JP4585143B2 - オイルフィラーキャップの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンにオイルを入れるためのオイル注入口に設けられるオイルフィラーキャップの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの各所には、オイルポンプによりオイルが供給される。供給されたオイルは、エンジンの各所で潤滑作用、冷却作用、防錆作用などを発揮した後、油滴となってエンジンの下部に設けられたオイル溜まりであるオイルパンに集められる。そして、オイルパンに集められたオイルは、オイルポンプによって吸い上げられ、再びエンジンの各所に供給されるようになっている。ところで、オイルの注ぎ足しの際やオイル交換の際には、エンジンに設けてあるオイルフィラーキャップを取り外し、ここからエンジンの内部にオイルが入れられるようになっている。
【0003】
オイルフィラーキャップの取付構造としては、オイルフィラーキャップを、エンジン上部のシリンダヘッドカバーの長手方向における略中央部に取り付けたものが従来知られている(特開平7−42526号公報、特開平8−277938号公報など参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した位置にオイルフィラーキャップを取り付ける構造の場合、吸気マニホールドをエンジンのシリンダヘッドカバーの直上に設けると、オイルフィラーキャップの着脱作業ができなくなってしまうか、非常に困難になってしまう。また、エンジン及びエンジンの周辺部には高温部分や上方に突き出した部分があるが、オイルフィラーキャップの着脱は作業性がよく行われなければならない。そこで、本発明は、シリンダヘッドカバーの上方にスペースを確保することが可能であり、またオイルフィラーキャップの着脱が容易であり、オイルを作業性よくエンジンに入れることができるオイルフィラーキャップの取付構造を提供することを主たる課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決した本発明(請求項1)は、エンジンへのオイルフィラーキャップの取付構造において、前記エンジンの長手方向一端側に、動力伝達機構を覆いシリンダブロックとシリンダヘッドに跨って装着されるチェーンケースを設け、前記チェーンケースおよび前記シリンダヘッドの上部に跨ってシリンダヘッドカバーを設け、前記シリンダヘッドカバーの長手方向の一端側において前記チェーンケースの上部を覆うヘッドカバー一端部に、上方に突出する筒状のオイルフィラーキャップ取付部を設けると共に、前記シリンダヘッドカバーの前記オイルフィラーキャップ取付部より他端側の前記シリンダヘッドの上部に、前記シリンダヘッドカバーの周縁部より上方に膨らんだブリーザチャンバを形成し、前記シリンダヘッドカバーの前記ブリーザチャンバが形成された部位の上面より高い位置まで突出して形成された前記オイルフィラーキャップ取付部の上端部に、オイル注入口を形成し、前記ヘッドカバー一端部には、前記シリンダヘッドカバーの短手方向に沿う方向で、前記オイルフィラーキャップ取付部を挟む位置に、前記シリンダヘッドカバーの前記長手方向の一端側の短手方向両端部と前記チェーンケースの上部の前記シリンダヘッドカバーの前記短手方向両端部に対向する両端部とをそれぞれ締結するボルトが上方から下方に向けて挿入される締結部を設けると共に、前記オイルフィラーキャップ取付部の根元部分と前記シリンダヘッドカバーの前記短手方向両端部の締結部とをそれぞれリブで連結し、前記オイルフィラーキャップ取付部に前記オイルフィラーキャップを取り付けるようにしたことを特徴とする。
【0006】
この構成では、オイルフィラーキャップ取付部は筒状をして上方に突出しているので、オイルフィラーキャップは相対的に高い位置に取り付けられる。このため、オイルフィラーキャップの取り付けや取り外しの作業性(つまり着脱の作業性)がよい。しかも、剛性の高い筒状のキャップ取付部の側方に締結部を設けたので、シリンダヘッドカバーとケースの締結剛性が向上する。なお、締結部が配される「オイルフィラーキャップ取付部の側方」は、オイルフィラーキャップ取付部の周囲という意味であり、平面視してオイルフィラーキャップ取付部の真横に限定されるものではない(以下同じ)。
【0007】
また、本発明(請求項2)は、請求項1の構成において、前記オイル注入口の周囲には、傾斜し、かつ、高さ位置が最も低い部分に解放部が形成された溝が設けられ、前記解放部は、前記溝の車両前方側に設けられていることを特徴とする。
【0008】
この構成では、エンジンの長手方向一端側に位置する動力伝達機構を覆うケースの上部に、オイルフィラーキャップを取り付けるためのオイルフィラーキャップ取付部が筒状の突出した部材として設けられる。また、ケースは、オイルフィラーキャップ取付部の側方に配した締結部によりエンジン上部に配されるシリンダヘッドカバーの長手方向の一端部と締結される。つまり、オイルフィラーキャップ取付部はエンジンの側方に設けられ、シリンダヘッドカバーの略中央部に設けられる構成ではない。この構成によれば、エンジンの上方(シリンダヘッドカバーの上方)にスペースを確保することが可能であり、また、オイルフィラーキャップの着脱性がよくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるオイルフィラーキャップの取付構造の実施形態を、図面を参照して説明する。本発明の実施形態を説明するのにあたって、その前に参考例を説明する。
≪参考例≫
まず、図1及び図2を参照して参考例の発明が適用されるエンジンの構造を説明する。図1は、参考例のオイルフィラーキャップの取付構造が適用されるエンジンの斜視図である。図2は、図1に示すエンジンの分解斜視図である。
【0010】
参考例のオイルフィラーキャップの取付構造は、例えば図1に示す車両用のエンジン1に適用される。このエンジン1は、車両の前方に配置されたSOHC(Single Over Head Camshaft)型の直列4気筒エンジンであり、シリンダブロック2の上端にはシリンダヘッド3、シリンダヘッドカバー4が順次接合され、シリンダブロック2の下端にはオイルパン5が接合される。そして、エンジン1の一端部には、動力伝達機構を覆うケースたるチェーンケース6が前記したシリンダブロック2とシリンダヘッド3に跨って装着される。また、シリンダヘッドカバー4の直上には、破線で示すインテークマニホールドのチャンバ31が配置されている。なお、符号32はエキゾーストマニホールドを、符号6Aはオイルフィラーキャップ取付部を、符号6Bは締結部を、符号CAはオイルフィラーキャップを、符号EVは排気ガス還流装置のEGR弁を、それぞれ指す。
【0011】
図2に示すように、シリンダブロック2は、1列に配列された4個のシリンダボア2A,2A・・を有し、シリンダボア2Aのそれぞれには、クランク軸7にコンロッド(コネクティングロッド)8を介して連結されたピストン9がそれぞれ摺動自在に嵌挿される。また、クランク軸7は、5個のベアリングが連結された一体型ベアリングキャップ10によってシリンダブロック2の下部に回転自在に組み付けられる。また、クランク軸7のシリンダブロック2から突出する一端部(図2において手前側)には、トロコイド式のオイルポンプ11が組み付けられる。具体的には、オイルポンプ11の図示しないインナーロータの内側にクランク軸7が挿通されている。そして、オイルポンプ11は、クランク軸7の回転動力を直接得てオイルパン5に溜まっているオイルをエンジン1の各部分に供給するようになっている。なお、符号11aはオイル吸入口であり、この部分に図示しないストレーナが接続される。
【0012】
また、前記したシリンダヘッドカバー4で覆われるシリンダヘッド3の上部空間には、カムシャフト13が回転自在に支持されて収容される。このカムシャフト13の一端部(図2において手前側)はシリンダヘッド3の一端部(図2において手前側)から突出し、その一端部にはカムスプロケット14が固定され、クランク軸7からの動力を得てカムシャフト13を回転するようになっている。なお、符号15(15a,15b)は吸・排気バルブであり、シリンダブロック2、シリンダヘッド3及びピストン9で形成される図示しない燃焼室への燃料の供給及び燃焼ガスの排出を行う。
【0013】
次に、図1から図4を参照して、オイルフィラーキャップの取付構造を説明する。図3は締結状態にあるチェーンケースとシリンダヘッドカバーの平面図である。図4は、図3の正面図である。
【0014】
図1及び図3に示すように、参考例でのシリンダヘッドカバー4には、オイルフィラーキャップCAを取り付けるためのオイルフィラーキャップ取付部は設けられていない。その代わりに、チェーンケース6の上部に、上方に突出する筒状の部材としてオイルフィラーキャップ取付部6Aが設けられている。このように、エンジン1の側方に位置するチェーンケース6の上部にオイルフィラーキャップ取付部6Aを設けることで、シリンダヘッドカバー4の上部空間に、インテークマニホールドのチャンバ31などの機器をレイアウトすることができるようになる。
【0015】
また、図1に示すように、オイルフィラーキャップ取付部6Aの上面の高さ位置は、EGR弁EVの高さ位置よりも高くなっている。また、図4に示すように、オイルフィラーキャップ取付部6Aの上面の高さ位置は、シリンダヘッドカバー4の上面の高さ位置よりも高くなっている。このように、オイルフィラーキャップ取付部6Aを上方に突出させることにより、オイルフィラーキャップCAを、オイルフィラーキャップ取付部6Aに取り付けたり取り外したりしやすくなる。また、エンジン1にオイルを入れやすくなる。なお、EGR弁EVは、エンジン1から排出される燃焼ガスを吸気系に戻す量を制御することで燃焼室内での燃料の燃焼温度を下げ、エンジン1から排出される窒素酸化物の量を減らすEGR制御に使用される弁であり、エンジン1の上部に設けられる。
【0016】
また、図3に示すように、チェーンケース6のオイルフィラーキャップ取付部6Aの側方には、締結部6Bが2ヶ所設けられている。そして、このチェーンケース6は、ボルトBを介してシリンダヘッドカバー4の長手方向の一端部に締結されるようになっている。このため、締結される側のシリンダヘッドカバー4には、図示しないネジ穴を2ヶ所有する締結しろが設けられている。また、オイルフィラーキャップ取付部6Aは、2つの締結部6B,6Bにそれぞれリブ6C,6Cで連結されている。このようにすることで、オイルフィラーキャップ取付部6Aの根元部分の機械的強度を高くすることができる。ここで、図3の符号41は吸気側に設けられた点火コイル取付部を、符号42は排気側に設けられた点火コイル取付部を、符号6Dはオイル注入口を、それぞれ示す。
なお、オイル注入口6Dから入れられたオイルは、チェーンケース6の内部を流れ落ち、エンジン1の下部にあるオイルパン5に溜まるようになっている。
また、図3及び図4(破線部分参照)に示すように、オイルフィラーキャップ取付部6Aの上部にはオイル注入口6Dを取り囲むように傾斜した溝Gが設けてある。この溝Gは、最も高さ位置の低い場所に解放部G’が形成されており、オイルがこぼれた場合にオイルの流れの方向が規制されるようになっている。また、この溝Gは周囲からのゴミの付着を防止し、オイル注入口6Dを清浄な状態に保つ役割を有する。ちなみに、この解放部G’は車両前方側に設けられている。このため、こぼれたオイルを発見しやすいと共に拭き取る際の作業性がよい。
【0017】
次に、この参考例のオイルフィラーキャップの取付構造の動作を、エンジン1にオイルを入れる場合を例に説明する(適宜図1から図4を参照)。
【0018】
例えば、エンジン1にオイルを入れる場合、まず作業者は車両のボンネットを開く。このエンジン1は、その直上にインテークマニホールドのチャンバ31が配置されている。しかし、オイルフィラーキャップ取付部6Aは、エンジン1の一端部に装着されたチェーンケース6の上部に設けられているので、エンジン1にオイルを入れる際にインテークマニホールドのチャンバ31が障害になってオイルフィラーキャップCAを取り外せないというようなことがない。
【0019】
オイルフィラーキャップCAを取り外すと、オイルフィラーキャップ取付部6Aの上部には、オイル注入口6Dが開口している。作業者は、このオイル注入口6Dからエンジン1にオイルを入れる。この際、オイル注入口6Dは、上方に突出する筒状のオイルフィラーキャップ取付部6Aの上部で、EGR弁EVよりも高い場所に位置している。このため、作業者は、オイルフィラーキャップCAの着脱作業が容易であり、エンジン1にオイルを入れる作業を円滑に行うことができる。入れられたオイルは、チェーンケース6の内部を流れ落ちてオイルパン5に溜まる。ちなみにEGR弁EVは、図1に示すように、EGR弁EVの上部がオイルフィラーキャップ取付部6Aの下部(根元)よりも高い位置になっている(この点は後記する実施形態でも同じである)。
なお、図1などに示すように、オイルフィラーキャップ取付部6Aはリブ6Cなどで根元部分が補強されているので、オイルフィラーキャップ取付部6Aの剛性が向上している。また、図4に示すようにオイル注入口6Dの周囲には、傾斜し、かつ高さ位置が最も低い部分に解放部G’が形成された溝Gが設けてあるので、オイルがこぼれても流れる方向が規制され、こぼれたオイルの処理がしやすい。
作業者は、オイルをエンジン1に入れ終わると、再びオイルフィラーキャップ取付部6AにオイルフィラーキャップCAを取り付け、ボンネットを閉じて作業を終了する。
【0020】
このように、参考例のオイルフィラーキャップの取付構造によれば、エンジン1(シリンダヘッドカバー4)の直上に機器が配してあっても支障なくエンジン1にオイルを入れることができる。しかも、オイル注入口6Dは高い位置にあるので、オイルフィラーキャップ取付部6Aの周囲に配された機器(例えばEGR弁EV)に邪魔されることなくエンジン1にオイルを入れることができる。また、リブ6Cにより、チェーンケース6の締結部6Bとオイルフィラーキャップ取付部6Aとが連結されているので、シリンダヘッドカバー4とチェーンケース6の締結剛性が向上する。また、オイル注入口6Dの周囲の溝Gにより、こぼれたオイルの処理が容易になったりオイル注入口6Dの周囲が清浄な状態になる。
【0021】
≪実施形態≫
次に、図5から図7を参照して、本発明の実施形態の発明が適用されるエンジンの構造及び実施形態のオイルフィラーキャップの取付構造を説明する。なお、参考例と共通する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図5は、本発明の実施形態のオイルフィラーキャップの取付構造が適用されるエンジンの斜視図である。図6は、シリンダヘッドカバーの平面図である。図7は、シリンダヘッドカバーの側断面図(図6のA−A線断面図)である。
【0022】
本実施形態では、オイルフィラーキャップCAは、シリンダヘッドカバー4に取り付けられるようになっている。このため、図5及び図6に示すように、オイルフィラーキャップ取付部4Aは、シリンダヘッドカバー4の長手方向の一端上部に上方に突出する筒状の部材として設けられている(請求項1参照)。つまり、オイルフィラーキャップ取付部4Aは、シリンダヘッドカバー4の直上に配されるインテークマニホールドのチャンバ31を避けた位置になっている。また、動力伝達機構を覆うケースたるチェーンケース6は、シリンダヘッドカバー4の下方側部(オイルフィラーキャップ取付部4Aの下方)に配され、シリンダヘッドカバー4と締結される(請求項1参照)。
【0023】
図6に示すように、シリンダヘッドカバー4のオイルフィラーキャップ取付部4Aの側方には、締結部4Bが2ヶ所設けられている。そして、このシリンダヘッドカバー4は、ボルトBを介してチェーンケース6に締結されるようになっている。このため、締結される側のチェーンケース6には、図示しないネジ穴を有する締結部が設けられている。また、オイルフィラーキャップ取付部4Aは、2つの締結部4B,4Bにリブ4C,4Cでそれぞれ連結されている。剛性の高い筒状のオイルフィラーキャップ取付部4Aの側方に締結部4Bを設けたので、シリンダヘッドカバー4とチェーンケース6の締結剛性を高くすることができる。しかも、オイルフィラーキャップ取付部4Aと締結部4Bがリブ4C,4Cで連結されているので、一層、締結剛性が向上する。なお、オイル注入口4Dの周囲には、参考例と同様の構成をした溝Gが設けてある。また、図6は、図3と同様、図の手前側が車両前方側である。
【0024】
図7に示すように、シリンダヘッドカバー4の上部には、ブリーザプレート4Eによりブリーザチャンバが形成されている。また、ブリーザプレート4Eは、オイル注入口4Dの下方まで延長されている。なお、オイル注入口4Dの下部に位置するブリーザプレート(延長部分)4Fには数ミリ径の穴が多数あけてあり、オイルの通流を許容する一方、異物の落下を阻止できるようになっている。
【0025】
この本実施形態のオイルフィラーキャップの取付構造におけるエンジン1にオイルを入れる動作は、参考例で説明したものとほぼ同じであるのでその説明を省略する。ちなみに、オイル注入口4Dの下部に位置するブリーザプレート4F(ブリーザプレート4Eの延長部分)により、ボルトなどの他部品がオイルフィラーキャップCAを外しているときに落下するのが防止される。
【0026】
この本実施形態のオイルフィラーキャップの取付構造によれば、参考例と同様、エンジン1(シリンダヘッドカバー4)の直上に機器が配してあっても支障なくエンジン1にオイルを入れることができる。しかも、オイル注入口4Dは高い位置にあるので、オイルフィラーキャップ取付部4Aの周囲に配された機器(例えばEGR弁EV)に邪魔されることなくエンジン1にオイルを入れることができる。また、リブ4Cにより、オイルフィラーキャップ取付部4Aの剛性が高くなっている。また、オイル注入口4Dの周囲の溝Gにより、こぼれたオイルの処理が容易になったりオイル注入口4Dの周囲が清浄な状態になる。また、延長部分4Fを有するブリーザプレート4Eにより、落下物を防止することができる。
【0027】
なお、本発明は、前記した発明の実施の形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、エンジンはSOHCのものを想定したが、DOHC(Double Over Head Camshaft)エンジンにも適用できるのはいうまでもない。また、エンジンは直列4気筒のものを想定したが、単気筒エンジンでも、2気筒エンジンでも6気筒エンジンでもよく、またV型8気筒エンジンなどにも適用できるのはいうまでもない。また、本発明が、シリンダヘッドカバーの直上にインテークマニホールドのチャンバが配置されたエンジンへの適用に限定されるものでないことはいうまでもない。また、参考例について、締結用のボルトがシリンダヘッドカバーを挿通してシリンダヘッドに締結されるようにしてもよい。また、オイルフィラーキャップ取付部は、発明の実施の形態のように円筒状に限定されるものではない。つまり、オイルフィラーキャップ取付部は、断面が円形ではない矩形などの筒でもよい。また、シリンダヘッドカバー及びチェーンケースを締結するボルトの挿入方向(締結方向)は上下方向としたが、水平方向(カムシャフトと同一方向)であってもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明した本発明のうち、請求項1にかかる発明によれば、シリンダヘッドカバーの上方にスベースを確保することができる。また、オイルフィラーキャップの着脱が容易であり、オイルを作業性よくエンジンに入れることができる。
また、本発明によれば、一層、シリンダヘッドカバーとケースとの締結剛性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例のオイルフィラーキャップの取付構造が適用されるエンジンの斜視図である。
【図2】図1に示すエンジンの分解斜視図である。
【図3】参考例の締結状態にあるチェーンケースとシリンダヘッドカバーの平面図である。
【図4】参考例の締結状態にあるチェーンケースとシリンダヘッドカバーの正面図である。
【図5】本発明にかかる実施形態のオイルフィラーキャップの取付構造が適用されるエンジンの斜視図である。
【図6】図5のシリンダヘッドカバーの平面図である。
【図7】図6のシリンダヘッドカバーの側断面図(A−A線断面図)である。
【符号の説明】
1 エンジン
4 シリンダヘッドカバー
4A オイルフィラーキャップ取付部(本実施形態)
4B 締結部(本実施形態)
4C リブ(本実施形態)
6 チェーンケース(動力伝達機構を覆うケース)
6A オイルフィラーキャップ取付部(参考例)
6B 締結部(参考例)
6C リブ(参考例)
10 一体型ベアリングキャップ
31 インテークマニホールドのチャンバ
CA オイルフィラーキャップ
EV EGR弁
Claims (2)
- エンジンへのオイルフィラーキャップの取付構造において、
前記エンジンの長手方向一端側に、動力伝達機構を覆いシリンダブロックとシリンダヘッドに跨って装着されるチェーンケースを設け、
前記チェーンケースおよび前記シリンダヘッドの上部に跨ってシリンダヘッドカバーを設け、
前記シリンダヘッドカバーの長手方向の一端側において前記チェーンケースの上部を覆うヘッドカバー一端部に、上方に突出する筒状のオイルフィラーキャップ取付部を設けると共に、前記シリンダヘッドカバーの前記オイルフィラーキャップ取付部より他端側の前記シリンダヘッドの上部に、前記シリンダヘッドカバーの周縁部より上方に膨らんだブリーザチャンバを形成し、
前記シリンダヘッドカバーの前記ブリーザチャンバが形成された部位の上面より高い位置まで突出して形成された前記オイルフィラーキャップ取付部の上端部に、オイル注入口を形成し、
前記ヘッドカバー一端部には、前記シリンダヘッドカバーの短手方向に沿う方向で、前記オイルフィラーキャップ取付部を挟む位置に、前記シリンダヘッドカバーの前記長手方向の一端側の短手方向両端部と前記チェーンケースの上部の前記シリンダヘッドカバーの前記短手方向両端部に対向する両端部とをそれぞれ締結するボルトが上方から下方に向けて挿入される締結部を設けると共に、前記オイルフィラーキャップ取付部の根元部分と前記シリンダヘッドカバーの前記短手方向両端部の締結部とをそれぞれリブで連結し、
前記オイルフィラーキャップ取付部に前記オイルフィラーキャップを取り付けるようにしたことを特徴とするオイルフィラーキャップの取付構造。 - 前記オイル注入口の周囲には、傾斜し、かつ、高さ位置が最も低い部分に解放部が形成された溝が設けられ、
前記解放部は、前記溝の車両前方側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のオイルフィラーキャップの取付構造。
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