JP6092660B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技領域に玉を打ち込んで遊技される遊技機に関する。
従来より、液晶表示装置等の表示装置を備え、表示装置に停止表示した図柄によって遊技者に有利な大当たり状態が発生するか否かの抽選結果を報知する遊技機が知られている。このような遊技機は、表示装置を利用した様々な演出を実行することにより、抽選に当選していることへの遊技者の期待度を高揚し、遊技に対する遊技者の注目度を煽っている。例えば、下記の特許文献1には、抽選結果を1回表示するまでの間に、図柄を複数回仮停止させる、いわゆる疑似連演出を行う遊技機が記載されている。この遊技機は、仮停止させる図柄と仮停止させる回数とを関連付けることで図柄変動表示への遊技者の注目度を高めようとしている。
特開2009−183648号公報
近年、図柄変動表示による演出に遊技者が慣れてきており、図柄変動表示による演出だけでは斬新さに欠けるという問題が生じている。そこで、図柄変動表示に加えて、役物等の可動部材を用いた演出を行う遊技機が増加している。しかしながら、可動部材を用いただけでは、短期間の間に遊技者が可動部材の動きに慣れてしまう可能性が高い。このように遊技機に対しては、遊技者の遊技意欲を高める演出や遊技内容が常に望まれている。
本発明は、遊技者の遊技意欲を高揚できる遊技機を提供するための発明である。
本発明の一態様は、遊技領域を流下した玉が予め定められた抽選領域を通過した場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かの特別抽選を実行する抽選手段と、
前記特別抽選に当選した場合に前記特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
前記特別抽選が実行される場合の抽選状態として、前記特別抽選に当選する確率が高い高確率状態、及び該高確率状態よりも前記特別抽選に当選する確率が低い低確率状態のいずれかを設定する抽選状態設定手段と、
玉が前記抽選領域を通過し易い第1状態と、該第1状態よりも玉が通過し難いかあるいは通過しない第2状態と、に変化可能な可変入賞手段と、
前記可変入賞手段が前記第1状態になる頻度が高い高頻度状態、及び、前記可変入賞手段が前記第1状態になる頻度が前記高頻度状態よりも低い低頻度状態のいずれかを設定する頻度状態設定手段と、
遊技領域を流下した玉のうち予め定められた特別領域を通過した玉を貯留部に貯留すると共に、該貯留部に所定数以上の玉を貯留している場合に発生するか、あるいは前記貯留部に貯留している玉が多い方が発生し易い演出であり、且つ、前記貯留部に貯留した玉を用いた演出である特別演出を実行する特別演出実行手段と、
前記低確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合よりも、前記高確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合の方が、前記貯留部に貯留している玉が多くなり易いよう玉貯留量を制御する玉貯留量制御手段と、
前記特別抽選に当選している期待度を遊技者に報知する報知演出を表示する報知演出表示手段と、
前記遊技領域に設けられ、到達した玉を前記特別領域、及び、遊技者から視認不能となるよう遊技機外部に玉を排出する排出領域のいずれかに振り分ける流下領域振分手段と、を備え、
前記報知演出表示手段は、前記排出領域から玉が排出された場合に、玉の画像である疑似玉を表示することで前記報知演出を実行することを特徴とする遊技機にある(請求項1)。

本発明の一態様は、遊技領域を流下した玉が予め定められた抽選領域を通過した場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かの特別抽選を実行する抽選手段と、
前記特別抽選に当選した場合に前記特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
前記特別抽選が実行される場合の抽選状態として、前記特別抽選に当選する確率が高い高確率状態、及び該高確率状態よりも前記特別抽選に当選する確率が低い低確率状態のいずれかを設定する抽選状態設定手段と、
玉が前記抽選領域を通過し易い第1状態と、該第1状態よりも玉が通過し難いかあるいは通過しない第2状態と、に変化可能な可変入賞手段と、
前記可変入賞手段が前記第1状態になる頻度が高い高頻度状態、及び、前記可変入賞手段が前記第1状態になる頻度が前記高頻度状態よりも低い低頻度状態のいずれかを設定する頻度状態設定手段と、
遊技領域を流下した玉のうち予め定められた特別領域を通過した玉を貯留部に貯留すると共に、該貯留部に所定数以上の玉を貯留している場合に発生するか、あるいは前記貯留部に貯留している玉が多い方が発生し易い演出であり、且つ、前記貯留部に貯留した玉を用いた演出である特別演出を実行すると共に、前記特別演出を実行した場合、前記貯留部に貯留している玉を排出する特別演出実行手段と、
前記貯留部から排出された玉が前記抽選領域を通過することがないように、当該玉を遊技機外部に排出する特別演出実行時排出手段と、
前記低確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合よりも、前記高確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合の方が、前記貯留部に貯留している玉が多くなり易いよう玉貯留量を制御する玉貯留量制御手段と、を備え、
前記特別演出実行手段は、前記特別演出として、貯留している玉の重みにより前記貯留部が落下したかのように前記貯留部が下方に移動する演出を実行するものであり、前記貯留部に新たな玉を貯留するタイミングか否かに関わらず、前記貯留部が下方に移動する演出を開始するものであることを特徴とする遊技機にある(請求項5)。
本発明の遊技機においては、低確率状態及び低頻度状態が設定されている場合よりも、高確率状態及び低頻度状態が設定されている場合の方が、前記貯留部による玉の貯留数が増加し易くなっている。遊技者側では、前記可変入賞手段の動き等に基づいて前記抽選状態を予想できなくても、前記貯留部に貯留されている玉の量や前記貯留部に玉が貯留されるペース等に基づき、前記高確率状態か前記低確率状態かを予想できる。この遊技機によれば、前記貯留部に遊技者を注目させ遊技に対する遊技者の注目度を高揚することで、結果的に遊技者の遊技意欲を高めることが可能である。
この遊技機では、実際に遊技流域を流下した玉が前記貯留部に貯留されるようになっている。この貯留部に玉が貯留されるペース(増加し易さの度合い)を確認するためには、多くの玉を遊技領域に流下させることにより特別領域を通過する玉を増やす必要がある。このような遊技仕様が設定された本発明の遊技機では、遊技領域を流下させる玉数を増やすように遊技者を動機付けることが可能になっている。
以上のように、本発明の遊技機では、実際に流下した玉と演出の実行とを関連付けることにより、遊技者の遊技意欲を高める効果が実現されている。
本発明の遊技機としては、遊技媒体である玉を遊技価値として使用するタイプであっても良いが、玉を遊技価値として利用せずポイントを消費して遊技媒体である玉を発射し、玉の入賞に応じてポイントを付与する、いわゆる封入式のパチンコ遊技機であっても良い。
本発明における好適な一態様の遊技機は、前記特別抽選に当選している期待度を遊技者に報知する報知演出を表示する報知演出表示手段と、
前記遊技領域に設けられ、到達した玉を前記特別領域、及び、遊技者から視認不能となるよう遊技機外部に玉を排出する排出領域のいずれかに振り分ける流下領域振分手段と、を備え、
前記報知演出表示手段は、前記排出領域から玉が排出された場合に、玉の画像である疑似玉を表示することで前記報知演出を実行する
前記特別領域に向けて玉が振り分けられなかったときに前記報知演出を実行すれば、前記特別領域に玉が振り分けられなかったときに遊技者に起こり得る遊技意欲の低下を抑制できる。
また、前記排出領域に振り分けられた場合には、前記擬似玉の表示による前記報知演出が実行される。一方、特別領域に振り分けられた玉は、前記貯留部に貯留されて前記特別演出に利用される。このように、前記特別領域か前記排出領域かという玉の振分先に応じて、実際の玉による前記特別演出に利用されるか、疑似玉による前記報知演出に利用されるか、が決定されるという新たな遊技性が実現される。
本発明における好適な一態様の遊技機が備える流下領域振分手段は、前記高確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合、前記低確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合よりも、前記特別領域に玉を振り分ける頻度を高くする(請求項)。
前記低確率状態及び低頻度状態においては、前記高確率状態及び低頻度状態に比べて前記貯留部に玉が貯まり難いように設定する必要がある。しかし、前記特別領域に玉が振り分けられる頻度が極端に低く大半が前記排出領域に振り分けられると、遊技者が低確率状態になっていると考え、遊技意欲が低下するおそれがある。前記排出領域に振り分けられた玉によって前記報知演出が実行される場合を設定すれば、前記特別領域に玉が振り分けられなくても前記報知演出が実行されるという楽しみを遊技者に付与でき、遊技意欲の低下を抑制できる。
本発明における好適な一態様の遊技機は、前記遊技領域に設けられ、到達した玉の流下方向を、前記抽選領域へ向かう方向、及び、前記特別領域へ向かう方向のいずれかに振り分けると共に、前記高確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合と、前記低確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合とで、玉を振り分ける頻度が同一である流下方向振分手段を備えている(請求項)。
前記抽選領域に玉が向かう頻度は、高確率状態であるか低確率状態であるかによって変わりがないため、高確率状態となっている期間か、低確率状態となっている期間かによって抽選領域を玉が通過する頻度は大きく変化しないはずである。
例えば、低確率状態及び低頻度状態が設定されているか、高確率状態及び低頻度状態が設定されているかを遊技場の管理装置側で区別できないという管理仕様下で、遊技状態に応じて抽選領域を玉が通過する頻度が変化するという遊技仕様を採用すると、抽選領域を通過する玉が多くなった状態が適正に発生しているか、何らかの不正によって発生しているか、遊技場側で特定し難くなってしまうという問題が生じるおそれがある。これに対して、低確率状態及び低頻度状態が設定されている場合と、高確率状態及び低頻度状態が設定されている場合とで、抽選領域を玉が通過する頻度が変化しないという遊技仕様を採用すれば、上記のような管理上の問題が発生するおそれを未然に回避できる。
本発明における好適な一態様の遊技機は、前記抽選領域へ向かう方向、及び前記特別領域へ向かう方向のうちのいずれか一方に、玉の流下方向を振り分けるために前記遊技領域に設けられた流下方向振分手段を備えている。(請求項)。
一般的な遊技機で遊技を行う多くの遊技者は、抽選領域を玉が通過することを期待して遊技を行っている。玉の流下方向を振り分ける手段により抽選領域とは異なる方向に玉が振り分けられた場合、玉が抽選領域に向かわないことに対して苛立ったりし、遊技を続行する意欲が損なわれてしまうおそれがある。
これに対して、上記のように流下方向振分手段を備える遊技機では、抽選領域に向かわなかった玉が特別領域に向かうので、仮に玉が抽選領域に向かわなくとも、特別領域に向かうことで確率状態の推測を行うことができる。これにより、玉が抽選領域に向かわなかった場合に、遊技者の遊技を続行する意欲が低下するおそれを抑制できる。
本発明における好適な一態様の遊技機が備える特別演出実行手段は、前記特別演出として、貯留している玉の重みにより前記貯留部が落下したかのように前記貯留部が下方に移動する演出を実行するものであり、前記貯留部に新たな玉を貯留するタイミングか否かに関わらず、前記貯留部が下方に移動する演出を開始する
液晶表示装置等による演出の実行中や、前記抽選領域を通過しても抽選が行われない場合等では、遊技領域に玉を流下させようとしない遊技者も少なくない。仮に、特別演出の実行条件として前記特別領域への玉の到達を含めた場合、特別演出を実行するべきタイミングにて都合良く玉が特別領域に到達せず、特別演出を実行する機会を逸してしまうおそれが生じる。これに対して、貯留している玉の重みにより貯留部が下方に移動する演出の開始条件として貯留部による新たな玉の貯留を設定しなければ、特別領域に玉が到達しなかったことによって特別演出を実行できなくなってしまうおそれを未然に回避できる。
本発明における好適な一態様の遊技機が備える特別演出実行手段は、前記特別演出を実行した場合、前記貯留部に貯留している玉を排出するものであり、
前記貯留部から排出された玉が前記抽選領域を通過することがないように、当該玉を遊技機外部に排出する特別演出実行時排出手段を備えている
前記貯留部に玉を貯留した場合、貯留した玉をいずれかのタイミングで排出する必要があるが、仮に、貯留部から排出した玉が抽選領域を通過する場合を設けると、演出の実行によって抽選領域を玉が通過する頻度が変化することになる。これに対して、上記のごとく貯留部から排出した玉は抽選領域を通過しないように構成すれば、演出の実行によって抽選流域を玉が通過する頻度が変化するおそれを未然に回避できる。
実施例における、パチンコ遊技機を示す正面図。 実施例における、遊技盤と内部配設板との二重構造の説明図。 実施例における、演出枠と特別演出ユニットと液晶表示器との位置関係の説明図。 実施例における、演出枠を介して見込む液晶表示器の表示画面の正面図。 実施例における、ワープ孔から特別領域に至る経路を示す断面構造図(図4中のA−A線矢視断面図)。 実施例における、特別演出ユニットの正面図。 実施例における、パチンコ遊技機の電気的な構成を示すシステム図。 実施例における、演出テーブルの適用条件を示す説明図。 実施例における、演出パターンの選択確率を示す説明図。 実施例における、先読み演出決定処理の流れを示すフロー図。 実施例における、特図保留読出処理の流れを示すフロー図。 実施例における、先読み演出(全演出パターン共通)のスタートシーンを示す説明図。 実施例における、演出パターン1の先読み演出で特図保留マークに玉が入賞する様子を示す説明図。 実施例における、演出パターン1の先読み演出による変動表示を示す説明図。 実施例における、演出パターン1の先読み演出中に実行される先読み報知演出の様子を示す説明図。 実施例における、演出パターン2の先読み演出により玉がハズレとなる様子を示す説明図。 実施例における、演出パターン3の先読み演出でチャンス孔に玉が入賞する様子を示す説明図。 実施例における、演出パターン3の先読み演出中に実行される先読み報知演出の様子を示す説明図。 実施例における、第2切換弁に適用される切換弁制御処理の流れを示すフロー図。 実施例における、特別演出ユニットによる役物演出決定処理の流れを示すフロー図。 実施例における、特別演出ユニットによる役物演出の演出パターンの説明図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例)
本例は、玉の貯留役物170を含む特別演出ユニット17を備えたパチンコ遊技機(遊技機)1に関する例である。この内容について、図1〜図21を用いて説明する。
図1のパチンコ遊技機1は、図示しない台枠に取り付けられた開閉扉13と、開閉扉13の内側の遊技盤130Aの盤面に形成された略円形状の遊技領域130と、遊技領域130の下部両側に配置された一対のスピーカ131と、遊技領域130の下側に設けられた上皿135及び下皿137と、上皿135の右下に配置された発射ハンドル134と、を備えている。
開閉扉13は、パチンコ遊技機1に対面して左側のヒンジ133を介して回動可能な状態で台枠に固定されている。開閉扉13には、遊技領域130に対応する略円形状の透明窓139と、透明窓139の上部両側に配置された装飾ランプ136と、が設けられている。
発射ハンドル134は、遊技領域130への玉の打ち出し強さを調整するための操作ハンドルである。発射ハンドル134は、図示しないスプリングにより左回転方向の初期位置に向けて付勢されている。初期位置に発射ハンドル134が位置する場合の打ち出し強さはゼロであり、この状態では玉は発射されない。発射ハンドル134が右回転方向に操作されたとき、内部の発射装置421により玉が発射される。発射ハンドル134の操作量が大きくなるほど、玉の打ち出し強さが強くなる。発射ハンドル134は、玉の発射を一時停止するための発射停止ボタン(図示略)を備えている。発射停止ボタンを操作すれば、玉の発射を一時停止できる。
上皿135は、入賞に応じて払い出された賞球や、貸玉等を受け入れるための受け皿である。上皿135は、遊技者側に向けて張り出すように形成されている。上皿135の玉は、図示しない供給通路を経由して発射装置421に供給されるようになっている。上皿135の外周枠の上面には、先読み演出等に利用される演出ボタン132が配設されている。
下皿137は、上皿135の玉が一杯になったときに賞球を払い出したり、遊技者の操作に応じて上皿135の玉を回収するための受け皿である。
遊技領域130は、遊技媒体であるパチンコ玉が流下する領域である。遊技領域130では、液晶表示器160の表示画面を取り囲む演出枠19を中心として、左側に通過ゲート141等が配置され、下側に始動口12や大入賞装置125等が配置されている。遊技領域130の最下部には、入賞することなく流下した玉を回収するための玉排出口138が開口している。
特に、本例のパチンコ遊技機1では、遊技盤130Aが透明なアクリル板により形成されており、内側に設けられた内部配設板130Cとの二重構造が形成されている(図2参照。)。内部配設板130Cには、大当たりの当選結果の報知等を実行する液晶表示器160等が配設されている。
遊技盤130Aでは、遊技者に面する表面側に、始動口12や演出枠19や釘等が設けられ、特別演出実行手段を構成する特別演出ユニット17等が裏面側に設けられている(図2では特別演出ユニット17を図示略。)。この特別演出ユニット17は、遊技盤130Aと内部配設板130Cとの間隙に当たる特別領域130D(図2)に収容されている。パチンコ遊技機1では、図3のごとく、遊技者側から順番に、演出枠19、特別演出ユニット17、液晶表示器160が奥行き方向に重なって配置されている。遊技者は、透明な遊技盤130Aを通して特別演出ユニット17の機械的な動作等を視認可能である。
遊技領域130(図1)の左縁には、普図表示部181及び普図保留表示部182が配置され、右縁には、特図表示部180が配置されている。なお、本例のパチンコ遊技機1では、始動口12、大入賞装置125、図示しない一般入賞口の入賞に応じた払出玉数が、それぞれ、3個、12個、10個に設定されている。
通過ゲート141は、通過玉を検知するゲートである。玉を通過させるのみの通過ゲート141には、賞球の払い出しが設定されていない。通過ゲート141が通過玉を検知すると、普通図柄の当否判定(以下、普図判定という。)用の抽選用乱数が抽出され、普図判定が実行される。
始動口12は、大当たりの当否判定(特別抽選。以下、大当たり判定という。)の契機となる入賞口である。始動口12は、一対の可動羽根(可変入賞手段)121を開口部120に設けた電チュー(電動チューリップ)である。通常時の一対の可動羽根121は、隙間を空けて相互に対面するように起立する状態(図1中、破線で示す第2状態。)にある。この状態では、上方に向けて開口する玉1個分の隙間を介してのみ、玉が入賞可能である。一方、相互に離隔するように回動した一対の可動羽根121(図1中、実線で示す第1状態。)は、開口部120への玉の流入をガイドする受け皿のように作用する。この状態では、始動口12への入賞が容易に発生する。始動口12では、普図判定の当選に応じて可動羽根121が開放される。
始動口12に入賞した玉の流路の途中には、後述する始動入賞検出器52(図7参照。)が設けられた抽選領域(図示略)が形成されている。この抽選領域を玉が通過すると、大当たり判定用の抽選用乱数が抽出されて大当たり判定が実行される。
大入賞装置125は、大入賞口126を開口する、いわゆるアタッカーと呼ばれる可変入賞装置である。この大入賞装置125は、始動口12の下側に配置されている。大入賞装置125は、横長略矩形状を呈する大入賞口126と、大入賞口126の下辺の回りを手前に回動する蓋部材127と、を有している。大入賞装置125では、遊技領域130をなす盤面と略面一をなすように蓋部材127が位置したときに大入賞口126が閉鎖状態となる。一方、蓋部材127が手前に回動したときに大入賞口126が開放状態となる。このように回動した蓋部材127は、玉を大入賞口126へ導くための受け皿となる。
普図表示部181は、普図判定の結果の表示部である。本例の普図表示部181は、1つのLEDにより構成されている。普図表示部181は、LEDの点滅により変動動作を表示する。普図表示部181は、普図判定で当選したとき、最終的にLEDを点灯させ、ハズレのときLEDを消灯させる。
普図保留表示部182は、普図判定用に保留された抽選用乱数の表示部である。普図保留表示部182は、4つのLEDが縦に連設された表示部である。普図保留表示部182は、LEDの点灯個数により保留数(上限保留数4個)を表示する。
特図表示部180は、大当たり判定の結果(当否結果)の表示部である。本例の特図表示部180は、2桁の記号を変動表示した後、何れかの記号を停止表示することで大当たり判定の結果を表示する。特図表示部180に停止表示される記号(特図停止図柄)は、ハズレ及び大当たりに対応して複数パターンずつ設定され、大当たり判定の結果に応じて何れかの変動パターンが決定される。停止表示される記号は停止時間が1秒間と短く、一般の遊技者にとっては、特図停止図柄に応じて大当たり判定の結果を把握することは難しくなっている。遊技中では液晶表示器160の図柄変動により大当たり判定の報知演出が実行されるので、専ら特図表示部180に注目して大当たり判定の結果を把握しようとする遊技者は少ないという実情がある。
図4の液晶表示器160は、演出枠19の略中央で表示画面161が視認されるように内部配設板130C(図2参照。)に取り付けられている。液晶表示器160は、大当たり判定の結果を遊技者に分かり易く報知する特図演出を実行する図柄変動手段201、大当たり判定用に保留された抽選用乱数である特図保留の個数を示す特図保留表示部162、大当たり当選の期待度を報知する報知演出表示手段202としての機能を備えている。
特図保留表示部162は、液晶表示器160の表示画面161の下部に等間隔で表示される特図保留マーク165により構成されている。特図保留表示部162は、特図保留マーク165の表示個数により保留数(上限保留数4個)を表示する。本例の特図保留マーク165は、入賞口のアニメ画像であり、その前面には文字を変動表示する変動領域165Rが設けられている。変動領域165Rには、通常、「G」の文字が表示されている。
報知演出表示手段202としての液晶表示器160は、4個の特図保留マーク165のほか、玉(擬似玉)164、4個の特図保留マーク165に沿う玉164の転動レール166、クルーン(チャンス孔167Cを含む複数の孔のうちのいずれかに入賞玉を振り分ける役物)のアニメーション(以下、クルーン167)等を表示し、先読みの当否結果の報知等のための先読み演出を実行する。
先読み演出は、特図保留マーク165やクルーン167に向けて転動レール166を転がる玉164のアニメーションを利用して行われる。本例の先読み演出は、特図保留マーク165の表示サイズの変化や、変動領域165Rにおける変動表示や、クルーン167の下から現れるキャラクタのアニメーション(以下、キャラクタ画像168、図18を参照して後述。)等を利用することで、先読みの当否結果を報知等する際の演出の幅が拡張されている。なお、報知演出表示手段202による先読み演出の具体的な内容については、後で詳しく説明する。
図柄変動手段201は、図4の液晶表示器160に図柄を変動表示する特図演出を実行し、停止表示された図柄(演出停止図柄)の組合せに応じて大当たり判定の結果を報知する。大当たり当選の場合、所定の図柄変動時間に渡る図柄の変動表示後、ゾロ目の3桁の数字を表示する。
図1〜図4の演出枠19は、上部が湾曲凸状に形成された略ロの字状の枠体である。演出枠19は、遊技者側に向けて張り出すように形成され、下部の内側面には、玉が流下して転動するステージ190が形成されている。このステージ190には、奥行き方向の玉の通路となる溝191が3本並設されている。3本のうちの中央の溝191は、始動口12の真上に当たる位置に設けられている。中央の溝191に玉が入り込むと、そのまま真下に流下して始動口12に入賞する可能性が高くなる。
演出枠19の左側には、玉を内側に導入するためのワープ孔192が設けられている。このワープ孔192には、始動口12に向かう方向であるステージ190側に玉を流下させるか、特別演出ユニット17に向かう方向に玉を流下させるか、を切り換える流下方向振分手段をなす第1切換弁194が設けられている。図4において破線で図示する状態の第1切換弁194により特別演出ユニット17に向かう方向に流下した玉は、連通孔193に流れ込む。同図中の実線の状態の第1切換弁194は、始動口12に向かう方向であるステージ190側に玉を流下させる。
ワープ孔192には、流入した玉を検知するための図示しない検知センサが設けられており、第1切換弁194は、この検知センサが玉を検知する毎に玉の流下方向を交互に切り換える。このような切換制御により、ステージ190に流下する玉と、連通孔193に流下する玉と、の割合が半々となっている。
ワープ孔192から特別演出ユニット17に向かう図5に示す経路には、第1切換弁194に加えて第2切換弁195が設けられている。第2切換弁195は、遊技盤130Aと内部配設板130Cとの間隙の特別領域130D、及び外部に玉を排出する図示しない排出領域130Jのうちのいずれかに、連通孔193に流入した玉を振り分けるための流下領域振分手段としての機能をなす切換弁である。
特別領域130Dに振り分けられた玉は、図6の特別演出ユニット17に供給されて後述する特別演出に利用される。特別領域130Dに振り分けられた玉は、一旦、供給扉197によって堰き止められ、この供給扉197の開放によって1個ずつ特別演出ユニット17に供給される。排出領域130Jに振り分けられた玉は、外部に設けられた玉回収装置(図示略)に向けて排出された後、大当たりの可能性を報知する後述する報知演出中の玉164(図4)としてアニメ化されて再度、現れる。
本例のパチンコ遊技機1では、第2切換弁195に到達する玉を検知する検知センサ(図示略)が設けられている。この検知センサの検知信号と、第2切換弁195の制御位置と、を組み合わせれば、特別領域130Dに振り分けた玉数と、排出領域130Jに振り分けた玉数と、を特定可能である。両者の比率は、第2切換弁195の位置制御により調整可能である。
図6の特別演出ユニット17は、内部配設板130Cと遊技盤130Aとの間隙の特別領域130D(図2参照。)に配設されている。特別演出ユニット17は、図4及び図5のワープ孔192を介して特別領域130Dに流入した玉を利用して演出を行う役物装置である。特別演出ユニット17は、玉の貯留役物(貯留部)170と、貯留役物170に向けて玉を揚送するリフト171と、リフト171から玉を受けて貯留役物170に送り込む樋173と、を含んで構成されている。
リフト171は、玉を受け入れるための複数のカゴ171Kがチェーン駆動された装置である。カゴ171Kの移動経路は、オーバル状(楕円状)をなしている。カゴ171Kは、図6中の位置Aに到達したとき、供給扉197に堰き止められていた玉を1個ずつ受け入れる。玉を受け入れたカゴ171Kは、一旦降下した後、半円状の動作を経由して上昇に転じ、その後、再度半円状の動作を行いながら玉を樋173に受け渡す。
樋173は、雨樋のような断面形状(溝状又は筒状)の透明アクリル製の部材である。樋173のリフト171側の端部は、リフト171の上死点(最上点)に近い位置に立設された図示しない回動軸により回動可能に支持されている。樋173の他端には、貯留役物170が取り付けられている。樋173は、駆動モータ435(図7)の制御により、リフト171側の端部を中心として回動可能である。
貯留役物170は、樋173に連通すると共に、周方向の一部に開口部170Aを設けた円筒状の部材である。貯留役物170の開口部170Aには、貯留役物170の外周形状に沿う断面円弧状の封止扉170Bが設けられている。この封止扉170Bが円弧方向に変位することで開口部170Aが開閉される。貯留役物170の両端は、透明板により封止されている。貯留役物170に貯留された玉は、封止扉170Bが回動変位して開口部170Aが開口した場合にのみ流下可能となっている。なお、開口部170Aから流下した玉を外部に排出する図示しない特別演出実行時排出手段が設けられている。特別演出に使用された玉は、遊技領域130に戻ることなく外部に排出され、抽選領域を通過する可能性はゼロである。
貯留役物170には、玉貯留量を検知する検知センサ(図示略)が取り付けられている。この検知センサのセンサ信号によれば、貯留役物170に貯留可能な最大数量に対する実際の玉貯留量の割合を検出可能である。
次に、以上のような構成の本例のパチンコ遊技機1の遊技の概要を説明する。このパチンコ遊技機1が発生する遊技状態としては、大当たり当選に応じた大当たり状態(特別遊技状態)、小当たり当選に応じた小当たり状態、大当たり判定が実行される非当たり状態がある。非当たり状態としては、大当たり抽選の当選確率が高い確変状態(高確率状態)と、通常状態(低確率状態)と、がある。
大当たり状態としては、大入賞口126が開放されるラウンド処理が15回に渡って繰り返される15R大当たり状態と、開放時間が極めて短いラウンド処理が2回だけ実行される2R確変大当たり状態と、がある。15R大当たり状態としては、さらに、15R確変大当たりに当選したときに発生し、終了後に確変状態が発生する大当たり状態と、15R通常大当たりに当選したときに発生し、終了に応じて通常状態に復帰する大当たり状態と、がある。なお、15R大当たり状態、2R確変大当たり状態、小当たり状態の出玉(TY)は、それぞれ、約1500個、約0個、約0個となっている。
15R確変大当たり状態が終了した後の確変状態と、2R確変大当たり状態が終了した後の確変状態とでは、始動口12の電チューが開放される前記第1状態の発生頻度を左右する電チューサポートの有無が異なっている。電チューサポート有りの状態は、第1状態の発生頻度が高い高頻度状態であり、電チューサポート無しの状態は、第1状態の発生頻度が低い低頻度状態である。
15R確変大当たり状態終了後の確変状態は、電チューサポート有りの高頻度状態の確変状態(高確率状態)であって、普図当選に応じた電チューの開放時間が1.5秒×3回となっている。2R確変大当たり状態終了後の確変状態は、電チューサポート無しの低頻度状態の確変状態(高確率状態)であって、普図当選に応じた電チューの開放時間で0.2秒×1回となっている。但し、電チューサポート有りの確変状態下で2R確変大当たり状態が発生したときは、その終了後、電チューサポート有りの状態が維持される。
2R確変大当たり状態と小当たり状態とは、大入賞口126が2回開放される点など大入賞口126の動作が全く同じであり、遊技者側からの見分けが困難になっている。両者の相違点は、終了した後の遊技状態にある。2R確変大当たり状態は、終了後に確変状態が発生する点で遊技者側に有利である一方、小当たり状態の終了後は、発生時の遊技状態がそのまま引き継がれる。例えば、通常状態下で小当たり状態が発生したときには、終了後に通常状態が引き継がれる。ここで、2R確変大当たり状態が終了した後の確変状態は、電チューサポート無しの確変状態であり、通常状態との区別が難しくなっている。2R確変大当たり状態が終了した後の確変状態は、遊技者側から見て潜伏的に発生する潜伏確変状態となっている。
次に、パチンコ遊技機1の電気的な構成について、図7を用いて説明する。パチンコ遊技機1は、主回路20を中心として構成されている。主回路20に対しては、玉の払出を制御する払出制御回路41、玉の打込を制御する発射制御回路42、遊技演出を制御する副制御回路43、液晶表示器160を制御する表示制御回路44、入賞玉あるいは通過玉の検出器51〜53、始動口(電チュー)12を開放する電チューソレノイド56、大入賞装置125を開放させる大入賞ソレノイド55、特図表示部180や普図表示部181等を構成する各種のLED45、ワープ孔192に流入した玉の流路を切り換える第1切換弁194・第2切換弁195、及び電力供給のための電源回路46等が電気的に接続されている。
入賞玉あるいは通過玉の検出器としては、通過ゲート141(図1)の通過玉を検出するゲート通過検出器51、始動口12への入賞玉を検出する始動入賞検出器52、及び大入賞装置125への入賞玉を検出する大入賞検出器53がある。さらに、上述した通り、ワープ孔192や第2切換弁195への経路にも玉の検知センサ(図示略)が配設されている。
電チューソレノイド56は、始動口12の可動羽根121を開閉するためのソレノイドである。
大入賞ソレノイド55は、大入賞装置125の蓋部材127を回動させて、大入賞装置125を入賞可能な状態とするソレノイドである。
第1切換弁194・第2切換弁195は、図示しないソレノイドによって駆動される。
払出制御回路41は、主回路20からの指示を受けて払出装置411を制御し、所定数の玉の払出を実行させる制御回路である。
発射制御回路42は、発射ハンドル134の操作量に応じて発射装置421を制御することで、玉の打ち出し強さをコントロールする制御回路である。
副制御回路43には、駆動アンプを含むスピーカ装置431、装飾ランプ136などの装飾ランプ類432、液晶表示器160の表示等を制御する表示制御回路44、及び特別演出ユニット17を構成する樋173を回動駆動する駆動モータ435等が電気的に接続されている。
図7の主回路20は、CPU(Central Processing Unit)21、記憶素子であるROM(Read Only Memory)22・RAM(Random Access Memory)24、所定範囲の乱数を発生する乱数発生部27、抽選用乱数を抽出する乱数抽出部26、及び入出力インタフェースをなすI/O(Input/Output)25等を備えている。
ROM22は、CPU21に実行させる各種の処理プログラムを記憶しているほか、図示しない大当たり判定用の抽選テーブル及び普図判定用の抽選テーブルを記憶する抽選テーブル記憶エリア221、先読み演出用の演出パターンを記憶する演出パターン記憶エリア222、演出パターンを選択するための演出テーブルを記憶する演出テーブル記憶エリア223等を備えている。
大当たり判定用の抽選テーブルでは、所定範囲の乱数のうち、通常状態における大当たりの当選乱数、及び確変状態における大当たりの当選乱数が規定されている。大当たり判定用の抽選テーブルでは、通常状態における大当たりの当選確率が1/100、確変状態における大当たりの当選確率が1/20となっている。
本例では、大当たりとして、15R確変大当たり、2R確変大当たり、15R通常大当たりが設定され、これら各大当たりの振分確率はそれぞれ50%、20%、30%となっている。つまり、大当たり状態が発生したときの確変突入確率が70%となっている。なお、大当たり判定用の抽選テーブルでは、大入賞口126の開閉動作が2R確変大当たりと同様である小当たりの当選乱数も規定されている。通常状態であるか確変状態であるかに関わらず、小当たりの当選確率は1/500となっている。この当選確率は、通常状態における2R確変大当たりの当選確率1/500(1/100×20%)と同じになっている。
普図判定用の乱数テーブルでは、所定範囲の乱数のうち普図判定の当選乱数が規定されている。普図判定用の乱数テーブルは、通常状態と確変状態とで共通となっている。
演出パターン記憶エリア222は、先読み演出用の複数種類の演出パターンの記憶エリアである。本例の演出パターン記憶エリア222には、以下の演出パターンが記憶されている。
演出パターン1:いずれかの特図保留マーク165(図4参照。)に玉が入賞する演出パターン。
演出パターン2:いずれの特図保留マーク165にも玉が入賞しない演出パターン。
演出パターン3:クルーン167のチャンス孔167Cに玉が入賞する演出パターン。
演出パターン4:クルーン167の一般孔167Lに玉が入賞する演出パターン。
先読み演出の演出パターン1は、演出ボタン132(図1)の操作に応じて、先読み大当たりの期待度を報知する先読み報知演出が実行されるパターンである。演出パターン3は、先読み報知演出が必ず実行されるパターンである。一方、演出パターン2及び4は、先読み報知演出が実行されないパターンである。なお、各演出パターンの詳しい内容については、具体的な演出を例示しながら後で詳しく説明する。
演出テーブル記憶エリア223は、先読み演出の演出パターンを選択するための演出テーブルの記憶エリアである。演出テーブルとしては、図8の適用テーブルに示すごとく、適用条件が異なるA〜Hのテーブルがある。演出テーブルA〜Dは、先読みした特図保留に大当たりがある場合に適用されるテーブルである。演出テーブルE〜Hは、先読みした特図保留が全てハズレの場合に適用されるテーブルである。
各演出テーブルA〜Hでは、上記の演出パターン1〜4の選択確率が図9のように設定されている。同図から知られるように、先読みした特図保留の中に大当たりが含まれる場合には、演出パターン1、3の選択確率が高く設定され、ハズレの場合には、演出パターン2、4の選択確率が高く設定されている。
図7のRAM24は、CPU21のワークエリアや一時書き込みに利用される読み書き可能な記憶素子である。RAM24の記憶エリアには、各4データ分の特図保留エリア241及び普図保留エリア242が割り当てられている。特図保留エリア241は、大当たり判定用の特図保留を記憶する記憶手段を構成している。普図保留エリア242は、普図判定用の保留乱数の記憶領域である。
乱数抽出部26は、大当たり判定及び普図判定用の抽選用乱数を抽出することで、大当たり状態を発生させるか否かの特別抽選を実行する抽選手段を構成している。乱数抽出部26は、乱数発生部27が発生する乱数の中から当否判定に適用する抽選用乱数を抽出する。乱数抽出部26は、ゲート通過検出器51による通過玉の検出に応じて普図判定用の抽選用乱数を抽出し、始動入賞検出器52による入賞玉の検出に応じて大当たり判定用の抽選用乱数を抽出する。
本例の主回路20(図7)は、ROM22から読み出したプログラムをCPU21に実行させることにより、以下の各手段としての機能を実現する。
保留手段211は、乱数抽出部26が抽出した大当たり判定用及び普図判定用の抽選用乱数を保留する手段である。特図保留エリア241内の保留数が0〜3個であれば、保留手段211は、抽出された抽選用乱数を特図保留エリア241に格納する。一方、保留数が4個である場合には、抽選用乱数を特図保留エリア241に格納することなく消去する。なお、普図判定用の抽選用乱数についても同様に取り扱われる。
読出手段212は、特図保留を読み出す手段である。読出手段212は、図柄変動手段201による図柄変動が停止中であって、かつ、大当たり状態の発生中ではないとき、特図保留の読み出しを実行する。読出手段212は、特図保留エリア241に記憶された特図保留の中から記憶されたタイミングが最も古い特図保留を大当たり判定用に最終的に読み出しする。読出手段212が特図保留を読み出したとき、その特図保留が特図保留エリア241から消去されると共に、特図保留表示部162(図4)では特図保留マーク165が1つ消去される。
なお、特図保留数がゼロであって、かつ、特図演出の非実行中で直ちに特図演出を開始可能な状態で大当たり判定用の抽選用乱数が抽出されたときも、保留手段211はこの抽選用乱数を一旦、特図保留エリア241に格納する。この特図保留は、特図保留マーク165の表示を伴うことなく、読出手段212によって直ちに読み出され特図演出が開始される。
当否判定手段213は、大当たりの当否を決定するための大当たり判定を実行する手段である。当否判定手段213は、読出手段212が読み出した特図保留を大当たり判定用の抽選テーブルと照合することで大当たり判定を実行し、当選乱数と一致した場合に当選と判定する。なお、普図判定についても、上記の大当たり判定と同様の抽選処理を実行する。
大当たり状態発生手段(特別遊技状態発生手段)214は、大当たり状態を発生させる手段である。大当たり状態発生手段214は、読出手段212が読み出した特図保留が大当たりの当選乱数であって、これにより当否判定手段213が大当たりと判定したとき、大当たり状態を発生させる。
抽選状態設定手段215Aは、大当たりの当選確率が高い確変状態(高確率状態)、及び大当たりの当選確率が確変状態よりも低い通常状態(低確率状態)のうちのいずれかを、大当たりの抽選状態として設定する手段である。抽選状態設定手段215Aは、確変大当たり(15R確変大当たり、2R確変大当たり)に対応する大当たり状態の終了後に確変状態を発生させ、新たに大当たりに当選するまで確変状態を継続させる。確変状態下では、大当たりの当選確率が高くなり有利である。
頻度状態設定手段215Bは、始動口12の開放状態である前記第1状態の発生頻度の設定手段である。15R確変大当たり状態あるいは2R確変大当たり状態に続いて発生する確変状態では、第1状態の発生頻度が高い高頻度状態が設定される。通常状態では、第1状態の発生頻度が低い低頻度状態が設定される。
先読み手段217は、特図保留エリア241に記憶されている特図保留を読出手段212が読み出す前に先読みして当否判定を行う手段である。先読み手段217は、ワープ孔192に入った玉が排出領域130Jに振り分けられたときに特図保留を参照して先読みし、その中に大当たりの当選乱数が有るか、全てハズレかを判定する。なお、本例の先読み手段217は、大当たりの当選乱数が見つかるまで古い特図保留から順番に先読みし、大当たりの当選乱数が見つかったときに先読みを終了する。先読み手段217は、特図保留の中に大当たりの当選乱数が有ったときに先読み大当たりとし、無かったときにハズレの当否結果を出力する。この当否結果の中には、大当たりの特図保留が何番目に古いものかの情報が含まれている。
演出テーブル選択手段218は、先読みの当否結果などに応じて、演出テーブルA〜H(図8)の中のいずれかの演出テーブルを選択する手段である。例えば、特図変動中であって、かつ、1番古い特図保留が大当たりの場合には、図8の適用テーブルを用いて演出テーブルAが選択される。また、例えば、特図変動中であって、かつ、4個の特図保留が全てハズレの場合には演出テーブルHが選択される。
演出決定手段219は、選択された演出テーブルを用いて先読み演出の演出パターンを決定する手段である。上述したように、本例では、先読み大当たりの場合には、演出パターン1、3が選択される可能性が高くなり、ハズレの場合には、演出パターン2、4が選択される可能性が高くなっている(図9参照。)。
玉貯留量制御手段210は、特別演出ユニット17の貯留役物170の玉貯留量を制御する手段である。玉貯留量制御手段210は、電チューサポートの無い通常状態に比べて、電チューサポート無しの確変状態の方が貯留が多くなるように玉貯留量を制御する。上述した通り、2R確変大当たり状態が終了した後の電チューサポートのない潜伏確変状態は、遊技者側から通常状態との区別が難しくなっている。一方、上記のように玉貯留量を制御すれば、通常状態と比べて潜伏確変状態における玉の貯留頻度を高くでき、確変状態であるか否かの判断材料を遊技者側に提供できる。
以上のように構成された本例のパチンコ遊技機1による(1)先読み演出、(2)役物演出(特別演出ユニット17による特別演出)について説明する。
(1)先読演出
パチンコ遊技機1による内部処理である(1−1)先読み演出決定処理(図10)、及び(1−2)特図保留読出処理(図11)を説明した後、具体的な動作である(1−3)先読み演出の内容について説明する。
(1−1)先読み演出決定処理
先読み演出決定処理では、図10のごとく、ワープ孔192に入り込んだ玉が排出領域130Jに流下したか否かが判断される(S101)。第2切換弁195により振り分けられて排出領域130Jに玉が流入した場合には(S101:YES)、古い特図保留から順番に先読みされ、大当たりの当選乱数であるか否かが判定される(S102)。
特図保留の中に大当たりの当選乱数が有ったか否か、大当たりの特図保留が何番目に古いものか等の先読みの当否結果に基づいて図8の適用テーブルが参照され、演出テーブルが選択される(S103)。そして、その演出テーブルに規定された選択確率(図9)で先読み演出の演出パターンが決定され(S104)、先読み演出処理P10によりその演出パターンによる先読み演出が実行される。
(1−2)特図保留読出処理
特図保留読出処理では、図11のごとく、特図保留が記憶されており(S201:YES)、かつ、大当たり状態の発生中でも特図変動中でもないとき(S202:NO、S203:NO)、特図保留のうちで記憶された時点が最も古い特図保留が読み出される(S204)。読み出された特図保留について大当たりの当否が判定され(S205)、その当否結果に応じて特図変動処理P20が実行される。
(1−3)先読み演出の内容
本例のパチンコ遊技機1では、第2切換弁195により振り分けられた玉が排出領域130Jに流入したとき、古い特図保留から順番に先読みされ、当否判定が実行される。大当たり当選の特図保留が含まれていた場合、その特図保留が何番目に古いものかに応じて演出テーブルA〜Dのうちの何れかが選択され(図8参照。)、その選択された演出テーブルを利用して先読み演出の演出パターンが決定される(図9参照。)。なお、特図保留の中に大当たり当選が見つかった場合、先読みが中断されて残りの特図保留についての当否判定がキャンセルされる。
一方、先読みした特図保留の中に大当たりが含まれていなかった場合には、特図保留数に応じて演出テーブルE〜Hのうちの何れかが選択され(図8参照。)、その選択された演出テーブルを利用して先読み演出の演出パターンが決定される(図9参照。)。
先読み演出が開始されると、転動レール166をつたって玉164が転がり出てくるアニメーションの表示が液晶表示器160によって開始される(図12参照。)。このときの玉164の行方は、先読み演出用に選択された演出パターンに応じて異なってくる。本例では、図9のごとく、選択される演出パターンの種類に応じて、先読み大当たりに対する期待度が異なっている。同図から知られるように、特図保留マーク165に入賞する演出パターン1、及びクルーン167のチャンス孔167Cに入賞する演出パターン3は、先読み報知演出を発生可能であると共に、先読み大当たりの期待度が高い演出パターンである。玉が入賞しない演出パターン2、及びクルーン167の一般孔167Lに入賞する演出パターン4は、先読み報知演出が実行されない演出パターンであると共に、先読み大当たりの期待度が低い演出パターンである。
まず、演出パターン1が選択された場合の先読み演出について説明する。演出パターン1が選択された場合には、転がり出てきた玉164が大当たりの特図保留に対応する特図保留マーク165に入賞する(図13)。そうすると、その特図保留マーク165の変動領域165Rにおいて変動表示が開始されると共に、演出ボタン132の操作を促すためにボタン画像169が表示される(図14)。変動領域165Rの変動表示中に遊技者が演出ボタン132を押下げ操作すると、先読み報知演出により「チャンス」、「激アツ」、「確定」、「ハズレ」のうちの何れかが停止表示され、これにより、先読み大当たりの期待度が報知される(図15)。なお、5秒以内に演出ボタン132が操作されなかった場合には、元の「G」の文字が停止表示されて変動表示が終了し、先読み報知演出が実行されることなく先読み演出が終了する。
演出パターン2が選択された場合については、転動レール166から玉164がこぼれ落ちるアニメーションの表示(図16)によって先読み大当たりに対する遊技者の期待感を損なわせる演出が実行される。なお、図9から知られるように先読み大当たり時に演出パターン2が選択される場合もあり、玉がこぼれ落ちた場合であっても先読みのハズレが確定する訳ではない。なお、演出パターン4については、一般孔167Lに玉が入賞する点で演出パターン2とは異なるものの、先読み大当たりの期待度等については演出パターン2とほぼ同様である。
演出パターン3が選択された場合には、特図保留マーク165を通り過ぎてクルーン167まで到達した玉164がチャンス孔167Cに入賞する(図17)。そうすると、クルーン167を持ち上げてキャラクタ画像168が出現して先読み報知演出が実行される(図18)。表示されたキャラクタ画像168の種類や、キャラクタ画像168と共に表示された「チャンス」、「激アツ」、「確定」、「ハズレ」等の文字表示の種類に応じて、先読み大当たりの期待度が報知される。
(2)特別演出ユニット17による役物演出
パチンコ遊技機1による内部処理である(2−1)第2切換弁195の制御処理(図19)、及び(2−2)役物演出の決定処理(図20)を説明した後、具体的な動作である(2−3)役物演出の内容について説明する。
(2−1)第2切換弁195の制御処理
第2切換弁195の制御処理(図19)では、まず、貯留役物170の玉貯留量が判断される(S301)。玉貯留量が満タン手前(例えば玉貯留量が90%以上等。)である場合には(S301:YES)、玉を排出領域130Jに流下させるように第2切換弁195が制御される(S302)。
一方、玉貯留量が満タン手前ではなく(S301:NO)、玉貯留率が50%以下である場合には(S311:YES)、確変状態の発生中であるか否かが判断される(S312)。確変状態であれば(S312:YES)、貯留役物170に玉が貯留される特別領域130Dへの玉の振分確率が50%となるように第2切換弁195が制御される(S313)。確変状態でなければ(S312:NO)、特別領域130Dへの玉の振分確率が30%となるように第2切換弁195が制御される(S343)。
ステップS311の判断において玉貯留率が50%超と判断された場合についても(S311:NO)、確変状態の発生中であるか否かが判断される(S322)。確変状態であれば(S322:YES)、特別領域130Dへの玉の振分確率が10%となるように第2切換弁195が制御される(S323)。確変状態でなければ(S322:NO)、特別領域130Dへの玉の振分確率が3%となるように第2切換弁195が制御される(S333)。
(2−2)役物演出の決定処理
特別演出ユニット17による役物演出の決定処理(図20)では、まず、大当たりに当選したか否かが判断される(S401)。大当たりに当選した場合には(S401:YES)、貯留役物170の玉貯留量が50%以上であるか否かが判断される(S402)。玉貯留量が50%以上である場合には(S402:YES)、貯留役物170が落下して玉が排出される満タン演出(図21を参照して後述する。)が25%の確率で設定される(S403)。一方、玉貯留率が50%未満であれば(S402:NO)、満タン演出が設定されることなく処理が一巡する。
大当たりに当選していない場合には(S401:NO)、玉貯留量が50%以下であるか否かに応じて処理が異なってくる(S412)。玉貯留量が50%以下であれば(S412:YES)、外れ時の玉減らし演出(図21を参照して後述する。)が10%の確率で設定される(S413)。玉貯留量が50%超である場合には(S412:NO)、確変状態の発生中であるか否か判断される(S423)。確変状態の発生中であれば(S423:YES)、外れ時の玉減らし演出が30%の確率で設定される(S424)。一方、確変状態の発生中でなければ(S423:NO)、外れ時の玉減らし演出が50%の確率で設定される(S434)。このように、玉貯留量が多い場合(S412:NO)の玉減らし演出の実行頻度は、潜伏確変状態の方が低くなっている。
(2−3)役物演出の内容
特別演出ユニット17による役物演出としては、大当たり当選時の満タン演出と、外れ時の玉減らし演出と、リーチ発生時に所定の確率で発生するリーチ演出と、がある。図21の(a)→(b)の流れが、外れ時の玉減らし演出及びリーチ演出の動作を示している。同図中の(a)→(c)→(d)の流れが、満タン演出の流れを示している。
図21の(a)→(b)の流れでは、まず、貯留役物170が振動し初めて演出開始が示唆される。その後、貯留役物170の降下を生じることなく、封止扉170Bの回動により開口部170Aが開口して玉が落下する。落下する玉は、貯留された玉の一部であっても良いし、全部であっても良い。
図21の(a)→(c)→(d)の満タン演出では、上記の場合と同様、まず、貯留役物170が振動し初めて演出開始が示唆される。その後、貯留役物170が降下した後(c)、封止扉170Bが回動して開口部170Aが開口して玉が落下する。なお、玉を排出して満タン演出を終了すると、貯留役物170が上昇し元の場所に戻る。
以上のように、本例のパチンコ遊技機1は、遊技領域130から排出された玉を使用して特別演出を実行する。具体的には、演出枠19のワープ孔192に入った玉の一部がステージ190に向かう一方、残りの少なくとも一部の玉が遊技盤130Aの裏側の特別領域130Dに流下する。パチンコ遊技機1では、遊技者側から特別領域130Dに流下する玉を視認できるよう、遊技盤130Aが透明なアクリル板によって形成されている。
この特別領域130Dには、リフト171を備える特別演出ユニット17が設けられている。リフト171のカゴ171Kに入った玉は、上方に向かって運ばれて貯留役物170に貯留される。この貯留役物170の玉が満タンになると、玉の重みで貯留役物170が降下するような満タン演出が実行される。この満タン演出は、大当たり当選の期待度を示唆する演出となっている。
貯留役物170に玉が貯留される頻度は、電チューサポート無しの潜伏確変状態か通常状態かによって相違し、潜伏確変状態の方が貯留頻度が高くなっている。遊技者は、貯留役物170への玉の貯留頻度に応じて確変状態であるか通常状態であるかを推測して楽しむことが可能となっている。
ワープ孔192に入った玉のうちステージ190にも特別領域130Dにも流下せず、排出領域130Jに流下した玉は、アニメの玉164として表示画面161に現れて大当たり当選の期待度を報知する演出に利用される。このような演出を実行すれば、ワープ孔192に入った玉が排出領域130Jに流下した場合であっても遊技者を楽しませることが可能である。
このように、本例のパチンコ遊技機1では、貯留役物170に遊技者を注目させ遊技に対する遊技者の注目度を高揚することで、結果的に遊技者の遊技意欲を高めることが可能である。この貯留役物170に貯留される玉は、実際に遊技流域130を流下した玉である。貯留役物170に玉が貯留されるペース(増加し易さの度合い)を確認するためには、多くの玉を遊技領域130に流下させることにより特別領域130Dを通過する玉を増やす必要がある。このような遊技仕様が設定された本例のパチンコ遊技機1では、遊技領域130を流下させる玉数を増やすように遊技者を動機付けることが可能である。
本例のパチンコ遊技機1では、実際に流下した玉と演出の実行とを関連付けることにより、遊技者の遊技意欲を高める効果が実現されている。
さらに、このパチンコ遊技機1では、多彩な先読み演出が実行され、演出の幅が拡張されて遊技の興趣が高められている。さらに、実行される先読み演出のパターンは、先読みした特図保留のなかに大当たりがあるかないか、複数の特図保留のうちの何番目に古い特図保留が大当たりであるか、等に応じて異なってくる。したがって、本例の先読み演出によれば、大当たりに対する遊技者の期待感を煽ったり損なわせたりすることで遊技の興趣を向上できる。
本例に代えて、あるいは加えて以下のような構成を採用することもできる。さらに、以下の各構成を適宜組み合わせて採用することも良い。
本例では、大当たり判定の契機となる抽選領域として、始動口12に入賞した玉の経路の一部を設定している。これに代えて、遊技領域130の特定の場所を抽選領域に設定し、この場所を玉が通過したときに大当たり判定を実行しても良い。
本例では、抽選用乱数を取得することにより大当たり判定の抽選処理を実行した例である。これに代えて、玉の転動態様による抽選処理であっても良い。例えば、所定の流域内に、外れに対応した開口と当選に対応した開口(いわゆるVゾーン等)とを設け、いずれの開口に玉が入るかによって当選か否かを決定することもできる。
本例では、可変入賞手段として、電チューを備える始動口12を採用した例である。玉が入りにくい第2状態について、ある程度は入賞が発生するように構成しても良いし、全く入賞できないように構成しても良い。可変入賞手段の構造を変更しても良い。例えば、突出方向に進退可能な突起を有し、突出状態の突起の上に乗った玉が入賞できる一方、突起が後退したときには突起の上に乗ることがなく入賞できない可変入賞手段を採用することも良い。
本例では、貯留役物170に玉が半分以上貯まっているときに限って満タン演出を実行するように構成している。玉貯留数あるいは玉貯留量が多いほど満タン演出の実行期待度が高くなれば良く、玉貯留量が半分未満の場合にも満タン演出を実行しても良い。
また、本例の構成では、大当たり当選時のみに満タン演出を実行可能である。これに代えて、大当たり当選となっていない場合でも満タン演出を実行する場合を設定しても良い。この場合、満タン演出が発生した場合と、満タン演出が発生していない場合とで、満タン演出が発生している場合の方が大当たり当選の確率が高くなるように構成することが良い。
確変状態や通常状態において、貯留役物170に玉が貯まる期待度を任意に変更しても良い。また、確変状態においても時短中か否かによって玉が貯まる期待度を変化させても良い。
玉の振分方法や玉を振り分ける構成は、本例の切換弁194、195とは異なる方法あるいは構成であっても良い。また、切換弁194、195が玉を振り分ける割合については本例に限定されず、適宜変更することができる。
本例では、ワープ孔192に入った玉のうち、ステージ190に向かわなかった玉の一部が貯留役物170に貯まる構成を採用している。ステージ190に向かわなかった全ての玉が貯留役物170に貯まる構成を採用しても良い。
本例では、ワープ孔192に流入した玉の一部が貯留役物170に貯留される構成を採用したが、ワープ孔192以外の入賞口等に入賞した玉が貯留役物170に貯留されるような構成を採用することも良い。
本例では、特別演出ユニット17による特別演出を採用した例である。特別演出の態様は任意に変更可能である。例えば、貯留された玉を的に向かって打ち出し、的に当たったか否かに応じて大当たり当選を報知したり、大当たり当選の期待度等を報知することも良い。
本例では、貯留役物170から排出された玉が遊技領域130には還流しない構成を採用している。この構成に代えて、貯留役物170から排出された玉が遊技領域130に還流するように構成しても良い。例えば、排出された玉がステージ190に落下するような構成を採用することも良い。このような構成を採用した場合には、貯留役物170から排出された玉が入賞する可能性が生じることになる。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更、あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 パチンコ遊技機(遊技機)
12 始動口
121 可動羽根(可変入賞手段)
126 大入賞口
130 遊技領域
160 液晶表示器
165 特図保留マーク
17 特別演出ユニット(特別演出実行手段)
170 貯留役物(貯留部)
19 演出枠
192 ワープ孔
194 第1切換弁(流下方向振分手段)
195 第2切換弁(流下領域振分手段)
20 主回路
201 図柄変動手段
202 報知演出表示手段
210 玉貯留量制御手段
211 保留手段
212 読出手段
213 当否判定手段
214 大当たり状態発生手段(特別遊技状態発生手段)
215A 抽選状態設定手段
215B 頻度状態設定手段
217 先読み手段

Claims (5)

  1. 遊技領域を流下した玉が予め定められた抽選領域を通過した場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かの特別抽選を実行する抽選手段と、
    前記特別抽選に当選した場合に前記特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
    前記特別抽選が実行される場合の抽選状態として、前記特別抽選に当選する確率が高い高確率状態、及び該高確率状態よりも前記特別抽選に当選する確率が低い低確率状態のいずれかを設定する抽選状態設定手段と、
    玉が前記抽選領域を通過し易い第1状態と、該第1状態よりも玉が通過し難いかあるいは通過しない第2状態と、に変化可能な可変入賞手段と、
    前記可変入賞手段が前記第1状態になる頻度が高い高頻度状態、及び、前記可変入賞手段が前記第1状態になる頻度が前記高頻度状態よりも低い低頻度状態のいずれかを設定する頻度状態設定手段と、
    遊技領域を流下した玉のうち予め定められた特別領域を通過した玉を貯留部に貯留すると共に、該貯留部に所定数以上の玉を貯留している場合に発生するか、あるいは前記貯留部に貯留している玉が多い方が発生し易い演出であり、且つ、前記貯留部に貯留した玉を用いた演出である特別演出を実行する特別演出実行手段と、
    前記低確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合よりも、前記高確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合の方が、前記貯留部に貯留している玉が多くなり易いよう玉貯留量を制御する玉貯留量制御手段と、
    前記特別抽選に当選している期待度を遊技者に報知する報知演出を表示する報知演出表示手段と、
    前記遊技領域に設けられ、到達した玉を前記特別領域、及び、遊技者から視認不能となるよう遊技機外部に玉を排出する排出領域のいずれかに振り分ける流下領域振分手段と、を備え、
    前記報知演出表示手段は、前記排出領域から玉が排出された場合に、玉の画像である疑似玉を表示することで前記報知演出を実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記流下領域振分手段は、前記高確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合、前記低確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合よりも、前記特別領域に玉を振り分ける頻度を高くすることを特徴とする請求項に記載の遊技機。
  3. 前記遊技領域に設けられ、到達した玉の流下方向を、前記抽選領域へ向かう方向、及び、前記特別領域へ向かう方向のいずれかに振り分けると共に、前記高確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合と、前記低確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合とで、玉を振り分ける頻度が同一である流下方向振分手段を備えたことを特徴とする請求項に記載の遊技機。
  4. 前記遊技領域に設けられ、到達した玉の流下方向を、前記抽選領域へ向かう方向、及び、前記特別領域へ向かう方向のうちのいずれかに振り分ける流下方向振分手段を備えたことを特徴とする請求項又はに記載の遊技機。
  5. 遊技領域を流下した玉が予め定められた抽選領域を通過した場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かの特別抽選を実行する抽選手段と、
    前記特別抽選に当選した場合に前記特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
    前記特別抽選が実行される場合の抽選状態として、前記特別抽選に当選する確率が高い高確率状態、及び該高確率状態よりも前記特別抽選に当選する確率が低い低確率状態のいずれかを設定する抽選状態設定手段と、
    玉が前記抽選領域を通過し易い第1状態と、該第1状態よりも玉が通過し難いかあるいは通過しない第2状態と、に変化可能な可変入賞手段と、
    前記可変入賞手段が前記第1状態になる頻度が高い高頻度状態、及び、前記可変入賞手段が前記第1状態になる頻度が前記高頻度状態よりも低い低頻度状態のいずれかを設定する頻度状態設定手段と、
    遊技領域を流下した玉のうち予め定められた特別領域を通過した玉を貯留部に貯留すると共に、該貯留部に所定数以上の玉を貯留している場合に発生するか、あるいは前記貯留部に貯留している玉が多い方が発生し易い演出であり、且つ、前記貯留部に貯留した玉を用いた演出である特別演出を実行すると共に、前記特別演出を実行した場合、前記貯留部に貯留している玉を排出する特別演出実行手段と、
    前記貯留部から排出された玉が前記抽選領域を通過することがないように、当該玉を遊技機外部に排出する特別演出実行時排出手段と、
    前記低確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合よりも、前記高確率状態及び前記低頻度状態が設定されている場合の方が、前記貯留部に貯留している玉が多くなり易いよう玉貯留量を制御する玉貯留量制御手段と、を備え
    前記特別演出実行手段は、前記特別演出として、貯留している玉の重みにより前記貯留部が落下したかのように前記貯留部が下方に移動する演出を実行するものであり、前記貯留部に新たな玉を貯留するタイミングか否かに関わらず、前記貯留部が下方に移動する演出を開始するものであることを特徴とする遊技機。
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