JP4635336B2 - シーリング材組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シーリング材組成物に関し、更に詳しくは、接着性、耐水性及び耐候性に優れると共に、1成分型で常温硬化可能なシーリング材組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フッ素樹脂は耐熱性、耐薬品性、耐候性、撥水性、潤滑性及び電気特性に優れていることが知られており、近年、高耐候性の塗料やオーバーレイフィルム等の建築外装分野に広く使用されるようになっている。一方、シーリング材は建築や土木等において欠かせない材料として年々その使用量は増大しており、従来より、かかるシーリング材としては、シリコーン系、変成シリコーン系、ポリサルファイド系、ポリウレタン系、アクリルウレタン系等が知られている。
【0003】
しかしながら、例えばポリサルファイド系及びポリウレタン系のシーリング材組成物では、柔軟性及び耐候性が不足し、シリコーン系のシーリング材組成物では、低分子量体のブリードによる汚染が問題となっている。また、変成シリコーン系組成物は耐候性が不十分である。このように、従来の各シーリング材にはそれぞれに問題点があり、実用上要求される性能を全て満足できるシーリング材組成物は見出されていないのが現状である。
【0004】
かかる問題を解決し、実用上要求される物性を満足するシーリング材を得るために、従来より様々な改良がなされており、例えば、フルオロオレフィンと特定のアクリル酸アルキルエステル、特定の構造のビニルエステル及び反応性基を有する単量体を主成分とした含フッ素共重合体よりなるシーリング材(特開平8−127765号公報)が既に提案されている。しかし、このシーリング材において、反応性基として水酸基を含有する含フッ素共重合体は、硬化剤としてイソシアネートを用いるため、2成分型のシーリング材にする必要があり、煩雑な操作を必要とするという問題が指摘されている。一方、反応性基としてアルコキシシランを含有する含フッ素共重合体では、それのみで1成分型で常温硬化可能なシーリング材になるが、その場合、伸びが不十分であるという問題が指摘されている。
【0005】
そこで、このアルコキシシランを含有する含フッ素共重合体とアルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレンを必須成分とするシーリング材組成物が提案されている(特開平10−140137号公報)。しかし、含フッ素共重合体とアルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレンは、相溶性が悪く、長時間の放置で分離が起きることもあるという問題があった。そこで従来より、接着性、耐候性、耐水性に優れる実用上要求される物性を満足すると共に、煩雑な操作を必要としない1成分型で常温硬化可能なシーリング材の開発が求められてきた。
【0006】
【発明を解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、接着性、耐水性及び耐候性に優れると共に、1成分型で常温硬化可能なシーリング材組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、フルオロオレフィン、炭素数4〜8の炭化水素系エステル部分を有するアクリル酸エステル単量体及びアルコキシ基含有シリル基を有する単量体を用いた共重合において、所定個数の加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレン中で共重合したものが、通常の溶剤系重合で重合した含フッ素共重合体と加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレンをブレンドしたものに比し、接着性、耐候性及び耐水性に数段優れていることを見出して、本発明を完成するに至った。
【0008】
発明のシーリング材組成物は、平均して1分子あたり1.4個以上の加水分解性シリル基を分子の末端に有するポリオキシアルキレン存在下に、(a)フルオロオレフィン、(b)炭素数4〜8の炭化水素系エステル部分を有するアクリル酸エステル単量体、及び(c)メトキシ基及び/又はエトキシ基含有シリル基を有する単量体をラジカル重合させてなるポリオキシアルキレン変性重合体を含み、上記ポリオキシアルキレン変性重合体中、上記(a)、(b)及び(c)の各単量体の重合により形成される重合体部分の各組成割合が、(a)5〜25モル%、(b)74〜94モル%、(c)0.01〜1モル%であることを特徴とする。
【0009】
上記「平均して1分子あたり1.4個以上の加水分解性シリル基を分子の末端に有するポリオキシアルキレン」としては、ポリオキシアルキレン骨格を有するものであれば特に限定はなく、塩素等のハロゲン元素やエチレン等のアルキレン基等を有するものでもよい。このようなポリオキシアルキレン骨格を形成する繰り返し単位としては、具体的には、例えば、以下の化学式で表される繰り返し単位が挙げられる。
▲1▼−(CH2n−O−(nは1〜10の整数) ▲2▼−CH2CHCl−O−
▲3▼−CH2CH(C25)−O− ▲4▼−CH2CH(CH=CH2)−O−
▲5▼−CH2C(CH32−O− ▲6▼−CH2CH(CH3)−O−
上記ポリオキシアルキレン骨格中、上記繰り返し単位は1種だけでもよく、また、2種以上含有するものでもよい。上記ポリオキシアルキレン骨格として、得られるシーリング材の作業性に優れている点で、繰り返し単位−CH2CH(CH3)−O−を含むものが好ましい。
【0010】
上記「平均して1分子あたり1.4個以上の加水分解性シリル基を分子の末端に有するポリオキシアルキレン」は、触媒の存在下、2つ以上の水酸基を有するヒドロキシ化合物などの開始剤にアルキレンオキシドを反応させて製造するポリオキシアルキレンポリオールの末端水酸基に加水分解性珪素基を導入するという公知の方法で容易に合成することができる。この場合、上記ポリオキシアルキレンポリオール中の水酸基の数については特に限定はないが、2〜8個が好ましく、また、十分な伸度を発現させるため、2〜4個が特に好ましい。
【0011】
一方、上記「加水分解性シリル基」は、下記構造(1)で示される。
−(SiR1 (2-a)1 a−O)n−SiR2 (3-b)1 b (1)
(式中、R1及びR2は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示し、X1はハロゲン原子、アルコキシ基、アシロキシ基、フェノキシ基、メルカプト基、アミノ基、イミノオキシ基又はアルケニルオキシ基を示す。また、aは0〜2の整数、bは0〜3の整数、nは0以上の整数であり、a+b≧1である。尚、上記R1及びR2の係数([2−a],[3−b])が2以上の場合、各R1又はR2同士は同じ基でも異なる基でもよい。)
【0012】
上記「加水分解性シリル基」は、通常、ポリオキシアルキレンの末端に導入されるが、平均して1分子あたり1.4個以上存在する必要があり、好ましくは1.7個以上、更に好ましくは1.9個以上である。上記「加水分解性シリル基」の個数が平均して1分子あたり1.4未満であると、シーリング材施工時における架橋が不十分になるので好ましくない。
【0013】
上記「平均して1分子あたり1.4個以上の加水分解性シリル基を分子の末端に有するポリオキシアルキレン」の分子量については特に限定はないが、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による数平均分子量(ポリスチレン換算)で、通常500〜20000、好ましくは1000〜15000、更に好ましくは1000〜10000である。上記「平均して1分子あたり1.4個以上の加水分解性シリル基を分子の末端に有するポリオキシアルキレン」としては市販品を使用することができ、例えば、商品名「MSポリマー」、「サイリル」(鐘淵化学工業株式会社製)及び商品名「エクセスター」(旭硝子株式会社製)などが挙げられる。
【0014】
上記「(a)フルオロオレフィン」(以下、「構成成分(a)」という。)は、シーリング材組成物の耐候性を向上させる組成成分として用いられる。上記構成成分(a)としては、例えば、クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、ジクロロジフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)等が挙げられる。この中で、分子中の全ての水素がフッ素又はフッ素と塩素によって置換されているエチレン又はプロピレン(テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン等)が好ましく、特にテトラフルオロエチレン又はクロロトリフルオロエチレンが好ましい。
【0015】
また、上記「(b)炭素数4〜8の炭化水素系エステル部分を有するアクリル酸エステル単量体」(以下、「構成成分(b)」という。)とは、エステル部分が炭素数4〜8の炭化水素系を有するアクリル酸エステルであれば特に限定はなく、炭化水素鎖の他、酸素、窒素、硫黄等の他の原子を含む炭化水素鎖でもよい。この炭化水素系を構成する炭素数が3以下では耐候性が低下する、ガラス転移温度が増加して作業性が悪くなる等の点で好ましくなく、一方、9以上では耐候性が低下する、シーリング材表面上のタックが強くなるなどの点で好ましくない。上記構成成分(b)として具体的には、例えば、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸s−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸ネオペンチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸オクチル及びアクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸アルキル類等が挙げられる。この中で、上記構成成分(a)との相溶性や共重合体の柔軟性等の観点から、アクリル酸ブチル及びアクリル酸2−エチルヘキシルが好ましい。上記構成成分(b)としては、1種類の単量体を単独で用いてもよく、また、2種類以上の単量体を併用してもよい。
【0016】
上記「(c)メトキシ基及び/又はエトキシ基含有シリル基を有する単量体」(以下、「構成成分(c)」という。)は、常温硬化性を付与する組成成分として用いられる。上記構成成分(c)として具体的には、例えば、(1)ビニルシラン類(ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン及びビニルメトキシジメチルシラン等)、(2)シリル基含有アクリル酸エステル類(アクリル酸トリメトキシシリルプロピル、アクリル酸トリエトキシシリルプロピル及びアクリル酸メチルジメトキシシリルプロピル等)、(3)シリル基含有ビニルエーテル類(トリメトキシシリルプロピルビニルエーテル等)、及び(4)シリル基含有ビニルエステル類(トリメトキシシリルウンデカン酸ビニル等)等が挙げられる。この中で、上記構成成分(a)及び(b)との共重合性や共重合体の柔軟性からビニルシラン類が好ましく、また、アルコキシ基の加水分解性の面からビニルトリメトキシシランが特に好ましい。上記構成成分(c)としては、1種類の単量体を単独で用いてもよく、また、2種類以上の単量体を併用してもよい。
【0017】
上記「ポリオキシアルキレン変性重合体」は、上記加水分解性シリル基を分子の末端に有するポリオキシアルキレンからなる部分(以下、「PO部分」という。)及び上記構成成分(a)〜(c)の各単量体の重合により形成される重合体の部分(以下、「CP部分」という。)で構成される。即ち、単に上記構成成分(a)〜(c)を重合して得られる含フッ素共重合体と、加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレンとをブレンドするのではなく、所定個数の加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレン存在下に上記構成成分(a)〜(c)を重合させることにより得られるものである。単に上記構成成分(a)〜(c)を重合して得られた上記含フッ素共重合体と、加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレンとをブレンドするだけでは、上記含フッ素共重合体とポリオキシアルキレンとは相溶せずに白濁し、数日後には層分離してしまうことに加え、耐候性も多少低下し、耐水性も低下するので好ましくない。重合体の分子量分布をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で比較すると、ブレンドしたものでは二山で現れるのに対し、上記「ポリオキシアルキレン変性重合体」は一山になる。これは、ポリオキシアルキレン上で連鎖移動が起き、上記CP部分が上記PO部分にグラフトしたような形になるためであると考えられる。
【0018】
上記「ポリオキシアルキレン変性重合体」における上記PO部分の割合については特に限定はないが、上記「ポリオキシアルキレン変性重合体」の全構成成分の合計量を基準にして、通常10〜50質量%、好ましくは15〜40質量%、更に好ましくは20〜40質量%である。上記PO部分を50質量%以下とすることにより、得られるシーリング材組成物の耐候性を向上させることができるので好ましく、また、10質量%以上とすることにより、得られるシーリング材組成物の作業性を向上させることができるので好ましい。
【0019】
上記「ポリオキシアルキレン変性重合体」の好ましい分子量は、GPCによる数平均分子量(ポリスチレン換算)で2000〜100000、好ましくは5000〜80000、更に好ましくは8000〜60000、特に好ましくは10000〜40000である。上記数平均分子量が高すぎると作業性が悪くなり、一方、低すぎると機械的物性が低下するので好ましくない。
【0020】
また、上記CP部分における上記構成成分(a)〜(c)の各組成割合の範囲は、上記構成成分(a)が5〜25モル%(好ましくは10〜25モル%、更に好ましくは15〜25モル%)、上記構成成分(b)が74〜94モル%(好ましくは74.2〜89.9モル%、更に好ましくは74.4〜84.8モル%)、及び上記構成成分(c)が0.01〜1モル%(好ましくは0.1〜0.8モル%、更に好ましくは0.2〜0.6モル%)である。上記構成成分(a)を25モル%以下、上記構成成分(b)を74モル%以上とすることにより、重合体の粘度が上がって作業性が悪くなるのを抑え、上記構成成分(a)を5モル%以上、上記構成成分(b)を94モル%以下とすることにより、耐候性の低下を抑えることができるので好ましい。また、上記構成成分(c)を1モル%以下とすることにより、共重合体の架橋密度が高くなり柔軟性が低下することを抑え、0.01モル%以上とすることにより、十分に架橋させて耐候性を向上させることができるので好ましい。
【0021】
更に、上記「ポリオキシアルキレン変性重合体」を得る場合、上記構成成分(a)〜(c)の各単量体の他、物性を損なわない範囲でその他の単量体を共重合してもよい。かかる共重合体としては、例えば、メタクリル酸エステル類、クロトン酸エステル類、α−オレフィン類、クロロエチレン類、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、イソプロペニルエーテル類、イソプロペニルエステル類、アリルエーテル類およびアリルエステル類等が挙げられる。
【0022】
発明の上記「ポリオキシアルキレン変性重合体」を得るための重合形式としてはラジカル重合が採用される。ラジカル重合となる限り、重合方法については特に限定はなく、例えば、水性媒体中での懸濁重合や乳化重合、有機溶剤中での溶液重合、あるいは無溶剤で行う塊重合等、通常の方法が採用可能である。上記ラジカル重合においてラジカル発生型重合開始剤を用いる場合、ラジカル発生型重合開始剤としては、例えば、有機過酸化物(ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルオキシジカーボネート、ターシャリーブチルパーオキシピバレート、ジターシャリーブチルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド及びラウロイルパーオキサイド等)、無機過酸(過硫酸アンモニウム及び過硫酸カリウム等)、及びアゾ化合物(アゾビスイソブチロニトリル及びアゾビスイソバレロニトリル等)が使用できる
【0023】
また、乳化重合によりラジカル重合を行う場合、乳化剤としては、例えば、パーフルオロオクタン酸カリウム塩又はアンモニウム塩、パーフルオロオクタンスルホン酸アンモニウム塩、高級アルコール硫酸エステルナトリウム塩、及びポリエチレングリコールエーテル等が挙げられる。
【0024】
更に、ラジカル重合において有機溶媒を用いる場合、有機溶媒としては、有機炭化水素系化合物又はフッ素系有機溶媒等が適当である。このような有機溶媒として例えば、環状エーテル類(テトラヒドロフラン及びジオキサン等)、芳香族炭化水素化合物(ベンゼン、トルエン及びキシレン等)、エステル類(酢酸エチル及び酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン及びシクロヘキサノン等)、アルコール類(メタノール、エタノール及びイソプロパノール等)、フロン類(1,1,2−トリクロロ1,2,2−トリフルオロエチレン等)等があげられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
【0025】
上記ラジカル重合は、耐圧オートクレーブを用い、重合温度20〜100℃程度、圧力1〜200kg/cm2の条件で3〜40時間の反応時間で行うことができる。上記ラジカル重合を行う際、上記構成要素(a)〜(c)の各単量体は、初期にバッチ仕込みしてもよいし、重合の進行と共に一部の単量体を逐次添加又は連続添加してもよい。また、上記ラジカル重合において、必要により、pH調整剤として、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、ハイドロタルサイト及び陰イオン交換樹脂等を加えてもよい。
【0026】
本発明のシーリング材組成物は、上記「ポリオキシアルキレン変性重合体」を必須成分とするが、その他に、本発明の目的を阻害しない範囲で、種々の添加剤を必要に応じて適宜添加することができる。このような添加剤として、例えば、硬化促進剤、充填剤及び接着性付与剤等を配合することができる。
【0027】
上記硬化促進剤として、具体的には例えば、(1)有機錫化合物(ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫メルカプチド、ジブチル錫チオカルボキシレート、ジブチル錫ジマレエート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジアセチルアセトナート、オクチル酸錫及びジオクチル錫ジマレエート等)、(2)有機鉛化合物(オクチル酸鉛等)、(3)有機チタン化合物(テトラブチルチタネート及びテトラプロピルチタネート等)、(4)その他の有機金属化合物(有機ビスマス化合物、有機鉄化合物、有機コバルト化合物及び有機ジルコニウム化合物等)、(5)アミン系化合物(トリエチルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N,N’N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチルピペラジンジアザビシクロオクタン及びジアザビシクロウンデセン等)、及び有機酸化合物(p−トルエンスルホン酸等)等が挙げられる。この中で、有機錫化合物が硬化速度の面より好ましい。上記硬化促進剤の使用量については特に限定はないが、通常は化合物全重量に対し100ppm〜15%(重量比)、好ましくは500ppm〜7%(重量比)である。
【0028】
また、上記充填剤としては、例えば、シリカ、珪酸類、ケイソウ土、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カーボンブラック、クレー、タルク、ベントナイト、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、亜鉛華、シラスバルーン及びガラス繊維等が挙げられる。この中で、シリカ、珪酸類、クレー、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン及び酸化亜鉛は、強度、伸びを向上させるため好ましく、特に炭酸カルシウム、酸化チタンが好ましい。これらの使用量については特に限定はないが、通常は全共重合体100重量部当たり10〜400重量部、好ましくは50〜350重量部である。
【0029】
さらには、接着性付与剤を添加することが好ましい。かかる接着性付与剤としては、具体的には、(1)N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン及びビストリメトキシシリルプロピルアミン等のアミノシラン、(2)γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等のウレイドシラン、(3)γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン及びγ−イソシアネートプロピルジメトキシメチルシラン等のイソシアネートシラン、(4)N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパナミン等のケチミン含有シラン、(5)γ−グリドキシプロピルトリメトキシシラン等のエポキシ基含有シランといったシランカップリング剤が好ましい。この中でも、接着性が強くなるため窒素含有シランがより好ましく、ウレイドシラン、イソシアネートシラン及びケチミン含有シランが特に好ましい。
【0030】
また、上記効果促進剤、充填剤及び接着性付与剤以外に、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物及びシュウ酸アニリド系化合物等)、光安定剤(ヒンダードアミン系化合物等)、酸化防止剤(ヒンダードフェノール系等)、可塑剤(DOP、パラフィンオイル、ポリアクリル酸エステル及びポリプロピレングリコール系化合物等)、脱水剤(オルト蟻酸メチル、オルト酢酸メチル、テトラアルコキシシラン、トリアルコキシアルキルシラン及びジアルコキシジアルキルシラン等)及び有機溶剤等を添加配合することができる。
【0031】
本発明のシーリング材組成物は、上記構成を備えることにより、接着性、耐水性及び耐候性を向上させることができる。具体的には、JIS A1439の建築用シーリング材の試験方法における引張試験(被着体:アルミ)において、破断伸度を420%以上(好ましくは450%以上、更に好ましくは480%以上)、50%引張応力を0.07MPa以上(好ましくは0.08MPa以上)とすることができる。また、水浸漬後の引張接着性試験(被着体:アルミ)において、破断強度を0.30MPa以上(好ましくは0.35MPa以上、更に好ましくは0.40MPa以上、最も好ましくは0.45MPa以上)、破断伸度を300%以上(好ましくは330%以上、更に好ましくは350%以上、最も好ましくは380%以上)、50%引張応力を0.06MPa以上(好ましくは0.07MPa以上)とすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。
(1)共重合体の製造
<合成例1>
攪拌機を備えた2リットルのオートクレーブに、数平均分子量が8000、平均して1分子当り2.2個のメチルジメトキシシリル基を末端に有するポリオキシプロピレン(以下「PPGSi−1」という)240g、単量体としてアクリル酸ブチルエステル(以下「BA」という)13.0g、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル(以下「HA」という)24.0g、ビニルトリメトキシシラン(以下「VMS」という)0.1g、ラジカル重合開始剤としてエトキシエチルパーオキシジカーボネート(以下「EEP」という)9.0g、溶剤としてトルエン300gを仕込み、脱気と窒素置換を3回繰り返した後減圧脱気し、クロロトリフルオロエチレン(以下「CTFE」という)230gを仕込んだ。50℃まで昇温して重合を開始させた後、BA117g、HA216g、及びVMS1.0gよりなる混合液を4時間に渡り一定速度でポンプを用いてオートクレーブ中に送り込んだ。重合開始4.5時間経過後、60℃まで昇温し重合を計6時間行い、冷却した。反応終了後、未反応のCTFEをパージし、オートクレーブを開放して670gの無色透明な共重合体を得た。
【0033】
<合成例2及び3>
合成例1と同様に、重合を行った。各合成例の開始剤・仕込み単量体等の量は以下の表1に示す。
【0034】
上記合成例1〜3により得られた共重合体について、製造直後と1週間放置後の外観を調べ、ポリスチレン換算の数平均分子量、フッ素含有量、PO部分とCP部分の比を測定し、CP部分の組成を調べた。ポリスチレン換算の数平均分子量はGPCで測定した。また、PO部分とCP部分の比及びCP部分の組成は1H−NMRにより調べた。その結果を以下の表1に示す。
【0035】
【表1】
Figure 0004635336
【0036】
<比較合成例1>
攪拌機を備えた2リットルのオートクレーブに、単量体としてBA13.0g、HA24.0g、VMS0.1g、ラジカル重合開始剤としてEEP12.0g、溶剤としてトルエン300gを仕込み、脱気と窒素置換を3回繰り返した後減圧脱気し、CTFE230gを仕込んだ。50℃まで昇温して重合を開始させた後、BA117g、HA216g、およびVMS1.0gよりなる混合液を4時間に渡り、一定速度でポンプを用いてオートクレーブ中に送り込んだ。重合開始4.5時間経過後60℃まで昇温して重合を計6時間行い、冷却した。反応終了後未反応のCTFEをパージし、オートクレーブを開放して430gの共重合体を得た。
【0037】
<比較合成例2及び3>
比較合成例1と同様に重合を行った。各合成例の開始剤・仕込み単量体等の量を以下の表2に示す。
【0038】
上記比較合成例1〜3により得られた共重合体について、合成例1〜3と同様に、ポリスチレン換算の数平均分子量、フッ素含有量、PO部分とCP部分の比を測定し、CP部分の組成を調べた。その結果を以下の表2に示す。
【0039】
【表2】
Figure 0004635336
【0040】
<比較合成例4〜6>
上記比較合成例1〜3の共重合体とPPGSi−1とを、合成例1〜3のCP部分とPO部分の割合に合わせてブレンドした。ブレンド割合と、製造直後及び1週間経過後の外観を以下の表3に示す。
【0041】
【表3】
Figure 0004635336
【0042】
(2)シーリング材組成物の製造
共重合体として、上記合成例1〜3及び比較合成例4〜6の共重合体を用い、これに硬化促進剤(ジブチル錫ジラウレート)、炭酸カルシウム(丸尾カルシウム株式会社製「カルファイン500」)、酸化チタン(石原産業株式会社製「CR−97」)、ジオクチルフタレート(以下、「DOP」という)、老化防止剤(チバガイギー株式会社製「チヌビンB75」)及び接着性付与剤(N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパナミン)を、以下の表4に示す重量部で配合して、実施例1〜3及び比較例1〜3の各シーリング材組成物を製造した。
【0043】
(3)性能評価
上記実施例1〜3及び比較例1〜3の各シーリング材組成物について、以下の性能試験を行った。その結果を以下の表4に示す。
▲1▼引張試験(被着体:アルミ)及び温水浸せき後の引張試験
JIS A1439(建築用シーリング材の試験方法)に記載の方法に準じて実施した。破壊状況の判定基準は、CF:シーリング材の凝集破壊、AF:界面からの剥離で表した。
▲2▼促進耐候性試験
縦10cm、横4cm、厚さ5mmの基材を作製し、SUV(ダイプラ・ウィンテス製)1500時間経過後の表面状態を調べた。表面状態の判定基準は、○:変化なし、△:微少クラックあり、×:深いクラックありで表した。
【0044】
【表4】
Figure 0004635336
【0045】
(4)実施例の効果
表1より、加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレン存在下に上記構成成分(a)〜(c)を重合させた合成例1〜3の共重合体では、製造直後で無色透明の外観であり、1週間経過後でも層分離を引き起こすことなく依然として無色透明の外観を保っていることが判る。一方、表3より、単に構成成分(a)〜(c)を重合して得られる含フッ素共重合体と、加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレンとをブレンドしたに過ぎない比較合成例4〜6の各重合体では、CP部分とPO部分の割合が合成例1〜3と同じであるにもかかわらず、相溶しないことから、製造直後に既に白濁した外観であり、1週間後には層分離を引き起こしていることが判る。
【0046】
また、表4より、加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレン存在下に上記構成成分(a)〜(c)を重合させた合成例1〜3の共重合体を必須成分として含む実施例1〜3の各シーリング材組成物は、養生後の破断強度が0.50〜0.70MPa、破断伸度が500〜650%、50%引張応力が0.08〜0.11MPaと高いことから、接着性に優れていることが判る。また、温水浸漬後でも、破断強度が0.50〜0.60MPa、破断伸度が450〜600%、50%引張応力が0.08〜0.09MPaと高く、界面からの剥離も生じていないことから、耐水性に優れていることが判る。更に、耐候性後の表面状態も依然として良好であることから、耐候性にも優れていることが判る。
【0047】
これに対し、単に構成成分(a)〜(c)を重合して得られる含フッ素共重合体と、加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレンとをブレンドしたに過ぎない比較合成例4〜6の各重合体を必須成分とする比較例1〜3の各シーリング材組成物では、養生後の破断強度が0.35〜0.50MPa、破断伸度が300〜400%、50%引張応力が0.04〜0.06MPaと実施例1〜3より低く、接着性に劣ることが判る。また、温水浸漬後でも、破断強度が0.15〜0.25MPa、破断伸度が150%、50%引張応力が0.04〜0.05MPaと低く、界面からの剥離も生じていることから、実施例1〜3と比較して耐水性に劣ることが判る。更に、耐候性後の表面状態はクラックが発生していることから、耐候性にも劣ることが判る。
【0048】
尚、本発明においては、前記具体的実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明のシーリング材組成物は、単に上記構成成分(a)〜(c)を重合して得られる上記含フッ素共重合体と、加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレンとをブレンドするのではなく、所定個数の加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレン存在下に上記構成成分(a)〜(c)を重合させることにより得られるポリオキシアルキレン変性重合体を含有する。これにより、1成分型で常温硬化可能であると共に、接着性、耐候性及び耐水性に優れたシーリング材組成物とすることができ、建築用途のシーリング材として好適に用いることができる。

Claims (2)

  1. 平均して1分子あたり1.4個以上の加水分解性シリル基を分子の末端に有するポリオキシアルキレン存在下に、(a)フルオロオレフィン、(b)炭素数4〜8の炭化水素系エステル部分を有するアクリル酸エステル単量体、及び(c)メトキシ基及び/又はエトキシ基含有シリル基を有する単量体をラジカル重合させてなるポリオキシアルキレン変性重合体を含み、
    上記ポリオキシアルキレン変性重合体中、上記(a)、(b)及び(c)の各単量体の重合により形成される重合体部分の各組成割合が、(a)5〜25モル%、(b)74〜94モル%、(c)0.01〜1モル%であるシーリング材組成物。
  2. 上記ポリオキシアルキレン変性重合体中、上記加水分解性シリル基を分子の末端に有するポリオキシアルキレンからなる部分の割合が10〜50質量%である請求項1記載のシーリング材組成物。
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