JP2001097466A - エアーゾール容器の蓋体 - Google Patents

エアーゾール容器の蓋体

Info

Publication number
JP2001097466A
JP2001097466A JP28054799A JP28054799A JP2001097466A JP 2001097466 A JP2001097466 A JP 2001097466A JP 28054799 A JP28054799 A JP 28054799A JP 28054799 A JP28054799 A JP 28054799A JP 2001097466 A JP2001097466 A JP 2001097466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
aerosol container
top plate
pressing piece
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28054799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4071404B2 (ja
Inventor
Hideo Kamimura
秀夫 上村
Kazuichi Ogawa
和一 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP28054799A priority Critical patent/JP4071404B2/ja
Publication of JP2001097466A publication Critical patent/JP2001097466A/ja
Priority to US09/899,913 priority patent/US6564977B2/en
Priority to US10/384,654 priority patent/US6763979B2/en
Priority to US10/787,230 priority patent/US6899253B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4071404B2 publication Critical patent/JP4071404B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアゾール容器を廃棄する際に、容器内に残
留する加圧ガス等を容易に、且つ、安全に連続して自動
的に抜き取るのに便利な蓋体を提供する。 【解決手段】 円筒状に形成した胴部31と該胴部の上
端部に天板部32を傾斜して連接したエアーゾール容器
の蓋体3を、合成樹脂の射出成形により一体構造に成形
したものであって、前記円筒状胴部31の下端部の内周
面には容器本体2の上部に形成された巻き締め部2aの
環状突起に係合する係合凹部36を設けて容器本体に着
脱可能に形成して、また、前記天板部32の中央部分に
は容器本体2の噴射ヘッド5を押圧する略長方形状をし
てヒンジ結合されてなる押圧片33を破断可能に設ける
と共に、天板部32の裏面には前記押圧片33の先端部
に係合する係止片37を垂設して内容物質を連続噴射で
きるようにしたエアーゾール容器の蓋体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本発明は、エアゾール容器の
頭部に被せた蓋体に係わるもので、特に、エアゾール容
器内に収容した噴射用の加圧ガスを、安全に、且つ、容
易に抜き取るのに使用することが可能な便利な蓋体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されているエアゾール容器
は、塗料や洗浄剤、整髪財、芳香剤、殺虫剤その他の薬
剤等を噴霧するのに一般に広くに用いられているが、こ
の種のエアゾール容器には、前記塗料等の有効成分と共
に、これらの成分を容器外に霧状にして噴射するための
加圧ガスや気化し易い溶剤等が内容物として収容されて
いる。そして、前記したエアゾール容器が、使用済み、
あるいは、不用になって廃棄されるものには、容器の内
部に噴霧用の加圧ガスや気化した溶剤等がまだ残留して
いて、そのままの状態で焼却処分に付されると暴発事故
等が発生する恐れがあり、また、残留している有効成分
が必ずしも無害であるとは限らないので、これらのエア
ゾール容器は、ガス等の内容物は抜き取られてから廃棄
されることが望まれる。
【0003】従って、使用済み、あるいは、不用となっ
たエアゾール容器を廃棄するに際して、容器本体内に残
留しているガスや有効成分を抜き取る手段として、従来
から一般に採用されている内容物の抜き取り方法には、
釘やドリル等を用いて人手によりエアゾール容器の胴壁
に穿孔して抜き取る方法、または、特別な穿孔器具を用
意しておいてガスや有効成分を噴出させて抜き取る方法
が取られている。しかし、前者の方法を用いる場合に
は、穿孔作業をする人に噴出するガス等の内容物が降り
かかったりするので、安全性や衛生上の点から問題があ
り、更には、塗料などの内容物がガスと一緒に噴出して
周囲の人や場所を汚す恐れがある等の問題がある。ま
た、後者の方法を用いる場合には、特別な穿孔器具を設
置しなければならないので、それなりに設置する場所が
必要になると同時に、設備費もかかる等の問題があり、
一般家庭や個人向きではなかった。
【0004】そこで、上記のような不具合な点をなくし
て、誰でもがエアゾール容器内の残留ガスや内容物質を
簡単に抜き取ることができるようにしたものとして、特
開平10−53289号公報に見るように、エアゾール
容器の蓋体にガス抜き手段を設けておいて、該蓋体によ
りガス等を抜くようにした提案がなされている。上記し
た発明の蓋体は、図5(a)に示すように、円筒状をし
た胴部51と該円筒胴部に連設した天板52からなる蓋
体50を、ステム等の噴射ヘッド部41が突出した容器
本体2Aの巻き締め部3aに着脱自在に嵌着するように
したエアゾール容器に於いて、該蓋体50の天板部52
の中央部分を蓋体の内側に向けて段階状に窪まして、マ
ウンティングカップ40のかしめ部42に嵌合可能な凹
部53を形成して、該凹部の中心部にエアゾール容器の
ノズル部41が係合可能な小径の筒状突出部53aを形
成すると共に該筒状突出部53aの底部近傍にガス放出
用の小孔53bを設けた構造にしたものである。
【0005】そして、上記のような蓋体50を嵌着する
ようにしたエアゾール容器に於いて、容器本体2A内の
ガス等を放出せしめる際には、蓋体50を外してから逆
向きにして再びヘッド部51に被せることにより、図5
(b)に見るように、前記凹部53の周縁部に設けた係
合部53cを前記かしめ部42に係合して固定すると、
噴射ヘッド部41が蓋体50の筒状突出部53a内に係
合されると共に該ヘッド部41が下方へ押圧されて噴射
状態に保持されるように構成されているので、蓋体50
を容器本体2Aから分離しない限り容器内のガスは放出
が続けられるようになっている。
【0006】しかし、上記のような構成をした蓋体の発
明は、エアゾール容器内の内容物を抜取るに際して、蓋
体をエアゾール容器から一旦取り外してから、再び逆さ
まの姿勢にして装着し直さなければならない煩わしさが
あり、また、抜取り作業を行う時には、エアゾール容器
の頭部に装着した蓋体が上向きに開口した状態にあるの
で、容器内に残留しているガスが塗料などの内容物を伴
って噴出する場合には、噴出する内容物が上方に飛び散
るので、周囲の人や場所を汚す恐れがある。
【0007】また、上記した発明の蓋体は、容器本体か
ら手を放した状態にしたままで、容器内に残留したガス
等を簡単に抜くことができるようにすることを第一の目
的にした構造をしたものであるから、蓋体の天板部分が
複雑な凹凸形状をした構造になっているので、合成樹脂
を用いて一体成形するためには成形金型の構造が複雑に
なり、蓋体の製造原価を高くする原因にもなっている。
【0008】そこで、このような問題点を解消して、ガ
ス抜き手段として使用可能な蓋体を用いたエアゾール容
器として、登録実用新案公報第3056237号に記載
するようなエアゾール容器が提案されている。上記考案
は、図6に示すように、合成樹脂を射出成形して一体成
形した蓋体60をエアゾール容器に被着したものである
が、該蓋体50は、円筒状の胴部16と該胴部にの上端
部に連設した傾斜状の天板部62とからなり、前記円筒
部の下端には容器の巻き締め部に係合する係合部61a
が形成され、また、前記天板部には指先で押圧する押圧
片63が内側へ押し込み可能にヒンジ63a結合により
設けられている。
【0009】このような構造をした蓋体を有する考案に
於いては、エアゾール容器が使用済み、あるいは、不用
になって廃棄する際には、エアゾール容器に蓋体60を
嵌着したまま容器本体を片手に持って、もう一方の手の
指先で蓋体天板部62の押圧片63を押圧すると、該押
圧片は連結部が破断してヒンジ部を中心に回転するよう
に蓋内に押し込まれる。そして、押し込まれた前記押圧
片63は、エアゾール容器の噴射ヘッド部3cを押し下
げることになるので、エアゾール容器内に残留する加圧
ガスや塗料その他の成分である内容物が噴射ヘッド部3
cから噴射される。
【0010】このようにして噴射ヘッド部から勢い良く
噴射した噴射物は蓋体の内壁面に吹きつけられて、図6
に示すように、蓋体60内部に噴射されて閉じ込められ
るので、噴射物が外部に飛び散つて、周囲の人や場所を
汚すことがなくて、また、噴射されるガス等の内容物は
蓋体60の内壁面に当たってから、押圧片63の破断開
口部より外部に放出されるので、噴射する内容物が周囲
の人に強く噴き付けられる恐れもない。しかし、上記考
案に於いては、押圧片63が噴射位置に停止できないの
で、押圧片から指先を離すと、押圧片は噴射ヘッド部に
より押し上げられて元の位置に復帰して、噴射は停止す
るので、内容物を自動的に全部排出することができない
欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな種々の問題になる点を改善すべく創案されたもので
あり、エアゾール容器に着脱可能な蓋体を合成樹脂の射
出成形により一体構造に成形して、該蓋体を容器本体の
ヘッド部にノズルを保護するように被せたままの状態に
しておいて、蓋体の天板部に設けた押圧片を押圧可能に
して、エアゾール容器内に充填された内容物を連続して
自動的に放出可能にした蓋体を提供すると共に、従来の
蓋体に比べて、構造が極めて簡単で、且つ、使い勝手も
良好である安価なエアゾール容器の蓋体を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、エアゾール容
器の頭部に嵌着する円筒状をした蓋体を合成樹脂により
一体成形したものに於いて、該蓋体の天板部を傾斜面に
形成すると共に該天板の中央部分にはヒンジ結合した破
断可能な押圧片を形成し、蓋体の下端部には容器本体の
巻き締め部に係合する係合凹部を形成しておいて、エア
ゾール容器に嵌着した前記蓋体の押圧片を指先で下方へ
押し込むことにより、破断部が切断されて押圧片がヒン
ジ部を回転軸として押圧片は下方へ移動して、エアゾー
ル容器のヘッド部を押し下げて容器内の内容物を噴射す
ると共に、押圧片の先端部に設けた係止部を天板から垂
下した係止片の先端に係止せしめて、ヘッド部を押し下
げた位置に維持してエアゾール容器を噴射状態に保持可
能なように構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】エアゾール容器の噴射ヘッド部に
被せて保護する蓋体3を、円筒状をした胴部31と該胴
部の上端部を塞ぐ平坦な板を傾斜状に設けた天板部32
とから形成すると共に、前記円筒状胴部31の下端には
円筒状をした容器本体2の上端部に形成された巻き締め
部2aに係合する係合部36を設けて、容器本体2に着
脱可能に形成する。また、前記蓋体3の天板部32の中
央部分には、指先の押圧力により破断可能にした押圧片
33が一端をヒンジ34結合して設けられて、更に、天
板部32の内面には、前記押圧片33の先端に設けた係
止部35を係止する係止片37が垂設されている。この
ような構造にした蓋体3を、合成樹脂の射出成形により
一体構造に成形して、該蓋体3を噴射物質と加圧した噴
射ガスとを封入した容器本体2に嵌着してエアゾール容
器1を構成して、該蓋体3を嵌着したままの状態で前記
押圧片33を押圧することにより、エアゾール容器の噴
射ヘッド部5が噴射可能な位置に押し下げられるように
構成する。
【0014】このような構造に成形された蓋体3を有す
るエアゾール容器1を廃棄する際には、前記蓋体3を容
器本体2に被着したままの状態にしておいて、該蓋体の
天板部32の押圧片33を指先で下方へ強く押圧する
と、押圧片33はスリット38と連結片39とからなる
破断部に沿って切断されて、ヒンジ部34を支点として
回転するように蓋体内に押し込まれる。押し込まれた押
圧片33は、その突起部33aが噴射ヘッド5の頭部5
bに接して、噴射ヘッド部5を容器本体内に押し込むの
で、容器内に残留する内容物は加圧ガスと一緒に噴射ノ
ズル5aから噴射せしめられると共に、該押圧片33の
先端部に設けた係止部35が天板32の内面に垂設した
係止片37に係止せしめられて、噴射ヘッド5は噴射状
態に保持されて、容器内が空になるまで噴射が続けられ
る。
【0015】そして、上記のような構成にした本願発明
のエアゾール容器1は、噴射ヘッド部5の周囲及び上部
が蓋体3の胴部31と天板32とによって覆われている
ので、噴射ノズル5aから噴射された噴射物質は蓋体3
の内部に閉じ込められて、外部へ直接飛び散ったりする
ことがないので、噴射ヘッド部からの噴射物で周囲の人
や場所が汚れることはない。また、押圧片33を押し込
んで噴射状態になったエアゾール容器1を、倒立させて
下向きの噴射させた姿勢にすると、容器内の有効成分を
噴出させることなしに、加圧ガスだけを抜き取ることが
できる。
【0016】
【実施例】以下に、本願発明について、一つの最適な実
施例に基づいて、図面を参照しつつ説明する。一般に広
く使用されているエアゾール容器1は、金属板の板金加
工により筒状に成形した容器本体2の胴部の上端部に、
ステム等を設けて噴射ヘッド部5を形成した開口密閉蓋
部4を巻締め加工により強固に接合した金属容器で構成
されたものであり、前記巻締め加工した部分2aは丸み
を帯びた突起部が環状に形成されている。そして、この
ようなエアゾール容器1は、筒状をした容器本体2の上
端部の開口密閉蓋部(マウンティングカップ)4の中央
に内容物を噴射するためのステムが上下動可能に突設さ
れていて、該ステムの先端には適正な噴射ノズルが嵌着
されて噴射ヘッド部5が形成されている。
【0017】上記のようなエアゾール容器1に於いて
は、前記噴射ヘッド5の上部を押圧してステムを容器内
に押し込むように操作されると、容器本体2内の内容物
はノズル5aから噴射され、また、噴射ヘッド部の押圧
操作が解除されると、ステムは元の位置に復帰して内容
物の噴射が止まるようになっている。そこで、本願発明
のエアゾール容器1は、図1に示したように、円筒状に
形成した胴部31の上端部に平板状の天板32を連接し
て形成した蓋体3を容器本体2に被せて、蓋体3の円筒
状胴部31の下端部に設けた係合凹部36を容器本体の
巻き締め部5の環状突起に係合せしめて、噴射ヘッド部
を保護するように着脱自在に嵌着したエアゾール容器1
を構成するものである。
【0018】本願発明で用いる蓋体3の具体的な構造
は、図2に示すように、円筒状に形成した胴部31と、
該胴部の上端部に平板状の天板32を傾斜せしめた状態
に連接すると共に、前記円筒状胴部31の下端部の内周
面には容器本体2の上部に形成された巻き締め部5に係
合する係合凹部36を形成して、該係合凹部でエアゾー
ル容器の容器本体2の頭部に着脱自在に嵌着されるよう
に構成されており、更に、前記天板部32の略中央部に
は、容器本体2の噴射ヘッド5を下方へ押圧するための
押圧片33が破断可能に設けられており、このような構
造をした蓋体3を、合成樹脂の射出成形により一体構造
に成形したものである。
【0019】そして、上記のように形成した蓋体3は、
図1に示すようにして、エアゾール容器1の噴射ヘッド
部5を覆うように装着された状態にして、蓋体3の中央
部、即ち、噴射ヘッド部5の頂部に対向する天板部分3
2には、図2(a)に示すように、一端がヒンジ結合3
4されると共に他端に係止部35を設けた略長方形状を
した押圧片33が、スリット38と連結部39とにより
破断可能に形成されているが、通常は前記押圧片33の
上面には不意の破断を防ぐためのシール6が貼着されて
おり、また、該シールには商品名や内容物質の表示がな
されている。そして、このような構造に形成された蓋体
3はエアゾール容器1の噴射ヘッド部5を覆うように被
せられて、図4に示したようにして、押圧片33を押圧
することにより破断せしめて使用するようにしたもので
ある。
【0020】上記のように構成した蓋体3を、図2
(b)に示すように被せた本願発明のエアゾール容器1
は、シール部分6を剥がしてから、図3に示すように、
指先Fにより押圧片33を上方から強く押圧すると、連
結片39が破断して押圧片33がヒンジ部34を支点と
して蓋体3内へ押し下げられる。押し下げられた押圧片
33は、図4に示すように、その下面に設けられた突起
部33aが噴射ヘッド部5の天辺に当接して、噴射ヘッ
ド部6を下方へ押し下げるので、噴射ヘッド部のステム
が容器内に押し込まれる結果、エアゾール容器1内に収
容されている加圧ガスや噴射物質が、ステムの噴射路を
通って噴射ヘッド部5のノズル5aの先端から矢印のよ
うに噴射される。
【0021】上記のようにして押圧片33が押し下げら
れる際には、押圧片33はヒンジ部34を支点として蓋
体3内へ旋回して、押圧片33の先端部の係止部35が
天板から垂設された係止片37を外側に押し広げるよう
に接して、その先端部に設けた係止部35の凹溝が係止
片に係合して噴射ヘッド部5を噴射状態に維持されて、
エアゾール容器1内の内容物は連続した噴射が続けられ
る。しかし、噴射ヘッド部5の周囲と上端部が蓋体3に
よって覆われているので、ノズル5aから噴出した内容
物は、蓋体3の胴部31や天板32、係止片37等に衝
突して、蓋体の内部に一度閉じ込められてから、加圧用
のガスのみが押圧片33が破断された開口部から緩やか
に外部へ放出されるされることになる。
【0022】従って、内容物が勢い良く外部へ飛び散っ
て周辺の人や場所を汚したり、ノズル5aから噴出した
ガスが作業する人に強く噴き付けられて、吸い込んだり
する恐れもない。また、容器本体内のガスだけを抜き取
りたい場合には、噴射状態にしたエアゾール容器1に蓋
体3を装着したままの状態にして、エアゾール容器1を
倒立した状態の姿勢にしておけば、容器内のガスだけを
自動的に最後まで完全に放出することができる。
【0023】以上、実施例に基づいて説明した本願発明
は、蓋体3の天板部32に破断可能に設けた押圧片33
が押圧されて蓋体内に押し込まれた時に、押圧片33の
先端部は傾斜した天板部32の押圧片33の下端部に設
けられたヒンジ部34を中心に旋回して、係止片を押し
外向きに広げるようにして押し下げられるので、押圧片
と係止片との間に隙間がなくて、押圧片33を押し込ん
だ指先が挟まれて怪我するような危険もないし、また、
噴射ヘッド部5から噴出した内容物が蓋体の開口部から
勢い良く飛び散ることも抑制される。
【0024】また、図2に示したように、押圧片33の
裏面には、噴射ヘッド部5の上端部5bに垂直に当接す
るようにした突起部33aが設けられているので、噴射
ヘッド部のステムは真っ直ぐに容器本体内に押し込むこ
とができる。押圧片の突起部33aの表面を梨地状の凹
凸面に形成しておくと、押し込まれる押圧片33が噴射
ヘッド部に接触して滑るようなこともなくて、噴射ヘッ
ド部5の押込み操作を容易に、且つ、円滑に行うことが
できる。また、本願発明における押圧片33の形状は、
図示したような長方形に限られるものではなくて、噴射
ヘッドや蓋体の形状に合わせて他の適切な形状にするこ
とも可能である。さらに、蓋体の天板部に、取扱法の説
明や効能書き等を表示したシール5を貼り付けておけ
ば、押圧片33が不意に破断することが防止できる。
【0025】
【発明の効果】本願の発明は、蓋体の天板に破断可能に
設けた押圧片を蓋体の内部設けた係止片に係合可能に形
成してあるので、エアゾール容器の内部に残留するガス
を放出する際に、押圧片により噴射ヘッドを押し下げた
噴射状態に維持することかできるので、内容物を自動的
に最後まで完全に放出することができる。
【0026】また、蓋体は合成樹脂の射出成形により一
体成形できるような構造にしたので、従来のものに比べ
て構造が簡単で、且つ、安価に製造することができる。
更に、蓋体の天板部を斜めにしたことにより、商品を陳
列棚その他に置いた場合にも、押圧片の保護シール面に
印刷された商品名や内容等の表示が見やすいことにもな
る。そして、エアゾール容器を片手で持った状態で噴射
ヘッドの押し込み操作を容易に、しかも確実に行うこと
ができて、更に、操作する人や周囲の人と場所に内容物
を吹きかけることもないので、環境衛生上からも歓迎さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の蓋体を嵌着したエアゾール容器を示
す斜視図である。
【図2】(a)は本願の蓋体の平面図であり、(b)は
蓋体を嵌着したエアゾール容器の上部の部分断面図であ
る。
【図3】本願の蓋体の押圧片を押し込み操作を示す斜視
図である。
【図4】蓋体の押圧片が押し込まれて噴射する状態を示
す部分断面図である。
【図5】従来技術を示す部分断面図で、(a)は通常状
態を、(b)は噴射状態を示したものである。
【図6】本願発明の先行例を示した部分断面図である。
【符号の説明】
1. エアゾール容器 2. 容器本体 2a.巻き締め部 3. 蓋体 4. 開口密閉蓋部 5. 噴射ヘッド部 6. シール部 31.円筒上胴部 32.天板部 33.押圧片 34.ヒンジ部 35.係合部 36.係合凹部 37.係合片 38.スリット 39.連結片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月6日(1999.10.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】本願発明で用いる蓋体3の具体的な構造
は、図2に示すように、円筒状に形成した胴部31と、
該胴部の上端部に平板状の天板32を傾斜せしめた状態
に連接すると共に、前記円筒状胴部31の下端部の内周
面には容器本体2の上部に形成された巻き締め部2a
係合する係合凹部36を形成して、該係合凹部でエアゾ
ール容器の容器本体2の頭部に着脱自在に嵌着されるよ
うに構成されており、更に、前記天板部32の略中央部
には、容器本体2の噴射ヘッド5を下方へ押圧するため
の押圧片33が破断可能に設けられており、このような
構造をした蓋体3を、合成樹脂の射出成形により一体構
造に成形したものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、図2に示したように、押圧片33の
裏面には、噴射ヘッド部5の上端部5bに垂直に当接す
るようにした突起部33aが設けられているので、噴射
ヘッド部のステムは真っ直ぐに容器本体内に押し込むこ
とができて、噴射ヘッド部5の後端が開口密閉蓋部4の
上面に設けた突起片に接して停止する。押圧片の突起部
33aの表面を梨地状の凹凸面に形成しておくと、押し
込まれる押圧片33が噴射ヘッド部に接触して滑るよう
なこともなくて、噴射ヘッド部5の押込み操作を容易
に、且つ、円滑に行うことができる。また、蓋体の天板
部に、取扱法の説明や効能書き等を表示したシール5を
貼り付けておけば、押圧片33が不意に破断することが
防止できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に形成した胴部と該胴部の上端部
    に傾斜して連接した天板部とからなるエアーゾール容器
    の蓋体を合成樹脂の射出成形により一体成形したもので
    あって、前記円筒状胴部の下端部の内周面には容器本体
    の上部に形成された巻き締め部の環状突起に係合する係
    合凹部を設けて容器本体に着脱可能に形成して、また、
    前記天板部の中央部分には容器本体の噴射ヘッドを押圧
    するためのヒンジ結合してなる押圧片を破断可能に設け
    ると共に、天板部の裏面には前記押圧片の先端係合部に
    係合する係止片を垂設して、容器内の内容物質を連続し
    て噴射可能にしてなることを特徴とするエアーゾール容
    器の蓋体。
  2. 【請求項2】 前記蓋体の天板部に設けた押圧片は、傾
    斜した下端部分がヒンジ結合されていて、上端先端部に
    は前記係止片に係止する係合部が設けられてなることを
    特徴とする請求項1に記載するエアーゾール容器の蓋
    体。
  3. 【請求項3】 前記蓋体の天板部に設けた押圧片は、上
    端先端部に設けられた係合部に前記係止片の先端部が嵌
    合可能な凹溝が形成されてなることを特徴とする請求項
    1または2に記載するエアーゾール容器の蓋体。
  4. 【請求項4】 前記蓋体の天板部に設けた押圧片は、周
    縁部に設けたスリットと連結片とヒンジ部とにより破断
    可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    するエアーゾール容器の蓋体。
  5. 【請求項5】 前記蓋体の天板部に設けた押圧片は、押
    圧力により破断して押し下げられる際に、ヒンジ結合部
    を支点として先端部の係合部が前記係止片を押し広げる
    ようにして旋回するようにもうけられていることを特徴
    とする請求項1に記載するエアーゾール容器の蓋体。
  6. 【請求項6】 前記蓋体の天板部に設けた押圧片は、そ
    の裏面が噴射ヘッド部の上部に接する部分に噴射ヘッド
    部を垂直に押し下げることが可能な形状をした突起部が
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至5に記載
    するエアーゾール容器の蓋体。
  7. 【請求項7】 前記蓋体の天板部に設けた長方形状をし
    た押圧片は、略長方形状に形成されてなることを特徴と
    する請求項1乃至6に記載するエアーゾール容器の蓋
    体。
JP28054799A 1998-12-28 1999-09-30 エアーゾール容器の蓋体 Expired - Fee Related JP4071404B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28054799A JP4071404B2 (ja) 1999-09-30 1999-09-30 エアーゾール容器の蓋体
US09/899,913 US6564977B2 (en) 1998-12-28 2001-07-09 Cap for mounting on aerosol container
US10/384,654 US6763979B2 (en) 1998-12-28 2003-03-11 Cap for mounting on an aerosol container
US10/787,230 US6899253B2 (en) 1998-12-28 2004-02-27 Cap for mounting on an aerosol container

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28054799A JP4071404B2 (ja) 1999-09-30 1999-09-30 エアーゾール容器の蓋体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001097466A true JP2001097466A (ja) 2001-04-10
JP4071404B2 JP4071404B2 (ja) 2008-04-02

Family

ID=17626592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28054799A Expired - Fee Related JP4071404B2 (ja) 1998-12-28 1999-09-30 エアーゾール容器の蓋体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4071404B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002096777A1 (fr) * 2001-05-31 2002-12-05 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Reservoir aerosol pourvu d'un bouchon
WO2006013789A1 (ja) * 2004-08-06 2006-02-09 Sigeru Matsuyama エアゾール容器のガス抜きキャップ
JP2006240735A (ja) * 2005-02-02 2006-09-14 Mitani Valve Co Ltd 連続作動モード保持機構,連続作動モード保持機構を備えたエアゾール式製品および、エアゾール式製品の操作ボタン保護部材
JP2007320621A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd ガス抜き機構付きキャップ
JP2008030845A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd エアゾール容器用オーバーキャップおよびオーバーキャップ付きエアゾール容器
JP2009107713A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Yoshino Kogyosho Co Ltd オーバーキャップ付エアゾール容器
JP2012086169A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Daikin Industries Ltd 静電噴霧装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002096777A1 (fr) * 2001-05-31 2002-12-05 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Reservoir aerosol pourvu d'un bouchon
AU2002304138B2 (en) * 2001-05-31 2008-08-07 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Capped aerosol container
KR100877896B1 (ko) * 2001-05-31 2009-01-14 요시노 코교쇼 가부시키가이샤 캡이 부착된 에어로졸 용기
CN100455494C (zh) * 2001-05-31 2009-01-28 株式会社吉野工业所 带盖气溶胶容器
WO2006013789A1 (ja) * 2004-08-06 2006-02-09 Sigeru Matsuyama エアゾール容器のガス抜きキャップ
JP2006240735A (ja) * 2005-02-02 2006-09-14 Mitani Valve Co Ltd 連続作動モード保持機構,連続作動モード保持機構を備えたエアゾール式製品および、エアゾール式製品の操作ボタン保護部材
JP2007320621A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd ガス抜き機構付きキャップ
JP2008030845A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd エアゾール容器用オーバーキャップおよびオーバーキャップ付きエアゾール容器
JP2009107713A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Yoshino Kogyosho Co Ltd オーバーキャップ付エアゾール容器
JP2012086169A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Daikin Industries Ltd 静電噴霧装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4071404B2 (ja) 2008-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1842799B1 (en) Head cap for aerosol sprayer
US6564977B2 (en) Cap for mounting on aerosol container
JP2001097466A (ja) エアーゾール容器の蓋体
JP2589452Y2 (ja) 液体射出装置
JP3813833B2 (ja) 噴射ボタン装置
JP2001055284A (ja) エアゾール容器用残留ガス除去用蓋装置
JP2001130659A (ja) エアゾール容器の蓋体
JP4062837B2 (ja) エアーゾール容器の内容物を排出する方法とその容器の蓋体
TW548142B (en) Aerosol can with cap
JP2006044705A (ja) ガス抜き用ストッパ部材付きトリガー式エアゾール噴射装置、およびトリガー式エアゾール噴射器
JP3744613B2 (ja) エアゾール容器用噴射カバー
JP2001158487A (ja) 内容物の排出に適したエアゾール容器の蓋体とそれを用いたエアゾール容器の廃棄方法
JP2006219186A (ja) 噴射部材
US4121735A (en) System for quantity-controlled spraying of a liquid active ingredient
JP3056237U (ja) エアゾール容器のキャップ
JP3046067U (ja) エアゾール容器用残留ガス除去用蓋装置
JP2001000891A (ja) エアゾール容器のガス抜き兼用キャップ
JP4301547B2 (ja) 噴出装置、および噴出器
JPH08151065A (ja) ディスペンサ−用係止具
JP3964161B2 (ja) エアゾール容器の残留ガス抜き取り用キャップ
JP3716960B2 (ja) 分解可能なエアゾール容器
JPS6014519Y2 (ja) エアゾ−ル容器用オ−バ−キヤツプ
JP3026199B2 (ja) スプレー缶用安全キャツプを格納する梱包方法と装置
JP2580652Y2 (ja) エアゾール容器の噴射釦
JP2543922Y2 (ja) エアゾ―ル罐用ロングノズル付スプレ―キャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070625

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071016

R155 Notification before disposition of declining of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees