JP4606785B2 - オルガノ珪素化合物 - Google Patents
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Description
R’は、同一かまたは異なり、C12〜C24−分枝鎖状または非分枝鎖状の単結合のアルキル基またはアルケニル基、アリール基、アラルキル基またはR’’’ 3Siであり、この場合R'''は、C1〜C30−分枝鎖状または非分枝鎖状のアルキル基またはアルケニル基、アラルキル基またはアリール基、有利にC1〜C8−分枝鎖状または非分枝鎖状のアルキル基またはアルケニル基、アラルキル基またはアリール基であり、
R''は、分枝鎖状または非分枝鎖状の飽和または不飽和の脂肪族、芳香族または混合された脂肪族/芳香族の複結合のC1〜C30−炭化水素基であり、
Xは、nが1でありかつmが1である場合には、SHであるか、nが1でありかつmが1である場合には、SCNであるか、またはnが2でありかつmが1〜14である場合には、Sであり、およびこれらSH、SCNまたはSの混合物である〕で示されるオルガノ珪素化合物である。
RIVは、同一かまたは異なり、メチル基またはエチル基である〕で示されるシランを、一般式R'−OH〔式中、R'は、上記の意味を有する〕で示されるアルコールと、RIV−OHの分解下に接触させて反応させ、この場合R'−OHとRIVO−基のモル比は、少なくとも1、有利に少なくとも1.2であり、RIV−OHは、反応混合物から連続的または非連続的に分離されることによって特徴付けられる、本発明によるオルガノ珪素化合物の製造法である。
ランタニド系列(希土類、元素の周期律表中の原子番号58〜71)の化合物に対して多重結合された配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物、
第3副族の化合物に対して多重結合した配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M3+=Sc、Y、La:M3+(OMe)3、M3+(OEt)3、M3+(OC3H7)3、M3+(OC4H9)3)、cpM3+(Cl)2、cp cpM3+(OMe)2 、cpM3+(OEt)2、cpM3+(NMe2)2、この場合cp=シクロペンタジエニル)、
第4主族のハロゲン化物、硫化物、アミド、チオラートまたはアルコラート(M4+=Si、Ge、Sn、Pb:M4+(OMe)4、M4+(OEt)4、M4+(OC3H7)4、M4+(OC4H9)4;M2+=Sn、Pb:M2+(OMe)2、M2+(OEt)2、M2+(OC3H7)2、M2+(OC4H9)2)、錫ジラウレート、錫ジアセテート、Sn(OBu)2、
第4副族の化合物に対して多重結合した配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M4+=Ti、Zr、Hf:M4+(F)4、M4+(Cl)4、M4+(Br)4、M4+(I)4、M4+(OMe)4 、M4+(OEt)4、M4+(OC3H7)4、M4+(OC4H9)4、)、cp2Ti(Cl)2、cp2Zr(Cl)2、cp2Hf(Cl)2、cp2Ti(OMe)2、cp2Zr(OMe)2、cp2Hf(OMe)2、cpTi(Cl)3、cpZr(Cl)3、cpHf(Cl)3、cpTi(OMe)3、cpZr(OMe)3、cpHf(OMe)3、M4+(NMe2)4 、M4+(NEt2)4 、M4+(NHC4H9)4 )、
第5副族の化合物に対して多重結合した配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M5+、M4+またはM3+=V、Nb、Ta:M5+(OMe)5 、M5+(OEt)5、M5+(OC3H7)5、M5+(OC4H9)5、M3+O(OMe)3、M3+O(OEt)3、M3+O(OC3H7)3、M3+O(OC4H9)3、cpV(OMe)4、cpNb(OMe)3、cpTa(OMe)3、cpV(OMe)2、cpNb(OMe)3、cpTa(OMe)3)、
第6副族の化合物に対して多重結合した配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M6+、M5+またはM4+=Cr、Mo、W:M6+(OMe)6 、M6+(OEt)6、M6+(OC3H7)6、M6+(OC4H9)6、M6+O(OMe)4、M6+O(OEt)4、M6+O(OC3H7)4、M6+O(OC4H9)4、M6+O2(OMe)2、M6+O2(OEt)2、M6+O2(OC3H7)2、M6+O2(OC4H9)2、M6+O2(OSiMe3)2)または
第7副族の化合物に対して多重結合した配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M7+、M6+、M5+またはM4+=Mn、Re:M7+O(OMe)5、M7+O(OEt)5、M7+O(OC3H7)5、M7+O(OC4H9)5、M7+O2(OMe)3、M7+O2(OEt)3、M7+O2(OC3H7)3、M7+O2(OC4H9)3、M7+O2(OSiMe3)3、M7+O3(OSiMe3)、M7+O3(CH3))が使用されてよい。
− カーボンブラック:この場合に使用することができるカーボンブラックは、フレームカーボンブラック法、ファーネス法、ガスカーボンブラック法またはサーマル法により製造されており、20〜200m2/gのBET表面積を有する。カーボンブラックは、場合によってはヘテロ原子、例えばSiを含有していてもよい。
− 例えば、珪酸塩の溶液の沈殿または5〜1000m2/g、特に20〜400m2/gの比表面積(BET表面積)および10〜400nmの一次粒径を有する珪素ハロゲン化物の焔内加水分解により製造された無定形珪酸。珪酸は、場合によっては別の金属酸化物、例えばAl−酸化物、Mg−酸化物、Ca−酸化物、Ba−酸化物、Zn−酸化物および酸化チタンとの混合酸化物として存在していてもよい。
− 20〜400m2/gのBET表面積および10〜400nmの一次粒径を有する合成珪酸塩、例えば珪酸アルミニウム、アルカリ土類金属珪酸塩、例えば珪酸マグネシウムまたは珪酸カルシウム。
− 合成または天然の酸化アルミニウムおよび合成または天然の水酸化アルミニウム。
− 天然の珪酸塩、例えばカオリンおよび天然に由来する別の珪酸。
− ガラス繊維およびガラス繊維製品(マット、ストランド)またはマイクロガラスビーズ。
− ポリブタジエン(BR)、
− ポリイソプレン(IR)、
− 1〜60質量%、特に2〜50質量%のスチレン含量を有するスチレン/ブタジエンコポリマー(SBR)、
− クロロプレン(CR)、
− イソブチレン/イソプレンコポリマー(IIR)、
− 5〜60質量%、特に10〜50質量%のアクリルニトリル含量を有するブタジエン/アクリルニトリルコポリマー(NBR)、
− 部分的に水素化されたかまたは完全に水素化されたNBRゴム(HNBR)、
− エチレン/プロピレン/ジエンコポリマー(EPDM)
ならびにこれらのゴムの混合物を含む。PKWタイヤ走行面の製造のためには、殊に−50℃を上廻るガラス温度を有する陰イオン重合されたL−SBRゴム(溶液SBR)ならびにこのL−SBRゴムとジエンゴムとの混合物が重要である。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン119.2gをドデカノール(70質量%)とテトラデカノール(30質量%)とからなる混合物288.2gおよびテトラブチルオルトチタネート0.12gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体349.6gを得ることができる。50モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C12H25O/C14H29O)3Si−C3H6−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの84%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン119.2gをドデカノール(70質量%)とテトラデカノール(30質量%)とからなる混合物288.2gおよびテトラブチルオルトチタネート0.24gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体347.4gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C12H25O/C14H29O)3Si−C3H6−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン178.8gをドデカノール(70質量%)とテトラデカノール(30質量%)とからなる混合物435.2gおよびテトラブチルオルトチタネート0.36gと一緒に140℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体521.6gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C12H25O/C14H29O)3Si−C3H6−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン178.8gをドデカノール(70質量%)とテトラデカノール(30質量%)とからなる混合物435.2gおよびテトラブチルオルトチタネート0.36gと一緒に140℃で360分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で120ミリバールで360分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体522.7gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C12H25O/C14H29O)3Si−C3H6−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン119.2gをテトラデカノール321.6gおよびテトラブチルオルトチタネート0.12gと一緒に120℃で150分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで150分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体388gを得ることができる。25モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C14H29O)3Si−C3H6−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの75%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン119.2gをテトラデカノール321.6gおよびテトラブチルオルトチタネート0.24gと一緒に120℃で150分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで150分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体388.7gを得ることができる。25モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C14H29O)3Si−C3H6−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの75%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[ジエトキシメチルシリルプロピル]ジスルファン200g、([(EtO)2(Me)Si−C3H6−]2S2)、をドデカノール350.3gおよびテトラブチルオルトチタネート0.4gと一緒に115℃で120分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで120分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体455.6gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C12H25O)2MeSi−C3H6−]2S2が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[ジエトキシメチルシリルプロピル]ジスルファン200g、([(EtO)2(Me)Si−C3H6−]2S2)、をドデカノール350.3gおよびテトラブチルオルトチタネート0.4gと一緒に115℃で180分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで180分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体472.2gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C12H25O)2MeSi−C3H6−]2S2が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの92%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[ジエトキシメチルシリルプロピル]ジスルファン200g、([(EtO)2(Me)Si−C3H6−]2S2)、をドデカノール350.3gおよびp−トルエンスルホン酸0.224gと一緒に115℃で120分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで120分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体471.2gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C12H25O)2MeSi−C3H6−]2S2が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの92%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[ジエトキシメチルシリルプロピル]ジスルファン200g、([(EtO)2(Me)Si−C3H6−]2S2)、をドデカノール350.3gおよびp−トルエンスルホン酸0.224gと一緒に115℃で180分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで180分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体472.9gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C12H25O)2MeSi−C3H6−]2S2が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの93%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
蒸留装置中で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン159.8g、(Si69)、をテトラデカノール385.9gおよびp−トルエンスルホン酸0.58gと一緒に95〜100℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、留去される。冷却後、黄色で高粘稠な液体471.6gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C14H29O)3Si−C3H6−]2Sxが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
蒸留装置中で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン159.8g、(Si69)、をドデカノール335.4gおよびp−トルエンスルホン酸0.58gと一緒に110〜120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、留去される。冷却後、黄色で高粘稠な液体413.3gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C12H25O)3Si−C3H6−]2Sxが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの96%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
蒸留装置中で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン106.51g、(Si69)、をテトラデカノール257.3gおよびテトラブチルオルトチタネート0.053gと一緒に110℃で180分間加熱する。その際生成されるエタノールは、留去される。冷却後、黄色で高粘稠な液体309.8gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C14H29O)3Si−C3H6−]2Sxが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
蒸留装置中で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン106.51g、(Si69)、をテトラデカノール257.3gおよびテトラブチルオルトチタネート0.053gと一緒に130℃で180分間加熱する。その際生成されるエタノールは、留去される。冷却後、黄色で高粘稠な液体306.7gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C14H29O)3Si−C3H6−]2Sxが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの95%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン118.7g、(Si266)、をテトラデカノール321.6gおよびテトラブチルオルトチタネート0.28gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体376.1gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C14H29O)3Si−C3H6−]2Sxが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの96%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン118.7g、(Si266)、をテトラデカノール321.6gおよびテトラブチルオルトチタネート0.47gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体376.0gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C14H29O)3Si−C3H6−]2Sxが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの96%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン142.5g、(Si266)、をドデカノール335.4gおよびテトラブチルオルトチタネート0.29gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体403.3gを得ることができる。70モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C12H25O)3Si−C3H6−]2Sxが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの93%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン142.5g、(Si266)、をドデカノール335.4gおよびテトラブチルオルトチタネート0.58gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体403.1gを得ることができる。75モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C12H25O)3Si−C3H6−]2Sxが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの94%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン95g、(Si266)、をテトラデカノール257.3gおよびテトラブチルオルトチタネート0.38gと一緒に120℃で150分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで150分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体301.6gを得ることができる。70モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C14H29O)3Si−C3H6−]2Sxが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの92%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で100mlのフラスコ中で1−メルカプトメチル(トリエトキシシラン)13.9gをドデカノール(70質量%)とテトラデカノール(30質量%とからなる混合物38.4gおよびテトラブチルオルトチタネート0.1gと一緒に100℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で500〜250ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色の液体44.1gを得ることができる。50モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C12H25O/C14H29O)3Si−CH2−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの85%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で0.5リットルのフラスコ中で1−メルカプトメチル(ジメチルエトキシシラン)50gをドデカノール61.5gおよびテトラブチルオルトチタネート0.12gと一緒に90℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で550〜250ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色の液体104.5gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C12H25O)Me2Si−CH2−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの70%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で1−メルカプトプロピル(ジメチルエトキシシラン)60gをテトラデカノール71.4gおよびテトラブチルオルトチタネート0.1gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で150〜300ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色の液体113.6gを得ることができる。70モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C14H29O)Me2Si−C3H6−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの72%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例9および例17からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム加硫物に使用される処方は、次の第1表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、珪素に対して参考例のSi 266と等モル量で計量供給される。ゴム混合物およびその加硫物を製造するために一般的な方法は、書物”Rubber Technology Handbok”, W. Hofmann, Hanser Verlag 1994に記載されている。
例3からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用された処方は、次の第5表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、参考例のSi 69およびSi 266と等モル量で計量供給される。実施された硫黄への適合は、なかんずく試験用シランの僅かな硫黄含量を補償するために、必要とされる。ゴム混合物およびその加硫物を製造するために一般的な方法は、書物”Rubber Technology Handbok”, W. Hofmann, Hanser Verlag 1994に記載されている。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン250g(Si 69)をヘキサデカノール682.9gおよびテトラブチルオルトチタネート1gと一緒に120℃で270分間加熱する。シランをアルコール混合物の溶融後に100℃で添加する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで270分間で留去する。冷却後、明黄色でロウ状の固体801.2gを得ることができる。89モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C16H33O)3Si−C3H6−]2Sxが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの95%は、反応によって生成物から除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン250g(S2〜S10を有するポリスルファン鎖R−Sx−Rの平均鎖長は、2.0であり;HPLC+NMRによって検出された)をヘキサデカノール766.6gおよびテトラブチルオルトチタネート1gと一緒に120〜140℃で加熱する。シランをアルコール混合物の溶融後に110℃で添加する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで300分間で留去する。冷却後、ロウ状の固体873.2gを得ることができる。76モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C16H33O)3Si−C3H6−]2S2が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの945%は、反応によって生成物から除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン250g(S2〜S10を有するポリスルファン鎖R−Sx−Rの平均鎖長は、2.0であり;HPLC+NMRによって検出された)を、テトラデカノール79.3g(10質量%)とヘキサデカノール357.1g(45質量%)とオクタデカノール357.1g(45質量%)とからなる混合物およびテトラブチルオルトチタネート1gと一緒に135℃で加熱する。シランをアルコール混合物の溶融後に90℃で添加する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで285分間で留去する。冷却後、ロウ状の生成物901.9gを得ることができる。77モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C14H29O/C16H33O/C18H37O)3Si−C3H6−]2S2が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。シラン化合物中でのアルコールの分布は、統計学的である。エタノールの94%は、反応によってビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファンから除去される。
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン250gを、テトラデカノール79.5g(10質量%)とヘキサデカノール355.7g(45質量%)とオクタデカノール355.7g(45質量%)とからなる混合物およびテトラブチルオルトチタネート1gと一緒に130〜140℃で加熱する。シランをアルコール混合物の溶融後に105℃で添加する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで270分間で留去する。冷却後、無色のロウ状の固体897.9gを得ることができる。88モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C14H29O/C16H33O/C18H37O)3Si−C3H6−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。シラン化合物中でのアルコールの分布は、統計学的である。エタノールの96%は、反応によって3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シランから除去される。
ロータリーエバポレーター上でフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン96.6g(Si 69)を、ヘキサデカノールとオクタデカノールとからなる混合物186.6g(Stenol 1618; Cognis)およびテトラブチルオルトチタネート0.05gと一緒に110℃で加熱する。シランをアルコール混合物の溶融後に100℃で添加する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで210分間で留去する。冷却後、黄色のロウ状の固体226.6gを得ることができる。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、EtO−Si基の70%は、R−O−Siによって置換されていてよい。
ロータリーエバポレーター上でフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン239.4g(Degussa社のSi 266、HPLCおよびNMRによって検出可能な硫黄鎖分布Sx、但し、x=2〜10、2.25)を、ドデカノールとテトラデカノールとからなる混合物385.8g(Lorol Spezial; Cognis)およびテトラブチルオルトチタネート0.12gと一緒に110℃で加熱する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで2410分間で留去する。冷却後、淡黄色の高粘稠な液体532.2gを得ることができる。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、EtO−Si基の68%は、R−O−Siによって置換されていてよい。
蒸留装置中で10リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン2925gをテトラデカノールとドデカノールとからなる混合物4753g(Lorol Spezial; Cognis)およびテトラブチルオルトチタネート1.4gと一緒に110〜115℃で加熱する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で50〜800ミリバールで留去する。冷却後、無色の高粘稠な生成物6470gを得ることができる。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、シラン化合物中でのOR置換基の分布は、純粋に統計学的である。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、EtO−Si基の68%は、R−O−Siによって置換されていてよい。
蒸留装置中で10リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン2503.2gをテトラデカノールとドデカノールとからなる混合物6106.6g(Lorol Spezial; Cognis)およびテトラブチルオルトチタネート5gと一緒に105〜110℃で加熱する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で15〜600ミリバールで留去する。冷却後、無色の高粘稠な生成物7183gを得ることができる。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、EtO−Si基の97%は、R−O−Siによって置換されていてよい。92モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C12H25O/C14H29O)3Si−C3H6−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。シラン化合物中でのアルコールの分布は、純粋に統計学的である。
蒸留装置中で10リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン2002.6gをヘキサデカノール6108.5gおよびテトラブチルオルトチタネート2gと混合し、95〜115℃で360分間加熱する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で15〜600ミリバールで留去する。冷却後、無色の固体の生成物7022gを得ることができる。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、EtO−Si基の92%は、R−O−Siによって置換されていてよい。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C16H33O)3Si−C3H6−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。
例25、26および27からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用された処方は、次の第9表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、珪素に対して参考例のSi 69 6.4phrと等モル量で計量供給される。硫黄の計量供給の量は、混合物中に存在する遊離硫黄含量と等しいように適合される。ゴム混合物およびその加硫物を製造するために一般的な方法は、書物”Rubber Technology Handbok”, W. Hofmann, Hanser Verlag 1994に記載されている。
例28からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用される処方は、次の第13表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、Si 69およびSi 266と等モル量で計量供給される。実施された硫黄への適合は、なかんずく試験用シランの僅かな硫黄含量を補償するために、必要とされる。
例29および25からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用された処方は、次の第15表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、珪素に対してSi 69 6.4phrと等モル量で計量供給される。
例30および17からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用された処方は、次の第17表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、珪素に対してSi 69 6.4phrと等モル量で計量供給される。
例31、32および33からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用された処方は、次の第19表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、珪素に対して等モル量で計量供給される。
Claims (14)
- 一般式I
R’は、同一かまたは異なり、C12〜C24−分枝鎖状または非分枝鎖状の単結合のアルキル基またはアルケニル基、アリール基、アラルキル基またはR’’’3Siであり、この場合R'''は、C1〜C30−分枝鎖状または非分枝鎖状のアルキル基またはアルケニル基、アラルキル基またはアリール基であり、
R''は、分枝鎖状または非分枝鎖状の飽和または不飽和の脂肪族、芳香族または混合された脂肪族/芳香族の複結合のC1〜C30−炭化水素基であり、
Xは、SH、SCNまたはSであり、その際、SHの場合にはnが1でありかつmが1であり、SCNの場合にはnが1でありかつmが1であり、Sの場合にはnが2でありかつmが1〜14である〕で示されるオルガノ珪素化合物。 - オルガノ珪素化合物が不活性の有機担体または無機担体上に塗布されているかまたは有機担体または無機担体と前反応されている、請求項1記載のオルガノ珪素化合物。
- 一般式Iのオルガノ珪素化合物がオリゴマー化されているかまたは重合されている、請求項1記載のオルガノ珪素化合物。
- 請求項1から3までのいずれか1項記載の一般式Iで示されるオルガノ珪素化合物の混合物。
- 一般式R'OHのアルコールとして純粋なアルコールまたはアルコール混合物を使用する、請求項5記載の方法。
- 触媒として金属不含または金属含有の触媒を使用する、請求項5記載の方法。
- 金属含有の触媒として第3族〜第7族、第13族〜第14族および/またはランタニド系列の金属化合物を使用する、請求項7記載の方法。
- 金属化合物としてチタンアルコキシドを使用する、請求項8記載の方法。
- 触媒として有機酸を使用する、請求項5記載の方法。
- 反応を湿分および酸素の遮断下に減圧下で実施する、請求項5記載の方法。
- ゴム混合物において、このゴム混合物がゴム、充填剤、場合によっては他のゴム助剤、ならびに請求項1、2、3または4記載の少なくとも1つのオルガノ珪素化合物を含有することを特徴とする、ゴム混合物。
- 成形体を製造するための請求項12記載のゴム混合物の使用。
- 空気タイヤ、タイヤ走行面、ケーブル外被、チューブ、駆動ベルト、ベルトコンベヤー、ロール被覆、タイヤ、靴底、パッキンリングおよび緩衝要素を製造するための請求項12記載のゴム混合物の使用。
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