JP3445522B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP3445522B2
JP3445522B2 JP07923099A JP7923099A JP3445522B2 JP 3445522 B2 JP3445522 B2 JP 3445522B2 JP 07923099 A JP07923099 A JP 07923099A JP 7923099 A JP7923099 A JP 7923099A JP 3445522 B2 JP3445522 B2 JP 3445522B2
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ring
peripheral surface
lens
filter
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宏明 鈴木
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ペンタックス株式会社
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズフードを鏡
筒前端部に装着可能なレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】ガラスや水面の表面反射
を除去したり、カラー写真で青空を強調したいときなど
に円偏光フィルターが使用される。市販されている一般
的な円偏光フィルター(ねじ込み式円偏光フィルター)
は、レンズ鏡筒の先端部内面に形成された雌ねじ部(ア
クセサリ装着部)に螺合される取付環と、この取付環に
回動自在に支持されたフィルター枠と、このフィルター
枠の内側に支持された円偏光フィルターとからなり、レ
ンズ鏡筒の先端部に装着された状態で、撮影者の指によ
り回転操作される。
【0003】従来、このねじ込み式円偏光フィルターを
レンズフードと共に使用するには非常に難があった。つ
まり、ねじ込み式円偏光フィルターをレンズフードと共
に使用する場合には、先ず、レンズフードを取り外した
状態で円偏光フィルターを回転操作して適当な角度位置
に設定し、その後、レンズフードを装着して撮影しなけ
ればならなかった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、以上の問題点に鑑みて成され
たもので、レンズフードをレンズ鏡筒に装着したままで
もフィルターの回転操作を可能にするレンズ鏡筒を提供
することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明のレンズ鏡筒は、前端部にレンズ
フード取付部を備えた外側筒と;この外側筒の内側に回
動可能に保持され、前端部にフィルター取付部を備えた
内側筒と;この内側筒を上記外側筒の外側から回動させ
る回転操作機構と;を有することを特徴としている。こ
の構成によれば、レンズ鏡筒にレンズフードを装着した
ままでも回転操作機構を操作してフィルターを回転操作
することができる。
【0006】回転操作機構は、外側筒の外側から内側筒
を回転操作するために、内側筒の外周面の一部を外側筒
の径方向外側に開放させる、外側筒に形成された操作開
口を有していることが望ましい。
【0007】回転操作機構は、さらに、外側筒に支持さ
れた軸を中心に回動自在に支持され且つ内側筒の外周面
にその外周面を当接させた、外側筒の外側から操作可能
な操作ローラーを有していても良い。この場合、操作ロ
ーラーを操作開口内に配置することができる。
【0008】操作ローラーは、少なくともその外周面が
摩擦係数の大きい材料からなることが好ましく、例えば
操作ローラーの少なくともその外周部をゴム材から構成
することができる。
【0009】操作ローラーを支持する軸を、弾性を有す
る材料(例えばバネ鋼)から構成することができる。こ
の構成によれば、操作ローラーが自由状態(非操作状
態)にあるときは該操作ローラーを内側筒の外周面に対
して非接触とし、操作ローラーを内側筒に向かって押し
込んだときのみ軸を撓ませて操作ローラーを内側筒の外
周面に当接させる構成にすることができる。
【0010】レンズ鏡筒は、さらに、外側筒と内側筒の
間に回動可能に保持された中間筒を有し、また回転操作
機構が、中間筒の外周面の一部を外側筒の径方向外側に
開放させる、外側筒に形成された操作開口と;中間筒の
回転を内側筒に伝達する回転伝達機構と;を有してもよ
い。
【0011】この場合、中間筒を、外側筒に対して光軸
方向に移動不能に支持させる構成にすることができ、ま
た回転伝達機構が、中間筒の内周面に形成された、光軸
方向に延びる案内溝と;内側筒から径方向外側に突出
し、上記案内溝に係入する係合突起と;を有する構成に
することができる。
【0012】この中間筒を備えたレンズ鏡筒の場合に
は、回転操作機構は、さらに、外側筒に支持された軸を
中心に回動自在に支持され且つ中間筒の外周面にその外
周面を当接させた、外側筒の外側から操作可能な操作ロ
ーラーを有していても良い。
【0013】レンズ鏡筒は、さらに、内側筒の回動を規
制するロック機構を有することが好ましい。このロック
機構によって内側筒の回動を規制すれば、内側筒の前端
部のフィルター取付部へのフィルターの取り付け作業が
容易になる。
【0014】フィルター取付部には、フィルターに設け
られた雄ねじ部を螺合させる雌ねじ部が形成されている
ことが好ましい。またフィルター取付部には、偏光フィ
ルター及び円偏光フィルターのいずれかが装着されるこ
とが好ましい。フィルター取付部に偏光フィルターや円
偏光フィルターが装着されれば、レンズ鏡筒にレンズフ
ードを装着したままでも回転操作機構を操作してフィル
ターの角度位置を任意に変更することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態に基づいて本発
明を説明する。図1及び図2は、本発明を適用したレン
ズ鏡筒の第1実施形態を示している。各図中でのレンズ
鏡筒の前端部には、レンズフード1とねじ込み式円偏光
フィルター30が装着されている。図1はピント位置が
無限遠(∞)側に設定されているレンズ鏡筒を示してお
り、図2は最短距離側に設定されているレンズ鏡筒を示
している。
【0016】レンズ鏡筒10は、例えば一眼レフカメラ
に用いられる交換式レンズ鏡筒であり、その内部には、
第1レンズ群L1と第2レンズ群L2からなる撮影光学
系を有している。
【0017】レンズ鏡筒10は、カメラボディ(図示せ
ず)に形成されたレンズ装着用マウントに対して装着さ
れるレンズ側マウント部11aをその後端部に備えた固
定環11を有している。この固定環11の内周には、第
1レンズ群L1と第2レンズ群L2が内部に固定された
移動環12が、固定環11に対して光軸方向に移動可能
に嵌まっている。
【0018】移動環12の外周面上には、径方向外側に
向かって突出するガイドピン13が固定されている。こ
のガイドピン13は、固定鏡筒11に形成された光軸方
向に延びる直進案内溝11bに摺動可能に嵌まってい
る。したがって、移動環12は、ガイドピン13と直進
案内溝11bからなる直進案内機構によって、固定環1
1に対して光軸方向に直進移動可能に案内されている。
【0019】固定環11の外周面上には、カム環14
が、固定環11に対して光軸Oを中心に回動可能に且つ
光軸方向に移動不能に嵌まっている。カム環14には、
該カム環14の円周方向及び光軸方向の各方向に対して
傾斜したカム溝14aが形成されており、このカム溝1
4aには、移動環12に固定されたガイドピン13の先
端部が嵌まっている。したがって、固定環11に対して
カム環14が回動すると、カム溝14a及び直進案内溝
11bの各溝に同時に嵌まるガイドピン13を介して、
移動環12が光軸方向に進退する。
【0020】さらに固定環11上には、カム環14の外
側に位置させて、距離操作環15が嵌まっている。距離
操作環15の内周には係合孔15aが穿設されており、
この係合孔15aには、カム環14の外周面上に固定さ
れたピン16が嵌入している。また距離操作環15の内
周には、係合孔15aの後方に、距離操作環15の周方
向に沿って所定回転角範囲に形成された周溝15bが形
成されている。周溝15bには、固定環11の外周面上
に固定されたピン17が係入している。
【0021】したがって、距離操作環15は、固定環1
1に対して周溝15bの周方向長さ範囲内で回動可能と
されており、距離操作環15が回動すると、係合孔15
aにピン16が嵌入しているのでカム環14が一体に回
動する。距離操作環15の外周面上にはゴムリング18
が固着されている。撮影者が距離操作環15を操作する
ときには、このゴムリング18部分を把持して距離操作
環15を操作する。
【0022】移動環12の前部には、内側環状部12a
と、この内側環状部12aより大径の外側環状部(外側
筒)12bとが一体に形成されいている。外側環状部1
2b前端部の外周面には、レンズフード1の取付用爪1
aを係合させるレンズフード取付用係合溝(レンズフー
ド取付部)12cが形成されている。このレンズフード
取付用係合溝12cの後方には、操作開口12d(図1
8参照)が設けられている。
【0023】内側環状部12aと外側環状部12bの間
には回転操作環(内側筒)21が設けられている。回転
操作環21は、外側環状部12bの内周面に光軸Oを軸
に回動可能に嵌まっている。回転操作環21の後端に
は、径方向外側に突出するスラスト規制段部21aが形
成されており、このスラスト規制段部21aは、外側環
状部12bの対応する箇所に形成された周溝12eに係
入している。この周溝12eにスラスト規制段部21a
が係入する構造により、回転操作環21は、外側環状部
12b即ち移動環12に対する光軸方向への移動が規制
されている。
【0024】回転操作環21前端部の内周面には、フィ
ルター取付用の雌ねじ部(フィルター取付部)21bが
形成されている。この雌ねじ部21bには、公知のねじ
込み式円偏光フィルター(フィルター)30が装着され
る。
【0025】ねじ込み式円偏光フィルター30は、雌ね
じ部21bに螺合される雄ねじ部31aが形成された取
付環31と、この取付環31に回動自在に支持されたフ
ィルター枠32と、このフィルター枠32の内側に固定
された円偏光フィルター33とを有している。
【0026】回転操作環21の外周面には、外側環状部
12bの操作開口12dに対向する箇所全周範囲に刻み
目(図18参照)を付して形成した回転操作部21cが
設けられている。回転操作環21を回転させるときは、
図18に示すように、操作開口12dから外部に露出す
る回転操作部21cを撮影者自身の指Fによって回転操
作する。
【0027】回転操作環21を回転させると、回転操作
環21の前端部に装着された円偏光フィルター33が一
体に回転する。したがって、本実施例のレンズ鏡筒10
によれば、図1及び図2に示すようにレンズ鏡筒10に
レンズフード1が装着される場合であっても、円偏光フ
ィルター33を回転操作することができる。
【0028】以下、上記構成を有するレンズ鏡筒10の
動作を説明する。図1に示す状態(ピント位置が無限遠
側に設定されている状態)にあるレンズ鏡筒10の距離
操作環15を、撮影者がゴムリング18を手動で回転操
作して所定の回転方向(正方向)に回転させると、係合
孔15aとピン16を介してカム環14が同一方向に一
体に回転する。
【0029】すると、カム環14のカム溝14aに嵌ま
ったガイドピン13がカム溝14aのカム形状の沿って
光軸方向前方へ向かって移動される。このとき、ガイド
ピン13は直進案内溝11bによって直進案内されてい
るため、移動環12が光軸方向前方へ向かって移動す
る。
【0030】したがって、距離操作環15を正方向に回
転させると、移動環12が光軸方向前方へ向かって移動
し、これによって第1レンズ群L1と第2レンズ群L2
からなる撮影光学系のピント位置が最短距離側に向かう
方向に変化する。そして距離操作環15を正方向に回転
させ続けると、図2に示す状態、即ちピント位置が最短
距離側に設定されている状態になる。
【0031】図2に示す状態から、距離操作環15を逆
方向に回転させると、移動環12が光軸方向後方へ向か
って移動し、これによって第1レンズ群L1と第2レン
ズ群L2からなる撮影光学系のピント位置が無限遠側に
向かう方向に変化する。そして距離操作環15を逆方向
に回転させ続けると、図1に示す状態、即ちピント位置
が無限遠側に設定されている状態に戻る。
【0032】円偏光フィルター33の回転角度位置を変
更したいときには、操作開口12dから外部に露出する
回転操作部21cを撮影者自身の指Fによって回転操作
すればよい。
【0033】以上のように、本発明を適用したレンズ鏡
筒10によれば、レンズ鏡筒10にレンズフード1を装
着したままでも円偏光フィルター33を回転させること
ができる。
【0034】図3及び図4は、本発明を適用したレンズ
鏡筒の第2実施形態を示している。図3はピント位置が
無限遠(∞)側に設定されているレンズ鏡筒を示してお
り、図4は最短距離側に設定されているレンズ鏡筒を示
している。この第2実施形態のレンズ鏡筒10aには、
移動環12の外側環状部12bに径方向に開けられた雌
ネジ孔41と、この雌ネジ孔41に螺合されたロックね
じ42とからなる回転操作環ロック機構40が設けられ
ている。この回転操作環ロック機構40を設けた点を除
いては、この第2実施形態のレンズ鏡筒10aは上記第
1実施形態のレンズ鏡筒10と同一である。
【0035】回転操作環21の回動をロックするとき
は、ロックねじ42を締め付け方向に回転すれば、該ロ
ックねじ42の雄ねじ部先端が回転操作環21の外周面
に押し付けられ、これによって外側環状部12bに対す
る回転操作環21の回動がロックされる。回転操作環2
1のロックを解除するときは、ロックねじ42を締め付
け方向とは逆の方向に回転すれば、該ロックねじ42の
雄ねじ部先端が回転操作環21の外周面から離れ、よっ
て外側環状部12bに対する回転操作環21のロックが
解除される。
【0036】回転操作環ロック機構40を備えたレンズ
鏡筒10aによれば、外側環状部12bに対する回転操
作環21の回動をロックできるので、円偏光フィルター
33の回転位置を保持したいときに回転操作環21が不
用意に回転するのを防止することができる。
【0037】さらに、回転操作環21前端の雌ねじ部2
1bにねじ込み式円偏光フィルター30を装着すると
き、回転操作環21が回転しないように手で保持するこ
となく、回転操作環ロック機構40を用いて回転操作環
21の回動をロックした状態で容易に装着することがで
きる。
【0038】図5及び図6は、本発明を適用したレンズ
鏡筒の第3実施形態を示している。図5はピント位置が
無限遠(∞)側に設定されているレンズ鏡筒を示してお
り、図6は最短距離側に設定されているレンズ鏡筒を示
している。この第3実施形態のレンズ鏡筒10bでは、
移動環12に支持された操作ローラー43を撮影者自身
の指Fによって回転操作することで、円偏光フィルター
33を回転させることができる(図19参照)。
【0039】この第3実施形態のレンズ鏡筒10bで
は、外側環状部12bのレンズフード取付用係合溝12
cの後側に操作開口12f(図19参照)が設けられて
おり、この操作開口12fに操作ローラー43が回動自
在に嵌まっている。この操作ローラー43は、操作開口
12f内において外側環状部12bにその両端部を支持
された、光軸方向に延びる回転軸44に支持されてい
る。この回転軸44に支持された操作ローラー43の周
縁部は、ゴム材からなるゴムリング部43aからなって
おり、外側環状部12bの外周面及び内周面の各々から
径方向に突出している。
【0040】本実施形態の回転操作環21の外周面に
は、第1及び第2実施形態の回転操作環21の外周面に
設けた回転操作部21cに代えて、回転操作環21の周
方向に沿った環状周溝45が形成されている。この環状
周溝45の底面に、操作ローラー43のゴムリング部4
3aの外周面が当接している。
【0041】したがって、外側環状部12bの操作開口
12fから外部に突出する操作ローラー43を撮影者自
身の指Fによって回転操作すると、操作ローラー43の
外周面即ちゴムリング部43aの外周面が環状周溝45
の底面に当接しているので、回転操作環21が回転し、
これによって円偏光フィルター33が回転する。他の部
分の構造に関しては上記第1実施形態のレンズ鏡筒10
と同一である。
【0042】図7及び図8は、本発明を適用したレンズ
鏡筒の第4実施形態を示している。図7はピント位置が
無限遠(∞)側に設定されているレンズ鏡筒を示してお
り、図8は最短距離側に設定されているレンズ鏡筒を示
している。この第4実施形態のレンズ鏡筒10cには、
上記第2実施形態の場合と同様に、移動環12の外側環
状部12bに径方向に開けられた雌ネジ孔41と、この
雌ネジ孔41に螺合されたロックねじ42とからなる回
転操作環ロック機構40が設けられている。この回転操
作環ロック機構40を設けた点を除いては、この第4実
施形態のレンズ鏡筒10cは上記第3実施形態のレンズ
鏡筒10bと同一である。
【0043】回転操作環ロック機構40を備えたレンズ
鏡筒10cによれば、第2実施形態のレンズ鏡筒10a
と同様に、外側環状部12bに対する回転操作環21の
回動をロックできるので、円偏光フィルター33の回転
位置を保持したいときに回転操作環21が不用意に回転
するのを防止することができる。
【0044】さらに、回転操作環21前端の雌ねじ部2
1bにねじ込み式円偏光フィルター30を装着すると
き、回転操作環21が回転しないように手等を使って保
持することなく、回転操作環ロック機構40を用いて回
転操作環21の回動をロックした状態で容易に装着する
ことができる。
【0045】図9及び図10は、本発明を適用したレン
ズ鏡筒の第5実施形態を示している。図9はピント位置
が無限遠(∞)側に設定されているレンズ鏡筒を示して
おり、図10は最短距離側に設定されているレンズ鏡筒
を示している。
【0046】本実施形態のレンズ鏡筒10dは、カメラ
ボディ(図示せず)に形成されたレンズ装着用マウント
に対して装着されるレンズ側マウント部110aをその
後端部に備えた固定環110を有している。この固定環
110の内周には、第1レンズ群L1と第2レンズ群L
2が内部に固定された移動環120が、固定環110に
対して光軸方向に移動可能に嵌まっている。
【0047】移動環120の外周面上には、径方向外側
に向かって突出するガイドピン130が固定されてい
る。このガイドピン130は、固定鏡筒110に形成さ
れた光軸方向に延びる直進案内溝110bに摺動可能に
嵌まっている。したがって、移動環120は、ガイドピ
ン130と直進案内溝110bからなる直進案内機構に
よって、固定環110に対して光軸方向に直進移動可能
に案内されている。
【0048】固定環110の外周面上には、カム環14
が、固定環110に対して光軸Oを中心に回動可能に且
つ光軸方向に移動不能に嵌まっている。カム環14に形
成されたカム溝14aには、固定環110に固定された
ガイドピン130の先端部が嵌まっている。したがっ
て、固定環110に対してカム環14が回動すると、カ
ム溝14a及び直進案内溝110bの各溝に同時に嵌ま
るガイドピン130を介して、移動環120が光軸方向
に進退する。
【0049】さらに固定環110上には、カム環14の
外側に位置させて、距離操作環15が嵌まっている。距
離操作環15の内周に穿設された係合孔15aには、カ
ム環14の外周面上に固定されたピン16が嵌入してお
り、また距離操作環15の内周に形成された周溝15b
には、固定環110の外周面上に固定されたピン170
が係入している。
【0050】したがって、距離操作環15は、固定環1
10に対して周溝15bの周方向長さ範囲内で回動可能
とされており、距離操作環15が回動すると、係合孔1
5aにピン16が嵌入しているのでカム環14が一体に
回動する。距離操作環15の外周面上にはゴムリング1
8が固着されている。
【0051】固定環110の前部には、直進案内溝11
0bが形成された部分より拡径した拡径環状部(外側
筒)110cが形成されている。拡径環状部110c前
端部の外周面には、レンズフード1の取付用爪1aを係
合させるレンズフード取付用係合溝(レンズフード取付
部)110dが形成されている。このレンズフード取付
用係合溝110dの後方には、操作開口110e(図2
0参照)が設けられている。
【0052】拡径環状部110cと移動環120の間に
は、回転操作環(中間筒)51とフィルター取付環(内
側筒)52が備わっている。回転操作環51は、拡径環
状部110cの内周面に光軸Oを中心に回動可能に嵌ま
っている。回転操作環51の後端には、径方向外側に突
出するスラスト規制段部51aが形成されており、この
スラスト規制段部51aは、拡径環状部110cの対応
する箇所に形成された周溝110fに係入している。こ
の周溝110fにスラスト規制段部21aが係入する構
造により、回転操作環51は、拡径環状部110c即ち
固定環110に対する光軸方向への移動が規制されてい
る。
【0053】回転操作環51の外周面には、拡径環状部
110cの操作開口110eに対向する箇所全周範囲に
刻み目(図20参照)を付して形成した回転操作部51
bが設けられている。回転操作環51を回転させるとき
は、図20に示すように、操作開口110eから外部に
露出する回転操作部51bを撮影者自身の指Fによって
回転操作する。回転操作環51の内周面には、光軸方向
に延びる一対の案内溝51cが形成されている。
【0054】フィルター取付環52は、移動環120前
部の外周面上に回動可能に嵌まっている。フィルター取
付環52後端部の内周面には周溝52aが形成されてお
り、この周溝52aには、移動環120の対応する箇所
に形成された段部120aが係入している。この周溝5
2aに段部120aが係入する構造により、フィルター
取付環52は、移動環120に対する光軸方向への移動
が規制されている。
【0055】フィルター取付環52の後端部には、径方
向外側に向かって突出する一対の係合突起52bが形成
さており、各係合突起52bは、回転操作環51に形成
された対応する案内溝51cに係入している。
【0056】フィルター取付環52前端部の内周面に
は、フィルター取付用の雌ねじ部(フィルター取付部)
52cが形成されている。この雌ねじ部52cには、ね
じ込み式円偏光フィルター30が装着される。
【0057】以下、上記構成を有するレンズ鏡筒10d
の動作を説明する。図9に示す状態(ピント位置が無限
遠側に設定されている状態)にあるレンズ鏡筒10dの
距離操作環15を、撮影者がゴムリング18を手動で回
転操作して所定の回転方向(正方向)に回転させると、
係合孔15aとピン16を介してカム環14が同一方向
に一体に回転する。
【0058】すると、カム環14のカム溝14aに嵌ま
ったガイドピン130がカム溝14aのカム形状の沿っ
て光軸方向前方へ向かって移動される。このとき、ガイ
ドピン130は直進案内溝110bによって直進案内さ
れているため、移動環120が光軸方向前方へ向かって
移動する。
【0059】したがって、距離操作環15を正方向に回
転させると、移動環120が光軸方向前方へ向かって移
動し、これによって第1レンズ群L1と第2レンズ群L
2からなる撮影光学系のピント位置が最短距離側に向か
う方向に変化する。そして距離操作環15を正方向に回
転させ続けると、図10に示す状態、即ちピント位置が
最短距離側に設定されている状態になる。
【0060】図10に示す状態から、距離操作環15を
逆方向に回転させると、移動環120が光軸方向後方へ
向けて移動し、これによって第1レンズ群L1と第2レ
ンズ群L2からなる撮影光学系のピント位置が無限遠側
に向かう方向に変化する。そして距離操作環15を逆方
向に回転させ続けると、図9に示す状態、即ちピント位
置が無限遠側に設定されている状態に戻る。
【0061】移動環120が光軸方向に移動するとき
は、各係合突起52bが対応する案内溝51cに沿って
移動するが(即ち、フィルター取付環52が回転操作環
51に対して光軸方向に移動する)が、回転操作環51
及びフィルター取付環52のいずれも回転しない。
【0062】円偏光フィルター33の回転角度位置を変
更したいときには、操作開口110eから外部に露出す
る回転操作部51bを撮影者自身の指Fによって回転操
作すればよい。回転操作部51bを操作して回転操作環
51を回転させると、案内溝51cに係合突起52bが
係入しているので、フィルター取付環52が同方向に一
体に回転し、よってフィルター取付環52の前端部に装
着された円偏光フィルター33が一体に回転する。した
がって、本実施例のレンズ鏡筒10dによれば、図9及
び図10に示すようにレンズ鏡筒10dにレンズフード
1が装着されている場合であっても、円偏光フィルター
33を回転操作することができる。
【0063】第1乃至第4実施形態のレンズ鏡筒10、
10a、10b及び10cの各々では、距離操作環15
を回転操作してピント位置を変化させると、円偏光フィ
ルター33を回転させる回転操作部(回転操作部21c
または操作ローラー43)が光軸方向に移動するため、
該回転操作部を操作する際のレンズ鏡筒のホールド位置
が一定ではない。
【0064】これに対して第5実施形態のレンズ鏡筒1
0dによれば、距離操作環15を回転操作してピント位
置を変化させても回転操作部(回転操作部51b)は光
軸方向に移動しないので、該回転操作部を操作する際の
レンズ鏡筒のホールド位置が一定しており、よってレン
ズ鏡筒の操作性が良い。
【0065】図11及び図12は、本発明を適用したレ
ンズ鏡筒の第6実施形態を示している。図11はピント
位置が無限遠(∞)側に設定されているレンズ鏡筒を示
しており、図12は最短距離側に設定されているレンズ
鏡筒を示している。この第6実施形態のレンズ鏡筒10
eには、固定環110の拡径環状部110cに径方向に
開けられた雌ネジ孔61と、この雌ネジ孔61に螺合さ
れたロックねじ62とからなる回転操作環ロック機構6
0が設けられている。
【0066】回転操作環ロック機構60を用いて回転操
作環51の回動をロックすれば、案内溝51cと係合突
起52bを介してフィルター取付環52(内側筒)の回
動がロックされる。回転操作環ロック機構60を設けた
点を除いては、この第6実施形態のレンズ鏡筒10eは
上記第5実施形態のレンズ鏡筒10dと同一である。
【0067】図13、図14及び図15は、本発明を適
用したレンズ鏡筒の第7実施形態を示している。図13
はピント位置が無限遠(∞)側に設定されているレンズ
鏡筒を示しており、図14は最短距離側に設定されてい
るレンズ鏡筒を示している。この第7実施形態のレンズ
鏡筒10fでは、固定環210に支持された操作ローラ
ー300を、撮影者自身の指Fによってレンズ鏡筒10
f内部に向かって押えるながら回転操作することで、円
偏光フィルター33を回転させることができる。
【0068】レンズ鏡筒10fは、カメラボディ(図示
せず)に形成されたレンズ装着用マウントに対して装着
されるレンズ側マウント部210aをその後端部に備え
た固定環210を有している。この固定環210の内周
には、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2が内部に固
定された移動環220が、固定環210に対して光軸方
向に移動可能に嵌まっている。
【0069】移動環210の外周面上には、径方向外側
に向かって突出するガイドピン230が固定されてい
る。ガイドピン230は、固定鏡筒210に形成された
光軸方向に延びる直進案内溝210bに摺動可能に嵌ま
っている。したがって、移動環220は、ガイドピン2
30と直進案内溝210bからなる直進案内機構によっ
て、固定環210に対して光軸方向に直進移動可能に案
内されている。
【0070】固定環210の外周面上には、カム環14
が、固定環210に対して光軸Oを中心に回動可能に且
つ光軸方向に移動不能に嵌まっている。カム環14に形
成されたカム溝14aには、固定環110に固定された
ガイドピン230の先端部が嵌まっている。したがっ
て、固定環210に対してカム環14が回動すると、カ
ム溝14a及び直進案内溝210bの各溝に同時に嵌ま
るガイドピン230を介して、移動環220が光軸方向
に進退する。
【0071】さらに固定環210上には、カム環14の
外側に位置させて、距離操作環15が嵌まっている。距
離操作環15の内周に穿設された係合孔15aには、カ
ム環14の外周面上に固定されたピン16が嵌入してお
り、また距離操作環15の内周に形成された周溝15b
には、固定環210の外周面上に固定されたピン270
が係入している。
【0072】したがって、距離操作環15は、固定環2
10に対して周溝15bの周方向長さ範囲内で回動可能
とされており、距離操作環15が回動すると、係合孔1
5aにピン16が嵌入しているのでカム環14が一体に
回動する。距離操作環15の外周面上にはゴムリング1
8が固着されている。
【0073】固定環210の前部には、直進案内溝21
0bが形成された部分より拡径した拡径環状部(外側
筒)210cが形成されている。拡径環状部210c前
端部の外周面には、レンズフード1の取付用爪1aを係
合させるレンズフード取付用係合溝(レンズフード取付
部)210dが形成されている。このレンズフード取付
用係合溝210dの後方には、操作開口210eが設け
られており、この操作開口210eに操作ローラー30
0が回動自在に嵌まっている。
【0074】操作ローラー300は、操作開口210e
内において拡径環状部210cにその両端部を支持され
た、光軸方向に延びる回転軸310に支持されている。
この回転軸310に支持された操作ローラー300の周
縁部は、ゴム材からなるゴムリング部300aからなっ
ており、拡径環状部210cの外周面及び内周面の各々
から径方向に突出している。
【0075】拡径環状部210cと移動環220の間に
は、フィルター取付環(内側筒)240が備わってい
る。このフィルター取付環240は、移動環220前部
の外周面上に回動可能に嵌まっている。フィルター取付
環240後端部の内周面には周溝240aが形成されて
おり、この周溝240aには、移動環220の対応する
箇所に形成された段部220aが係入している。この2
40aに段部220aが係入する構造により、フィルタ
ー取付環240は、移動環220に対する光軸方向への
移動が規制されている。
【0076】フィルター取付環240前端部の内周面に
は、フィルター取付用の雌ねじ部(フィルター取付部)
240bが形成されている。この雌ねじ部240bに
は、ねじ込み式円偏光フィルター30が装着される。
【0077】操作ローラー300の外周面、即ちゴムリ
ング部300aの外周面は、自由状態(図13、図14
及び図21に示す非操作状態)においてフィルター取付
環240の外周面から若干離間している。回転軸310
は、弾性を有するバネ材からなっており、指F等によっ
て操作ローラー300を鏡筒内部に向かって押すと、レ
ンズ鏡筒内部に向かって撓む(図15、図22参照)。
【0078】このように指F等によって操作ローラー3
00を押して回転軸310を撓ませると、操作ローラー
300の外周面(即ちゴムリング部300aの外周面)
がフィルター取付環240の外周面に当接する。したが
って、操作ローラー300を撮影者自身の指Fによって
押えながら回転操作するとフィルター取付環240が回
転し、これによって円偏光フィルター33が回転する。
【0079】以下、上記構成を有するレンズ鏡筒10f
の動作を説明する。図13に示す状態(ピント位置が無
限遠側に設定されている状態)にあるレンズ鏡筒10f
の距離操作環15を、撮影者がゴムリング18を手動で
回転操作して所定の回転方向(正方向)に回転させる
と、係合孔15aとピン16を介してカム環14が同一
方向に一体に回転する。すると、カム環14のカム溝1
4aに嵌まったガイドピン230がカム溝14aのカム
形状の沿って光軸方向前方へ向かって移動される。この
とき、ガイドピン230は直進案内溝210bによって
直進案内されているため、移動環220が光軸方向前方
へ向かって移動する。
【0080】したがって、距離操作環15を正方向に回
転させると、移動環220が光軸方向前方へ向かって移
動し、これによって第1レンズ群L1と第2レンズ群L
2からなる撮影光学系のピント位置が最短距離側に向か
う方向に変化する。そして距離操作環15を正方向に回
転させ続けると、図14に示す状態、即ちピント位置が
最短距離側に設定されている状態になる。なお、自由状
態にある操作ローラー300は、フィルター取付環24
0とは非接触なので、移動環220の移動の妨げにはな
らない。
【0081】図14に示す状態から、距離操作環15を
逆方向に回転させると、移動環220が光軸方向後方へ
向けて移動し、これによって第1レンズ群L1と第2レ
ンズ群L2からなる撮影光学系のピント位置が無限遠側
に向かう方向に変化する。そして距離操作環15を逆方
向に回転させ続けると、図13に示す状態、即ちピント
位置が無限遠側に設定されている状態に戻る。
【0082】円偏光フィルター33の回転角度位置を変
更したいときには、操作開口210eから外部に突出す
る操作ローラー300を押えながら撮影者自身の指Fに
よって回転操作すればよい。操作ローラー300を操作
してフィルター取付環240を回転させるとフィルター
取付環240が同方向に一体に回転し、よってフィルタ
ー取付環240の前端部に装着された円偏光フィルター
33が一体に回転する。したがって、本実施例のレンズ
鏡筒10fによれば、レンズ鏡筒10fにレンズフード
1が装着されている場合であっても円偏光フィルター3
3を回転操作することができる。
【0083】第7実施形態のレンズ鏡筒10fによれ
ば、第5実施形態のレンズ鏡筒10dと同様に、距離操
作環15を回転操作してピント位置を変化させても回転
操作部(操作ローラー300)は光軸方向に移動しない
ので、該回転操作部を操作する際のレンズ鏡筒のホール
ド位置が一定しており、よってレンズ鏡筒の操作性が良
い。
【0084】図16及び図17は、本発明を適用したレ
ンズ鏡筒の第8実施形態を示している。図16はピント
位置が無限遠(∞)側に設定されているレンズ鏡筒を示
しており、図17は最短距離側に設定されているレンズ
鏡筒を示している。この第8実施形態のレンズ鏡筒10
gには、フィルター取付環240に径方向に開けられた
雌ネジ孔81と、この雌ネジ孔81に螺合されたロック
ねじ82とからなるフィルター取付環ロック機構80が
設けられている。このフィルター取付環ロック機構80
を設けた点を除いては、この第8実施形態のレンズ鏡筒
10gは上記第7実施形態のレンズ鏡筒10fと同一で
ある。
【0085】上記各実施形態では、フィルター取付部
(21b、52c、240b)に、取付環31とフィル
ター枠32を備えたねじ込み式円偏光フィルター30を
装着した場合に関して説明したが、本発明はこれに限定
されず、フィルター枠をフィルター取付部(21b、5
2c、240b)に直接螺合させるタイプのフィルター
を装着してもよい。
【0086】上記第3、第4、第7及び第8実施形態の
各レンズ鏡筒では、操作ローラー(43または300)
の周縁部はゴム材からなるゴムリング部43aからなっ
ているが、本発明はこれに限定されず、操作ローラーの
少なくともその周縁部が摩擦係数の大きい材料から構成
されていればよい。
【0087】上記第3、第4、第7及び第8実施形態の
各レンズ鏡筒では、円偏光フィルター33を回転させる
回転操作部とし操作ローラー(43または300)を用
いる構成にしたが、本発明はこれに限定されず、操作ロ
ーラーに代えてピニオンギヤを用い、このピニオンギヤ
と噛合するギヤ部(またはスプライン部)を内側筒(回
転操作環21またはフィルター取付環240)の外周面
に設ける構成にしても同様の効果が得られる。
【0088】上記各実施形態では、レンズ鏡筒に装着さ
れるフィルターとして円偏光フィルター33を有するね
じ込み式円偏光フィルター30に関して説明したが、本
発明はこれに限定されず、円偏光フィルター33以外の
フィルターを備えたフィルター(例えば一般的な偏光フ
ィルター)をフィルター取付部に装着する構成にしても
同様の効果が得られる。
【0089】上記各実施形態では、フィルター取付部に
対するフィルターの取り付け構造はねじ式に限定され
ず、他の装着構造(例えば、クリック爪と、このクリッ
ク爪が係合する係止爪等を用いた装着構造)を用いても
良い。
【0090】なお、上記各実施形態では、焦点距離が固
定されたレンズ鏡筒に本発明を適用したが、焦点距離が
可変のズームレンズ鏡筒にも本発明は適用可能であり、
特に、上記第5から第8の実施形態の構成をズームレン
ズ鏡筒に適用すれば、ズーミング操作によってレンズが
繰り出され、レンズ鏡筒の全長が大きく変化し、且つフ
ィルター取り付け位置も大きく変化した場合でも、フィ
ルターを回転操作する位置は変化せず、同一位置を保つ
ので、かかる操作性の向上が図られる。
【0091】また、本発明を適用するレンズ鏡筒は一眼
レフ用の交換レンズに限定されず、カメラボディと一体
に形成されたレンズ鏡筒にも適用することができる。さ
らにカメラのレンズ鏡筒に限らず、望遠鏡等の他の光学
装置に設けられたレンズ鏡筒に本発明を適用してもよ
い。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レンズフ
ードをレンズ鏡筒に装着したままでもフィルターの回転
操作ができるので、フィルターをレンズフードと共に使
用する場合における操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したレンズ鏡筒の第1実施形態の
光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図2】本発明を適用したレンズ鏡筒の第1実施形態の
光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図3】本発明を適用したレンズ鏡筒の第2実施形態の
光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図4】本発明を適用したレンズ鏡筒の第2実施形態の
光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図5】本発明を適用したレンズ鏡筒の第3実施形態の
光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図6】本発明を適用したレンズ鏡筒の第3実施形態の
光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図7】本発明を適用したレンズ鏡筒の第4実施形態の
光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図8】本発明を適用したレンズ鏡筒の第4実施形態の
光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図9】本発明を適用したレンズ鏡筒の第5実施形態の
光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図10】本発明を適用したレンズ鏡筒の第5実施形態
の光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図11】本発明を適用したレンズ鏡筒の第6実施形態
の光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図12】本発明を適用したレンズ鏡筒の第6実施形態
の光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図13】本発明を適用したレンズ鏡筒の第7実施形態
の光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図14】本発明を適用したレンズ鏡筒の第7実施形態
の光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図15】図13に示すレンズ鏡筒の操作ローラーを指
で操作している様子を示す断面図である。
【図16】本発明を適用したレンズ鏡筒の第8実施形態
の光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図17】本発明を適用したレンズ鏡筒の第8実施形態
の光軸から上半を断面で示す断面図である。
【図18】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図19】図5のB−B線に沿った断面図である。
【図20】図9のC−C線に沿った断面図である。
【図21】第7実施形態のレンズ鏡筒の操作ローラーの
操作前の状態を示す断面図である。
【図22】第7実施形態のレンズ鏡筒の操作ローラーを
操作している状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 レンズフード 10 10a 10b 10c 10d 10e 10
f 10g レンズ鏡筒 11 110 210 固定環 12 120 220 移動環 12a 内側環状部 12b 外側環状部(外側筒) 12c 110d 210d レンズフード取付用係合
溝(レンズフード取付部) 12d 12f 110e 210e 操作開口 14 カム環 15 距離操作環 18 ゴムリング 21 回転操作環(内側筒) 30 ねじ込み式円偏光フィルター(フィルター) 33 円偏光フィルター 40 60 回転操作環ロック機構(ロック機構) 42 62 82 ロックねじ 51 回転操作環(中間筒) 52 240 フィルター取付環(内側筒) 80 フィルター取付環ロック機構(ロック機構) 110c 210c 拡径環状部(外側筒)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 G03B 11/04

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部にレンズフード取付部を備えた外
    側筒と;この外側筒の内側に回動可能に保持され、前端
    部にフィルター取付部を備えた内側筒と;この内側筒を
    上記外側筒の外側から回動させる回転操作機構と;を有
    することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    回転操作機構は、内側筒の外周面の一部を外側筒の径方
    向外側に開放させる、外側筒に形成された操作開口を有
    しているレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のレンズ鏡筒に
    おいて、回転操作機構は、さらに、外側筒に支持された
    軸を中心に回動自在に支持され且つ内側筒の外周面にそ
    の外周面を当接させた、外側筒の外側から操作可能な操
    作ローラーを有しているレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のレンズ鏡筒において、
    操作ローラーは操作開口内に配置されているレンズ鏡
    筒。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載のレンズ鏡筒に
    おいて、操作ローラーは、少なくともその外周面が摩擦
    係数の大きい材料からなるレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のレンズ鏡筒において、
    操作ローラーは、少なくともその外周部がゴム材からな
    るレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6のいずれか一項に記載の
    レンズ鏡筒において、操作ローラーを支持する上記軸は
    弾性を有する材料からなるレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のレンズ鏡筒において、
    操作ローラーを支持する上記軸はバネ鋼からなるレンズ
    鏡筒。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    さらに、外側筒と内側筒の間に回動可能に保持された中
    間筒を有し、 回転操作機構は、中間筒の外周面の一部を外側筒の径方
    向外側に開放させる、外側筒に形成された操作開口と;
    中間筒の回転を内側筒に伝達する回転伝達機構と;を有
    しているレンズ鏡筒。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のレンズ鏡筒におい
    て、回転操作機構は、さらに、外側筒に支持された軸を
    中心に回動自在に支持され且つ中間筒の外周面にその外
    周面を当接させた、外側筒の外側から操作可能な操作ロ
    ーラーを有しているレンズ鏡筒。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のレンズ鏡筒におい
    て、操作ローラーは操作開口内に配置されているレンズ
    鏡筒。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載のレンズ
    鏡筒において、操作ローラーは、少なくともその外周面
    が摩擦係数の大きい材料からなるレンズ鏡筒。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のレンズ鏡筒におい
    て、操作ローラーは、少なくともその外周部がゴム材か
    らなるレンズ鏡筒。
  14. 【請求項14】 請求項9乃至13のいずれか一項に記
    載のレンズ鏡筒において、操作ローラーを支持する上記
    軸は弾性を有する材料からなるレンズ鏡筒。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のレンズ鏡筒におい
    て、操作ローラーを支持する上記軸はバネ鋼からなるレ
    ンズ鏡筒。
  16. 【請求項16】 請求項9乃至15のいずれか一項に記
    載のレンズ鏡筒において、中間筒は、外側筒に対して光
    軸方向に移動不能に支持されているレンズ鏡筒。
  17. 【請求項17】 請求項9乃至16のいずれか一項に記
    載のレンズ鏡筒において、回転伝達機構が、中間筒の内
    周面に形成された、光軸方向に延びる案内溝と;内側筒
    から径方向外側に突出し、上記案内溝に係入する係合突
    起と;を有しているレンズ鏡筒。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17のいずれか一項に記
    載のレンズ鏡筒において、さらに、内側筒の回動を規制
    するロック機構を有しているレンズ鏡筒。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至18のいずれか一項に記
    載のレンズ鏡筒において、フィルター取付部には、フィ
    ルターに設けられた雄ねじ部を螺合させる雌ねじ部が形
    成されているレンズ鏡筒。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至19のいずれか一項に記
    載のレンズ鏡筒において、フィルター取付部には偏光フ
    ィルター及び円偏光フィルターのいずれかが装着される
    レンズ鏡筒。
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