JP4595438B2 - 遠隔監視制御システム並びに遠隔監視制御システムのセンタサーバ、遠隔監視制御システムの機器監視制御装置及び遠隔監視制御システムの通信方法 - Google Patents

遠隔監視制御システム並びに遠隔監視制御システムのセンタサーバ、遠隔監視制御システムの機器監視制御装置及び遠隔監視制御システムの通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、監視対象の機器を遠隔で監視及び/又は制御する遠隔監視制御システムに関し、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ監視及び/又は制御のリアルタイム性を向上し得る遠隔監視制御システムに関する。そして、このような遠隔監視制御システムに用いられるセンタサーバ、機器監視制御装置及び通信方法に関する。
戸建て住宅、集合住宅、庁舎、ホール、商業ビル、オフィスビル及び工場等の建物には、照明機器、空調機器、計測機器及び防犯機器等の様々な機器が設置されている。近年では、通信技術等の進展により、これら機器は、有線又は無線の伝送路によって相互に通信可能に接続されることによってネットワーク化され、さらに機器監視制御装置がネットワークに接続されて機器監視制御装置によって集中的に監視及び/又は制御されるようになっている。そして、インターネットの普及により、最近では、インターネットを利用して端末装置からこれら機器を遠隔に監視及び/又は制御を行う遠隔監視制御システムの開発も進展している(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このような遠隔監視制御システムの一態様では、端末装置と機器監視制御装置との通信を中継するセンタサーバが設けられ、センタサーバと機器監視制御装置との間の通信は、ポーリング方式が採用されている。
センタサーバは、端末装置からインターネットを介して送信される監視要求及び/又は制御要求(コマンド)を蓄積し、機器監視制御装置から監視情報及び/又は制御要求の有無を問い合わせる問合せ(コマンド有無確認信号)に応じて、監視要求及び/又は制御要求を蓄積している場合にこの監視要求及び/又は制御要求を収容した通信信号(コマンドありの応答信号)を返信する。
機器監視制御装置は、上記問合せを行ってその返信が監視情報を要求する監視要求である場合には、ローカルエリアネットワーク(設備系システム)を介して機器に監視信号を送信することによって機器から監視情報を取得してあるいは予め定期的に機器から監視情報を取得してこの監視情報をセンタサーバにインターネットを介して送信し、センタサーバは、この送信された監視情報をインターネットを介して端末装置に返信し、そして、端末装置は、監視情報を表示する。これによって端末装置のユーザは、監視情報を視認することにより監視結果を認識することができる。また、機器監視制御装置は、上記問合せを行ってその返信が機器の制御を要求する制御要求である場合には、ローカルエリアネットワークを介して機器に制御信号を送信することによって機器を制御する一方機器から制御結果を監視情報としてローカルエリアネットワークを介して取得してセンタサーバにインターネットを介して送信し、センタサーバは、送信された監視情報をインターネットを介して端末装置に返信し、そして、端末装置は、監視情報を表示する。これによって端末装置のユーザは、監視情報を視認することにより所望の制御に対する制御結果を認識することができる。
ここで、機器監視制御装置がセンタサーバに行う上記問合せは、図13に示すように、一定の時間間隔Tc(ポーリング実施時間間隔Tc、一周期の時間Tc)で周期的に行われる。図13は、端末装置、センタサーバ、複数の機器監視制御装置及び複数の機器における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
なお、機器監視制御装置は、インターネットとローカルエリアネットワークとの境界に設置されていることから、GW装置(ゲートウェイ装置)と呼称される場合もある。
特開2002−315234号公報 特開2003−018667号公報
ところで、センタサーバと機器監視制御装置との間の通信は、周期的なポーリング方式が採用されていることから、例えば、図13に示すように、機器監視制御装置Bからセンタサーバに問合せがあった(C201)その直後に端末装置からセンタサーバへ監視要求や制御要求が送信された(C202)場合には、次の問合せまで監視要求や制御要求がセンタサーバから機器監視制御装置に取得されず、タイムラグが生じて遠隔監視制御のリアルタイム性が損なわれるという不都合がある。
そこで、端末装置が監視要求や制御要求を発してからその監視結果や制御結果が端末装置に返信されるまでの応答時間が短いリアルタイムな遠隔監視制御を実現するために、問合せにおける一周期の時間Tcを短くする設定すると、リアルタイム性は向上する。しかしながら、この問合せにおける一周期の時間Tcは、背景技術において、通常、初期設定値のままで運用されているため、端末装置から監視要求や制御要求が為されていない場合でも、センタサーバは、機器監視制御装置からの問合せに応答しなければならず、センタサーバや機器監視制御装置における情報処理能力を無駄に消費するという不都合がある。さらに、そのような場合でもセンタサーバと機器監視制御装置との間で問合せや応答等の通信信号が送受信されるため、無駄な通信トラフィックが生じるという不都合もある。
本発明は、上述の事情に鑑みて為されたものであり、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ監視及び/又は制御のリアルタイム性を向上し得る遠隔監視制御システムを提供することを目的とする。そして、このような遠隔監視制御システムに用いられるセンタサーバ及び機器監視制御装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る、第1通信ネットワークを介して機器を監視及び/又は制御する機器監視制御装置と、端末装置から第2通信ネットワークを介して送信される監視要求及び/又は制御要求を蓄積すると共に、前記機器監視制御装置から前記第2通信ネットワークを介して周期的に送信される前記監視要求及び/又は前記制御要求の有無を問い合わせる問合せに応じて前記監視要求及び/又は前記制御要求を蓄積している場合に前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を返信するセンタサーバとを備える遠隔監視制御システムは、前記センタサーバは、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に該単位時間当たりの通信量を変更する変更処理部前記問合せの返信である1個の通信信号に収容可能なコマンド数の上限値である収容コマンド上限値を記憶する上限値記憶部とを備え、前記変更処理部は、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容する前記監視要求及び/又は前記制御要求の個数の変更することで前記単位時間当たりの通信量を変更するべく、前記上限値記憶部に記憶されている前記収容コマンド上限値を初期設定の収容コマンド上限値よりも大きい値に変更して設定する収容コマンド数変更部を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る、第1通信ネットワークを介して機器を監視及び/又は制御する機器監視制御装置と、端末装置から第2通信ネットワークを介して送信される監視要求及び/又は制御要求を蓄積すると共に、前記機器監視制御装置から前記第2通信ネットワークを介して周期的に送信される前記監視要求及び/又は前記制御要求の有無を問い合わせる問合せに応じて前記監視要求及び/又は前記制御要求を蓄積している場合に前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を返信するセンタサーバとを備える遠隔監視制御システムは、前記機器監視制御装置は、前記センタサーバとの間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に該単位時間当たりの通信量を変更する設定情報処理部前記問合せの返信である1個の通信信号に収容可能なコマンド数の上限値である収容コマンド上限値を記憶する設定情報記憶部とを備え、前記設定情報処理部は、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容する前記監視要求及び/又は前記制御要求の個数の変更することで前記単位時間当たりの通信量を変更するべく、前記設定情報記憶部に記憶されている前記収容コマンド上限値を初期設定の収容コマンド上限値よりも大きい値に変更して設定することを特徴とする。
そして、これら上述の遠隔監視制御システムにおいて、前記単位時間当たりの通信量の変更は、前記問合せの周期の変更もさらに行うことを特徴とする。
また、これら上述の遠隔監視制御システムにおいて、前記単位時間当たりの通信量の変更は、接続可能な機器監視制御装置の個数の変更もさらに行うことを特徴とする。
さらに、これら上述の遠隔監視制御システムにおいて、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象は、当該遠隔監視制御システムの監視及び/又は制御の対象である機器からのイベントの発報またはその動作モードであることを特徴とする
また、これら上述の遠隔監視制御システムにおいて、前記問合せがあった場合に、蓄積されている監視要求及び/又は制御要求の優先順位を判定し、判定した優先順位に従って前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を返信する判定部をさらに備えることを特徴とする。
そして、本発明の他の一態様に係る、端末装置から第2通信ネットワークを介して送信される監視要求及び/又は制御要求を蓄積すると共に、第1通信ネットワークを介して機器を監視及び/又は制御する機器監視制御装置から前記第2通信ネットワークを介して周期的に送信される前記監視要求及び/又は前記制御要求の有無を問い合わせる問合せに応じて前記監視要求及び/又は前記制御要求を蓄積している場合に前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を返信する遠隔監視制御システムのセンタサーバは、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に該単位時間当たりの通信量を変更する変更処理部前記問合せの返信である1個の通信信号に収容可能なコマンド数の上限値である収容コマンド上限値を記憶する上限値記憶部とを備え、前記変更処理部は、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容する前記監視要求及び/又は前記制御要求の個数の変更することで前記単位時間当たりの通信量を変更するべく、前記上限値記憶部に記憶されている前記収容コマンド上限値を初期設定の収容コマンド上限値よりも大きい値に変更して設定する収容コマンド数変更部を備えることを特徴とする。
さらに、本発明の他の一態様に係る、端末装置から第2通信ネットワークを介して送信される監視要求及び/又は制御要求を蓄積する遠隔監視制御システムのセンタサーバに対し、前記第2通信ネットワークを介して前記監視要求及び/又は前記制御要求の有無を問い合わせる問合せを周期的に行って、蓄積されている前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を前記遠隔監視制御システムのセンタサーバから受信し、受信した前記監視要求及び/又は前記制御要求に応じて第1通信ネットワークを介して機器を監視及び/又は制御する遠隔監視制御システムの機器監視制御装置は、前記遠隔監視制御システムのセンタサーバとの間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に該単位時間当たりの通信量を変更する設定情報処理部前記問合せの返信である1個の通信信号に収容可能なコマンド数の上限値である収容コマンド上限値を記憶する設定情報記憶部とを備え、前記設定情報処理部は、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容する前記監視要求及び/又は前記制御要求の個数の変更することで前記単位時間当たりの通信量を変更するべく、前記設定情報記憶部に記憶されている前記収容コマンド上限値を初期設定の収容コマンド上限値よりも大きい値に変更して設定することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る、第1通信ネットワークを介して機器を監視及び/又は制御する機器監視制御装置と、端末装置から第2通信ネットワークを介して送信される監視要求及び/又は制御要求を前記第2通信ネットワークを介して中継するセンタサーバとを備える遠隔監視制御システムの通信方法は、前記センタサーバが前記端末装置から前記第2通信ネットワークを介して送信される前記監視要求及び/又は前記制御要求を蓄積するステップと、前記機器監視制御装置が前記第2通信ネットワークを介して前記監視要求及び/又は前記制御要求の有無を問い合わせる問合せを周期的に送信するステップと、前記センタサーバが前記機器監視制御装置からの前記問合せに応じて前記監視要求及び/又は前記制御要求を蓄積している場合に前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を返信するステップと、前記センタサーバと前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に該単位時間当たりの通信量を変更するステップとを備え、前記単位時間当たりの通信量を変更するステップは、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容する前記監視要求及び/又は前記制御要求の個数の変更することで前記単位時間当たりの通信量を変更するべく、上限値記憶部に記憶されている、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容可能なコマンド数の上限値である収容コマンド上限値を初期設定の収容コマンド上限値よりも大きい値に変更して設定するステップを備えることを特徴とする。
このような構成の遠隔監視制御システム、遠隔監視制御システムのセンタサーバ、遠隔監視制御システムの機器監視制御装置及び遠隔監視制御システムの通信方法では、センタサーバと機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合にこの単位時間当たりの通信量を変更する。このため、この通信量を変更すべき事象の発生及び解消に応じて通信ごとにダイナミックに単位時間当たりの通信量を変更することができるから、この事象の発生期間中における単位時間当たりの通信量をこの事象が発生していない期間における単位時間当たりの通信量に較べて増加させることによって、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器の監視及び/又は制御のリアルタイム性を向上することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1の実施形態の構成)
図1は、遠隔監視制御システムの構成を示す図である。図2は、システムセンタ及びセンタサーバの構成を示すブロック図である。図3は、機器監視制御装置の構成を示すブロック図である。
図1において、遠隔監視制御システム1は、監視及び/又は制御の対象である1又は複数の機器11と、機器11を監視及び/又は制御する複数の機器監視制御装置10と、遠隔監視制御システム1を管理するシステムセンタ13とを備えて構成される。そして、複数の機器監視装置10と、システムセンタ13と、監視要求及び/又は制御要求を行ってその結果を表示する端末装置16と、これら複数の機器監視制御装置10、システムセンタ13及び端末装置16を通信可能に相互に接続するネットワーク17とを備えて上位のネットワーク(以下、「上位NT」と略記する。)2が構成され、機器監視制御装置10と、1又は複数の機器11と、機器監視制御装置10及び1又は複数の機器11を通信可能に相互に接続する有線又は無線の通信線12とを備えてローカルエリアネットワークである下位のネットワーク(以下、「下位NT」と略記する。)3が構成される。
図3に示す例では、下位NT3は、戸建て住戸Hに設置されている場合が示されており、住戸H−aに設置されている下位NT3−aは、機器監視制御装置10−aと、複数の機器11−aa、11−ab、11−ac、・・・と、通信線12−aとを備えて構成され、そして、住戸H−bに設置されている下位NT3−bは、機器監視制御装置10−bと、複数の機器11−ba、11−bb、11−bc、・・・と、通信線12−bとを備えて構成される。本実施形態では、下位NT3が戸建て住戸Hに設置されている場合について説明するが、これに限定されるものではなく、集合住宅、庁舎、ホール、商業ビル、オフィスビル及び工場等の建物でよい。
なお、通信線12によるネットワークが請求項の第1通信ネットワークの一例に相当し、ネットワーク17が請求項の第2通信ネットワークの一例に相当する。
ここで、本明細書において、総称する場合にはアルファベットの添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合にはアルファベットの添え字を付した参照符号で示す。
端末装置16は、機器11の稼働状態に関する監視情報を要求する監視要求及び/又は機器11の稼動状態の制御を要求する制御要求をシステムセンタ13に送信することによって機器監視制御装置10を介して機器11の監視及び/又は制御を行うと共に、その監視結果及び/又は制御結果を監視情報としてシステムセンタ13から受信して表示を行う通信可能な装置である。端末装置16は、例えば、メーラやウェブブラウザ等のソフトウェアやマイクロプロセッサや通信インターフェース等のハードウェアによってこのような機能を備えた移動体通信端末(例えば、携帯電話)16−a、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型パーソナルコンピュータ16−b及びディスクトップコンピュータ16−c等である。
ネットワーク17は、例えば、電話網、ディジタル通信網及び無線通信網等であり、所定の通信プロトコルを用いてデータが伝送される。ネットワーク17は、例えば、通信プロトコルにHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)及びTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の所謂インターネットプロトコル群が用いられてインターネットを構成する。ここで、ネットワーク17は、端末装置16及びシステムセンタ13の間における網と、システムセンタ13及び機器監視制御装置10の間における網とは、同一の網でも異なる網でもよい。例えば、端末装置16及びシステムセンタ13の間における網は、公衆電話網であり、システムセンタ13及び機器監視制御装置10の間における網は、移動体端末(例えば、PHS網)の網である。
システムセンタ13は、端末装置16と機器監視制御装置10との間で通信信号を中継すると共に、端末装置16及びそのユーザに関する情報、機器監視制御装置10及びそのユーザに関する情報、並びに、機器11に関する情報等の当該遠隔監視制御システム1に関するシステム情報を管理する通信可能なコンピュータであり、例えば、図2(A)に示すように、1又は複数のセンタサーバ14(14−A、14−B、・・・)とデータベース15とを備えて構成される。
端末装置16及びそのユーザに関する情報は、例えば、端末装置16に割り当てられているIPアドレス等の通信アドレス、ユーザに割り当てられているID及びパスワード、並びに、ユーザの氏名、住所及び連絡先等の個人情報等である。機器監視制御装置10及びそのユーザに関する情報は、例えば、機器監視制御装置10に割り当てられているIPアドレス等の通信アドレス、機器監視制御装置10のID及び設置場所等の情報、機器監視制御装置10を使用可能なユーザの情報、並びに、機器監視制御装置10の稼動状態を表す情報等である。機器11に関する情報は、例えば、接続先の機器監視制御装置10を示す情報、機器監視制御装置10に割り当てられているIPアドレス等の通信アドレス、及び、機器11の稼動状態を表す情報等である。
センタサーバ14は、その情報処理能力に応じた管理可能な機器監視制御装置10の個数が規定されており、遠隔監視制御システム1における機器監視制御装置10の個数に応じた個数のセンタサーバ14がシステムセンタ13に用意される。例えば、1個のセンタサーバ14が300個の機器監視制御装置10を管理可能であって、遠隔監視制御システム1に1357個の機器監視制御装置10がある場合には、5個のセンタサーバ14が用意される。
データベース15は、センタサーバ14と通信可能に接続され、当該遠隔監視制御システム1に関するシステム情報を記憶し、センタサーバ14が要求する情報をセンタサーバ14に通知すると共に、センタサーバ14から通知されたシステム情報で記憶内容に対し追加又は更新を行うサーバコンピュータである。システム情報がセンタサーバ14に個別に記憶されるのではなく、データベース15に共通に記憶されることによって、システム情報がセンタサーバ14間で齟齬を生じることを防ぐことができ、また、システム情報に対する情報処理の負荷を分散することができる。
センタサーバ14は、サーバコンピュータであって、端末装置16からネットワーク17を介して送信される機器11に対する監視要求及び/又は制御要求を蓄積し、機器監視制御装置10からネットワーク17を介して周期的に送信される監視要求及び/又は制御要求の蓄積の有無を問い合わせる問合せに応じて、監視要求及び/又は制御要求を蓄積している場合には監視要求及び/又は制御要求を収容した通信信号を返信すると共に、機器監視制御装置10からネットワーク17を介して送信される機器11における監視結果及び/又は制御結果をシステム情報としてデータベース15に通知する一方監視情報としてネットワーク17を介して端末装置16に送信する。そして、センタサーバ14は、後述するように、機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更する。
センタサーバ14は、例えば、図2(B)に示すように、制御部101と、記憶部102と、上位ネットワーク通信インタフェース部(以下、「上位NT通信インタフェース部」と略記する。)103と、データベースインタフェース部(以下、「DBインタフェース部」と略記する。)104とを備えて構成され、これら制御部101、記憶部102、上位NT通信インタフェース部103及びDBインタフェース部104は、データを相互に交換することができるようにバス105にそれぞれ接続される。
上位NT通信インタフェース部103は、上位NT2を介して端末装置16及び機器監視制御装置10と通信を行うための通信回路であり、制御部101からのデータを上位NT2の通信プロトコルに従った通信信号を生成すると共に上位NT2からの通信信号を制御部101が処理可能な形式のデータに変換する。上位NT通信インタフェース部103は、本実施形態では、例えば、インターネットプロトコル群の通信プロトコルによって通信を行う通信インタフェースカードである。
DBインタフェース部104は、データベース15と通信を行うための通信回路であり、例えば、パラレル通信を行うパラレルインターフェース回路や、シリアル通信を行うシリアルインタフェース回路や、インターネットプロトコル群の通信プロトコルによって通信を行う通信インタフェースカードである。
記憶部102は、機能的に、端末装置16から受信した監視要求及び/又は制御要求を機器監視制御装置10別に記憶して蓄積するバッファメモリであるコマンド記憶部121と、機器監視制御装置10から受信した監視要求及び/又は制御要求の有無を問い合わせる問合せに対する応答信号に収容可能なコマンド数の上限値Nc(収容コマンド上限値Nc)を記憶する上限値記憶部122とを備えると共に、通信プログラム及び制御プログラム等のセンタサーバ14を動作させるための各プログラム(不図示)、及び、各プログラムの実行に係るデータ(不図示)等を記憶する。コマンドは、監視要求及び/又は制御要求のことである。応答信号は、本実施形態では、監視要求及び制御要求を収容していない通信信号(コマンドなしの応答信号)と、監視要求及び/又は制御要求を収容している通信信号(コマンドありの応答信号)とがあり、さらに、コマンドありの応答信号は、本実施形態では、監視要求が収容される通信信号(監視要求信号)と、制御要求が収容される通信信号(制御要求信号)と、監視要求及び制御要求が収容される通信信号(監視制御要求信号)とがある。記憶部102は、例えばワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶素子、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の書換え可能な不揮発性記憶素子、及び、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性記憶素子等の半導体記憶素子を備えて構成される。
制御部101は、例えば、マイクロプロセッサ及びその周辺回路を備えて構成され、機能的に、変更処理部111と、機器監視制御装置処理部112と、データベース処理部113と、端末装置処理部114とを備えると共に、通信プログラムや制御プログラム等の各プログラムによって記憶部102、上位NT通信インタフェース部103及びDBインタフェース部104を当該機能に応じてそれぞれ制御する。
変更処理部111は、機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更する。変更処理部111は、第1の実施形態では、問合せの時間間隔Tc(ポーリング実施時間間隔Tc、一周期の時間Tc)を変更するポーリング周期変更部1111を備えて構成される。
機器監視制御装置処理部112は、機器監視制御装置10との間でやり取りされる情報を処理し、監視要求及び/又は制御要求の有無を問い合わせる問合せを機器監視制御装置10から受信すると、コマンド記憶部121の監視要求及び/又は制御要求の有無を調べて、その結果に応じた応答信号を機器監視制御装置10に返信する。
データベース処理部113は、データベース15との間でやり取りされる情報を処理する。端末装置処理部114は、端末装置16との間でやり取りされる情報を処理する。
図1に戻って、機器11は、遠隔監視制御システム1の監視及び/又は制御の対象であり、電気エネルギと関係して動作する装置である。機器11は、機器監視制御装置10と通信線12を介して通信を行う通信部と、機器11の機能を実行する機能部とを備えて構成され、自発的に、あるいは、機器監視制御装置10から通信線12を介して受信した機能部の状態を要求する監視要求に従って、機能部の状態(例えば、電源のオン・オフ、稼動状態、故障状態、検知状態等)を機器監視制御装置10に通信線12を介して送信したり、機能部の状態を制御する制御要求を機器監視制御装置10から通信線12を介して通信部を用いて受信し制御要求の通りに制御したりするものである。この監視要求や制御要求は、端末装置16から発せられる。機能部は、機器11が、例えば、照明器具である場合には、光を生じる発光機能である。照明器具の他に、例えば、空調装置等の住戸環境やオフィス環境等を調整する装置、浴槽にお湯を張る給湯装置、電気錠装置及び換気扇等の住戸設備、テレビジョン、ビデオテープレコーダ、DVDレコーダ及び洗濯機等の家電製品、コンピュータ等の情報処理装置、電話機及びファクシミリ装置等の通信機器、誘導灯及び非常灯等の防災設備、等脈拍計、体温計、血中酸素濃度計及び心電図計等の医療機器、ガスメータ、電力メータ及び水道メータ等の計量メータ、並びに、防災センサ、防犯センサ、温度センサ及び湿度センサ等のセンサ等である。
遠隔監視システム1において、これら機器のうち、照明器具、空調装置、給湯装置、防災設備、計量メータ、電気錠、防災センサ及び防犯センサ等の建物に備え付けられる建物用機器が好適である。照明器具、空調装置及び給湯装置の場合には、建物に入る前に遠隔制御によって快適な環境を提供することができる。防災設備の場合には、遠隔監視によって点検を行うことで災害時に安全を確保することができる。計量メータの場合には、使用量を遠隔に検針することで課金の効率化を図ることができる。また、各箇所の使用量を遠隔に集中的にモニタして使用実態を把握することで無駄を省くことができ、コスト削減や省エネルギを図ることができる。電気錠の場合には、鍵の掛け忘れに対処することができる。防災センサ及び防犯センサの場合には、遠隔監視によって被害の防止や拡大を防ぐことができる。
機器監視制御装置10は、自機の下位NT3内における1又は複数の機器11を監視及び/又は制御するコンピュータである。機器監視制御装置10は、端末装置16から送信されて蓄積されている監視要求及び/又は制御要求を周期的なポーリングによってセンタサーバ14から取得する。機器監視制御装置10は、ポーリングによって監視要求を受信した場合には、通信線12を介して監視要求の対象である機器11から監視情報を取得してセンタサーバ14にネットワーク17を介して送信する。また、機器監視制御装置10は、ポーリングによって制御要求を受信した場合には、通信線12を介して機器11に制御信号を送信することによって機器11を制御する一方機器11から制御結果を監視情報として通信線12を介して取得してセンタサーバ14にネットワーク17を介して送信する。そして、機器監視制御装置10は、機器11からイベントの発報があった場合には、イベントを監視情報としてセンタサーバ14にネットワーク17を介して送信する。
なお、機器監視制御装置10は、機器11から定期的に監視情報を収集して記憶しておき、ポーリングによって監視要求を受信した場合に、この記憶されている監視情報をセンタサーバ14にネットワーク17を介して返信するように構成してもよい。
監視情報は、遠隔監視制御システム1の監視目的及び/又は制御目的に応じた機器11に関する情報であり、機器11の機能部で検出したデータや機能部の状態(例えば、電源のオン・オフ、稼動状態、故障状態等)に関するデータである。例えば、遠隔監視制御システム1の監視目的が負荷の消費電力である場合には、機器11は、電力メータであり、監視情報は、電力メータの電力量である。また例えば、遠隔監視制御システム1の監視目的が防犯である場合には、機器11は、防犯センサであり、監視情報は、防犯センサにおけるイベントの発報の有無である。また例えば、遠隔監視制御システム1の制御目的が照明器具の点灯制御である場合には、機器11は、照明器具であり、監視情報は、照明器具のオン・オフである。また例えば、遠隔監視制御システム1の制御目的が空調装置の稼動である場合には、機器11は、空調装置であり、監視情報は、空調装置のオン・オフ、設定温度及び設定風量等である。
イベントは、機器監視制御装置10からの要求がなくても機器11が自ら機器監視制御装置10に通知する監視情報である。例えば、機器11がセンサである場合では、検知対象を検知したことがイベントである。また例えば、機器11が照明器具や空調装置等である場合では、その故障や通常の稼動状態ではあり得ない状態(例えば、異常高温や過電流等)がイベントである。機器11は、イベントが生じるとイベントを機器監視制御装置10に送信することによってイベントを発報する。
機器監視制御装置10は、例えば、図3に示すように、制御部201と、記憶部202と、上位NT通信インタフェース部203と、下位ネットワーク通信インタフェース部(以下、「下位NT通信インタフェース部」と略記する。)204とを備えて構成され、これら制御部201、記憶部202、上位NT通信インタフェース部203及び下位NT通信インタフェース部204は、データを相互に交換することができるようにバス205にそれぞれ接続される。
上位NT通信インタフェース部203は、上述の上位NT通信インタフェース部103と同様であるので、その説明を省略する。下位NT通信インタフェース部204は、自機の通信線12を介して機器11と通信を行うための回路であり、制御部201からのデータを下位NT3の通信プロトコルに従った通信信号を生成すると共に通信線12からの通信信号を制御部201が処理可能な形式のデータに変換する。
制御部201は、例えば、マイクロプロセッサ及びその周辺回路を備えて構成され、機能的に、機器監視制御処理部211とセンタサーバ処理部212と設定情報処理部213とを備えると共に、通信プログラムや制御プログラム等の各プログラムによって記憶部202、上位NT通信インタフェース部203及び下位NT通信インタフェース部204を当該機能に応じてそれぞれ制御する。
機器監視制御処理部211は、機器11との間でやり取りされる情報を処理し、センタサーバ処理部212から通知された監視要求及び/又は制御要求に従って機器11の監視及び/又は制御を行ってその結果を監視情報としてセンタサーバ処理部212に通知すると共に、機器11から発報されたイベントを監視情報としてセンタサーバ処理部212に通知する。また、機器監視制御処理部211は、機器11から取得した監視情報を記憶部202の監視情報記憶部221に記憶する。
センタサーバ処理部212は、センタサーバ14との間でやり取りされる情報を処理し、記憶部202に記憶されている設定情報に従って監視要求及び/又は制御要求の蓄積の有無を問い合わせる問合せをセンタサーバ14に送信し、監視要求及び/又は制御要求を受信した場合には、受信した監視要求及び/又は制御要求を機器監視制御処理部211に通知すると共に、機器監視制御処理部211から監視情報が通知されるとこの監視情報をセンタサーバ14に送信する。
設定情報は、センタサーバ14との間における通信設定に関する情報であり、本実施形態では、例えば、当該機器監視制御装置10が接続すべきセンタサーバ14のネットワーク17における通信アドレス(例えば、IPアドレス)及び問合せを行う時間間隔Tc(一周期の時間Tc、ポーリング実施時間間隔Tc)を含む。
設定情報処理部213は、センタサーバ14から設定情報の変更が指示されると記憶部202に記憶されている設定情報を変更する。設定情報処理部213は、設定情報を変更することによって、センタサーバ14との間の単位時間当たりの通信量を変更する。
記憶部202は、機能的に、機器11から取得した機器11の監視情報を記憶する監視情報記憶部221と、設定情報を記憶する設定情報記憶部222とを備えると共に、通信プログラム及び制御プログラム等の機器監視制御装置10を動作させるための各プログラム(不図示)、及び、各プログラムの実行に係るデータ(不図示)等を記憶する。記憶部202は、記憶部102と同様に、例えば揮発性記憶素子、書換え可能な不揮発性記憶素子及び不揮発性記憶素子等の半導体記憶素子を備えて構成される。
次に、本実施形態の動作について説明する。
(第1の実施形態の動作)
図4は、第1の実施形態におけるセンタサーバの動作及び機器監視制御装置の動作を示すフローチャートである。図4(A)は、第1の実施形態におけるセンタサーバの動作を示すフローチャートであり、図4(B)は、第1の実施形態における機器監視制御装置の動作を示すフローチャートである。図5は、第1の実施形態におけるセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
図4及び図5において、遠隔監視制御システム1の運用が開始されると、機器監視制御装置10の制御部201におけるセンタサーバ処理部212は、機器11を監視及び/又は制御すべく、監視要求及び/又は制御要求の有無を問い合わせる問合せ情報を収容した通信信号(コマンド有無確認信号)をネットワーク17を介してセンタサーバ14に、記憶部202の設定情報記憶部222に記憶されている設定情報に基づいて周期的に送信する。ここでは、設定情報記憶部222に記憶されている設定情報におけるポーリング実施時間間隔Tcは、初期設定によって設定されているポーリング実施時間間隔(初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0)である。
このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14の制御部101における機器監視制御装置処理部112は、当該コマンド有無確認信号を送信した機器監視制御装置10に対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かを判断する。判断の結果、監視要求及び/又は制御要求がない場合には、センタサーバ14の機器監視制御装置処理部112は、その旨の情報を収容した通信信号(コマンドなしの応答信号)をネットワーク17を介して機器監視制御装置10に返信する。一方、判断の結果、監視要求及び/又は制御要求がある場合には、センタサーバ14の機器監視制御装置処理部112は、記憶されている監視要求及び/又は制御要求を収容した通信信号(コマンドありの応答信号)をネットワーク17を介して機器監視制御装置10に返信する。ここで、機器監視制御装置処理部112は、記憶部102の上限値記憶部112に記憶されている収容コマンド上限値Ncの範囲内でコマンドありの応答信号に1個又は複数個の監視要求及び/又は制御要求を収容する。なお、収容コマンド上限値Ncを超えた個数の監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されている場合には、機器監視制御装置処理部112は、次のコマンド有無確認信号に対するコマンドありの応答信号に収容し、機器監視制御装置10に送信する。
図5に示す例では、監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されておらず、機器監視制御装置10による初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0で周期的なコマンド有無確認信号の送信と、これに対するセンタサーバ14によるコマンドなしの応答信号の返信とが3回繰り返されている(図5のC1、C2、C3)。
ここで、センタサーバ14に機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象、即ち、予め規定されている設定情報を変更すべき事象(設定情報変更イベント)が発生すると(図4(A)のS11、図5のC4)、センタサーバ14の制御部101における変更処理部111は、設定情報変更イベントに関係する機器監視制御装置10からコマンド有無確認信号を受信すると、その応答として、当該機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更すべく、変更後の設定情報及び設定情報の変更を要求する旨の情報を収容した通信信号(設定情報変更要求信号)を当該機器監視制御装置10へ返信する(図4(A)のS12、図5のC5)。
機器監視制御装置10の制御部201における設定情報処理部213は、センタサーバ14から設定情報変更要求信号を受信すると(図4(B)のS21、図5のC5)、設定情報変更要求信号に収容されている設定情報で記憶部201の設定情報記憶部222に記憶されている設定情報を書換えて更新する(図4(B)のS22、図5のC6)。
これによってセンタサーバ14と機器監視制御装置10との間の通信における単位時間当たりの通信量が変更される。図5に示す例では、ポーリング実施時間間隔Tcを変更することによってこの単位時間当たりの通信量が変更されている。即ち、変更後のポーリング実施時間間隔Tcは、初期設定のポーリング実施時間間隔Tc0よりも短い時間間隔Tc1(変更ポーリング実施時間間隔Tc1)に設定され、この単位時間当たりの通信量が増加されている。
機器監視制御装置10のセンタサーバ処理部212は、コマンド有無確認信号をセンタサーバ14に記憶部202の設定情報記憶部222に記憶されている設定情報、即ち、変更ポーリング実施時間間隔Tc1で周期的に送信する。そして、このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14の機器監視制御装置処理部112は、当該コマンド有無確認信号を送信した機器監視制御装置10に対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かに応じてコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号を機器監視制御装置10に返信する(図5のC7、C8)。
端末装置16からセンタサーバ14に送信された監視要求及び/又は制御要求は、単位時間当たりの通信量が増加しているので、変更前に較べて速く(コマンド記憶部121に記憶されてから読み出される時間が短く)機器監視制御装置10に送信され、機器監視制御装置10によって機器11に対し実行される。図5に示す例では、C7のコマンド有無確認信号の応答でコマンドありの応答信号が返信されている。
そして、センタサーバ14に生じていた設定情報変更イベントが解消すると(図4(A)のS13、図5のC9)、センタサーバ14の変更処理部111は、設定情報変更イベントに関係する機器監視制御装置10からコマンド有無確認信号を受信すると、その応答として、当該機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更すべく、設定情報変更要求信号を当該機器監視制御装置10へ返信する(図4(A)のS14、図5のC10)。
機器監視制御装置10の設定情報処理部213は、センタサーバ14から設定情報変更要求信号を受信すると(図4(B)のS21、図5のC10)、設定情報変更要求信号に収容されている設定情報で記憶部201の設定情報記憶部222に記憶されている設定情報を書換えて変更する(図4(B)のS22、図5のC11)。
これによってセンタサーバ14と機器監視制御装置10との間の通信における単位時間当たりの通信量が変更される。図5に示す例では、ポーリング実施時間間隔Tcを変更することによってこの単位時間当たりの通信量が変更されている。即ち、変更後のポーリング実施時間間隔Tcは、初期設定のポーリング実施時間間隔Tc0に戻され、この単位時間当たりの通信量が元に戻る。
そして、機器監視制御装置10のセンタサーバ処理部212は、コマンド有無確認信号をセンタサーバ14に記憶部202の設定情報記憶部222に記憶されている設定情報、即ち、初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0で周期的に送信する。そして、このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14は、当該コマンド有無確認信号を送信した機器監視制御装置10に対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かに応じてコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号を機器監視制御装置10に返信する(図5のC12)。
このように本実施形態に係るセンタサーバ14及び機器監視制御装置10は、設定情報変更イベントの発生及び解消に応じて通信ごとにダイナミックに単位時間当たりの通信量を変更することができる。このため、設定情報変更イベントの発生期間中における単位時間当たりの通信量を設定情報変更イベントが発生していない期間における単位時間当たりの通信量に較べて増加させることによって、本実施形態に係る遠隔監視制御システム1は、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御のリアルタイム性(応答性)を向上することができる。即ち、本実施形態に係る遠隔監視制御システム1は、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御を略リアルタイムに実行することができる。また、設定情報変更イベントの発生期間中だけ単位時間当たりの通信量を増加させているので、背景技術に較べて情報処理能力の無駄を抑制することができ、また、通信トラフィックの無駄を抑制することができる。
なお、上述では、設定情報変更要求信号は、コマンド有無確認信号の応答としてセンタサーバ14から機器監視制御装置10に送信されたが、コマンド有無確認信号の応答としてではなく独立に送信するように構成してもよい。
また、上述では、設定情報変更要求信号は、変更後の設定情報(上述の実施形態では、変更ポーリング実施時間間隔Tc1又は初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0)を収容したが、予め機器監視制御装置10の記憶部202に設定情報の候補(上述の実施形態に合わせると、変更ポーリング実施時間間隔Tc1及び初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0になる)を記憶しておき、設定情報変更要求信号には、設定情報の変更を要求する旨の情報のみを収容してもよい。この場合、機器監視制御装置10は、設定情報変更要求信号を受信するたびに、設定情報の候補(上述の実施形態に合わせると、変更ポーリング実施時間間隔Tc1及び初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0)を切り換える。
次に、設定情報変更イベントが、端末装置16がセンタサーバ14にログインしたことであって、単位時間当たりの通信量の変更が、ポーリング実施時間間隔Tcの変更である場合について、センタサーバ14の動作及び機器監視制御装置10の動作を説明する。
図6は、設定情報変更イベントが端末装置によるセンタサーバへのログインであって、単位時間当たりの通信量の変更がポーリング実施時間間隔Tcの変更である場合における端末装置、センタサーバ、機器監視制御装置及び機器における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
図6に示す例では、機器監視制御装置10−a及び機器監視制御装置10−bがセンタサーバ14−Bの管理下にあり、機器監視制御装置10−aのユーザにおける端末装置16がセンタサーバ14−Bにログインするものとする。また、データベース15には、機器監視制御装置10と端末装置16との対応関係が記憶されているものとし、ユーザの端末装置16は、機器監視制御装置10−aに対応付けられているものとする。この対応関係は、例えば、機器監視制御装置10の通信アドレス(例えばIPアドレスやMACアドレス等)に端末装置16の通信アドレス(例えばIPアドレスやMACアドレス等)を対応付けることによって行われる。また例えば、機器監視制御装置10のIDや名称等の識別子に端末装置16のIDや名称等の識別子を対応付けることによって行われる。
図6において、機器監視制御装置10−a、10−bによる初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0で周期的なコマンド有無確認信号の送信と、これに対するセンタサーバ14によるコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号の返信とが繰り返されている場合に(C21)、ユーザの端末装置16からセンタサーバ14−Bにログインされると(設定情報変更イベントの発生)(C22)、センタサーバ14の制御部101におけるポーリング周期変更部1111は、処理S11及び処理S12を実行することによって、機器監視制御装置10−aからのコマンド有無確認信号の応答として、変更ポーリング実施時間間隔Tc1を含む設定情報変更要求信号を返信する(C23)。
この設定情報変更要求信号を受信した機器監視制御装置10−aの制御部201における設定情報処理部213は、処理S21及び処理S22を実行することによって、設定情報記憶部222の初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0を変更ポーリング実施時間間隔Tc1に書き換える(C24)。これによって機器監視制御装置10−aのセンタサーバ14−Bに対するポーリング実施時間間隔Tcが初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0から変更ポーリング実施時間間隔Tc1へ変更されて短くなり、センタサーバ14−Bと機器監視制御装置10−aとの間の通信における単位時間当たりの通信量が増加する。
変更後において、機器監視制御装置10−aは、コマンド有無確認信号をセンタサーバ14−Bに設定情報記憶部222に記憶されている変更ポーリング実施時間間隔Tc1で周期的に送信し、そして、このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14−Bは、機器監視制御装置10−aに対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かに応じてコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号を機器監視制御装置10−aに返信する(C26、C27、C29)。
一方、機器監視制御装置10−bは、ポーリング実施時間間隔Tcの変更が行われないから、そのセンタサーバ処理部212は、C26、C27及びC29の間もコマンド有無確認信号をセンタサーバ14−Bに設定情報記憶部222に記憶されている初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0で周期的に送信し、そして、このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14−Bの機器監視制御装置処理部112は、機器監視制御装置10−bに対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かに応じてコマンドなしの応答信号を機器監視制御装置10−bに返信する(C32、C33、C34)。
また、C22でユーザの端末装置16からセンタサーバ14−Bにログインされた場合に、センタサーバ14−Bの制御部101は、端末装置16に監視要求及び/又は制御要求を入力するための画面を表示させる。ユーザは、端末装置16に表示された画面を利用して制御要求を入力する。そうすると、端末装置16は、機器監視制御装置10−a宛ての制御要求をセンタサーバ14−Bに送信する(C25)。センタサーバ14−Bの制御部101における端末装置処理部114は、この制御要求を受信すると、機器監視制御装置10−aに対応づけて制御要求をコマンド記憶部121に記憶する。このコマンド記憶部121に記憶された制御要求は、初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0よりも短い時間間隔である変更ポーリング実施時間間隔Tc1で周期的なコマンド有無確認信号を機器監視制御装置10−aが送信するので、変更前に較べて早く機器監視制御装置10−aに送信され、機器監視制御装置10−aによって機器11に対し実行される。従って、センタサーバ14−Bが端末装置16から制御要求を受信してから機器監視制御装置10−aに送信するまでの最大タイムラグは、初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0の場合よりも短くなる。図6に示す例では、C25のコマンド有無確認信号の応答でコマンドありの応答信号として制御要求を収容した制御要求信号が返信されている。
一方、ユーザの端末装置16がセンタサーバ14−Bからログアウトすると(設定情報変更イベントの解消)(C28)、センタサーバ14−Bのポーリング周期変更部1111は、処理S13及び処理S14を実行することによって、機器監視制御装置10−aからのコマンド有無確認信号の応答として、初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0を含む設定情報変更要求信号を返信する(C29)。
この設定情報変更要求信号を受信した機器監視制御装置10−aの設定情報処理部213は、処理S21及び処理S22を実行することによって、設定情報記憶部222の変更ポーリング実施時間間隔Tc1を初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0に書き換える(C30)。これによって機器監視制御装置10−aにおけるセンタサーバ14−Bに対するポーリング実施時間間隔Tcが元に戻り、センタサーバ14−Bと機器監視制御装置10−aとの間の通信における単位時間当たりの通信量も元に戻る。
この変更後において、機器監視制御装置10−aのセンタサーバ処理部212は、コマンド有無確認信号をセンタサーバ14−Bに初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0で周期的に送信し、そして、このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14−Bの機器監視制御装置処理部112は、機器監視制御装置10−aに対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かに応じてコマンドなしの応答信号を機器監視制御装置10−aに返信する(C31)。
ユーザが端末装置16からセンタサーバ14−Bにログインすることは、機器11に対し監視要求及び/又は制御要求を行う目的である可能性が高いから、端末装置16のセンタサーバ14−Bへのログインを設定情報変更イベントとすることによって、上述の効果があることはもちろん、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御を略リアルタイムで実行することができる。
ここで、上述では、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御のリアルタイム性をセンタサーバ14と機器監視制御装置10との間におけるポーリング実施時間間隔Tcを変更することによって向上させたが、1個のセンタサーバ14に接続可能な機器監視制御装置10の個数を変更することによって向上してもよい。
この場合には、センタサーバ14の制御部101における変更処理部111は、図2(B)に破線で示す、機器監視制御装置10の接続先センタサーバ14を変更する接続先変更部1112を備えて構成される。
そして、この場合には、図4(A)に示す処理S12では、センタサーバ14の制御部101における接続先変更部1112は、設定情報変更イベントに関係する機器監視制御装置10を除く機器監視制御装置10を任意に1又は複数選定して、この選定した機器監視制御装置10からコマンド有無確認信号を受信すると、その応答として、当該センタサーバ14に接続可能な機器監視制御装置10の個数を変更すべく、変更後の設定情報として変更後におけるセンタサーバ14の通信アドレス及び設定情報の変更を要求する旨の情報を収容した設定情報変更要求信号を当該機器監視制御装置10へ返信する。この変更後のセンタサーバ14の通信アドレスは、管理可能な規定個数の機器監視制御装置10を管理していないために管理能力に余剰があるセンタサーバ14の通信アドレスを充てると、接続先が変更された機器監視制御装置10の処理にも支障をきたさないので、好適である。
これによってセンタサーバ14は、管理すべき機器監視制御装置10の個数が減少し、この管理個数の減少によって生じた情報処理能力を設定情報変更イベントに関係する端末装置16や機器監視制御装置10の情報処理に充てることができる。従って、端末装置16から受信した監視要求や制御要求を迅速に処理することができ、機器監視制御装置10から受信したコマンド有無確認信号を迅速に処理することができる。このため、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ監視要求や制御要求のリアルタイム性を向上することができる。
また、この場合に図4(A)に示す処理S14では、センタサーバ14の制御部101における接続先変更部1112は、処理S12で選定した機器監視制御装置10からコマンド有無確認信号を受信すると、その応答として、当該機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更すべく、変更後の設定情報として自機の通信アドレス及び設定情報の変更を要求する旨の情報を収容した設定情報変更要求信号を当該機器監視制御装置10へ返信する。
これによって当該センタサーバ14が管理する機器監視制御装置10の個数が変更される。即ち、当該センタサーバ14への接続先を変更した機器監視制御装置10におけるセンタサーバ14への接続先が自機に戻され、当該センタサーバ14が管理する機器監視制御装置10の個数が元に戻る。
このように本実施形態に係るセンタサーバ14及び機器監視制御装置10は、設定情報変更イベントの発生及び解消に応じて通信ごとにダイナミックにセンタサーバ14が管理する機器監視制御装置10の個数を変更することができる。このため、本実施形態に係る遠隔監視制御システム1は、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御のリアルタイム性を向上することができる。
なお、この1個のセンタサーバ14に接続可能な機器監視制御装置10の個数を変更する場合では、端末装置処理部114は、接続先を変更した機器監視制御装置10に関係する端末装置16から監視要求及び/制御要求を受信した場合には、変更後のセンタサーバ14へこの端末装置16から監視要求及び/制御要求を転送する。
次に、設定情報変更イベントが、端末装置16がセンタサーバ14にログインしたことであって、機器監視制御装置10のセンタサーバ14への接続先の変更及びポーリング実施時間間隔Tcの変更を行う場合について、センタサーバ14の動作及び機器監視制御装置10の動作を説明する。
図7は、設定情報変更イベントが端末装置によるセンタサーバへのログインであって、機器監視制御装置10のセンタサーバ14への接続先の変更及びポーリング実施時間間隔Tcの変更を行う場合における端末装置、センタサーバ、機器監視制御装置及び機器における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
図7に示す例では、機器監視制御装置10−a及び機器監視制御装置10−bがセンタサーバ14−Aの管理下にあり、機器監視制御装置10−c(図1に不図示)及び機器監視制御装置10−d(図1に不図示)がセンタサーバ14−Bの管理下にあり、機器監視制御装置10−aのユーザにおける端末装置16がセンタサーバ14−Bにログインするものとする。また、データベース15には、機器監視制御装置10と端末装置16との対応関係が記憶されているものとし、ユーザの端末装置16は、機器監視制御装置10−aに対応付けられているものとする。そして、設定情報変更イベントが発生した場合に、機器監視制御装置10−bが選定され、接続先がセンタサーバ14−Bに変更されるものとする。
図7において、図5や図6と同様に、機器監視制御装置10−a、10−b、10−c、10−dによる初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0で周期的なコマンド有無確認信号の送信と、これに対するセンタサーバ14−A、14−Bによるコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号の返信とがそれぞれ繰り返されている場合に(C41、C42)、ユーザの端末装置16からセンタサーバ14−Aにログインされると(設定情報変更イベントの発生)(C43)、センタサーバ14−Aの制御部101におけるポーリング周期変更部1111は、処理S11及び処理S12を実行することによって、機器監視制御装置10−aからのコマンド有無確認信号の応答として、変更ポーリング実施時間間隔Tc1を含む設定情報変更要求信号を返信する(C44−a)。さらに、センタサーバ14−Aの制御部101における接続先変更部1112は、処理S11及び処理S12を実行することによって、接続先の変更候補として機器監視制御装置10−bを選定し、機器監視制御装置10−bからのコマンド有無確認信号の応答として、センタサーバ14−Bの通信アドレスを含む設定情報変更要求信号を返信する(C44−b)。
この設定情報変更要求信号を受信した機器監視制御装置10−aの制御部201における設定情報処理部213は、処理S21及び処理S22を実行することによって、設定情報記憶部222の初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0を変更ポーリング実施時間間隔Tc1に書き換える(C45−a)。これによって機器監視制御装置10−aのセンタサーバ14−Aに対するポーリング実施時間間隔Tcが初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0から変更ポーリング実施時間間隔Tc1へ変更されて短くなり、センタサーバ14−Aと機器監視制御装置10−aとの間の通信における単位時間当たりの通信量が増加する。
さらに、この設定情報変更要求信号を受信した機器監視制御装置10−bの制御部201における設定情報処理部213は、処理S21及び処理S22を実行することによって、設定情報記憶部222における接続先のセンタサーバ14の通信アドレスをセンタサーバ14−Bの通信アドレスに書き換える(C45−b)。これによってセンタサーバ14−Aが管理すべき機器監視制御装置10の個数が減少し、これによって生じた情報処理能力を機器監視制御装置10−aに対する処理に振り向けることができる。
変更後において、機器監視制御装置10−aは、コマンド有無確認信号をセンタサーバ14−Bに変更ポーリング実施時間間隔Tc1で周期的に送信し、そして、このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14−Aは、機器監視制御装置10−aに対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かに応じてコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号を迅速に機器監視制御装置10−aに返信する(C46乃至C50)。
一方、機器監視制御装置10−bのセンタサーバ処理部212は、設定情報変更イベントの解消するまで、コマンド有無確認信号を変更後のセンタサーバ14−Bに初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0で周期的に送信し、そして、このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14−Bの機器監視制御装置処理部112は、機器監視制御装置10−bに対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かに応じてコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号を機器監視制御装置10−bに返信する(C52)。
また、機器監視制御装置10−c、10−dは、初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0で周期的なコマンド有無確認信号の送信を繰り返し、センタサーバ14−Bは、これに対しコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号の返信を繰り返す(C51、C53)。
次に、別の実施形態について説明する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御におけるリアルタイム性の向上は、ポーリング実施時間間隔Tcの変更やセンタサーバ14が管理する機器監視制御装置10の個数の変更によって行ったが、第2の実施形態では、コマンド有無確認信号の応答信号に収容可能なコマンド数の上限値Nc(収容コマンド上限値Nc)を変更することによってセンタサーバ14と機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更し、その結果、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御のリアルタイム性を向上させる実施形態である。
そのため、第2の実施形態に係るセンタサーバ14’の構成は、図2(B)に破線で示すように、変更処理部111がこの上限値記憶部122に記憶されているこの収容コマンド上限値Ncを変更する収容コマンド数変更部1113である点を除き、第1の実施形態に係るセンタサーバの構成と同様であるので、その説明を省略する。
ここで、第1の実施形態では、上限値記憶部122に記憶される収容コマンド上限値Ncは、機器監視制御装置10別でも機器監視制御装置10に共通でもよいが、第2の実施形態では、上限値記憶部122は、機器監視制御装置10別に収容コマンド上限値Ncを記憶する。
次に、第2の実施形態の動作について説明する。
(第2の実施形態の動作)
図8は、第2の実施形態におけるセンタサーバの動作を示すフローチャートである。図9は、第2の実施形態におけるセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
図8及び図9において、遠隔監視制御システム1の運用が開始されると、第1の実施形態と同様に、機器監視制御装置10は、制御部201におけるセンタサーバ処理部212によって、コマンド有無確認信号をセンタサーバ14に記憶部202の設定情報記憶部222に記憶されている設定情報、即ち、初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0で周期的に送信する。そして、このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14’は、制御部101における機器監視制装置御処理部112によって、当該コマンド有無確認信号を送信した機器監視制御装置10に対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かに応じてコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号を機器監視制御装置10に返信する。このような機器監視制御装置10による初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0での周期的なコマンド有無確認信号の送信と、これに対するセンタサーバ14による応答信号の返信とが繰り返されている(図9のC61、C66、C68、C72、C74)。
ここで、C61の後で、センタサーバ14’に機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象、即ち、予め規定されている収容コマンド上限値Ncを変更すべき事象(上限値変更イベント)が発生すると(図8のS31、図9のC62)、センタサーバ14’の制御部101における収容コマンド数変更部1113は、当該機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更すべく、上限値変更イベントに関係する機器監視制御装置10の収容コマンド上限値Ncを変更する(図8のS32)。即ち、変更後の収容コマンド上限値Ncは、初期設定の収容コマンド上限値Nc0よりも大きい値(変更収容コマンド上限値Nc1)に設定され、この単位時間当たりの通信量が増加される。
図9に示す例では、上限値変更イベントは、端末装置16におけるセンタサーバ14へのログインである。そして、初期設定収容コマンド上限値Nc0は、「3」とされ、変更収容コマンド上限値Nc1は、「10」とされているが、変更収容コマンド上限値Nc1が初期設定収容コマンド上限値Nc0より大きければ、任意の値でよく、例えば初期設定収容コマンド上限値Nc0=6と変更収容コマンド上限値Nc1=12との組合せや初期設定収容コマンド上限値Nc0=10と変更収容コマンド上限値Nc1=16との組合せ等、仕様等によって適宜設定される。
また、C62でユーザの端末装置16からセンタサーバ14’にログインされた場合に、センタサーバ14’の制御部101における端末装置処理部114は、端末装置16に監視要求及び/又は制御要求を入力するための画面を表示させる。ユーザは、端末装置16に表示された画面を利用して制御要求を入力する制御操作を行う。そうすると、端末装置16は、機器監視制御装置10宛ての制御要求をセンタサーバ14に送信する(C64)。図9に示す例では、この制御操作によって2個の第1及び第2制御要求がセンタサーバ14’に送信されている。センタサーバ14’の端末装置処理部114は、この制御要求を受信すると、機器監視制御装置10に対し制御要求をコマンド記憶部121に記憶する(C65)。
C61から初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0が経過すると、機器監視制御装置10は、コマンド有無確認信号を送信する(C66)。このコマンド有無確認信号を受信すると、センタサーバ14’の機器監視制御装置処理部112は、上限値記憶部122に記憶されている収容コマンド上限値Ncの範囲内で、即ち、変更収容コマンド上限値Nc1の範囲内でコマンド記憶部121に記憶されているコマンド、即ち、制御要求を読み出す(C67)。そして、センタサーバ14’の機器監視制御装置処理部112は、制御要求を収容したコマンドありの応答信号(制御要求信号)を機器監視制御装置10に返信する(C68)。機器監視制御装置10の制御部201におけるセンタサーバ処理部212は、制御要求信号を受信すると、収容されている制御要求を取り出し、機器監視制御処理部211に通知する。この通知を受けると機器監視制御処理部211は、制御を実行すべく、機器10に対し制御信号を送信する(C69)。図9に示す例では、変更収容コマンド上限値Nc1は、「10」であるので、制御要求信号に第1及び第2制御要求が一度に収容され、一度にセンタサーバ14’から機器監視制御装置10に返信される。
一方、ユーザは、端末装置16に表示された画面を利用して監視要求を入力する監視操作を行う。そうすると、端末装置16は、機器監視制御装置10宛ての監視要求をセンタサーバ14’に送信する(C70)。図9に示す例では、この監視操作によって6個の第1乃至第6監視要求がセンタサーバ14’に送信されている。センタサーバ14’の端末装置処理部114は、この監視要求を受信すると、機器監視制御装置10に対し監視要求をコマンド記憶部121に記憶する(C71)。
C66から初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0が経過すると、機器監視制御装置10は、コマンド有無確認信号を送信する(C72)。このコマンド有無確認信号を受信すると、センタサーバ14’の機器監視制御装置処理部112は、上限値記憶部122に記憶されている変更収容コマンド上限値Nc1の範囲内でコマンド記憶部121に記憶されているコマンド、即ち、監視要求を読み出す(C73)。そして、センタサーバ14’の機器監視制御装置処理部112は、監視要求を収容したコマンドありの応答信号(監視要求信号)を機器監視制御装置10に返信する(C74)。機器監視制御装置10の制御部201におけるセンタサーバ処理部212は、監視要求信号を受信すると、収容されている監視要求を取り出し、機器監視制御処理部211に通知する。この通知を受けると機器監視制御処理部211は、監視を実行すべく、機器10に対し監視信号を送信する(C75)。
図9に示す例では、変更収容コマンド上限値Nc1は、「10」であるので、監視要求信号に第1乃至第6監視要求が一度に収容され、一度にセンタサーバ14’から機器監視制御装置10に返信される。仮に、収容コマンド上限値Ncが本発明のように変更されずに初期設定収容コマンド上限値Nc0のままであるとすると、本実施形態では、初期設定収容コマンド上限値Nc0は、「3」であるので、まず、最初のコマンド有無確認信号の応答で第1乃至第3監視要求を収容する監視要求信号が機器監視制御装置10に送信され、次のコマンド有無確認信号の応答で第4乃至第6監視要求を収容する監視要求信号が機器監視制御装置10に送信されることになる。即ち、第4乃至第6監視要求の実行は、本実施形態のように収容コマンド上限値Ncを変更する場合に較べて初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0だけさらにタイムラグを生じることになる。従って、本実施形態では、収容コマンド上限値Ncを変更することによって、このタイムラグを減少することができる。
そして、センタサーバ14’に生じていた上限値変更イベントが解消すると(図8のS33、図9のC76)、センタサーバ14’の制御部101における収容コマンド数変更部1113は、当該機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更すべく、上限値変更イベントに関係する機器監視制御装置10の収容コマンド上限値Ncを変更する(図8のS34、図9のC77)。これによってセンタサーバ14’と機器監視制御装置10との間の通信における単位時間当たりの通信量が変更される。図9に示す例では、収容コマンド上限値Ncは、変更収容コマンド上限値Nc1から初期設定の収容コマンド上限値Nc0に戻され、この単位時間当たりの通信量が元に戻る。
このように本実施形態に係るセンタサーバ14’及び機器監視制御装置10は、上限値変更イベントの発生及び解消に応じて通信ごとにダイナミックにコマンド有無確認信号に対する応答信号に収容可能な収容コマンド上限値Ncを変更することができる。即ち、上限値変更イベントの発生及び解消に応じて通信ごとにダイナミックに単位時間当たりの通信量を変更することができる。このため、設定情報変更イベントの発生期間中における収容コマンド上限値Nc1を上限値変更イベントが発生していない期間における収容コマンド上限値Nc0に較べて増加させることによって、本実施形態に係る遠隔監視制御システム1は、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御のリアルタイム性を向上することができる。
なお、第1及び第2の実施形態では、端末装置16のセンタサーバ14へのログインを設定情報変更イベント及び上限値変更イベントとそれぞれしたが、ログインだけでなく所定数以上のログインの数があった場合を設定情報変更イベント及び上限値変更イベントとそれぞれしてもよい。複数のユーザが複数の端末装置16からそれぞれログインすることは、それだけ機器11に対し監視要求及び/又は制御要求を行う可能性が高いからである。例えば、所定数を「3」に設定すると3個の端末装置16からセンタサーバ14へログインがあると設定情報変更イベント及び上限値変更イベントの発生とそれぞれされる。
また、機器11からのイベントの発報を設定情報変更イベント及び上限値変更イベントとそれぞれしてもよい。機器11からのイベントが端末装置16に送信されると、端末装置16のユーザは、イベントを発報した機器11に対する監視要求及び/又は制御要求や他の機器11に対する監視要求及び/又は制御要求を行う可能性が高いからである。例えば、防犯センサからイベントが発報された場合に防犯カメラの画像が要求される場合等である。
さらにまた、住居進入や火災発生等を監視する防犯システムにおける動作モードを設定情報変更イベント及び上限値変更イベントとそれぞれしてもよい。動作モードが在宅モードである場合には、ユーザが在宅しているので、ユーザが端末装置16から監視要求及び/又は制御要求を行う可能性が低い一方、動作モードが留守モードである場合には、ユーザが外出しているので、外出先から監視及び/又は制御を行うべく、ユーザが端末装置16から監視要求及び/又は制御要求を行う可能性が高いからである。従って、留守モードが設定情報変更イベント及び上限値変更イベントの発生であり、在宅モードが設定情報変更イベント及び上限値変更イベントの解消である。
次に、別の実施形態について説明する。
(第3の実施形態)
センタサーバ14から機器監視制御装置10へ送信される監視要求や制御要求は、機器監視制御装置10の保守目的やモニタ目的にセンタサーバ14自身が監視要求及び/又は制御要求を行う場合もある。また、センタサーバ14は、コマンド記憶部121に監視要求及び/又は制御要求が発生した順にコマンド記憶部121に記憶され、その順でコマンド記憶部121から読み出す。そのため、端末装置16から発せられた監視要求及び/又は制御要求がこれらセンタサーバ14の監視要求及び/又は制御要求と混在してしまい、端末装置16における監視要求及び/又は制御要求のリアルタイム性が損なわれる場合がある。特に、混在によって収容コマンド上限値Ncを越えてしまった場合には、次のコマンド有無確認信号の応答になってしまう可能性もあり、重大である。
そこで、第3の実施形態に係るセンタサーバ14”は、監視要求の内容や制御要求の内容に基づいて当該監視要求や制御要求の優先度を決定し、この優先度の順にコマンド記憶部121から読出し、機器監視制御装置10へ送信するように構成する。
そのため、センタサーバ14”は、図2(B)に破線で示す、コマンドありの応答信号に収容する監視要求及び/又は制御要求を優先度に応じて判定する収容コマンド判定部115を機能的に制御部101にさらに備えて構成される。そして、機器監視制御装置処理部112は、機器監視制御装置10からのコマンド有無確認信号に対しコマンドありの応答信号を返信する際に、収容コマンド判定部115から収容すべき監視要求及び/又は制御要求を取得してコマンドありの応答信号をこれを収容し、コマンドありの応答信号を返信するように構成される。これらの点を除き、第3の実施形態に係るセンタサーバ14”の構成は、第1の実施形態に係るセンタサーバ14の構成又は第2の実施形態に係るセンタサーバ14’の構成と同様であるので、その説明を省略する。
ここで、監視要求の内容や制御要求の内容に基づいて決定された当該監視要求や制御要求の優先度は、本実施形態では、例えば、センタサーバ14による監視要求及び/又は制御要求よりも端末装置16による監視要求及び/又は制御要求の方が高く設定される。
次に、第3の実施形態の動作について説明する。
(第3の実施形態の動作)
図10、第3の実施形態におけるセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
図10において、遠隔監視制御システム1の運用が開始されると、第1及び第2の実施形態と同様に、機器監視制御装置10による初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0での周期的なコマンド有無確認信号の送信と、これに対するセンタサーバ14”による応答信号の返信とが繰り返されている(C81)。ここで、図10に示す例では、収容コマンド上限値Nc0は、「3」とされているが、任意の値でよく、仕様により適宜設定される。
ここで、ユーザの端末装置16からセンタサーバ14”にログインされると(C82)、センタサーバ14”の制御部101における端末装置処理部114は、端末装置16に監視要求及び/又は制御要求を入力するための画面を表示させ、ユーザは、端末装置16に表示された画面を利用して監視要求及び/又は制御要求を入力する監視制御操作を行う。そうすると、端末装置16は、機器監視制御装置10宛ての監視要求及び/又は制御要求をセンタサーバ14”に送信する(C83)。図9に示す例では、この監視制御操作によって1個の監視要求と2個の制御要求がセンタサーバ14”に送信されている。センタサーバ14”は、機器監視制御装置10の監視を行うべく、2個の監視要求を生成し、コマンド記憶部121に記憶する一方、センタサーバ14”の端末装置処理部114は、この監視制御要求を受信すると、機器監視制御装置10に対し監視要求及び制御要求をコマンド記憶部121に記憶する(C84)。ここで、端末装置16からの監視要求は、第1監視要求とされ、その制御要求は、第1及び第5制御要求とされ、センタサーバ14”が生成した監視要求は、第3及び第4監視要求とされている。
C81から初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0が経過すると、機器監視制御装置10のセンタサーバ処理部212は、コマンド有無確認信号を送信する(C85)。このコマンド有無確認信号を受信すると、センタサーバ14”の機器監視制御装置処理部112は、上限値記憶部122に記憶されている収容コマンド上限値Ncの範囲内で、収容コマンド判定部115によって収容すべき監視要求及び制御要求を判定させ、判定された監視要求及び制御要求を読出す(C86)。そして、センタサーバ14”の機器監視制御装置処理部112は、監視要求及び制御要求を収容したコマンドありの応答信号(監視制御要求信号)を機器監視制御装置10に返信する(C87)。図10に示す例では、センタサーバ14”の収容コマンド判定部115は、第1監視要求、第2制御要求及び第5制御要求を優先度の高い監視要求及び制御要求と判定し、センタサーバ14”の機器監視制御装置処理部112は、第1監視要求、第2制御要求及び第5制御要求を読出し、これらを収容した監視制御要求信号を機器監視制御装置10に返信する。
機器監視制御装置10の制御部201におけるセンタサーバ処理部212は、監視制御要求信号を受信すると、収容されている監視要求及び制御要求を取り出し、機器監視制御処理部211に通知する。この通知を受けると機器監視制御処理部211は、監視及び制御を実行すべく、機器10に対し監視制御信号を送信する(C88)。このように本実施形態では、優先度のより高い端末装置16から発せられた監視要求及び制御要求が、センタサーバ14”が発した監視要求及び制御要求よりも先にセンタサーバ14”から機器監視制御装置10へ送信される。そのため、端末装置16による機器11の監視及び/又は制御におけるリアルタイム性を向上することができる。
C85から初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0が経過すると、機器監視制御装置10のセンタサーバ処理部212は、コマンド有無確認信号を送信する(C89)。このコマンド有無確認信号を受信すると、センタサーバ14”の機器監視制御装置処理部112は、C86と同様に、収容コマンド上限値Ncの範囲内で、収容コマンド判定部115により判定させ、判定された監視要求及び制御要求を読出す(C90)。そして、センタサーバ14”の機器監視制御装置処理部112は、監視要求及び制御要求を収容した監視制御要求信号を機器監視制御装置10に返信する(C91)。図10に示す例では、収容コマンド判定部は、第3及び第4監視要求しかコマンド記憶部121に記憶されていないので、第3及び第4監視要求を優先度の高い監視要求及び制御要求と判定し、機器監視制御装置処理部112は、第3及び第4監視要求を読出し、これらを収容した監視要求信号を機器監視制御装置10に返信する。
機器監視制御装置10の制御部201におけるセンタサーバ処理部212は、監視要求信号を受信すると、収容されている監視要求を取り出し、機器監視制御処理部211に通知する。この通知を受けると機器監視制御処理部211は、監視を実行すべく、機器10に対し監視信号を送信する(C92)。そして、端末装置16は、センタサーバ14”からログアウトする(C93)。
このように本実施形態では、監視要求の内容や制御要求の内容に基づいて当該監視要求や制御要求の優先度が決定され、センタサーバ14”は、機器監視制御装置10からコマンド有無確認信号を受信すると、この優先度の高い順に監視要求及び/又は制御要求をコマンド記憶部121から読出し、機器監視制御装置10へ返信する。ここで、監視要求や制御要求の優先度をセンタサーバ14”による監視要求及び/又は制御要求よりも端末装置16による監視要求及び/又は制御要求の方を高く設定することにより、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御のリアルタイム性を向上することができる。
次に、別の実施形態について説明する。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、機器監視制御装置10は、センタサーバ14の指示によってポーリング実施時間間隔Tcの変更や機器監視制御装置10の管理個数の変更を実行したが、第4の実施形態では、センタサーバ14から指示を受けることなく機器監視制御装置10がセンタサーバ14と機器監視制御装置10との間における単位時間当たりの通信量を変更する実施形態である。
このため、第4の実施形態に係るセンタサーバ14”’は、その制御部101に変更処理部111を備える必要がない点、及び、第4の実施形態に係る機器監視制御装置10’は、その制御部201における設定情報処理部213が設定情報変更要求信号によって設定情報記憶部222の設定情報を変更する代わりに、設定情報変更イベントが生じると設定情報記憶部222の設定情報を変更する点を除き、第4の実施形態に係るセンタサーバ14”’の構成及び第4の実施形態に係る機器監視制御装置10’の構成は、第1の実施形態に係るセンタサーバ14の構成及び第4の実施形態に係る機器監視制御装置10の構成と同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施形態の動作について説明する。
(第4の実施形態の動作)
図11は、第4の実施形態における機器監視制御装置の動作を示すフローチャートである。図12は、第4の実施形態におけるセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
図11及び図12において、遠隔監視制御システム1の運用が開始されると、第1乃至第3の実施形態と同様に、機器監視制御装置10’による初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0での周期的なコマンド有無確認信号の送信と、これに対するセンタサーバ14”’による応答信号の返信とが繰り返されている(C101)。ここでは、設定情報記憶部222に記憶されている設定情報におけるポーリング実施時間間隔Tcは、初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0である。
ここで、機器監視制御装置10’に設定情報変更イベントが発生すると(図11のS41、図12のC102)、機器監視制御装置10’の制御部201における設定情報処理部213は、記憶部201の設定情報記憶部222に記憶されている設定情報を変更する(図11のS42、図12のC103)。これによってセンタサーバ14”’と機器監視制御装置10’との間の通信における単位時間当たりの通信量が変更される。図12に示す例では、機器11におけるイベントの発報が設定情報変更イベントとされる。より具体的には、例えば、機器11は、住居進入や火災発生等を監視する防犯システムであり、その動作モードの留守モードが設定情報変更イベントの発生であり、その動作モードの在宅モードが後述の設定情報変更イベントの解消である。そして、ポーリング実施時間間隔Tcを変更することによってこの単位時間当たりの通信量が変更されている。即ち、変更後のポーリング実施時間間隔Tcは、初期設定のポーリング実施時間間隔Tc0よりも短い時間間隔(変更ポーリング実施時間間隔Tc1)に設定され、この単位時間当たりの通信量が増加されている。
変更後において、機器監視制御装置10’のセンタサーバ処理部212は、コマンド有無確認信号をセンタサーバ14”’に記憶部202の設定情報記憶部222に記憶されている設定情報、即ち、変更ポーリング実施時間間隔Tc1で周期的に送信する。そして、このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14”’の機器監視制御装置処理部112は、当該コマンド有無確認信号を送信した機器監視制御装置10’に対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かに応じてコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号を機器監視制御装置10’に返信する(図12のC105、C108)。
端末装置16からセンタサーバ14”’に送信された監視要求及び/又は制御要求は、単位時間当たりの通信量が増加しているので、変更前に較べて速く機器監視制御装置10’に送信され、機器監視制御装置10’によって機器11に対し実行される。図12に示す例では、C105の後で、ユーザの端末装置16からセンタサーバ14”’にログインがなされ(C106)、ユーザが端末装置16に入力した監視要求及び制御要求が端末装置16からセンタサーバ14”’に送信され(C107)、この監視要求及び制御要求は、C108のコマンド有無確認信号の応答でコマンドありの応答信号に収容され、送信されている。
そして、機器監視制御装置10’に生じていた設定情報変更イベントが解消すると(図11のS43、図12のC110)、機器監視制御装置10’の設定情報処理部213は、記憶部201の設定情報記憶部222に記憶されている設定情報を変更する(図11のS44、図12のC111)。
これによってセンタサーバ14”’と機器監視制御装置10’との間の通信における単位時間当たりの通信量が変更される。図12に示す例では、ポーリング実施時間間隔Tcを変更することによってこの単位時間当たりの通信量が変更されている。即ち、変更後のポーリング実施時間間隔Tcは、初期設定のポーリング実施時間間隔Tc0に戻され、この単位時間当たりの通信量が元に戻る。
そして、機器監視制御装置10’のセンタサーバ処理部212は、コマンド有無確認信号をセンタサーバ14”’に記憶部202の設定情報記憶部222に記憶されている設定情報、即ち、初期設定ポーリング実施時間間隔Tc0で周期的に送信する。そして、このコマンド有無確認信号を受信したセンタサーバ14”’は、当該コマンド有無確認信号を送信した機器監視制御装置10’に対する監視要求及び/又は制御要求がコマンド記憶部121に記憶されているか否かに応じてコマンドなしの応答信号又はコマンドありの応答信号を機器監視制御装置10’に返信する(図12のC112)。
このように本実施形態に係る機器監視制御装置10’は、設定情報変更イベントの発生及び解消に応じて通信ごとにダイナミックに単位時間当たりの通信量を変更することができる。このため、設定情報変更イベントの発生期間中における単位時間当たりの通信量を設定情報変更イベントが発生していない期間における単位時間当たりの通信量に較べて増加させることによって、本実施形態に係る遠隔監視制御システム1は、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御のリアルタイム性(応答性)を向上することができる。即ち、本実施形態に係る遠隔監視制御システム1は、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器11の監視及び/又は制御を略リアルタイムに実行することができる。また、設定情報変更イベントの発生期間中だけ単位時間当たりの通信量を増加させているので、背景技術に較べて情報処理能力の無駄を抑制することができ、また、通信トラフィックの無駄を抑制することができる。
なお、上述の第4の実施形態において、機器11からのイベントの発報を設定情報変更イベントとしてもよい。
また、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ監視及び/又は制御のリアルタイム性を向上するために、ポーリング実施時間間隔Tcの変更、収容コマンド上限値Ncの変更、機器監視制御装置10の接続先センタサーバ14の変更及び応答信号における優先度に従ったコマンドの収容を適宜複数組み合わせて実施してもよい。例えば、上述したように、ポーリング実施時間間隔Tcの変更と機器監視制御装置10の接続先センタサーバ14の変更との組合せ、ポーリング実施時間間隔Tcの変更と収容コマンド上限値Ncの変更との組合せ、ポーリング実施時間間隔Tcの変更と応答信号における優先度に従ったコマンドの収容との組合せ、収容コマンド上限値Ncの変更と機器監視制御装置10の接続先センタサーバ14の変更との組合せ、収容コマンド上限値Ncの変更と応答信号における優先度に従ったコマンドの収容との組合せ、機器監視制御装置10の接続先センタサーバ14の変更と応答信号における優先度に従ったコマンドの収容との組合せ、ポーリング実施時間間隔Tcの変更と収容コマンド上限値Ncの変更と機器監視制御装置10の接続先センタサーバ14の変更との組合せ、ポーリング実施時間間隔Tcの変更と収容コマンド上限値Ncの変更と応答信号における優先度に従ったコマンドの収容との組合せ、収容コマンド上限値Ncの変更と機器監視制御装置10の接続先センタサーバ14の変更と応答信号における優先度に従ったコマンドの収容との組合せ、及び、ポーリング実施時間間隔Tcの変更と収容コマンド上限値Ncの変更と機器監視制御装置10の接続先センタサーバ14の変更と応答信号における優先度に従ったコマンドの収容との組合せである。
遠隔監視制御システムの構成を示す図である。 システムセンタ及びセンタサーバの構成を示すブロック図である。 機器監視制御装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるセンタサーバの動作及び機器監視制御装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。 設定情報変更イベントが端末装置によるセンタサーバへのログインであって、単位時間当たりの通信量の変更がポーリング実施時間間隔Tcの変更である場合における端末装置、センタサーバ、機器監視制御装置及び機器における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。 設定情報変更イベントが端末装置によるセンタサーバへのログインであって、機器監視制御装置10のセンタサーバ14への接続先の変更及びポーリング実施時間間隔Tcの変更を行う場合における端末装置、センタサーバ、機器監視制御装置及び機器における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。 第2の実施形態におけるセンタサーバの動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。 第3の実施形態におけるセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。 第4の実施形態における機器監視制御装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態におけるセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。 端末装置、センタサーバ、機器監視制御装置及び機器における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
符号の説明
1 遠隔監視制御システム
2 上位のネットワーク
3 下位のネットワーク
10 機器監視制御装置
11 機器
12 通信線
13 システムセンタ
14、14’、14”、14”’ センタサーバ
15 データベース
16 端末装置
17 ネットワーク
101、201 制御部
102、202 記憶部
103、203 上位ネットワークインタフェース部
111 変更処理部
112 機器監視制御装置処理部
115 収容コマンド判定部
212 センタサーバ処理部
213 設定情報処理部
222 設定情報記憶部
1111 ポーリング周期変更部
1112 接続先変更部
1113 収容コマンド数変更部

Claims (9)

  1. 第1通信ネットワークを介して機器を監視及び/又は制御する機器監視制御装置と、端末装置から第2通信ネットワークを介して送信される監視要求及び/又は制御要求を蓄積すると共に、前記機器監視制御装置から前記第2通信ネットワークを介して周期的に送信される前記監視要求及び/又は前記制御要求の有無を問い合わせる問合せに応じて前記監視要求及び/又は前記制御要求を蓄積している場合に前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を返信するセンタサーバとを備える遠隔監視制御システムにおいて、
    前記センタサーバは、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に該単位時間当たりの通信量を変更する変更処理部
    前記問合せの返信である1個の通信信号に収容可能なコマンド数の上限値である収容コマンド上限値を記憶する上限値記憶部とを備え、
    前記変更処理部は、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容する前記監視要求及び/又は前記制御要求の個数の変更することで前記単位時間当たりの通信量を変更するべく、前記上限値記憶部に記憶されている前記収容コマンド上限値を初期設定の収容コマンド上限値よりも大きい値に変更して設定する収容コマンド数変更部を備えること
    を特徴とする遠隔監視制御システム。
  2. 第1通信ネットワークを介して機器を監視及び/又は制御する機器監視制御装置と、端末装置から第2通信ネットワークを介して送信される監視要求及び/又は制御要求を蓄積すると共に、前記機器監視制御装置から前記第2通信ネットワークを介して周期的に送信される前記監視要求及び/又は前記制御要求の有無を問い合わせる問合せに応じて前記監視要求及び/又は前記制御要求を蓄積している場合に前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を返信するセンタサーバとを備える遠隔監視制御システムにおいて、
    前記機器監視制御装置は、前記センタサーバとの間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に該単位時間当たりの通信量を変更する設定情報処理部
    前記問合せの返信である1個の通信信号に収容可能なコマンド数の上限値である収容コマンド上限値を記憶する設定情報記憶部とを備え、
    前記設定情報処理部は、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容する前記監視要求及び/又は前記制御要求の個数の変更することで前記単位時間当たりの通信量を変更するべく、前記設定情報記憶部に記憶されている前記収容コマンド上限値を初期設定の収容コマンド上限値よりも大きい値に変更して設定すること
    を特徴とする遠隔監視制御システム。
  3. 前記単位時間当たりの通信量の変更は、前記問合せの周期の変更もさらに行うこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠隔監視制御システム。
  4. 前記単位時間当たりの通信量の変更は、接続可能な機器監視制御装置の個数の変更もさらに行うこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠隔監視制御システム。
  5. 前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象は、当該遠隔監視制御システムの監視及び/又は制御の対象である機器からのイベントの発報またはその動作モードであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の遠隔監視制御システム
  6. 前記問合せがあった場合に、蓄積されている監視要求及び/又は制御要求の優先順位を判定し、判定した優先順位に従って前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を返信する判定部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の遠隔監視制御システム。
  7. 端末装置から第2通信ネットワークを介して送信される監視要求及び/又は制御要求を蓄積すると共に、第1通信ネットワークを介して機器を監視及び/又は制御する機器監視制御装置から前記第2通信ネットワークを介して周期的に送信される前記監視要求及び/又は前記制御要求の有無を問い合わせる問合せに応じて前記監視要求及び/又は前記制御要求を蓄積している場合に前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を返信する遠隔監視制御システムのセンタサーバにおいて、
    前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に該単位時間当たりの通信量を変更する変更処理部
    前記問合せの返信である1個の通信信号に収容可能なコマンド数の上限値である収容コマンド上限値を記憶する上限値記憶部とを備え、
    前記変更処理部は、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容する前記監視要求及び/又は前記制御要求の個数の変更することで前記単位時間当たりの通信量を変更するべく、前記上限値記憶部に記憶されている前記収容コマンド上限値を初期設定の収容コマンド上限値よりも大きい値に変更して設定する収容コマンド数変更部を備えること
    を特徴とする遠隔監視制御システムのセンタサーバ。
  8. 端末装置から第2通信ネットワークを介して送信される監視要求及び/又は制御要求を蓄積する遠隔監視制御システムのセンタサーバに対し、前記第2通信ネットワークを介して前記監視要求及び/又は前記制御要求の有無を問い合わせる問合せを周期的に行って、蓄積されている前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を前記遠隔監視制御システムのセンタサーバから受信し、受信した前記監視要求及び/又は前記制御要求に応じて第1通信ネットワークを介して機器を監視及び/又は制御する遠隔監視制御システムの機器監視制御装置において、
    前記遠隔監視制御システムのセンタサーバとの間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に該単位時間当たりの通信量を変更する設定情報処理部
    前記問合せの返信である1個の通信信号に収容可能なコマンド数の上限値である収容コマンド上限値を記憶する設定情報記憶部とを備え、
    前記設定情報処理部は、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容する前記監視要求及び/又は前記制御要求の個数の変更することで前記単位時間当たりの通信量を変更するべく、前記設定情報記憶部に記憶されている前記収容コマンド上限値を初期設定の収容コマンド上限値よりも大きい値に変更して設定すること
    を特徴とする遠隔監視制御システムの機器監視制御装置。
  9. 第1通信ネットワークを介して機器を監視及び/又は制御する機器監視制御装置と、端末装置から第2通信ネットワークを介して送信される監視要求及び/又は制御要求を前記第2通信ネットワークを介して中継するセンタサーバとを備える遠隔監視制御システムの通信方法において、
    前記センタサーバが前記端末装置から前記第2通信ネットワークを介して送信される前記監視要求及び/又は前記制御要求を蓄積するステップと、
    前記機器監視制御装置が前記第2通信ネットワークを介して前記監視要求及び/又は前記制御要求の有無を問い合わせる問合せを周期的に送信するステップと、
    前記センタサーバが前記機器監視制御装置からの前記問合せに応じて前記監視要求及び/又は前記制御要求を蓄積している場合に前記監視要求及び/又は前記制御要求を収容した通信信号を返信するステップと、
    前記センタサーバと前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に該単位時間当たりの通信量を変更するステップとを備え、
    前記単位時間当たりの通信量を変更するステップは、前記機器監視制御装置との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合に、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容する前記監視要求及び/又は前記制御要求の個数の変更することで前記単位時間当たりの通信量を変更するべく、上限値記憶部に記憶されている、前記問合せの返信である1個の通信信号に収容可能なコマンド数の上限値である収容コマンド上限値を初期設定の収容コマンド上限値よりも大きい値に変更して設定するステップを備えること
    を特徴とする遠隔監視制御システムの通信方法。
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