JP2014025359A - ディーゼルエンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】振動等に起因してインジェクションパイプが破損したり、インジェクションパイプの取り付けナットが緩んだりしないディーゼルエンジンを提供する。
【解決手段】シリンダヘッド12に対して近接又は離間するように摺動するピストン13を備え、前記ピストン13の摺動運動をクランクシャフト14の回転運動に変換するディーゼルエンジン100において、前記クランクシャフト14の回転によって駆動するサプライポンプ41と、前記サプライポンプ41から圧送された燃料を貯えるレール42と、前記レール42から供給された燃料を前記ピストン13に形成された燃焼室に噴射するインジェクタ43と、を具備し、前記レール42及び前記インジェクタ43は、前記シリンダヘッド12に固定される、とした。
【選択図】図4
【解決手段】シリンダヘッド12に対して近接又は離間するように摺動するピストン13を備え、前記ピストン13の摺動運動をクランクシャフト14の回転運動に変換するディーゼルエンジン100において、前記クランクシャフト14の回転によって駆動するサプライポンプ41と、前記サプライポンプ41から圧送された燃料を貯えるレール42と、前記レール42から供給された燃料を前記ピストン13に形成された燃焼室に噴射するインジェクタ43と、を具備し、前記レール42及び前記インジェクタ43は、前記シリンダヘッド12に固定される、とした。
【選択図】図4
Description
本発明は、ディーゼルエンジンの技術に関する。
従来より、ピストンの上面に設けられた燃焼室へ燃料を噴射し、該燃焼室内で燃料を燃焼させるディーゼルエンジンが知られている。このようなディーゼルエンジンは、自由に噴射パターンを設定できる蓄圧式燃料噴射装置(以降「コモンレールシステム」という)を備えている。コモンレールシステムは、燃料を圧送するサプライポンプと、高圧の燃料を貯えるレールと、燃料を噴射するインジェクタと、で構成される(例えば特許文献1参照)。
ところで、このようなディーゼルエンジンは、レールに貯えた高圧の燃料をインジェクタへ供給するため、金属製のパイプ(以降「インジェクションパイプ」という)を備えている。つまり、レールとインジェクタは、インジェクションパイプによって接続されている。しかし、インジェクションパイプは、高圧燃料に耐える必要があるために硬度が高く、柔軟性に乏しいという性質を有する。従って、振動等に起因してインジェクションパイプが破損したり、インジェクションパイプの取り付けナットが緩んだりしない構造が求められていた。
また、このようなディーゼルエンジンは、インジェクタに供給される燃料の温度によって運転状態が変化する。燃料が暖められて膨張すると単位体積当たりの発熱量が低下し、燃料が冷えて収縮すると単位体積当たりの発熱量が増加するためである。そして、特に寒冷地における始動の際には、レールやインジェクションパイプが冷えていることから、燃料温度が適切な値になるまで時間がかかるという問題を有していた。従って、寒冷地における始動の際に燃料温度を素早く適切な値にできる構造が求められていた。
本発明は、振動等に起因してインジェクションパイプが破損したり、インジェクションパイプの取り付けナットが緩んだりしないディーゼルエンジンを提供することを目的としている。また、寒冷地における始動の際に燃料温度を素早く適切な値にできるディーゼルエンジンを提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に係るディーゼルエンジンは、
シリンダヘッドに対して近接又は離間するように摺動するピストンを備え、
前記ピストンの摺動運動をクランクシャフトの回転運動に変換するディーゼルエンジンにおいて、
前記クランクシャフトの回転によって駆動するサプライポンプと、
前記サプライポンプから圧送された燃料を貯えるレールと、
前記レールから供給された燃料を前記ピストンに形成された燃焼室に噴射するインジェクタと、を具備し、
前記レール及び前記インジェクタは、前記シリンダヘッドに固定される、とした。
シリンダヘッドに対して近接又は離間するように摺動するピストンを備え、
前記ピストンの摺動運動をクランクシャフトの回転運動に変換するディーゼルエンジンにおいて、
前記クランクシャフトの回転によって駆動するサプライポンプと、
前記サプライポンプから圧送された燃料を貯えるレールと、
前記レールから供給された燃料を前記ピストンに形成された燃焼室に噴射するインジェクタと、を具備し、
前記レール及び前記インジェクタは、前記シリンダヘッドに固定される、とした。
請求項2に係るディーゼルエンジンは、請求項1に記載のディーゼルエンジンにおいて、
前記シリンダヘッドは、略直方体形状に形成され、
前記レールは、略円筒形状に形成されて、
前記レールは、その中心軸が前記シリンダヘッドの長手方向に対して平行に固定される、とした。
前記シリンダヘッドは、略直方体形状に形成され、
前記レールは、略円筒形状に形成されて、
前記レールは、その中心軸が前記シリンダヘッドの長手方向に対して平行に固定される、とした。
請求項3に係るディーゼルエンジンは、請求項1又は請求項2に記載のディーゼルエンジンにおいて、
前記レールは、前記シリンダヘッドの高さ方向に対して低い位置に設けられたブラケットによって支持される、とした。
前記レールは、前記シリンダヘッドの高さ方向に対して低い位置に設けられたブラケットによって支持される、とした。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、レール及びインジェクタは、シリンダヘッドに固定される。これにより、レールの振動源とインジェクタの振動源がともにシリンダヘッドとなるため、インジェクションパイプが破損したり、インジェクションパイプの取り付けナットが緩んだりするのを防ぐことが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、レールは、その中心軸がシリンダヘッドの長手方向に対して平行に固定される。これにより、シリンダヘッドが熱膨張してもレールに曲げ応力が発生しないため、インジェクションパイプが破損したり、インジェクションパイプの取り付けナットが緩んだりするのを防ぐことが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、レールは、シリンダヘッドの高さ方向に対して低い位置に設けられたブラケットによって支持される。これにより、シリンダヘッドからレールへ適宜に熱伝達が行なわれるため、寒冷地における始動の際に燃料温度を素早く適切な値にすることが可能となる。
まず、ディーゼルエンジン100について簡単に説明する。
図1は、ディーゼルエンジン100の構成を示す正面図であり、図2は、その右側面図である。図3は、ディーゼルエンジン100の作動態様を示す模式図である。なお、図中の矢印Faは、吸入された空気の流れ方向を示し、図中の矢印Feは、排気の流れ方向を示している。また、図中の矢印Sは、ピストン13の摺動方向を示し、図中の矢印Rは、クランクシャフト14の回転方向を示している。
ディーゼルエンジン100は、主にエンジン主体部1と、吸気経路2と、排気経路3と、コモンレールシステム4と、で構成される。
エンジン主体部1は、燃料の燃焼による膨張エネルギーを利用して回転動力を発生させる。エンジン主体部1は、主にシリンダブロック11と、シリンダヘッド12と、ピストン13と、クランクシャフト14と、で構成される。
エンジン主体部1には、シリンダブロック11に設けられたシリンダ11cと、該シリンダ11cに摺動可能に内設されたピストン13と、該ピストン13に対向するように配置されたシリンダヘッド12と、で作動室Wが構成されている。即ち、作動室Wとは、ピストン13の摺動運動によって容積が変化するシリンダ11cの内部空間を意味する。ピストン13は、コネクティングロッド15によってクランクシャフト14のピン部と連結されており、該ピストン13の摺動によってクランクシャフト14を回転させる。なお、エンジン主体部1の具体的な作動態様については後述する。
吸気経路2は、外部から吸入された空気をシリンダ11c内に導く。即ち、吸気経路2は、外部から吸入された空気を作動室Wに導く。吸気経路2は、空気が流れる方向に沿って、主にエアクリーナ(図示せず)と、吸気マニホールド22と、で構成される。
エアクリーナは、濾紙又はスポンジ等によって吸入された空気を濾過する。エアクリーナは、空気を濾過することで埃等の異物が作動室Wに混入するのを防止している。
吸気マニホールド22は、エアクリーナによって濾過された空気を各作動室Wに分配する。本ディーゼルエンジン100は、複数の作動室Wが設けられた多気筒エンジンであることから、吸気マニホールド22は、各作動室W毎に設けられた吸気ポート12Ipの入口穴を覆うように形成されている。なお、本ディーゼルエンジン100では、吸気ポート12Ipの入口穴がシリンダヘッド12の上面に設けられているため、吸気マニホールド22もシリンダヘッド12の上面に取り付けられている。
排気経路3は、シリンダ11c内から排出された排気を排気口まで導く。即ち、排気経路3は、各作動室Wから排出された排気を排気口まで導く。排気経路3は、排気の流れる方向に沿って、主に排気マニホールド31と、排気浄化装置32と、で構成される。
排気マニホールド31は、各作動室Wから排出された排気を集合させる。本ディーゼルエンジン100は、複数の作動室Wが設けられた多気筒エンジンであることから、排気マニホールド31は、各作動室W毎に設けられた排気ポート12Epの出口穴と連通するように形成されている。なお、本ディーゼルエンジン100では、排気ポート12Epの出口穴がシリンダヘッド12の側面に設けられているため、排気マニホールド31もシリンダヘッド12の側面に取り付けられている。
排気浄化装置32は、排気に含まれる環境負荷物質を取り除く。排気浄化装置32には、酸化触媒担体(Diesel Oxidation Catalyst:以降「DOC」という)が内蔵されている。DOCは、排気ガスに含まれるCO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)を酸化して無害化するとともに、粒子状物質であるSOF(有機可溶成分)を酸化して除去する。
コモンレールシステム4は、自由に噴射パターンを設定できる燃料噴射装置である。コモンレールシステム4は、主にサプライポンプ41と、レール42と、インジェクタ43と、で構成される。
サプライポンプ41は、燃料タンクから供給された燃料をレール42へ圧送する。サプライポンプ41は、複数のギヤを介して伝達されたクランクシャフト14の回転動力によって駆動される。詳細に説明すると、サプライポンプ41は、クランクギヤ14Gやアイドルギヤ17G、カムギヤ18G、ポンプギヤ41Gを介して伝達されたクランクシャフト14の回転動力によって駆動される。サプライポンプ41は、駆動軸41Sの回転によって摺動するプランジャを備え、該プランジャが加圧した燃料をレール42へ送り出す。
レール42は、サプライポンプ41から圧送された燃料を高圧のまま貯える。レール42は、略円筒形状に形成された金属管である。レール42は、リミッタバルブを備え、燃料の圧力が所定の値を超えないように設計されている。また、レール42には、複数のインジェクションパイプ44が取り付けられ、各インジェクタ43へ燃料を導くことができる。
インジェクタ43は、レール42から供給された燃料を適宜に噴射する。インジェクタ43は、噴射口を有する先端部が作動室W内に突出するようにシリンダヘッド12に取り付けられている。インジェクタ43は、例えばピエゾ素子やソレノイドで駆動するアーマチャを備え、駆動する時期や期間を調節することによって様々な噴射パターンを実現できる。
次に、図3を用いてディーゼルエンジン100の作動態様について簡単に説明する。なお、本ディーゼルエンジン100は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の各工程をクランクシャフト14が二回転する間に完結する4サイクルエンジンである。
吸気工程は、吸気バルブ12Ivを開弁するとともにピストン13を下方(シリンダヘッド12から離間する方向)へ摺動させて、作動室W内に空気を吸い込む行程である。上述したように、本ディーゼルエンジン100では、吸気ポート12Ipの入口穴がシリンダヘッド12の上面に設けられていることから、空気は、シリンダヘッド12の上方から下方に向けて流れることとなる。
圧縮工程は、吸気バルブ12Ivを閉弁するとともにピストン13を上方(シリンダヘッド12に近接する方向)へ摺動させて、作動室W内の空気を圧縮する行程である。吸気ポート12Ipは、吸気バルブ12Ivによって閉じられていることから、作動室W内の空気が逆流することはない。
その後、圧縮されて高温高圧となった空気中にインジェクタ43から燃料が噴射される。すると、燃料は、ピストン13の上面に設けられた燃焼室C内で分散して蒸発し、空気と混合して燃焼を開始する。こうして、ディーゼルエンジン100は、ピストン13を再び下方へ摺動させる膨張行程に移行する。
膨張行程は、燃料が燃焼したことによる膨張エネルギーによってピストン13を押し下げる(シリンダヘッド12から離間する方向へ摺動させる)行程である。燃焼室C及び作動室W内に形成された火炎は、空気を膨張させてピストン13を押し下げる。なお、膨張行程では、ピストン13からコネクティングロッド15を介してクランクシャフト14に回転トルクが付与される。このとき、クランクシャフト14に取り付けられたフライホイル16によって運動エネルギーが保存されるため、クランクシャフト14は回転を持続する(図2参照)。こうして、ディーゼルエンジン100は、排気行程に移行するのである。
排気工程は、排気バルブ12Evを開弁するとともにピストン13を上方(シリンダヘッド12に近接する方向)へ摺動させて、作動室W内の既燃ガスを排気として押し出す行程である。上述したように、本ディーゼルエンジン100では、排気ポート12Epの出口穴がシリンダヘッド12の側面に設けられているため、排気は、シリンダヘッド12の下方から側方に向けて流れることとなる。
こうして、ディーゼルエンジン100は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の各工程をクランクシャフト14が二回転する間に完結する。ディーゼルエンジン100は、全ての作動室Wで上記の各行程を繰り返すことにより、連続して運転できるのである。
以下に、本ディーゼルエンジン100が採用している構造について詳細に説明し、かかる構造による効果を述べる。
図4は、シリンダヘッド12にレール42及びインジェクタ43が固定された状態を示す斜視図である。図5は、図4に示す矢印Xの方向から見た図であり、図6は、図4に示す矢印Yの方向から見た図である。
レール42は、シリンダヘッド12の側面に設けられたブラケット12bにボルトB1によって固定される。ブラケット12bは、排気マニホールド31が取り付けられている側面ではなく、反対側の側面に設けられている。上述したように、本ディーゼルエンジン100は、シリンダヘッド12の上面に吸気マニホールド22が取り付けられることから(図1、図2参照)、排気マニホールド31が取り付けられていない側面にブラケット12bを設けることができる。
インジェクタ43は、シリンダヘッド12のインジェクタ穴に挿入された状態で、ホルダ45によって固定される。ホルダ45は、掛止部がインジェクタ43のボディを挟み込み、支点部がヘッドボルトBhに当接した状態でボルトB2によって固定される。なお、インジェクタ43は、ボルトB2が球面座金を通して取り付けられているため、取り付け姿勢が安定している。
このように、レール42及びインジェクタ43は、シリンダヘッド12に固定される。従って、ディーゼルエンジン100の運転によって発生する振動は、レール42とインジェクタ43にほぼ等しく伝達される。そして、レール42とインジェクタ43を接続するインジェクションパイプ44は、これらと一体となって振動する。
このような理由により、本ディーゼルエンジン100は、レール42の振動源とインジェクタ43の振動源がともにシリンダヘッド12となるため、インジェクションパイプ44が破損したり、インジェクションパイプ44の取り付けナット44Nが緩んだりするのを防ぐことが可能となる。
なお、本ディーゼルエンジン100のように、シリンダヘッド12の上面に吸気マニホールド22が取り付けられている構造では、排気マニホールド31が取り付けられている側面ではなく、反対側の側面にレール42を固定することが重要である。高温になる部品がないことから安全性が高く、レール42を支持する構造が簡単になるからである。また、デットスペースとなり易いかかる空間を有効に利用することが可能となる。
次に、レール42の取り付け姿勢について限定する。
一般的に、シリンダヘッド12は、略直方体形状に形成される。このため、シリンダヘッド12は、ディーゼルエンジン100の運転によって熱せられると、長手方向Lに大きく膨張することとなる。一方、レール42は、略円筒形状に形成されている。そして、本ディーゼルエンジン100においては、レール42の中心軸Acとシリンダヘッド12の長手方向Lが互いに平行となるようにブラケット12bが設けられている。
このように、レール42は、その中心軸Acがシリンダヘッド12の長手方向Lに対して平行に固定される。従って、シリンダヘッド12の熱膨張によってレール42に及ぼす荷重は、レール42の中心軸Acの方向に作用することとなる。
このような理由により、本ディーゼルエンジン100は、シリンダヘッド12が熱膨張してもレール42に曲げ応力が発生しないため、インジェクションパイプ44が破損したり、インジェクションパイプ44の取り付けナット44Nが緩んだりするのを防ぐことが可能となる。
また、本ディーゼルエンジン100においては、シリンダヘッド12の高さ方向Hに対して低い位置にブラケット12bが設けられている。これは、寒冷地における始動の際に燃料温度を素早く適切な値にできるように考慮した結果である。
このように、レール42は、シリンダヘッド12の高さ方向Hに対して低い位置に設けられたブラケット12bによって支持される。従って、作動室Wで発生した熱を素早くレール42へ伝達でき、該レール42内の燃料を暖めることが可能となる。
このような理由により、本ディーゼルエンジン100は、シリンダヘッド12からレール42へ適宜に熱伝達が行なわれるため、寒冷地における始動の際に燃料温度を素早く適切な値にすることが可能となる。
100 ディーゼルエンジン
1 エンジン主体部
11 シリンダブロック
12 シリンダヘッド
13 ピストン
14 クランクシャフト
2 吸気経路
3 排気経路
31 排気マニホールド
4 コモンレールシステム
41 サプライポンプ
42 レール
43 インジェクタ
44 インジェクションパイプ
44N 取り付けナット
45 ホルダ
Ac 中心軸
Bh ヘッドボルト
B1 ボルト
B2 ボルト
L 長手方向
H 高さ方向
1 エンジン主体部
11 シリンダブロック
12 シリンダヘッド
13 ピストン
14 クランクシャフト
2 吸気経路
3 排気経路
31 排気マニホールド
4 コモンレールシステム
41 サプライポンプ
42 レール
43 インジェクタ
44 インジェクションパイプ
44N 取り付けナット
45 ホルダ
Ac 中心軸
Bh ヘッドボルト
B1 ボルト
B2 ボルト
L 長手方向
H 高さ方向
Claims (3)
- シリンダヘッドに対して近接又は離間するように摺動するピストンを備え、
前記ピストンの摺動運動をクランクシャフトの回転運動に変換するディーゼルエンジンにおいて、
前記クランクシャフトの回転によって駆動するサプライポンプと、
前記サプライポンプから圧送された燃料を貯えるレールと、
前記レールから供給された燃料を前記ピストンに形成された燃焼室に噴射するインジェクタと、を具備し、
前記レール及び前記インジェクタは、前記シリンダヘッドに固定される、ことを特徴とするディーゼルエンジン。 - 前記シリンダヘッドは、略直方体形状に形成され、
前記レールは、略円筒形状に形成されて、
前記レールは、その中心軸が前記シリンダヘッドの長手方向に対して平行に固定される、ことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジン。 - 前記レールは、前記シリンダヘッドの高さ方向に対して低い位置に設けられたブラケットによって支持される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディーゼルエンジン。
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JP2012164219A JP2014025359A (ja) | 2012-07-24 | 2012-07-24 | ディーゼルエンジン |
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---|---|
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---|---|---|---|
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