JP4602579B2 - シリンジ - Google Patents

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    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31511Piston or piston-rod constructions, e.g. connection of piston with piston-rod
    • A61M5/31515Connection of piston with piston rod

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンジ、特に、薬液等の液体を収納したシリンジに関する。
【0002】
【従来の技術】
予め薬液等を収納したプレフィルドシリンジが知られている。このプレフィルドシリンジは、外筒と、この外筒内に挿入されたガスケットと、このガスケットに連結されたプランジャ(押し子)とを備え、外筒とガスケットとで囲まれる空間に、薬液が収納されている。
【0003】
このようなプレフィルドシリンジでは、ガスケットとプランジャの連結は、通常、雌ネジと雄ネジによる螺合構造が採用されている。
【0004】
ここで、ガスケットとプランジャとが螺合により連結されていると、連結部位に遊びがないので、プランジャの動きが直接ガスケットに伝達されることになる。この場合、例えば、プランジャの基端が他の物に衝突し、斜め横方向からの力が作用すると、その力がガスケットに伝達されてガスケットが歪み、外筒内面との間に隙間ができて液漏れを生じるおそれがある。
【0005】
また、薬液が収納されていないディスポーザブルタイプのシリンジではプランジャー先端のヘッド部とガスケットに設けられた該ヘッド部と対応する形状の中空部とを凹凸嵌合させている。中空部をヘッド部に対し大きめな寸法にすることで両者を遊嵌状態とし、上述のような使用時における液漏れを防止することができる。しかし、この形状をプレフィルドシリンジに適用した場合、ガスケットとプランジャーの組み立て時における嵌合時のショックで薬液が漏出するおそれがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、プランジャに軸方向と異なる方向の力が作用した場合でも、ガスケットによる気密性、液密性を確保し得るとともに、組み立て時に液漏れのおそれがないシリンジ、また、組み立てが容易なシリンジを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
【0008】
(1) 外筒と、前記外筒内で摺動し得るガスケットと、前記外筒の基端開口より挿入され、前記ガスケットを移動操作するプランジャとを備え、前記外筒と前記ガスケットとで囲まれる空間に液体が収納されているシリンジであって、
前記プランジャは、その先端部に鍔状のフランジが形成されており、
前記ガスケットは、その内部に、前記鍔状のフランジが螺合するネジ山が形成された螺合部と、該螺合部の先端側に形成された空間とを有し、
前記ガスケットに対し前記プランジャを所定方向に相対的に回転して前記鍔状のフランジを前記ネジ山に螺合し、さらに前記プランジャを同方向に回転すると、前記鍔状のフランジが前記ネジ山を越えて前記空間に進入し、このとき、前記鍔状のフランジが前記空間に対し遊嵌状態で係合し、前記ガスケットの基端面が前記プランジャより離間しうるよう構成されていることにより前記鍔状のフランジが前記空間内で移動可能な状態となっており、これにより前記プランジャと前記ガスケットとの連結に伴う前記ガスケットの変形により前記液体が漏れ出さないよう構成されていることを特徴とするシリンジ。
【0009】
(2) 前記螺合部は、2条のネジ山が180°間隔で螺旋状に形成されている上記(1)に記載のシリンジ。
【0010】
(3) 前記螺合部は、螺合開始から終了までの前記ガスケットに対する前記プランジャの回転角度が180〜720°である上記(1)または(2)に記載のシリンジ。
【0013】
) 前記ガスケットの先端面が受ける力により前記ガスケットの前記空間付近が変形するのを防止する変形防止手段を有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のシリンジ。
【0014】
) 前記変形防止手段は、少なくとも前記ガスケットの先端面が力を受けた際に、前記プランジャの先端が前記ガスケットの前記空間の底面に当接する機構を備えている上記(4)に記載のシリンジ。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシリンジを添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1および図2は、それぞれ、本発明のシリンジの第1実施形態を示す部分縦断面図、図3は、本発明のシリンジにおけるガスケットの平面図、図4は、図3中のA−A線断面図、図5は、本発明のシリンジにおけるプランジャの側面図、図6は、図5中のB−B線断面図、図7は、プランジャとガスケットを連結した状態を示す部分縦断面図である。なお、説明の都合上、図1、図2、図4、図5および図7中の上側を「基端」、下側を「先端」という。
【0017】
本発明のシリンジ1は、いわゆるプレフィルドシリンジと呼ばれるもので、外筒(シリンジ外筒)2と、外筒2内で摺動し得るガスケット3と、ガスケット3を移動操作するプランジャ(押し子)4とを備えている。ガスケット3とプランジャ4とは、後述する連結機構により連結(結合)されている。
【0018】
外筒2は、有底筒状の部材で構成され、底部21の中央部には、外筒2の胴部に対し縮径した縮径部22が一体的に形成されている。この縮径部22には、例えば、針管のハブ(図示せず)、コネクタ類等が嵌合、装着されて使用される。
【0019】
縮径部22の先端には、封止部材として、フィルム24が貼着され、縮径部22の内腔23を気密的に封止している。
【0020】
なお、縮径部22の封止方法は、フィルム24を用いたものに限らず、例えば、弾性栓やキャップ等(図示せず)により封止してもよい。
【0021】
また、外筒2の基端外周には、板状のフランジ25が一体的に形成されている。プランジャ4を外筒2に対し相対的に移動操作する際などには、このフランジ25に指を掛けて操作を行うことができる。
【0022】
外筒2および後述するプランジャ4のそれぞれの構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるという点で、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)のような樹脂が好ましい。
【0023】
なお、外筒2の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
【0024】
本実施形態のシリンジ1では、外筒2とガスケット3とで囲まれる空間内に、予め液体7が液密に収納されている(図2参照)。
【0025】
液体7としては、例えば、ブドウ糖等の糖質注射液、塩化ナトリウムや乳酸カリウム等の電解質補正用注射液、ビタミン剤、ワクチン、抗生物質注射液、造影剤、ステロイド剤、蛋白質分解酵素阻害剤、脂肪乳剤、抗癌剤、麻酔薬、覚せい剤、麻薬のような各種薬液、あるいは、蒸留水、消毒薬、流動食、アルコール等が挙げられる。
【0026】
外筒2の外周面には、目盛り27が形成されている(図1参照)。これにより、シリンジ1内の液体7の液量を把握することができる。
【0027】
外筒2内には、弾性材料で構成されたガスケット3が収納されている。ガスケット3は、中空部33を有し、後述するプランジャ4の操作により、外筒2内で、外筒2の長手方向に摺動することができる。
【0028】
図3および図4に示すように、ガスケット3の外周部には、複数のリング状の突部31が全周にわたって形成されている。この突部31が外筒2の内周面26に対し密着しつつ摺動することで、液密性をより確実に保持するとともに、摺動性の向上が図れる。
【0029】
本実施形態では、ガスケット3の長手方向に沿って2つの突部31が形成されている。すなわち、ガスケット3の基端部と先端部のそれぞれに、突部31が形成されている。このうち、ガスケット先端側の突部31は、先端に向かって外径が漸増するようなテーパ面を有している。
【0030】
なお、本発明では、突部31の形成位置や個数、断面形状等は、これに限定されるものではない。
【0031】
ガスケット3の基端面には、4個の突起32がガスケット3の外周方向に沿って等角度間隔(90°間隔)で形成されている(図3、図4参照)。各突起32は、後述するプランジャ4の先端側の板部材41に当接する。
【0032】
ガスケット3の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
【0033】
なお、ガスケット3は、その少なくとも外周部が前述のような弾性材料で構成されていれば良く、例えば、樹脂材料で構成された芯部(図示せず)を有し、この芯部の外周を覆うように弾性材料が配置された構成のものでも良い。この場合には、芯部に、後述するネジ山が形成されることとなる。
【0034】
このようなガスケット3には、ガスケット3を外筒2内で長手方向に移動操作するプランジャ4が連結(装着)されている。
【0035】
プランジャ4は、主に、横断面が十文字状の板片で構成され、その先端側には、2枚の板部材41が一体的に形成されている。また、プランジャ4の基端には、板状のフランジ42が一体的に形成されている。このフランジ42を指等で押圧することによりプランジャ4を操作する。
【0036】
また、プランジャ4の先端部には、ガスケット3の中空部33内に挿入され、ガスケット3と連結されるヘッド部(連結部)43が形成されている。
【0037】
以下、ヘッド部43とガスケット3との連結構造について説明する。
ヘッド部43の先端には、突部として、鍔状のフランジ44が一体的に形成されている。このフランジ44は、後述するガスケット3のネジ山34と螺合することができる。フランジ44の先端面46の外縁部付近には、面取りがなされ、傾斜したテーパ面45を形成している。
【0038】
一方、ガスケット3の中空部33の基端側は、螺合部を構成しており、この螺合部には、中空部33の内面からガスケット中心に向かって突出するネジ山34が形成されている。
【0039】
本実施形態では、2条のネジ山34が180°間隔で螺旋状に形成されている。このような螺合部(ネジ山34)は、螺合開始から終了までのガスケット3に対するプランジャ4の回転角度が120°以上であるのが好ましく、180〜720°程度であるのがより好ましい。
【0040】
この回転角度が前記下限値未満であると、ガスケット3からプランジャ4が離脱するおそれがある。なお、回転角度が大き過ぎると、螺合操作に手間がかかるので、それを考慮して回転角度を決定するのがよい。
【0041】
なお、本発明では、螺合部の形状、特にネジ山34の形状、配置、本数、寸法等は、特に限定されない。
【0042】
ガスケット3の中空部33のネジ山34より先端側には、フランジ44が収納される空間35が形成されている。
【0043】
ガスケット3とプランジャ4とを連結する際には、ガスケット3に対しプランジャ4を所定方向に相対的に回転し、プランジャ4のフランジ44をネジ山34に螺合する。プランジャ4をさらに同方向に回転すると、フランジ44がネジ山34を越えて先端側に移動し、空間35内に進入する(図7参照)。
【0044】
このとき、空間35内に進入したフランジ44は、空間35に対し遊嵌状態で係合(嵌合)する。すなわち、フランジ44と空間35の内面との間には、隙間が形成され、フランジ44は、空間35内である程度移動可能となっている。
【0045】
また、プランジャ4を基端方向に引くと、フランジ44がネジ山34の先端部分(面)に係合し、プランジャ4がガスケット3から外れることが阻止される。
【0046】
このように、フランジ44が空間35に対し遊嵌状態で係合しているため、例えば、プランジャ4の基端がどこかに衝突し、斜め横方向からの力が作用した場合でも、その力がガスケット3に直接伝達されてガスケット3が歪み、ガスケット3と外筒2の内周面26との間に隙間ができて液体7が漏れ出すということが防止される。
【0047】
このとき、フランジ44の長径は、ネジ山34によって形成される螺合部の内径より大きく設定され、これにより、プランジャ4がガスケット3から外れることなく、前記遊嵌状態が得られる。なお、ガスケット3の芯部(中心部付近)が弾性体で構成されている場合には、フランジ44の長径をネジ溝(ネジ山34に隣接する部位)よりやや大きい径とすることができ、これにより、プランジャ4がガスケット3から外れるのをより確実に防止することができる。
【0048】
このシリンジ1を使用する際には、縮径部22の先端からフィルム24を剥離、除去して封止を解除し、縮径部22に例えば針管のハブを嵌合、装着する。
【0049】
次いで、プランジャ4を先端方向に押圧する。これにより、プランジャ4に連結されたガスケット3が外筒2内で先端方向に摺動し、外筒2内の液体7が縮径部22の内腔23および装着された針管内を通って排出される。
【0050】
また、内部の液体7を残さず排出するため等に、プランジャ4をその長手方向に複数回往復移動させてもよい。
【0051】
また、プランジャ4を基端方向に引いて、縮径部22の先端開口から液体を吸引し、シリンジ1に導入する操作を行なってもよい。
【0052】
図8および図9は、それぞれ、本発明のシリンジの第2実施形態を示す部分縦断面図である。以下、これらの図に基づき、第2実施形態の構成を説明するが、前記第1実施形態と同様の事項についてはその説明を省略する。
【0053】
第2実施形態のシリンジでは、空間35の厚さがフランジ44の厚さより大きく設定され、図8に示すように、ガスケット3の先端側を鉛直下方に向けたときは、ガスケット3は重力によりフランジ44がネジ山34の先端部分(面)に係合した状態となる。このとき、ガスケット3の基端面36は、プランジャ4の先端側のフランジ41と所定距離(距離T)をおいて離間している。また、プランジャ4の先端面46も、ガスケット3の空間35の底面37と所定距離をおいて離間している。この離間距離は、距離Tにほぼ等しい。
【0054】
一方、図9に示すように、ガスケット3の先端面に図9中上方向の力が作用した場合には、ガスケット3は、基端方向へ移動し、ガスケット3の基端面36がプランジャ4の先端側のフランジ41と接触する。また、これと同じに、プランジャ4の先端面46も、ガスケット3の底面37に当接する。
【0055】
このような構成の第2実施形態では、次のような利点がある。
シリンジ1のプランジャ4を先端方向に押圧して液体7を排出する際、液体7の圧力がガスケット3の先端面38に作用する。この力により、ガスケット3はプランジャ4に対し基端方向へ移動し、図9に示す状態となる。この状態では、プランジャ4の先端面46がガスケット3の底面37に当接しているため、ガスケット3の先端面38にさらに液体7の圧力が作用した場合でも、ガスケット3の先端部(空間35付近の部位)が変形することが防止または抑制される。ガスケット3の先端部が液体7の圧力を受けて変形すると、突部31の部分が外径が増大するように変形し、その結果、ガスケット3の外筒2に対する摺動性が低下するが、第2実施形態では、このようなガスケット3の先端部の変形による摺動性の低下が有効に防止される。
【0056】
図10は、本発明のシリンジの第3実施形態を示す部分縦断面図である。以下、この図に基づき、第3実施形態の構成を説明するが、前記第1実施形態、第2実施形態と同様の事項についてはその説明を省略する。
【0057】
第3実施形態のシリンジは、プランジャ4の先端に、凸部(当接部材)5が設けられている以外は、前記第1実施形態と同様である。この凸部5の先端は、ガスケット3の底面37に当接している。そのため、液体7の排出時などにおいて、ガスケット3の先端面38に液体7の圧力が作用した場合でも、ガスケット3の先端部(空間35付近の部位)が変形することが防止または抑制される。ガスケット3の先端部が液体7の圧力を受けて変形すると、突部31の部分が外径が増大するように変形し、その結果、ガスケット3の外筒2に対する摺動性が低下するが、第3実施形態では、このようなガスケット3の先端部の変形による摺動性の低下が有効に防止される。
【0058】
以上、本発明のシリンジを各実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。特に、螺合部や突部が挿入される空間の形状、構造、寸法等は、同様の機能を発揮し得る任意のものとすることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のシリンジによれば、プランジャがガスケットに対し遊嵌状態で連結されているため、プランジャに作用した力がガスケットに直接伝達されることが防止され、それによるガスケットの変形を防止することができる。そのため、予め液体を収納したシリンジ(プレフィルドシリンジ)に適用した場合には、ガスケットの変形による液漏れを防止することができる。
【0060】
また、本発明のシリンジは、組み立てが簡単であるとともに、組み立て時の液漏れも防止でき、連結されたプランジャとガスケットとが容易に離脱することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリンジの第1実施形態(分解状態)を示す部分縦断面図である。
【図2】本発明のシリンジの第1実施形態(組み立て状態)を示す部分縦断面図である。
【図3】本発明のシリンジにおけるガスケットの平面図である。
【図4】図3中のA−A線断面図である。
【図5】本発明のシリンジにおけるプランジャの側面図である。
【図6】図5中のB−B線断面図である。
【図7】本発明のシリンジの第1実施形態において、プランジャとガスケットを連結した状態を示す部分縦断面図である。
【図8】本発明のシリンジの第2実施形態において、プランジャとガスケットを連結した状態を示す部分縦断面図である。
【図9】本発明のシリンジの第2実施形態において、プランジャとガスケットを連結した状態を示す部分縦断面図である。
【図10】本発明のシリンジの第3実施形態において、プランジャとガスケットを連結した状態を示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンジ
2 外筒
21 底部
22 縮径部
23 内腔
24 フィルム
25 フランジ
26 内周面
27 目盛り
3 ガスケット
31 突部
32 突起
33 中空部
34 ネジ山
35 空間
36 基端面
37 底面
38 先端面
4 プランジャ
41 板部材
42 フランジ
43 ヘッド部
44 フランジ
45 テーパ面
46 先端面
5 凸部
7 液体

Claims (5)

  1. 外筒と、前記外筒内で摺動し得るガスケットと、前記外筒の基端開口より挿入され、前記ガスケットを移動操作するプランジャとを備え、前記外筒と前記ガスケットとで囲まれる空間に液体が収納されているシリンジであって、
    前記プランジャは、その先端部に鍔状のフランジが形成されており、
    前記ガスケットは、その内部に、前記鍔状のフランジが螺合するネジ山が形成された螺合部と、該螺合部の先端側に形成された空間とを有し、
    前記ガスケットに対し前記プランジャを所定方向に相対的に回転して前記鍔状のフランジを前記ネジ山に螺合し、さらに前記プランジャを同方向に回転すると、前記鍔状のフランジが前記ネジ山を越えて前記空間に進入し、このとき、前記鍔状のフランジが前記空間に対し遊嵌状態で係合し、前記ガスケットの基端面が前記プランジャより離間しうるよう構成されていることにより前記鍔状のフランジが前記空間内で移動可能な状態となっており、これにより前記プランジャと前記ガスケットとの連結に伴う前記ガスケットの変形により前記液体が漏れ出さないよう構成されていることを特徴とするシリンジ。
  2. 前記螺合部は、2条のネジ山が180°間隔で螺旋状に形成されている請求項1に記載のシリンジ。
  3. 前記螺合部は、螺合開始から終了までの前記ガスケットに対する前記プランジャの回転角度が180〜720°である請求項1または2に記載のシリンジ。
  4. 前記ガスケットの先端面が受ける力により前記ガスケットの前記空間付近が変形するのを防止する変形防止手段を有する請求項1ないし3のいずれかに記載のシリンジ。
  5. 前記変形防止手段は、少なくとも前記ガスケットの先端面が力を受けた際に、前記プランジャの先端が前記ガスケットの前記空間の底面に当接する機構を備えている請求項4に記載のシリンジ。
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