JP4592078B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、詳しくは、入賞口に連続的に入賞させることにより遊技性に多彩な変化をもたらすようにした遊技機に関する。
一般に、遊技機、例えばパチンコ機として、球受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に応じて遊技盤上に打ち出された後、遊技盤面上の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入球し、或いは入球せずに遊技盤下部のアウト口に流入するように構成されたもの(所謂フィーバー機:以下、「第1種特別電動役物」と言う)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなパチンコ機では、一般入賞口に入賞した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動チャッカー(始動入賞口)に入賞した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、遊技盤の中央部分に設けられた液晶等からなる図柄表示装置の画面上で所定の演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。
一方、遊技域に特定入賞口と始動口と変動入賞装置を設け、特定入賞口への遊技球の入賞をもとに所定の条件が成立したときに、特別遊技の権利を発生させ、当該権利発生中に始動口に入賞した時点で変動入賞装置を遊技者に有益となる開放状態にして、入賞率の高い特別遊技を行わせるパチンコ機(所謂権利モノ:以下、「第3種特別電動役物」と言う)も存在する。
上記第3種特別電動役物では、始動口の入賞率が低い場合、特別遊技の権利が発生したとしても特別遊技への移行が難しく、特別遊技に移行するまでに持ち球を無くしたり、特別遊技を行っても再び特別遊技に移行するまでに獲得球が減少したりする虞があった。また逆に、始動口の入賞率が高くなってしまった場合には、特別遊技をそれほどの回数行わないうちに特定入賞口に再び入賞し、権利が折角発生したにも拘わらず特別遊技を充分に楽しまないうちにその権利が消滅する虞もあった。しかし、入賞率は始動口の釘等の調整具合で決まるため、状況に応じて釘調整を行う必要があるが、当該釘調整は熟練を要するものであり、的確な調整は困難とされていた。
そこで、遊技域から導入口に進入した遊技球を保留し且つ当該保留球を開閉手段を介して球解放口から遊技域に放出する保留装置を始動口の直上方に配置し、保留装置の保留球が開閉手段を経て球解放口から遊技域に放出された際、直下方の始動口に高確率で入賞できるように構成したパチンコ機が案出されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−236210号公報 特開平05−003945号公報
ところで、上記特許文献2に記載されるパチンコ機によると、特別遊技の権利発生時に始動口に対し、保留装置に保留した保留球を、開閉手段を介してタイミング良く入賞することができる。従って、始動口への入賞球を徒に増加させることなく、特別遊技を効率良く繰り返し行う可能性が高まるのであるが、当該パチンコ機の遊技の性質上、保留装置に保留した遊技球を連続的に入賞させることはできず、当該始動口の電動チューリップが開放した瞬間に遊技球を1個ずつ落下させて入賞させるのみであった。
従って、保留装置に折角複数の遊技球を保留しているにも拘わらず、上記のように1個ずつの入賞のため、賞球時の迫力に欠ける面があることは否めず、遊技者に与える爽快感にやや不満が残っていた。
そこで本発明は、遊技盤に保留装置を配設すると共に、或る状況の変化を契機として保留装置の保留を解除させることで、保留球を全て一斉に放出できるように構成し、もって上述した課題を解決した遊技機を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図11参照)、遊技盤(7)に、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口(16)と、大当たり抽選の結果を表示する図柄表示装置(47)と、大当たり抽選に寄与しない入賞が行われる入賞口(48)とを備える遊技機(1)であって、
前記遊技盤(7)に打ち出された遊技球(Ba)のうちの所定数(例えば5個)を保留可能な保留部(50)を有し、該保留部(50)による保留を解除することで、保留した遊技球(Ba)を前記入賞口(48)に向けて一斉に放出してなる保留装置(25)と、
前記保留部(50)に前記所定数(例えば5個)の遊技球(Ba)が溜まるまでは該遊技球(Ba)の総重量に抗して前記保留部(50)の放出口(50b)を閉止し、前記保留部(50)に前記所定数(例えば5個)の遊技球(Ba)が溜まった時点で遊技球総重量に準じて前記放出口(50b)を開放させる保留制御手段(40,55,61,65;55,63;55,SP)とを備え
前記保留制御手段(40,55,61,65;55,63;55,SP)は、前記放出口(50b)を開放又は閉止する放出規制部材(55)と、前記保留部(50)に前記所定数(例えば5個)の遊技球(Ba)が溜まった際の遊技球総重量に準じて前記放出規制部材(55)を解放し得る解放手段(40,61,65;63;SP)とを備えてなり、
前記放出規制部材(55)は、前記保留部(50)内に突出した状態にて該保留部(50)内の遊技球(Ba)の自重落下を規制する規制部(55b)と、該規制部(55b)から前記保留部(50)の外方に延び且つ重り(64)を有する延設部(55c)とを備え、
前記解放手段は、前記規制部(55b)で支える遊技球総重量が前記所定数分(例えば5個分)に至った時点で前記延設部(55c)が微動したことを検知する検知センサ(61)と、該検知センサ(61)にて前記延設部(55c)の微動が検知された時点で該延設部(55c)の係止を解除する係止解除手段(40,65)とを備えてなる、
ことを特徴とする遊技機(1)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図1ないし図9参照)、遊技盤(7)に、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口(16)と、大当たり抽選の結果を表示する図柄表示装置(47)と、大当たり抽選に寄与しない入賞が行われる入賞口(48)とを備える遊技機(1)であって、
前記遊技盤(7)に打ち出された遊技球(Ba)のうちの所定数(例えば5個)を保留可能な保留部(50)を有し、該保留部(50)による保留を解除することで、保留した遊技球(Ba)を前記入賞口(48)に向けて一斉に放出してなる保留装置(25)と、
前記保留部(50)に前記所定数(例えば5個)の遊技球(Ba)が溜まるまでは該遊技球(Ba)の総重量に抗して前記保留部(50)の放出口(50b)を閉止し、前記保留部(50)に前記所定数(例えば5個)の遊技球(Ba)が溜まった時点で遊技球総重量に準じて前記放出口(50b)を開放させる保留制御手段(40,55,61,65;55,63;55,SP)とを備え、
前記保留制御手段(40,55,61,65;55,63;55,SP)は、前記放出口(50b)を開放又は閉止する放出規制部材(55)と、前記保留部(50)に前記所定数(例えば5個)の遊技球(Ba)が溜まった際の遊技球総重量に準じて前記放出規制部材(55)を解放し得る解放手段(40,61,65;63;SP)とを備えてなり、
前記放出規制部材(55)、前記保留部(50)内に突出した状態にて該保留部(50)内の遊技球(Ba)の自重落下を規制する規制部(55b)と、該規制部(55b)から前記保留部(50)の外方に延在する磁性体からなる延設部(55c)とを備え、
前記解放手段は、前記規制部(55b)で支える遊技球総重量が前記所定数分(例えば5個分)に至るまで前記規制部(55b)を保持し得る磁石(63)からなる、
ことを特徴とする遊技機(1)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図1ないし図3参照)、前記保留部(50)が、前記遊技盤(7)の表面から裏面側に後退した状態で配置され、且つ内部に保留した遊技球(Ba)を視認可能に透過する透明部材からなり、
前記保留部(50)の前側に、該保留部(50)を視認可能に透過する透明板(46)が配置されてなる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、保留制御手段が保留部に所定数の遊技球が溜まった時点で遊技球総重量に準じて放出口を開放させるので、遊技中、保留部に所定数の遊技球が溜まった時点でこれら遊技球の総重量に準じて保留を自動的に解除して、保留球を入賞口に向け一斉に放出して入賞させ、これにより、所定数分に対応する賞球を、爽快感をもって一気に得ることができる。また、保留制御手段が、放出口を開放又は閉止する放出規制部材と、保留部に所定数の遊技球が溜まった際の遊技球総重量に準じて放出規制部材を解放し得る解放手段とを備えるので、保留部内に所定数の遊技球が溜まった時点で自動的に全保留球を入賞口に対して一斉に入賞させる機能を、簡単な構成によって得ることができる。更に、解放手段が、検知センサにて延設部の微動を検知した点で該延設部の係止を解除する係止解除手段を備えるので、保留部内に所定数の遊技球が溜まった時点で、自動的に且つ確実に全保留球を入賞口に対して一斉に入賞させる機能を、簡単な構成によって得ることができる。
請求項に係る本発明によると、保留制御手段が保留部に所定数の遊技球が溜まった時点で遊技球総重量に準じて放出口を開放させるので、遊技中、保留部に所定数の遊技球が溜まった時点でこれら遊技球の総重量に準じて保留を自動的に解除して、保留球を入賞口に向け一斉に放出して入賞させ、これにより、所定数分に対応する賞球を、爽快感をもって一気に得ることができる。また、保留制御手段が、放出口を開放又は閉止する放出規制部材と、保留部に所定数の遊技球が溜まった際の遊技球総重量に準じて放出規制部材を解放し得る解放手段とを備えるので、保留部内に所定数の遊技球が溜まった時点で自動的に全保留球を入賞口に対して一斉に入賞させる機能を、簡単な構成によって得ることができる。更に、解放手段が、規制部で支える遊技球総重量が所定数分に至るまで規制部を保持し得る磁石からなるので、保留部内に所定数の遊技球が溜まった時点で、自動的に且つ確実に全保留球を入賞口に対して一斉に入賞させる機能を、簡単な構成によって得ることができる。
請求項に係る本発明によると、保留部が、遊技盤の表面から裏面側に後退した状態で配置され、且つ内部に保留した遊技球を視認可能に透過する透明部材からなり、保留部の前側に、該保留部を視認可能に透過する透明板が配置されるので、遊技中、遊技者は透明板を通して、内部を透過させている保留部内の遊技球を視認しつつ、保留部内に所定数の遊技球が溜まった時点で一斉に放出されて入賞する遊技球を見ながら爽快感を得ることができる。これにより、遊技上の興趣が大幅に向上する。
以下、本発明に係る遊技機の実施形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機を図1ないし図11に沿って説明する。
なお、図1は本発明の実施形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図、図2は本パチンコ機から遊技盤を単体で分離した状態で示す正面図、図3は遊技盤に備えた保留装置を拡大して示す正面図、図4は第1実施形態において遊技盤に埋め込まれた形の保留装置を示す側面断面図、図5は遊技球放出状態の保留装置を示す側面断面図、図6は本パチンコ機の制御系を示すブロック図、図7は本パチンコ機による作動を説明するためのフローチャートである。また図8は、本発明の第2実施形態において遊技盤に埋め込まれた形の保留装置を示す側面断面図、図9は遊技球放出状態の保留装置を示す側面断面図であり、図10は、本発明の第3実施形態において遊技盤に埋め込まれた形の保留装置を示す側面断面図、図11は遊技球放出状態の保留装置を示す側面断面図である。なお、後述する遊技盤の遊技領域には多数の障害釘や複数の風車等が植設されているが、図1及び図2においてそれらは便宜上図示を省略している。また図2において、図1に示すガイドレール62は便宜上図示を省略している。
本パチンコ機1は、発射ハンドル9の操作による発射装置(図示せず)の作動で遊技球(所謂パチンコ玉)を遊技盤7の遊技領域7aに向かって打ち出しつつ遊技を行うもので、所謂確率変動等の大当たりが発生した状態でアタッカー(大入賞口)17に入球した遊技球に対応する数の遊技球を払い出すように構成されている。上記確率変動当たり(「確変当たり)とも言う)とは、抽選の結果、確変モードの大当たりが当選したとき、少なくとも当該確変モードによる遊技状態において次なる大当たりを引くまでの間、遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態を意味する。これに対し、当該特殊状態にならない大当たりとして「通常当たり」がある。
<第1実施形態>
図1に示すように、パチンコ機1は、開口を有する枠体状の筐体2と、この筐体2に開閉可能に装着された前扉3とを有しており、前扉3の前面には、透明ガラス(図示せず)を有するガラス枠5が開閉可能に取り付けられている。透明ガラスの奥側には、遊技盤7が配置されている。前扉3における遊技盤7の左右上方には演出用照明装置10が配置されており、前扉3における遊技盤7の下方左部にはスピーカ(図示せず)を有する放音装置8が配置されている。また、ガラス枠5における右側部には、前扉3を筐体2側に施錠又は解放するための施錠装置4が配置されている。なお、筐体2及び前扉3等から遊技機本体が構成されている。
前扉3における遊技盤7の下方には上皿13が設けられており、上皿13における左上部には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口18が設けられ、上皿13における右上部壁面には、球貸ボタン14a及びプリペイドカード返却ボタン14bが設けられている。
また、前扉3における上皿13の下方には下皿15が配置されており、該下皿15の左部には、不図示の球発射装置を操作して遊技球を遊技領域7aに向けて打ち出すための発射ハンドル9が設けられている。更に、下皿15の球収容部15aには、上皿13からオーバーフローした遊技球が放出される球放出口19が形成されており、下皿15の左部には灰皿24が配置されている。
なお、図1中の符号62は、発射ハンドル9の操作で発射された遊技球を遊技盤7の遊技領域7aに導くガイドレールを示し、符号22はアウト口を示している。また、本パチンコ機1には、遊技中に遊技領域3aにて入賞することなく落下してアウト口22に入り込んだ遊技球をパチンコ機背面側に導くアウト球通路(図示せず)が設けられている。
遊技盤7の遊技領域7aには、図1及び図2に示すように、中央部分に図柄表示装置47が配設されており、該図柄表示装置47の上部左右及び下部左右には、大当たり抽選に寄与しない一般の入賞が行われる入賞口27,28,29,48が配設されている。図柄表示装置47の下方には、始動チャッカー(始動入賞口)16と、アタッカー17とが順次配設されている。始動チャッカー16は、後述の第1抽選手段33による大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる役物であり、アタッカー17は、大当たり発生時に開放され、遊技盤7の遊技領域7aに打ち出されて転動落下する遊技球Baを入賞させる役物である。アタッカー17は、大当たり発生中、1回の開放で10個の入球を完了した時点で閉じ、当該開閉動作を15回繰り返すように構成されている。なお、これらの入球数並びに開閉動作の回数は、10個や15回に限定されることはなく、必要に応じて適宜設定され得るものである。
図1における図柄表示装置47の右方、即ち入賞口48の上部には、遊技盤7に打ち出された遊技球Baのうちの所定数(本実施形態では5個)を一旦保留した後、これら遊技球Baを全て入賞口48に一斉に放出して入賞させるように構成された保留装置25が配設されている。
保留装置25は、図2ないし図4に示すように、遊技球Baを受け入れる遊技球導入部52を最上部に有しており、該遊技球導入部52の前部には、遊技盤7に露出した形で遊技球導入部52及び保留部50に連通する開口部57(図10参照)と、開口部57を開閉し得るようにヒンジ53aを介して枢着された蓋体53とが配設されている。
保留装置25は、遊技球導入部52の内部傾斜面52aを介して開口部57に連通する上記保留部50と、この保留部50に遊技球Baが既に5個保留されている状態で開口部57から入球した遊技球Baを遊技盤7背面側に排出する排出口51と、保留部50内方で開閉動作するように回動支点55aを介して枢支された放出規制弁(放出規制部材)55とを備えている。
保留部50は、遊技盤7の表面(つまり盤面)から裏面側に後退した状態にて、最大で5個の遊技球Baを保留し得るように上記放出規制弁55によって下部側を仕切られるようになっており、進入した遊技球Baを、若干量の隙間をあけるだけで内部空間50aに安定して収容し得るような内径(例えば12〜13mm)を有する円筒状に構成されている。また、遊技球導入部52の前側上部には、蓋体53が閉塞位置(図11参照)にあるときその旨の検知信号を主基板30(図6参照)に出力する蓋体検知センサ58(図11参照)が配設されている。
放出規制弁55は、保留部50の放出口50b内に突出した状態で該保留部50内の遊技球Baの自重落下を規制する規制部55bと、該規制部55bから保留部50の外方に延びる延設部55cと、これら規制部55bと延設部55cとの間に位置する回動支点55aとから構成される。この放出規制弁55は、保留部50に所定数(本実施形態では5個)の遊技球Baが溜まった時点で遊技球総重量に準じて放出口50bを開放させ、溜まっている全遊技球Baを一斉に放出するように構成される。
すなわち、図4及び図5に示すように、保留部50における放出案内路54の背面側(図4、図5の右側)には設置部60が配設されており、該設置部60における延設部55cとの対向位置には、該延設部55cとの接触を検知する接触検知センサ61が固定配置されている。また、設置部60の上面には、図4の突出位置で延設部55cを係止し、図5の退避位置で延設部55cの係止を解除する係止解除ソレノイド65が固定配置されている。この係止解除ソレノイド65は、後述するソレノイド制御手段40の制御で進退動作させられる略クランク形状のプランジャ66を備えている。このプランジャ66は、駆動信号を受けない状態(非通電状態)で突出し、駆動信号を受けた状態(通電状態)で退避するように構成され、上方側に屈曲して延びる先端部分の下面がR状に面取りして形成されて、設置部60側に回動した延設部55cへの突出時に、延設部55c上面の重り64にスムーズに係合しこれを確実に係止できるように構成される。
延設部55cの上面には、上記重り64が固定されている。この重り64は、保留部50内に遊技球Baが4個まで溜まった状態にあっては、当該4個までの総重量に抗して延設部55cを設置部60側に回動させて該延設部55cを接触検知センサ61に接触させる。そして重り64は、保留部50内に遊技球Baが5個溜まった時点で、当該5個の総重量に打ち負けて、延設部55cを図4の反時計回り方向に回動させるが、この際、重り64上には、図4に示すようにプランジャ66の先端部が係合しているので、延設部55cの背面が接触検知センサ61から僅かに離間した状態で、図4に示すように保持される。この状態において、接触検知センサ61は、延設部55cの離反を検知し、その検知信号をソレノイド制御手段40に出力する。
以上の構成により、保留部50では、放出規制弁55の図4に示す閉塞状態にて最大で5個の遊技球Baを一旦保留した後、係止解除ソレノイド65のプランジャ66が後退して延設部55cを解放すると、放出規制弁55が遊技球Baの自重で押下されて開放動作(図5参照)し、これら遊技球Baの全てを入賞口48に向けて一斉に放出させるように機能する。
また、保留部50は、内部に保留した遊技球Baを視認可能に透過する透明部材からなり、その前側には、当該保留部50を視認可能に透過する透明板46(図1ないし図3参照)が配置されている。透明部材や透明板46の材料として、例えばガラス材、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂を挙げることができる。
なお、上記透明部材や透明板46の透明状態は、保留部50内の遊技球Ba或いは透明板46裏面の保留部50を完全に透過した状態で視認し得ることのみを意味する概念ではなく、遊技球Baの存在等が分かる程度の所謂半透明の状態をも含む概念である。また、本実施の形態では、保留装置25によって一旦保留できる最大個数を5個として説明するが、保留可能な球数はこれに限定されるものではなく、例えば4個以下、或いは6個以上として適宜設定することが可能なものである。
また保留装置25は、図2及び図3に示すように、保留部50の下方に備えた放出規制弁55に対向する位置から前方に屈曲して透明板46の表面に突出した後、下方に屈曲して入賞口48上部の障害釘56間の空隙56aに対向する開口54aを備えた放出案内路54を具備している。開口54aは、障害釘56の上部側から例えば12〜13mmの距離をあけて位置している。
次に、本実施形態におけるパチンコ機1の制御系を図6に沿って説明する。すなわち、本制御系は、主基板30と、この主基板30に接続されたサブ基板42とを備えている。主基板30は、本パチンコ機1の動作全体を統括的に管理するものであり、当該パチンコ機1の動作全体を管理するシステムプログラム及び遊技用の実行プログラムが予め記憶された半導体メモリ等からなる記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行する不図示のマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。
主基板30は、入賞判定手段31、入賞信号出力手段32、第1抽選手段33、第2抽選手段34、遊技制御手段35、保留手段36、作動制御手段37、作動判定手段38、作動決定手段39、及びソレノイド制御手段40を備えている。また主基板30には、蓋体検知センサ58、接触検知センサ61、係止解除ソレノイド65、始動チャッカー開閉ソレノイド45、及びアタッカー開閉ソレノイド41が接続されている。
入賞判定手段31は、発射ハンドル9の操作で作動する発射装置(図示せず)によって遊技領域7aに打ち出された遊技球が始動チャッカー16や入賞口27,28,29の何れかに入賞したとき、当該入賞があった旨を判定する。また入賞判定手段31は、入賞口48への入賞時にも当該入賞があった旨を判定する。
入賞信号出力手段32は、入賞判定手段31によって入賞が判定されたとき、対応する始動チャッカー16や入賞口27,28,29,48への入賞があった旨の入賞信号を出力する。
第1抽選手段33は、入賞信号出力手段32からの入賞信号の入力時、最大保留球数(例えば4個)未満での入賞を契機として、次なる大当たりを当選させるまで遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態となる確率変動当たり、及び上記特殊状態とならない通常当たりのうちの何れか一方に当選するように、不図示の抽選用メモリから当たり当選乱数値を取得して、大当たり抽選を実行する。
第2抽選手段34は、第1抽選手段33での大当たり抽選で確変当たりに当選した場合、不図示の演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、確変当たりに対応する「111」、「333」や「777」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターンコマンドを出力する。なお、上記「大当たり有効ライン」は、大当たりを得るため図柄が一列に並ぶべき位置(ライン)を意味する。第2抽選手段34はまた、第1抽選手段33での大当たり抽選で通常当たりが当選した場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、通常当たりに対応する「222」、「444」や「888」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、この変動パターンコマンドを出力する。第2抽選手段34はまた、第1抽選手段33での大当たり抽選で外れた場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する「252」、「464」や「838」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、この変動パターンコマンドを出力する。
遊技制御手段35は、予め設定された演出データや第2抽選手段34での抽選結果に応じて、図柄表示装置47に表示すべき演出内容に関する信号を、制御コマンドと共にサブ基板42の表示制御手段44に送信する。
保留手段36は、第2抽選手段34から出力された変動パターンコマンドを入力し、始動チャッカー16への入賞の都度に行われた抽選の結果となる保留球として順次記憶する。当該記憶状況は、図柄表示装置47に備えた保留球表示部(図示せず)に、例えば最大4個の保留球として点灯表示される。保留手段36は、例えば保留球数Hが0<H<5であるか否かを常時判定し、保留球数Hが4個表示されている間は、始動チャッカー16への入賞に拘わらず大当たり抽選は行わない。なお、保留球として点灯表示される保留球数は上記「最大4個」に限らず、例えば3個以下、又は5個以上として適宜設定することも可能である。
そして保留手段36は、保留(記憶)している変動パターンコマンドを順次表示制御手段44に送信し、この送信した変動パターンコマンドに基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターンコマンドを送信しないようにするための図柄変動禁止フラグを立てる(オンする)と共に、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマ(図示せず)をセットし、変動パターンコマンドの送信に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段36は、保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段33で行われる始動チャッカー16への入賞に応答した大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
作動制御手段37は、作動決定手段39の作動開始決定の旨の信号に基づき、始動チャッカー開閉ソレノイド45に駆動信号を送って該ソレノイド45を作動させて始動チャッカー16を開放又は閉塞動作させる。更に作動制御手段37は、アタッカー開閉ソレノイド41に駆動信号を送って該ソレノイド41を作動させ、第1抽選手段33での抽選による大当たり発生時にアタッカー17を開放して所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返すように制御する。
作動判定手段38は、始動チャッカー開閉ソレノイド45及びアタッカー開閉ソレノイド41を作動させるための条件を満たすか否かを判定する。つまり、始動チャッカー開閉ソレノイド45にあって、始動チャッカー16の開閉の「条件を満たす」時とは、主基板30において第1抽選手段33の大当たり抽選とは別途行われる抽選で当選した場合である。アタッカー開閉ソレノイド41にあって、アタッカー17の開放の「条件を満たす」時とは、所謂リーチ(所謂スーパーリーチ、ノーマルリーチを含む)の状態から3つの同じ図柄が大当たり有効ライン上で揃って大当たりが発生した場合であり、アタッカー17の閉塞の「条件を満たす」時とは、大当たり発生時における全ての入賞を完了した場合である。
作動決定手段39は、作動判定手段38からの判定信号を受けて、始動チャッカー開閉ソレノイド45、アタッカー開閉ソレノイド41の作動開始をそれぞれに決定する。
ソレノイド制御手段40は、図4に状態において放出規制弁55の延設部55cが設置部60側から僅かでも離反し当該離反に伴う検知信号を接触検知センサ61から受信したとき、係止解除ソレノイド65に駆動信号を送信して、図5に示すようにプランジャ66を退避させて延設部55cを解放するように制御する。また、ソレノイド制御手段40は、係止解除ソレノイド65に駆動信号を出力して作動制御した後、接触検知センサ61が延設部55cの接触を再び検知した時点で駆動信号をオフしてプランジャ66を突出させ、図4に示すように設置部60上の延設部55cを係止するように制御する。同時に、ソレノイド制御手段40は、放出規制弁55の解放に先立って不図示のソレノイドを駆動して蓋体53を閉塞させ、更に、延設部55cの接触が再び検知された時点で蓋体53を再び開放させるべく不図示のソレノイドに駆動信号を送信する。
蓋体検知センサ58は、蓋体53が閉塞位置(図11参照)にあるときその旨の検知信号を主基板30に出力する。
接触検知センサ61は、延設部55cが設置部60側に回動して接触していることを検知しその検知信号をソレノイド制御手段40に出力する。
係止解除ソレノイド65は、ソレノイド制御手段40から送信された駆動信号に応答してプランジャ66を退避(後退)動作又は突出(前進)動作させて、放出規制弁55を解放又は係止する。
始動チャッカー開閉ソレノイド45は、作動制御手段37から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、始動チャッカー16を開閉動作させる。
アタッカー開閉ソレノイド41は、作動制御手段37から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、アタッカー17を開閉動作させる。
一方、サブ基板42は、演出制御手段43及び表示制御手段44を有しており、サブ基板42には、放音装置11、演出用照明装置10及び図柄表示装置47が接続されている。
演出制御手段43は、主基板30中の上記マイクロプロセッサから供給される信号に従って、放音装置11、演出用照明装置10を適時駆動して、遊技者の視覚及び聴覚に訴える演出表示を行う。
表示制御手段44は、遊技制御手段35から送信された演出内容に関する信号に従って図柄表示装置47を適時駆動し、大当たり抽選の結果等を遊技者の視覚に訴えるように演出表示する。
放音装置11、演出用照明装置10及び図柄表示装置47は、上述したように各制御に応答して音、光等の発生により、通常時の演出や大当たり時における特別な演出等を行う。
次に、本パチンコ機1による作用について、図7のフローチャートを併せて参照しつつ説明する。
すなわち、本パチンコ機1に対面して着座した遊技者が発射ハンドル9を握り、適宜の角度に回動操作すると(ステップS1)、発射装置(図示せず)の作動によって遊技球が所定の時間間隔で遊技領域4に向けて連続的に発射される。すると、遊技盤7の遊技領域7aに打ち出されて転動落下する多数の遊技球は、始動チャッカー16や入賞口27,28,29に適時入賞し、或いは、これらに寄与せずに転動落下して、遊技領域7a最下部のアウト口22から遊技盤7背面側に排出される。
そして、始動チャッカー16や入賞口27〜29の何れかに入賞した場合、入賞判定手段31が当該入賞を判定し、且つ入賞信号出力手段32が入賞信号を出力する(ステップS2)。この際、保留手段36は、保留球Hが0<H<5であるか否かを常時判定しており、0<H<5を満たすと判定したときには、保留している変動パターンコマンドを、遊技制御手段35を介して表示制御手段44に順次送信し、図柄変動禁止フラグをオンすると共に、図柄変動タイマをセットし、変動パターンコマンドの送信に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段36は、当該保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段33で行われる始動入賞口26a又は26bへの入賞に応じた大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする
そして、大当たり抽選で当選した場合(ステップS3)、第1抽選手段33が当たりフラグをオンすると、第2抽選手段34が、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、大当たりの種別、つまり確変当たり又は通常当たりに対応する変動パターンを決定する。
これにより、ステップS4において、図柄表示装置47に表示されるべき当たり図柄がセットされ、第2抽選手段34は、その旨の変動パターンコマンドを出力すると共に、当該変動パターンコマンドに基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターンコマンドを送信しないようにするために図柄変動禁止フラグをオンし、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマをセットし、変動パターンコマンドの送信に応じて保留球数を1デクリメントする。一方、大当たり抽選で外れた場合には、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する図柄が最終的に揃う旨の変動パターンが決定される。これにより、図柄表示装置47に表示される外れ図柄がセットされ、第2抽選手段34は、その旨の変動パターンコマンドを出力すると共に、図柄変動禁止フラグをオンし、図柄変動タイマをセットし、変動パターンコマンドの送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
以上のようにして、遊技制御手段35が、図柄表示装置47に表示すべき演出内容に関する信号を制御コマンドと共にサブ基板42の表示制御手段44に送信することに基づき、表示制御手段44が、図柄表示装置47を適時駆動し、大当たり抽選結果に関する内容等を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示することとなる(ステップS5)。
そして、第1抽選手段33での抽選結果が図柄表示装置47の画面上に表れると、作動制御手段37が、作動決定手段39の作動開始決定の旨の信号に基づき、所定のタイミングでアタッカー開閉ソレノイド41に駆動信号を送り、当該ソレノイド41を作動させてアタッカー17を開放し、所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返させる。これにより、アタッカー17に入賞した遊技球に対応する多量の遊技球が球供給口18から上皿13に払い出されることとなる(ステップS6)。
上述した一連の遊技中、係止解除ソレノイド65の作動で放出規制弁55が閉塞状態に係止され、且つ不図示のソレノイドの作動で蓋体53が開放された状態において、不図示の障害釘の間を転動しつつ開口部57に到達した遊技球Baが該開口部57に進入すると、保留装置25の保留部50に遊技球Baが順次溜まっていく。そして、5個目が溜まった時点で、重り64による延設部55cの抑制力が当該5個の総重量に打ち負けて、延設部55cが図4の反時計回り方向に回動して接触検知センサ61から離反しようとする。しかしこの際、延設部55cが、プランジャ66の先端部で重り64を係止されるので、延設部55c背面が接触検知センサ61から僅かに離間した状態で、図4に示すように保持される。
この状態において、接触検知センサ61が延設部55cの離反を検知し、その検知信号をソレノイド制御手段40に出力するので、ソレノイド制御手段40から係止解除ソレノイド65に駆動信号が出力されて、係止解除ソレノイド65がプランジャ66を退避させるように作動する。これにより、プランジャ66が延設部55cを解放するので、放出規制弁55が図5の反時計回り方向に回動し、保留部50に保留されていた5個の遊技球Baが全て一斉に自重落下し、障害釘56間の空隙56aを通って入賞口48に入賞する。同時に、ソレノイド制御手段40は、放出規制弁55の開放に先立って不図示のソレノイドを駆動して蓋体53を閉塞させる。またこの際、場合によっては、落下する遊技球Baの一部が障害釘56に接触し弾かれて、入賞し得ないこともあり得る。
そして、保留部50内の5個の保留遊技球Baを全て放出した時点で放出規制弁55は解放されて、重り64による回転モーメントの作用で図5の時計回り方向に回動し、延設部55cの背面を設置部60側に接触させる。これにより、接触検知センサ61が延設部55cの接触を検知しその検知信号をソレノイド制御手段40に出力するので、該ソレノイド制御手段40bの制御により係止解除ソレノイド65がプランジャ66を突出させて重り64を介して延設部55cを係止する。ソレノイド制御手段40は、延設部55cの接触が再び検知された時点で蓋体53を再び開放させるべく、不図示のソレノイドに駆動信号を送信する。これにより、保留装置25は、遊技領域7aに打ち出された遊技球Baを再び受け入れ得る状態となる。
なお、本実施形態では、ソレノイド制御手段40、放出規制弁55、接触検知センサ61及び係止解除ソレノイド65によって本発明の保留制御手段が構成されている。また、ソレノイド制御手段40、接触検知センサ61及び係止解除ソレノイド65によって解放手段が構成されている。
以上説明した本実施形態によると、保留制御手段としてのソレノイド制御手段40、放出規制弁55、接触検知センサ61及び係止解除ソレノイド65が保留部50に所定数(本実施形態では5個)の遊技球Baが溜まった時点で遊技球総重量に準じて放出口50bを開放させる。これにより、遊技中、保留部50に所定数の遊技球Baが溜まった時点でこれら遊技球Baの総重量に準じて保留を自動的に解除して、保留球を入賞口48に向け一斉に放出して入賞させ、所定数分に対応する賞球を、爽快感をもって一気に得ることができる。
また、本実施形態によると、放出口50bを開放又は閉止する放出規制弁55と、保留部50に所定数の遊技球Baが溜まった際の遊技球総重量に準じて放出規制弁55を解放し得る解放手段としてのソレノイド制御手段40、接触検知センサ61及び係止解除ソレノイド65とを備えている。これにより、保留部50内に所定数の遊技球Baが溜まった時点で自動的に全保留球を入賞口48に対して一斉に入賞させる機能を、簡単な構成によって得ることができる。更に本実施形態によると、解放手段が、接触検知センサ61にて延設部55cの微動を検知した時点で該延設部55cの係止を解除する係止解除手段としてのソレノイド制御手段40及び係止解除ソレノイド65を備えるので、保留部50内に所定数の遊技球Baが溜まった時点で、自動的に且つ確実に全保留球を入賞口48に対して一斉に入賞させる機能を、簡単な構成によって得ることができる。
更に、保留部50が、遊技盤7の表面から裏面側に後退した状態で配置され、且つ内部に保留した遊技球Baを視認可能に透過する透明部材からなり、更に、保留部50の前側に、該保留部50を視認可能に透過する透明板46が配置されているので、遊技中、遊技者は透明板46を通して、内部を透過させている保留部50内の遊技球Baを視認しつつ、或るタイミングで一斉に放出されて入賞する遊技球Baを見ながら爽快感を得ることができる。これにより、遊技上の興趣が大幅に向上することとなる。
<第2実施形態>
次に、本発明に係る第2実施形態を図8及び図9に沿って説明するが、図1ないし図7に示した先の実施形態に比し、ソレノイド制御手段40、接触検知センサ61及び係止解除ソレノイド65からなる解放手段を有さず、これに代えて電磁石63を解放手段として有する点が異なるだけで、他の部分は略々同一なので、主要部分に同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、本第2実施形態では、放出規制弁55の延設部55cが磁性体から構成され、また、当該磁性体からなる延設部55cを吸着保持する永久磁石63が解放手段として設けられている。この永久磁石63は、規制部55bで支える遊技球総重量が所定数分(例えば5個分)に至るまで規制部55bを保持し得る磁力を有している。
なお、本実施形態では、永久磁石63を採用した例を挙げるが、これに限らず、同等の磁力を備える電磁石を採用しても良いことは言うまでもない。また、本実施形態では、放出規制弁55及び永久磁石63によって本発明の保留制御手段が構成される。
以上の本第2実施形態によると、規制部55bで支える遊技球総重量が所定数分に至るまで規制部55bを保持し得る永久磁石63を備えることにより、保留部50内に所定数の遊技球Baが溜まった時点で、自動的に且つ確実に全保留球を入賞口48に対して一斉に入賞させる機能を、簡単な構成によって得ることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明に係る第3実施形態を図10及び図11に沿って説明するが、図1ないし図7に示した先の実施形態に比し、ソレノイド制御手段40、接触検知センサ61及び係止解除ソレノイド65からなる解放手段を有さず、これに代えて引張りバネ(弾性保持部材)SPを解放手段として有する点が異なるだけで、他の部分は略々同一なので、主要部分に同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、本第3実施形態では、規制部55bで支える遊技球総重量が所定数分(例えば5個分)に至った時点での延設部55cの回動力(移動力)に打ち負けて延設部55cの回動を許容し保留部50の放出口50bを開放する引張りバネSPが解放手段として設けられている。この引張りバネSPは、規制部55bで支える遊技球総重量が所定数分(例えば5個分)に至るまで規制部55bを保持し得る引張り力を有している。
なお、本実施形態では、引張りバネSPを採用した例を挙げるが、これに限らず、同等の引張り力を備えるゴム材を採用しても良いことは言うまでもない。また、本実施形態では、放出規制弁55及び引張りバネSPによって本発明の保留制御手段が構成される。
以上の本第3実施形態によると、規制部55bで支える遊技球総重量が所定数分に至った時点での延設部55cの回動力(移動力)に打ち負けて当該延設部55cの移動を許容し保留部50の放出口50bを開放する引張りバネSPを備えることにより、保留部50内に所定数の遊技球Baが溜まった時点で、自動的に且つ確実に全保留球を入賞口48に対して一斉に入賞させる機能を、簡単な構成によって得ることができる。
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の遊技機は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
本発明に係るパチンコ機の外部構造を示す正面図である。 本発明に係るパチンコ機から遊技盤を単体で分離した状態で示す正面図である。 遊技盤に備えた保留装置を拡大して示す正面図である。 本発明の第1実施形態において遊技盤に埋め込まれた形の保留装置を示す側面断面図である。 遊技球放出状態の保留装置を示す側面断面図である。 パチンコ機の制御系を示すブロック図である。 パチンコ機による作動を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態において遊技盤に埋め込まれた形の保留装置を示す側面断面図である。 第2実施形態における遊技球放出状態の保留装置を示す側面断面図である。 本発明の第3実施形態において遊技盤に埋め込まれた形の保留装置を示す側面断面図である。 第3実施形態における遊技球放出状態の保留装置を示す側面断面図である。
符号の説明
1:パチンコ機(遊技機)
7:遊技盤
16:始動チャッカー(始動入賞口)
25:保留装置
40:ソレノイド制御手段(保留制御手段、解放手段、係止解除手段)
46:透明板
47:図柄表示装置
48:入賞口
50:保留部
50b:放出口
55:放出規制弁(保留制御手段、放出規制部材)
55b:規制部
55c:延設部
61:接触検知センサ(保留制御手段、解放手段、係止解除手段、検知センサ)
63:永久磁石,電磁石(保留制御手段、解放手段、磁石)
64:重り
65:係止解除ソレノイド(保留制御手段、解放手段、係止解除手段)
Ba:遊技球
SP:引張りバネ(保留制御手段、解放手段、弾性保持部材)

Claims (3)

  1. 遊技盤に、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口と、大当たり抽選の結果を表示する図柄表示装置と、大当たり抽選に寄与しない入賞が行われる入賞口とを備える遊技機であって、
    前記遊技盤に打ち出された遊技球のうちの所定数を保留可能な保留部を有し、該保留部による保留を解除することで、保留した遊技球を前記入賞口に向けて一斉に放出してなる保留装置と、
    前記保留部に前記所定数の遊技球が溜まるまでは該遊技球の総重量に抗して前記保留部の放出口を閉止し、前記保留部に前記所定数の遊技球が溜まった時点で遊技球総重量に準じて前記放出口を開放させる保留制御手段とを備え
    前記保留制御手段は、前記放出口を開放又は閉止する放出規制部材と、前記保留部に前記所定数の遊技球が溜まった際の遊技球総重量に準じて前記放出規制部材を解放し得る解放手段とを備えてなり、
    前記放出規制部材は、前記保留部内に突出した状態にて該保留部内の遊技球の自重落下を規制する規制部と、該規制部から前記保留部の外方に延び且つ重りを有する延設部とを備え、
    前記解放手段は、前記規制部で支える遊技球総重量が前記所定数分に至った時点で前記延設部が微動したことを検知する検知センサと、該検知センサにて前記延設部の微動が検知された時点で該延設部の係止を解除する係止解除手段とを備えてなる、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技盤に、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口と、大当たり抽選の結果を表示する図柄表示装置と、大当たり抽選に寄与しない入賞が行われる入賞口とを備える遊技機であって、
    前記遊技盤に打ち出された遊技球のうちの所定数を保留可能な保留部を有し、該保留部による保留を解除することで、保留した遊技球を前記入賞口に向けて一斉に放出してなる保留装置と、
    前記保留部に前記所定数の遊技球が溜まるまでは該遊技球の総重量に抗して前記保留部の放出口を閉止し、前記保留部に前記所定数の遊技球が溜まった時点で遊技球総重量に準じて前記放出口を開放させる保留制御手段とを備え、
    前記保留制御手段は、前記放出口を開放又は閉止する放出規制部材と、前記保留部に前記所定数の遊技球が溜まった際の遊技球総重量に準じて前記放出規制部材を解放し得る解放手段とを備えてなり、
    前記放出規制部材は、前記保留部内に突出した状態にて該保留部内の遊技球の自重落下を規制する規制部と、該規制部から前記保留部の外方に延在する磁性体からなる延設部とを備え、
    前記解放手段は、前記規制部で支える遊技球総重量が前記所定数分に至るまで前記規制部を保持し得る磁石からなる、
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 前記保留部が、前記遊技盤の表面から裏面側に後退した状態で配置され、且つ内部に保留した遊技球を視認可能に透過する透明部材からなり、
    前記保留部の前側に、該保留部を視認可能に透過する透明板が配置されてなる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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