JP2003227346A - エンジン補機取付構造 - Google Patents

エンジン補機取付構造

Info

Publication number
JP2003227346A
JP2003227346A JP2002029014A JP2002029014A JP2003227346A JP 2003227346 A JP2003227346 A JP 2003227346A JP 2002029014 A JP2002029014 A JP 2002029014A JP 2002029014 A JP2002029014 A JP 2002029014A JP 2003227346 A JP2003227346 A JP 2003227346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boss
alternator
engine
water pump
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002029014A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Inoue
康 井上
Arata Matsue
新 松江
Takashi Ozuru
孝 大鶴
Ichiro Hirose
一郎 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2002029014A priority Critical patent/JP2003227346A/ja
Publication of JP2003227346A publication Critical patent/JP2003227346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 横置きエンジンの一端部側にウォータポンプ
及びオルタネータを車両前後方向の前方側でシリンダブ
ロックに直付けで取り付けることを第1の課題とし、上
記一端部側にウォータポンプ及びオルタネータを取り付
けたときに、ウォータポンプ及びオルタネータがベルト
張力の変動等によって振動するのを防止することを第2
の課題とする。 【解決手段】 横置きエンジン1の端面1aにおける車
両前方側にウォータポンプ5を配置すると共に、車両前
方側の側面1bにおける端面1a側にオルタネータ6を
配置する。シリンダブロック2における無端ベルト10
側の端面2aにポンプ5用のボス43を設けると共に、
側面2bに、オルタネータ6用のボス51をボス43に
近接して設け、ボス43はエンジン1の長手方向に指向
し、ボス51はポンプ5に作用するベルト張力Aの方向
にほぼ指向する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに補機を
直付けする場合のエンジン補機取付構造、詳しくはクラ
ンク軸により無端ベルトを介して駆動される補機をシリ
ンダブロックに直付けする場合のエンジン補機取付構造
に関し、エンジンの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】エンジンには、電気系統で使用する交流
電流を発生するオルタネータや、エンジン冷却水をウォ
ータジャケットに循環させるウォータポンプ等の各種の
補機が装備される。これらの補機は、一般に、上記エン
ジン本体を構成するシリンダブロックに取り付けられ、
クランク軸との間に張設された無端ベルトを介して、ク
ランク軸の回転により駆動される。
【0003】これらの補機の取付構造として、例えば、
特開平9−280068号公報に、車体前方に傾斜した
横置きスラントエンジンにおいて、シリンダブロックの
一端部に、オルタネータやウォータポンプ等の複数の補
機を配設すると共に、これらの補機の各駆動軸とクラン
ク軸との間に無端ベルトを張設したものが開示されてい
る。
【0004】その場合に、上記シリンダブロックにおけ
る斜め上方を向いた車両後方側の側面に、ウォータポン
プは直接、またオルタネータはブラケットを介して、こ
れらが上下に配設されており、これによりこれらの補機
がステアリングボックスやデフと干渉しないレイアウト
を実現している。
【0005】しかしながら、上記補機類が車両後方側の
側面に配置されていると、前方からの圧力でエンジンが
後方に移動してきたときに、上記補機類がダッシュボー
ドを突き破って車室内に侵入する虞が、車両前方側の側
面に配置されている場合より高くなる。また、グリルか
らの冷却風がオルタネータにまで到達しにくくなり、オ
ルタネータの冷却効果が低下する。
【0006】また、ブラケット等を介して補機類を固定
すると、ブラケット等の部品が余計に必要となって部品
数が増加し、コストが高くなる。また、補機類には、常
にベルトの張力が作用しているから、該ベルトの張力で
その張力方向に該補機が引張られると共に、この張力が
エンジン回転の変動等によって変動すると、該補機に振
動が生じる。そして、これらの補機が取り付けられてい
る部位の剛性が低いと、この振動が大きくなり易い。そ
れ故、この公報に記載のエンジンのようにオルタネータ
等の大型の補機がブラケットを介して取り付けられる
と、取付剛性の低さにより、張力変動の影響が生じ易く
なって、補機が振動を生じ易くなる。
【0007】そこで、これらの補機類を車体前後方向の
前側に配置すると共に、ブラケットを介さずにシリンダ
ブロックの一端面に直に取り付けることが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記端
面の面積は限られているうえ、ウォータポンプやオルタ
ネータだけでなく他にも多くの補機が取り付けられるか
ら、これらの大きな補機を、一端面に直付けで取り付け
るのは実際には困難である。
【0009】また、これらの補機を一端側に集中させて
取り付けた場合、該補機のプーリと、上記ベルトとの接
触面積を十分に確保するために、ベルトを例えばS字状
に大きく蛇行させながら、複数のプーリ間に巻き掛けな
ければならないが、その場合、前述のベルトの張力の影
響がより顕著となって、振動の問題がより大きくなるの
である。
【0010】そこで、本発明は、横置きエンジンにおい
て、直付けで、ウォータポンプ及びオルタネータをエン
ジンの一端部側でかつ車両前方側に集中して直付けする
ことを第1の課題とし、上記一端部側にウォータポンプ
及びオルタネータを取り付けたときに、ウォータポンプ
及びオルタネータがベルト張力の変動等によって振動す
るのを防止することを第2の課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1に記載の発明は、横置きエンジンに複数の補機を直付
けする構造であって、エンジンの一方の端面における車
両前方側にウォータポンプを配置すると共に、車両前方
側の側面における上記ウォータポンプを取り付けた端面
側にオルタネータを配置することを特徴とする。
【0012】この発明によれば、ウォータポンプとオル
タネータとをエンジンの端面と側面とに分けて配置した
から、それぞれを直付けしても、ウォータポンプ及びオ
ルタネータをエンジンの一端部側でしかも車両前方側に
集中させることができる。これによれば、前方からの圧
力でエンジンが後方に移動してきたときに、上記オルタ
ネータやウォータポンプ等の補機類が例えばダッシュボ
ードを突き破って車室内に侵入する虞が、車両後方側の
側面に配置されている場合より低くなる。
【0013】そして、オルタネータを車両前方側の側面
に設けたので、走行時に車両前方側からの冷却風が到達
し易くなり、オルタネータの冷却効果が向上する。
【0014】加えて、ウォータポンプ及びオルタネータ
を直付けするから、例えばブラケット等の部品が余計に
必要なく、コストが削減される。また、ブラケットを用
いず直付けするから、取付剛性が低下せず振動も抑制さ
れる。
【0015】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、車両後方側の側面に排気通路が
取り付けられていることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、排気通路が車両後方側
の側面に、オルタネータから離れて取り付けられるの
で、車両前方側のオルタネータに排気熱が伝達されにく
く、オルタネータの冷却効果が一層向上する。
【0017】また、一般に、排気通路の下流にはエンジ
ンよりも車両後方側で排気浄化装置が設けられるが、排
気通路がエンジンの車両後方側の側面に取り付けられた
ことによって、エンジンの車両前方側の側面に取り付け
られた場合に比べて、排気浄化装置までの排気通路が短
縮され、その排気通路から逃げる熱が減少して、効率よ
く排気浄化装置を活性化させることができる。
【0018】そして、請求項3に記載の発明は、エンジ
ンのシリンダブロックに、クランク軸により無端ベルト
を介して駆動される補機を取り付ける構造であって、上
記シリンダブロックにおける上記ベルトが張設された側
の端部に、ウォータポンプ及びオルタネータのうちの一
方が取り付けられる第1のボスが設けられていると共
に、該第1のボスに近い方の側面に、該側面から突出
し、上記ウォータポンプ及びオルタネータのうちの他方
が取り付けられる第2のボスが、上記第1のボスに近接
して設けられており、上記第1のボスはエンジン長手方
向に指向し、上記第2のボスは上記第1のボスに取り付
けられた補機に作用するベルト張力の方向にほぼ指向す
ることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、第1のボス近傍の剛性
が、該第1のボスに近接して設けられた第2のボスによ
り高められる。
【0020】すなわち、ウォータポンプ及びオルタネー
タのうちの第1のボスに取り付けられた補機(以下、第
1の補機という)には、該第1の補機に張設された無端
ベルトによる張力が作用するが、本発明では上記補機の
うちの他方の補機を取り付ける第2のボスを、上記第1
のボスに近接させると共にこの張力の方向に指向させて
設けたから、該第2のボスにより上記ベルト張力に対抗
することができ、該ベルト張力の変動により第1の補機
が振動するのが効果的に抑制される。
【0021】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の発明において、第2のボスから、該第2のボス
が設けられた側面に沿って、第1のボスが設けられた端
部の他端側に向って延びるリブが設けられていることを
特徴とする。
【0022】この発明によれば、リブにより第2のボス
近傍の剛性がさらに向上する。すなわち、第1の補機に
は張設された無端ベルトによる張力がつねに作用してい
るから、この張力により、第1のボスに挿通された第1
の補機取付用軸部材(例えばボルト)には、該軸部材を
ほぼベルト張力方向に倒れ込ませようとするモーメント
が作用するが、この発明では、第1のボスが設けられた
端部の他端側に向って延び、上記モーメントに対抗し得
るリブを設けたから、該第1のボス近傍の剛性がさらに
高まって上記の倒れ込ませようとするモーメントが堅固
に受け止められ、ベルトの張力による影響が一層抑制さ
れて、振動が効果的に低減される。
【0023】そして、請求項5に記載の発明は、請求項
3または請求項4に記載の発明において、第2のボスが
設けられた側面における該第2のボスとほぼ同一高さ位
置に他の複数のボスが設けられていると共に、これら他
の複数のボスを連結し、第2のボスが設けられた側とは
反対側の端部に向って延びる第2のリブが設けられてい
ることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、第2のボスが設けられ
た側面の剛性が向上し、第1のボスに挿通された第1の
補機取付用軸部材をベルト張力方向に倒れ込ませるよう
とするモーメントをより一層確実に受け止めることがで
きる。すなわち、第1のボスに挿通された上記第1の軸
部材を張力方向に倒れ込ませるようとするモーメント
は、シリンダブロック側面を外側あるいは内側にたわま
せて湾曲させるような力として作用し、張力変動が生じ
ると該側面を振動させることとなるが、本発明では、第
2のリブにより該側面が補強されているので、剛性が向
上して上記振動が抑制される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0026】図1、図2に示すように、本実施の形態に
係るエンジン1は、矢印Xで示す方向が車両前方側とさ
れ、車体前部で横置きされた直列4気筒エンジンであ
り、シリンダブロック2と、該シリンダブロック2の上
方に取り付けられたシリンダヘッド3と、シリンダブロ
ック3の下方に取り付けられたオイルパン4とを有す
る。
【0027】図1に示す該エンジン1の一方の端部(よ
り具体的には運転席から見て右側の端部)には、ウォー
タポンプ5、オルタネータ6、図示しないオートテンシ
ョナが配設されており、ウォータポンプ5の駆動軸には
プーリ5aが、オルタネータ6の駆動軸にはプーリ6a
が、オートテンショナの回転軸にはプーリ7aが取り付
けられている。これらのプーリのうちのプーリ5a,6
a,7aと、クランク軸9に取り付けられた2連式のク
ランクプーリ9aのうちの一方との間には無端ベルト1
0が巻き掛けられている。そして、エンジン1が作動し
て上記クランク軸9が回転すると、クランクプーリ9
a、無端ベルト10、各補機のプーリ5a,6aを介し
て、上記ウォータポンプ5、オルタネータ6が駆動され
るようになっている。
【0028】その場合に、図2に示すように、上記ウォ
ータポンプ5は、エンジン1の右端面1aにおける車両
前方側に配置され、上記オルタネータ6は、エンジン1
の車両前方側の側面1bにおける上記ウォータポンプ5
が取り付けられた右端面1a側に、ウォータポンプ5に
近接して配置されている。
【0029】これによれば、ウォータポンプ5とオルタ
ネータ6とをエンジン1の右端面1aと側面1bとに分
けて配置したから、それぞれを直付けしても、ウォータ
ポンプ5及びオルタネータ6をエンジン1の一端部側で
しかも車両前方側に集中させることができる。これによ
れば、前方からの圧力でエンジン1が後方に移動してき
たときに、上記ウォータポンプ5やオルタネータ6等の
補機類がエンジン1の車両後方側のダッシュボードを突
き破って車室内に侵入する虞が、車両後方側の側面1c
に配置されている場合より低くなる。
【0030】また、オルタネータ6をエンジン1の車両
前方側の側面1bに設けたので、走行時に車両の前部に
設けられたグリル等から進入した冷却風が到達し易くな
り、オルタネータ6の冷却効果が向上する。
【0031】加えて、ウォータポンプ5及びオルタネー
タ6を直付けするから、例えばブラケット等の部品が余
計に必要なく、コストが削減される。また、ブラケット
を用いないから、振動も抑制される。
【0032】また、図1に示すように、エンジン1の車
両前方側の側面1bの上部には、吸気マニホルド12が
取り付けられ、車両後方側の側面1cの上部には、排気
マニホルド13が取り付けられている。
【0033】これによれば、排気マニホルド13が車両
後方側の側面1cに、オルタネータ6から離れて取り付
けられるので、車両前方側のオルタネータ6に排気熱が
伝達されにくく、オルタネータ6の冷却効果が一層向上
する。
【0034】また、一般に、排気マニホルド13の下流
の排気通路にはエンジン1よりも車両後方側で排気浄化
装置が設けられるが、排気マニホルド13がエンジン1
の車両後方側の側面1cに取り付けられたことによっ
て、エンジン1の車両前方側の側面1bに取り付けられ
た場合に比べて、上記排気通路が短縮され、その分排気
通路から逃げる熱が減少して、効率よく排気浄化装置を
活性化させることができる。
【0035】図2に示すように、このエンジン1のシリ
ンダブロック2には4つのシリンダボア21…21が列
状に設けられ、これらのシリンダボア21…21は隔壁
22…22で仕切られている。シリンダボア21…21
の近傍には、シリンダヘッド3をシリンダブロック2に
固定するための複数のネジ孔23…23と、オイルをド
レンする複数のオイルドレン通路24…24と、冷却水
が流通する複数の通路25…25とが設けられている。
【0036】また、図3に示すように、シリンダブロッ
ク2の下部には、アーチ状に広かり形成されたスカート
部26が設けられていると共に、該スカート部26内の
上記隔壁22…22の下部には、半円状に切り欠かれた
半円孔27…27が設けられている。これらの半円孔2
7…27が設けられた隔壁22…22には、半円孔27
…27とは逆向きの半円孔を有する図示しないベアリン
グキャップがボルト等で上記隔壁22…22に締結され
て軸受部が構成され、該軸受部でクランク軸9が回動可
能に支持される。そして、該クランク軸9によって、上
記シリンダボア21…21内での図示しないピストンの
図2における奥方向と手前方向との間での往復動が、こ
のクランク軸9の回転に変換して出力される。
【0037】また、図4に示すように、シリンダブロッ
ク2における車両前方側の側面2bには、補機類を取り
付けるためのネジ孔を有する複数のボス31…31(符
号は一部にだけ記載)が突出している。これらのボス3
1…31間にはこれらのボス31…31を強固に支持
し、該前方側面2bの剛性を高めるためのリブ32…3
2が必要に応じて設けられている。なお、ボス31…3
1間を連結する個所以外にも必要に応じてリブ32…3
2が設けられている。
【0038】次に、このシリンダブロック2へのウォー
タポンプ5及びオルタネータ6の取付構造について説明
する。
【0039】図3に示すように、シリンダブロック2に
おける右端面2aの上部で車両前方側には、ウォータポ
ンプ5が嵌合されるウォーターポンプ取付孔41と、ウ
ォータポンプ5のフランジ部5b(図5参照)を取り付
けるためのネジ孔42a,43a,44aを有するウォ
ータポンプ取付用ボス42,43,44とが設けられて
いる。
【0040】また、図4に示すように、シリンダブロッ
ク2の車両前方側の側面2bの右端面2a側には、該前
方側面2bから突出し、ネジ孔51a,52a,53a
を有するオルタネータ取付用ボス51,52,53が、
シリンダブロック2と一体で形成されている。
【0041】その場合に、図5に示すように、上記ウォ
ータポンプ取付用のボス43のネジ孔43aは、オルタ
ネータ取付用ボス51に近接して、詳しくはオルタネー
タ取付用ボス51の基部近傍に設けられている。また、
上記ボス43のネジ孔43aは、エンジン1の長手方向
に指向し、上記オルタネータ取付用ボス51のネジ孔5
1aは、図1、図2、図5に矢印Aで示すウォータポン
プ5に作用する無端ベルト10の張力の方向に指向して
おり、両ネジ孔43a,51aが平面視で直交した状態
で配置されている。その場合に、図5における紙面奥側
にネジ孔51aが位置し、紙面手前側にネジ孔43aが
位置している(図3参照)。
【0042】そして、シリンダブロック2の右端面2a
に上記ウォータポンプ5のフランジ部5bが当接した状
態で、ボス43のネジ孔43aにボルト61が螺合され
ることによってウォータポンプ5が固定され、また、オ
ルタネータ取付用ボス51の先端面に上記オルタネータ
6のボス部6bが当接した状態で、ボス51のネジ孔5
1aにボルト62が螺合されることによってオルタネー
タ6が固定される。
【0043】これによれば、ウォータポンプ5取付用の
ボス43近傍の剛性が、該ボス43に近接して設けられ
たオルタネータ取付用のボス51により高められる。
【0044】すなわち、ウォータポンプ5には、該ウォ
ータポンプ5のプーリ5aに張設された無端ベルト10
による方向Aへの張力が作用するが、本発明ではボス5
1を、ボス43に近接させると共に上記張力の方向Aに
指向させて設けたから、該オルタネータ取付用のボス5
1により上記ベルト張力に対抗することができ、該ベル
ト張力の変動によりウォータポンプが振動するのが効果
的に抑制される。
【0045】また、このオルタネータ取付用ボス51に
は、該ボス51が設けられたシリンダブロック2の前方
側面2bに沿って延びるリブ71が設けられている。該
リブ71は、ウォータポンプ取付用ボス43が設けられ
た右端部2aから左端部に向って延びる。
【0046】これによれば、リブ71によりボス51近
傍の剛性がさらに向上する。すなわち、ウォータポンプ
5には張設された無端ベルト10による張力が作用して
いるから、この張力により、該ウォータポンプ5を固定
するボス43に螺合されたボルト61には、該ボルト6
1をほぼ矢印B方向に倒れ込ませるようとするモーメン
トが作用するが、この実施の形態では、ボス43が設け
られた右端部から左端部に向って延びる上記リブ71を
設けたから、該ボス43近傍の剛性がさらに高まって上
記の倒れ込ませようとするB方向のモーメントが堅固に
受け止められ、ベルト10の張力による影響が一層抑制
されて、振動が効果的に低減される。
【0047】そして、図4に示すように、このオルタネ
ータ取付用ボス51が設けられた前方側面2bにおける
このボス51とほぼ同一高さ位置に、シリンダブロック
2の前方側面2bから突出し、他の補機類が取り付けら
れるボス81,82,83が設けられている。また、こ
れらのボス81,82,83を連結する第2のリブ8
4,85,86,87が設けられている。これら第2の
リブ84,85,86,87は、オルタネータ取付用5
1ボスが設けられた右端部から反対側の左端部に向って
延びる。
【0048】これによれば、オルタネータ取付用のボス
51が設けられた前方側面2bの剛性が向上し、ウォー
タポンプ取付用のボス43に螺合されたボルト61をベ
ルト10の張力方向に倒れ込ませるようとする上記モー
メントをより一層確実に受け止めることができる。すな
わち、このボス43に螺合されたボルト61を張力方向
に倒れ込ませるようとするモーメントは、前方側面2b
を外側あるいは内側にたわませて湾曲させるような力と
して作用し、張力変動が生じると該前方側面2bを振動
させることとなるが、本実施の形態では、第2のリブ8
4,85,86、87により該前方側面2bが補強され
ているので、剛性が向上して上記振動が抑制される。
【0049】また、前方側面2bにおける、上記リブ7
1と第2のリブ84との間には、これらとほぼ同一高さ
位置で、環状のリブ状とされた他の補機の取付部88が
設けられて、該取付部88近傍の剛性が高められてい
る。
【0050】これによれば、前方側面2bは、右端面2
a側から反対の左端面側まで、リブ71、取付部88、
リブ84,85,86,87で連続的に補強されるか
ら、より一層該側面2bの剛性が向上して、振動がさら
に抑制される。
【0051】また、上記オルタネータ取付用のボス51
からは、上記左端面側に延びるリブ71以外に、上下方
向にリブ72,73が延びており、これらのリブ72,
73によりオルタネータ6取付用のボス51近傍の剛性
がさらに高められている。また、該ボス51の左下側の
ボス52からは、リブ74、75、76、77がほぼ十
字状に延びており、これらのリブ74〜77により該ボ
ス52近傍の剛性が高められている。そして、これらの
リブのうち左端面に向って延びるリブ76は右下側の上
記ボス53に接続されており、該リブ76により右下側
のボス53近傍の剛性が向上する。すなわち、これらの
リブ71〜77によれば、オルタネータ取付用ボス5
1,52,53近傍の剛性がさらに向上して、オルタネ
ータ6がより堅固に固定され、上記振動がより抑制され
る。
【0052】なお、本発明は、エンジンのシリンダブロ
ックに、オルタネータ及びウォータポンプを取り付ける
ものであるが、本発明の技術は、これらの補機に限ら
ず、クランク軸の回転により無端ベルトを介して駆動さ
れる補機類全般をエンジンに取り付ける場合に適用可能
である。
【0053】また、上記実施の形態では、エンジンを横
置きエンジンとしたが、シリンダブロックへの補機の取
付構造(ボス、リブ等の構造)に関しては、横置きエン
ジンに限定されるものではなく、縦置き等にも適用可能
である。
【0054】そして、上記実施の形態では、エンジンを
直列4気筒エンジンとしたが、例えば3気筒や5気筒等
の気筒数の異なるエンジンの場合でも適用できるのはい
うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、横置き
エンジンにおいて、ウォータポンプとオルタネータとを
端面と側面とに分けて配置することにより、それぞれを
直付けしても、ウォータポンプ及びオルタネータをエン
ジンの一端部側に集中させることができる。これによれ
ば、前方からの圧力でエンジンが後方に移動してきたと
きに、上記オルタネータやウォータポンプ等の補機類が
例えばダッシュボードを突き破って車室内に侵入する虞
が、車両後方側の側面に配置されている場合より低くな
る。また、オルタネータをエンジンの車両前方側の側面
に設けたので、走行時に車両前方側から冷却風が到達し
易くなり、オルタネータの冷却効果が向上する。加え
て、ウォータポンプ及びオルタネータを直付けするか
ら、例えばブラケット等の部品が余計に必要なく、コス
トが削減される。また、ブラケットを用いず直付けする
から、取付剛性が低下せず振動も抑制される。
【0056】また、ウォータポンプ及びオルタネータの
うちの一方が取り付けられる第1のボスに近接して、シ
リンダブロックの側面から突出し、他方の補機が取り付
けられる第2のボスを設けたことによって、第1のボス
近傍の剛性が、第2のボスにより高められる。そして、
この第1のボスをエンジン長手方向に指向させ、上記第
2のボスを上記第1のボスに取り付けられた補機に作用
するベルト張力の方向にほぼ指向させることによって、
このベルト張力に対抗することができ、該ベルト張力の
変動により上記第1のボスに取り付けられた補機が振動
するのが効果的に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るエンジンの右端面
の概略図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係るシリンダブロック
の平面図である。
【図3】 図2のア方向からの矢視図である。
【図4】 図2のイ方向からの矢視図である。
【図5】 オルタネータ取付用ボス近傍を図3のウ方向
から拡大矢視した図である。
【符号の説明】
1 エンジン 1a 右端面(ウォータポンプを取り付けた端
面) 1b 前方側面(車両前方側の側面) 2 シリンダブロック 2a 右端面(シリンダブロックにおける無端
ベルトが張設された側の端面) 2b 前方側面(シリンダブロックの一方の側
面) 5 ウォータポンプ 6 オルタネータ 9 クランク軸 10 無端ベルト 43 ウォータポンプ取付用ボス(第1のボ
ス) 51 オルタネータ取付用ボス(第2のボス) 71 リブ(第2のボスから該第2のボスが設
けられた側面に沿って、第1のボスが設けられた端部の
他端側に向って延びるリブ) 81,82,83 ボス(他の複数のボス) 84,85,86,87 リブ(第2のリブ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大鶴 孝 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 広瀬 一郎 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3G024 AA38 AA39 BA29 DA18 EA05 GA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横置きエンジンに複数の補機を直付けす
    る構造であって、エンジンの一方の端面における車両前
    方側にウォータポンプを配置すると共に、車両前方側の
    側面における上記ウォータポンプを取り付けた端面側に
    オルタネータを配置することを特徴とするエンジン補機
    取付構造。
  2. 【請求項2】 車両後方側の側面に排気通路が取り付け
    られていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    補機取付構造。
  3. 【請求項3】 エンジンのシリンダブロックに、クラン
    ク軸により無端ベルトを介して駆動される補機を取り付
    ける構造であって、上記シリンダブロックにおける上記
    ベルトが張設された側の端部に、ウォータポンプ及びオ
    ルタネータのうちの一方が取り付けられる第1のボスが
    設けられていると共に、該第1のボスに近い方の側面
    に、該側面から突出し、上記ウォータポンプ及びオルタ
    ネータのうちの他方が取り付けられる第2のボスが、上
    記第1のボスに近接して設けられており、上記第1のボ
    スはエンジン長手方向に指向し、上記第2のボスは上記
    第1のボスに取り付けられた補機に作用するベルト張力
    の方向にほぼ指向することを特徴とするエンジン補機取
    付構造。
  4. 【請求項4】 第2のボスから、該第2のボスが設けら
    れた側面に沿って、第1のボスが設けられた端部の他端
    側に向って延びるリブが設けられていることを特徴とす
    る請求項3に記載のエンジン補機取付構造。
  5. 【請求項5】 第2のボスが設けられた側面における該
    第2のボスとほぼ同一高さ位置に他の複数のボスが設け
    られていると共に、これら他の複数のボスを連結し、第
    2のボスが設けられた側とは反対側の端部に向って延び
    る第2のリブが設けられていることを特徴とする請求項
    3または請求項4に記載のエンジン補機取付構造。
JP2002029014A 2002-02-06 2002-02-06 エンジン補機取付構造 Pending JP2003227346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002029014A JP2003227346A (ja) 2002-02-06 2002-02-06 エンジン補機取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002029014A JP2003227346A (ja) 2002-02-06 2002-02-06 エンジン補機取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003227346A true JP2003227346A (ja) 2003-08-15

Family

ID=27749984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002029014A Pending JP2003227346A (ja) 2002-02-06 2002-02-06 エンジン補機取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003227346A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008038830A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Suzuki Motor Corp 車両用エンジンの補機配設構造
JP2008223657A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Mazda Motor Corp フリーピストンエンジン
JP2014234758A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 三菱自動車工業株式会社 車両の前部構造
JP2016020647A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 愛知機械工業株式会社 補機部材取付構造および内燃機関
WO2018179876A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 マツダ株式会社 エンジンの補機取付構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008038830A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Suzuki Motor Corp 車両用エンジンの補機配設構造
JP2008223657A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Mazda Motor Corp フリーピストンエンジン
JP2014234758A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 三菱自動車工業株式会社 車両の前部構造
JP2016020647A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 愛知機械工業株式会社 補機部材取付構造および内燃機関
WO2018179876A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 マツダ株式会社 エンジンの補機取付構造
JP2018168767A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 マツダ株式会社 エンジンの補機取付構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050205328A1 (en) Engine mounting structure for motorcycle
JP2002079982A (ja) 自動二輪車
JP3666745B2 (ja) 内燃機関の補機取付構造
JP2003227346A (ja) エンジン補機取付構造
JP2007198160A (ja) エンジンの補機取付構造
JP3883988B2 (ja) エンジンブロックに取り付けられた検出器を備える車両用内燃機関
US20030062211A1 (en) Mounting device for a V-configured engine
JPH04262026A (ja) V型エンジンの補機駆動装置
JPH11210488A (ja) 燃料ポンプの保護装置
JP7057384B2 (ja) 電動機冷却構造
JP6457374B2 (ja) エンジン補機支持構造
JP5706249B2 (ja) 車両の電子スロットル配置構造
JP6521004B2 (ja) エンジンのカバー部材取付構造
JP7364091B2 (ja) 内燃機関の補機取付構造
JP2932777B2 (ja) V型エンジンの補機取付構造
JP2004301021A (ja) バランサ装置を備えたエンジンの潤滑構造
JP4097860B2 (ja) 自動二輪車用内燃機関の始動装置
JP2521201Y2 (ja) エンジンの補機駆動構造
JP3619340B2 (ja) 車両用v型内燃機関におけるシリンダブロック構造
JP7007341B2 (ja) 電動機冷却構造
JP4089186B2 (ja) エンジンのオイルフィルタ保護装置
JP2005113724A (ja) 鞍乗型車両のエンジンのカバー構造
JP7086884B2 (ja) 作業車
JPH0598990A (ja) エンジンの補機取付構造
JP4269903B2 (ja) エンジンの補機駆動構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Written amendment

Effective date: 20080630

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090216

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02