JP4646387B2 - 食品保存用容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体と、容器本体における開口部を塞ぐように被せ付けられる蓋体とから成り、上記蓋体の周縁は、上記の容器本体に対して気密的に装着可能にしてある食品保存用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における食品保存用容器において、容器本体と、容器本体における開口部を塞ぐように被せ付けられる摘み部付きの蓋体とから構成され、上記蓋体の周縁は、上記の容器本体に対して気密的に装着可能にしてある食品保存用容器(例えば実開平4−118349号公報参照)は、容器内に食品を入れて保管する場合、外部との空気の流通が遮断されて食品衛生上誠に好ましい状態で保管することのできる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の食品保存用容器では、容器を冷蔵庫内において保管していた状態から、食卓上に取り出して開蓋する場合、容器内の空気は減圧されており、摘みを持ち上げただけでは開蓋できない問題点があった。
【0004】
これを解決するために上記従来の容器にあっては、蓋体に対して開閉自在にした通気孔を設け、開蓋するときにはその通気孔を解放させる操作を行っている。
しかしそのような構成にすると、開蓋作業において通気孔を解放させる操作と、摘みを持ち上げる二つの操作を必要とする煩わしさが生じ商品価値を低減させる問題点がある。
【0005】
さらに上記従来の容器においては、蓋を本体に被せ付けただけでは通気孔は塞がらない。従って冷蔵庫へ容器を収納するときに通気孔を解放したままで納める可能性を備えており、密封効果を失う問題点もあった。
【0006】
本件出願の食品保存用容器は、上記従来技術の問題点を解決する為に提供するものである。
本件出願の目的は、容器内に食品を入れて保管する場合、外部との空気の流通が遮断されて食品衛生上誠に好ましい状態で保管することのできる食品保存用容器を提供しようとするものである。
他の目的は、容器を冷蔵庫内において保管していた状態から、食卓上に取り出して開蓋する場合、容器内の空気が減圧されていても、単純に摘みを指先で摘んで持ち上げるだけで、容器内の減圧状態の解放と、蓋を持ち上げて開蓋する操作とがワンタッチでできるようにした食品保存用容器を提供しようとするものである。
他の目的は、食品の入っている容器を冷蔵庫内に収納するに際しては、容器に蓋を被せ付けるだけの手間でもって、蓋が被せられている容器を冷蔵庫内に納めれば、蓋に付されている摘み部の外被部は、自体の弾力でもって密封効果を発揮するようにした食品保存用容器を提供しようとするものである。
他の目的は、冷蔵庫に収めた容器の内部において異常な減圧が生じた場合において、上記摘み部の構成が安全弁の役割を果たすことができるようにした食品保存用容器を提供しようとするものである。
他の目的は、蓋に付着された摘み部を洗浄したい場合、その摘み部の構成が、通常は通気を遮断し、摘み部を指先で摘むと通気可能になると言う特徴のある構成であっても、簡単に蓋から取り外して洗浄できるようにしてある食品保存用容器を提供しようとするものである。
他の目的は、蓋から摘み部を取り外して洗浄する場合において、凹部となっている個所は、これを開放状態にして隅から隅まで洗い易い状態にできる衛生的な摘みの構成を備える食品保存用容器を提供しようとするものである。
他の目的は、食品の入っている容器を加熱する場合において、容器の内部が異常に高圧になった場合において、上記蓋における周囲の構造がが安全弁の役割を果たすことができるようにした食品保存用容器を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明における食品保存用容器は、容器本体と、容器本体における開口部を塞ぐように被せ付けられる摘み部付きの蓋体とから成り、上記蓋体の周縁は、上記の容器本体に対して気密的に装着可能にしてある食品保存用容器において、
上記の蓋体に対する上記摘み部の装着は、上記摘み部における摘み部本体を蓋体に対して装着すると共に、上記摘み部における摘み部本体の周囲には、撓み可能な部材で形成された摘み部外被部を、上部は上記の摘み部本体に装着させ、下部は上記の蓋体に対して気密的に圧接する状態で周設し、上記外被部によって囲まれた内側位置にあっては、蓋体に対して蓋体の内外を連通させる為の通気孔を設け、上記の蓋体を持ち上げる為に上記の撓み可能な部材で形成された摘み部の外被部を指先で摘んだ場合には、摘み部の外被部における下部の一部が中心方向に寄せられて蓋体から離間し、蓋体との間における気密的圧接状態が解かれて上記通気孔を介して容器内空間と外部とが連通するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本願発明の実施の形態を示す図1から図12について説明する。
食品保存用容器1は、容器本体2と、容器本体における開口部2aを塞ぐように被せ付けられる摘み部付きの蓋体3とから成る。上記蓋体3の周縁3aは、上記の容器本体2に対して気密的に装着可能にしてある。
容器本体2は、周知慣用されているように周壁6、上縁7、底部8、脚部9等任意の構成にしてあり、これらの全体は陶器、磁器、耐熱ガラス、金属、または耐熱性合成樹脂等陶器等の材料を選択的に用いて内部に食品を収納する為の収納室11が形成されるように構成されている。10は容器における上縁7近くの内側に周設した段部を示し、シール部材42の自由端44を当て付けて気密にし得るように平坦なシール面に形成してある。
【0009】
次に蓋体3における蓋本体15は、周知の如く陶器、磁器、耐熱ガラス、金属、または耐熱性合成樹脂等の材料を選択的に用いて形成されるものである。これにおいて17は周縁を示し、上方に向けて膨出させた補強部材を周設している。18は上記上縁7に当接させる当接部を示す。20はシール部材(パッキン42)の保持部材を示し、シール部材42の元部43を保持する為の保持溝21を具備する。
22は摘み部16の周囲に形成された環状の凹部を示し、摘み部16の上面を低く、蓋体3の上面と揃えた場合に指先が入るようにしたものである(摘み部16の上面を蓋体3の上面より高く形成した場合はこの凹部は不要である)。23は摘み部外被部38における下部40を気密的に圧接させる為の面を備えるシール壁で、上記の下部40の外周の形状に対応するように蓋3の上面からやや膨出させた壁のような形状で環状に形成してある。この壁における上面23aは環状で、かつ、水平面又は内周よりも外周を高くした傾斜面にしてあり、外被部38における下部の環状の段部40aの下面を弾力的に圧接させシール効果が出るようにしてある。25は蓋3の中央部に設けられた透孔19を取り囲む孔縁で、それの下方は図9に示されているように係合爪35の係止を可能に段部25aに形成され、上方25bは摘み部本体の頭部材30を支持しうるようになっている。またこれの周囲には、常時収納室11に連通していて、それと同じように冷蔵庫内においては減圧される減圧空間24が形成されている。この減圧空間24は図9から明らかなように摘み部外被部38における下部のシール片40を後退させる為の空間をも兼ねている。26は収納室11と減圧空間24との相互間をより確実に連通させる為に透孔19から放射方向に向けて配設した通気孔を示す。通気作用は、透孔19のみであっても充分であるが、蓋体3の内外をより安全に連通させる為に独立の通気孔を設けたり、上記のような通気孔26を形成したりするものである。
【0010】
次に上記の蓋体3に対する上記摘み部16の装着は、蓋体3に対して周知の手段、例えば一体的に或いは別体に形成されたものを任意の接着手段でもって接着一体化させたり、或いは図示の如く、蓋体3に設けられている透孔19に対して、着脱係合を自在にした部材を装着させる。即ち、上記摘み部16における摘み部本体33の下部に凸状の係合部34を備えさせる。例えば、相互間に幅寄空間36が形成される状態で摘み部本体の下部から下方に向けて突設させた複数の係合用部材34(二、三股状形成物)を備えさせ、それらの部材の下方には、蓋体の透孔における下縁25aに対して係合離脱を自在にした係合爪35を備えさせてある。これらの弾力的な拡開縮小を自在に形成した係合用部材34は幅寄空間36又は通気孔26を利用しての通気を可能にする状態に透孔19を貫通させてその自由端にある係合爪35を段部25aに係合させることにより孔内に存置させる。これにより上記の摘み部本体33は蓋体3に対して着脱を自在に装着される。
【0011】
なお上記摘み部本体33は、円盤状の頭部材30と、二つの係合爪35相互間に弾力的な拡開縮小機能を持たす為に二股状(中間に空間部36を備える)に形成されている係合部34とをABS、ポリプロピレン等の硬質材を用いて一体に形成してある。
【0012】
更に上記の摘み部本体33の周囲には、撓み可能な気密部材(弾力的で復元性のある材、例えばシリコーンゴム、または所定の弾性を一部に有する耐熱性合成樹脂材)で形成された摘み部外被部38を周設している。この外被部38は全体を筒状に形成し、上方に環状の連結部39を備えさせ、これに頭部材30の周囲に設けられている嵌合段部(連結部)37を任意の手段、例えば接着剤或いは熱溶着等により気密的に固着させてある。しかし、上記の摘み部本体33の材料に、常態において原形を保つ程度の硬い材料が用いられる場合は、この外被部38の肉厚をより薄くすることにり弾力性が得られるように形成し、その結果両者を一体材で同時に成形することも可能になる。
なお外被部38の上方の環状の連結部39と、頭部材30の周囲30aとの連結部の構造は、外被部38の上方から二点鎖線で示される内側の方向に向けて環状に形成された1部折り返し部材38aを突出させ、その突出させた部材38aと、その下方に空間を隔てて形成してある突出部材39aとでもって、頭部材30の周囲における部材30aを弾力的に、かつ、着脱を自在に気密状に挟着するようにして連結してもよい。
さらにまた、外被部38の上方は、二点鎖線で示され全範囲38bを本体38と一体材でもってハット状に一体に形成し、頭部材30の上部と、周囲30aとをすっぽりと覆うように弾力的に、かつ、気密的な着脱を自在に装着してもよい。
これらのように形成した場合は、何れの場合も、頭部材30の上部から外被部38の上部を捲り取り可能となり、外被部38を頭部材30の上部から分離して洗浄し、洗浄した後は再び頭部材30の上部に被せ付けて弾力的に嵌合させて気密的に再装着することが可能となる。
【0013】
次に下部40には、図1に示される如く蓋3の側に気密的接触が得られ易いように環状の段部40aを周設し、これをシール壁23の上面(シール面)23aに気密的に圧接させてある。さらにこのシール部の外に、追加的、又は選択的に下端40bを薄肉に形成し、上記の蓋体3における環状の壁の内面に形成されたシール面23cに対して図1に示す如く気密的に圧接する状態で周設してある。なお下部40の厚みは、外被部38の材料の柔軟度、或いは減圧空間24と外部との要望される気圧差の大きさ等、利用者の要求によって厚く形成したり、薄くしたりすればよい。下部40の腰を強くすると大きな気圧差に耐えられる。弱くすると、気圧差が大きくなると開き、安全弁の役割をする。また上記の求められる気圧差が小さい場合は、蓋体3の上面を平坦に形成し、下部40の最下端が常態において蓋体3の上面に圧接することによりシール効果が得られるように構成してもよい。
【0014】
次に図4、5に示されるシール部材42は、弾力的で復元性のある材、例えばシリコーンゴム、または所定の弾性を有する耐熱性合成樹脂材で中央部が中空の環状に形成されており、それの内側の元部43は上記保持部材20における保持溝21に対して嵌入状態で気密的に装着させ、やや肉厚に形成した外周側の自由端44は段部10におけるやや斜め上向の平坦面10に対して気密的に、かつ、圧接状に接触させてある。中間部45は全体に充分な弾力性が得られるように肉薄に形成してある。なおシール部材42の弾力は容器本体に対して蓋を被せ付けた状態で自由端44が段部10に圧接はするが、蓋を持ち上げることの無いような弾力性が持たされている。さらに容器1の加熱時に容器内が異常に膨張すると、この部材42が持上がり、安全弁となる。
【0015】
上記構成のものにあっては、通常容器本体1の中に食料品を入れて、第1図の状態で冷蔵庫の中に入れて用いる。冷蔵庫の中においては、容器内の温度が低下すると共に減圧されるが、シール部10に対してシール部材42の先端が気密的に圧接していると共に、外被部38における下部のシール部40が蓋3の上面に気密的に接しているので外気との交流はなく、容器内の匂いが冷蔵庫内の他の食品に移ることを防止する。
【0016】
次に庫内の容器本体を取り出した場合、容器本体内は減圧されているので蓋3を持ち上げてもこれを容易に開けることは出来ない。しかし上記の説明から明らかなように本願の食品保存用容器にあっては、上記の蓋体3を持ち上げる為に上記の撓み可能な部材で形成された摘み部の外被部38を指先で摘んだ場合には、摘み部16の外被部38における下部の一部40が図9、10に示されるように中心方向に寄せられて蓋体3の上面から僅かに離間し、蓋体3との間における気密的圧接状態が解かれて上記透孔19或いは通気孔26を介して容器内空間11と外部とが連通する。このようになると蓋体3は軽々と持ち上げ可能になる。
【0017】
次に摘み部16を洗浄したい場合は、図1の状態において蓋3を開き、係合爪35を指で摘んで中央部に寄せ、孔19から上方へ引き抜くと蓋と摘み部16とは分離する。このようにすると非常に洗い易くなる。更にまた、図12に示される如く
摘み部本体33の周囲に周設した摘み部外被部38の下部40を上部37を支点にして摘み部本体の上方に捲り上げると、摘み部本体33における係合部34の周囲も容易に洗浄することが出来て衛生的に好ましい状態にすることができる。
【0018】
蓋に対する摘み部16の装着は、透孔19に対して係合部34を図1のように差し込むことによって完了させることができる。また環状のシール部材42もそれの内側を着脱自在の保持溝21から引き外すことによって洗浄に供し、復元することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように本願発明は、容器1内に食品を入れて保管する場合、外部との空気の流通が遮断されて食品衛生上誠に好ましい状態で保管することのできる効果があり、その上、
容器1を冷蔵庫内において保管していた状態から、食卓上に取り出して開蓋する場合、容器内の空気11が減圧されていても、単純に摘み16を指先で摘んで持ち上げるだけで、外被部38における下部のシール部40の一部が中心方向に寄せられて蓋体3から離間し、蓋体3との間における気密的圧接状態が解かれて容器内の減圧状態の解放と、蓋3を持ち上げて開蓋する操作とがワンタッチで出来る効果がある。
更に本願発明にあっては、食品の入っている容器1を冷蔵庫内に収納するに際しては、容器に蓋3を被せ付けるだけの手間でもって、蓋が被せられている容器を冷蔵庫内に納めれば、蓋3に付されている摘み部の外被部38は、自体の弾力でもって復帰し、外被部38の下部40は上記の蓋体3の上面に対して気密的に圧接する状態で周設し、密封効果を発揮して容器内の減圧に貢献できる効果がある。
【0020】
更に本願発明にあっては、冷蔵庫に収めた容器の内部において異常な減圧が生じた場合においては、上記摘み部の下部が弾力的に内側に寄せられて外気の導入を可能にし、安全弁の役割を果たすことができる効果も期待できる。
【0021】
更に本願にあっては、蓋3に付着された摘み部16を洗浄したい場合、その摘み部の構成が、通常は通気を遮断し、摘み部16を指先で摘むと通気可能になると言う特徴のある構成にしてあっても、係合部34における係合爪35を外すだけで簡単に蓋3から取り外して洗浄できるようにすることもできる効果がある。
【0022】
更に本願にあっては、蓋3から摘み部16を取り外して洗浄する場合において、外被部38における内側24の凹部となっている個所は、その外被部38における下部を持ち上げてその内側を開放状態にして隅から隅まで洗い易い状態にできる衛生的な摘み部16の提供を可能にする効果をも期待できる。
【0023】
更に本願にあっては、食品の入っている容器1を加熱する場合において、容器の内部が異常に高圧になった場合において、上記蓋3における周囲のシール部材42の構成が安全弁の役割を果たすことができるようにすることのできる食品保存用容器の提供を可能ならしめる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】容器の本体と蓋体との関係を示す縦断面図。
【図2】蓋体の平面図。
【図3】蓋体の裏面図。
【図4】シール部材の平面図。
【図5】図4のVーV線断面図。
【図6】本体の一部破断正面図(A)、縦断面図(B)、裏面図(C)。
【図7】外被部の正面図(A)、縦断面図(B)、裏面図(C)。
【図8】摘み部本体と摘み部外被部との斜視図。
【図9】摘み部を指先で摘んで持ち上げる状態において摘み部外被部が中央部に向けて寄せられた状態を示す部分縦断面図。
【図10】 図9におけるXーX線断面図。
【図11】摘み部本体と摘み部外被部との合体状態を示す斜視図。
【図12】図11の本体と外被部との合体状態における縦断面図。
【符号の説明】
1・・・容器、2・・・容器の本体、3・・・蓋体、10・・・シール部、15・・・蓋本体、16・・・摘み部、17・・・周縁、18・・・当接部、19・・・透孔、20・・・シール材の保持部材、21・・・パッキンの保持溝、22・・・環状凹部、23・・・シール壁、24・・・減圧空間、25・・・孔縁、26・・・通気孔、33・・・摘み部本体、34・・・係合部、35・・・係合爪、36・・・幅寄空間、37・・・連結部、38・・・摘み部外被部、39・・・連繋部、40・・・シール片、42・・・シール部材、43・・・元部、44・・・シール当り部、45・・・弾力部。
Claims (5)
- 容器本体と、容器本体における開口部を塞ぐように被せ付けられる摘み部付きの蓋体とから成り、上記蓋体の周縁は、上記の容器本体に対して気密的に装着可能にしてある食品保存用容器において、
上記の蓋体に対する上記摘み部の装着は、上記摘み部における摘み部本体を蓋体に対して装着すると共に、上記摘み部における摘み部本体の周囲には、撓み可能な部材で形成された摘み部外被部を、上部は上記の摘み部本体に装着させ、下部は上記の蓋体に対して気密的に圧接する状態で周設し、上記外被部によって囲まれた内側位置にあっては、蓋体に対して蓋体の内外を連通させる為の通気孔を設け、
上記の蓋体を持ち上げる為に上記の撓み可能な部材で形成された摘み部の外被部を指先で摘んだ場合には、摘み部の外被部における下部の一部が中心方向に寄せられて蓋体から離間し、蓋体との間における気密的圧接状態が解かれて上記通気孔を介して容器内空間と外部とが連通するようにしてあることを特徴とする食品保存用容器。 - 容器本体と、容器本体における開口部を塞ぐように被せ付けられる摘み部付きの蓋体とから成り、上記蓋体の周縁は、上記の容器本体に対して気密的に装着可能にしてある食品保存用容器において、
上記の蓋体に対する上記摘み部の装着は、蓋体に透孔を設けると共に、その透孔に、上記摘み部における摘み部本体の下部に備えさせた凸状の係合部を貫通させて係合存置させることにより上記の摘み部本体を蓋体に対して装着し、
更に上記の摘み部本体には、撓み可能な部材で形成された摘み部外被部を、上部は上記の摘み部本体に装着させ、下部は上記の蓋体に対して気密的に圧接する状態で周設し、上記外被部によって囲まれた内側にあっては蓋体に対して蓋体の内外を連通させる為の通気孔を設け、
上記の蓋体を持ち上げる為に上記の撓み可能な部材で形成された摘み部の外被部を指先で摘んだ場合には、摘み部の外被部における下部の一部が中心方向に寄せられて蓋体から離間し、蓋体との間における気密的圧接状態が解かれて上記通気孔を介して容器内空間と外部とが連通するようにしてあることを特徴とする食品保存用容器。 - 容器本体と、容器本体における開口部を塞ぐように被せ付けられる摘み部付きの蓋体とから成り、上記蓋体の周縁は、上記の容器本体に対して気密的に装着可能にしてある食品保存用容器において、
上記の蓋体に対する上記摘み部の装着は、蓋体に透孔を設けると共に、その透孔に、上記摘み部における摘み部本体の下部に備えさせた凸状の係合部を貫通させて係合存置させることにより上記の摘み部本体を蓋体に対して装着し、
さらに蓋体における透孔の周囲上面に立上状のシール壁を周設し、一方、上記の摘み部本体には、撓み可能な部材で形成された摘み部外被部を、上部は上記の摘み部本体に装着させ、下部は上記の蓋体上面に設けられたシール壁の内周面に対して気密的に圧接する状態で周設し、上記外被部によって囲まれた内側にあっては蓋体に対して蓋体の内外を連通させる為の通気孔を設け、
上記の蓋体を持ち上げる為に上記の撓み可能な部材で形成された摘み部の外被部を指先で摘んだ場合には、摘み部の外被部における下部の一部が中心方向に寄せられて蓋体のシール壁の内周面から離間し、蓋体との間における気密的圧接状態が解かれて上記通気孔を介して容器内空間と外部とが連通するようにしてあることを特徴とする食品保存用容器。 - 摘み部における摘み部本体の下部に備えさせた凸状の係合部の構成は、相互間に幅寄空間が形成される状態で摘み部本体の下部から下方に向けて突設させた複数の係合用部材からなり、それらの部材の下方には、蓋体の透孔における下縁に対して係合離脱を自在にした係合爪を備えさせたことを特徴とする請求項2又は3記載の食品保存用容器。
- 摘み部本体の周囲に周設した摘み部外被部の下部は、上部を支点にして摘み部本体の上方に捲り上げ可能に形成してあることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の食品保存用容器。
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