JP4534455B2 - 車両遠隔操作システム - Google Patents

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本発明は、無線電波を使用して遠隔から車両を制御することが可能な車両遠隔操作システムに関する。
従来より、スマートキーシステムやキーレスエントリーシステムのように、携帯機によって遠隔から車両を操作し、ドアの施解錠等を行うシステムが実用化されている。
また近年では、公衆電話回線を使用して車両のドアの解錠を行うシステムが提案されている。このシステムにおいては、ユーザーが車外の電話機から車内に設置された電話機に所定回数以上の呼掛けを行った上で、当該車外電話機を利用して暗証番号を入力すると、所定の期間中においてドアの解錠を行うことを特徴としている(例えば、特許文献1参照)。
また、現在広く普及している携帯電話機を操作することで、車両に搭載された特定の機器を遠隔から操作することができるシステムが提案されている。このシステムにおいては、携帯電話機と車両とが公衆回線に接続することなく直接通信を行う構成となっており、また携帯電話機から固有のIDを送信し、当該IDを車両側で認証することによって車両の特定機器の制御が行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−232524号公報 特開平11−208419号公報
上述の従来技術においては、車両が盗難された場合における車両の遠隔操作は、何れのシステム上も想定されていない。従って、例えば、特許文献1に記載された従来技術のシステムでは、車内電話に対する呼掛けが可能な状況(基地局からの電波が車内電話に届く状況)であれば、車両の存在する場所に関わらずに遠隔操作を行うことができるが、当該遠隔操作の内容はドアの解錠のみであり、ドアの施錠は行なっていない。このため、このシステムでは、盗難された車両に対する有効な対策を取ることができない。
また、特許文献2に記載された従来技術のシステムでは、携帯電話機と車両が直接通信を行う構成であるために、通信可能な範囲が所定の距離に限られている。このため、車両が遠方に持ち去られた場合には、携帯電話機によって車両の特定機器を制御することはできない。
さらに、通常の車両のキー(メカキー)を盗まれてしまった場合や、スマートキーシステム又はキーレスエントリーシステムを搭載した車両においてはユーザーが携帯するスマートキー等の携帯機を盗まれてしまった場合には、車両の盗難が容易となってしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、車両や車両のキー(メカキー、スマートキー等)が盗まれてしまった場合であっても、遠隔からの操作により当該車両に搭載された機器のうち特定の機器の使用を不可能とし、これにより当該盗難に対して有効な対策を取ることができる車両遠隔操作システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の車両遠隔操作システムは、無線電波の基地局(以下、単に「基地局」という)と通信を行う通信手段と、前記通信手段と通信を行い、さらに前記車両に搭載された機器のうち特定の機器の制御を行う制御手段とを備えている。
そして、前記車両には前記制御手段にて制御される前記特定機器が複数搭載されており、前記制御手段は、前記特定機器を機能させるためにユーザーが操作又は使用する機器駆動手段からの入力に基づいて、前記特定機器を制御するものであり、前記基地局から発信される信号に基づいて、当該機器駆動手段によっては前記特定機器が機能しないように設定を行うとともに、その設定に際して、複数ある各特定機器毎に当該設定を行なうことができる。ここで、機器駆動手段としては、例えばメカキーやスマートキー等が考えられる。
従って、請求項1に記載の車両遠隔操作システムによれば、車両や車両のキーが盗まれてしまった場合に、基地局から信号を送信することによって、車両の特定機器を機能しないように設定でき、これにより盗難後の当該機器の使用を防止することができる。
請求項2に記載の車両遠隔操作システムは、特に、前記制御手段は、前記基地局から発信された信号を受信した回数を記録しており、前記基地局は、当該基地局が発信する信号を管理する管理センターを備えており、前記基地局又は管理センターは、前記通信手段に対して信号を発信した回数を記録しており、前記基地局から前記通信手段に対して発信される信号には、前記基地局又は管理センターにおいて記録されている信号発信回数に連動した数値情報が埋め込まれており、前記制御手段は、受信した信号に埋め込まれている数値情報と、自己が記録している信号受信回数とを比較することで、当該信号の認証を行なうこと、を特徴とする。
従って、請求項2に記載の車両遠隔操作システムによれば、例え第三者が通信手段に対して不正な信号発信を試みようとしても、基地局又は管理センターが記録している信号発信回数を当該第三者が知ることは困難であるため、不正な信号の作成自体が困難であり、これにより第三者による車両の不正な遠隔操作が防止できることになる。
次に、請求項3に記載の車両遠隔操作システムは、請求項1又は請求項2に記載の車両遠隔操作システムであって、当該機器駆動手段は、一の特定機器に対して複数の種類が存在している。つまり、ユーザーが当該特定機器を機能させようとした場合、ユーザーは複数種類の機器駆動手段の中から操作又は使用する機器駆動手段を選択することができる。例えば、スマートキーシステムが搭載された車両のドアロック装置においては、ドアを解錠する手段としてメカキーを使用するのか、スマートキーを使用するのかを選択することができる。
そして、制御手段は、ある特定種類の機器駆動手段からの入力に対しては、当該特定機器が機能しないように設定することができる。
従って、請求項3に記載の車両遠隔操作システムによれば、ある機器駆動手段が盗まれてしまった場合であっても、当該機器駆動手段によっては車両の特定機器が機能しないように設定することができる。つまり、上記の例の場合では、スマートキーが盗まれてしまった場合であっても、当該スマートキーによっては車両のドアが解錠されないように設定することができる。
次に、請求項4に記載の車両遠隔操作システムは、請求項3に記載の車両遠隔操作システムであって、複数種類ある機器駆動手段の少なくとも一つは携帯電話機であり、さらにユーザーが当該携帯電話機を操作することによって基地局から通信手段に対して信号を発信させて、これにより車両の特定機器が機能しないように設定することができる。
現在、携帯電話機は世界的にも広く普及しており、車両のユーザーの多くも日常的に携帯電話機を携帯していることが期待できる。
従って、請求項4に記載の車両遠隔操作システムによれば、ユーザーが車両やスマートキー等の盗難に気がついたときには、当該ユーザーが携帯している携帯電話機を操作することで基地局から信号を発信させることができ、これにより迅速に車両の特定機器を機能しないように設定することができる。
次に、請求項5に記載の車両遠隔操作システムは、請求項2に記載の車両遠隔操作システムであって、制御手段は、基地局からの信号に基づいて特定機器が機能しないように設定する処置を行った後に、当該処置の結果を通信手段に応答信号として送信する。そして、当該応答信号を受信した通信手段は、基地局に対して当該応答信号を送信する。
ここで、通信手段から基地局に送信される当該応答信号には、基地局から発信された信号内に埋め込まれていた信号発信回数に連動した数値情報が埋め込まれている。
従って、請求項5に記載の車両遠隔操作システムによれば、基地局が受信した応答信号中の数値情報を読み取ることで、当該応答信号がどの発信信号に対する応答であるかを識別可能である。
尚、通常、あるコマンド信号(本発明の場合は、基地局から発信される信号)に対する処置結果を応答するにあたっては、当該処置結果に対応したコマンドを新設するか、当該応答信号内で再びコマンド信号を繰り返す必要があるが、本発明のように発信された信号が夫々固有の数値情報を持つ場合には、当該数値情報を応答信号内に埋め込むことでそのような必要がなくなり、応答信号の冗長化を回避することができる。
次に、請求項6に記載の車両遠隔操作システムは、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両遠隔操作システムであって、制御手段によって制御される車両の特定機器が、ドアロック装置、パワーウィンドウ、サンルーフ開閉装置、トランク開閉装置、エンジンのうちの少なくとも一つである。
ここで、車両のキー(メカキー、スマートキー等)が盗難された場合を考えると、まず車室内に第三者が侵入することを防止する必要がある。このため、車両のドア、ウィンドウ及びサンルーフを開かないようにすべく、ドアロック装置、パワーウィンドウ又はサンルーフ開閉装置を機能させないように設定することは、当該侵入防止に対して有効な対策となる。さらに、トランク開閉装置の機能をオフにすることにより、トランク内の荷物を保護することができる。
さらに、車両が盗まれてしまった場合には、エンジンを機能しないように設定することでエンジン始動を不可能とし、これにより盗難後に車両を走行させることを不可能にすることができる。
従って、請求項6に記載の車両遠隔操作システムは、ドアロック装置、パワーウィンドウ、サンルーフ開閉装置、トランク開閉装置又はエンジンのうち少なくとも一つを遠隔より機能させなくすることで、車両や車両のキーが盗まれた場合に有効な対策が取り得る車両遠隔操作システムとなる。
以下、本発明の実施例を図1乃至図4を用いて説明する。尚、本発明の実施形態は、以下の実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
図1は、車両1に搭載された本発明の車両遠隔操作システムの構成と、さらに当該車両遠隔操作システムと無線電波の基地局11並びに携帯電話13の関係を表した図である。
尚、車両1は、スマートキーシステムを搭載しており、当該スマートキーシステムの携帯機であるスマートキー(図示省略)を持ったユーザーが車両に近づいたり離れたりすることで、ドアが自動的に施解錠される。また、当該スマートキーには、パワーウインドウ、サンルーフ開閉装置及びトランク開閉装置を駆動させるためのボタンが備えられており、車両1の付近にいるユーザーは、車両1から離れた状態でそれらの装置を駆動制御することができる。
さらに、車両1は、イモビライザシステムを搭載しており、車両1のスマートキー及びメカキーの夫々には、イモビライザシステムの携帯機として機能するように固有のIDコードを発信するICチップが組み込まれている。
図1に示したように、本車両遠隔操作システムは、車両1のドアの施解錠を制御するドアロックECU4と、窓の開閉を制御するパワーウインドウECU5と、サンルーフの開閉を制御するサンルーフECU6と、スマートキー(図示省略)が発信する信号の認証を行い、当該認証結果に基づいてドアロックECU4に対してドアの施解錠命令を送信するスマートECU7と、前記スマートキー又はメカキーに埋め込まれたICチップが発信するIDコード信号の認証を行い、当該認証結果に基づいてエンジン始動の可否を判断するイモビライザECU8と、トランクの開閉を制御するトランクECU9と、無線電波の基地局11と通信を行う通信ECU3と、通信ECU3が受信した信号に基づいて上記のECU4乃至ECU9(以下、総称して「機器制御ECU」という)に対して指令を送信するリモートECU2とを備えている。
これらのECUは、車両LAN(Local Area Network)のケーブルによって接続されており、互いに通信を行うことが可能である。
また、通信ECU3や携帯電話13と通信を行う無線電波の基地局11は、データセンター12と接続されており、このデータセンター12において、基地局11が受信した信号の処理と発信する信号の管理を行っている。また、データセンター12は、基地局11から車両1に対して発信した信号の回数を記録している。
そして、車両1のユーザーは、車両1と携帯電話13を予めデータセンター12に登録しておくことによって、車両1のドアロック装置、パワーウインドウ、サンルーフ開閉装置、トランク開閉装置及びエンジンを、当該携帯電話13を使用して機能させることができる。つまり、ユーザーが携帯電話13に設けられたボタンを所定の方法で操作すると、携帯電話13から公衆回線を使用して基地局11に所定の信号が送信され、当該信号はデータセンター12に送られる。次に、当該信号に応じたコマンドがデータセンター12において作成され、基地局11を通して当該コマンドが発信される。そして、当該コマンドを受信した通信ECU3は、各機器制御ECUに対して指示を出し、これにより各機器制御ECUが当該コマンドに応じた機器の制御を行うこととなる。
また、各機器制御ECUは、当該ECUに対して機器の駆動命令を出した要求元の装置(メカキー、スマートキー又は携帯電話13)を識別するように構成されている。例えば、ユーザーがドアを解錠しようとした場合には、ドアロックECUは、メカキー、スマートキー又は携帯電話13の何れによってドアを解錠しようとしているのかを識別する。
次に、車両1のメカキーが盗まれてしまった場合の車両遠隔操作システムの動作について、図2乃至図4を用いて説明する。
リモートECU2は、内部にメモリ(図示省略)を有しており、車両1の固有IDと、基地局11から発信された信号の受信回数を記録している。さらに、当該メモリには、図2に示したテーブルを記憶している。表中の○は該当する装置(メカキー、スマートキー又は携帯電話13)によって、該当する機器が機能することを意味し、×は該当する装置によっては該当する機器が機能しないことを意味する。また、−は該当する機器に対して該当する装置による入力の受付がないことを意味している。そして、テーブル中の○×は、通信ECU3が基地局11から所定の信号を受信することによって書き換えられる。
ここで、メカキーが盗まれてしまった場合、ユーザーは携帯電話13のボタンを操作して、メカキーによっては車両1に搭載されたドアロック装置、トランク開閉装置及びエンジンが機能しないようにすることを要求する信号(以下、「要求信号」という)を公衆回線にて送信する。
この要求信号を受信した基地局11は、データセンター12に当該要求信号を送信する。データセンター12では、要求信号の認証を行った後、所定のコマンドが含まれた信号(以下、「コマンド信号」という)を作成し、基地局11に対して、当該コマンド信号を発信するように指示をする。
ここで、コマンド信号の構成を図4に示す。コマンド信号は、通信ヘッダー部14と、データフレーム部15と、誤り検出コード部16から構成されており、さらにデータフレーム部15は、暗号化IDコード部17とECU制御コマンド部18から構成されている。
暗号化IDコード部17には、車両1が持つ固有のID情報と、データセンター12が記録している車両1に対するコマンド信号の発信回数とが暗号化された状態で埋め込まれている。
また、ECU制御コマンド部18には、図2に示したテーブルの○×を書きかえるための情報が含まれている。
コマンド信号を受信した通信ECU3は、当該コマンド信号をリモートECU2に送信する。リモートECU2は、受信したコマンド信号の暗号化IDコード部17を復号化し、当該コマンド信号の認証を行う。この認証は、リモートECU2が自己のメモリに記憶している車両1のIDとコマンド信号に埋め込まれているIDとを比較し、さらにリモートECU2のメモリに記録している基地局11から発信された信号の受信回数とコマンド信号に埋め込まれているコマンド信号発信回数とを比較することによって行われる。このため、まったくの第三者が不正にコマンド信号を発信することを試みたとしても、データセンター12で管理されているコマンド信号発信回数を知ることは困難であるため、当該不正コマンド信号発信は困難である。
ここで、リモートECU2のメモリに記録している信号の受信回数とコマンド信号中のコマンド信号発信回数とを比較して認証を行う際には、両回数が完全に一致することを要さず、コマンド信号発信回数プラス所定の数の範囲内に、記録している受信回数が入れば良いこととする。これは、過去において基地局11からコマンド信号を発信しても、車両1がトンネル内等の電波の届かない場所に位置していたために、通信ECU3がコマンド信号を受信していなかった場合も考えられるからである。
リモートECU2が受信したコマンド信号の暗号化IDコード部17を認証した結果、当該コマンド信号が正当に基地局11から送信されたものであると判断した場合には、リモートECU2は、ECU制御コマンド部18の情報に基づき、自己のメモリ内にあるテーブルを図3のように書きかえる。そして、各機器制御ECUに対して、図3のテーブルに基づいて各機器を制御するように指示を出す。具体的には、メカキーによって各機器が機能しないよう設定するために、ドアロックECU4に対してはメカキーによるドアのロック・アンロックを禁止するよう指示し、トランクECU9に対してはメカキーによるトランクのオープンを禁止するよう指示し、イモビライザECU8に対してはメカキーによるエンジンのスタートを禁止するように指示を出す。
そして、当該指示を受けた各機器制御ECUは、当該指示に従って夫々のモード設定(メカキー、スマートキー又は携帯電話13の夫々によって、各機器が機能するかどうかの設定)の変更を行う。
ここで、メカキーによってドアのロック・アンロックを直接機械的に行う車両においては、電気的にロック・アンロックを禁止することはできない。このため、キーシリンダーにメカキーを差し込んでメカキーを回転させても、当該メカキーが空転してロック・アンロックが行えなくなるような機械的な補助機構や、当該メカキーをキーシリンダー内で回転できないようにする回転禁止機構を設けて、これを作動させる等の措置が必要となる。これは、トランクのオープンについても同様である。
次に、リモートECU2からの指示に基づいてモード設定の変更を行った各機器制御ECUは、当該処理の結果を応答信号としてリモートECU2に返信し、当該応答信号は、通信ECU3から基地局11に対して無線送信される。この応答信号には、コマンド信号中に含まれていたコマンド信号発信回数を埋め込んでおく。これにより、どのコマンド信号に対する応答信号であるかが、データセンター12によって認識される。
そして、当該応答信号は、基地局11を経由して携帯電話13に送信され、携帯電話13のディスプレイ上に上記処理結果が表示される。これにより、ユーザーは、車両1に対する遠隔操作が完了したかどうかを確認することができる。
尚、車両1は、スマートキーシステムを搭載していたが、キーレスエントリーシステムを搭載している車両であっても、本発明の車両遠隔操作システムは同様な構成となる。
また、コマンド信号の発信回数はデータセンター12において記録していたが、基地局11において記録することとしてもよい。
上記の実施例は、メカキーが盗まれてしまった場合の例であるが、スマートキーが盗まれてしまった場合も同様に携帯電話13を操作することによって、スマートキーによって車両1の各機器が機能しないように設定することとなる。
さらに、携帯電話13が盗まれてしまった場合を想定し、データセンター12には担当者が常駐する対応窓口を設けておき、当該窓口に口頭でコマンド信号の発信を依頼できるようにしておくとよい。
本発明の車両遠隔操作システムの構成を表す図である。 リモートECUが記憶しているテーブルである(通常の場合)。 リモートECUが記憶しているテーブルである(メカキーが盗まれた場合)。 コマンド信号のフォーマットを表す図である。
符号の説明
2 リモートECU
3 通信ECU
4 ドアロックECU
5 パワーウインドウECU
6 サンルーフECU
7 スマートECU
8 イモビライザECU
9 トランクECU
11 基地局
12 データセンター
13 携帯電話
17 暗号化IDコード部
18 ECU制御コマンド部

Claims (6)

  1. 車両に搭載される遠隔操作システムであって、
    無線電波の基地局と通信を行う通信手段と、
    前記通信手段と通信を行い、さらに前記車両に搭載されている機器のうち特定の機器を制御する制御手段と、を備えており、
    前記車両には前記制御手段にて制御される前記特定機器が複数搭載されており、
    前記制御手段は、前記特定機器を機能させるためにユーザーが操作又は使用する機器駆動手段からの入力に基づいて、前記特定機器を制御するものであり、前記基地局から発信される信号に基づいて、当該機器駆動手段によっては前記特定機器が機能しないように設定を行うとともに、その設定に際して、複数ある各特定機器毎に当該設定を行なうことができること、を特徴とする車両遠隔操作システム。
  2. 車両に搭載される遠隔操作システムであって、
    無線電波の基地局と通信を行う通信手段と、
    前記通信手段と通信を行い、さらに前記車両に搭載されている機器のうち特定の機器を制御する制御手段と、を備えており、
    前記制御手段は、前記特定機器を機能させるためにユーザーが操作又は使用する機器駆動手段からの入力に基づいて、前記特定機器を制御するものであり、前記基地局から発信される信号に基づいて、当該機器駆動手段によっては前記特定機器が機能しないように設定を行うものであって、
    前記制御手段は、前記基地局から発信された信号を受信した回数を記録しており、
    前記基地局は、当該基地局が発信する信号を管理する管理センターを備えており、
    前記基地局又は管理センターは、前記通信手段に対して信号を発信した回数を記録しており、
    前記基地局から前記通信手段に対して発信される信号には、前記基地局又は管理センターにおいて記録されている信号発信回数に連動した数値情報が埋め込まれており、
    前記制御手段は、受信した信号に埋め込まれている数値情報と、自己が記録している信号受信回数とを比較することで、当該信号の認証を行なうこと、を特徴とする車両遠隔操作システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両遠隔操作システムであって、
    前記機器駆動手段は、一の前記特定機器に対して複数種類存在し、
    前記制御手段は、特定種類の機器駆動手段からの入力に対して、前記特定機器が機能しないように設定できること、を特徴とする車両遠隔操作システム。
  4. 請求項3に記載の車両遠隔操作システムであって、
    前記機器駆動手段は、複数種類のうちの1つは携帯電話機であって、
    さらに、ユーザーが当該携帯電話機を操作することによって前記基地局から前記通信手段に対して信号を発信させ、これにより前記制御手段は前記特定機器が機能しないように設定することができること、を特徴とする車両遠隔操作システム。
  5. 請求項2に記載の車両遠隔操作システムであって、
    前記制御手段は、前記基地局から発信される信号に基づいて前記特定機器が機能しないように設定する処置を行なった後に、当該処置の結果を応答信号として前記通信手段に送信し、
    当該応答信号を受信した前記通信手段は、前記基地局に対して当該応答信号を送信し、
    さらに、前記通信手段から前記基地局に対して送信される当該応答信号には、前記基地局から発信された信号に埋め込まれていた信号発信回数に連動した数値情報が埋め込まれていること、を特徴とする車両遠隔操作システム。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両遠隔操作システムであって、
    前記特定機器は、ドアロック装置、パワーウィンドウ、サンルーフ開閉装置、トランク開閉装置、エンジンのうちの少なくとも一つであること、を特徴とする車両遠隔操作システム。
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