JPH1078596A - シフト・ティルトアダプタ - Google Patents

シフト・ティルトアダプタ

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Publication number
JPH1078596A
JPH1078596A JP23528396A JP23528396A JPH1078596A JP H1078596 A JPH1078596 A JP H1078596A JP 23528396 A JP23528396 A JP 23528396A JP 23528396 A JP23528396 A JP 23528396A JP H1078596 A JPH1078596 A JP H1078596A
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JP
Japan
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lens
camera
side member
shift
tilt
Prior art date
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Application number
JP23528396A
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English (en)
Inventor
Katsumi Tanaka
克己 田中
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Mamiya OP Co Ltd
Original Assignee
Mamiya OP Co Ltd
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラと撮影レンズとの間に介装してシフト
及びティルトを可能にするとともに、カメラ側の回転を
ロスなくレンズ側に伝える。 【解決手段】 カメラ側のマウント部に装着可能なカメ
ラ側部材10を、マウント部11を一体とする基板12
と摺動可能なシフト板13とから構成し、シフト板13
の軸42によりレンズ側部材30を搖動可能に装着す
る。基板12にカメラ側チャージリングに同動回転する
連動リングを設け、その回転を平歯車21,22,連結
部材23,ユニバーサルジョイント25を介して伝える
連結スリーブ26に、レンズ側部材30に設けた断面小
判形の連結軸39を摺動自在に嵌挿し、その回転をユニ
バーサルジョイント38,連結部材36,平歯車35,
34を介してレンズ光軸Aの回りを回転する連動リング
に伝え、これに同動回転するレンズ側のシャッタ作動リ
ングを回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はレンズ交換可能で
アオリ機能を有しないカメラにおいて、カメラ本体と撮
影レンズとの間に介装してシフト及びティルトを可能と
するシフト・ティルトアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、135フィルムや120/220
フィルムを用いる通常のカメラは、撮影レンズ(以下単
に「レンズ」という)の光軸が画面中心部で画面に垂直
に交わるようになっている。これに対し、4×5判以上
の大判カメラでは、レンズ光軸と画面との交点を画面中
心外の上下左右にずらすライズ,フォールまたはシフト
や、レンズ光軸と画面との交角を傾斜させて左右または
上下へ向きを変えるスウィングまたはティルト等のアオ
リ機構を備えたものがある。
【0003】このようなアオリ機構により、ライズ,フ
ォール,シフト(以下共に「シフト」という)では、カ
メラの向きを変えることなく被写界範囲を上下左右へ移
動させて画像の歪みを匡正したり誇張したりすることが
でき、スウィング,ティルト(以下共に「ティルト」と
いう)では、左右または上下方向の被写界深度を深くし
たり浅くすることが可能になる。
【0004】そして、これらのアオリ機構はそれぞれ単
独で使用することは少なく、ほとんどの場合そのいくつ
かを組み合わせることによってきわめて多彩なアオリ効
果を発揮することができるため、特に建築写真や商品写
真等の分野では必須の機構となっており、120/22
0フィルムを用いる中判カメラにもアオリ機構の搭載が
強く求められている。
【0005】しかしながら、携帯性や機動性を要求され
る中判カメラでカメラ本体にアオリ機構を搭載すると、
カメラ本体が著しく大きく重くなって手持ち撮影がほと
んど不可能となる。そのため、アオリ機能を有しないカ
メラに装着可能なアオリ機構付き交換レンズが種々開発
されている。
【0006】従来、レンズ側にシフト機構及びティルト
機構を内蔵するとともに、カメラ側回転部材の回転をレ
ンズ側回転部材に伝える回転伝達手段を備えたアオリレ
ンズとしては、米国特許第4,229,094号に記載
されたものが知られている。これは、レンズ鏡筒内に上
下左右のシフト機構と上下のティルト機構とを設けると
ともに、カメラ側のシャッタチャージリングの回転を、
レンズ鏡筒内にレンズ光軸とほぼ平行に設けたユニバー
サルジョイントを介してレンズシャッタのセット部材に
連結したものである。
【0007】また、本出願人の出願に係る特公平5−3
3363号,特公平5−33364号,特公平5−33
365号,特公平5−33765号及び特公平5−40
881号の各公報に記載されたレンズシャッタ付アオリ
レンズは、いかなるシフト状態においてもカメラ側回転
部材とレンズ側回転部材との相対位置関係を不変とする
ことにより、レンズ鏡筒を大形化することなく全方向の
アオリを可能とし、且つカメラ側からレンズ側レンズシ
ャッタの確実なチャージ及びレリーズを可能としたもの
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のアオリレンズにあっては、いずれもレンズ鏡
筒内に設けたシャッタチャージの連動機構が複雑化し、
レンズの大きさや重さが著しく増大するだけでなく、生
産性も低くきわめて高価となるきらいがあった。このよ
うな点を避けるため、専用の交換レンズの使用を断念
し、例えばフランジバックの長い中判カメラ用の交換レ
ンズを、それよりフランジバックの短い35mm判カメラ
に装着するためのレンズアダプタにシフト機構あるいは
ティルト機構を組み込んだアオリ機構付きアダプタも現
れているが、いずれも絞りやシャッタ等の回転伝達機構
は設けられていない。
【0009】ところが、近時デジタル写真の普及に伴
い、例えばバック交換可能な6×7cm判の一眼レフカメ
ラに装着可能な画素数600万程度の大型(30×30
mm)の撮像素子(CCD)を搭載した電子写真用デジタ
ルバックが開発され、画像処理が容易な点から特に、ス
タジオ内での広告写真用商品撮影等に利用されるように
なった。このような商品撮影では、使用レンズの焦点距
離は140〜180mm、撮影距離1m前後で、アオリを
必要とする方向はほとんど上下方向である場合が多い。
【0010】いま、焦点距離140mmのレンズを用い撮
影距離1.1mで撮影する場合、レンズの繰出量はほぼ
24mmとなる。これだけの繰出量があれば、現行のレン
ズとカメラ本体との間にアオリ機能を有するシフト・テ
ィルトアダプタを介在させることができ、レンズを繰り
出すことにより、さらに近接距離の撮影が可能となる。
【0011】このような観点から本出願人は先に、カメ
ラのマウント部に装着可能な基板とこの基板にシフト自
在なシフト板とからなるカメラ側部材と、このカメラ側
部材のシフト板にティルト可能に装着されたレンズシャ
ッタ付きの撮影レンズ着脱可能なレンズ側部材とを有
し、カメラ側回転部材の回転を、カメラ側部材に設けた
複数のピニオン,傘歯車及びユニバーサルジョイントを
介して連結軸に伝え、この連結軸の回転方向に同動し直
進方向に自由な連結スリーブをレンズ側部材に設け、連
結スリーブの回転を同じくレンズ側部材に設けたユニバ
ーサルジョイント及び複数の傘歯車,ピニオンを介して
レンズ側連動リングに伝える回転伝達手段を備えたシフ
ト・ティルトアダプタを出願した(特願平8−4720
3号)。
【0012】この先願に係るものは、カメラ側回転部材
の回転をレンズ側回転部材に伝える回転伝達手段の連結
軸とそれの回転方向に同動する連結スリーブを、撮影レ
ンズ光軸とほぼ直交する面上に設けることにより、上記
回転伝達手段をカメラ側部材とレンズ側部材との間に収
容し得るようにしている。
【0013】そのため、各歯車は小径となり歯車間のバ
ックラッシュの累積量が多くなって回転伝達量が不足し
たり、伝達効率低下により回転負荷が増加したりし、さ
らに各部の磨耗等も加わって長期に亘る使用中にはシャ
ッタのチャージ並びにレリーズが不能となるおそれがあ
った。この発明は上記の点に鑑みてなされたものであ
り、アオリ機構を有しないカメラ本体と撮影レンズとの
間に介装してシフト及びティルトを可能にするととも
に、カメラ側回転部材の回転をロスなくレンズ側回転部
材に伝えることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、レンズ交換可能なカメラのマウント部に
装着可能なカメラ側部材と、このカメラ側部材にシフト
及びティルト可能に装着された撮影レンズ着脱可能なレ
ンズ側部材と、カメラ側回転部材の回転をレンズ側回転
部材に伝える回転伝達手段とを備えたシフト・ティルト
アダプタであって、上記回転伝達手段が、上記カメラ側
部材及びレンズ側部材に設けられカメラ側回転部材及び
レンズ側回転部材にそれぞれ連動する一対の連結部材
と、カメラ側部材及びレンズ側部材に開口側を相対向し
て固設され、上記一対の連結部材を回動自在に支持する
カップ状の一対の軸受部材と、上記一対の連結部材に連
動する一対のユニバーサルジョイントと、この一対のユ
ニバーサルジョイントを、回転方向に同動し軸線方向に
摺動自在に連結するスライド部材とからなり、このスラ
イド部材を上記撮影レンズの光軸にほぼ平行するように
したシフト・ティルトアダプタを提供するものである。
【0015】そして、上記のシフト・ティルトアダプタ
において、カメラ側部材が、カメラのマウント部に装着
される基板と、この基板に所定距離摺動自在なシフト板
とからなるようにし、レンズ側部材が、シフト板に所定
角度ティルト可能に装着されるようにする。また、上記
のシフト・ティルトアダプタにおいて、レンズ側部材と
シフト板とが蛇腹により連結されているようにするのが
好ましく、カメラ側部材及びレンズ側部材のそれぞれの
マウント部に設けた情報伝達接点がフレキシブル基板に
より接続されているようにするとさらによい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明するが、それに先立ち、この発
明を実施すべきカメラの概略構成、特にそのカメラ側と
レンズ側との回転伝達機構を図9を参照して簡単に説明
する。なお、この図9はチャージ完了状態を示してい
る。
【0017】このカメラ100は、レンズ及びフィルム
バック交換可能な6×7cm判のレンズシャッタ式一眼レ
フカメラであり、カメラ本体101、交換可能な撮影レ
ンズ102及び図示しないレボルビング・アダプタを介
してレンズ光軸を中心として90度回転させることによ
り画面を縦横に切り換えるフイルムバックからなる。な
お、撮影レンズ102を装着可能なマウントを有するレ
ンズボード103はカメラ本体101と蛇腹104によ
り連結され、図示しないラック・ピニオン機構により繰
り出される。また、レンズボード103のマウント部と
撮影レンズ102のマウント部にはレンズ装着時に接続
される複数の情報伝達接点(図示しない)がそれぞれ設
けてある。
【0018】カメラ本体101は内部にミラー枠105
及び遮光板106を有し、巻上げレバー107を下方へ
ほぼ75度回動させることにより、軸108,レバー1
09,歯車110,ピニオン111,巻上げ軸112が
巻上げ方向に回転し、戻りスプリング113を蓄勢す
る。巻上げ軸112の回転は傘歯車114を介して傘歯
車115に伝えられ、この傘歯車115の回転方向に同
動し長手方向に摺動自在な回転軸116の先端に固設し
た歯車117が、レンズボード103上でレンズ光軸の
回りを回動可能なチャージリング118を所定角度回動
させる。
【0019】歯車110の回転はまた歯車119に伝え
られ、歯車119と一体のミラー作動レバー120を時
計方向に回動させ、ミラー枠105及び遮光板106を
跳上げ状態からセット状態に復帰させるとともに、レリ
ーズ時にミラー枠105及び遮光板106を順次跳ね上
げるばね121を蓄勢した後、ミラー作動レバー120
が蓄勢位置に係止される。
【0020】一方、撮影レンズ102の鏡筒内には、レ
ンズシャッタ(図示しない)が内蔵されていて、その背
面にレンズ光軸の回りを回動するシャッタ作動リングが
設けられ、このシャッタ作動リングから後方に突設した
一対の連結ピン122,122がカメラ側レンズボード
103のチャージリング118の連結孔118a,11
8aに嵌入することにより回転力が伝達される。図9は
カメラ本体101のチャージ機構及びレンズ側のレンズ
シャッタがともにチャージ状態にある場合を示してい
る。
【0021】この状態からレリーズボタン123が押圧
されると、ミラー作動レバー120の係止が解かれて反
時計方向に回動し、ミラー枠105が跳ね上げられると
ともに、チャージリング118がシャッタ作動リングを
シャッタレリーズ方向に回動し、開放状態にあったシャ
ッタ羽根が閉じる。次に、遮光板106が跳ね上げら
れ、その跳上げ完了直前に絞りが所定の値に絞り込まれ
た後、所定秒時の露光が行われる。この発明によるシフ
ト・ティルトアダプタは、上記のような構成からなるカ
メラ100のレンズボード103と撮影レンズ102と
の間に介装されるものである。
【0022】図1及び図2は、この発明の一実施形態の
非シフト状態を示すものであり、図1は、そのカメラ側
部材のレンズ側部材に対向する側の面を示す背面図、図
2は、その外面側を示す正面図、図3は、レンズ側部材
のカメラ側部材に対向する側の面を示す背面図、図4
は、その外面側を示す正面図、図5はカメラ側部材とレ
ンズ側部材との組付け状態における非シフト,非ティル
ト時の状態を示す側断面図である。
【0023】図1及び図2を参照して、カメラ側部材1
0は、外面側に図2に示すようにカメラ側レンズボード
103のマウント部に着脱可能なマウント部11を有す
る基板12と、この基板12に図で上下方向にほぼ±1
0mm摺動可能なシフト板13とからなる。マウント部1
1はロックリング14を所定角度回動させることにより
レンズボード103のマウント部にバヨネット結合され
る。
【0024】マウント部11には光軸の回りに回転自在
な連動リング15が設けてあり、この連動リング15に
突設した一対の連結ピン16,16がレンズボード10
3側のチャージリング118の連結孔118a,118
aに連結されることにより、カメラ本体101側の回転
が連動リング15に伝えられる。なお、図2で17,1
8はシフト板13を基板12に固定するロックねじ、1
9はレンズボード103側の情報を伝える情報伝達接点
である。
【0025】カメラ側部材10の内面側には、図1に示
す連動リング15に歯部15aを設け、連動リング15
の回転を平歯車21,22を介して平歯車22と一体の
ほぼ円筒状の連結部材23(図5参照)に伝える。この
連結部材23は、図5に示すように、基板12に固設し
たカップ状の軸受部材である連結部材ハウジング24の
内周部にボールベアリングを介して回転自在に支持さ
れ、一端部にフックのユニバーサルジョイント25の主
動軸側を固設し、その従動軸側である連結スリーブ26
を角度可変に連結してある。この連結スリーブ26の先
端部には小判孔26a(図1)を形成する。なお、マウ
ント部11の内面下方には情報伝達接点19をレンズ側
部材30のマウント部に伝えるフレキシブルプリント基
板51の一端が固定されている。
【0026】一方、レンズ側部材30は、図4に示すよ
うに、外面側に撮影レンズ102を着脱可能なマウント
部31を設け、その下部に撮影レンズ102側の情報伝
達接点に対応して設けた情報伝達接点32を設けてあ
り、内面からフレキシブルプリント基板51(図3)を
介してカメラ側部材10の情報伝達接点19に接続され
ている。
【0027】その内面側には、図3に示すように、マウ
ント部31内をレンズ光軸Aを中心として回転する連動
リング33に歯部33aを設け、連動リング33の回転
を平歯車34,35を介して平歯車35と一体のほぼ円
筒状の連結部材36(図5)に伝える。この連結部材3
6は、図5に示すように、レンズ側部材30に固設した
カップ状の軸受部材である連結部材ハウジング37の内
周部にボールベアリングを介して回転自在に支持され、
一端部にフックのユニバーサルジョイント38の主動軸
側を固設し、その従動軸側である断面小判形の連結軸3
9をカメラ側部材10の連結スリーブ26の小判孔26
aに軸線方向に摺動自在で回転方向に同動するように嵌
挿する。
【0028】そして、カメラ側部材10とレンズ側部材
30との内面側を互いに平行に対向させた図5に示す状
態で、連結スリーブ26と連結軸39とからなるスライ
ド部材40がレンズ光軸Aに平行となるようにする。な
お、カメラ側部材10及びレンズ側部材30に相対向し
て設けた連結部材ハウジング24,37は、それぞれカ
メラ本体101及び撮影レンズ102と干渉しない位置
にカメラ側部材10及びレンズ側部材30からそれぞれ
突出して設けてある。
【0029】このように、連結部材ハウジング24,3
7を突出して設けるとともに連結部材23,36をほぼ
円筒状としたことにより、一対のユニバーサルジョイン
ト25,38間の距離を充分にとることができ、最大に
シフト及びティルトした状態においてもスライド部材4
0のレンズ光軸Aに対する傾斜角を小さくしてユニバー
サルジョイント25,38の回転伝達効率を良好に保つ
ことが可能になる。
【0030】この状態で、カメラ側部材10の内面側の
左右に突設した軸受部10a,10aの軸孔を、レンズ
側部材30の内面側の左右にそれぞれ対応して設けた突
起30a,30aにねじ止めした軸42,42(図5で
はその一方のみを示す)で軸支するようにして、レンズ
側部材30をカメラ側部材10のシフト板13に対して
上下方向にほぼ±8度ティルトし得るようにし、所要の
角度位置で図示しない固定手段により固定する。最後
に、レンズ側部材30とシフト板13の外周部を蛇腹5
2で被覆して外光の進入を防止するとともに内部機構を
隠蔽する。
【0031】このシフト・ティルトアダプタは上記のよ
うな構成からなるので、図5に示す状態で軸42,42
を支点としてレンズ側部材30を上下方向にティルトす
ると、レンズ光軸Aが画面中心を通って画面に垂直な画
面中心軸(シフト,ティルトしない状態のレンズ光軸に
一致する)Bから傾斜してティルト状態での撮影を行う
ことができる。
【0032】また、図5に示す状態からシフト板13を
所定長上方へシフトした図6に示す状態では、レンズ光
軸Aが画面中心軸Bから上方へ平行移動してシフト状態
での撮影が可能となり、この状態で軸42,42を支点
としてレンズ側部材30を上方又は下方へティルトして
図7又は図8の状態とすることが可能である。なお、図
示しないが、シフト板13を下方へシフトした状態で上
下方向にティルトすることも可能であることはいうまで
もない。
【0033】このように、上下にシフトする場合は、カ
メラ側部材10のシフト板13に設けた連結スリーブ2
6と、これと回転方向に同動し軸線方向に摺動自在な連
結軸39とからなるスライド部材40が傾斜して僅かに
伸長するだけであるので、カメラ側チャージリング11
8の回転はカメラ側部材10の連結ピン16,連動リン
グ15,歯部15a,平歯車21,22,連結部材2
3,ユニバーサルジョイント25,連結スリーブ26を
介してレンズ側部材30の連結軸39に伝えられる。
【0034】連結軸39の回転は、ユニバーサルジョイ
ント38,連結部材36,平歯車35,34,歯部33
aを介して連動リング33に伝えられ、連結孔33b,
33bに嵌入するレンズ側の連結ピン122,122
(図9)を介してレンズシャッタ作動リングが駆動され
る。また、上下にティルトした場合には、スライド部材
40がレンズ光軸Aに直交する面に対して傾斜するが、
ユニバーサルジョイント25,38がその傾斜を吸収し
て回転を伝えることができる。
【0035】なお、上記の実施形態では上下方向のシフ
ト及びティルトのみを可能としたが、このシフト・ティ
ルトアダプタを装着するカメラ100はレボルビングバ
ック方式であるので、カメラ100自体をレンズ光軸A
の回りに90度回転させることにより、容易に左右方向
のシフト及びティルトが可能となる。
【0036】また、上記実施形態では、通常のレンズを
用いた場合は最長撮影距離に制約があるが、フランジバ
ックを長くした特定のレンズを用意し、通常撮影時には
シフト・ティルトアダプタの両マウント間の間隔に等し
い長さの中間リングを用意すれば、アオリ撮影時でも無
限遠までの撮影を行うことができ、あるいはシフト量,
ティルト量をさらに大きくすることが可能となる。
【0037】さらに、上記の実施形態では、カメラ本体
内のチャージリングの回転をレンズ鏡筒に内蔵されたレ
ンズシャッタのシャッタ作動リングに伝える場合につい
て説明したが、レンズ側の回転部材はそれに限るもので
はなく、絞りや焦点調節用ヘリコイド部材等であっても
差支えない。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によるシフ
ト・ティルトアダプタは次に記載するような効果を得る
ことができる。請求項1に係る発明においては、カメラ
側回転部材の回転をレンズ側回転部材に伝える回転伝達
手段が、両回転部材にそれぞれ連動する一対のユニバー
サルジョイントと、これら一対のユニバーサルジョイン
トを連結するスライド部材とからなり、このスライド部
材を撮影レンズの光軸にほぼ平行して設けたので回転伝
達機構が著しく簡単になり、歯車間のバックラッシュの
累積による回転伝達量の不足や回転伝達効率の低下によ
る回転付加の増加を最小におさえることができる。
【0039】そして、上記のシフト・ティルトアダプタ
において、カメラ側部材をカメラのマウント部に装着さ
れる基板と、この基板に摺動自在なシフト板とからなる
ようにすれば、基板がカメラ側に強固に固定されている
ため、重量のある撮影レンズを安定してシフトすること
が可能になる。
【0040】また、上記のシフト・ティルトアダプタに
おいて、レンズ側部材をシフト板にティルト可能に装着
すると、安定したシフト板に装着されるレンズ側部材の
ティルト状態における強度が増大していかなるティルト
状態においても撮影レンズを確実に保持することができ
る。
【0041】さらに、上記のシフト・ティルトアダプタ
において、レンズ側部材とシフト板とを蛇腹により連結
すると、内部に進入する外光を完全に遮光し得るととも
に、内部の機構部を見えなくすることができ、カメラ側
部材とレンズ側部材のそれぞれのマウント部に設けた情
報伝達接点をフレキシブルプリント基板で接続すると、
簡単な構成であらゆるアオリ状態での確実な接続が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるカメラ側部材の
内面側を非シフト状態で示す背面図である。
【図2】同じくそのカメラ側部材の外面側を示す正面図
である。
【図3】同じくそのレンズ側部材の内面側を示す背面図
である。
【図4】同じくそのレンズ側部材の外面側を示す正面図
である。
【図5】同じくそのカメラ側部材とレンズ側部材とを組
み付けた場合の非シフト状態を示す側断面図である。
【図6】同じくそのカメラ側部材とレンズ側部材とを組
み付けた場合の上方シフト状態を示す側断面図である。
【図7】同じくその上方シフト,上方ティルト時の状態
を示す側断面図である。
【図8】同じくその上方シフト,下方ティルト時の状態
を示す側断面図である。
【図9】この発明を実施すべきカメラの概略構成を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10:カメラ側部材 11,31:マウント部 12:基板 13:シフト板 14:ロックリング 15,33:連動リング 15a,33a:歯部 16:連結ピン 19,32:情報伝達接点 21,22,34,35:平歯車 23,36:連結部材 24,37:連結部材ハウジング(軸受部材) 25,38:ユニバーサルジョイント 26:連結スリーブ 30:レンズ側部材 39:連結軸 40:スライド部材 51:フレキシブルプリント基板 52:蛇腹 A:レンズ光軸 B:画面中心軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ交換可能なカメラのマウント部に
    装着可能なカメラ側部材と、該カメラ側部材にシフト及
    びティルト可能に装着された撮影レンズ着脱可能なレン
    ズ側部材と、カメラ側回転部材の回転をレンズ側回転部
    材に伝える回転伝達手段とを備えたシフト・ティルトア
    ダプタであって、 上記回転伝達手段が、上記カメラ側部材及びレンズ側部
    材に設けられカメラ側回転部材及びレンズ側回転部材に
    それぞれ連動する一対の連結部材と、カメラ側部材及び
    レンズ側部材に開口側を相対向して固設され、上記一対
    の連結部材を回転自在に支持するカップ状の一対の軸受
    部材と、上記一対の連結部材に連動する一対のユニバー
    サルジョイントと、該一対のユニバーサルジョイント
    を、回転方向に同動し軸線方向に摺動自在に連結するス
    ライド部材とからなり、該スライド部材を上記撮影レン
    ズの光軸にほぼ平行するようにしたことを特徴とするシ
    フト・ティルトアダプタ。
  2. 【請求項2】 カメラ側部材が、カメラのマウント部に
    装着される基板と、該基板に所定距離摺動自在なシフト
    板とからなることを特徴とする請求項1記載のシフト・
    ティルトアダプタ。
  3. 【請求項3】 レンズ側部材が、シフト板に所定角度シ
    フト可能に装着されていることを特徴とする請求項2記
    載のシフト・ティルトアダプタ。
  4. 【請求項4】 レンズ側部材とシフト板とが蛇腹により
    連結されていることを特徴とする請求項3記載のシフト
    ・ティルトアダプタ。
  5. 【請求項5】 カメラ側部材及びレンズ側部材のそれぞ
    れのマウント部に設けた情報伝達接点がフレキシブル基
    板により接続されていることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1項記載のシフト・ティルトアダプタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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