JP4089186B2 - エンジンのオイルフィルタ保護装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はエンジンのオイルフィルタ保護装置に係り、特に、オイルフィルタを飛び石や路面の障害物との接触から保護し得て、また、オイルフィルタアダプタの支持剛性を高め得て、オイルフィルタの振動を低減し得るエンジンのオイルフィルタ保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両に搭載されるエンジンは、摺動部の潤滑や冷却を果たすオイルに含まれる不純物や塵埃を除去するために、オイルフィルタを設けている。オイルフィルタは、エンジン下方に取付けられていることから、飛び石等との接触から保護する必要がある。
【0003】
このようなエンジンのオイルフィルタ保護装置としては、特開平9−158708号公報、特開平5−98922号公報に開示されるものがある。
【0004】
特開平9−158708号公報に開示されるものは、オイルフィルタをシリンダブロック下方に取付けたエンジンにおいて、オイルフィルタに対してオイルパンの車両前方側のコーナー部に保護部材を取付け、車両の前方側から車両の下に侵入した輪留めがオイルフィルタに接触することを防止するものである。
【0005】
特開平5−98922号公報に開示されるものは、オイルフィルタをフィルタケースによりエンジンに取付ける取付方法において、シリンダブロックとこのシリンダブロック下方に取付けられるベアリングキャップとに跨らせてフィルタケースを取付け、フィルタケースの取付剛性を向上してオイルフィルタの振動を防止するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジン下方に取付けられたオイルフィルタは、飛び石や路面の障害物との接触により損傷し、オイル漏れの発生を招く問題がある。
【0007】
そこで、オイルフィルタ保護装置には、前記特開平9−158708号公報に開示されるように、オイルフィルタに対してオイルパンの車両前方側のコーナー部に保護部材を取付け、車両の前方側から車両の下に侵入した輪留めがオイルフィルタに接触することを防止するものがある。
【0008】
ところが、この公報に開示されるオイルフィルタ保護装置は、オイルフィルタブラケット(オイルフィルタアダプタ)を介してオイルフィルタをシリンダブロックに取付けている。また、オイルフィルタには、エンジンが車両に傾斜して搭載されている場合に、エンジン下方の取付位置を高くするために、オイルフィルタアダプタを介してエンジンに取付けているものがある。
【0009】
ところが、オイルフィルタアダプタを介してエンジンにオイルフィルタを取付けた場合には、オイルフィルタアダプタの先端側にオイルフィルタがオーバハングして取付けられるため、エンジンの振動によりオイルフィルタアダプタ自体が共振してしまい、オイルフィルタアダプタのエンジンとの取付部近傍が破損する場合がある。オイルフィルタアダプタが破損した場合には、内部に形成されたオイル通路からのオイル漏れの発生を招く問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、車両に搭載されたエンジンの側面にエンジン側アダプタ取付部を設け、このエンジン側アダプタ取付部に取付けられる本体部とこの本体部から延設される連絡部とこの連絡部の先端に連設されるアダプタ側オイルフィルタ取付部とを有するオイルフィルタアダプタを設け、前記アダプタ側オイルフィルタ取付部に取付けられたオイルフィルタの下方に保護部材を配設したエンジンのオイルフィルタ保護装置において、前記オイルフィルタは長手方向一端側を前記アダプタ側オイルフィルタ取付部に取付けて設け、前記保護部材はオイルフィルタの長手方向他端側下方から幅方向両側下方の外周面に沿い長手方向一端側に向かって延びる略U字形状のフレーム部材を設け、この略U字形状のフレーム部材の一方の端部を前記アダプタ側オイルフィルタ取付部に取付けて設けるとともに他方の端部を前記エンジンに取付けて設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明のエンジンのオイルフィルタ保護装置は、オイルフィルタは長手方向一端側をアダプタ側オイルフィルタ取付部に取付けて設け、保護部材はオイルフィルタの長手方向他端側下方から幅方向両側下方の外周面に沿い長手方向一端側に向かって延びる略U字形状のフレーム部材を設けたことにより、オイルフィルタを飛び石や路面の障害物との接触から保護することができ、また、略U字形状のフレーム部材の一方の端部をアダプタ側オイルフィルタ取付部に取付けて設けるとともに他方の端部をエンジンに取付けて設けたことにより、エンジンからオーバハングして取付けられるオイルフィルタアダプタを強固に支持し得て、支持剛性を高めることができる。
【0012】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図6は、この発明の第1実施例を示すものである。図5・図6において、2はエンジン、4はシリンダブロック、6はシリンダヘッド、8はヘッドカバー、10はオイルパン、12はチェーンカバー、14はクランク軸である。エンジン2は、クランク軸線C1を図示しない車両の前後方向に指向させるとともに、シリンダ軸線C2を垂直線Vに対してクランク軸線C1回りに傾斜角θだけ傾斜させて搭載して設けている。
【0013】
前記エンジン2は、クランク軸14の前端にクランクプーリ16を取付けて設けている。このシリンダ軸線C2を傾斜させたエンジン2は、シリンダブロック4の傾斜上側の側面18にオルタネータ20を取付けて設け、オルタネータ20のオルタネータ軸22にオルタネータプーリ24を取付けて設けている。エンジン2は、シリンダブロック4の傾斜下側の側面26にウォータポンプ28を取付けて設け、ウォータポンプ28のウォータポンプ軸30にウォータポンププーリ32を取付けて設けている。クランクプーリ16とオルタネータプーリ24とウォータポンププーリ32とには、補機用ベルト34を巻掛けて設けている。補機用ベルト34は、シリンダブロック4の傾斜上側の側面18に取付けたベルトテンショナ36により張力を調整される。
【0014】
また、エンジン2は、シリンダヘッド6の傾斜上側の側面38に吸気マニホルド40の一端側を取付けて設け、吸気マニホルド40の他端側にスロットルボディ42を取付けて設けている。エンジン2は、シリンダヘッド6の傾斜下側の側面44に排気マニホルド46の一端側を取付けて設け、排気マニホルド46の他端側に図示しない触媒コンバータを取付けて設けている。
【0015】
車両にシリンダ軸線C2を傾斜させて搭載したエンジン2には、シリンダブロック4下方の傾斜下側の側面26にエンジン側アダプタ取付部48を設けている。エンジン側アダプタ取付部48には、図4に示す如く、オイル入口通路50とオイル出口通路52とを設けている。エンジン側アダプタ取付部48には、オイルフィルタアダプタ54が取付けられる。オイルフィルタアダプタ54は、エンジン側アダプタ取付部48に図示しないアダプタ取付ボルトにより取付けられる本体部56と、この本体部56から延設される連絡部58と、この連絡部58の先端に連設されるアダプタ側オイルフィルタ取付部60とを有している。
【0016】
前記本体部56は、短円柱形状に形成され、軸方向の一端側に前記エンジン側アダプタ取付部48に取付けられるアダプタ側エンジン取付部62を設け、他端側にアダプタ側オイルクーラ取付部64を設けている。アダプタ側オイルクーラ取付部64には、短円柱形状に形成されたオイルクーラ66のクーラ側アダプタ取付部68を当接させ、クーラ取付ボルト70を締付けることによりオイルクーラ66を取付けて設けている。オイルクーラ66には、冷却水入口管72と冷却水出口管74とによりエンジン2の冷却水が貫流され、オイルを冷却する。
【0017】
前記連絡部58は、オイルフィルタアダプタ54をエンジン2に取付けた状態において車両前側に指向するように本体部56の外周から延設され、オイル導入管部76とオイル導出管部78とから構成される。オイル導入管部76とオイル導出管部78との先端には、アダプタ側オイルフィルタ取付部60を設けている。アダプタ側オイルフィルタ取付部60には、円柱形状のオイルフィルタ80の長手方向一端側のフィルタ側アダプタ取付部82を当接させ、図示しないフィルタ取付ボルトによりオイルフィルタ80を取付けて設けている。
【0018】
オイルフィルタ80は、エンジン2のオイルポンプ(図示せず)の吐出するオイルをエンジン側アダプタ取付部48のオイル入口通路50からオイルフィルタアダプタ54のオイル導入管部76を経て導入し、オイル中の不純物や塵埃を除去してオイル導出管部78によりオイルクーラ66側に導出する。オイルクーラ66により冷却されたオイルは、オイル出口通路52を経てエンジン2のメインギャラリ(図示せず)に戻される。
【0019】
このエンジン2には、下方に取付けられたオイルフィルタ80を保護するオイルフィルタ保護装置84を設けている。オイルフィルタ保護装置84は、オイルフィルタアダプタ54に取付けられたオイルフィルタ80の下方に保護部材86を配設している。保護部材86は、オイルフィルタ80の長手方向他端側下方から幅方向両側下方の外周面に沿い長手方向一端側に向かって延びる略U字形状のフレーム部材88を設け、この略U字形状のフレーム部材88の一方の端部をアダプタ側オイルフィルタ取付部60に取付けて設けるとともに、他方の端部をエンジン2に取付けて設けている。
【0020】
第1実施例の保護部材86は、図2・図3に示す如く、オイルフィルタ80の長手方向他端側下方において幅方向に延びる中間部90と、この中間部90の両端からオイルフィルタ80の幅方向両側下方の外周面92に沿い長手方向一端側に向かって夫々略平行に延びるアダプタ用延長部94及びエンジン用延長部96とにより形成される、平面視において略U字形状のフレーム部材88を設けている。
【0021】
また、保護部材86は、略U字形状のフレーム部材88で囲まれる内空間98を覆い、中間部90とアダプタ用延長部94及びエンジン用延長部96とに固着される略逆台形状のカバー部材100を設けている。カバー部材100は、略U字形状のフレーム部材88の中間部90とアダプタ用延長部94及びエンジン用延長部96とで囲まれる内空間98を覆う平坦部102と、この平坦部102から延設されて中間部90とアダプタ用延長部94及びエンジン用延長部96とに夫々固着される中間用固着部104とアダプタ用固着部106及びエンジン用固着部108と、エンジン2及びオイルフィルタアダプタ54に取付けた状態においてオイルフィルタ80の長手方向他端側前方に位置するよう中間用固着部104から上方に立設される立壁部110とにより、平面視において略逆台形状に形成される。
【0022】
前記フレーム部材88には、アダプタ用延長部94の端部にアダプタ用取付部112を設けるとともに、エンジン用延長部96の端部にエンジン用取付部114を設けている。前記オイルフィルタアダプタ54には、アダプタ側オイルフィルタ取付部60に、アダプタ用取付部112が取付けられるアダプタ側ボス部116を設けている。前記エンジン2には、シリンダブロック4下方の傾斜下側の側面26に、エンジン用取付部114が取付けられるエンジン側ボス部118を設けている。
【0023】
フレーム部材88は、図1に示す如く、アダプタ用取付部112をアダプタ側オイルフィルタ取付部60のアダプタ側ボス部116にアダプタ用取付ボルト120により取付けられ、エンジン用取付部114をエンジン2のエンジン側ボス部118にエンジン用取付ボルト122により取付けられる。このアダプタ用取付部112のアダプタ側ボス部116に対するアダプタ用取付ボルト120による取付方向Aと、エンジン用取付部114のエンジン側ボス部118に対するエンジン用取付ボルト122による取付方向Bとは、夫々異なる方向に指向させて設けている。
【0024】
次に作用を説明する。
【0025】
エンジン2は、図5・図6に示す如く、クランク軸線C1を図示しない車両の前後方向に指向させるとともに、シリンダ軸線C2を垂直線Vに対してクランク軸線C1回りに傾斜角θだけ傾斜させて搭載して設けている。シリンダ軸線C1を傾斜して搭載されたエンジン2は、シリンダブロック4下方の側面26のエンジン側アダプタ取付部48にオイルフィルタアダプタ54の本体部56を取付け、このオイルフィルタアダプタ54のアダプタ側オイルフィルタ取付部60にオイルフィルタ80の長手方向一端側を取付け、長手方向他端側を車両前方に指向させたオイルフィルタ80の下方にオイルフィルタ保護装置84の保護部材86を配設している。
【0026】
略U字形状のフレーム部材88とこのフレーム部材88に固着したカバー部材100とからなる保護部材86は、オイルフィルタアダプタ54に取付けられたオイルフィルタ80の下方に配設され、フレーム部材88の一方の端部のアダプタ用取付部112をオイルフィルタアダプタ54のアダプタ側オイルフィルタ取付部60に設けたアダプタ側ボス部116にアダプタ用取付ボルト120により取付けられ、フレーム部材88の他方の端部のエンジン用取付部114をエンジン2のシリンダブロック4下方の側面26に設けられたエンジン側ボス部118にエンジン用取付ボルト122により取付けられる。
【0027】
このように、エンジン2のオイルフィルタ保護装置84は、オイルフィルタ80の長手方向一端側をアダプタ側オイルフィルタ取付部60に取付けて設け、オイルフィルタ80の下方に配設した保護部材86はオイルフィルタ80の長手方向他端側下方から幅方向両側下方の外周面92に沿い長手方向一端側に向かって延びる略U字形状のフレーム部材88を設けたことにより、オイルフィルタ80を飛び石や路面の障害物との接触から保護することができ、また、略U字形状のフレーム部材88の一方の端部をアダプタ側オイルフィルタ取付部60に取付けて設けるとともに他方の端部をエンジン2に取付けて設けたことにより、エンジン2からオーバハングして取付けられるオイルフィルタアダプタ54を強固に支持することができ、支持剛性を高めることができる。
【0028】
このため、このオイルフィルタ保護装置84は、オイルフィルタ80を飛び石や路面の障害物との接触から保護し得て、オイルフィルタ80の損傷によるオイル漏れを回避することができ、また、オイルフィルタアダプタ54の支持剛性を高め得て、図6に矢印Dで示す方向のオイルフィルタ80の振動を低減することができ、オイルフィルタアダプタ54の破損によるオイル漏れを回避することができる。
【0029】
また、オイルフィルタ保護装置84は、保護部材86として、略U字形状のフレーム部材88の中間部90とアダプタ用延長部94及びエンジン用延長部96とで囲まれる内空間98を覆う平坦部102と、この平坦部102から延設されて中間部90とアダプタ用延長部94及びエンジン用延長部96とに夫々固着される中間用固着部104とアダプタ用固着部106及びエンジン用固着部108と、エンジン2及びオイルフィルタアダプタ54への取付状態においてオイルフィルタ80の長手方向他端側前方に位置するよう中間用固着部104から上方に立設される立壁部110とにより、平面視において略逆台形状に形成されるカバー部材100を設けている。
【0030】
このため、このオイルフィルタ保護装置84は、カバー部材100の平坦部102によってオイルフィルタ80の路面に対向する外周面92の下側を障害物から保護することができるとともに、カバー部材100の立壁部110によってオイルフィルタ80の車両前方に指向する長手方向他端側を飛び石等から保護することができ、また、フレーム部材88の中間部90とアダプタ用延長部94及びエンジン用延長部96とをカバー部材100によって連結することによりフレーム部材88の結合剛性を高め得て、オイルフィルタ80の振動を更に低減することができる。
【0031】
さらに、オイルフィルタ保護装置84は、アダプタ用取付部112のアダプタ側ボス部116に対するアダプタ用取付ボルト120による取付方向Aと、エンジン用取付部114のエンジン側ボス部118に対するエンジン用取付ボルト122による取付方向Bとを、夫々異なる方向に指向させてフレーム部材88をエンジン2とオイルフィルタアダプタ54に取付けて設けていることにより、略U字形状のフレーム部材88の捻り剛性を高めることができ、オイルフィルタ80の振動の更なる低減を果たすことができる。
【0032】
図7は、第2実施例を示すものである。第2実施例のオイルフィルタ保護装置84は、オイルフィルタ80の下方に配設される保護部材86として、第1実施例と同様に、中間部90とアダプタ用延長部94及びエンジン用延長部96とにより形成される略U字形状のフレーム部材88を設け、このフレーム部材88の中間部90とアダプタ用延長部94及びエンジン用延長部96とに固着される略逆台形状のカバー部材100を設け、アダプタ用延長部94の端部にアダプタ用取付部112を設けるとともにエンジン用延長部96の端部にエンジン用取付部114を設けている。
【0033】
この第2実施例の保護部材86は、フレーム部材88のアダプタ用取付部112にオイルクーラ66に向かって延長されるクーラ用延長部124を設け、クーラ用延長部124の端部にクーラ用取付部126を設けている。クーラ用取付部126は、オイルクーラ66とともにクーラ取付ボルト70により共締めして、オイルフィルタアダプタ54の本体部56に取付けられる。
【0034】
これにより、第2実施例のオイルフィルタ保護装置84は、フレーム部材88の一方の端部のアダプタ用取付部112をオイルフィルタアダプタ54のアダプタ側ボス部116にアダプタ用取付ボルト120により取付け、フレーム部材88の他方の端部のエンジン用取付部114をシリンダブロック4下方のエンジン側ボス部118にエンジン用取付ボルト122により取付け、さらに、アダプタ用取付部112から延長したクーラ用延長部124の端部のクーラ用取付部126をクーラ取付ボルト70により共締めしてオイルフィルタアダプタ54の本体部56に取付けて設けている。
【0035】
このため、第2実施例のオイルフィルタ保護装置84は、フレーム部材88とカバー部材100とによりオイルフィルタ80を飛び石や路面の障害物との接触から保護し得て、オイルフィルタ80の損傷によるオイル漏れを回避することができ、また、フレーム部材88を3点で支持したことにより、エンジン2からオーバハングして取付けられるオイルフィルタアダプタ54をより強固に支持することができ、支持剛性をさらに高めることができ、図6に矢印Dで示す方向のオイルフィルタ80の振動を効果的に低減することができ、オイルフィルタアダプタ54の破損によるオイル漏れを回避することができる。
【0036】
図8・図9は、第3実施例を示すものである。第3実施例のオイルフィルタ保護装置84は、オイルフィルタ80の下方に配設される保護部材86として、1枚の板状素材により略U字形状のフレーム部材128と略逆台形状のカバー部材130とを一体的に形成した設けたものである。
【0037】
第3実施例の保護部材86は、略逆台形状のカバー部材130の中央に平坦部132を設け、この平坦部132の下底部分及び両辺部分を延長して巻き込むことにより、オイルフィルタ80の長手方向他端側下方において幅方向に延びる中間部134とこの中間部134の両端からオイルフィルタ80の幅方向両側下方の外周面92に沿い長手方向一端側に延びるアダプタ用延長部136及びエンジン用延長部138とを形成して第1実施例と同様に略U字形状のフレーム部材128を形成して設けている。
【0038】
カバー部材130は、フレーム部材128の中間部134とアダプタ用延長部136及びエンジン用延長部138とで囲まれる内空間140を覆う前記平坦部132を設けている。フレーム部材128は、アダプタ用延長部136の端部に前記アダプタ側ボス部116に取付けられるアダプタ用取付部142を設けるとともにエンジン用延長部138の端部に前記エンジン側ボス部118に取付けられるエンジン用取付部144を設けている。
【0039】
このように、第3実施例のオイルフィルタ保護装置は84、オイルフィルタ80の下方に配設される保護部材86を構成する略U字形状のフレーム部材128と略逆台形状のカバー部材130とを1枚の板状素材により一体的に形成した設けたことにより、オイルフィルタ80を障害物から保護することができるとともに飛び石等から保護することができ、また、フレーム部材128とカバー部材130との結合剛性を高め得て、オイルフィルタ80の振動を更に低減することができる。
【0040】
【発明の効果】
このように、この発明のエンジンのオイルフィルタ保護装置は、オイルフィルタを飛び石や路面の障害物との接触から保護することができ、また、エンジンからオーバハングして取付けられるオイルフィルタアダプタを強固に支持し得て、支持剛性を高めることができる。
【0041】
このため、このオイルフィルタ保護装置は、オイルフィルタを飛び石や路面の障害物との接触から保護し得て、オイルフィルタの損傷によるオイル漏れを回避し得て、また、オイルフィルタアダプタの支持剛性を高め得て、オイルフィルタの振動を低減し得て、オイルフィルタアダプタの破損によるオイル漏れを回避し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すオイルフィルタ保護装置の斜視図である。
【図2】保護部材の平面図である。
【図3】保護部材の正面図である。
【図4】オイルフィルタアダプタ及びオイルフィルタの組立状態を示す斜視図である。
【図5】エンジンの正面図である。
【図6】エンジンの側面である。
【図7】第2実施例を示すオイルフィルタ保護装置の斜視図である。
【図8】第3実施例を示す保護部材の平面図である。
【図9】図8のIX−IX線による断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン
4 シリンダブロック
6 シリンダヘッド
8 ヘッドカバー
10 オイルパン
12 チェーンカバー
14 クランク軸
26 側面
48 エンジン側アダプタ取付部
54 オイルフィルタアダプタ
56 本体部
58 連絡部
60 アダプタ側オイルフィルタ取付部
80 オイルフィルタ
84 オイルフィルタ保護装置
86 保護部材
88 フレーム部材
100 カバー部材
Claims (4)
- 車両に搭載されたエンジンの側面にエンジン側アダプタ取付部を設け、このエンジン側アダプタ取付部に取付けられる本体部とこの本体部から延設される連絡部とこの連絡部の先端に連設されるアダプタ側オイルフィルタ取付部とを有するオイルフィルタアダプタを設け、前記アダプタ側オイルフィルタ取付部に取付けられたオイルフィルタの下方に保護部材を配設したエンジンのオイルフィルタ保護装置において、前記オイルフィルタは長手方向一端側を前記アダプタ側オイルフィルタ取付部に取付けて設け、前記保護部材はオイルフィルタの長手方向他端側下方から幅方向両側下方の外周面に沿い長手方向一端側に向かって延びる略U字形状のフレーム部材を設け、この略U字形状のフレーム部材の一方の端部を前記アダプタ側オイルフィルタ取付部に取付けて設けるとともに他方の端部を前記エンジンに取付けて設けたことを特徴とするエンジンのオイルフィルタ保護装置。
- 前記保護部材は、オイルフィルタの長手方向他端側下方において幅方向に延びる中間部と、この中間部の両端からオイルフィルタの幅方向両側下方の外周面に沿い長手方向一端側に向かって夫々略平行に延びるアダプタ用延長部及びエンジン用延長部とにより形成される平面視において略U字形状のフレーム部材を設け、この略U字形状のフレーム部材で囲まれる内空間を覆い前記中間部とアダプタ用延長部及びエンジン用延長部とに固着されるカバー部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイルフィルタ保護装置。
- 前記保護部材は、前記略U字形状のフレーム部材の中間部とアダプタ用延長部及びエンジン用延長部とで囲まれる内空間を覆う平坦部と、この平坦部から延設されて前記中間部とアダプタ用延長部及びエンジン用延長部とに夫々固着される中間用固着部とアダプタ用固着部及びエンジン用固着部と、エンジン及びオイルフィルタアダプタへの取付状態においてオイルフィルタの長手方向他端側前方に位置するよう中間用固着部から立設される立設部とにより形成される平面視において略台形状のカバー部材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のエンジンのオイルフィルタ保護装置。
- 前記フレーム部材は、アダプタ用延長部の端部にアダプタ用取付部を設けるとともにエンジン用延長部の端部にエンジン用取付部を設け、前記オイルフィルタアダプタのアダプタ側オイルフィルタ取付部に前記アダプタ用取付部が取付けられるアダプタ側ボス部を設けるとともに前記エンジンのシリンダブロックの側面に前記エンジン用取付部が取付けられるエンジン側ボス部を設け、前記アダプタ用取付部のアダプタ側ボス部に対する取付方向と前記エンジン用取付部のエンジン側ボス部に対する取付方向とを夫々異なる方向に指向させて設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエンジンのオイルフィルタ保護装置。
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