ
る。
【0021】 励起により生成された正孔と電子の再
結合は粒子内や結晶粒子の表面に存在する欠陥などで起
こると考えられていることから、このような欠陥を少な
くし、再結合中心を少なくする必要がある。
【0022】 酸化チタン自体の表面吸着量を多くす
る。酸化チタンの吸着サイトの性質に大きな相違がなけ
れば、酸化チタン粒子の表面積が大きいほど光触媒活性
が高くなる。
【0023】 結晶形をアナタース形にする。ルチル
形酸化チタンのバンドギャップが3.0eVに対してア
ナタース形酸化チタンのバンドギャップは3.2eVで
あり、アナタース形酸化チタンの方が0.2eVだけ高
い。そのため、アナタース形は光触媒活性が高く、ルチ
ル形は光触媒活性が低い。
【0024】このように、光触媒活性の優れた酸化チタ
ンを得るためには、欠陥を減らして再結合中心を少なく
するため高温で焼成し、かつ、いかにアナタース形構造
および大きな比表面積を持ち得るようにさせるかが重要
である。
【0025】これに対して、従来の酸化チタンの製造方
法は、次の〜に示すような問題点を有している。
【0026】 通常、硫酸チタニル、塩化チタン、チ
タンアルコキシドなどを加水分解させてメタチタン酸ま
たはオルソチタン酸を生成させると、アナタース形、無
定形またはそれらが混合した含水酸化チタンまたは水酸
化チタンが得られる。これらは比表面積が200〜30
0m2 /gと大きいが、多少の光触媒活性はあるもの
の、優れたレベルに達しているとは言えない。
【0027】 そのため、含水酸化チタンまたは水酸
化チタンの粒子内または粒子表面に存在する欠陥などに
起因する再結合中心を少なくする目的で、高温下で焼成
することが考えられる。しかし、この焼成により同時に
結晶成長も起こるので、粒子の表面積が減少し、光触媒
活性が低下する。
【0028】 また、焼成温度が高いと光触媒活性の
高いアナタース形から光触媒活性の低いルチル形への結
晶転移が起こる。従って、光触媒活性の面では不満足な
ものになってしまう。
【0029】 さらに、それらの回避策として、加水
分解時に水熱処理することにより含水酸化チタンを生成
させる方法もあるが、水存在下のため析出した含水酸化
チタンの微結晶の表面にさらに含水酸化チタンが析出
し、その結果、粒子径が大きく、表面積の小さいアナタ
ース形酸化チタンになってしまう。このアナタース形酸
化チタンは、400〜900℃の高温で熱処理しても、
粒子の粗大化などは起こさないが、もともと粒子径が大
きく表面積が小さいものであるため、光触媒活性の面で
は満足できるものとはならない。
【0030】このように、従来の酸化チタンの製造方法
では、光触媒活性の優れた酸化チタンが得られず、光触
媒活性の優れた酸化チタンの出現が望まれている。
【0031】従って、本発明は、上記のような従来技術
における問題点を解決し、光触媒活性の優れた酸化チタ
ンを提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、リン原子を酸化
チタンの粒子内に含有させることによって、光触媒活性
の優れたアナタース形微粒子酸化チタンが得られること
を見出した。
【0033】また、本発明者らは、上記アナタース形微
粒子酸化チタンの製造方法として、水溶性リン化合物の
水溶液と硫酸チタニル、塩化チタンなどの熱加水分解可
能なチタン化合物の水溶液とを混合した後、熱加水分解
して得られる生成物を、ろ過、水洗、乾燥し、ついで焼
成する方法を見出した。
【0034】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明をより詳細に説明
する。本発明の製造方法は、水溶性リン化合物の水溶液
と硫酸チタニル、塩化チタンなどの熱加水分解可能なチ
タン化合物の水溶液とを混合した後、熱加水分解する方
法である。この方法における反応機構の詳細は、現在の
ところ明らかではないが、最終的にリン原子を酸化チタ
ンの粒子内に含有したものが反応生成物として得られ
る。
【0035】熱加水分解反応における硫酸チタニル水溶
液の酸化チタン換算濃度は20〜150g/l、特に4
0〜100g/lが好ましい。硫酸チタニル水溶液の酸
化チタン換算濃度が20g/lより低い場合は、生産性
が低くなり、また硫酸チタニル水溶液の酸化チタン換算
濃度が150g/lより高い場合は、熱加水分解速度が
遅くなるため、反応に長時間を要するようになるおそれ
がある。
【0036】また、塩化チタン水溶液の場合も、その酸
化チタン換算濃度は20〜150g/l、特に40〜1
00g/lが好ましい。塩化チタン水溶液の酸化チタン
換算濃度が20g/lより低い場合は、生産性が低くな
り、また四塩化チタン水溶液の酸化チタン換算濃度が1
50g/lより高い場合は、熱加水分解速度が遅くなる
ため、反応に長時間を要するようになるおそれがある。
【0037】熱加水分解は、60℃以上沸騰点付近まで
が実施可能であるが、特に沸騰点付近で行うことが好ま
しい。沸騰点付近における熱加水分解時間としては2〜
4時間が好ましく、2時間より短い場合は熱加水分解が
充分に行われないおそれがあり、4時間より長い場合は
既に熱加水分解が終了しているため無駄である。
【0038】得られるアナタース形微粒子酸化チタンに
おいて、リン原子の量は酸化チタン(TiO2 )の重量
に対して1〜6重量%、特に2〜5重量%であることが
好ましい。このようなアナタース形微粒子酸化チタンに
おけるリン原子の量は、反応にあたって使用する水溶性
リン化合物の使用量をリン換算で酸化チタンの重量に対
して1〜6重量%、特に2〜5重量%にしておくことに
よって達成される。
【0039】従って、得られるアナタース形微粒子酸化
チタンにおけるリン原子の量が酸化チタンの重量に対し
て1〜6重量%から外れた場合に生じる不都合を、使用
する水溶性リン化合物の使用量で説明すると、水溶性リ
ン化合物の使用量がリン換算で酸化チタンの重量に対し
て1重量%より少ない場合は、焼成時の粒子成長抑制効
果が少なくなって、粒子径が大きくなりやすく、そのた
め、低温で焼成しなければならないので酸化チタンの粒
子内や粒子表面に存在する欠陥を少なくすることができ
ず、その結果、光触媒活性が低くなるおそれがある。ま
た、水溶性リン化合物の使用量がリン換算で酸化チタン
の重量に対して6重量%より多い場合は、熱加水分解後
の中和においてゲル化を起こし、ろ別分離速度が遅くな
り、生産効率を低下させるおそれがある。
【0040】リン化合物は、水溶性であれば特に限定さ
れず、たとえば、リン酸、リン酸ナトリウム、ヘキサメ
タリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、トリポリリ
ン酸ナトリウムなどが好ましい。使用するリン化合物の
水溶液の濃度は、酸化チタンに対して1〜6重量%のリ
ンを供給できる範囲であれば特に限定されない。
【0041】リン化合物とチタン化合物との混合をチタ
ン化合物の熱加水分解前にするのは、チタン化合物の熱
加水分解後に混合すると、酸化チタンの粒子内にリン原
子が含有されずに、リン原子が酸化チタンの粒子表面を
被覆して、光触媒活性が低下するからである。つまり、
チタン化合物の熱加水分解前にリン化合物とチタン化合
物とを混合することによって、酸化チタンの粒子内にリ
ン原子が含有されるようになる。
【0042】熱加水分解後の中和剤としては、アルカリ
剤でさえあればいずれも使用可能であるが、特にアンモ
ニア水が好ましい。また、熱加水分解時に同時に尿素を
添加して行う尿素中和であってもよい。
【0043】中和剤として水酸化ナトリウム溶液や水酸
化カリウム溶液を使用した場合は、残存するナトリウム
源、カリウム源が焼成時のリン原子による粒子成長抑制
効果を阻害し、粒子成長を引き起こし、光触媒活性を低
下させる原因になる。そのため、ろ別分離の際にそれら
を充分に除去することが必要である。たとえば、特開平
8−182934号公報に開示のようにカリウム化合物
が酸化チタン粒子内や粒子表面に含有されている場合
に、リン原子が酸化チタン粒子内に含有されると、その
カリウム化合物によって焼成時のリン原子による粒子成
長抑制効果が阻害され、粒子成長を引き起こし、得られ
る酸化チタンは光触媒活性が低いものになってしまう。
【0044】ろ過して得られたウェットケーキは110
℃で24時間程度乾燥するのが好ましく、乾燥ケーキの
焼成は500〜900℃、特に600〜800℃で行う
のが好ましい。つまり、本発明の場合は、このような高
温で焼成しても、酸化チタンの粒子内に含有されたリン
原子により酸化チタンの粒子成長が抑制され、かつ、ル
チル形への転移も抑制され、比表面積の大きい、アナタ
ース形微粒子酸化チタンが得られるようになる。焼成温
度が500℃より低い場合は、アナタース形結晶に成長
しきれず、酸化チタンの粒子内や粒子表面に欠陥が生じ
やすくなる。また、焼成温度が900℃より高い場合
は、酸化チタンが粒子成長を起こして、比表面積の小さ
いものとなり、同時にルチル形への結晶転移を起こし、
光触媒活性が大幅に低下するおそれがある。
【0045】焼成後の粉砕は、たとえば、ジョー・クラ
ッシャー、フェザー・ミル、ジェット・ミルなどの乾式
粉砕機や、コロイド・ミル、サイド・グラインダーミル
などの湿式粉砕機を用いて行うのが好ましいが、特にそ
れらに限定されることはない。
【0046】本発明によれば、表面被覆型の酸化チタン
(すなわち、粒子内にリン原子を含有せず、リン化合物
が酸化チタンの表面を被覆するタイプの酸化チタン)に
比べて、光触媒活性が優れた酸化チタンを提供でき、光
触媒用途では処理時間の短縮、適用用途の拡大、経済性
の向上などが期待される。また、本発明の高光触媒活性
アナタース形微粒子酸化チタンをたとえばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポ
リエステル、ニトロセルロース、アセチルセルロースな
どの樹脂に添加することにより、それらの樹脂の光崩壊
を促進することができるものと期待される。
【0047】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て、濃度などを示す%は重量%である。
【0048】実施例1 内容積1リットルの容器内に水634mlを入れ、かき
まぜながらその中にヘキサメタリン酸ナトリウム(P2
5 として69.6%)3.02g(P/TiO2
3.05%)を添加し溶解させた。続いて硫酸チタニル
水溶液116.2ml(TiO2 濃度:258.3g/
l)を添加し、反応系のTiO2 濃度を40g/lとし
た。10分間常温でかきまぜた後、加熱し、20分間で
沸騰点まで昇温させ、そのまま2時間沸騰状態を維持
し、熱加水分解を行った。沸騰2時間後の懸濁液のpH
は0.6であった。懸濁液を70℃まで冷却し、28%
アンモニア水でpH6.0に調整した。なお、上記のP
/TiO2 は酸化チタンの重量に対するリン原子の重量
%を簡略化して示しており、これは以後の実施例、比較
例などにおいても同様である。
【0049】つぎに、アドバンテック社製のNo.5C
のろ紙1枚を敷いた直径19.5cmのヌッチェ(ブフ
ナーロート)を用いて吸引ろ過し、ヌッチェ上の液体が
なくなった後、直ちに水750mlを追加し、引き続き
吸引ろ過を行った。
【0050】得られたケーキを110℃で24時間乾燥
した後、700℃で2時間焼成した。得られた焼成物を
放冷後、ジェット・ミルを用いて粉砕し、白色の微粉体
を得た。
【0051】得られた微粉体を粉末X線回折により分析
した結果、得られた微粉体はアナタース形酸化チタンの
パターンを示した。また、表面積測定装置〔湯浅アイオ
ニクス社製、マルチソーブ12(商品名)〕を用いて上
記微粉体の比表面積を測定したところ、上記微粉体の比
表面積は88m2 /gであった。さらに、透過型電子顕
微鏡により上記微粉体の観察を行ったところ、上記微粉
体の平均一次粒子径は約0.02μmであった。
【0052】得られた微粉体の組成を蛍光X線回折によ
り分析した結果、TiO2 :96.9%、P:3.1%
であった。この微粉体は、後記の表1に記載の通り、優
れた光触媒活性を示した。
【0053】実施例2 ヘキサメタリン酸ナトリウムをリン酸(P2 5 として
61.6%)に変え、その添加量を3.41g(P/T
iO2 =3.05%)にした以外は、実施例1と同様の
処理を行った。
【0054】得られた微粉体を粉末X線回折により分析
した結果、得られた微粉体はアナタース形酸化チタンの
パターンを示した。また、得られた微粉体の比表面積測
定および透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様
に行ったところ、得られた微粉体は比表面積が80m2
/gであり、平均一次粒子径は約0.02μmであっ
た。
【0055】得られた微粉体の組成を蛍光X線回折によ
り分析した結果、TiO2 :96.8%、P:3.2%
であった。この微粉体は、後記の表1に記載の通り、優
れた光触媒活性を示した。
【0056】実施例3 実施例1における水の量を460mlに変え、ヘキサメ
タリン酸ナトリウムの添加量を7.54g(P/TiO
2 =3.05%)に変え、続いて添加する硫酸チタニル
水溶液の添加量を290.3ml(TiO2 濃度:25
8.3g/l)に変え、反応系のTiO2 濃度を100
g/lにし、沸騰による熱加水分解時間を4時間に延長
し、それ以外は実施例1と同様に熱加水分解し、それ以
後、実施例1と同様の処理を行った。
【0057】得られた微粉体を粉末X線回折により分析
した結果、得られた微粉体はアナタース形酸化チタンの
パターンを示した。また、得られた微粉体の比表面積測
定および透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様
に行ったところ、得られた微粉体の比表面積は92m2
/gであり、平均一次粒子径は約0.02μmであっ
た。
【0058】得られた微粉体の組成を蛍光X線回折によ
り分析した結果、TiO2 :96.9%、P:3.1%
であった。この微粉体は、後記の表1に記載の通り、優
れた光触媒活性を示した。
【0059】実施例4 ヘキサメタリン酸ナトリウムをピロリン酸カリウム(P
2 5 として42.3%)に変え、その添加量を4.9
6g(P/TiO2 =3.05%)にした以外は、実施
例1と同様の処理を行った。
【0060】得られた微粉体を粉末X線回折により分析
した結果、得られた微粉体はアナタース形酸化チタンの
パターンを示した。また、得られた微粉体の比表面積測
定および透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様
に行ったところ、得られた微粉体の比表面積は84m2
/gであり、平均一次粒子径は約0.02μmであっ
た。
【0061】得られた微粉体の組成を蛍光X線回折によ
り分析した結果、TiO2 :96.5%、P:3.5%
であった。この微粉体は、後記の表1に記載の通り、優
れた光触媒活性を示した。
【0062】実施例5 容器内の水634ml中にヘキサメタリン酸ナトリウム
4.31g(P/TiO2 =4.36%)を添加して溶
解させ、続いて硫酸チタニル水溶液116.2ml(T
iO2 濃度:258.3g/l)を添加し、反応系のT
iO2 濃度を40g/lにし、10分間常温でかきまぜ
た後、尿素を84.8g添加した。得られた液のpHは
0.7であった。また、得られた液をかきまぜながら加
熱し1時間で沸騰点まで徐々に昇温させ、そのまま4時
間沸騰状態を維持して、熱加水分解を行った。4時間後
の懸濁液のpHは6.0になった。その後、ろ過、洗浄
を行い、ろ紙上の含水酸化チタンのウェットケーキを取
り出した後は、実施例1と同様の処理を行った。
【0063】得られた微粉体を粉末X線回折により分析
した結果、得られた微粉体はアナタース形酸化チタンの
パターンを示した。また、得られた微粉体の比表面積測
定および透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様
に行ったところ、得られた微粉体の比表面積は62m2
/gであり、平均一次粒子径は約0.03μmであっ
た。
【0064】得られた微粉体の組成を蛍光X線回折によ
り分析した結果、TiO2 :96.8%、P:3.2%
であった。この微粉体は、後記の表1に記載の通り、優
れた光触媒活性を示した。
【0065】実施例6 ヘキサメタリン酸ナトリウムの添加量を2.16g(P
/TiO2 =2.18%)に変えた以外は、実施例1と
同様の処理を行った。
【0066】得られた微粉体を粉末X線回折により分析
した結果、得られた微粉体はアナタース形酸化チタンの
パターンを示した。また、得られた微粉体の比表面積測
定および透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様
に行ったところ、得られた微粉体の比表面積は78m2
/gであり、平均一次粒子径は約0.02μmであっ
た。
【0067】得られた微粉体の組成を蛍光X線回折によ
り分析した結果、TiO2 :97.5%、P:2.5%
であった。この微粉体は、後記の表1に記載の通り、優
れた光触媒活性を示した。
【0068】実施例7 容器内の水の量を680mlに変え、硫酸チタニル水溶
液を塩化チタン水溶液69.6ml(TiO2 濃度:4
30.8g/l)に変えた以外は、実施例1と同様の処
理を行った。
【0069】得られた微粉体を粉末X線回折により分析
した結果、得られた微粉体はアナタース形酸化チタンの
パターンを示した。また、得られた微粉体の比表面積測
定および透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様
に行ったところ、得られた微粉体の比表面積は95m2
/gであり、平均一次粒子径は約0.02μmであっ
た。
【0070】得られた微粉体の組成を蛍光X線回折によ
り分析した結果、TiO2 :96.9%、P:3.1%
であった。この微粉体は,後記の表1に記載の通り、優
れた光触媒活性を示した。
【0071】実施例8 容器内の水の量を680mlに変え、ヘキサメタリン酸
ナトリウムの添加量を4.31g(P/TiO2 =4.
36%)に変え、さらに硫酸チタニル水溶液を塩化チタ
ン水溶液69.6ml(TiO2 濃度:430.8g/
l)に変えた以外は、実施例1と同様の処理を行った。
【0072】得られた微粉体を粉末X線回折により分析
した結果、得られた微粉体はアナタース形酸化チタンの
パターンを示した。また、得られた微粉体の比表面積測
定および透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様
に行ったところ、得られた微粉体の比表面積は75m2
/gであり、平均一次粒子径は約0.02μmであっ
た。
【0073】得られた微粉体の組成を蛍光X線回折によ
り分析した結果、TiO2 :96.8%,P:3.2%
であった。この微粉体は、後記の表1に記載の通り、優
れた光触媒活性を示した。
【0074】実施例9 容器内の水の量を680mlに変え、ヘキサメタリン酸
ナトリウムの添加量を2.16g(P/TiO2 =2.
18%)に変え、硫酸チタニル水溶液を塩化チタン水溶
液69.6ml(TiO2 濃度:430.8g/l)に
変えた以外は、実施例1と同様の処理を行った。
【0075】得られた微粉体を粉末X線回折により分析
した結果、得られた微粉体はアナタース形酸化チタンの
パターンを示した。また、得られた微粉体の比表面積測
定および透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様
に行ったところ、得られた微粉体の比表面積は80m2
/gであり、平均一次粒子径は約0.02μmであっ
た。
【0076】得られた微粉体の組成を蛍光X線回折によ
り分析した結果、TiO2 :97.5%、P:2.5%
であった。この微粉体は、後記の表1に記載の通り、優
れた光触媒活性を示した。
【0077】比較例1 内容積1リットルの容器内に水634mlを入れ、かき
まぜながら硫酸チタニル水溶液116.2ml(TiO
2 濃度:258.3g/l)を添加した後、20分間で
沸騰点まで昇温させ、そのまま2時間沸騰状態を維持し
て熱加水分解を行った。その後、懸濁液を70℃まで冷
却し、28%アンモニア水でpH6.0に調整し、以
後、実施例1と同様の処理を行った。
【0078】得られた粉体を粉末X線回折により分析し
た結果、得られた粉体はアナタース形酸化チタンのパタ
ーンを示した。また、得られた粉体の比表面積測定およ
び透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様に行っ
たところ、得られた粉体の比表面積は16m2 /gで、
平均一次粒子径は約0.11μmであり、得られた粉体
は700℃での焼成により粒子成長を起こし、粒子径が
大きくなっていた。この粉体は、後記の表1に記載の通
り、低い光触媒活性しか示せなかった。
【0079】比較例2 比較例1と同じ条件で熱加水分解を終了した後、懸濁液
を70℃まで冷却し、28%アンモニア水でpH6.0
に調整した。得られた懸濁液をろ過、洗浄し、酸化チタ
ンのウェットケーキを取り出した。得られたウェットケ
ーキにヘキサメタリン酸ナトリウム3.02g(P/T
iO2 =3.05%)を水50mlに溶解した溶液を添
加し、混合して、ヘキサメタリン酸ナトリウム添加ケー
キを作製した。
【0080】得られたケーキを24時間乾燥した後、7
00℃で2時間焼成した。得られた焼成物を冷却した
後、ジェット・ミルにより粉砕し、白色の粉体を得た。
【0081】得られた粉体を粉末X線回折により分析し
た結果、得られた粉体はアナタース形酸化チタンのパタ
ーンを示した。また、得られた粉体の比表面積測定およ
び透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様に行っ
たところ、得られた粉体の比表面積は12m2 /gで、
平均一次粒子径は0.13μmであり、得られた粉体は
700℃での焼成により粒子成長を起こし、粒子径が大
きくなっていた。さらに、得られた粉体をX線光電子分
析〔島津製作所、ESCA850M(商品名)〕により
粒子表面分析を行った結果、TiO2 :61.8%,P
2 3 :38.2%であり、得られた粉体は酸化チタン
の粒子表面にかなりのリン酸化物が被覆したものであっ
た。この粉体は、後記の表1に記載の通り、低い光触媒
活性しか示せなかった。
【0082】比較例3 ヘキサメタリン酸ナトリウムをリン酸(P2 5 として
61.6%)に変え、その添加量を3.41g(P/T
iO2 =3.05%)にした以外は、比較例2と同様の
処理を行った。
【0083】得られた粉体を粉末X線回折により分析し
た結果、得られた粉体はアナタース形酸化チタンのパタ
ーンを示した。また、得られた粉体の比表面積測定を実
施例1と同様に行ったところ、比表面積は99m2 /g
であった。さらに、得られた粉体をX線光電子分析〔島
津製作所製、ESCA850M(商品名)〕により粒子
表面分析を行った結果、TiO2 :62.2%、P2
5 :37.8%であり、得られた粉体は酸化チタンの粒
子表面にかなりのリン酸化物が被覆したものであった。
この粉体は、後記の表1に記載の通り、低い光触媒活性
しか示せなかった。
【0084】比較例4 ヘキサメタリン酸ナトリウムをリン酸(P2 5 として
61.6%)に変え、その添加量を0.22g(P/T
iO2 =0.20%)とし、また焼成温度を600℃に
変えた以外は、比較例2と同様の処理を行った。
【0085】得られた粉体を粉末X線回折により分析し
た結果、得られた粉体はアナタース形酸化チタンのパタ
ーンを示した。また、得られた粉体の比表面積測定およ
び透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様に行っ
たところ、得られた粉体の比表面積は70m2 /gであ
り、平均一次粒子径は約0.02μmであった。さら
に、得られた粉体をX線光電子分析〔島津製作所、ES
CA850M(商品名)〕により粒子表面分析を行った
結果、TiO2 :80.2%、P2 5 :19.8%で
あり、得られた粉体は酸化チタンの粒子表面にかなりの
リン酸化物が被覆したものであった。この粉体は、後記
の表1に記載の通り、低い光触媒活性しか示せなかっ
た。
【0086】比較例5 ヘキサメタリン酸ナトリウムの添加量を0.50g(P
/TiO2 =0.50%)に変えた以外は、実施例1と
同様の処理を行った。
【0087】得られた粉体を粉末X線回折により分析し
た結果、得られた粉体はアナタース形酸化チタンのパタ
ーンを示した。また、得られた粉体の比表面積測定およ
び透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様に行っ
たところ、得られた粉体の比表面積は55m2 /gで、
平均一次粒子径は約0.03μmであった。
【0088】得られた粉体の組成を蛍光X線回折により
分析した結果、TiO2 :99.5%,P:0.5%で
あった。この粉体は、後記の表1に記載の通り、低い光
触媒活性しか示せなかった。
【0089】比較例6 容器内の水の量を680mlに変え、ヘキサメタリン酸
ナトリウムの添加量を0.50g(P/TiO2 =0.
50%)に変え、さらに硫酸チタニルを塩化チタン水溶
液69.6ml(TiO2 濃度:430.8g/l)に
変えた以外は、実施例1と同様の処理を行った。
【0090】得られた粉体を粉末X線回折により分析し
た結果、得られた粉体はアナタース形酸化チタンのパタ
ーンを示した。また、得られた粉体の比表面積測定およ
び透過型電子顕微鏡による観察を実施例1と同様に行っ
たところ、得られた粉体の比表面積は66m2 /gであ
り、平均一次粒子径は約0.02μmであった。
【0091】得られた粉体の組成を蛍光X線回折により
分析した結果、TiO2 :99.5%、P:0.5%で
あった。この粉体は、後記の表1に記載の通り、低い光
触媒活性しか示せなかった。
【0092】〔光触媒活性評価〕上記実施例1〜9およ
び比較例1〜6で得られた粉体の光触媒活性を光照射に
よるエタノール減少率の測定によって評価した。この光
照射によるエタノール減少率の測定は、酸化チタン15
mg、エタノール100ppmおよび水40mlの反応
系で酸素存在下、キセノンランプ(1kW)を25cm
の距離から30分間照射し、紫外線照射によるエタノー
ルの減少率を、反応系中の残存エタノール量を測定する
ことによって求める方法である。このエタノール減少率
の数値の高い方が試料の光触媒活性が優れている。
【0093】
【表1】
【0094】表1に示すように、実施例1〜9は、比較
例1〜6に比べて、エタノール減少率が高く、光触媒活
性が優れていた。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、光触
媒活性の優れたアナタース形微粒子酸化チタンを提供す
ることができた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン原子を酸化チタン粒子内に含有して
    なることを特徴とする高光触媒活性アナタース形微粒子
    酸化チタン。
  2. 【請求項2】 酸化チタンの重量に対して1〜6重量%
    のリン原子を酸化チタン粒子内に含有し、比表面積が3
    0〜150m2 /gであることを特徴とする請求項1記
    載の高光触媒活性アナタース形微粒子酸化チタン。
  3. 【請求項3】 水溶性リン化合物の水溶液と熱加水分解
    可能なチタン化合物の水溶液とを混合した後、熱加水分
    解して得られる生成物を中和、ろ過、水洗、乾燥、焼成
    することを特徴とする請求項1または2記載の高光触媒
    活性アナタース形微粒子酸化チタンの製造方法。
  4. 【請求項4】 熱加水分解可能なチタン化合物が硫酸チ
    タニルまたは塩化チタンであり、焼成を500〜900
    ℃で行うことを特徴とする請求項3記載の高光触媒活性
    アナタース形微粒子酸化チタンの製造方法。
  5. 【請求項5】 水溶性リン化合物が、リン酸、ヘキサメ
    タリン酸ナトリウムまたはピロリン酸カリウムである請
    求項3または4記載の高光触媒活性アナタース形微粒子
    酸化チタンの製造方法。
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