JP2001194700A - アオリ装置を備えたアダプタ、撮影レンズ、およびこれらの使用が可能なカメラボディ - Google Patents

アオリ装置を備えたアダプタ、撮影レンズ、およびこれらの使用が可能なカメラボディ

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JP2001194700A
JP2001194700A JP2000003223A JP2000003223A JP2001194700A JP 2001194700 A JP2001194700 A JP 2001194700A JP 2000003223 A JP2000003223 A JP 2000003223A JP 2000003223 A JP2000003223 A JP 2000003223A JP 2001194700 A JP2001194700 A JP 2001194700A
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tilt
shift
lens
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camera body
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Osamu Sato
佐藤  修
Isamu Hirai
勇 平井
Koichi Iida
好一 飯田
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アオリによって発生する測光、露出誤差を小さ
くできる、アオリ装置を備えたアダプタおよび撮影レン
ズと、カメラボディを提供する。 【構成】 TSアダプタ10にアオリ検出機構15を設
け、このアオリ検出機構15が検出したアオリ量に対応
するデータをアダプタIC13からカメラボディ100
のDPU103に出力し、カメラボディ100のCPU
101は、DPU103を介して受信したアオリ量に対
応するデータから露出補正値を求め、測光演算によって
求めた適正露出値Eを、この露出補正値によって補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、アオリによって生じる測
光、露出誤差を補正できる、アオリ装置を備えたアダプ
タ、撮影レンズと、これらの装着が可能なカメラボディ
に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】奥行きのある被写体を撮
影するときに被写界深度を調節したり、高層ビルなどを
見上げてあるいは見下ろして撮影するときに遠近感の歪
みを補正するために、レンズをフィルム面に対して傾け
たり、平行に移動したりするアオリ装置を備えたアダプ
タや、アオリ装置を備えた撮影レンズが開発されてい
る。しかし、アオリ装置によって撮影レンズをティル
ト、あるいはシフトさせると、例えば、フォーカシング
スクリーンを測光するタイプのカメラの場合には、フォ
ーカシングスクリーンへの光入射角が変化することによ
り、測光系(測光センサ)への到達光量が変化してしま
う。同様に、フィルム面に到達する光量についてもケラ
レおよびCOS4θ則により光量変化を生じる。
【0003】そこで従来は、測光に対する影響を避ける
ために、アオリ操作をする前に測光し、アオリ後にその
測光値に基づいて露出値を決めていた。そのため、測光
時と、アオリ後の撮影時とで時間差が発生するので、被
写体の照明状況が変化して、再度測光する必要が生じる
場合がある。また、測光モードによっては、FNO.が同
一であっても、ティルト、シフト前の像面平均照度とテ
ィルト、シフト後の像面平均照度とが大きく相違してし
まい、露光量の誤差が大きくなるということが間々あっ
た。
【0004】
【発明の目的】本発明は、このようなアオリ装置を備え
たアダプタ、撮影レンズの問題に鑑みてなされたもの
で、アオリ操作を行った後に測光可能とし、アオリによ
って発生する測光、露出誤差を小さくできる、アオリ装
置を備えたアダプタおよび撮影レンズと、カメラボディ
を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】この目的を達成する本発明のアオリ装置
を備えたアダプタは、測光手段を有するカメラボディと
撮影レンズとを連結する、ティルト動作またはシフト動
作の一方または両方の動作が可能なアオリ装置を備えた
アダプタであって、該アダプタは、アオリ装置によるア
オリ方向およびアオリ量を検出するアオリ検出手段と、
前記アオリ検出手段が検出したアオリ方向およびアオリ
量に関するアオリデータをカメラボディに出力する出力
手段とを備えたことに特徴を有する。このアオリ装置を
備えたアダプタに、アオリ検出手段が検出したアオリ方
向およびアオリ量に関するアオリデータをカメラボディ
に出力する出力手段に替えて、前記アオリ検出手段が検
出したアオリ方向およびアオリ量に基づいて対応する補
正値を前記記憶手段から選択してカメラボディに出力す
る出力手段を備えることもできる。
【0006】本発明のアオリ装置を備えた撮影レンズ
は、カメラボディに着脱可能であって、ティルト動作ま
たはシフト動作の一方または両方の動作が可能なアオリ
装置と、該アオリ装置によるアオリ方向およびアオリ量
を検出するアオリ検出手段と、前記アオリ検出手段が検
出したアオリ方向およびアオリ量に関するアオリデータ
をカメラボディに出力する出力手段とを備えたことに特
徴を有する。このアオリ装置を備えた撮影レンズに、ア
オリ検出手段が検出したアオリ方向およびアオリ量に関
するアオリデータをカメラボディに出力する出力手段に
替えて、アオリ検出手段が検出したアオリ方向およびア
オリ量に基づいて対応する補正値を前記記憶手段から選
択してカメラボディに出力する出力手段を備えることも
できる。
【0007】本発明のカメラボディは、ティルト動作ま
たはシフト動作の一方または両方の動作が可能なアオリ
装置を備えたアダプタまたは撮影レンズの着脱が可能で
あって、ボディ側入力手段を介して、アダプタまたは撮
影レンズの出力手段が出力するアオリデータを入力し、
アオリデータに対応する補正値を記憶した記憶手段を備
え、露出演算手段が、前記受信したアオリデータに対応
する補正値を前記記憶手段から読み出して前記測光値ま
たは露出値を補正することに特徴を有する。また、本発
明は、前記カメラボディにおいて、測光手段と、この測
光手段が測光した測光値に基づいて露出値を演算する露
出演算手段と、前記アオリ装置を備えたアダプタまたは
撮影レンズの出力手段が出力する補正値を入力するボデ
ィ側入力手段を備え、前記露出演算手段は、このボディ
側入力手段が入力した補正値に基づいて前記測光値また
は露出値を補正する構成とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1および図2は、本発明を適用した一眼レフカ
メラのカメラボディの一実施例の平面図、および測光モ
ード選択ダイヤルの構造を示す平面図である。カメラボ
ディ100の上面右側には、シャッタ速度などを設定す
るシャッタダイヤル131が設けられ、このシャッタダ
イヤル131と同心に、測光モード選択ダイヤル133
が設けられている。この測光モード選択ダイヤル133
は、3箇所に回転可能であって、各箇所においてクリッ
クストップ可能であり、各クリックストップ位置におい
て対応する測光モードを選択する構成である。本実施例
は、スポット測光モード、中央重点測光モードおよび分
割測光モードの3個のモードの中から選択可能であっ
て、選択した測光モードが分かるように、測光モード選
択ダイヤル133に指標133Aを設け、測光モード選
択ダイヤル133の各クリックストップ位置において指
標133Aが指し示すカメラボディ上面に、対応するス
ポット測光モード、中央重点測光モード、分割測光モー
ドをそれぞれ表示する絵135A、135B、135C
を設けてある。つまり、指標133Aが指し示す絵に対
応する測光モードが選択されるように構成されている。
【0009】測光モード選択ダイヤル133は、シャッ
タダイヤル131の軸に嵌合される環状に形成されてい
て、その背面(カメラボディ内側の面)にブラシ接片1
41が固定され、カメラボディ100の外装板に2ビッ
トの接片143A、143Bおよびグランド接片143
Cを有するコード板143が固定されている。ブラシ1
41は常にグランド接片143Cに摺接し、各クリック
ストップ位置において、接片143A、143Bのいず
れか一つまたはいずれにも接触しないように形成され、
接片143A、143Bのレベルの組み合わせで測光モ
ードを選択できるように形成されている。なお、図1に
おいて、符号137はシャッタボタン、符号139はレ
ンズ、アダプタを装着するマウントである。
【0010】このカメラボディ100に着脱可能なアオ
リ装置を備えたアダプタおよび撮影レンズの構成につい
て、図3〜図5を参照して説明する。図3は、アオリ装
置としてシフト機構およびティルト機構を備えたティル
ト・シフト(アオリ)アダプタの一実施例を、異なるテ
ィルト・シフト状態で示す図である。ティルトもシフト
もしていない初期状態を図3の(A)に、シフトのみし
た状態を図3の(B)に、ティルトのみした状態を図3
の(C)に、シフト及びティルトした状態を図3の
(D)に示した。このティルト・シフトアダプタ(以下
「TSアダプタ」という)10は、カメラボディのマウ
ントに着脱可能なボディ用マウント21を備えたマウン
ト環20と、このマウント環20に対して設計上の光軸
と直交する方向に直線シフト自在に連結されたシフト環
30と、このシフト環30に固定されたティルト環受け
枠40と、ティルト環受け枠40に対して、ティルト・
シフトアダプタの設計上の光軸上に位置する曲率中心を
中心として揺動自在に連結されたティルト環50とを備
えている。ティルト環50には、撮影レンズのマウント
に対して着脱可能なレンズ用マウント51を備えてい
る。
【0011】マウント環20とシフト環30とは、設計
上の光軸と直交する方向に直線的にスライド移動可能に
形成されている。そしてシフト環30はマウント環20
に対して、シフト環30にねじ込まれたシフト調節ねじ
31によって、シフト自在および任意のシフト位置に固
定可能に形成されている。
【0012】ティルト環受け枠40とティルト環50と
は、互いに摺接する面が同一の曲率中心を持つ円筒状の
凹面41、凸面52として形成されている。ティルト環
50は、この曲率中心を中心として凸面52が凹面41
と摺接しながらティルト可能に形成されている。そして
ティルト環50はティルト環受け枠40に対して、ティ
ルト環50にねじ込まれたティルト調節ねじ53によっ
て、ティルト自在にかつ任意のティルト角に固定可能に
形成されている。なお、図3(A)乃至(D)にはTS
アダプタ10を単独で示してあるが、使用時には、レン
ズ用マウント51に撮影レンズが装着され、ボディ用マ
ウント21を介してカメラボディに装着される。
【0013】TSアダプタ10と同一の機能を有するテ
ィルト・シフト(TS)機構部62を備えたティルト・
シフトレンズ(TSレンズ)60の一実施例を図4、5
に示した。このTS機構部62は、図3に示したTSア
ダプタ10と同一機能を有するので、同一の機能を有す
る部材には同一の符号を付して説明は省略し、異なる機
能を有する部材について説明する。
【0014】TSレンズ60は、レンズ群、絞りなどを
備えた撮影レンズ部61の後端部に、TS機構部62の
ティルト環50が固定されている。
【0015】一方、撮影レンズ部61のティルト環50
側に、絞り機構を調整する絞り環63が回動可能に装着
されている。マウント環20とシフト環30のシフト機
構、ティルト環受け枠40とティルト環50のティルト
機構は、図3に示したTSアダプタ10と同様である。
ティルトもシフトもしていない初期状態を図4の(A)
に、シフトのみした状態を図4の(B)に、ティルトの
みした状態を図5の(A)に、シフトおよびティルトし
た状態を図5の(B)に示した。
【0016】以上は、本発明の実施の形態のTSアダプ
タ10およびTSレンズ60の外観である。なお、本発
明の一実施の形態では、詳細は図示しないが、マウント
環20は、設計上の光軸を中心としてボディ用マウント
21に対して回転可能に、例えば左右方向に90゜回転
可能に形成することが可能であり、中央位置、左右90
゜回転位置において係止するクリックストップ機構を備
えることが望ましい。この場合TSアダプタ10、TS
レンズ60には、マウント環20が中央位置から左右に
90゜回転したときは、回転した位置でのシフト方向お
よびティルト方向をカメラ正位置に対するシフト方向お
よびティルト方向に変換する変換機能を備える。
【0017】図10〜13には、このTSレンズ60を
一眼レフカメラに装着してシフトおよびティルトさせた
ときに、シフトもティルトもさせていない初期状態の露
光量を基準として露光量差が変化する様子をグラフで示
してある。図10はカメラボディ正位置に対して横方向
(左右方向)にシフトさせた場合の露光量差の変化状態
を示し、図11はカメラボディ正位置に対して縦方向
(上下方向)にシフトさせた場合の露光量差の変化状態
を示している。図12は、カメラボディ正位置に対して
左右方向にティルトさせた場合の露光量差の変化状態を
示し、図13はカメラボディ正位置に対して上下方向に
ティルトさせた場合の露光量差の変化状態を示してい
る。
【0018】図10および図11において、太線は中央
重点測光モードによって測光したときの露光量差を示
し、細線はスポット測光モードによって測光したときの
露光量差を示している。図10からは、撮影レンズ部6
1をカメラボディ正位置に対して横方向にシフトさせる
と、撮影レンズ部61の実際の光軸が、設計上の光軸と
一致する初期位置から左右にシフトするに従って、対称
的に露光量差が増加することが分かる。図示実施例にお
いて中央重点測光モードでは、初期位置の露光量差を基
準(±0)にすると、撮影レンズ部61が左右に5mmシ
フトすると露光量差は約2/8EV増加し、左右に10
mmシフトすると露光量差は約6/8EV増加しているこ
とが分かる。同様にスポット測光モードでは、撮影レン
ズ部61が左右に5mmシフトすると露光量差は約0.5
EV増加し、左右に10mmシフトすると露光量差は約
1.5EV増加していることが分かる。
【0019】図11からは、撮影レンズ部61をカメラ
ボディ正位置に対して上下方向にシフトさせる場合、初
期位置から下方にシフトさせると露光量差がプラス
(+)側に増加するが、上方にシフトさせると露光量差
がマイナス(−)側に増加していることが分かる。変化
の度合いはこの実施例では、中央重点測光モードよりも
スポット測光モードの方が大きいことが分かる。
【0020】図12からは、撮影レンズ部61をカメラ
ボディ正位置に対して横方向にティルトさせると、撮影
レンズ部61の実際の光軸が、設計上の光軸と一致する
初期位置から左または右にティルトするに従って、対称
的に露光量差が増加することが分かる。
【0021】一方、撮影レンズ部61をカメラボディ正
位置に対して上下方向にティルトさせると、初期位置か
ら下方にはティルトするほど露光量差が+側に増加する
が、上方にティルトさせると、逆にティルトするほど露
光量差が−側に増加していることが分かる(図13参
照)。
【0022】上下方向にシフト、ティルトしたときに方
向によって露光量差が相違するのは、シフト、ティルト
方向によって被写体光束がメインミラー、ペンタプリズ
ムなどでけられる量に相違を生じ、また光束の方向が変
化することで、測光出力が変化するからである。
【0023】以上のグラフから分かるように、撮影レン
ズをシフト、ティルトさせると、測光手段の受光光量が
変動し、測光値が変動する。そこで本発明の実施の形態
は、TSアダプタ、TSレンズをシフト、ティルトさせ
たときに生じる測光手段の受光光量の変動を補正して、
適正露出を可能にすることに特徴を有する。
【0024】本発明の第1の実施の形態のカメラボデ
ィ、TSアダプタおよびTSレンズはは、カメラボディ
側のメモリに予めティルト・シフト方向および量に対応
する補正値データ群を書き込み、TSアダプタ、TSレ
ンズ側には、ティルト・シフト方向、ティルト・シフト
量検出手段が検出したティルト・シフト方向および量に
関するアオリデータをカメラボディに出力(送信)する
出力手段を設け、カメラボディ側には、このアオリデー
タを入力する入力手段を設け、この入力手段を介して入
力したアオリデータに対応する補正値を選択し、露出値
を補正する露出演算手段を備えた構成である。
【0025】また、本発明の第2の実施の形態のカメラ
ボディ、TSアダプタおよびTSレンズは、予め、ティ
ルト・シフト方向、量に対応する補正値をTSアダプ
タ、TSレンズの内蔵メモリに書き込み、ティルト・シ
フト方向、ティルト・シフト量検出手段が検出したティ
ルト・シフト方向およびティルト・シフト量に対応する
補正値を選択してカメラボディ側に出力し、カメラボデ
ィ側はこの補正値を入力して、その入力した補正値によ
って露出値を補正する構成である。
【0026】次に、このティルト・シフトアダプタ(以
下「TSアダプタ」)、ティルト・シフトレンズ(以下
「TSレンズ」)およびこれらのTSアダプタ、TSレ
ンズが装着されたときに露出補正が可能なカメラボディ
の要部の回路構成について説明する。
【0027】図6には、本発明を適用した一眼レフカメ
ラの一実施の形態の主要回路をブロックで示してある。
なお、この一眼レフカメラの光学系、機械構成は公知な
ので図示しない。このカメラボディ100は、カメラ全
体の動作を統括的に制御する制御手段としてのCPU1
01、撮影レンズとの間でデータ通信を行い、被写体輝
度測定用の測光IC105、TTL調光用センサ109
を制御する、入出力手段としての機能も有するDPU1
03を備えている。なお、本実施例の測光IC105
は、6分割の測光センサを備えている。
【0028】CPU101のスイッチ入力端子には、測
光スイッチSWS、レリーズスイッチSWRなど撮影者
が操作するスイッチ群、裏蓋の開閉に連動する裏蓋スイ
ッチなど、カメラの所定の動作によってオン/オフする
スイッチ群などを含むスイッチ回路111が接続されて
いる。さらにCPU101には、撮影に関する所定の情
報、たとえば設定された撮影モード、撮影枚数などのデ
ータが書き込まれるEEPROM125や、撮影モー
ド、撮影枚数、バッテリの状態などを表示するLCD1
27が接続されている。
【0029】DPU103は2本の測光モード選択ポー
トを有し、これらのポートは、接片143A、143B
に接続されている。DPU103は、測光モード選択ポ
ートのレベルの組み合わせを検知して測光モードを判別
し、判別した測光モードをCPU101に送る。
【0030】さらにDPU103は、DPU端子CONTL/
Vdd、Fmin1/SCK、Fmin2/DATA、Fmin3/RES、Fmax2、Fmax
1、A/Mを備え、これらの端子は、ボディ用マウントに装
着された、複数のピン群からなるKAピンの各ピンと接
続されている。これらの端子のうち、DPU端子 CONTL
/Vdd、Fmin1/SCK、Fmin2/DATA、Fmin3/RESによって、例
えばレンズIC203を有する撮影レンズ200が装着
されたときには所定のシリアル通信を実行してレンズ情
報を受信する。DPU端子Fmax2、Fmax1、A/Mは、主に
レンズ通信ができない撮影レンズの情報を入力するため
の入力端子であって、DPU端子Fmax2、Fmax1によって
撮影レンズの最小F値を入力し、DPU端子A/Mによっ
て撮影レンズの絞りがオート絞り(自動絞り)であるの
かマニュアル絞り(手動絞り)であるのかの別を入力す
る。また、開放F値に関してはDPU端子Fmin1/SCK、F
min2/DATA、Fmin3/RESを兼用して用いる。
【0031】符号129は絞り環ボリューム(AVVR)で
あって、装着された撮影レンズの絞り環の回転に連動回
転して抵抗値が変化し、回転位置に応じた抵抗値によっ
て、開放測光ポジションか、絞り込み測光ポジションが
設定される。そして、CPU101は、この絞り環ボリ
ューム129の抵抗値を検出して、絞り込み測光ポジシ
ョンであることを検出すると、標準レンズに対する測光
補正量を設定する。開放測光ポジションでは、設定絞り
値を、絞り環の回動位置に対応する抵抗値(絞り環ボリ
ュームデータAVVR)によって設定する。なお、絞り
環ボリューム129は、通常の撮影レンズの場合は初期
位置から回転するように形成されているが、TSアダプ
タ10は、初期位置から全く回転させないように形成さ
れ、TSレンズ60は開放測光ポジションが無く、常に
絞り込み測光の構成とする。
【0032】この一眼レフカメラの基本的動作は、次の
通りである。図示しないがカメラボディにフィルムが装
填され、裏蓋が閉じられて裏蓋スイッチがオンからオフ
に変化すると、CPU101は、裏蓋が閉じられたこと
をスイッチ回路111を介して検知する。するとCPU
101は、モータドライバ115を介してフィルムワイ
ンドモータWMを起動してフィルムのローディング処理
を実行し、ローディング処理と並行してモータドライバ
115を介してメカチャージモータMMを起動してミラ
ーをアップダウンさせるミラーチャージばね、およびシ
ャッタ先幕および後幕を走行させるシャッタばねをチャ
ージする。
【0033】測光スイッチSWSがオンすると、測光I
C105から被写体輝度信号を入力してフィルム感度等
に基づいて絞り値およびシャッタ速度を演算し、CCD
107を駆動してビデオデータを入力し、ビデオデータ
に基づいてデフォーカス量を演算し、デフォーカス量に
基づいてAFモータ駆動量を演算し、演算したAFモー
タ駆動量に基づいて、モータドライバ113を介してA
FモータAMを作動させる。AFモータAMの回転は、
不図示の伝達機構を介して撮影レンズ200の焦点レン
ズ駆動機構に伝達され、焦点調節レンズ群を合焦位置に
移動させる。
【0034】レリーズスイッチSWRがオンすると、C
PU101は、先幕、後幕マグネットESMg1、ES
Mg2に通電して、シャッタ先幕および後幕を電磁力に
よって係止し、レリーズマグネットRMgに通電して、
シャッタ先幕、後幕チャージばね、およびミラーチャー
ジばねの機械的係止を解除する。そして、CPU101
は、ミラーチャージばねの復元力によって上昇するミラ
ーに連動して駆動されるレンズ絞り駆動桿の駆動量をE
E回路117が出力するパルス数としてカウントし、カ
ウント値が演算によって求めた所定絞り値に対応する値
に達したときに、絞りマグネットに通電してレンズ絞り
駆動桿を停止させる。そしてCPU101は、ミラーア
ップが完了したことを検知したら、先幕マグネットES
Mg1への通電を遮断してシャッタ先幕を走行させて露
光を開始させ、先に演算したシャッタ速度(露光時間)
が経過したら、後幕マグネットESMg2への通電を遮
断してシャッタ後幕を走行させて露光を終了させる。そ
の後、フィルムワインドモータWMを起動してフィルム
を1コマ分巻き上げ、メカチャージモータMMを起動し
てミラーチャージばね、およびシャッタばねをチャージ
する。
【0035】一方、アオリ装置を有しない通常の撮影レ
ンズ200は、不図示の焦点調節レンズ群の位置を検知
する距離コード板205を備えている。距離コード板2
05が検知した焦点調節レンズ群の位置は、レンズIC
203に入力される。本実施例では、焦点調節レンズ群
の位置を3ビットのコードで検知している。つまり、撮
影距離を8個のゾーンに分割して、焦点調節レンズ群が
どのゾーンに位置しているかを距離コード板205の3
ビットコードによって検知することができる。また、こ
の撮影レンズ200は、焦点距離検知手段として、変倍
レンズ群の位置を検知するズームコード板206を備え
ている。レンズIC203は、撮影レンズ200の焦点
距離に対応するデータを書き込んだページメモリ(RO
M203a)を備えていて、変倍レンズ群の位置をズー
ムコード板206を介して検出し、その検出位置に対応
するデータをROM203aから読み込む。
【0036】レンズIC203は、レンズIC端子Vd
d、SCK、SIO、RESを備えている。これらの端子は、撮影
レンズおよびカメラボディのマウントに設けられたKA
ピンとの接触を介して、DPU103のDPU端子CONT
L/Vdd、Fmin1/SCK、Fmin2/DATA、Fmin3/RESと接続され
る。そしてこれらの端子の接続を介してレンズIC20
3とDPU103との間で通信が実行され、焦点距離デ
ータなどのデータの送受信がされる。
【0037】図7は、ティルト・シフト機構を有しない
通常の撮影レンズ200を直接カメラボディに装着した
場合の通信インターフェースの概要を示すブロック図で
ある。レンズIC203の6個の入力端子Zoom1〜6にズ
ームコード板206が接続され、3個の入力端子DIS1〜
3に、距離コード板205が接続されている。この実施
例では、レンズIC203がDPU103からデータ読
み込み要求を受けると、レンズIC203は、距離コー
ド板205、ズームコード板206で指定されたROM
203aの対応ページに書き込まれたデータを順に読み
出してDPU103に出力する。
【0038】端子間の電気信号に関してより詳細に説明
すると、レンズIC端子VddにはDPU端子CONTL/Vddか
ら正の定電圧が供給され、レンズIC端子SCKにはDP
U端子Fmin1/SCKからクロックが入力され、レンズIC
端子SIOからDPU端子Fmin2/DATAには前記クロックに
同期して所定のデータが転送され、レンズIC端子RES
にはDPU端子Fmin3/RESからリセット信号が入力され
る。
【0039】図8には、この撮影レンズ200を、TS
アダプタ10を介してカメラボディ100に装着したと
きの通信インターフェース周辺の様子を示している。T
Sアダプタ10は、初期位置からのシフト方向及びその
シフト量を検出するシフト検出手段と、ティルト方向及
びティルト量を検出するティルト検出手段を含むアオリ
検出機構15を備えている。アオリ検出機構15は公知
の機構、例えばコード板およびコード板に摺接するブラ
シによって絶対的な位置を検出する機構を使用できる。
例えばシフト検出手段は、詳細は図示しないが、マウン
ト環20およびシフト環30の一方に設けられたシフト
方向に延びるコード板と、他方に設けられた、コード板
に摺接するブラシを備え、マウント環20に対するシフ
ト環30の絶対位置を、ブラシが接触するコード板のコ
ード値によって検出する。
【0040】ティルト検出手段も同様に、詳細は図示し
ないが、ティルト環受け枠40、ティルト環50の一方
に設けられた、ティルト環50の回転中心を軸心として
ティルト環受け枠40のティルト方向に延びるコード板
と、他方に設けられた、コード板に摺接するブラシを備
え、ティルト環受け枠40に対するティルト環50の絶
対位置をブラシが接触するコード板のコード値によって
検出する。
【0041】本実施例では、マウント環20に対するシ
フト環30のシフト位置を、初期位置を中央領域の中心
としてその両シフト方向それぞれに3個設定し、計7個
のシフト領域をコード板に設けて3ビットのデータで検
出する。同様にティルト環受け枠40に対するティルト
環50のティルト位置(角度)を、初期位置を中央領域
の中心として両ティルト方向それぞれに3個設定し、計
7個のティルト領域をコード板に設けて3ビットのデー
タで検出する。さらに本実施例では、マウント環20お
よびシフト環30をカメラボディに対して90゜回転可
能であるから、90゜回転すると、シフトは左右方向で
はなく上下方向に、ティルトは上下方向ではなく左右方
向になる。そこで本実施例では、シフト、ティルトにお
いて左右方向か上下方向かの別を検出する1ビットのコ
ード板(スイッチ手段)を設けてある。つまり本実施例
では、シフト方向および量、ティルト方向およびティル
ト量をそれぞれ4ビット(計8ビット)で検出してい
る。
【0042】表1、2の各(A)に、4ビットコードと
シフト量(mm)、ティルト量(deg)との関係を示して
ある。表において、LRは左右方向の移動量であり、L
Rが−は左方向、LRが+は右方向をそれぞれ表してい
る。UDは上下方向の移動量であり、UDが−は下方
向、UDが+は上方向をそれぞれ表している。この実施
例では、左右方向の移動量LR、上下方向の移動量UD
を、中央を原点とし、シフト量を露出量差が実質0とみ
なせる|LR|≦4mmの中央領域を挟んで被写体に向か
って左方向を−、右方向を+として、LR<−10、−
10≦LR<−7、−7≦LR<−4、4<LR≦7、
7<LR≦10、LR>10(ただし、単位はmm)、の
領域に分割して検出している。上下方向の移動量UDも
同様である。ティルト方向およびティルト量も同様に設
定してある。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】アオリ検出機構15で検出されたティル
ト、シフト位置に関するコードは、8個の入力端子Port
1〜8を介してアダプタIC13に入力される。そし
て、TSアダプタIC13は、入力端子Port1〜8のレ
ベルをティルト、シフトデータとして内部RAMに読み
込む(保持する)。そしてこれらのティルト、シフトデ
ータは、アダプタ10の端子Vdd、SCK、SIO、RESと、D
PU103の端子CONTL/Vdd、Fmin1/SCK、Fmin2/DATA、
Fmin3/RESとを利用して実行されるシリアル通信を介し
てDPU103に読み込まれ、CPU101へ出力され
る。
【0046】CPU101に入力されたティルト・シフ
トデータは、シフトに関する補正値EF1、ティルトに
関する補正値EF2に変換され、補正値EF1、EF2
と測光モードに基づいて補正値EFが求められ、露出値
が補正される。ティルト・シフトデータと補正値EF
1、EF2との関係を表1、2の各(B)に示してあ
る。補正値EFと測光モードとの関係の一例を下記に示
す。 EF=a×EF1+b×EF2 ただし、a、bは係数であって、スポット測光のとき
は、a=2、b=2、中央重点測光のときは、a=1、
b=1である。
【0047】なお、係数a、bは測光モードにおける測
光特性に応じて設定するので、上記数値例に限定され
ず、独立に設定することも可能である。また、係数a、
bをそれぞれ予めEEPROM125に書き込んでおいて、T
Sレンズ、TSアダプタまたはTSアダプタに装着した
撮影レンズの特性に応じて選択して使用する構成とする
ことも可能である。
【0048】このように、レンズ側からはティルト、シ
フト位置に関するデータ(アオリデータ)のみ送られて
くるので、カメラボディ側では、レンズ側のシフト、テ
ィルト状態を把握することができる。したがって、新規
な測光系、つまり従来とは異なる測光特性を有するカメ
ラボディを設計するときに、あるいは複数の測光系、例
えばスポット、中央重点など、を持つカメラボディの場
合、新規な露出補正量の設定、測光モード毎の露出補正
量の設定など、露出補正量の設定の自由度が高くなる。
【0049】なお、撮影レンズ200をTSアダプタ1
0を介してカメラボディ100に装着した場合、レンズ
IC203の端子とTSアダプタ10の端子とは遮断さ
れていて、レンズデータはカメラボディ100には一切
伝達されない。
【0050】TSレンズ60をカメラボディ100に装
着した場合も、TS機構部62はTSアダプタ10と同
様に動作する。すなわち、カメラボディ100に装着さ
れたTSレンズ60において、アオリ検出手段が検出し
たティルト、シフト位置に関するコードデータがレンズ
IC203によって入力され、入力されたティルト・シ
フトデータは、TSレンズ端子Vdd、SCK、SIO、RESとD
PU端子CONTL/Vdd、Fmin1/SCK、Fmin2/DATA、Fmin3/RE
Sを介して行われるシリアル通信によりDPU103に
読み込まれる。DPU103に読み込まれたティルト・
シフトデータはCPU101に送られる。CPU101
は、入力したアオリデータに基づく補正値EF1、EF
2と測光モードに基づいて補正値EFを求めて露出値を
補正する。
【0051】次に、本発明の実施の形態の動作につい
て、図14〜図17に示したフローチャートおよびタイ
ミングチャートを参照してより詳細に説明する。以下の
フローチャートは、CPU101によって実行される。
【0052】図14に示したスタートフローは、図示し
ない電池が装填された状態で実行され、スイッチ操作等
を受けたときに動作するためのメインフローチャートで
ある。このフローチャートに入ると、CPU101は、
ステップ(以下「S」という)101において各入出力
端子をイニシャライズし、内部RAMをイニシャライズす
る(S103)。そして測光スイッチSWSがオンして
いるかどうかをチェックし、オンしていなければパワー
ダウン処理を実行して、測光スイッチSWSがオンする
のを待つ(S105;N、S119)。
【0053】測光スイッチSWSがオンすると(S10
5;Y)、パワーオン処理を実行して各回路、電気部材
に電力を供給し(S107)、ポートを介してレンズ通
信を実行して装着されたレンズ判別、つまりTSアダプ
タが装着されているかどうかを判別する(S109)。
レンズの種別を判別したら、判別したレンズに応じたA
F処理を実行し(S111)、測光及びAE演算を実行
して絞り値及びシャッタ速度を設定する(S113)。
そして、レリーズスイッチSWRがオンしたかどうかを
チェックする(S115)。レリーズスイッチSWRが
オンされていなければ(S115;N)、S105に戻
ってS105〜S115の処理を測光スイッチSWSが
オンされている間繰り返してレリーズスイッチSWRが
オンされるのを待つ。レリーズスイッチSWRがオンさ
れていれば(S115;Y)、レリーズ処理を実行して
からS105に戻る(S117)。
【0054】次に、S109でコールされるレンズ判別
処理について、図15に示したフローチャートを参照し
て説明する。このレンズ判別処理では、DPU103を
介してレンズ端子の状態をチェックし、レンズIC20
3と通信してTSアダプタまたはTSレンズが装着され
ているかどうかを判別する処理である。
【0055】レンズ判別処理に入ると、まず、レンズと
正常な通信ができなかったことを識別する通信NGフラ
グに“0”をセットし(S201)、DPU端子CONTL/
Vddをローレベルに落としてレンズIC203をオフに
し、KAピンの状態(DPU端子Fmin1/SCK、Fmin2/DAT
A、Fmin3/RES、Fmax2、Fmax1、A/Mのレベル)を入力
し、各ピンの状態をRAM101aにメモリする(S2
03、S205)。
【0056】その後、DPU端子CONTL/Vddをハイレベ
ルに上げて(S207)、DPU端子CONTL/Vddがハイ
レベルになっているかどうかをチェックする(S20
9)。ハイレベルにならない時は、DPU端子CONTL/Vd
dがグランドに接地されている、すなわち、レンズIC
を有しない古いタイプのレンズの状態なので、DPU端
子CONTL/Vddをローレベルに落とし、その他のレンズフ
ラグに“1”を立ててリターンする(S209;N、S
211、S227)。
【0057】TSレンズまたはTSアダプタが装着され
ているときにはレンズIC203に電源が供給され、D
PU端子CONTL/Vddがハイレベルになるので(S20
9;Y)、DPU端子Fmin1およびFmin3がハイレベル
になっているかどうかをチェックし(S213)、いず
れかもしくは両方がハイレベルになっていないときには
通信ができない状態なので通信NGフラグに“1”を立
て、さらにその他のレンズフラグに“1”を立ててリタ
ーンする(S213;N、S215、S227)。DP
U端子Fmin1およびFmin3がハイレベルになっていると
きには通信可能な状態なので、シリアル通信を実行して
レンズ情報を入力する(S213;Y、S217)。
【0058】このシリアル通信において、送られるデー
タは、一般レンズかズームレンズか、TSアダプタかT
Sレンズかなどのレンズの種類、レンズの最小、最大F
値、レンズの焦点距離情報などであり、さらに、装着さ
れているのがTSアダプタ10またはTSレンズ60の
場合には、レンズ情報として、ティルト・シフトの方向
およびティルト・シフトの量に関するティルト・シフト
データが通信される。
【0059】次に、DPU端子Fmax、Fminの全てがハ
イレベルになっているかどうかをチェックする(S21
9)。全てがハイレベルになっていれば(S219;
Y)、シリアル通信により読み込んだレンズデータ先頭
バイトのビットが全て“1”かどうかをチェックし(S
221)、すべて“1”であれば撮影レンズが取り外さ
れた可能性が高いので、レンズ無しであることを識別す
るレンズ無しフラグNO lensに“1”をセットしてリタ
ーンする(S221;Y、S229)。レンズデータの
先頭バイトのいずれかが“1”でなければ(S221;
N)、S223に進む。
【0060】DPU端子Fmax、Fminの全てがハイレベ
ルでなかったときには(S219;N)、通信したデー
タからレンズ種別がTSアダプタかどうかをチェックし
(S223)、TSアダプタであればTSアダプタであ
ることを識別するTSアダプタフラグに“1”をセット
し(S223;Y、S225)、TSレンズであればT
Sレンズであることを識別するTSレンズフラグに
“1”をセットし(S223;N、S224;Y、S2
26)、TSレンズでなければその他のレンズであるこ
とを識別するその他のレンズフラグに“1”をセットし
てリターンする(S224;N、S227)。
【0061】以上のレンズ判別処理によって、レンズI
C203から所定のデータが読み込まれ、TSアダプタ
またはTSレンズが装着されているかどうかのレンズの
種類データ、およびティルト、シフトデータがカメラボ
ディ100に入力される。
【0062】次に、レンズ判別処理においてS217の
ステップで実行されるシリアル通信の詳細について、図
16に示したフローチャートおよび図17に示したタイ
ミングチャートを参照して説明する。まず、DPU10
3のDPU端子RESおよびDPU端子SCKをハイレベルに
立ち上げて(S301)、レンズIC203にリセット
をかける。次にDPU端子CONTLをハイレベルに立ち上
げてレンズIC203にプラスの定電圧を供給し(S3
03)、DPU端子RESをローレベルに落としてハード
的な通信準備を完了し(S305)、変数N、Kをクリ
ア(0にリセット)してソフト的な準備を完了する(S
307、S309)。N、Kは変数であって、Nはデー
タのバイト数、Kはデータのビット数を規定する変数で
ある。
【0063】以上の準備が完了したら、DPU端子SCK
をローレベルに落としてからハイレベルに立ち上げて
(S311、S313)、ソフト的にクロックパルスを
1個出力する。DPU端子SCKの立ち上がりでレンズI
C203の端子DATAから出力される1ビットデータ
(“H”/“L”信号)をラッチし、Ram(N)(最
初はRam(0))のビット0に書き込む(S31
5)。Ram(N)は、例えば1バイト(8ビット)の
レジスタで構成される。
【0064】次に変数Kを1インクリメントし、変数K
が8になったかどうかをチェック(S321)、つまり
8ビット(1バイト)分データをRam(N)に書き込
んだかどうかをチェックする。変数Kが8でなければR
am(N)のビットを1ビット左シフトさせる(S32
2)。つまり、Ram(N)のビット0に書き込まれた
データはビット1にシフトされ、ビット1のデータとな
る。次にS311に戻り、SCKからクロックパルスを
1個出力してレンズIC203から次のデータを1ビッ
ト読み込む(S321;N、S311〜S322)。
【0065】変数Kが8になったら1バイト分のデータ
がRam(N)に受信できたので、変数Nを1インクリ
メントし、Nが所定値nと等しくなったかどうかをチェ
ックする(S321;Y、S323、S325)。所定
値nは受信するデータのバイト数であって、予め8バイ
ト、10バイトなどの値が定められている。Nが所定値
nと等しくなければS309に戻って、8ビット分のデ
ータ読み込み処理(S311〜S322)を繰り返し、
8ビット分のデータを読み込んだら変数Nを1インクリ
メントする。
【0066】変数Nが所定値nと等しくなったら(S3
25;Y)、DPU端子RESをハイレベルに立ち上げて
通信終了(リセット)をレンズIC203に伝達し(S
327)、DPU端子CONTLおよびDPU端子RESをロー
レベルに落として通信を終了し(S329)、リターン
する。
【0067】以上のシリアル通信により、4ビットのシ
フトデータおよび4ビットのティルトデータがカメラボ
ディ100に通信されるので、CPU101はこれらの
データに基づいて露出補正値EFを求め、露出値を補正
することができる。
【0068】次に、S113で実行されるAE処理につ
いて、図18および図19に示したフローチャートを参
照して説明する。このAE処理では、TSアダプタまた
はTSレンズが装着され、分割測光モードが選択されて
いるときは測光モードを中央重点測光モードに変更する
ことと、カメラボディ側において、TSアダプタまたは
TSレンズから受信したティルト、シフトデータにより
補正値EFを求めて露出値を補正することに特徴を有す
る。
【0069】AE処理に入ると、まず、測光モードスイ
ッチの状態をチェックして、その状態に応じて特定され
る測光モードフラグをセットする(S401)。測光モ
ードスイッチとは、測光モード選択ダイヤル133に連
動するブラシ接片141およびコード板143を意味す
る。本実施の形態では、分割測光モード、中央重点測光
モード、およびスポット測光モードの3種類の測光モー
ドを備えている。
【0070】次に、TSアダプタまたはTSレンズであ
るかどうかをチェックし(S403)、TSアダプタま
たはTSレンズであれば(S403;Y)、分割測光モ
ードであるかどうかをチェックし(S405)、分割測
光モードであれば(S405;Y)、測光モードを中央
重点測光モードに変更してS409に進む(S407、
S409)。TSアダプタでもTSレンズでもない場合
にはS409に進む(S403;N)。また、TSアダ
プタまたはTSレンズであるが、測光モードが分割測光
モードでないとき、例えばスポット測光モードが選択さ
れているときは測光モードを変更せずにS409に進む
(S403;Y、S405;N)。
【0071】つまり、TSアダプタまたはTSレンズが
装着され、ティルトあるいはシフトされているときは周
辺の受光光量が大きく変動してしまい、周辺の被写体輝
度については適切な測光ができない場合があるので、周
辺光量の影響が大きい測光モード、例えば分割測光モー
ドが選択されている場合は、周辺光量の影響が少ない中
央重点測光モードに強制変更するのである。
【0072】S409では、測光IC105の測光出力
を、設定された測光モードに応じて分割領域0〜5から
セレクトする。例えば、中央重点測光モード、分割測光
モードの場合は分割領域0〜5の全てを選択し、スポッ
ト測光モードの場合は、中央の分割領域のみを選択す
る。そして、選択した分割領域の出力信号をそれぞれA
/D変換してRAM101aの所定アドレスに書き込む
(S411)。
【0073】RAM101aに書き込んだ各分割測光領
域に対応した被写体輝度データを読み込んで、各領域の
測光出力A/D変換値から調整量ADJ1(n)を減算
して、その差を演算用被写体輝度BVD(n)として設
定する(S413)。ただし、添え字nは分割領域0〜
5を表す整数であり、第1調整量ADJ1(n)は、測
光IC105によって測光した各領域の被写体輝度BV
を、CPU101内部で演算をするためのBVD値に変
換するための補正値である。なお、第1調整量ADJ1
(n)は、予めEEPROM125に記憶されているデ
ータである。
【0074】次に、不図示のDXコード読み込み回路に
よってDXコードを読み込み、フィルム感度に関するD
XコードをISO感度SVに変換してRAM101aの
所定アドレスに書き込む(S415、S417)。RA
M101aからISO感度SVを読み込んで、第2補正
量adj2を減算した値を演算用フィルム感度SVDと
する(S419)。なお、第2補正量adj2は、IS
O感度SVを、CPU101内部で演算をするためのS
VD値に変換するための補正値である。なお、ISO感
度Svから演算用フィルム感度SvDへの変換は一義的
に決定されるため、第2補正量adj2は固定データで
あってもかまわない。
【0075】次に、絞り環ボリューム値AVVRをA/
D変換してRAM101aの所定アドレスに絞り環ボリ
ュームデータAVVRA/Dとして書き込む(S42
1)。通常の撮影レンズの場合は、必ず絞り環ボリュー
ム129を初期位置から回動する構成であるが、TSア
ダプタの場合は、絞り環自体が存在しなくなり、絞り環
ボリューム129は初期位置から移動しない。この時に
は、TSアダプタに取り付けられた撮影レンズの絞り環
の回動に応じて絞りのみが変化する。つまり、絞り込み
測光となる。ここで、TSアダプタフラグが“1”かど
うかをチェックし、“1”であれば(S423;Y)、
絞りF2.8相当のAv値を絞り環ボリュームデータA
VVRA/Dとして設定する(S427)。この設定に
より、TSアダプタまたはTSレンズが装着されている
ときには、測光方式が絞り込み測光となる。なお、F
2.8相当のAv値を絞り環ボリュームデータAVVR
A/Dとして設定するのは、基準レンズの開放FNO.が
F2.8だからである。
【0076】また、TSレンズ60が装着されている場
合は、通常の撮影レンズ同様に、絞り環ボリューム12
9がマニュアル絞り位置まで回転されるので、測光方式
が絞り環ボリューム129で設定された値を開放絞り値
とする開放測光になる。したがってこの場合には、RA
M101aから絞り環ボリュームデータAVVRA/D
を読み込んで第3補正量adj3を減算した値を絞り環
データAVVRDとする(S423;N、S425)。
なお、第3補正量adj3は、絞り環ボリュームデータ
AVVRA/Dを、CPU101内部で演算をするため
の絞り環データAVVRDに変換するための補正値であ
る。そしてこの第3補正量adj3は、予めEEPRO
M125に記憶させたデータである。
【0077】以上の処理によって設定した演算用被写体
輝度BVD(n)、演算用フィルム感度SVDおよび絞
り環データAVVRDに基づいて演算用露出値LVDを
測光モードに対応したアルゴリズムによって演算する
(S428)。そして、TSレンズまたはTSアダプタ
かを判断し(S429)、いずれかであれば、TSレン
ズまたはTSアダプタから送られてきたシフトデータ4
ビット及びティルトデータ4ビットを補正値EF1、E
F2に変換する(S429;Y、S430、S43
1)。この変換は、通常、データコードを補正値に変換
するテーブルを用意してこのテーブルによって実行す
る。このテーブルでは、コードと補正値とを1対1に対
応させてある。シフトデータに対するテーブルを表1の
(B)に、ティルトデータに対するテーブルを表2の
(B)に示す。
【0078】補正値EF1、EF2への変換処理が終了
したら、測光モードがスポット測光モードかどうかを判
断し(S432)、スポット測光モードであればa=
2、b=2とし(S432;Y、S433)、スポット
測光モードでなければa=1、b=1とする(S43
2;N、S434)。そして補正値EFを式、 EF=a×EF1+b×EF2 によって求める(S435)。ここで、係数a、bは予
め測光モードに応じて、あるいはTSアダプタ、TSレ
ンズに応じて設定し、EEPROM125に予め設定し
ておくことも可能である。補正値EFを求めたら、演算
した露出値LVDを補正値EFによって補正してS43
7に進む(S436、S437)。なお、装着されたの
がTSレンズでもTSアダプタでもなければ、S430
〜S436の補正処理をスキップしてS437に進む
(S429;N、S437)。
【0079】そして、絞りフラグA/Mが“1”である
かどうか、つまり絞りがマニュアルであるかどうかをチ
ェックする(S437)。絞りがマニュアルであれば
(S437;Y)、S439に進んで、補正値EFをパ
ラメータとして含む露出演算式によって演算用シャッタ
速度TVDを演算し、リターンする。TSアダプタ10
およびTSレンズ60の場合の絞りはマニュアル絞りで
あるから、補正値EFを加味した演算用シャッタ速度T
VDが算出される。絞りオートであれば(S437;
N)、S438に進んで演算用シャッタ速度TVDおよ
び演算用絞り値AVDを演算してリターンする。そし
て、S438、S439で設定された演算用シャッタ速
度TVDおよび演算用絞り値AVDは、レリーズ処理の
際に、実際にシャッタ機構および絞り機構を駆動制御す
る値に変換され、これらの値に基づいてシャッタ機構お
よび絞り機構が駆動される。
【0080】なお、以上の実施例では、TSアダプタま
たはTSレンズが装着されているときに、分割測光モー
ドが選択されているときには中央重点測光モードに変更
したが、スポット測光モードに変更する構成でもよい。
また、便宜上、TSアダプタでは絞り込み測光、TSレ
ンズでは開放測光として説明したが、どちらも開放測光
としてもよいし、どちらも絞り込み測光としてもよい。
また実施例とは逆に設定してもよい。
【0081】以上の第1の実施の形態では、レンズIC
203は、シフト、ティルト量に関するシフト、ティル
トデータをカメラボディに出力する構成であるが、本発
明の第2の実施の形態では、レンズIC203は、ティ
ルト、シフト位置に対応する補正値EF1、EF2をカ
メラボディ100のDPU103に出力し、DPU10
3は入力した補正値EF1、EF2をCPU101に出
力し、CPU101は、入力した補正値EF1、EF2
に対応する補正値EFによって露出値を補正する構成で
ある。この第2の実施の形態におけるティルト、シフト
方向およびティルト、シフト量と補正値との関係を表3
に示した。
【0082】
【表3】
【0083】この構成によれば、レンズ側にティルト、
シフトに応じた露出補正値EF1、EF2を保持し、カ
メラボディ側に送信するので、カメラボディ側では、送
られてくる露出補正値EF1、EF2に基づいて露出補
正が可能になる。
【0084】この本発明の第2の実施の形態について、
図20および図21を参照して説明する。第2の実施の
形態は、レンズ側でティルト、シフト量に対応する補正
値を求め、求めた補正値をカメラボディに通信すること
に特徴を有する。
【0085】図20は、第2の実施の形態におけるレン
ズCPUのメイン処理に関するフローチャートである。
レンズメイン処理は、レンズIC203の端子Vddに
定電圧が供給されているときに実行される。レンズメイ
ン処理に入ると、最初に、ポートやRAM、レジスタ類
をイニシャライズするシステムイニシャライズを実行す
る(S501)。次に、ポート1〜8からシフト、ティ
ルトデータを入力し、RAMのアオリデータアドレス
(Ram(アオリデータ)に格納する(S503)。そ
して、RAMから読み出した、アオリデータ上位4ビッ
トを補正値EF1に、アオリデータ下位4ビットを補正
値EF2に変換して再度RAMの所定アドレス(Ram
(EF1)、Ram(EF2))に格納する(S50
5、S507)。この変換は、シフト、ティルトデータ
に対応する補正値のテーブルを予め用意し、このテーブ
ルによって変換する。シフト、ティルトデータと補正値
は1対1に対応させてある。また、テーブルデータは予
めROMコードとして固定してある。
【0086】次に、焦点距離やレンズの開放F値、最小
絞りのF値などのレンズ情報をRAMにセットする(S5
09)。そして、端子RESがハイレベルからローレベ
ルに立ち下がると(S511;Y)、SCKクロックに
同期して、決められたバイト数分のレンズデータをRAM
から読み出して送信する(S513)。このレンズデー
タには、S505、S507において変換した補正値E
F1、EF2が含まれる。レンズデータを送信した後、
端子RESがハイレベルになるのを待ってS503に戻
る(S515;Y、S503)。
【0087】このTSレンズまたはTSアダプタからS
CKクロックに同期したレンズ通信によってレンズデー
タを受信したボディ側のCPUは、ほぼ第1の実施の形
態と同様の処理を実行するが、第2の実施の形態ではこ
のレンズ通信によって補正値EF1、EF2を受信して
いるので、図18、19に示したAE演算処理におい
て、図19に示したティルト、シフトデータを補正値E
F1、EF2に変換する処理(S430、S431)が
不要になる。この第2の実施の形態におけるAE演算処
理の変更部分を含むAE演算処理フローチャートの一部
を図21に示した。この第2の実施の形態のAE演算処
理では、TSレンズまたはTSアダプタから補正値EF
1、EF2を受信しているので、受信したデータを変換
するステップS430、S431は有しないが、他の処
理は、図18、図19に示した第1の実施の形態のAE
演算処理と同様であるから、説明を省略する。
【0088】なお、以上の実施例では、TSアダプタま
たはTSレンズが装着されているときに、分割測光モー
ドが選択されているときには中央重点測光モードに変更
したが、スポット測光モードに変更する構成でもよい。
また、便宜上、TSアダプタを、絞り込み測光、TSレ
ンズを開放測光として説明したが、どちらも開放測光と
してもよいし、どちらも絞り込み測光としてもよい。ま
た実施例とは逆に設定してもよい。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明のア
オリ装置を備えたアダプタ、撮影レンズ、および対応カ
メラボディによれば、ティルト、シフトなどのアオリ操
作をしたときにはアオリによって発生する測光誤差を、
アオリアダプタ、アオリレンズから送られてくるアオリ
方向およびアオリ量に対応する、カメラボディに予め設
定した補正値によって補正できるので、アオリ撮影をす
るときにアオリ操作にかかわらず適正な露出値による撮
影が可能になる。また、本発明の、アオリによる補正値
をアオリアダプタまたはアオリレンズからカメラボディ
に直接送信する構成によれば、カメラボディ側で補正値
に変換する必要がなくなり、カメラボディ側の負担が軽
減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した一眼レフカメラのカメラボ
ディの一実施例を示す平面図である。
【図2】 同カメラボディの測光モード選択ダイヤルの
構造を示す平面図である。
【図3】 本発明を適用したTSアダプタの一実施例の
外観を示す図であって、(A)は初期状態を、(B)は
シフトのみした状態を、(C)はティルトのみした状態
を、(D)はティルトおよびシフトした状態をそれぞれ
示す図である。
【図4】 本発明を適用したTSレンズの一実施例の外
観を示す図であって(A)は初期状態を、(B)はシフ
トのみした状態をそれぞれ示す図である。
【図5】 図4に示したTSレンズの一実施例の外観を
示す図であって(A)はティルトのみした状態を、
(B)はティルトおよびシフトした状態をそれぞれ示す
図である。
【図6】 本発明を適用したTSアダプタ、TSレンズ
の装着が可能な本発明の一眼レフカメラボディの一実施
の形態の主要回路構成を、通常の撮影レンズを装着した
状態で示す図である。
【図7】 同カメラボディに通常の撮影レンズを装着し
た場合のインターフェース部分を示す図である。
【図8】 同カメラボディにTSアダプタを介して通常
の撮影レンズを装着した場合のインターフェース部分を
示す図である。
【図9】 同カメラボディにTSレンズを装着した場合
のインターフェース部分を示す図である。
【図10】 一眼レフカメラにTSアダプタを介して撮
影レンズを装着し、撮影レンズをカメラの正位置に対し
て左右(横)方向にシフトさせたときに露光量が変化す
る様子をグラフで説明する図である。
【図11】 一眼レフカメラにTSアダプタを介して撮
影レンズを装着し、撮影レンズをカメラの正位置に対し
て上下(縦)方向にシフトさせたときに露光量が変化す
る様子をグラフで説明する図である。
【図12】 一眼レフカメラにTSアダプタを介して撮
影レンズを装着し、撮影レンズをカメラの正位置に対し
て左右(横)方向にティルトさせたときに露光量が変化
する様子をグラフで説明する図である。
【図13】 一眼レフカメラにTSアダプタを介して撮
影レンズを装着し、撮影レンズをカメラの正位置に対し
て上下(縦)方向にティルトさせたときに露光量が変化
する様子をグラフで説明する図である。
【図14】 同一眼レフカメラの動作のメイン処理に関
するフローチャートを示す図である。
【図15】 同一眼レフカメラのレンズ判別処理に関す
るフローチャートを示す図である。
【図16】 同一眼レフカメラのカメラボディとTSア
ダプタまたはTSレンズとの間の通信に関するフローチ
ャートである。
【図17】 同一眼レフカメラのカメラボディとTSア
ダプタまたはTSレンズとの間の通信に関するタイミン
グチャートである。
【図18】 同一眼レフカメラのAE処理に関するフロ
ーチャートの一部を示す図である。
【図19】 同一眼レフカメラのAE処理に関する図1
8に示したフローチャートに続く部分を示す図である。
【図20】 同一眼レフカメラのAE処理の第2の実施
の形態のAE処理2について、図18に示したフローチ
ャートに続く部分を示す図である。
【図21】 同一眼レフカメラの第2の実施の形態にお
けるTSレンズ(TSアダプタ)側の処理に関するフロ
ーチャートを示す図である。
【符号の説明】
10 TSアダプタ 13 アダプタIC(入出力手段、記憶手段) 15 アオリ検出機構 20 マウント環 21 ボディ用マウント 30 シフト環 40 ティルト環受け枠 50 ティルト環 51 レンズ用マウント 60 TSレンズ 61 撮影レンズ部 62 TS機構部 100 カメラボディ 101 CPU(露出演算手段) 103 DPU(ボディ側入出力手段) 105 測光IC 133 測光モード選択ダイヤル 200 通常の撮影レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 好一 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H002 EB00 EB13 FB36 GA35 2H105 CC11

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測光手段を有するカメラボディと撮影レ
    ンズとを連結する、ティルト動作またはシフト動作の一
    方または両方の動作が可能なアオリ装置を備えたアダプ
    タであって、 該アダプタは、アオリ装置によるアオリ方向およびアオ
    リ量を検出するアオリ検出手段と、 前記アオリ検出手段が検出したアオリ方向およびアオリ
    量に関するアオリデータをカメラボディに出力する出力
    手段と、を備えたことを特徴とするアオリ装置を備えた
    アダプタ。
  2. 【請求項2】 前記アオリ装置は、ティルト方向および
    ティルト量を検出するティルト検出手段を備えたティル
    ト機構、およびシフト方向およびシフト量を検出するシ
    フト検出手段を備えたシフト機構の一方または双方を備
    えている請求項1記載のアオリ装置を備えたアダプタ。
  3. 【請求項3】 前記アオリ装置は、装着されたカメラボ
    ディの光軸周りに回転可能に形成され、前記ティルト、
    シフト検出手段が検出した回転位置に応じて前記ティル
    ト方向およびティルト量、前記シフト方向およびシフト
    量を回転位置に対応するデータに変換する変換手段を備
    えている請求項1または2記載のアオリ装置を備えたア
    ダプタ。
  4. 【請求項4】 測光手段を有するカメラボディと撮影レ
    ンズとを連結する、ティルト動作またはシフト動作の一
    方または両方の動作が可能なアオリ装置を備えたアダプ
    タであって、 該アダプタは、アオリ装置によるアオリ方向およびアオ
    リ量を検出するアオリ検出手段と、 アオリ方向およびアオリ量によって変化する露光量を補
    正する補正値を記憶した記憶手段と、 前記アオリ検出手段が検出したアオリ方向およびアオリ
    量に基づいて対応する補正値を前記記憶手段から選択し
    てカメラボディに出力する出力手段と、を備えたことを
    特徴とするアオリ装置を備えたアダプタ。
  5. 【請求項5】 前記アオリ装置は、ティルト方向および
    ティルト量を検出するティルト検出手段を備えたティル
    ト機構、およびシフト方向およびシフト量を検出するシ
    フト検出手段を備えたシフト機構の一方または双方を備
    えている請求項4記載のアオリ装置を備えたアダプタ。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段には、前記ティルト方向お
    よびティルト量に対応する補正値および前記シフト方向
    およびシフト量に対応する補正値が書き込まれている請
    求項4または5記載のアオリ装置を備えたアダプタ。
  7. 【請求項7】 前記アオリ装置は、装着されたカメラボ
    ディの光軸周りに回転可能に形成され、前記ティルト、
    シフト検出手段が検出した回転位置に応じて前記ティル
    ト方向およびティルト量、前記シフト方向およびシフト
    量を回転位置に対応したデータに変換する変換手段を備
    えている請求項4から6のいずれか一項記載のアオリ装
    置を備えたアダプタ。
  8. 【請求項8】 カメラボディに着脱可能な撮影レンズで
    あって、 ティルト動作またはシフト動作の一方または両方の動作
    が可能なアオリ装置と、 該アオリ装置によるアオリ方向およびアオリ量を検出す
    るアオリ検出手段と、前記アオリ検出手段が検出したア
    オリ方向およびアオリ量に関するアオリデータをカメラ
    ボディに出力する出力手段と、を備えたことを特徴とす
    るアオリ装置を備えた撮影レンズ。
  9. 【請求項9】 前記アオリ装置は、ティルト方向および
    ティルト量を検出するティルト検出手段を備えたティル
    ト機構、およびシフト方向およびシフト量を検出するシ
    フト検出手段を備えたシフト機構の一方または双方を備
    えた請求項8記載のアオリ装置を備えた撮影レンズ。
  10. 【請求項10】 前記アオリ装置は、装着されたカメラ
    ボディの光軸周りに回転可能に形成され、前記ティル
    ト、シフト検出手段が検出した回転位置に応じて前記テ
    ィルト方向およびティルト量、前記シフト方向およびシ
    フト量を回転位置に対応したデータに変換する変換手段
    を備えている請求項8または9記載のアオリ装置を備え
    た撮影レンズ。
  11. 【請求項11】 カメラボディに着脱可能な撮影レンズ
    であって、 ティルト動作またはシフト動作の一方または両方の動作
    が可能なアオリ装置と、 アオリ装置によるアオリ方向およびアオリ量を検出する
    アオリ検出手段と、 アオリ方向およびアオリ量によって変化する露光量を補
    正する補正値を記憶した記憶手段と、 前記アオリ検出手段が検出したアオリ方向およびアオリ
    量に基づいて対応する補正値を前記記憶手段から選択し
    てカメラボディに出力する出力手段と、を備えたことを
    特徴とするアオリ装置を備えた撮影レンズ。
  12. 【請求項12】 前記アオリ装置は、ティルト方向およ
    びティルト量を検出するティルト検出手段を備えたティ
    ルト機構、およびシフト方向およびシフト量を検出する
    シフト検出手段を備えたシフト機構の一方または双方を
    備えた請求項11記載のアオリ装置を備えた撮影レン
    ズ。
  13. 【請求項13】 前記記憶手段には、前記ティルト方向
    およびティルト量に対応する補正値および前記シフト方
    向およびシフト量に対応する補正値が書き込まれている
    請求項11または12記載のアオリ装置を備えた撮影レ
    ンズ。
  14. 【請求項14】 前記アオリ装置は、装着されたカメラ
    ボディの光軸周りに回転可能に形成され、前記ティル
    ト、シフト検出手段が検出した回転位置に応じて前記テ
    ィルト方向およびティルト量、前記シフト方向およびシ
    フト量を回転位置に対応したデータに変換する変換手段
    を備えている請求項11から13のいずれか一項記載の
    アオリ装置を備えた撮影レンズ。
  15. 【請求項15】 請求項1から3のいずれか一項記載の
    アオリ装置を備えたアダプタまたは請求項8から10の
    いずれか一項記載のアオリ装置を備えた撮影レンズの装
    着が可能なカメラボディであって、 測光手段と、 この測光手段が測光した測光値に基づいて露出値を演算
    する露出演算手段と、 前記アダプタまたは撮影レンズの出力手段からアオリデ
    ータを入力する入力手段と、 アオリデータに対応する補正値を記憶した記憶手段とを
    備え、 前記露出演算手段は、前記受信したアオリデータに対応
    する補正値を前記記憶手段から読み出して前記測光値ま
    たは露出値を補正することを特徴とするカメラボディ。
  16. 【請求項16】 請求項4から7のいずれか一項記載の
    アオリ装置を備えたアダプタまたは請求項11から14
    のいずれか一項記載のアオリ装置を備えた撮影レンズの
    装着が可能なカメラボディであって、 測光手段と、 この測光手段が測光した測光値に基づいて露出値を演算
    する露出演算手段と、前記アダプタまたは撮影レンズの
    出力手段から補正値を入力するボディ側入力手段を備
    え、 前記露出演算手段は、このボディ側入力手段が受けた補
    正値に基づいて前記測光値または露出値を補正すること
    を特徴とするカメラボディ。
  17. 【請求項17】 前記カメラボディは、前記測光手段の
    測光モードを複数の測光モードの中から選択する測光モ
    ード選択手段を備え、該測光モード選択手段によって選
    択された測光モードに応じて前記補正値をさらに補正
    し、補正後の補正値によって前記測光値または露出値を
    補正する請求項16記載のカメラボディ。
JP2000003223A 2000-01-12 2000-01-12 アオリ装置を備えたアダプタ、撮影レンズ、およびこれらの使用が可能なカメラボディ Withdrawn JP2001194700A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011087076A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
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