JP4606785B2 - オルガノ珪素化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、オルガノ珪素化合物、その製造法および該オルガノ珪素化合物の使用に関する。
ポリスルファンアルキルトリアルコキシシラン、例えばビス[3−トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファンまたはビス[3−トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン、ならびにメルカプトアルキルトリアルコキシシラン、例えば3−メルカプトプロピルトリメトキシシランまたは3−メルカプトプロピルトリエトキシシランは、無機材料、例えばガラス繊維、金属または酸化物充填剤と有機ポリマー、例えば熱硬化性プラスチック、熱可塑性プラスチックおよびエラストマーとの間の付着助剤として使用される(Angew. Chem. 98, (1986) 237-253)。
この付着助剤またはカップリング剤もしくは結合剤は、充填剤ならびにポリマーに対して安定な化学結合を形成し、それによって充填剤表面とポリマーとの間で良好な相互作用を生じさせる。これら付着助剤またはカップリング剤もしくは結合剤は、混合物の粘度を減少させ、混合過程の間に充填剤の分散を簡易化させる。
更に、珪素原子に3個のアルコキシ置換基を有する市販のシラン付着助剤(ドイツ連邦共和国特許第2255577号明細書)の使用は、充填剤への結合の間および充填剤への結合後に顕著な量のアルコールの遊離を生じる。一般に、トリメトキシ置換されたシランおよびトリエトキシ置換されたシランを使用する場合には、相応するアルコールのメタノールおよびエタノールが塗布の間に遊離される(Berkemeier, D.; Hader, W.; Rinker, M.; Heiss, G. Mixing of silica compounds from the viewpoint of a manufacturer of internal mixers. Gummi, Fasern, Kunststoffe (2001), 54(1), 17-22)。
更に、メトキシ置換されたシランおよびエトキシ置換されたシランが相応する長鎖状アルコキシ置換されたシランよりも加水分解反応性であり(E. R. Pohl, F. D. Osterholtz J. Adhesion Sci. Technology 6(1) 1992, 127-149)、それによって急速に充填剤に結合することができ、したがって経済的視点からメトキシ置換されたシランおよびエトキシ置換されたシランの使用は、これまで断念することができなかったことは、公知である。
ドイツ連邦共和国特許第10163941号明細書の記載から、一般式[RO(RO)Si−R’’および[RO(RO)Si−R’’で示されるオルガノ珪素化合物は、公知である。
公知のアルコキシシランを基礎とするカップリング剤を使用した場合の重大な欠点は、化学量論的量の揮発性アルコール、例えばメタノールおよびエタノールが充填剤へのアルコキシシランの結合の間および結合後に環境中に放出されることである。
ドイツ連邦共和国特許第2255577号明細書 ドイツ連邦共和国特許第10163941号明細書 Berkemeier, D.; Hader, W.; Rinker, M.; Heiss, G. Mixing of silica compounds from the viewpoint of a manufacturer of internal mixers. Gummi, Fasern, Kunststoffe (2001), 54(1), 17-22 E. R. Pohl, F. D. Osterholtz J. Adhesion Sci. Technology 6(1) 1992, 127-149
本発明の課題は、充填剤への結合の際に揮発性アルコールが全く放出されず、同時に充填剤に対して高い反応性が維持されるオルガノ珪素化合物を提供することである。
本発明の対象は、一般式I
Figure 0004606785
〔式中、Rは、同一かまたは異なり、RO−基またはC〜C12−アルキル基、有利にメチル基またはエチル基であり、
は、同一かまたは異なり、C12〜C24−分枝鎖状または非分枝鎖状の単結合のアルキル基またはアルケニル基、アリール基、アラルキル基またはR’’’ Siであり、この場合R'''は、C〜C30−分枝鎖状または非分枝鎖状のアルキル基またはアルケニル基、アラルキル基またはアリール基、有利にC1〜C8−分枝鎖状または非分枝鎖状のアルキル基またはアルケニル基、アラルキル基またはアリール基であり、
R''は、分枝鎖状または非分枝鎖状の飽和または不飽和の脂肪族、芳香族または混合された脂肪族/芳香族の複結合のC〜C30−炭化水素基であり、
Xは、nが1でありかつmが1である場合には、SHであるか、nが1でありかつmが1である場合には、SCNであるか、またはnが2でありかつmが1〜14である場合には、Sであり、およびこれらSH、SCNまたはSの混合物である〕で示されるオルガノ珪素化合物である。
一般式Iの本発明によるオルガノ珪素化合物は、Rについて特に1または2個のアルキル基を含有することができる。
R''は、
Figure 0004606785
を表わすことができる。
式Iの本発明によるオルガノ珪素化合物は、
Figure 0004606785
〔式中、yは同一かまたは異なり、12〜24である〕、または個々の上記シランの混合物であることができる。
式Iの本発明によるオルガノ珪素化合物は、
Figure 0004606785
Figure 0004606785
Figure 0004606785
であることができる。
式Iの本発明によるシランから、水の添加によって簡単に縮合生成物、即ちオリゴシロキサンおよびポリシロキサンが形成されうる。オリゴシロキサンおよびポリシロキサンは、水の添加ならびにこの分野における当業者に公知の添加剤の添加および処理形式による一般式Iの相応するアルコキシシラン化合物のオリゴマー化または共オリゴマー化によって得ることができる。
式Iの化合物の前記のオリゴマーシロキサンまたはポリマーシロキサンは、式Iのモノマー化合物と同一の使用のためにカップリング剤として使用されることができる。
本発明によるオルガノ珪素化合物は、オルガノ珪素化合物の混合物として、例えば一般式Iのオルガノ珪素化合物の混合物としてまたは一般式Iのオルガノ珪素化合物のオリゴマーシロキサンもしくはポリマーシロキサンの混合物として、または一般式Iのオルガノ珪素化合物と一般式Iのオルガノ珪素化合物のオリゴマーシロキサンもしくはポリマーシロキサンの混合物との混合物として使用されることができる。
更に、本発明の対象は、本発明によるオルガノ珪素化合物を製造するための方法であり、この方法は、一般式II
Figure 0004606785
〔式中、R''は、上記の意味を有し、Rは、同一かまたは異なり、RIVO−アルキル基またはC〜C12−アルキル基、有利にメチル基またはエチル基であり、
IVは、同一かまたは異なり、メチル基またはエチル基である〕で示されるシランを、一般式R'−OH〔式中、R'は、上記の意味を有する〕で示されるアルコールと、RIV−OHの分解下に接触させて反応させ、この場合R'−OHとRIVO−基のモル比は、少なくとも1、有利に少なくとも1.2であり、RIV−OHは、反応混合物から連続的または非連続的に分離されることによって特徴付けられる、本発明によるオルガノ珪素化合物の製造法である。
生成されるアルコキシシランについては、高解像度の29−Si NMRまたはGPCを用いて、生成される物質混合物の正確な組成をアルコキシ置換基の相対的分布に関連して測定することができる。
同族体のアルコキシシラン化合物の生成される混合物は、それ自体使用されるかまたは分離されて個々の化合物または単離された画分で使用されることもできる。
エステル化に使用されるアルコールR−OHは、種々のアルコールの混合物として使用されてもよいし、純粋な物質として使用されてもよい。アルコールR−OHとしては、例えばドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、1−エイコサノールまたはヒドロキシ基により官能化された天然物質が使用されてよい。
エステル交換に触媒として使用される化合物は、金属含有であってもよいし、金属不含であってもよい。
金属不含の化合物としては、有機酸、例えばトリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸、トリアルキルアンモニウム化合物RNHまたは塩基、例えばトリアルキルアミンNRを使用することができる。
エステル交換に触媒として使用される金属化合物は、遷移金属化合物であってよい。
触媒のための金属化合物としては、金属塩化物、金属酸化物、金属オキシ塩化物、金属硫化物、金属スルホクロリド、金属アルコラート、金属チオラート、金属オキシアルコラート、金属アミド、金属イミドまたは多重結合した配位子を有する遷移金属化合物を使用することができる。
例えば、金属化合物としては、第3主族のハロゲン化物、アミドまたはアルコラート(M3+=B、Al、Ga、In、Tl:M3+(OMe)、M3+(OEt)、M3+(OC、M3+(OC)、
ランタニド系列(希土類、元素の周期律表中の原子番号58〜71)の化合物に対して多重結合された配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物、
第3副族の化合物に対して多重結合した配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M3+=Sc、Y、La:M3+(OMe)、M3+(OEt)、M3+(OC、M3+(OC)、cpM3+(Cl)、cp cpM3+(OMe) 、cpM3+(OEt)、cpM3+(NMe、この場合cp=シクロペンタジエニル)、
第4主族のハロゲン化物、硫化物、アミド、チオラートまたはアルコラート(M4+=Si、Ge、Sn、Pb:M4+(OMe)、M4+(OEt)、M4+(OC、M4+(OC;M2+=Sn、Pb:M2+(OMe)、M2+(OEt)、M2+(OC、M2+(OC)、錫ジラウレート、錫ジアセテート、Sn(OBu)
第4副族の化合物に対して多重結合した配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M4+=Ti、Zr、Hf:M4+(F)、M4+(Cl)、M4+(Br)、M4+(I)、M4+(OMe) 、M4+(OEt)、M4+(OC、M4+(OC、)、cpTi(Cl)、cpZr(Cl)、cpHf(Cl)、cpTi(OMe)、cpZr(OMe)、cpHf(OMe)、cpTi(Cl)、cpZr(Cl)、cpHf(Cl)、cpTi(OMe)、cpZr(OMe)、cpHf(OMe)、M4+(NMe 、M4+(NEt 、M4+(NHC )、
第5副族の化合物に対して多重結合した配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M5+、M4+またはM3+=V、Nb、Ta:M5+(OMe) 、M5+(OEt)、M5+(OC、M5+(OC、M3+O(OMe)、M3+O(OEt)、M3+O(OC、M3+O(OC4H9)、cpV(OMe)、cpNb(OMe)、cpTa(OMe)、cpV(OMe)、cpNb(OMe)、cpTa(OMe))、
第6副族の化合物に対して多重結合した配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M6+、M5+またはM4+=Cr、Mo、W:M6+(OMe) 、M6+(OEt)、M6+(OC、M6+(OC、M6+O(OMe)、M6+O(OEt)、M6+O(OC、M6+O(OC、M6+(OMe)、M6+(OEt)、M6+(OC、M6+(OC、M6+(OSiMe)または
第7副族の化合物に対して多重結合した配位子を有する記載された種類の置換基のハロゲン化物、酸化物、硫化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M7+、M6+、M5+またはM4+=Mn、Re:M7+O(OMe)、M7+O(OEt)、M7+O(OC、M7+O(OC、M7+(OMe)、M7+(OEt)、M7+(OC、M7+(OC、M7+(OSiMe、M7+(OSiMe)、M7+(CH))が使用されてよい。
金属化合物および遷移金属化合物は、金属上に自由な配位位置を有することができる。
触媒としては、水の添加によって加水分解可能な金属化合物または遷移金属化合物が形成される金属化合物または遷移金属化合物を使用してもよい。
1つの特殊な実施態様において、チタン酸塩、例えばテトラ−n−ブチル−オルトチタネートまたはテトラ−イソプロピル−オルトチタネートは、触媒として使用されることができる。
反応は、20〜200℃、特に50〜150℃、特に有利に70〜130℃の温度で実施することができる。縮合反応を回避するために、反応を無水環境中、理想的には不活性ガス中で実施することは、好ましい。
反応は、常圧下または減圧下で実施することができる。反応は、連続的または非連続的に実施することができる。
本発明によるオルガノ珪素化合物は、無機材料(例えばガラス繊維、金属、酸化物充填剤、珪酸)と有機ポリマー(例えば熱硬化性プラスチック、熱可塑性プラスチック、エラストマー)との間で付着助剤として使用されてもよいし、架橋剤および表面改質剤として使用されてもよい。本発明によるオルガノ珪素化合物は、カップリング剤として充填されたゴム混合物、例えばタイヤ走行面中に使用されてよい。
更に、本発明の対象は、ゴム、充填剤、例えば沈降珪酸、場合によっては他のゴム助剤ならびに本発明によるオルガノ珪素化合物の少なくとも1つを含有することによって特徴付けられるゴム混合物およびゴム加硫物である。
本発明によるオルガノ珪素化合物は、使用されたゴムに対して0.1〜50質量%、有利に0.1〜25質量%、特に有利に1〜20質量%の量で使用されてよい。
本発明によるオルガノ珪素化合物の添加ならびに充填剤の添加は、100〜200℃の質量温度で行なうことができる。しかし、これらの添加は、40〜100℃の低い温度で、例えば他のゴム助剤と一緒に行なうことができる。
本発明によるオルガノ珪素化合物は、純粋な形でならびに不活性の有機担体または無機担体上に塗布して、ならびに有機担体または無機担体と前混合して添加されてよい。好ましい担体材料は、沈降珪酸または熱分解法珪酸、ロウ、熱可塑性樹脂、天然または合成の珪酸塩、天然または合成の酸化物、特殊な酸化アルミニウムまたはカーボンブラックであってよい。
更に、本発明によるオルガノ珪素化合物は、使用することができる充填剤と前反応させて混合工程に添加されてもよい。
本発明によるゴム混合物のための充填剤としては、次の充填剤を使用することができる:
− カーボンブラック:この場合に使用することができるカーボンブラックは、フレームカーボンブラック法、ファーネス法、ガスカーボンブラック法またはサーマル法により製造されており、20〜200m/gのBET表面積を有する。カーボンブラックは、場合によってはヘテロ原子、例えばSiを含有していてもよい。
− 例えば、珪酸塩の溶液の沈殿または5〜1000m/g、特に20〜400m/gの比表面積(BET表面積)および10〜400nmの一次粒径を有する珪素ハロゲン化物の焔内加水分解により製造された無定形珪酸。珪酸は、場合によっては別の金属酸化物、例えばAl−酸化物、Mg−酸化物、Ca−酸化物、Ba−酸化物、Zn−酸化物および酸化チタンとの混合酸化物として存在していてもよい。
− 20〜400m/gのBET表面積および10〜400nmの一次粒径を有する合成珪酸塩、例えば珪酸アルミニウム、アルカリ土類金属珪酸塩、例えば珪酸マグネシウムまたは珪酸カルシウム。
− 合成または天然の酸化アルミニウムおよび合成または天然の水酸化アルミニウム。
− 天然の珪酸塩、例えばカオリンおよび天然に由来する別の珪酸。
− ガラス繊維およびガラス繊維製品(マット、ストランド)またはマイクロガラスビーズ。
好ましくは、20〜400m2/gのBET表面積を有する珪酸塩の溶液をそれぞれゴム100部に対して5〜150質量部の量で沈殿させることによって製造された無定形珪酸が使用されてよい。
記載された充填剤は、単独で使用されてもよいし、混合物で使用されてもよい。本方法の特に好ましい実施態様において、混合物の製造のために、それぞれゴム100質量部に対して、充填剤10〜150質量部は、カーボンブラック0〜100質量部と一緒に使用されてもよいし、本発明によるオルガノ珪素化合物の1つの化合物1〜200質量部が使用されてもよい。
本発明によるゴム混合物の製造には、天然ゴムとともに合成ゴムも適当である。好ましい合成ゴムは、例えばW. Hofmann, Kautschuktechnologie, Genter Verlag, Stuttgart 1980に記載されている。この合成ゴムは、なかんずく
− ポリブタジエン(BR)、
− ポリイソプレン(IR)、
− 1〜60質量%、特に2〜50質量%のスチレン含量を有するスチレン/ブタジエンコポリマー(SBR)、
− クロロプレン(CR)、
− イソブチレン/イソプレンコポリマー(IIR)、
− 5〜60質量%、特に10〜50質量%のアクリルニトリル含量を有するブタジエン/アクリルニトリルコポリマー(NBR)、
− 部分的に水素化されたかまたは完全に水素化されたNBRゴム(HNBR)、
− エチレン/プロピレン/ジエンコポリマー(EPDM)
ならびにこれらのゴムの混合物を含む。PKWタイヤ走行面の製造のためには、殊に−50℃を上廻るガラス温度を有する陰イオン重合されたL−SBRゴム(溶液SBR)ならびにこのL−SBRゴムとジエンゴムとの混合物が重要である。
本発明によるゴム加硫物は、他のゴム助剤、例えば反応促進剤、老化防止剤、熱安定剤、光安定剤、オゾン保護剤、加工助剤、可塑剤、粘着剤、噴射剤、染料、顔料、ロウ、増量剤、有機酸、遅延剤、金属酸化物ならびに活性剤、例えばトリエタノールアミン、ポリエチレングリコール、ヘキサントリオール、ゴム工業界で公知のものを含有していてよい。
ゴム助剤は、なかんずく使用目的により左右される公知の量で使用されることができる。常用量は、例えばゴムに対して0.1〜50質量%の量である。架橋剤としては、硫黄または硫黄供与物質が使用されてよい。更に、本発明によるゴム混合物は、顆粒促進剤を含有することができる。適当な顆粒促進剤の例は、メルカプトベンズチアゾール、スルフェンアミド、グアニジン、チウラム、ジチオカルバメート、チオ尿素およびチオカーボネートである。加硫促進剤および硫黄は、ゴムに対して0.1〜10質量%、有利に0.1〜5質量%の量で使用される。
本発明によるゴム混合物の加硫は、100〜200℃、有利に130〜180℃の温度で、場合によっては10〜200バールの圧力下で行なうことができる。ゴムと充填剤、場合によってはゴム助剤および本発明によるオルガノ珪素化合物との混合は、公知の混合装置中、例えばロール、内部混合装置および混合押出機中で実施されてよい。
本発明によるゴム混合物は、成形体を製造するため、例えば空気タイヤ、タイヤ走行面、ケーブル外被、チューブ、駆動ベルト、ベルトコンベヤー、ロール被覆、タイヤ、靴底、パッキンリングおよび緩衝要素を製造するために使用されてよい。
本発明によるオルガノ珪素化合物は、易揮発性アルコール、通常のメタノールまたはエタノールが全く遊離せず、同時に無機充填剤に対する反応性がさらに高くなるという利点を有する。充填剤に対するアルコキシシランの結合は、経済的に受け容れ可能な時間的間隔内で行なわれる。
非揮発性の長鎖状アルコールは、公知技術水準の揮発性の短鎖状アルコールとは異なり、十分に迅速に加水分解されシラン基本骨格から分解され、したがって混合工程の間に充填剤への本発明によるオルガノ珪素化合物の十分か結合が保証される。結果として、本発明によるゴム加硫物中に高い強度が生じ、例えばこの強度は、次の実施例中で示されている。
例1:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン119.2gをドデカノール(70質量%)とテトラデカノール(30質量%)とからなる混合物288.2gおよびテトラブチルオルトチタネート0.12gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体349.6gを得ることができる。50モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C1225O/C1429O)Si−C−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの84%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例2:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン119.2gをドデカノール(70質量%)とテトラデカノール(30質量%)とからなる混合物288.2gおよびテトラブチルオルトチタネート0.24gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体347.4gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C1225O/C1429O)Si−C−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例3:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン178.8gをドデカノール(70質量%)とテトラデカノール(30質量%)とからなる混合物435.2gおよびテトラブチルオルトチタネート0.36gと一緒に140℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体521.6gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C1225O/C1429O)Si−C−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例4:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン178.8gをドデカノール(70質量%)とテトラデカノール(30質量%)とからなる混合物435.2gおよびテトラブチルオルトチタネート0.36gと一緒に140℃で360分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で120ミリバールで360分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体522.7gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C1225O/C1429O)Si−C−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例5:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン119.2gをテトラデカノール321.6gおよびテトラブチルオルトチタネート0.12gと一緒に120℃で150分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで150分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体388gを得ることができる。25モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C1429O)Si−C−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの75%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例6:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン119.2gをテトラデカノール321.6gおよびテトラブチルオルトチタネート0.24gと一緒に120℃で150分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで150分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体388.7gを得ることができる。25モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C1429O)Si−C−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの75%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例7:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[ジエトキシメチルシリルプロピル]ジスルファン200g、([(EtO)(Me)Si−C−])、をドデカノール350.3gおよびテトラブチルオルトチタネート0.4gと一緒に115℃で120分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで120分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体455.6gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1225O)MeSi−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例8:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[ジエトキシメチルシリルプロピル]ジスルファン200g、([(EtO)(Me)Si−C−])、をドデカノール350.3gおよびテトラブチルオルトチタネート0.4gと一緒に115℃で180分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで180分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体472.2gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1225O)MeSi−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの92%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例9:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[ジエトキシメチルシリルプロピル]ジスルファン200g、([(EtO)(Me)Si−C−])、をドデカノール350.3gおよびp−トルエンスルホン酸0.224gと一緒に115℃で120分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで120分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体471.2gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1225O)MeSi−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの92%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例10:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[ジエトキシメチルシリルプロピル]ジスルファン200g、([(EtO)(Me)Si−C−])、をドデカノール350.3gおよびp−トルエンスルホン酸0.224gと一緒に115℃で180分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで180分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体472.9gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1225O)MeSi−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの93%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例11:
蒸留装置中で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン159.8g、(Si69)、をテトラデカノール385.9gおよびp−トルエンスルホン酸0.58gと一緒に95〜100℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、留去される。冷却後、黄色で高粘稠な液体471.6gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1429O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例12:
蒸留装置中で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン159.8g、(Si69)、をドデカノール335.4gおよびp−トルエンスルホン酸0.58gと一緒に110〜120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、留去される。冷却後、黄色で高粘稠な液体413.3gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1225O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの96%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例13:
蒸留装置中で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン106.51g、(Si69)、をテトラデカノール257.3gおよびテトラブチルオルトチタネート0.053gと一緒に110℃で180分間加熱する。その際生成されるエタノールは、留去される。冷却後、黄色で高粘稠な液体309.8gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1429O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの90%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例14:
蒸留装置中で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン106.51g、(Si69)、をテトラデカノール257.3gおよびテトラブチルオルトチタネート0.053gと一緒に130℃で180分間加熱する。その際生成されるエタノールは、留去される。冷却後、黄色で高粘稠な液体306.7gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1429O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの95%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例15:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン118.7g、(Si266)、をテトラデカノール321.6gおよびテトラブチルオルトチタネート0.28gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体376.1gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1429O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの96%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例16:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン118.7g、(Si266)、をテトラデカノール321.6gおよびテトラブチルオルトチタネート0.47gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体376.0gを得ることができる。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1429O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの96%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例17:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン142.5g、(Si266)、をドデカノール335.4gおよびテトラブチルオルトチタネート0.29gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体403.3gを得ることができる。70モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1225O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの93%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例18:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン142.5g、(Si266)、をドデカノール335.4gおよびテトラブチルオルトチタネート0.58gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体403.1gを得ることができる。75モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1225O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの94%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例19:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン95g、(Si266)、をテトラデカノール257.3gおよびテトラブチルオルトチタネート0.38gと一緒に120℃で150分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で50〜120ミリバールで150分間で留去される。冷却後、無色で高粘稠な液体301.6gを得ることができる。70モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1429O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの92%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例20:
ロータリーエバポレーター上で100mlのフラスコ中で1−メルカプトメチル(トリエトキシシラン)13.9gをドデカノール(70質量%)とテトラデカノール(30質量%とからなる混合物38.4gおよびテトラブチルオルトチタネート0.1gと一緒に100℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で500〜250ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色の液体44.1gを得ることができる。50モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1225O/C1429O)Si−CH−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの85%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例21:
ロータリーエバポレーター上で0.5リットルのフラスコ中で1−メルカプトメチル(ジメチルエトキシシラン)50gをドデカノール61.5gおよびテトラブチルオルトチタネート0.12gと一緒に90℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で550〜250ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色の液体104.5gを得ることができる。65モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1225O)MeSi−CH−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの70%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例22:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で1−メルカプトプロピル(ジメチルエトキシシラン)60gをテトラデカノール71.4gおよびテトラブチルオルトチタネート0.1gと一緒に120℃で240分間加熱する。その際生成されるエタノールは、真空中で150〜300ミリバールで240分間で留去される。冷却後、無色の液体113.6gを得ることができる。70モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1429O)MeSi−C−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの72%は、反応によってオルガノアルコキシシランから除去される。
例23:
例9および例17からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム加硫物に使用される処方は、次の第1表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、珪素に対して参考例のSi 266と等モル量で計量供給される。ゴム混合物およびその加硫物を製造するために一般的な方法は、書物”Rubber Technology Handbok”, W. Hofmann, Hanser Verlag 1994に記載されている。
Figure 0004606785
ポリマーVSL 5025−1は、25質量%のスチレン含量、50質量%のビニル含量、10質量%のシス1,4−含量および15質量%のトランス1,4−含量を有する、溶液中で重合された、Bayer社のSBRコポリマーである。このコポリマーは、油37.5phrを含有し、50±4のムーニー粘度(ML1+4/100℃)を有する。
ポリマーBuna CB 24は、97%のシス1,4−含量、2%のトランス1,4−含量、1%の1,2−含量および44±5のムーニー粘度を有する、Bayer社のシス1,4−ポリブタジエン(ネオジム型)である。
芳香族油としては、Chemetall社のNaftolen ZDが使用されている。Vulkanox 4020は、Bayer社の6PPDであり、Protektor G 3108は、Parametall B.V.社のオゾン保護ロウである。Vulkacit D(DPG)およびVulkacit CZ(CBS)は、Bayer社の市販製品であり、Perkacit TBzTD(テトラベンジルチウラムジスルフィド)は、Flexsys N.V.社の製品である。
カップリング剤Si 266、ビス−(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、は、Degussa社の製品である。Ultrasil 7000GRは、170m2/gのBET表面積を有する、Degussa社の造粒された、簡単に分散可能な沈降珪酸である。
ゴム混合物は、内部混合装置中で第2表中の混合規定に相応して製造される。
Figure 0004606785
Figure 0004606785
第3表中には、ゴム試験のための方法が記載されている。
Figure 0004606785
第4表には、ゴム工業試験の結果が示されている。混合物は、165℃で20分間加硫される。
Figure 0004606785
第4表中のデータから確認することができるように、本発明によるシランを有する混合物2および3のムーニー粘度は、参考例の混合物1の水準下にある。これから、混合物のよりいっそう簡単な加工可能性(例えば、押出の際)が明らかになる。更に、参考例と比較してよりいっそう高いt10%値を記載することができる。それによって、改善された加工安全性が明らかになる。それというのも、前架橋は遅延されるからである。混合物2、3についての強化ファクター(応力値300%/100%)および引張強さは、参考例の混合物1と比較して明らかによりいっそう高い破断時の伸びの際に高い水準にある。本発明によるシランを有する混合物は、参考例の混合物1と比較して殊に、0℃でよりいっそう低い動的剛性率(E)を示す。従って、前記混合物の場合には、走行面としての使用の際に明らかに良好な冬期滑り特性および湿潤時滑り特性を期待することができる。付加的に、前記混合物は、減少されたtanδ60℃、ひいては減少されたロール抵抗を有し、この場合このロール抵抗は、走行面としての使用の場合に僅かな燃料消費を生じる。
従って、本発明によるシランを有する混合物には、市販のシランと比較してゴム工業特性の明らかな改善が生じる。これは、意外なことに、常用のメトキシ基およびエトキシ基と比較して著しく長鎖状のアルコキシ基の存在にも拘わらず、珪酸およびポリマーへの極めて良好な結合が起こることを意味する。
前記シランの使用によって、揮発性炭化水素の放出量は、参照と比較して明らかに減少されている。それというのも、エトキシ基の代わりに、離脱基よりも高い沸点を有する長鎖状アルコキシ基が存在しているからである。シランの加水分解によって生成される長鎖状アルコールの沸点は、加工温度および加硫温度を上廻る。それによって、この長鎖状アルコールは、粗製混合物中および加硫物中に留まり、環境中に放出されない。
例24:
例3からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用された処方は、次の第5表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、参考例のSi 69およびSi 266と等モル量で計量供給される。実施された硫黄への適合は、なかんずく試験用シランの僅かな硫黄含量を補償するために、必要とされる。ゴム混合物およびその加硫物を製造するために一般的な方法は、書物”Rubber Technology Handbok”, W. Hofmann, Hanser Verlag 1994に記載されている。
Figure 0004606785
カップリング剤Si 69、ビス−(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、およびSi 266、ビス−(トリエトキシ−シリルプロピル)ジスルフィド、は、Degussa社の製品である。
ゴム混合物は、内部混合装置中で第6表中の混合規定に相応して製造される。
Figure 0004606785
Figure 0004606785
第7表中には、ゴム試験のための方法が記載されている。
Figure 0004606785
第8表は、ゴム工業試験の結果を示す。混合物は、165℃で25分間加硫される。
Figure 0004606785
第8表中のデータから確認することができるように、本発明によるシランを有する混合物6のムーニー粘度は、明らかに参考例の混合物4および5の水準下にある。これから、この場合には、例23と同様に粗製混合物のよりいっそう良好な加工可能性が明らかになる。統計学的な加硫物のデータの範囲内で、引張強さおよび破断時の伸びは、比較可能な水準にあり、一方で、本発明によるシランを有する混合物6は、明らかに高い強度を有する。これは、伸び300%でのより高い応力値および著しく高い強度ファクター(応力値300%/100%)について確認される。これに関連して、極めて高い珪酸−シラン−ゴム結合を確認することができる。
グッドリッチ−フレキソメーター(Goodrich-Flexometer)試験の結果と比較して、本発明によるシランを有する混合物6は、参考例よりも良好に分離される。それというのも、この参考例は、動的負荷の際の僅かな熱的構造および僅かな持続的変形を有するからである。僅かな熱的構造は、動的に負荷されたタイヤ走行面の長い寿命にとって好ましい。
前記例に示された場合と同様に、本発明によるシランを有する混合物は、参考例よりも低い、0℃での動的剛性Eを有する。これは、良好な湿潤時滑り特性および冬期滑り特性を意味する。また、同様に、60℃でのtanδも2つの参考例の場合よりも明らかに低く、それによってロール抵抗も減少されている。また、このプラスの性質以外に、本発明によるシランを有する混合物のDIN−磨耗率は、著しく低下されている。それによって、走行面混合物中での本発明によるシランの使用により、タイヤの最も重要な性質、即ち磨耗率は、湿潤時滑り特性およびロール抵抗は、著しく改善されることが判明する。
総じて、本発明によるシランを使用する場合には、混合物を使用する際の揮発性の炭化水素の放出が減少されるだけでなく、意外なことに、ゴム工業特性も改善されることが判明する。
例25:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン250g(Si 69)をヘキサデカノール682.9gおよびテトラブチルオルトチタネート1gと一緒に120℃で270分間加熱する。シランをアルコール混合物の溶融後に100℃で添加する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで270分間で留去する。冷却後、明黄色でロウ状の固体801.2gを得ることができる。89モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1633O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの95%は、反応によって生成物から除去される。
例26:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン250g(S〜S10を有するポリスルファン鎖R−S−Rの平均鎖長は、2.0であり;HPLC+NMRによって検出された)をヘキサデカノール766.6gおよびテトラブチルオルトチタネート1gと一緒に120〜140℃で加熱する。シランをアルコール混合物の溶融後に110℃で添加する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで300分間で留去する。冷却後、ロウ状の固体873.2gを得ることができる。76モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1633O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。エタノールの945%は、反応によって生成物から除去される。
例27:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン250g(S〜S10を有するポリスルファン鎖R−S−Rの平均鎖長は、2.0であり;HPLC+NMRによって検出された)を、テトラデカノール79.3g(10質量%)とヘキサデカノール357.1g(45質量%)とオクタデカノール357.1g(45質量%)とからなる混合物およびテトラブチルオルトチタネート1gと一緒に135℃で加熱する。シランをアルコール混合物の溶融後に90℃で添加する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで285分間で留去する。冷却後、ロウ状の生成物901.9gを得ることができる。77モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、[(C1429O/C1633O/C1837O)Si−C−]が生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。シラン化合物中でのアルコールの分布は、統計学的である。エタノールの94%は、反応によってビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファンから除去される。
例28:
ロータリーエバポレーター上で1リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン250gを、テトラデカノール79.5g(10質量%)とヘキサデカノール355.7g(45質量%)とオクタデカノール355.7g(45質量%)とからなる混合物およびテトラブチルオルトチタネート1gと一緒に130〜140℃で加熱する。シランをアルコール混合物の溶融後に105℃で添加する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで270分間で留去する。冷却後、無色のロウ状の固体897.9gを得ることができる。88モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C1429O/C1633O/C1837O)Si−C−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。シラン化合物中でのアルコールの分布は、統計学的である。エタノールの96%は、反応によって3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シランから除去される。
比較例29(欧州特許出願公開第1394167号明細書A1の記載と同様)
ロータリーエバポレーター上でフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]テトラスルファン96.6g(Si 69)を、ヘキサデカノールとオクタデカノールとからなる混合物186.6g(Stenol 1618; Cognis)およびテトラブチルオルトチタネート0.05gと一緒に110℃で加熱する。シランをアルコール混合物の溶融後に100℃で添加する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで210分間で留去する。冷却後、黄色のロウ状の固体226.6gを得ることができる。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、EtO−Si基の70%は、R−O−Siによって置換されていてよい。
比較例30(欧州特許出願公開第1394167号明細書A1の記載と同様)
ロータリーエバポレーター上でフラスコ中でビス[トリエトキシシリルプロピル]ジスルファン239.4g(Degussa社のSi 266、HPLCおよびNMRによって検出可能な硫黄鎖分布Sx、但し、x=2〜10、2.25)を、ドデカノールとテトラデカノールとからなる混合物385.8g(Lorol Spezial; Cognis)およびテトラブチルオルトチタネート0.12gと一緒に110℃で加熱する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で20〜800ミリバールで2410分間で留去する。冷却後、淡黄色の高粘稠な液体532.2gを得ることができる。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、EtO−Si基の68%は、R−O−Siによって置換されていてよい。
比較例31:
蒸留装置中で10リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン2925gをテトラデカノールとドデカノールとからなる混合物4753g(Lorol Spezial; Cognis)およびテトラブチルオルトチタネート1.4gと一緒に110〜115℃で加熱する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で50〜800ミリバールで留去する。冷却後、無色の高粘稠な生成物6470gを得ることができる。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、シラン化合物中でのOR置換基の分布は、純粋に統計学的である。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、EtO−Si基の68%は、R−O−Siによって置換されていてよい。
例32:
蒸留装置中で10リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン2503.2gをテトラデカノールとドデカノールとからなる混合物6106.6g(Lorol Spezial; Cognis)およびテトラブチルオルトチタネート5gと一緒に105〜110℃で加熱する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で15〜600ミリバールで留去する。冷却後、無色の高粘稠な生成物7183gを得ることができる。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、EtO−Si基の97%は、R−O−Siによって置換されていてよい。92モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C1225O/C1429O)Si−C−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。シラン化合物中でのアルコールの分布は、純粋に統計学的である。
例33:
蒸留装置中で10リットルのフラスコ中で3−メルカプトプロピル(トリエトキシ)シラン2002.6gをヘキサデカノール6108.5gおよびテトラブチルオルトチタネート2gと混合し、95〜115℃で360分間加熱する。エステル交換の際に生成されるエタノールを、真空中で15〜600ミリバールで留去する。冷却後、無色の固体の生成物7022gを得ることができる。1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されることができるように、EtO−Si基の92%は、R−O−Siによって置換されていてよい。80モル%を上廻るエタノール不含の化合物を反応させた場合には、(C1633O)Si−C−SHが生成され、例えばこれは、1H−NMRおよび29Si−NMRによって示されてよい。
例34:
例25、26および27からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用された処方は、次の第9表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、珪素に対して参考例のSi 69 6.4phrと等モル量で計量供給される。硫黄の計量供給の量は、混合物中に存在する遊離硫黄含量と等しいように適合される。ゴム混合物およびその加硫物を製造するために一般的な方法は、書物”Rubber Technology Handbok”, W. Hofmann, Hanser Verlag 1994に記載されている。
Figure 0004606785
ゴム混合物は、内部混合装置中で第6表中の混合規定に相応して製造される。
Figure 0004606785
Figure 0004606785
第11表中には、ゴム試験のための方法が記載されている。
Figure 0004606785
第12表は、ゴム工業試験の結果を示す。混合物は、165℃で25分間加硫される。
Figure 0004606785
第12表中のデータから確認することができるように、本発明によるシランを有する混合物8、9および10の利点は、混合物の加工挙動にある。これは、参考例(混合物7)を比較して混合段階2および3の著しく低いムーニー粘度から特に明らかに確認される。これから、混合物のよりいっそう簡単な加工可能性(例えば、押出の際)が明らかになる。これに加えて、混合物8、9および10の非加硫挙動が明らかに改善され、このことは、参考例と比較してよりいっそう高いt5値およびt35値を確認することができる。更に、参考例と比較して著しく高いt10%値を示すことができる。それによって、改善された加工の安全性が明らかになる。それというのも、とにかく起こりうる前架橋は、明らかに減少されるからである。混合物8、9および10についての強化ファクター(応力値300%/100%)および引張強さは、参考例の混合物7と比較して明らかに高い破断時の伸びの際に高い水準にある。本発明によるシランを有する混合物は、参考例の混合物7と比較して、殊に0℃でのよりいっそう低い動的剛性(E)を示す。従って、この混合物の場合には、走行面としての使用の際に明らかによりいっそう良好な冬期滑り特性、凍結時滑り特性および湿潤時滑り特性を期待することができる。この混合物は、低い温度の際に参考例の混合物よりも著しく僅かに硬化し、それによって路面上での著しく改善された付着力から出発することができる。付加的に、この混合物は、60℃での僅かに低いtanδ、ひいては減少されたロール抵抗を有し、この場合このロール抵抗は、走行面としての使用の際に自動車の僅かな燃料消費量を生じる。
従って、本発明によるシランを有する混合物には、これまでの公知技術と比較してゴム工業特性の明らかな改善が明らかになる。
混合物8、9および10の本発明によるシランを用いた場合には、使用によって揮発性の炭化水素の使用は、参考例と比較して明らかに減少されることができる。シランの加水分解によって生成される長鎖状アルコールの沸点は、加工温度および加硫温度を上廻る。それによって、この長鎖状アルコールは、粗製混合物中および加硫物中に留まり、環境中には、放出されない。
例35:
例28からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用される処方は、次の第13表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、Si 69およびSi 266と等モル量で計量供給される。実施された硫黄への適合は、なかんずく試験用シランの僅かな硫黄含量を補償するために、必要とされる。
Figure 0004606785
ゴム混合物は、内部混合装置中で第10表中での混合規定に相応して製造される。
第11表中には、ゴム試験のための方法が記載されている。
第14表は、ゴム工業試験の結果を示す。混合物は、165℃で25分間加硫される。
Figure 0004606785
第14表中のデータから確認することができるように、本発明によるシランを有する混合物13のムーニー粘度は、明らかに参考例の混合物11および12の水準下にある。それによって、例23、24および34と同様に粗製混合物のよりいっそう良好な加工可能性が明らかになる。統計学的な加硫物のデータの範囲内で、引張強さおよび破断時の伸びは、比較可能な水準にあり、この場合本発明によるシランを有する混合物13は、明らかに高い強度を有する。これは、伸び300%での高い応力値およびよりいっそう高い強度ファクター(応力値300%/100%)につき確認される。それにより、極めて高い珪酸−シラン−ゴム混合物結合を確認することができる。グッドリッチ−フレキソメーター試験の結果と比較して、参考例に対して動的負荷の際の僅かな熱的構造および僅かな持続的変形が混合物13の場合に判明する。それによって、動的に負荷されたタイヤ走行面の寿命は、例28からのシランの使用の場合に高められる。
前記例に示された場合と同様に、本発明によるシランを有する混合物は、参考例よりも低い、0℃での動的剛性Eを有する。これは、良好な湿潤時滑り特性ならびに凍結時滑り特性および冬期滑り特性を意味する。また、例24と同様に、60℃でのtanδも2つの参考例の場合よりも明らかに低く、それによってロール抵抗も減少されている。例28からの本発明によるシランを有する走行面を備えたタイヤは、Si 69を有する標準タイヤと比較して自動車の著しく低い燃料消費量を生じるであろう。また、このプラスの性質以外に、本発明によるシランを有する混合物のDIN−磨耗率は、著しく低下されている。それによって、走行面混合物中での本発明によるシランの使用により、タイヤの最も重要な性質、即ち磨耗率は、湿潤時滑り特性およびロール抵抗は、著しく改善されることが判明する。
例36:
例29および25からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用された処方は、次の第15表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、珪素に対してSi 69 6.4phrと等モル量で計量供給される。
Figure 0004606785
ゴム混合物は、内部混合装置中で第10表中での混合規定に相応して製造される。
第11表中には、ゴム試験のための方法が記載されている。
第16表は、ゴム工業試験の結果を示す。混合物は、165℃で25分間加硫される。
Figure 0004606785
第16表中のデータから確認することができるように、混合物15からの完全にエステル交換されたシランは、混合物14からのシランよりも急速で著しいムーニー粘度の減少を示す。更に、非加硫挙動は、よりいっそう良好である。それによって、本発明による著しく強くエステル交換された生成物は、むしろ珪酸に対するよりいっそう高い結合速度を有しない場合と同じ結合速度を少なくとも有する。これは、とくに驚異的なことである。それというのも、長鎖状のアルコキシ基は、殆んど専ら使用される短鎖状のエトキシ基よりも、加水分解に関連して反応支持性であるからである。予想されることは、正反対の特性像であろう。引張伸びのデータは、同程度であり、この場合例25からの本発明によるシランは、明らかに高い破断時の伸びを有する。
例37:
例30および17からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用された処方は、次の第17表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、珪素に対してSi 69 6.4phrと等モル量で計量供給される。
Figure 0004606785
ゴム混合物は、内部混合装置中で第10表中での混合規定に相応して製造される。
第11表中には、ゴム試験のための方法が記載されている。
第18表は、ゴム工業試験の結果を示す。混合物は、165℃で20分間加硫される。
Figure 0004606785
また、この例においても、例17からの本発明によるシランは、予想に反して例30からの僅かなエステル交換された生成物と比較して粘性の利点を示す。その上、さらに同一の強度ファクターの際によりいっそう高い破断時の伸びのために引張伸び挙動における利点が判明する。60℃での若干高いボールの弾性反撥は、ロール抵抗において利点を示し、一方で、0℃での低いEは、湿潤時滑り特性にとって好ましい。
例38:
例31、32および33からのオルガノ珪素化合物のゴム工業試験
ゴム混合物に使用された処方は、次の第19表中に記載されている。この場合、単位phrは、使用された粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。本発明によるシランは、珪素に対して等モル量で計量供給される。
Figure 0004606785
ゴム混合物は、内部混合装置中で第10表中での混合規定に相応して製造される。
第11表中には、ゴム試験のための方法が記載されている。
第20表は、ゴム工業試験の結果を示す。混合物は、165℃で20分間加硫される。
Figure 0004606785
また、この例においても、例32および33からの本発明によるシランは、例31からの僅かに反応された生成物と比較して粘度および加工挙動の点で既に記載されたのと同様の利点を有する。従って、例えば押出の際により高い加工安全性が明らかになる。その上、長鎖状のアルコキシ基は、明らかにエステル交換の度合いよりも明らかにゴム工業的な全ての値に対する僅かな影響を有することが期待されるであろう。これは、混合物19および20のゴム値の差が参考例の混合物18と比較して僅かであることに認められる。

Claims (14)

  1. 一般式I
    Figure 0004606785
    〔式中、Rは、同一かまたは異なり、RO−基またはC〜C12−アルキル基であり、
    は、同一かまたは異なり、C12〜C24−分枝鎖状または非分枝鎖状の単結合のアルキル基またはアルケニル基、アリール基、アラルキル基またはR’’’Siであり、この場合R'''は、C〜C30−分枝鎖状または非分枝鎖状のアルキル基またはアルケニル基、アラルキル基またはアリール基であり、
    R''は、分枝鎖状または非分枝鎖状の飽和または不飽和の脂肪族、芳香族または混合された脂肪族/芳香族の複結合のC〜C30−炭化水素基であり、
    Xは、SH、SCNまたはSであり、その際、SHの場合にはnが1でありかつmが1であり、SCNの場合にはnが1でありかつmが1であり、Sの場合にはnが2でありかつmが1〜14である〕で示されるオルガノ珪素化合物。
  2. オルガノ珪素化合物が不活性の有機担体または無機担体上に塗布されているかまたは有機担体または無機担体と前反応されている、請求項1記載のオルガノ珪素化合物。
  3. 一般式Iのオルガノ珪素化合物がオリゴマー化されているかまたは重合されている、請求項1記載のオルガノ珪素化合物。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項記載の一般式Iで示されるオルガノ珪素化合物の混合物。
  5. 請求項1記載の本発明によるオルガノ珪素化合物の製造法において、一般式II
    Figure 0004606785
    〔式中、Rは、同一かまたは異なり、RIVO−アルキル基またはC〜C12−アルキル基であり、
    IVは、同一かまたは異なり、メチル基またはエチル基である〕で示されるシランを、一般式R'−OH〔式中、R'は、上記の意味を有する〕で示されるアルコールと、RIV−OHの分解下に接触させて反応させ、この場合R'−OHとRIVO−基のモル比は、少なくとも1であり、RIV−OHは、反応混合物から連続的または非連続的に分離されることを特徴とする、請求項1記載の本発明によるオルガノ珪素化合物の製造法。
  6. 一般式R'OHのアルコールとして純粋なアルコールまたはアルコール混合物を使用する、請求項記載の方法。
  7. 触媒として金属不含または金属含有の触媒を使用する、請求項記載の方法。
  8. 金属含有の触媒として第3族〜第7族、第13族〜第14族および/またはランタニド系列の金属化合物を使用する、請求項記載の方法。
  9. 金属化合物としてチタンアルコキシドを使用する、請求項記載の方法。
  10. 触媒として有機酸を使用する、請求項記載の方法。
  11. 反応を湿分および酸素の遮断下に減圧下で実施する、請求項記載の方法。
  12. ゴム混合物において、このゴム混合物がゴム、充填剤、場合によっては他のゴム助剤、ならびに請求項1、2、3または記載の少なくとも1つのオルガノ珪素化合物を含有することを特徴とする、ゴム混合物。
  13. 成形体を製造するための請求項12記載のゴム混合物の使用。
  14. 空気タイヤ、タイヤ走行面、ケーブル外被、チューブ、駆動ベルト、ベルトコンベヤー、ロール被覆、タイヤ、靴底、パッキンリングおよび緩衝要素を製造するための請求項12記載のゴム混合物の使用。
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