JPH07333701A - カメラハウジング及びその使用方法 - Google Patents

カメラハウジング及びその使用方法

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JPH07333701A
JPH07333701A JP12285394A JP12285394A JPH07333701A JP H07333701 A JPH07333701 A JP H07333701A JP 12285394 A JP12285394 A JP 12285394A JP 12285394 A JP12285394 A JP 12285394A JP H07333701 A JPH07333701 A JP H07333701A
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 陸上用カメラCを水中へ持ち込む場合に用い
るカメラハウジングにおいて、カメラCに対するレンズ
Lの交換が、前ボディ3からレンズプロテクター6を外
すだけで行えるようにする。すなわち、前ボディ3と後
ボディ5との分解結合、及び前ボディ3に対するカメラ
Cの脱着に係る手間を省き、作業の迅速且つ容易化を図
る。 【構成】 前ボディ3に対して、レンズLの外周面(ズ
ーム操作部L2等)に直接的に当接する転動操作輪30
とその操作機構25とを設けた。すなわち、従来では、
レンズLに外歯リングを外嵌させることが必須不可欠と
されていたが、この外歯リングを不要化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキューバダイビング
等で使用するカメラハウジング及びその使用方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】陸上用カメラを水中(海中等)へ持ち込
めるようにするためのカメラハウジングは、一般に、レ
ンズ用中央口を有した前ボディと、この前ボディとの間
にカメラ収納部を形成させるようにして当該前ボディと
結合及び分解が可能になされた後ボディと、前ボディの
レンズ用中央口に設けられた円筒状のレンズプロテクタ
ーとから構成されており、ボディ外側からカメラのシャ
ッターや絞り等の操作ができるように、各種の操作機構
が具備されている。
【0003】カメラハウジングに具備された各種操作機
構のうち、例えば絞りを操作するためのものは、カメラ
のレンズ外周面(絞り操作部)に嵌め付ける外歯リング
と、前ボディ内へカメラを固定したときに上記外歯リン
グと噛合可能になされる歯車機構と、前ボディ又はレン
ズプロテクターを水密的に貫通して設けられる上記歯車
機構用の操作部とを有して成る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レンズには、ズームレ
ンズや広角レンズ等があり、また焦点距離、絞り範囲、
倍率範囲等が異なるものが多種多彩に用意されている。
そしてこれら各種のものは、直径や長さはもとより、絞
り操作部やズーム操作部等が設けられる位置付け等もそ
れぞれ異なっていることが多い。そのため、各種のレン
ズごとに、それぞれ絞り操作部用やズーム操作部用とし
て適合する外歯リングが必要となる。
【0005】しかし、これに対処するには外歯リングと
して多品種少量生産が強いられることになるため、製造
コストの高騰化、商品流通の煩雑化及び面倒化等を免れ
ず、従ってメーカーサイドでは、特定数種のレンズに適
合する外歯リングしか製造していないのが実情である。
これを使用者サイドから言えば、カメラハウジングに
は、外歯リングとして商品化されている品種のレンズし
か、使用できないという不利益があった。
【0006】一方、カメラハウジングに対してカメラを
収納セットしたり取り外したりするには、いちいちレン
ズに対する外歯リングの着脱が必要となり、面倒である
と共に、殊にカメラを前ボディに固定する場合には、外
歯リングとこれを駆動させる歯車機構とを噛合させる作
業が難しいという欠点を有していた。またカメラハウジ
ングの使用中にあっては、振動その他の原因によりレン
ズと外歯レンズとの結合又は外歯リングと歯車機構との
噛合が外れ、操作不能状態に陥るという、撮影上、致命
的とも言える事故が生じることもあった。
【0007】更に、レンズ交換をするに際しては、外歯
リングと歯車機構とが噛合状態にあるために、前ボディ
からレンズプロテクターを外してレンズを露呈させるこ
とができても、カメラからレンズを外すことはできず、
結局、カメラハウジングからカメラを取り出さない限
り、レンズ交換が行えないという不都合もあった。従っ
て、極めて面倒であった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、製造コストの低廉化、カメラのセット及び取り
外しの容易化、操作の確実化及びレンズ交換の容易化等
が図れるようにしたカメラハウジング及びその使用方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係るカメラハウジングは、内部に収納するカメラの
レンズ周面に対して直接的に当接可能な転動操作輪を具
備していることを特徴としている。また、内部をカメラ
収納部とする前ボディ及び後ボディと該前ボディに着脱
自在とされるレンズプロテクターとから成るカメラハウ
ジングにおいて、レンズ周面と直接的に当接可能な転動
操作輪が前ボディ又は後ボディの内部に対して取り付け
保持されていると共に、該転動操作輪を駆動させる操作
機構が前ボディ又は後ボディを水密貫通状に設けられて
いることを特徴としている。
【0010】カメラが収納セットされているときには、
前記レンズプロテクターとカメラのレンズとの間に何ら
機械的接合部が設けられていない構成となっている。前
記転動操作輪がレンズの絞り操作部に対応したものであ
る場合には、該転動操作輪をレンズ径方向へ移動調節可
能に設けておくのが好ましい。前記転動操作輪がレンズ
のズーム操作部に対応したものである場合には、該転動
操作輪をレンズ径方向に移動調節可能に設けておくのが
好ましい。なおこの場合、転動操作輪の移動調節には、
レンズ径方向に近接又は離反する首振り構造を用いるこ
とができる。
【0011】前記転動操作輪がレンズのズーム操作部に
対応したものである場合には、該転動操作輪をレンズの
光軸方向に沿って移動調節可能に設けておくのが好まし
い。前記前ボディには、カメラに設けられたレンズ固定
用のロックボタンを操作可能なロック解除機構を設けて
おくこともできる。一方、本発明に係るカメラハウジン
グの使用方法は、カメラハウジングが、内部をカメラ収
納部とする前ボディ及び後ボディと該前ボディに着脱自
在とされるレンズプロテクターとから成る場合であっ
て、カメラが収納セットされているときに、前ボディか
らレンズプロテクターを外した後、前ボディ内のカメラ
に対するレンズの着脱を行うことを特徴としている。
【0012】また、本発明に係る別の使用方法として
は、カメラハウジング内へカメラを収納するときに、ハ
ウジング内に設けられた転動操作輪をレンズ周面に直接
的に当接させ、カメラセット後にはカメラハウジングの
内外を水密貫通状に設けられた操作機構を介して上記転
動操作輪を動作させることで、レンズ操作を行うことを
特徴としている。
【0013】
【作用】レンズの外周面(例えば絞り操作部等)に対し
て、転動操作輪を直接的に当接させ、この転動操作輪
を、操作機構を介してボディ外側から駆動させるように
しているので、従来、必須不可欠とされていた外歯リン
グは不要となる。従って、従来においてカメラの収納セ
ット時に外歯リングとこれを駆動させる歯車機構とを噛
合させること等に起因して生じていた各種の不具合が、
一挙に解消される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は図3に示すカメラC及びレンズLを収納セッ
ト可能とした、本発明に係るカメラハウジング1を示す
側断面図であり、図2はその分解斜視図である。このカ
メラハウジング1は、レンズ用中央口2を有した前ボデ
ィ3と、この前ボディ3との間にカメラ収納部4を形成
させるようにして当該前ボディ3に結合される後ボディ
5と、前ボディ3のレンズ用中央口2に結合される円筒
状のレンズプロテクター6とから成る。
【0015】前ボディ3の内側底部にはカメラセット台
7が設けられており、カメラCは、その底面に設けられ
た三脚固定用ねじ孔(図示略)に、カメラセット台7の
下から貫通状に設けられた固定用ねじ8を螺合すること
で固定される。9は当たり止め片である。なお、これら
前ボディ3、後ボディ5、レンズプロテクター6の相互
結合部をはじめ、ボディ内外にわたって貫設される後述
の各種機構等には、高圧水中下での水密性を保持するた
め、Oリングやグリス封入部等の適宜防水手段が設けら
れるが、それらの図示は全て省略してある。
【0016】前ボディ3と後ボディ5とは、抱寄せフッ
ク具10により相互結合及び分解が可能となされ、前ボ
ディ3とレンズプロテクター6とは、当該レンズプロテ
クター6まわりの螺合により相互結合及び分解が可能と
なっている。前ボディ3及び後ボディ5には、カメラC
及びレンズLに対して各種操作を行う操作機構が設けら
れている。これらはカメラCやレンズLの種別に応じて
異なるものであるが、一応、図3に示したものについて
概説すれば、12はシャッターレバー(シャッターボタ
ンC1の押圧用、なおシャッター操作と逆方向へ操作す
ることで露出補正ボタンC2の押圧を兼用できる)、1
3は電源の入/切ツマミ(メインスイッチC3の横移
動)、14は機能切換ツマミ(コマンドダイヤルC4の
回動)、15はモード切換ツマミ(露出モード切換ボタ
ンC5又は側光モードボタンC6の押圧)、16は絞り
調節ツマミ(絞り操作部L1の回動)、17はズーム変
更ツマミ(ズーム操作部L2の回動)、18は絞り確認
レバー(プレビューボタンC7の押圧)である。また、
19はストロボライト等(アクセサリーシューC8参
照)の接続部、20は表示覗き窓(表示パネルC9の視
認)、21は接眼窓(ファインダー部C10の視認)で
ある。
【0017】次に、図1、図4及び図5に基づいて、前
記ズーム変更ツマミ17に対して設けられている操作機
構25の具体例につき詳説する。この操作機構25は、
前記カメラセット台7に対して前後動可能に設けられた
平面コ字状をしたブラケット26と、このブラケット2
6に対向状に嵌め込まれる平面コ字状を成し、揺動軸2
7を中心に上下方向へ首振り可能に設けられた角度設定
片28と、この角度設定片28に回転可能に設けられた
転動操作輪30とを有しており、前記ズーム変更ツマミ
17を回転させた場合には、その操作駆動力が転動操作
輪30を回転させるべく伝えられるように構成されてい
る。
【0018】この転動操作輪30は、レンズLのズーム
操作部L2(図1では焦点距離の異なるもの2種を図示
してある)にその下から当接させるように位置合わせす
るものであって、上記のようなズーム変更ツマミ17の
回転操作時には、ズーム操作部L2を蹴り作用又は摩擦
作用により回動させるようになっている。該転動操作輪
30の形成素材にはゴムや樹脂等を用いるのが好まし
く、また形状としては歯ピッチが粗い歯車状又はローレ
ット外周面を有したローラ状に形成しておくのが好まし
い。勿論、歯ピッチの細かい歯車状又は外周面が平滑な
ローラ状のものでもよい。31は転動操作輪30の位置
合わせ時等に用いるツマミ軸である。
【0019】上記ブラケット26には主軸32と2本の
ガイドバー33とが互いに平行して設けられ、主軸32
には、角度設定片28へ向く端部に駆動ベベルギヤ34
が設けられて互いに一体回転するようになっている。ま
たこの主軸32には、その軸方向に沿って溝32a(図
1参照)が形成されている。これに対してカメラセット
台7には、主軸32及びガイドバー33を貫通させる貫
通孔が形成され、このうち主軸32に対応するものには
平ギヤ35が回転自在で且つカメラセット台7から脱落
することなく(その脱落防止構造は図示省略した)嵌め
られている。この平ギヤ35には主軸32の溝32aに
嵌まるキーが設けられており、主軸32がその軸線方向
へ移動するのは許容するが、当該平ギヤ35に対して空
回りするのは阻止している。
【0020】カメラセット台7における平ギヤ35の下
部には、これと噛合する平ギヤ部と該平ギヤ部に一体化
されたベベルギヤ部とを有する伝動ギヤ36が、枢軸3
7を中心に回転自在に設けられている。この伝動ギヤ3
6のベベルギヤ部には、ベベルギヤ40が噛合してい
る。このベベルギヤ40は、正面軸受部41(図5参
照)に回転自在に保持された伝動軸42の一端部に固定
されたものであり、該伝動軸42の他端部には下段平ギ
ヤ43が固定されている。そして、この下段平ギヤ43
には上段平ギヤ44が噛合され、この上段平ギヤ44
が、前記したズーム変更ツマミ17の回転軸45に固定
されている。46はブシュである。
【0021】一方、上記ブラケット26の主軸32に設
けられた駆動ベベルギヤ34には、揺動軸27に嵌めら
れた中間ベベルギヤ48を介して従動ベベルギヤ49が
噛合されており、この従動ベベルギヤ49が、前記角度
設定片28に保持された転動操作輪30の回転軸50に
固定されている。従って、ブラケット26に対して角度
設定片28を首振り動作させても、常に、主軸32と転
動操作輪30とが連動して回転する関係は維持される。
【0022】なお、図4に示すように角度設定片28に
は側方突出片52が固定されており、この側方突出片5
2には上下方向に長い長孔(図示略)が形成されてい
る。そして、この長孔を貫通してブラケット26に固定
ピン53が螺合されるようになっている。そのため、こ
の固定ピン53を緩め付け状態にすれば、角度設定片2
8の首振り角度、即ち、転動操作輪30によるレンズL
(ズーム操作部L2)への当接度合を弛緩防止状態にロ
ックでき、固定ピン53を緩めれば、角度設定片28の
首振り角度を任意に変更できる。
【0023】また、前記カメラセット台7には、前ボデ
ィ3の側壁外方から位置決めボルト55が螺合されるよ
うになっており、この位置決めボルト55の先端部には
ブラケット26のガイドバー33に当接するストッパー
ピン56が延設されている。この位置決めボルト55に
おける前ボディ3の外側端部には操作ノブ57が設けら
れている。58はブシュである。従って操作ノブ57を
締め付け状態にすれば、ブラケット26の前後動、即
ち、転動操作輪30によるレンズL(ズーム操作部L
2)に対する光軸方向の位置付けを位置ズレ防止状態に
ロックでき、操作ノブ57を緩めれば、ブラケット26
の前後位置を任意に変更できる。
【0024】次に、図5乃至図7に基づいて、前記絞り
調節ツマミ16に対して設けられている操作機構60の
具体例につき詳説する。この操作機構60は、前ボディ
3の内部側壁に設けられたブロック体61と、このブロ
ック体61に対して回転軸63を中心に回転可能に設け
られた転動操作輪65とを有しており、前記絞り調節ツ
マミ16を回転させた場合には、その操作駆動力が転動
操作輪65を回転させるべく伝えられるように構成され
ている。
【0025】この転動操作輪65は、レンズLの絞り操
作部L1(図1参照)にその側方から当接させるように
位置合わせするものであって、上記のような絞り調節ツ
マミ16の回転操作時には、絞り操作部L1を蹴り作用
又は摩擦作用により回動させるようになっている。該転
動操作輪65の形成素材にはゴムや樹脂等を用いるのが
好ましく、また形状としては歯ピッチが粗い歯車状又は
ローレット外周面を有したローラ状に形成しておくのが
好ましい。勿論、歯ピッチの細かい歯車状又は外周面が
平滑なローラ状のものでもよい。
【0026】上記転動操作輪65にはその裏面側に同軸
で一体回転する従動ベベルギヤ66が設けられており、
この従動ベベルギヤ66には、回転軸67(図7参照)
を中心として回転可能に保持された駆動ベベルギヤ68
が噛合されている。この駆動ベベルギヤ68には平ギヤ
69が一体的に設けられている。そして、この平ギヤ6
9には軸線方向に長いコロ状ギヤ70が噛合され、この
コロ状ギヤ70が、前記した絞り調節ツマミ16の回転
軸72に固定されている。75はブシュである。
【0027】なお、絞り調節ツマミ16の回転軸72は
ブロック61を突き抜ける長さを有しており、ブロック
体61は、該回転軸72に沿って横移動自在となってい
る。ブロック体61が横移動する場合、平ギヤ69はコ
ロ状ギヤ70に対して噛合関係を保持したままスライド
するようになることは言うまでもない。一方、図5に示
したようにブロック61には前ボディ3の側壁外方から
位置調節ボルト76が螺合され、またこの位置調節ボル
ト76と平行してガイドピン77が差し込まれるように
なっている。位置調節ボルト76における前ボディ3の
外側端部には操作ノブ79が設けられている。80はブ
シュである。
【0028】従って操作ノブ79を締め付け状態にすれ
ば、ブロック61を左右方向へ横移動させることが可能
であり、これによって転動操作輪65によるレンズL
(絞り操作部L1)への位置合わせ及び当接度合の調節
ができる。ところで、上記ブロック61には、図6に示
すように揺動軸83を中心として揺動自在な揺動レバー
84が設けられている。この揺動レバー84は、一端部
(図6右側)をカメラハウジング1の正面側、即ち、レ
ンズプロテクター6内へ突出させるように形成され、他
端部(図6左側)を上方へ向けるようにL形に折曲形成
されている。このL形折曲部分は、カメラセット台7へ
カメラCを固定した場合に、該カメラCの正面部(図3
参照)に設けられたレンズ固定用のロックボタンC11
に当接可能な位置付けとなっている。
【0029】即ち、この揺動レバー84はロック解除機
構85を構成しており、前ボディ3からレンズプロテク
ター6を外せば、いちいち前ボディ3からカメラCを取
り外さなくとも、揺動レバー84を操作することによっ
てカメラCに対するレンズLの着脱が行えるものであ
る。このような構成を有するカメラハウジング1におい
て、カメラCをセット収納する手順は次のとおりであ
る。
【0030】前ボディ3、後ボディ5、レンズプロテク
ター6をそれぞれ分解する。カメラセット台7(図1参
照)に対してカメラCを載せ、固定用ねじ8を締めつけ
てカメラCを固定する。操作ノブ57(図4参照)を緩
めて、ストッパーピン56をガイドバー33から離反さ
せ、ブラケット26を前後動自在な状態にする。そして
ツマミ軸31を摘んで転動操作輪30がレンズLのズー
ム操作部L2(図1参照)の真下となるように位置合わ
せし、その後操作ノブ57を締めつける。
【0031】次に固定ピン53(図4参照)を緩めて、
角度設定片28が首振り自在な状態とし、ツマミ軸31
を押し上げて転動操作輪30をズーム操作部L2(図1
参照)の下面へ適度に当接させる。そして固定ピン53
を締めつける。このようにすれば、ズーム変更ツマミ1
7を回転操作したときに、転動操作輪30を介してズー
ム操作部L2を回動させることが可能となる。
【0032】一方、操作ノブ79(図5参照)を回動操
作して、転動操作輪65がレンズLの絞り操作部L1に
対してその側方から適度に当接するようにする。このよ
うにすれば、絞り調節ツマミ16を回転操作したとき
に、転動操作輪65を介して絞り操作部L1を回動させ
ることが可能となる。その他の各種操作機構(図2参
照)につき、カメラC及びレンズLに対する位置関係や
動作確認を行ったうえで、前ボディ3、後ボディ5、レ
ンズプロテクター6を相互結合すれば、その収納セット
作業は完了する。
【0033】このような状態からレンズLを交換する場
合には、前ボディ3からレンズプロテクター6だけを外
す。そして、揺動レバー84(図6参照)によりカメラ
CのロックボタンC11を押し、カメラCからレンズL
を外す。次に、揺動レバー84を押した状態のまま、交
換するレンズLをカメラCへ装着する。この装着後、揺
動レバー84から指を放せば、ロックボタンC11の復
帰作動に伴ってカメラCに対するレンズLの固定ロック
が成される。
【0034】その後、前ボディ3にレンズプロテクター
6を結合すれば、レンズ交換作業は完了する。なお、カ
メラハウジング1は内部が密封状態となるので、水中へ
の持ち込み時には浮力が作用し、操作機構25や60等
の荷重が負担となることはない。図8は、操作機構25
に設けられる角度設定片28の首振り構造において、そ
の別実施例を示したもので、揺動軸27には2つの中間
ベベルギヤ48が対向状に保持され、これら双方の中間
ベベルギヤ48が駆動ベベルギヤ34及び従動ベベルギ
ヤ49に噛合するようになっている。また、駆動ベベル
ギヤ34は、主軸32に対して進退自在に嵌められてお
り、主軸32に挿通されたばね87によって両中間ベベ
ルギヤ48へ押圧付勢されるようになっている。88は
駆動ベベルギヤ34と一体的に設けられた把持用円盤で
ある。
【0035】このような構造であるから、把持用円盤8
8を摘んでこれをばね87に抗する向き(図面右方)へ
後退させ、駆動ベベルギヤ34を両中間ベベルギヤ48
から離反させたときにのみ、角度設定片28の首振りを
許容できるものとなり、一方、把持用円盤88を解放す
れば、そのときの角度設定片28の首振り角度を固定で
きるものとなる。従って、角度設定片28の首振り角度
を調節する操作が極めて容易に行える利点がある。勿
論、駆動ベベルギヤ34が両中間ベベルギヤ48に噛合
している状態では、主軸32と回転軸50(即ち、転動
操作輪30)とが連動して回転する関係が維持される。
【0036】本発明において、カメラCは図3に示した
ような一眼レフカメラに限定されるものではなく、一眼
レフ以外のカメラでもよいし、またビデオカメラ等に対
しても実施できる。前記実施例において、図3に示した
カメラCはオートフォーカス式であるため、レンズLの
焦点調節部L3に当接する転動操作輪は具備しないもの
としたが、焦点調節をマニュアルに切り換えられるよう
にした場合、又はオートフォーカス式でないカメラに対
して実施する場合等には、焦点調節部L3に当接する転
動操作輪及びその操作機構を具備させることもできる。
【0037】転動操作輪30の操作機構25及び転動操
作輪65の操作機構60は、後ボディ5に対して設ける
こともでき、それらの具体的構造についても、前記実施
例に限定されるものではない。転動操作輪30,65
は、レンズLの交換時に直径の異なるものと交換するよ
うな構成としてもよい。
【0038】レンズプロテクター6としても、長さの異
なるものを何種類か用意しておき、使用するレンズLの
長さに応じて使い分けるようにしてもよい。このように
しても、レンズプロテクター6は(転動操作輪30及び
その操作機構25等の)操作機構を具備しない構成であ
るため、製造単価を低廉に抑えることができる。 〔他の開示〕 (1) 以上説明した本発明実施例では、転動操作輪3
0,65をレンズL周面に対して直接的に当接させてい
るが、レンズ外周面に外歯リングを嵌め付け、カメラハ
ウジングの外部から操作可能な転動操作輪を該外歯リン
グに対して当接させるとともに、転動操作輪(ギア)を
上記実施例と同様にレンズ径方向へ移動調節可能にカメ
ラハウジングに設けることにより、上記実施例と同様
に、カメラの収納セット及び取り外し時において外歯リ
ングと転動操作輪とを噛合する必要がなく、かかる作業
を迅速かつ容易に行うことができ、さらに、カメラをハ
ウジング内部に装着したままでレンズプロテクタを取り
外してレンズの交換をすることができる。
【0039】(2) カメラハウジングの内部にカメラ
を収納したものでは、その内部に中空空間が存在するた
め、水中における重量が軽くなり、取扱いが容易である
が、例えば、株式会社 ニコン製「NIKONOS R
S」などの水中専用カメラにあっては、装置内部には中
空空間が殆どないため、水中における重量が相当重く、
取扱いが不便である。
【0040】そこで、水中専用カメラにおいて、着脱交
換可能なレンズを、本発明装置と同様のレンズプロテク
ターにより覆い、該プロテクターとレンズとの間に中空
空間を設けて、水中における重量を軽くすることができ
る。かかる場合におけるレンズの各種操作(絞り操作や
ズーム操作など)を行うために、上記実施例と同様の転
動操作輪を当該カメラに装備すれば、レンズ交換の作業
性を確保できるとともに、カメラの使用中における外歯
リングの外れ等を原因とした操作不能事故は一切生じな
い。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、絞り操作部やズーム操作部等のレンズ外周面に
対して転動操作輪を直接的に当接させ、この転動操作輪
を操作機構によりボディ外側から駆動させるようにして
いるので、従来、必須不可欠とされていた外歯リングは
不要となる。
【0042】従って、外歯レンズとして商品化されてい
るか否かの制限を受けることなく、バリエーションとし
て用意された全てのレンズが使用可能となる。カメラの
収納セット及び取り外し時には、レンズに対して外歯リ
ングを着脱する必要がなく、しかも外歯リングとこれを
駆動させる歯車機構とを噛合する必要もなくなるので、
操作が極めて容易且つ迅速に行える。
【0043】またカメラハウジングの使用中にあって、
外歯リングの外れ等を原因とした操作不能事故は一切生
じない。更に、レンズ交換は、前ボディと後ボディとの
分解や、前ボディに対するカメラの脱着等をすることな
く、単に、前ボディからレンズプロテクターを外すだけ
で行えるものとなるので、操作が極めて容易且つ迅速に
行える。
【0044】勿論、部品として外歯リングが不要となる
ので、製造コストの低廉化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラハウジングを示す側断面図
である。
【図2】本発明に係るカメラハウジングの分解斜視図で
ある。
【図3】カメラの一例を示す斜視図である。
【図4】図1のA−A線矢視図である。
【図5】図1のB−B線矢視図である。
【図6】図5のC−C線矢視図である。
【図7】図6のD−D線拡大断面図である。
【図8】転動操作輪の首振り構造における別実施例を示
す要部平面図である。
【符号の説明】 1 カメラハウジング 3 前ボディ 4 カメラ収納部 5 後ボディ 6 レンズプロテクター 25 操作機構(ズーム操作部用のもの) 30 転動操作輪(ズーム操作部用のもの) 60 操作機構(絞り操作部用のもの) 65 転動操作輪(絞り操作部用のもの) 85 ロック解除機構

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に収納するカメラ(C)のレンズ
    (L)周面に対して直接的に当接可能な転動操作輪(3
    0)(65)を具備していることを特徴とするカメラハ
    ウジング。
  2. 【請求項2】 内部をカメラ収納部(4)とする前ボデ
    ィ(3)及び後ボディ(5)と該前ボディ(3)に着脱
    自在とされるレンズプロテクター(6)とから成るカメ
    ラハウジングにおいて、レンズ(L)周面と直接的に当
    接可能な転動操作輪(30)(65)が前ボディ(3)
    又は後ボディ(5)の内部に対して取り付け保持されて
    いると共に、該転動操作輪(30)(65)を駆動させ
    る操作機構(25)(60)が前ボディ(3)又は後ボ
    ディ(5)を水密貫通状に設けられていることを特徴と
    するカメラハウジング。
  3. 【請求項3】 内部をカメラ収納部(4)とする前ボデ
    ィ(3)及び後ボディ(5)と該前ボディ(3)に着脱
    自在とされるレンズプロテクター(6)とから成るカメ
    ラハウジングにおいて、内部にカメラ(C)が収納セッ
    トされているときに、前記レンズプロテクター(6)と
    カメラ(C)のレンズ(L)との間に何ら機械的接合部
    が設けられていないことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載のカメラハウジング。
  4. 【請求項4】 前記転動操作輪(65)がレンズ(L)
    の絞り操作部(L1)に対応したものである場合に、該
    転動操作輪(65)がレンズ径方向へ移動調節可能に設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載のカメラハウジング。
  5. 【請求項5】 前記転動操作輪(30)がレンズ(L)
    のズーム操作部(L2)に対応したものである場合に、
    該転動操作輪(30)がレンズ径方向に移動調節可能に
    設けられことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載のカメラハウジング。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された転動操作輪(3
    0)の移動調節には、レンズ径方向に近接又は離反する
    首振り構造が用いられていることを特徴とするカメラハ
    ウジング。
  7. 【請求項7】 前記転動操作輪(30)がレンズ(L)
    のズーム操作部(L2)に対応したものである場合に、
    該転動操作輪(30)がレンズ(L)の光軸方向に沿っ
    て移動調節可能に設けられていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載のカメラハウジン
    グ。
  8. 【請求項8】 前記前ボディ(3)には、カメラ(C)
    に設けられたレンズ(L)固定用のロックボタン(C1
    1)を操作可能なロック解除機構(85)が設けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載されたカメラハウジング。
  9. 【請求項9】 内部をカメラ収納部(4)とする前ボデ
    ィ(3)及び後ボディ(5)と該前ボディ(3)に着脱
    自在とされるレンズプロテクター(6)とから成るカメ
    ラハウジングの使用方法において、内部にカメラ(C)
    が収納セットされているときに、前ボディ(3)からレ
    ンズプロテクター(6)を外した後、前ボディ(3)内
    のカメラ(C)に対するレンズ(L)の着脱を行うこと
    を特徴とするカメラハウジングの使用方法。
  10. 【請求項10】 カメラハウジング内へカメラ(C)を
    収納するときに、ハウジング内に設けられた転動操作輪
    (30)(65)をレンズ(L)周面に直接的に当接さ
    せ、カメラ(C)セット後にはカメラハウジングの内外
    を水密貫通状に設けられた操作機構(25)(60)を
    介して上記転動操作輪(30)(65)を動作させるこ
    とで、レンズ操作を行うことを特徴とするカメラハウジ
    ングの使用方法。
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