JP4071404B2 - エアーゾール容器の蓋体 - Google Patents

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Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本発明は、エアゾール容器の頭部に被せた蓋体に係わるもので、特に、エアゾール容器内に収容した噴射用の加圧ガスを、安全に、且つ、容易に抜き取るのに使用することが可能な便利な蓋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から使用されているエアゾール容器は、塗料や洗浄剤、整髪財、芳香剤、殺虫剤その他の薬剤等を噴霧するのに一般に広くに用いられているが、この種のエアゾール容器には、前記塗料等の有効成分と共に、これらの成分を容器外に霧状にして噴射するための加圧ガスや気化し易い溶剤等が内容物として収容されている。
そして、前記したエアゾール容器が、使用済み、あるいは、不用になって廃棄されるものには、容器の内部に噴霧用の加圧ガスや気化した溶剤等がまだ残留していて、そのままの状態で焼却処分に付されると暴発事故等が発生する恐れがあり、また、残留している有効成分が必ずしも無害であるとは限らないので、これらのエアゾール容器は、ガス等の内容物は抜き取られてから廃棄されることが望まれる。
【0003】
従って、使用済み、あるいは、不用となったエアゾール容器を廃棄するに際して、容器本体内に残留しているガスや有効成分を抜き取る手段として、従来から一般に採用されている内容物の抜き取り方法には、釘やドリル等を用いて人手によりエアゾール容器の胴壁に穿孔して抜き取る方法、または、特別な穿孔器具を用意しておいてガスや有効成分を噴出させて抜き取る方法が取られている。
しかし、前者の方法を用いる場合には、穿孔作業をする人に噴出するガス等の内容物が降りかかったりするので、安全性や衛生上の点から問題があり、更には、塗料などの内容物がガスと一緒に噴出して周囲の人や場所を汚す恐れがある等の問題がある。
また、後者の方法を用いる場合には、特別な穿孔器具を設置しなければならないので、それなりに設置する場所が必要になると同時に、設備費もかかる等の問題があり、一般家庭や個人向きではなかった。
【0004】
そこで、上記のような不具合な点をなくして、誰でもがエアゾール容器内の残留ガスや内容物質を簡単に抜き取ることができるようにしたものとして、特開平10−53289号公報に見るように、エアゾール容器の蓋体にガス抜き手段を設けておいて、該蓋体によりガス等を抜くようにした提案がなされている。
上記した発明の蓋体は、図5(a)に示すように、円筒状をした胴部51と該円筒胴部に連設した天板52からなる蓋体50を、ステム等の噴射ヘッド部41が突出した容器本体2Aの巻き締め部3aに着脱自在に嵌着するようにしたエアゾール容器に於いて、該蓋体50の天板部52の中央部分を蓋体の内側に向けて段階状に窪まして、マウンティングカップ40のかしめ部42に嵌合可能な凹部53を形成して、該凹部の中心部にエアゾール容器のノズル部41が係合可能な小径の筒状突出部53aを形成すると共に該筒状突出部53aの底部近傍にガス放出用の小孔53bを設けた構造にしたものである。
【0005】
そして、上記のような蓋体50を嵌着するようにしたエアゾール容器に於いて、容器本体2A内のガス等を放出せしめる際には、蓋体50を外してから逆向きにして再びヘッド部51に被せることにより、図5(b)に見るように、前記凹部53の周縁部に設けた係合部53cを前記かしめ部42に係合して固定すると、噴射ヘッド部41が蓋体50の筒状突出部53a内に係合されると共に該ヘッド部41が下方へ押圧されて噴射状態に保持されるように構成されているので、蓋体50を容器本体2Aから分離しない限り容器内のガスは放出が続けられるようになっている。
【0006】
しかし、上記のような構成をした蓋体の発明は、エアゾール容器内の内容物を抜取るに際して、蓋体をエアゾール容器から一旦取り外してから、再び逆さまの姿勢にして装着し直さなければならない煩わしさがあり、また、抜取り作業を行う時には、エアゾール容器の頭部に装着した蓋体が上向きに開口した状態にあるので、容器内に残留しているガスが塗料などの内容物を伴って噴出する場合には、噴出する内容物が上方に飛び散るので、周囲の人や場所を汚す恐れがある。
【0007】
また、上記した発明の蓋体は、容器本体から手を放した状態にしたままで、容器内に残留したガス等を簡単に抜くことができるようにすることを第一の目的にした構造をしたものであるから、蓋体の天板部分が複雑な凹凸形状をした構造になっているので、合成樹脂を用いて一体成形するためには成形金型の構造が複雑になり、蓋体の製造原価を高くする原因にもなっている。
【0008】
そこで、このような問題点を解消して、ガス抜き手段として使用可能な蓋体を用いたエアゾール容器として、登録実用新案公報第3056237号に記載するようなエアゾール容器が提案されている。
上記考案は、図6に示すように、合成樹脂を射出成形して一体成形した蓋体60をエアゾール容器に被着したものであるが、該蓋体50は、円筒状の胴部16と該胴部にの上端部に連設した傾斜状の天板部62とからなり、前記円筒部の下端には容器の巻き締め部に係合する係合部61aが形成され、また、前記天板部には指先で押圧する押圧片63が内側へ押し込み可能にヒンジ63a結合により設けられている。
【0009】
このような構造をした蓋体を有する考案に於いては、エアゾール容器が使用済み、あるいは、不用になって廃棄する際には、エアゾール容器に蓋体60を嵌着したまま容器本体を片手に持って、もう一方の手の指先で蓋体天板部62の押圧片63を押圧すると、該押圧片は連結部が破断してヒンジ部を中心に回転するように蓋内に押し込まれる。
そして、押し込まれた前記押圧片63は、エアゾール容器の噴射ヘッド部3cを押し下げることになるので、エアゾール容器内に残留する加圧ガスや塗料その他の成分である内容物が噴射ヘッド部3cから噴射される。
【0010】
このようにして噴射ヘッド部から勢い良く噴射した噴射物は蓋体の内壁面に吹きつけられて、図6に示すように、蓋体60内部に噴射されて閉じ込められるので、噴射物が外部に飛び散つて、周囲の人や場所を汚すことがなくて、また、噴射されるガス等の内容物は蓋体60の内壁面に当たってから、押圧片63の破断開口部より外部に放出されるので、噴射する内容物が周囲の人に強く噴き付けられる恐れもない。
しかし、上記考案に於いては、押圧片63が噴射位置に停止できないので、押圧片から指先を離すと、押圧片は噴射ヘッド部により押し上げられて元の位置に復帰して、噴射は停止するので、内容物を自動的に全部排出することができない欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような種々の問題になる点を改善すべく創案されたものであり、エアゾール容器に着脱可能な蓋体を合成樹脂の射出成形により一体構造に成形して、該蓋体を容器本体のヘッド部にノズルを保護するように被せたままの状態にしておいて、蓋体の天板部に設けた押圧片を押圧可能にして、エアゾール容器内に充填された内容物を連続して自動的に放出可能にした蓋体を提供すると共に、従来の蓋体に比べて、構造が極めて簡単で、且つ、使い勝手も良好である安価なエアゾール容器の蓋体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エアゾール容器の頭部に嵌着する円筒状をした蓋体を合成樹脂により一体成形したものに於いて、該蓋体の天板部を傾斜面に形成すると共に該天板の中央部分にはヒンジ結合した破断可能な押圧片を形成し、蓋体の下端部には容器本体の巻き締め部に係合する係合凹部を形成しておいて、エアゾール容器に嵌着した前記蓋体の押圧片を指先で下方へ押し込むことにより、破断部が切断されて押圧片がヒンジ部を回転軸として押圧片は下方へ移動して、エアゾール容器のヘッド部を押し下げて容器内の内容物を噴射すると共に、押圧片の先端部に設けた係止部を天板から垂下した係止片の先端に係止せしめて、ヘッド部を押し下げた位置に維持してエアゾール容器を噴射状態に保持可能なように構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
エアゾール容器の噴射ヘッド部に被せて保護する蓋体3を、円筒状をした胴部31と該胴部の上端部を塞ぐ平坦な板を傾斜状に設けた天板部32とから形成すると共に、前記円筒状胴部31の下端には円筒状をした容器本体2の上端部に形成された巻き締め部2aに係合する係合部36を設けて、容器本体2に着脱可能に形成する。
また、前記蓋体3の天板部32の中央部分には、指先の押圧力により破断可能にした押圧片33が一端をヒンジ34結合して設けられて、更に、天板部32の内面には、前記押圧片33の先端に設けた係止部35を係止する係止片37が垂設されている。
このような構造にした蓋体3を、合成樹脂の射出成形により一体構造に成形して、該蓋体3を噴射物質と加圧した噴射ガスとを封入した容器本体2に嵌着してエアゾール容器1を構成して、該蓋体3を嵌着したままの状態で前記押圧片33を押圧することにより、エアゾール容器の噴射ヘッド部5が噴射可能な位置に押し下げられるように構成する。
【0014】
このような構造に成形された蓋体3を有するエアゾール容器1を廃棄する際には、前記蓋体3を容器本体2に被着したままの状態にしておいて、該蓋体の天板部32の押圧片33を指先で下方へ強く押圧すると、押圧片33はスリット38と連結片39とからなる破断部に沿って切断されて、ヒンジ部34を支点として回転するように蓋体内に押し込まれる。
押し込まれた押圧片33は、その突起部33aが噴射ヘッド5の頭部5bに接して、噴射ヘッド部5を容器本体内に押し込むので、容器内に残留する内容物は加圧ガスと一緒に噴射ノズル5aから噴射せしめられると共に、該押圧片33の先端部に設けた係止部35が天板32の内面に垂設した係止片37に係止せしめられて、噴射ヘッド5は噴射状態に保持されて、容器内が空になるまで噴射が続けられる。
【0015】
そして、上記のような構成にした本願発明のエアゾール容器1は、噴射ヘッド部5の周囲及び上部が蓋体3の胴部31と天板32とによって覆われているので、噴射ノズル5aから噴射された噴射物質は蓋体3の内部に閉じ込められて、外部へ直接飛び散ったりすることがないので、噴射ヘッド部からの噴射物で周囲の人や場所が汚れることはない。
また、押圧片33を押し込んで噴射状態になったエアゾール容器1を、倒立させて下向きの噴射させた姿勢にすると、容器内の有効成分を噴出させることなしに、加圧ガスだけを抜き取ることができる。
【0016】
【実施例】
以下に、本願発明について、一つの最適な実施例に基づいて、図面を参照しつつ説明する。
一般に広く使用されているエアゾール容器1は、金属板の板金加工により筒状に成形した容器本体2の胴部の上端部に、ステム等を設けて噴射ヘッド部5を形成した開口密閉蓋部4を巻締め加工により強固に接合した金属容器で構成されたものであり、前記巻締め加工した部分2aは丸みを帯びた突起部が環状に形成されている。
そして、このようなエアゾール容器1は、筒状をした容器本体2の上端部の開口密閉蓋部(マウンティングカップ)4の中央に内容物を噴射するためのステムが上下動可能に突設されていて、該ステムの先端には適正な噴射ノズルが嵌着されて噴射ヘッド部5が形成されている。
【0017】
上記のようなエアゾール容器1に於いては、前記噴射ヘッド5の上部を押圧してステムを容器内に押し込むように操作されると、容器本体2内の内容物はノズル5aから噴射され、また、噴射ヘッド部の押圧操作が解除されると、ステムは元の位置に復帰して内容物の噴射が止まるようになっている。
そこで、本願発明のエアゾール容器1は、図1に示したように、円筒状に形成した胴部31の上端部に平板状の天板32を連接して形成した蓋体3を容器本体2に被せて、蓋体3の円筒状胴部31の下端部に設けた係合凹部36を容器本体の巻き締め部5の環状突起に係合せしめて、噴射ヘッド部を保護するように着脱自在に嵌着したエアゾール容器1を構成するものである。
【0018】
本願発明で用いる蓋体3の具体的な構造は、図2に示すように、円筒状に形成した胴部31と、該胴部の上端部に平板状の天板32を傾斜せしめた状態に連接すると共に、前記円筒状胴部31の下端部の内周面には容器本体2の上部に形成された巻き締め部2aに係合する係合凹部36を形成して、該係合凹部でエアゾール容器の容器本体2の頭部に着脱自在に嵌着されるように構成されており、更に、前記天板部32の略中央部には、容器本体2の噴射ヘッド5を下方へ押圧するための押圧片33が破断可能に設けられており、このような構造をした蓋体3を、合成樹脂の射出成形により一体構造に成形したものである。
【0019】
そして、上記のように形成した蓋体3は、図1に示すようにして、エアゾール容器1の噴射ヘッド部5を覆うように装着された状態にして、蓋体3の中央部、即ち、噴射ヘッド部5の頂部に対向する天板部分32には、図2(a)に示すように、一端がヒンジ結合34されると共に他端に係止部35を設けた略長方形状をした押圧片33が、スリット38と連結部39とにより破断可能に形成されているが、通常は前記押圧片33の上面には不意の破断を防ぐためのシール6が貼着されており、また、該シールには商品名や内容物質の表示がなされている。
そして、このような構造に形成された蓋体3はエアゾール容器1の噴射ヘッド部5を覆うように被せられて、図4に示したようにして、押圧片33を押圧することにより破断せしめて使用するようにしたものである。
【0020】
上記のように構成した蓋体3を、図2(b)に示すように被せた本願発明のエアゾール容器1は、シール部分6を剥がしてから、図3に示すように、指先Fにより押圧片33を上方から強く押圧すると、連結片39が破断して押圧片33がヒンジ部34を支点として蓋体3内へ押し下げられる。
押し下げられた押圧片33は、図4に示すように、その下面に設けられた突起部33aが噴射ヘッド部5の天辺に当接して、噴射ヘッド部6を下方へ押し下げるので、噴射ヘッド部のステムが容器内に押し込まれる結果、エアゾール容器1内に収容されている加圧ガスや噴射物質が、ステムの噴射路を通って噴射ヘッド部5のノズル5aの先端から矢印のように噴射される。
【0021】
上記のようにして押圧片33が押し下げられる際には、押圧片33はヒンジ部34を支点として蓋体3内へ旋回して、押圧片33の先端部の係止部35が天板から垂設された係止片37を外側に押し広げるように接して、その先端部に設けた係止部35の凹溝が係止片に係合して噴射ヘッド部5を噴射状態に維持されて、エアゾール容器1内の内容物は連続した噴射が続けられる。
しかし、噴射ヘッド部5の周囲と上端部が蓋体3によって覆われているので、ノズル5aから噴出した内容物は、蓋体3の胴部31や天板32、係止片37等に衝突して、蓋体の内部に一度閉じ込められてから、加圧用のガスのみが押圧片33が破断された開口部から緩やかに外部へ放出されるされることになる。
【0022】
従って、内容物が勢い良く外部へ飛び散って周辺の人や場所を汚したり、ノズル5aから噴出したガスが作業する人に強く噴き付けられて、吸い込んだりする恐れもない。
また、容器本体内のガスだけを抜き取りたい場合には、噴射状態にしたエアゾール容器1に蓋体3を装着したままの状態にして、エアゾール容器1を倒立した状態の姿勢にしておけば、容器内のガスだけを自動的に最後まで完全に放出することができる。
【0023】
以上、実施例に基づいて説明した本願発明は、蓋体3の天板部32に破断可能に設けた押圧片33が押圧されて蓋体内に押し込まれた時に、押圧片33の先端部は傾斜した天板部32の押圧片33の下端部に設けられたヒンジ部34を中心に旋回して、係止片を押し外向きに広げるようにして押し下げられるので、押圧片と係止片との間に隙間がなくて、押圧片33を押し込んだ指先が挟まれて怪我するような危険もないし、また、噴射ヘッド部5から噴出した内容物が蓋体の開口部から勢い良く飛び散ることも抑制される。
【0024】
また、図2に示したように、押圧片33の裏面には、噴射ヘッド部5の上端部5bに垂直に当接するようにした突起部33aが設けられているので、噴射ヘッド部のステムは真っ直ぐに容器本体内に押し込むことができて、噴射ヘッド部5の後端が開口密閉蓋部4の上面に設けた突起片に接して停止する。押圧片の突起部33aの表面を梨地状の凹凸面に形成しておくと、押し込まれる押圧片33が噴射ヘッド部に接触して滑るようなこともなくて、噴射ヘッド部5の押込み操作を容易に、且つ、円滑に行うことができる。
また、蓋体の天板部に、取扱法の説明や効能書き等を表示したシール5を貼り付けておけば、押圧片33が不意に破断することが防止できる。
【0025】
【発明の効果】
本願の発明は、蓋体の天板に破断可能に設けた押圧片を蓋体の内部設けた係止片に係合可能に形成してあるので、エアゾール容器の内部に残留するガスを放出する際に、押圧片により噴射ヘッドを押し下げた噴射状態に維持することかできるので、内容物を自動的に最後まで完全に放出することができる。
【0026】
また、蓋体は合成樹脂の射出成形により一体成形できるような構造にしたので、従来のものに比べて構造が簡単で、且つ、安価に製造することができる。
更に、蓋体の天板部を斜めにしたことにより、商品を陳列棚その他に置いた場合にも、押圧片の保護シール面に印刷された商品名や内容等の表示が見やすいことにもなる。
そして、エアゾール容器を片手で持った状態で噴射ヘッドの押し込み操作を容易に、しかも確実に行うことができて、更に、操作する人や周囲の人と場所に内容物を吹きかけることもないので、環境衛生上からも歓迎される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の蓋体を嵌着したエアゾール容器を示す斜視図である。
【図2】(a)は本願の蓋体の平面図であり、(b)は蓋体を嵌着したエアゾール容器の上部の部分断面図である。
【図3】本願の蓋体の押圧片を押し込み操作を示す斜視図である。
【図4】蓋体の押圧片が押し込まれて噴射する状態を示す部分断面図である。
【図5】従来技術を示す部分断面図で、(a)は通常状態を、(b)は噴射状態を示したものである。
【図6】本願発明の先行例を示した部分断面図である。
【符号の説明】
1. エアゾール容器
2. 容器本体
2a.巻き締め部
3. 蓋体
4. 開口密閉蓋部
5. 噴射ヘッド部
6. シール部
31.円筒上胴部
32.天板部
33.押圧片
34.ヒンジ部
35.係合部
36.係合凹部
37.係合片
38.スリット
39.連結片

Claims (6)

  1. 円筒状に形成した胴部と該円筒状胴部の上端部に傾斜せしめて連接した天板部とからなるエアゾール容器の蓋体を合成樹脂の射出成形により一体成形したものであって、前記円筒状胴部の下端部の内周面には容器本体の上部に形成された巻き締め部の環状突起に係合する係合凹部を設けて容器本体に着脱可能となし、前記天板部の中央部分には容器本体の噴射ヘッドを押圧する押圧片を破断可能に形成すると共に該押圧片の下方端部は天板部にヒンジ結合して押圧可能となし、また、前記傾斜した天板部の上方裏面には前記押圧片の先端部分が係合する係止片を垂設すると共に、前記押圧片はヒンジ結合部を支点として旋回し、先端の係合部が前記係止片を押圧変形せしめて係止可能となして、容器内の内容物質を連続して噴射可能に形成してなることを特徴とするエアゾール容器の蓋体。
  2. 前記蓋体の天板部に設けた押圧片は、その上方先端部分が前記天板裏面に垂設した係止片の下端部に係止可能に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載するエアゾール容器の蓋体。
  3. 前記蓋体の天板部に設けた押圧片は、周縁部に設けたスリットと連結片とヒンジ部とにより破断可能に形成されて、その先端に前記天板の係止片に係合可能な凹溝が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載するエアゾール容器の蓋体。
  4. 前記蓋体の天板部に設けた押圧片は、その裏側面に前記噴射ヘッドの上端面に密着して噴射ヘッドを押し下げる突起部が形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3に記載するエアゾール容器の蓋体。
  5. 前記蓋体の天板部に設けた押圧片は、長方形状をなしていて、その先端部分が凹状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至4に記載するエアゾール容器の蓋体。
  6. 前記蓋体の天板部に設けた押圧片は、その上面に破断防止のための保護シールが貼着されてなることを特徴とする請求項1乃至5に記載するエアゾール容器の蓋体。
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