JP4593168B2 - 感熱性粘着材料、感熱性粘着材料の貼付体、及び感熱性粘着材料の活性化方法 - Google Patents
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Description
しかし、このような従来の粘着シートの場合、貼付時に前記剥離紙を剥離しなければならず、貼付作業が煩雑である上に、剥離した剥離紙の廃棄処分が必要になるという問題がある。また、前記粘着シートにおける前記粘着剤層はタック性を有するため、一旦剥離紙を剥離してしまうと、取扱性に劣り、被着体等に不用意に貼付してしまうと、きれいに貼り直すことができないという問題がある。
即ち、第一は、食品POS業界等では、感熱性粘着材料のPOSラベルを食品ラップに貼り付けることが一般的に行なわれてきたが、近年、環境問題特にダイオキシン発生対策として前記食品ラップが塩化ビニル製ラップからポリオレフィン製ラップに切り替わりつつある。ところが、ポリオレフィン製ラップは塩化ビニル製ラップよりも前記POSラベルとしての前記感熱性粘着材料における前記感熱粘着剤層との密着性、濡れ性が非常に弱く、該POSラベルが簡単に前記ポリオレフィン製ラップから剥がれてしまう、という問題である。
更に、ポリオレフィン製ラップにおいては、塩化ビニル製ラップに含まれている各種添加剤(例えば可塑剤、安定化剤等)が含まれない傾向にあり、該塩化ビニル製ラップに比し、濡れ性に劣るため、前記感熱性粘着材料をポリオレフィン製ラップに貼付する場合には、十分な粘着性が得られないという問題である。また、近年、前記感熱性粘着材料は、ポリオレフィン(ポリエチレン等)製の不織布からなる封筒用のラベルにも多用されるようになってきているため、該感熱性粘着材料をポリオレフィン製のラップのみならず不織布(封筒等)に使用した場合にも、十分な粘着性が得られないという問題である。
この問題を解決するため、例えば、前記固体可塑剤としてフタル酸エステル系化合物を用いること(特許文献1参照)や、2価アルコール又は多価アルコールと、芳香族系一塩基酸からなるエステル化合物とを併用すること(特許文献2参照)などの提案がされているが、いずれも十分な解決策とは言い難いのが現状である。
<1> 熱可塑性樹脂と固体可塑剤とを含み、加熱されて被着体に貼り合わされる感熱性粘着剤層を、支持体上に有してなり、
前記感熱性粘着材料の前記被着体に対する粘着力が、該感熱性粘着材料が前記被着体に貼り合わされた直後から時間がたつにつれて大きくなることを特徴とする感熱性粘着材料である。
前記感熱性粘着材料は感熱性粘着剤層を有するが、該感熱性粘着剤層は、加熱前においては固体状態にある前記固体可塑剤を含み、流動性を有さないため、該感熱性粘着材料の貼付前、即ち加熱前においては、前記感熱性粘着剤層は粘着性を示さない。一方、前記感熱性粘着材料の貼付時においては、加熱されることにより、前記固体可塑剤が溶融し、前記感熱性粘着材層が流動性を有するようになり、熱活性化され、粘着性を発現する。即ち、前記感熱性粘着材料は、貼付時に加熱されて初めてその前記感熱性粘着剤層が熱活性化されて粘着性を発現し、被着体に対して貼付可能となる。このため、貼付前から粘着性を有する粘着層が不要であるので、剥離紙(ライナー)も不要となり、ライナーレス構造とすることができる。また、このような粘着層を有する粘着材料の場合、その表面を表面張力の低い材料で形成し、該粘着材料を巻回することにより、前記ライナーレス構造とすることも可能であるが、この場合、その表面には所望の印刷等の記録を行うことができない。前記感熱性粘着材料は、前記ライナーレスであるため、その表面に所望の印刷等の記録を好適に行うことができる。また、前記感熱性粘着材料においては、加熱をした領域に対応する前記感熱性粘着剤層が熱活性化されて、粘着性を発現するため、加熱の領域を調節することにより、該感熱性粘着剤層の粘着力を所望な程度に適宜制御可能である。
前記感熱性粘着材料においては、前記被着体に貼り合わされた直後から時間がたつにつれて大きくなり、加熱直後は、前記感熱性粘着剤層における前記固体可塑剤が融解し、それに伴って前記熱可塑性樹脂が溶解し、流動性を有するため、剥離が可能である。このため、誤って貼付した場合であっても、貼付し直しが可能である。一方、加熱後一定時間経過後は、前記固体可塑剤が徐々に冷却されて固体状態に戻る結果、流動性を有さないか、極めて低い状態にあるため、剥離が不能であり、強固に被着体に貼付され、従来の感熱性粘着材料とは異なり、経時による粘着力の低下が生じない。
<2> 熱可塑性樹脂と、常温で固体であって、加熱時に溶融乃至軟化して該熱可塑性樹脂と相溶可能な固体可塑剤とを含み、加熱されて被着体に貼り合わされる感熱性粘着剤層を、支持体上に有してなり、
JIS Z0237の粘着テープ・粘着シート試験方法における粘着力測定方法に従って前記感熱性粘着層を、2分間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が300gf/40mm以下であり、24時間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が500gf/40mm以上であることを特徴とする感熱性粘着材料である。
前記感熱性粘着材料は感熱性粘着剤層を有するが、該感熱性粘着剤層は、加熱前においては固体状態にある前記固体可塑剤を含み、流動性を有さないため、該感熱性粘着材料の貼付前、即ち加熱前においては、前記感熱性粘着剤層は粘着性を示さない。一方、前記感熱性粘着材料の貼付時においては、加熱されることにより、前記固体可塑剤が溶融し、前記感熱性粘着剤層が流動性を有するようになり、熱活性化され、粘着性を発現する。即ち、前記感熱性粘着材料は、貼付時に加熱されて初めてその前記感熱性粘着剤層が熱活性化されて粘着性を発現し、被着体に対して貼付可能となる。このため、貼付前から粘着性を有する粘着層が不要であるので、剥離紙(ライナー)も不要となり、ライナーレス構造とすることができる。また、このような粘着層を有する粘着材料の場合、その表面を表面張力の低い材料で形成し、該粘着材料を巻回することにより、前記ライナーレス構造とすることも可能であるが、この場合、その表面には所望の印刷等の記録を行うことができない。前記感熱性粘着材料は、前記ライナーレスであるため、その表面に所望の印刷等の記録を好適に行うことができる。また、前記感熱性粘着材料においては、加熱をした領域に対応する前記感熱性粘着剤層が熱活性化されて、粘着性を発現するため、加熱の領域を調節することにより、該感熱性粘着剤層の粘着力を所望な程度に適宜制御可能である。
前記感熱性粘着材料においては、JIS Z0237の粘着テープ・粘着シート試験方法における粘着力測定方法に従って前記感熱性粘着層を、2分間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が300gf/40mm以下であり、24時間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が500gf/40mm以上であるため、加熱直後(2分間経過後)は、前記感熱性粘着剤層にける前記固体可塑剤が融解し、それに伴って前記熱可塑性樹脂が溶解し、流動性を有するため、剥離が可能である。このため、誤って貼付した場合であっても、貼付し直しが可能である。一方、加熱後一定時間経過後(例えば24時間経過後)は、前記固体可塑剤が徐々に冷却されて固体状態に戻る結果、流動性を有さないか、極めて低い状態にあるため、剥離が不能であり、強固に被着体に貼付され従来の感熱性粘着材料とは異なり、経時による粘着力の低下が生じない。
<3> 熱可塑性樹脂と、常温で固体であって、加熱時に溶融乃至軟化して該熱可塑性樹脂と相溶可能な固体可塑剤とを含み、加熱されて被着体に貼り合わされる感熱性粘着剤層を、支持体上に有してなり、
その4.0cm×9.0cmの長方形片における前記感熱性粘着層を、ヘッド条件:0.45mJ/dot、印字スピード:4ms/line、及びプラテン圧:6kgf/lineの条件にてサーマルヘッドで熱活性化させ、ポリエチレン製不織布に対し、加圧2kgのゴムローラーで貼付した後、剥離角度:180°、剥離速度:300mm/minの条件で、2分間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が300gf/40mm以下であり、24時間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が500gf/40mm以上であることを特徴とする感熱性粘着材料である。
前記感熱性粘着材料は感熱性粘着剤層を有するが、該感熱性粘着剤層は、加熱前においては固体状態にある前記固体可塑剤を含み、流動性を有さないため、該感熱性粘着材料の貼付前、即ち加熱前においては、前記感熱性粘着剤層は粘着性を示さない。一方、前記感熱性粘着材料の貼付時においては、加熱されることにより、前記固体可塑剤が溶融し、前記感熱性粘着剤層が流動性を有するようになり、熱活性化され、粘着性を発現する。即ち、前記感熱性粘着材料は、貼付時に加熱されて初めてその前記感熱性粘着剤層が熱活性化されて粘着性を発現し、被着体に対して貼付可能となる。このため、貼付前から粘着性を有する粘着層が不要であるので、剥離紙(ライナー)も不要となり、ライナーレス構造とすることができる。また、このような粘着層を有する粘着材料の場合、その表面を表面張力の低い材料で形成し、該粘着材料を巻回することにより、前記ライナーレス構造とすることも可能であるが、この場合、その表面には所望の印刷等の記録を行うことができない。前記感熱性粘着材料は、前記ライナーレスであるため、その表面に所望の印刷等の記録を好適に行うことができる。また、前記感熱性粘着材料においては、加熱をした領域に対応する前記感熱性粘着剤層が熱活性化されて、粘着性を発現するため、加熱の領域を調節することにより、該感熱性粘着剤層の粘着力を所望な程度に適宜制御可能である。
前記感熱性粘着材料においては、4.0cm×9.0cmの長方形片における前記感熱性粘着剤層を、ヘッド条件:0.45mJ/dot、印字スピード:4ms/line、及びプラテン圧:6kgf/lineの条件にてサーマルヘッドで熱活性化させ、ポリエチレン製不織布に対し、加圧2kgのゴムローラーで貼付した後、剥離角度:180°、剥離速度:300mm/minの条件で、2分間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が300gf/40mm以下であり、24時間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が500gf/40mm以上であるため、加熱直後(2分間経過後)は、前記感熱性粘着剤層にける前記固体可塑剤が融解し、それに伴って前記熱可塑性樹脂が溶解し、流動性を有するため、剥離が可能である。このため、誤って貼付した場合であっても、貼付し直しが可能である。一方、加熱後一定時間経過後(例えば24時間経過後)は、前記固体可塑剤が徐々に冷却されて固体状態に戻る結果、流動性を有さないか、極めて低い状態にあるため、剥離が不能であり、強固に被着体に貼付され、従来の感熱性粘着材料とは異なり、経時による粘着力の低下が生じない。
<4> 固体可塑剤が、少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体を含む前記<1>から<3>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
該感熱性粘着材料においては、前記固体可塑剤が、少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体を含むので、加熱直後は粘着力が低いため、貼付し直しが容易であり、加熱後一定時間経過は粘着力が増強され、ポリオレフィン製のラップや不織布(封筒等)をはじめとする幅広い被着体に対し、優れた粘着力を示し、容易には剥離しない。
<5> ベンゾトリアゾール誘導体が、下記式(A)で表される化合物から選択される前記<4>に記載の感熱性粘着材料である。
ただし、式(A)中、Xは、下記式(B)で表される基を表す。R1は、水素原子、ハロゲン原子、又はアルキル基を表す。mは、1〜4の整数を表す。Xは、水素原子、アルキル基、アリール基、アラルキル基、又は下記(B)で表される基を示す。
ただし、式(B)中、R2は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、又はヒドロキシル基を表す。nは、1〜5の整数を表す。
該感熱性粘着材料においては、前記固体可塑剤が、特定のベンゾトリアゾール誘導体を含むので、加熱直後は粘着力が低く貼付し直しが容易であり、加熱後一定時間経過は粘着力が増強され、ポリオレフィン製のラップや不織布(封筒等)をはじめとする幅広い被着体に対し、優れた粘着力を示し、容易には剥離しない。
<6> 少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体が、下記式(I)から式(V)でいずれか表される化合物の組合せである前記<5>に記載の感熱性粘着材料である。
<8> 少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体が、式(I)で表される化合物と式(IV)で表される化合物との組合せである前記<6>から<7>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<9> 少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体の融点差が、30℃以上である前記<4>から<8>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<10> 固体可塑剤の感熱性粘着剤層における平均分散径が、10μm以下である前記<1>から<9>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<11> 感熱性粘着剤層及びその隣接層の少なくともいずれかが、過冷却性促進剤を含む前記<1>から<10>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<12> 過冷却性促進剤の感熱性粘着剤層及びその隣接層の少なくともいずれかにおける平均分散径が、10μm以下である前記<11>に記載の感熱性粘着材料である。
<13> 感熱性粘着剤層が粘着付与剤を含む前記<1>から<12>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<14> 支持体における、感熱性粘着剤層側とは反対側の面に、記録層を有してなる前記<1>から<13>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<15> 記録層が、感熱記録層、インクジェット記録層、及び電子写真記録層のいずかれである前記<14>に記載の感熱性粘着材料である。
<16> 支持体と感熱記録層との間、及び、支持体と感熱性粘着剤層との間の少なくとも一方に、断熱層を有する前記<1>から<15>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<17> 断熱層が、熱可塑性樹脂を殻とする中空度30%以上の中空粒子を含む前記<16>に記載の感熱性粘着材料である。
<18> カットして使用される前記<1>から<17>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<19> 切れ目が形成された前記<1>から<18>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<20> 被着体がポリエチレン製不織布である前記<1>から<19>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<21> ロール状に巻回された前記<1>から<20>のいずれかに記載の感熱性粘着材料である。
<22> 前記<1>から<21>のいずれかに記載の感熱性粘着材料における感熱性粘着剤層が貼付されていることを特徴とする感熱性粘着材料の貼付体である。
該感熱性粘着材料の貼付体においては、本発明の前記感熱性粘着材料が貼付されているので、該感熱性粘着材料が貼付される対象である被着体が、ポリオレフィン製のラップ(フィルム乃至シート)や不織布(封筒等)であっても、強固な粘着力を示し、該感熱性粘着材料部分が剥離乃至脱落等することがなく、使用時における耐久性に優れる。
<23> 加熱手段を感熱性粘着材料における感熱性粘着剤層に接触させて該感熱性粘着剤層を熱活性化させることを含み、
該感熱性粘着材料が、前記<1>から<21>のいずれかに記載の感熱性粘着材料であることを特徴とする感熱性粘着材料の熱活性化方法である。
該感熱性粘着材料の熱活性化方法においては、前記感熱性粘着材料における前記感熱性粘着剤層が、前記加熱手段により熱活性化されると、初めて粘着性を発現する。
<24> 感熱性粘着剤層の熱活性化が、感熱性粘着材料を裁断した後に行われる請求項23に記載の感熱性粘着材料の熱活性化方法である。
<25> 感熱性粘着材料の裁断が、記録層の記録前及び記録後のいずれかに行われる前記<24>に記載の感熱性粘着材料の熱活性化方法である。
<26> 熱活性化された前記感熱性粘着剤層を被着体に貼付することを更に含む前記<23>から<24>のいずれかに記載の感熱性粘着材料の熱活性化方法である。
<27> 感熱性粘着材料と、該感熱性粘着材料における感熱性粘着剤層に接触して該感熱性粘着剤層を熱活性化させる加熱手段とを備え、
該感熱性粘着材料が、前記<1>から<21>のいずれかに記載の感熱性粘着材料であることを特徴とする感熱性粘着材料の熱活性化装置である。
該感熱性粘着材料の熱活性化装置においては、前記感熱性粘着材料における前記感熱性粘着剤層が、前記加熱手段により熱活性化されると、初めて粘着性を発現する。
<28> 加熱手段が、セラミック基板上に抵抗体と保護膜とをこの順に有してなり、前記抵抗体に対する通電量を変化させることにより加熱温度を制御可能な前記<27>に記載の感熱性粘着材料の熱活性化装置である。
<29> 加熱手段が、サーマルヘッド及び薄膜ヒータの少なくともいずれかである前記<27>から<28>のいずれかに記載の感熱性粘着材料の熱活性化装置である。
<30> 感熱性粘着材料が、支持体における、感熱性粘着剤層側とは反対側の面に、記録層を有してなり、
該記録層に記録を行う記録手段を更に有する前記<27>から<29>のいずれかに記載の感熱性粘着材料の熱活性化装置である。
<31> 記録手段が、感熱記録法、インクジェット法、及び電子写真法のいずかれにより記録を行う前記<30>に記載の感熱性粘着材料の熱活性化装置である。
<32> 記録手段が、サーマルヘッドとプラテンロールとを有してなる前記<31>に記載の感熱性粘着材料の熱活性化装置である。
<33> 感熱性粘着材料を保持する保持手段を更に有する前記<27>から<32>のいずれかに記載の感熱性粘着材料の熱活性化装置である。
<34> 感熱性粘着材料を裁断する裁断手段を有する前記<27>から<33>のいずれかに記載の感熱性粘着材料の熱活性化装置である。
<35> 裁断手段が、保持手段と加熱手段との間、及び、保持手段と記録手段との間、のいずれかに配置された前記<34>に記載の感熱性粘着材料の熱活性化装置である。
<36> 記録手段が、保持手段と裁断手段との間に配置された前記<34>に記載の感熱性粘着材料の熱活性化装置である。
前記感熱性粘着材料が前記被着体に貼り合わされた直後から時間がたつにつれて大きくなるとは、JIS Z0237の粘着テープ・粘着シート試験方法における粘着力測定方法に従って前記感熱性粘着剤層を、2分間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が300gf/40mm以下であり、24時間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が500gf/40mm以上であることを意味する。具体的には、前記感熱性粘着材料の4.0cm×9.0cmの長方形片における前記感熱性粘着剤層を、ヘッド条件:0.45mJ/dot、印字スピード:4ms/line、及びプラテン圧:6kgf/lineの条件にてサーマルヘッドで熱活性化させ、ポリエチレン製不織布に対し、加圧2kgのゴムローラーで貼付した後、剥離角度:180°、剥離速度:300mm/minの条件で、2分間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が300gf/40mm以下であり、200gf/40mm以下が好ましく、24時間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が500gf/40mm以上であり、600gf/40mm以上が好ましい。
前記2分間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が、300gf/40mm以下であると、前記感熱性粘着材料は前記被着体から容易に剥離可能であり、前記24時間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が500gf/40mm以上であると、前記感熱性粘着材料は、貼付後一定期間経過後に強い粘着力を有し、前記被着体から容易には剥離することができない。
本発明の感熱性粘着材料においては、前記被着体に対する粘着力が、前記2分間経過後のみならず、1〜6時間経過後まで、300gf/40mm以下であるのが好ましく、1〜3時間経過後まで、300gf/40mm以下であるのがより好ましく、また、前記24時間経過後のみならず、12時間経過後に、500gf/40mm以上であるのが好ましく、8時間経過後に、500gf/40mm以上であるのがより好ましい。
前記感熱性粘着剤層は、固体可塑剤と、熱可塑性樹脂とを少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有する。
前記固体可塑剤としては、特に制限はなく、常温で固体であって、加熱時に溶融乃至軟化して該熱可塑性樹脂と相溶可能であればよく、目的に応じて適宜選択することができる。該固体可塑剤が前記感熱性粘着剤層に含まれていると、それが含まれていない場合に比し、「過冷却状態」を比較的長く維持することができる点で有利である。一般に、前記熱可塑性樹脂を含む組成物は、加熱されると溶融して液状になり、その後、冷却されると液状から固体状に戻るが、この組成物に前記固体可塑剤が含まれていると、該固体可塑剤の融点以下に冷却されても、液状から固体状には、すぐには戻らず、液状(アモルファス状態)の前記「過冷却状態」を維持可能となる。
本発明においては、前記固体可塑剤として、ベンゾトリアゾール誘導体を含むのが好ましく、少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体を含むのがより好ましい。前記固体可塑剤が、前記ベンゾトリアゾール誘導体を含んでいると、前記感熱性粘着剤層の熱活性化直後(初期)の粘着力を貼付し直し可能な程度に低く維持することができる一方、貼付後一定時間経過後の粘着力を容易に剥離ができない程度に増強させることができる点で有利である。
これらの組合せの場合、前記ベンゾトリアゾール誘導体におけるベンゼン環上に同一の置換基を有していることから、また、適度な融点差を有していることから、経時にわたって強いレベルの粘着性が維持されると共に、内部凝集力によって粘着性が他の組合せの場合よりも強くなる傾向がある点で好ましい。
また、前記少なくとも2種類の前記ベンゾトリアゾール誘導体における混合比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、質量比で、0.9:0.1〜0.1:0.9が好ましい。
また、前記式(VI)〜式(X)のいずれかで表される化合物は、少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体を前記感熱性粘着剤層中に併用している場合に好適に使用することができ、この場合の前記感熱性粘着剤層における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、40質量%以下が好ましく、10〜40質量%がより好ましく、30質量%以下が更に好ましく、10〜30質量%が特に好ましい。
前記固体可塑剤は、前記熱可塑性樹脂と共に、前記感熱性粘着剤層に、合計で50質量%以上含まれるのが好ましく、60質量%以上含まれるのがより好ましく、70質量%以上含まれることが特に好ましい。
前記熱可塑性樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、通常、熱可塑性樹脂エマルジョンとして知られているものが好適に挙げられ、具体的には、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−スチレン共重合体、ポリブタジエン、ポリウレタン、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよいが、これらの中でも、アクリル酸エステル共重合体を用いると、特に2−エチルヘキシルアクリレートを用いると、前記感熱性粘着剤層の高粘着化を図ることができる点で好ましい。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、過冷却性促進剤、粘着付与剤、ブロッキング防止剤、凝集力向上剤、硬膜剤、防腐剤、染料、顕色剤、pH調節剤、消泡剤、などが好適に挙げられ、これらの中でも、冷却性促進剤、粘着付与剤、ブロッキング防止剤、凝集力向上剤などが特に好適に挙げられる。
前記過冷却性促進剤が前記感熱性粘着剤層に添加されていると、加熱されて活性化された該感熱性粘着剤層の流動性を上げると共に、経時での硬化を促進することができる点で有利である。その結果、加熱時には、前記感熱性粘着剤層の流動性を上げることで、前記被着体へのアンカー効果を向上させることができ、更に、経時での硬化を促進することによって前記被着体に対する粘着力を向上させることができる。
なお、前記過冷却性促進剤が前記感熱性粘着剤層及び/又はその隣接層に添加されていると、加熱により活性化された前記感熱性粘着剤層の粘着状態を良好に維持し、低温環境下においても強い粘着力を発現させることが可能になる点で有利である。
前記過冷却性促進剤の融点としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記固体可塑剤の融点を降下させることを可能にする観点からは、60〜180℃が好ましい。
前記過冷却性促進剤の前記感熱性粘着剤層における平均分散径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、小さいほど加熱時の溶融が生じ易く、前記熱可塑性樹脂との相溶も容易になる点で有利であり、具体的には、10μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましく、2μm以下が特に好ましい。
前記粘着付与剤の添加量としては、前記熱可塑性樹脂1.0質量部に対し、2.0質量部以下が好ましく、0.2〜1.5質量部がより好ましい。
なお、前記粘着付与剤の添加量が、2.0質量部を超えると、ブロッキングを生じ易くなる傾向がある。
前記ブロッキング防止剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ワックス、その他の熱溶融性素材、無機フィラー、などが挙げられる。
前記その他の熱溶融性素材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ロイコ染料、顕色剤、などが挙げられる。
前記ワックスや前記その他の熱溶融性素材は、前記感熱性粘着材層の粘着力に極力影響を与えない観点からは、高融点のものが好ましい。
前記無機フィラーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルミニウム、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、バリウム、チタン等の炭酸塩、酸化物、水酸化物、硫酸塩等、及び天然シリカ、ゼオライト、カリオン、焼成カリオン等の粘土類を含む無機系顔料などが挙げられる。該無機フィラーは、前記感熱性粘着剤層の粘着力に極力影響を与えない観点からは、低吸油量であるものが好ましい。
前記水性ポリマーバインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、などが挙げられる。
前記凝集力向上剤の前記感熱性粘着剤層における含有量としては、特に制限はなく、前記感熱性粘着シートの本来の粘着力を損なわない範囲で目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記感熱性粘着剤層の全固形分に対し、30質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。
この場合の、前記塗布の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ワイヤーバーコート法、ブレードコート法、カーテンコート法、ダイコート法、スピンコート法、ニーダーコート法、ディップコート法、などが挙げられる。
前記感熱性粘着剤層の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、2〜30μmが好ましく、5〜20μmがより好ましい。
前記支持体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、各種の原紙などが好適に挙げられる。
前記原紙としては、例えば、木材パルプと、填料とを主成分として含むものが好適に挙げられる。
前記顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムのような白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂のような有機顔料、などが好適に挙げられる。
前記抄紙機としては、例えば、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機などが挙げられる。前記原紙の抄紙条件としては、特に制限はなく、酸性、中性、アルカリ性のいずれであってもよい。
前記抄紙機を用いて抄紙した前記原紙は、公知のカレンダー装置を使用してカレンダー処理することができる。前記カレンダー装置としては、特に制限はなく、例えば、金属ロールと合成樹脂ロールとからなるカレンダー装置、などが挙げられる。前記カレンダー処理は、オンマシン処理であってもよいし、オフマシン処理であってもよく、処理後に更に、マシンカレンダー処理、スーパーカレンダー処理等を施して、前記原紙の平坦性をコントロールしてもよい。
前記その他の層としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、断熱層(アンダー層)、記録層、保護層、などが特に好適に挙げられる。
前記断熱層(アンダー層)は、空気を含んだ層であり、断熱効果を有する限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記断熱層(アンダー層)は、前記感熱性粘着剤層と前記支持体との間、及び、前記記録層(特に感熱記録層)と前記支持体との間、のいずれかに好適に設けることができる。この場合、前記感熱性粘着剤層を熱活性化する際に、サーマルヘッドからの熱エネルギーを効率的に利用することができ、少ないエネルギーで前記感熱性粘着剤層に十分な粘着力を発現させることができる点で有利である。また、前記支持体における前記感熱性粘着剤層とは反対側に前記記録層、特に感熱記録層が設けられている場合に、前記感熱性粘着層を高エネルギーで加熱すると、そのエネルギーが前記感熱記録層にまで達してしまい、地肌カブリなどの品質阻害が生じ易くなるが、前記断熱層(アンダー層)の存在により、前記感熱記録層への断熱効果が十分となり、前記感熱記録層における地肌カブリ等の問題が生ずるのを効果的に防止することができる点で有利である。
前記断熱層(アンダー層)としては、各種態様で形成することができるが、非発泡性であり、中空粒子を含有してなる態様、が特に好適に挙げられる。
前記中空粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アクリル系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、などにより形成されたものが好適に挙げられる。
前記中空粒子における中空度(中空率)としては、特に制限はなく、目的に応じてて選択することができるが、30%以上のものが好ましい。
前記記録層は、画像等を記録することができる層であり、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、感熱記録層、インクジェット記録層、電子写真記録層、などが好適に挙げられる。
前記記録層は、前記支持体の感熱性粘着剤層が設けられている面と反対側の面に設けられているのが好ましい。
これらの記録層には、目的に応じて適宜選択した画像、文字等の情報が単色(例えば、黒色等)又は多色(二色、三色、フルカラー等)で記録(形成)することができ、また、単色又は多色の印刷加工を施してもよい。該印刷加工としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、UV硬化樹脂を含むインクを用いたUV加工印刷が、耐ブロッキング特性の向上の観点からは好ましい。
前記塩基性ロイコ染料としては、例えば、フルオラン系化合物、トリアリールメタン系化合物、スピロ系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物、などが挙げられる。
前記チアジン系化合物としては、例えば、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー、などが挙げられる。
前記ラクタム系化合物としては、例えば、ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−クロロアニリノラクタム、などが挙げられる。
前記フルオレン系化合物としては、例えば、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、などが挙げられる。
前記記録層は、上述の塗布方法により形成することができる。
前記保護層は、前記記録層に、バリアー性、ヘッドマッチング性、記録材料への筆記性等の向上を目的として、前記記録層上に設けることができる。
前記保護層としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、顔料、結着剤、架橋剤、滑剤等を主成分とするもの、などが挙げられる。
前記保護層は、上述の塗布方法により好適に形成することができる。
本発明の感熱性粘着材料は、その感熱性粘着剤層の熱活性化時(加熱時)の前又は後でカットされて好適に使用することができ、この場合、該感熱性粘着材料に、予め切れ目が形成されていてもよい。これらの場合、該感熱性粘着材料を、ラベル、タグ等の様々な用途に好適に用いることができる点で有利である。
本発明の感熱性粘着材料の形状としては、特に制限はなく、シート状、ロール状、などが好適に挙げられる。
これらの中でも、前記ポリエチレン製不織布(封筒等)は、一般に感熱性粘着材料を貼付することが難しいが、本発明の感熱性粘着材料の場合、経時により強い粘着力を発現させることができるため、該ポリエチレン製の不織布であっても強固に貼付することができる点で有利である。
これらの中でも、サーマルヘッドによる活性化方法が好ましく、以下の本発明の感熱性粘着材料の熱活性化方法が特に好ましい。この場合、既存の感熱記録プリンタ装置を用いて前記感熱粘着材料の両面を加熱することにより、前記感熱記録層への記録と、前記感熱性粘着剤層の熱活性化とを行うことができる点で有利である。
本発明の感熱性粘着材料の熱活性化方法は、本発明の感熱性粘着材料の熱活性化装置を用いて好適に実施することができる。該感熱性粘着材料の熱活性化装置は、本発明の感熱性粘着材料と、該感熱性粘着材料における感熱性粘着剤層に接触して該感熱性粘着剤層を熱活性化させる加熱手段とを備えてなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、熱活性化された前記感熱性粘着剤層を被着体に貼付する貼付手段、前記感熱性粘着材料を裁断する裁断手段、前記記録層に記録を行う記録手段、などを有してなる。
前記加熱手段の具体例としては、サーマルヘッド、薄膜ヒータ、などが好適に挙げられる。該サーマルヘッド又は薄膜ヒータの具体例としては、セラミック基板上に帯状の厚膜発熱抵抗体を設け、この発熱抵抗体の表面には摩耗や酸化を防ぐための結晶化ガラスによる保護膜を設けたもの、更に、熱応答性を良くするために、前記発熱抵抗体の下に結晶化ガラスによるグレーズ層を設けたもの、などが挙げられる。これらの加熱手段の場合、熱活性化の条件を一定にコントロールするのが容易であり、必要に応じて部分的な熱活性化も容易である点で有利である。
なお、前記加熱手段による前記感熱性粘着剤層の熱活性化は、後述の裁断手段により前記感熱性粘着材料を裁断した後で行われるのが好ましい。
前記記録手段の具体例としては、サーマルヘッドとプラテンロールとを有してなるもの、などが好適に挙げられる。この場合、該サーマルヘッドを前記感熱性粘着剤層に十分に接触させることができるため、前記感熱性粘着剤層の熱活性化を効率的にかつ確実に行うことができる。しかも、オンデマンドで加熱制御することができ、通電と同時に熱活性化を行うことができるため、熱活性化のためのエネルギー消費量を低減することができる点で有利である。
前記発熱部の位置としては、前記サーマルヘッドのニアエッジ、コーナーエッジ又は端面が好ましく、また、前記発熱部の表面には、離型層を設けるのが好ましい。これらの場合、熱活性化された前記感熱性粘着剤層が、サーマルヘッドに接触し難くなり、該サーマルヘッドへの転移が効果的に防止される点で有利である。
前記裁断手段の設置場所としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、保持手段と加熱手段との間、及び、保持手段と記録手段との間、のいずれかに配置されるのが好ましい。
前記裁断手段による前記感熱性粘着材料の裁断は、前記記録層の記録前及び記録後のいずれかに行われるのが好ましい。
図1は、プリンタ機能を有する本発明の感熱性粘着材料の熱活性化装置1の一実施例を示す概略説明図である。図2は、本発明の感熱性粘着材料2の一例を示す断面概略説明図である。
前記固体可塑剤として、表1に記載のトリベンゾトリアゾール誘導体(化合物)10部(表1中、該固体可塑剤を2種使用する場合においてはそれぞれ等量(5部ずつ)使用した)と、分散剤としてポリビニルアルコール10%水溶液10部と、水20部とを均一に混合してボールミルを用いて、前記固体可塑剤の分散平均粒径が1.0μmになるまで粉砕し、固体可塑剤分散液[A液]を調製した。
前記過冷却性促進剤として、表1に記載の化合物10部(表1中、「なし」の場合、該B液は後述のC液の調製には用いない。)と、分散剤としてポリビニルアルコール10%水溶液10部と、水20部とを均一に混合してボールミルを用いて、前記過冷却性促進剤の分散平均粒径が1.0μmになるまで粉砕し、過冷却性促進剤分散液[B液]を調製した。
前記固体可塑剤分散液[A液]400部と、前記熱可塑性樹脂エマルジョンとして固形分50%のアクリル酸2−エチルヘキシルエマルジョン(固形分50%)100部と、前記粘着付与剤としてテルペンフェノール50%分散液50部と、更に、前記過冷却促進剤分散液[B液]20部とを混合して、感熱性粘着剤層塗液[C液]を調製した。
支持体の片面に、ワイヤーバーを用いて前記感熱性粘着剤層塗液[C液]を熱可塑性樹脂付着量が3.0g/m2になるように塗工し、乾燥して、更に、温度29℃/湿度35%Rhに保たれた室内で、24時間キュアリング保管し、感熱性粘着材料を得た。
得られた感熱性粘着材料につき、20℃/30%の温度環境条件内で4.0cm×9.0cmの長方形片にカットし、ヘッド条件:0.54mJ/dot、印字スピード:4ms/line、プラテン圧:6kgf/lineの条件で、その感熱記録層を印字し、ヘッド条件:0.45mJ/dot、印字スピード:4ms/line、プラテン圧:6kgf/lineの条件で、その感熱性粘着剤層を熱活性化させた。
次に、ダンボールと、ポリエチレン製不織布(デュポン社製Tyvek)との2種類の被着体に対し、加圧2kgのゴムローラーで長手方向に貼り付けて、測定用サンプルを作製した。そのサンプルを同じ環境下にて放置し、貼付直後(2分間経過後)、一時間経過後、1日経過後(24時間経過後)に、剥離角度180℃、剥離速度300mm/minの条件で剥離させた。その時の粘着力のダンボールに対する粘着力を表2に、ポリエチレン製不織布に対する粘着力を表3に示した。なお、単位は、gf/40mmである。
実施例1において、前記固体可塑剤として、ベンゾトリアゾール誘導体を3種(I、II、IV)用い、〔A液〕400部を3種で均等に(等量で)用いた以外は、実施例1と同様にした。
その結果、ダンボールに対する粘着力は、貼付直後(2分間経過後)では250gf/40mm、一時間経過後では450gf/40mm、1日経過後(24時間経過後)では900gf/40mmであった。一方、ポリエチレン製不織布に対する粘着力は、貼付直後(2分間経過後)では150gf/40mm、一時間経過後では380gf/40mm、1日経過後(24時間経過後)では800gf/40mmであった。
実施例1において、前記固体可塑剤として、ベンゾトリアゾール誘導体を2種、実施例10ではIとVIIとの組合せ、実施例11ではIとVIIIとの組合せ、実施例12ではIとIXとの組合せ、実施例13ではIとXとの組合せを用いた以外は、実施例1と同様にした。
その結果、実施例10の場合、ダンボールに対する粘着力は、貼付直後(2分間経過後)では280gf/40mm、一時間経過後では400gf/40mm、1日経過後(24時間経過後)では680gf/40mmであった。一方、ポリエチレン製不織布に対する粘着力は、貼付直後(2分間経過後)では100gf/40mm、一時間経過後では270gf/40mm、1日経過後(24時間経過後)では720gf/40mmであった。
実施例11の場合、ダンボールに対する粘着力は、貼付直後(2分間経過後)では420gf/40mm、一時間経過後では480gf/40mm、1日経過後(24時間経過後)では720gf/40mmであった。一方、ポリエチレン製不織布に対する粘着力は、貼付直後(2分間経過後)では120gf/40mm、一時間経過後では350gf/40mm、1日経過後(24時間経過後)では540gf/40mmであった。
実施例12の場合、ダンボールに対する粘着力は、貼付直後(2分間経過後)では380gf/40mm、一時間経過後では450gf/40mm、1日経過後(24時間経過後)では700gf/40mmであった。一方、ポリエチレン製不織布に対する粘着力は、貼付直後(2分間経過後)では80gf/40mm、一時間経過後では400gf/40mm、1日経過後(24時間経過後)では550gf/40mmであった。
実施例13の場合、ダンボールに対する粘着力は、貼付直後(2分間経過後)では360gf/40mm、一時間経過後では390gf/40mm、1日経過後(24時間経過後)では740gf/40mmであった。一方、ポリエチレン製不織布に対する粘着力は、貼付直後(2分間経過後)では100gf/40mm、一時間経過後では380gf/40mm、1日経過後(24時間経過後)では530gf/40mmであった。
本発明の感熱性粘着材料の貼付体は、食品POS分野等におけるパッケージ等として好適に使用することができる。
本発明の感熱性粘着材料の活性化方法は、食品POS分野等におけるラベル等の活性化方法として好適に使用することができる。
本発明の感熱性粘着材料の活性化装置は、食品POS分野等におけるラベル等の活性化に好適に使用することができる。
3 保持部
4 支持体
5 感熱性粘着剤層
6 断熱層
7 感熱記録層
8 記録手段
9 カッター
10 熱活性化装置
13 搬送手段,加圧体
14,20 発熱部
15,15a,15b,15c 加熱手段,サーマルヘッド
18 離型層
19 加熱手段,薄膜ヒータ
Claims (17)
- 熱可塑性樹脂と固体可塑剤とを含み、加熱されて被着体に貼り合わされる感熱性粘着剤層を、支持体上に有してなり、
前記固体可塑剤が、少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体を含み、
前記2種類のベンゾトリアゾール誘導体が、下記式(I)で表される化合物、及び下記式(II)から式(V)で表される化合物から選択される1種であり、
前記感熱性粘着剤層における、前記式(I)で表される化合物と、前記式(II)から式(V)で表される化合物から選択される1種との合計の含有量が、10〜80質量%であり、
前記感熱性粘着材料の前記被着体に対する粘着力が、該感熱性粘着材料が前記被着体に貼り合わされた直後から時間がたつにつれて大きくなることを特徴とする感熱性粘着材料。 - 熱可塑性樹脂と、常温で固体であって、加熱時に溶融乃至軟化して該熱可塑性樹脂と相溶可能な固体可塑剤とを含み、加熱されて被着体に貼り合わされる感熱性粘着剤層を、支持体上に有してなり、
前記固体可塑剤が、少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体を含み、
前記2種類のベンゾトリアゾール誘導体が、下記式(I)で表される化合物、及び下記式(II)から式(V)で表される化合物から選択される1種であり、
前記感熱性粘着剤層における、前記式(I)で表される化合物と、前記式(II)から式(V)で表される化合物から選択される1種との合計の含有量が、10〜80質量%であり、
JIS Z0237の粘着テープ・粘着シート試験方法における粘着力測定方法に従って前記感熱性粘着層を、2分間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が300gf/40mm以下であり、24時間経過後に前記被着体から剥離させた時の粘着力が500gf/40mm以上であることを特徴とする感熱性粘着材料。 - 少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体が、式(I)で表される化合物と式(IV)で表される化合物との組合せである請求項1から2のいずれかに記載の感熱性粘着材料。
- 少なくとも2種類のベンゾトリアゾール誘導体の融点差が、30℃以上である請求項1から2のいずれかに記載の感熱性粘着材料。
- 固体可塑剤の感熱性粘着剤層における平均分散径が、10μm以下である請求項1から4のいずれかに記載の感熱性粘着材料。
- 感熱性粘着剤層及びその隣接層の少なくともいずれかが、過冷却性促進剤を含む請求項1から5のいずれかに記載の感熱性粘着材料。
- 過冷却性促進剤の感熱性粘着剤層及びその隣接層の少なくともいずれかにおける平均分散径が、10μm以下である請求項6に記載の感熱性粘着材料。
- 感熱性粘着剤層が粘着付与剤を含む請求項1から7のいずれかに記載の感熱性粘着材料。
- 支持体における、感熱性粘着剤層側とは反対側の面に、記録層を有してなる請求項1から8のいずれかに記載の感熱性粘着材料。
- 記録層が、感熱記録層、インクジェット記録層、及び電子写真記録層のいずかれである請求項9に記載の感熱性粘着材料。
- カットして使用される請求項1から10のいずれかに記載の感熱性粘着材料。
- 切れ目が形成された請求項1から11のいずれかに記載の感熱性粘着材料。
- 被着体がポリエチレン製不織布である請求項1から12のいずれかに記載の感熱性粘着材料。
- ロール状に巻回された請求項1から13のいずれかに記載の感熱性粘着材料。
- 請求項1から14のいずれかに記載の感熱性粘着材料における感熱性粘着剤層が貼付されていることを特徴とする感熱性粘着材料の貼付体。
- 加熱手段を感熱性粘着材料における感熱性粘着剤層に接触させて該感熱性粘着剤層を熱活性化させることを含み、
該感熱性粘着材料が、請求項1から14のいずれかに記載の感熱性粘着材料であることを特徴とする感熱性粘着材料の熱活性化方法。 - 熱活性化された前記感熱性粘着剤層を被着体に貼付することを更に含む請求項16に記載の感熱性粘着材料の熱活性化方法。
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