JPH09222541A - 撮影レンズ - Google Patents

撮影レンズ

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Publication number
JPH09222541A
JPH09222541A JP8027630A JP2763096A JPH09222541A JP H09222541 A JPH09222541 A JP H09222541A JP 8027630 A JP8027630 A JP 8027630A JP 2763096 A JP2763096 A JP 2763096A JP H09222541 A JPH09222541 A JP H09222541A
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JP
Japan
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lens
aperture
camera body
diaphragm
tripod
Prior art date
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Application number
JP8027630A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Kuwata
知由己 桑田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーライトディスクカートリッジとそれ
以外のカートリッジとの識別が容易に行え、誤挿入を未
然に防止する。また、オーバーライト可能なものに限り
挿入し得る記録再生装置を得る。 【解決手段】 光変調オーバーライト可能な光ディスク
2を収納するディスクカートリッジ1Aの幅寸法および
厚み寸法を、オーバーライト記録が不可能な光ディスク
カートリッジ1の幅寸法Wおよび厚み寸法tより大きく
する。ドライブ装置にディスクカートリッジ1Aのみの
挿入を可能にし、光ディスクカートリッジ1の挿入を阻
止する機構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ交換式で絞
り可変のカメラシステムを構成する撮影レンズに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】絞り量を手動操作により設定することが
可能なレンズ交換式カメラシステムとしては、絞り設定
部材の配置により分類して、カメラボディ側に絞り設
定部材を設けたものと、撮影レンズのマウント部側の
端に絞り設定部材としての絞り環を設けたものの二方式
が知られている。
【0003】前者のカメラボディ側に絞り設定部材を設
けたものにおいては、カメラを構えながら操作する際、
撮影者は右手でレリーズ釦やシャッター速度の設定部材
の操作に加えて、絞り設定部材の操作も行なうことにな
るので、操作性が悪く、操作が迅速にできない。一方、
後者の撮影レンズ側に絞り環を設けたものでは、撮影者
は左手で絞り環を操作することになるので、比較的操作
性はよい。特に、撮影レンズが比較的小さい場合は左手
でカメラ(撮影レンズを含む)を支えながら容易に絞り
環を操作することができる。また、三脚や一脚にカメラ
ボディを取り付けた場合も容易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た絞り環を交換式の撮影レンズ側に設ける方式のカメラ
システムでは、撮影レンズが大型の場合、以下に述べる
ような理由から操作性に問題があった。大型の撮影レン
ズ、特に長焦点レンズは手ぶれの影響を避けるため、三
脚または一脚を装着して用いる場合が多い。この場合、
大型の撮影レンズを装着した状態のカメラの重心は前方
に移動するので、通常三脚座がカメラボディから遠くに
なり、それに一脚や三脚をねじ止めして用いる。この状
態で撮影レンズのカメラボディ側端部外周面に設けられ
ている絞り環を操作すると、特に長寸法の場合、重心か
ら離れた所に操作力を加えることになるので傾き易く、
静かに操作しなければならないという問題があった。ま
た、小型の撮影レンズに比べてレンズ鏡筒および三脚座
が邪魔になって絞り環を回し難いという問題もあった。
特に、レンズが大径になればなる程、その程度が甚だし
い。
【0005】また、手て把持して撮影する場合はさらに
操作性が劣る。この場合は撮影レンズを支える左手は前
方に位置させざるを得ないので、絞り環に指が届かなく
なるか、あるいはそこまで極端でない場合でも左手が無
理な姿勢を強いられる。
【0006】本発明は上記した従来の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、大型
のレンズであっても小型レンズの使用時と同様に絞り操
作部材の操作が容易に行えるようにした撮影レンズを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、カメラボディに着脱可能に装着される交換
式の撮影レンズにおいて、撮影レンズがカメラボディに
装着された状態においてカメラ全体の重心位置またはそ
の近傍に位置してレンズ鏡筒に設けられた三脚座と、絞
り量を設定するための絞り設定部材と、この絞り設定部
材の操作状態を表す情報信号を前記カメラボディに伝達
する情報伝達装置とを備え、前記絞り設定部材を前記三
脚座または前記レンズ鏡筒の三脚座に近接した位置に配
設したことを特徴とする。また、本発明は、絞り環と絞
り環駆動装置を備え、この絞り環駆動装置は情報伝達装
置からの駆動制御信号によって駆動し、前記絞り環を動
作させることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、撮影レンズは使用時の安
定性を高めるため、カメラボディを装着した場合に予想
される重心位置に三脚座を有する。また、絞り設定部材
は、この三脚座または三脚座に近接してレンズ鏡筒に配
設されているので、操作時に力が加わる位置が支える位
置と一致し、操作力によってカメラが傾いたりしない。
また、絞り設定部材を三脚座に設けると、絞り設定部材
を操作するのに前後のレンズ鏡筒等が邪魔にならない。
また、本発明においては、絞り環駆動装置によって絞り
環を動作させるので、直接手で絞り環を操作する必要が
ない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明に係る撮影レンズ
の第1の実施の形態をカメラボディとともに示す外観斜
視図、図2は三脚座の一部を破断して示す撮影レンズの
要部の側面図、図3は撮影レンズとカメラボディの構成
を示すブロック図である。これらの図において、1は交
換式の撮影レンズ、2はカメラボディで、これらは所謂
バヨネットマウントになっているレンズ側マウント3と
ボディ側マウント4によって着脱可能に接続される。
【0010】撮影レンズ1は、例えば焦点距離300m
m、開放F値2.8で、全長250mm以上、重量2.
5Kg以上の大型交換レンズである。撮影レンズ1に
は、レンズ鏡筒5の外側に三脚座6が設けられている。
三脚座6は、ねじ孔161を有し、このねじ孔161に
三脚ねじがねじ込まれることにより撮影レンズ1をカメ
ラボディ2とともに三脚や一脚に設置することができ
る。三脚座6のねじ孔161は、通常の三脚座のそれと
同様にカメラボディ2を装着した状態におけるカメラ全
体の重心位置の真下または真下に近い位置になるように
設けられている。これは三脚等を装着した状態での安定
をよくするためである。
【0011】また、三脚座6には、絞り設定ダイヤル
(絞り設定部材)11と、この設定ダイヤル11の回転
に応じた電気信号を発するエンコーダ12およびその処
理回路とからなる読取り装置13(図3参照)が設けら
れている。三脚座6の上部には正面視三角形の突起部6
aが一体に設けられ、その頂部に前記絞り設定部材11
が周面の一部を突出させて取り付けられている。
【0012】また、前記撮影レンズ1の内部には情報伝
達装置としてのCPU(中央処理装置)14が組み込ま
れている。CPU14は、前記読取り装置13に途中が
螺旋状の信号コード16を介して接続されるとともに、
電気接点17に接続されている。この電気接点17は、
撮影レンズ1のカメラボディ2と接する側の端面に露呈
して設けられ、従来の自動焦点(AF)レンズに設けら
れているものと同一構造である。
【0013】絞り値を変更する場合、前記設定ダイヤル
11を手で回転させると、この時の回転を読取り装置1
3が電気信号に変換し、信号コード16を経てCPU1
4に送出する。CPU14は、設定ダイヤル11の回転
方向に応じて絞り値増加または減少を表す電気信号を発
する。この電気信号は、前記電気接点17を介してカメ
ラボディ2に送られる。カメラボディ2は、この電気信
号に応じて表示装置22に表示されている絞り値を変更
し表示する。したがって、撮影者は絞り値を見ながら設
定ダイヤル11を回転させることで所望の絞り値を設定
できる。
【0014】なお、読取り装置16とCPU14間を結
ぶ信号コード16として螺旋状の信号コードを用いた理
由は、本実施の形態の三脚座6も従来の三脚座と同様
に、撮影レンズ1の光軸を中心として撮影レンズ1に対
して回転可能に設けられているからである。三脚座6を
三脚などに固定した状態で横位置撮影と縦位置撮影の切
替のため、撮影レンズ1と三脚座は90°旋回できなく
てはならない。また、手で把持して撮影する場合は、三
脚ねじがある部分は角張っていてレンズ下方より支える
手に押し付けると痛いため、上方に回して用いる可能性
もある。このため、撮影レンズ1と三脚座6は、最大2
70°相対位置が変化してもよいように信号コード16
で接続されている。
【0015】前記CPU14は、この撮影レンズ1の絞
り設定が従来の絞り環によらない新しいタイプであるこ
とを示すタイプ識別信号を前記電気接点17を介してカ
メラボディ2に送出する役目も果たす。このようなCP
U14および前記読取り装置13等の電気回路の電源
は、従来のAFレンズの電気回路と同様に電気接点17
を通じてカメラボディ2側から供給される。
【0016】前記カメラボディ2は、一眼レフレックス
式であって前記撮影レンズ1の代わりに従来の絞り環を
マウント部3側の端にもつタイプ(従来タイプ)の撮影
レンズと交換して使用することができる。そして、カメ
ラボディ2は、装着した撮影レンズが従来タイプと新タ
イプの何れの場合でも、マニュアルモード(Mモー
ド)、絞り優先モード(Aモード)、シャッター速度優
先モード(Sモード)、プログラムモード(Pモード)
の従来よりある四つの撮影モードが設定できる。各モー
ド下での露光時の絞り動作は、Mモードの時とAモード
の時は撮影者の設定絞り値に応じて、SモードとPモー
ドの時にはカメラボディ2に内蔵したCPU23が演算
決定した絞り値に応じて行われる。
【0017】また、カメラボディ2は、露光時の絞りを
制御する絞り制御レバー21とそのレバー駆動機構24
を備えている。この絞り制御レバー21は、従来のタイ
プの撮影レンズのみが装着可能で上記四つの撮影モード
を切り替えることができる従来より市販されているタイ
プのカメラボディの制御レバーと同じである。
【0018】ここでは、上記のような従来タイプのカメ
ラボディを便宜上「従来四モードボディ」と呼ぶ。ま
た、これとは別にさらにそれより旧式な、MモードとA
モードしか切替えることができないタイプのカメラボデ
ィもある。これも従来タイプの撮影レンズを装着して使
うことができるようになっている。このタイプのカメラ
ボディを以下便宜上「二モードボディ」と呼ぶ。本発明
による撮影レンズ1はこのような旧タイプのカメラボデ
ィへの装着をも可能にしているため、説明の都合上、旧
タイプのカメラボデにおける露光時の絞り制御について
説明する。
【0019】先ず、絞り環を備えた従来タイプの撮影レ
ンズと二モードボディの組み合わせの場合について述べ
る。図6はこれらの構成を模式的に示した図である。二
モードボディ40は、上記絞り制御レバー21と機構的
に同一な絞り制御レバー41とそのレバー駆動機構42
を備えているが、露光時の絞り値を演算決定する機能を
もたない。したがって、決定した絞り値に応じた動作を
絞り制御レバー41にさせる機能もなく、露光時の制御
レバー41の動作はいつも一定で、レバー駆動機構42
により単に所定のストロークだけ下がる。従来タイプの
撮影レンズ50の後方(ボディ側)からは、レンズ内の
絞り羽根駆動機構53と連動した絞り駆動レバー51が
突出している。このレバー51はスプリング54によっ
て常時下方に付勢されており、露光動作時以外は絞り制
御レバー41に上方から接触している。露光時にも始め
は絞り制御レバー41の下降に追従して絞り駆動レバー
51も下がるが、やがて機械的な制限52に駆動レバー
51自体またはそれと連動した絞り羽根駆動機構53が
当たり、追従を停止する。そして、その後カメラのシャ
ッターが開き露光が行われる。前記機械的制限52は撮
影レンズ50の絞り環55と連動しているため、設定し
た絞り値に応じた位置で絞り駆動レバー51が停止する
ことになり、露光時の絞り設定通りとなる。
【0020】従来の四モードボディにおける絞り制御は
以下の通りである。このタイプのカメラボディ40でも
MモードおよびAモードが設定された場合には、絞り制
御レバー41は上記した二モードボディと同様の動作を
する。その一方でSモードとPモードの場合は、絞り環
55に連動した機械的制限52は、そのレンズの最小絞
り径に対応した位置まで撮影者によって予め待避させら
れる。そして、露光時にカメラボディは、自らの演算回
路が決定した絞り値に対応した位置まで上記絞り制御レ
バー41を下げて止める。この間両レバー41,51は
終始接触したままであり、カメラボディが決定した絞り
値での露光が実現する。
【0021】次に、図1に示した上記カメラボディ2に
従来タイプの撮影レンズを装着した場合を述べる。この
場合、カメラボディ2はレンズ側からタイプ識別信号が
送出されないことにより従来タイプの撮影レンズが装着
されていることを検知し、上記四モード従来ボディと同
様の動作をする。
【0022】再び図3において、本発明に係る撮影レン
ズ1においても、絞り羽根機構19と連動する前記絞り
駆動レバー18を備えている。この絞り羽根機構19と
絞り駆動レバー18は、上述した従来タイプの絞り羽根
駆動機構53と連動した駆動レバー51と同様のもので
ある。ただし、この撮影レンズ1には絞り設定操作に連
動する機械的制限はない。そして、撮影レンズ1がカメ
ラボディ2に装着されているとき、カメラボディ2側の
CPU23は新タイプのレンズが装着されたことをCP
U14からの上記したタイプ識別信号により検知する。
この検知がなされると、カメラボディ2は、Sモードと
Pモードの時のみならずMモードとAモードの時も、絞
り値に対応した位置まで上記絞り制御レバー21を止め
る制御を行う。すなわち、Sモード、Pモードの時には
上記した従来タイプの撮影レンズの装着時と同じくCP
U14で演算決定した絞り値になるようにCPU23が
レバー駆動機構24を駆動制御し、MモードとAモード
の時は設定操作に応じた絞り値になるように制御する。
【0023】上記した説明から明らかなように、タイプ
識別信号は、カメラボディ2を新タイプと従来タイプの
撮影レンズの両方を交換使用可能にしているために必要
なものであって、もし新タイプのレンズ専用のカメラボ
ディを製作し、それに専用に装着される撮影レンズの場
合は、タイプ識別信号は必要ない。また、上記した第1
の実施の形態において、読取り装置13とCPU14の
電気的接続は螺旋状の信号コード16によって行なった
が、これに限らずブラシ接点などを利用することができ
る。
【0024】上記した構造からなる撮影レンズ1によれ
ば、従来の絞り環に比べて設定ダイヤル11は三脚座6
に設けられているためカメラボディ2から遠く、また光
軸から遠い位置にある。また、設定ダイヤル11は、撮
影レンズ1とカメラボディ2を組み合わせた重心位置ま
たはその近傍に設けられているので、同じく三脚等を装
着した場合に絞り設定の操作力のためにカメラが傾いた
りすることがない。特に、大型の撮影レンズ1の場合
は、手振れの影響を避けるため、三脚または一脚を装着
して用いることが多いが、この場合に従来の撮影レンズ
のようにレンズ鏡筒および三脚座が邪魔になることがな
く、絞り設定の操作を迅速に行うことができる。さら
に、従来困難であった手で把持して撮影するときの絞り
設定操作も容易に行うことができる。
【0025】図4は本発明の第2の実施の形態を示す撮
影レンズの要部の一部を破断して示す側面図である。こ
の実施の形態において、撮影レンズ30は図1に示した
撮影レンズ1と異なり、上記した従来四モードボディや
二モードボディにも装着して使用することができる。そ
のため、撮影レンズ30のボディ側端部の外周面には、
従来タイプの撮影レンズと同様に絞り環35が設けられ
ている。これは、従来タイプの撮影レンズと殆ど同一構
造で、カメラボディは従来タイプの撮影レンズに対する
と同じやり方で設定された絞り値を検知して絞りを制御
する。
【0026】しかしながら、本実施の形態における絞り
環35は、従来タイプの撮影レンズの絞り環と異り、直
接撮影者が手で触れて操作するものではなく、絞り環駆
動装置33によって駆動される。
【0027】さらに詳しく述べると、絞り環35の外周
には部分的に歯車の歯36が設けられており、前記絞り
環駆動装置33の歯車37が噛合している。一方、三脚
座6には上記した第1の実施の形態と同様に設定ダイヤ
ル11が設けられている。この設定ダイヤル11の回転
は、上記した読取り装置13(図3参照)によって電気
信号に変換され、この電気信号を信号コード16を経て
CPU14に入力すると、CPU14が設定ダイヤル1
1の操作に応じた駆動制御信号を駆動制御装置33に送
出し、これにより同制御装置33が絞り環35を動作さ
せるように構成されている。したがって、手で絞り環3
5を操作する必要がない。
【0028】三脚座6は、上記した第1の実施の形態と
同様に撮影レンズ30に対して相対的に回動可能に取り
付けられている。一方、絞り環駆動装置33は、撮影レ
ンズ30に固定されている。このため、両者は螺旋状の
信号コード16で電気的に接続されている。絞り環駆動
装置33内では、CPU14から送られてきた駆動制御
信号に応じて処理回路が図示しない歯車駆動モータを駆
動する。歯車駆動モータが駆動するとその回転は、減速
機、クラッチ機構を介して前記歯車37に伝達される。
そして、この歯車37は前記歯36を回転させるので、
絞り環35を回転させることができる。こうして絞り環
35が回転範囲端まで回りきった場合は機械的制限に当
たり、それ以上の回転力が伝達されてもクラッチ機構が
滑ることにより伝達機構を破損することはない。
【0029】前記三脚座6の内部には、前記絞り環駆動
装置33の電気回路と、歯車駆動モータの電源である乾
電池が収納されている。
【0030】前記絞り環35は、上記したように外周面
の一部に歯車の歯36が形成されているが、それ以外は
図6に示した従来タイプの撮影レンズの絞り環と同一構
造であり、絞り羽根駆動機構と連動した絞り駆動レバー
の機械的制限と連動している。このため、カメラボディ
は従来タイプの撮影レンズを装着したときと同じやり方
で絞り制御レバー21(図3)を動作させることによっ
て、撮影レンズ30の絞り制御も行うことができる。
【0031】また、絞り環35がどの絞り値を設定する
回転角にあるかをカメラボディが読み取るための構造も
従来タイプの撮影レンズと同様である。すなわち、図4
に示すように、絞り環35のボディ側端面にカメラボデ
ィ側に突出させて設けた突起部38がそれである。この
突起部38の働きを図1に示したカメラボディ2に装着
した場合を例として説明する。カメラボディ2のマウン
ト4の周囲には、図1に示した検出爪26が設けられて
おり、この検出爪26は光軸を中心として回転するよう
に支持され、かつ前方(レンズ側)から見てスプリング
により時計方向回りに付勢されており、撮影レンズ30
が装着された状態では、前記突起部38がその位置を規
制する機械的制限となっている。したがって、絞り環3
5の回転角に応じて検出爪26の位置が定まり、この位
置をカメラボディ内蔵のエンコーダで電気信号に変換し
てカメラボディの処理回路に取り込むのである。
【0032】今、一例として図1、図3に示したカメラ
ボディ2を挙げたが、前記絞り環35の位置読取り機構
は、前述した従来四モードボディや二モードボディと同
じである。したがって、それら従来のタイプのカメラボ
ディでも支障無く撮影レンズ30の絞り設定値を読み取
ることができる。
【0033】また、絞り環35がどの絞り値を設定する
回転角にあるかを撮影者が読み取るために、上記したよ
うに読み取った情報を処理して表示装置等に表示する形
式のカメラボディの他に、撮影レンズの絞り環に記され
た絞り値数字をカメラボディのファインダ内に光学的に
導く構造のカメラボディが従来よりある。これにも対応
するため本発明においては、絞り環35にもこのカメラ
ボディに対応した従来の撮影レンズと同様な絞り値数字
を表示している。
【0034】このような構造からなる撮影レンズ30
は、従来タイプの撮影レンズから容易に改造することが
できる。すなわち、従来タイプの撮影レンズの三脚座と
絞り環を交換し、絞り環駆動装置33を付加することに
より本実施の形態の撮影レンズ30とすることができ
る。大型の撮影レンズは概して製造コストが高くなるの
で、この実施の形態と同様に既存のレンズを改造できる
ことは大変有利である。
【0035】さらに、従来タイプの撮影レンズから改造
する変形例として、絞り環を交換せず、歯車37に代え
て弾性材からなるローラを用い、歯車の歯36の代わり
に従来の絞り環の外周に滑り止めのために設けたローレ
ットにローラを押し付けてもよい。また、上記した実施
の形態において、三脚座6と絞り環駆動装置33との電
気的接続は、信号コード16によって行なったが、ブラ
シ接点であってもよい。
【0036】以上の説明から明かなように、本実施の形
態においては、絞り環35を直接手で回す必要がないの
で、図1に示した第1の実施の形態と同様に操作性に関
して優れており、また従来レンズから容易に改造するこ
とができる。
【0037】図5は本発明のさらに他の実施の形態を示
す要部の一部を破断した側面図である。この実施の形態
においては、環状の設定ダイヤル11を三脚座6に近接
してレンズ鏡筒5の外周でカメラボディ側とは反対側に
設けている。このような構造においても、上記した実施
の形態と同様に操作性に優れ、設定ダイヤル11を操作
してもカメラが傾いたりすることがない。また、上記し
た第1、第2の実施の形態は絞り設定部材が小径の設定
ダイヤル11であったが、本実施の形態においては、絞
り環35のように光軸を中心としたレンズ鏡筒5と略同
径の環状のものであるため、従来のレンズの絞り環と似
たものとすることができる。
【0038】なお、上記した第1、第2、第3の実施の
形態の設定ダイヤル11は、回転方向と回転量で絞り値
の変更方向(増か減か)と変更量を指示するものである
が、変更方向のみを指示するための絞り設定部材であっ
てもよい。例えば、絞り設定部材がカメラボディにある
形式の一部のカメラで行われているように、スライドス
イッチであって、増加を示す方向にスライドさせたか、
その反対の減少の方向を示す方向にスライドさせたかだ
けの信号をCPU14に送るものであってもよい。この
場合、一度スライドされる毎に当該方向に所定段数ずつ
絞り値を増加または減少させる、またはスライドされて
いる時間に応じて絞り値を増加または減少させる等の処
理をCPU14を含む処理回路が行えばよい。また、増
加、減少を別々に行う二つの押釦スイッチ等であっても
よい。要するに、連続量を所望量に設定するかまたは多
数の選択肢から一つ選択設定する絞り設定部材を用いて
もよい。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る撮影レ
ンズは、カメラボディに着脱可能に装着される交換式の
撮影レンズにおいて、撮影レンズがカメラボディに装着
された状態においてカメラ全体の重心位置またはその近
傍に位置してレンズ鏡筒に設けられた三脚座と、絞り量
を設定するための絞り設定部材と、この絞り設定部材の
操作状態を表す情報信号を前記カメラボディに伝達する
情報伝達装置とを備え、前記絞り設定部材を前記三脚座
または前記レンズ鏡筒の三脚座に近接した位置に配設し
たので、大型、大重量のレンズを用いる場合の絞り設定
の操作性を向上させることができる。すなわち、絞り値
の設定操作時に力が加わる位置がカメラを支える位置も
しくはその近傍であるため、操作力によってカメラが傾
いたりしない。また、三脚座に絞り設定部材を設ける
と、撮影レンズを三脚や一脚に固定した場合、カメラボ
ディやレンズ鏡筒が操作の邪魔になることがない。
【0040】また、従来の絞り環に比べ位置も形態も自
由に絞り設定部材を設計できる。そのため、撮影レンズ
全体の設計に関しても、絞り環近傍ではそれを操作する
空間を確保するために所定の絞り環径よりは大きくする
ことができないといった制約もなくなる。したがって、
光学設計やその他の機構設計の自由度が増す。
【0041】また、従来は手で把持して構えたまま絞り
操作することが困難であったような大型、大重量の撮影
レンズと同等の光学的機能を有しながら、容易に絞り設
定操作を行なうことができる。元々小型の撮影レンズを
装着した場合は、この方式のカメラシステムは絞り設定
操作性はよいので、その結果、撮影レンズの種類によら
ず絞り設定の操作性のよい撮影レンズ交換式のカメラシ
ステムが得られる。
【0042】また、本発明は絞り環と絞り環駆動装置を
備え、この絞り環駆動装置を情報伝達装置からの駆動制
御信号によって駆動し、前記絞り環を動作させるように
したので、絞り環を手で直接操作する必要がない。ま
た、従来タイプの撮影レンズ、例えば現在では市販され
ていない古いレンズでも容易に改造できるので、比較的
低コストで絞り設定の操作性が改善された撮影レンズを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る撮影レンズの第1の実施の形態
をカメラボディとともに示す外観斜視図である。
【図2】 三脚座の一部を破断して示す撮影レンズの要
部の側面図である。
【図3】 撮影レンズとカメラボディの構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示す撮影レンズ
の要部の一部を破断して示す側面図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態を示す撮影レンズ
の要部の一部を破断した側面図である。
【図6】 従来の撮影レンズと従来のカメラボディの例
を示すブロック図である。 1…撮影レンズ、2…カメラボディ、5…レンズ鏡筒、
6…三脚座、11…設定ダイヤル、13…読取り装置、
14…CPU、22…表示装置、23…CPU、30…
撮影レンズ、33…絞り環駆動装置、35…絞り環。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ交換式のカメラボディに着脱可能
    に装着される撮影レンズにおいて、 撮影レンズがカメラボディに装着された状態においてカ
    メラ全体の重心位置またはその近傍に位置してレンズ鏡
    筒に設けられた三脚座と、 絞り量を設定するための絞り設定部材と、 この絞り設定部材の操作状態を表す情報信号を前記カメ
    ラボディに伝達する情報伝達装置とを備え、 前記絞り設定部材を前記三脚座または前記レンズ鏡筒の
    三脚座に近接した位置に配設したことを特徴とする撮影
    レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の撮影レンズにおいて、 絞り環と絞り環駆動装置を備え、 この絞り環駆動装置は情報伝達装置からの駆動制御信号
    によって駆動し、前記絞り環を動作させることを特徴と
    する撮影レンズ。
JP8027630A 1996-02-15 1996-02-15 撮影レンズ Pending JPH09222541A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7719613B2 (en) 2001-06-11 2010-05-18 Fujifilm Corporation Cradle for digital camera
WO2017115465A1 (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ

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