JP2020012881A - 撮像装置及びマウント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影レンズの着脱操作を継続的に快適に行うことが可能な樹脂製のマウント装置を備える撮像装置を提供する。【解決手段】撮影レンズの着脱が可能な撮像装置500は、樹脂材料で略円環状に形成され、撮影レンズの着脱を可能とするカメラ側マウント10と、撮影レンズがカメラ側マウント10に装着された状態を保持するためにカメラ側マウントの裏面側に配置される押圧部12a〜12cを有するマウントスプリング12とを備える。カメラ側マウント10の表面には撮影レンズが装着された際に撮影レンズと当接する基準面100が設けられ、カメラ側マウント10をスラスト方向から見たときにカメラ側マウント10の表面において押圧部12a〜12cと重なる部分で、カメラ側マウント10をラジアル方向から見たときの高さを基準面100よりも低くする。【選択図】図5

Description

本発明は、交換レンズの着脱を可能とするマウント装置を有する撮像装置に関し、特に樹脂材料で構成されたマウント装置の構成に関する。
撮影レンズの交換が可能なレンズ交換式撮像装置のレンズ着脱機構として、バヨネット方式のマウントが広く用いられている。以下、撮影レンズを着脱するために撮像装置本体に設けられるマウント装置を「カメラ側マウント」と称呼し、カメラ側マウントに対して着脱可能な、撮影レンズに設けられるマウント装置を「レンズ側マウント」と称呼する。
昨今、エンジニアリングプラスチック等の樹脂材料の耐久性や信頼性の向上及び成形技術の進歩により、樹脂材料で構成されたカメラ側マウントを有する撮像装置が製品化されている。カメラ側マウントを樹脂材料で構成することにより、軽量化や部品コストの抑制が可能となる。
図8は、樹脂材料で構成された公知のカメラ側マウントの正面図である。カメラ側マウント40の外周側と内周側には、撮影レンズ(不図示)と当接する基準面400を形成する第1の凸部404と第2の凸部401が同一高さで形成されている。第1の凸部404と第2の凸部401はそれぞれ、撮影レンズとの摩擦力の低減や撮影レンズとの摺動時に付く傷を目立ち難くするために、凸型レール状に形成されている。そして、第1の凸部404と第2の凸部401を円環状に形成することにより、カメラ側マウント40の裏面に配置されるマウントスプリングの押圧部42a,42b,42cで、引き込んだ撮影レンズを安定して保持することが可能となっている。また、第1の凸部404と第2の凸部401は、撮影レンズに外力が加わった場合の力受けや外部から内部への不要な光や塵埃の侵入を抑制する機能を有する。
また、特許文献1は、カメラ側マウントの外周側に樹脂材料を用い、内周側に金属材料を用いたカメラ側マウントを提案している。特許文献1に開示されたカメラ側マウントでは、内周側を金属材料で構成することにより強度を高め、外周側を樹脂材料で構成することにより撮影レンズとの摺動性を高めている。
特開2014−240858号公報
しかしながら、従来からカメラ側マウントに用いられている金属材料と比較して、樹脂材料は剛性が小さい。そのため、樹脂製のカメラ側マウント40では、撮影レンズを取り付けた際に、第2の凸部401においてカメラ側マウント40のスラスト方向で押圧部42a〜42cの略直上となる部分(以下「板ばね直上部」という)が部分的に変形しやすい。こうして、板ばね直上部に変形が生じると、板ばね直上部でレンズ側マウントに対する接触圧が大きくなる。こうして部分的に接触圧が大きくなると、撮影レンズをカメラ側マウントに対して着脱した際に第2の凸部401における板ばね直上部の表面が摩擦により摩耗して、樹脂の削れ粉が発生する。この状態でカメラ側マウントに対する撮影レンズの着脱を繰り返すと、樹脂の削れ粉が第2の凸部401における板ばね直上部に堆積して固着し、その部分で摩擦力が大きくなることで、撮影レンズの着脱操作に必要な力が大きくなってしまう。
また、特許文献1に開示されたカメラ側マウントでは、樹脂材料と金属材料から成る一体構造とすることで、高い強度(剛性)と摺動特性とを両立させた構成となっているが、二色成形品であるため、部品コストが高くなってしまう。また、カメラ側マウントの多くの部分が金属材料で構成されているために、重量が重いという問題がある。
本発明は、軽量化と部品コストの抑制を実現することができ、また、撮影レンズの着脱操作を継続的に快適に行うことが可能なマウント装置を備える撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮影レンズの着脱が可能な撮像装置であって、樹脂材料で略円環状に形成され、前記撮影レンズの着脱を可能とするカメラ側マウントと、前記撮影レンズが前記カメラ側マウントに装着された状態を保持するために前記カメラ側マウントの裏面側に配置される付勢手段と、を備え、前記カメラ側マウントの表面には、前記撮影レンズが装着された際に前記撮影レンズと当接する基準面が設けられ、前記カメラ側マウントをスラスト方向から見たときに前記カメラ側マウントの表面において前記付勢手段と重なる部分では、前記カメラ側マウントをラジアル方向から見たときの高さが前記基準面よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、軽量化と部品コストの抑制を実現することができ、また、撮影レンズの着脱操作を継続的に快適に行うことが可能な、マウントを備える撮像装置を実現することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の正面図である。 図1の撮像装置の部分的な分解斜視図である。 第1実施形態に係るカメラ側マウントとマウントスプリングの押圧部を内周側から見た図である。 第1実施形態に係るカメラ側マウントに撮影レンズを取り付けた状態と、図8のカメラ側マウントに撮影レンズと取り付けた状態を比較して示す図である。 第1実施形態に係るカメラ側マウントとマウントスプリングの押圧部との位置関係を示す正面図である。 第2実施形態に係るカメラ側マウントの構造とマウントスプリングの押圧部との位置関係を示す正面図である。 第3実施形態に係るカメラ側マウントについて、マウントスプリングの押圧部との位置関係を示す正面図、及び、撮影レンズを取り付けた状態を示す断面図である。 樹脂材料で構成された公知のカメラ側マウントの正面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置500の正面図である。以下に説明する各図での撮像装置500を構成する各種部品の形状等を特定するために、図1に示すように互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定める。Z軸は、不図示の撮影レンズが装着された際の撮影レンズの光軸と平行である。Y軸は、Z軸を水平方向と平行にしたときに、鉛直方向と平行になる。X軸は、Y軸及びZ軸と直交する。
撮像装置500は、撮影レンズの交換が可能な一眼レフカメラのカメラボディ(撮像装置本体)である。撮像装置500は、第1実施形態に係るカメラ側マウント10、ミラーボックス11、レンズロックピン13、レンズロック解除ボタン14を備える。
カメラ側マウント10は、不図示の撮影レンズを撮像装置500に対して着脱するために撮像装置500に設けられた略円環状のマウント装置である。カメラ側マウント10は、複数のマウント固定部111,112,113,114,115,116において、ビスで撮像装置500の本体部(具体的には、ミラーボックス11)に固定されている。ミラーボックス11の内部には、不図示のアクチュエータにより回動駆動されるミラーユニット50が配置されている。
カメラ側マウント10において撮影レンズが装着される側の面(表面)には、撮影レンズに設けられるレンズ側マウント(不図示)の基準面と当接する第1の凸部104と、第2の凸部101,102,103が同一高さで形成されている。なお、同一高さとは、図2に示す光軸と平行な方向を高さ方向としたときの高さが同一であることを指す。以下、カメラ側マウント10及びレンズ側マウントの各部についての説明において「高さ」と表現する場合の高さ方向とは図2の光軸と平行な方向、つまり、カメラ側マウント10及びレンズ側マウントのスラスト方向であるとする。
第1の凸部104と第2の凸部101〜103は、フランジバックを規定する基準面100を形成している。また、カメラ側マウント10の内周部には、マウント爪171,172,173が形成されている。
公知の金属材料で構成されているカメラ側マウントは、例えば、マウント固定部112,113,115,116に対応する4カ所のマウント固定部でミラーボックスに対してビスを用いて固定されていることが多い。これに対して、撮像装置500のカメラ側マウント10は樹脂材料で構成されており、樹脂材料は、金属材料と比較すると、安価で軽量という特徴を有するが、強度や剛性の点では金属材料に劣る。そのため、撮影レンズをカメラ側マウント10に取り付けた際に、撮影レンズの重さによってカメラ側マウント10に撓みや変形が生じないように配慮する必要がある。例えば、撮像装置500が図1に示した姿勢(不図示の撮影レンズの光軸が水平方向と平行になる姿勢)にあり、且つ、カメラ側マウント10がマウント固定部111,114では固定されていないと仮定した状態で撮影レンズを取り付けたとする。その場合、撮影レンズの自重によってマウント爪171に大きな負荷が掛かることで、マウント固定部111に対応する位置の近傍でカメラ側マウント10に大きな撓みが生じるおそれがある。そこで、撮像装置500では、マウント固定部111,114を含めた6箇所でカメラ側マウント10をミラーボックス11に固定することにより、カメラ側マウント10に撓みが生じることを抑制している。
カメラ側マウント10に対する撮影レンズ(不図示)の装着操作では、先ず、撮影レンズの指標位置を撮像装置500のレンズ取り付け指標(不図示)に合わせて撮影レンズを挿入する。続いて、レンズ側マウントの基準面とカメラ側マウント10の基準面100(第1の凸部104と第2の凸部101〜103の上面)とを当接させ、その状態で撮影レンズを、所定角度、光軸を中心軸として回転させることにより行うことができる。レンズロックピン13は、撮影レンズが装着された状態で、レンズ側マウントの所定位置に形成されたロック穴に係合して撮影レンズの回転を規制する。
マウント爪171〜173はそれぞれ、撮影レンズが装着されたときに、撮影レンズのレンズ側マウントに設けられた爪部と係合する。カメラ側マウント10の裏面側(カメラ側マウント10のスラスト方向において基準面100の反対側となる面)には、マウントスプリング12(図2参照)が配置されている。マウントスプリング12は、レンズ側マウントの爪部を引き込み、レンズ側マウントとカメラ側マウント10との当接状態を維持して撮影レンズを保持する。
レンズロック解除ボタン14を押下すると、レンズロックピン13をカメラ側マウント10の基準面100から退避させることができる。よって、レンズロック解除ボタン14を押下した状態で、撮影レンズ装着時の回転方向とは反対の方向に撮影レンズを光軸を中心軸として回転させることにより、撮影レンズを撮像装置500から取り外すことができる。
図2は、撮像装置500の部分的な分解斜視図であり、カメラ側マウント10、ミラーボックス11及びマウントスプリング12の構造上の関係を説明する図である。光軸方向においてカメラ側マウント10とミラーボックス11の間にはマウントスプリング12が配置されている。マウントスプリング12は、静電気対策のための電気的接続を得るために、カメラ側マウント10の形状に沿うように円環状に形成されて配置されている。マウントスプリング12は、撮影レンズが装着された際に板ばねとして機能するように形成された押圧部12a,12b,12cを有する。押圧部12a〜12cは、光軸方向(カメラ側マウント10のスラスト方向)から見たときにマウント爪171〜173と重なる位置に設けられている。ミラーボックス11に対してマウントスプリング12、カメラ側マウント10の順で組み込みを行った後、マウント固定部111〜116の6箇所をカメラ側マウント10側からビスで固定する。これにより、カメラ側マウント10とマウントスプリング12がミラーボックス11に組み付けられる。
図3は、カメラ側マウント10とマウントスプリング12の押圧部12aを内周側から見た図である。なお、図3に示す状態(構成)は、押圧部12b,12cについても同様である。マウントスプリング12の押圧部12aは、カメラ側マウント10の裏面(ミラーボックス11側の面)に配置される。押圧部12aは、撮影レンズをカメラ側マウント10に取り付けた際に、撮影レンズのレンズ側マウントを付勢することで引き込み、撮影レンズの基準面とカメラ側マウント10の基準面100を形成している第1の凸部104とを当接させるように作用する。
図4(a)は、カメラ側マウント10に撮影レンズを取り付けた状態を示す断面図である。なお、図4(a)に示す状態(構成)は、押圧部12b,12cについても同様である。前述したように、カメラ側マウント10の外周側の第1の凸部104の上面は基準面100を形成している。一方、撮影レンズのレンズ側マウント70は、同一高さに設定された外周側の第1の凸部704と内周側の第2の凸部701を有する。レンズ側マウント70が有するレンズ爪部711は、撮影レンズの着脱操作の際に板ばねとして機能するマウントスプリング12の押圧部12aにより、押圧力Z1で不図示のミラーボックス11側(Z軸負方向側)へ付勢される。
カメラ側マウント10の第1の凸部104が、押圧部12aがレンズ爪部711をZ軸負方向に押圧する押圧力Z1を受ける。このとき、カメラ側マウント10は、金属材料と比べると剛性が小さい樹脂材料で構成されているため、カメラ側マウント10の内周側においてZ軸正方向で押圧部12aの略直上となる部分(板ばね直上部)が矢印Z2方向に変形してしまう。そこで、カメラ側マウント10では、撮影レンズの着脱操作において外周側の第1の凸部104をレンズ側マウント70の第1の凸部704と当接させるが、内周側では第2の凸部701と当接しない高さに設定された第3の凸部131が形成されている。つまり、第3の凸部131を、その上面がカメラ側マウント10の基準面100よりも低くなるようにすることで、押圧部12aに起因するカメラ側マウント10の部分的な変形の影響を受けないようにしている。
続いて、カメラ側マウント10と、図8に示した公知のカメラ側マウント40とを比較する。図4(b)は、公知のカメラ側マウント40に撮影レンズを取り付けた状態を、図4(a)と同様に示す断面図である。
前述の通り、カメラ側マウント40は、樹脂材料で形成されており、同一高さで外周側に形成された第1の凸部404と内周側に形成された第2の凸部401のそれぞれの上面が基準面400を形成している。そして、第1の凸部404と第2の凸部401はそれぞれ1周の円環状に形成されており、周方向で高さが一定となっている。カメラ側マウント40に取り付けられているマウントスプリング12は図2、図3及び図4(a)を参照して説明したものと同じであり、撮影レンズのレンズ側マウント70は図4(a)に示したものと同じである。
カメラ側マウント40の第1の凸部404と第2の凸部401はそれぞれ、光軸方向(Z軸方向)において、レンズ側マウント70の第1の凸部704と第2の凸部701と対面している。そして、カメラ側マウント40の第1の凸部404と第2の凸部401は同一高さであり、且つ、レンズ側マウント70の第1の凸部704と第2の凸部701も同一高さである。よって、撮影レンズの着脱操作は、レンズ側マウント70の第1の凸部704とカメラ側マウント40の第1の凸部404とが当接し、レンズ側マウント70の第2の凸部701とカメラ側マウント40の第2の凸部401とが当接した状態で行われる。このとき、撮影レンズの着脱操作の際に、レンズ側マウント70が有するレンズ爪部711は、マウントスプリング12の押圧部12aにより、押圧力Z5で不図示のミラーボックス11側(Z軸負方向側)へ付勢される。
押圧部12aがレンズ爪部711をZ軸負方向に押圧する押圧力Z5をカメラ側マウント40の第1の凸部404で受けるが、金属材料に比べると剛性が小さい樹脂材料でカメラ側マウント40は構成されている。そのため、カメラ側マウント40の板ばね直上部(第2の凸部401において押圧部12aのZ軸正方向側に位置する部分)が矢印Z6方向に変形する。この変形が生じると、第2の凸部401と第2の凸部701との間の接触圧が大きくなって摩擦力が大きくなることで、撮影レンズの着脱操作に必要な力が大きくなってしまう。
ところで、カメラ側マウントには強度や剛性が求められるため、樹脂材料で構成される場合には、ガラス繊維を含有したポリカーボネート系樹脂等が採用されることが多い。また、レンズ側マウントにも強度や剛性が求められるため、樹脂材料で構成される場合には同等の材料が用いられることが多い。
一例として、レンズ側マウント70とカメラ側マウント40の両方がポリカーボネート系樹脂で構成されている場合がある。その場合、撮影レンズを撮像装置本体に対して繰り返し着脱させると、第2の凸部401の部分的な変形によって、第2の凸部401と第2の凸部701との間の摩擦力が大きくなる。その結果、第2の凸部401と第2の凸部701において摩擦力が大きくなった部分では、摩擦摺動の際に摩耗が生じて樹脂の削れ粉(以下「樹脂塵埃」という)が発生する。発生した樹脂塵埃は、撮影レンズの着脱操作が繰り返される間に、第2の凸部401と第2の凸部701との間で接触圧の高い部分及びその近傍に堆積して固着する。こうして固着した樹脂塵埃によって、撮影レンズの着脱操作に必要な力が更に大きくなってしまうという問題が生じる。第2の凸部401や第2の凸部701への樹脂塵埃の固着は、基準面400から撮像センサ(不図示)までの距離(所謂、フランジバック)を変化させてしまう。
これに対して、本実施形態に係るカメラ側マウント10では、図4(a)を参照して説明したように、カメラ側マウント10の内周側において変形が生じる領域を第2の凸部701に当接させないように構成しているため、樹脂塵埃の発生が抑えられる。よって、公知のカメラ側マウント40で生じる上記の問題は、本実施形態に係るカメラ側マウント10では生じない。
図5は、カメラ側マウント10の構造とマウントスプリング12の押圧部12a〜12cとの位置関係を示す正面図である。撮影レンズと当接する外周側の第1の凸部104は1周の円環状に形成されている。これにより、撮影レンズを安定して保持することが可能になると共に、外部から撮像装置500の内部(ミラーボックス11内)への不要な光や塵埃の侵入を抑制することができる。また、カメラ側マウント10において、第1の凸部104の内周側には、第2の凸部101〜103と第3の凸部131,132,133が、同一径で(ラジアル方向の幅が同じとなるように)連続して1周するように、円環状に形成されている。なお、第2の凸部と第3の凸部の配置は、周方向において交互となる。
図4(a)を参照して説明したように、第3の凸部131〜133は、カメラ側マウント10における板ばね直上部及びその近傍において、基準面100の高さよりも低い高さで形成されている。一方、第2の凸部101〜103は、第1の凸部104の内周側で、板ばね直上部及びマウント固定部111等の近傍を領域を除いた部分において、基準面100の高さで形成されている。なお、図5において、第2の凸部101〜103の領域にハッチングを施しているのは、第3の凸部131〜133の領域との区別のためである。また、第1の凸部104にハッチングを施しているのは、第2の凸部101〜103と、Z軸方向において同じ高さの基準面100を形成していることを表すためである。つまり、第1の凸部104及び第2の凸部101〜103の各領域のハッチングは、断面を意味するものではない。
具体的には、押圧部12aについて、押圧部12aに対応する板ばね直上部から直近のマウント固定部111,112までの間の角度θ1の範囲及びマウント固定部111,112の近傍を含む範囲に、第3の凸部131が形成されている。そして、第3の凸部131の周方向外側に、第2の凸部101,103が形成されている。押圧部12bについても同様に、押圧部12bに対応する板ばね直上部から直近のマウント固定部113,114までの間の角度θ2の範囲及びマウント固定部113,114の近傍を含む範囲に、第3の凸部132が形成されている。そして、第3の凸部132の周方向外側に、第2の凸部101,102が形成されている。押圧部12cについて、押圧部12cに対応する板ばね直上部から直近のマウント固定部115,116までの間の角度θ3の範囲及びマウント固定部115,116の近傍を含む範囲に、第3の凸部133が形成されている。そして、第3の凸部133の周方向外側に、第2の凸部102,103が形成されている。
ここで、カメラ側マウント10は、マウント固定部111,112においてビスでミラーボックス11に固定されているため、押圧部12aに対応する板ばね直上部で発生する変形は角度θ1の範囲の外側へ伝わり難い。よって、押圧部12aに対応する板ばね直上部で変形が発生しても、実質的にこれに伴って第2の凸部101,103が変形することはないものとみなすことができる。したがって、撮影レンズの着脱時に第2の凸部101,103と撮影レンズの第2の凸部701との間に生じる摩擦力が大きくなって、摩耗が促進されるということはない。押圧部12b,12cのそれぞれに対応する板ばね直上部で発生する変形に関しても同様である。
こうして、カメラ側マウント10は、撮影レンズを装着する際に撮影レンズを引き込むための押圧部12a〜12cによる押圧力を、第1の凸部104と第2の凸部101〜103で分散して受ける構造となっている。その際にカメラ側マウント10において押圧部12a〜12cに対応する板ばね直上部で変形が生じても、第3の凸部131〜133が設けられていることで、カメラ側マウント10とレンズ側マウントとの摩擦摩耗による樹脂塵埃が発生しない構造となっている。これにより、撮影レンズの着脱操作に掛かる負荷を継続的に安定させて、撮影レンズの着脱操作を快適に行うことが可能となる。また、カメラ側マウント10は、樹脂材料で構成されているため、軽量化を実現すると共に、部品コストを抑えることができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係るカメラ側マウント20の構造とマウントスプリング12の押圧部12a〜12cとの位置関係を示す正面図である。なお、カメラ側マウント20は、カメラ側マウント10に代えて、撮像装置500のミラーボックス11に対する固定が可能となっている。
カメラ側マウント20は、概ね、カメラ側マウント10の第2の凸部101〜103の高さを第3の凸部131〜133の高さに合わせて1周が同じ高さの円環状となるように形成された第2の凸部231を備えている点で、カメラ側マウント10と相違する。よって、カメラ側マウント20において撮影レンズ(不図示)と対面する面の外周側には、円環状の第1の凸部204が形成されている。第1の凸部204の上面は、撮影レンズに対する基準面200となっており、撮影レンズと当接する。第1の凸部204を1周の円環状に形成することで、カメラ側マウント10と同様に、撮影レンズを安定して保持することができ、また、外部から撮像装置500の内部への不要な光や塵埃の侵入を防止することができる。
マウントスプリング12の構造は、第1実施形態で説明した通りであるので、説明を省略する。カメラ側マウント20において撮影レンズ(不図示)と対面する面の内周側には、1周の円環状の第2の凸部231が形成されている。第2の凸部231は、カメラ側マウント20に撮影レンズを取り付けた際に押圧部12a〜12cの押圧力によりカメラ側マウント20の内周側において押圧部12a〜12cに対応する板ばね直上部が変形しても、撮影レンズと当接しない高さに設定されている。つまり、第2の凸部231の高さは第1の凸部204の高さ(基準面200)よりも低く、通常の撮影レンズの着脱操作時には、第2の凸部231はレンズ側マウントに当接しない。
一方、カメラ側マウント20に撮影レンズが装着された状態で撮影レンズに衝撃力や静的な外力等が加わった際には、第2の凸部231は第1の凸部204の次に外力を受ける面として作用する。カメラ側マウント20では、押圧部12a〜12cに対応する板ばね直上部から離れた、外周部に1周の円環状の第1の凸部204を設けることで、撮影レンズの装着時に撮影レンズを引き込むための押圧力を第1の凸部204で分散して受けることができる。また、カメラ側マウント20では、押圧部12a〜12cに対応する板ばね直上部を含む内周側に第1の凸部204よりも高さの低い第2の凸部231を設けている。これにより、押圧部12a〜12cに対応する板ばね直上部が変形しても、摩擦力の増大や樹脂塵埃の発生を抑制することができる。つまり、カメラ側マウント20は、第1実施形態に係るカメラ側マウント10と同様の効果を奏する。
<第3実施形態>
図7(a)は、第3実施形態に係るカメラ側マウント30の構造と、マウントスプリング12の押圧部12a〜12cとの位置関係を示す正面図である。図7(b)は、カメラ側マウント30に撮影レンズを取り付けた状態を示す断面図であり、図4(a)と同様に示されている。なお、カメラ側マウント30は、カメラ側マウント10に代えて、撮像装置500のミラーボックス11に対する固定が可能となっている。また、マウントスプリング12の構造は、第1実施形態で説明した通りであるので、説明を省略する。図7(b)に示す状態(構成)は、押圧部12b,12cについても同様である。そして、図7(b)に示すレンズ側マウント70は、図4(a)に示したものと同じであるため、その構成についての詳細な説明は省略する。
カメラ側マウント30は、概ね、カメラ側マウント10から第2の凸部101〜103及び第3の凸部131〜133を除去した構造を有しており、この点でカメラ側マウント10と相違する。よって、カメラ側マウント30において撮影レンズ(不図示)と対面する面の外周側には、円環状の第1の凸部304が形成されており、第1の凸部304の内周側は円環状の平面331となっている。換言すれば、平面331の外周側に、円環状の第1の凸部304が所定の高さで形成された構造となっている。なお、第1の凸部304の上面は、撮影レンズに対する基準面300となっており、撮影レンズと当接する。第1の凸部304を円環状に1つの輪として形成することで、カメラ側マウント10と同様に、撮影レンズを安定して保持することができ、また、外部から撮像装置500の内部への不要な光や塵埃の侵入を防止することができる。
図7(b)に示すように、レンズ側マウント70のレンズ爪部711は、撮影レンズの着脱操作においてマウントスプリング12の押圧部12aにより押圧力Z3で不図示のミラーボックス11側へ付勢される。このとき、押圧部12aがレンズ爪部711をZ軸負方向に押圧する押圧力Z3をカメラ側マウント30の第1の凸部304が受けることで、カメラ側マウント30押圧部12aに対応するカメラ側マウント30の板ばね直上部が矢印Z4方向に変形する。そこで、カメラ側マウント30では、撮影レンズの着脱操作において外周側の第1の凸部304をレンズ側マウント70の第1の凸部704と当接させるが、内周側の第2の凸部701と当接しないように平面331が形成されている。つまり、第1の凸部304の内周側の環状の平面331は、基準面300を規定する第1の凸部304の上面よりも低い。そのため、撮影レンズをカメラ側マウント30に対して着脱する際に押圧部12a〜12cに対応する板ばね直上部が変形しても、撮影レンズと接触することはない。これにより、押圧部12a〜12cに起因するカメラ側マウント30の部分的な変形に起因する第2の凸部701と平面331との接触を回避させて、摩耗塵埃の発生を抑制している。
平面331は、カメラ側マウント30に撮影レンズが装着された状態で撮影レンズに衝撃力や静的な外力等が加わった際には、第1の凸部204の次に外力を受ける面として作用する。よって、カメラ側マウント30は、第2実施形態に係るカメラ側マウント20と同様の効果を奏する。
以上の説明の通り、本発明の実施形態に係る樹脂製のカメラ側マウントは、マウントスプリングの押圧部に対応する板ばね直上部では撮影レンズに当接しないため、カメラ側マウントに対する撮影レンズ着脱時の摩擦摩耗を抑制することができる。これにより、軽量化と部品コストの抑制を実現すると共に、カメラ側マウントの変形によって撮影レンズの着脱操作に必要な力が大きくなってしまうことが抑制され、撮影レンズの着脱操作を継続的に快適に行うことがすることが可能になる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
10 カメラ側マウント
12 マウントスプリング
12a〜12c 押圧部
100 基準面
101〜103 第2の凸部
104 第1の凸部
111〜116 マウント固定部
131〜133 第3の凸部
500 撮像装置

Claims (8)

  1. 撮影レンズの着脱が可能な撮像装置であって、
    樹脂材料で略円環状に形成され、前記撮影レンズの着脱を可能とするカメラ側マウントと、
    前記撮影レンズが前記カメラ側マウントに装着された状態を保持するために前記カメラ側マウントの裏面側に配置される付勢手段と、を備え、
    前記カメラ側マウントの表面には、前記撮影レンズが装着された際に前記撮影レンズと当接する基準面が設けられ、
    前記カメラ側マウントをスラスト方向から見たときに前記カメラ側マウントの表面において前記付勢手段と重なる部分では、前記カメラ側マウントをラジアル方向から見たときの高さが前記基準面よりも低いことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記付勢手段は前記カメラ側マウントの内周側に配置され、
    前記カメラ側マウントの表面の外周側には円環状に第1の凸部が形成され、前記第1の凸部の上面が前記基準面を形成していることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記カメラ側マウントの表面の内周側に複数の第2の凸部と複数の第3の凸部とが円環状に連続して形成され、
    前記第2の凸部の上面は前記基準面を形成し、
    前記第3の凸部の高さは前記第2の凸部の高さよりも低く、
    前記第3の凸部は、前記カメラ側マウントをスラスト方向から見たときに前記付勢手段と重なる部分に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第2の凸部と前記第3の凸部は、前記カメラ側マウントの周方向に交互に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記カメラ側マウントは複数の固定部で前記撮像装置の本体部に固定され、
    前記第3の凸部は、前記カメラ側マウントをスラスト方向から見たときに前記付勢手段と重なる部分からその直近の前記固定部にかけての範囲に形成されていること特徴とする請求項3又は4記載の撮像装置。
  6. 前記カメラ側マウントの表面の内周側に、前記第1の凸部よりも高さの低い凸部が円環状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記カメラ側マウントの表面において前記第1の凸部の内周側は、前記第1の凸部よりも高さの低い平面となっていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  8. 撮影レンズに設けられた第1のマウントと結合可能な第2のマウントを備えるマウント装置であって、
    前記第2のマウントは、樹脂材料で略円環状に形成され、前記撮影レンズが装着される面には該撮影レンズが装着された際に該撮影レンズと当接する基準面が設けられ、
    前記マウント装置の前記撮影レンズに設けられた前記第1のマウントが当接する面の反対側の面において前記撮影レンズを保持するための付勢手段が前記マウント装置の裏面側に配置された状態で前記マウント装置をスラスト方向から見たときに前記付勢手段と重なる部分では、前記マウント装置をラジアル方向から見たときの高さが前記基準面よりも低いことを特徴とするマウント装置。
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