JP4606606B2 - 入退場管理端末、および入退場管理システム - Google Patents

入退場管理端末、および入退場管理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者が現在存在するエリアの監視等を行う入退場管理端末、該入退場管理端末を備えた入退場管理システムに関し、特に非常事態のときに通路を強制開放し、事態の終息後、速やかに通常運用できる入退場管理端末、および該入退場管理端末を備えた入退場管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の入退場管理システムとして、カード情報を読み込むカードリーダを備えた入退場管理端末(ゲート)と、入退場管理端末に接続され、入退場情報を監視する上位の制御機器である入退場管理装置とから構成される入退場管理システムが知られている。
【0003】
このような入退場管理システムにおいては、入退場管理端末は、入退場管理装置から入場を規制するブラックリストを受信し、そのブラックリストに基づいて、カードリーダで読み込まれたカード情報の適否を判定するとともに入退場情報が記録される。カード情報の適否の判定は、ブラックリストに登録されているか否かの照合により行われ、ブラックリストに登録されている場合には、カードが無効である旨の判定を行い、ブラックリストに登録されていない場合には、カードが適正である旨の判定を行うものである。
【0004】
さらに、複数の入退場管理端末を設置してエリアを監視する場合には、入退場管理端末に入場前のエリア情報と入場先のエリア情報とを記憶し、入場前のエリア情報とカードのエリア情報とを比較して、一致する場合にのみ入場を許可し、エリア情報が一致しない場合には入場を規制することが考えられている。このようなシステムは、入場した旨の情報が入退場管理端末から入退場管理装置に送信され、入場者がどのエリアにいるかを入退場管理装置上で把握することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、火災、地震等の非常事態が発生した場合には、入退場管理装置からの指令により入退場管理端末の扉装置を強制的に開とし通路を開放し、通行の障害を取り除く必要がある。一方、火災が誤報であったり、地震が終息した場合には、入退場管理システムを復帰させる必要がある。かかる場合に、そのまま入退場管理システムを復帰させたのでは、非常事態発生による利用者のエリアの移動により、入退場管理端末の通過に際し、カードに記録されたエリア情報と入場前のエリア情報とが一致しない事態が多発し、入退場管理システムによる正常な管理をすることができない。また、カードのエリア情報を手動で書き直すことも考えられるが、この場合は時間がかかり入退場管理システムにより正常な管理をするまでに時間がかかってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、非常事態が発生し、入退場管理装置からの指令により入退場管理端末の扉装置を強制的に開とし通路を開放した場合に、速やかに正常な管理をすることができる入退場管理システムに用いられる入退場管理端末、及び当該入退場管理端末を備えた入退場管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による入退場管理端末11は、例えば図1に示すように、通常モード、避難モード、および前記避難モードから前記通常モードへ移行する中間の復帰モードで作動するよう構成された、複数のエリア間の移動を管理する入退場管理端末11であって;前記複数のエリア中の任意の第1のエリアから前記第1のエリアに隣接する第2のエリアへ移動する利用者のカード2に記録された、前記エリアを特定するエリア情報103を含む個人情報106を、通常モード時、復帰モード時に読み込むよう構成された読込手段13A、13Bと;前記読み込まれた個人情報106に基づき前記利用者の移動を許可できるか否かの判定を行うよう構成された判定手段17と;判定手段17が前記移動を許可できると判定した場合に、カード2に記録されたエリア情報103を前記第2のエリアのエリア情報103に更新記録するよう構成された記録手段13A、13Bと;判定手段17が前記移動を許可できると判定した場合に、前記第1のエリアと前記第2のエリアとを隔てる扉を開放し、前記移動を許可できないと判定した場合に、前記扉を閉鎖するよう構成された扉装置12と;避難モード時に、前記扉を強制的に開放するよう構成された扉開放手段12と;復帰モード時に、カード2に記録されたエリア情報103に影響を受けず、カード2に記録されたエリア情報103を前記第2のエリアのエリア情報103に更新記録するよう構成された復帰手段13A、13Bとを備えたことを特徴とする。
【0008】
カード2に記録された第1のエリアのエリア情報103に影響を受けずとは、例えば、第1のエリアのエリア情報103に基づく判定手段による判定結果に拘わらず、また第1のエリアのエリア情報103に基づく判定手段による判定を行うか否かに拘わらず、ということを意味する。
【0009】
このように構成すると、通常モード、避難モード、および前記避難モードから前記通常モードへ移行する中間の復帰モードで作動するよう構成され、扉開放手段12と、復帰手段13A、13Bとを備えたことを特徴としているので、火災、地震等の非常事態が発生した場合に、通常モードから避難モードに移行させ、扉を強制的に開放することで避難行動を促し、事態が終息した際には、避難モードから復帰モードに移行させ、カード2に記録されたエリア情報103に影響を受けず、カード2に記録されたエリア情報103を第2のエリアのエリア情報103に更新記録するので、速やかに通常モードでの管理が可能になる。
【0010】
また通常の場合、扉装置が扉を開放したときに通路が開放され、利用者は入退場をすることができ、扉装置が扉を閉鎖したときに通路が閉鎖され、利用者は入退場をすることができない。
【0011】
第1のエリアから見て、第1のエリアから第2のエリアへ移動することを第1のエリアからの退場といい、第2のエリアから第1のエリアへ移動することを第2のエリアからの入場といい、入場または退場することを入退場という。
【0012】
請求項2に係る発明による入退場管理端末11は、請求項1に記載の入退場管理端末11において、例えば図1に示すように、扉開放手段12による前記強制的な開放を行わせるための緊急信号を受信するよう構成された受信手段16を備えている。
【0013】
このように構成すると、扉開放手段12による強制的な開放を行わせるための緊急信号を受信するよう構成された受信手段16を備えているので、入退場管理端末11は、例えば入退場管理装置31からの緊急信号を受信することができ、入退場管理端末11は、受信した緊急信号により扉を強制開放できる。
【0014】
請求項3に係る発明による入退場管理端末11は、請求項1または請求項2に記載の入退場管理端末11において、例えば図1に示すように、復帰手段13A、13Bの前記更新記録を、前記利用者の復帰モード時の最初の移動に際して行わせるよう構成された制御手段17を備える。典型的には、前記復帰手段の前記更新記録を、前記利用者の復帰モード時の最初の移動に際してのみ行わせるよう構成された制御手段を備えるようにするとよい。
【0015】
このように構成すると、復帰手段13A、13Bの更新記録を、利用者の復帰モード時の最初の移動に際して行わせるよう構成された制御手段17を備えるので、利用者のカードに記録されたエリア情報は、1回でも移動が行われれば更新記録されるため、入退場管理端末11のより早い復帰が可能になる。
【0016】
請求項4に係る発明による入退場管理システム1は、例えば図1に示すように、前記エリア情報を送信する送信手段16を備えた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の入退場管理端末11と;前記送信手段16から送信された前記エリア情報103を管理する入退場管理装置31とを備える。
【0017】
前述のような入退場管理端末と、入退場管理装置とを備えるので、入退場管理システムは、利用者の入退場管理端末の通過先のエリアを把握することができるので、利用者が許可された経路を辿って移動していることを管理することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る入退場管理システム1の構成を示す概念図である。図に示すように、入退場管理システム1は、入退場管理端末としてのゲート11と、ゲート11に接続され入退場情報を管理する入退場管理装置31を含んで構成される。なお、入退場管理装置31には、6つのゲート11−1〜11−6が、接続されているが、図では1つのゲート11のみ代表して描かれ、符号を11としている。以下ゲート11−1〜11−6全体を説明するときはゲート11と記載する。入退場情報とは、利用者の入退場に関する情報をいい、本実施の形態では、入退場が拒絶されたことを表すNG情報111と、入退場が許可された者及び拒絶された者のカード2に記録されたカード情報101をいうものとする。なお、入退場とは、入場及び退場をいう。
【0020】
また、入退場管理システム1は、通常モード、避難モード、復帰モードの3つのモードを後述のように適宜選択して運用される。通常モードは、通常に使用されるモードであり、平常時に本システムは、この通常モードで運用されている。避難モードは、火災、地震等の非常事態発生時に、利用者の避難を円滑に行うために、本システムを運用するモードである。復帰モードは、避難モードから通常モードに移行する中間のモードであり、本システムの通常モードへの復帰を円滑に行うために運用するモードである。また、復帰モードは、典型的には所定の時間(例えば1日)だけ運用をして、通常モードに移行する。
【0021】
ここで、図4を参照して、入退場管理システム1(図1参照)の設置について説明する。入退場管理システム1は、通常は一つのビル40に一つ設置され、入退場管理装置31はそのビルの保安要員が詰めている保安室(不図示)に設置される。ゲート11−1〜11−6は、ビル40の出入口41A、ビルの廊下及び部屋であるエリアA〜E(区画)の出入口42A〜46Aに設置されている。ゲート11−1〜11−6は、特に人の入場を制限したいエリアの出入口の設置に適している。よって、ゲート11−1〜11−6は第1のエリアと第2のエリアを接続し、利用者はゲート11を通過して第1のエリアから第2のエリアに移動する。ここで、第1のエリアとは、利用者がゲート11−1〜11−6を正当に移動する前のエリアをいい、第2のエリアとは、当該移動先のエリアをいい、ともに利用者側から見たエリアをいう。なお、ゲート11−1〜11−6の設置の詳細は後述する。
【0022】
図1に戻り、ゲート11の構成を説明する。ゲート11は、扉装置12と、読込手段としての入場用カードリードライタ13Aと、読込手段としての退場用カードリードライタ13Bと、入場する人間を検知するセンサを備えた検出部14Aと、退場する人間を検知するセンサを備えた検出部14Bと、制御部15と、送信手段としての送受信部16と、判定手段としての判定部17とを備える。入場用カードリードライタ13Aと、退場用カードリードライタ13Bは、後述のように記録手段でもあり、復帰手段でもある。
【0023】
ゲート11は、本実施の形態では互いに平行に配置された一対の細長いボックス状をしており、その間に形成された通路(不図示)を利用者が通過して移動する。ゲート11の内側(通路側)中央には扉装置12が取り付けられている。扉装置12は通常は閉となっており、この状態では利用者のゲート11の通過は阻止される。扉装置12が開となった場合のみ利用者はゲート11を通過することができる。扉装置12は不図示の駆動部を備え、制御部15からの駆動部への不図示の制御信号により開閉される。
【0024】
ここで扉装置12は、観音開き型、左右スライド型、バー出入型等いずれであってもよい。また、物理的な開閉はしないものの、一方向のみに利用者の通過を許す型であってもよい。この場合は、通過を許された方向に移動したい利用者が扉を押せば扉は開く。扉を開放するとは、このように通過可能となった状態も含むものとする。
【0025】
ゲート11の扉装置12を挟んで入場側には入場用カードリードライタ13Aが、退場側には退場用カードリードライタ13Bが取り付けられている。入場用カードリードライタ13Aは、入場する利用者がかざしたカード2に記録されたカード情報101を読み込む(リード機能)。退場用カードリードライタ13Bは、退場する利用者がかざしたカード2に記録されたカード情報101を読み込む(リード機能)。入場用、退場用カードリードライタ13A、13Bのカード2への書き込み(ライト機能)については後述する。なお、読み込み、書き込みはカード2をかざしただけで非接触の状態で行われる。
【0026】
なお、ゲート11の入場側、退場側はゲート11の設置状況に応じて、固定されている。ゲート11が例えば廊下と部屋を繋ぐ場合、廊下側を入場側とし部屋側を退場側と決めるとよい。ゲート11が部屋と部屋を接続する場合は、どちらか一方の部屋から他方の部屋へ移動することを入場とすれば、他方の部屋から一方部屋に移動することが退場であり、入場側、退場側の別は適宜決めればよい。
【0027】
利用者がゲート11に近づきカードリードライタ13A又は13Bにカード2をかざす位置に来たときに、入場する利用者を検出するように検出部14Aが、退場する利用者を検出するように検出部14Bがゲート11に取り付けられている。言い換えると検出部14A、Bは、扉装置12を挟んで、入場側と、退場側に、それぞれ取り付けられている。検出部14A、14Bが利用者を検出したという情報は制御部15に送られる。
【0028】
検出部14A、14Bにより、利用者が検出されたときに、カード2が入場用、退場用カードリードライタ13A、13Bにかざされていない場合は、判定部17は、NG情報111を発し、NG情報111を制御部15の後述のデータエリア18に送る。
【0029】
次に、カード2のデータエリア3に記録されるカード情報101について説明する。カード情報101には、ユーザコード102、エリア情報としてのエリアコード103、カード2の有効期限104、グループID105、個人情報としての個人ID106がある。ユーザコード102は、各ユーザに与えられるコードである。
【0030】
エリアコード103は、原則として利用者が現在存在するエリアを表すコードである。すなわちエリアコード103は、利用者がゲート11を通過する前のエリアのエリアコード103であり、または後述のようにゲート11を通過しようとし、通過を許可されたときにカード2のエリアコード103は入場用、退場用カードリードライタ13A、13Bによって新しく書き換えられ(カードリードライタのライト機能)、新しく書き換えられたエリアコード103はゲート11を通過した後に利用者が存在するエリアのエリアコード103である。通過した先のエリアのエリアコード103は利用者がさらに別のゲート11を通過する場合は、別のゲート11を通過する前のエリアのエリアコード103でもある。また後述のようにカード2のエリアコード103を記録する領域には、復帰モード時に使用する復帰フラグ103a(図2参照)が記録できる。
【0031】
有効期限104は、そのカード2が有効に通用する期限である。但し、有効期限104が有効なカード2を所持していても、所持者は入退場を許可されるとは限らず、許可のためには他の条件が課せられる。このことについては後述する。
【0032】
グループID105は使用者が属するグループを示すIDであって、例えば所属する課等(営業課、設計課等)を表す。グループID105は、あるエリアの入退場を所定のグループID105を有する者にのみ許可する場合のホワイトリスト122に利用される。例えば、開発室には設計課に属する者(設計課のグループID105を有する者)は許可するが、営業課に属する者(設計課のグループID105を有しない者)には許可しない等である。
【0033】
個人ID106とは、個人に与えられるIDであり、同じ個人ID106を別人が持つことがないように管理されている。個人ID106は個人ごとに入退場を許可したり、また入退場の許可を所定のエリアに限るためのブラックリスト121の作成に利用される。ブラックリスト121とは、本実施の形態では、退職者の個人ID106、カード2を紛失した者の個人ID106である。カード2を紛失した個人には新しい別個の個人ID106を付与する。
【0034】
図2に示すように、カード2のデータエリア3の記録単位は、ブロック0からブロック5により成り立ち、ブロック0にはユーザコード102が、ブロック1にはエリアコード103と復帰フラグ103aが、ブロック2には有効期限104が、ブロック3にはグループID105が、ブロック4とブロック5には個人ID106が記録されている。利用者が、カード2を、入場用、又は退場用カードリードライタ13A、13B(図1参照)にかざすことによってこれらのカード情報101が入場用、又は退場用カードリードライタ13A、13Bによって読み込まれる。
【0035】
復帰フラグ103aは、典型的にはブロック1にエリアコード103の前に割り当てられ記録されている。また復帰フラグ103aは、復帰モードで運用を開始してから最初のゲート11の通過時に立て(復帰フラグ103aを1とする)、復帰モードから通常モードに移行してから最初のゲート11の通過時に倒す(復帰フラグ103aを0とする)。即ち通常モード時には、復帰フラグ103aは倒れている状態(復帰フラグ103aが0)で運用される。そして、復帰フラグ103aの代わりとして、ゲート11の通過回数を記録して、復帰モードから通常モードに移行してから最初のゲート11の通過時に通過回数を0にするようにしてもよい。
【0036】
図1を参照して、さらにゲート11の構成を説明する。
制御部15は、ゲート11の内部に収納され、制御部15は情報を記録するデータエリア18を有する。データエリア18には、ゲート11を通過する各利用者のカード2から読み込まれたカード情報101、判定部17からのNG情報111、ゲート11が接続するエリアへの入場を許可しない個人ID106、及び当該エリアからの退場を許可しない個人ID106をリスト化したブラックデータを記録するブラックリスト121、入退場を許可するグループIDをリスト化したホワイトリスト122、現在の日付123、入場側エリアコード124、退場側エリアコード125、ユーザコード126、ゲート11を作動させるモードを示すモード情報141が記録される。グループIDによる入退場の許可の判定を行う必要のない場合は、ホワイトリストを作成しない。
【0037】
ゲート11が備える送受信部16は、データエリア18に記録されたカード情報101、NG情報111を入退場管理装置31の送受信部33に送信する。カード情報101とNG情報111は、送受信部33から、データエリア18より記録容量の大きいデータエリア32内に送られて記録される。データエリア32内のカード情報101、NG情報111は、ゲート11のデータエリア18より長期間記録されるようにするとよい。
【0038】
また、送受信部16は、ゲート11を作動させるモードを示すモード情報141を入退場管理装置31の送受信部33から受信する。そして、送受信部16は、入退場管理装置31のデータエリア32に記録されたブラックリスト131のうち、ゲート11に記録されるべきブラックリスト121を入退場管理装置31の送受信部33から受信する。さらに、送受信部16は、入退場管理装置31に記録されたホワイトリスト132のうち、ゲート11のデータエリア18に記録されるべきホワイトリスト122を入退場管理装置31の送受信部33から受信する。
【0039】
ゲート11のデータエリア18のブラックリスト121、ホワイトリスト122を変更(追加、削除を含む)する場合は、先ず入退場管理装置31のデータエリア32のブラックリスト131、ホワイトリスト132を変更する。さらに、変更後のブラックリスト121、ホワイトリスト122が、入退場管理装置31の送受信部33から、ゲート11の送受信部16を経て、データエリア18に送信されるようにする。
【0040】
判定部17は、ユーザコード126と、ゲート11のデータエリア18のカード情報101中のユーザコード102とが一致するか否か判定する。同様に、判定部17は、カード情報101中の個人ID106が、ブラックリスト121に記録されているか検索して判定し、カード情報101中のグループID105が、ホワイトリスト122に記録されているか検索して判定する。また判定部17は、後述のように、復帰フラグ103aが立っている状態(復帰フラグ103aが1)か倒れている状態(復帰フラグ103aが0)かを判定する。
【0041】
ブラックリスト121は、前述のようにゲート11を通過してゲート11が接続するエリアへ入場できない者の個人ID106、及び当該エリアから退場できない者の個人ID106からなるリストである。
ホワイトリスト122は、前述のようにゲート11を通過してゲート11が接続するエリアへ入場できる者のグループID105、当該エリアから退場できる者のグループID105からなるリストである。
さらに、判定部17は、カード情報101中の有効期限104が、現在の日付123と一致するか、または現在の日付123以後か否かを判定する。
【0042】
カード情報101のユーザコード102がユーザコード126に一致していないか、個人ID106がブラックリスト121に記録されているか、グループID105がホワイトリスト122に記録されていないか、有効期限104が当日以前であるかの、エリアコード103は誤ったコードであるのか(誤ったコードとは、カード2のエリアコード103と入退場前のエリアコードが一致しないことをいう)、いずれかに該当する場合は、判定部17は入場を許可できないとしてNG情報111を出す。いずれにも該当しない場合は、NG情報111は出されず、入退場が許可され、カード2に記録された有効期限104がカードリードライタ13A又は13Bによって書き換えられて更新され(カードリードライタ13A、13Bのライト機能)、さらにカード2に記録されたエリアコード103が入場先、または退場先のエリアのエリアコード103に書き換えられ(カードリードライタ13A、13Bのライト機能)、扉装置12が開となる。カード2に記録された有効期限104を書き換えて更新するのを所定の期間のみ行うようにしてもよい。
【0043】
また、避難モードから復帰モードに移行して1回目の通過の場合、もしくは復帰モードから通常モードに移行して1回目の通過の場合は、エリアコード103にある復帰フラッグがカードリードライタ13A、13Bによって書き換えられる(カードリードライタ13A、13Bのライト機能)。この際、前者の場合は、エリアコード103の判定部17による判定は行わないようにする。
【0044】
判定部17による判定結果が、入場許可である場合には、扉装置12が開となる。判定部17による判定結果が、入場不許可である場合には、扉装置12が閉となり、扉装置12に備え付けられた不図示の警報装置が警報を鳴らすよう構成されている。
【0045】
さらに避難モード時には、扉装置12は、扉を強制開放し、利用者がゲート11を通過できるように構成されている。このように扉装置12は扉開放手段でもある。
【0046】
カード2の有効期限104は、所定の期間にゲート11を通過したときに書き換えられるようにするとよい。例えば有効期限104が4月1日までであり、有効期限104の書き換え期間を3月中とすると、3月中にゲート11を適正に通過すると有効期限104が次年の4月1日までに書き換えられる。なお、3月中に一度ゲート11を通過し、有効期限104が次年の4月1日までに書き換えられている場合には改めて有効期限104を書き換えることはしないようにするとよい。
【0047】
このようにすると、有効期限104を4月1日を基準として毎年3月中に更新するので、有効期限104を越えていないカードの利用者の個人ID106をブラックリスト121に載せればよく、ブラックリスト121を適正量とすることができる。そして、4月1日を経過したときに、有効期限104を越えたブラックデータを削除するものとすれば、ブラックリスト121を適正量で管理することができる。
【0048】
所定の期間内にゲート11を通過するときにカード2の有効期限104を書き換えるものとしたが、これに限定されるものではなく、入場するごとに有効期限104を書き換えるものとしてもよい。例えば、入場するごとに有効期限104を1年後の年月日までとするものとしてもよい。この場合には、有効期限104を経過し有効期限104が更新されなかったブラックデータを順次削除するものとすればブラックリスト121を適正量で管理することができる。
【0049】
図3を参照し、適宜図1を参照して実施の形態に係るゲート11の通常モード時の作用を説明する。ゲート11のデータエリア18に任意のユーザを示すユーザコード126が設定される。入退場管理装置31のデータエリア32に記録されているブラックリスト131、ホワイトリスト132のうち、ゲート11のデータエリア18に記録されるべきブラックリスト121、ホワイトリスト122が、送受信部33、送受信部16を経て、ゲート11のデータエリア18に送られている。入退場管理装置31のデータエリア32にユーザコードを記録し、ゲート11(通常は多数)のデータエリア18にユーザコードが同様にして送られるようにしてもよい。
【0050】
利用者である入退場者によってゲート11の入場用カードリードライタ13A、または退場用カードリードライタ13Bにカード2がかざされた否か、即ちカード2が有りか否かが判断される(ステップS1)。カード2がかざされカード有りの場合は(ステップS1がY(YES)の場合)、カード2に記録されたカード情報101が入場用カードリードライタ13A、または退場用カードリードライタ13Bにより読み込まれ(ステップS2)、読み込まれたカード情報101は制御部15のデータエリア18に送られる。
【0051】
カード2がかざされずカード2が有りでない場合は(ステップS1がN(NO)の場合)、無札進入有りか無しか否かが判定され(ステップS3)(検出部14A、14Bにより人間が検知されたか否かで判定)、カードがかざされずに検出部14A、14Bが続けて人間を検知した場合は無札進入(強行突破)と判定され(ステップS3が有りの場合)、不図示のゲート警報装置が鳴動し(ステップS4)、NG情報111を入退場管理装置31へ通知(ステップS5)し、終了する。無札進入でなければ(ステップS3が無しの場合)、終了する。
【0052】
入場用カードリードライタ13A、または退場用カードリードライタ13Bからは、カード2がかざされた場合に、カード2がかざされたという情報が、判定部17に送られる。NG情報111の入退場管理装置31への通知に際して、検出部14A、Bから、検出情報が判定部17に送られ、このとき判定部17は、カードリードライタ13A、13Bからカード2がかざされたという情報が来ていない場合は、NG情報111を発する。NG情報111は、データエリア18へまず送られ、送受信部16、送受信部33を経て入退場管理装置31のデータエリア32に送られる。
【0053】
次に判定部17によってユーザコード判定が行われる(ステップS6)。ユーザコード判定は、データエリア18に読み込まれたユーザコード102と、データエリア18に記録されたユーザコード126が一致するか否かを判定部17が判定することにより行われる。ユーザコード102とユーザコード126とが一致し適正な場合には(ステップS6がコードOKの場合)、次にブラックリスト判定を行う(ステップS7)。ユーザコード102とユーザコード126とが一致せず不適正な場合には(ステップS6がコードNGの場合)、扉装置12は閉のまま、カード警報装置が鳴動し(ステップS8)、判定部17は、NG情報111とカード情報101をデータエリア18、送受信部16、送受信部33を介して入退場管理装置31へ通知(ステップS5)し、終了する。
【0054】
ブラックリスト判定(ステップS7)には、判定部17によってカード情報中の個人ID106が、ブラックリスト121に記録されているか否か、ブラックリスト121を検索することにより行われる。検索によって、合致する個人IDがブラックリスト121に発見されない場合には(ステップS7が該当無しの場合)、次にホワイトリスト122の有無の判定を行う(ステップS9)。合致する個人IDがブラックリスト121にある場合には、ブラックと判定し(ステップS7が該当有りの場合)、ステップS6がコードNGの場合と同様に、扉装置12は閉のまま、カード警報装置が鳴動し(ステップS8)、判定部17はNG情報111とカード情報101をデータエリア18、送受信部16、送受信部33を介して入退場管理装置31へ通知し(ステップS5)、終了する。
【0055】
ホワイトリスト判定は、判定部17によってカード情報中のグループID105が、ホワイトリスト122に記録されているか否か、ホワイトリスト122を検索することにより行われる。検索によって合致するグループID105がホワイトリスト122に発見された場合には(ステップS10が該当有りの場合)、有効期限判定を行う(ステップS11)。合致するグループIDがホワイトリスト122にない場合には(ステップS10が該当無しの場合)、前述のステップS6がコードNGの場合と同様の過程を経て終了する。ホワイトリスト122は、例えば、限られた者だけが入場できる会議室等の入り口に設置されたゲート11を含む入退場管理システム1に対して採用され、作成される。また、データエリア18にホワイトリストが記録されていない場合等は、ホワイトリスト判定を行わず有効期限判定を行う(ステップS11)。
【0056】
有効期限判定は、判定部17が、カード情報中の有効期限104と、制御部15のデータエリア18に記録されている現在の日付123とを比較して、現在の日付123が有効期限104を経過していない場合には(ステップS11が期限内の場合)、次にエリアコード判定が行われる(ステップS12)。現在の日付123が有効期限104を経過している場合には(ステップS11が期限外の場合)、前述のステップS6がコードNGの場合と同様の過程を経て終了する。
【0057】
エリアコード判定は(ステップS12)、判定部17が、制御部15のデータエリア18に記録されているカード情報中のエリアコード103と、データエリア18に記録されている入場側エリアコード124(入場する場合)、または退場側エリアコード125(退場する場合)とが一致するか否かを判定することによって行われる。データエリア18に記録されているエリアコード103が適正な場合には(ステップS12がOKの場合)、入場用カードリードライタ13A、または退場用カードリードライタ13Bがカードに記録されている有効期限及びエリアコードの書き換えを行なう(ステップS13)。入場する場合は、退場側エリアコード125に、退場する場合は、入場側エリアコード124に、エリアコードが書き換えられる。
【0058】
書き換え後、利用者の通過を可能とするため、扉装置12が開けられる(ステップS14)。利用者のゲートの通過を検知したら(ステップS15)、ゲート扉を閉め(ステップS16)、データエリア18内のカード情報101を、送受信部16、送受信部33を介して入退場管理装置31へ送信して(ステップS17)、終了する。エリアコードが一致せずエリアコード判定が不適正な場合には(ステップS12がNGの場合)、前述のステップS6がコードNGの場合と同様の過程を経て終了する。
【0059】
利用者のゲート11通過の検知を、入場の場合は、検出部14Aのオン・オフ、次に検出部14Bのオン・オフ作動により行い、退場の場合は、検出部14Bのオン・オフ、次に検出部14Aのオン・オフ作動により行ってもよい。
【0060】
また、判定部17が利用者の移動を許可できると判定し扉装置12が開となった後に、所定時間内に、入場側のエリア(第1のエリア)から退場側のエリア(第2のエリア)へ利用者が移動しない場合は扉を閉とし、第2のエリアを示すエリア情報を第1のエリアを示す情報に戻してもよい。
【0061】
次に、図4を参照して、本実施の形態の通常モード時におけるエリアコード管理とカード2(図1参照)のエリアコード103(図1参照)の書き換えについて説明する。図において、ビル40がエリアA、B、C、D、Eに区分されている。ビル40の外部のエリアをZとする。エリアZとエリアAの間の出入口41Aにゲート11−1が、エリアAとエリアBの間の出入口42Aにゲート11−2が、エリアBとエリアCの間の出入口43Aにゲート11−3が配置されている。さらに、エリアAとエリアDの間の出入口44Aにゲート11−4が、エリアAとエリアEの間の出入口45Aにゲート11−5が、エリアEとエリアCの間の出入口46Aにゲート11−6が配置されている。例えば、エリアAからエリアCに行くには、エリアBを経由して行くこともできるし、エリアEを経由して行くこともできる。ゲート11−1〜11−6は双方向に通過が可能である。また、ゲート11−1〜11−6は前述のように入退場管理装置31(図1参照)に接続されている。
【0062】
エリアZである外部からビル40に入ろうとする利用者は、ゲート11−1を通過しなければならなず、ビル40から外部に出ようとする者も、ゲート11−1を通過しなければならない。
利用者がゲート11−1を通過できるためには、利用者がゲート11−1を通過する際にかざすカード2(図1参照)に記録されたユーザコード102(図1参照)が適正なものであり、有効期限104(図1参照)が通過時現在の日付に合致するかその日付以降でなければならない。ゲート11−2〜11−6を通過するに際しても同様である。
【0063】
利用者がゲート11−1を通過できるためには、エリアZからエリアA方向への通過にはカード2に記録されたエリアコード103がZでなければならず、エリアAからエリアZ方向への通過にはカード2のエリアコード103がAでなければならない。前者の場合は、第1のエリアがエリアZ、第2のエリアがエリアAである。後者の場合は、第1のエリアがエリアA、第2のエリアがエリアZである。また、ゲート11−1に記録されたブラックリストに、エリアZからエリアAに入場できず、エリアAからエリアZに退場するとことができない者として個人コードが登録されていない者であることが必要である。ゲート11−1の通過が許可された場合は、カード2のエリアコード103はZからAに、またはAからZに変更される。このことは、利用者がゲート11−2〜11−6を通過する場合も同様である。
【0064】
例えば、ゲート11−6をエリアEからエリアCに通過できる利用者の一部は、ゲート11−6をエリアCからエリアEへは通過できないようにしてもよい。この場合、エリアEからエリアCにゲート11−6を通過する場合のブラックリスト121(参照)と、エリアCからエリアEにゲート11−6を通過する場合のブラックリスト121を区別し、該当する個人ID106(図1参照)を、前者のブラックリスト121には載せないが、後者のブラックリスト121には載せるようにするとよい。または、エリアEからエリアCにゲート11−6を通過する場合のホワイトリスト122(図1参照)と、エリアCからエリアEにゲート11−6を通過する場合のホワイトリスト122を区別し、該当するグループID105(図1参照)を、前者のホワイトリスト122には載せるが、後者のホワイトリスト122には載せないようにするとよい。
【0065】
以上のように、利用者のゲート11−1〜11−6の通過許可の判定を、カード2に記録されたエリアコード103に基いて行い、通過を許可できると判定した場合に、カード2のエリアコード103を移動先のエリアコード103に更新する。よって、正しいエリアコード103を記録するカード2を携帯する者しか、移動が許可されない。また、移動後に移動先のエリアを示すエリアコード103が記録されたカード2を携帯するので、このことは適正にゲート11−1〜11−6を通過したことの証明になり、次のゲートでは一つ前のゲート11−1〜11−6を適正に通過したことを証明するカード2を携帯する者しか、通過を許可されないので、利用者のエリアからエリアへの移動、すなわち利用者のエリア間の移動経路を管理し、正規の経路を通って入退場する者のみの入退場を許可することができる。エリアコード103を利用して前述のように入退場を管理しているので、ゲート11−1〜11−6だけで入退場許可の判定ができ、入退場許可の判定に際し、入退場管理装置31(図1参照)との情報の授受が不要であり迅速に判定をすることができる。
【0066】
ここで、図1を参照して実施の形態に係るゲート11の避難モード時の作用を説明する。非常事態が発生した場合、まず入退場管理システム1の管理者は、避難モードを作動させる旨を、保安室に設置された入退場管理装置31に不図示の入力装置により入力し、入退場管理装置31のデータエリア32に記録された避難モードを示すモード情報141を、送受信部33から各エリア間に設置された全てのゲート11の送受信部16へ送信する。また避難モードは、管理者の操作ではなく、緊急信号受信部34より受信した緊急信号(例えば火災報知器からの信号)により、自動的に作動し、モード情報141を自動的に送信するようにしてもよい。さらに、入退場管理装置31には、入退場管理システム1を避難モードに移行させることができる緊急釦を備えるようにするとよい。この場合、管理者はこの緊急釦を押すだけで、より容易かつ迅速に本システムを避難モードに移行させることができる。
【0067】
ゲート11は、入退場管理装置31からの避難モードのモード情報141を送受信部16から受信し、データエリア18に記録する。ゲート11は、記録された避難モードのモード情報141により避難モードを作動させ、制御部15からの不図示の駆動部への不図示の制御信号により扉を強制開放させる。また、扉を強制開放するための駆動部を別に備えるようにしてもよい。これにより、非常事態の発生時に、より確実に扉を強制開放することができる。
【0068】
非常事態が終息した場合、管理者は、避難モードから復帰モードに移行させる旨を、入退場管理装置31に前述の不図示の入力装置により入力し、入退場管理装置31のデータエリア32に記録された復帰モードのモード情報141を、送受信部33から各エリア間に設置された全てのゲート11の送受信部16へ送信する。また復帰モードは、管理者の操作ではなく、例えば緊急信号受信部34より受信した緊急信号の種類により、予め復帰モードに移行する時間を設定しておき、自動的に避難モードから復帰モードに移行するようにしてもよい。
【0069】
ゲート11は、入退場管理装置31からの復帰モードのモード情報141を送受信部16から受信し、データエリア18に記録する。ゲート11は、記録された復帰モードのモード情報141により避難モードから復帰モードに移行する。
【0070】
図5を参照し、適宜図1を参照して実施の形態に係るゲート11の復帰モード時の作用をさらに詳細に説明する。まず図3を参照して前に説明した通常モードと同様に、有効期限判定までの工程が行われる(図3のステップS1〜S11、図5ではステップS21〜S31)。図3のN(1≦N≦11)番目のステップが、図5のN+20番目のステップに対応する。すなわち例えば図3のステップS1が、図5のステップS21に対応する。
【0071】
通常モード時と同様にカード2の有効期限判定が行われ(ステップS31)、期限内ならば(ステップS31が期限内の場合)、復帰モードに移行してから最初のゲート11の入退場かを判定する(ステップS32)。この判定は、判定部17によりカード2の復帰フラグ103aにより判定される。最初の入退場即ち復帰フラグ103aが倒れている場合(復帰フラグ103aが0)ならば(ステップS32がY)、ステップS33のエリアコード判定は行わずに、入場用カードリードライタ13A、または退場用カードリードライタ13Bがカードに記録されている有効期限及びエリアコードの書き換えを行なう(ステップS34)。入場する場合は、退場側エリアコード125に、退場する場合は、入場側エリアコード124に、エリアコードが書き換えられる。これにより、エリアコードが適正なものに更新される。
【0072】
また、前述の復帰モードに移行してから最初のゲート11の入退場の際には、エリアコード103を読み込まなくてもよい。この場合、復帰フラグ103aを、エリアコード103を記録する領域に記録せず、カード2のカード情報101にエリアコード103とは別に記録して、復帰フラグ103aのみを読み出せばよい。
【0073】
書き換え後、利用者の通過を可能とするため、扉装置12が開けられる(ステップS35)。利用者のゲートの通過を検知したら(ステップS36)、ゲート扉を閉め(ステップS37)、データエリア18内のカード情報101を、送受信部16、送受信部33を介して入退場管理装置31へ送信して(ステップS38)、終了する。
【0074】
2回目以降の入退場ならば(ステップS32がN)、通常モードと同様にエリアコード判定を行う(ステップS33)。データエリア18に記録されているエリアコード103が適正な場合には(ステップS33がOKの場合)、入場用カードリードライタ13A、または退場用カードリードライタ13Bがカードに記録されている有効期限及びエリアコードの書き換えを行なう(ステップS34)。
【0075】
エリアコードが一致せずエリアコード判定が不適正な場合には(ステップS33がNGの場合)、扉装置12は閉のまま、カード警報装置が鳴動し(ステップS28)、判定部17は、NG情報111とカード情報101をデータエリア18、送受信部16、送受信部33を介して入退場管理装置31へ通知(ステップS25)し、終了する。
【0076】
次に、再び図4を参照して、本実施の形態の復帰モード時におけるエリアコード管理とカード2(図1参照)のエリアコード103(図1参照)の書き換えについて説明する。ここで、利用者Xが避難モード時に、エリアBからエリアAを通りエリアZに避難したとする。このとき、利用者Xが所持しているカード2のエリアコード103はBのままである。
【0077】
非常事態が終息し、利用者XはエリアZである外部からビル40に入り、エリアBに戻ろうとしたとする。利用者Xは、まずゲート11−1からビル40に入る。 この場合通常モードと同様に、利用者がゲート11−1を通過できるためには、利用者がゲート11−1を通過する際にかざすカード2(図1参照)に記録されたユーザコード102(図1参照)が適正なものであり、有効期限104(図1参照)が通過時現在の日付に合致するかその日付以降でなければならない。
【0078】
利用者Xがゲート11−1を通過できるためには、エリアZからエリアA方向への通過にはカード2に記録されたエリアコード103がZでなければならないが、利用者Xのカード2に記録されたエリアコード103はBである。しかし復帰モードで運用されているので、ゲート11の最初の通過に限り、エリアコード103が適正であるか判定されないため、ゲート11−1の通過が許可される。即ち復帰フラグ103a倒れている場合(復帰フラグ103aが0)に限り、ゲート11−1の通過が許可される。この際、カード2のエリアコード103はBからAに変更され、カード2の復帰フラグ103aを立てる(復帰フラグ103aが1)。これにより、利用者Xのカード2に記録されたエリアコード103は適正なものに修正されたことになる。
【0079】
次に利用者Xは、エリアAからエリアBにゲート11−2から入る。ゲート11−1の通過で、既にエリアコード103が適正なものに書き換えられているので、通常モードと同様にゲート11−2を通過することができる。この際、利用者Xのエリアコード103が適正なものではなかった場合は、復帰モードで運用中でも復帰フラグ103aが立っている(復帰フラグ103aが1)ため、2回目以降のゲート11の通過であることが判り、通常モードと同様にエリアコード103が適正でないと判断され、入場が許可されない。このことは、利用者がゲート11−2〜11−6を通過する場合も同様である。
【0080】
以上のように本実施の形態によれば、入退場管理システム1は、非常事態の発生時にゲート11を強制開放し、利用者を避難させることによって、エリアコード103が適正なものでなくなった場合でも、事態の終息後には、復帰モードで運用することにより、利用者のゲート11の最初の通過時にエリアコード103を適正なコードに更新するので、1回でも移動が行われれば更新記録されるため、迅速な復帰が可能になる。
【0081】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、通常モード、避難モード、および避難モードから通常モードへ移行する中間の復帰モードで作動するよう構成され、扉開放手段と、復帰手段とを備えたことを特徴としているので、火災、地震等の非常事態が発生した場合に、通常モードから避難モードに移行させ、扉を強制的に開放することで避難行動を促し、事態が終息した際には、避難モードから復帰モード移行させ、カードに記録されたエリア情報に影響を受けず、カードに記録されたエリア情報を第2のエリアのエリア情報に更新記録するので、速やかに通常モードでの運用が可能になる。したがって、非常事態が発生し、入退場管理装置からの指令により入退場管理端末の扉装置を強制的に開とし通路を開放した場合に、速やかに正常な管理をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るゲートおよび入退場管理システムの構成を示す概念図である。
【図2】カードに記録されているカード情報を示す概念図である。
【図3】図1に示すゲートおよび入退場管理システムの通常モード時の作用を示すフローチャートである。
【図4】図1のゲートが配置されたエリアの区画を示す概念図である。
【図5】図1に示すゲートおよび入退場管理システムの復帰モード時の作用を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 入退場管理システム
2 カード
3、18、32 データエリア
11 ゲート
11−1〜11−6 ゲート
12 扉装置
13A 入場用カードリードライタ
13B 退場用カードリードライタ
14A、B 検出部
15 制御部
16、33 送受信部
17 判定部
31 入退場管理装置
40 ビル
41A〜46A 出入口
101 カード情報
102 ユーザコード
103 エリアコード
103a 復帰フラグ
104 有効期限
105 グループID
106 個人ID
111 NG情報
121、131 ブラックリスト
122、132 ホワイトリスト
123 現在日付
124 入場側エリアコード
125 退場側エリアコード
126 ユーザコード
141 モード情報

Claims (4)

  1. 通常モード、避難モード、および前記避難モードから前記通常モードへ移行する中間の復帰モードで作動するよう構成された、複数のエリア間の移動を管理する入退場管理端末であって;
    前記複数のエリア中の任意の第1のエリアから前記第1のエリアに隣接する第2のエリアへ移動する利用者のカードに記録された、前記エリアを特定するエリア情報を含む個人情報を、通常モード時、復帰モード時に読み込むよう構成された読込手段と;
    前記読み込まれた個人情報に基づき前記利用者の移動を許可できるか否かの判定を行うよう構成された判定手段と;
    前記判定手段が前記移動を許可できると判定した場合に、前記カードに記録されたエリア情報を前記第2のエリアのエリア情報に更新記録するよう構成された記録手段と;
    前記判定手段が前記移動を許可できると判定した場合に、前記第1のエリアと前記第2のエリアとを隔てる扉を開放し、前記移動を許可できないと判定した場合に、前記扉を閉鎖するよう構成された扉装置と;
    避難モード時に、前記扉を強制的に開放するよう構成された扉開放手段と;
    復帰モード時に、前記カードに記録されたエリア情報に影響を受けず、前記カードに記録されたエリア情報を前記第2のエリアのエリア情報に更新記録するよう構成された復帰手段とを備えたことを特徴とする;
    入退場管理端末。
  2. 前記扉開放手段による前記強制的な開放を行わせるための緊急信号を受信するよう構成された受信手段を備えた;
    請求項1に記載の入退場管理端末。
  3. 前記復帰手段の前記更新記録を、前記利用者の復帰モード時の最初の移動に際して行わせるよう構成された制御手段を備えた;
    請求項1または請求項2に記載の入退場管理端末。
  4. 前記エリア情報を送信する送信手段を備えた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の入退場管理端末と;
    前記送信手段から送信された前記エリア情報を管理する入退場管理装置とを備えた;
    入退場管理システム。
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