JP4299509B2 - プレフィルドシリンジ用注射器およびプレフィルドシリンジ - Google Patents

プレフィルドシリンジ用注射器およびプレフィルドシリンジ Download PDF

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    • A61M2005/3104Caps for syringes without needle

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め薬液が充填されるいわゆるプレフィルドシリンジ用注射器および予め薬液が充填されたプレフィルドシリンジに関する。
【0002】
【従来の技術】
患者に輸液を投与するのに先立って、輸液容器内に充填された輸液にビタミン剤、ミネラル類、抗生物質のような様々な薬剤を必要に応じて配合することが行われている。また、救急医療の現場では注射器によって自律神経作用薬、昇圧薬などの複数併用および大量投与が行われている。このような薬剤の配合や投与は、バイアル瓶から注射器によって薬液を吸引し、次いで輸液容器あるいは直接血管に薬液を注入することによって行われている。しかしながら、このような薬剤の配合および投与は操作が煩雑であり、配合に要する時間、投与に要する時間が長くかかるという欠点がある。そこで、予め薬液が充填されるいわゆるプレフィルドシリンジが提案されている。
プレフィルドシリンジとしては、シリンジ使用前、特に輸送中にシリンジ内部の薬液等がノズル先端開口から漏れないようにすることが必要である。このようなプレフィルドシリンジとしては、特表平11−501597号公報にノズル部とその周りを取り囲むカラー部を備えるノズル部とノズル部およびカラー部を内表面および外表面から被包するシールキャップとからなり、シールキャップを螺合のみによりノズル部に取り付け、ノズル先端開口を液密に密封したものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、螺合のみで密封したプレフィルドシリンジは、輸送中の振動等により螺合がゆるみ液漏れするおそれがある。外筒とキャップが異材質でかつ適度に相溶性がある場合には、両者を部分的に融着することによりゆるみを防止することも可能であるが、この場合には、融着作業が必要となる。また、両者の材質に相溶性がない場合には、両者が融着しないので、上述のような部分的融着を用いることができない。また、同材質もしく近似の材質を用いる場合には、両者の相溶性が高すぎ、上述のような部分的融着を用いると両者が強固に固着されてしまう。
そこで、本発明は、上記問題点を解決して、シリンジ使用前、特に輸送中の振動によるシールキャップのゆるみを防止できるとともに、シールキャップの取り外しも可能なプレフィルドシリンジ用注射器およびそれを用いたプレフィルドシリンジを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1)外筒本体部と、該外筒本体部の先端側に設けられ、先端に向かってテーパー状に縮径する注射針を取り付け可能なノズル部と、前記外筒本体部の後端側に設けられたフランジとを備える外筒と、前記外筒の前記ノズル部に液密かつ着脱可能に取り付けられたシールキャップと、前記外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、該ガスケットの後端に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャーとを備えるプレフィルドシリンジ用注射器であって、前記ノズル部は、ノズル本体部と、該ノズル本体部より基端側に設けられた外筒側係合部と、前記ノズル本体部より基端側であり前記外筒側係合部より先端側に設けられた外筒側螺合部とを備え、前記シールキャップは、一端側および他端側が開口し、かつ、前記一端側に備えられた通液針の装着部を有する筒状のシールキャップ本体と、前記シールキャップ本体の前記一端側を封止し、かつ、前記通液針が刺通可能であり、かつ、前記ノズル部の先端開口に当接することにより前記ノズル部を液密に密封するシール部材とを備え、さらに、前記シールキャップ本体は、前記ノズル本体部を収納する円筒状のノズル本体部収納部と、該ノズル本体部収納部より他端側に形成され、前記外筒側係合部と係合するシールキャップ側係合部と、前記ノズル本体部収納部より他端側でありかつ前記シールキャップ側係合部より一端側に形成された前記外筒側螺合部と螺合するキャップ側螺合部とを備え、前記外筒側係合部は、前記外筒側螺合部より大径に形成された台座部と、該台座部の外側面より前記外筒の半径方向に突出する第1の突起および第2の突起と前記第1の突起と前記第2の突起間により形成された凹部により構成されており、前記シールキャップは、前記キャップ側螺合部より基端側に突出する環状部を備え、前記キャップ側係合部は、前記環状部の内面に形成された内方に突出する突起により構成され、該シールキャップを前記ノズル部に液密に取り付けた時に前記外筒側係合部と係合し、かつ、前記シールキャップは、前記外筒より前記シールキャップを回転させて取り外すときのトルクが、0.1〜0.16N・mであり、さらに、前記第1の突起は、前記シールキャップを取り付ける時に、前記キャップ側係合部の突起が先に当接し、乗り越える側の突起であり、かつ、前記第2の突起は、上面が前記シールキャップの螺合進行回転方向に向かって低くなってゆく傾斜面となっているプレフィルドシリンジ用注射器。
(2) 前記第1の突起は、前記第2の突起より小さいものとなっている(1)に記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
(3)前記シールキャップの前記環状部は、前記キャップ側螺合部の基端部分を取り囲み、かつ前記キャップ側螺合部より基端側に突出するものである(1)または(2)に記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
(4) 前記外筒側係合部は、等角度に4つ設けられており、前記キャップ側係合部は、等角度に4つ設けられている(1)ないし(3)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(5) 上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ用注射器と、前記外筒と前記ガスケットと前記シールキャップにより形成される空間内に収納された薬剤とからなることを特徴とするプレフィルドシリンジ。
【0005】
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(6)外筒本体部と、該外筒本体部の先端側に設けられ、先端に向かってテーパー状に縮径する注射針を取り付け可能なノズル部と、前記外筒本体部の後端側に設けられたフランジとを備える外筒と、前記外筒の前記ノズル部に液密かつ着脱可能に取り付けられたシールキャップと、前記外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、該ガスケットの後端に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャーとを備えるプレフィルドシリンジ用注射器であって、
前記ノズル部は、ノズル本体部と、該ノズル本体部より基端側に設けられた外筒側係合部と、前記ノズル本体部より基端側であり前記外筒側係合部より先端側に設けられた外筒側螺合部とを備え、前記シールキャップは、一端側が閉塞し他端側が開口した筒状のシールキャップ本体と、前記シールキャップ本体に収納され、前記ノズル部の先端開口に当接することにより前記ノズル部を液密に密封するシール部材とを備え、さらに、前記シールキャップ本体は、前記ノズル本体部を収納する円筒状のノズル本体部収納部と、該ノズル本体部収納部より他端側に形成され、前記外筒側係合部と係合するシールキャップ側係合部と、前記ノズル本体部収納部より他端側でありかつ前記シールキャップ側係合部より一端側に形成された前記外筒側螺合部と螺合するキャップ側螺合部とを備え、前記外筒側係合部は、前記外筒側螺合部より大径に形成された台座部と、該台座部の外側面より前記外筒の半径方向に突出する第1の突起および第2の突起と前記第1の突起と前記第2の突起間により形成された凹部により構成されており、前記シールキャップは、前記キャップ側螺合部より基端側に突出する環状部を備え、前記キャップ側係合部は、前記環状部の内面に形成された内方に突出する突起により構成され、該シールキャップを前記ノズル部に液密に取り付けた時に前記外筒側係合部と係合し、かつ、前記シールキャップは、前記外筒より前記シールキャップを回転させて取り外すときのトルクが、0.04〜0.1N・mであり、さらに、前記第1の突起は、前記シールキャップを取り付ける時に、前記キャップ側係合部の突起が先に当接し、乗り越える側の突起であり、かつ、前記第2の突起は、上面が前記シールキャップの螺合進行回転方向に向かって低くなってゆく傾斜面となっているプレフィルドシリンジ用注射器。
(7) 前記第1の突起は、前記第2の突起より小さいものとなっている(6)に記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
(8) 前記シールキャップの前記環状部は、前記キャップ側螺合部の基端部分を取り囲み、かつ前記キャップ側螺合部より基端側に突出するものである(6)または(7)に記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
(9) 前記外筒側係合部は少なくとも向かい合うように2つ設けられ、前記キャップ側係合部は、向かい合うように2つ設けられている(6)ないし(8)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
【0006】
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
10) 上記()ないし()のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ用注射器と、前記外筒と前記ガスケットと前記シールキャップにより形成される空間内に収納された薬剤とからなることを特徴とするプレフィルドシリンジ。
【0007】
【発明の実施の形態】
そこで、本発明のプレフィルドシリンジ用注射器およびプレフィルドシリンジを図面に示す実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例のプレフィルドシリンジ用注射器を用いたプレフィルドシリンジの外観図であり、図2は、図1に示したプレフィルドシリンジの断面図であり、図3は、図1のプレフィルドシリンジ用注射器の外筒の正面図であり、図4は、図3に示した外筒の平面図であり、図5は、図3に示した外筒の先端部の拡大図であり、図6は、図4に示した外筒の先端部の拡大図であり、図7は、図1に示したプレフィルドシリンジ用注射器のシールキャップ部分の拡大断面図であり、図8は、図5に示したプレフィルドシリンジ用注射器に用いられるシールキャップの拡大底面図であり、図9は、図1のプレフィルドシリンジ用注射器の先端部分の拡大断面図である。
【0008】
そこで、図面を用いて詳細に説明する。
本発明のプレフィルドシリンジ用注射器は、外筒本体部21と、外筒本体部21の先端側に設けられたノズル部22と、外筒本体部21の後端側に設けられたフランジ23とを備える外筒2と、ノズル部22に液密かつ着脱可能に取り付けられたシールキャップ3と、外筒2内に摺動可能に収納されたガスケット4と、ガスケット4の後端に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャー5とを備える。そして、ノズル部22は、ノズル本体部24とノズル本体部24より基端側に設けられた外筒側係合部26を備える。シールキャップ3は、ノズル本体部24を収納する一端が閉塞した円筒状のノズル本体部収納部31と、ノズル本体部収納部31より他端側に形成され、シールキャップ3をノズル部22に液密に取り付けた時に外筒側係合部26と係合するシールキャップ側係合部33とを備え、外筒2よりシールキャップ3を回転させて取り外すときのトルクが、0.1〜0.16N・mとなっている。
【0009】
また、本発明のプレフィルドシリンジ1は、プレフィルドシリンジ用注射器10と、この注射器10の外筒2とガスケット4とシールキャップ3により形成される空間内に収納された薬剤8とからなる。
また、外筒2は、ノズル本体部24より基端側であり外筒側係合部26より先端側に設けられた外筒側螺合部25を備える。そして、シールキャップ3は、ノズル本体部収納部31より他端側でありかつシールキャップ側係合部33より一端側に形成された外筒側螺合部25と螺合するキャップ側螺合部32を備えている。
外筒2よりシールキャップ3を回転させて取り外すときのトルクは、開栓トルクとも呼ばれ、0.1〜0.16N・mとすることにより、不用意に取り外されることを防止する。この実施例における開栓トルクは、好ましくは、0.11〜0.13である。
特に、このような開栓トルクの高いプレフィルド用シリンジは、後述するように、シールキャップ3に通液針を装着できるタイプのものに有効である。このようなタイプのシリンジでは、通液針を用いる限りシールキャップを取り外す必要はない。シールキャップとしては、一端側および他端側が開口した筒状のシールキャップ本体と、該シールキャップ本体の一端側を封止するシール部材とからなるものがこの実施例では好適である。さらに、シールキャップ本体の一端側には通液針装着部を備え、シール部材は、通液針により刺通可能となっているものが好適である。
【0010】
この実施例のプレフィルドシリンジ用注射器10は、図1および図2に示すように、外筒2と、外筒2のノズル部に取り付けられたシールキャップ3と、外筒内に摺動可能に収納されたガスケット4と、ガスケット4に取り付けられたプランジャー5により構成されている。
外筒2は、透明もしくは半透明材料により、好ましくは、酸素透過性、水蒸気透過性の少ない材料により形成された筒状体である。
外筒2は、外筒本体部21と、外筒本体部21の先端側に設けられたノズル部22と、外筒本体部21の後端側に設けられたフランジ23を備える。
外筒本体部は、ガスケット4を液密かつ摺動に収納するほぼ筒状の部分であり、ノズル部は、外筒本体部より小径の筒状部となっている。また、外筒本体部の先端部はノズル部に向かって縮径するテーパー部となっている。
フランジ23は、図1および図3に示すように外筒本体部21の後端全周より垂直方向に突出するように形成された楕円ドーナツ状の円盤部である。フランジ23は、図1、図4に示すように向かい合う幅広となった2つの把持部23a、23bを備え、さらに、把持部23a、23bの先端面側には、複数のリブが形成されている。また、図2に示すようにフランジ23の後端面は、周縁および外筒後端部がリブ部分以外となる部分は凹部となっている。
【0011】
ノズル部22は、図3、図4、図5および図6に示すように、ノズル本体部24と、ノズル本体部24より基端側に設けられた外筒側螺合部25と、外筒側螺合部25より基端側に設けられた外筒側係合部26とを備える。
ノズル本体部24は、外筒2の先端に位置し、先端に外筒内の薬液等を排出するための開口を備えるとともに先端に向かってテーパー状に縮径するように形成されている。また、注射針を取り付け可能な形状となっている。ノズル本体部の軸方向の長さとしては、7〜9mm程度が好適である。
外筒側螺合部は、ノズル本体部より若干大径に形成された短い筒状部であり、外面に螺合部を構成するねじ山25aを備えている。外筒側螺合部の軸方向の長さとしては、3〜5mm程度が好適である。また、この実施例では、ねじ山25aは、2本の螺旋状のものとなっている。
【0012】
外筒側係合部は、外筒側螺合部より若干大径に形成された短い筒状部であり、外面に係合部を構成する凹部を備えている。外筒側係合部は、外筒本体部21の先端の傾斜部の先端に連続するように外筒側螺合部より大径に形成された台座部と、この台座部より外筒の半径方向に突出する第1の突起27と第2の突起28を備えている。そして、この実施例は、各第1の突起27とその付近に設けられた各第2の突起28が1セットとなるとともに、第1の突起27と第2の突起28間により係合部を構成する凹部26が形成されている。この実施例では、外筒側係合部である凹部26は4つ形成されている。また、外筒側係合部である凹部26は外筒の中心軸に対してそれぞれが等角度間隔となるように設けられている。凹部の縦断面形状は、略矩形状とすることが好ましく、凹部の軸方向の長さは、0.3〜1.0mmであることが好ましく、凹部の幅は、1〜2mmであることが好ましい。さらに、凹部をこの実施例のように、2つの突起間により形成する場合には、キャップを取り付ける時に、キャップ側係合部の突起が先に当接し、乗り越える側の第1の突起27を第2の突起28より若干小さいものとすることが好ましい。さらに、キャップ側係合部の突起が先に当接し、乗り越える側の第1の突起27の係合部との摺接面、言い換えれば、第1の突起27の側面は、キャップの螺合進行回転方向に向かって高くなってゆく傾斜面となっていることが好ましい。このようにすることにより、後述するキャップ側係合部との係合が容易なものとなる。第1の突起27の傾斜は、台座部円周が作る接線上もしくはその付近とすることが好ましい。さらに、キャップ側係合部の突起が先に当接し、乗り越える側の第1の突起27の傾斜面の反対側の面、言い換えれば、凹部26の側面を形成する面は、外筒の中心軸方向に向いた起立面となっていることが好ましい。このようにすることにより、後述するキャップ側係合部との係合後、不用意な係合解除を防止できる。また、第2の突起28は、図5および図6に示すように、その上面がキャップの螺合進行回転方向に向かって低くなってゆく傾斜面となっていることが好ましい。このようにすることにより、キャップの外筒への装着が容易となり、凹部26にキャップのリブ(シールキャップ側係合部)33の誘導が容易となる。
【0013】
外筒2の形成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられるが、その中でも成形が容易で耐熱性があることから、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンのような樹脂が好ましい。
【0014】
シールキャップ3は、図2、図7ないしに示すようにキャップ状に作製され、ノズル本体部収納部31と、キャップ側螺合部32と、シールキャップ側係合部33とを備える。
シールキャップ3は、この実施例では、シールキャップ本体(ノズル本体部収納部)31とシール部材34とからなる。シールキャップ本体31は、一端側および他端側が開口した筒状部材であり、先端側に通液針(図示せず)装着用のテーパー状に拡径する開口部35を備えている。そして、この開口部35とシール部材保持部36間にシール部材34が収納されている。シール部材によりシールキャップの一端は閉塞している。シール部材34は、ノズル部先端開口を液密に密封するためのものである。ノズル部先端開口がシール部材34に当接することによりノズル部22は液密に密封される。また、シール部材34は、通液針により刺通可能な弾性材料により形成されている。
シール部材34の形成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の合成ゴム、SBSエラストマー、SEBSエラストマーなどのスチレン系エラストマー、エチレン−αオレフィン共重合体等のポリオレフィン系エラストマー等の熱可塑性エラストマー等を使用することが好ましい。そして、この実施例では、シール部材保持部36は、複数の爪状突起により構成されている。
【0015】
ノズル本体部収納部31は、ほぼ筒状に形成された部分であり、先端部に上述した開口部35およびシール部材保持部36を備えている。また、ノズル本体部収納部31の外面形状は、図1に示すように多角形状に形成されており、キャップの回転を容易なものとしている。ノズル本体部収納部の軸方向の長さとしては、14〜18mm程度が好適である。
キャップ側螺合部32は、ノズル本体部収納部31より他端側に形成された内径が若干拡径した部分であり、かつ、内面に外筒側螺合部25のねじ山25aと螺合可能なねじ溝32aを備えている。この実施例では、ねじ溝となる部分はノズル本体部収納部より小径となっている。キャップ側螺合部の軸方向の長さとしては、3〜5mm程度が好適である。また、この実施例では、ねじ溝32aは、外筒側螺合部のねじ山形態に対応して、2本の螺旋状のものとなっている。
【0016】
シールキャップ3は、他端側に、キャップ側螺合部の基端部分を取り囲み、かつ若干、キャップ側螺合部より基端側に突出する環状部37を備えている。そして、この環状部37の内面に、シールキャップ3をノズル部22に液密に取り付けた時に外筒側係合部26と係合するシールキャップ側係合部33を構成する突起33を備えている。この突起は、上述した凹部26に進入可能な形状、大きさとなっている。
【0017】
キャップ側係合部は、シールキャップの基端内面に形成された内方に突出する突起である。突起は、複数設けることが好ましい。2つの突起を設ける場合には、向かい合うように配置することが好ましい。また、3つ以上の突起を設ける場合には、シールキャップの中心軸に対してほぼ等角度配置となるように設けることが好ましい。突起の数としては、この実施例では4であることが好ましい。突起の縦断面形状は、半楕円形状、半円形状、三角形状に作製するのが好ましく、突起の軸方向の長さは、0.3〜1.0mmであることが好ましく、突起の幅は、0.5〜2.0mmであることが好ましい。
【0018】
シールキャップの形成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられるが、その中でも成形が容易で耐熱性があることから、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンのような樹脂が好ましい。
そして、シールキャップ側係合部33は、シールキャップ3を外筒2のノズル部22に液密に取り付けた時に外筒側係合部26と係合する。具体的に、図9に示すように、シールキャップ3の螺合部と外筒の螺合部の螺合が進行し、ノズル部先端開口がシール部材に当接した状態において、外筒側係合部はシールキャップ側係合部と係合し、外筒側係合部とシールキャップ側係合部との係合によりシールキャップ3のノズル部22から離間する方向(言い換えれば、離脱する方向)への回転抵抗が高く、輸送中の振動によるシールキャップのゆるみ、さらには、使用時の不用意な離脱を防止される。
【0019】
また、この実施例のプレフィルドシリンジ用注射器10では、外筒側係合部は、外筒の外側面に形成されており、キャップ側螺合部は、キャップの内側面に形成されている。このため、両者が係合する際に、キャップのキャップ側係合部形成部位が若干押し広げられるように変形することが考えられるが、キャップはノズルの先端方向に押されることはないので、外筒側係合部とキャップ側螺合部との係合時に外筒とキャップ間のシール性の低下が生じない。
【0020】
また、この実施例のプレフィルドシリンジ用注射器10では、外筒側螺合部は、ノズル本体部より大径であり、かつ、外筒側係合部は、外筒側螺合部より大径となっている。このため、外筒とキャップを同程度の硬度の樹脂により形成しても確実にゆるみを防止することができる。
【0021】
ガスケット4は、図1、図2に示すようにほぼ同一外径にて延びる本体部と、この本体部に設けられた複数の環状リブ(この実施例では2つ、2つ以上であれば、液密性と摺動性を満足できれば適宜数としてもよい)を備え、これらリブが、外筒2の内面に液密に接触する。また、ガスケット4の先端面は、外筒2の先端内面に当接した時に、両者間に極力隙間を形成しないように、外筒2の先端内面形状に対応した形状となっている。
ガスケット4の形成材料としては、弾性を有するゴム(例えば、ブチルゴム、ラテックスゴム、シリコーンゴムなど)、合成樹脂(例えば、SBSエラストマー、SEBSエラストマー等のスチレン系エラストマー、エチレン−αオレフィン共重合体エラストマー等のオレフィン系エラストマーなど)等を使用することが好ましい。
【0022】
そして、ガスケット4には、その後端部より内部に延びる凹部が設けられ、この凹部は、雌ねじ状となっており、プランジャー5の先端部に形成された突出部の外面に形成された雄ねじ部と螺合可能となっている。両者が螺合することにより、プランジャー5は、ガスケット4より離脱しない。なお、プランジャー5は、取り外しておき、使用時に取り付けるようにしてもよい。
プランジャー5は、上述したように、先端部に筒状に突出する突出部を備え、突出部の外面には雄ねじが形成されている。また、プランジャー5は、断面十字状の軸方向に延びる本体部と、後端部に設けられた押圧用の円盤部と、本体部の途中に設けられたリブを備えている。
【0023】
次に、本発明の他の実施例のプレフィルドシリンジ用注射器について説明する。
この実施例のプレフィルドシリンジ用注射器は、外筒本体部21と、外筒本体部21の先端側に設けられたノズル部22と、外筒本体部21の後端側に設けられたフランジ23とを備える外筒2と、ノズル部22に液密かつ着脱可能に取り付けられたシールキャップ3と、外筒2内に摺動可能に収納されたガスケット4と、ガスケット4の後端に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャー5とを備える。そして、ノズル部22は、ノズル本体部24とノズル本体部24より基端側に設けられた外筒側係合部26を備える。シールキャップ3は、ノズル本体部24を収納する一端が閉塞した円筒状のノズル本体部収納部31と、ノズル本体部収納部31より他端側に形成され、シールキャップ3をノズル部22に液密に取り付けた時に外筒側係合部26と係合するシールキャップ側係合部33とを備え、外筒2よりシールキャップ3を回転させて取り外すときのトルクが、0.04〜0.1N・mとなっている。この実施例における開栓トルクは、好ましくは、0.07〜0.09N・mである。
特に、このような開栓トルクとすることにより、輸送中の振動によるシールキャップのゆるみを防止でき、使用時のキャップの離脱も困難ではない。
この実施例のプレフィルドシリンジ用注射器の基本構成は、上述したプレフィルドシリンジ用注射器10と同一であり、シールキャップの構成のみ異なる。以下、相違点を中心に説明する。
【0024】
図10は、他の実施例のプレフィルドシリンジ用注射器に使用されるシールキャップの拡大断面図であり、図11は、図10に示したシールキャップの拡大底面図である。
この実施例で用いられるシールキャップ103は、図10に示すように一端側が閉塞し他端側が開口した筒状のシールキャップ本体を備えている。
シールキャップ103は、図10に示すようにキャップ状に作製され、ノズル本体部収納部31と、キャップ側螺合部32と、シールキャップ側係合部33とを備える。
シールキャップ103は、この実施例では、シールキャップ本体31とシール部材34とからなる。シールキャップ本体31は、一端側が閉塞部135を備え他端側が開口した筒状部材である。上述したシールキャップ3と異なり、先端側に通液針(図示せず)を装着することができないタイプのものであり、使用時に取り外される。そして、この閉塞部135とシール部材保持部36間にシール部材34が収納されている。シール部材34は、ノズル部先端開口を液密に密封するためのものである。ノズル部先端開口がシール部材34に当接することによりノズル部22は液密に密封される。シール部材34の形成材料としては、上述した通りである。
【0025】
ノズル本体部収納部31は、ほぼ筒状に形成された部分であり、先端部に上述した閉塞部135およびシール部材保持部36を備えている。また、ノズル本体部収納部31の外面形状は、図1に示すように多角形状に形成されており、キャップの回転を容易なものとしている。ノズル本体部収納部の軸方向の長さとしては、14〜18mm程度が好適である。
キャップ側螺合部32は、ノズル本体部収納部31より他端側に形成された内径が若干拡径した部分であり、かつ、内面に外筒側螺合部25のねじ山25aと螺合可能なねじ溝32aを備えている。この実施例では、ねじ溝となる部分はノズル本体部収納部より小径となっている。キャップ側螺合部の軸方向の長さとしては、3〜5mm程度が好適である。また、この実施例では、ねじ溝32aは、外筒側螺合部のねじ山形態に対応して、2本の螺旋状のものとなっている。
【0026】
シールキャップ103は、他端側に、キャップ側螺合部の基端部分を取り囲み、かつ若干、キャップ側螺合部より基端側に突出する環状部37を備えている。そして、この環状部37の内面に、シールキャップ103をノズル部22に液密に取り付けた時に外筒側係合部26と係合するシールキャップ側係合部33を構成する突起33を備えている。この突起は、上述した凹部26に進入可能な形状、大きさとなっている。
【0027】
キャップ側係合部は、シールキャップの基端内面に形成された内方に突出する突起である。突起は、複数設けることが好ましい。図示する実施例のように、2つの突起を設ける場合には、向かい合うように配置することが好ましい。また、3つ以上の突起を設ける場合には、シールキャップの中心軸に対してほぼ等角度配置となるように設けることが好ましい。突起の数としては、この実施例では2であることが好ましい。このように突起の数を上述した実施例のものに比べて少ないものとすることにより、開栓トルクを低いものとすることができる。突起の縦断面形状は、半楕円形状、半円形状、三角形状に作製するのが好ましく、突起の軸方向の長さは、0.3〜1.0mmであることが好ましく、突起の幅は、0.5〜2.0mmであることが好ましい。
シールキャップの形成材料としては、上述した通りである。
【0028】
そして、シールキャップ側係合部33は、シールキャップ103を外筒2のノズル部22に液密に取り付けた時に外筒側係合部26と係合する。シールキャップ103の螺合部と外筒の螺合部の螺合が進行し、ノズル部先端開口がシール部材に当接した状態において、外筒側係合部はシールキャップ側係合部と係合し、外筒側係合部とシールキャップ側係合部との係合によりシールキャップ103のノズル部22から離間する方向(言い換えれば、離脱する方向)への回転抵抗が高く、輸送中の振動によるシールキャップのゆるみ防止する。
また、この実施例のプレフィルドシリンジ用注射器においても、外筒側係合部は、外筒の外側面に形成されており、キャップ側螺合部は、キャップの内側面に形成されている。このため、両者が係合する際に、キャップのキャップ側係合部形成部位が若干押し広げられるように変形することが考えられるが、キャップはノズルの先端方向に押されることはないので、外筒側係合部とキャップ側螺合部との係合時に外筒とキャップ間のシール性の低下が生じない。
また、この実施例のプレフィルドシリンジ用注射器では、外筒側螺合部は、ノズル本体部より大径であり、かつ、外筒側係合部は、外筒側螺合部より大径となっている。このため、外筒とキャップを同程度の硬度の樹脂により形成しても確実にゆるみを防止することができる。
その他の点については上述した実施例と同じである。
【0029】
なお、本発明における前記外筒より前記シールキャップを回転させて取り外すときのトルク(開栓トルク)は、アイコーエンジリアニング株式会社製のデジタルトルクゲージ(製品名:MODEL−5030N)をもちいて測定している。
次に、本発明のプレフィルドシリンジ用注射器を用いたプレフィルドシリンジについて説明する。
プレフィルドシリンジは、図1に示し、上述したいずれかのプレフィルドシリンジ用注射器と、その外筒とガスケットとシールキャップにより形成される空間内に収納された薬剤とからなる。薬剤としては、生理食塩水、高濃度塩化ナトリウム注射液、ビタミン剤、ミネラル類、抗生物質などの薬液、さらには、粉末状もしくは凍結乾燥薬剤が使用される。
なお、本発明のシリンジは、プレフィルドシリンジ用に限らず一般の注射器にも応用できる。
【0030】
【実施例】
(実施例1)
外筒シールキャップをともにポリプロピレンを用いて図1ないし8に示す形状のプレフィルドシリンジ用注射器(シールキャップは4つの突起を有する)を作製した。
そして、作製した注射器15本について、外筒よりシールキャップを回転させて取り外すときのトルク(開栓トルク)を測定した。測定結果は、最高値が0.137N・m、最低値が0.102N・m、平均値が0.119N・m、標準偏差が0.011であった。開栓トルクは、アイコーエンジリアニング株式会社製のデジタルトルクゲージ(製品名:MODEL−5030N)をもちいて測定した。
(実施例2)
外筒シールキャップをともにポリプロピレンを用いて図1ないし図5および図10および図11に示す形状のプレフィルドシリンジ用注射器(シールキャップは2つの突起を有する)を作製した。
そして、作製した注射器15本について、外筒よりシールキャップを回転させて取り外すときのトルク(開栓トルク)を測定した。測定結果は、最高値が0.095N・m、最低値が0.077N・m、平均値が0.87N・m、標準偏差が0.005であった。開栓トルクは、アイコーエンジリアニング株式会社製のデジタルトルクゲージ(製品名:MODEL−5030N)をもちいて測定した。
【0031】
【発明の効果】
本発明のプレフィルドシリンジ用注射器は、外筒本体部と、該外筒本体部の先端側に設けられたノズル部と、前記外筒本体部の後端側に設けられたフランジとを備える外筒と、前記ノズル部に液密かつ着脱可能に取り付けられたシールキャップと、外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、該ガスケットの後端に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャーとを備えるプレフィルドシリンジ用注射器であって、前記ノズル部は、ノズル本体部と、該ノズル本体部より基端側に設けられた外筒側係合部を備え、前記シールキャップは、前記ノズル本体部を収納する一端が閉塞した円筒状のノズル本体部収納部と、該ノズル本体部収納部より他端側に形成され、該シールキャップを前記ノズル部に液密に取り付けた時に前記外筒側係合部と係合するシールキャップ側係合部とを備え、前記外筒より前記シールキャップを回転させて取り外すときのトルクが、0.1〜0.16N・mである。
このため、使用前、特に輸送中の振動によるシールキャップのゆるみがなく、プレフィルド用シリンジとして用いても、内部の薬液の流出を確実に防止できる。また、使用時の不用意なシールキャップの取り外しを防止でき、シールキャップに通液針を装着できるタイプのものに有効である。
【0032】
また、本発明のプレフィルドシリンジ用注射器は、外筒本体部と、該外筒本体部の先端側に設けられたノズル部と、前記外筒本体部の後端側に設けられたフランジとを備える外筒と、前記ノズル部に液密かつ着脱可能に取り付けられたシールキャップと、外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、該ガスケットの後端に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャーとを備えるプレフィルドシリンジ用注射器であって、前記ノズル部は、ノズル本体部と、該ノズル本体部より基端側に設けられた外筒側係合部を備え、前記シールキャップは、前記ノズル本体部を収納する一端が閉塞した円筒状のノズル本体部収納部と、該ノズル本体部収納部より他端側に形成され、該シールキャップを前記ノズル部に液密に取り付けた時に前記外筒側係合部と係合するシールキャップ側係合部とを備え、前記外筒より前記シールキャップを回転させて取り外すときのトルクが、0.04〜0.1N・mである。
このため、使用前、特に輸送中の振動によるシールキャップのゆるみがなく、プレフィルド用シリンジとして用いても、内部の薬液の流出を確実に防止できる。また、使用時の取り外しも困難ではない。このため、シールキャップに通液針を装着できない、つまり、使用時に取り外されるタイプのキャップを用いるものに有効である。
【0033】
また、本発明のプレフィルドシリンジは、プレフィルドシリンジ用注射器と、前記外筒と前記ガスケットと前記シールキャップにより形成される空間内に収納された薬剤とからなるプレフィルドシリンジである。
このため、使用前、特に輸送中の振動によるシールキャップのゆるみがなく、内部の薬液の流出を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例のプレフィルドシリンジ用注射器を用いたプレフィルドシリンジの外観図である。
【図2】図2は、図1に示したプレフィルドシリンジの断面図である。
【図3】図3は、図1のプレフィルドシリンジ用注射器の外筒の正面図である。
【図4】図4は、図3に示した外筒の平面図である。
【図5】図5は、図3に示した外筒の先端部の拡大図である。
【図6】図6は、図4に示した外筒の先端部の拡大図である。
【図7】図7は、図1に示したプレフィルドシリンジ用注射器のシールキャップの拡大断面図である。
【図8】図8は、図7に示したプレフィルドシリンジ用注射器に用いられるシールキャップの拡大底面図である。
【図9】図9は、図1のプレフィルドシリンジ用注射器の先端部分の拡大断面図である。
【図10】図10は、他の実施例のプレフィルドシリンジ用注射器に使用されるシールキャップの拡大断面図である。
【図11】図11は、図10に示したプレフィルドシリンジ用注射器に用いられるシールキャップの拡大底面図である。
【符号の説明】
1 プレフィルドシリンジ
2 外筒
3 シールキャップ
4 ガスケット
5 プランジャー

Claims (10)

  1. 外筒本体部と、該外筒本体部の先端側に設けられ、先端に向かってテーパー状に縮径する注射針を取り付け可能なノズル部と、前記外筒本体部の後端側に設けられたフランジとを備える外筒と、前記外筒の前記ノズル部に液密かつ着脱可能に取り付けられたシールキャップと、前記外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、該ガスケットの後端に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャーとを備えるプレフィルドシリンジ用注射器であって、
    前記ノズル部は、ノズル本体部と、該ノズル本体部より基端側に設けられた外筒側係合部と、前記ノズル本体部より基端側であり前記外筒側係合部より先端側に設けられた外筒側螺合部とを備え、
    前記シールキャップは、一端側および他端側が開口し、かつ、前記一端側に備えられた通液針の装着部を有する筒状のシールキャップ本体と、前記シールキャップ本体の前記一端側を封止し、かつ、前記通液針が刺通可能であり、かつ、前記ノズル部の先端開口に当接することにより前記ノズル部を液密に密封するシール部材とを備え、さらに、前記シールキャップ本体は、前記ノズル本体部を収納する円筒状のノズル本体部収納部と、該ノズル本体部収納部より他端側に形成され、前記外筒側係合部と係合するシールキャップ側係合部と、前記ノズル本体部収納部より他端側でありかつ前記シールキャップ側係合部より一端側に形成された前記外筒側螺合部と螺合するキャップ側螺合部とを備え、
    前記外筒側係合部は、前記外筒側螺合部より大径に形成された台座部と、該台座部の外側面より前記外筒の半径方向に突出する第1の突起および第2の突起と前記第1の突起と前記第2の突起間により形成された凹部により構成されており、
    前記シールキャップは、前記キャップ側螺合部より基端側に突出する環状部を備え、前記キャップ側係合部は、前記環状部の内面に形成された内方に突出する突起により構成され、該シールキャップを前記ノズル部に液密に取り付けた時に前記外筒側係合部と係合し、かつ、前記シールキャップは、前記外筒より前記シールキャップを回転させて取り外すときのトルクが、0.1〜0.16N・mであり、
    さらに、前記第1の突起は、前記シールキャップを取り付ける時に、前記キャップ側係合部の突起が先に当接し、乗り越える側の突起であり、かつ、前記第2の突起は、上面が前記シールキャップの螺合進行回転方向に向かって低くなってゆく傾斜面となっていることを特徴とするプレフィルドシリンジ用注射器。
  2. 前記第1の突起は、前記第2の突起より小さいものとなっている請求項1に記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
  3. 前記シールキャップの前記環状部は、前記キャップ側螺合部の基端部分を取り囲み、かつ前記キャップ側螺合部より基端側に突出するものである請求項1または2に記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
  4. 前記外筒側係合部は、等角度に4つ設けられており、前記キャップ側係合部は、等角度に4つ設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ用注射器と、前記外筒と前記ガスケットと前記シールキャップにより形成される空間内に収納された薬剤とからなることを特徴とするプレフィルドシリンジ。
  6. 外筒本体部と、該外筒本体部の先端側に設けられ、先端に向かってテーパー状に縮径する注射針を取り付け可能なノズル部と、前記外筒本体部の後端側に設けられたフランジとを備える外筒と、前記外筒の前記ノズル部に液密かつ着脱可能に取り付けられたシールキャップと、前記外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、該ガスケットの後端に取り付けられたもしくは取り付け可能なプランジャーとを備えるプレフィルドシリンジ用注射器であって、
    前記ノズル部は、ノズル本体部と、該ノズル本体部より基端側に設けられた外筒側係合部と、前記ノズル本体部より基端側であり前記外筒側係合部より先端側に設けられた外筒側螺合部とを備え、
    前記シールキャップは、一端側が閉塞し他端側が開口した筒状のシールキャップ本体と、前記シールキャップ本体に収納され、前記ノズル部の先端開口に当接することにより前記ノズル部を液密に密封するシール部材とを備え、さらに、前記シールキャップ本体は、前記ノズル本体部を収納する円筒状のノズル本体部収納部と、該ノズル本体部収納部より他端側に形成され、前記外筒側係合部と係合するシールキャップ側係合部と、前記ノズル本体部収納部より他端側でありかつ前記シールキャップ側係合部より一端側に形成された前記外筒側螺合部と螺合するキャップ側螺合部とを備え、
    前記外筒側係合部は、前記外筒側螺合部より大径に形成された台座部と、該台座部の外側面より前記外筒の半径方向に突出する第1の突起および第2の突起と前記第1の突起と前記第2の突起間により形成された凹部により構成されており、
    前記シールキャップは、前記キャップ側螺合部より基端側に突出する環状部を備え、前記キャップ側係合部は、前記環状部の内面に形成された内方に突出する突起により構成され、該シールキャップを前記ノズル部に液密に取り付けた時に前記外筒側係合部と係合し、かつ、前記シールキャップは、前記外筒より前記シールキャップを回転させて取り外すときのトルクが、0.04〜0.1N・mであり、
    さらに、前記第1の突起は、前記シールキャップを取り付ける時に、前記キャップ側係合部の突起が先に当接し、乗り越える側の突起であり、かつ、前記第2の突起は、上面が前記シールキャップの螺合進行回転方向に向かって低くなってゆく傾斜面となっていることを特徴とするプレフィルドシリンジ用注射器。
  7. 前記第1の突起は、前記第2の突起より小さいものとなっている請求項6に記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
  8. 前記シールキャップの前記環状部は、前記キャップ側螺合部の基端部分を取り囲み、かつ前記キャップ側螺合部より基端側に突出するものである請求項6または7に記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
  9. 前記外筒側係合部は少なくとも向かい合うように2つ設けられ、前記キャップ側係合部は、向かい合うように2つ設けられている請求項6ないし8のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ用注射器。
  10. 請求項6ないし9のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ用注射器と、前記外筒と前記ガスケットと前記シールキャップにより形成される空間内に収納された薬剤とからなることを特徴とするプレフィルドシリンジ。
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