JP3964161B2 - エアゾール容器の残留ガス抜き取り用キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアゾール容器のガス抜き取り用キャップ、とくに使用後にエアゾール容器内に残留するガス抜き取りを可能としたキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
使用済みエアゾール容器の残留ガスを抜き取るために、プロテクターリングを取り外したときに、カバーキャップを被嵌すると、噴霧ノズルを押下げ位置に維持して残留ガスを抜き取るようにしたエアゾール容器は、特開2001−2154号に示されているように従来より公知となっており、また、カバーキャップの内蓋を外蓋に対して上下動可能として、内蓋を押下げることによって、噴霧ノズルを押下げ位置に維持して残留ガスを抜き取るようにしたエアゾール容器は、特開2001−19067号公報に示されているように従来より公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001−2154号公報記載のプロテクターリング(11,21,41)は、エアゾール缶にしっかりと嵌合されるとともに、容器から取り外しできるよう、指掛け用突出部(16)や引き裂き帯(28)、あるいは剥ぎ取りリング(48)が形成されている。
【0004】
しかしながら、指掛け用突出部(16)を形成したプロテクターリング(11)は、エアゾール缶にしっかりと嵌合されているため、突出部(16)に嵌合力に打ち勝つだけの力を加えなければならず、簡単に取り外すことができないという問題があり、また、エアゾール缶を誤って横倒ししたときに、突出部があることによって、周辺に傷を付けたりすることがあるという問題や、エアゾール缶の保持に吐出部が邪魔になるという問題点がある。
【0005】
また、引き裂き帯(28)を形成したプロテクターリング(21)は、引き裂き帯(28)の両側に薄肉部(26,27)を設け、さらに、引き裂き帯(28)にプルリング(29)を連接しているので、構造が複雑で成形が簡単ではないという問題があった。
【0006】
また、剥ぎ取りリング(48)を形成したプロテクターリング(41)は、プロテクターリング(41)に多数の切断可能な連結部(47)を介して摘み部(49)を設けた剥ぎ取りリング(48)を連接しており、構造が複雑で成形が簡単でないという問題があった。
【0007】
特開2001−19067号公報記載のエアゾール容器では、残留ガスの抜き取りにあたって、内蓋(7)を押圧反転させることによって、噴射ボタン(4)を押下げ、内蓋(7)の筒状体(12)下端に設けられた係止突起(14)をマウンティングカップ部(3)のかしめ縁(3a)に係合させ、内蓋の反転作用とともに、噴射ボタン(4)の押下げ状態を維持するようにしているが、前記公報に記載されたようなプロテクターリングを具えていないから、まだ使用できる内容物と封入ガスが残っているときに誤って内蓋を押下げると、反転された内蓋を元に戻すことができないから、使用できる内容物と封入ガスが全て噴出されてしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題を解決することを課題として、キャップの押下げによって残留ガスを抜き取るようにしたエアゾール容器において、エアゾール容器の使用中は、プロテクターリングの取り付けにより、キャップの開閉時には、キャップの頂壁が噴霧ノズルに接触しないように隔離させ、使用済みエアゾール容器から残留ガスを抜き取る場合には、プロテクターを簡単に取り外して、キャップの頂壁を押下げることによって噴霧ノズルを押下げ、残留ガスを抜き取るようにしたエアゾール容器の残留ガス抜き取り用のキャップを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、残留ガス抜き取り用キャップとして、噴霧ノズルを取着したエアゾール容器の残留ガス抜き取り用のキャップであって、
キャップが、エアゾール容器の取付環に係合する外筒と、下端に取り外し可能なプロテクターリングを装着した内筒と、内筒の上端を被う頂壁と、外筒と頂壁との間に連設された反転変形可能な傾斜壁とを具備していることを特徴とする構成を採用する。
【0010】
プロテクターの具体的実施態様として、プロテクターリングが、側周壁と、該側周壁の中間に設けられたフランジ、および側周壁下端に設けられた環状板とからなり、側周壁のフランジの上方外周に、内筒下端に設けられた膨出部に係合する膨出部が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aはエアゾール容器、Bは噴霧ノズル、Cはキャップである。
エアゾール容器Aは、公知のように、容器本体1の上端開口部には容器ヘッド2が取り付けられ、取付部3が形成されている。
容器ヘッド2の上端開口部には、中央部にステム4を具えたエアゾールバルブを取着したマウンティングカップ5が取り付けられ、取付部6が形成されている。
【0012】
噴霧ノズルBは公知のもので、ステム4に取着され、噴霧ノズルBを押し下げることによって、ステム4を介してエアゾールバルブを開いて内容物を噴霧できるようになっている。
【0013】
図2に示すように、キャップCは、オーバーキャップC1とプロテクターリングC2とからなっており、オーバーキャップC1は、外筒10と内筒11と頂壁12とを具えている。
外筒10の下端内周には、エアゾール容器Aの取付部3に係合する膨出環13が設けられており、膨出環13を切欠いてガス抜き用の切欠け部13aが複数設けられている。
【0014】
上端内周縁には、頂壁12の外周に接続されるやや薄肉の反転変形可能な傾斜壁14が連設されている。
内筒11の外周には、ガス抜き用のスリット15が複数個刻設されており、下端には、内方に突出する膨出環16が設けられ、プロテクターリングC2が取着されている。
【0015】
プロテクターリングC2は、側周壁20とその中間部に突設されたフランジ21と、側周壁20の下端に内方に突出した環状板22とを具えており、フランジ21の上方には、フランジ21を挟んで内筒11下端の膨出環16に係合する膨出環23が設けられている。
環状板22の内周縁下面には、マウンティングカップ5の取付部6内周に係合する突条24が設けられている。
【0016】
次に、本発明エアゾール容器の使用態様と作用効果について説明する。
エアゾール容器Aには、内容物として、薬液、化粧料、洗滌液、殺虫剤等が、液化またはガス状の噴霧剤とともに封入される。
【0017】
図3に示すように、エアゾール容器Aの使用にあたっては、キャップCを開蓋して噴霧ノズルBを押下げると、ステム4が押下げられてエアゾールバルブが開き、ノズル孔から内容物が噴霧される。
所要の噴霧を終え、エアゾール容器をしまうときには、エアゾール容器AにキャップCを閉蓋する。
【0018】
キャップCの開閉にあたっては、図1に示すように、閉蓋時には、内筒11の下端は、プロテクターリングC2の側周壁20のフランジ21に載置され、膨出環16が膨出環23に嵌合されており、プロテクターリングC2の環状板22は、マウンティングカップ5の取付部6に係合しているので、オーバーキャップC1の頂壁12は、噴霧ノズルBの上面に接触することはない。
【0019】
キャップCの開蓋時には、内筒11下端の膨出環16は、プロテクターリングC2の膨出環23に係合しているので、外筒10を保持して上昇させると、膨出環13がエアゾール容器Aの取付部3との係合が解かれ、キャップCは、プロテクターリングC2を保持しつつ開蓋される。
【0020】
全ての内容物の吐出が終わった使用済みのエアゾール容器の廃棄にあたっては、
図4に示すように、オーバーキャップC1からプロテクターリングC2を取り外し、オーバーキャップC1をエアゾール容器Aに被嵌して頂壁12を押下げると、傾斜壁14が反転変形し、頂壁12の下面が噴霧ノズルBを押下げ、内筒11下端の膨出環16がマウンティングカップ5の取付部6外周に嵌合して押下げ位置を維持し、噴霧ノズルBから残留ガスが、内筒11のスリット15、外筒10の膨出環13の切欠け部13aを通じて排出され、全ての残留ガスが抜き取られる。
【0021】
プロテクターリングC2の取り外しにあたっては、内筒11と側周壁20の係合は膨出環16、23の係合力だけであるので、フランジ21の外周をつかんで引き抜くだけで、簡単に取り外すことができる。
【0022】
前記実施形態では、プロテクターリングCのフランジ21を側周壁20の中間部に設けたが、側周壁20の下端に内外に突出する環状板22を設け、フランジを兼用させるようにしてもよい。
【0023】
また、前記実施形態では、噴霧ノズルを取着したエアゾール容器について説明したが、噴霧ノズルに変え、吐出ノズルを取着したエアゾール容器であってもよく、噴霧器に限定されない。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
内筒の下端に取り外し可能なプロテクターリングを装着しているので、キャップの閉蓋時に、頂壁を押下げても噴霧ノズルに接することがなく、使用中に誤ってキャップの頂壁を押下げても噴霧されることがない。
プロテクターリングは、簡単に取り外すことができ、頂壁と外筒が反転変形可能な傾斜壁によって連設されているので、プロテクターリングを外して頂壁を押下げた時には噴霧ノズルの押下げ状態を維持し、残留ガスのガス抜き取りが簡単にできるようになった。
【0025】
プロテクターリングは、キャップの内筒に取着されており、外からは見えないので、エアゾール容器として、デザイン性が損なわれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明エアゾール容器の断面正面図である。
【図2】キャップの説明図で、(a)はオーバーキャップの断面正面図、(b)はプロテクターリングの一部断面正面図である。
【図3】噴霧時の説明図である。
【図4】残留ガス抜き取り時の説明図である。
【符号の説明】
A エアゾール容器
B 噴霧ノズル
C キャップ
C1 オーバーキャップ
C2 プロテクターリング
1 容器本体
2 容器ヘッド
3 取付部
4 ステム
5 マウンティングカップ
6 取付部
10 外筒
11 内筒
13 膨出環
13a 切欠け部
14 傾斜壁
15 スリット
16 膨出環
20 側周壁
21 フランジ
22 環状板
23 膨出環
24 突条
Claims (2)
- 噴霧ノズルを取着したエアゾール容器の残留ガス抜き取り用のキャップであって、
キャップが、エアゾール容器の取付部に係合する外筒と、下端に取り外し可能なプロテクターリングを装着した内筒と、内筒の上端を被う頂壁と、外筒と頂壁との間に連設された反転変形可能な傾斜壁とを具備していることを特徴とする残留ガス抜き取り用キャップ。 - プロテクターリングが、側周壁と、該側周壁の中間に設けられたフランジ、および側周壁下端に設けられた環状板とからなり、
側周壁のフランジの上方外周に、内筒下端に設けられた膨出環に係合する膨出環が設けられていることを特徴とする請求項1記載の残留ガス抜き取り用キャップ。
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