JPH07128718A - カメラのマウント機構 - Google Patents

カメラのマウント機構

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Publication number
JPH07128718A
JPH07128718A JP27241293A JP27241293A JPH07128718A JP H07128718 A JPH07128718 A JP H07128718A JP 27241293 A JP27241293 A JP 27241293A JP 27241293 A JP27241293 A JP 27241293A JP H07128718 A JPH07128718 A JP H07128718A
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JP
Japan
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mount
camera
side mount
elastic member
ring
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Withdrawn
Application number
JP27241293A
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English (en)
Inventor
Atsushi Hirayama
淳 平山
Masaki Tokui
正樹 徳井
Takuo Awane
卓夫 粟根
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、従来のマウント機構で防水のため
に水密的に圧着する部材同士の摩耗を防いで耐久性を向
上させ、摺動による回動摩擦力を少なくし、撮影レンズ
鏡筒のカメラボディへの装着時の回転トルクを軽減す
る。 【構成】 カメラ側マウント2にレンズ側マウント1を
着脱自在に装着するマウント機構において、上記両マウ
ント1,2の一方に光軸周りに回動自在に設けられたリ
ング状部材3と、このリング状部材3の表面に上記他方
のマウントとの当接面より突出するように設けられ、上
記両マウント1,2の連結時に上記他方のマウントの当
接面に押圧されて弾性変形するリング状の弾性部材4と
を具備し、該弾性部材4と上記他方のマウントとの摩擦
力が、上記リング状部材3と上記一方のマウントとの回
動摩擦力よりも大となるように設定されていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラのマウント機
構、詳しくは撮影レンズ交換式カメラにおいて撮影レン
ズ鏡筒とカメラボディとを防水のために水密的に結合す
るようにしたカメラのマウント機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】交換用撮影レンズ鏡筒を着脱自在に装着
できる撮影レンズ交換式カメラにおいては、撮影レンズ
鏡筒とカメラボディの間に設けられたマウント機構によ
って、撮影レンズ鏡筒とカメラボディとが連結され、一
体化されるようになっている。このマウント機構には種
々の構造のものがあるが、現在の一眼レフレックスカメ
ラではバヨネット方式のマウント機構が一般的である。
【0003】図6は、通常のバヨネットマウントを配設
したカメラのカメラボディを示している。このカメラボ
ディ111の前面の中央位置に若干突出して形成された
台座112に、リング状のカメラ側マウント113を取
付用ビス114によって固着することにより、撮影レン
ズ取付部が構成される。
【0004】上記カメラ側マウント113には、その3
等分位置に透孔115が穿設されており、台座112に
は、この透孔115に対向する位置にネジ孔がそれぞれ
配設されている。カメラ側マウント113は、取付用ビ
ス114を上記透孔115に挿通させて、台座112の
ネジ孔に螺入させることにより固着されている。なお、
カメラ側マウント113に設けられた透孔115の前端
部側の開口縁部には座ぐり加工が施されており、カメラ
側マウント113を台座112に固着した状態で、各ビ
ス114の皿状頭部はカメラ側マウント113の前面よ
り突出しないようになっている。
【0005】また、上記カメラ側マウント113の内周
面には、そのほぼ3等分位置にバヨネット爪115aが
それぞれ配設されており、カメラ側マウント113の背
面側には、上記バヨネット爪115aに対応する位置に
部分円弧状のマウント板バネ(図示せず)が配設されて
いる。そして、このバヨネット爪115aと撮影レンズ
鏡筒側に設けられたバヨネット爪とが係合して、撮影レ
ンズ鏡筒とカメラボディ111を連結するようになって
いる。
【0006】撮影レンズ鏡筒をカメラボディ111に装
着した状態においては、上記部分円弧状のマウント板バ
ネは、撮影レンズ鏡筒側のバヨネット爪の内端面に当接
して、該撮影レンズ鏡筒をカメラボディ111に強い力
で押し付けて保持するようになっている。
【0007】このように構成された通常のバヨネットマ
ウント機構においては、撮影レンズ鏡筒とカメラボディ
間の防水等については何らの考慮もはらわれておらず、
雨中の撮影等によってカメラが濡れた場合には、撮影レ
ンズ鏡筒とカメラ本体との間の極めて狭い隙間から水等
が侵入し、精密なカメラの構成部品にカビを発生させた
り、腐蝕させたり、またフィルムを駄目にしたりする欠
点がある。そこで、このような欠点を解決するためにカ
メラボディのカメラ側マウントに防水性を施したもの
が、従来より種々提案されている。
【0008】例えば、実公昭61−39403号公報で
開示されているカメラの防水マウント機構は、撮影レン
ズ鏡筒側のレンズ側マウントとカメラボディのカメラ側
マウントのうち、いずれか一方に円環状低摩擦部材を、
他方に水密性の円環状弾性部材をそれぞれ配設し、撮影
レンズ鏡筒をカメラボディに装着する際に、これらを互
いに当接し、円環状弾性部材が押圧されることにより、
撮影レンズ鏡筒とカメラボディとの間を水密的に結合さ
せるようにしたものである。
【0009】また、特公昭61−24983号公報で開
示されているカメラの防水マウント機構は、撮影レンズ
鏡筒をカメラボディに装着する際に、カメラ側マウント
部に設けられた環状の部材がスラスト方向に移動し、こ
の環状のパッキング部材を交換用撮影レンズ鏡筒取付部
の壁面に圧接させて、撮影レンズ鏡筒とカメラボディと
の間を水密的に結合させるようにしたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、通常の撮影
レンズ交換式カメラのマウント面には、カメラボディ側
から撮影レンズ鏡筒側に駆動力を伝えるためのカプラー
穴や、マウント自体をカメラボディに固定するためのネ
ジ孔等が設けられており、上記実公昭61−39403
号公報や上記特公昭61−24983号公報で開示され
ている手段のように、マウント面上に配設される上述の
既存の部材等と干渉しない位置に防水機構を加設しよう
とすると、マウント自体の外径が大型化してしまうとい
う問題点がある。
【0011】また、上記実公昭61−39403号公報
に開示の手段は、カメラ本体側のマウントに配置された
円環状弾性部材が、撮影レンズ装着時に撮影レンズ鏡筒
側のマウントに配置された低摩擦部材に押圧されるよう
になっているので、撮影レンズ鏡筒をカメラボディに着
脱する際の回転トルクは、多少は軽くなってはいるが、
円環状弾性部材と低摩擦部材が摺動することによる着脱
時の負荷トルクは、通常のマウントより重くなってしま
うという問題点がある。
【0012】さらに、撮影レンズ鏡筒のカメラボディへ
の着脱時に、上記円環状弾性部材と低摩擦部材とが相対
的に摺動し合う機構になっているので、何度も撮影レン
ズ鏡筒のカメラボディへの着脱を行なうような過酷な使
用条件下においては、天然ゴム、合成ゴム等の部材から
なる上記円環状弾性部材が摩耗し、最終的には水密化さ
れているはずのカメラボディ側のマウントと撮影レンズ
鏡筒側のマウントとの隙間から水等が侵入してしまい、
本来の目的である防水化が達成されないことになってし
まう。そして、上記円環状弾性部材の摩耗等によって、
その表面が荒れてくると、撮影レンズ鏡筒のカメラボデ
ィへの着脱の際に生じる回動摩擦力は、大幅に増大して
しまうといった不具合も生じる。
【0013】本発明の目的は、上記従来例の問題点を解
決し、バヨネット方式のマウント機構で、一対のマウン
トを回転させて着脱する際に、防水のために水密的に圧
着する双方の部材の摩耗を防ぎ、耐久性を向上させると
共に、双方の部材同士の摺動による回動摩擦力をなるべ
く小さくし、撮影レンズ鏡筒のカメラボディへの装着時
の回転トルクを増加させることなく、通常の撮影レンズ
鏡筒並みに軽減したカメラのマウント機構を提供するに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるカメラのマ
ウント機構は、カメラボディに設けられたカメラ側マウ
ントと、撮影レンズ鏡筒に設けられ該カメラ側マウント
と連結されるレンズ側マウントとを有するカメラのマウ
ント機構において、上記カメラ側マウントとレンズ側マ
ウントの内の一方のマウントに、光軸周りに回動自在に
設けられており、該一方のマウントの、他方のマウント
との当接面より退避した表面を有するリング状部材と、
このリング状部材の表面に上記他方のマウントとの当接
面より突出するように設けられ、上記両マウントの連結
時に上記他方のマウントの当接面に押圧されて弾性変形
するリング状の弾性部材とを具備しており、上記弾性部
材の弾性変形により生じる該弾性部材と上記他方のマウ
ントとの摩擦力が、上記リング状部材と上記一方のマウ
ントとの回動摩擦力よりも大きくなるように設定されて
いることを特徴とし、また、カメラボディに設けられた
カメラ側マウントと、撮影レンズ鏡筒に設けられ該カメ
ラ側マウントと連結されるレンズ側マウントとを有する
カメラのマウント機構において、上記カメラ側マウント
とレンズ側マウントの内の一方のマウントに、光軸周り
に回動自在に設けられたリング状部材と、上記カメラ側
マウントとレンズ側マウントの内の他方のマウントに設
けられ、上記両マウントの連結時に上記リング状部材の
表面に押圧されて弾性変形するリング状の弾性部材とを
具備しており、上記弾性部材の弾性変形により生じる該
弾性部材と上記リング状部材との摩擦力が、該リング状
部材と上記一方のマウントとの回動摩擦力よりも大きく
なるように設定されていることを特徴とする。
【0015】
【作用】カメラボディに設けられたカメラ側マウント
に、撮影レンズ鏡筒に設けられたレンズ側マウントを連
結させる際に、一方のマウントに回動自在に設けられて
いる摺動リングの表面に設けられた円環状弾性部材が、
他方のマウントの当接面に当接することにより、上記レ
ンズ側マウントとカメラ側マウントとを水密的に連結さ
せる。このとき、上記円環状弾性部材とこれが当接する
マウント当接面との間に生ずる摩擦力は、上記一方のマ
ウントと摺動リング間の回動摩擦力よりも大きいため、
上記摺動リングは、円環状弾性部材が当接するマウント
と一体的に回動する。
【0016】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
る。図1は、本発明の第1実施例を示すカメラのマウン
ト構造の要部拡大縦断面図であって、撮影レンズ鏡筒の
レンズ側マウントとカメラボディのカメラ側マウントと
を結合させた状態を示す。
【0017】図1において、撮影レンズ鏡筒6の後端部
に固着されているレンズ側マウント1は、特に防水化機
構を持たない通常のレンズマウントであって、カメラボ
ディのカメラ側マウント2に対して、通常のバヨネット
マウント方式によって着脱自在に結合されるようになっ
ている。
【0018】上記レンズ側マウント1は、例えば真鍮等
によって形成され、その表面にはニッケルメッキ等の表
面処理を施したものであって円環状を形成しており、上
述のとおり、撮影レンズ鏡筒6の後端部に固着されてい
る。そして、このレンズ側マウント1の後端部の外周に
は、バヨネット爪1cが、その円周のほぼ3等分の位置
に、角度40度から50度の範囲で外側に向かって突設
されている。
【0019】一方、上記カメラ側マウント2は、前方か
ら小径部、中径部、大径部の3つの異なる径部によって
段差が設けられた円環形状に形成されている。そして、
上記レンズ側マウント1と同じ材質と表面処理が施され
ている。即ち、例えば真鍮等によって形成され、その表
面にはニッケルメッキ等の表面処理を施したもの、もし
くはステンレス等によって形成されている。また、この
カメラ側マウント2の内周部には、バヨネット爪2c
が、その円周のほぼ3等分の位置に60度から70度の
範囲で内側に向かって突設されており、上記バヨネット
爪1cと該バヨネット爪2cが嵌合することによって、
撮影レンズ鏡筒6とカメラボディが連結され、固定され
るようになっている。
【0020】カメラ側マウント2の外周面前部に配設さ
れた小径部の段部には、金属性の板状のリング状部材か
らなる摺動リング3が配設されている。この摺動リング
3は、内周面をカメラ側マウント2の小径部の外周面の
当接面2eに当接させ、後面側をカメラ側マウント2の
中径部の当接面2fに当接して、光軸周りに回動自在に
設けられている。そして、前面側の外周縁部には、後述
するリング状の弾性部材からなる円環状弾性部材4の位
置決めを行なう段差3aを有している。
【0021】カメラ側マウント2の大径部の段部には、
上記摺動リング3をカメラ側マウント2に対して回動自
在であって、かつスラスト方向にはほとんど動かないよ
うに固定するための支持環5が配設されている。この支
持環5の後部の内周面には取付用ネジ5aが設けられて
いて、これをカメラ側マウント2の中径部の外周面に刻
設されたネジに螺合し、該支持環5の後端面5bがカメ
ラ側マウント2の大径部の段部の当接面2gに当接する
までねじ込むことによって、前部内周面に形成された内
向フランジ5dが段差3aを押し、上記摺動リング3の
位置決めが行われる。また、上記当接面2fには、摺動
リング3の回転方向の摺動性をよくするために、かつ水
密化の効果もあることから、例えばグリス等の潤滑剤が
塗布されている。
【0022】そして、上記摺動リング3の前面の全周に
わたって、リング状の弾性部材である円環状弾性部材4
が一体的に接着手段によって固着されている。この円環
状弾性部材4は、例えば天然ゴム、またはフッ素ゴム、
ニトリルゴム、シリコンゴム等の合成ゴムで形成されて
いる。撮影レンズ鏡筒6をカメラボディに装着しない状
態においては、この円環状弾性部材4の先端部4aは、
カメラ側マウント2のレンズ側マウント当接面2aより
も前方に必要量だけ突出するようになっており、さら
に、上述したように摺動リング3の段差3aによって、
その位置決めが行われている。
【0023】なお、上記支持環5の内向フランジ5dに
おける摺動リング3との当接面5cとカメラ側マウント
2の摺動リング当接面2fとの間隔、即ち、摺動リング
3の厚さ寸法は、該摺動リング3の最大厚さ寸法(円環
状弾性部材4の位置決め用段差3a側の厚み)に、上記
摺動リング3が回動自在に摺動するのに必要なガタ量を
加えた分だけとられている。
【0024】撮影レンズ鏡筒6とカメラボディとを結合
した際、レンズ側マウント1のマウント当接面1aと、
これに対向する上記カメラ側マウント2の小径部のマウ
ント当接面2aとが当接することにより、レンズ側マウ
ント1とカメラ側マウント2の光軸方向の位置決めが行
なわれる。また、レンズ側マウント1とカメラ側マウン
ト2とが嵌合する際の嵌合部1b,2bが、光軸を中心
として、両マウント1,2の全周にわたって形成されて
いる。そして、上記両嵌合部1b,2bが対向するよう
に位置していて、互いに圧接されて嵌合することによ
り、レンズ側マウント1とカメラ側マウント2の円周方
向の位置決めが行なわれる。
【0025】さらに、上記レンズ側マウント1のバヨネ
ット爪1cの当接面1dと、これに対向して位置するカ
メラ側マウント2のバヨネット爪2cの当接面2dとが
当接して両マウント1,2を圧接させるために、カメラ
側マウント2のバヨネット爪2cには、マウントバネ
(図示せず)が配設されていて、上記当接面2dを付勢
してレンズ側マウント1をカメラ側マウント2に確実に
密着させるようになっている。
【0026】このように構成された第1実施例のカメラ
のマウント機構における、撮影レンズ鏡筒のレンズ側マ
ウントをカメラボディのカメラ側マウントに装着すると
きの作用について以下に説明する。撮影レンズ鏡筒6を
カメラボディに装着する際には、まず、レンズ側マウン
ト1のバヨネット爪1cを、カメラ側マウント2のバヨ
ネット爪2cと当接しない位置でレンズ側マウント1と
カメラ側マウント2を嵌合させる。そして、レンズ側マ
ウント当接面1aとカメラ側マウント当接面2aを当接
させる。このとき、上述したように、円環状弾性部材4
の先端部4aは、カメラ側マウント当接面2aより必要
量だけ前方に突出しているので、レンズ側マウント当接
面1aに押圧された上記先端部4aは、自己の保持する
弾性力によって弾性変形し、レンズ側マウント当接面1
aに確実に密着することになる。
【0027】次に、撮影レンズ鏡筒6に一体的に固着さ
れたレンズ側マウント1を、カメラ側マウント2に対し
て相対的に回転させる。すると、摺動リング3に固着さ
れている上記円環状弾性部材4は、レンズ側マウント当
接面1aに圧接されているので、円環状弾性部材4とレ
ンズ側マウント当接面1aの間に摩擦力f1が働く。一
方、摺動リング3のカメラ側マウント2との当接面とカ
メラ側マウント当接面2f間にも摩擦力f2が働く。こ
こで、摩擦力f1は金属部材(レンズ側マウント1)と
弾性部材(円環状弾性部材4)間の摩擦力であり、摩擦
力f2は金属部材同士(摺動リング3とカメラ側マウン
ト2)の摩擦力であるが、後者は、上述したようにグリ
ス等の潤滑剤をその摺動面に塗布しているので、摩擦力
f1>摩擦力f2という関係が成立する。従って、上記
円環状弾性部材4が固着されている摺動リング3は、レ
ンズ側マウント1の回転に伴って一体的に回動し、一
方、上記カメラ側マウント2とは相対的に、摺動しなが
ら回動することになる。そして、レンズ側マウント1が
ロック位置まで回転してロックされると、撮影レンズ鏡
筒6はカメラボディに確実に結合される。
【0028】この第1実施例においては、カメラ側マウ
ント2に光軸に対して回動自在に配置した摺動リング3
を設け、この摺動リング3のレンズ側マウント当接面1
aに対向する位置に円環状弾性部材4を固着し、撮影レ
ンズ鏡筒6とカメラボディを結合させる場合、上記円環
状弾性部材4の先端部4bがレンズ側マウント当接面1
aに押圧され、円環状弾性部材4と摺動リング3がレン
ズ側マウント1と共に回転するようにしたので、レンズ
側マウント当接面1aと円環状弾性部材4の間には摩擦
が発生せず、撮影レンズ鏡筒6の着脱が頻繁に行われて
も、上記円環状弾性部材4に使用されている弾性部材の
頻繁な使用による劣化を防ぐことができる。さらに、撮
影レンズ鏡筒6の交換時に生ずる回動摩擦力f2は、通
常の防水化されていない交換用撮影レンズ鏡筒のレンズ
マウントと同等のものとなるため、少ない回転トルクを
加えるだけで撮影レンズ鏡筒の着脱をすばやく、容易に
行なうことができる。
【0029】図2は、本発明の第2実施例を示すカメラ
のマウント機構の要部拡大縦断面図であって、撮影レン
ズ鏡筒のレンズ側マウントとカメラボディのカメラ側マ
ウントとを結合させた状態を示している。なお、この第
2実施例は、カメラ側マウントがカメラボディの前面よ
り凹んだ位置に配設されており、その外周面に対向して
ボディ外装が配置されているカメラに本発明が適用され
た例である。
【0030】図2において、撮影レンズ鏡筒15の後端
部に、レンズ側マウント11が固着されている。このレ
ンズ側マウント11の外周部には、レンズ側マウント1
1と撮影レンズ鏡筒15とに狭持されて、金属製の板状
のリング状部材である摺動リング14が回動自在に配設
されている。一方、カメラボディ側には、カメラ側マウ
ント13がカメラの前部に固定されている。このカメラ
側マウント13の外周面の中程には周溝からなる凹部1
3bが設けられており、この凹部13bには、後述する
リング状の弾性部材である円環状弾性部材12の凸部1
2bが嵌着されている。なお、上記レンズ側マウント1
1およびカメラ側マウント13は、いずれも上記第1実
施例と同様の材質によって、それぞれ形成されている。
【0031】上記カメラ側マウント13の外周面には、
撮影レンズ鏡筒15をカメラボディに取り付ける際、即
ち、撮影レンズ15のレンズ側マウント11の当接面1
1aとカメラボディのカメラ側マウント13の当接面1
3aを互いに当接させる場合において、上記摺動リング
14と対向する位置に上記円環状弾性部材12が配設さ
れている。該円環状弾性部材12は、上記第1実施例と
同様に、例えばゴム系の弾性材料によって形成されてい
て、その内周面側に設けられた凸部12bを、上述した
カメラ側マウント13の凹部13bに嵌着させることに
よって、該円環状弾性部材12をカメラ側マウント13
に固着している。また、この円環状弾性部材12は、レ
ンズ側マウント13の外周部を覆うように形成されてい
る。この円環状弾性部材12には、その前面に微小凸部
12aが形成されており、この微小凸部12aは、レン
ズ側マウント11とカメラ側マウント13が結合してい
ない状態において、カメラ側マウント13のマウント当
接面13aから、わずかに突出するように形成されてい
る。そして、撮影レンズ鏡筒15とカメラボディが結合
される際には、この微小凸部12aが上記摺動リング1
4に押圧されることによって、レンズ側マウント11と
カメラ側マウント13との間が水密的に結合されるよう
になっている。また、この微小凸部12aの基部には溝
部12cが形成されている。この溝部12cは、上記円
環状弾性部材12が容易に弾性変形するような形状とし
ている。
【0032】また、カメラのボディ外装17が上記円環
状弾性部材12に密着して固定されることにより、カメ
ラ側マウント13はカメラの外装17と水密的に結合す
ることになる。
【0033】なお、この第2実施例のマウント機構も、
前記第1実施例と同様に、従来のバヨネット方式によっ
て撮影レンズ鏡筒の着脱を行なうマウント機構であっ
て、上記の構成以外の部材、例えばバヨネット爪の位
置、バヨネット爪の当接面、スラスト方向の位置決め嵌
合部およびマウントバネの構成等はすべて第1実施例と
同様に構成されている。
【0034】このように構成された、上記第2実施例の
カメラのマウント機構において、撮影レンズ鏡筒を着脱
する際の作用について、次に説明する。まず、撮影レン
ズ鏡筒15をカメラボディに装着するには、レンズ側マ
ウント11の当接面11aとカメラ側マウントの当接面
13aを当接させる。すると、カメラ側マウント当接面
13aより、わずかに前方に突出している円環状弾性部
材12の微小凸部12aは、これに対向する位置に配設
される摺動リング14に押圧される。このとき、円環状
弾性部材12の微小凸部12aは、溝部12cによって
微小な力でも弾性変形が容易になるような形状になって
いるので、レンズ側マウント11とカメラ側マウント1
3を圧接する押圧力は軽減されることになる。
【0035】次に、撮影レンズ鏡筒15をカメラボディ
に固定するために、レンズ側マウント11とカメラ側マ
ウント13を相対的に回転させると、レンズ側マウント
11に設けられた摺動リング14と、これに圧接された
円環状弾性部材12の間には、その回転方向に摩擦力f
3が働く。この摩擦力f3は、金属(摺動リング14)
とゴム系材料(円環状弾性部材12)による摩擦力であ
る。一方、摺動リング14とレンズ側マウント11との
間にも摩擦力f4が働くが、この摩擦力f4は、金属同
士(レンズ側マウント11と摺動リング14)の間の摩
擦力であるので、摩擦力f3>摩擦力f4という関係が
成立する。従って、摺動リング14は、円環状弾性部材
12およびカメラ側マウント13と一体的に回転するこ
とになる。そして、撮影レンズ鏡筒15がロック位置ま
で回転してロックされると、該撮影レンズ鏡筒15はカ
メラボディに結合される。
【0036】この第2実施例においては、カメラ側マウ
ント13の外周面に円環状弾性部材12を固着し、この
円環状弾性部材12の前面に微小凸部12aを形成し、
これをカメラ側マウント当接面13aより突出させて、
レンズ側マウント11とカメラ側マウント13が嵌合す
る際には、該円環状弾性部材12と対向する位置に設け
た摺動リング14を、レンズ側マウント11に対して回
動自在に配設したため、撮影レンズ鏡筒15の着脱に伴
う回転によって、摺動リング14が円環状弾性部材12
と圧接したまま回転し、円環状弾性部材12の同周方向
の変形を防止するとともに、撮影レンズ鏡筒15を回転
させるために必要な回転トルクを軽減することができ
る。
【0037】なお、上記第1,第2実施例は共に、その
構成が撮影レンズ鏡筒6,15のレンズ側マウント1,
11とカメラボディのカメラ側マウント2,13とで
は、全く逆の構成であっても同様の効果を得ることがで
きる。例えば、第1実施例においては、摺動リング3と
円環状弾性部材4をカメラ側マウント2に配置している
が、これらの部材をレンズ側マウント1に配置しても同
様の効果を得ることができる。
【0038】また、上記第1,第2実施例は共に、摺動
リング3,14および円環状弾性部材4,12を、レン
ズ側マウント1,11およびカメラ側マウント2,13
の外周側に配置したが、これを内周側に配置しても同様
の効果を得ることができる。
【0039】さらに、上記第1,第2実施例は共に、摺
動リング3,14として金属製のものを用いているが、
これは摺動性に優れていて、円環状弾性部材が圧着して
いるマウント、あるいは摺動リングと一体となって回転
をなし得るものであれば、特に金属製の部材に限定しな
くても同様の効果を得ることができる。例えば、樹脂
製、あるいは金属樹脂の表面にフッ素樹脂等の潤滑塗装
を施したもの等によって形成してもよい。そして、摺動
リング、円環状弾性部材の形状についても、上記実施例
以外にさまざまな形状が考えられる。
【0040】即ち、図3、図4、図5に示すように、上
記第1,第2実施例の変形例がいくつか考えられる。以
下に、これらの変形例について詳しく説明する。図3、
図4、図5は、上記実施例のカメラのマウント機構の変
形例を示す要部拡大縦断面図であって、撮影レンズ鏡筒
のレンズ側マウントとカメラボディのカメラ側マウント
を結合させた状態を、それぞれの変形例に従って示して
いる。
【0041】図3は、上記第1実施例の変形例であっ
て、リング状部材である摺動リングとリング状の弾性部
材である円環状弾性部材の形状を変更した以外は、上記
第1実施例のカメラのマウント機構と同様の構成であ
る。従って、前述の第1実施例と同じ構成部材について
の説明は、その説明が重複するので省略し、同一の符号
を付すに止め、異なる部分についてのみ説明する。
【0042】まず、摺動リング23Aの形状を、カメラ
側マウント2の当接面2fとの接触面積を小さくするよ
うに変更している。即ち、カメラ側マウント2の当接面
2fと当接する摺動リング23Aの当接面の中程に周溝
からなる凹部23Abを設け、カメラ側マウント2の当
接面2fとの接触面積を小さくしたことによって摺動性
がよくなるような形状に変更している。そして、上記凹
部23Abには、例えばグリス等の潤滑剤を注入するこ
とができるので、摺動リング23Aとカメラ側マウント
2間の摩擦力f22は、第1実施例のf2に比べて、さ
らに小さくすることができる。
【0043】また、この図3の変形例では、円環状弾性
部材を上記第2実施例と同様の形状の円環状弾性部材2
4Aに変更している。この円環状弾性部材24Aは、レ
ンズ側マウント1とカメラ側マウント2が結合していな
い状態において、カメラ側マウント2のマウント当接面
2aから、わずかに前方に突出するように微小凸部24
Aaが形成されており、撮影レンズ鏡筒6とカメラボデ
ィが結合される際には、該微小凸部24Aaが上記摺動
リング23Aに圧接されることによって、レンズ側マウ
ント1とカメラ側マウント2との間を水密的に結合する
ようになっている。また、この微小凸部24Aaの基部
には溝部24Abが形成されている。この溝部24Ab
は、上記円環状弾性部材24Aを、容易に弾性変形する
ような形状として、撮影レンズ鏡筒をカメラボディに装
着する際の押付力を軽減させて、容易に撮影レンズの着
脱が行なうことができるようになる。
【0044】図4は、上記第1実施例の変形例であっ
て、摺動リングと円環状弾性部材の接触面積を増加し
て、この両者を円環状弾性部材のインサート成形によっ
て一体化し、さらに支持環を廃して、摺動リングをカメ
ラ側マウントに対して回動自在に配設した例である。
【0045】図4に示すとおり、円環状弾性部材34B
は上記第1,第2実施例と同様に、例えば天然ゴム、あ
るいは合成ゴム等のゴム系材料より形成されており、内
周面の中央には凸部34Bbが配設されている。また、
円環状弾性部材34Bの先端部34Baを、内側に角度
を有するように形成し、カメラ側マウント32Bの当接
面32Beから必要量だけ前方に突出させている。従っ
て、撮影レンズ鏡筒36をカメラボディ38に装着する
際に、この先端部34Baがレンズ側マウント31の当
接面31eに圧接されて、弾性変形することにより撮影
レンズ鏡筒とカメラボディが水密的に結合されることに
なる。
【0046】なお、上記円環状弾性部材34Bの先端部
34Baの形状において、内側に向ける角度は成形時
に、該円環状弾性部材34Bが変形して、型が抜けるよ
うな角度にしておき、場合によっては光軸と平行な方
向、即ち、角度を0度としてもよい。
【0047】カメラ側マウント32Bの外周面には段差
部が形成されており、この段差部に金属製の摺動リング
33Bが回動自在に嵌合するようになっている。この摺
動リング33Bの外周面の中央の周溝からなる凹部33
Baには、上記円環状弾性部材34Bの凸部34Bbが
挿入されて、固定されるようになっている。
【0048】このように構成された上記図4の変形例で
は、円環状弾性部材34Bが上記第1,第2実施例と同
様に、例えば天然ゴム、あるいは合成ゴム等のゴム系材
料より形成されているので、金属性の摺動リング33B
と一体的にインサート成形すると、円環状弾性部材34
Bと摺動リング33Bとが互いに固着する強度が増加
し、また部品点数も減少するので、組立性の向上がで
き、さらにコストダウンにもなる。
【0049】なお、カメラ側マウント32Bの、その他
の構成は上記図1のものと、ほとんど同様であるので、
上記図1の符号に数字の30を加えた符号を付し、その
説明は省略する。また符号37はカメラボディを示す。
【0050】図5は、上記第2実施例の変形例であっ
て、摺動リングを一部変更したものである。その他の構
成部材については、上記第2実施例と全く同様に構成さ
れている。従って、前述の第2実施例と同じ構成部材に
ついてのみ説明する。
【0051】図5に示すように、この変形例の摺動リン
グ44は、レンズ側マウント11の外周部に撮影レンズ
鏡筒15とレンズ側マウント11とに挟持されて回動自
在に配設されていて、その後面の微小凸部12aと当接
する位置には、円環状弾性部材12の微小凸部12aの
先端部の形状に合わせて、凹部44aを形成したもので
ある。
【0052】これによって、円環状弾性部材12と摺動
リング44との接触面積が増加し、より確実な水密化が
保持されると共に、円環状弾性部材12が経年変化し
て、微小凸部12aの先端部の円環形状が真円でなくな
った場合においても、常に摺動リング44の凹部44a
に圧着されることになる。
【0053】以上説明したように上記第1、第2実施例
によれば、撮影レンズ鏡筒をカメラボディに装着するカ
メラのマウント機構において、防水のための水密化に必
要な密封機構を、リング状の弾性部材である円環状弾性
部材の端面をこれに対向するマウントの当接面に圧接し
て水密化すると共に、該円環状弾性部材を回動可能なリ
ング状部材である摺動リング上に固着して、該円環状弾
性部材に対向するマウントと一体的に回動可能に構成し
たことで、上記摺動リング上に設けられた円環状弾性部
材の円周方向の変形を防止し、撮影レンズ鏡筒を回転さ
せるのに必要なトルクを軽減させ、さらに円環状弾性部
材の摩耗を防止することができる。
【0054】また、上記円環状弾性部材を一方のマウン
トに固定し、他方のマウントの該円環状弾性部材と対向
する位置に摺動リングを回動可能に配置することによっ
て、撮影レンズ鏡筒を着脱する際に、上記摺動リングと
円環状弾性部材が互いに当接して一体的に回動させるよ
うにしたので、円環状弾性部材と摺動リングの円周方向
の変形を防止し、撮影レンズ鏡筒を回転させるのに必要
な回転トルクを軽減させ、さらに円環状弾性部材の摩耗
を防止することができる。
【0055】なお、上述した本発明の実施例において
は、レンズ側マウントおよびカメラ側マウントの当接面
が光軸に対して垂直に形成されたものを挙げたが、この
当接面を光軸周りの円筒面に形成してもよいことは勿論
である。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、バヨ
ネット方式のマウント機構で、レンズ側マウントとカメ
ラ側マウントの一方を回転させて、撮影レンズ鏡筒の着
脱を行なう際に、防水のために水密的に圧着させる双方
の部材の摩耗を防ぎ、耐久性を向上させると共に、双方
の部材同士の摺動による回動摩擦力をなるべく小さくし
て、撮影レンズ鏡筒のカメラボディへの装着時の回転ト
ルクを増加させることなく、通常の撮影レンズ鏡筒並み
に軽減したカメラのマウント機構を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すカメラのマウント機
構の要部拡大縦断面図であって、レンズ側マウントとカ
メラ側マウントとを結合させた状態を示す図。
【図2】本発明の第2実施例を示すカメラのマウント機
構の要部拡大縦断面図であって、レンズ側マウントとカ
メラ側マウントとを結合させた状態を示す図。
【図3】本発明の第1実施例のカメラのマウント機構の
変形例を示す要部拡大縦断面図であって、レンズ側マウ
ントとカメラ側マウントとを結合させた状態を示す図。
【図4】本発明の第1実施例のカメラのマウント機構の
他の変形例を示す要部拡大縦断面図であって、レンズ側
マウントとカメラ側マウントとを結合させた状態を示す
図。
【図5】本発明の第2実施例のカメラのマウント機構の
変形例を示す要部拡大縦断面図であって、レンズ側マウ
ントとカメラ側マウントとを結合させた状態を示す図。
【図6】通常のバヨネットマウントを配設したカメラボ
ディを示す斜視図。
【符号の説明】
1,11,21,31,……レンズ側マウント 2,13,22,32B,……カメラ側マウント 3,14,23A,33B,44……摺動リング(リン
グ状部材) 4,12,24A,34B……円環状弾性部材(リング
状の弾性部材) 5……支持環 6,15,26,36……撮影レンズ鏡筒
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】なお、上記支持環5の内向フランジ5dに
おける摺動リング3との当接面5cとカメラ側マウント
2の摺動リング当接面2fとの間隔は、摺動リング3の
厚さ寸法は、該摺動リング3の最大厚さ寸法(円環状弾
性部材4の位置決め用段差3a側の厚み)に、上記摺動
リング3が回動自在に摺動するのに必要なガタ量を加え
た分だけとられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】次に、撮影レンズ鏡筒6に一体的に固着さ
れたレンズ側マウント1を、カメラ側マウント2に対し
て相対的に回転させる。すると、摺動リング3に固着さ
れている上記円環状弾性部材4は、レンズ側マウント当
接面1aに圧接されているので、円環状弾性部材4とレ
ンズ側マウント当接面1aの間に摩擦力f1が働く。一
方、摺動リング3のカメラ側マウント2との当接面とカ
メラ側マウント当接面2f間にも摩擦力f2が働く。こ
こで、摩擦力f1は金属部材(レンズ側マウント1)と
弾性部材(円環状弾性部材4)間の摩擦力であり、摩擦
力f2は金属部材同士(摺動リング3とカメラ側マウン
ト2)の摩擦力であり、また後者は、上述したようにグ
リス等の潤滑剤をその摺動面に塗布しているので、摩擦
力f1>摩擦力f2という関係が成立する。従って、上
記円環状弾性部材4が固着されている摺動リング3は、
レンズ側マウント1の回転に伴って一体的に回動し、一
方、上記カメラ側マウント2とは相対的に、摺動しなが
ら回動することになる。そして、レンズ側マウント1が
ロック位置まで回転してロックされると、撮影レンズ鏡
筒6はカメラボディに確実に結合される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】この第1実施例においては、カメラ側マウ
ント2に光軸に対して回動自在に配置した摺動リング3
を設け、この摺動リング3のレンズ側マウント当接面1
aに対向する位置に円環状弾性部材4を固着し、撮影レ
ンズ鏡筒6とカメラボディを結合させる場合、上記円環
状弾性部材4の先端部4bがレンズ側マウント当接面1
aに押圧され、円環状弾性部材4と摺動リング3がレン
ズ側マウント1と共に回転するようにしたので、レンズ
側マウント当接面1aと円環状弾性部材4との間には摩
擦による摩耗が発生せず、撮影レンズ鏡筒6の着脱が頻
繁に行われても、上記円環状弾性部材4に使用されてい
る弾性部材の頻繁な使用による劣化を防ぐことができ
る。さらに、撮影レンズ鏡筒6の交換時に生ずる回動摩
擦力f2は、通常の防水化されていない交換用撮影レン
ズ鏡筒のレンズマウントと同等のものとなるため、少な
い回転トルクを加えるだけで撮影レンズ鏡筒の着脱をす
ばやく、容易に行なうことができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラボディに設けられたカメラ側マ
    ウントと、撮影レンズ鏡筒に設けられ該カメラ側マウン
    トと連結されるレンズ側マウントとを有するカメラのマ
    ウント機構において、 上記カメラ側マウントとレンズ側マウントの内の一方の
    マウントに、光軸周りに回動自在に設けられており、該
    一方のマウントの、他方のマウントとの当接面より退避
    した表面を有するリング状部材と、 このリング状部材の表面に上記他方のマウントとの当接
    面より突出するように設けられ、上記両マウントの連結
    時に上記他方のマウントの当接面に押圧されて弾性変形
    するリング状の弾性部材と、 を具備しており、上記弾性部材の弾性変形により生じる
    該弾性部材と上記他方のマウントとの摩擦力が、上記リ
    ング状部材と上記一方のマウントとの回動摩擦力よりも
    大きくなるように設定されていることを特徴とするカメ
    ラのマウント機構。
  2. 【請求項2】 カメラボディに設けられたカメラ側マ
    ウントと、撮影レンズ鏡筒に設けられ該カメラ側マウン
    トと連結されるレンズ側マウントとを有するカメラのマ
    ウント機構において、 上記カメラ側マウントとレンズ側マウントの内の一方の
    マウントに、光軸周りに回動自在に設けられたリング状
    部材と、 上記カメラ側マウントとレンズ側マウントの内の他方の
    マウントに設けられ、上記両マウントの連結時に上記リ
    ング状部材の表面に押圧されて弾性変形するリング状の
    弾性部材と、 を具備しており、上記弾性部材の弾性変形により生じる
    該弾性部材と上記リング状部材との摩擦力が、該リング
    状部材と上記一方のマウントとの回動摩擦力よりも大き
    くなるように設定されていることを特徴とするカメラの
    マウント機構。
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