JP4604899B2 - Ipネットワークにおける通信信号のモニタリングシステムと方法、及びそれに用いるsipサーバとモニタ装置 - Google Patents

Ipネットワークにおける通信信号のモニタリングシステムと方法、及びそれに用いるsipサーバとモニタ装置 Download PDF

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Description

本発明は、IPネットワーク上で通信を行う端末間の通信信号をモニタリングするシステム及び方法と、それに用いるSIPサーバとモニタ装置とに関するものである。
IP(Internet Protocol)ネットワークを通した電話通信(IP電話)が行われている。端末(IP電話端末)間で送受信される音声信号等の通信信号(通話信号)は、IPパケット化され、IPネットワーク上の不特定の伝送経路(回線)を通して伝送される。なお、端末間の通信の確立や切断などのセッションを設定するために、SIP(Session Initiation Protocol)というプロトコルが用いられるようになってきた。
IPネットワークを流れる特定の端末間の通信信号(通話信号)をモニタリングしようとする場合、通信信号(パケット)の伝送経路が不特定であるため、通信信号が流れる可能性があるすべての経路でモニタリングする必要があった。すなわち、複数のポイントに専用のモニタ装置を配置してモニタリングを行う必要があり、各モニタ装置に集まる通信信号(通話信号)も不必要な信号を大量に含んだ非効率的なものであった。
このため、複数のポイントにはエージェントだけを配置しておき、各エージェントで、通過する端末間の通話信号(パケット)のうち、指定された端末間のパケットのコピーを作成して、モニタ用クライアントに転送する技術が提案されている。各エージェントは、通過する全てのIP電話端末間の通話信号(パケット)に関する情報(通話情報)をサーバに送信する。モニタ用クライアントは、サーバから通話情報を受信して、モニタリング対象の通話を選択し、サーバを介してエージェントに通知する。エージェントは、通知された通話のパケットのコピーを作成し、モニタ用クライアントに転送する(特許文献1参照)。
特開2004−40538号公報(第1−3頁、図1−2)
IP電話の音声信号等の通信信号(通話信号)は不特定の経路を通るために、上述した従来のモニタリング技術では、複数のポイントに専用のモニタ装置を配置する必要があり、特定の端末間の通話信号のみを効率的にモニタリングすることは困難であった。特許文献1記載の技術を使用しても、複数のエージェントを通話信号が流れる可能性がある全ての経路に配置しなければならず、やはり効率的でなかった。
本発明の目的は、通信信号の通り道を指定して、モニタリングポイントを1箇所にすることで効率的なモニタリングを可能とした、IPネットワークにおける通信信号のモニタリングシステムと方法、及びそれに用いるSIPサーバとモニタ装置を提供することにある。
本発明のモニタリングシステムは、複数の端末と複数のルータとを収容するネットワークにおける通信中の端末の通信信号のモニタを行うモニタリングシステムにおいて、前記複数の端末からモニタ対象の端末を指定し、前記ネットワーク内の特定のポイントを通過する端末間の通信信号のモニタを行うモニタ装置と、前記モニタ対象として指定された端末の通信信号の前記ネットワーク内の伝送経路を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更し、前記変更後の伝送経路上のルータに対して、前記変更後の伝送経路への変更を指示する伝送経路制御手段とを有する。
本発明のモニタリング方法は、複数の端末と複数のルータとを収容するネットワークにおける通信中の端末の通信信号のモニタを行うモニタリング方法において、前記複数の端末からモニタ対象の端末を指定し、前記ネットワーク内の特定のポイントを通過する通信信号のモニタを行うステップと、前記モニタ対象として指定された端末の通信信号の前記ネットワーク内の伝送経路を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更し、前記変更後の伝送経路上のルータに対して、前記変更後の伝送経路への変更を指示するステップと、を含むことを特徴とする
本発明のSIPサーバは、ネットワーク内の複数の端末からモニタ対象として指定された端末の通信信号の前記ネットワーク内の伝送経路を、前記ネットワーク内で通信信号のモニタが行われる特定のポイントを含んで構成するように変更し、前記変更後の伝送経路上のルータに対して、前記変更後の伝送経路への変更を指示することを特徴とする。
本発明のモニタ装置は、複数の端末と複数のルータとを収容するネットワークにおける通信中の端末の通信信号のモニタを行うモニタ装置であって、前記複数の端末からモニタ対象の端末を指定し、前記ネットワーク内の特定のポイントを通過する通信信号のモニタを行い、前記モニタ対象として指定された端末の通信信号の前記ネットワーク内の伝送経路を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更し、前記変更後の伝送経路上のルータに対して、前記変更後の伝送経路への変更を指示する伝送経路手段に対して、前記モニタ対象として指定された端末の情報を通知することを特徴とする。
本発明によれば、通常は不特定の伝送経路(回線)を通ることでモニタリングが困難である通信信号を、モニタ装置が設けられた唯一の特定のポイントを含む回線を通るようにルーティングを指定、変更することで、効率的にモニタリングすることができる。
まず本発明の実施の形態の概要を説明する。本発明の実施の形態によれば、SIPサーバを利用して、IPネットワーク上で音声信号等の通信信号(通話信号)を通信する端末(IP電話端末)の通信信号の状況及び内容を、必要に応じて効率的にモニタリングすることができる。
より具体的に説明すると、本発明の実施の形態のモニタリングシステムは、端末情報から通話に利用されるIPネットワークのエッジルータを特定する手段と、特定されたエッジルータのルーティング情報を変更し、通信信号(パケット)が特定の伝送経路(回線)に流れるようにする手段とを有している。これらの手段は、SIPサーバにより実現される。モニタリングシステムはまた、特定の回線中を流れる通話信号(パケット)を復元、再生して、モニタリングを行う手段(モニタ装置)を有する。
発信側端末及び着信側端末は、SIPプロトコルを用いてSIPサーバと交信し、IPネットワークを通した通話の確立を行う。端末間の通信信号は、IPパケット化され、複数のルータにより指定される経路を通してネットワーク内を転送される。モニタ装置は、SIPサーバに対して、モニタ対象の端末を指定する。
SIPサーバは、通信確立時の情報に基づいて、指定された端末が接続されているエッジルータを特定する。SIPサーバは、指定された端末の通信信号が、モニタ装置が接続されている特定の回線に回るように、エッジルータ及び関連するルータのルーティング(経路)情報を変更する。
モニタ装置は、特定の回線から、モニタ対象として指定した端末の通信信号(パケット)を抽出し、元の信号に復元、再生する。モニタ装置はまた、復元した信号を記録することができる。
なお、通信信号は、通常の場合、音声信号のみとなるが、本発明の実施の形態は、これに限定されること無く、ファクシミリやテレビなどの映像信号を含むことができる。
次に、本発明の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例を示すシステム構成図である。図1において本実施例(実施例1)のモニタリングシステムは、端末10,20と、エッジルータ31,32と、通常用の通信ネットワーク40と、モニタ用の通信ネットワーク50と、SIPサーバ60と、モニタ装置70とを備えている。
端末10とエッジルータ31間、及び端末20とエッジルータ32間は、それぞれアクセス網で接続されている。
エッジルータ31とエッジルータ32とは、IPパケットを伝送するIP網(ネットワーク)の端に置かれるルータである。エッジルータ31とエッジルータ32とは、通信ネットワーク(通常用)40や通信ネットワーク(モニタ用)50等のネットワークで相互に接続されている。同様に、エッジルータ31とSIPサーバ60間、エッジルータ32とSIPサーバ60間、通信ネットワーク(モニタ用)50とモニタ装置70間、SIPサーバ60とモニタ装置70間は、互いにパケット通信が可能なネットワークによって相互に接続されている。
端末10と端末20とは、IP電話を掛けるための端末(IP電話端末)であり、エッジルータ31及び32をそれぞれ通して、SIPプロトコルによりSIPサーバ60と通信することで、別の音声通話機器と音声通話することができる。音声などの通信信号は、パケット化されて送受信される。
通信ネットワーク(モニタ用)50は、モニタリング用に用意された通信回線である。ただし、これはモニタ装置70からモニタリングできる回線という定義なので、通信ネットワーク(通常用)40と物理的に分けられた回線である必要はない。通信ネットワーク(通常用)40は、音声情報や映像情報、データ情報等の通信信号の通常の通信に利用される通信回線である。
SIPサーバ60は、端末(IP電話端末)の加入者データを内蔵データベースとして持ち、IP電話が通信を開始する際にSIPプロトコルを用いて音声などの通信用のセッションを張る装置である。加入者データには、電話番号、認証パラメータ(ユーザーID、パスワード)、IPアドレスなどのIP電話のユーザー情報が含まれている。さらに、SIPサーバ60は、端末10,20が音声などの通信に利用するエッジルータ31,32を特定するための機能を備えている。また、SIPサーバ60は、モニタ装置70からのモニタリング指示の情報に応じて、エッジルータ31,32に対し、音声などの通信のネットワークの伝送経路変更(ルーティング変更)の指示を出す機能を備える。すなわち、端末10,20間の音声などの通信のネットワークを、通信ネットワーク(通常用)40から通信ネットワーク(モニタ用)50へと変更させる。
モニタ装置70は、モニタリングの指示を行い、モニタリングした音声などを再生する装置である。モニタ装置70は、SIPサーバ60へ音声などの通信のモニタリングの指示を出すための通信機能と、通信ネットワーク(モニタ用)50を通る音声などの情報(通信信号パケット)を復元して再生する機能とを備える。
図2は、SIPサーバ60による、エッジルータ31及び32間のネットワークのルーティング変更を説明するための図である。
図2において、通信ネットワーク30は、複数の小ネットワークと、各小ネットワーク間を接続する複数のルータとを有している。まず、通信ネットワーク30の両端に、端末10と接続されたエッジルータ31と、端末20と接続されたエッジルータ32とを有している。SIPサーバ60は、適切なルータと適切な小ネットワークによる経路を介して、全てのルータと通信可能である。また、モニタ装置70は、小ネットワーク53に属している。
エッジルータ31とエッジルータ32との間を接続する経路としては、何通りかの経路が考えられる。例えば、図1に示す通信ネットワーク(通常用)40に相当するものとして、小ネットワーク41、ルータ42、小ネットワーク43、ルータ44、及び小ネットワーク45から成る経路が挙げられる。また、通信ネットワーク(モニタ用)50に相当するものとして、小ネットワーク51、ルータ52、小ネットワーク53、ルータ54、及び小ネットワーク55から成る経路が挙げられる。
図3は、SIPサーバ60の構成例を示す図である。SIPサーバ60は、ネットワークの構成、規模に応じて、1台のみで構成したり、互いに連携する複数台で構成したりすることができる。
図3において、SIPサーバ60は、互いにネットワークを介して接続された3台のSIPサーバ60−1,60−2,60−3で構成されており、共通のロケーションサーバ65とネットワークを介して接続されている。
各SIPサーバ60−1,60−2,60−3は、同一の構成であり、プロキシサーバ61と、リダイレクトサーバ62と、登録サーバ63とを有している。
プロキシサーバ61は、端末(ユーザー・エージェント)の代理として、各種要求(リクエスト)や応答(レスポンス)などを中継する機能を有する。
リダイレクトサーバ62は、ロケーションサーバ65に対し、リクエストのあて先の問い合わせを行う機能を有する。
登録サーバ63は、ユーザー・エージェントのIPネットワーク上の位置情報の登録を受け付け、ロケーションサーバ65に登録させる機能を有する。
ロケーションサーバ65は、登録サーバ63からの指示により、ユーザー・エージェントの位置情報を蓄積し、プロキシサーバ61や、リダイレクトサーバ62からの問い合わせに、対応する位置情報を回答する。
このロケーションサーバ65は、複数のSIPサーバ60(60−1〜60〜3)に共通に1台設けなくてもよい。すなわち、ロケーションサーバ65を、各SIPサーバ60(60−1〜60〜3)と1対1になるように複数台設けるようにしてもよい。この場合、ロケーションサーバ65の機能を、各SIPサーバ60(6−1〜60−3)に持たせるようにすることができる。
なお、SIPにおいては、ユーザーが使用する端末(端末10,20)は、ユーザー・エージェント(UA)と呼ばれており、発信側がクライアント(UAC)、着信側がサーバ(UAS)の役割を果たす。
図4は、モニタ装置70の構成例を示す図である。
図4において、モニタ装置70は、入力部71と、制御部72と、通信部73と、抽出部74と、復元再生部75と、音声出力部76とを有している。
モニタ装置70はまた、映像出力部77を有するようにすることができる。モニタ対象の端末が、音声信号しか送受信できないものならば、映像出力部77は不要であるが、ファクシミリやテレビ電話などのように映像信号、その他データ信号も送受信できるものならば、映像出力部77は必要となる。
モニタ装置70はさらに、印刷出力部78を有するようにすることができる。これにより、印刷媒体によりモニタリング結果を確認することができる。
モニタ装置70はさらに、記録部79を有するようにすることができる。これにより、リアルタイムでモニタリングを行わなくてもよいようになる。
入力部71は、モニタ対象端末の指定など、監視員(オペレータ)からの各種指示情報を入力する。
制御部72は、入力部71からの情報に基づき、モニタ装置70内各部の制御を行う。
通信部73は、SIPサーバ60との通信を行う。
抽出部74は、通信ネットワーク(モニタ用)50[小ネットワーク53]をモニタし、指定された端末(端末10,20)の通信パケットを抽出する。
復元再生部75は、抽出部74で抽出された通信パケットから、元の通信信号(音声信号や映像信号)を復元し、音声出力部76(及び映像出力部77)から音声(及び映像)として出力させる。記録部79がある場合、復元再生部75は、復元した通信信号を記録部79に記録させ、記録部79から記録した通信信号を読み出し、音声出力部76(及び映像出力部77)へ出力するようにすることができる。
音声出力部76は、スピーカを有し、音声信号を可聴出力する。
映像出力部77は、ディスプレイ(表示器)を有し、映像信号、データ信号を可視出力する。
印刷出力部78は、プリンタを有し、映像信号、データ信号を印刷出力する。
記録部79は、メモリ回路を内蔵し、復元再生部75で復元された元の通信信号をメモリ回路に記録する。記録部79はまた、復元再生部75からの読み出し要求に応じて、メモリ回路に記録した通信信号を読み出し、復元再生部75へ出力する。
なお、記録部79は、通信信号の記録先、読み出し先として、取り外し可能な記憶媒体80を用いることができる。
次に、上述した図1〜4とともに、動作シーケンスや信号構成例を示す図5〜8を参照して本実施例の動作について詳細に説明する。
初めに、SIPプロトコルによる、登録要求、接続要求時の動作を説明する。
図6は、ユーザー・エージェント(UA)である端末から、SIPサーバに対し、位置情報の登録要求を行うときのシーケンスを示す図である。IP電話端末である各端末10,20はそれぞれ、関連する各エッジルータ31,32、及びその他のネットワーク要素(小ネットワークやルータ)を通して、SIPサーバ60に対し、自己の現在位置を示す情報の登録要求を送信する。なお、各種要求(リクエスト)メッセージは、メソッドと呼ばれており、登録要求は、REGISTERメソッドと呼ばれる。
SIPサーバ60は、端末対応に登録要求された位置情報をロケーションサーバ65に登録する。ロケーションサーバ65への登録が成功すると、SIPサーバ60は、登録要求に対する応答(レスポンス)メッセージとして、OK(リクエスト成功)を端末10及び端末20にそれぞれ返信する。
図7は、ある端末(発信側)から別の端末(着信側)を呼び出し、接続が完了するまでのシーケンスを示す図である。ここでは、端末10が発信側端末、端末20が着信側端末の場合を例として説明する。各端末10,20はそれぞれ、関連する各エッジルータ31,32、及びその他のネットワーク要素を通して、SIPサーバ60と接続される。
発信側の端末10は、端末20を着信先とする接続要求(INVITEメソッド)をSIPサーバ60へ送信する。SIPサーバ60は、ロケーションサーバ65に、端末20の場所を問い合わせ、応答を得ると、当該場所宛に接続要求を転送する。
端末20は、接続要求を受けると、使用者を呼び出すためにベルを鳴らすとともに、呼び出し中暫定応答(RINGING)を、SIPサーバ60を介して端末10へ返信する。端末20は、使用者が受話器をオフフックするなど応答したことを認識すると、リクエスト成功を示す最終応答(OK)を、SIPサーバ60を介して端末10へ返信する。
端末10は、OKを受信すると、接続要求に対する最終応答受信確認を示す情報(ACK)を、SIPサーバ60を介して端末20へ送信する。
その後、端末10及び端末20間は、SIPサーバ60を通さずに直接通信が可能となる。SIPサーバ60は、通話終了(BYE)メッセージを受信するまで、端末10及び端末20間で通信中であることを示す情報を保持する。
図8は、接続要求(INVITE)と、最終応答(OK)との構成例を説明するための図である。発信側端末をユーザーA、着信側端末をユーザーBとした場合を例として説明している。
各ユーザーを特定する情報は、通常、「ユーザー名@ドメイン名」の形式を用いる。すなわち、ユーザーAを特定する情報は、「USER−A@●●●.com」であり、ユーザーBを特定する情報は、「USER−B@▲▲▲.com」である。なお、これらの情報は、SIP URI(Uniform Resource Identifier)、あるいはその中の、SIP URL(Uniform Resource Locator)と呼ばれる。
ユーザーAからユーザーBに対する接続要求(INVITE)と、ユーザーBからユーザーAに対する成功応答(OK)とで、同様の構成であり、スタートライン、ヘッダ部、ボディ部から成る。ヘッダ部のFROMと、接続要求のスタートライン及びヘッダ部のTOとにそれぞれ、ユーザーA及びユーザーBのURIが書き込まれている。
URIの他の形式としては、ユーザー名の代わりに電話番号を用いたり、ドメイン名の代わりにIPアドレスを用いることができる。例えば、「+10−234−567@▲▲▲.com;user=phone」、「USER−B@10.11.12.13」などとすることができる。
図5は、モニタリング時の動作シーケンスを示す図である。
まず、モニタリングを開始する際の動作について説明する。ここで、IP電話端末である端末10と端末20とが、登録要求及び接続(セッション開始)要求を済ませ、通信ネットワーク30内の通信ネットワーク(通常用)40を通して、互いに通信(音声信号のパケット送受信)を行っているとする。
モニタリングを開始する際には、監視員がモニタ装置70の入力部71(図4)からモニタ対象である端末10及び端末20を指定する情報(端末特定情報)を入力する。これにより制御部72(図4)は、通信部73を制御して、SIPサーバ60にモニタリング開始の指示を送る(ステップA1)。端末特定情報としては、SIP URL/IPアドレス/ユーザー名(登録者名)が用いられる。
SIPサーバ60では、モニタ装置70からの指示を受けて、SIPサーバ60(及びロケーションサーバ65)が持つ加入者データより、端末10と端末20とのIPアドレス情報等を分析する。SIPサーバ60は、分析結果に基づいて、各端末10,20に対応するエッジルータ(エッジルータ31及びエッジルータ32)の特定を行う(ステップA2)。
SIPサーバ60は、特定したエッジルータ31及びエッジルータ32間の通信ネットワーク(通常用)40を構成するネットワーク要素を識別する。このネットワーク要素は、図2に示す例の場合、小ネットワーク41,43,45、及びルータ42,44となる。SIPサーバ60はまた、特定したエッジルータ31及びエッジルータ32間の通信ネットワーク(モニタ用)50を構成するネットワーク要素を識別する。このネットワーク要素は、図2に示す例の場合、小ネットワーク51,53,55、及びルータ52,54となる。SIPサーバ60は、これらネットワーク要素の識別や、ルーティング変更のために、IGP(その中のOSPF)やEGPなどのルーティングプロトコルを使用する。なお、IGPは、Interior Gateway Protocol、OSPFは、Open Shortest Path First、EGPは、Exterior Gateway Protocolのことである。
SIPサーバ60は、特定したエッジルータ31,32、及び他のルータへ、端末10及び端末20間の音声信号のルーティングを、通信ネットワーク(通常用)40から通信ネットワーク(モニタ用)50へ変更するように指示する(ステップA3)。
指示を受けたエッジルータ31,32、及び他のルータは、端末10及び端末20間の音声信号のルーティングを、通信ネットワーク(通常用)40から通信ネットワーク(モニタ用)50へ変更する(ステップA4)。
モニタ装置70は、通信ネットワーク(モニタ用)50、すなわち、図2に示す小ネットワーク53を通る、端末10及び端末20を送信元あるいは宛先とする音声信号のパケットを復元して再生を行う(ステップA5)。
次に、モニタリングを終了する際の動作について説明する。
モニタリングを終了する際には、モニタ装置70にモニタリングを終了する端末10と端末20との情報を入力して、SIPサーバ60にモニタリング終了の指示を送る(ステップB1)。
モニタリング終了の指示を受けたSIPサーバ60は、エッジルータ31,32、及び他のルータへ、ステップA3の処理でのルーティング変更を元に戻すように指示する(ステップB2)。
なお、上述したように、SIPサーバ60は、現在、どの端末と、どの端末とが通信中であるかを示す情報を保持している。SIPサーバ60は、ステップA2の処理で、この情報を参照して、モニタ装置70からモニタ対象として指定された2つの端末10,20が、通信中であるかの判定を行っている。SIPサーバ60は、判定の結果が通信中ならば、直ちに対応するエッジルータ31,32の特定を行うようにしている。
SIPサーバ60は、判定の結果が通信中でなければ、その旨を示す情報をモニタ装置70へ送信する。SIPサーバ60は、モニタ装置70からモニタリングの中止を示す情報を受け取ると、以後の処理を中止する。
SIPサーバ60は、モニタリングの中止を示す情報を受けなければ(あるいは続行を示す情報を受けると)、指定された2つの端末10,20が、通信中になるかどうかを定期的に監視する。SIPサーバ60は、端末10,20が通信中になると、対応するエッジルータ31,32の特定を行い、上述した以後の処理を続行する。このように、モニタ対象端末が通信中でなければ、通信するようになるまで待ってモニタリングすることは、後述する他の実施例においても同様に実施するようにすることができる。
以上のように、本実施例1によれば、SIPサーバ60が、互いに通信中の2つの端末各々のネットワーク上の識別情報(端末特定情報)を互いに対応付けてロケーションサーバ65に記録しておく。さらに、SIPサーバ60は、モニタ装置70により2つの端末10,20がモニタ対象として指定されると、記録していた端末の識別情報に基づいて2つの端末に対応する2つのエッジルータを特定し、これら2つのエッジルータ間で構成されている伝送経路を、モニタ装置70がモニタする特定のポイントを含んで構成するように変更する。したがって、通常は不特定の回線(伝送経路)を通ることでモニタリングが困難である音声信号(IPパケット)を、モニタ装置が設けられた特定の回線を通るようにルーティングを変更することで効率的にモニタリングすることができる。
次に、本発明の他の実施例(実施例2)について図面を参照して詳細に説明する。
前述の実施例1では、端末として、SIPサーバが加入者データをもつIP電話端末同士の通信を行う場合について説明した。しかし、端末の中には、加入者データ未登録のIP電話端末、あるいは、携帯電話端末やPSTN網(公衆交換電話網)を利用する固定電話端末など、SIPサーバが加入者データを持たない端末(音声通信機器)がある。本実施例2では、SIPサーバが加入者データを持つ端末(IP電話端末)と、加入者データを持たない端末(音声通信機器)との通信をモニタリングするという点で前述した実施例1と異なる。
次に、図1〜図5を参照して本実施例の動作について詳細に説明する。
端末20は、SIPサーバ60に加入者データが登録されていない音声通信端末であるが、SIPプロトコルによりSIPサーバと通信して別の音声通話機器と音声通話する機能を有する機器である。端末10は、IP電話端末である。ここで、端末10と端末20とが、接続(セッション開始)要求を済ませ、通信ネットワーク30内の通信ネットワーク(通常用)40を通して、互いに通信(音声信号のパケット送受信)を行っているとする。
まず、モニタリングを開始する際の動作について図5を併用して説明を行う。モニタリングを開始する際には、モニタ装置70の入力部71(図4)からモニタリングを開始する端末10の情報(端末特定情報)を入力する。これにより制御部72(図4)は通信部73を制御して、SIPサーバ60にモニタリング開始の指示を送る(ステップA1)。端末特定情報としては、SIP URL/IPアドレス/ユーザー名(登録者名)が用いられる。
SIPサーバ60では、モニタ装置70からの指示を受けて、SIPサーバが持つ登録者データより端末10のIPアドレス情報等の情報と、SIPプロトコルによるセッション開始時に登録されてくる端末20の情報とを分析する。SIPサーバ60は、分析結果に基づいて、各端末10,20に対応するエッジルータ(エッジルータ31及びエッジルータ32)の特定を行う(ステップA2)。
SIPサーバ60は、特定したエッジルータ31及びエッジルータ32間の通信ネットワーク(通常用)40を構成するネットワーク要素(小ネットワーク41,43,45、及びルータ42,44)を識別する。SIPサーバ60はまた、特定したエッジルータ31及びエッジルータ32間の通信ネットワーク(モニタ用)50を構成するネットワーク要素(小ネットワーク51,53,55、及びルータ52,54)を識別する。SIPサーバ60は、これらネットワーク要素の識別や、ルーティング変更のために、IGP(その中のOSPF)やEGPなどのルーティングプロトコルを使用する。
SIPサーバ60は、特定したエッジルータ31,32、及び他のルータへ、端末10及び端末20間の音声信号のルーティングを、通信ネットワーク(通常用)40から通信ネットワーク(モニタ用)50へ変更するように指示する(ステップA3)。
指示を受けたエッジルータ31,32、及び他のルータは、端末10及び端末20間の音声信号のルーティングを、通信ネットワーク(通常用)40から通信ネットワーク(モニタ用)50へ変更する(ステップA4)。
モニタ装置70は、通信ネットワーク(モニタ用)50(その中の小ネットワーク53)を通る、端末10を送信元あるいは宛先とする音声信号のパケットを復元して再生を行う(ステップA5)。
次に、モニタリングを終了する際の動作について説明する。
モニタリングを終了する際には、モニタ装置70にモニタリングを終了する端末10の情報を入力して、SIPサーバ60にモニタリング終了の指示を送る(ステップB1)。
モニタリング終了の指示を受けたSIPサーバ60は、エッジルータ31,32、及び他のルータへ、ステップA3の処理でのルーティング変更を元に戻すように指示する(ステップB2)。
本実施例2によれば、SIPサーバ60が、互いに通信中の2つの端末各々のネットワーク上の識別情報(端末特定情報)を互いに対応付けてロケーションサーバ65に記録しておく。さらに、SIPサーバ60は、モニタ装置70により2つの端末のうちいずれか一方の端末10がモニタ対象として指定されると、記録していた端末10の識別情報に基づいて他方の端末20を特定するとともに、2つの端末に対応する2つのエッジルータを特定し、これら2つのエッジルータ間で構成されている伝送経路を、モニタ装置70がモニタする特定のポイントを含んで構成するように変更する。したがって、SIPサーバが加入者データを持つIP電話端末と、加入者データ未登録のIP電話端末や、携帯電話端末やPSTN網を利用する固定電話端末などのように加入者データを持たない音声通信端末との通信時にもモニタリングすることができる。
実施例2の場合は、一方の端末(端末20)が、SIPサーバが加入者データを持たない端末であったため、端末特定情報の入力対象となった端末は、もう一方の端末(端末10)のみであった。この技術を、実施例1のように両方の端末(端末10及び20)が、SIPサーバが加入者データを持つIP電話端末で構成されたシステムに適用することができる。すなわち、特定の端末が、不特定の相手と通信している場合の通信信号をモニタリングすることができる。
モニタリングを開始する際には、モニタ装置70にモニタ対象とした端末、例えば端末10の情報(端末特定情報)を入力して、SIPサーバ60にモニタリング開始の指示を送る(ステップA1)。端末特定情報としては、SIP URL/IPアドレス/ユーザー名(登録者名)が用いられる。
SIPサーバ60では、モニタ装置70からの指示を受けて、SIPサーバが持つ登録者データより端末10のIPアドレス情報等の情報と、SIPプロトコルによるセッション開始時に登録されてくる相手端末、例えば端末20の情報とを分析する。SIPサーバ60は、分析結果に基づいて、各端末10,20に対応するエッジルータ(エッジルータ31及びエッジルータ32)の特定を行う(ステップA2)。
エッジルータを特定した以降の処理は、上述した実施例1あるいは実施例2の処理と同様なので、説明は省略する。
端末10の相手端末が、端末20以外の端末であった場合でも、対応するエッジルータが正しく特定される。したがって、エッジルータ間の、通信ネットワーク(通常用)及び通信ネットワーク(モニタ用)のルーティング変更も正しく処理される。
以上のように、本実施例3によれば、特定の端末が、不特定の相手端末と通信している場合の通信信号をモニタリングすることができる。
実施例1〜3場合は、発信側端末と着信側端末とが1対1であったが、本実施例4では1対多となっている。
例えば、端末10が、端末20と通信中に、さらに第3の端末(図示せず)を交えた会議を開催したいとする。この場合、端末10は、SIPプロトコルのセッション参加要求(INVITE)のヘッダに、「X−Conference:adhoc」を付与して他の端末に送信する。以下、詳細説明は省略するが、SIPプロトコルの手順に則り、端末10を介して、端末10、端末20、及び第3の端末の3者による会議が可能となる。
この会議における通信をモニタする場合、例えば、端末10の情報(端末特定情報)をモニタ装置70に入力して、SIPサーバ60にモニタリング開始の指示を送る。
SIPサーバ60は、セッション開始時の登録データより、端末10と通信中の端末20及び第3の端末を特定し、対応する第1のエッジルータ31と、第2のエッジルータ32及び第3のエッジルータ(図示せず)とを特定する。
SIPサーバ60はまた、エッジルータ31及びエッジルータ32間の第1の通信ネットワーク(通常用)40を第1の通信ネットワーク(モニタ用)50にルーティング変更する。SIPサーバ60はさらに、エッジルータ31及び第3のエッジルータ間の図示していない第2の通信ネットワーク(通常用)を図示していない第2の通信ネットワーク(モニタ用)にルーティング変更する。
第1及び第2の通信ネットワーク(モニタ用)の共通部分(小ネットワーク53)に、モニタ装置70が接続されている。したがって、モニタ装置70は、通信ネットワーク(モニタ用)を通る、端末10を送信元あるいは宛先とする音声信号のパケットを復元して再生を行う。
以上のように、本実施例4によれば、複数の端末間で会議通信している場合の通信信号をモニタリングすることができる。
次に、本発明のさらに他の実施例について説明する。
本実施例5では、モニタリングする通信信号を音声信号以外の信号にも拡大している。拡大される通信信号は、テレビ電話の動画情報やファクシミリの画像情報等の映像信号や、その他データ信号である。SIPプロトコルによりセッションが張られた間を経由する通信信号であれば、実施例1〜4と同じ仕組みで、エッジルータ間のルーティングを変更することにより、モニタ装置70でモニタリングすることができる。
端末10及び端末20は、テレビ電話機能を備えたIP電話端末とする。モニタ装置70は、図4に示す映像出力部77を有している。
エッジルータ31及び32間のルーティングを、通信ネットワーク(通常用)40から通信ネットワーク(モニタ用)50に変更することにより、モニタ装置70で端末10及び20間で送受信される動画情報を含む通信信号をモニタリングすることができる。
以上のように、本実施例5によれば、音声信号以外の映像信号などの通信信号をモニタリングすることができる。
次に、本発明のさらに他の実施例について説明する。
本実施例6では、モニタ装置70に、復元した通信信号の記録及び記録再生機能を備えている。すなわち、モニタ装置70は、図4に示す記録部79を有している。
記録部79は、音声信号、映像信号、データ信号のうち、少なくとも1つの信号を記録し、記録した信号を再生する機能を有している。記録部79はまた、記録する信号の種類に応じて、適切な種類の取り外し可能な記憶媒体80に記録することができる。
以上のように、本実施例6によれば、通信信号を記録しておき、その後、任意の時点で自由に再生することが可能なので、リアルタイムでモニタリングする必要がない。また、複数の通信信号を同時にモニタリングして、その後、1つずつ自由に再生することができる。また、取り外し可能な記憶媒体に記録することにより、他の場所に置かれた再生装置により、再生することができる。
本発明の一実施の形態を示すシステム構成図である。 SIPサーバによる、ネットワークのルーティング変更を説明するための図である。 SIPサーバの構成例を示す図である。 本発明のモニタ装置の構成例を示す図である。 本発明のモニタリング時の動作シーケンスを示す図である。 SIPサーバへの位置情報の登録要求を行うときのシーケンスを示す図である。 SIPサーバによる端末間の接続のシーケンスを示す図である。 SIPプロトコルにおける接続要求及び最終応答メッセージの構成例を説明するための図である。
符号の説明
10,20 端末
31,32 エッジルータ
40 通信ネットワーク(通常用)
42,44,52,54 ルータ
50 通信ネットワーク(モニタ用)
60 SIPサーバ
70 モニタ装置

Claims (14)

  1. 複数の端末と複数のルータとを収容するネットワークにおける通信中の端末の通信信号のモニタを行うモニタリングシステムにおいて、
    前記複数の端末からモニタ対象の端末を指定し、前記ネットワーク内の特定のポイントを通過する通信信号のモニタを行うモニタ装置と、
    前記モニタ対象として指定された端末の通信信号の前記ネットワーク内の伝送経路を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更し、前記変更後の伝送経路上のルータに対して、前記変更後の伝送経路への変更を指示する伝送経路制御手段と
    を有することを特徴とするモニタリングシステム。
  2. 前記ネットワークの端部に設けられ、互いに通信を行う複数の端末をそれぞれ収容する複数のエッジルータを備え、
    前記伝送経路制御手段が、互いに通信中の2つの端末各々のネットワーク上の識別情報を互いに対応付けて記録しておき、前記モニタ装置を介して前記2つの端末がモニタ対象として指定されると、記録していた前記端末の識別情報に基づいて前記2つの端末に対応する2つのエッジルータを特定し、前記2つのエッジルータ間で構成されている伝送経路を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更することを特徴とする請求項1記載のモニタリングシステム。
  3. 前記ネットワークの端部に設けられ、互いに通信を行う複数の端末をそれぞれ収容する複数のエッジルータを備え、
    前記伝送経路制御手段が、互いに通信中の2つの端末各々のネットワーク上の識別情報を互いに対応付けて記録しておき、前記モニタ装置を介して前記2つの端末のうちいずれか一方の端末がモニタ対象として指定されると、記録していた前記端末の識別情報に基づいて他方の端末を特定するとともに、前記2つの端末に対応する2つのエッジルータを特定し、前記2つのエッジルータ間で構成されている伝送経路を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更することを特徴とする請求項1記載のモニタリングシステム。
  4. 前記ネットワークの端部に設けられ、互いに通信を行う複数の端末をそれぞれ収容する複数のエッジルータを備え、
    前記伝送経路制御手段が、1つの端末を共通に介して互いに通信中の複数の端末各々のネットワーク上の識別情報を互いに対応付けて記録しておき、前記モニタ装置を介して前記共通な端末を含む複数の端末のうちいずれか1つの端末がモニタ対象として指定されると、記録していた前記端末の識別情報に基づいて残りの端末を特定するとともに、前記共通な端末を含む複数の端末に対応する共通なエッジルータを含む複数のエッジルータを特定し、前記共通なエッジルータ及び共通なエッジルータ以外の各エッジルータ間で構成されている複数の伝送経路各々を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更することを特徴とする請求項1記載のモニタリングシステム。
  5. 前記伝送経路制御手段が、前記モニタ装置を介してモニタ対象として指定された端末が通信中でない場合、当該端末が通信中になるかどうか定期的に監視し、当該端末が通信中になると、伝送経路の変更を行うことを特徴とする請求項2、3、または4記載のモニタリングシステム。
  6. 複数の端末と複数のルータとを収容するネットワークにおける通信中の端末の通信信号のモニタを行うモニタリング方法において、
    前記複数の端末からモニタ対象の端末を指定し、前記ネットワーク内の特定のポイントを通過する通信信号のモニタを行うステップと、
    前記モニタ対象として指定された端末の通信信号の前記ネットワーク内の伝送経路を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更し、前記変更後の伝送経路上のルータに対して、前記変更後の伝送経路への変更を指示するステップと、
    含むことを特徴とするモニタリング方法。
  7. 前記ネットワークの端部に設けられた2つのエッジルータにそれぞれ収容されて互いに通信中の2つの端末各々のネットワーク上の識別情報を互いに対応付けて記録するステップと
    前記モニタ装置を介して前記2つの端末がモニタ対象として指定されると、記録していた前記端末の識別情報に基づいて前記2つの端末に対応する2つのエッジルータを特定し、前記2つのエッジルータ間で構成されている伝送経路を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項6記載のモニタリング方法。
  8. 前記ネットワークの端部に設けられた2つのエッジルータにそれぞれ収容されて互いに通信中の2つの端末各々のネットワーク上の識別情報を互いに対応付けて記録するステップと
    前記モニタ装置を介して前記2つの端末のうちいずれか一方の端末がモニタ対象として指定されると、記録していた前記端末の識別情報に基づいて他方の端末を特定するとともに、前記2つの端末に対応する2つのエッジルータを特定し、前記2つのエッジルータ間で構成されている伝送経路を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項6記載のモニタリング方法。
  9. 前記ネットワークの端部に設けられた複数のエッジルータにそれぞれ収容されて1つの端末を共通に介して互いに通信中の複数の端末各々のネットワーク上の識別情報を互いに対応付けて記録するステップと
    前記モニタ装置を介して前記共通な端末を含む複数の端末のうちいずれか1つの端末がモニタ対象として指定されると、記録していた前記端末の識別情報に基づいて残りの端末を特定するとともに、前記共通な端末を含む複数の端末に対応する共通なエッジルータを含む複数のエッジルータを特定し、前記共通なエッジルータ及び共通なエッジルータ以外の各エッジルータ間で構成されている複数の伝送経路各々を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更するステップと
    を含むことを特徴とする請求項6記載のモニタリング方法。
  10. 前記モニタ装置を介してモニタ対象として指定された端末が通信中でない場合、当該端末が通信中になるかどうか定期的に監視し、当該端末が通信中になると、伝送経路の変更を行うステップを含むことを特徴とする請求項7、8、または9記載のモニタリング方法。
  11. ネットワーク内の複数の端末からモニタ対象として指定された端末の通信信号の前記ネットワーク内の伝送経路を、前記ネットワーク内で通信信号のモニタが行われる特定のポイントを含んで構成するように変更し、前記変更後の伝送経路上のルータに対して、前記変更後の伝送経路への変更を指示するSIPサーバ。
  12. IPプロトコルにより複数の端末間の通信開始、通信終了を制御し、互いに通信中の複数の端末各々のネットワーク上の識別情報を互いに対応付けて記録しておき、前記モニタ装置を介して前記複数の端末のうち少なくともいずれか1つの端末がモニタ対象として指定されると、記録していた前記端末の識別情報に基づいて、指定されていない端末がある場合は当該端末を特定するとともに、指定された端末及び自身が特定した端末がある場合は当該端末にそれぞれ対応する前記ネットワークの端部に設けられた複数のエッジルータを特定し、前記複数のエッジルータ間で構成されている伝送経路各々を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更することを特徴とする請求項11記載のSIPサーバ。
  13. 複数の端末と複数のルータとを収容するネットワークにおける通信中の端末の通信信号のモニタを行うモニタ装置であって、
    前記複数の端末からモニタ対象の端末を指定し、前記ネットワーク内の特定のポイントを通過する通信信号のモニタを行い、
    前記モニタ対象として指定された端末の通信信号の前記ネットワーク内の伝送経路を、前記特定のポイントを含んで構成するように変更し、前記変更後の伝送経路上のルータに対して、前記変更後の伝送経路への変更を指示する伝送経路手段に対して、前記モニタ対象として指定された端末の情報を通知することを特徴とするモニタ装置。
  14. 映像信号を含む端末間の通信信号のモニタを行うことを特徴とする請求項13記載のモニタ装置。
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