JP4636740B2 - 交換レンズ及びそれを有するカメラシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は交換レンズ及びそれを有するカメラシステムに関し、撮影光学系や投射レンズ系等において、カメラ本体とレンズ本体(交換レンズ)を結合する為のマウント構造を適切に設定し、撮影系のバックフォーカスの調整を容易に行うことができる各種の光学機器に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
カメラ本体に交換レンズを着脱可能に装着し、撮影を行うようにしたカメラシステムではカメラ本体と交換レンズとの間の結合手段としてバヨネット構造をしたマウントを有する構造が多く用いられている。これらのバヨネット構造を有したマウントの間は、水密的な構造ではなく、雨などでマウント部の外周に水滴が付着した場合にはマウント当接面から毛管現象によりカメラ本体と交換レンズの内部に水分が浸入してしまう。水密的構造をとるには、バヨネット部の外周に弾性部材を設けたり、カメラマウントとレンズマウントの当接面に弾性部材を圧接するような構成をとりマウント同士が水密的構成となるようにしている。
【0003】
例えば、特公昭61−24983号公報では、撮影レンズ(交換レンズ)をカメラ本体に装着するときにカメラマウントに設けられた環状の部材がスラスト方向に移動し、この環状のパッキング部材を撮影レンズの取り付け壁面に圧接させ水密的に結合する構成を開示している。また、特開平7−114088号公報では、レンズマウントもしくはカメラマウントの外周部に環状の弾性部材を配置し、マウントが結合したときに弾性部材が他方のマウントに当接する構造をとり水密的に結合する構成を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
交換レンズをカメラ本体に装着するとき、バックフォーカスの調整ができることや、交換レンズがカメラ本体に水密的に装着されるようにしている。
【0005】
レンズ鏡筒の組立調整を行う場合、上記のようなバヨネット構造のレンズマウントの場合には、レンズマウントの面を切削してバックフォーカスなどの調整を行うことは可能であるが、レンズマウントとレンズ鏡筒との結合部からの水分の進入は否めない。
【0006】
レンズマウントの外周に弾性部材を設ける構成において、弾性部材をレンズマウントとマウントリングとの間に挟み込んで弾性部材を保持する方法では、レンズマウントを研削したり、レンズマウントとマウントリングとの間にワッシャーを挟み込むと、弾性部材の先端が相手のカメラマウントに接する量に変化が生じてしまい水密的構成を保つことが困難になってくる。
【0007】
また、上記公報による水密的構成によるマウント構造にはレンズの調整方法が明示されていない。
【0008】
本発明はカメラマウントとレンズマウントとの水密的結合の関係を変化させることなく、バックフォーカスの調整を行うことができる交換レンズ及びそれを有するカメラシステムの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の交換レンズはカメラ本体のカメラマウントと着脱可能に結合するレンズマウントを有する交換レンズにおいて、
カメラ本体に装着されたときにカメラマウントの外周の一部と水密的に当接する、該レンズマウントの外周に設けた円環状の弾性部材と、
該レンズマウントと当接する円環状の第1筒と、
該第1筒と嵌合するレンズ鏡筒本体の一部を構成する第2筒と、を具備し、
該レンズマウントと該第1筒とにより該円環状の弾性部材を狭持し、該第1筒と該第2筒とは光軸と直交する面で当接し、該第1筒と該第2筒との当接面のうち少なくとも一方の当接面はバックフォーカス調整の為、切削可能な面であり、該第1筒の貫通穴を通るビスによって該第1筒を該レンズマウントと該第2筒とで挟持することを特徴としている。
請求項2の発明は請求項1の発明において、前記第1筒の当接面が切削されていることを特徴としている。
請求項3の発明は請求項1又は2の発明において、前記第2筒の外側に設けられたズーム操作環を有し、
光軸方向において該ズーム操作環と前記第1筒との間には、前記バックフォーカス調整における切削後でも前記ズーム操作環と前記第1筒とが当接しないように、予め空間が設けられていることを特徴としている。
請求項4の発明は請求項3の発明において、光軸と直交する方向において、前記第1筒は、前記第2筒と前記ズーム操作環とに対してオーバーラップしていることを特徴としている。
【0010】
請求項の発明の交換レンズはカメラ本体のカメラマウントと着脱可能に結合するレンズマウントを有する交換レンズにおいて、
カメラ本体に装着されたときにカメラマウントの外周の一部と水密的に当接する、該レンズマウントの外周に設けた円環状の弾性部材と、
該レンズマウントと当接する円環状の第1筒と、
該第1筒と嵌合するレンズ鏡筒本体の一部を構成する第2筒と、を具備し、
該レンズマウントと該第1筒とにより該円環状の弾性部材を狭持し、該第1筒と該第2筒との間にはバックフォーカス調整用の調整部材が設けられており、該第1筒の貫通穴を通るビスによって該第1筒を該レンズマウントと該第2筒とで挟持することを特徴としている。
請求項6の発明は請求項1乃至5のいずれか1項の発明において、前記第1筒と嵌合する第2筒との嵌合部には水密的手段が設けられていることを特徴としている。
【0011】
請求項7の発明のカメラシステムは請求項1乃至6のいずれか1項に記載の交換レンズがカメラ本体に装着されていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は、本発明の交換レンズの実施形態1のレンズ鏡筒の一部分を示す要部断面図(1部拡大図)である。図1を使って本発明の構成を説明する。
【0014】
図1では、カメラ本体(不図示)との結合はされていないが、マウント(レンズマウント)11の嵌合部11aと当接面11bがカメラ本体のカメラマウント(不図示)の嵌合部・当接部とに嵌めあわされ、当接し結合状態となる。マウント11にはバヨネット爪が3箇所角度方向を略均等にして配置されている。
【0015】
カメラマウントにも同様にバヨネット爪が3箇所角度方向を略均等にして配置されている。
【0016】
防水ゴム(弾性部材)12は、シリコンゴムで形成されているので多少の凹凸部には密着するように変形する。防水ゴム12の密着部(一部)12aがカメラボディの平面部(不図示)に押し付けるように変形しながら水密的に当接し、マウント結合部からカメラボディ内への水の浸入を防止する。
【0017】
マウントリング(第1筒)13には、マウント11と嵌合する嵌合径13aがあり、マウント11の嵌合部11dと合わさり、マウント11とレンズ本体の中心を合わせている。
【0018】
マウントリング13とマウント11の間には、防水ゴム12が狭持されている。マウントリング13とマウント11によって構成される空間に防水ゴム12が嵌る構造であるが、防水ゴム12の方が、前述の空間よりも多少大きく形成されているために、マウントゴム12は、狭持部12bで圧縮され挟まれている。以上のように本実施形態ではレンズマウント11の外周に円環状の弾性部材(防水ゴム)12を設け、該レンズマウントと当接する円環状の第1筒(マウントリング)13とを具備し、該円環状の弾性部材の一辺(密着部)12aがカメラマウントの外周に設けられた平面部に水密的に当接する構造として、該円環状の弾性部材12の他方の辺(挟持部)12bが該レンズマウント11と該第1筒に狭持される構造としている。
【0019】
このため、マウント11とマウントリング13の間から毛管現象によってレンズ内部に水分が浸入することはない。また、マウント結合時に、レンズ鏡筒本体は、カメラに対して回転して取り付けられるため、防水ゴム12はカメラボディと擦れて取り付けられるが、圧縮狭持されているために捻られる力によって回転してしまうこともなくカメラボディとの水密的接合に不具合が発生しにくい。
【0020】
マウントリング13と固定筒(第2筒)14は、マウントリング嵌合部13bと固定筒嵌合部14aとで嵌め合わされ、マウントリング13と固定筒14の中心が合わせられており、故にマウント11と固定筒14の中心が合っていることとなる。マウントリング13のマウントリング嵌合部13bと固定筒14の固定筒嵌合部14aとの嵌合部には、にじみ防止剤(フッ素系塗料)やシリコン系グリスが塗布されている。これらの素材を塗布することによりマウントリング13のマウントリング嵌合部13bと固定筒14の固定筒嵌合部14aとの嵌合部から毛管現象によって侵入してくる水滴を阻止し、水密的構造としている。固定筒14の端面14bは、マウントリング13に設けたマウントリング切削面13cとが当接し結合される。 マウント11とマウントリング13と固定筒14は、数本のビス16にて互いに固着される。マウントリング13には貫通穴13dが設けられており、マウント11の貫通穴を貫通したビス16がマウントリング13の貫通穴13dを通り、固定筒14のネジ穴14cに螺合し、マウントリング13をマウント11と固定筒14で狭持している。
【0021】
ズーム操作環15は、固定筒14と嵌合し、スラスト方向には、カムフォロア(不図示)によって規制され定位置回転可能に構成されている。ズーム操作環15と固定筒14のスラスト方向の間には空間15aが設けられており、この空間15aには、シリコン系のグリスが塗布されている。シリコン系のグリスは撥水性がよく、隙間から毛管現象によって侵入してくる水滴を阻止するのに都合がよい。
【0022】
ズーム操作環15とマウントリング13との間には、後述するバックフォーカスの調整によって変化する調整量のうち、マウント11と固定筒14の間隔が縮まる方向の量を見込んであらかじめ空間15bを設けてある。また、バックフォーカスの調整によって変化する調整量のうち、マウント11と固定筒14の間隔が伸びる方向の量を見込んであらかじめマウントリング13とズーム操作環15がオーバーラップして構成されている。上記のことから、バックフォーカスの調整によって固定筒14とマウント11の間隔が変化した場合に、縮み方向の時には、マウントリング13がズーム操作環15に当接して動作不良になることはなく、また伸び方向の時には、ズーム操作環15とマウントリング13の間隔が開きすぎて外観上不要な溝が露出することが無く構成されている。
【0023】
ズーム操作環15が回転すると、カム環17に固着されているズームレバー(不図示)とズーム操作環15が相対回転するように構成されているためにカム環17を回転させる。
【0024】
カム環17には、カム溝(不図示)が形成されており、それぞれのカム溝は、1群レンズ鏡筒、3群レンズ鏡筒、4群レンズ鏡筒に設けられたカムフォロアー(いずれも不図示)が嵌合し、カムフォロアーは、案内筒に設けられている直進溝(不図示)にも嵌合している。カム環17の回転により、カムフォロアーは、カム環17のカム溝と案内筒に設けられている直進溝にそって移動する。1群レンズ鏡筒・3群レンズ鏡筒・4群レンズ鏡筒は、いずれも直進移動し、ズームレンズの焦点距離を変化させる変倍系を構成している。
【0025】
上記の方法においては、マウントリング嵌合部13bと固定筒14の固定筒嵌合部14aとの嵌合部に毛管現象で進入してくる程度の水滴であれば、問題は無いが、圧力が掛かって水が侵入するような環境においては、水の侵入は否めない。このような環境において使用される場合にはマウントリング嵌合部13bと固定筒14の固定筒嵌合部14aとの嵌合部にOリングを用いて水の侵入を防ぐ事が可能である。また、マウントリング13とズーム操作環15の間の部分にも同様のことが言え、ズーム操作環15と固定筒14のスラスト方向の間の空間15aにOリングを用いて水の侵入を防ぐことが可能となる。
【0026】
以下レンズ鏡筒の最終調整であるズームレンズのバックフォーカス調整についての方法を記載する。バックフォーカス調整は、ピントコリメータなどの工具を用いて調整を行う。本実施形態においては、ズームレンズの鏡筒のバックフォーカス調整方法を記述する。バックフォーカス調整は、レンズ・鏡筒の部品の作製誤差によって生じる無限ピントのずれ即ち、無限遠物体に焦点合わせをしたときの、レンズ鏡筒の所定面から焦点面までの距離の設計値からのずれを修正する作業である。コリメータのバックフォーカスを0にセット(正規化)しコリメータにレンズ本体を装着する。ズーム操作環15を回転させ、焦点距離を望遠端側にセットする。フォーカスユニットに構成されている不図示の距離目盛の無限表示位置をレンズの基準指標に、フォーカスキーを回転させ、第2群レンズを進退させ無限遠物体にピントをあわせる。この状態において、コリメータのチャートを確認し、コリメータのフランジバックを調整し無限ピントを合わせこむ。このときのピントのずれ量を読み取る。この状態からズーム操作環を広角端側にセットし、再度コリメータのチャートを確認し、無限遠物体にピントが合った状態になっているかを確認する。この状態において無限位置が移動していなければ読み取ったピントずれ量がバックフォーカスのずれ量(設計値、又は基準値からのずれ量)となる。確認時にピントがずれていた場合には、コリメータのチャートを確認し、バックフォーカスを調整し無限遠物体にピントを合わせこむ。再度ズーム操作環15を回転させ、焦点距離を望遠端側にセットする。コリメータのチャートを確認し、ピントのずれ量を読み取り、コリメータのフランジバックを調整し無限遠物体にピントを合わせこむ。この状態からズーム操作環15を広角端側にセットし、再度コリメータのチャートを確認し、無限遠物体にピントの合った状態になっているかを確認する。
【0027】
通常この作業を数回繰り返すことにより、望遠側と広角側のズーム位置において無限ピント調整が終了する。
【0028】
読み取ったバックフォーカスのずれ量から、マウントリング13のバックフォーカス調整用の調整部材としての切削可能な切削面13c(固定筒14の端面14bであっても良い。)を切削しバックフォーカスが所定値となるように合わせる作業となる。ズームレンズの調整前完成段階においては、レンズや部品の加工誤差のばらつきにより、マウントリング13の切削面13cは、バックフォーカスがマウントを厚くする方向にずれているか、薄くする方向にずれているかが不明である。上記の理由から、マウントリング13の切削面13cの切削量はあらかじめ各レンズ・鏡筒の作成誤差から生じるバックフォーカスのずれ量を計算で求め、マウントリングを厚くする方向にずれている最悪値よりもさらに厚く形成しておく。これにより、マウントリング13はバックフォーカスのずれ量に関係なく必ず切削され、固定筒14に嵌め合わされ取り付けられる。
【0029】
以上のように実施形態1ではレンズ鏡筒に構成されたレンズ群のバックフォーカスの調整を行う場合に、該第1筒の該第2筒との当接する面を光軸と直交する方向に設け、一方の第1筒側の当接面を切削して調整をする。若しくは他方の該第2筒側の当接面を切削して調整をするようにしている。
【0030】
これによってカメラマウントとレンズマウントの水密的結合の関係を変化させることなく、バックフォーカスの調整を容易に行っている。
【0031】
本実施形態では撮影レンズとして、ズームレンズを用いたが単一焦点距離の撮影系であっても、バックフォーカス調整は同じである。
【0032】
(実施形態2)
図2は本発明のレンズ鏡筒の実施形態2の要部断面図である。本実施形態におけるバックフォーカス調整を、図2のレンズ鏡筒の部分断面拡大図を用いて説明する。
【0033】
レンズ鏡筒の構成は、前記実施形態1とほぼ同等となっており、以下異なっている部分を中心に説明する。
【0034】
マウントリング(第1筒)213と固定筒(第2筒)214は、マウントリング嵌合部213bと固定筒嵌合部214aとで嵌め合わされ、マウントリング213と固定筒214の中心が合わせられており、故にマウント(レンズマウント)211と固定筒214の中心が合っていることとなる。固定筒214の端面214bとマウントリング213のマウントリング端面213cとの間に、光軸方向の距離を調整する調整ワッシャー(シート部材)217が当接し狭持されている。
【0035】
マウント211とマウントリング213と固定筒214は、数本のビス216にて固着される。マウントリング213と、調整ワッシャー217には貫通穴が設けられており、マウント211の貫通穴を貫通したビス216がマウントリング213と調整ワッシャー217の貫通穴を通り、固定筒214のネジ穴214cに螺合し、マウントリング213と調整ワッシャー217をマウント211と固定筒214で狭持している。
【0036】
バックフォーカス調整方法は、上記実施形態1と同様にバックフォーカス量を測定する。
【0037】
コリメータのバックフォーカスを0にセット(正規化)しコリメータにレンズ本体を装着する。ズーム操作環を回転させ、焦点距離を望遠端側にセットする。フォーカスユニットに構成されている不図示の距離目盛の無限表示位置をレンズの基準指標に、フォーカスキーを回転させ、第2群レンズを進退させ無限遠物体にピントをあわせる。この状態において、コリメータのチャートを確認し、コリメータのフランジバックを調整し無限ピントを合わせこむ。このときのピントのずれ量を読み取る。この状態からズーム操作環を広角端側にセットし、再度コリメータのチャートを確認し、無限遠物体にピントが合った状態になっているかを確認する。この状態において無限位置が移動していなければ読み取ったピントずれ量がバックフォーカスのずれ量となる。確認時にピントがずれていた場合には、コリメータのチャートを確認し、バックフォーカスを調整し無限遠物体にピントを合わせこむ。再度ズーム操作環215を回転させ、焦点距離を望遠端側にセットする。コリメータのチャートを確認し、ピントのずれ量を読み取り、コリメータのフランジバックを調整し無限遠物体にピントを合わせこむ。この状態からズーム操作環215を広角端側にセットし、再度コリメータのチャートを確認し、無限遠物体にピントの合った状態になっているかを確認する。
【0038】
通常この作業を数回繰り返すことにより、望遠側と広角側のズーム位置において無限ピント調整が終了する。
【0039】
バックフォーカスの調整ワッシャー217は、0.05mmと0.1mm飛びで数種類用意されている。厚みの組み合わせによりバックフォーカスを調整するが、2枚以上の組み合わせで0.05mm単位で調整することが可能となる。
調整ワッシャー217は、厚みによってメッキ処理を変えたり、材質を変えたりすることで視覚的に瞬時に厚みが認識できるように設定されている。
【0040】
読み取ったバックフォーカス量に合わせ、ワッシャ−の厚みを選択し、ワッシャ−の交換・追加によってバックフォーカスを変化させる。この時に、マウントリング213と固定筒214の間には、あらかじめ基準ワッシャ−が構成されている。基準ワッシャ−の厚みは、あらかじめ各レンズ・鏡筒の作成誤差から生じるバックフォーカスのずれ量を計算で求め、マウントを薄くする方向にずれている最悪値よりもさらに厚く形成しておく。これにより、バックフォーカスのずれ量が最悪値にあった場合においてもワッシャ−が少なくとも1枚構成され、マウントリング213と固定筒214の間に狭持され取り付けられる。
【0041】
以上のように実施形態2では該第1筒と該第2筒の間に少なくともひとつの薄いシートを狭持してバックフォーカスを調整するようにしている。
【0042】
これによってカメラマウントとレンズマウントの水密的結合の関係を変化させることなく、バックフォーカスの調整を容易に行っている。
【0043】
【発明の効果】
本発明によればカメラマウントとレンズマウントとの水密的結合の関係を変化させることなく、バックフォーカスの調整を行うことができる交換レンズ及びそれを有するカメラシステムを達成することができる。
【0044】
特に本発明によればレンズマウントの外周に配置された円環状の弾性部材をレンズマウントと当接する円環状の第1筒との間に狭持し、円環状の弾性部材の一辺がカメラマウント外周に設けられた平面部に水密的に当接する構造にすることにより、レンズ鏡筒に構成されたレンズ群のバックフォーカスの調整を行う場合に、第1筒のレンズマウントと当接する面と相対する面を切削して調整をするか、若しくは、第1筒のレンズマウントと当接する面に少なくともひとつの薄いシートを狭持して調整をすることで、カメラマウントとレンズマウントの水密的結合の関係を変化させることなく撮影レンズのバックフォーカスの調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の交換レンズの実施形態1を示した一部断面図。
【図2】 本発明の交換レンズの実施形態2を示した一部断面図。
【符号の説明】
11 マウント(レンズマウント)
12 防水ゴム(弾性部材)
13 マウントリング(第1筒)
14 固定筒(第2筒)
15 ズーム操作環
16 ビス
17 カム環
14b、13c 当接面
13b、14a 嵌合部
217 調整部材(シート部材)
211 マウント
213 マウントリング
214 固定筒
215 ズーム操作環

Claims (7)

  1. カメラ本体のカメラマウントと着脱可能に結合するレンズマウントを有する交換レンズにおいて、
    カメラ本体に装着されたときにカメラマウントの外周の一部と水密的に当接する、該レンズマウントの外周に設けた円環状の弾性部材と、
    レンズマウントと当接する円環状の第1筒と、
    該第1筒と嵌合するレンズ鏡筒本体の一部を構成する第2筒と、を具備し、
    該レンズマウントと該第1筒より該円環状の弾性部材を狭持、該第1筒と該第2筒は光軸と直交する面で当接し、該第1筒と第2筒との当接面のうち少なくとも一方の当接面はバックフォーカス調整の為、切削可能な面であり、該第1筒の貫通穴を通るビスによって該第1筒を該レンズマウントと該第2筒とで挟持することを特徴とする交換レンズ。
  2. 前記第1筒の当接面が切削されていることを特徴とする請求項1に記載の交換レンズ。
  3. 前記第2筒の外側に設けられたズーム操作環を有し、
    光軸方向において該ズーム操作環と前記第1筒との間には、前記バックフォーカス調整における切削後でも前記ズーム操作環と前記第1筒とが当接しないように、予め空間が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の交換レンズ。
  4. 光軸と直交する方向において、前記第1筒は、前記第2筒と前記ズーム操作環とに対してオーバーラップしていることを特徴とする請求項3に記載の交換レンズ。
  5. カメラ本体のカメラマウントと着脱可能に結合するレンズマウントを有する交換レンズにおいて、
    カメラ本体に装着されたときにカメラマウントの外周の一部と水密的に当接する、該レンズマウントの外周に設けた円環状の弾性部材と、
    レンズマウントと当接する円環状の第1筒と、
    該第1筒と嵌合するレンズ鏡筒本体の一部を構成する第2筒と、を具備し、
    該レンズマウントと該第1筒より該円環状の弾性部材を狭持、該第1筒と第2筒との間にはバックフォーカス調整用の調整部材が設けられており、該第1筒の貫通穴を通るビスによって該第1筒を該レンズマウントと該第2筒とで挟持することを特徴とする交換レンズ。
  6. 前記第1筒と嵌合する第2筒との嵌合部には水密的手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の交換レンズ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の交換レンズカメラ本体に装着されていることを特徴とするカメラシステム。
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