JPH11210488A - 燃料ポンプの保護装置 - Google Patents

燃料ポンプの保護装置

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JPH11210488A
JPH11210488A JP10015580A JP1558098A JPH11210488A JP H11210488 A JPH11210488 A JP H11210488A JP 10015580 A JP10015580 A JP 10015580A JP 1558098 A JP1558098 A JP 1558098A JP H11210488 A JPH11210488 A JP H11210488A
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fuel pump
engine
cooling water
pump
sound
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JP10015580A
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English (en)
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Takuji Sasada
卓司 笹田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M39/00Arrangements of fuel-injection apparatus with respect to engines; Pump drives adapted to such arrangements
    • F02M39/02Arrangements of fuel-injection apparatus to facilitate the driving of pumps; Arrangements of fuel-injection pumps; Pump drives
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2200/00Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
    • F02M2200/18Fuel-injection apparatus having means for maintaining safety not otherwise provided for
    • F02M2200/185Fuel-injection apparatus having means for maintaining safety not otherwise provided for means for improving crash safety

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両前部にディーゼルエンジン1を横置き
し、その前側に燃料ポンプ14を取付固定する場合に、
燃料ポンプ14の騒音の車室内への伝達を低減しつつ、
車両衝突時等の燃料ポンプ14への衝撃の低減によりそ
のダメージを低減する。 【解決手段】 横置きされたエンジン1に対し、その冷
却水を排出してエンジン1前側のラジエータ33に供給
するための剛性を持つ高温側冷却水パイプ34の後端部
を接続固定し、この冷却水パイプ34の前端側を燃料ポ
ンプ14の前側に延長して、この冷却水パイプ34によ
り燃料ポンプ14を保護する。また、エンジン1のシリ
ンダヘッドカバー5上方から燃料ポンプ14上方に亘る
範囲を覆う遮音カバー48を設け、この遮音カバー48
の後部をエンジン1のシリンダヘッドカバー5に、また
前部を冷却水パイプ34にそれぞれ支持し、燃料ポンプ
作動音の遮音カバー48への伝達や遮音カバー48の振
動びびり音の発生を抑制しつつ、燃料ポンプ14の作動
音を遮音カバー48によって減衰遮音する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に横置きされ
たエンジンに付設される燃料ポンプの保護装置に関する
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開平1―66439
号公報に示されるように、車両に搭載されるエンジンの
シリンダヘッドカバー(動弁室カバー)の上面に遮音カ
バーを取付固定し、この遮音カバーによってエンジン騒
音が車室内に侵入するのを抑えるようにしたものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディーゼル
エンジンにおいては、そのエンジンにより駆動される燃
料ポンプ(燃料噴射ポンプ)が付設されており、この燃
料ポンプをエンジンのクランク軸の回転に同期して作動
させることで、エンジンの気筒に燃料を噴射供給するよ
うになっている。
【0004】しかし、気筒内の燃焼室に直接燃料を噴射
供給するいわゆる直噴ディーゼルエンジンでは、副室に
燃料を噴射する副室式ディーゼルエンジンに比べ、その
燃料噴射圧が高いので、燃料ポンプが発する音(例えば
ポンプの電磁弁を制御するためのスピルバルブの着座音
等)も大きくなり、このポンプの作動音が騒音として車
室内に侵入するという問題がある。
【0005】そこで、車両にディーゼルエンジンをその
気筒列が車幅方向に沿うように横置きに搭載する場合に
おいて、その横置き型エンジンの前側(車室と反対側)
に燃料ポンプを、また後側(車室側)に、高温のために
燃料ポンプと同じ側に配置困難な排気系をそれぞれ位置
付けてエンジンを横置きすれば、上記燃料ポンプが車室
から離隔した位置に配置されるので、その騒音の車室へ
の伝達を低減することができる。
【0006】しかしながら、その反面、燃料ポンプが車
両の前側に位置するため、車両が前突により軽度に損傷
する軽衝突時や、走行中にエンジンルーム内に侵入した
飛石が燃料ポンプに当たる等の軽干渉時には、燃料ポン
プが直接に衝撃を受けて、そのダメージが大きくなると
いう別の問題が生じる。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記のように燃料ポンプを横置き型エ
ンジンの前側に配置するに当たり、その周辺部の構造を
特定することで、車両衝突時等の燃料ポンプへの衝撃を
低減するようにし、燃料ポンプの騒音の車室内への伝達
を低減しつつ、衝突時等での燃料ポンプのダメージを低
減することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明の解決手段では、エンジンに剛体部材の一
端部を固定し、この剛体部材の他端側をエンジン前側に
ある燃料ポンプの前側に延長して、この剛体部材により
燃料ポンプを前側から保護するようにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、車両
に、気筒列が車幅方向に沿うように搭載され、後側に排
気系が配置された横置きエンジンと、このエンジンの前
側部に設けられた燃料ポンプと、一端部が上記エンジン
に固定される一方、他端側部が上記燃料ポンプの前側位
置に延びる剛体部材とを備えたことを特徴としている。
【0010】上記の構成により、横置きされたエンジン
の前側部に燃料ポンプが設けられているので、この燃料
ポンプをエンジンの後側に設ける場合に比べ、燃料ポン
プの位置が車室から遠ざかることとなり、大きな作動音
を発する燃料ポンプであっても、その作動音が車室内に
伝達されるのを低減することができる。
【0011】そして、剛体部材の一端部が上記エンジン
に固定され、この剛体部材の他端側部は上記燃料ポンプ
の前側位置に延びているので、この剛体部材によって上
記燃料ポンプが前側から覆われることとなる。このた
め、燃料ポンプがエンジン前側にあるにも拘わらず、車
両の軽衝突時や走行中の飛石等による軽干渉時に、燃料
ポンプがその前側の剛体部材により保護されることにな
り、燃料ポンプのダメージが衝撃によって大きくなるの
を防止することができる。
【0012】請求項2の発明では、少なくともエンジン
のシリンダヘッドカバー上方から燃料ポンプ上方に亘る
範囲を覆う遮音カバーを設け、この遮音カバーの後部を
エンジンのシリンダヘッドカバーに支持する一方、前部
は上記剛体部材に支持する。
【0013】こうすれば、燃料ポンプの上側が遮音カバ
ーによって覆われるので、その燃料ポンプの作動音を遮
音カバーによって減衰遮音して、作動音が車室内に伝達
されるのをさらに有効に低減することができる。しか
も、上記遮音カバーの前部は剛体部材に支持され、燃料
ポンプには支持されていないので、この燃料ポンプの作
動音が遮音カバー自体に伝達されて該遮音カバーが音の
伝達部となることもない。さらに、遮音カバーが前後両
側でそれぞれエンジン及び剛体部材に支持され、従来例
のように片持ち支持構造ではないので、遮音カバーが走
行風等により振動してびびり音が発生することも抑える
ことができる。
【0014】請求項3の発明では、上記剛体部材は、燃
料ポンプの前面と略平行に延びる平行部が形成されるよ
うに湾曲している構造とする。このことで、燃料ポンプ
を剛体部材の平行部により確実に保護することができ
る。
【0015】請求項4の発明では、上記燃料ポンプはエ
ンジンのポンプ取付部に取り付けられている構造とす
る。そして、上記ポンプ取付部は前側に延長された延長
部を有していて、該延長部に剛体部材の前部を連結す
る。こうすると、剛体部材の前部がエンジンに対し、エ
ンジンのポンプ取付部の延長部にて固定されることにな
り、その剛体部材がエンジンから燃料ポンプの前側まで
延びて長いものであっても、その前部の固定により振動
を抑えて騒音源となるのを防止することができる。
【0016】請求項5の発明では、上記エンジンの前側
に車幅方向に延びる流体用パイプを配設し、この流体用
パイプが上記遮音カバーの前後中間部を当接状態で支持
している構造とする。すなわち、遮音カバーの前後中間
部が流体用パイプによって支持されるようになり、遮音
カバーの支持剛性を高めて、その走行風等による振動び
びり音の発生を抑えることができる。
【0017】請求項6の発明では、エンジンの前方にラ
ジエータが配設され、上記剛体部材は、エンジンと上記
ラジエータとを接続する冷却水パイプとする。このこと
で、特別の部材を別途に用いることなく、既存の冷却水
パイプにより剛体部材を構成しつつ、上記効果を得るこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図7において、1は本発明
の実施形態に係る4気筒直噴型ディーゼルエンジンであ
って、このエンジン1は4つの気筒2,2,…を有する
シリンダブロック3と、その上に組み付けられたシリン
ダヘッド4と、該シリンダヘッド4上面に組み付けられ
たシリンダヘッドカバー5と、シリンダブロック3の下
面に組み付けられたオイルパン6とを有する。各気筒2
内には、燃焼室を区画しかつクランク軸7に連結される
ピストン8が往復動可能に嵌挿され、この気筒2内の燃
焼室に燃料噴射ノズル9から燃料がダイレクトに噴射供
給されるようになっている。尚、図7中、10は吸気
弁、11は排気弁である。
【0019】そして、このエンジン1は、車両における
車室前部のエンジンルーム(いずれも図示せず)に、4
つの気筒2,2,…の列が車幅方向(左右方向)に沿う
ように横置きに搭載され、その前側にはエンジン1の各
気筒2内の燃焼室に吸気を供給する吸気系13と、エン
ジン1の右側に突出する回転軸14aを有していて、エ
ンジン1の各気筒2に対応する燃料噴射ノズル9に高圧
配管15を介して高圧燃料を圧送供給する燃料ポンプ1
4(燃料噴射ポンプ)とが配設されている一方、後側に
は気筒2内の燃焼室の排気ガスを排出するための排気系
17が配設されている。
【0020】エンジン1のクランク軸7の左右端部はエ
ンジン1から突出しており、図6に示すように、このク
ランク軸7の右端部には歯付プーリからなるクランクプ
ーリ19が回転一体に取付固定され、このクランクプー
リ19と、エンジン1に内蔵したウォータポンプ(図示
せず)の回転軸20aに取り付けた歯付プーリからなる
ウォータポンププーリ20と、エンジン1のカム軸21
の右端部に取り付けた歯付プーリからなるカムプーリ2
2と、上記燃料ポンプ14の回転軸14aに取り付けた
歯付プーリからなる燃料ポンププーリ23との間には歯
付ベルト24(タイミングベルト)が巻き掛けられてお
り、エンジン1のクランク軸7の駆動によりウォータポ
ンプ、カム軸21及び燃料ポンプ14をそれぞれ同期回
転させるようにしている。
【0021】また、エンジン1の前側には右端寄りに補
機としての発電用のオルタネータ26と空調機用のコン
プレッサ27(本体は図示せず)とが上側から下側に向
かって順に配列され、オルタネータ26の回転軸26a
にはVプーリからなるプーリ28が、またコンプレッサ
の回転軸27には同様のプーリ29がそれぞれ回転一体
に取付固定されている。これら両プーリ28,29と、
クランク軸7の右端部において上記クランクプーリ19
よりも外側(右端側)に取り付けた駆動プーリ30との
間にはVベルトからなる駆動ベルト31が巻き掛けられ
ており、これらのオルタネータ26及びコンプレッサの
補機類をもエンジン1により駆動する。
【0022】図2に示す如く、エンジン1前方の車両前
端部にラジエータ33が配設され、このラジエータ33
とエンジン1とは高温側(排出側)及び低温側(供給
側)の各冷却水パイプ34,35により接続されてい
る。すなわち、上記高温側の冷却水パイプ34は、その
後端部がエンジン1のシリンダヘッド4における右端部
に接続固定され(図6参照)、この冷却水パイプ34の
前端部はゴム製の冷却水ホース(図示せず)を介してラ
ジエータ33の上端部に接続されている。一方、低温側
の冷却水パイプ35は、その前端部がゴム製の冷却水ホ
ース(図示せず)を介してラジエータ33の下端部に接
続され、この冷却水パイプ35の後端部はエンジン1の
左側から後側に延びた後にシリンダブロック3の後端部
に接続固定されており、上記ウォータポンプの圧送によ
りエンジン1及びラジエータ33の間で冷却水を循環さ
せ、エンジン1で加熱された冷却水を高温側冷却水パイ
プ34によりラジエータ33に供給して該ラジエータ3
3で冷却するとともに、その低温となった冷却水を低温
側冷却水パイプ35を経てエンジン1に戻すようにして
いる。
【0023】そして、本発明の特徴として、上記高温側
冷却水パイプ34は金属製のもので剛体部材をなしてい
る。すなわち、図1及び図2に示すように、この冷却水
パイプ34の後端部はエンジン1に固定される一方、前
端側部は燃料ポンプ14の前側位置に延びている。さら
に詳しくは、高温側冷却水パイプ34は、エンジン1の
シリンダヘッド4における右端部に接続固定されている
後端部からエンジン1の右側面に沿って前側に延びた
後、湾曲部34aを経て左側に湾曲し、その湾曲部34
aから燃料ポンプ14の前側をそれと略平行になる平行
部34bを形成しながら左方向にさらに延び、この平行
部34bの左端から燃料ポンプ14の左端部から外れた
位置で前側に湾曲して冷却水ホースに接続されている。
また、上記高温側冷却水パイプ34における湾曲部34
aの外側側面には湾曲外側に突出するブラケット連結部
37が、また湾曲部34aの内側側面には上側に突出す
るカバー連結部39(図7参照)がそれぞれ一体に形成
され、この各連結部37,39にはそれぞれ上下方向に
貫通する取付孔38,40が形成されている。
【0024】また、上記燃料ポンプ14は、エンジン1
の前面右側部のシリンダブロック3及びシリンダヘッド
4に亘って例えば鋳鉄製のポンプブラケット42(ポン
プ取付部)を介して取付固定されている。このポンプブ
ラケット42は、図2〜図5に示す如く、エンジン1前
面に5つの取付部43,43,…(図4参照)にて締結
固定される基部42aと、この基部42aの右端部から
前側に延び、燃料ポンプ14の回転軸14aないしその
周縁部が左右方向に延びるように挿通される孔部44を
有するポンプ装着部42bとを備えてなり、ポンプ装着
部42bに燃料ポンプ14が取付固定されている。さら
に、上記ポンプ装着部42bは前側に延長された延長部
42cを有していて、該延長部42cの前端(図5で下
端)上面に、上記高温側冷却水パイプ34における湾曲
部34aのブラケット連結部37の貫通孔38に対応し
てボルト孔45が形成されており(図5参照)、図6に
示すように、このボルト孔45と冷却水パイプ34のブ
ラケット連結部37の貫通孔38とを一致させて両者に
スライドブッシュ(図示せず)を介して締結ボルト46
を挿通螺合することで、ポンプブラケット42(ポンプ
取付部)の延長部42cに冷却水パイプ34の前部が一
体的に連結されている。
【0025】さらに、上記エンジン1のシリンダヘッド
カバー5上方から燃料ポンプ14上方に亘る範囲(この
範囲を超えた範囲でもよい)には、その範囲を覆いかつ
音や振動の減衰性能を有する例えば樹脂製の遮音カバー
48が配設されている。この遮音カバー48は、図8〜
図10に示すように、周縁部に下側に垂れ下がったフラ
ンジ48cを基本的に有し、上方から見ると、図1又は
図8に示す如く、エンジン1のシリンダヘッドカバー5
の前後中央部からエンジン1の前面に至る範囲の上方を
左右方向に延びる本体部48aと、この本体部48aの
右側半部前縁から燃料ポンプ14の上方位置まで前側に
延びるポンプカバー部48bとからなる。そして、この
遮音カバー48の後部は、本体部48aの左右端部の2
つの後側支持部49,49にてエンジン1のシリンダヘ
ッドカバー5における左右端位置に支持されている一
方、前部は図7に示す如く、ポンプカバー部48bの前
端右側寄りの1つの前側支持部50にて上記高温側冷却
水パイプ34の湾曲部34a内側にあるカバー連結部3
9に支持されている。この各支持部49,50の支持構
造はいずれもフローティング支持であり、各支持部4
9,50は下側に凹陥する有底筒状のもので、その各々
の底部にはそれぞれスライドブッシュ52を嵌め込んだ
ボルト孔51が形成されており、図7に示すように、こ
のボルト孔51と、シリンダヘッドカバー5の取付孔5
a、又は冷却水パイプ34の湾曲部34a内側のカバー
連結部39における貫通孔40とを一致させて両者にス
ライドブッシュ52を通して締結ボルト53を挿通螺合
することで、遮音カバー48がシリンダヘッドカバー5
及び高温側冷却水パイプ34に対しフローティング状態
で一体的に支持されている。
【0026】また、図1、図9及び図10に示す如く、
エンジン1の前側には上記燃料ポンプ14とその上側の
遮音カバー48との間の高さ位置を左右方向(車幅方
向)に延びるパワーステアリング用の2本の油圧パイプ
55,55が配設されている。この両油圧パイプ55,
55は、パワーステアリング装置において油圧ポンプ及
びパワーシリンダ(いずれも図示せず)の間を接続する
作動油供給用及び戻し用のもので、共に本発明でいう流
体用パイプを構成している。そして、この両油圧パイプ
55,55は、遮音カバー48の前後中間部、具体的に
は本体部48aとポンプカバー部48bとの境界部分の
下側を左右方向に延び、この遮音カバー48の下側にあ
る部分の一部にはウレタン樹脂等の緩衝材56,56が
巻き付けられている。一方、図1に示すように、遮音カ
バー48の下面には上記油圧パイプ55,55に対応す
る部分に同様の緩衝材57(図1に斜線にて示す)が接
着され、この遮音カバー48下面の緩衝材57と、油圧
パイプ55,55に巻き付けられた緩衝材56,56と
は互いに当接しており、このことで油圧パイプ55,5
5が遮音カバー48の前後中間部を緩衝材56,57を
介して当接した状態で支持している。尚、図6、図9及
び図10に示すように、遮音カバー48周囲のフランジ
48cにおいて、上記油圧パイプ55,55に対応する
部分は切り欠かれている。
【0027】したがって、上記実施形態においては、デ
ィーゼルエンジン1が車両前部のエンジンルームに横置
きして搭載され、この横置きエンジン1の前側部に高圧
燃料圧送用の燃料ポンプ14がポンプブラケット42に
より取付固定されているので、この燃料ポンプ14をエ
ンジン1の後側に固定する場合よりもポンプ位置が車室
から遠ざかることとなり、大きな作動音を発する直噴デ
ィーゼルエンジン用の燃料ポンプ14であっても、それ
が車室内に伝達されるのを低減して車室騒音レベルを下
げるとができる。
【0028】また、エンジン1とその前方に配置された
ラジエータ33とを接続する高温側冷却水パイプ34の
後端部が上記エンジン1のシリンダヘッドの右側面に接
続固定され、この高温側冷却水パイプ34の前側部は上
記燃料ポンプ14の前側位置に延びているので、この高
温側冷却水パイプ34によって上記燃料ポンプ14が前
側から覆われることとなる。しかも、上記高温側冷却水
パイプ34は燃料ポンプ14の前面と略平行になるよう
に湾曲していて、その燃料ポンプ14の前側に平行部3
4bが形成されているので、この高温側冷却水パイプ3
4の平行部34bにより燃料ポンプ14がさらに確実に
覆われることになる。このため、燃料ポンプ14がエン
ジン1前側にあるにも拘わらず、車両の軽衝突時や走行
中の飛石等による軽干渉時に、燃料ポンプ14がその前
側の高温側冷却水パイプ34の平行部34bにより保護
されることになり、燃料ポンプ14のダメージが衝撃に
よって大きくなるのを防止することができる。
【0029】そのとき、上記高温側冷却水パイプ34
は、エンジン1とラジエータ33とを接続するものであ
るので、特別の部材を別途に用いることなく、既存の冷
却水パイプ34を用いつつ、上記燃料ポンプ14の保護
効果を得ることができる。
【0030】また、少なくともエンジン1のシリンダヘ
ッドカバー5上方から燃料ポンプ14上方に亘る範囲が
樹脂製の遮音カバー48により覆われているので、燃料
ポンプ14の作動音を遮音カバー48によって減衰遮音
して、ポンプ作動音が車室内に伝達されるのをさらに有
効に低減することができる。
【0031】しかも、この遮音カバー48の後部がエン
ジン1のシリンダヘッドカバー5に左右2箇所で支持さ
れている一方、前部が高温側冷却水パイプ34に1箇所
で支持されており、この遮音カバー48前部は燃料ポン
プ14自体に支持されていないので、この燃料ポンプ1
4の作動音が遮音カバー48に伝達されて該遮音カバー
48が音の伝達部となることはない。
【0032】さらに、遮音カバー48は前後両側部でそ
れぞれエンジン1及び冷却水パイプ34に支持されてい
るので、例えば後側部のみで片持ち支持する場合のよう
に遮音カバー48が走行風等により振動してびびり音が
発生することもない。
【0033】また、上記燃料ポンプ14をエンジン1に
取付固定するポンプブラケット42に前側への延長部4
2cが形成され、この延長部42cに高温側冷却水パイ
プ34における湾曲部34a外側のブラケット連結部3
7が連結されているので、高温側冷却水パイプ34の前
部がエンジン1にポンプブラケット42にて連結固定さ
れることになる。それ故、たとえ、エンジン1から燃料
ポンプ14の前側を経てラジエータ33に至るために高
温側冷却水パイプ34の長さが長くて振動を起こし易い
パイプであるにも拘わらず、その振動を抑えて騒音源と
なるのを防止することができる。
【0034】また、上記エンジン1の前側に車幅方向に
延びるパワーステアリング用の2本の油圧パイプ55,
55が配置され、この油圧パイプ55,55が上記遮音
カバー48の前後中間部を緩衝材56,57を介して当
接状態で支持しているので、樹脂製で膜振動し易い遮音
カバー48の支持剛性を全体で高めて、その走行風等に
よる振動びびり音の発生を抑えることができる。
【0035】尚、上記実施形態では、燃料ポンプ14の
前側に高温用冷却水パイプ34を配置し、この冷却水パ
イプ34により燃料ポンプ14を保護するようにしてい
るが、この冷却水パイプ34以外の剛体部材を別途に設
けて使用することもできる。しかし、既存の部材を使用
できて部品延数を低減できる点で、上記冷却水パイプ3
4を用いるのが望ましい。
【0036】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明によ
ると、車両に、燃料ポンプが設けられたエンジンを横置
きする場合に、エンジンに剛体部材の一端部を固定し、
この剛体部材の他端側をエンジン前側にある燃料ポンプ
の前側に延長して、この剛体部材により燃料ポンプを保
護するようにしたことにより、燃料ポンプのエンジン前
側配置により、その作動音が騒音となって車室内に伝達
されるのを低減しながら、剛体部材によって燃料ポンプ
を前側から覆い、車両の軽衝突時や走行中の飛石等によ
る軽干渉時に対し燃料ポンプを剛体部材により保護して
衝撃を低減することができ、よって、燃料ポンプ騒音の
車室への伝達の低減と燃料ポンプのダメージ低減との両
立を図ることができる。
【0037】請求項2の発明によると、少なくともエン
ジンのシリンダヘッドカバー上方から燃料ポンプ上方に
亘る範囲を覆う遮音カバーを設け、この遮音カバーの後
部をエンジンのシリンダヘッドカバーに、また前部を剛
体部材にそれぞれ支持したことにより、燃料ポンプ作動
音の遮音カバーへの伝達による遮音カバーからの騒音や
遮音カバーの走行風等による振動びびり音の発生を抑制
しつつ、燃料ポンプの作動音を遮音カバーによって減衰
遮音して、燃料ポンプ騒音の車室への伝達のより一層の
低減を図ることができる。
【0038】請求項3の発明によると、上記剛体部材を
湾曲させて、燃料ポンプの前面と略平行に延びる平行部
を形成したことにより、燃料ポンプの保護のより一層の
確実化を図ることができる。
【0039】請求項4の発明によると、燃料ポンプをエ
ンジンに取り付けるポンプ取付部を前側に延長し、この
延長部に剛体部材の前部を連結したことにより、剛体部
材の前部をエンジンに取付固定でき、長い剛体部材であ
ってもその振動を抑えて騒音源となるのを防止できる。
【0040】請求項5の発明によると、エンジンの前側
に車幅方向に延びる流体用パイプを配設し、この流体用
パイプにより遮音カバーの前後中間部を当接支持したこ
とにより、遮音カバーの前後中間部を流体用パイプによ
り支持して、その走行風等による振動びびり音の発生を
抑えることができる。
【0041】請求項6の発明によると、上記剛体部材
を、エンジンとエンジン前方に配置されるラジエータと
を接続する冷却水パイプとしたことにより、既存の冷却
水パイプで剛体部材を構成しつつ、上記効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態においてエンジン前側部分の
各部材の配置状態を示す拡大平面図である。
【図2】エンジンに対する燃料ポンプ及びラジエータの
配置関係を示す平面図である。
【図3】ポンプブラケット及びそのエンジンへの取付状
態を車両の右側から見た状態で示す側面図である。
【図4】ポンプ取付ブラケットを車両の前側から見た状
態で示す正面図である。
【図5】ポンプ取付ブラケットを車両の上側から見た状
態で示す平面図である。
【図6】エンジンを補機類と共に車両の右側から見た状
態で示す側面図である。
【図7】エンジンに対する燃料ポンプの配置構造を車両
の右側から見た状態で示す一部破断側面図である。
【図8】遮音カバーの拡大平面図である。
【図9】遮音カバーを車両の右側から見た状態で示す側
面図である。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3 シリンダブロック 4 シリンダヘッド 5 シリンダヘッドカバー 13 吸気系 17 排気系 33 ラジエータ 34 高温側冷却水パイプ(剛体部材) 34a 湾曲部 34b 平行部 37 ブラケット連結部 39 カバー連結部 42 ポンプブラケット(ポンプ取付部) 42c 延長部 48 遮音カバー 55 油圧パイプ(流体用パイプ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に、気筒列が車幅方向に沿うように
    搭載され、後側に排気系が配置された横置きエンジン
    と、 上記エンジンの前側部に設けられた燃料ポンプと、 一端部が上記エンジンに固定される一方、他端側部が上
    記燃料ポンプの前側位置に延びる剛体部材とを備えたこ
    とを特徴とする燃料ポンプの保護装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の燃料ポンプの保護装置におい
    て、 少なくともエンジンのシリンダヘッドカバー上方から燃
    料ポンプ上方に亘る範囲を覆う遮音カバーが設けられ、 上記遮音カバーの後部がエンジンのシリンダヘッドカバ
    ーに支持されている一方、前部は剛体部材に支持されて
    いることを特徴とする燃料ポンプの保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の燃料ポンプの保護装置
    において、 剛体部材は、燃料ポンプの前面と略平行に延びる平行部
    が形成されるように湾曲していることを特徴とする燃料
    ポンプの保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの燃料ポンプの
    保護装置において、 燃料ポンプはエンジンのポンプ取付部に取り付けられて
    おり、 上記ポンプ取付部は前側に延長された延長部を有してい
    て、該延長部に剛体部材の前部が連結されていることを
    特徴とする燃料ポンプの保護装置。
  5. 【請求項5】 請求項2の燃料ポンプの保護装置におい
    て、 エンジンの前側に車幅方向に延びる流体用パイプが配設
    され、 上記流体用パイプは、遮音カバーの前後中間部を当接状
    態で支持していることを特徴とする燃料ポンプの保護装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの燃料ポンプの
    保護装置において、 エンジンの前方にラジエータが配設されており、 剛体部材は、エンジンと上記ラジエータとを接続する冷
    却水パイプであることを特徴とする燃料ポンプの保護装
    置。
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