JP4626814B2 - 車両用エンジンのカバー装置 - Google Patents

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この発明は車両用エンジンのカバー装置に係り、特に、車両前部のエンジンルームに、エンジンと変速機とを車両幅方向に並べて搭載した車両用エンジンのカバー装置に関するものである。
車両には、従来より、車両の前部に、車両幅方向の両側を一対のサイドメンバで囲まれるとともに車両後方をダッシュパネルに囲まれるエンジンルームを形成し、このエンジンルーム内に、エンジンと変速機とを連結したパワートレインを、出力軸が車両幅方向に延びるよう搭載しているものがある。また、車両には、エンジンの上部に、エンジンを覆うエンジンカバーを取り付けたカバー装置を備えているものがある。
従来の車両用エンジンのカバー装置には、エンジンルーム内の奥側に設けられてエンジンカバーの一端と着脱自在に係合されつつこの係合点を支点としてエンジンカバーを回動操作可能な支持機構と、エンジンルーム内の手前側に設けられてエンジンカバーの他端をエンジンに締結する締結機構とを備え、作業効率を向上するものがある。
特開2004−132219号公報
また、エンジンの側面に配設した補機類の保護装置には、横置きに搭載したエンジンに剛体部材の一端部を固定し、この剛性部材の他端側をエンジン前側に配設した燃料ポンプの前側に延長し、この剛性部材により燃料ポンプを前側からの衝撃から保護するものがある。
特開平11−210488号公報
ところで、車両の前部のエンジンルームに、エンジンと変速機とを連結したパワートレインをその出力軸が車両幅方向に延びるよう配設し、ダッシュパネルに燃料フィルタやブレーキブースタ等の部品を配設し、エンジンのダッシュパネルに対向する側面に燃料フィルタと車両上下方向で高さが同じ位置に燃料配管やEGRバルブなどのエンジン用の補機を配設し、この補機の上方を覆うエンジンカバーをエンジンに取り付けた車両用エンジンのカバー装置においては、車両の斜め前方や車両の幅方向中心からいずれか一側に偏った前方から過大な力が作用した場合に、左・右サイドメンバの一方が他方に対して大きく変形し、エンジンを支持する左・右マウントの位置が車両前後方向で相対的にずれる。
そして、パワートレインは、その出力軸が車両幅方向に対して傾斜した状態で、車両斜め後方のダッシュパネルに向かって移動する。このとき、エンジン側に配設された補機の車両後方への突出部分が、車両斜め後方のダッシュパネル側に配設された燃料フィルタに強く干渉する虞があった。
この発明は、エンジンの上方を覆うエンジンカバーをエンジンに取り付けた車両用エンジンのカバー装置において、車両の斜め前方や車両の幅方向中心からいずれか一側に偏った前方から過大な力が作用した際に、エンジン及びダッシュパネルに配設した部品類を保護することを目的とする。
この発明は、車両の前部に車両幅方向の両側を一対のサイドメンバに囲まれるとともに車両後方をダッシュパネルに囲まれるエンジンルームを形成し、このエンジンルーム内に、エンジンと変速機とを連結したパワートレインを出力軸が車両幅方向に延びるように搭載し、このパワートレインの車両幅方向の両側部を夫々、左マウントと右マウントを介して前記サイドメンバに支持し、前記ダッシュパネルに燃料フィルタを配設する一方、前記エンジンの前記ダッシュパネルに対向する側面で前記燃料フィルタと車両上下方向で高さが同じ位置に補機を取り付け、この補機の上方を覆うエンジンカバーを前記エンジンに取り付けた車両用エンジンのカバー装置において、前記エンジンカバーを支持するカバー取付ブラケットを、前記エンジンの車両前後方向の後部に取り付け、このカバー取付ブラケットに前記補機の近傍を車両の幅方向に延びるステーを設け、このステーに前記補機の車両後方を覆うプロテクタを装着したことを特徴とする。
この発明の車両用エンジンのカバー装置は、燃料フィルタに干渉し易い位置にある補機の突出部分をカバー取付ブラケットのステーに装着したプロテクタで覆っていることにより、車両の斜め前方や車両の幅方向中心からいずれか一側に偏った前方から過大な力が作用した際に、補機の突出部分が車両上下方向で高さが同じ位置の燃料フィルタに直接干渉することを防止できる。これによって、この車両用エンジンのカバー装置は、エンジンカバーのカバー取付ブラケットを利用して燃料フィルタを保護することができる。
この発明の車両用エンジンのカバー装置は、車両の斜め前方や車両の幅方向中心からいずれか一側に偏った前方から過大な力が作用した際に、カバー取付ブラケットのステーにエンジン側の補機の突出部分を覆うプロテクタを装着していることにより、燃料フィルタを保護することができる。
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。図1は、この発明を示す車両のエンジンルームの平面図、図2はエンジンルームの後部平面図、図3はエンジンルームの左側面図、図4はダッシュパネルを透視したエンジンの背面図、図5はエンジンに装着された部品を示すエンジンの背面図、図6はエンジンに装着された部品を示すエンジンの平面図、図7はエンジンカバーの取り付け構造を示す斜視図である。
図1に示すよう、この発明の対象とする車両1は、車両1の前部にフロントバンパ2を配置し、フロントバンパ2の後方にエンジンルーム3を形成する。エンジンルーム3は、車両幅方向の両側を車両前後方向に延びる一対の左・右サイドメンバ4・5に囲まれるとともに、車両後方を車両幅方向に延びるダッシュパネル6に囲まれて形成される。このエンジンルーム3内には、車両用エンジン(以下、「エンジン」と記す。)7と変速機8とを連結したパワートレイン9を、その出力軸10(図3参照)が車両幅方向に延びるように搭載している。パワートレイン9は、車両幅方向の両側部を夫々、左マウント11と右マウント12とを介して左・右サイドメンバ4・5に支持されている。
パワートレイン9は、エンジンルーム3内において、エンジン7を車両幅方向の右側に配設するとともに、変速機8を車両幅方向左側に配設している。エンジン7は、車両幅方向の寸法が変速機8よりも長く、車両前後方向に延びる車両中心線Cを右側から左側に越える位置まで延びている。
図2・図3に示すように、エンジン7は、シリンダブロック13の上部にシリンダヘッド14を取り付け、シリンダヘッド14の上部にシリンダヘッドカバー15を取り付け、シリンダブロック13の下部にオイルパン16を取り付けている。シリンダブロック13下部左側及びオイルパン16左側には、変速機8を取り付けている。
エンジン7には、車両前側に排気系部品の排気マニホルド17を取り付けている。排気系部品は、排気マニホルド17から下流側に向かって順次に、ターボチャージャ18と排気管19と触媒コンバータ20と後部排気管とを接続している。一方、エンジン7には、車両後側に吸気系部品の吸気マニホルド21を取り付けている。吸気系部品は、図1に示すように、上流側から順次に、吸気ダクト22とエアクリーナ23と吸気ホース24とターボインレットダクト25と前記ターボチャージャ18とインタクーラインレットパイプ26とインタクーラ27とインタクーラアウトレットパイプ28とシャッタバルブ29とを接続し、シャッタバルブ29を吸気マニホルド21の左側に接続している。
吸気マニホルド21には、図6に示すように、シャッタバルブ29の近傍の後側に車両後方に向かって突出する取付部30を形成し、この取付部30にEGRバルブ31を取付ボルト32により取り付けている。取付ボルト32は、取付部30にEGRバルブ31を取り付けた際に、ボルト頭部33がEGRバルブ31よりも車両後方に突出される。EGRバルブ31は、図3に示すように、下側に接続したEGRインレットパルプ34を変速機8上方のシリンダブロック13左側を通してシリンダヘッド14前側の排気マニホルド17に接続し、左側に接続したEGRアウトレットパイプ35をシャッタバルブ29の後側に接続している。
この車両1は、図2・図3に示すように、ダッシュパネル6に燃料装置の燃料フィルタ36を配設している。燃料フィルタ36は、フィルタブラケット37を介してダッシュパネル6に取り付けられる。燃料フィルタ36は、略円筒形状のフィルタ本体38の上面にフィルタ入口側接続部39を備え、フィルタ本体38の側面にフィルタ出口側接続部40を備えている。
前記フィルタ入口側接続部39には、燃料供給車体側ホース41が接続される。燃料供給車体側ホース41には、燃料タンクから燃料を供給する燃料供給車体側パイプが接続される。前記フィルタ出口側接続部40には、燃料供給フィルタ側ホース42が接続される。燃料供給フィルタ側ホース42は、燃料供給パイプ43に接続される。燃料供給パイプ43には、燃料供給エンジン側ホース44が接続される。燃料供給エンジン側ホース44は、吸気マニホルド21後側且つ右側に取り付けられた燃料ポンプ45に接続される。
燃料ポンプ45は、図4〜図6に示すように、圧送パイプ46により燃料ポンプ45下方且つ左方の吸気マニホルド21後側に取り付けられたコモンレール47に接続される。コモンレール47は、燃料分配パイプ48を介してシリンダヘッド14上部に取り付けられた各燃料噴射弁49に接続される。各燃料噴射弁49は、シリンダ内に燃料を直接噴射する。
各燃料噴射弁49には、余剰の燃料を集める収集パイプ50が接続される。収集パイプ50は、集合パイプ51により燃料ポンプ45上方の吸気マニホルド21後側に取り付けられた燃料チャンバ52に接続される。燃料チャンバ52のコネクタ接合部53には、燃料戻りエンジン側ホース54の樹脂製の燃料コネクタ55が接合される。燃料戻りエンジン側ホース54は、燃料戻りパイプ56に接続される。燃料戻りパイプ56には、燃料戻り車体側ホース57が接続される。燃料戻り車体側ホース57には、燃料を燃料タンクに戻す燃料戻り車体側パイプが接続される。
前記エンジン7の上部には、図1に示すように、車両上方から視た場合、シリンダヘッドカバー15、吸気マニホルド21、EGRバルブ31、及び燃料チャンバ52を覆うように、カバー装置58のエンジンカバー59が取り付けられる。エンジンカバー59は、図3に示すように、車両前側を前側カバー取付ブラケット60を介してエンジン7に取り付けられ、車両後側を後側カバー取付ブラケット61を介してエンジン7に取り付けられる。また、エンジン7には、図4に示すように、シリンダブロック13後側且つ右側に補機部品のオルタネータ62を取り付けている。
さらに、エンジン7及び変速機8の周辺のエンジンルーム3空間には、図1に示すように、エンジン7及び車両1用の補機部品として、前記フロントバンパ2の車幅方向両側位置に左・右ヘッドランプ63・64を配設し、前記フロントバンパ2中央位置の車両後方側に前記インタークーラ27、空調装置のエアコン用コンデンサ65、冷却装置のラジエータ66等の放熱器類を配設し、前記変速機8の上方を覆う位置にバッテリ67を配設している。さらにまた、ダッシュパネル6には、エンジン7及び車両1用の補機部品として、前記燃料フィルタ36と、この燃料フィルタ36より下流側の燃料配管である燃料供給パイプ43及び燃料戻りパイプ56と、制動装置のブレーキブースタ68等の補機部品を配設している。ブレーキブースタ68には、図2に示すように、ブースタ側負圧ホース69と負圧パイプ70とエンジン側負圧ホース71とが順次に接続され、吸気負圧が導入される。
そして、ダッシュパネル6には、図1に示すように、車両幅方向の右側にブレーキブースタ68を配設する一方、ブレーキブースタ68と車両幅方向で空間72を隔てた左側の位置にフィルタブラケット37を介して燃料フィルタ36を配設する。ブレーキブースタ68は、車両前後方向でエンジン7の直後方に位置する。燃料フィルタ36は、エンジン7の車両幅方向の左側端部とバッテリ67の間に形成される空間73の後方に位置する。燃料供給パイプ43及び燃料戻りパイプ56は、図2に示すように、負圧パイプ70と合わせて連結部材74により連結されて集中配管にまとめられ、配管ブラケット75を介してダッシュパネル6に取り付けられる。
一方、エンジン7のダッシュパネル6に対向する側面で燃料フィルタ36と車両上下方向で高さが同じ位置には、図6に示すように、補機のEGRバルブ31を取付ボルト32により取り付けている。取付ボルト32は、ボルト頭部33がEGRバルブ31よりも車両後方に突出される。EGRバルブ31は、エンジン7に取り付けられたエンジンカバー59により覆われる。
ところで、図1に示すように、車両1においては、車両幅方向中心からずれた左前部または右前部に、物体76が強く当接して過大な力が作用する場合には、車両幅方向で変速機8が配置される側(左前部)への過大な力の作用と、エンジン7が配置される側(右前部)への過大な力の作用とが考えられる。
この車両1では、燃料フィルタ36が上記のような位置に配置されているため、車両左前部への過大な力の作用よりも、車両右前部への過大な力の作用の方が、燃料フィルタ36に及ぼす影響が大きくなる。
それは、以下の理由による。
車両1の斜め前方や車両幅方向中心からいずれか一側に偏った前方から過大な力が作用する際には、左・右サイドメンバ4・5の一方が他方に対して大きく変形し、左・右マウント11・12の位置が車両前後方向で相対的にずれる。そして、パワートレイン9は、その出力軸10が車両幅方向に対して傾斜した状態で、ダッシュパネル6の側へ移動する。
例えば、車両1の左前部への過大な力の作用の際には、エンジン7が車両1の右斜め後方へと移動し、燃料フィルタ36から離れていくことになる。そのため、この場合は、エンジン7が燃料フィルタ36と強く干渉する可能性は低い。また、この場合は、バッテリ67も車両後方に移動するが、燃料フィルタ36とバッテリ67との間に大きな空間77が確保されており、バッテリ67の燃料フィルタ36との強い干渉を回避することができる。
これに対して、車両1の右前部への過大な力の作用の際には、エンジン7が車両1の左斜め後方(図1の矢印A方向)へと移動するため、エンジン7のダッシュパネル6に対向する側に取り付けられた補機のEGRバルブ31が、ダッシュパネル6に配設された燃料フィルタ36に強く干渉する虞がある。また、EGRバルブ31から車両後方に取付ボルト32のボルト頭部33が突出されているため、突出したボルト頭部33が燃料フィルタ36に影響を及ぼす虞がある。さらに、エンジン7のダッシュパネル6に対向する側に取り付けられた燃料配管には燃料チャンバ52が備えられ、この燃料チャンバ52に接続される樹脂製の燃料コネクタ55がダッシュパネル6の側に配設された燃料配管の燃料供給パイプ43及び、燃料戻りパイプ56に強く干渉する虞がある。
そのため、この実施例の以降においては、車両1の右前部への矢印B方向からの物体76の強い当接による過大な力の作用を中心に説明する。
そこで、このエンジン7のカバー装置58は、図7に示すように、エンジンカバー59の車両前側を支持する前側カバー取付ブラケット60をエンジン7の車両前後方向の前部に取り付け、エンジンカバー59の車両後側を支持する後側カバー取付ブラケット61をエンジン7の車両前後方向の後部に取り付けている。
前側カバー取付ブラケット60は、左前側エンジン取付部78と左前側ブラケット取付部79と右前側エンジン取付部80と右前側ブラケット取付部81とを板材により一体に形成している。前側カバー取付ブラケット60は、左前側エンジン取付部78と右前側エンジン取付部80とをエンジン7に取り付け、左前側ブラケット取付部79と右前側ブラケット取付部81とにエンジンカバー59の車両前側を左前側支持ボルト82と右前側支持ボルト83とにより支持する。
後側カバー取付ブラケット61は、エンジン7左後側に取り付けられる左後側エンジン取付部84に左後側ブラケット取付部85を固着し、左後側エンジン取付部板材84に左端を固着されてEGRバルブ31近傍を車両1の幅方向の右方に延びて燃料コネクタ55の車両後方を通るステー86を設け、このステー86の右端にエンジン7右後側に取り付けられる右後側エンジン取付部87を固着するとともにこのステー86の右端近傍に右後側ブラケット取付部88を固着している。このステー86には、EGRバルブ31の車両後方を覆うプロテクタ89を装着している。後側カバー取付ブラケット61は、左後側エンジン取付部84と右後側エンジン取付部87とを左後側取付ボルト90と右後側取付ボルト91とによりエンジン7に取り付け、左後側ブラケット取付部85と右後側ブラケット取付部88とにエンジンカバー59の車両後側を左後側支持ボルト92と右後側支持ボルト93とにより支持する。
このように、このエンジン7のカバー装置58は、図3に示すように、燃料フィルタ36に干渉し易い位置にある補機のEGRバルブ31から車両後方への突出部分であるボルト頭部33を、後側カバー取付ブラケット61のステー86に装着したプロテクタ89で覆っていることにより、車両1の斜め前方や車両1の幅方向中心からいずれか一側に偏った前方から過大な力が作用した際に、EGRバルブ31の突出部分のボルト頭部33が車両上下方向で高さが重なる位置の燃料フィルタ36に直接干渉することを防止できる。
これにより、このカバー装置58は、エンジンカバー59の後側カバー取付ブラケット61を利用して燃料フィルタ36を保護することができる。
また、このエンジン7のカバー装置58は、エンジン7の上部でダッシュパネル6と対向する位置に燃料配管の燃料チャンバ52を配設し、この燃料チャンバ52のコネクタ接合部53に接合される樹脂製の燃料コネクタ55を設け、この燃料コネクタ55の車両後方を後側カバー取付ブラケット61のステー86で覆うようにしている。
これにより、このカバー装置58は、燃料チャンバ52のコネクタ接合部53に接合される燃料コネクタ55に樹脂製のものを使用すると、組付性が向上する反面、過大な力の作用時の保護に配慮する必要があったが、エンジン7とダッシュパネル6の間の燃料チャンバ52のコネクタ接合部53に接合される燃料コネクタ55に樹脂製のものを使用することで、狭いエンジンルーム3内での燃料配管の組付け作業性を向上させることができ、さらに、車両1の斜め前方や車両1の幅方向中心からいずれか一側に偏った前方から過大な力が作用した際にも、後側カバー取付ブラケット61のステー86によって樹脂製の燃料コネクタ55を保護することができる。
さらに、このエンジン7のカバー装置58は、図2に示すように、プロテクタ89を車両前後方向でステー86より後方に突出させるとともに、ステー86を車両1の上下方向で燃料フィルタ36の頂部より高い位置に配設している。
これにより、このカバー装置58は、車両1の斜め前方や車両1の幅方向中心からいずれか一側に偏った前方から過大な力が作用した際に、プロテクタ89に比べて剛性の高いステー86が燃料フィルタ36に干渉することを防止し、燃料フィルタ36を保護することができる。
なお、このエンジン7の燃料装置は、図2・図3に示すように、ブレーキブースタ68とフィルタブラケット37とに車両幅方向の両側を囲まれる空間72に燃料フィルタ36の下流側の燃料配管の燃料供給パイプ43及び燃料戻りパイプ56を配設し、燃料フィルタ36のフィルタ出口側接続部40と燃料配管の燃料供給パイプ43との間を燃料供給フィルタ側ホース42で接続し、燃料戻りパイプ56に燃料戻り車体側ホース57を接続し、燃料フィルタ36のフィルタ入口側接続部39に燃料供給車体側ホース41を接続する。
前記燃料供給フィルタ側ホース42は、燃料フィルタ36の車両1の左外方に向けられたフィルタ出口側接続部40から、車両1の上方に向かってわずかに延び、それから、車両1の右斜め前方に向かって屈曲し、燃料フィルタ36の左前部に沿って延びる。それから、車両1の右斜め後方に向かって屈曲し、フィルタブラケット37に沿うように延びて燃料供給パイプ43に接続される。
一方、前記燃料戻り車体側ホース57は、車両1の左外方に向けられた燃料戻りパイプ56から、車両1の左斜め下方にわずかに延びる。それから、車両1の右斜め下方に向かい屈曲し、燃料タンクの燃料戻り車体側パイプに接続される。
さらに、前記燃料供給車体側ホース41は、燃料フィルタ36の車両1の左外方に向けられたフィルタ入口側接続部39から、車両1の前方に向かってわずかに延び、その後、車両1の右斜め前方に向かい屈曲し、燃料フィルタ36の左前部に沿って延びる。それから、車両1の右斜め後方に向かって屈曲し、フィルタブラケット37に沿うように延びる。次いで車両1の後下方に向かって屈曲し、燃料戻りパイプ56の下方を潜り車両1の左下方に延び、燃料タンクの燃料供給車体側パイプに接続される。
このように、このカバー装置58は、燃料供給フィルタ側ホース42、燃料戻り車体側ホース57、燃料供給車体側ホース41を屈曲させることによって、燃料配管の燃料供給パイプ43及び燃料戻りパイプ56にエンジン7が干渉した際に、燃料供給フィルタ側ホース42、燃料戻り車体側ホース57、燃料供給車体側ホース41を自由に変形できるようにし、保護することができる。
この発明の車両用エンジンのカバー装置は、車両の斜め前方や車両の幅方向中心いずれか一側に偏った前方から過大な力が作用した際に、エンジン側の補機の突出部分からダッシュパネル側の燃料フィルタを保護することができるものであり、エンジン及びダッシュパネルに部品類を配設した車両に適用することができる。
実施例を示す車両のエンジンルームの平面図である。 実施例を示すエンジンルームの後部平面図である。 実施例を示すエンジンルームの左側面図である。 実施例を示すダッシュパネルを透視したエンジンの背面図である。 実施例を示すエンジンの背面図である。 実施例を示すエンジンの平面図である。 実施例を示すエンジンカバーの取り付け構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 車両
2 フロントバンパ
3 エンジンルーム
4・5 左・右サイドメンバ
6 ダッシュパネル
7 エンジン
8 変速機
9 パワートレイン
10 出力軸
11・12 左・右マウント
31 EGRバルブ
33 ボルト頭部
36 燃料フィルタ
37 フィルタブラケット
52 燃料チャンバ
53 コネクタ接合部
55 燃料コネクタ
58 カバー装置
59 エンジンカバー
60 前側カバー取付ブラケット
61 後側カバー取付ブラケット
86 ステー
89 プロテクタ

Claims (3)

  1. 車両の前部に車両幅方向の両側を一対のサイドメンバに囲まれるとともに車両後方をダッシュパネルに囲まれるエンジンルームを形成し、このエンジンルーム内に、エンジンと変速機とを連結したパワートレインを出力軸が車両幅方向に延びるように搭載し、このパワートレインの車両幅方向の両側部を夫々、左マウントと右マウントを介して前記サイドメンバに支持し、前記ダッシュパネルに燃料フィルタを配設する一方、前記エンジンの前記ダッシュパネルに対向する側面で前記燃料フィルタと車両上下方向で高さが同じ位置に補機を取り付け、この補機の上方を覆うエンジンカバーを前記エンジンに取り付けた車両用エンジンのカバー装置において、前記エンジンカバーを支持するカバー取付ブラケットを、前記エンジンの車両前後方向の後部に取り付け、このカバー取付ブラケットに前記補機の近傍を車両の幅方向に延びるステーを設け、このステーに前記補機の車両後方を覆うプロテクタを装着したことを特徴とする車両用エンジンのカバー装置。
  2. 前記エンジンの上部で前記ダッシュパネルと対向する位置に燃料配管を配設し、この燃料配管のコネクタ接合部に接合される樹脂製の燃料コネクタを設け、この燃料コネクタの車両後方を前記ステーで覆うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンのカバー装置。
  3. 前記プロテクタを車両前後方向で前記ステーより後方に突出させるとともに、前記ステーを車両上下方向で前記燃料フィルタの頂部より高い位置に配設したことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンのカバー装置。
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