JP2005210422A - 自動制御機能を備える無線通信システムと基地局装置 - Google Patents

自動制御機能を備える無線通信システムと基地局装置 Download PDF

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Abstract

【課題】事業所・家屋等のドアの自動開錠/閉錠やエアコン等の屋内設備の電源ON/OFF制御などの制御機能を、従来から使用されている通話が可能な基地局装置を少し改良するだけで安価に迅速に提供する。
【解決手段】無線電波の到達可能範囲であるところの特定領域を形成する基地局装置と前記基地局装置と前記特定領域内で通信可能な携帯端末とを備えた無線通信システムであって、前記基地局装置は、前記携帯端末が前記特定領域内で前記基地局装置と通信を行ったとき、前記通信の内容に応じた設備の自動制御を行う自動制御手段を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動制御機能を備える無線通信システムと基地局装置に関し、特に、事業所・家屋等のドアの自動開錠/閉錠やエアコン等の屋内設備の電源ON/OFF制御などを行うことを可能とする、自動制御機能を備える無線通信システムと基地局装置に関する。
一般に、事業所・家屋等の建物のドアや自動車のドア等は、開錠/閉錠するために専用の鍵がそれぞれ必要である。このような鍵によりドアを開錠/閉錠する場合、鍵を常に所持しておかねばならず、複数の鍵を所持する場合それぞれの鍵を判別せねばならず面倒である。また、鍵を自動車内に残したままドアに鍵をかけて閉めてしまうインロックや、施錠を忘れてしまう場合もありうるという問題がある。さらに、ドアの開錠/閉錠の際には、鍵穴に鍵をささなければならず、両手に荷物を持っている場合や降雨時などは、一旦、荷物を置き、鍵を出して開錠/閉錠する必要があり不便である。
また昨今では、組織化された犯行グループが、特殊工具によって鍵穴から開錠し窃盗する事件も起きるようになってきており、これに対応するため、鍵穴がなく暗証番号をボタン入力する電子式の鍵も採用されるようになってきている。しかし、使用が長期にわたった場合、ボタンが汚れたり磨耗することによって、押下されているボタンが推測され暗証番号が容易に解読されてしまうという問題がある。また、声紋、指紋等による生体認証を利用した電子式の鍵の場合も、機器が玄関等の外部に面しているため、日光、風雪による劣化やイタズラ等により機器が破壊され、開錠できなくなってしまうという問題がある。
これら諸事情に対応するため、コードレス電話システムの位置登録機能を利用して電子錠の自動開錠/閉錠を行い、入退室管理を自動的に行うシステムが提案されるようになってきている(例えば、特許文献1参照。)。
上述した特許文献1の「コードレス電話システム」には、以下のような事業所コードレス電話システムが記載されている。
すなわち、コードレス電話機の携帯者が入退出管理用無線基地局のドアの近傍の監視領域に入ると、コードレス電話機の登録位置と入退出管理用無線基地局の制御信号の位置情報とが異なり、コードレス電話機は位置登録要求を出す。これにより、コードレス電話接続装置がその位置登録の可否を決定し、可の場合は入退室制御装置でその電話番号が登録されているかを調べ、許可されていればドアの電子錠を開錠する。コードレス電話機の携帯者が部屋に入り、コードレス電話機が部屋内の通話用無線基地局を通じて位置登録がなされると、ドアの電子錠を閉錠すると共に、入退室制御装置はその電話番号と入室とその時刻とを記録する。
特開平9−154167号公報(第3−6頁、図1−7)
上述した従来の特許文献1に記載の「コードレス電話システム」は、従来から用いられている通話用無線基地局の他に、システム独自の入退室管理用無線基地局と入退出制御装置を設置することが必要であり、システムを構築するにあたっては莫大なコストと時間が掛かってしまう。また、入退室管理用無線基地局とは異なる通話用無線基地局に、コードレス電話機が位置登録することにより、閉錠を行うようになっており、やはり、通話用無線基地局の他にシステム独自の入退室管理用無線基地局が必須の装置となっている。さらに、ドアの電子錠の開閉機能の他の機能、例えば、エアコン等の屋内設備の電源ON/OFF制御などの機能、は備えていない。
本発明は上述した事情を改善するために成されたものであり、従って本発明の目的は、事業所・家屋等のドアの自動開錠/閉錠やエアコン等の屋内設備の電源ON/OFF制御などの制御機能を、従来から使用されている通話が可能な基地局装置を少し改良することによって安価に迅速に提供することを可能とする、自動制御機能を備える無線通信システムと基地局装置を提供することにある。
本発明の自動制御機能を備える無線通信システムは、無線電波の到達可能範囲であるところの特定領域を形成する基地局装置と前記基地局装置と前記特定領域内で通信可能な携帯端末とを備えた無線通信システムであって、前記基地局装置は、前記携帯端末が前記特定領域内で前記基地局装置と通信を行ったとき、前記通信の内容に応じた設備の自動制御を行う自動制御手段を備える、ことを特徴とする。
また、前記自動制御手段は、前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたときにドアロックを自動的に開錠する開錠手段を備える、ことを特徴とする。
さらに、前記開錠手段は、前記携帯端末から「位置登録要求」メッセージを受信したときに前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたことを認識する、ことを特徴とする。
また、前記自動制御手段は、更に、前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたとき以降、前記携帯端末が前記特定領域内に存在することを確認する在圏確認手段を備える、ことを特徴とする。
さらに、前記在圏確認手段は、前記携帯端末に対してメッセージを送信し該メッセージに対する応答メッセージを前記携帯端末から受信したときに前記携帯端末が前記特定領域内に存在すると認識する、ことを特徴とする。
また、前記自動制御手段は、更に、前記携帯端末が前記特定領域外に移動したときにドアロックを自動的に閉錠する閉錠手段を備える、ことを特徴とする。
さらに、前記自動制御手段は、前記携帯端末が前記特定領域内で発信処理を行い該発信処理がコマンドダイヤルの発信処理であることを認識した場合に、屋内設備等の電源ON/OFF等の設備制御を自動的に行う設備制御手段を備える、ことを特徴とする。
また、前記設備制御手段は、前記携帯端末が発信処理を行うに際して送信した「呼設定」メッセージ内の着番号を解析し、該着番号がコマンドダイヤルの番号と一致したとき該コマンドダイヤルに割当てられている設備制御を行う、ことを特徴とする。
本発明の基地局装置は、無線電波の到達可能範囲であるところの特定領域を形成する基地局装置であって、前記基地局装置は、携帯端末が前記特定領域内で前記基地局装置と通信を行ったとき、前記通信の内容に応じた設備の自動制御を行う自動制御手段を備える、ことを特徴とする。
また、前記自動制御手段は、前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたときにドアロックを自動的に開錠する開錠手段を備える、ことを特徴とする。
さらに、前記開錠手段は、前記携帯端末から「位置登録要求」メッセージを受信したときに前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたことを認識する、ことを特徴とする。
また、前記自動制御手段は、更に、前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたとき以降、前記携帯端末が前記特定領域内に存在することを確認する在圏確認手段を備える、ことを特徴とする。
さらに、前記在圏確認手段は、前記携帯端末に対してメッセージを送信し該メッセージに対する応答メッセージを前記携帯端末から受信したときに前記携帯端末が前記特定領域内に存在すると認識する、ことを特徴とする。
また、前記自動制御手段は、更に、前記携帯端末が前記特定領域外に移動したときにドアロックを自動的に閉錠する閉錠手段を備える、ことを特徴とする。
さらに、前記自動制御手段は、前記携帯端末が前記特定領域内で発信処理を行い該発信処理がコマンドダイヤルの発信処理であることを認識した場合に、屋内設備等の電源ON/OFF等の設備制御を自動的に行う設備制御手段を備える、ことを特徴とする。
また、前記設備制御手段は、前記携帯端末が発信処理を行うに際して送信した「呼設定」メッセージ内の着番号を解析し、該着番号がコマンドダイヤルの番号と一致したとき該コマンドダイヤルに割当てられている設備制御を行う、ことを特徴とする。
本発明の自動制御機能を備える無線通信システムと基地局装置は、従来から使用されている携帯電話網或いはPHS電話網の基地局に、設備の自動制御を行う自動制御手段を追加したものとなっている。従って、事業所・家屋等のドアの自動開錠/閉錠やエアコン等の屋内設備の電源ON/OFF制御などの制御機能を、従来から使用されている通話が可能な基地局の少しの改良だけで、安価に迅速に提供することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の自動制御機能を備える無線通信システムの一実施形態を示すブロック図である。
図1に示す本実施の形態は、携帯電話或いはPHS(Personal Handyphone System:パーソナルハンディホンシステム)端末等の携帯端末30と、携帯端末30と無線通信を行う基地局10と、から構成されている。そして、基地局10は、携帯端末30と通信可能な在圏領域20を形成している。また、基地局10は、図示しない移動体通信網の交換局と接続されている。
次に、図2を参照して、基地局10の構成について説明する。
図2は、基地局の一例を示す詳細ブロック図である。
図2において、基地局10は、携帯端末30との通信を行うために無線電波を送受信する送受信アンテナ101と、主制御・通信装置100と、表示部106と、キーボード108と、ドアロックアクチュエータ110と、設備制御装置112とを有する。
主制御・通信装置100は、送受信アンテナ101で受信した無線電波の復調および制御部103からのデータを変調する無線部102と、無線部102、表示処理部105、入力処理部107、開閉錠処理部109、設備制御処理部111等の各部の動作を制御する制御部103と、基地局10の動作制御プログラムおよび携帯端末30の電話番号等のデータを蓄積するメモリ104と、交換局へ接続する回線インタフェース113と、制御部103からの表示データに基づき表示制御を行って表示部106に文字等の表示を行う表示処理部105と、キーボード108からの入力データを検出・解析して制御部103に出力する入力処理部107と、基地局10の近傍に設置されているドアのドアロックの開錠/閉錠を行うドアロックアクチュエータ110を制御する開閉錠処理部109と、基地局10の近傍に設置されている屋内設備の電源ON/OFFなどの制御を行う設備制御装置112を制御する設備制御処理部111と、から構成されている。
主制御・通信装置100の開閉錠処理部109とドアロックアクチュエータ110との間は、ハーネス等による有線接続、もしくは無線通信により接続される。同様に、主制御・通信装置100の設備制御処理部111と設備制御装置112との間は、ハーネス等による有線接続、もしくは無線通信により接続される。
なお、図2のドアロックアクチュエータ110が制御するドアロックは、事業所・家屋等のドアのドアロックあってもよいし、或いは、自動車のドアのドアロックであってもよい。また、図2の設備制御装置112が制御する屋内設備は、事業所・家屋等のエアコンや電灯等の屋内設備であってもよいし、或いは、自動車のエンジン等であってもよい。屋内設備が自動車のエンジンである場合には、設備制御装置112はエンジンを始動/停止させる機能を備えるものとなる。
そしてまた、基地局10の送信出力は、携帯端末30と相互に通信可能な在圏領域20の範囲を、事業所・家屋或いは自動車等のドアの鍵の開閉や屋内設備の設備制御を行いたい希望の大きさに合うように調整することが可能となっている。調整は、基地局10のキーボード108から調整値を入力することにより行うようにしてもよいし、もしくは、基地局10の外部からドライバ工具等によって基地局10の無線部102の送信出力回路(図示せず)に実装された可変抵抗等を調整して行うようにしてもよい。
次に、図3を参照して、携帯端末30の構成について説明する。
図3は、携帯端末の一例を示す詳細ブロック図である。
図3において、携帯端末30は、基地局10との通信を行うために無線電波を送受信する送受信アンテナ301と、送受信アンテナ301で受信した無線電波の復調および制御部303からのデータを変調する無線部302と、無線部302、表示処理部305、入力処理部307等の各部の動作を制御する制御部303と、携帯端末30の動作制御プログラムおよび携帯端末30の電話番号等のデータを蓄積するメモリ304と、制御部303からの表示データに基づき表示制御を行う表示処理部305と、表示処理部305が出力する文字等を表示する表示部306と、電話番号の入力等を行うキーボード308と、キーボード308からの入力データを検出・解析して制御部303に出力する入力処理部307と、から構成されている。
図1から図3に示した本実施形態の自動制御機能を備える無線通信システムは、携帯電話・PHS端末等の携帯端末30と、携帯端末30と無線通信を行う基地局10とを用いて、事業所・家屋或いは自動車等のドアの鍵の開錠/閉錠と、事業所・家屋等のエアコン等の屋内設備や自動車のエンジンなど各設備の設備制御を行うものである。
そして、本実施形態における開閉錠処理は、携帯端末30から送信される「位置登録要求」メッセージを利用するようにしている。基地局10の主制御・通信装置100は、メモリ104にその電話番号が登録済みの携帯端末30から「位置登録要求」メッセージを受信した場合、制御部103は開閉錠処理部109を制御し、開錠処理を行う。すなわち、開閉錠処理部109はドアロックアクチュエータ110を駆動し開錠する。開錠後、常時、制御部103は携帯端末30の在圏確認を行い、携帯端末30が基地局10と相互に通信可能な在圏領域20の外へ移動した場合、開閉錠処理部109を制御しドアロックアクチュエータ110を駆動して閉錠処理を行う。
また、本実施形態における設備制御処理は、携帯端末30が発信時に送信する「呼設定」メッセージを利用するようにしている。通常、「呼設定」メッセージには、携帯端末30の電話番号(発番号)と着信先の電話番号のデータ(着番号)が含まれている。本実施形態における基地局10は、制御部103により着番号が通常の電話番号でないと判断された場合、この着番号を特定の機能を割り当てられたコマンドダイヤルとして認識し、さらに、設備制御処理部111を制御し、設備制御装置112に指示して各種の設備制御を行う。
ここで、図4、図5を参照して、「位置登録要求」メッセージ及び「呼設定」メッセージについて説明を行っておく。
図4は、携帯端末が位置登録要求を行う際のメッセージシーケンスを示す図である。
通常、移動体通信網においては、図1の在圏領域20に示すように、一つの基地局10でカバーできる通信可能範囲は限られているため、携帯端末30がどの基地局の通信可能範囲に存在するかを移動体通信網側(基地局と交換局を含む)で常に把握しておくことが必要である。そのため、携帯端末30が場所を移動して他の基地局のカバーする通信可能範囲に入ると、携帯端末30は「位置登録要求」メッセージを移動体通信網側に送信し、移動体通信網側では携帯端末30の位置情報を移動体通信網内のメモリに記憶するようになっている。
すなわち、図1の在圏領域20の外に存在していた携帯端末30(図1の(イ)として示す)が移動して、基地局10がカバーする在圏領域20の中に入ると(図1の(ロ)として示す)、図4に示すように、携帯端末30の無線部302が基地局10からの制御信号を受信し、これにより無線部302は「位置登録要求」メッセージ401を移動体通信網に対して送信する。移動体通信網は携帯端末30を認証するための「認証要求」メッセージ402を携帯端末30に対して返送し、携帯端末30は自携帯端末30の電話番号などの認証に必要な情報を「認証応答」メッセージ403に格納して送信する。移動体通信網は「認証応答」メッセージ403により携帯端末30の認証を行い、認証されれば「位置登録受付」メッセージ404を携帯端末30に返送して、携帯端末30が基地局10の在圏領域20に存在するとの位置情報を記憶する。
図5は、携帯端末が発信を行う際のメッセージシーケンスを示す図である。
携帯端末30は発信を行う場合、「呼設定」メッセージ501を移動体通信網に対して送信する。通常、移動体通信網は「呼設定」メッセージ501に含まれている着信先の電話番号(着番号)に呼を接続し、該呼が切断されると「解放完了」メッセージ502を携帯端末30に送信する。
次に、図1から図3に示した本実施形態の自動制御機能を備える無線通信システムの動作について、詳細に説明する。
図1から図3に示した無線通信システムは、PDC(Personal Digital Cellular)方式の携帯電話網、PHS電話網、或いは、他の通信方式の移動体通信網であってもよい。本実施形態の動作の説明では、PDC方式携帯電話網の場合とPHS電話網の場合とのそれぞれについて別々に説明するものとする。
先ず、図1から図3に示した無線通信システムが、PDC方式携帯電話網である場合の動作について、図6、図7のフローチャートを参照して説明する。ここで基地局10はPDC方式携帯電話網の基地局であり、携帯端末30はPDC方式の携帯電話である。
主制御・通信装置100のメモリ104には、予め、ドアロックの開閉錠等の操作或いは屋内設備の制御操作等を許可する携帯端末30の加入者番号と電話番号とが登録されている。メモリ104への登録は、以下の何れかの方法によって行われる。第1の方法は、携帯電話網の交換局から基地局10に対してデータ(加入者番号と電話番号)を送信して登録する方法。第2の方法は、基地局10のキーボード108からユーザ操作でデータを入力して登録する方法。第3の方法は、ユーザ操作により基地局10と携帯端末30を特殊モードで起動し、携帯端末30からデータを送信して登録する方法である。
図6、図7は、PDC方式携帯電話網での動作を説明するフローチャートである。
先ず、図6を参照して、ドアロックを開閉錠する際の動作について説明する。
ドアロックの開閉錠処理は、前述したように、携帯端末30から送信される「位置登録要求」メッセージを利用するようにしている。基地局10は、メモリ104に登録済みの携帯端末30から「位置登録要求」メッセージを受信した場合に開錠処理を行う。開錠後、常時、携帯端末30の在圏確認を行い、携帯端末30が基地局10と相互に通信可能な在圏領域20の外へ移動した場合、閉錠処理を行う。
すなわち、図6において、基地局10は携帯端末30からの「位置登録要求」メッセージの受信待ち状態である(図6のステップS1。図6の「A」点である。)。このときドアロックは閉錠状態であるものとする。
ここで、基地局10が携帯端末30から「位置登録要求」メッセージを受信すると(図6のステップS2)、基地局10は携帯端末30の位置登録処理を行う。すなわち、図4に示したように、基地局10から「認証要求」メッセージ402を送信し、携帯端末30から「認証応答」メッセージ403を受けて携帯端末30の認証を行う。そして、認証がOKであったか否かを制御部103で判定する(図6のステップS3)。
認証がOKでない場合は(ステップS3でNo)、ステップS1(図6中では「A」点として示している。)へ戻る。
認証がOKの場合(ステップS3でYes)、制御部103は、「位置登録要求」メッセージを送信してきた携帯端末30が、基地局10に登録されているか否かを判定する(図6のステップS4)。すなわち、制御部103は、基地局10が受信した「位置登録要求」メッセージに含まれる加入者番号と、基地局10のメモリ104に登録済みの携帯端末30の加入者番号とを比較する。そして、上述の両加入者番号が一致しなかった場合、該携帯端末30は登録されていないと判定し(ステップS4でNo)、ステップS1へ戻る。
両加入者番号が一致した場合、制御部103は、該携帯端末30は登録されていると判定し(ステップS4でYes)、登録されている携帯端末30が基地局10の在圏領域20の中に移動してきたものであるため、これまで閉錠状態であったドアロックの開錠処理を行う(図6のステップS5)。すなわち、基地局10の制御部103は、開閉錠処理部109に対して開錠命令を送信する。開錠命令を受信した開閉錠処理部109はドアロックアクチュエータ110を作動させてドアロックを開錠する。
ステップS5でドアロックの開錠を行った後、常時、主制御・通信装置100の制御部103は、無線部102を介して携帯端末30の在圏確認を行う。在圏確認の方法は、基地局10が携帯端末30に対して「レベル測定要求」メッセージを送信し、制御部103の閉錠タイマで指定される一定時間内に基地局10が携帯端末30から「レベル測定応答」メッセージを受信できなかった場合、携帯端末30が基地局10と相互に通信可能な在圏領域20の外へ移動したものとし、携帯端末30が在圏していないと判断する。そして、携帯端末30が在圏しなくなった場合に後述するステップS13の閉錠処理を行う。
すなわち、制御部103は閉錠タイマ(図示略)をスタートさせ(図6のステップS6)、次に、携帯端末30から「呼設定」メッセージを受信したか否かを判定する(図6のステップS7)。ここでは、ドアロックは開錠状態である。
基地局10が携帯端末30から「呼設定」メッセージを受信した場合(ステップS7でYes)、制御部103は閉錠タイマのカウントをクリアし(図6のステップS8)、「呼設定」メッセージ受信時の処理を行うため、図6の「C」点に進む(図6の「C」点は、図7の「C」点に接続するものであり、「C」点以降の動作については、図7を参照して後述するものとする。)。ステップS8における閉錠タイマのクリアは、携帯端末30が在圏中においては、基地局10と携帯端末30は通信用のチャネルで継続的に通信状態となるため、基地局10と携帯端末30の通信が切断されるまで、閉錠タイマのカウントアップを停止するようにしたために行うものである。
基地局10が携帯端末30から「呼設定」メッセージを受信していない場合(ステップS7でNo)、制御部103は携帯端末30の在圏を確認するために、無線部102を経由して携帯端末30に対して「レベル測定要求」メッセージを送信する(図6のステップS9)。そして、制御部103は、携帯端末30から無線部102を経由して「レベル測定応答」メッセージを受信したか否かを判定する(図6のステップS10)。
基地局10が、携帯端末30から「レベル測定応答」メッセージを受信した場合(ステップS10でYes)、携帯端末30の在圏が確認されたので、制御部103は閉錠タイマをクリアし(図6のステップS11)、図6の「B」点に進み、ステップS7からの処理を繰り返す。なお、図6の「B」点においては、閉錠タイマのカウントアップを再開する。
基地局10が、携帯端末30から「レベル測定応答」メッセージを受信しなかった場合(ステップS10でNo)、次に、制御部103は閉錠タイマがタイムアップしたか否かを判定する(図6のステップS12)。
制御部103の閉錠タイマがタイムアップした場合(ステップS12でYes)、他に在圏している携帯端末が存在しないことを確認して、これまで開錠状態であったドアロックの閉錠処理を行う(図6のステップS13)。すなわち、基地局10の制御部103は、開閉錠処理部109に対して閉錠命令を送信する。閉錠命令を受信した開閉錠処理部109はドアロックアクチュエータ110を作動させてドアロックを閉錠する。そして、図6の「A」点に戻り、基地局10は携帯端末30からの「位置登録要求」メッセージの受信待ち状態となる。
制御部103の閉錠タイマがタイムアップしていない場合(ステップS12でNo)、図6の「B」点に進み、ステップS7からの処理を繰り返す。
なお、図6のステップS1においては、ドアロックは閉錠状態であるものとして説明したが、登録済みの他の携帯端末が既に在圏している場合は、ドアロックが開錠状態で図6の処理フローが実行されるようになる。すなわち、ステップS5において開錠処理を行っても、既に開錠状態であるため、ドアロックには何の作用も生じない。
次に、図7を参照して、設備制御処理を行う際の動作について説明する。
設備制御処理は、携帯端末30が発信時に送信する「呼設定」メッセージを利用するようにしている。通常、「呼設定」メッセージには、携帯端末30の電話番号(発番号)と着信先の電話番号のデータ(着番号)が含まれている。本実施形態における基地局10は、着番号が通常の電話番号でない場合この着番号を特定の機能を割り当てられたコマンドダイヤルとして認識し、各種の設備制御を行う。
一般に、着番号は、「0」、「1」等の数字で始まっている。そこで、本実施形態においては、「555」番等の一般の着番号として実在しえない架空の番号を「エンジン始動」等の設備制御コマンドとして割り当て、携帯端末30のキーボード308から「555」と入力し、オフフック発信することにより、自動車のエンジンを始動させるようにしたものである。
なお、上述の設備制御コマンドを本実施形態においてはコマンドダイヤルと称するものとし、コマンドダイヤルは、予め、基地局10のメモリ104に登録されている。メモリ104への登録は、以下の何れかの方法によって行われる。第1の方法は、携帯電話網の交換局からデータ(コマンドダイヤルの番号とその機能)を送信して登録する方法。第2の方法は、基地局10のキーボード108からユーザ操作でデータを入力して登録する方法。第3の方法は、ユーザ操作により基地局10と携帯端末30を特殊モードで起動し、携帯端末30からデータを送信して登録する方法である。
図7において、「C」点は、基地局10が携帯端末30から「呼設定」メッセージを受信した状態である(図6の「C」点から接続されているため)。
基地局10の制御部103は、「呼設定」メッセージを送信してきた携帯端末30が、基地局10に登録されているか否かを判定する(図7のステップS21)。すなわち、主制御・通信装置100の制御部103は、受信した「呼設定」メッセージに含まれる発番号と、メモリ104に登録済みの電話番号とを比較する。そして、上述の発番号と電話番号とが一致しなかった場合、該携帯端末30は登録されていないと判定し(ステップS21でNo)、基地局10から交換局に対し通常の発信処理を行って(図7のステップS22)、その後、図6に示した「B」点に進み、図6のステップS7からの処理を繰り返す。
発番号と電話番号とが一致した場合(ステップS21でYes)、制御部103は該「呼設定」メッセージがコマンドダイヤルか否かを判定する(図7のステップS23)。すなわち、制御部103は、基地局10が受信した「呼設定」メッセージに含まれる着番号と、主制御・通信装置100のメモリ104に登録してあるコマンドダイヤルとを比較する。そして、上述の着番号とコマンドダイヤルとが一致しなかった場合、該「呼設定」メッセージはコマンドダイヤルではないと判定し(ステップS23でNo)、基地局10から交換局に対し通常の発信処理を行って(図7のステップS24)、その後、図6に示した「B」点に進み、図6のステップS7からの処理を繰り返す。
着番号とコマンドダイヤルとが一致した場合(ステップS23でYes)、基地局10はコマンドダイヤルの機能を識別し、コマンドダイヤルで指定された機能を実行させる(図7のステップS25)。すなわち、基地局10の制御部103は、設備制御処理部111に対してコマンドダイヤルの機能の実行命令を送信する。コマンドダイヤルの機能の実行命令を受信した設備制御処理部111は設備制御装置112を作動させて屋内設備を作動させるようにする。そして、図6に示した「B」点に進み、図6のステップS7からの処理を繰り返す。
なお、上述したステップS25におけるコマンド処理の具体例を示しておくと、例えば、「555」番を自動車のエンジン始動、「501」番をエアコンの電源ON、「502」番をエアコンの電源OFFといったように番号を割当てておき、携帯端末30のキーボード308から「555」と入力してオフフック発信することにより、自動車のエンジンが始動されるようになる。また、携帯端末30のユーザメニューで「エンジン始動」を選択することにより、オフフックキーを押下せずに携帯端末30からコマンドダイヤルが発信されるよう、携帯端末30の機能拡張を行っておいてもよい。
またさらに、携帯端末30による開錠/閉錠処理の結果やコマンドダイヤルの完了表示(OK/NG(No Good)等)を、携帯端末30の表示部306に表示するようにしてもよい。OK/NG等の表示内容は、基地局10から携帯端末30へ送信される「位置登録受付」メッセージ(図4の「位置登録受付」メッセージ404として示した)や、「解放完了」メッセージ(図5の「解放完了」メッセージ502として示した)等のメッセージ内に指定するようにすればよい。開錠時は、基地局10から携帯端末30へ送信される「位置登録受付」メッセージに含まれる「表示」データを利用する。コマンドダイヤルの場合は、基地局10から携帯端末30へ送信される「開放完了」メッセージに含まれる「表示」データ、もしくは、「ユーザ・ユーザ」データを利用する。閉錠時は、基地局10から携帯電話網を介して携帯端末30に閉錠処理が完了したことを通知し、携帯端末30の制御部303が表示処理部305に表示データを送信し、表示部306にOK/NG等を表示する。また、基地局10と携帯端末30が相互に通信可能な在圏領域20から外れた時に、携帯端末30が単体で制御部303から表示処理部305に表示データを送信し、表示部306にOK/NG等を表示するようにしてもよい。
次に、図1から図3に示した無線通信システムが、PHS電話網である場合の動作について、図8、図9のフローチャートを参照して説明する。ここで基地局10はPHS電話網の基地局であり、携帯端末30はPHS方式のPHS端末である。
主制御・通信装置100のメモリ104には、予め、ドアロックの開閉錠等の操作或いは屋内設備の制御操作等を許可する携帯端末30の電話番号が登録されている。メモリ104への登録は、以下の何れかの方法によって行われる。第1の方法は、PHS電話網の交換局から基地局10に対してデータ(電話番号)を送信して登録する方法。第2の方法は、基地局10のキーボード108からユーザ操作でデータを入力して登録する方法。第3の方法は、ユーザ操作により基地局10と携帯端末30を特殊モードで起動し、携帯端末30からデータを送信して登録する方法である。
図8、図9は、PHS電話網での動作を説明するフローチャートである。
先ず、図8を参照して、ドアロックを開閉錠する際の動作について説明する。
ドアロックの開閉錠処理は、携帯端末30から送信される「位置登録要求」メッセージを利用するようにしている。基地局10は、メモリ104に登録済みの携帯端末30から「位置登録要求」メッセージを受信した場合に開錠処理を行う。開錠後、常時、携帯端末30の在圏確認を行い、携帯端末30が基地局10と相互に通信可能な在圏領域20の外へ移動した場合、閉錠処理を行う。
すなわち、図8において、基地局10は携帯端末30からの「位置登録要求」メッセージの受信待ち状態である(図8のステップS31。図8の「D」点である。)。このときドアロックは閉錠状態であるものとする。
ここで、基地局10が携帯端末30から「位置登録要求」メッセージを受信すると(図8のステップS32)、基地局10は携帯端末30の位置登録処理を行う。すなわち、図4に示したように、基地局10から「認証要求」メッセージ402を送信し、携帯端末30から「認証応答」メッセージ403を受けて携帯端末30の認証を行う。そして、認証がOKであったか否かを制御部103で判定する(図8のステップS33)。
認証がOKでない場合は(ステップS33でNo)、ステップS31(図8中では「D」点として示している。)へ戻る。
認証がOKの場合(ステップS33でYes)、制御部103は、「位置登録要求」メッセージを送信してきた携帯端末30が、基地局10に登録されているか否かを判定する(図8のステップS34)。すなわち、制御部103は、基地局10が受信した「位置登録要求」メッセージに含まれるPS(Personal Station)番号と、基地局10のメモリ104に登録済みの携帯端末30の電話番号とを比較する。そして、上述のPS番号と電話番号とが一致しなかった場合、該携帯端末30は登録されていないと判定し(ステップS34でNo)、ステップS31へ戻る。
PS番号と電話番号とが一致した場合、制御部103は、該携帯端末30は登録されていると判定し(ステップS34でYes)、登録されている携帯端末30が基地局10の在圏領域20の中に移動してきたものであるため、これまで閉錠状態であったドアロックの開錠処理を行う(図8のステップS35)。すなわち、基地局10の制御部103は、開閉錠処理部109に対して開錠命令を送信する。開錠命令を受信した開閉錠処理部109はドアロックアクチュエータ110を作動させてドアロックを開錠する。
ステップS35でドアロックの開錠を行った後、常時、主制御・通信装置100の制御部103は、無線部102を介して携帯端末30の在圏確認を行う。在圏確認の方法は、基地局10が携帯端末30に対して「着呼」メッセージを送信し、制御部103の閉錠タイマで指定される一定時間内に基地局10が携帯端末30から「リンクチャネル確立要求」メッセージを受信できなかった場合、携帯端末30が基地局10と相互に通信可能な在圏領域20の外へ移動したものとし、携帯端末30が在圏していないと判断する。そして、携帯端末30が在圏しなくなった場合に後述するステップS43の閉錠処理を行う。在圏確認のための「着呼」の場合、基地局10は携帯端末30から「リンクチャネル確立要求」を受信後、基地局10は携帯端末30に「リンクチャネル割当拒否」を送信するものとする。
すなわち、制御部103は閉錠タイマをスタートさせ(図8のステップS36)、次に、携帯端末30から「呼設定」メッセージを受信したか否かを判定する(図8のステップS37)。ここでは、ドアロックは開錠状態である。
基地局10が携帯端末30から「呼設定」メッセージを受信した場合(ステップS37でYes)、制御部103は閉錠タイマのカウントをクリアし(図8のステップS38)、「呼設定」メッセージ受信時の処理を行うため、図8の「F」点に進む(図8の「F」点は、図9の「F」点に接続するものであり、「F」点以降の動作については、図9を参照して後述するものとする。)。ステップS38における閉錠タイマのクリアは、携帯端末30が在圏中においては、基地局10と携帯端末30は通信用のチャネルで継続的に通信状態となるため、基地局10と携帯端末30の通信が切断されるまで、閉錠タイマのカウントアップを停止するようにしたために行うものである。
基地局10が携帯端末30から「呼設定」メッセージを受信していない場合(ステップS37でNo)、制御部103は携帯端末30の在圏を確認するために、無線部102を経由して携帯端末30に対して「着呼」メッセージを送信する(図8のステップS39)。そして、制御部103は、携帯端末30から無線部102を経由して「リンクチャネル確立要求」メッセージを受信したか否かを判定する(図8のステップS40)。
基地局10が、携帯端末30から「リンクチャネル確立要求」メッセージを受信した場合(ステップS40でYes)、携帯端末30の在圏が確認されたので、制御部103は閉錠タイマをクリアし(図8のステップS41)、図8の「E」点に進み、ステップS37からの処理を繰り返す。なお、図8の「E」点においては、閉錠タイマのカウントアップを再開する。
基地局10が、携帯端末30から「リンクチャネル確立要求」メッセージを受信しなかった場合(ステップS40でNo)、次に、制御部103は閉錠タイマがタイムアップしたか否かを判定する(図8のステップS42)。
制御部103の閉錠タイマがタイムアップした場合(ステップS42でYes)、他に在圏している携帯端末が存在しないことを確認して、これまで開錠状態であったドアロックの閉錠処理を行う(図8のステップS43)。すなわち、基地局10の制御部103は、開閉錠処理部109に対して閉錠命令を送信する。閉錠命令を受信した開閉錠処理部109はドアロックアクチュエータ110を作動させてドアロックを閉錠する。そして、図8の「D」点に戻り、基地局10は携帯端末30からの「位置登録要求」メッセージの受信待ち状態となる。
制御部103の閉錠タイマがタイムアップしていない場合(ステップS42でNo)、図8の「E」点に進み、ステップS37からの処理を繰り返す。
なお、図8のステップS31においては、ドアロックは閉錠状態であるものとして説明したが、登録済みの他の携帯端末が既に在圏している場合は、ドアロックが開錠状態で図8の処理フローが実行されるようになる。すなわち、ステップS35において開錠処理を行っても、既に開錠状態であるため、ドアロックには何の作用も生じない。
次に、図9を参照して、設備制御処理を行う際の動作について説明する。
設備制御処理は、携帯端末30が発信時に送信する「呼設定」メッセージを利用するようにしている。通常、「呼設定」メッセージには、携帯端末30の電話番号(発番号)と着信先の電話番号のデータ(着番号)が含まれている。本実施形態における基地局10は、着番号が通常の電話番号でない場合この着番号を特定の機能を割り当てられたコマンドダイヤルとして認識し、各種の設備制御を行う。
例えば、公衆網や事業所通信網等で使用している電話番号以外の「555」番等の一般の着番号として実在しえない架空の番号を「エンジン始動」等の設備制御コマンドとして割り当て、携帯端末30のキーボード308から「555」と入力し、オフフック発信することにより、自動車のエンジンを始動させるようにしたものである。
なお、上述の設備制御コマンドを本実施形態においてはコマンドダイヤルと称するものとし、コマンドダイヤルは、予め、基地局10のメモリ104に登録されている。メモリ104への登録は、以下の何れかの方法によって行われる。第1の方法は、PHS電話網の交換局からデータ(コマンドダイヤルの番号とその機能)を送信して登録する方法。第2の方法は、基地局10のキーボード108からユーザ操作でデータを入力して登録する方法。第3の方法は、ユーザ操作により基地局10と携帯端末30を特殊モードで起動し、携帯端末30からデータを送信して登録する方法である。
図9において、「F」点は、基地局10が携帯端末30から「呼設定」メッセージを受信した状態である(図8の「F」点から接続されているため)。
基地局10の制御部103は、「呼設定」メッセージを送信してきた携帯端末30が、基地局10に登録されているか否かを判定する(図7のステップS51)。すなわち、主制御・通信装置100の制御部103は、受信した「呼設定」メッセージに含まれる発番号と、メモリ104に登録済みの電話番号とを比較する。そして、上述の発番号と電話番号とが一致しなかった場合、該携帯端末30は登録されていないと判定し(ステップS51でNo)、基地局10から交換局に対し通常の発信処理を行って(図9のステップS52)、その後、図8に示した「E」点に進み、図8のステップS37からの処理を繰り返す。
発番号と電話番号とが一致した場合(ステップS51でYes)、制御部103は該「呼設定」メッセージがコマンドダイヤルか否かを判定する(図9のステップS53)。すなわち、制御部103は、基地局10が受信した「呼設定」メッセージに含まれる着番号と、主制御・通信装置100のメモリ104に登録してあるコマンドダイヤルとを比較する。そして、上述の着番号とコマンドダイヤルとが一致しなかった場合、該「呼設定」メッセージはコマンドダイヤルではないと判定し(ステップS53でNo)、基地局10から交換局に対し通常の発信処理を行って(図9のステップS54)、その後、図8に示した「E」点に進み、図8のステップS37からの処理を繰り返す。
着番号とコマンドダイヤルとが一致した場合(ステップS53でYes)、基地局10はコマンドダイヤルの機能を識別し、コマンドダイヤルで指定された機能を実行させる(図9のステップS55)。すなわち、基地局10の制御部103は、設備制御処理部111に対してコマンドダイヤルの機能の実行命令を送信する。コマンドダイヤルの機能の実行命令を受信した設備制御処理部111は設備制御装置112を作動させて屋内設備を作動させるようにする。そして、図8に示した「E」点に進み、図8のステップS37からの処理を繰り返す。
なお、上述したステップS55におけるコマンド処理の具体例を示しておくと、例えば、「555」番を自動車のエンジン始動、「501」番をエアコンの電源ON、「502」番をエアコンの電源OFFといったように番号を割当てておき、携帯端末30のキーボード308から「555」と入力してオフフック発信することにより、自動車のエンジンが始動されるようになる。また、携帯端末30のユーザメニューで「エンジン始動」を選択することにより、オフフックキーを押下せずに携帯端末30からコマンドダイヤルが発信されるよう、携帯端末30の機能拡張を行っておいてもよい。
またさらに、携帯端末30による開錠/閉錠処理の結果やコマンドダイヤルの完了表示(OK/NG等)を、携帯端末30の表示部306に表示するようにしてもよい。OK/NG等の表示内容は、基地局10から携帯端末30へ送信される「位置登録受付」メッセージ(図4の「位置登録受付」メッセージ404として示した)や、「解放完了」メッセージ(図5の「解放完了」メッセージ502として示した)等のメッセージ内に指定するようにすればよい。開錠時は、基地局10から携帯端末30へ送信される「位置登録受付」メッセージに含まれる「表示」データを利用する。コマンドダイヤルの場合は、基地局10から携帯端末30へ送信される「開放完了」メッセージに含まれる「表示」データ、もしくは、「ユーザ・ユーザ」データを利用する。閉錠時は、基地局10からPHS電話網を介して携帯端末30に閉錠処理が完了したことを通知し、携帯端末30の制御部303が表示処理部305に表示データを送信し、表示部306にOK/NG等を表示する。また、基地局10と携帯端末30が相互に通信可能な在圏領域20から外れた時に、携帯端末30が単体で制御部303から表示処理部305に表示データを送信し、表示部306にOK/NG等を表示するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態においては、従来から使用されているPDC方式の携帯電話網の基地局或いはPHS電話網の基地局に、ドアロックの開閉錠を行う開閉錠手段と、屋内設備の電源ON/OFF等の制御を行う設備制御手段を追加している。そして、該基地局が携帯端末から「位置登録要求」メッセージを受信した時、基地局が開閉錠手段を駆動して開錠を行い、前記携帯端末が基地局の在圏領域の外に移動した時、閉錠を行う。また、携帯端末から送信される「呼設定」メッセージを受信した時、基地局がコマンドダイヤルであることを認識すると、基地局が設備制御手段を駆動して屋内設備の電源ON/OFF等の制御を行うことができる。従って、本実施形態によれば、事業所・家屋等のドアの自動開錠/閉錠やエアコン等の屋内設備の電源ON/OFF制御などの制御機能を、従来から使用されている通話が可能な基地局を少し改良するだけで、安価に迅速に提供することが可能となる。
また、1台の携帯端末で事業所・家屋或いは自動車等の各種ドアの開錠/閉錠が可能となり、従来必要とされていた、各種ドア専用の複数の鍵の所持や、それぞれの鍵の判別が不要となる。
さらに、携帯端末が基地局の通信可能領域から外れた場合、自動的に閉錠されるため、インロックや施錠を忘れるという問題がなくなる。
またさらに、ドアの開錠/閉錠の際には、鍵穴に鍵をさす必要がないため、両手に荷物を持っている場合や降雨時などに、一旦、荷物を置く等の手間が不要となる。
また、鍵穴が不要であるため、特殊工具等による開錠が不可能となり窃盗等の被害を無くすことができる。
さらに、携帯電話・PHS電話網の認証処理を利用しているため、暗証番号の解読等による不正な開錠を防ぐことができる。
またさらに、基地局は屋内設置が可能なため、日光、風雪による劣化やイタズラ等による機器の破壊を防ぐことができる。
また、各設備の設備制御を行う際に、継続的な通信が不要となるため、トラフィック増加による通信網への負荷の増大や通信料を軽減することができる。
本発明の自動制御機能を備える無線通信システムの一実施形態を示すブロック図である。 基地局の一例を示す詳細ブロック図である。 携帯端末の一例を示す詳細ブロック図である。 携帯端末が位置登録要求を行う際のメッセージシーケンスを示す図である。 携帯端末が発信を行う際のメッセージシーケンスを示す図である。 PDC方式携帯電話網での動作を説明する第1のフローチャートである。 PDC方式携帯電話網での動作を説明する第2のフローチャートである。 PHS電話網での動作を説明する第1のフローチャートである。 PHS電話網での動作を説明する第2のフローチャートである。
符号の説明
10 基地局
100 主制御・通信装置
101 送受信アンテナ
102 無線部
103 制御部
104 メモリ
105 表示処理部
106 表示部
107 入力処理部
108 キーボード
109 開閉錠処理部
110 ドアロックアクチュエータ
111 設備制御処理部
112 設備制御装置
113 回線インタフェース
20 在圏領域
30 携帯端末
301 送受信アンテナ
302 無線部
303 制御部
304 メモリ
305 表示処理部
306 表示部
307 入力処理部
308 キーボード

Claims (16)

  1. 無線電波の到達可能範囲であるところの特定領域を形成する基地局装置と前記基地局装置と前記特定領域内で通信可能な携帯端末とを備えた無線通信システムであって、前記基地局装置は、前記携帯端末が前記特定領域内で前記基地局装置と通信を行ったとき、前記通信の内容に応じた設備の自動制御を行う自動制御手段を備える、ことを特徴とする自動制御機能を備える無線通信システム。
  2. 前記自動制御手段は、前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたときにドアロックを自動的に開錠する開錠手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の自動制御機能を備える無線通信システム。
  3. 前記開錠手段は、前記携帯端末から「位置登録要求」メッセージを受信したときに前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたことを認識する、ことを特徴とする請求項2に記載の自動制御機能を備える無線通信システム。
  4. 前記自動制御手段は、更に、前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたとき以降、前記携帯端末が前記特定領域内に存在することを確認する在圏確認手段を備える、ことを特徴とする請求項2或いは請求項3の何れか1項に記載の自動制御機能を備える無線通信システム。
  5. 前記在圏確認手段は、前記携帯端末に対してメッセージを送信し該メッセージに対する応答メッセージを前記携帯端末から受信したときに前記携帯端末が前記特定領域内に存在すると認識する、ことを特徴とする請求項4に記載の自動制御機能を備える無線通信システム。
  6. 前記自動制御手段は、更に、前記携帯端末が前記特定領域外に移動したときにドアロックを自動的に閉錠する閉錠手段を備える、ことを特徴とする請求項4或いは請求項5の何れか1項に記載の自動制御機能を備える無線通信システム。
  7. 前記自動制御手段は、前記携帯端末が前記特定領域内で発信処理を行い該発信処理がコマンドダイヤルの発信処理であることを認識した場合に、屋内設備等の電源ON/OFF等の設備制御を自動的に行う設備制御手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の自動制御機能を備える無線通信システム。
  8. 前記設備制御手段は、前記携帯端末が発信処理を行うに際して送信した「呼設定」メッセージ内の着番号を解析し、該着番号がコマンドダイヤルの番号と一致したとき該コマンドダイヤルに割当てられている設備制御を行う、ことを特徴とする請求項7に記載の自動制御機能を備える無線通信システム。
  9. 無線電波の到達可能範囲であるところの特定領域を形成する基地局装置であって、前記基地局装置は、携帯端末が前記特定領域内で前記基地局装置と通信を行ったとき、前記通信の内容に応じた設備の自動制御を行う自動制御手段を備える、ことを特徴とする基地局装置。
  10. 前記自動制御手段は、前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたときにドアロックを自動的に開錠する開錠手段を備える、ことを特徴とする請求項9に記載の基地局装置。
  11. 前記開錠手段は、前記携帯端末から「位置登録要求」メッセージを受信したときに前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたことを認識する、ことを特徴とする請求項10に記載の基地局装置。
  12. 前記自動制御手段は、更に、前記携帯端末が前記特定領域内に新たに入ってきたとき以降、前記携帯端末が前記特定領域内に存在することを確認する在圏確認手段を備える、ことを特徴とする請求項10或いは請求項11の何れか1項に記載の基地局装置。
  13. 前記在圏確認手段は、前記携帯端末に対してメッセージを送信し該メッセージに対する応答メッセージを前記携帯端末から受信したときに前記携帯端末が前記特定領域内に存在すると認識する、ことを特徴とする請求項12に記載の基地局装置。
  14. 前記自動制御手段は、更に、前記携帯端末が前記特定領域外に移動したときにドアロックを自動的に閉錠する閉錠手段を備える、ことを特徴とする請求項12或いは請求項13の何れか1項に記載の基地局装置。
  15. 前記自動制御手段は、前記携帯端末が前記特定領域内で発信処理を行い該発信処理がコマンドダイヤルの発信処理であることを認識した場合に、屋内設備等の電源ON/OFF等の設備制御を自動的に行う設備制御手段を備える、ことを特徴とする請求項9に記載の基地局装置。
  16. 前記設備制御手段は、前記携帯端末が発信処理を行うに際して送信した「呼設定」メッセージ内の着番号を解析し、該着番号がコマンドダイヤルの番号と一致したとき該コマンドダイヤルに割当てられている設備制御を行う、ことを特徴とする請求項15に記載の基地局装置。
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