JP3980562B2 - Sip通信制御装置 - Google Patents

Sip通信制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3980562B2
JP3980562B2 JP2004004317A JP2004004317A JP3980562B2 JP 3980562 B2 JP3980562 B2 JP 3980562B2 JP 2004004317 A JP2004004317 A JP 2004004317A JP 2004004317 A JP2004004317 A JP 2004004317A JP 3980562 B2 JP3980562 B2 JP 3980562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sip
terminal
network
sip message
sdp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004004317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005198181A (ja
Inventor
純一郎 黒木
和仁 林
高穂 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2004004317A priority Critical patent/JP3980562B2/ja
Publication of JP2005198181A publication Critical patent/JP2005198181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3980562B2 publication Critical patent/JP3980562B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、SIP通信制御装置に関し、特に、同じネットワークに属する端末間でSIPメッセージの送受信を行うときに、アドレス体系が異なるネットワークに属するSIPサーバを経由するような場合に適用して有効な技術に関するものである。
従来、IPネットワーク上で電話の呼設定や、インターネットを介した音声や映像等のメディアの伝達を行うマルチメディアサービスを実現するプロトコルとしてSIPがある(たとえば、非特許文献1,非特許文献2を参照)。
前記SIPは、複数の端末間で音声や映像等のメディアの伝達(送受信)を行うときの伝達の開始や終了といったシグナリングに用いられる。そして、前記メディアは、リアルタイムに音声や動画を送受信するためのプロトコルであるRTP(Real-time Transport Protocol)で伝達される(たとえば、非特許文献3を参照)。
また、前記SIPのメッセージには、一般に、SDP(Session Description Protocol)によるセッション記述が含まれている(たとえば、非特許文献4を参照)。前記セッション記述には、セッション作成者、すなわちメディアを受信する端末のIPアドレスや、メディアを受信する場所を示すPort番号が含まれている。そのため、たとえば、社内LANやVPNのようにアドレス体系がプライベートIPアドレスのネットワーク内の端末が、アドレス体系がグローバルIPアドレスのSIPサーバを経由して前記SIPのメッセージを送受信するときには、NAT装置によるネットワークレイヤのアドレス変換に加えて、前記SIPのメッセージにSDPで記述されたIPアドレスやPort番号の変換を行う必要がある。
前記SIPのメッセージにSDPで記述されたIPアドレスやPort番号を変換する方法としては、たとえば、ALG(Application Level Gateway)機能を備えたSIP通信制御装置をNAT装置と連携させて変換する方法が提案されている(たとえば、非特許文献5を参照)。
M.Handley, H.Schulzrinne, E.Schooler, J.Rosenberg、"SIP:Session Initiation Protocol"、[online]、March 1999、[平成15年12月24日検索]、インターネット<URL : http://www.ietf.org/rfc/rfc2543.txt> J.Rosenberg, H.Schulzrinne, G.Camarillo, A.Johnston, J.Peterson, R.Sparks, M.Handley, E.Schooler、"SIP:Session Initiation Protocol"、[online]、June 2002、[平成15年12月24日検索]、インターネット<URL : http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt> H.Schulzrinne, GMD Fokus, S.Casner, R.Frederick, V.Jacobson、"RTP:A Transport Protocol for Real-Time Applications"、[online]、January 1996、[平成15年12月24日検索]、インターネット<URL : http://www.ietf.org/rfc/rfc1889.txt> M. Handley, V. Jacobson、"SDP:Session Description Protocol"、[online]、April 1998、[平成15年12月24日検索]、インターネット<URL : http://www.ietf.org/rfc/rfc2327.txt> P. Srisuresh, J. Kuthan, J. Rosenberg, A. Molitor, A. Rayhan、"Middlebox communication architecture and framework"、[online]、August 2002、[平成15年12月24日検索]、インターネット<URL : http://www.ietf.org/rfc/rfc3303.txt>
しかしながら、前記従来の前記SIP通信制御装置では、前記ALG機能を利用して前記SIPのメッセージにSDPで記述されたIPアドレスやPort番号を変換するときに、前記SIPのメッセージのヘッダ部分とともに、全て一律の変換規則に従い変換している。そのため、前記SIPサーバ及びNAT装置を経由して端末が受信するSIPのメッセージでは、SDPで記述されている前記メディアの伝達を行うためのIPアドレスやPort番号が、前記SIPサーバが属するネットワークのアドレス体系に従った値になっている。その結果、前記RTPでメディアの伝達を行うときにも、前記SIPのメッセージと同じ経路で伝達される。
つまり、従来の方法では、前記メディアの伝達を行う端末同士、すなわち前記SIPのメッセージを発信した端末と受信した端末が同一のネットワークに属する場合でも、無条件で前記SIPサーバが属する他のアドレス体系のネットワークを経由して前記メディアの伝達を行うことになる。そのため、たとえば、伝送距離の増加や前記SIPサーバが属するネットワーク上のトラフィックの増加によるメディアの伝送遅延が起こりやすいという問題がある。
また、前記NAT装置は、同一のネットワーク内の端末間で送受信するメディアに対してもアドレス変換、すなわちカプセル化,デカプセル化をしなければならないので、前記NAT装置での処理の負荷が増大するという問題もある。
本発明の目的は、複数の端末間でアドレス体系が異なるネットワークに属するSIPサーバを経由してSIPのメッセージの送受信を行い、メディアの伝達を行うときに、前記メディアの伝送遅延を防ぐことが可能な技術を提供することにある。
本発明の目的は、複数の端末間でアドレス体系が異なるネットワークに属するSIPサーバを経由してSIPのメッセージの送受信を行い、メディアの伝達を行うときに、NAT装置にかかる負荷を軽減することが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
本発明は、2つ以上の端末及び2つ以上のNAT(Network Address Translation)装置が属する第1ネットワークの前記端末が、前記第1ネットワークのアドレス体系と異なるアドレス体系の第2ネットワークに属するSIP(Session Initiation Protocol)サーバを経由して前記第1ネットワークあるいは他のネットワークに属する端末との間でSIPメッセージの送受信を行うときに、前記NAT装置と連携して前記SIPメッセージに含まれるSDP(Session Description Protocol)のアドレス及びPort番号の変換を制御するALG(Application Level Gateway)機能を有するアドレス等変換手段を備えるSIP通信制御装置であって、前記第1ネットワークの端末から前記NAT装置を介して前記SIPサーバにSIPメッセージを送信するときに、前記NAT装置から転送されたSIPメッセージを解析し、前記端末が属するネットワークの情報を管理する経路情報管理手段、及び前記SIPメッセージに含まれるSDPの変換前の情報を管理するSDP情報管理手段を備え、前記アドレス等変換手段は、前記SIPサーバを経由して送信されたSIPメッセージを前記NAT装置を介して前記第1ネットワークの端末に送信するときに、前記経路情報管理手段により前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークを特定する手段と、前記SIPメッセージを受信する端末が属するネットワークを特定し、前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークと比較する手段と、前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークと受信する端末が属するネットワークが同一の場合に、前記SIPメッセージに含まれる前記SDPの情報を、前記SDP情報管理手段で管理する変換前の情報に再変換する手段とを備えることを最も主要な特徴とする。
本発明のSIP通信制御装置は、端末から発信されたSIPメッセージをSIPサーバに送信するために前記NAT装置でIPアドレスの変換(カプセル化)をするときに、前記NAT装置と連携して、前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワーク情報及びSDP情報を取得し、管理する。一方、前記SIPサーバをから送信されたSIPメッセージのIPアドレスをNAT装置で変換するときに、前記SIPメッセージを解析し、管理しているネットワーク情報を参照して、前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークを特定する。そして、前記SIPメッセージを発信した端末と受信する端末が同一のネットワークに属している場合は、前記SIPメッセージのSDP情報を、管理している元のSDP情報に逆変換して受信する端末に転送する。このようにすると、前記端末が前記アドレス体系の異なるネットワークに属するSIPサーバを経由して送信された前記SIPメッセージを受信したときに、前記SIPメッセージを送信した端末が同一のネットワークに属していれば、受信したSIPメッセージのSDPで記述されたIPアドレス及びPort番号は、前記各端末が属するネットワークのアドレス体系で記述されている。そのため、音声や映像等のメディアを伝達するときに、前記SIPサーバが属するネットワークを経由することなく前記ネットワーク内でルーティングさせることができる。その結果、伝送距離の増加やSIPサーバが属するネットワーク上のトラフィックの増加によるメディアの伝送遅延を防ぐことができる。また、前記各端末が属するネットワーク内でルーティングさせることができるので、メディアを伝達するときに前記NAT装置でIPアドレスを変換する必要がない。そのため、前記NAT装置にかかる負荷を低減することができる。
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
本発明のSIP通信制御装置は、端末から発信されたSIPメッセージのIPアドレスをNAT装置で変換(カプセル化)するときに、前記NAT装置と連携して、前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークの情報及び変換前のSDPの情報を取得し、管理する。また、アドレス体系が異なるネットワークから送信されたSIPメッセージのアドレスをNAT装置で変換(デカプセル化)するときに、前記NAT装置と連携して、前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークを特定する。そして、前記SIPメッセージを発信した端末と受信する端末が同一のネットワークに属している場合は、前記SIPメッセージに含まれるSDPで記述された部分を、変換前のSDP情報に逆変換することで、前記SIPメッセージを発信した端末と受信する端末が同一のネットワークに属している場合のメディアの伝達の遅延や、NAT装置の負荷を低減する。
図1は、本発明による一実施例のSIP通信制御装置を用いた通信ネットワークシステムの概略構成を示す模式図である。
図1において、11は第1VPN、11aは第1端末、11bは第2端末、12は第2VPN、12aは第3端末、2aは第1NAT装置、2bは第2NAT装置、2cは第3NAT装置、3はGlobalネットワーク、3aはSIPサーバ、4はSIP通信制御装置、5はゲートウェイ装置(GW装置)、6は電話網、6aは電話交換機、6bは電話機である。
本発明に係る前記SIP通信制御装置および前記NAT装置が用いられるネットワークシステムは、たとえば、図1に示すように、端末11a,11b,12a及びNAT装置2a,2b,2cを備えるVPN(Virtual Private Network)等のプライベートネットワーク11,12と、SIPサーバ3aを備える管理IP網等のGlobalネットワーク3とからなり、前記VPN11,12の各端末11a,11b,12aは前記NAT装置2a,2b,2cのいずれかを介して前記SIPサーバ3aと接続されている。そして、前記VPN11,12のうち、少なくとも1つのVPN11は、図1に示したように、2台以上のNAT装置2a,2bを備えている。また、全てのNAT装置2a,2b,2cは、前記SIP通信制御端末4に接続されている。またこのとき、前記SIPサーバ3aは、たとえば、図1に示したように、GW装置5を介して、既存の電話網6に配置された電話交換機6a,電話機6bへと接続されていてもよい。
このように、前記SIPサーバ3aが、前記各端末11a,11b,12aが属するVPN11,12のアドレス体系と異なるアドレス体系のネットワークに配置されている場合、全ての端末間におけるメディアの通信を行う際のSIPシグナリングは、前記SIPサーバ3aの属するGlobalネットワーク3を介して行われる。ここで、第1VPN11の端末11a,11bと第2VPN12の端末12aの間で、前記Globalネットワーク3を跨いで行う通信については、前記NAT装置及び前記SIP通信制御装置でIPアドレス,Port番号,SIPメッセージ内のIPアドレス,Port番号を変換するが、従来の方式ではSIPメッセージ中のSDPについてもSIPヘッダと同様にアドレス変換される。その結果として、RTPによるメディアの送受信を行う場合も、前記SIPシグナリングと同様に、常にGlobalネットワーク3aを介して行われることになる。しかし、図1に示したような、第1端末11aと第2端末11bのように同一のVPNに属する端末間でメディアの送受信を行うときには、Globalネットワーク3aを介する必要は無い。さらに、メディアの通信経路を設定するときに、第1VPN11に属する第1NAT装置2a及び第2NAT装置2bを介して、前記第1VPN11の外を通る経路を設定することで、メディアの伝送遅延や、第1NAT装置2a及び第2NAT装置2bの負荷の増加が懸念される。
そこで、本発明の通信ネットワークシステムでは、前記SIP通信制御装置4を用いて、たとえば、第1VPN11の端末が第2VPN12の端末、あるいは前記電話機6bのようにネットワーク外の端末と通信する場合、前記メディア(RTP)はGlobalネットワーク3を介して伝達し、第1VPN11の第1端末11aと第2端末11bのように同一のネットワーク内にある端末間の通信する場合、前記メディア(RTP)はGlobalネットワーク3を介することなく、前記第1VPN11内において設定された経路で送受信を行えるようにする。以下、図1に示した第1VPN11内の第1端末11aと第2端末11bの間でSIPメッセージの送受信、及びメディアの送受信を行う方法について説明する。
図2は、本実施例のSIP通信制御装置の概略構成及びSIPメッセージの送信手順を説明するための模式図である。また、図3は、前記SIP通信制御装置が保持するNAT情報管理テーブルの一例を示す図である。また、図2において、401はアドレス等変換手段、402はNAT情報管理手段、403は経路情報管理手段、404はSDP情報管理手段である。
本実施例のSIP通信制御装置4は、たとえば、図2に示すように、SIPメッセージのSDPのIPアドレス及びPort番号等を変換するALG機能を有するアドレス等変換手段401と、前記SIP通信制御装置4と接続されたNAT装置が属するネットワーク(VPN)の情報を管理するNAT情報管理手段402と、SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークの情報を管理する経路情報管理手段403と、前記端末が発信した最初のSIPメッセージのSDP情報を管理するSDP情報管理手段404とを備える。また、前記NAT情報管理手段402は、信号(SIPメッセージ)がどのVPNに配置されたNAT装置を経由するかという経路の情報を把握するためのNAT情報管理テーブルを持ち、たとえば、図3に示すように、各NAT装置のID情報と属するネットワーク(VPN)の対応付けがあらかじめ設定されている。
そして、たとえば、図2に示すように、第1端末11aから第2端末11bに対するINVITE(1)を発呼すると、前記INVITE(1)を受信した第1NAT装置2aは、前記INVITE(1)を前記SIP通信制御装置4に転送する。このとき、前記SIP通信制御装置4では、前記アドレス等変換手段401において、前記INVITE(1)のSIPヘッダ及びSDPのIPアドレス及びPort番号を変換したINVITE(2)を生成し、前記第1NAT装置2aに返却するが、その前に、まず、受信したINVITE(1)が第1NAT装置2aから転送された信号であることを識別し、事前に設定しておいたNAT情報管理テーブルを参照して、前記INVITE(1)がどのVPNの端末から送信されたかを把握し、その情報を経路情報管理手段403に保持する。今の場合、前記INVITE(1)は前記第1NAT装置2aから転送されたので、前記経路情報管理手段403は、前記INVITE(1)が前記第1VPN11の端末から送信されたという情報を保持する。また、前記SIP通信制御装置4では、それと同時に、後にVPN内通信であると判定された場合にSDPを逆変換できるように、前記SDP情報管理手段404でアドレス変換前のSDP情報、すなわち前記INVITE(1)のSDP情報を保持する。また、経由するSIPサーバでCall-IDが変更される場合を考慮して、前記INVITE(1)のCall-IDを独自SIPヘッダとして付与する。これらの処理が完了すると、前記アドレス等変換手段401は、通常のSIPメッセージ内のアドレス変換処理を施したINVITE(2)を生成し、前記第1NAT装置2aに返却する。
その後、前記INVITE(2)は、たとえば、前記第1NAT装置2aでカプセル化した後、前記SIPサーバ3aを経由して着信先の第2端末11bと接続された第2NAT装置2bへと転送される。前記INVITE(2)を受信した第2NAT装置2bは、前記INVITE(2)を前記SIP通信制御装置4に転送する。このとき、前記INVITE(2)がカプセル化されているならば、前記第2NAT装置2bでデカプセル化してから転送する。そして、前記SIP通信制御装置4は、前記INVITE(2)の独自SIPヘッダからCall-IDを取得し、前記経路情報管理手段403で保持している経路に関する情報を参照して、前記INVITE(2)が第1VPN11の端末から送信されたことを把握する。また、それと同時に、前記INVITE(2)が前記第2NAT装置2bから転送されたことより、INVITE(2)を発信した端末(第1端末11a)と受信する端末(第2端末11b)がともに第1VPN11に属しており、同一VPN内での通信であると判断する。そして、同一VPN内で通信であると判断すると、前記アドレス等変換手段401は、前記SDP情報管理手段403を検索して、前記INVITE(2)の元のSDP情報、すなわちINVITE(1)のSDPを取得し、前記INVITE(2)のSDP情報を前記INVITE(1)のSDP情報に逆変換したINVITE(3)を生成し、前記第2NAT装置2bに返却する。
前記INVITE(3)を受信した第2NAT装置2bは、それを前記第2端末11bに送信する。つまり、前記第2端末11bは、アドレス変換されていないSDP情報が記述されたINVITE(3)を受信するので、メディア(RTP)を第1端末11aに送信するときには、Globalネットワーク経由でなく、同一VPN内経由で送信することになる。また、前記INVITE(3)を受信した後、前記第2端末11bから、たとえば、180 Ringing や 200 OK 等の応答メッセージを第1端末11aに送信するときも、前記SIP通信制御装置4において、前記INVITEを送信するときと同様の処理を行うことで、前記第1端末11aは、アドレス変換されていないSDP情報が記述された応答メッセージを受信することができる。この結果、第1端末11aと第2端末11bの間でメディアを伝送する経路を、同一VPN内経由でルーティングさせることが可能となる。
次に、同一VPN内での通信の一例として、図2に示した第1端末11aと第2端末11bで通信を行う場合のSIP通信制御装置の詳細な処理について説明する。
図4乃至図16は、同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、図4は通信のシーケンスを示す図、図5は第1端末が発信した最初のINVITE(1)の一例を示す図、図6はアドレス等変換手段で行う処理手順の一例を示すフロー図、図7(a)は経路情報管理テーブルの一例を示す図、図7(b)はSDP情報管理テーブルの一例を示す図、図7(c)はINVITE(2)の一例を示す図、図8は第2NAT装置で受信したINVITE(2)の一例を示す図、図8(b)はINVITE(3)の一例を示す図、図9は第2端末から第1端末に応答メッセージを送信したときのメッセージの経路を示す図、図10は第2端末が発信した最初の応答メッセージの一例を示す図、図11(a)は経路情報管理テーブルの一例を示す図、図11(b)はSDP情報管理テーブルの一例を示す図、図11(c)は200 OK(2)の一例を示す図、図12(a)は第1NAT装置で受信した200 OK(2)の一例を示す図、図12(b)は200 OK(3)の一例を示す図、図13(a)は不要となった経路情報を削除する例を示す図、図13(b)は不要となったSDP情報を削除する例を示す図、図14(a)はメディアの送受信を開始したときの経路情報管理テーブルの一例を示す図、図14(b)はメディアの送受信が開始されたときのSDP情報管理テーブルの一例を示す図、図15はメディアの送受信を行っているときのネットワークの状態を示す図、図16(a)は不要となった経路情報を削除する例を示す図、図16(b)は不要となったSDP情報を削除する例を示す図である。
本実施例のSIP通信制御装置を備える通信ネットワークシステムにおいて、同一の第1VPN11に属する第1端末11aと第2端末11bの間でのメディアの送受信は、おおまかに見ると、図4に示すようなシーケンスに沿って行われる。
また、以下の説明では、前記第1VPN11のアドレス体系における前記第1端末11aのIPアドレス及びPort番号はそれぞれ192.168.0.1,10000であり、第2端末11bのIPアドレス及びPort番号はそれぞれ192.168.0.2,20000であるとする。また、前記第1NAT装置2aには、前記第1端末11aのIPアドレス及びPort番号を192.168.0.1,10000から前記Globalネットワーク3のアドレス体系に合わせた130.0.0.1,15000に変換するような設定が施されているとする。同様に、前記第2NAT装置2bには、前記第2端末11bのIPアドレス及びPort番号を192.168.0.2,20000から130.0.0.2,25000に変換するような設定が施されているとする。また、前記第1NAT装置2a及び第2NAT装置2bと属するVPNを対応づける情報は、すでに前記NAT情報管理手段402に登録されているとする。
まず、図4に示したように、前記第1端末11aから第2端末11bに対して発呼されたINVITE(1)は、第1NAT装置2aで受信される。このとき、前記INVITE(1)のSIPヘッダ及びSDPに記述されたIPアドレス及びPort番号は、図5に示すように、前記第1VPN11のアドレス体系に沿って記述されている。そのため、前記第1NAT装置2aは、受信したINVITE(1)を前記SIP通信制御装置4に転送し、前記SIPヘッダ及びSDPに記述されたIPアドレス及びPort番号を前記Globalネットワーク3のアドレス体系に沿った記述に変換させる(STEP1)。
前記INVITE(1)を受け取った前記SIP通信制御装置4のアドレス等変換手段401では、まず、図6に示すように、NAT装置から転送されたSIPメッセージを解析し、独自SIPヘッダが記述されているか判定する(ステップ401a,401b)。いま、転送されたSIPメッセージは、図5に示したようなINVITE(1)であり、独自SIPヘッダは無い。前記独自SIPヘッダが無い場合は、図6に示すように、転送されたSIPメッセージからそのメッセージを発信した端末が属するVPNを特定し、経路情報を前記経路情報管理手段403に設定するとともに、前記SIPメッセージのSDP情報を前記SDP情報管理手段404に設定する(ステップ401c)。このとき、前記ステップ401cでは、まず、たとえば、図3に示したようなNAT情報管理テーブルを参照して、前記INVITE(1)を転送した第1NAT装置2aが第1VPN11に属し、前記INVITE(1)が前記第1VPN11に属する第1端末11aから発信されたSIPメッセージであると識別する。そして、たとえば、図7(a)に示すような、前記経路情報管理手段403が持つ経路情報管理テーブルに、前記INVITE(1)のCall-ID,メソッド種別,NAT装置,属するVPNの情報を登録する。また、前記経路情報管理テーブルへの登録が済んだら、前記INVITE(1)のSDP情報を収集し、たとえば、図7(b)に示すような、前記SDP情報管理手段404が持つSDP情報管理テーブルに、前記INVITE(1)のCall-ID,SDP情報を登録する。
前記経路情報及びSDP情報の登録が済んだら、次に、前記INVITE(1)から収集したCall-IDを独自SIPヘッダとして前記INVITE(1)に挿入するとともに、前記INVITE(1)のSIPヘッダ及びSDPのIPアドレス及びPort番号を変換したINVITE(2)を生成し、前記第1NAT装置2aに返却する(ステップ401d,401e)。このとき、生成されるINVITE(2)は、たとえば、図7(c)に示すように、P-N-KEY というCall-IDを記述した独自SIPヘッダが挿入されており、前記第1VPN11のアドレス体系で記述されていたIPアドレス及びPort番号が192.168.0.1,10000から130.0.0.1,15000に変換されている。
返却された前記INVITE(2)を受け取った前記第1NAT装置2aは、たとえば、前記INVITE(2)をカプセル化して前記SIPサーバ3aへと送信する。そして、送信された前記INVITE(2)は、前記SIPサーバ3aを経由して、前記第2NAT装置2bで受信される。前記第2NAT装置2bは、受信した前記INVITE(2)を前記SIP通信制御装置4に転送する(STEP2)。このとき、前記INVITE(2)がカプセル化されている場合は、前記第2NAT装置2bでデカプセル化してから前記SIP通信制御装置4に転送する。またこのとき、本実施例では、前記SIPサーバ3aがB2BUA(Back To Back User Agent)として動作し、前記第2NAT装置2bで受信したINVITE(2)は、たとえば、図8(a)に示すように、Call-IDが変更されているとする。
前記第2NAT装置2bから転送された前記INVITE(2)を受信した前記SIP通信制御装置4は、前記アドレス等変換手段401で、まず、図6に示したように、受信したINVITE(2)を解析し、独自SIPヘッダがあるか判定する(ステップ401a,401b)。いま、前記INVITE(2)には独自SIPヘッダがあるので、その場合は、前記独自SIPヘッダから、元のINVITE(1)のCall-IDを取得する(ステップ401f)。
前記元のINVITE(1)のCall-IDを取得したら、次に、前記経路情報管理手段403が持つ経路情報管理テーブルを参照し、前記Call-IDを取得と対応づけられたVPN情報から前記INVITE(1)を発信した第1端末11aが属するVPNが第1VPN11であると特定する(ステップ401g)。
前記INVITE(1)を発信した端末が属するVPNを特定したら、次に、前記NAT情報管理手段402が持つNAT情報管理テーブルを参照して、前記INVITE(2)を転送した第2NAT装置2b、すなわち前記INVITEを受信する第2端末11bが属するVPNを特定する(ステップ401h)。
前記INVITE(1)を発信した端末が属するVPN及びINVITE(2)を受信する端末が属するVPNを特定したら、次に、前記各VPN情報を比較し、同じVPNに属しているか判定する(ステップ401i,401j)。このとき、前記各端末が同じVPNに属しているのであれば、前記独自SIPヘッダから取得した元のCall-IDをキー情報として、前記SDP情報管理手段404が持つ前記SDP情報管理テーブルを検索し、元のINVITE(1)のSDP情報を収集する。そして、図8(b)に示すように、前記INVITE(2)のSDP情報を、収集したINVITE(1)のSDP情報に置き換えたINVITE(3)を生成し、第2NAT装置2bに返却する(ステップ401k,401e)。またこのとき、前記INVITE(3)では独自SIPヘッダは不要となるため、SIPメッセージから削除する。
また、前記各端末が同じVPNに属していない場合は、前記INVITE(2)のSDPは変更せず、前記独自SIPヘッダのみを削除したINVITE(3)を前記第2NAT装置2bに返却する(ステップ401l,401e)。このようにして、前記第2端末11bは、SDP情報のIPアドレス及びPort番号が第1VPN11のアドレス体系で記述されたINVITE(3)を受信することができる。
前記第2端末11bが前記INVITE(3)を受信した場合、通常は、たとえば、前記INVITE(3)を受信し、呼び出し中であることを第1端末11aに知らせる応答メッセージ(180 Ringing)を返信するが、ここでは、そのシーケンスを省略し、次に、前記第2端末11bのユーザが呼び出しに応じて電話にでたことを前記第1端末11aに知らせる応答メッセージ(200 OK)を返信するシーケンスを説明する。
前記第2端末11bから前記第1端末11aに対して発信された応答メッセージ(200 OK)は、図9に示すように、前記第1端末11aから前記第2端末11bにINVITEを送信したときと逆の経路で送信される。つまり、前記第2端末11bから発信された200 OK(1)は、まず、前記第2NAT装置2bで受信され、前記SIP通信制御装置4に転送される。このとき、前記200 OK(1)のSIPヘッダ及びSDPのIPアドレス及びPort番号は、たとえば、図10に示したように、前記第1VPN11のアドレス体系で記述されているので、前記INVITE(1)をINVITE(2)に変換するときと同様の手順で、前記経路情報管理テーブルへの登録及びSDP情報管理テーブルへの登録を行う。前記経路情報管理テーブルへの登録及びSDP情報管理テーブルへの登録を行うと、前記各テーブルは、図11(a)及び図11(b)に示すようになる。そして、前記各テーブルへの登録が済んだら、前記200 OK(1)のCall-IDを独自SIPヘッダとして挿入するとともに、SIPヘッダ及びSDPのIPアドレス及びPort番号を変換した200 OK(2)を生成し、前記第2NAT装置2bに返却する(STEP3)。このとき、生成される前記200 OK(2)は、たとえば、図11(c)に示すように、P-N-KEY というCall-IDを記述した独自SIPヘッダが挿入されており、第1VPNのアドレス体系で記述されていたIPアドレス及びPort番号が192.168.0.2,20000から130.0.0.2,25000に変換されている。
返却された前記200 OK(2)を受け取った前記第2NAT装置2bは、たとえば、前記200 OK(2)をカプセル化して前記SIPサーバ3aへと送信する。そして、送信された前記200 OK(2)は、前記SIPサーバ3aを経由して、前記第1NAT装置2aで受信される。前記第1NAT装置2aは、受信した前記200 OK(2)を前記SIP通信制御装置4に転送する(STEP4)。このとき、前記200 OK(2)がカプセル化されている場合は、前記第1NAT装置2aでデカプセル化してから前記SIP通信制御装置4に転送する。また、本実施例では、前記SIPサーバがB2BUA(Back To Back User Agent)として動作することを想定しているので、前記第1NAT装置2aで受信した200 OK(2)は、図12(a)に示すように、Call-IDが元の値、すなわち前記INVITE(1)のCall-IDの値に戻されている。
前記200 OK(2)を受け取った前記SIP通信制御装置4では、前記アドレス等変換手段401において、前記INVITE(2)をINVITE(3)に変換したときと同様の手順で、前記200 OK(2)を変換した200 OK(3)に生成し、前記第1NAT装置2aに返却する。いま考えている例では、前記第2端末11bと第1端末11aが同一の第1VPN11に属しているので、前記第1NAT装置2aに返却された200 OK(3)のSDPは、図12(b)に示すように、前記200 OK(1)のSDPに逆変換されている。
なお、本実施例のような基本的な通話においては、INVITEとそれに対する200 OKの通過経路は同一となるが、不在転送、応答後転送など、着信先端末までINVITEが送信され、そこで転送処理が起動した場合は、INVITEと同一の経路で200 OKが返却するとは限らない。そこで、VPN内通信であるか否かの判定を信号毎に行うことで、より多くのサービスシーケンスに対応することが可能となる。
以上のような手順で、前記第1端末11aが応答メッセージ(200 OK)を受信すると、今度は、図4に示したように、前記第1端末11aから第2端末11bに対してACKが送信される。前記ACKを送信するときも、基本的な処理手順は前記INVITEを送信するときと同様であり、前記第1端末11aから発信されたACK(1)を、前記第1NAT装置2a及び前記SIP通信制御装置4でACK(2)に変換するが、ここでは、リソースを有効活用するために、たとえば、図13(a)及び図13(b)に示すように、前記INVITEを送信するときに収集した経路情報及びSDP情報を前記各管理テーブルから削除する(STEP5)。
また、前記SIP通信制御装置4は、前記ACK(1)を受信した時点で、前記200 OK(1)から収集した経路情報も不要であるが、ACK(1)を受信した時点で削除すると、たとえば、前記第2端末11bから200 OKが再送された場合に、同一VPN内か否かの判定が行えない。そのため、同一VPN内での通信であった場合に適切な逆変換ができないという不具合が生じる。そこで、前記ACK(1)を受信した時点では、INVITEから収集した経路情報及びSDP情報のみを削除する。
前記SIP通信制御装置4から返却されたACK(2)を受け取った第1NAT装置2aは、前記ACK(2)を前記SIPサーバ3aに送信する。このとき、送信されたACK(2)は、前記SIPサーバ3aを経由して前記第2NAT装置2bで受信される。そして、前記第2NAT装置2bは、受信した前記ACK(2)を前記SIP通信制御装置4に転送する。前記SIP通信制御装置4では、前記ACK(2)をACK(3)に変換して前記第2NAT装置2bに返却する(STEP6)。このとき、前記SIP通信制御装置4の経路情報管理手段403及びSDP情報管理手段404が持つ各管理テーブルは変更されず、図14(a)及び図14(b)に示すように、前記第2端末11bから応答メッセージ(200 OK)を送信したときに取得した経路情報及びSDP情報が保持されている。
そして、前記SIP通信制御装置4から返却されたACK(3)を、前記第2NAT装置2bから前記第2端末11bに送信し、そのACK(3)を前記第2端末11bが受信すると、前記第1端末11aと前記第2端末11bの間で音声や映像等のメディアの送受信を行うことができるようになる。このとき、前記RTPによるメディアは、図15に示すように、前記第1VPN11内でルーティングされた通信経路により伝達することができるので、前記SIPサーバ3aを経由することによる伝送遅延や、前記各NAT装置2a,2bの負荷の増大を防ぐことができる。
こうして、図15に示したように、前記第1VPN11内でルーティングされた通信経路で行ったメディアの送受信(通話)を終了するときには、たとえば、図4に示したように、前記第1端末11aから通信終了を通知するメッセージ(BYE)を送信する。このとき、前記第1端末11aから発信されたBYE(1)は、前記第1NAT装置2a及び前記SIP通信制御装置4でBYE(2)に変換してSIPサーバ3aに送信し、前記SIPサーバ3a経由で前記BYE(2)を受信した前記第2NAT装置2bは、前記SIP通信制御装置4と連携して前記BYE(2)をBYE(3)に変換した後、前記第2端末11bに転送する。
前記BYE(3)を受信した前記第2端末11bは、それに対する応答メッセージ(200 OK)を前記第1端末11aに送信する。このとき、前記第2NAT装置2bが、前記第2端末11bが発信した200 OK(1)を前記SIP通信制御装置4に転送すると、前記SIP通信制御装置4のアドレス等変換手段401は、図16(a)及び図16(b)に示すように、前記経路情報管理手段403及び前記SDP情報管理手段404が持つ各管理テーブルに登録された、経路情報及びSDP情報を削除する。そしてその後、前記200 OK(1)を200 OK(2)に変換して前記第2NAT装置2bに返却する(STEP7)。
なお、本実施例では、正常シーケンスにおける経路情報および、変換前SDP情報の削除処理について説明したが、準正常シーケンスにおいてもSIP通信制御装置で従来機能として管理されている呼状態が削除されることを契機に、経路情報および、変換前SDP情報を削除すればよい。
前記返却された200 OK(2)を受け取った前記第2NAT装置2bは、その200 OK(2)をSIPサーバ3aに送信する。そして、前記SIPサーバ3a経由で前記200 OK(2)を受信した第1NAT装置2aは、前記200 OK(2)を前記SIP通信制御装置4に転送し200 OK(3)に変換する(STEP8)。このとき、前記SIP通信制御装置4では、前記第1端末11aと前記第2端末11bの間での通信に関する経路情報及びSDP情報はすでに全て削除されているので、単純に200 OK(3)に変換して前記第1NAT装置2aに返却する。そして、返却された200 OK(3)が前記第1NAT装置2aから前記第1端末11aに転送されると、前記第1端末11aと前記第2端末11bの間の通信は完全に終了する。
以上説明したように、本実施例のSIP通信制御装置4を用いた通信ネットワークシステムによれば、アドレス体系が異なるネットワーク3上のSIPサーバ3aを経由してSIP通信を行う場合に、通信を行う端末同士が同一のネットワークに属していれば、メディアの送受信については、前記端末が属するネットワーク内のみで通信経路を設定することができる。そのため、メディアの伝送遅延や、NAT装置の負荷の増大を防ぐことができる。
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはもちろんである。
例えば、前記実施例では、端末11a,11bが属するネットワークをVPN11とし、前記SIPサーバ3aが属するネットワークをGlobalネットワーク3として説明したが、これに限らず、メディアの送受信を行う端末が属するネットワークのアドレス体系と、前記SIPサーバが属するネットワークのアドレス体系が異なり、前記SIPサーバを経由してSIPメッセージの送受信をするようなネットワークシステムであれば、各ネットワークはどのような構成であってもよい。
本発明による一実施例のSIP通信制御装置を用いた通信ネットワークシステムの概略構成を示す模式図である。 本実施例のSIP通信制御装置の概略構成及びSIPメッセージの送信手順を説明するための模式図である。 前記SIP通信制御装置が保持するNAT情報管理テーブルの一例を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、通信のシーケンスを示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、第1端末が発信した最初のINVITE(1)の一例を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、アドレス等変換手段で行う処理手順の一例を示すフロー図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、図7(a)は経路情報管理テーブルの一例を示す図、図7(b)はSDP情報管理テーブルの一例を示す図、図7(c)はINVITE(2)の一例を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、図8は第2NAT装置で受信したINVITE(2)の一例を示す図、図8(b)はINVITE(3)の一例を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、第2端末から第1端末に応答メッセージを送信したときのメッセージの経路を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、第2端末が発信した最初の応答メッセージの一例を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、図11(a)は経路情報管理テーブルの一例を示す図、図11(b)はSDP情報管理テーブルの一例を示す図、図11(c)は200 OK(2)の一例を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、図12(a)は第1NAT装置で受信した200 OK(2)の一例を示す図、図12(b)は200 OK(3)の一例を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、図13(a)は不要となった経路情報を削除する例を示す図、図13(b)は不要となったSDP情報を削除する例を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、図14(a)はメディアの送受信を開始したときの経路情報管理テーブルの一例を示す図、図14(b)はメディアの送受信が開始されたときのSDP情報管理テーブルの一例を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、メディアの送受信を行っているときのネットワークの状態を示す図である。 同一VPN内の端末間での通信の一例を説明するための模式図であり、図16(a)は不要となった経路情報を削除する例を示す図、図16(b)は不要となったSDP情報を削除する例を示す図である。
符号の説明
11…第1VPN
11a…第1端末
11b…第2端末
12…第2VPN
12a…第3端末
2a…第1NAT装置
2b…第2NAT装置
2c…第3NAT装置
3…Globalネットワーク
3a…SIPサーバ
4…SIP通信制御装置
5…ゲートウェイ装置(GW装置)
6…電話網
6a…電話交換機
6b…電話機

Claims (3)

  1. 2つ以上の端末及び2つ以上のNAT(Network Address Translation)装置が属する第1ネットワークの前記端末が、前記第1ネットワークのアドレス体系と異なるアドレス体系の第2ネットワークに属するSIP(Session Initiation Protocol)サーバを経由して前記第1ネットワークあるいは他のネットワークに属する端末との間でSIPメッセージの送受信を行うときに、前記NAT装置と連携して前記SIPメッセージに含まれるSDP(Session Description Protocol)のアドレス及びPort番号の変換を制御するALG(Application Level Gateway)機能を有するアドレス等変換手段を備えるSIP通信制御装置であって、
    前記第1ネットワークの端末から前記NAT装置を介して前記SIPサーバにSIPメッセージを送信するときに、前記NAT装置から転送されたSIPメッセージを解析し、前記端末が属するネットワークの情報を管理する経路情報管理手段、及び前記SIPメッセージに含まれるSDPの変換前の情報を管理するSDP情報管理手段を備え、
    前記アドレス等変換手段は、前記SIPサーバを経由して送信されたSIPメッセージを前記NAT装置を介して前記第1ネットワークの端末に送信するときに、前記経路情報管理手段により前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークを特定する手段と、前記SIPメッセージを受信する端末が属するネットワークを特定し、前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークと比較する手段と、前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークと受信する端末が属するネットワークが同一の場合に、前記SIPメッセージに含まれる前記SDPの情報を、前記SDP管理手段で管理する変換前の情報に再変換する手段とを備えることを特徴とするSIP通信制御装置。
  2. 前記経路情報管理手段及び前記SDP情報管理手段は、前記SIPメッセージのCall-IDをキー情報として前記ネットワークの情報あるいは前記変換前のSDP情報と対応づけて管理する手段であり、
    前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークを特定する手段は、前記SIPメッセージのCall-IDをキー情報として前記経路情報管理手段を検索する手段であることを特徴とする請求項1に記載のSIP通信制御装置。
  3. 前記アドレス等変換手段は、前記SIPメッセージのSDPの情報を変換するときに、前記キー情報となる前記SIPメッセージのCall-IDを、独自SIPヘッダとして前記SIPメッセージに挿入する手段を備え、
    前記SIPメッセージを発信した端末が属するネットワークを特定する手段は、前記SIPメッセージから取得した前記独自SIPヘッダをキー情報として前記経路情報管理端末を検索する手段であることを特徴とする請求項2に記載のSIP通信制御装置。
JP2004004317A 2004-01-09 2004-01-09 Sip通信制御装置 Expired - Lifetime JP3980562B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004004317A JP3980562B2 (ja) 2004-01-09 2004-01-09 Sip通信制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004004317A JP3980562B2 (ja) 2004-01-09 2004-01-09 Sip通信制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005198181A JP2005198181A (ja) 2005-07-21
JP3980562B2 true JP3980562B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=34818967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004004317A Expired - Lifetime JP3980562B2 (ja) 2004-01-09 2004-01-09 Sip通信制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3980562B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7561595B2 (en) 2005-09-30 2009-07-14 Nokia Corporation Method and apparatus for instant messaging
JP4579119B2 (ja) * 2005-09-30 2010-11-10 富士通株式会社 Sipフィルタリングゲートウェイ、sipフィルタリング方法およびsipフィルタリングプログラム
JP2009033258A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信装置、通信方法および通信プログラム
JP4782157B2 (ja) * 2008-03-27 2011-09-28 日本電信電話株式会社 複数のalg装置を有するsip通信システム、方法、およびプログラム
JP2010124063A (ja) 2008-11-17 2010-06-03 Oki Electric Ind Co Ltd 接続制御装置、方法及びプログラム
JP5164879B2 (ja) * 2009-02-17 2013-03-21 沖電気工業株式会社 通信中継装置、プログラム及び方法、並びにネットワークシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005198181A (ja) 2005-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8340089B2 (en) Apparatus and method for managing data transfer in VoIP gateway
US7257837B2 (en) Firewall penetration system and method for real time media communications
JP5363461B2 (ja) グループ呼機能の問い合わせ
EP2018756B1 (en) Address translation in a communication system
US20060015647A1 (en) System and method for communication between heterogeneous networks
JP2006087133A (ja) セッションQoS制御装置
DE602004015814D1 (de) Austauschprotokoll für kombinatorische multimedia-dienste
CN104040998A (zh) 基于ice的nat遍历
JP2005229273A (ja) サーババックアップ装置
JP4940335B2 (ja) 電話交換装置及び電話端末及び電話システムで使用される制御方法
US7440440B1 (en) Method and system for device-based call park and pick-up
US8891388B2 (en) Path node determining method, media path establishing method, and signaling media gateway
JP3854221B2 (ja) アドレス組の生存時間取得・計算を可能としたalg装置
JP3980562B2 (ja) Sip通信制御装置
KR100544195B1 (ko) 모바일 IPv6 상에서의 세션 설정 프로토콜을 이용한세션 설정 방법 및 시스템
JP3889003B2 (ja) 複数nat/fw装置接続に対応したsip−algの呼関連リソース管理方法及びそのsip−alg
JP4462787B2 (ja) Ip電話システムにおける通話録音システム
JP2008258917A (ja) 同一nat配下通信制御システム、nat装置、同一nat配下通信制御方法、及びプログラム
US20180159823A1 (en) Network address translation server and network address translation method thereof
JP2007251612A (ja) Ip電話交換機およびip電話交換機間ローミング方法
US20050111390A1 (en) Signaling method, server and gateway terminal
JP4070655B2 (ja) メディア通信方法及びメディア通信システム
JP2004254010A (ja) Sip通信制御装置
JP4131954B2 (ja) Sip−algの呼状態管理方法
JP5103031B2 (ja) ネットワーク通信方法及びそのシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3980562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term