JP4623343B2 - 画像表示装置およびその支持機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば投射型画像表示装置などの画像表示装置、および、その画像表示装置において表示部を支持するために設けられる支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像表示装置には、一般に、直視型の画像表示装置と、投射型の画像表示装置とがある。直視型の画像表示装置は、例えば液晶表示パネルやCRT(Cathode Ray Tube)などの表示部に画像を形成し、その表示部を観察者が直接観察するものである。一方、投射型の画像表示装置は、液晶表示パネルなどで形成した画像を投射レンズを用いてスクリーンに投射し、その投射画像を観察者が観察するものである。
【0003】
直視型の画像表示装置には、液晶表示パネルなどの表示部を観察者が観察し易いような角度に向けるため、表示部を角度調節できるよう支持する支持機構が設けられていることが多い。例えば、表示部の鉛直面内における角度(仰角)が調節可能な支持機構はチルトスタンドと呼ばれ、水平面内における角度が調節可能な支持機構はスイーベルスタンドと呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、投射型の画像表示装置には、表示部の重心が投射レンズ側に偏っているものが多いため、直視型の画像表示装置で用いられているような支持機構をそのまま投射型の画像表示装置に適用したのでは、使用中に表示部の角度が徐々に変化してしまうという問題があった。また、直視型の画像表示装置においても、表示部から延びている接続用のケーブルなどに観察者が誤って触れてしまうと、表示部の角度が不用意に変化してしまうという問題があった。
【0005】
加えて、従来の画像表示装置では、表示部がねじなどにより支持機構に取り付けられていたため、表示部を支持機構から取り外してメンテナンス(例えばランプ交換)などを行う場合、取り外し作業が煩雑であるという問題もあった。
【0006】
また、従来の画像表示装置における支持機構は、一定の空間(スペース)を占有しているが、その空間が他の用途などに有効に利用されていないという問題もあった。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、表示部を角度調節可能に支持することができ、かつ不用意な角度変化を防止できる画像表示装置および支持機構を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、表示部を支持機構から簡単に取り外すことができる画像表示装置を提供することにある。さらに、本発明の第3の目的は、空間を有効利用することができる画像表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像表示装置は、画像を表示する表示部と、表示部を支持する支持機構とを有し、支持機構は、表示部に対して固定された第1の摺動部材と、この第1の摺動部材に接触すると共にこの第1の摺動部材に対して相対移動可能に設けられた弾性部材よりなる第2の摺動部材とを有し、表示部を、少なくとも1つの軸の周りの角度を調節できるよう保持する保持手段と、第1の摺動部材および第2の摺動部材の一方を他方に対して押圧し、第1の摺動部材と第2の摺動部材との摩擦力を利用して、保持手段により保持された表示部を、角度が変化しないように係止する係止手段と、係止手段が第1の摺動部材および第2の摺動部材の一方を押圧する押圧力を変化させて、摩擦力を変化させることにより係止手段を操作する操作手段とを備え、係止手段は、第1摺動部材および第2摺動部材を貫通し支持機構の内部に突出する軸部と、軸部の長手方向中央部から上端部にかけて設けられ、第1摺動部材に接触する接触部と、軸部の下端に設けられ、軸部の軸方向に直交する方向にかつ互いに反対向きに延びる一対の板状部材であるストッパ片とを有する固定部材と、ストッパ片を係止するための長尺状の部材であると共に支軸を中心として揺動可能であり、長手方向一端が二股に分かれると共にストッパ片を下方に押圧する押圧部を有するロックレバーと、弾性力によりロックレバーにストッパ片を下方に押圧させるコイルバネとを有し、操作手段は、ロックレバーの長手方向他端に、支持部材の外部に突出する操作部を有するものである。
【0009】
本発明による画像表示装置の支持機構は、画像を表示する機能を有する画像表示装置において、画像を表示する表示部を支持するために用いられる支持機構であって、表示部に対して固定された第1の摺動部材と、この第1の摺動部材に接触すると共にこの第1の摺動部材に対して相対移動可能に設けられた弾性部材よりなる第2の摺動部材とを有し、表示部を、少なくとも1つの軸の周りの角度を調節できるよう保持する保持手段と、第1の摺動部材および第2の摺動部材の一方を他方に対して押圧し、第1の摺動部材と第2の摺動部材との摩擦力を利用して、保持手段により保持された表示部を、角度が変化しないように係止する係止手段と、係止手段が第1の摺動部材および第2の摺動部材の一方を押圧する押圧力を変化させて、摩擦力を変化させることにより係止手段を操作する操作手段とを備え、係止手段は、第1摺動部材および第2摺動部材を貫通し支持機構の内部に突出する軸部と、軸部の長手方向中央部から上端部にかけて設けられ、第1摺動部材に接触する接触部と、軸部の下端に設けられ、軸部の軸方向に直交する方向にかつ互いに反対向きに延びる一対の板状部材であるストッパ片とを有する固定部材と、ストッパ片を係止するための長尺状の部材であると共に支軸を中心として揺動可能であり、長手方向一端が二股に分かれると共にストッパ片を下方に押圧する押圧部を有するロックレバーと、弾性力によりロックレバーにストッパ片を下方に押圧させるコイルバネとを有し、操作手段は、ロックレバーの長手方向他端に、支持部材の外部に突出する操作部を有するものである。
【0010】
本発明による画像表示装置は、支持機構に設けられ、表示部を支持機構に対して着脱自在に装着する着脱手段とを備えることが好ましい
【0011】
本発明による画像表示装置は、支持機構に取り付けられ所定の処理を行う処理手段と、表示部と処理手段との電気的な接続を行う接続手段とを備えることが好ましい
【0012】
本発明による画像表示装置または画像表示装置の支持機構では、第1の摺動部材と第2の摺動部材との相対移動により表示部の角度調節が可能になると共に、操作手段の操作により係止手段が第1の摺動部材および第2の摺動部材の一方を押圧する押圧力を変化させて、第1の摺動部材と第2の摺動部材との摩擦力を変化させることにより、必要なとき以外は表示部が係止手段により係止される。
【0013】
本発明による画像表示装置では、着脱手段により、表示部が支持機構に対して着脱自在に装着される。
【0014】
本発明による画像表示装置では、所定の処理を行う処理手段が支持機構に設けられており、この処理手段と表示部とは接続手段によって接続される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
[第1の実施の形態]
<画像表示装置の基本構成>
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像表示装置としての画像表示装置1の外観形状を表す斜視図である。この画像表示装置1は、液晶パネルにより形成した画像を、投射レンズ26を用いて外部のスクリーン27に投射する略直方体形状の本体30と、この本体30を支持する支持機構50とを有している。ここで、本体30は、本発明における「表示部」の一具体例に対応し、支持機構50は、本発明における「支持機構」の一具体例に対応する。支持機構50は、略直方体形状を有し、その本体30側と反対の側の面(すなわち、底面)は、例えば図示しないテーブルの上に載置されるようになっている。以下では、支持機構50をテーブルの上に載置したものとして上方および下方を定義する。また、投射レンズ26からの光の出射側を前方とし、その反対方向を後方とする。
【0017】
図2は、画像表示装置1の本体30の構成を表すものである。本体30には、ほぼ平行な白色光を発するランプユニット10が設けられている。このランプユニット10は、白色光を発する発光体10Aと、発光体10Aから発せられた光をほぼ平行光として反射する凹面鏡10Bとを含んでいる。ランプユニット10からの射出光の方向に沿って、UV(紫外線)/IR(赤外線)カットフィルタ11と、フライアイレンズ12,13と、集光レンズ14と、全反射ミラー15とが設けられている。UV/IRカットフィルタ11は、ランプユニット10から発せられた白色光に含まれる紫外領域および赤外領域の光を除去するようになっている。フライアイレンズ12,13は、UV/IRカットフィルタ11を透過した光を拡散させて光の強度分布を均一化するようになっている。全反射ミラー15は、UV/IRカットフィルタ11、フライアイレンズ12,13および集光レンズ14を介して入射した光を約90度偏向して反射するようになっている。
【0018】
全反射ミラー15によって反射された光束の光路には、Bダイクロイックミラー16が設けられている。Bダイクロイックミラー16は、全反射ミラー15からの反射光を、青色光LBと、その他の色光とに分離する機能を有している。Bダイクロイックミラー16によって分離された青色光LBの光路に沿って、全反射ミラー17と、集光レンズ23Bと、B液晶ライトバルブ24Bとが順に設けられている。全反射ミラー17は、Bダイクロイックミラー16によって分離された青色光LBを、B液晶ライトバルブ24Bに向けて反射するようになっている。集光レンズ23Bは、Bダイクロイックミラー16によって反射された青色光LBを、B液晶ライトバルブ24Bに集光するようになっている。B液晶ライトバルブ24Bは、全反射ミラー17および集光レンズ23Bを介して入射した青色光LBを、画像信号に応じて空間的に変調するようになっている。
【0019】
Bダイクロイックミラー16によって分離された他の色光(緑色光LGおよび赤色色LR)の光路に沿って、Gダイクロイックミラー18が設けられている。Gダイクロイックミラー18は、入射した光を、緑色光LGと赤色光LRとに分離する機能を有している。Gダイクロイックミラー18によって分離された緑色光LGの光路に沿って、集光レンズ23Gと、G液晶ライトバルブ24Gとが順に設けられている。集光レンズ23Gは、Gダイクロイックミラー18によって分離された緑色光LGを、G液晶ライトバルブ24Gに集光するようになっている。G液晶ライトバルブ24Gは、集光レンズ23Gを介して入射した緑色光LGを、画像信号に応じて空間的に変調するようになっている。
【0020】
Gダイクロイックミラー18によって分離された赤色光LRの光路に沿って、リレーレンズ19と、全反射ミラー20と、リレーレンズ21と、全反射ミラー22と、集光レンズ23Rと、R液晶ライトバルブ24Rとが順に設けられている。全反射ミラー20は、Gダイクロイックミラー18によって分離され、リレーレンズ19を介して入射した赤色光LRを、全反射ミラー22に向けて反射するようになっている。全反射ミラー22は、全反射ミラー20によって反射され、リレーレンズ21を介して入射した赤色光LRを、R液晶ライトバルブ24Rに向けて反射するようになっている。R液晶ライトバルブ24Rは、全反射ミラー22によって反射され、集光レンズ23Rを介して入射した赤色光LRを、画像信号に応じて空間的に変調するようになっている。
【0021】
青色光LB、緑色光LGおよび赤色光LRの光路が交わる位置には、3つの色光LB、LG,LRを合成する機能を有したダイクロイックプリズム25が設けられている。ダイクロイックプリズム25は、3つの入射面25B,25G,25Rと、1つの出射面25Tとを有している。入射面25Bには、B液晶ライトバルブ24Bから出射された青色光LBが入射するようになっている。入射面25Gには、G液晶ライトバルブ24Gから出射された緑色光LGが入射するようになっている。入射面25Rには、R液晶ライトバルブ24Rから出射された赤色光LRが入射するようになっている。ダイクロイックプリズム25は、入射面25B,25G,25Rに入射した3つの色光を合成して出射面25Tから出射するようになっている。ダイクロイックプリズム20の出射面20Tに隣接して、このダイクロイックプリズム20で合成された光をスクリーン27上に投射する投射レンズ26が設けられている。なお、B液晶ライトバルブ24B,G液晶ライトバルブ24GおよびR液晶ライトバルブ24Rおよび発光体10Aの駆動制御を行うため、本体30には、コントローラ100が設けられている。
【0022】
図3は、画像表示装置1を後方から見た外観形状を表すものである。支持機構50の後方側の面(以下、背面59とする。)には、本体30のコントローラ100の各種制御を行う操作スイッチ部90が設けられている。この操作スイッチ部90には、例えば、本体30の電源投入および切断を行う電源スイッチ、および、本体30に関する各種制御(画質の調整や入力の切り替えなど)を行う調整スイッチなどが含まれている。支持機構50の背面59には、さらに、本体30のコントローラ100からの指令に基づく表示を行うインジケータ91が設けられている。インジケータ91には、例えば、コントローラ100に電源が投入されていることを表示する表示部、コンピュータなどからのデータの転送が行われていることを表示する表示部、および、本体30に何らかの不具合が発生したことを表示する表示部などが含まれている。
【0023】
支持機構50の背面59には、さらに、遠隔操作ユニット95から送信された指示を受信する受信部97が設けられている。遠隔操作ユニット95は、例えば上述した操作スイッチ部90とほぼ同様の各種スイッチを有するものであり、いずれかのスイッチが操作されると、その操作に応じて赤外線信号などを発信するようになっている。支持機構50の受信部97は、遠隔操作ユニット95からの赤外線信号を受信すると、図示しない接続ケーブル(後述)を介して、コントローラ100に指令を送信するようになっている。
【0024】
支持機構50の側方の面(以下、側面58とする。)には、電源ケーブルを接続するための電源端子部93と、外部機器(コンピュータなど)との情報の送受信のための接続ケーブルを接続するための情報端子部94と、遠隔操作ユニット95を収容するための収容スペース96が設けられている。
【0025】
本実施の形態では、本体30が支持機構50に対してワンタッチで着脱されるようになっている。以下、これについて説明する。
【0026】
図4は、支持機構50から本体30を取り外した状態を表すものである。支持機構50の上面には、ほぼ正方形の板状部材である保持板40が設けられており、その保持板40に本体30が取り付けられるようになっている。保持板40の上面には、本体30の所定の部位に係合する複数の係合部材41が設けられている。係合部材41は、保持板40の上面から鉛直上方に延びる鉛直部41Aと、この鉛直部41Aの上端から前方に延びる水平部41Bとを有している。係合部材41は、保持板40の両側端部に沿って、例えば前後に3つずつ配列されている。保持板40の後端部のほぼ中央には、係合部材41と同じ形状の係合部材42が一つ設けられている。
【0027】
図5は、本体30を保持板40に取り付けるための構造を模式的に表すものである。本体30の底部には、保持板40の係合部材41に係合する係合部材31が設けられている。この係合部材31は、本体30の底面から鉛直下方に延びる鉛直部31Aと、鉛直部31Aの下端から後方に延びる水平部31Bとを有している。ここでは、図5に矢印Mで示したように、本体30を保持板40上において後方に移動させることにより、本体30の係合部材31が保持板40の係合部材41に前方から係合するようになっている。
【0028】
本体30には、本体30を保持板40に対して固定するためのスライドスイッチ35が設けられている。スライドスイッチ35は、一方向に長い直方体よりなるスライド体32を有している。このスライド体32は、その長手方向が本体30の後端部に沿うように配置されており、さらに、(図示しない支持部材により)その長手方向に移動可能に支持されている。スライド体32の長手方向中央部には、本体30の後方に向かって突出する突出部34が形成されており、この突出部34は、本体30に設けられた開口部を通じて外部に突出している。スライド体32の長手方向一端には、所定のテーパ33Aを有する当接ブロック33が取り付けられている。スライド体32の長手方向他端には、スライド体32を当接ブロック33側に付勢するコイルバネ32Aが設けられている。図中矢印Mで示したように本体30を保持板40上において後方に移動させると、ブロック33のテーパ面33Aが係合部材42に当接し、ブロック33がコイルバネ32Aの弾性力に抗して係合部材42から離れる方向に移動するようになっている。本体30をさらに保持板40の後方に移動させると、テーパ部33Aが係合部材42を通過するため、スライド体32がコイルバネ32Aにより押し戻され、図中破線で示したように係合部材42の後方側に係合するようになっている。これにより、本体30の係合部材31が保持板40の係合部材41の前方側に係合し、本体30の係合部材32が保持板40の係合部材42の後方側に係合することとなる。すなわち、本体30は、保持板40上において、前方にも後方にも移動不能に係止される。一方、スライドスイッチ35を図中左側に移動させると、スライド体32が係合部材42と係合する位置から退避するため、本体30が前方に移動させることができるようになり、これにより、本体30の取り外しが可能になる。
【0029】
ここで、保持板40、スライドスイッチ35、係合部材31および係合部材41は、本発明における「着脱手段」の一具体例に対応する。また、スライドスイッチ35は、本発明における「可動係合部材」の一具体例に対応する。
【0030】
次に、本体30を角度調節可能に支持するための構成について説明する。図6は、支持機構50の構造を表す分解斜視図であり、図7は、図1のVII−VII線における矢視断面を表す断面図である。図6に示したように、支持機構50の上部には、球面の一部をなす形状の凹面51が形成されている。この凹面51の表面には、ゴムあるいはウレタンなどの弾性部材よりなるシート52(図7)が貼り付けられている。支持機構50の凹面51には、回転体形状の形状を有する摺動支持部材80が保持されている。摺動支持部材80は、球面の一部をなす形状の外周面81を有しており、この外周面81は、凹面51の曲率とほぼ同じ曲率を有している。これにより、摺動支持部材80の外周面81は、凹面51の表面に貼られたシート52に沿って摺動するようになっている。摺動支持部材80の上端縁84は平坦になっており、この上端縁84に上述した保持板40の下面が固着されている。摺動支持部材80の内周面82は、外周面81と同様、球面の一部をなす形状を有している。
【0031】
ここで、支持機構50(シート52および凹面51を含む)および摺動支持部材80は、本発明における「保持手段」の一具体例に対応する。また、摺動支持部材80は、本発明における「第1の摺動部材」の一具体例に対応し、シート52は、本発明における「第2の摺動部材」の一具体例に対応する。
【0032】
この摺動支持部材80の内周面82側には、摺動支持部材80をシート52に押し当てるための固定部材70が設けられている。固定部材70は、鉛直方向に延びる円筒形状の軸部71と、その軸部71の長手方向中央部から上端部にかけて設けられた回転体形状の接触部72とを有している。接触部72の外周面は、摺動支持部材80の内周面82の曲率とほぼ同じ曲率をもつ球面の一部をなしている。固定部材70の軸部71は、摺動支持部材80に形成された貫通孔83および凹面51に形成された貫通孔53を通じて、支持機構50の内部に突出している。軸部71の下端には、軸部71の軸方向に直交する方向にかつ互いに反対向きに延びる一対の板状部材であるストッパ片73(図6)が形成されている。
【0033】
支持機構50には、固定部材70のストッパ片73を係止するための長尺状の部材であるロックレバー60が設けられている。ロックレバー60の長手方向一端は二股に分かれた形状を有しており、上述した固定部材70のストッパ片73を下方に押圧する押圧部62となっている。ロックレバー60の長手方向他端は、支持機構50に形成された開口部66を介して、外部に突出する操作部65となっている。ロックレバー60は、凹面51の貫通孔53近傍に設けられた支軸63を中心として揺動可能になっている。また、支持機構50の開口部66の近傍にはコイルバネ61(図7)が設けられており、ロックレバー60の操作部65側を上方に向けて付勢している。
【0034】
これにより、操作部65が使用者によって押し下げられていないときには、コイルバネ61の弾性力によりロックレバー60がスライド片73を下方に押圧するため、固定部材70が摺動支持部材80を凹面51上のシート52に押し当て、摺動支持部材80とシート52との間には強い摩擦力が作用するようになっている。これに対し、使用者が操作部65を押し下げると、固定部材70が摺動支持部材80をシート52に押し当てる力が低下するため、摺動支持部材80とシート52との間に働く摩擦力が低下するようになっている。
【0035】
ここで、ロックレバー60、コイルバネ61および固定部材70は、本発明における「係止手段」の一具体例に対応する。また、操作部65は、本発明における「操作手段」の一具体例に対応する。
【0036】
図8は、本体30の角度調節を行っている状態を表す図である。摺動支持部材80の貫通孔83の内径は、固定部材70の軸部71の外径よりも大きいため、図8に示したように、摺動支持部材80は凹面51上のシート52に沿って一定の範囲で移動可能である。これにより、本体30は、摺動支持部材80の曲率の中心Cを通る任意の軸を中心とした角度調節が可能になる。
【0037】
次に、支持機構50の内部に設けられた操作スイッチ部90と、本体30に設けられたコントローラ100との電気的な接続のための構成について説明する。
【0038】
図9は、支持機構50の内部に設けられた操作スイッチ部90と、本体30に設けられたコントローラ100との接続のための構成を表すものであり、図3におけるIX−IX線における矢視断面を表すものである。支持機構50に設けられた操作スイッチ部90と、本体30に設けられたコントローラ100とは、固定部材70の軸部71の内側を通る接続ケーブル101によって接続されている。この接続ケーブル101の一端部は、固定部材70の軸部71に形成された貫通孔75を通じて操作スイッチ部90まで延びており、この操作スイッチ部90に接続されている。接続ケーブル101の他端部は、固定部材70の上方に位置する保持板40まで延びており、保持板40の上面に設けられた接続ピン46に接続されている。この接続ピン46は、保持板40の上面に形成された凸部45から前方に水平に延出している。
【0039】
本体30の底面近傍には、支持機構50の接続ピン46に係合する接続孔38を有している。接続孔38は、本体30を支持機構50に取り付けるときに(すなわち、係合部材31と係合部材41とを係合させるときに)、支持機構50の接続ピン46と係合するよう前後方向に長い形状を有している。この接続孔38とコントローラ100とは、接続ケーブル102により接続されている。これにより、本体30を支持機構50に取り付けると、接続ケーブル101,接続ピン46,接続孔38および接続ケーブル102を介して、操作スイッチ部90とコントローラ100とが電気的に接続されるようになっている。なお、図3に示したインジケータ91、受光部97,電源端子93および情報端子94は、いずれも、接続ケーブル101と同様の接続ケーブル(図示せず)を用いて、コントローラ100に接続されている。
【0040】
ここで、操作スイッチ部90、インジケータ91、受光部97、電源端子93および情報端子94は、本発明における「処理手段」の一具体例に対応し、接続ピン46および接続孔38は、本発明における「接続手段」の一具体例に対応する。
【0041】
<画像表示装置の動作>
次に、本実施の形態における画像表示装置1の使用方法および動作を説明する。
【0042】
画像表示装置1を電源を投入する際には、まず、支持機構50の電源端子93に、専用の電源ケーブル(図示せず)を接続し、この電源ケーブルを、例えば会議室などに設置された図示しない電源供給用端子に接続する。電源端子93を介して供給される電力は、図示しない接続ケーブルを介して本体30に送られ、コントローラ100やランプユニット10に供給される。続いて、使用者は、支持機構50の操作スイッチ部90の電源スイッチを操作する。操作スイッチ部90は、電源投入指示を表す信号を、接続ケーブル101,102を介して本体30のコントローラ100に送信する。信号を受信したコントローラ100は、まず、ランプユニット10の発光体10Aを点灯させる。コントローラ100は、さらに、図示しない外部機器(コンピュータなど)から情報端子94を介して入力された画像情報に応じて、液晶ライトバルブ24B,24G,24Rの表示制御を開始する。
【0043】
ランプユニット10から発せられた白色光は、まず、UV/IRカットフィルタ11を透過することにより、紫外領域および赤外領域の光が除去される。UV/IRカットフィルタ11を透過した光は、次に、フライアイレンズ12,13および集光レンズ14を透過した後、全反射ミラー15により約90度反射されたのち、Bダイクロイックミラー16に入射する。Bダイクロイックミラー16に入射した光は、Bダイクロイックミラー16の作用により、青色光LBと、その他の色光とに分離される。
【0044】
Bダイクロイックミラー16によって分離された青色光LBは、全反射ミラー17によって、B液晶ライトバルブ24Bに向けて反射される。全反射ミラー17によって反射された赤色光LBは、集光レンズ23Bを介してB液晶ライトバルブ24Bに入射する。B液晶ライトバルブ24Bに入射した赤色光LBは、B液晶ライトバルブ24Bにおいて、画像信号に応じて空間的に変調された後、ダイクロイックプリズム25の入射面25Bに入射する。一方、Bダイクロイックミラー16によって分離されたその他の色光は、次に、Gダイクロイックミラー18に入射し、ここで、緑色光LGと赤色光LRとに分離される。Gダイクロイックミラー18によって分離された緑色光LGは、集光レンズ23Gを介してG液晶ライトバルブ24Gに入射する。G液晶ライトバルブ24Gに入射した緑色光LGは、G液晶ライトバルブ24Gにおいて、画像信号に応じて空間的に変調された後、ダイクロイックプリズム25の入射面25Gに入射する。
【0045】
Gダイクロイックミラー18によって分離された赤色光LRは、リレーレンズ19を介して全反射ミラー20に入射し、ここで、全反射ミラー22に向けて反射される。全反射ミラー20によって反射された赤色光LRは、リレーレンズ21を介して全反射ミラー22に入射し、ここで、R液晶ライトバルブ24Rに向けて反射される。全反射ミラー22によって反射された赤色光LRは、集光レンズ23Rを介してR液晶ライトバルブ24Rに入射する。R液晶ライトバルブ24Rに入射した赤色光LRは、R液晶ライトバルブ24Rにおいて、画像信号に応じて空間的に変調された後、ダイクロイックプリズム25の入射面25Rに入射する。
【0046】
ダイクロイックプリズム25に入射した3つの色光LB,LG,LRは、ダイクロイックプリズム25の作用により合成され、出射面25Tから投射レンズ26に向けて出射される。ダイクロイックプリズム25から出射された合成光は、投射レンズ26によって、スクリーン27に投射され、スクリーン27上に画像を形成する。
【0047】
ここで、使用者は、投射された画像(以下、投射画像Pとする。)とスクリーン27との位置を合わせるため、画像表示装置1の本体30の角度調節を行うことができる。すなわち、使用者は、支持機構50のロックレバー60の操作部65を左手で押し下げて本体30の角度調節を可能にしつつ、投射画像Pを観察しながら右手で本体30の角度を調節する。
【0048】
例えば、図10(A)に示したように、投射画像Pがスクリーン27に対して水平方向(右側あるいは左側)にずれている場合には、本体30の鉛直軸の周りの角度調節を行う。図10(B)に示したように、投射画像Pがスクリーン27に対して鉛直方向(上方あるいは下方)にずれている場合には、本体30の投射レンズ26の光軸に直交する軸の周りの角度調節を行う。図10(C)に示したように、投射画像Pがスクリーン27に対して傾いている場合には、本体30の投射レンズ26の光軸に平行な軸の周りの角度調節を行う。
【0049】
次に、本体30を支持機構50から取り外す作業、および、本体30を支持機構50に取り付ける作業について、図5を参照して説明する。まず、本体30を支持機構50から取り外す場合、使用者は、スライドスイッチ35を図中左側にスライドさせ、スライド体32を係合部材42と係合する位置から退避させる。この状態で、本体30を前方に移動させると、本体30の係合部材31が支持機構50の保持板40上の係合部材41から離間し、本体30が保持板40から(すなわち支持機構50から)取り外される。本体30の支持機構50からの取り外しに伴い、接続ピン46(図9)は接続孔38から外れ、本体30内のコントローラ100と支持機構50内の操作スイッチ部90などとの電気的な接続は切り離される。
【0050】
一方、本体30を支持機構50に取り付ける場合には、本体30を、支持機構50の保持板40上において前方から後方に移動させる。これにより、本体30の係合部材31が保持板40の係合部材41に前方側から係合する。さらに、スライドスイッチ35のテーパ部33Aは係合部材42に当接するため、スライド部材32はコイルバネ32Aの弾性力に抗して図中左側に一旦退避したのち、図中破線で示したように係合部材42に後方側から係合する。これにより、本体30は支持機構50に係止される。本体30の支持機構50への取り付けに伴い、接続ピン46と接続孔38とが係合し、本体30内のコントローラ100と支持機構50内の操作スイッチ部90などとが電気的に接続される。
【0051】
<実施の形態の効果>
以上説明したように、本実施の形態に係る画像表示装置1では、固定部材70を用いて摺動支持部材80をシート52に押し当て、その摩擦力を利用して本体30を支持機構50に固定するようにしたので、本体30の重心が比較的前方に偏っていた場合でも、不用意に傾きが変化してしまうことがない。さらに、操作レンバー65を押し下げて摺動支持部材80とシート52との摩擦力を低下させることができるようにしたので、本体30の角度調節を容易に行うことが可能になる。
【0052】
また、摺動支持部材80の外面81および凹面51を、いずれも球面の一部をなす形状としたので、本体30の角度を様々な方向に調節することができる。例えば、鉛直軸を中心とする角度、光軸と平行な軸を中心とする角度、および、水平面内において光軸に直交する軸を中心とする角度などが全て調節可能となる。
【0053】
さらに、固定部材70を用いて摺動支持部材80をシート52に押し当てるようにしたので、摺動支持部材80とシート52との摩擦力を容易に制御できるようになる。
【0054】
加えて、スライドスイッチ35を操作しながら本体30を移動させるだけで、本体30を支持機構50から取り外すことができるようにしたので、本体30のメンテナンス(発光体10Aの定期交換など)を行う際の、本体30の支持機構50からの取り外し作業が極めて容易になる。
【0055】
さらに、支持機構50の内部に操作スイッチ部90などを設けるようにしたので、支持機構50の内部の空間を有効に利用することができる。
【0056】
加えて、本体30の支持機構50への取り付けにより、本体30内のコントローラ100と支持機構50内の操作スイッチ部90などとを電気的に接続するようにしたので、本体30の着脱の度にケーブルなどの接続をし直す必要がない。
【0057】
[第2の実施の形態]
図11は、本発明の第2の実施の形態を表すものである。第2の実施の形態では、ロックレバーを付勢するコイルバネの位置が第1の実施の形態と異なるものである。図11では、図1に示した画像表示装置1の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0058】
画像表示装置1Aでは、ロックレバー160を付勢するコイルバネ161は、固定部材70の軸部71を周回するように配置されている。コイルバネ161の上端は、支持機構50において凹面51を形成する部位の下面に当接しており、コイルバネ161の下端は、ロックレバー160の上端に当接している。このコイルバネ161は、ロックレバー160の押圧部162を下方に押圧し、これにより固定部材70を下方に付勢するようになっている。なお、ロックレバー160の構造は、押圧部162がコイルバネ161の下端に当接するに充分な長さを有している点を除き、第1の実施の形態のロックレバー60と同じである。使用者が操作部65を押し下げると、ロックレバー160の押圧部162はコイルバネ161の弾性力に抗して上昇し、これにより固定部材70の押圧を解除する。
【0059】
本実施の形態の画像表示装置1Aでは、使用者が操作部65を押し下げていないときには、コイルバネ161の弾性力により、ロックレバー160の押圧部162が固定部材70のストッパ片73を下方に押し下げているため、摺動支持部材80はシート52に押し当てられ、摺動支持部材80とシート52との摩擦力により本体30は係止される。一方、使用者が操作部65を押し下げると、ロックレバー160の押圧部162が上昇し、ストッパ片73の押し下げが解除されるため、摺動支持部材80がシート52に押し当てられる力は低下し、本体30の角度調節が可能になる。
【0060】
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様、本体30の角度調節を容易に行うことができ、かつ、設定した角度が不用意に変化してしまうことが防止される。
【0061】
[第3の実施の形態]
図12は、本発明の第3の実施の形態を表すものである。第3の実施の形態では、ロックレバーの代わりにロッド260を用いるようにした点において、第1の実施の形態と異なるものである。図12では、図1に示した画像表示装置1の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0062】
画像表示装置1Bの支持機構50には、水平方向に長く延びるロッド260が設けられている。ロッド260の長手方向一端は、支持機構50の側面に形成された開口部266を通じて外部に突出しており、ロッド260の長手方向他端は、固定部材70の軸部71に達している。支持機構50における軸部71の近傍には、コイルバネ265が設けられおり、このコイルバネ265はロッド260を支持機構50の外部に向けて長手方向に付勢している。すなわち、ロッド260は、使用者によって押し込まれていないときには、図12に示したように、コイルバネ265の付勢力によって支持機構50の外部に突出している。
【0063】
固定部材70は、第1の実施の形態のようなストッパ片73を有しておらず、その代わり、軸部71の側面にはカムピン270が突設されている。ロッド260には、固定部材70のカムピン270に係合するカム溝261が形成されている。カム溝261は、ロッド260が支持機構50の内部に押し込まれることによって固定部材70が下方に移動し、ロッド260が外部に突出することにより固定部材70が上方に移動するような形状になっている。
【0064】
本実施の形態の画像表示装置1Bでは、使用者がロッド260を押し込んでいないときには、コイルバネ265の弾性力によってロッド260が突出位置にあるため、図12に示したように固定部材70は移動範囲の下端位置にある。従って、カムピン270とカム溝261との係合により、摺動支持部材80はシート52に押し当てられる。すなわち、本体30の角度調節はロックされる。一方、使用者がコイルバネ265の弾性力に抗してロッド260を押し込むと、カムピン270とカム溝261との係合により固定部材70が上方に移動し、これにより、摺動支持部材80がシート52に押し当てられる力は低下する。すなわち、本体30の角度調節が可能になる。
【0065】
本実施の形態では、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様、本体30の角度調節を容易に行うことができ、かつ、設定した角度が不用意に変化してしまうことが防止される。
【0066】
[第4の実施の形態]
図13は、本発明の第4の実施の形態を表すものである。第4の実施の形態は、支持機構50にスピーカが内蔵されている点において、第1の実施の形態と異なっている。図13では、図1に示した画像表示装置1の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0067】
本実施の形態の画像表示装置1Cでは、支持機構50の背面59に一対のスピーカ300が設けられている。スピーカ300を支持機構50の背面59に設けるようにしたのは、スクリーン上の投射画像を観察する観察者に音声が届き易くするためである。スピーカ300は、本体30に設けられたコントローラ100によって駆動制御される。スピーカ300とコントローラ100とは、図7に示した接続ケーブル101と同様の接続ケーブル(図示せず)によって接続されているものとする。なお、操作スイッチ部などは、支持機構50の側面あるいは前面に設けることが好ましい。ここで、スピーカ300は、本発明における「処理手段」および「音声発生手段」の一具体例に対応する。
【0068】
本実施の形態では、支持機構50にスピーカ300を設けることにより、支持機構50のスペースを有効に利用することができる。このように支持機構50の内部のスペースを有効に利用することにより、スピーカ300のサイズを、良好な音声を発するに充分な大きさにすることができる。
【0069】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、支持機構50は、テーブルなどの上に載置されるものには限定されず、天井から吊り下げられるものであってもよい。また、本発明は、液晶を用いた投射型画像表示装置には限定されず、他の画像表示装置に適用してもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の画像表示装置または請求項12ないし請求項15のいずれか1項に記載の画像表示装置の支持機構によれば、表示部を角度調節可能に保持する保持手段と、この表示部を角度が変化しないよう係止する係止手段と、この係止手段を操作する操作手段とを設けるようにしたので、操作手段の操作により、必要なときにのみ表示部の角度調整が可能になり、必要なとき以外は表示部が係止される。すなわち、重心が偏っている表示部(例えば投射型の画像表示装置の表示部)であっても、角度調節可能に支持することができ、かつ、表示部の角度の不用意な変化を防止することができる。
【0071】
また、係止手段が第1の摺動部材および第2の摺動部材の一方を押圧する押圧力を変化させて、第1の摺動部材と第2の摺動部材との間の摩擦力を変化させるようにしたので、表示部の係止および係止解除を確実に行うことができる。
【0072】
さらに、請求項記載の画像表示装置または請求項15記載の画像表示装置の支持機構によれば、第1の摺動部材および第2の摺動部材がそれぞれ球面の一部をなす形状を有するようにしたので、様々な方向における表示部の角度調節が可能になる。
【0073】
また、請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の画像表示装置によれば、表示部を支持機構に対し着脱可能に装着する着脱手段を設けたので、表示部の支持機構への取り付けおよび取り外しが容易になる。
【0074】
さらに、請求項ないし請求項11のいずれか1項に記載の画像表示装置によれば、支持機構に、表示部の動作に関連する処理を行う処理手段を設けたので、支持機構の占める空間を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置の外形を表す斜視図である。
【図2】図1に示した画像表示装置の基本構成を表す平面図である。
【図3】図1に示した画像表示装置の外形形状を表す斜視図である。
【図4】図1に示した画像表示装置の本体を支持機構から取り外している状態を表す斜視図である。
【図5】図1に示した画像表示装置における本体と支持機構との接続部を拡大して表す斜視図である。
【図6】図1に示した画像表示装置の支持機構を分解して表す斜視図である。
【図7】図1に示した画像表示装置のVII−VII線矢視断面図である。
【図8】図7に示した画像表示装置において本体の角度調節が行われている状態を表す断面図である。
【図9】図3に示した画像表示装置のIX−IX線矢視断面図である。
【図10】スクリーンと投射画像との位置ずれの例を説明するための図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る画像表示装置の構造を表す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装置の構造を表す断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係る画像表示装置の構造を表す外形図である。
【符号の説明】
1…画像表示装置、10…ランプユニット、30…本体、31…係合部材、35…スライドスイッチ、40…保持板、41…係合部材、50…支持機構、51…凹面、52…シート、60…ロックレバー、61…弾性部材、65…操作部、70…固定部材、80…摺動支持部材、90…操作スイッチ部、100…コントローラ、101,102…接続ケーブル。

Claims (15)

  1. 画像を表示する表示部と、前記表示部を支持する支持機構とを有し、
    前記支持機構は、
    前記表示部に対して固定された第1の摺動部材と、この第1の摺動部材に接触すると共にこの第1の摺動部材に対して相対移動可能に設けられた弾性部材よりなる第2の摺動部材とを有し、前記表示部を、少なくとも1つの軸の周りの角度を調節できるよう保持する保持手段と、
    前記第1の摺動部材および前記第2の摺動部材の一方を他方に対して押圧し、前記第1の摺動部材と前記第2の摺動部材との摩擦力を利用して、前記保持手段により保持された前記表示部を、前記角度が変化しないように係止する係止手段と、
    前記係止手段が前記第1の摺動部材および前記第2の摺動部材の一方を押圧する押圧力を変化させて、前記摩擦力を変化させることにより前記係止手段を操作する操作手段と
    を備え
    前記係止手段は、
    前記第1摺動部材および前記第2摺動部材を貫通し前記支持機構の内部に突出する軸部と、前記軸部の長手方向中央部から上端部にかけて設けられ、前記第1摺動部材に接触する接触部と、前記軸部の下端に設けられ、前記軸部の軸方向に直交する方向にかつ互いに反対向きに延びる一対の板状部材であるストッパ片とを有する固定部材と、
    前記ストッパ片を係止するための長尺状の部材であると共に支軸を中心として揺動可能であり、長手方向一端が二股に分かれると共に前記ストッパ片を下方に押圧する押圧部を有するロックレバーと、
    弾性力により前記ロックレバーに前記ストッパ片を下方に押圧させるコイルバネと
    を有し、
    前記操作手段は、前記ロックレバーの長手方向他端に、前記支持部材の外部に突出する操作部を有する
    像表示装置。
  2. 前記コイルバネは、前記支持機構の底面と前記ロックレバーとの間に設けられ、前記操作部を上方に向けて付勢する
    請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記コイルバネは、前記支持機構の上面と前記ロックレバーとの間に、前記軸部を周回するように配置され、前記固定部材を下方に付勢する
    請求項1記載の画像表示装置。
  4. 前記第1の摺動部材は、球面の一部をなす第1の面を有し、
    前記第2の摺動部材は、球面の一部をなすと共に前記第1の面に接触する第2の面を有す
    求項記載の画像表示装置。
  5. 前記表示部は、外部のスクリーンに画像を投射する投射手段を有している請求項記載の画像表示装置。
  6. 記支持機構に設けられ、前記表示部を前記支持機構に対して着脱自在に装着する着脱手段を備え
    請求項1記載の画像表示装置。
  7. 前記着脱手段は、前記表示部の所定箇所に係合する可動係合部材を有し、
    前記可動係合部材は、前記表示部の前記所定箇所に係合する第1の位置と、前記所定箇所から離間する第2の位置との間で移動可能であ
    求項記載の画像表示装置。
  8. 前記表示部は、第1の電気的接続部を有し、
    前記支持機構は、前記表示部の前記支持機構への装着に伴って第1の電気的接続部に電気的に接続される第2の電気的接続部を有す
    求項記載の画像表示装置。
  9. 記支持機構に取り付けられ、所定の処理を行う処理手段と、
    前記表示部と前記処理手段との電気的な接続を行う接続手段を備え
    請求項1記載の画像表示装置。
  10. 前記支持機構は、前記表示部の前記角度を調節するための角度調節手段を有し、
    前記接続手段は、前記角度調節手段に設けられてい
    求項記載の画像表示装置。
  11. 前記処理手段は、音声を発生する音声発生手段および前記表示部を操作するための操作手段の少なくとも1つを含
    求項記載の画像表示装置。
  12. 画像を表示する機能を有する画像表示装置において、画像を表示する表示部を支持するために用いられる支持機構であって、
    前記表示部に対して固定された第1の摺動部材と、この第1の摺動部材に接触すると共にこの第1の摺動部材に対して相対移動可能に設けられた弾性部材よりなる第2の摺動部材とを有し、前記表示部を、少なくとも1つの軸の周りの角度を調節できるよう保持する保持手段と、
    前記第1の摺動部材および前記第2の摺動部材の一方を他方に対して押圧し、前記第1の摺動部材と前記第2の摺動部材との摩擦力を利用して、前記保持手段により保持された前記表示部を、前記角度が変化しないように係止する係止手段と、
    前記係止手段が前記第1の摺動部材および前記第2の摺動部材の一方を押圧する押圧力を変化させて、前記摩擦力を変化させることにより前記係止手段を操作する操作手段と
    を備え
    前記係止手段は、
    前記第1摺動部材および前記第2摺動部材を貫通し前記支持機構の内部に突出する軸部と、前記軸部の長手方向中央部から上端部にかけて設けられ、前記第1摺動部材に接触する接触部と、前記軸部の下端に設けられ、前記軸部の軸方向に直交する方向にかつ互いに反対向きに延びる一対の板状部材であるストッパ片とを有する固定部材と、
    前記ストッパ片を係止するための長尺状の部材であると共に支軸を中心として揺動可能であり、長手方向一端が二股に分かれると共に前記ストッパ片を下方に押圧する押圧部を有するロックレバーと、
    弾性力により前記ロックレバーに前記ストッパ片を下方に押圧させるコイルバネと
    を有し、
    前記操作手段は、前記ロックレバーの長手方向他端に、前記支持部材の外部に突出する操作部を有する
    像表示装置の支持機構。
  13. 前記コイルバネは、前記支持機構の底面と前記ロックレバーとの間に設けられ、前記操作部を上方に向けて付勢する
    請求項12記載の画像表示装置の支持機構。
  14. 前記コイルバネは、前記支持機構の上面と前記ロックレバーとの間に、前記軸部を周回するように配置され、前記固定部材を下方に付勢する
    請求項12記載の画像表示装置の支持機構。
  15. 前記第1の摺動部材は、球面の一部をなす第1の面を有し、
    前記第2の摺動部材は、球面の一部をなすと共に前記第1の面に接触する第2の面を有す
    求項12記載の画像表示装置の支持機構。
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